WO2005047110A1

WO2005047110A1 - 包装充填機

Info

Publication number: WO2005047110A1
Application number: PCT/JP2004/013329
Authority: WO
Inventors: Shunichi Maemura; Yuzo Otsuka
Original assignee: Tetra Laval Holdings & Finance S.A.
Priority date: 2003-11-12
Filing date: 2004-09-13
Publication date: 2005-05-26
Also published as: US20070271881A1; KR20060109900A; CN1878697A; EP1683722A4; AU2004288771A1; BRPI0416399A; EP1683722A1

Abstract

リールの廃棄量を減少させ、環境負荷を低減し、多品種を少量生産する包装充填システムを提供する。【解決手段】ウェブ状の積層包装材料を用いて、容器への成形及び食品の充填の工程によって、食品充填容器を得る包装充填機であって、第１包材１がロール状に巻かれた包材リール２、容器デザイン層を含む第２包材３がロール状に巻かれたフィルムリール４及び、第１包材１に第２包材３を積層して積層包装材料５を得るラミネーション手段６を有する。

Description

明細書

包装充填機

技術分野

[0001] 本発明は、牛乳、ジュース、ミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの包装容器を製造する包装充填機に関する。

背景技術

[0002] ウェブ状の包装積層材料は液体食品など包装に用いられて、る。

牛乳、ジュース、ミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの包装容器は、例えば、繊維質基材 (例えば、紙など) Zプラスチックの積層体に折目線が付けられ、外観デザインが印刷されたウェブ状包装材料カゝら得られる。

ウェブ状の包装積層材料を長手方向の縦シールによりチューブ状に成形し、チューブ状包装材料内に食品を充填し、チューブ状包装材料を横断方向に横シールし、枕状の一次形状に成形し、個々に切断し、折目線に沿って折畳んで最終形状に成形する。その最終形状には、ブリック状、 8角柱状、四面体形状などがある。

[0003] 屋根型の紙製包装容器では、表面に製品の外観デザインが印刷された紙製包装材料を所定の形状に裁断し、容器縦方向にシールしたブランクスを得、充填機内でブランクスの底をシールした後に上部開口力牛乳、ジュースの飲料を充填し、上部をシールして得られる。

[0004] 別の包装充填機では、折目線が付けられた積層包装材料が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクスを得、ブランタスの蓋部がインジェクションによって形成され、ブランタスの底部の開口力食品が充填され、底部がシールされる。

[0005] 製品の外観デザインが印刷され、折目線が付けられた積層包装材料は、包材加工工場で、ウェブ状の紙など繊維質層と、アルミニウム箔と、プラスチックフィルムとを押出ラミネートなどによって積層する積層工程、その工程の前、途中若しくはその後の外観デザインの印刷工程及び、包装材料に折目線を付すクリース工程によって、リール状に巻かれて製造される。リール状積層包装材は、該包材加工工場から、食品工場に搬送され、包装充填機に装填される。包装充填機では、前後のリールにおいて積層包装材同士が接合され、また、補助の包材として端面保護テープが熱接着される。

特許文献 1：特開 2003— 118708号公報

特許文献 2：特開 2002-307575号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] リール状積層包装材は、数万若しくは十数万の容器に相当する。多品種を少量生産する場合、多数の使用済みリールが余り、廃棄物の増加、環境負荷の増大という問題がある。

リール状積層包装材を包材加工工場で高速に効率的に製造することによって、廉価に製造することができる。廉価なリール状積層包装材を用いて多品種を少量生産する包装充填システムが必要である。

本発明の目的は、リール状積層包装材を効果的に使用して、使用済みリールの廃棄量を減少させ、環境負荷を低減することができる包装充填システムを提供することでめる。

本発明の別の目的は、廉価なリール状積層包装材を用いて多品種を少量生産する包装充填システムを提供することである。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明の包装充填機は、ウェブ状の積層包装材料を用いて、容器への成形及び食品の充填の工程によって、食品充填容器を得る包装充填機であって、支持層とシール性最内層とが少なくとも積層された第 1包材がロール状に巻かれた包材リール、最外フィルムと該最外フィルムの外側面若しくは内側面に印刷された容器デザイン層とを含む第 2包材がロール状に巻かれたフィルムリール及び、該包材リールから繰り出された該第 1包材の該支持層の外側に、該フィルムリール力繰り出された該第 2包材を積層して該積層包装材料を得るラミネーシヨン手段を有する、ことを特徴とする。

