明 細 書 剣道用籠手 技 術 分 野
こ の発明は、 剣道や薙刀等の稽古や試合等において、 手の保護のため に用い られる剣道用籠手に係 り 、 特に籠 手布団部材に手の内部材を着脱可能に取 り 付け る よ う に した剣道用籠手に関する 。 . 背 景 技 術
剣道用籠手は、 一般に、 図 4 6 〜図 4 8 に示 さ れてい る よ う に、 先端に親指保護部 d 及び四指保護部 e 'を有 し て手首よ り 先の部分を保護する 籠手頭布団部 a と 、 こ の 籠手頭布団部 a の手首側基部に継ぎ合わ さ れて前腕を保 護する籠手筒布団部 と 、 鹿革や人工皮革等の強靭で吸 湿性に優れた材料で形成 さ れ、 上.記籠手頭布団部 a の周 , 縁部に縫着部 f で縫着 さ れて籠手頭布団部 a の 内側.に位 置する 手の内部 c と で構成 さ れてお り 、 使用 時には、 上 記籠手頭布団部 a と 手の 内部 c と で形成 さ れた手挿入部 g 内 に手を差 し込み、 籠手頭布団部 a と 籠手筒布団部 b と を これ ら が手の 甲側 と 前腕 と をその外側カゝ ら包み込む よ う に位置せ し め る と 共に手の 内部 c を手の平側に位置 せ し め、 手の内部 c を介 して竹刀等を握る よ う にな っ て い る 。
そ して、 上記手の 内部 C は、 人の手指 と 竹刀等 と の間 にあ っ て競技中や練習 中 に常時大き な摩擦を受 けて擦 り 切れ易 く 、 ま た、 籠手頭布団部 a と 手の内部 c と の縫着 部分には手の 内部 c を握っ て分厚い籠手頭布団部 a をそ の握 り に追従 させる ため に比較的強い引 っ 張 り 力が作用 し、 ま た、 竹刀等を握っ た際に手の内部 c に多数の皺が でき て握 り づ ら く 、 こ の握 り 難 さ か ら 派生 して竹刀等の 操作も しず ら く な り 、 しカゝ も 、 激 しい競技や稽古に よ る 汗が染み込み、 籠手全体の 中 で最 も 消耗 し、 ま た、 破損 し易 く 、 しかも 、 腐食や悪臭の発生原因 にな り 易 く 、 張 替え等の比較的費用 と 手間のかかる修理を要する部分に なっ てい る。
そ こ で、 こ の よ う な問題を解決する も の と し て 、 籠手 筒の先端に籠手頭の緩衝材のみを回転及び折曲 げ 自 在に 連結 し、 籠手頭の緩衝材に別体に形成 した籠手頭カ バー を着脱 自 在に被着 さ せ、 籠手頭力 パーの後端側に籠手筒 の一部を覆 う 延長部 を形成 して な る剣道用籠手が提案 さ れてい る (実公昭 5 6 - 3 6, 5 3 1 号公報参照)。
しカゝ しなが ら 、 こ の剣道用籠手において は、 籠手頭力 パーを籠手頭の緩衝材に固定する 手段がないの で、 使用 時に籠手頭カバー内で緩衝材がずれて手指が竹刀等で打 たれる虞が あ る。
ま た、 手の内側に位置する 手の 内部材 と 手の 甲側に位 置する籠手布団部材にはそれぞれそ の周縁部にス ラ イ ド フ ァ ス ナの各エ レメ ン ト を取 り 付け、 こ の ス ラ イ ド フ ァ
ス ナに よ り 籠手布団部材の 内側に手の内部材を着脱可能 に取 り 付けた剣道用籠手 (実開平 2 - 1 1 6 , 8 1 号及び 実開平 3 - 80, 767 号の各公報参照) や、 上記の手の内 部材を手袋状に形成 した剣道用籠手 (実公平 7 - 6, 92 6 号及び実開平 7 - 3 3 , 38 0 号の各公報参照) が提案 さ れ てい る。
しカゝ しなが ら 、 これ ら の剣道用籠手において は、 籠手 布団部材 と 手の内部材 と がその周縁部でのみ取 り 付け ら れてい る の で、 競技や稽古中 に相手 と の激 しい衝突や竹 刀等に よ る 打突等の衝擊に よ っ てス ラ イ ドフ ァ スナ等の 取着手段が破損 して籠手布団部材 と 手の 内部材 と の 間が 分離 した り 、 あ る いは、 竹刀等を握る た め に分厚い籠手 頭布団部を引 き 付けた際に指先が硬いス ラ イ ド フ ァ ス ナ 等の取着手段に強 く 接 し、 その上か ら竹刀等に よ っ て打 突 さ れて怪我をする虞が あ る等、 必ず し も 安全であ る と はい えない。 発 明 の 開 示
そ こ で、 本発明者は、 最 も 消耗 · 破損 し易 く 、 ま た、 腐食や悪臭の発生原因 にな り 易 く て修理の負担 と な っ て いる 手の 内部 を着脱可能に し、 これに よ つ て修理費を軽 減でき る と 共に洗浄に よ り 腐食や悪臭の発生を防止でき 、 しかも 、 手の内部が誤っ て分離する こ と がな く 手指を 完全に保護で き る剣道用籠手について鋭意検討 した結果 、 籠手布団部材に手の内部材を着脱 ·可能に取 り 付けた剣
道用籠手において、 上記手の 内部材側に籠手布団部材の 籠手頭布団部の親 旨保護部及び 又は四指保護部の少な く と も先端部に係止 し、 使用時に上記籠手布団部材 と 手 の内部材 と の間が分離する の を防止する 分離防止手段を 設け る こ と に よ り 、 上記の課題を解決でき る こ と を見出 し、 本発明 を完成 した。
ま た、 本発明者は、 上記の検討を進め る 中で、 手の 内 部材の手平部に所定の縮寸加工を施すこ と に よ り 、 竹刀 等を握っ た際に手平部に皺ができ る の を防止する こ と カ でき 、 これに よ つ て極めて竹刀等を握 り 易 く な る こ と を 見い出 し、 本発明 を完成 した。
更に、 本発明者は、 上記の検討を進め る 中で、 手袋状 に形成 した手の 内部材の四指揷入部の先端を籠手頭布団 部の 四指保護部の先端 よ り 内側 に設定する こ と に よ り 、 使用 時に指先が 四指保護部の先端よ り 内側に位置 し、 指 先の怪我を よ り 確実に未然に防止でき る こ と を見い出 し 、 本発明 を完成 した。
更にま た、 本発明者は、 上記の検討を進め る 中で、 手 袋状に形成 した手の内部材の手甲部に籠手筒布団部の 内 側にま で延びる延長前腕部を形成する こ と に よ り 、 競技 又は稽古中 に前腕か ら の汗を吸収でき る と 共に こ の籠手 筒布団部の衝撃緩和効果を よ り 一層高め る こ と ができ る こ と を見い出 し、 本発明を完成 した。
そ して、 本発明者は、 上記の検討を進め る 中で、 取着 手段 と してス ラ イ ドフ ァ ス ナを用いた場合、 籠手布団部
材 と 手の 内部材 と の間 に上記ス ラ イ ド フ ァ ス ナの始端及 び/又は終端を保護す る フ ァ ス ナ保護帯を設け る こ と に よ り 、 単に打突等に よ る衝撃力、 ら こ のス ラ イ ドフ ァ スナ の最 も損傷 し易い始端及び /又は終端を保護でき る だけ でな く 、 使用 中 に誤っ てス ラ イ ダーが移動する 等の問題 も解決でき 、 使用者の保護に も な る こ と を見い 出 し、 本 発明 を完成 した。
従っ て、 本発明の 目 的は、 最 も消耗 * 破損 し易 く 、 ま た、 腐食や悪臭の発生原因 にな り 易 く て修理の負担 と な つ てい る手の内部を着脱可能に し、 こ れに よ つ て修理費 を軽減でき る と 共に洗浄に よ り 腐食や悪臭の発生を防止 でき る だけでな く 、 競技中や稽古中 に相手 と の激 しい衝 突や竹刀等に よ る 打突等の衝撃が作用 して も 、 籠手布団 部材 と 手の 内部材 と の間が分離する の を防止 して手指を 完全に保護する こ と ができ る 安全な剣道用籠手を提供す る こ と にあ る。
ま た、 本発明 の他の 目 的は、 籠手布団部材、 手の 内部 材及ぴこれ ら の間 を着脱可能に取 り 付け る 取着手段 と を 備えた剣道用籠手において、 よ り 安全で よ り 使い勝手の 良い剣道用籠手を提供する こ と に あ る。
すなわち、 本発明 は、 前腕を保護する籠手筒布団部 と 先端に親指保護部及び四指保護部を有 して手首 よ り 先の 部分を保護する 籠手頭布団部 と を継ぎ合わせて な る籠手 布団部材 と 、 こ の籠手布団部材の少な く と も籠手頭布団 部に着脱可能に取 り 付け られる 手の 内部材 と 、 上記籠手
布団部材に手の内部材を着脱可能に取 り 付け る 取着手段 と を備えた剣道用籠手において、 .上記手の内部材には、 上記籠手頭布団部の親指保護部及び /又は四指保護部の 少な く と も先端部に係止 し、 使用時に上記籠.手布団部材 と 手の 内部材 と の間が分離する の を防止する 分離防止手 段が設け られてい る こ と を特徴 と する剣道用籠手であ る ま た、 本発明は、 手の内部材の手平部 に所定の縮寸加 ェを施す こ と 、 手袋状に形成 した手の 内部材の 四指挿入 部の先端を籠手頭布団部の 四指保護部の先端 よ り 内側に 設定する こ と 、 手袋状に形成 した手の内部材の手甲部に 籠手筒布団部の内側に ま で延びる延長前腕部 を形成する こ と 、 あ る いは、 取着手段 と してス ラ イ ドフ ァ スナ を用 いた場合、 籠手布団部材 と 手の内部材 と の間 に上記ス ラ ィ ドフ ァ ス ナの始端及び /又は終端を保護する フ ァ ス ナ 保護帯を設け る こ と 、 にそれぞれ特徴を有する剣道用籠 手であ る。
