WO2005075098A1

WO2005075098A1 - ガス噴出装置及び噴霧装置

Info

Publication number: WO2005075098A1
Application number: PCT/JP2005/001716
Authority: WO
Inventors: Noriaki Kumono
Original assignee: Major Tsushin Co., Ltd.
Priority date: 2004-02-04
Filing date: 2005-02-04
Publication date: 2005-08-18
Also published as: EP1712291A1; KR20060123507A; AU2005210415A1; US20080245895A1; EP1712291A4

Abstract

　蓋体（１４）により開口部（１３）が封止され圧縮ガスが充填されたボンベ（５）と、蓋体（１４）に形成された穿孔（１４ａ）に突き立てられることにより蓋体（１４）を閉塞する尖鋭体（６）と、一端にボンベ（５）の蓋体（１４）と対向して尖鋭体（６）を保持し蓋体（１４）と接離可能に配設された保持体（７）と、保持体（７）をボンベ（５）の蓋体（１４）側に付勢する付勢部材（８）と、保持体（７）を蓋体（１４）と離間する方向に操作して尖鋭体（６）を穿孔（１４）より引き抜きボンベ（５）を開放する操作部材（９）と、ボンベ（５）及び保持体（７）を収納するとともに、蓋体（１４）の穿孔（１４ａ）より噴出した圧縮ガスを外方へ導くガス流路（１１）が設けられたハウジング（１０）とを有する。

Description

明細書

ガス噴出装置及び噴霧装置

技術分野

[0001] 本発明は、ガスボンベ内に充填された圧縮ガスを噴出するガス噴出装置及びカートリッジとして交換可能に形成されたガスボンベを用いて液体を霧状に噴出する噴霧装置に関する。

本出願は、日本国において 2004年 2月 4日に出願された日本特許出願番号 2004 —28607、 2004年 11月 24日〖こ出願された日本特許出願番号 2004— 339324、 20 04— 339325を基礎として優先権を主張するものであり、これらの出願は参照することにより、本出願に援用される。

背景技術

[0002] 従来より精密機器や写真のネガ等に付着した塵埃を吹き飛ばすダストブロワ一が広く用いられている。これらダストブロワ一製品は一般に、スプレー缶内に噴射材として液化ガスが高圧下で充填されて形成されて!、る。スプレー缶の頂部にはバルブを開閉操作する噴出釦を兼ねたノズルが形成され、ノズルの一端には細部にガスを噴出させるための吹き出し用チューブが接続されている。そして噴出釦を押すと、液ィ匕ガスが缶内で気化しその際の圧力でノズルに連接されたチューブより噴出される。目的成分の噴射材として用いられる液ィ匕ガスとしては、代替フロンとして HFC (ハイドロフルォロカーボン） 134aや HFC152a等が広く用いられ、スプレー缶内において高圧下で液状に保存されて!、る。

しかし、この HFCは、大気中に放出されると温室効果を招くことから、気候変動枠組条約の目的を達成するために採択された京都議定書においても排出量が規制される温室効果ガスとして挙げられ、また産業界全体でも排出削減が推進されて、る。例えば、 HFC134aの温室効果は二酸化炭素の 1300倍であり、 HFC152aでも二酸ィ匕炭素の 130倍の温室効果があることから、 HFC製品の使用から他の圧縮ガスを用いた製品へ切り換えて、くことが望まれて、る。

ところで、液体を霧状にして噴霧する噴霧装置においては、例えば、液体と液化炭酸ガスとを共にボンべ内に封入したエアゾール缶がある。この種のエアゾール缶は、ボンべ内に液ィ匕炭酸ガス及び液体が流れる導管がボンべ底部力ボンべ上部に形成された噴出ノズルに架けて設けられている。そして、液化炭酸ガスが気化する際の圧力で導管を液体が上昇し、ノズルを介して気化されたガスとともに霧状に噴霧される。

このようなエアゾール缶においては、簡便に圧縮ガスを噴霧することができる力液化ガスが高圧下で充填されているため、圧縮ガスの噴出制御を行うために複雑な機構が必要となる。

また、カートリッジとして交換可能に形成された小型のガスボンベを、噴霧する液体が充填された液体タンクに設けられたカートリッジアダプタに装着することにより液体を噴霧する噴霧装置がある。この種の噴霧装置においては、液体が流れる導管が液体が充填されたタンクの底部からタンク上部に架けて設けられるとともに、導管先端の近傍にガスボンベ内に充填されたガスが噴出する噴出ノズルが臨まされている。そして、導管先端に向力つて噴出ノズルより圧縮ガスが吹き付けられると、導管内が負圧となり液体が導管を上昇し、噴出ノズルより吹き付けられたガスにより霧状に噴霧される。そして、ボンべ内のガスを使い切ったときには、カートリッジアダプタよりガスボンべを外し、未使用のガスボンベを装着することによって繰り返し使用することができる。

力かるボンべ内に液ィ匕ガスと液体とを充填させる噴霧装置においては、簡便に液体を噴霧することができる力液ィ匕ガス又は液体の、ずれかを使、切ると再利用することができず、使、捨てとなり無駄が多くなつてしまう。

また、カートリッジとして交換可能に形成されたガスボンベを用いる噴霧装置にぉヽては、ガスボンベは、単体で取り扱われるものであるため、使用前に開口部が閉塞され、カートリッジアダプタに装着されると開口針等で開栓される。このため、ガスボンベは、一端カートリッジアダプタに装着されると、充填されたガスを使い切るまで取り外すことはできない。また、誤ってカートリッジアダプタより取り外した場合は、高圧のガスが一気に開口部より吹き出しボンベが飛び出すなどして大変危険である。さらに、開詮された開口部に指先等が触れると、ボンべ内に充填された液化炭酸ガスが気化する際の気化熱により凍傷になる危険がある。

また、ガスボンベは、ー且カートリッジアダプタに装着した後にカートリッジアダプタより取り外してしまうと、充填された炭酸ガスがすべて放出されてしまうため、残存した炭酸ガスを再利用することはできな力つた。

さらに、ガスボンベは、カートリッジアダプタに装着する前であっても、誤って落下等させることにより開口部が損傷した場合に充填された炭酸ガスが開口部より噴出し、ボンベの飛び出しや凍傷の危険があるほか、ガスボンベの再利用は不可能となる。特許文献 1 特開 2003— 146393号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] そこで、本発明は圧縮ガスが充填された小型のガスボンベを用いて圧縮ガスの噴出制御を行うことにより、圧縮ガスの噴出制御を簡易な構成で実現したガス噴出装置を提供することを目的とする。

また本発明は、ー且装置本体に装着されても安全に取り外しができ、再利用することできるカートリッジとして交換可能に形成されたガスボンベカートリッジを用いた噴霧装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0004] 上述した課題を解決するために、本発明にかかるガス噴出装置は、蓋体により開口部が封止され圧縮ガスが充填されたボンベと、上記蓋体に形成された穿孔に突き立てられることにより上記蓋体を閉塞する尖鋭体と、一端に上記ボンベの蓋体と対向して上記尖鋭体を保持し上記蓋体と接離可能に配設された保持体と、上記保持体を上記ボンベの蓋体側に付勢する付勢部材と、上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作して上記尖鋭体を上記穿孔より引き抜き上記ボンべを開放する操作部材と、上記ボンべ及び保持体を収納するとともに、上記蓋体の穿孔より噴出した上記圧縮ガスを外方へ導くガス流路が設けられたノ、ウジングとを有するものである。

本発明にかかるガス噴出装置においては、特に温室効果を抑制する見地力も圧縮ガスとして温室効果を招くおそれがな、炭酸ガスを用いる。

また、本発明に係る噴霧装置は、蓋体により開口部が封止され圧縮ガスが充填されたボンベと、上記蓋体に形成された穿孔に突き立てられることにより上記蓋体を閉塞する尖鋭体と、一端に上記ボンベの蓋体と対向して上記尖鋭体を保持して上記蓋体と接離可能に配設された保持体と、上記保持体を上記ボンベの蓋体側に付勢する付勢部材と、上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し、上記ボンべを開放する操作部材と、上記ボンべ及び保持体を収納するとともに、上記蓋体の穿孔より噴出した上記圧縮ガスを外方へ導くガス流路が形成された結合部とが設けられたハウジングとを有するガスボンベカートリッジと、液体が充填されたタンク部と、上記タンク部内に充填された液体をタンク部外に送る液管と、上記ハウジングの結合部に接続されることにより上記ガスボンベカートリッジと着脱自在に接続する接続部と、上記接続部内を挿通し先端が上記液管の吐出口の近傍に臨まされるとともに上記ガス流路と連続されるノズル部材とを有する液体タンクとを備え、上記圧縮ガスとともに上記液体を霧状に噴出するものである。

また本発明に係る噴霧装置は、液体が充填されたタンク部と、上記タンク部内に充填された液体をタンク部外に送る液管と、上記液管と連続され、液管を流れる液体を吐出する吐出部と、蓋体により開口部が封止され圧縮ガスが充填されたボンベと、上記蓋体に形成された穿孔に突き立てられることにより上記開口部を閉塞する尖鋭体と、一端に上記ボンベの蓋体と対向して上記尖鋭体を上記蓋体と接離可能に保持する保持体と、上記保持体を上記ボンベの蓋体側に付勢する付勢部材と、上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し、上記ボンべを開放する操作部材と、上記ボンベの穿孔より噴出した上記圧縮ガスの噴出口が上記液体の吐出部近傍に臨まされる上記圧縮ガスのガス流路が設けられ、上記ボンべ及び保持体を収納する収納体とを備え、上記圧縮ガスとともに上記液体を霧状に噴出するものである。

発明の効果

上述したガス噴出装置によれば、圧縮ガスが金属筐体力なるボンべ内に充填されるとともに圧縮ガスの噴霧が停止されている状態においては、保持体がボンべ側に付勢されて尖鋭体の尖端部がボンベの蓋体を閉塞し、圧縮ガスの噴出が防止されている。したがって、ガス噴出装置は、尖鋭体を蓋体より抜き差しする簡易な構成で確実に圧縮ガスの噴出制御を行うことができる。また、上述した噴霧装置によれば、液体の噴霧が停止されている状態においては、保持体がボンべ側に付勢されて尖鋭体がボンベの蓋体を閉塞し、圧縮ガスの噴出が防止されている。このため、噴霧装置は、ー且ガスボンベカートリッジと液体タンクとが装着された後でも、圧縮ガスの噴出や気化熱による凍傷等の危険を伴うことなぐガスボンべカートリッジを液体タンク力も安全に取り外すことができる。

