明 細 書
テレビ番組受信装置及びそれを用いたテレビ番組受信システム
技術分野
[0001] 本発明は、テレビ番組を受信可能なテレビ番組受信装置とそれを用いたテレビ番 組受信システムに関する。
背景技術
[0002] 従来、携帯端末装置では、電話機能に加え、電子メールやインターネット、その他、 多くの機能が備え付けられている。特に、最近では、カメラを付加したり、テレビを視 聴したりできるようなものも多く考えられている。
[0003] 一方、テレビ番組を記録したり、再生したりするだけの装置では、テレビ受信部で受 信したテレビ番組の内容をそれぞれ番組データ、 CMデータに分け、これらをそれぞ れの記録再生部に記録する。そして、再生する際には、それぞれをそれぞれの記録 再生部で再生し、両者を互いに合成して出力するというものが知られている(特許文 献 1参照)。
[0004] この装置によれば、記録した番組データを再生する際に、 CMデータも必ず再生さ れ合成されるため、広告としての効果を低下させることなぐ CMデータを選択的に再 生できるというメリットを有する。
[0005] 特許文献 1 :特開 2000— 165335号公報 (第 2頁、図 1)
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] しかしながら、従来知られて!/ヽる特許文献 1記載の装置は、番組データ、 CMデー タをそれぞれ別々に分離して記録し、選択された番組に対応してそれぞれの番組デ ータ、 CMデータを再生し、互いに合成するものであり、テレビ受信中に、好みの CM 或!ヽは同種の CMを受信中の CMに代えて自動的に繰返し再生し出力することはで きないものであった。また、この種の装置は、主として家庭用のものであり、外部に持 ち出して携帯するものではなぐ外部では使用不可能なものであった。
[0007] 本発明は、以上のような従来の問題に鑑みてなされたものであり、テレビ受信中に
好みの放送内容を実際に受信した放送内容に代えて繰り返し視聴できるテレビ番組 受信装置を提供するものである。
課題を解決するための手段
[0008] 本発明のテレビ番組受信装置は、テレビ番組を受信するテレビ受信手段と、テレビ 受信手段で受信した任意の内容を選択し、記憶する記憶手段と、前記テレビ受信手 段でテレビを受信している状態で、前記任意の内容と同種の内容が受信開始される 時刻を検出する受信開始時刻検出手段と、前記受信開始される時刻が検出されたと き、前記受信中の内容に代えて前記記録手段に記録された内容を前記記憶手段よ り再生し、表示する表示手段とを備えた構成を有している。
[0009] この構成により、テレビ受信中に任意の内容を選択、記憶し、その記憶した内容と 同種の内容が放送されたとき、その同種の内容に代えて、先に記憶した内容を再生 し出力することができ、好みの内容があれば、それを繰り返し再生出力することができ るという作用を有する。
[0010] また、本発明のテレビ番組受信装置は、前記記憶手段に記憶される任意の内容に しおりを付加するしおり付加手段を備え、そのしおりを基に、前記記憶手段に記憶さ れた任意の内容を選択的に再生可能な構成を有して!/ヽる。
[0011] この構成により、予めしおりを付加することにより、そのしおりを基に、記憶手段に記 憶された任意の内容を選択的に再生することができ、記憶された内容の中から容易 に任意のものを選択することができる。
[0012] また、本発明のテレビ番組受信装置は、前記しおりは、前記記憶手段に記憶された 内容の放送時刻、チャンネル、その他の情報の少なくとも 1つを含む情報である構成 を有する。
[0013] この構成により、放送時刻、チャンネル、その他の情報を基に、記憶手段に記憶さ れた内容を選択することができ、その選択が容易になる。
[0014] また、本発明のテレビ番組受信装置は、前記記憶手段に記憶される任意の内容は
、コマーシャルである構成を有する。
[0015] この構成により、好みのコマーシャルを任意に記憶し、繰り返し再生して視聴するこ とがでさる。