本発明 において、 上記手の内部 は、 使用者が竹刀等 を握っ た際に使用者の手の平 と 竹刀等 と の間 に位置 して 使用者の手の平を保護 した り 、 あ る いは、 滑 り 止め と し ての機能を発揮する 手平部のみで構成 さ れていて も よ く 、 ま た、 こ の手の平側に位置す る 手平部に、 手の 甲側に 位置する手甲部を縫着等の手段で取 り 付け、 これ ら 手平 部 と 手甲部 と に よ っ て親指が挿入 さ れる親指揷入部 と 親 指以外の 四指が挿入 さ れる 四指揷入部 と を有する 手袋状
に形成 さ れていて も よ く 、 吸汗性等の観点か ら 、 好ま し く は手袋状に形成 さ れてい る のカ .よ い。 そ して、 こ の手 の内部材の手平部は鹿革やフ ル ト 、 人工皮革等の強靭 な吸湿性に優れた材質で形成 さ れ、 ま た、 手の 内部材を 手袋状に形成する場合、 そ の手甲部は織布、 不織布、 フ ェ ノレ ト 等の比較的強靭で柔軟性や吸湿性に優れた材質で 形成 さ れる。
た、 上 RL手の内部材に設け られる 分離防止手段につ いては、 その一端が手の内部材に固定 さ れ、 他端が籠手 頭布団部の親指保 部及び Z又は四指 。: M 口 の少な く と も先端部に着脱可能に係止 し、 使用 時には取 -β - Zに よ り 互レヽに着脱可能 取 り 付け ら れた籠手布団部材 と 手の 内部材 と の間が分 する の を確実に防止でき る も のであ ればよ く 、 例えば 親指保護部及び /又は四指保護部の 少な < と も先端部を被覆する被覆部に形成 さ れた り 、 単 に帯状や紐状等に形成 さ れた り 、 ま た ら を組み合 せて形成 さ れて も よ いが、 籠手頭布団部の親指保護部及 ぴ /又は四指保護部の先端部を保護する と い う 観点か ら は、 好ま し く は こ れ ら の先端部 を被覆する被覆部に形成 さ れてい る のが よ い
そ して の手の内部材に設 け られる被覆部 (分離防 止手段) については、 それが上記籠手頭布団部の親指保 護 :P及ぴ /又は四 保護部、 好ま し く は親指保護部及び 四指保護部の少な < と も先端部 をそれぞれ被覆する こ と ができれば、 どの う に形成 さ れていて も よ く 、 例え ば
、 上記籠手頭布団部の親指保護部や四指保護部の先端部 のみが嵌合 さ れる比較的小 さ な袋.状に形成 さ れて も よ い ほか、 親指保護部や四指保護部の略全体が嵌合 さ れる 比 較的大き な袋状に形成 さ れて も よ く 、 ま た こ の際に、 親 指保護部や四指保護部の先端部が嵌合 さ れる 部分を残 し て切込みが設け られて も よ く 、 更には、 親指保護部や四 指保護部の少な く と も先端部において互いに重な り 合 う 複数の取着帯片で構成 して こ れ ら の取着帯片 を互いに重 ね合せ状に籠手布団部材側に固着する よ う に形成 さ れて いて も よい。
更に、 こ の手の内部材に設け られた各被覆部 と こ れ ら 各被覆部内 に収容 さ れる籠手布団部材の籠手頭布団部の 親指保護部や四指保護部の先端部 と の 間 に、 こ れ ら の間 を着脱可能に固定する 、 例えばベルべ ッ ト フ ァ スナ、 ホ ッ ク 、 ボタ ン、 フ ァ ス ナー等の止着手段を設けて も よ く 、 こ れに よ つ て親指保護部や四指保護部の先端部を収容 した各被覆部の開 口 端を確実に閉塞 さ せる こ と ができ 、 こ の開 口 端か ら被覆部内 に竹刀等の先端が引 っ掛かっ て 不慮の事故が発生する よ う な事態を未然に防止する こ と がで き る。
更に ま た、 上記手の 内部材の少な く と も その 四指が位 置する 四指部分の先端 (手の 内部材が手袋状に形成 さ れ てい る 場合にはその四指挿入部の先端) が上記籠手頭布 団部の 四指保護部の先端よ り 内側に位置する よ う に形成 する のが よ く 、 これに よ つ て、 使用時に籠手内 に手指を
挿入 して竹刀等を握っ た際に、 指先が籠手頭布団部の 四 指保護部の先端よ り 内側に位置 して籠手頭布団の四指保 護部の先端 よ り 先に出っ張 る の を防止 し、 指先の怪我を 未然に防止でき る よ う にな つ てい る。 こ の点は、 勿論、 親指以外の四指側だけでな く 、 親指側に対 して適用 して ち ょ い。
ま た、 手の 内部材が手袋状に形成 さ れてい る 場合、 好 ま し く は、 手の内部材の親指挿入部及び四指揷入部の各 手甲部側 と 、 これ ら親指揷入部及び四指揷入部 を覆 う 籠 手布団部材の籠手頭布団部に設け られた親指保護部及ぴ 四指保護部 と の間に、 少な く と も こ れ ら の間の一部 を着 脱可能に固定する 、 例 えばベルべ ッ ト フ ァ ス ナ、 ホ ッ ク 、 ボタ ン、 フ ァ スナー等の止着手段を設けて も よ く 、 こ れに よ っ て、 手の内部材側の親指揷入部及び四指揷入部 と 籠手布団部材側の親指保護部及び四指保護部 と の間 を よ り 強固 に固着する こ と が でき 、 手の動き に籠手布団部 材側 の親指保護部及び四指保護部が よ く 追従 して手の内 部材 と 籠手布団部材 と の一体感が生 じ る。
ま た、 手の 内部材が手袋状であ る場合、 その 四指挿入 部に、 こ の四指揷入部に揷入 さ れる 四指の 内の任意の指 を他の指か ら 分離 さ せて揷入 さ せる 隔壁部 を設 けて も よ く 、 これに よ つ て、 各指が他の指の干渉を受けずに 自 由 に動 く こ と ができ 、 特に最 も 力 が弱いに も拘わ らず確 り した握 り 強 さ を求め られる 小指の動 き を容易 にする こ と がで き 、 竹刀 の握 り の強 さ や操作が容易 にな る 。
更に、 手の内部材が手袋状に形成 さ れてい る場合、 そ 'の手甲部に、 こ の手甲部 と 同 じ若.し く は異な る 吸湿性の よい布地等や、 こ れ ら の布地等 と フ ェ ル ト 、 ス ポ ン ジ等 の緩衝材 と の組合せ等で形成 さ れ、 籠手布団.部材の籠手 筒布団部の 内側の適当 な位置ま で (例えば、 手首部 を覆 う 位置ま で、 前腕中間部分を覆 う 位置ま で、 あ る いは、 前腕全体を覆 う 位置ま で等)、 好ま し く は前腕全体を覆 う 肘側末端にま で延びる延長前腕部を設け る のが よ く ( なお、 以下の説明では、 実施例 も含めて、 特に断 ら ない 限 り 、 延長前腕部 と い えば こ の 「前腕全体を覆 う 肘側末 端にま で延びる延長前腕部」 をい う 。)、 これに よ つ て、 競技又は稽古中 に前腕か ら の汗を吸収でき 、 ま た、 籠手 筒布団部におけ る衝撃緩和効果を よ り 一層 向上 させる こ と が でき 、 更に、 籠手装着時の挿入が容易で痛 く ない ほ か、 手袋状本体部 と 共に籠手筒布団部か ら取 り 外 して洗 濯する こ と に よ り 容易 に清浄化でき 、 籠手筒布団部を長 期に亘つ て清潔に保つ こ と ができ る 。 こ の延長前腕部に ついては、 手甲部 と 異な る 素材で別体に形成 して縫着 し て も よ いほか、 同 じ素材で一体に形成 して も よ く 、 ま た 、 別体に形成 した場合には手甲部 と 延長前腕部 と の 間 を ベルベ ッ ト フ ァ ス ナ等の適当 な手段で着脱可能に取 り 付 けて も よい。 ま た、 こ の延長前腕部の大き さや形状につ いて も 特に制限 さ れる も の ではな く 、 例えば幅方向 の大 き さ について は、 籠手筒布団部の幅方向全長に亘つ て存 在する も の であ っ て も 、 ま た、 幅方向一部にの み存在す
る も の であ っ て も 、 更に、 籠手筒布団部の幅方向 を超え て存在 し、 使用時には前腕部に卷.き 付け る よ う に して使 用する も のであ っ て も よい。 更にま た、 こ の よ う に手袋 状に形成 さ れた手の 内部材の手甲部に延長前腕部を設け た際には、 好ま し く は、 籠手筒布団部内側 と こ の延長前 腕部 と の間 を着脱可能な、 例えばベルべ ッ ト フ ァ ス ナ、 ホ ッ ク 、 ボ タ ン、 フ ァ ス ナー等の止着手段で固着する の が よ い。
更に、 手の内部材には、 その手甲部や延長前腕部に、 更には手甲部 と 延長前腕部 と の繋ぎ 目 部分 (手首が位置 する部分) 等に衝撃緩衝性に優れた フ ェ ル ト 、 ス ポ ンジ 等の帯状の打突緩衝材を設けて も よ く 、 ま た、 こ の際に 必要に よ り こ の打突緩衝材を着脱可能に設けて も よ く 、 これに よ つ て 、 例えば剣道の指導者が初心者に指南する 際にあ えて連続的に籠手を打たせる 場合で も 、 指導者の 手首が痛むの を確実に防止する こ と ができ る。 なお、 こ の打突緩衝材を設け る 場所については、 手甲部、 延長前 腕部及びこれ ら の繋ぎ 目 部分の う ち の何れか 1 箇所に又 は 2 箇所に更には全ての箇所に、 それぞれ個別にあ る い は連続 させて設けて も よ いが、 剣道の決 り 手であ る 籠手 等に よ り 打撃を受け易い場所が特に右手の手首の部分に 集中 してい る ので、 右手側のみに設けて も よ く 、 更には 、 鍔迫 り 合い等で衝撃を受け る右手の 四指付け根部分の 周辺にのみ設けて も よ い。 更に、 こ の打突緩衝材につい ては、 籠手筒布団部の内側に位置する よ う に、 手の内部