[0008] この発明の好ましヽ態様の包装充填機は、折目線が付けられた該積層包装材料がチューブ状に成形されて、長手方向に縦シールされ、該チューブ状包装材料内に食品が充填され、該チューブ状包装材料が横断方向に横シールされて、該横シール帯域で切断され、該折目線に沿った折畳みによって最終形状容器が成形される。

[0009] この発明の好まし、態様の包装充填機では、折目線が付けられた該積層包装材料が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクスを得、該ブランクスの底がシールされ、該上部の開口から食品が充填され、該上部をシールされる。

[0010] この発明の好まし、態様の包装充填機では、折目線が付けられた該積層包装材料が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクスを得、該ブランクスの蓋部力インジェクションによって形成され、該ブランクスの底部の開口力も食品が充填され、該底部がシールされる。

[0011] この発明の好ましい態様の包装充填機では、該ラミネーシヨン手段が、該包材リール力繰り出された該第 1包材と、該フィルムリール力繰り出された該第 2包材とをお互いに押圧する少なくとも 2本の押圧ローラ力もなる。

[0012] この発明の好ましい態様の包装充填機では、該第 2包材を押圧する該押圧ローラが、熱ローラである。

[0013] この発明の好ましい態様の包装充填機では、該包材リール力繰り出された該第 1包材の積層面及び Z又は該フィルムリール力繰り出された該第 2包材の積層面を、コロナ放電処理、火炎処理などの表面活性化処理に施す。

[0014] この発明の好ましい態様の包装充填機では、該ラミネーシヨン手段が、該包材リールから繰り出された該第 1包材と、該フィルムリール力繰り出された該第 2包材とを、押出ラミネーシヨンにより積層する。

[0015] この発明の好ましい態様の包装充填機では、該包材リールにロール状に巻かれた該第 1包材が、折目線が付けられた包材である。

[0016] この発明の好ましい態様の包装充填機では、該包材リールにロール状に巻かれた該第 1包材が、折目線を有さない包材であって、該ラミネーシヨン手段によって得られた該積層包装材料に折目線を付すクリース手段を有する。

[0017] この発明の好ましい態様の包装充填機では、第 2包材の幅が、第 1包材の幅より広く

、第 1包材の 1端若しくは両端の端面を、第 2包材の余剰部分が覆う。

発明の効果 [0018] この発明による包装充填機は、リール状積層包装材を効果的に使用して、使用済みリールの廃棄量を減少させ、環境負荷を低減することができる。

[0019] この発明による包装充填機は、廉価なリール状積層包装材を用いて多品種を少量生産することができる。

発明を実施するための最良の形態

[0020] 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。

図 1は、本発明の包装充填機の 3種の実施形態（ (a) , (b)及び (c) )における、ラミネーシヨン手段 6を示す部分的概念図である。ラミネーシヨン手段は、支持層とシール性最内層とが少なくとも積層された第 1包材 1がロール状に巻かれた包材リール 2、最外フィルムと該最外フィルムの外側面若しくは内側面に印刷された容器デザイン層とを含む第 2包材 3がロール状に巻かれたフィルムリール 4及び、該包材リール 2から繰り出された該第 1包材 1の該支持層の外側に、該フィルムリール 4カゝら繰り出された該第 2包材 3を積層して該積層包装材料 5を得る。

[0021] 図 1 (a)に示すこの実施例の包装充填機形態では、ラミネーシヨン手段 6が、包材リール 2から繰り出された第 1包材 1と、フィルムリール 4力も繰り出された第 2包材 3とをお互いに押圧する少なくとも 2本の押圧ローラ 6a, 6bからなり、第 2包材を押圧する押圧ローラ 6aが、熱ローラである。