[0016] また、本発明のテレビ番組受信システムは、テレビ番組を受信可能なテレビ番組受 信装置と、前記テレビ番組受信装置と通信可能なセンタ装置とを備え、前記テレビ番 組受信装置は、テレビ番組を受信するテレビ受信手段と、前記テレビ受信手段で受 信した内容を選択し、その選択された内容にしおりを付加するしおり付加手段と、付 カロされたしおりを前記センタ装置に送信する送信手段と、前記センタ装置より送信さ れた前記しおりに関連する前記内容と同種の内容を受信する受信手段と、受信され た前記同種の内容を記憶する記憶手段と、前記テレビ受信手段でテレビ番組を受信 している状態で、前記内容と同種の内容が受信開始される開始時刻を検出する検出 手段と、前記検出された開始時刻より前記受信中の内容に代えて前記記録手段に 記録された内容を前記記憶手段より再生し表示する表示手段とを備え、前記センタ 装置は、前記テレビ番組受信装置から送信されたしおりを受信するしおり受信手段と 、受信したしおりを基にデータベースよりそのしおりに関連する同種の内容を抽出す る抽出手段と、抽出した内容を前記テレビ番組受信装置に送信する送信手段とを備 えた構成を有する。
[0017] この構成により、好みの内容にしおりを付け、それをセンタ装置に送信することによ り、センタ装置よりその好みの内容に同種の内容の情報が送信され、それが記憶手 段に記憶されるため、記憶手段に記憶された同種の内容も含めてこれらを任意に再 生し出力することができるという作用を有する。
[0018] また、本発明のテレビ番組受信システムは、前記記憶手段に記憶される任意の内 容がコマーシャル部分である構成を有して 、る。
[0019] この構成により、例えば、好みのタレントなどが出演しているコマーシャルにしおりを 付加し、そのしおりをセンタ装置に送信することにより、その好みのタレントが出演して いる他のコマーシャルなどの同種のコマーシャルをセンタ装置より受信し、記憶手段 に記憶することができ、好みのタレントが出演しているコマーシャルのみ選択的に視 聴することができるという作用を有する。
[0020] また、本発明のテレビ番組受信システムは、テレビ番組を受信可能なテレビ番組受 信装置と、前記テレビ番組受信装置と通信可能なテレビ受信記録再生装置とを備え 、前記テレビ番組受信装置は、テレビ番組を受信するテレビ受信手段と、前記テレビ
受信手段で受信した内容を選択し、その選択された内容にしおりを付加するしおり付 加手段と、付加されたしおりを前記テレビ受信記録再生装置に送信する送信手段と を備え、前記テレビ受信記録再生装置は、テレビ番組を受信し記録するテレビ受信 記録手段と、前記テレビ番組受信装置より送信されたしおりを受信するしおり受信手 段と、受信したしおりを基に前記テレビ受信記録手段で記憶された内容から前記しお りを付した内容に相当する内容を抽出し、その抽出した内容を飛ばして再生する再 生手段とを備えた構成を有する。
[0021] この構成により、テレビ番組受信装置にお 、てしおりを付加し、それをテレビ受信記 録再生装置に送信することにより、テレビ受信記録再生装置において事前にテレビ 番組を記憶しておき、その状態でテレビ番組受信装置より送信されたしおりを基に、 そのしおりの部分を飛ばして再生することができ、例えば、コマーシャルなどを完全に 飛ばして視聴することができると言う作用を有する。
[0022] また、本発明のテレビ番組受信システムは、テレビ番組を受信可能なテレビ番組受 信装置と、前記テレビ番組受信装置と通信可能なテレビ受信記録再生装置とを備え 、前記テレビ番組受信装置は、テレビ番組を受信するテレビ受信手段と、前記テレビ 受信手段で受信した内容を選択し、その選択された内容にしおりを付加するしおり付 加手段と、付加されたしおりを前記テレビ受信記録再生装置に送信する送信手段と を備え、
前記テレビ受信記録再生装置は、テレビ番組を受信し記録するテレビ受信記録手 段と、前記テレビ番組受信装置より送信されたしおりを受信するしおり受信手段と、受 信したしおりを基に前記テレビ受信記録手段で記憶された内容から前記しおりを付し た内容に相当する内容を抽出し、その内容を前記テレビ番組受信装置からのしおり を付した内容に入れ替えて出力する出力手段とを備えた構成を有する。