材の手甲部に取 り 付けて も よ い。
• ま た、 本発明 においては、 上記.手の 内部材の手の平側 に位置する 手平部には、 好ま し く は、 少な く と も 四指先 端側の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の 間の長 さ 寸法 を縮小する縮寸加工を施すのが よ く 、 これに よ つ て、 竹 刀等を握っ た際に生 じ る 手平部の皺の発生を可及的に抑 制する こ と ができ 、 極めて竹刀等を握 り 易 く な り 、 更に 皺が介在 しない こ と 力 ら各指先が 自 由 に動き 易 く な つ て 素手で握っ た感触に よ り 近 く な り 、 稽古中や試合中 に、 疲労に よ る握力 の低下か ら竹刀等を握る 四指や親指が緩 んだ り 、 誤っ て竹刀等を落 と すよ う な こ と が少な く な る 。 こ の縮寸加工については、 好ま し く は、 四指側だけで な く 親指側について も 同様に施すのが望ま しい。 '
上記の縮寸カ Πェについては、 例えば、 手の 内部材の手 平部を構成する 前の人工皮革や鹿革等の素材か ら切 り 出 さ れた掌部材において、 少な く と も そ の 四指先端側の指 先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間 の長 さ 寸法が縮寸加 ェ前の長 さ 寸法 よ り 短 く 縮小する こ と ができ ればよ く 、 具体的には、 以下に示す切込 · 接合加工、 切欠 · 接合加 ェ、 切離 · 接合加工、 切離 · 重合加工等の加工方法を例 示する こ と ができ る。
上記の切込 · 接合加工は、 手平部 と な る 掌部材に、 そ の四指部分あ る いは こ の 四指部分及ぴ親指部分に、 そ の 略幅方向に延びる必要な長 さ及ぴ形状の切込みを必要な 数だけ ( 1 箇所又は 2 箇所以上、 好ま し く は 1 〜 3 箇所
) 設け、 こ の切込みに よ り 形成 さ れた切込み端縁部を互 いに重ね合わせて接合する方法であ る 。
ま た、 上記の切欠 . 接合加工は、 上記掌部材の四指部 分あ る いは こ の 四指部分及び親指部分に、 そ の略幅方向 に延びる必要な長 さ 及び形状の切欠 き を必要な数だけ (
1 箇所又は 2 箇所以上、 好ま し く は 1 〜 3 箇所) 設け、 こ の切欠き に よ り 形成 された切欠き 端縁部 を互いに重ね 合わせて接合する 方法であ る。
更に、 上記の切離 · 接合加工には、 上記掌部材の 四指 部分あ る いは こ の四指部分及ぴ親指部分に、 そ の略幅方 向 に延びる 必要な数 ( 1 箇所又は 2 箇所以上、 好ま し く は 1 〜 3 箇所) の切離 し線を入れて複数の切離 し片 を形 成 し、 これ ら各切離 し片の切離 し端縁部に互いに接合 さ れて縮寸可能な形状 (例えば、 互いに略同 じ大き さ の略 円弧状、 略山形状、 略台形状、 略矩形状等の形状) に切 り 欠き 、 次いで こ の切欠 き に よ り 新た に形成 さ れた縮寸 可能な形状の各接合端縁部を互いに重ね合わせて接合す る方法や、 あ る いは、 互いに接合 さ れる 端縁部には.互い に接合 さ れて縮寸可能な形状の接合端縁部 を有 し、 かつ 、 手平部 と な る 掌部材を構成する複数の切離 し片を、 打 抜きや切出 し等の単一操作の切離手段で素材か ら切 り 出 し、 次いで各切離 し片に形成 さ れた縮寸可能な形状の接 合端縁部を互い に接合する方法が あ る。
更にま た、 上記の切離 · 重合加工は、 上記掌部材の 四 指部分あ る いは こ の 四指部分及ぴ親指部分に、 そ の略幅
方向 に延びる 必要な数 ( 1 箇所又は 2 箇所以上、 好ま し く は 1 〜 3 箇所) の切離 し線を入れて複数の切離 し片を 形成 し、 各切離 し片の切離 し端縁部 をそ の両端部が狭 く て 中央部が広 く な る よ う に三 日 月 状に重ね合わせて接合 する 方法であ る。
そ して、 上記縮寸加工において行われる接合手段 と し ては、 例えば、 添え布や添え皮等を裏打ち して、 若 し く は、 こ の よ う な裏打ち を行 う こ と な く 直接に重ね合せて 行 う 縫着等を挙げる こ と が で き 、 ま た、 こ の接合手段が 適用 さ れる縫着部分に予め軟質で耐水性の あ る適宜な接 着剤に よ り 接着 させてお く こ と に よ り 、 こ の鏠着部分に 一枚 も の と 同様の強度 と 耐久性を付与する こ と ができ 、 ま た、 次の縫着作業の作業性が著 し く 向上する。 更 に、 縮寸加工に切離加工が伴 う 場合には、 必要に よ り 一部の 切離 し片の厚 さ や素材を変更 して組み合わせる こ と 、 例 えば手平部の部位に応 じて厚 さ の異な る 人工皮革等の 同 じ素材を組み合せた り 、 手平部の部位に応 じて人工皮革 と鹿皮等の異な る 素材を組み合わせる こ と に よ り 、. よ り 手に馴染み易い手平部 を形成する こ と ができ る 。 ま た、 上記の縮寸加工において、 その切込 ' 接合加工、 切欠 · 接合加工、 切離 · 接合加工あ る いは切離 · 重合加工で形 成 さ れる掌部材について も 、 こ れ ら 掌部材ゃ こ れ ら の掌 部材に施 さ れる切込み、 切欠き 等の加工も含めて、 例 え ば素材であ る鹿皮や人工皮革等か ら 打抜き 等の単一操作 の切離手段で容易 に形成する こ と ができ る 。
こ の手平部に施 される縮寸加工に よ り 、 手の内部材の 手平部周縁の長 さ 寸法 と こ の手の内部材が着脱可能に取 り 付け られる籠手布団部材の籠手頭布団部の周縁の長 さ 寸法 と を略同 じ大き さ に設計 して も 、 竹刀等を握っ た際 に手平部に皺ができ る の を容易 に防止する こ と ができ 、 逆に言えば、 竹刀等を握っ た際に手平部に皺ができ ない よ う に籠手頭布団部 と 手平部 と を形成 しつつ、 これ ら籠 手頭布団部 と 手平部の周縁の長 さ 寸法を略同 じ長 さ にす る こ と ができ 、 籠手布団部材に手の内部材を着脱可能に 取 り 付け る た めの取着手段の取付が容易に な る。 特に、 取着手段がス ラ イ ドフ ァ ス ナであ る 場合、 その一方のェ レ メ ン ト Aが籠手頭布団部の周縁部に取 り 付け ら れ、 ま た、 他方のエ レメ ン ト B が手平部の周縁部 に取 り 付け ら れる が、 その際の取付作業が極めて容易 にな る。
そ して、 手の内部材を籠手布団部材に着脱可能に取 り 付け る 取着手段については、 手の内部材を籠手布団部材 の所定の位置に確実に固着でき る も の であればよ く 、 例 えば、 籠手布団部材の少な く と も籠手頭布団部の周縁部 に取 り 付け られた一方のエ レ メ ン ト A と 、 手の内部材の 周縁部に取 り 付け られた他方のエ レ メ ン ト B と 、 これ ら エ レ メ ン ト A と エ レ メ ン ト B と の間 を開 閉す る ス ラ イ ダ 一 と を有する ス ラ イ ドフ ァ スナ を始め と して、 籠手頭布 団部の親指保護部及び四指保護部の各付け根付近 と 手首 部分を覆っ て保護する籠手頭布団部 と 籠手筒布団部 と の 継ぎ 目 付近 と をそれぞれその手の平側か ら 手の 甲側に向
けて包み込む よ う に覆レ、な ら適当 な止着手段 ベ ノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ 、 ホ ッ ク 、 ボタ ン、 ッ ク ル等) で固定で さ る よ う に形成 された鹿革製、 フ ェ ル ト製、 ゴム製、 織 布製、 不織布製、 人工皮革製等の丈夫な取着帯片ゃ、 そ の 他 の ベ ノレ 卜 、 バ ン ド等を挙げる こ と がで き る
こ の取着手段 と して、 安全性や外観、 経済性等の観点 i、 ら 、 好ま し く は ス ラ イ ド フ ァ スナであ り 、 よ り 好ま し く は合成樹脂製の ス ラ イ ド フ ァ ス ナであ り 、 特に好ま し く は、 そ の各ェ レ メ ン ト A及び B が熱可塑性樹脂で コ ィ ル状に形成 さ れた フ ァ ス ナ ー ェ レ メ ン ト と こ の フ ァ ス ナ 一エ レメ ン ト が片面側縁部長手方向 に沿っ て取 り 付け ら れ た フ ァ ス ナ一テープ と で構成 さ れた連続ス ラ イ ドフ ァ ス ナ (例え ば、 特開 2 0 0 3 - 4 7 , 5 0 6 号公報参照) であ る。 そ し て 、 こ の よ う な連続ス ラ イ ド フ ァ ス ナを用い る d、 好ま し く は各フ ァ ス ナーエ レ メ ン ト の取付面 と は 反対側の面が表面側にな る よ う に各フ ァ ス ナーテープを 介 して籠手布団部材 と 手の 内部材 と の間 に取 り 付け る の が よ く 、 れに よ っ て竹刀等の打突等の衝撃に対 して比 較的弱い各 フ ァ ス ナーエ レメ ン ト が各フ ァ ス ナ一テープ の裏側に隠れて保護 さ れる だけでな く 、 外観的に も 好ま しい ち の と な る