さら〖こ、噴霧装置は、ボンべ内に圧縮ガスが残っている場合に、もとの液体タンクに取り付け、又は他の液体タンクに付け替えることができ、再度ボンべを利用することができる。

また、噴霧装置によれば、保持体が付勢部材によりボンべ側に付勢されることにより、蓋体が尖鋭体により穿孔、閉塞されているため、液体タンクの接続部に装着される前にガスボンベカートリッジを落下等させた場合でも、ボンべ内の炭酸ガスの噴出や気化熱による凍傷等の危険がなぐ安全に取り扱うことができる。

また、この噴霧装置によれば、圧縮ガスが金属筐体力もなるボンべ内に充填されるとともに圧縮ガスの噴霧が停止されている状態においては、保持体がボンべ側に付勢されて尖鋭体の尖端部がボンベの蓋体を閉塞し、圧縮ガスの噴出が防止されている。したがって、噴霧装置は、尖鋭体を蓋体より抜き差しする簡易な構成で確実に圧縮ガスの噴出制御を行うことができる。

図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、本発明が適用されたガス噴出装置を示す外観斜視図である。

[図 2]図 2は、本発明が適用されたガス噴出装置の分解斜視図である。

[図 3]図 3は、本発明が適用されたガス噴出装置の断面図である。

[図 4]図 4は、本発明が適用されたガス噴出装置の上面力もみた断面図である。

[図 5]図 5は、ガスの噴出が停止された状態のガス噴出装置の内部を示す斜視図である。

[図 6]図 6は、ガスが噴出された状態のガス噴出装置の内部を示す斜視図である。

[図 7]図 7は、本発明が適用された他のガス噴出装置を示す外観斜視図である。

[図 8]図 8は、本発明が適用された他のガス噴出装置を示す分解斜視図である。

[図 9]図 9は、本発明が適用された他のガス噴出装置に用いるレバー部材を示す図である。

[図 10]図 10は、本発明が適用された他のガス噴出装置の組み立て方法を説明する斜視図である。

[図 11]図 11は、本発明が適用された他のガス噴出装置の組み立て方法を説明する斜視図である。

[図 12]図 12は、本発明が適用された噴霧装置の外観斜視図であり、（A)はガスボンベカートリッジと液体タンクとが外れた状態を示し、 (B)はガスボンベカートリッジと液体タンクとが装着された状態を示す。

[図 13]図 13は、本発明が適用された噴霧装置の分解斜視図である。

[図 14]図 14は、液体タンクとガスボンベカートリッジとが分離された状態の噴霧装置を示す断面図である。

[図 15]図 15は、液体タンクとガスボンベカートリッジとが結合された状態の噴霧装置を示す断面図である。

[図 16]図 16は、本発明が適用された他の噴霧装置を示す斜視図である。

[図 17]図 17は、本発明が適用された他の噴霧装置のガスボンベカートリッジを示す分解斜視図である。

[図 18]図 18は、本発明が適用された他の噴霧装置のガスボンベカートリッジを示す斜視図である。

[図 19]図 19は、本発明が適用された他の噴霧装置のガスボンベカートリッジを示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明が適用されたガス噴出装置及び噴霧装置について、図面を参照しな力詳細に説明する。先ず、ガス噴出装置について説明し、次いで噴霧装置について説明する。ガス噴出装置 1は、例えば、精密機器の製造、整備や、半導体や写真等のネガを取り扱う際に塵埃を除去するためのダストブロワ一として用いられるものであり、図 1及び図 2に示すように、圧縮ガスとして炭酸ガスが充填された炭酸ガスカートリッジボンべ 5と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉を行う尖鋭体 6を保持する保持体 7と、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部側に付勢する捻りコイルパネ 8と、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部と離間する方向に操作して炭酸ガスを放出させる操作部材 9と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5及び保持体 7を収納するとともに炭酸ガスカートリッジボンべ 5より噴出した炭酸ガスを外方へ導くガス流路 11が設けられたハウジング 10とを有する。

炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、略筒状の金属筐体内に液化炭酸ガスが充填されている。また、炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、金属筐体の一端側に開口部 13が形成されている。開口部 13は蓋体 14で覆われており、金属筐体内の炭酸ガスの噴出を防止している。また、開口部 13は、蓋体 14が後述する保持体 7に保持されている尖鋭体 6により穿孔 14aが形成されるとともに、尖鋭体 6が穿孔 14aに突き立てられることにより閉塞される。

このような炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、蓋体 14に突き立てられている尖鋭体 6 が引き上げられることにより、蓋体 14の穿孔 14aから炭酸ガスが噴出する。また、炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、尖鋭体 6が穿孔 14a内に突き立てられることにより開口部 13が閉塞され、炭酸ガスの噴出が防止される。

尖鋭体 6を保持し、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉を行う保持体 7は、図 3に示すように、断面略凸字状に形成され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14に突き立てられる尖鋭体 6が挿通、保持される突部 15と、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢する捻りコイルパネ 8が係止される係止溝 16が形成されたフランジ部 17を有する。

尖鋭体 6を挿通、保持する突部 15は、後述するハウジング 10に形成されたガイド壁 41に摺動自在に支持され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5と近接又は離間する方向への移動がガイドされている。また保持体 7は、後述する操作部材 9と当接されること〖こより捻りコイルパネ 8の付勢力に対抗して突部 15が炭酸ガスカートリッジボンべ 5より離間する方向へ操作可能とされている。

炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞する尖鋭体 6は、尖端部 6aが保持体 7の底面部 7aより突出され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14に突き立てられている。これにより、尖鋭体 6は、蓋体 14に穿孔 14aを開けるとともに、この穿孔 14aを閉塞することにより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に充填された炭酸ガスの流出を防止する。

保持体 7の炭酸ガスカートリッジボンべ 5と対向する端部に形成されているフランジ部 17は、保持体 7を付勢する圧縮パネ等の捻りコイルパネ 8が係合される。この捻りコイルパネ 8は、保持体 7に係合された状態で保持体 7が後述するハウジング 10内に収納されることにより、一端をハウジング 10の内壁に当接され、他端をフランジ部 17 の係止溝 16に係止される。これにより、捻りコイルパネ 8は、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14側に付勢している。

以上のような構成を有する保持体 7は、ハウジング 10に収納されると、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14と尖鋭体 6が形成された底面部 7aとが対向される。そして、保持体 7は、捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されるため、尖鋭体 6が蓋体 14を穿孔するとともに尖端部 6aが穿孔 14aに突き立てられ炭酸ガスカートリッジボンべ 5を閉塞する。

そして、保持体 7は、操作部材 9により、捻りコイルパネ 8の付勢力に対抗して炭酸ガスカートリッジボンべ 5と反対側に移動されると、蓋体 14より尖鋭体 6の尖端部 6aが引き上げられるため、炭酸ガスを噴出させることができる。噴出した炭酸ガスは、ハウジング 10のガス流路 11を流れて外方に噴出される。また、保持体 7は、操作部材 9の付勢力が解かれると、捻りコイルパネ 8の付勢力により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢され、尖鋭体 6の尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14に形成された穿孔 14a内に突き立てられ、炭酸ガスの噴出を止める。

なお、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢する捻りコイルパネ 8は、蓋体 14の穿孔 14aより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に挿通された尖鋭体 6の尖端部 6aがボンべ内に充填された炭酸ガスにより押圧される圧力よりも大きな圧力で、保持体 7を付勢する。すなわち、保持体 7に保持された尖鋭体 6は、蓋体 14の穿孔 14aより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に突き立てられたときでも、ボンべ内のガス圧力により穿孔 14aより押し出されることはない。したがって、ガス噴出装置 1は、操作部材 9により保持体 7が操作される前において、炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に充填された炭酸ガスの漏出が防止されて!、る。

保持体 7を操作することにより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内の炭酸ガスを噴出させる操作部材 9は、保持体 7の突部 15と連結されハウジング 10に回動可能に支持されるレバー部材 20と、レバー部材 20の一端 20aを押圧操作する操作釦 21とを有する。レバー部材 20は、図 2及び図 4に示すように、板状体の他端 20bをハウジング 10のガイド壁 41の形状に応じて略円弧状に切り欠かれた切欠部 22が形成されている。この切欠部 22の相対向する側縁部 22a, 22aは、上記保持体 7のフランジ部 17の下方に位置され、レバー部材 20の他端 20bが上方に回動されると、フランジ部 17より突出された押下突起 30に当設し、保持体 7を上方に押し上げる。また、レバー部材 20 の一対の外側面 20c, 20c〖こは、それぞれハウジング 10に形成された回動支持部 4 2に支持される回動突部 24が突設されている。回動突部 24は円柱状の突起力もなり、後述する回動支持部 42の凹部に回動自在に支持されている。さらに、レバー部材 20は、一端側の主面部に操作釦 21の一端が係合される係合孔 25が穿設されている。

このレバー部材 20の係合孔 25と係合される操作釦 21は、ハウジング 10の上面部に設けられユーザにより押圧操作される操作部 27と、ハウジング 10内を上下方向に移動可能に支持されるとともに一端 28aをレバー部材 20の係合孔 25に係合された押圧軸 28とを有する。押圧軸 28は、他端 28bがハウジング 10の上面部に突出されて操作部 27と連結されている。また、押圧軸 28は、一端 28aに係合突起 29が形成され、この係合突起 29が上述したレバー部材 20の主面部に穿設された係合孔 25に係合されることによりレバー部材 20と連結されている。

このような操作部材 9は、レバー部材 20の回動突部 24よりも他端 20b側が、捻りコィルバネ 8によって常時炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されている保持体 7のフランジ部 17に突設された押下突起 30に押下されることにより、図 3に示すように、回動突部 24を支点に他端 20bが下方に回動され、また、一端 20a側が上方に回動されている。したがって、レバー部材 20の一端 20a側と係合している操作釦 21は、常時、操作部 27が上方に押し上げられている。

