WO2005077807A1 - エレベータ巻上機用ブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

ブレーキ装置を巻上機本体に対し取り外し可能な構造として、その取り付け部を回転軸に対し９０°毎に回転可能にすることにより、巻上機の据付位置をブレーキの調整がし易いようにできるエレベータ巻上機用ブレーキ装置である。エレベータ巻上機（２）の回転軸（３）に取り付けられるエレベータ巻上機用ブレーキ装置（４）の取付部を巻上機（２）の回転軸（３）に対し９０°毎に回転可能に取り付け、ブレーキ装置（４）の取付位置を９０°毎に変えられるように構成している。また、ブレーキ装置（４）は、重力により特性が変わるブレーキ機構である。

Description

明 細 書 エレべ一夕巻上機用ブレーキ装置 技術分野

この発明は、 機械室レスエレべ一夕に使用されるエレべ一夕巻上機用 ブレーキ装置に関する。 背景技術

従来のエレべ一夕では、 機械室にエレべ一タ卷上機が設置されている こともあって、 ブレーキ装置は卷上機本体 （ギアケース等の筐体） に対 し固定された構造となっていた。 また、 このようなエレべ一タ巻上機用 ブレーキ装置の構造は、 機械室レスエレべ一夕に使用されるエレベータ 巻上機においてもそのまま踏襲されていた。 例えば、 日本特公平 6— 2 3 4 4 8 4号公報及び日本特公平 9一 1 2 4 2 6 0号公報に記載されて - いるように、 ブレーキ装置は卷上機本体に対し固定された構造となって いた。

従来の機械室レスエレベータに使用されるエレベータ卷上機用ブレー キ装置では、 ブレーキが巻上機本体に対し固定されているので、 重力に より特性が変わるようなブレーキ機構にあっては、 巻上機の据付位置が 昇降路内の上部設置の場合、 或いは巻上機の取り付けが反転する昇降路 内の下部設置の場合それぞれに合わせて、 ブレーキ装置が固定されたェ レべ一夕巻上機を別々に用意し、 巻上機の据付位置をブレーキの調整が し易いようにしなければならなかった。 したがって、 コストアップの原 因となっていた。

この発明は、 このような従来の問題点を解決するもので、 ブレーキ装 置を卷上機本体に対し取り外し可能な構造として、 その取り付け部を回 転軸に対し 9 0 ° 毎に回転可能にすることにより、 巻上機の据付位置を ブレーキの調整がし易いようにできるエレベータ巻上機用ブレーキ装置 を得ることを目的とする。 発明の開示

この発明は、 エレベータ巻上機の回転軸に取り付けられるエレべ一夕 卷上機用ブレーキ装置の取付部を巻上機の回転軸に対し回転可能に取り 付け、 ブレーキ装置の取付位置を変えられるように構成する。

また、 この発明は、 ブレーキ装置の取付部を巻上機の回転軸に対し 9 0 ° 毎に回転可能に取り付け、 ブレーキ装置の取付位置を 9 0 ° 毎に変 えられるように構成する。

このことによって、 巻上機の据付位置をブレーキの調整をし易いよう にすることができる。

また、 この発明は、 ブレーキ装置が重力により特性が変わるブレーキ 機構である。 このことによって、 昇降路内の上部設置、 巻上機の取り付 けが反転する下部設置に拘らず、 ブレーキは常に一定方向の取り付けが 可能なため、 巻上機の取り付けによりブレーキの設定方法、 設定条件等 を同一に保つことができる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 この発明の実施の形態 1におけるエレべ一夕卷上機用ブレ

—キ装置を昇降路下部に設置した場合の正面図である。

第 2図は、 この発明の実施の形態 1におけるエレベータ巻上機用ブレ ーキ装置を分解して示す斜視図である。

第 3図は、 この発明の実施の形態 1におけるエレべ一夕卷上機用ブレ —キ装置を示す正面図である。

第 4図は、 この発明のエレべ一夕巻上機用ブレーキ装置を卷上機の取 付位置に合わせて、 保守をし易い高さに変えることができることを示す 昇降路下部の正面図である。

第 5図は、 この発明のエレベータ卷上機用ブレーキ装置を昇降路上部 に設置した場合の正面図である。

第 6図は、 この発明の実施の形態 2におけるエレベータ巻上機用ブレ ーキ装置を示す正面図である。 発明を実施するための最良の形態

この発明をより詳細に説明するために、 添付の図面に従ってこれを説 明する。

実施の形態 1.