で、 取着手段 と して ス ラ イ ド フ ァ スナ を用 い る場 合、 そ の籠手布団部材側のエ レメ ン ト Aは籠手布団部材 の最外周縁端よ り 内側に取 り 付け る のが よ く 、 これに よ つ てス ライ ド フ ァ ス ナを竹刀等の打撃に よ る 衝撃か ら保
護する こ と ができ る。 ま た、 上記分離防止手段が被覆部 であ る 場合、 好ま し く は こ の被覆.部が籠手頭布団部の親 指保護部及び四指保護部の親指及ぴ四指の第二間接よ り 前の部分に、 よ り 好ま し く は第一間接よ り 前の部分に位 置する ス ラ イ ドフ ァ スナを被覆する よ う に形成する のカ 望ま し く 、 これに よ つ てス ラ イ ドフ ァ スナ を竹刀等の打 撃に よ る衝撃力ゝ ら ょ り 確実に保護する こ と ができ る。
ま た、 取着手段 と してス ラ イ ドフ ァ スナを用 い る 場合 には、 籠手布団部材又は手の 内部材には、 少な く と も そ の四指が位置する 四指部分の先端部に、 使用時に使用者 の指先が周縁部に取 り 付け られた比較的硬い ス ラ イ ド フ ァ ス ナに直接的に接触する の を防止する指先緩衝帯を設 け る のが よ く 、 これに よ つ て 四指の先端を よ り 確実に保 護する こ と が で き る 。
更に、 取着手段がス ラ イ ド フ ァ スナであっ て手の 内部 材に延長前腕部が設け られてい る 場合には、 こ の ス ラ イ ド フ ァ ス ナ の始端 (ス ラ イ ド フ ァ ス ナ閉時に ス ラ イ ダー が存在 しない側の端部) 及び Z又は終端 (ス ラ イ ドフ ァ スナ閉時にス ラ イ ダーが存在する側の端部) を上記籠手 布団部材の籠手頭布団部の親指側及び Z又は小指側の付 け根か ら籠手筒布団部の内側 に延びる延長前腕部の親指 側及び /又は小指側の 中間位置又は末端位置、 好ま し く は末端位置ま で延ば し、 これに よ つ て手の内部材を籠手 布団部材側に取着 した際に同時に手の内部材の延長前腕 部ま で取着でき る よ う に して も よ い。
更にま た、 取着手段 と してのス ラ イ ドフ ァ ス ナは、 好 ま し く はその始端側が籠手頭布団都の親指側付け根 (延 長前腕部の肘側ま で延設す る場合にはその親指側で肘側 末端) に位置 し、 その終端側が小指側付け根 (延長前腕 部の肘側ま で延設する場合にはその小指側で肘側末端) に位置する よ う に取 り 付け る の力 s よ く 、 こ れに よ つ て最 も損傷 し易レヽス ラ ィ ド フ ァ ス ナ の ス ラ イ ダー が使用 時に 打突等に よ り 損傷 した り 、 使用 中 に勝手に移動 した り 、 使用 の邪魔に な る の を可及的に防止する こ と が でき る。
ま た、 取着手段がス ラ イ ド フ ァ ス ナで あ る場合、 ス ラ イ ド フ ァ スナの始端及ぴノ又 は終端、 特にス ラ イ ド フ ァ ス ナ閉時にス ラ イ ダ一が位置する 終端については、 好ま し く は 、 一端が籠手布団部材及び手の 内部材のいずれか 一方に固定 さ れてい る と 共に他端が他方に着脱可能に固 着 さ れ、 使用 時に少 な く と も ス ラ イ ド フ ァ ス ナ の始端及 び 又は終端を保護する フ ァ ス ナ保護帯を設け る のが よ く 、 ス ラ イ ド フ ァ ス ナにおいて損傷 し易いそ の始端及び
Z又は終端、 特に最も損傷 し易い終端ゃス ラ イ ダー を よ り 確実に保護でき る と 共に、 使用 中 に誤っ てス ラ イ ダー が移動す る こ と も な く な り 、 使用者の保護に も な る。
更に、 取着手段が ス ラ イ ド フ ァ ス ナであ っ て、 使用時 に こ の ス ラ イ ド、 フ ァ ス ナの各エ レ メ ン ト A及び B 、 特に そ の フ ァ ス ナー ェ レメ ン ト の一部又は全部が籠手の表面 側に露出する 場合、 一端が籠手布団部材及ぴ手の内部材 のレヽずれか一方に固定 さ れてい る と 共に他端が他方に向
けて延設 さ れ、 使用時に少な く と も各エ レ メ ン ト A及び ' B の表面側露出部分をその表面側.カゝ ら被覆 して保護する 帯状フ ァ スナ保護帯を設けて各エ レ メ ン ト A及び B の表 面側露出部分を保護する のが よ く 、 ま た、 ス ラ イ ド フ ァ ス ナの始端側及びノ又は終端側が延長前腕部の肘側ま で 延設 されてい る場合に は、 こ の延長前腕部に位置す る ス ラ イ ド フ ァ ス ナの部分全体を帯状フ ァ ス ナ保護帯で保護 する よ う に し、 こ れに よ つ て使用時にス ラ イ ドフ ァ ス ナ を保護する だけでな く 、 こ のス ラ イ ドフ ァ スナか ら使用 者の前腕部を保護する よ う に して も よい。
なお、 本発明 においては、 籠手布団部材には、 そ の手 の平側の内面、 好ま し く はその全面に防水処理を施 し、 競技又は稽古中 に使用者等の汗が籠手布団部材に吸収 さ れる の を防止する よ う 〖こ して も よ い。 こ の防水処理 と し ては、 例 えば、 籠手布団部材の手の平側を形成する布地 に防水フ ィ ルム を熱融着 (ラ ミ ネー ト ) した り 、 防水 コ 一テ ィ ングを した り 、 別の防水性布地を貼着する等の適 当 な方法を採用す る こ と ができ る。 こ の籠手布団部材の 手の平側の防水処理 と 本発明の手の 内部材、 特に手袋状 に形成 さ れた手の内部材の手甲部や こ の手甲部に延設 さ れた延長前腕部 と を組み合わせる こ と に よ り 、 使用者等 か ら の汗を着脱可能で容易 に洗濯で き る手の 内部材に よ り 略完全に吸収 し、 ま た、 籠手布団部材に吸収 さ れ る の を防止でき る の で、 剣道用籠手に汗が残っ て腐食や悪臭 の発生原因にな る の を可及的に防止する こ と ができ る。
本発明に よれば、 最 も消耗 · 破損 し易 く 、 ま た、 腐食 や悪臭の発生原因 に な り 易 く て修.理の負担 と な っ てい る 手の内部を着脱可能に し、 これに よ つ て修理費 を軽減で き る (修理費の軽減) と 共に洗浄に よ り 腐食や悪臭の発 生を防止でき る (悪臭等の発生防止) だけでな く 、 競技 や稽古中に相手 と の激 しい衝突や竹刀等に よ る 打突等の 衝撃が作用 して も 、 取着手段を確実に保護で き る (取着 手段の保護) と 共に、 使用者の手指を完全に保護す る ( 安全性の向上) こ と ができ る安全な剣道用籠手を提供す る こ と ができ る
ま た、 本発明 に よれば、 籠手布団部材 、 手の内部材及 ぴこ れ ら の間 を着脱可能に取 り 付け る 取着手段 と を備 え た剣道用籠手において、 竹刀等を握っ た際に手平部に皺 ができ る の を防止 して握 り 易 く な る 、 使用 時に指先が 四 指保護部の先端 よ り 内側に位置 して指先の怪我を よ り 確 実に未然に防止でき る 、 使用 中 に前腕か ら の汗を吸収で き る と 共に こ の籠手筒布団部の衝擊緩和効果を よ り 一層 高め る 、 又は、 取着手段 と して の ス ラ イ ド フ ァ ス ナの最 も損傷 し易い始端及び Z又は終端を保護す る と 共に使用 中の ス ラ イ ダーの移動 を防止 して使用者を保護す る等の 効果を有 し、 よ り 安全で よ り 使い勝手の良い剣道用籠手 を提供する こ と ができ る 。 図面の簡単な説明
は、 本発明 の実施例 1 に係 る剣道用籠手を示す手
の 甲側か ら みた平面説明図であ る。
図 2 は、 図 の剣道用籠手を示.す手の平側か ら みた平 面説明 図であ る
図 3 は、 図 1 の剣道用籠手の籠手布団部材を示す手の 甲側か らみた平面説明図であ る。
図 4 は、 図 の剣道用籠手の籠手布団部材を示す手の 平側か らみた平面説明図であ る。
図 5 は、 図 の剣道用籠手の手の内部材を示す手の 甲 側か ら みた平 説明 図であ る。
図 6 は、 図 1 の剣道用籠手の手の内部材を示す手の平 側か ら みた平面説明図であ る。
図 7 は、 図 の剣道用籠手で取着手段 と して用いた連 mス ラ イ ド フ ァ ス ナの表面側を示す平面説明図であ る 。
図 8 は、 図 7 の連続ス ラ イ ド フ ァ ス ナの裏面側 を示す 平囬説明図であ る。
図 9 は、 図 の手の内部材におけ る 四指揷入部の先端 部 と その手甲部の手の 甲側に設け られた被覆部の先端部 と を拡大 して示す部分拡大断面説明 図であ る。
図 1 0 は、 6 に示す手の内部材の手平部 を製造す る ための掌部材を構成する 3 個の切離 し片を示す平面説明 図で ¾> る。
図 1 1 は、 図 1 0 に示す 3 個の切離 し片か ら な る 掌部 材を用 いて形成 さ れた手平部を示す平面説明図であ る 。
1 2 は、 本発明の実施例 2 に係 る剣道用籠手を手の 平側か ら みた平面説明図であ る。
図 1 3 は、 本発明の実施例 3 に係 る剣道用籠手を手の 平側か らみた平面説明図であ る。 .