そして、操作部材 9は、ユーザによって操作部 27が押し下げられると、押圧軸 28に押圧されたレバー部材 20の一端 20aが回動突部 24を支点に下方に回動され、また、他端 20bが上方に回動される。したがって、保持体 7は、レバー部材 20の他端 20b に形成された一対の側縁部 22aがフランジ部 17の押下突起 30に下方より当設するため、捻りコイルパネ 8の付勢力に対向して上昇され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5 の蓋体 14より離間される。これにより、保持体 7に支持されている尖鋭体 6の尖端部 6 aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14より引き上げられるため、炭酸ガスを噴出させることがでさる。

炭酸ガスカートリッジボンべ 5及び保持体 7を収納するハウジング 10は、 ABS榭脂等の熱可塑性榭脂により、炭酸ガスカートリッジボンべ 5が収納される下側収納 31と保持体 7が収納される上側収納 32が形成された略筒状体力もなる。また、ハウジング 10は、ユーザによって片手で持って操作できる程度の大きさで形成されている。このハウジング 10は、上側収納 32に、炭酸ガスの流路 11が形成されている。

下側収納 31は、炭酸ガスカートリッジボンべ 5と略同一の高さ及び径を有し、炭酸ガスカートリッジボンべ 5をガタつかせることなく収納する。

保持体 7を収納する上側収納 32は、下側収納 31と一体又は着脱自在に形成されている。上側収納 32は、内部に保持体 7の突部 15の移動をガイドするガイド壁 41と、レバー部材 20の回動突部 24, 24を支持する一対の回動支持部 42, 42と、捻りコィルバネ 8の一端が係止される係止部 43とが形成されている。

ガイド壁 41は、上側収納 32の下面部 32aより突設され、保持体 7の突部 15を摺動自在に支持している。このガイド壁 41に囲まれ、保持体 7の突部 15が挿通される凹部 41aには、保持体 7に保持されている尖鋭体 6が貫通する貫通孔 44が穿設されている。貫通孔 44は、予め尖鋭体 6により炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を穿孔する際に、同時に尖鋭体 6によって下面部 32aが貫通されることによって形成される。したがって、貫通孔 44は、尖鋭体 6の径と同一の径で形成され、また下面部 32a を滑りがよぐ反発性があるポリエチレン等の材料を使用することによって、尖鋭体 6 の移動をガイドするとともに、蓋体 14の穿孔 14aから尖鋭体 6を引き抜いたときにも貫通孔 44と尖鋭体 6との間に間隙が形成されることなく炭酸ガスが上側収納 32内に流れることを防止することができる。

回動支持部 42, 42は、上側収納 32の下面部 32aより突設され、レバー部材 20の回動突部 24, 24を回動自在に支持する支持凹部が形成されている。係止部 43は、上側収納 32の上面部 32bに形成され、一端部が保持体 7のフランジ部 17に形成された係止溝 16に係止されている捻りコイルパネ 8の他端部が当接されている。これにより、保持体 7は、捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンべ 5 側に付勢される。

また、上側収納 32は、下面側に炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部 13近傍をネジ止めするためのネジ穴 35が内側に形成されている。これにより炭酸ガスカートリツジボンべ 5は、ハウジング 10内に収納されると、ネジ穴 35に開口部 13が支持され、ガタつくことなく収まる。

また、上側収納 32には、炭酸ガスカートリッジボンべ 5より噴出した炭酸ガスを外方に導くガス流路 11が形成されている。ガス流路 11は、ハウジング 10内に収納された炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14と連続され、蓋体 14の穿孔 14aより噴出した炭酸ガスが流される。また上側収納 32は、このガス流路 11を外方に臨ませて炭酸ガスを噴出させる噴出部 36が突設されている。噴出部 36は、図 2に示すように噴出ノズル 37が着脱可能とされており、噴出ノズル 37が接続されることにより細部に勢いよく炭酸ガスを噴出することができる。

上側収納 32の上面部 32bには、操作部材 9の押圧軸 28が揷通されている揷通孔 47が設けられている。揷通孔 47は、押圧軸 28を支持するとともに上下方向の移動をガイドしている。

また、上側収納 32の上面部 32bには、保持体 7の上昇を規制することにより尖鋭体 6の蓋体 14からの抜き出し量を規制し、炭酸ガスの噴出を制御する規制部材 49が挿通係合されて、る揷通孔 50が設けられて、る。この揷通孔 50に揷通される規制部材 49は、上側収納 32内に挿入され保持体 7の上面部 7bと当接される軸部 49aと、上側収納 32の上面部 32bより外方に設けられ、軸部 49aの挿入深さを調節する調節部 49bからなる。また、揷通孔 50は内周面にネジ溝が切られ、同様にネジ溝が切られて、る規制部材 49の軸部 49aが嵌合されて、る。

そして、規制部材 49は、上側収納 32の上面部 32bの外部に配設されている調節部 49bを回転させることにより軸部 49aの挿入深さを調節し、軸部 49aの先端と保持体 7の上面部 7bとの当接位置を調節できる。これにより、規制部材 49は、調節部 49b を回転操作することにより、操作部材 9によって保持体 7が上昇されたときにも、規制部材 49の軸部 49aが保持体 7の上面部 7bに当接され、保持体 7の上昇が規制されるため、炭酸ガスの流量を調節することができ、炭酸ガスが必要以上に噴出される事態を防止することができる。

次いで、以上のような構成を有するガス噴出装置 1の実使用時における動作を説明する。使用時においてガス噴出装置 1は、図 1に示すように、ハウジング 10の上側収納 32に設けられた噴出部 36に噴出ノズル 37が結合され、ガス流路 11と噴出ノズル 37とが連続される。

このとき、図 5に示すように、ハウジング 10の下側収納 31に収納されている炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、保持体 7が捻りコイルパネ 8によって下方に付勢されている。これにより、ガス噴出装置 1は、保持体 7に保持されている尖鋭体 6の尖端部 6aが蓋体 14に突き立てられて予め開口されるとともに、この尖鋭体 6の尖端部 6aによって穿孔 14aが閉塞されて炭酸ガスの噴出が防止されている。

また、このとき操作部材 9は、レバー部材 20が、捻りコイルパネ 8によって常時炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されている保持体 7の押下突起 30に押下されることにより、図 3に示すように、回動突部 24を支点に他端 20bが下方に回動され、また、一端 20a側が上方に回動されている。したがって、レバー部材 20の一端 20a側と係合している操作釦 21は、常時、操作部 27が上方に押し上げられている。

次いで、ユーザによって噴出ノズル 37の先端に形成された噴出口 37aを噴出対象に向けてガス噴出装置 1のハウジング 10が把持される。そして、ユーザによって操作部材 9の操作釦 21が押圧されると、図 6に示すように、押圧軸 28の一端 28aが下方に移動し、この押圧軸 28と係合するレバー部材 20の一端 20aが回動突部 24を支点に下方に回動され、また、他端 20bが上方に回動される。したがって、保持体 7は、レバー部材 20の他端 20bに形成された一対の側縁部 22aがフランジ部 17の押下突起 30に下方より当設するため、捻りコイルパネ 8の付勢力に対向して上昇され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14より離間される。これにより、保持体 7に支持されている尖鋭体 6の尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aより引き上げられるため、ボンべ内に圧縮されている炭酸ガスが噴出される。噴出された炭酸ガスは、ハウジング 10の下側収納 31に設けられたガス流路 11を介して、噴出部 36に装着されている噴出ノズル 37に流れ、噴出ノズル 37の噴出口 37a より噴出する。

なお、予め規制部材 49の調節部 49bを回転させ、軸部 49aの挿入深さを調節し、軸部 49aの先端と保持体 7の上面部 7bとの当接位置を調節しておくことにより、操作部材 9によって保持体 7が上昇されたときにも、規制部材 49の軸部 49aが保持体 7の上面部 7bに当接され、保持体 7の上昇が規制されるため、炭酸ガスの流量を調整することができ、炭酸ガスが必要以上に噴出される事態を防止することができる。

ユーザによる操作部材 9の操作釦 21の押圧が解除されると、保持体 7は、捻りコィルバネ 8の付勢力により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢される。したがって、保持体 7に保持されている尖鋭体 6は尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aに突き立てられ、炭酸ガスカートリッジボンべ 5を閉塞する。これにより、噴出ノズル 37からの炭酸ガスの噴出が停止される。

また、レバー部材 20は、他端 20bが炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢された保持体 7の押下突起 30に押圧され、回動突部 24を支点に一端 20a側が上方に回動される。したがって、レバー部材 20の一端 20aと係合している操作釦 21は、押圧軸 28 が上方に移動し、操作部 27が上側収納 32の上面部 32bの上方に押し上げられる。このように、ガス噴出装置 1は、炭酸ガスが金属筐体力もなる炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に充填されるとともに炭酸ガスの噴霧が停止されている状態においては、保持体 7が炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されて尖鋭体 6の尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。したがつて、ガス噴出装置 1は、尖鋭体 6を蓋体 14より抜き差しする簡易な構成で確実に炭酸ガスの噴出制御を行うことができる。

また、本発明が適用されたガス噴出装置は、以下のような構成を備えていてもよい。なお、以下に説明するガス噴出装置 100においては、上述したガス噴出装置 1に記載した部材と同一の部材については同一の符号を付してその詳細を省略する。このガス噴出装置 100は、図 7及び図 8に示すように、圧縮ガスとして炭酸ガスが充填された炭酸ガスカートリッジボンべ 5と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉を行う尖鋭体 106を保持する保持体 107と、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部側に付勢する捻りコイルパネ 8と、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5 の開口部と離間する方向に操作して炭酸ガスを放出させる操作部材 109と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5、保持体 107及び操作部材 109を収納するとともに炭酸ガス力ートリッジボンべ 5より噴出した炭酸ガスを外方へ導くガス流路 111が設けられたハウジング 110とを有する。

炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、上述したように金属筐体内に液ィ匕炭酸ガスが充填されるとともに蓋体 14の穿孔 14aに保持体 107の尖鋭体 106が突き立てられることにより開口されるとともに炭酸ガスの噴出が防止されている。

尖鋭体 106を保持し、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉を行う保持体 107は、図 8に示すように、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14に突き立てられる尖鋭体 106 が挿通、保持される突部 115と、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢する捻りコイルパネ 8が係止される係止溝 116が形成されたフランジ部 117と、捻りコィルバネ 8を揷通する揷通部 118を有する。