[0023] この構成により、テレビ受信記録手段で記憶された内容からしおりを付した内容に 相当する内容の部分をしおりを付した内容に入れ替えて出力することができるという 作用を有する。
[0024] また、本発明のテレビ番組受信システムは、テレビ番組を受信可能なテレビ番組受 信装置と、前記テレビ番組受信装置と通信可能なテレビ受信記録再生装置とを備え
、前記テレビ番組受信装置は、テレビ番組を受信するテレビ受信手段と、前記テレビ 受信手段で受信した内容を選択し、その選択された内容にしおりを付加するしおり付 加手段と、付加されたしおりをセンタ装置に送信する送信手段と、センタ装置より送 信された前記しおりに関連する前記内容と同種の内容を受信する受信手段と、受信 された内容及び付加されたしおりをそれぞれ前記テレビ受信記録再生装置に送信す る送信手段とを備え、
前記テレビ受信記録再生装置は、テレビ番組を受信し記録するテレビ受信記録手 段と、前記テレビ番組受信装置より送信された内容及びしおりをそれぞれ受信するし おり受信手段と、受信した内容及びしおりをそれぞれ記憶する記憶手段と、前記テレ ビ受信記録手段によって記憶された内容の中から前記内容、しおりに相当する部分 の内容を抽出し、その内容を抽出した内容に入れ替え再生する再生手段とを備えた 構成を有する。
[0025] この構成により、テレビ番組受信装置によって付加したしおりを基に、センタ装置よ りそのしおりに関連する内容を取得し、これらも併せてテレビ受信記録再生装置に送 信することができ、テレビ受信記録再生装置において、それらの内容を対応する内容 に入れ替えて再生することができ、コマーシャルのタイミングになれば、いつも好みの コマーシャルなどに置換えて再生することができると言う作用を有する。
発明の効果
[0026] 本発明は、テレビ受信中に好みの放送内容を実際に受信した放送内容に代えて 繰り返し視聴できると!ゝぅ効果を有する。
図面の簡単な説明
[0027] [図 1]本発明の第 1の実施の形態におけるテレビ番組受信装置の構成を示す概略ブ ロック図
[図 2]本発明の第 1の実施の形態におけるテレビ番組受信装置の動作を示すフロー チャート
[図 3]本発明の第 2の実施の形態におけるテレビ番組受信システムに使用するセンタ 装置の構成を示す概略ブロック図
[図 4]本発明の第 2の実施の形態におけるテレビ番組受信システムの動作を示す第 1
のフローチャート
[図 5]本発明の第 2の実施の形態におけるテレビ番組受信システムの動作を示す第 2 のフローチャート
[図 6]本発明の第 3の実施の形態におけるテレビ番組受信システムに使用する形態 端末装置の構成を示す概略ブロック図
[図 7]本発明の第 3の実施の形態におけるテレビ番組受信システムに使用するテレビ 受信記録再生装置の構成を示す概略ブロック図
[図 8]本発明の第 3の実施の形態におけるテレビ番組受信システムの動作を示すフロ 一チャート
符号の説明
1 テレビ受信部
2 無線送受信部
3 マイク
4 レシーノ
5 音声入出力部
6 音声出力部
7 スピーカ
8 表示部
9 操作部
10 メモリ
11 制御部
12 送信部
31 送受信部
32 データベース
33 制御部
61 テレビ受信記録再生部
62 受信部
64 操作部
65 表示部
66 音声出力部
67 制御部
発明を実施するための最良の形態
[0029] 以下、本発明の最良の実施の形態について説明する。
(第 1の実施の形態)
図 1は、本発明の第 1の実施の形態におけるテレビ番組受信装置の構成を示す概 略ブロック図である。
[0030] 本発明の第 1の実施の形態におけるテレビ番組受信装置は、図 1に示すように、テ レビ番組を受信するテレビ受信部 1と、電話や電子メール、インターネットなどへの接 続のための無線送受信部 2と、マイク 3、レシーバ 4に接続された電話通話のための 音声入出力部 5と、電話の呼出しや、テレビの音声出力に使用する音声出力部 6と、 音声出力部 6に接続されたスピーカ 7と、電話やテレビなどの各種の必要な映像、情 報などをそれぞれ表示する表示部 8と、各種指令、情報等を入力する操作部 9と、操 作部 9の操作によってしおりを付加した放送内容を記憶したり、その放送内容と同種 の放送内容を記憶したりするメモリ 10と、これらを制御する制御部 11とを備えており、 所謂、携帯電話機などの携帯端末装置を構成している。