この実施例の包装充填機形態では、包材リール 2から繰り出された第 1包材 1の積層面を、コロナ放電処理、火炎処理などの表面活性化処理に施す処理手段 7を有する

[0022] 図 1 (b)に示す、この実施例の包装充填機形態では、ラミネーシヨン手段 6が、包材リール 2から繰り出された第 1包材 1と、フィルムリール 4力も繰り出された第 2包材 3とをお互いに押圧する少なくとも 2本の押圧ローラ 6a, 6b力らなり、フィルムリールから繰り出された第 2包材の積層面に、ドライラミネーシヨンのためのアンカーコート剤塗布口ーラ 8が設けられている。

この実施例の包装充填機形態では、アンカーコート剤塗布ローラ 8より、アンカーコート剤が第 2包材の積層面に塗布され、押圧ローラ 6で、ドライラミネーシヨン〖こされる。

[0023] 図 1 (c)に示す、この実施例の包装充填機形態では、ラミネーシヨン手段 6が、包材リール 2から繰り出された第 1包材 1と、フィルムリール 4力も繰り出された第 2包材 3とを、溶融ラミネーシヨン樹脂 6cを用いて、押出ラミネーシヨンにより積層する。

[0024] 図 2は、第 1包材 1と第 2包材 3とを積層して積層包装材料 5を得る工程を示す概略断面図である。

図 2 (a)は、第 1包材 1の断面図であり、第 1包材 1は、プラスチック薄膜層 la,紙質支持層 lb、接着榭脂層 lc、バリア層（例えば、アルミ箔、無機酸化物層など） ld、最内シール性榭脂層 leとからなる。

[0025] 図 2 (b)は、積層包装材料 5の断面図である。この形態では、第 2包材 3の幅が、第 1 包材 1の幅より広ぐ第 1包材 1の両端の端面 Ifから、第 2包材の余剰部分 3a、 3aが出る。

第 2包材 3は、最外フィルムと該最外フィルムの外側面若しくは内側面に印刷された容器デザイン層とを含む。この発明において、容器デザイン層が最外フィルムの外側面若しくは内側面に印刷される。

[0026] 図 2 (c)は、最終積層包装材料 5の断面図である。この形態では、上述のように、第 2 包材 3の幅が第 1包材 1の幅より広ぐ第 1包材 1の両端の端面 Ifが、第 2包材の余剰部分 3b、 3cが覆う。

この被覆により、端面が水分、外気、酸素ガスなどカゝら保護される。この被覆により、従来、必要であった端面保護のためのストリップープが不要になる。

[0027] この発明の好ましい態様の包装充填機では、図 1に示すラミネーシヨン工程後に、図 3に示すように、折目線が付けられた積層包装材料 5が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクス 31を得、ブランタスの底が底部シール手段 32 でシールされ、容器 33の上部の開口力も食品が充填手段 34で充填され、容器 33の上部を上部シール手段 35でシールされて、図 6に示すような充填容器 36を得る。

[0028] この発明の好ましい態様の包装充填機は、図 4に示すように、包材リール 41からの第 1包材とフィルムリール（図示せず)力の第 2包材とを積層するラミネーシヨン手段（図示せず)を有し、折目線が付けられた積層包装材料 5が成形ローラ 44でチューブ状に成形されて、長手方向に縦シールされ、チューブ状包装材料内に食品が充填ノイブ 45から充填され、チューブ状包装材料が横断方向に横シールされて、横シール帯域で切断され、容器 46が得られ、折目線に沿った折畳みによって最終形状容器が図 7に示すように成形される。

[0029] この発明の好ましい態様の包装充填機では、図 5に示すように、包材リール 51からの第 1包材とフィルムリール（図示せず)からの第 2包材とを積層するラミネーシヨン手段 (図示せず)を有し、折目線が付けられた積層包装材料 5が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクス 52を得、ブランタスの蓋部がインジェクション 53によって形成され、ブランタスの底部の開口力も食品が充填手段 54によって充填され、底部がシールされて、最終容器 55を得る。

[0030] この発明の一態様の包装充填機では、包材リールにロール状に巻かれた第 1包材が、折目線が付けられた包材である。この態様において、包材加工工場で、第 1包材に折目線が付される。

[0031] この発明の別の態様の包装充填機では、包材リールにロール状に巻かれた第 1包材力折目線を有さない包材であって、ラミネーシヨン手段によって得られた積層包装材料に折目線を付すクリース手段を有する。