尖鋭体 106を挿通、保持する突部 115は、後述するハウジング 110に形成された保持体ガイド壁 141に摺動自在に支持され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5と近接又は離間する方向への移動がガイドされている。また保持体 107は、後述する操作部材 109と当接されることにより捻りコイルパネ 8の付勢力に対抗して突部 115が炭酸ガスカートリッジボンべ 5より離間する方向へ操作可能とされている。

炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞する尖鋭体 106は、尖端部 106aが突部 115の底面部 115aより突出され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14に突き立てられている。これにより、尖鋭体 106は、蓋体 14に穿孔 14aを開けるとともに、この穿孔 14aを閉塞することにより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に充填された炭酸ガスの流出を防止する。

保持体 107の炭酸ガスカートリッジボンべ 5と対向する端部に形成されているフランジ部 117は、保持体 107を付勢する圧縮パネ等の捻りコイルパネ 8が係合される。この捻りコイルパネ 8は、保持体 107に係合された状態で保持体 107が後述するハウジング 110の上側収納 132内に収納されることにより、一端をハウジング 110の天板 145に当接され、他端をフランジ部 117の係止溝 116に係止される。これにより、捻りコイルパネ 8は、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14側に付勢している。

また、フランジ部 117には操作部材 109のレバー部材 120と当接される突起部 119 が下方に向けて形成されている。突起部 119は、レバー部材 120と当接されることにより、捻りコイルパネ 8の付勢力をレバー部材 120へ伝達し、また操作部材 109によつて回動操作されたレバー部材 120の付勢力を保持体 107へ伝達する。

フランジ部 117を介して突部 115と反対側に突設された揷通部 118は、捻りコイルパネ 8が揷通されることにより、この捻りコイルパネ 8を保持体 107に係合、保持するものである。また揷通部 118は、先端部 118aの径が小さく形成されることにより、後述する天板 145に揷通、係止されるフランジ部 118bが形成されている。

以上のような構成を有する保持体 107は、ハウジング 110に収納されると、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14と尖鋭体 106が形成された突部 115の底面部 115aとが対向される。そして、保持体 107は、捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されるため、尖鋭体 106が蓋体 14を穿孔するとともに尖端部 106aが穿孔 14aに突き立てられ炭酸ガスカートリッジボンべ 5を閉塞する。

そして、保持体 107は、操作部材 109により、捻りコイルパネ 8の付勢力に対抗して炭酸ガスカートリッジボンべ 5と反対側に移動されると、蓋体 14より尖鋭体 106の尖端部 106aが引き上げられるため、炭酸ガスを噴出させることができる。噴出した炭酸ガスは、ハウジング 110のガス流路 111を流れて外方に噴出される。また、保持体 107 は、操作部材 109の付勢力が解かれると、捻りコイルパネ 8の付勢力により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢され、尖鋭体 106の尖端部 106aが炭酸ガスカートリツジボンべ 5の蓋体 14に形成された穿孔 14a内に突き立てられ、炭酸ガスの噴出を止める。

なお、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢する捻りコイルパネ 8は、蓋体 14の穿孔 14aより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に揷通された尖鋭体 106の尖端部 106aがボンべ内に充填された炭酸ガスにより押圧される圧力よりも大きな圧力で、保持体 107を付勢する。すなわち、保持体 107に保持された尖鋭体 106は、蓋体 14の穿孔 14aより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に突き立てられたときでも、ボンベ内のガス圧力により穿孔 14aより押し出されることはない。したがって、ガス噴出装置 100は、操作部材 109により保持体 107が操作される前において、炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に充填された炭酸ガスの漏出が防止されている。

保持体 107を操作することにより炭酸ガスカートリッジボンべ 5内の炭酸ガスを噴出させる操作部材 109は、保持体 107の突部 115と係合されノヽウジング 110に回動可能に支持されるレバー部材 120と、レバー部材 120の一端 120aを押圧操作する押圧軸 121とを有する。

レバー部材 120は、図 8及び図 9に示すように、板状体の他端 120bをノヽウジング 1 10の保持体ガイド壁 141の形状に応じて略円弧状に切り欠かれた第 1の切欠部 122 が形成されている。この第 1の切欠部 122の相対向する側縁部 122a, 122aは、上記保持体 107のフランジ部 117の下方に位置され、レバー部材 120の他端 120bが上方に回動されると、フランジ部 117より突出された突起部 119に当設し、保持体 107 を上方に押し上げる。また、レバー部材 120の一対の外側面 120c, 120cには、それぞれノヽウジング 110に形成された支持壁 142のスリット部 142aに支持される回動突部 124が突設されている。回動突部 124は円柱状の突起力もなり、後述する支持壁 142のスリット部 142aに回動自在に支持されている。さらに、レバー部材 120は、一端 120a側の主面部に押圧軸 121の一端が係合される第 2の切欠部 125が穿設されている。第 2の切欠部 125は、レバー部材 120の一端 120a側を押圧軸ガイド壁 143 の形状に応じて略円弧状に切り欠かれて形成されている。そして第 2の切欠部 125 は、押圧軸 121力挿通されるとともに押圧軸 121に張り出し形成された押圧片 129に第 2の切欠部 125の相対向する側縁部 125a, 125aが押圧され、押圧軸 121が押圧操作されると押圧片 129に押圧されて一端 120aが下方に回動操作される。

このレバー部材 120の第 2の切欠部 125と係合される押圧軸 121は、ハウジング 11 0の上側収納 132上に設けられたキャップ 150の噴出釦 151を介してユーザにより押圧操作される軸部 127と、ハウジング 110内を上下方向に移動可能に支持される支持片 128と、レバー部材 120の一端 120aに当接されてレバー部材 120を押圧操作する押圧片 129とを有する。軸部 127は、上端がキャップ 150の噴出釦 151と当接されるとともに、下端部がハウジング 110に形成された押圧軸ガイド壁 143に挿通され押圧軸 121の長手方向の移動がガイドされている。また、支持片 128は、断面略丁字状の片が押圧軸 121の長手方向の略中間部より長手方向に沿って突出されて形成されている。この支持片 128は、ハウジング 110に押圧軸 121の移動方向に沿って立設されたガイドレール 144が移動可能に係合され、このガイドレール 144によっても押圧軸 121の移動がガイドされる。また、押圧片 129は、軸部 127の略中間部に長手方向に沿って上記レバー部材 120の側縁部 125a, 125aと当接可能に軸部 127 を挟んで逆向きに突出して形成されている。この押圧片 129は、押圧軸 121が押圧操作されることによりレバー部材 120の側縁部 125a, 125aと当接してレバー部材 12 0の一端 120aを下方に回動させる。

このような操作部材 109は、レバー部材 120の回動突部 124よりも他端 120b側力捻りコイルパネ 8によって常時炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されている保持体 107のフランジ部 117に突設された突起部 119に押下されることにより、回動突部 124を支点に他端 120bが下方に回動され、また、一端 120a側が上方に回動されている。したがって、押圧軸 121は、押圧片 129がレバー部材 120の一端 120a側に設けられた側縁部 125a, 125aに押圧され、常時、上方に押し上げられている。

そして、操作部材 109は、ユーザによってキャップ 150の噴出釦 151が押し下げられると、噴出釦 151によって押圧軸 121の軸部 127が下方に押圧されるため、軸部 1 27の下端部が押圧軸ガイド壁 143の凹部 143aを揷通し、また支持片 128がガイドレール 144にガイドされて下方に移動するとともに、押圧片 129がレバー部材 120の側縁咅 125a, 125aを下方に押圧する。これによりレノー咅附 120の一端 120a力回動突部 124を支点に下方に回動され、また、他端 120bが上方に回動される。したがつて、保持体 107は、レバー部材 120の他端 120bに形成された一対の側縁部 122a がフランジ部 117の突起部 119に下方より当設するため、捻りコイルパネ 8の付勢力に対向して上昇され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14より離間される。これにより、保持体 107に支持されている尖鋭体 106の尖端部 106aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14より引き上げられるため、炭酸ガスを噴出させることができる。炭酸ガスカートリッジボンべ 5、保持体 107及び操作部材 109を収納するハウジング 110は、 ABS榭脂等の熱可塑性榭脂により、炭酸ガスカートリッジボンべ 5が収納される下側収納 131と保持体 107が収納される上側収納 132が形成された略筒状体力もなる。また、ハウジング 110は、ユーザによって片手で持って操作できる程度の大きさで形成されている。このハウジング 110は、上側収納 132に、炭酸ガスの流路 11 1が形成されている。

下側収納 131は、炭酸ガスカートリッジボンべ 5と略同一の高さ及び径を有し、炭酸ガスカートリッジボンべ 5をガタつかせることなく収納する。

保持体 107及び操作部材 109を収納する上側収納 132は、下側収納 131と一体又は着脱自在に形成されている。上側収納 132は、下面部 132aに保持体 107の突部 115の移動をガイドする保持体ガイド壁 141と、レバー部材 120の回動突部 124, 124を支持する一対の支持壁 142, 142と、押圧軸 121の移動をガイドする押圧軸ガイド壁 143と、押圧軸 121の支持片 128と係合するガイドレール 144, 144と、支持壁 142, 142の上端部に配設され、捻りコイルパネ 8の一端が係止される天板 145とを有する。そして、上側収納 132は、キャップ 150が下面部 132a上に配設されることによって被覆される。

保持体ガイド壁 141は、上側収納 132の下面部 132aの上面側より突設され、保持体 107の突部 115を摺動自在に支持して、る。この保持体ガイド壁 141に囲まれ、保持体 107の突部 115が揷通される凹部 141aには、保持体 107に保持されている尖鋭体 106が貫通する貫通孔 146が穿設されている。貫通孔 146は、予め尖鋭体 1 06により炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を穿孔する際に、同時に尖鋭体 106 によって下面部 132aが貫通されることによって形成される。したがって、貫通孔 146 は、尖鋭体 106の径と同一の径で形成され、また下面部 132aを滑りがよぐ反発性があるポリエチレン等の材料を使用することによって、尖鋭体 106の移動をガイドするとともに、蓋体 14の穿孔 14aから尖鋭体 106を引き抜いたときにも貫通孔 146と尖鋭体 106との間に間隙が形成されることなく炭酸ガスが上側収納 132内に流れることを防止することができる。