図 1 4 は、 本発明 の実施例 4 に係 る剣道用籠手を手の 甲側か ら みた平面説明図であ る。
図 1 5 は、 本発明の実施例 5 に係 る剣道用籠手を手の 甲側か ら みた平面説明図であ る 。
図 1 6 は、 図 1 5 の剣道用籠手を手の平側か ら みた平 面説明図であ る。
図 1 7 は、 本発明の実施例 6 に係 る剣道用籠手で採用 さ れた手の内部材の手平部を製造す る際にお け る掌部材 を示す平面説明図であ る。
図 1 8 は、 図 1 7 に示す掌部材を用いて形成 さ れた手 平部 を示す平面説明図であ る 。
図 1 9 は、 本発明の実施例 7 に係 る剣道用籠手で採用 さ れた手の 内部材の手平部を製造する 際にお け る 掌部材 を示す平面説明 図であ る。
図 2 0 は、 図 1 9 に示す掌部材を用 いて形成 さ れた手 平部 を示す平面説明図であ る。 - 図 2 1 は、 本発明の実施例 8 に係 る剣道用籠手の 四指 部分の先端部の変形例を示す図 9 と 同様の断面説明 図で め る 。
図 2 2 は、 本発明 の実施例 9 に係 る剣道用籠手を示す 手の平側か ら みた平面説明 図であ る。
図 2 3 は、 本発明 の実施例 1 0 に係 る剣道用籠手を示 す手の平側か ら みた平面説明 図であ る。
図 2 4 は、 本発明の実施例 1 1 に係 る剣道用籠手を示 す手の平側か らみた平面説明図 で.あ る。
図 2 5 は、 本発明 の実施例 1 2 に係 る剣道用籠手を示 す手の平側か らみた平面説明図であ る。
図 2 6 は、 本発明の実施例 1 3 に係 る剣道用籠手を示 す手の平側か らみた平面説明図であ る。
図 2 7 は、 図 2 6 の X — Y線断面説明図であ る。
図 2 8 は、 本発明 の実施例 1 4 に係 る剣道用籠手の籠 手布団部材をその手の平側か ら みた平面説明図であ る。
図 2 9 は、 図 2 8 の籠手布団部材をその手の 甲側か ら みた斜視説明図であ る。
図 3 0 は、 図 2 8 の籠手布団部材をその手の 甲側か ら みた平面説明 図であ る。
図 3 1 は、 上記実施例 1 4 に係 る剣道用籠手の手の内 部材をその手の平側か らみた平面説明図であ る 。
図 3 2 は、 図 3 1 の手の 内部材をその手の 甲側力ゝ ら み た平面説明図であ る
図 3 3 は、 図 3 1 の手の 内部材にお け る 四指挿入部の 先端部 と そ の手甲部の手の 甲側 に設け られた被覆部の先 端部 と を拡大 して示す部分拡大断面説明図であ る。
図 3 4 は、 本発明の実施例 1 5 に係 る剣道用籠手をそ の手の 甲側か らみた斜視説明図であ る 。
図 3 5 は、 図 3 4 の剣道用籠手の籠手布団部材をその 手の平側か ら みた平面説明図であ る 。
図 3 6 は、 図 3 4 の剣道用籠手の籠手布団部材をそ の
手の 甲側か ら みた平面説明 図であ る。
+ 図 3 7 は、 図 3 4 の籠手布団部.材をそ の籠手筒布団部 か ら籠手頭布団部の四指保護部にかけて模式的に示す説 明図であ る。
図 3 8 は、 図 3 4 の剣道用籠手の手の 内部材をその手 の 甲側か ら みた平面説明図であ る。
図 3 9 は、 図 3 4 の手の 内部材をその延長前腕部力 ら 四指揷入部にかけて模式的に示す断面説明図であ る。
図 4 0 は、 図 3 4 の手の内部材を、 その取着 巾片を取 り 除いて、 手の 甲側カゝ ら みた平面説明図であ る 。
図 4 1 は 、 実施例 1 5 の手の 内部材.の 3 つ の変形例 ( a ) 、 ( b ) 及び ( C ) を示す手袋本体部 2 a の 四指揷入部 1 0 部分の横断説明面であ る 。
図 4 2 は、 本発明の実施例 1 6 に係 る剣道用籠手をそ の手の 甲側カゝ ら みた平面説明図であ る 。
図 4 3 は、 図 4 2 の手の内部材のみをそ の手の 甲側カ ら みた平面説明図 であ る。
図 4 4 は、 図 4 2 の手の内部材をそ の手の平側力 ら み た平面説明 図であ る。
図 4 5 は、 図 4 2 の手の内部材をそ の手の 甲側力ゝ ら み た平面説明図であ る。
図 4 6 は、 従来の剣道用籠手をそ の手の 内側か ら みた 平面説明 図であ る。
図 4 7 は、 図 4 6 の X — X 線断面説明 図であ る。
図 4 8 は、 図 4 6 の y — y 線断面説明図であ る。
1 …籠手布団部材、 2 …手の 内部材、 2 a…縫着、 3 …籠手筒布団部、 4 …籠手頭布団.部、 5 …親指保護部、 6 … 四指保護部 、 6 a… 四指保護部 の先端、 7 … 手平部 、 7 a… 掌部材、 7 b…親指部分、 7 c … 四指部分、 7 d… 掌基部片、 7 e…親指部片、 7 f … 四指部片、 8 …手 甲部 、 8 a…延長前腕部、 9 …親指挿入部、 1 0… 四指揷入部 、 1 0 a… 四指揷入部 の先端、 1 1 a, 1 1 b …被覆部 (分離 防止手段)、 1 1 c , l i d … ベ ル べ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手 段)、 1 1 e… V字状の切欠 き 、 1 1 f …締付け片 、 1 2 … ス ラ イ ド フ ァ ス ナ ( 取着手段 ) 、 1 2 a … エ レ メ ン ト A 、 1 2 b … エ レ メ ン ト B 、 1 2 c … ス ラ イ ダー 、 1 2 d … フ ァ ス ナ 一 エ レ メ ン ト 、 i 2 e … フ ァ ス ナ ー テ ー プ 、 1 3 a, 1 3 b … 接 合 端 縁 部 、 1 4 a, 1 4 b … 縫 着 、 1 5 a , 1 5 b , 1 6 a , 16 b…ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段)、 1 7…指先緩衝 帯 、 1 8 a , 1 8 b, 1 8 c … 切 欠 き 、 1 9 … 添 え 皮 の 裏 打 、 20 a , 20 b , 20 c , 2 2 a , 22 b , 22 c ··■ 縫 着 、 2 1 a , 2 1 b , 21 c…切込み、 x °… 掌部材にお け る 親指先端側の指先 先端部 と 手首側の掌基端部 と の間の元の長 さ 寸法 (原寸 )、 y 。…掌部材にお け る 四指先端側の指先先端部 と 手首 側の掌基端部 と の 間 の元の長 さ 寸法 (原寸)、 X …手平 部におけ る親指先端側の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の 間の長 さ 寸法、 y …手平部にお け る 四指先端側の指 先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間 の長 さ 寸法、 P …縮 寸加 工、 23 a, 2 3 b … 帯状の係止帯 (分離防止手段)、 23 c, 23 d … ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ、 2 4 … フ ァ ス ナ保護帯
、 24 a , 24 b…帯状 フ ァ ス ナ保護帯、 2 5 … ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 、 2 6 ··· 取着 巾 片 (取着手段)、 2 6 a, 2 6 b, 2 6 c, 3 a , 43 b, 43 C…取着帯片 (取着手段)、 26 d…親指側 巾 片 、 26 e … 中 央 巾 片 、 26 f … 小 指 側 巾 片 、 2 7 a, 2 7 b , 27 c, 2 7 d, 2 7 e … ベ ノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ (止 着手段)、 28 a, 28 b , 2 8 c , 28 d … ベ ノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段)、 29 a, 2 9 b , 29 c, 2 9 d, 29 e … ベノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段)、 30 a , 30 b, 3 0 c , 30 d … ベ ノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ ( 止 着 手段 ) 、 3 1 a , 3 1 b , 3 1 c , 3 1 d , 3 1 e , 3 1 f … ベ ル べ ッ ト フ ァ ス ナ (止 着手段)、 32 a, 32 b…縫着部、 33 d … ベルベ ッ ト フ ァ ス ナ ( 止着手段) 、 34 a, 34 b, 3 4 c, 34 d … ベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手 段 )、 3 5 a, 35 b, 3 5 c … ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段 ) , 3 6 a , 3 6 b, 36 c, 36 d … ベ ノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ ( 止 着 手段 )、 37 a , 3 7 b … 切 込み 、 38 a, 38 b , 38 c , 38 d … ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ ( 止 着 手段 ) 、 39 a, 39 b, 39 c… ベ ル ベ ッ ト フ ァ ス ナ ( 止 着 手 段 ) 、 40 a, 40 b, 40 c, 40 d , 40 e, 40 f , 40 g, 40 h … ベ ノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ. (止 着手段)、 4 1 a, 4 1 b, 4 1 c… 隔壁、 42 a, 42 b, 42 c …縫 着箇所、 44, 45, 46, 4 7, 48, 49 … ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段)、 50… 打突緩衝材、 5 0 a…補強部、 5 1 a - 人差 し指部、 5 1 b… 中指部、 5 1 c…薬指部、 5 1 d…小指 部、 5 1 e…三指部。 発明 を実施する ため の最良の形態
以下、 添付図面に示す実施例に基づいて、 本発明の好 適な実施の形態を具体的に説明す.る。
[実施例 1 ]
図 1 〜図 6 に、 本発明の実施例 1 に係 る 左手用 の剣道 用籠手が示 さ れてい る 。 こ の実施例 1 の剣道用籠手は、 図 1 〜図 4 に示 さ れてい る よ う に、 使用者の前腕を保護 する 籠手筒布団部 3 と 先端側に親指保護部 5 及び四指保 護部 6 を有 して使用者の手首 よ り 先の部分を保護す る籠 手頭布団部 4 と を継ぎ合わせてな る 籠手布団部材 1 と 、 図 1 、 図 2 、 図 5 及び図 6 に示 さ れてレヽ る よ う に、 こ の 籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の 内面側に着脱可能に 取 り 付け ら れる 手の 内部材 2 と で構成 さ れてお り 、 こ れ ら籠手布団部材 1 と 手の 内部材 2 と の間は、 図 2 、 図 4 〜 6 に示 さ れてい る よ う に、 手の内部材 2 を籠手布団部 材 1 に着脱可能に取 り 付け る ス ラ イ ド フ ァ ス ナ (取着手 段) 1 2 が設け られてい る。
そ して、 上記手の 内部材 2 は、 図 1 、 図 2 、 図 5 及ぴ 図 6 に示 さ れている よ う に、 人工皮革で形成 さ れて手の 平側に位置する 手平部 7 と 織布で形成 さ れて手の 甲側に 位置する 手甲部 8 と をそ の外周縁部で縫着 して形成 さ れ てお り 、 使用者の親指が挿入 さ れる親指挿入部 9 と 使用 者の親指以外の 四指が挿入 さ れる 四指揷入部 1 0 と を有 して手袋状に形成 さ れてお り 、 ま た、 上記の親指挿入部 9 及ぴ四指挿入部 1 0 の手甲部 8 外側には、 上記籠手布 団部材 1 と 手の 内部材 2 と の 間が分離する の を防止する