[0031] そして、この携帯端末装置は、先ず、テレビ受信部 1を用いて任意にテレビ番組を 受信し、視聴できるように構成されている。すなわち、操作部 9を用いて、装置をテレ ビモードにすると、その状態で制御部 11の制御の基で、テレビ受信部 1が動作可能 な状態になり、操作部 9で選択されたチャンネルのテレビ番組が受信可能な状態に なる。受信されたテレビ番組の内容は、映像と音声にそれぞれ分離され、映像は表 示部 8に、音声はスピーカ 7に出力される。
[0032] また、操作部 9を用いて、電話モードにすれば、その状態で電話や電子メール、ィ ンターネット通信が可能なように構成されている。なお、相手より電話呼出しがあった 場合には、テレビモードであっても自動的に電話モードに切りかえられ、相手との電 話が可能なように構成されている。ここで、テレビモードであっても、そのまま相手との
電話が可能なようにすることも可能である。
[0033] 操作部 9を用いて、電話モードにした場合には、操作部 9を用いて相手の電話番号 を入力したり、予め定めた操作キーを操作し、図示しない電話帳部より相手の電話番 号を引き出したりして、これらの電話番号をー且表示部 8に表示し、その状態で予め 定めた発信用の操作をすることにより、操作部 9を用いて入力した電話番号や電話 帳部より引出した電話番号をそれぞれ無線送受信部 2を介して図示していない電話 基地局に送信し発信することができる。そして、発信した電話に対し相手が応答すれ ば、無線送受信部 2を介して相手との間で通話回路が形成され、マイク 3、レシーバ 4 を用いて、音声入出力部 5、無線送受信部 2を介してそれぞれ相手との間で通話す ることがでさるよう〖こなる。
[0034] 相手力 電話呼出があり、それが無線送受信部 2で受信された場合には、制御部 1 1の制御の基で、テレビモードであっても電話モードに自動的に切りかえられ、テレビ の受信が一時中止され、あるいは、中止されないで、そのままの状態で、音声出力部 6よりスピーカ 7に所定の呼出信号が出力され、スピーカより所定の呼出音が出力さ れる。呼出音に応答して予め定めた所定の操作をすれば、その相手との間で通話す ることが可能になる。
[0035] 電子メールの場合も同様に、送信する場合には、操作部 9のナビゲーシヨンキーや 機能キー、テンキーなどを用いて、まず、電子メールしたい文章を作成し、それと共に 相手の電子メールアドレスをメモリ 10の電話帳部より引き出したり、テンキー 5などを 用いて入力したりして、これらをー且表示部 8に表示し、その状態で送信用の所定の キーを操作することにより、テンキーなどで入力した電子メールアドレスや電話帳部よ り引出した電子メールアドレスと共にナビゲーシヨンキーや機能キー、テンキーなどを 用いて作成した電子メールを無線送受信部 2を介して電子メールプロバイダー(図示 せず)に送信し、相手に送信することができる。
[0036] 相手力 の電子メールは、無線送受信部 2が自動的に受信し、制御部 11の制御の 基で、メモリ 10の電子メール記憶部に自動的に記憶する。記憶された電子メールは、 操作部 9を用いてメモリ 10より任意に呼出すことにより、表示部 8に表示して容易に確 認することができる。
[0037] インターネットの場合には、操作部 9のナビゲーシヨンキーや機能キー、テンキーな どを用いて、必要な操作を行い、相手のアドレスを指定すれば、そのアドレスの相手 との間で通信が可能になり、双方で通信することができるようになる。
[0038] そして、テレビ受信中に好みのコマーシャルやその他の放送内容にしおりを付カロし 、それをメモリ 10に記憶すれば、その後のテレビ受信時にメモリ 10に記憶されたコマ 一シャルやその他の放送内容を実際に放送受信しているコマーシャルやその他の放 送内容に代えて制御部 11より出力し、表示部 8に表示したり、スピーカ 7で出力したり することができる。