支持壁 142, 142は、上側収納 132の下面部 132aの上面側より突設され、レバー部材 120の回動突部 124, 124を回動自在に支持するスリット部 142aが形成されている。スリット部 142aは、支持壁 142, 142の上側面が開放され、この開放端よりレバ一部材 120の回動突部 124, 124が挿入される。また、支持壁 142, 142は、上側面に天板 145に係合する係合突部 142bが複数突設されている。

押圧軸ガイド壁 143は、上側収納 132の下面部 132aの上面側に形成され、押圧軸 121の軸部 127を摺動自在に支持することにより押圧軸 121の移動をガイドするものである。押圧軸ガイド壁 143は、押圧軸 121の軸部 127の径に応じた略円形の凹部 143aが形成され、この凹部 143aを軸部 127が摺動することにより押圧軸 121の移動をガイドする。

ガイドレール 144, 144は、上側収納 132の下面部 132aの上面側より突設され、断面略 L字状に形成されている。ガイドレール 144, 144は、この L字状の一辺を互いに向かい合わせることにより長手方向にスリットを備え開放側を押圧軸 121と反対方向に向けた略コ字状に配置され、このスリット部分に押圧軸 121の断面略 T字状に形成された支持片 128が係合することにより、押圧軸 121を摺動自在に支持する。天板 145は、支持壁 142, 142の上側面に突設された複数の係合突部 142bが挿通される揷通孔 145aが形成されて、この揷通孔 145aに係合突部 142bが揷通されることにより支持壁 142, 142に支持されている。この天板部 145は、一端部が保持体 107のフランジ部 117に形成された係止溝 116に係止されている捻りコイルパネ 8 の他端部が当接される。これにより、保持体 107は、捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢される。また天板 145は、保持体 106の揷通部 118の先端部 118aが挿通されるとともに、揷通部 118のフランジ部 118bが係止される開口部 145bが形成されている。

また、上側収納 132は、下面部 132aの下面側に、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部 13近傍をネジ止めするための係止孔 135が内側に形成されている。係止孔 1 35は、ネジ溝が形成されており、このネジ溝に炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部 13が螺合される。これにより炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、ハウジング 110内に収納されると、係止孔 135に開口部 13が支持され、ガタつくことなく収まる。このとき、炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、蓋体 14と上側収納 132の下面部 132aとの間に、炭酸ガスをガス流路 111に導くクリアランスが形成される。また、上側収納 132には、炭酸ガスカートリッジボンべ 5より噴出した炭酸ガスを外方に導くガス流路 111が形成されている。ガス流路 111は、上側収納 132の下面部 1 32aより外方に向けて導管 147が延設され、この導管 147の一端が係止孔 135内に臨まされており、係止孔 135に螺合された炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14と所定のクリアランスを隔てて連続されている。また、ガス流路 111は、導管 147の他端が外方に臨まされることにより、蓋体 14の穿孔 14aより噴出した炭酸ガスを噴出可能とされている。

上側収納 132上に設けられるキャップ 150は、一端が開放された中空円筒状のケースであり、上側収納 132に取り付けられることにより、下面部 132aに配設された保持体 107、操作部材 109等の部材を収納し、また、ガス流路 111が形成された導管 1 47の先端を外方に臨ませる。

キャップ 150は、閉塞された上面部 150aに押圧軸 121を操作する噴出釦 151が形成され、また外周部に導管 147の先端部が挿通される切欠部 152が形成されて、る。キャップ 150の上面部 150aには、噴出釦 151が配設される開口部 153が形成されている。開口部 153は、上面部 150aを矩形状に切り欠き形成されることにより、一端側を上面部 150aの外周部に臨んで形成されている。この開口部 153に設けられた噴出釦 151は、開口部 153の閉塞端側に形成された図示しないヒンジ部を介して回動自在にキャップ 150と接続されている。噴出釦 151は、押圧軸 121の軸部 127の一端が当接され、ユーザによって押圧操作されることにより押圧軸 121を下方に移動させる。また、噴出釦 151は、レバー部材 120を介して捻りコイルパネ 8の付勢力を受けた押圧軸 121によって上方に押し上げられて、る。

切欠部 152は、キャップ 150の外周の一部を略円弧状に切り欠くことにより、下端をキャップ 150の開放端に臨ませて形成されている。そして切欠部 152は、キャップ 15 0が上側収納 132上からハウジング 110に装着されることにより、開放端側力もガス流路 111の導管 147の先端部が係合する。

力かるガス噴出装置 100は、図 10及び図 11に示すように、上側収納 132に炭酸ガスカートリッジボンべ 5が装着されるとともに下側収納 131が取り付けられ、また、保持体ガイド壁 141、支持壁 142, 142、押圧軸ガイド壁 143、ガイドレール 144, 144、天板 145及び導管 147が設けられた下面部 132a上に保持体 106及び操作部材 10 9が組み付けられた後、キャップ 150が上側収納 132を覆うようにハウジング 110に装着されること〖こより糸且み立てられる。

なお、ガス噴出装置 100は、保持体 106及び操作部材 109が組み付けられた状態で炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉動作の確認を行うことができる。すなわち、ガス噴出装置 100は、支持壁 142, 142に取り付けられた天板 145によって保持体 106 及び捻りコイルパネ 8を係止することによりキャップ 150の装着前に動作確認を行うことができるため、保持体及び捻りコイルパネをキャップによって係止してキャップをした後に炭酸ガスカートリッジボンベの開閉動作確認を行う場合に比して、内部構造の不具合等を確かめるために逐一キャップ 150を取り外す手間を省くことができる。次いで、以上のような構成を有するガス噴出装置 100の実使用時における動作を説明する。使用時においてガス噴出装置 100は、図 7に示すように、ハウジング 110 の上側収納 132に設けられた導管 147に噴出ノズル 156が結合され、ガス流路 111 と噴出ノズノレ 156と力連続される。

このとき、ハウジング 110の下側収納 131に収納されている炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、保持体 107が捻りコイルパネ 8によって下方に付勢されている。これにより、噴出装置 100は、保持体 107に保持されている尖鋭体 106の尖端部 106aが蓋体 1 4に突き立てられて予め開口されるとともに、この尖鋭体 106の尖端部 106aによって穿孔 14aが閉塞されて炭酸ガスの噴出が防止されている。

また、このとき操作部材 109は、レバー部材 120が、捻りコイルパネ 8によって常時炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されている保持体 107の突起部 119に押下されることにより、回動突部 124を支点に他端 120bが下方に回動され、また、一端 120 a側が上方に回動されている。したがって、レバー部材 120の側縁部 125aと押圧片 1 29が係合している押圧軸 121は、常時、軸部 127が上方に押し上げられている。次いで、ユーザによって噴出ノズル 156の先端に形成された噴出口 156aを噴出対象に向けてガス噴出装置 100のハウジング 110が把持される。そして、ユーザによつてキャップ 150の噴出釦 151が押圧されると、押圧軸 121の押圧片 129が下方に移動し、この押圧片 129と係合するレバー部材 120の一端 120aが回動突部 124を支点に下方に回動され、また、他端 120bが上方に回動される。したがって、保持体 10 7は、レバー部材 120の他端 120bに形成された一対の側縁部 122aがフランジ部 11 7の突起部 119に下方より当設するため、捻りコイルパネ 8の付勢力に対向して上昇され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14より離間される。これにより、保持体 107 に支持されている尖鋭体 106の尖端部 106aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 1 4の穿孔 14aより引き上げられるため、ボンべ内に圧縮されている炭酸ガスが噴出される。

噴出された炭酸ガスは、ハウジング 110の上側収納 132に設けられたガス流路 111 を介して、導管 147に装着されている噴出ノズル 156に流れ、噴出ノズル 156の噴出口 156aより噴出する。

ユーザによる操作部材 109の噴出釦 151の押圧が解除されると、保持体 107は、捻りコイルパネ 8の付勢力により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢される。したがつて、保持体 107に保持されている尖鋭体 106は尖端部 106aが炭酸ガスカートリツジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aに突き立てられ、炭酸ガスカートリッジボンべ 5を閉塞する。これにより、噴出ノズル 156からの炭酸ガスの噴出が停止される。

また、レバー部材 120は、他端 120bが炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢された保持体 107の突起部 119に押圧され、回動突部 124を支点に一端 120a側が上方に回動される。したがって、レバー部材 120の一端 120aと係合している押圧軸 121 は、軸部 127が上方に移動し、軸部 127に当接されているキャップ 150の噴出釦 15 1も上面部 150a側に押し上げられる。

このように、ガス噴出装置 100は、炭酸ガスが金属筐体力もなる炭酸ガスカートリツジボンべ 5内に充填されるとともに炭酸ガスの噴霧が停止されている状態においては、保持体 107が炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されて尖鋭体 106の尖端部 1 06aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。したがって、ガス噴出装置 100は、尖鋭体 106を蓋体 14より抜き差しする簡易な構成で確実に炭酸ガスの噴出制御を行うことができる。

次いで、本発明が適用された噴霧装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、上述したガス噴出装置 1と同一の部材については同一の符号を付してその詳細を省略する。この噴霧装置 200は、図 12に示すように、液体を霧状に噴霧させる炭酸ガスが充填された炭酸ガスカートリッジボンべ 5が収納されたガスボンベ力ートリッジ 202と、ガスボンベカートリッジ 202に着脱自在に装着された液体タンク 20 3とを備える。なお、図 12 (A)は、ガスボンベカートリッジ 202と液体タンク 203とが外れた状態を示し、図 12 (B)は、ガスボンベカートリッジ 202と液体タンク 203とが装着された状態を示す。

このガスボンベカートリッジ 202は、図 13及び図 14に示すように、炭酸ガスが充填されて、る炭酸ガスカートリッジボンべ 5と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5を開詮する尖鋭体 6を保持する保持体 7と、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部側に付勢する捻りコイルパネ 8と、保持体 7を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部と離間する方向に操作して炭酸ガスを放出させる操作部材 9と、炭酸ガスカートリッジボンベ 5及び保持体 7を収納するハウジング 210とを有する。

なお、炭酸ガスカートリッジボンべ 5、尖鋭体 6、保持体 7、捻りコイルパネ 8、操作部材 9及びこの構成部材は上記ガス噴出装置 1と同様の構成を備えるため、同一の符号を付してその詳細を省略する。