分離防止手段 と して、 籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及 ぴ四指保護部 6 の大部分、 すなわち親指又は四指の第一 間接 と 第二間接の 中間位置位ま でをそれぞれ被覆す る 比 較的大き な袋状の被覆部 1 1 a , 1 1 b が設 け ら れてお り 、 更に、 上記手甲部 8 の前腕側には、 こ の手甲部 8 と 同 じ素材で一体に形成 さ れ、 上記籠手布団部材 1 の籠手筒 布団部 3 の内面側に沿っ て延設 さ れ、 こ の籠手筒布団部 3 の 内面側に着脱可能に取 り 付け ら れる延長前腕部 8 a 力 S設け られてい る。
こ の実施例 1 において 、 手の內部材 2 の親指揷入部 9 及び四指揷入部 1 0 の手甲部 8 外側に設け ら れた袋状の 被覆部 1 1 a, l i b と これ ら各被覆部 1 1 a, l i b 内 に収 容 さ れる 籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及び四指'保護部 6 の各先端部 と の間には、 図 1 及ぴ図 5 に示 さ れてい る よ う に、 一方が各被覆部 1 1 a , 1 1 b 側 に取 り 付 け ら れ 、 ま た、 他方が親指保護部 5 及び西指保護部 6 の各先端 部側 に取 り 付け られ、 互いに着脱可能に係止 し、 使用時 に各被覆部 1 1 a , 1 1 b が誤っ て親指保護部 5 及び.四指 保護部 6 の各先端部か ら離脱する の を防止する ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) l i e , l i d が設け られてお り 、 これに よ つ て、 籠手布団部材 1 に手の 内部材 2 を取 り 付 けた状態で、 親指揷入部 9 及ぴ四指揷入部 1 0 の手甲部 8 外側 に設 け ら れた各被覆部 1 1 a, 1 1 b 力 Sベルベ ッ ト フ ァ ス ナ 1 1 c , l i d に よ り それぞれ親指保護部 5 及び 四指保護部 6 の各先端部に確実にかっ しつ カゝ り と 固定 さ
れる よ う になっ てレヽ る。
ま た、 手の内部材 2 を籠手布団.部材 1 に着脱可能に取 り 付 け る 取着手段の ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 12 は、 そ の全体 が合成樹脂で形成 さ れ、 図 2 、 図 4 、 図 5 及ぴ図 6 に示 さ れてい る よ う に、 籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の 周縁部、 詳細には周縁部の最外周縁端 よ り 内側に取 り 付 け られてい る一方のエ レ メ ン ト A 12 a と 、 手の内部材 2 の周縁部の最外周縁端よ り に取 り 付け られた他方のェ レ メ ン ト B 12 b と 、 上記エ レ メ ン ト B 12 b 側に配設 さ れて上記エ レメ ン ト A 12 a と エ レ メ ン ト B 12 b と の間 を 開閉する ス ラ イ ダー 12 c と で構成 さ れてい る。
こ の実施例 1 の剣道用籠手で用い られて い る ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 12 は、 図 7 及ぴ図 8 に示す よ う に、 その各ェ レ メ ン ト A及ぴ B が ポ リ エ ス テル樹脂、 ポ リ エチ レ ン樹 脂、 ポ リ ア ミ ド樹脂、 ポ リ ビニルア ル コ ール樹脂、 ポ リ プ ロ ピ レ ン樹脂等の熱可塑性樹脂で コ イ ル状に形成 さ れ た フ ァ ス ナーエ レ メ ン ト 12 d と こ の フ ァ ス ナーエ レ メ ン ト 12 d が片面側縁部長手方向 に沿つ て取 り 付け られ た フ ァ ス ナーテープ 12 e と で構成 さ れた連続ス ラ イ ド フ ァ ス ナで あ り 、 図 2 に示 さ れて い る よ う に 、 各フ ァ ス ナーエ レ メ ン ト I 2 d の取付面 と は反対側の面 (図 7 に 示 さ れた面) が表面側にな る よ う に各フ ァ ス ナーテープ 12 e を介 して籠手布団部材 1 と 手の 内部材 2 と の 間 に 取 り 付け ら れてお り 、 こ の結果、 ス ラ イ ドフ ァ ス ナ 12 が 閉 じ ら れ た 使用 時 に は 、 各 フ ァ ス ナ ー エ レ メ ン ト
1 2 d の ほ と ん どの部分は各フ ァ ス ナーテー プ 1 2 e の裏 側に位置 して こ の各フ ァ ス ナーテープ 1 2 e に よ り 覆わ れ、 これに よ つ て竹刀等の打突等の衝撃に対 して比較的 弱い各 フ ァ ス ナーエ レ メ ン ト 1 2 d が各 フ ァ ス J "一テー プ 1 2 e に よ り 保護 さ れ、 ま た、 外観的に も 好ま しい も の と な る 。
更 に、 こ の実施例 1 の手の内部材 2 において は、 図 9 (四指側のみを図示) に示 さ れてい る よ う に、 その親指 挿入部 9 及ぴ四指揷入部 1 0 の先端が籠手頭布団部 4 の 親指保護部 5 及び E1指保護部 6 の先端 よ り 内側に位置す る よ う に、 これ ら親指揷入部 9 及ぴ四指挿入部 1 0 を形 成する 手平部 7 と 手甲部 8 の先端を互いに縫い付け る鏠 着 2 a が施 さ れてお り 、 これに よ つ て、 使用者の親指及 び四指の指先が籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及び四指 保護部 6 の先端 よ り 内側に位置 し、 籠手頭布団部 4 の親 指保護部 5 及び四指保護部 6 に よ っ て使用者の親指及び 四指の指先 を確実に保護でき る よ う に なっ てい る
ま た、 こ の実施例 1 において、 上記手の 内部材 2 .を構 成する 手平部 7 には、 図 2 及び図 6 に示 さ れている よ う に、 四指先端側の指先先端部及び親指先端側の指先先端 部 と 手首側の掌基端部 と の間 の長 さ 寸法を縮小する縮寸 加工 P が施 さ れてい る。
すなわち 、 こ の手平部 7 は、 図 1 0 及び図 1 1 に示 さ れて レ、 る よ う に 、 そ の製造時 に 手平部 7 と な る 掌部材 7 a に切離 · 接合加工を施す こ と に よ り 形成 さ れてい る
が、 こ の掌部材 7 a は 2 種類の厚 さ の異な る 素材であ る 人工皮革か ら それぞれ単一操作の.切離手段であ る打抜き に よ り 切 り 出 さ れ、 かつ、 互いに切 り 離さ れた端縁部に は互いに略同 じ大き さ で略円弧状に形成 さ れた接合端縁 部 1 3 a, 1 3 b を有する 3 個 の切離 し片 (すな わ ち 、 厚 さ 0 . 8 m m の掌基部片 7 d、 厚 さ 1 . 3 m m の親指部片 7 e 及び厚 さ 1 . 3 m m の 四指部片 7 f ) で構成 さ れてお り (図 1 0 参照)、 ま た、 こ れ ら 3 個 の切離 し片 (掌基 部片 7 d、 親指部片 7 e 及び四指部片 7 f ) か ら な る 掌部 材 7 a は、 互いに接合 されて手平部 7 と さ れる 際に、 各 接合端縁部 1 3 a, 1 3 b が酢酸 ビニル系接着剤 に よ り 予 め接着 さ れた後 に互い に縫着 1 4 a, 1 4 b さ れてお り ( 図 1 1 参照)、 こ れに よ つ て、 親指先端側 の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間及び四指先端側の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間 において、 縫着後の長 さ 寸法 x , y がそ の縫着前の長 さ 寸法 (原寸) x Q, y ° よ り 短 く な る 、 いわ ゆ る縮寸加工 P が施 さ れてい る。
ま た、 籠手布団部材 1 には、 図 4 に示 さ れてい る よ う に、 その籠手頭布団部 4 の 四指保護部 6 の手の平側に 1 箇所 と そ の籠手筒布団部 3 の籠手頭布団部 4 と は反対側 の端部の手の平側に 3 箇所 と に、 それぞれベルべ ッ ト フ ァ スナ (止着手段) 1 5 a, 1 6 a が設け られてお り 、 ま た 、 手の 内部材 2 には、 図 5 に示 さ れてレヽ る よ う に、 その 手甲部 8 の外側に 1 箇所 と そ の延長前腕部 8 a の手甲部 8 と は反対側の端部の外側に 3 箇所 と に、 それぞれべル
ベッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 1 5 b, 1 6 b が設け られてお り 、 こ れ ら べノレ べ ッ ト フ ァ ス ナ . 1 5 a , 1 5 b, 1 6 a , 1 6 b に よ っ て籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 と 手の内部材 2 の手甲部 8 と の 間、 及び、 籠手布団部材 1 の籠手筒布 団部 3 と 手の 内部材 2 の延長前腕部 8 a と の間 において 、 使用時に位置ずれが生 じ る の を確実に防止でき る よ う になっ てレヽ る 。
更に、 手の 内部材 2 には、 図 5 に示 さ れてレヽ る よ う に 、 手首部分を覆 う 手甲部 8 か ら延長前腕部 8 a にかけて 、 フ リ ース ニ ッ ト 素材カゝ ら な る打突緩衝材 50 が縫着 さ れてお り 、 ま た、 その手首部分に対応する位置には更 に 衝撃緩衝性を高め る た めの フ ェ ル ト製の補強部 50 a が 設け られてお り 、 こ れに よ つ て、 使用者の手首を よ り 確 実に保護でき る よ う に なっ てい る。
従っ て、 こ の実施例 1 の剣道用籠手において 、 そ の籠 手布団部材 1 に手の内部材 2 を取 り 付け る 際に は、 先ず 、 手 の 内 部材 2 側 に 設 け ら れ た ベ ルべ ッ ト フ ァ ス ナ 1 5 b , 1 6 b をそれぞれ対応する 籠手布団部材 1 側のベル ベ ッ ト フ ァ ス ナ 1 5 a, 1 6 a に止着 し 、 次いで籠手頭布 団部 4 の周縁部 に設け ら れた一方のエ レ メ ン ト A 1 2 a と 手の内部材 2 の周縁部に設け られた他方のエ レメ ン ト B 1 2 b と の位置合わせを行い 、 ス ラ イ ダー 1 2 c に よ り こ れ ら エ レ メ ン ト A 1 2 a と エ レ メ ン ト B 1 2 b と の 間を閉 じ、 次いで、 手の内部材 2 の親指揷入部 9 及び四 指 挿 入 部 1 0 の 手 甲 部 8 外 側 に 設 け ら れ た 被 覆 部
1 1 a , l i b をそれぞれ籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及 ぴ四指保護部 6 の外側 に位置する.よ う に反転 させて被覆 せ し め 、 各被覆部 1 1 a , 1 1 b 側 のベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 1 1 c を親指保護部 5 及び四指保護部 6 側 の ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ l i d に止着 さ せればよ い。 反対に、 籠手布団 部材 1 か ら手の 内部材 2 を取 り 外す際には、 上記の取付 手順 と は反対 の 手順 を行 え ば よ い。 こ こ で 、 各被覆部 1 1 a , l i b は、 伸縮性に富むニ ッ ト 素材で形成 さ れてい る ため、 被覆の際の反転操作が し易 く 、 ま た、 これに伴 つ て 、 こ の各被覆部 1 1 a, 1 1 b に設 け ら れ る ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 1 1 c につ い て は伸縮性に優れた も の が採用 さ れてい る。
なお、 こ の実施例 1 の剣道用籠手において は、 その籠 手布団部材 1 の手の平側に位置する 織布にポ リ エ チ レ ン 製の防水フ ィ ルム が熱融着 ( ラ ミ ネー ト ) さ れて防水処 理 さ れてお り (図示せず)、 こ れに よ つ て使用者か ら の 汗が籠手布団部材 1 に吸収 さ れる の を防止でき る よ う に なっ てい る。 .