この態様では、包材加工工場で、第 1包材に折目線を付す必要がない。し力も、第 1 包材と第 2包材 (容器デザイン層）とを積層するラミネーシヨン工程で位置合わせをする必要が無ぐクリース手段において、折れ目線を容器デザイン層と一致するだけでよい。

[0032] なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。

産業上の利用可能性

[0033] この発明の包装充填機によって、牛乳、ジュース、ミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの包装容器を製造することができる。

図面の簡単な説明

[0034] [図 1]本発明の実施例の包装充填機の 3種の実施形態を示す部分的概念図

[図 2]本発明の実施例の包装充填機において、積層包装材料を得る工程を示す概略断面図 [図 3]本発明の実施例の包装充填機の一形態を示す概念図

[図 4]本発明の実施例の包装充填機の一形態を示す概念図

[図 5]本発明の実施例の包装充填機の一形態を示す概念図

[図 6]本発明の実施例の包装充填機によって得られる容器の斜視図

[図 7]本発明の実施例の包装充填機によって得られる容器の斜視図符号の説明

1 第 1包材

2 包材リール

3 第 2包材

4 フィノレムリーノレ

5 積層包装材料

6 ラミネーシヨン手段

Claims

請求の範囲

[1] ウェブ状の積層包装材料を用いて、容器への成形及び食品の充填の工程によって、食品充填容器を得る包装充填機であって、

支持層とシール性最内層とが少なくとも積層された第 1包材がロール状に巻かれた包材リール、

最外フィルムと該最外フィルムの外側面若しくは内側面に印刷された容器デザイン層とを含む第 2包材がロール状に巻かれたフィルムリール及び、

該包材リールから繰り出された該第 1包材の該支持層の外側に、該フィルムリールから繰り出された該第 2包材を積層して該積層包装材料を得るラミネーシヨン手段を有する、

ことを特徴とする包装充填機。

[2] 折目線が付けられた該積層包装材料がチューブ状に成形されて、長手方向に縦シールされ、該チューブ状包装材料内に食品が充填され、該チューブ状包装材料が横断方向に横シールされて、該横シール帯域で切断され、該折目線に沿った折畳みによって最終形状容器が成形される、請求項 1記載の包装充填機。

[3] 折目線が付けられた該積層包装材料が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクスを得、該ブランクスの底がシールされ、該上部の開口から食品が充填され、該上部をシールされる、請求項 1記載の包装充填機。

[4] 折目線が付けられた該積層包装材料が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクスを得、該ブランクスの蓋部がインジェクションによって形成され、該ブランクスの底部の開口力食品が充填され、該底部がシールされる、請求項 1記載の包装充填機。

[5] 該ラミネーシヨン手段が、該包材リール力繰り出された該第 1包材と、該フィルムリールカ繰り出された該第 2包材とをお互いに押圧する少なくとも 2本の押圧ローラからなる、請求項 1記載の包装充填機。

[6] 該第 2包材を押圧する該押圧ローラが、熱ローラである、請求項 5記載の包装充填機

[7] 該包材リールから繰り出された該第 1包材の積層面及び Z又は該フィルムリールから繰り出された該第 2包材の積層面を、コロナ放電処理、火炎処理などの表面活性ィ匕処理に施す、請求項 5記載の包装充填機。

[8] 該ラミネーシヨン手段が、該包材リール力繰り出された該第 1包材と、該フィルムリールカも繰り出された該第 2包材とを、押出ラミネーシヨンにより積層する、請求項 1記載の包装充填機。

[9] 該包材リールにロール状に巻かれた該第 1包材が、折目線が付けられた包材である

、請求項 1記載の包装充填機。

[10] 該包材リールにロール状に巻かれた該第 1包材が、折目線を有さな!/ヽ包材であって

、該ラミネーシヨン手段によって得られた該積層包装材料に折目線を付すクリース手段を有する、請求項 1記載の包装充填機。

[11] 該第 2包材の幅が、該第 1包材の幅より広ぐ該第 1包材の 1端若しくは両端の端面を

、該第 2包材の余剰部分が覆う、請求項 1記載の包装充填機。