炭酸ガスカートリッジボンべ 5及び保持体 7を収納するハウジング 210は、 ABS榭脂等の熱可塑性榭脂により、炭酸ガスカートリッジボンべ 5が収納される下側収納 211と保持体 7が収納される上側収納 212が形成された略筒状体力もなる。また、ハウジング 210は、ユーザによって片手で持って操作できる程度の大きさで形成されている。このハウジング 210は、下側収納 211と上側収納 212との間に、炭酸ガスの流路が形成されるとともに後述する液体タンク 203の接続部 222が挿入される結合部 213が設けられている。

下側収納 211は、炭酸ガスカートリッジボンべ 5と略同一の高さ及び径を有し、炭酸ガスカートリッジボンべ 5をガタつかせることなく収納する。

保持体 7を収納する上側収納 212は、下側収納 211と一体又は着脱自在に形成されている。上側収納 212は、内部に保持体 7の突部 15の移動をガイドするガイド壁 4 1と、レバー部材 20の回動突部 24, 24を支持する一対の回動支持部 42, 42と、捻りコイルパネ 8の一端が係止される係止部 43とが形成されている。ガイド壁 41は、上側収納 212の下面部 212aより突設され、保持体 7の突部 15を摺動自在に支持している。このガイド壁 41に囲まれ、保持体 7の突部 15が挿通される凹部 41aには、保持体 7に保持されている尖鋭体 6が貫通する貫通孔 44が穿設されている。貫通孔 44は、予め尖鋭体 6により炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を穿孔する際に、同時に尖鋭体 6によって下面部 212aが貫通されることによって形成される。したがって、貫通孔 44は、尖鋭体 6の径と同一の径で形成され、また下面部 212aを滑りがよぐ反発性があるポリエチレン等の材料を使用することによって、尖鋭体 6の移動をガイドするとともに、蓋体 14の穿孔 14aから尖鋭体 6を引き抜いたときにも貫通孔 44と尖鋭体 6との間に間隙が形成されることなく炭酸ガスが上側収納 212 内に流れることを防止することができる。

回動支持部 42, 42は、上側収納 212の下面部 212aより突設され、レバー部材 20 の回動突部 24, 24を回動自在に支持する支持凹部が形成されている。

係止部 43は、上側収納 212の上面部 212bに形成され、一端部が保持体 7のフランジ部 17に形成された係止溝 16に係止されている捻りコイルパネ 8の他端部が当接されている。これにより、保持体 7は、捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンベ 5側に付勢される。

また、上側収納 212は、下面側に炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部 13近傍をネジ止めするためのネジ穴 35が内側に形成されている。これにより炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、ハウジング 210内に収納されると、ネジ穴 35に開口部 13が支持され、ガタつくことなく収まる。

また、上側収納 212には、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を液体タンク 203 との結合部 213に臨ませる窓部 216が開口されている。上側収納 212は、この窓部 2 16を介して保持体 7に保持された尖鋭体 6が挿入され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5 の蓋体 14が開栓及び封止される。この窓部 216は、液体タンク 203の接続部 222が挿入される結合部 213と連続され、噴出された炭酸ガスを窓部 216を介して結合部 2 13へ導くガス流路 217を形成する。

この上側収納 212の下方には、液体タンク 203が着脱される結合部 213が形成されている。結合部 213は、上側収納 212の下部側面を液体タンク 203の接続部 222 が嵌合可能に切り欠かれて、例えば円形の凹部として形成されている。また、結合部

213は、上側収納 212の窓部 216と、この窓部 216と所定のクリアランスを隔てて対向されている上側収納 212の下面部 212aとによって形成されたガス流路 217と連続され、ガス流路 217を外方に臨ませている。この結合部 213は、液体タンク 203の接続部 222が嵌合されることにより、ガス流路 217と接続部 222内に挿通されているノズル 223とを連通させ、炭酸ガスカートリッジボンべ 5より噴出された炭酸ガスを液体タンク 203側へ送る。

この結合部 213に結合される液体タンク 203は、噴出する液体が充填されたタンク部 220と、タンク部 220内に充填された液体をタンク部 220外へ送る液管 221と、ガスボンべカートリッジ 202の結合部 213に装着される接続部 222と、接続部 222内に設けられ、結合部 213を介してガス流路 217と連続されるノズル 223とを有する。

液体が充填されるタンク部 220は、例えば円筒形の容器力もなり、塗装用の塗料やインク、化粧水や液状ファンデーション、醤油等の液状調味料等の液体が充填されている。タンク部 220の上面部 220aにはノズル 223を備えた接続部 222が設けられ、この接続部 222のノズル 223の噴出口 223aに向けて液体を送る液管 221がタンク部 220内に延設されている。

液管 221は、タンク部 220の底部 220bより上面部 220aに架けて形成され、上側の先端に設けられた吐出口 221aがタンク部 220の上面部 220aの上に臨まされている。液管 221の吐出口 221aは、略円形に形成されたタンク部 220の上面部 220aの中心よりやや偏倚した位置に臨まされ、後述するノズル 223の先端部と近接した位置に突出されている。

ガスボンベカートリッジ 202に装着される接続部 222は、タンク部 220の上面部 220 aに偏倚して突出されている上記液管 221の吐出口 221aの偏倚方向と反対側の向きに突出して形成されている。この接続部 222は、ガスボンベカートリッジ 202の結合部 213の形状に応じた形状を有し、例えば円形の凹部として形成されている結合部 213に嵌合可能な円柱状に形成され、結合部 213に隙間なく装着される。

また接続部 222は、突出方向に向力つて中空部 224が形成され、この中空部 224 にノズル 223が嵌装されている。そして接続部 222は、結合部 213に装着されると、ノズル 223が結合部 213を介して外方に臨まされているガス流路 217と連続され、炭酸ガスがノズル 223より噴出可能とされる。

接続部 222の中空部 224に嵌装されるノズル 223は、タンク部 220内に設けられている液管 221の延設方向と略直交する方向に延設され、先端に設けられている噴出口 223aが液管 221の吐出口 221aに近接した位置に配設されている。そしてノズル 223は、ガスボンベカートリッジ 202のガス流路 217より炭酸ガスが流入されると、先端の噴出口 223aより炭酸ガスを噴出する。このとき、ノズル 223の噴出口 223aと液管 221の吐出口 221aとが近接されていることから、液管 221の吐出口 221a内が負圧となりタンク部 220内に充填されていた液体が液管 221を上昇し、吐出口 221aより吐出される。そして、吐出口 221aより吐出された液体は、ノズル 223より噴出される炭酸ガスに混入することによって霧状にされ、炭酸ガスとともに噴出される。噴出される液体は、炭酸ガスに混入されることにより、霧が細かくなり、液状のファンデーション等を噴霧した場合には肌に馴染みやすくなる。また塗料や液状の調味料を満遍なく吹さ付けることがでさる。

次いで、以上のような構成を有する噴霧装置 200の実使用時における動作を説明する。使用時において噴霧装置 200は、図 15に示すように、ガスボンベカートリッジ 2 02の結合部 213にタンク部 220に液状ファンデーション等が充填された液体タンク 2 03の接続部 222が装着される。これにより、接続部 222に嵌装されているノズル 223 とガスボンベカートリッジ 202に形成されているガス流路 217とが連続される。

このとき、図 5に示すように、ガスボンベカートリッジ 202の下側収納 211に収納されている炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、保持体 7が捻りコイルパネ 8によって下方に付勢されていることにより、保持体 7に保持されている尖鋭体 6の尖端部 6aが蓋体 14に突き立てられて予め開口され、この尖鋭体 6の尖端部 6aによって穿孔 14aが閉塞されて炭酸ガスの噴出が防止されている。

また、このとき操作部材 9は、レバー部材 20が、捻りコイルパネ 8によって常時炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されている保持体 7の押下突起 30に押下されることにより、図 15に示すように、回動突部 24を支点に他端 20bが下方に回動され、また、一端 20a側が上方に回動されている。したがって、レバー部材 20の一端 20a側と係合している操作釦 21は、常時、操作部 27が上方に押し上げられている。

次いで、ユーザによってノズル 223の噴出口 223aを噴出対象に向けてガスボンベカートリッジ 202のハウジング 210が把持される。そして、ユーザによって操作部材 9 の操作釦 21が押圧されると、図 6に示すように、押圧軸 28の一端 28aが下方に移動し、この押圧軸 28と係合するレバー部材 20の一端 20aが回動突部 24を支点に下方に回動され、また、他端 20bが上方に回動される。したがって、保持体 7は、レバー部材 20の他端 20bに形成された一対の側縁部 22aがフランジ部 17の押下突起 30に下方より当設するため、捻りコイルパネ 8の付勢力に対向して上昇され、炭酸ガス力ートリッジボンべ 5の蓋体 14より離間される。これにより、保持体 7に支持されている尖鋭体 6の尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aより引き上げられるため、ボンべ内に圧縮されている炭酸ガスが噴出される。

噴出された炭酸ガスは、ハウジング 210の下側収納 211に設けられた窓部 216を介してガス流路 217に流れ、結合部 213に装着されている接続部 222のノズル 223 に流れ、ノス、ノレ 223の噴出口 223aより噴出する。ノス、ノレ 223の噴出口 223aと液管 2 21の吐出口 221aとは近接されているため、ノズル 223より炭酸ガスが噴出されると液管 221内が負圧となり、液管 221内の液体が吐出口 221a側へ上昇される。そして、吐出口 221aより吐出された液体は、ノズル 223より噴出される炭酸ガスに混入することによって霧状にされ、炭酸ガスとともに噴出される。

このとき、噴霧装置 200は、液管 221の吐出口 221aが略円形に形成されたタンク部 220の上面部 220aの中心よりやや偏倚した位置に臨まされ、接続部 222に嵌装されているノズル 223の噴出口 223aが液管 221の吐出口 221aの偏倚方向に向力つて炭酸ガスを噴出するものであるため、噴霧される液体は、液体タンク 203のタンク部 220の上面部 220aに遮られることがなぐ満遍なく噴霧対象に吹き付けることができる。

ユーザによる操作部材 9の操作釦 21の押圧が解除されると、保持体 7は、捻りコィルバネ 8の付勢力により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢される。したがって、保持体 7に保持されている尖鋭体 6は尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aに突き立てられ、炭酸ガスカートリッジボンべ 5を閉塞する。これにより、ノズル 223からの炭酸ガスの噴出が停止され、液体の噴出が停止される。