[実施例 2 ]
図 1 2 に、 本発明 の実施例 2 に係 る剣道用籠手が示 さ れてい る。
こ の実施例 2 においては、 上記実施例 1 の場合 と 同様 に、 手の内部材 2 が手平部 7 と 手甲部 8 と で手袋状に形 成 さ れてい る が、 実施例 1 の場合 と は異な り 、 上記手平 部 7 に縮寸加工が施 さ れてお らず、 ま た、 上記手甲部 8
に延長前腕部が形成 さ れていない。 こ の実施例 2 の剣道 '用籠手において も 、 実施例 1 の場.合 と 同様に、 修理費の 軽減、 悪臭等の発生防止、 取着手段の保護、 完全性の 向 上等の効果を奏する も のであ る。
[実施例 3 ]
図 1 3 に、 本発明の実施例 3 に係 る剣道用籠手が示 さ れてい る。
こ の実施例 3 において は、 上記実施例 1 の場合 と は異 な り 、 手の 内部材 2 は、 手の平側に位置する 人工皮革製 の手平部 7 のみで形成 さ れて手甲部がな く 、 手袋状には なっ てお らず、 ま た、 こ の手平部 7 に縮寸加工がない。 従っ て、 こ の実施例 3 の剣道用籠手において は、 使用者 の手は籠手布団部材 1 と 手の 内部材 2 の手平部 7 と の 間 に入る よ う になっ てい る。 こ の実施例 3 の剣道用籠手に おいて も 、 実施例 1 の場合 と 同様に、 修理費の軽減、 悪 臭等の発生防止、 取着手段の保護、 完全性の 向上等の効 果を奏する も のであ る 。
[実施例 4 ] + 図 1 4 に、 本発明 の実施例 4 に係 る剣道用籠手が示 さ れてレ、 る。
こ の実施例 4 において は、 上記実施例 1 の場合 と は異 な り 、 手 の 内 部 材 2 に 設 け ら れ た 袋 状 の 被 覆 部 1 1 a , l i b には、 籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及ぴ四 指保護部 6 の外側に位置する部分において、 手首側に 向 けて開 口 する V字状の切欠き l i e がそれぞれ形成 さ れ
、 こ れ ら各切欠 き l i e の開 口 端側に は ゴム製等の伸縮 可能な材料で形成 さ れた締付け片. 1 1 f がそれぞれ取 り 付け られてお り 、 籠手布団部材 1 に対する 手の内部材 2 の 取 付 け や 取 外 し の 操 作 の 際 に は こ れ ら 被 覆 部 1 1 a , l i b の締付け片 1 1 f を引 き延ば して行 う よ う に なっ てお り 、 こ れに よ つ て、 籠手布団部材 1 に手の 内部 材 2 を取 り 付け た状態で各被覆部 1 1 a , 1 1 b が締付 け 片 1 1 f に よ り それぞれ親指保護部 5 及び四指保護部 6 に確実にかっ しつ 力、 り と 固定 さ れる よ う に な つ てい る 。 こ の実施例 4 の剣道用籠手において は、 切欠き l i e と 締付け片 1 1 f と が各被覆部 1 1 a, 1 1 b と 親指保護部 5 及び四指保護部 6 と の間の止着手段 と して機能する 。
[実施例 5 ]
図 1 5 及び図 1 6 に、 本発明の実施例 5 に係 る剣道用 籠手が示 さ れてい る 。
こ の実施例 5 においては、 上記実施例 1 の場合 と は異 な り 、 手の 内部材 2 の親指挿入部 9 及ぴ四指挿入部 1 0 の手甲部 8 外側には、 上記籠手布団部材 1 と 手の 内部材 2 と の間が分離する の を防止する 分離防止手段 と して、 —端が こ の手の内部材 2 の親指揷入部 9 及び四指挿入部 1 0 側にそれぞれ固着 さ れ、 他端に はベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 2 3 c , 2 3 d に よ り 籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及 び四指保護部 6 の外側に着脱可能に固着 さ れる 帯状の係 止帯 23 a, 2 3 b が設 け ら れてレヽ る 。 そ して 、 こ の実施 例 5 において も 、 上記実施例 1 の場合 と 同様に、 手の 内
部材 2 が延長前腕部 8 a を有する 手袋状に形成 されてい る。
[実施例 6 ]
図 1 7 及び図 1 8 に、 本発明 の実施例 6 に係 る剣道用 籠手で採用 さ れた手の内部材の手平部 7 と その製造に用 い られる 人工皮革製の掌部材 7 a が示 さ れてい る。
こ の実施例 6 の手平部 7 に は、 上記実施例 1 の場合 と 異な り 、 その製造時に、 手平部 7 と な る 掌部材 7 a に対 して 、 使用者の親指が位置する親指部分 7 b の略根元部 と 、 使用者の 四指が位置する 四指部分 7 c の略根元部及 ぴ略中間部 と に、 それぞれ略幅方向 に延びる合計 3 本の 切 欠 き 1 8 a, 1 8 b, 1 8 c を 形 成 し 、 こ れ ら の 切 欠 き 1 8 a , 1 8 b , 1 8 c に添え皮の裏打ち 1 9 を して各切欠き 1 8 a , 1 8 b , 1 8 c に よ り 形成 さ れた切欠 き 端縁部 を縫着 20 a , 2 0 b , 2 0 c す る こ と (切欠 · 接合加 工) に よ り 、 親指先端側の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間 の長 さ 寸法 X 、 及び、 四指先端側の指先先端部 と 手首側の掌 基端部 と の間の長 さ 寸法 y が、 それぞれ掌部材 7 a にお け る 元の長 さ 寸法 (原寸) x °, y ° よ り 短 く な る よ う に 縮小 さ せる 、 レヽゎゆ る縮寸カ卩ェ P が施 さ れてい る。
[実施例 7 ]
図 1 9 及ぴ図 2 0 に、 本発明 の実施例 7 に係 る剣道用 籠手で採用 さ れた手の内部材の手平部 7 と その製造に用 い ら れる 人工皮革製の掌部材 7 a が示 さ れてい る。
こ の実施例 7 の手平部 7 に は、 上記実施例 1 や実施例
6 の場合 と は異な り 、 そ の製造時に、 手平部 7 と な る 掌 部材 7 a に対 して 、 使用者の親指が位置す る 親指部分 7 b の略中間部分 と 、 使用者の 四指が位置す る 四指部分 7 c の略根元部分及び略中間部分 と に、 それぞれ略幅方 向 に延びる 3 本の切込み 2 1 a, 2 1 b, 2 1 c を形成 し、 こ の切込み 2 1 a , 2 1 b , 2 1 c に よ り 形成 さ れた切込み端縁 部を互い に重ね合わせて縫着 2 2 a, 2 2 b, 22 c する こ と (切込 · 接合加工) に よ り 、 親指先端側の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間の長 さ 寸法 X 、 及び、 四指先端 側の指先先端部 と 手首側の掌基端部 と の間 の長 さ 寸法 y が、 それぞれ掌部材 7 a におけ る 元の長 さ 寸法 (原寸) x。, y ° よ り 短 く な る よ う に縮小 さ せる 、 いわ ゆ る縮寸 カロェ P 力 S施 さ れてレ、 る。
[実施例 8 ] '
図 2 1 に、 本発明の実施例 8 に係 る剣道用籠手におい て採用 さ れた手の内部材 2 の一部が示 さ れてい る。
こ の実施例 8 において、 手の 内部材 2 には、 比較的柔 ら かな弾性体で帯状に形成 さ れた指先緩衝帯 1 7 が、 四 指揷入部 1 0 の内部先端に位置す る よ う に手平部 7 及ぴ ノ又は手甲部 8 側に固定 さ れて設け られてお り 、 こ れに よ っ て、 使用 時に使用者の少な く と も 人差指先端か ら小 指先端ま で四指の指先が硬いス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 に よ つ て直接的に圧迫 さ れる の を防止でき る よ う に なっ てい る。
[実施例 9 ]
図 2 2 に、 本発明の実施例 9 に係 る剣道用籠手が示 さ れてい る。
こ の実施例 9 においては、 上記実施例 1 〜 5 の場合 と 異な り 、 ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の エ レ メ ン ト A 1 2 a の 始端 と 終端が取 り 付け られる部分に、 それぞれ比較的厚 手 の布製の フ ァ ス ナ保護帯 24 の一端が籠手頭布団部 4 のエ レメ ン ト A 1 2 a の始端又は終端 と 共に縫着 さ れて お り 、 ま た、 こ れ ら各フ ァ ス ナ保護帯 24 の他端に はべ ルベ ッ ト フ ァ ス ナ 2 5 が取 り 付け ら れてお り 、 使用時に は各フ ァ ス ナ保護帯 24 のベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 2 5 を手 の内部材 2 側に設け ら れた図示外のベルベ ッ ト フ ァ スナ に固着 し、 これ ら各フ ァ スナ保護帯 24 に よ り ス ラ イ ド フ ァ スナ 1 2 の最も損傷 し易いス ラ イ ダー 1 2 c ゃス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の始端及ぴ終端をそ の表側か ら覆っ て保 護する よ う にな っ てい る と 共に、 ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 のス ラ イ ダー 1 2 c やそ の始端及び終端が直接に使用者 の手や腕に 当 た ら ない よ う になっ てい る 。
[実施例 1 0 ]
図 2 3 に、 本発明の実施例 1 0 に係 る剣道用籠手が示 されてい る。
こ の実施例 1 0 においては、 上記実施例 1 〜 9 の剣道 用籠手 と は異な り 、 取着手段の ス ラ イ ドフ ァ ス ナ 1 2 は 、 そ の始端が籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の親指側 付け根付近に位置する と 共に、 使用時にス ラ イ ダー 1 2 c が位置する ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の終端が籠手筒布団部
3 の小指側の肘側末端付近にま で延びてお り 、 これに よ つ て使用 時にス ラ イ ダー 1 2 c が.稽古や競技の邪魔に な つ た り 、 あ る い は、 最 も損傷 し易いス ラ イ ダー 1 2 c 力 S 竹刀等に よ り 打突 さ れて破損する の を可及的に防止する こ と ができ る。 ま た、 こ の実施例 1 0 において も 、 上記 実施例 9 の場合 と 同様に、 ス ラ イ ドフ ァ ス ナ 1 2 の始端 及び終端を保護する フ ァ ス ナ保護帯 2 4 が取 り 付け られ て い る 。 そ して 、 こ の実施例 1 0 の ァ ス ナ保護帯 2 4 は 、 上記実施例 9 の場合 と 異な り 、 その一端が手の内部材 2 の手甲部 8 及び延長前腕部 8 a にそれぞれ縫着 さ れて お り 、 ま た、 他端はス ラ イ ドフ ァ ス ナ 1 2 の始端側で籠 手頭布団部 4 の外側 に、 ま た、 ス ラ イ ドフ ァ ス ナ 1 2 の 終端側で籠手筒布団部 3 の内側 に、 それぞれ図示外のベ ルべ ッ ト フ ァ ス ナに よ り 着脱可能に 固着 さ れてい る 。
[実施例 1 1 ]
図 2 4 に、 本発明 の実施例 1 1 に係 る剣道用籠手が示 さ れてい る。
こ の実施例 1 1 において は、 上記実施例 1 〜 9 の剣道 用籠手 と は異な り 、 取着手段の ス ラ イ ドフ ァ ス ナ 1 2 は 、 そ の始端 と 終端がいずれ も籠手筒布団部 3 の親指側又 は小指側の肘側末端付近にま で延びてお り 、 ま た、 使用 時にス ラ イ ダー 1 2 c が位置する ス ラ イ ドフ ァ スナ 1 2 の 終端側には、 上記実施例 9 及び 1 0 の場合 と 同様に、 フ ァ ス ナ保護帯 2 4 が取 り 付け られてお り 、 こ れに よ つ て 手の内部材 2 を籠手布団部材 1 側に取着する 際に同時に