[0039] 以下、このことについて、更に詳細に説明する。
図 2に示すように、操作部 9を用いてテレビモードにし、テレビ番組を受信している 状態(S201)で、コマーシャル (CM)などの特定の放送内容が放送されたとき、操作 部 9を用いて所定の操作を行うと、その時の時刻、チャンネルなどがしおりとして上記 特定の放送内容に付加され (S202)、それらカ モリ 10に記憶される(S203)。そし て、そのまま、或いは、ー且中止して再びテレビ番組を受信していると、制御部 11が そのテレビ番組の中で上記特定の放送内容 (ここではコマーシャル)が放送される開 始時刻を検出する(S204)。特定の放送内容の開始時刻は、放送電波の強度、変 調度、その他、特定の放送内容を識別する識別信号などを基に制御部 11が自動的 に検出する。特定の放送内容の開始時刻が検出されると(S204)、その時刻より、実 際に受信している放送内容に代えてメモリ 10に記憶されている放送内容が制御部 1 1の制御の基で読み出し、表示部 8及び音声出力部 6にそれぞれ映像信号、音声信 号が出力される(S205)。
[0040] 仮に、特定の放送内容が、コマーシャルの放送内容であり、好みのタレントが出演 しているコマーシャルの内容をメモリ 10に記憶したとすると、それ以降は、テレビを受 信している限り、コマーシャルの時間になると、自動的に先にメモリ 10に記憶した好 みのタレントが出演しているコマーシャルの内容が実際のコマーシャルに代わって出 力されることになり、好みのタレントが出演しているコマーシャルの内容のみ自動的に 繰り返し視聴することができるようになる。
[0041] なお、本実施の形態では、テレビ番組受信装置として、携帯電話機、 PDA,その他
の携帯端末装置を例に挙げているが、テレビ番組受信装置は、言葉の通り、テレビ 番組が受信できるものであれば何でもよぐ家庭用のテレビ番組受信装置、テレビ受 信機能を備えた VTR、 DVD,その他のテレビ受信記憶再生装置などでも良い。
[0042] また、本実施の形態では、メモリ 10に好みの放送内容を 1つ記憶して 、るだけであ る力 複数記憶することも可能である。その場合、操作部 9を用いて複数の放送内容 の中から任意の 1つを選択的に読み出し、再生できるように構成することが望ま 、。
[0043] 更に、しおりを基に、複数の放送内容をそれぞれ操作部 9の操作によって予め設定 した順に順次再生されるように構成することも可能である。このように構成すれば、複 数の放送内容を特定の放送内容の時刻毎に、或いは、チャンネル毎に、或いは、ジ ヤンル毎に、それぞれ 1つづつ順次読み出して再生することができ、複数の放送内容 が同種の放送内容、例えば、好みのタレントが出演しているそれぞれ異なるコマーシ ャルの場合、よりユーザにとって好ましい状態を演出することができる。
[0044] (第 2の実施の形態)
本発明の第 2の実施の形態は、テレビ番組受信システムであり、テレビ番組を受信 できるテレビ番組受信装置としての携帯端末装置と、この携帯端末装置との間で通 信可能なセンタ装置とを備えて 、る。
[0045] 携帯端末装置は、図 1に示すように、第 1の実施の形態における携帯端末装置と実 質的に同じように構成されている。異なる点は、操作部 9を用いて付加し、メモリ 10に 記憶したしおりを、無線送受信部 2を介してセンタ装置に送信可能であり、センタ装 置からの上記しおりに関連する同種の放送内容を無線送受信部 2を介して受信し、 それをメモリ 10に記憶可能にしていることである。そして、テレビ受信中に特定の放 送内容が放送されたとき、その特定の放送内容に代えてメモリ 10に記憶された上記 関連する放送内容を読み出し、それを出力するように構成したことである。
[0046] 図 3は、そのために必要なセンタ装置の構成を示す概略ブロック図であり、携帯端 末装置との間で情報のやり取りを行う送受信部 31と、特定の放送内容に関連してそ れに関連する放送内容を多数記録したデータベース 32と、これらを制御する制御部 33とを備えて ヽる。