第 1図はこの発明の実施の形態 1におけるエレべ一夕卷上機用ブレー キ装置を昇降路下部に設置した場合の正面図、 第 2図はこの発明の実施 の形態 1におけるエレべ一夕巻上機用ブレーキ装置を分解して示す斜視 図、 第 3図はこの発明の実施の形態 1におけるエレべ一夕卷上機用ブレ ーキ装置を示す正面図 第 4図はこの発明のエレべ一夕巻上機用ブレー キ装置を巻上機の取付位置に合わせて、 保守をし易い高さに変えること ができることを示す昇降路下部の正面図、 第 5図はこの発明のエレべ一 夕巻上機用ブレーキ装置を昇降路上部に設置した場合の正面図である。 図において、 エレべ一夕の昇降路 1内下部に巻上機 2が設置されてい る。 卷上機 2の回転軸 3にブレーキ装置 4が取り付けられている。 この ブレーキ装置 4は、 第 2図に示すように、 卷上機 2のモータ部分 5とは 別体で独立した構成となっている。 巻上機 2のモー夕部分 5とブレーキ 装置 4は、 互いに矩形体状のフレームであり、 その各隅角部にはそれぞ れ 4個の取付穴 6が設けられており、 第 3図に示すように、 各取付穴 6 間の縦方向のピッチ aと横方向のピッチ aは同一に設定されているので、 回転軸 3に対して 9 0 ° 毎に回転可能に取り付けられ、 ブレーキ装置 4 の取付位置が変えられるものである。

ブレーキ装置 4は、 電磁マグネット 7、 ァ一マチヤ 8、 ブレーキア一 ム 9、 このブレーキアーム 9の下端部に設けられた支点ピン 1 0、 ブレ ーキばね 1 1、 制動片 1 2等から構成されている。 また、 卷上機 2のモ 一夕部分 5には、 ブレーキ装置 4の制動片 1 2と対向して配置されるブ レーキドラム 1 3等が設けられている。 なお、 図中、 1 4はエレべ一夕 のかごである。

このように構成されたエレべ一夕巻上機用ブレーキ装置では、 昇降路 内の下部に巻上機 2を設置する場合、 例えば、 第 4図に示すように、 巻 上機 2の取り付け高さの位置によって、 ブレーキ装置 4の方向を変える ことができるので、 ブレーキの保守をし易い高さにブレーキの調整位置 Aを自由に持っていくことが可能となる。

また、 ブレーキアーム 9が支点ピン 1 0を支点に回転するような、 重 力により影響を受け易い構成のブレーキ装置 4にあっても、 第 1図の昇 降路内下部に設置した場合は支点ピン 1 0を下部に配置し、 第 5図の昇 降路内上部に設置した場合は支点ピン 1 0を上部に配置することにより、 巻上機 2の昇降路上下の設置位置に拘らず、 ブレーキ装置 4を一方向で 取り付けることができ、 設定基準を均一化することにより保守時のミス を減少することができる。

実施の形態 2 .

第 6図はこの発明の実施の形態 2におけるエレベータ卷上機用ブレー キ装置を示す正面図である。

実施の形態 1では、 第 3図のように、 巻上機 2のモ一夕部分 5とブレ —キ装置 4は、 互いに矩形体状のフレームであり、 その各隅角部にそれ ぞれ 4個の取付穴 6を設けていたが、 この実施の形態 2においては、 第 6図に示すように、 巻上機 2のモータ部分 5とブレーキ装置 4は、 互い に丸型のフレームであり、 9 0 ° 等間隔に 4個の取付穴 6を設けている。 なお、 各取付穴 6間の縦方向のピッチ aと横方向のピッチ aは同一に設 定され、 回転軸 3に対して 9 0 ° 毎に回転可能に取り付けられ、 ブレー キ装置 4の取付位置が変えられる点は実施の形態 1と同様である。 産業上の利用可能性

以上のように、この発明にかかるエレベータ卷上機用ブレーキ装置は、 機械室レスエレべ一夕に使用されるエレベータ卷上機用ブレーキ装置と して、 その取付部を巻上機の回転軸に対し、 例えば 9 0 ° 毎に回転可能 にすることにより、 巻上機の据付位置をブレーキの調整をし易いように することができる。 また、 重力により特性が変わるようなブレーキ機構 であっても、 昇降路内の上部設置、 巻上機の取り付けが反転する下部設 置に拘らず、 ブレーキは常に一定方向の取り付けが可能なため、 巻上機 の取り付けによりブレーキの設定方法、 設定条件等を同一に保つことが できる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 · エレべ一夕巻上機の回転軸に取り付けられるエレべ一夕巻上機用ブ レーキ装置において、 ブレーキ装置の取付部を前記巻上機の回転軸に対 し回転可能に取り付け、 ブレーキ装置の取付位置を変えられるように構 成したことを特徴とするエレベータ巻上機用ブレーキ装置。

2 . ブレーキ装置の取付部を卷上機の回転軸に対し 9 0 ° 毎に回転可能 に取り付け、 ブレーキ装置の取付位置を 9 0 ° 毎に変えられるように構 成したことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のエレベータ巻上機用ブ レーキ装置。

3 . ブレーキ装置は、 重力により特性が変わるブレーキ機構であること を特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項記載のエレべ一夕卷上機用ブ レーキ装置。