また、レバー部材 20は、他端 20bが炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢された保持体 7の押下突起 30に押圧され、回動突部 24を支点に一端 20a側が上方に回動される。したがって、レバー部材 20の一端 20aと係合している操作釦 21は、押圧軸 28 が上方に移動し、操作部 27が上側収納 212の上面部 212bの上方に押し上げられる。

このように、噴霧装置 200は、液体の噴霧が停止されている状態においては、保持体 7が炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されて尖鋭体 6の尖端部 6aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。このため、噴霧装置 200は、ー且ガスボンベカートリッジ 202と液体タンク 203とが装着された後でも、炭酸ガスの噴出や気化熱による凍傷等の危険を伴うことなぐガスボンベ力ートリッジ 202を液体タンク 203から安全に取り外すことができる。

また、噴霧装置 200は、炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に炭酸ガスが残っている場合に、もとの液体タンク 203に取り付け、又は他の液体タンク 203に付け替えることができ、再度ガスボンベカートリッジ 202を利用することができる。

さらに、噴霧装置 200によれば、保持体 7が捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されることにより、蓋体 14が尖鋭体 6により穿孔、閉塞されているため、液体タンク 203の接続部 222に装着される前にガスボンベカートリッジ 202を落下等させた場合でも、炭酸ガスカートリッジボンべ 5内の炭酸ガスの噴出や気化熱による凍傷等の危険がなぐ安全に取り扱うことができる。

なお、本発明が適用された噴霧装置は、ガスボンベカートリッジと液体タンクとを着脱自在に構成するほか、ガスボンベカートリッジと液体タンクとがー体に形成するようにしてもよい。この場合においても、炭酸ガスが金属筐体力もなるボンべ内に充填されるとともに炭酸ガスの噴霧が停止されている状態においては、保持体 7がボンべ 5 側に付勢されて尖鋭体 6の尖端部 6aがボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。したがって、噴霧装置は、尖鋭体 6を蓋体 14より抜き差しする簡易な構成で確実に炭酸ガスの噴出制御を行うことができる。

また、本発明が適用された噴霧装置は、以下のような構成を備えていてもよい。なお、以下に説明する噴霧装置 300においては、上述したガス噴出装置 1, 100又は噴霧装置 200に記載した部材については同一の符号を付してその詳細を省略する。この噴霧装置 300は、図 16に示すように、液体を霧状に噴霧させる炭酸ガスが充填された炭酸ガスカートリッジボンべ 5が収納されたガスボンベカートリッジ 302と、ガスボンべカートリッジ 302に着脱自在に装着された液体タンク 303とを備える。ガスボンべカートリッジ 302は、図 16及び図 17に示すように、圧縮ガスとして炭酸ガスが充填された炭酸ガスカートリッジボンべ 5と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉を行う尖鋭体 106を保持する保持体 107と、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開口部側に付勢する捻りコイルパネ 8と、保持体 107を炭酸ガスカートリッジボンべ 5 の開口部と離間する方向に操作して炭酸ガスを放出させる操作部材 109と、炭酸ガスカートリッジボンべ 5、保持体 107及び操作部材 109を収納するとともに炭酸ガス力ートリッジボンべ 5より噴出した炭酸ガスを外方へ導くガス流路 111が設けられたハウジング 110とを有する。

なお、ガスボンベカートリッジ 302に設けられた炭酸ガスカートリッジボンべ 5、尖鋭体 106、保持体 107、捻りコイルパネ 8、操作部材 109、ガス流路 111、ハウジング 11 0及びこれらの構成部材は上記ガス噴出装置 1, 100又は噴霧装置 200と同様の構成を備えるため、同一の符号を付してその詳細を省略する。

このうち、ガスボンベカートリッジ 302のハウジング 110に形成された導管 147は、一端が係止孔 135内に臨まされて係止孔 135に螺合された炭酸ガスカートリッジボンベ 5の蓋体 14と所定のクリアランスを隔てて連続され、他端が外方に突出されて後述すする液体タンク 303に設けられた接続孔 312に挿入されることにより、ガス流路 11 1と液体タンク 303のノズル 313とを連続させ、ノズル 313の噴出口 313aより炭酸ガスを噴出させるものである。このようなガスボンベカートリッジ 302は、図 18及び図 19に示すように、上記ガス噴出装置 100と同様に、上側収納 132に炭酸ガスカートリッジボンべ 5が装着されるとともに下側収納 131が取り付けられ、また、保持体ガイド壁 141、支持壁 142, 142、押圧軸ガイド壁 143、ガイドレール 144, 144、天板 145及び導管 147が設けられた下面部 132a上に保持体 106及び操作部材 109が組み付けられた後、キャップ 150が上側収納 132を覆うようにハウジング 110に装着されることにより組み立てられる。なお、ガスボンベカートリッジ 302は、保持体 106及び操作部材 109が組み付けられた状態で炭酸ガスカートリッジボンべ 5の開閉動作の確認を行うことができる。すなわち、ガスボンベカートリッジ 302は、支持壁 142, 142に取り付けられた天板 145によって保持体 106及び捻りコイルパネ 8を係止することによりキャップ 150の装着前に動作確認を行うことができるため、保持体及び捻りコイルパネをキャップによって係止してキャップをした後に炭酸ガスカートリッジボンベの開閉動作確認を行う場合に比して、内部構造の不具合等を確かめるために逐一キャップ 150を取り外す手間を省くことがでさる。

導管 147を介してガスボンベカートリッジ 302と接続される液体タンク 303は、噴出する液体が充填されたタンク部 310と、タンク部 310内に充填された液体をタンク部 3 10外へ送る液管 311と、ガスボンベカートリッジ 302の導管 147が挿入される接続孔 312と、接続孔 312内に設けられ、導管 147を介してガス流路 111と連続されるノズノレ 313とを有する。

液体が充填されるタンク部 310は、例えば円筒形の容器力もなり、塗装用の塗料やインク、化粧水や液状ファンデーション、醤油等の液状調味料等の液体が充填されている。タンク部 310の上面部 310aにはノズル 313と連続された接続孔 312が設けられ、このノズル 313の噴出口 313aに向けて液体を送る液管 311がタンク部 310内に延設されている。

液管 311は、タンク部 310の底部 310bより上面部 310aに架けて形成され、上側の先端に設けられた吐出口 31 laがタンク部 310の上面部 310aの上に臨まされている。液管 311の吐出口 31 laは、略円形に形成されたタンク部 310の上面部 310aの中心よりやや偏倚した位置に臨まされ、後述するノズル 313の先端部と近接した位置に突出されている。

ガスボンベカートリッジ 302の導管 147に挿入される接続孔 312は、タンク部 310の上面部 310aに偏倚して突出されている液管 311の吐出口 31 laの偏倚方向と反対側の向きに突出して形成されている。この接続孔 312は、ガスボンベカートリッジ 302 の導管 147の形状に応じた形状を有し、例えば円筒状に形成されている導管 147が嵌合可能な円形の凹部状に形成され、導管 147と隙間なく接続される。

また接続孔 312は、導管 147が挿入される側と反対側にノズル 313が嵌装されている。そして接続孔 312は、導管 147が挿入されると、ノズル 313が導管 147を介してガス流路 111と連続され、炭酸ガスがノズル 313より噴出可能とされる。

接続孔 312〖こ嵌装されるノズル 313は、タンク部 310内に設けられて、る液管 311 の延設方向と略直交する方向に延設され、先端に設けられて、る噴出口 313aが液管 311の吐出口 31 laに近接した位置に配設されている。そしてノズル 313は、ガスボンべカートリッジ 302のガス流路 111より炭酸ガスが流入されると、先端の噴出口 3 13aより炭酸ガスを噴出する。このとき、ノズル 313の噴出口 313aと液管 311の吐出口 31 laとが近接されていることから、液管 311の吐出口 31 la内が負圧となりタンク部 310内に充填されていた液体が液管 311を上昇し、吐出口 311aより吐出される。そして、吐出口 311aより吐出された液体は、ノズル 313より噴出される炭酸ガスに混入することによって霧状にされ、炭酸ガスとともに噴出される。噴出される液体は、炭酸ガスに混入されることにより、霧が細力べなり、液状のファンデーション等を噴霧した場合には肌に馴染みやすくなる。また塗料や液状の調味料を満遍なく吹き付けることができる。

次いで、以上のような構成を有する噴霧装置 300の実使用時における動作を説明する。使用時において噴霧装置 300は、図 16に示すように、ハウジング 110の上側収納 132に設けられた導管 147が接続孔 312に挿入され、ガス流路 111とノズル 31 3とが連続される。

このとき、ハウジング 110の下側収納 131に収納されている炭酸ガスカートリッジボンべ 5は、保持体 107が捻りコイルパネ 8によって下方に付勢されている。これにより、噴霧装置 300は、保持体 107に保持されている尖鋭体 106の尖端部 106aが蓋体 1 4に突き立てられて予め開口されるとともに、この尖鋭体 106の尖端部 106aによって穿孔 14aが閉塞されて炭酸ガスの噴出が防止されている。

また、このとき操作部材 109は、レバー部材 120が、捻りコイルパネ 8によって常時炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されている保持体 107の突起部 119に押下されることにより、回動突部 124を支点に他端 120bが下方に回動され、また、一端 120 a側が上方に回動されている。したがって、レバー部材 120の側縁部 125aと押圧片 1 29が係合している押圧軸 121は、常時、軸部 127が上方に押し上げられている。次いで、ユーザによってノズル 313の先端に形成された噴出口 313aを噴霧対象に向けて噴霧装置 300が把持される。そして、ユーザによってキャップ 150の噴出釦 15 1が押圧されると、押圧軸 121の押圧片 129が下方に移動し、この押圧片 129と係合するレバー部材 120の一端 120aが回動突部 124を支点に下方に回動され、また、他端 120bが上方に回動される。したがって、保持体 107は、レバー部材 120の他端 120bに形成された一対の側縁部 122aがフランジ部 117の突起部 119に下方より当設するため、捻りコイルパネ 8の付勢力に対向して上昇され、炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14より離間される。これにより、保持体 107に支持されている尖鋭体 10 6の尖端部 106aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aより引き上げられるため、ボンべ内に圧縮されている炭酸ガスが噴出される。