[0047] データベース 32には、例えば、特定の放送内容が放送された時刻、チャンネル、
種別 (属性)、内容などが互いに関連付けられて多数記憶されている。したがって、時 刻、チャンネルなどをしおりとして付加し、それを基に特定の放送内容を検索すること が可能であり、また、検索された特定の放送内容から種別 (属性)や内容を検知し、 それらに基づいて、同種の特定の放送内容を検索、抽出することも容易なように構成 されている。
[0048] 次に、本発明の第 2の実施の形態について、その動作を説明する。
携帯端末装置単体としては、先に説明したように、少なくとも、第 1の実施の形態と 同様に動作する。したがって、その動作の詳細は省略し、異なる点のみ説明する。
[0049] 図 4、図 5は、本発明の第 2の実施の形態におけるテレビ番組受信システムの動作 を示すフローチャートである。
[0050] 図 4に示すように、携帯端末装置を、操作部 9を用いてテレビモードにすると、この 状態で、操作部 9を用いて設定した任意のテレビ番組が受信可能な状態になる(S4 01)。テレビ番組を受信している状態で、好みの放送内容 (例えば、好みのタレントが 出演しているコマーシャル)が放送され、その時点で予め定めた操作を、操作部 9を 用いて実施すると、上記放送内容の放送時刻、チャンネルがそれぞれしおりとして上 記放送内容に付加され (S402)、それ力メモリ 10に記憶される (S403)。
[0051] そして、その後、予め定めた操作を操作部 9を用いて実施すると、メモリ 10に記憶さ れたしおりの情報力 無線送受信部 2を介してセンタ装置に送信される(S404)。
[0052] センタ装置では、送受信部 31で、携帯端末装置より送信されたしおりの情報を受信 し (S405)、それを制御部 33に供給する。制御部 33は、送受信部 31で受信したしお りの情報を基に、データベース 32を検索し、受信したしおりの情報に関連する同種の 放送内容(例えば、同じ好みのタレントが出演している他のコマーシャル)を、 1つ、ま たは、複数あれば複数、それぞれ抽出する(S406)。そして、抽出した放送内容をそ れぞれのしおりと共に送受信部 31を介して携帯端末装置側に送信する(S407)。
[0053] 携帯端末装置では、センタ装置より送信された放送内容をしおりの情報と共に無線 送受信部 2で受信し、制御部 11の制御の基で、メモリ 10に記憶する(S408)。
[0054] 図 5に示すように、携帯端末装置において、テレビ番組受信中(S501)に、制御部 11の制御の基で、特定の放送内容 (例えば、コマーシャル)の開始時刻が検出され
ると(S502)、メモリ 10に記憶された特定の放送内容が制御部 11の制御の基で読み 出され (S503)、実際に放送され受信されている放送内容に代わって、メモリ 10より 読み出された特定の放送内容が制御部 11より表示部 8及び音声出力部 6に出力さ れる(S504)。
[0055] したがって、本実施の形態によれば、特定の放送内容が放送される時間にメモリ 10 に記憶された他の特定の放送内容を視聴することができ、例えば、特定の放送内容 をコマーシャルの放送内容とした場合、コマーシャルの時間に、好みのタレントが出 演しているコマーシャルは勿論のこと、その好みのタレントが出演している他のコマ一 シャルをも任意に視聴することができるという作用を有する。
[0056] なお、本実施の形態において、メモリ 10に複数の放送内容が記憶された場合、操 作部 9を用いて、それらの中から任意の放送内容を任意に読み出し再生できるように して 、ることは言うまでもな!/、ことである。
[0057] また、上記実施の形態では、特定の放送内容に、しおりとして放送時刻、チャンネ ルなどを付加しているだけであるが、それに加え、種別 (属性)、使用者嗜好、コメント 、その他の情報をしおりとして付加するように構成しても良い。このように構成すれば 、テレビ番組の時刻、チャンネルだけでなぐ種別 (属性)、使用者嗜好、コメントなど を基に、好みの特定の放送内容をメモリ 10より容易に読み出すことができるようになり 、よりユーザにとって有利なものになる。
[0058] また、本実施の形態では、テレビ受信中に電話が力かってくると、自動的にテレビ 受信モードから電話モードに切り替えられ、電話のみ可能になるように構成している 力 テレビ受信モードをそのままにして、その状態で電話ができるように構成しても良 い。そして、このことは、相手に対し電話発信する場合も同様であり、テレビ受信のま ま、相手に発信できるように構成しても良い。
[0059] また、本実施の形態でも、テレビ番組受信装置として、携帯電話機、 PDA,その他 の携帯端末装置を例に挙げているが、テレビ番組受信装置は、言葉の通り、テレビ 番組が受信できるものであれば何でもよぐ家庭用のテレビ番組受信装置、テレビ受 信機能を備えた VTR、 DVD,その他のテレビ受信記憶再生装置などでも良い。
[0060] (第 3の実施の形態)
第 1、第 2の実施の形態では、テレビ番組受信装置としての携帯端末装置そのもの でテレビ番組を聴取するようにしているが、本実施の形態では、携帯端末装置に、携 帯端末装置で付加したしおりや内容、センタ装置より入手した内容などをそれぞれ別 に設けたテレビ受信記録再生装置に送信する送信部を設け、テレビ受信記録再生 装置において、これらを受信し記録し、受信したしおり及び内容を利用して、そのし おりや内容に相当する部分を飛ばしたり、早送りしたり、或いは、その内容を入れ替 えて再生したりできるように構成して 、る。
[0061] 従って、本実施の形態では、外出先でしおりを付加するだけに留め、後でゆっくり センタ装置よりそのしおりに関連する内容を入手し、これらの内容を基に別に設けた テレビ受信記録再生装置、その内容に相当する部分を飛ばしたり、入れ替えたり、早 送りしたりして再生することができるというメリットを有する。
[0062] 以下、本実施の形態におけるテレビ受信システムにつ 、て、その構成、動作を詳細 に説明する。
[0063] 図 6は、本実施の形態において使用する携帯端末装置のブロック図、図 7は、同装 置と共に使用するテレビ受信記録再生装置のブロック図である。
[0064] 本実施の形態でも、携帯端末装置やセンタ装置は、これまでに説明した図 1、図 3 に示す第 1、第 2の実施の形態と実質的に同様の構成を有している。したがって、共 通する部分には、同じ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
[0065] 本実施の形態では、携帯端末装置に、図 6に示すように、携帯端末装置で付加し たしおりや内容、センタ装置より入手した内容をそれぞれ別に設けたテレビ受信記録 再生装置 60に送信するための送信部 12を備えている。そして、テレビ受信記録再生 装置 60は、図 7に示すように、テレビ番組を受信し、記録再生するためのテレビ受信 記録再生部 61と、携帯端末装置より送信されたしおり、内容などをそれぞれ受信す る受信部 62と、この受信部 62で受信したしおり、内容などをそれぞれ記憶する記憶 部 63と、操作部 64、表示部 65、音声出力部 66、及び、これらを制御する制御部 67 を備えている。
[0066] 次に、本実施の形態におけるテレビ受信システムについて、その動作を図 8を用い て詳細に説明する。
[0067] 08 (A)に示すように、携帯端末装置においてテレビ番組を受信し (S801)、その 状態で、好みの放送内容などが受信され、そのとき、操作部 9を用いて予め定めた所 定の操作を行うと(S802)、これによつて、その放送内容にしおりが付加され (S803) 、そのしおりがその放送内容と共にメモリ 10に記憶される(S804)。
[0068] しおり及び内容力^モリ 10に記憶された状態で、図 8 (B)に示すように、操作部 9を 用いて予め定めた操作を行うと(S805)、メモリ 10に記憶されたしおり及び内容がそ れぞれその操作に応じて読み出され、テレビ受信記録再生装置に送信される(S806 )。すなわち、その操作によって読み出すしおり及び内容をそれぞれ指定した場合に は、その指定されたしおり及び内容がそれぞれ読み出され、それが送信部 12を介し てテレビ受信記録再生装置に送信される(S806)。