噴出された炭酸ガスは、ハウジング 110の上側収納 132に設けられた導管 147を介して、ガス流路 111と連続されているノス、ノレ 313に流れ、ノス、ノレ 313の噴出口 313a より噴出する。

このとき、ノズル 313の噴出口 313aと液管 311の吐出口 31 laとが近接されていることから、液管 311の吐出口 311a内が負圧となりタンク部 310内に充填されていた液体が液管 311を上昇し、吐出口 31 laより吐出される。そして、吐出口 31 laより吐出された液体は、ノズル 313より噴出される炭酸ガスに混入することによって霧状にされ、炭酸ガスとともに噴出される。

ユーザによる操作部材 109の噴出釦 151の押圧が解除されると、保持体 107は、捻りコイルパネ 8の付勢力により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢される。したがつて、保持体 107に保持されている尖鋭体 106は尖端部 106aが炭酸ガスカートリツジボンべ 5の蓋体 14の穿孔 14aに突き立てられ、炭酸ガスカートリッジボンべ 5を閉塞する。これにより、ノズル 313からの炭酸ガスの噴出が停止される。

このように、噴霧装置 300は、炭酸ガスが金属筐体カゝらなる炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に充填されるとともに炭酸ガスの噴霧が停止されている状態においては、保持体 107が炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されて尖鋭体 106の尖端部 106a が炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。したがって、噴霧装置 300は、尖鋭体 106を蓋体 14より抜き差しする簡易な構成で確実に炭酸ガスの噴出制御を行うことができる。

また噴霧装置 300は、液体の噴霧が停止されている状態においては、保持体 107 が炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されて尖鋭体 106の尖端部 106aが炭酸ガスカートリッジボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。このため、噴霧装置 300は、ー且ガスボンベカートリッジ 302と液体タンク 303とが装着された後でも、炭酸ガスの噴出や気化熱による凍傷等の危険を伴うことなぐガスボンベカートリッジ 302を液体タンク 303から安全に取り外すことができる。

また、噴霧装置 300は、炭酸ガスカートリッジボンべ 5内に炭酸ガスが残っている場合に、もとの液体タンク 303に取り付け、又は他の液体タンク 303に付け替えることができ、再度ガスボンベカートリッジ 302を利用することができる。

さらに、噴霧装置 300によれば、保持体 107が捻りコイルパネ 8により炭酸ガスカートリッジボンべ 5側に付勢されることにより、蓋体 14が尖鋭体 106により穿孔、閉塞されているため、液体タンク 303の接続孔 312に装着される前にガスボンベカートリッジ 302を落下等させた場合でも、炭酸ガスカートリッジボンべ 5内の炭酸ガスの噴出や気化熱による凍傷等の危険がなぐ安全に取り扱うことができる。

なお、噴霧装置 300も、ガスボンベカートリッジと液体タンクとを着脱自在に構成するほか、ガスボンベカートリッジと液体タンクとがー体に形成するようにしてもよい。この場合においても、炭酸ガスが金属筐体力なるボンべ内に充填されるとともに炭酸ガスの噴霧が停止されて、る状態にぉ、ては、保持体 7がボンべ 5側に付勢されて尖鋭体 6の尖端部 6aがボンべ 5の蓋体 14を閉塞し、炭酸ガスの噴出が防止されている。したがって、噴霧装置は、尖鋭体 6を蓋体 14より抜き差しする簡易な構成で確実に炭酸ガスの噴出制御を行うことができる。

Claims

請求の範囲

[1] 1.蓋体により開口部が封止され圧縮ガスが充填されたボンベと、上記蓋体に形成された穿孔に突き立てられることにより上記蓋体を閉塞する尖鋭体と、一端に上記ボンベの蓋体と対向して上記尖鋭体を保持し上記蓋体と接離可能に配設された保持体と、上記保持体を上記ボンベの蓋体側に付勢する付勢部材と、上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作して上記尖鋭体を上記穿孔より引き抜き上記ボンべを開放する操作部材と、上記ボンべ及び保持体を収納するとともに、上記蓋体の穿孔より噴出した上記圧縮ガスを外方へ導くガス流路が設けられたハウジングとを有するガス噴出装置。

[2] 2.上記保持体の他端側に当接して上記ボンベの蓋体力離間する方向への移動を規制する規制部材を有し、該規制部剤は、上記操作部材による上記ボンベの開閉を規制することにより上記圧縮ガスの噴出量を規制することを特徴とする請求の範囲第 1項記載のガス噴出装置。

[3] 3.上記蓋体は、上記尖鋭体が突き立てられることにより上記穿孔が形成されることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のガス噴出装置。

[4] 4.上記ガス流路には、上記圧縮ガスを吹き出す吹き出しノズルが設けられることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のガス噴出装置。

[5] 5.上記付勢部材は一端が上記保持体と当接された捻りコイルパネであり、

上記ハウジングは上記捻りコイルパネの他端を支持する天板が形成されていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のガス噴出装置。

[6] 6.上記操作部材は、長手方向の一部に設けられた支点を境とした一端側で上記保持体と当接して上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し上記ボンべを開放する操作レバーと、該操作レバーの上記支点を境とした他端側と係合し押圧操作されることにより上記操作レバーを上記保持体が上記蓋体と離間する方向へ回動させる押圧部材力なり、

上記ハウジングには、上記押圧部材を押圧操作する押圧釦が形成されて!、るキヤップ部材が設けられていることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のガス噴出装置。

[7] 7.蓋体により開口部が封止され圧縮ガスが充填されたボンベと、上記蓋体に形成された穿孔に突き立てられることにより上記蓋体を閉塞する尖鋭体と、一端に上記ボンベの蓋体と対向して上記尖鋭体を保持して上記蓋体と接離可能に配設された保持体と、上記保持体を上記ボンベの蓋体側に付勢する付勢部材と、上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し、上記ボンべを開放する操作部材と、上記ボンべ及び保持体を収納するとともに、上記蓋体の穿孔より噴出した上記圧縮ガスを外方へ導くガス流路が形成された結合部とが設けられたハウジングとを有するガスボンベカートリッジと、

液体が充填されたタンク部と、上記タンク部内に充填された液体をタンク部外に送る液管と、上記ハウジングの結合部に接続されることにより上記ガスボンベカートリツジと着脱自在に接続する接続部と、上記接続部内を挿通し先端が上記液管の吐出口の近傍に臨まされるとともに上記ガス流路と連続されるノズル部材とを有する液体タンクとを備え、

上記圧縮ガスとともに上記液体を霧状に噴出する噴霧装置。

[8] 8.上記付勢部材は一端が上記保持体と当接された捻りコイルパネであり、

上記ハウジングは上記捻りコイルパネの他端を支持する天板が形成されていることを特徴とする請求の範囲第 7項記載の噴霧装置。

[9] 9.上記操作部材は、長手方向の一部に設けられた支点を境とした一端側で上記保持体と当接して上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し上記ガスボンベを開放する操作レバーと、該操作レバーの支点を境とした他端側と係合し押圧操作されることにより上記操作レバーを上記保持体が上記蓋体と離間する方向へ回動させる押圧部材からなり、

上記ハウジングには、上記押圧部材を押圧操作する押圧釦が形成されて、る釦ケースが形成されていることを特徴とする請求の範囲第 7項載の噴霧装置。

[10] 10.上記蓋体は、上記尖鋭体に突き立てられることにより上記穿孔が形成されることを特徴とする請求の範囲第 7項記載の噴霧装置。

[11] 11.上記保持体の他端側に当接して上記ボンベの蓋体から離間する方向への移動を規制する規制部材を有し、該規制部剤は、上記操作部材による上記ボンベの開閉を規制することにより上記液体の噴霧量を規制することを特徴とする請求の範囲第 7 項記載の噴霧装置。

[12] 12.上記液管の吐出口は、上記タンク部の上面部において上記ノズル部材の噴出方向に偏倚して臨まされていることを特徴とする請求の範囲第 7項記載の噴霧装置。

[13] 13.液体が充填されたタンク部と、

上記タンク部内に充填された液体をタンク部外に送る液管と、

上記液管と連続され、液管を流れる液体を吐出する吐出部と、

蓋体により開口部が封止され圧縮ガスが充填されたボンベと、

上記蓋体に形成された穿孔に突き立てられることにより上記開口部を閉塞する尖鋭体と、

一端に上記ボンベの蓋体と対向して上記尖鋭体を上記蓋体と接離可能に保持する保持体と、

上記保持体を上記ボンベの蓋体側に付勢する付勢部材と、

上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し、上記ボンべを開放する操作部材と、

上記ボンベの穿孔より噴出した上記圧縮ガスの噴出口が上記液体の吐出部近傍に臨まされる上記圧縮ガスのガス流路が設けられ、上記ボンべ及び保持体を収納する収納体とを備え、

[14] 14.上記付勢部材は一端が上記保持体と当接された捻りコイルパネであり、

上記ハウジングは上記捻りコイルパネの他端を支持する天板が形成されていることを特徴とする請求の範囲第 13項記載の噴霧装置。

[15] 15.上記操作部材は、長手方向の一部に設けられた支点を境とした一端側で上記保持体と当接して上記保持体を上記蓋体と離間する方向に操作し上記ガスボンベを開放する操作レバーと、該操作レバーの支点を境とした他端側と係合し押圧操作されることにより上記操作レバーを上記保持体が上記蓋体と離間する方向へ回動させる押圧部材力なり、

上記ハウジングには、上記押圧部材を押圧操作する押圧釦が形成されて、る釦ケースが形成されていることを特徴とする請求の範囲第 13項記載の噴霧装置。

[16] 16.上記蓋体は、上記尖鋭体に突き立てられることにより上記穿孔が形成されることを特徴とする請求の範囲第 13項記載の噴霧装置。

[17] 17.上記保持体の他端側に当接して上記ボンベの蓋体から離間する方向への移動を規制する規制部材を有し、該規制部剤は、上記操作部材による上記ボンベの開閉を規制することにより上記液体の噴霧量を規制することを特徴とする請求の範囲第 1

3項記載の噴霧装置。

[18] 18.上記液管の吐出口は、上記タンク部の上面部において上記ノズル部材の噴出方向に偏倚して臨まされていることを特徴とする請求の範囲第 13項記載の噴霧装置