[0069] テレビ受信記録再生装置は、事前に予め定めた所定の操作を行うことにより、図 8 ( C)に示すように、テレビ番組を自動的に受信し (S807)、それらをテレビ受信記憶再 生部 61に記録 (S808)する。記録されたテレビ番組は、操作部 64の操作によって、 任意に再生したり、早送りしたり、消去したりすることができる。
[0070] 図 8 (D)に示すように、操作部 64を用いて予め定めた所定の操作をしておくと(S8 09)、携帯端末装置よりしおり及び内容が送信されたとき (S806)、それらが受信部 6 2によって受信される(S810)。受信されたしおり及び内容は、記憶部 63に記憶され (S810)、次のように利用される。すなわち、テレビ受信記録再生部 61に記録された テレビ番組を再生する際、操作部 64の操作に応じて、記憶部 64に記憶されたしおり 及び内容を基に、そのしおりに対応する部分の内容を早送り、或いは、飛ばして再生 したり、又は、そのしおりに対応する内容を記憶部 64に記憶された内容に差替えて 出力したりする(S811)。
[0071] なお、このように再生する場合の構成については、具体的に示していないが、記憶 部 63に記憶されたしおりを基に、テレビ受信記録再生部 61に記録されたテレビ番組 の上記しおりに対応する部分を検出し、その検出した部分の内容を早送りしたり、飛 ばしたり、記憶部 64に記憶された内容に差替えたりして最終的に出力するようにす れば良い。ただし、早送りしたり、飛ばしたり、差替えたりするためには、事前に操作 部 64を用いて、その中の 1つを選択し、そのための操作をしておかなければならない
ことは言うまでもな 、ことである。
[0072] また、本実施の形態では、テレビ番組受信装置としての携帯端末装置から直接テレ ビ受信記録再生装置に対し、しおり及び内容を送信し、そのしおり及び内容に基づ いて、しおり部分の内容を早送り、或いは、飛ばして再生したり、しおり部分の内容を 携帯端末装置力 の内容に入れ替えて出力するようにしているが、携帯端末装置と テレビ受信記録再生装置との間にセンタ装置を介在させ、センタ装置の制御の基で テレビ受信記録再生装置を任意に制御するように構成しても良い。たとえば、携帯端 末装置において任意のテレビ番組にしおりを付加し、そのしおりと内容をセンタ装置 に送信し、センタ装置において、そのしおり及び内容をそれぞれ携帯端末装置毎に 記憶可能なように構成しておく。そして、センタ装置を通してしおり及び内容をテレビ 受信記録再生装置に送信し、テレビ受信記録再生装置で記録された内容を再生す る際、センタ装置より受信したしおり及び内容を基にそのしおりの部分を早送りしたり 、飛ばしたり、或いは、センタ装置より受信した内容に入れ替えて出力するようにする 。このようにすれば、携帯端末装置にしおりや内容を記憶しておかなくても、センタ装 置にそれを送信記憶しておき、後で、任意に使用することができる。また、このように すれば、センタ装置に記憶されたしおりを使用して、希望する時刻に希望する制御 信号をテレビ受信記録再生装置に送信し、希望する時刻より希望するチャンネルの テレビ放送を自動的に記録したり、再生したりすることも容易である。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲 を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明ら かである。
本出願は、 2003年 12月 17日出願の日本特許出願 No.2003-419126に基づくもので あり、その内容はここに参照として取り込まれる。
産業上の利用可能性
[0073] 本発明は、テレビ受信中に好みの放送内容を実際に受信した放送内容に代えて 繰り返し視聴できると!ヽぅ効果を有し、テレビ番組を受信可能なテレビ番組受信装置 とそれを用 、たテレビ番組受信システム等に有用である。