かつ容易 に延長前腕部 8 a を籠手筒布団部 3 の 内側に取 着で き る と 共に、 使用 時に はス ラ イ ダー 1 2 c が籠手筒 布団部 3 の小指側の肘側末端付近に位置す る の で、 稽古 や競技の邪魔になっ た り 、 あ る いは、 最 も損傷 し易 いス ラ イ ダー 1 2 c が竹刀等 に よ り 打突 さ れて破損す る の を 可及的に防止する こ と ができ る。
[実施例 1 2 ]
図 2 5 に、 本発明 の実施例 1 2 に係 る剣道用籠手が示 さ れてレヽ る 。
こ の実施例 1 2 において は、 上記実施例 1 0 の場合 と 同様に、 取着手段の ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 は、 そ の始端 が籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の親指側付け根付近 に位置する と 共に、 使用 時に ス ラ イ ダー 1 2 c が fe置す る ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の終端が籠手筒布団部 3 の小指 側の肘側末端付近に ま で延びてい る が、 実施例 1 0 の場 合 と は異な り 、 籠手筒布団部 3 の領域部分に位置する ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の終端側全体に亘っ て こ の ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 を保護する 帯状 フ ァ ス ナ保護帯 2 4 a .が取 り 付け られてお り 、 こ れ に よ つ て ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の終端側が籠手筒布団部 3 の領域において使用者の前腕 部に直接的に当 た る こ と が な く 、 延長前腕部 8 a と 相俟 つ て使用者の前腕部におけ る衝擊緩和効果が よ り 一層 向 上する 。 '
[実施例 1 3 ]
図 2 6 及び図 2 7 に、 本発明の実施例 1 3 に係 る剣道
用籠手が示 さ れてい る。
こ の実施例 1 3 において は、 上.記実施例 1 0 や実施例 1 2 の場合 と 同様に、 取着手段のス ラ イ ド フ ァ スナ 1 2 は 、 そ の始端が籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の親指 側付 け根付近 に位置す る と 共に 、 使用 時 に ス ラ イ ダー 1 2 c が位置する ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の終端が籠手筒布 団部 3 の小指側の肘側末端付近にま で延ぴてい る が、 実 施例 1 0 や実施例 1 2 の場合 と は異な り 、 ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 が使用時に籠手頭布団部 4 と 手 の 内部材 2 と の 間 を取着する 部分において 、 こ の ス ラ イ ド フ ァ ス ナ 1 2 の各エ レ メ ン ト A 1 2 a 及び B 1 2 b、 特にそ の フ ァ ス ナーエ レメ ン ト の一部又は全部が籠手の表面側 に露出す る領域 (親指側付け根付近、 親指 と 人差指の間、 '及び小 指側付け根付近) に、 一端が籠手布団部材 1 の籠手頭布 団部 4 側 (図 2 7 の右側参照、 小指側付け根付近) 又は 手の 内部材 2 側 (図 2 7 の左側参照、 親指 と 人差指の間 ) に固定 さ れ、 他端が他方に向 けて延設 さ れ、 使用 時に 少な く と も各エ レ メ ン ト A 1 2 a 及び B 1 2 b 表面側露 出部分をその表面側か ら被覆 して保護する 帯状フ ァ ス ナ 保護帯 2 4 b が設け られてお り 、 これに よ つ て各エ レメ ン ト A 1 2 a 及び B 1 2 b 表面側露出部分が保護 さ れて い る 。
[実施例 1 4 ]
図 2 8 〜図 3 3 に、 本発明 の実施例 1 4 に係 る左手用 の剣道用籠手が示 さ れてい る。
こ の実施例 1 4 の剣道用籠手は、 上記実施例 1 〜 1 2 の場合 と 異な り 、 図 3 1 及び図 3.2 に示 さ れてい る よ う に、 手の内部材 2 の親指揷入部 9 及び四指揷入部 1 0 の 手 甲部 8 外側 に設 け ら れた被覆部 1 1 a, 1 1 b がそれぞ れ比較的小 さ な袋状に形成.さ れてお り 、 ま た、 こ の手の 内部材 2 を籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 に着脱可能 に取 り 付け る ための取着手段が第 1 、 第 2 及ぴ第 3 の取 着帯片 2 6 a, 26 b, 26 c で構成 さ れてい る 。
そ して、 籠手布団部材 1 には、 図 2 8 に示 さ れてい る よ う に、 そ の籠手頭布団部 4 の手の平側に、 親指保護部 5 及ぴ四指保護部 6 の先端部にそれぞれ位置するベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 2 7 a, 2 7 b と 、 親指保護部 5 及び四指保護部 6 の付け根付近にそれぞれ位置する ベル ベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 2 7 c, 2 7 d と 、 親指保護部 5 と 四指保護部 6 と の間 に位置する ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 27 e と が取 り 付 け ら れてお り 、 ま た 、 図 2 9 及ぴ図 3 0 に示 さ れてい る よ う に、 そ の籠手頭布団 部 4 の手の 甲側の 4 箇所にベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手 段) 2 8 a, 28 b, 28 c, 2 8 d 力 S取 り 付け られてレ、 る。
ま た、 上記手の内部材 2 には、 図 3 2 に示 さ れてい る よ う に、 そ の手甲部 8 に、 親指揷入部 9 及び四指挿入部 10 の先端部に位置する ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段 ) 2 9 a , 29 b と 、 親指揷入部 9 及び四指挿入部 1 0 の付 け根付近にそれぞれ位置するベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着 手段) 29 c , 2 9 d と 、 親指揷入部 9 と 四指揷入部 1 0 と
の 間 に位置す る ベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 29 e と が取 り 付け られてお り 、 ま た、 .図 3 1 に示 さ れてい る よ う に、 そ の第 1 の取着帯片 26 a の手平部 7 側の 2 箇 所にベルべ ッ ト フ ァ スナ (止着手段) 3 0 a , 30 b カ 、 ま た、 その第 2 の取着帯片 26 b の手平部 7 側の 2 箇所に ベルべ ッ ト フ ァ スナ (止着手段) 3 0 c, 30 d がそれぞれ 取 り 付け ら れてお り 、 更に、 図 3 2 に示 さ れてレ、 る よ う に、 その第 1 の取着帯片 26 a の手甲部 8 側の 2 箇所に ベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 3 1 a , 3 1 b 力 S 、 そ の第 2 の取着帯片 26 b の手甲部 8 側の 1 箇所にベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 3 1 c が 、 ま た 、 そ の第 3 の取着 帯片 26 c の手甲部 8 側の 3 箇所にベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 3 1 d, 3 1 e, 3 1 f が それぞれ取 り 付け ら れ てい る。
ま た、 こ の実施例 1 4 の手の 内部材 2 は、 図 3 1 及ぴ 図 3 3 に示 さ れてレ、 る よ う に、 2 つ の縫着部 32 a, 32 b に よ り 、 そ の四指揷入部 1 0 の先端 10 a が被覆部 l i b の先端 よ り 内側に位置する よ う に形成 さ れてお り 、. 手指 を挿入 して竹刀等を握っ た際に、 指先が被覆部 l i b に 嵌合 さ れた籠手頭布団部 4 の四指保護部 6 の先端 6 a よ り 内側に位置 し、 指先が籠手頭布団 4 の 四指保護部 6 の 先端 6 a よ り 先に出っ 張る の を完全に防止 し、 指先の怪 我を未然に防止でき る よ う にな っ てい る。 なお、 こ の実 施例 1 4 において は、 親指以外の四指側についてのみ こ の点の力卩ェカ S な さ れてい る が、 こ の 四指側についてのみ
でな く 、 親指側に対 して も 同様の加工を施 して も よ い こ 'と は勿論であ る 。
更に、 こ の実施例 1 4 において は、 図 3 3 に示 さ れて い る よ う に、 上記手の内部材 2 の 四指揷入部 1 0 の手甲 部 8 側の先端部外側に設け られた被覆部 l i b には、 そ の 内面側開 口 端近傍に、 こ の被覆部 l i b 内 に嵌合 さ れ る籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の 四指保護部 6 の先 端部に設け られたベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 28 d に着脱可能に止着するベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 33 d が設 け ら れて お り 、 こ れに よ つ て 四指保護部 6 の 先端部が嵌合 した被覆部 l i b の 開 口 端を確実に閉塞 さ せる こ と が で き 、 こ の開 口 端力 ら 被覆部 l i b 内 に竹刀 等の先端が 引 っ 掛かっ て不慮の事故が発生する こ と が無 い よ う にな っ てい る 。 '
なお、 こ の図 3 3 においては、 親指以外の 四指側につ いてのみこ の点の力!]ェが示 さ れてレヽ る が、 手の 内部材 2 の親指揷入部 9 の手甲部 8 側の先端部外側 に設け られた 被覆部 1 1 a について も 、 上記の 四指側 と 同様に、. 図示 外のベルべ ッ ト フ ァ スナ (止着手段、 3 3 c : 図示せず) が設け られてお り 、 籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の 親指保護部 5 の先端部に設け られたベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 2 8 c に着脱可能に止着 さ れ る よ う に な つ てい る。
従っ て、 こ の実施例 1 4 の剣道用籠手について、 その 籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 に手の内部材 2 を取 り
付け る 際には、 先ず、 親指揷入部 9 及び四指揷入部 1 0 の手甲部 8 側の各先端部に設け られた被覆部 1 1 a , 1 1 b を捲 り 上げ、 次いで図 2 8 に示す親指保護部 5 及び四指 保護部 6 の 各先端部 の ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 2 7 a, 2 7 b と 図 3 2 に示す親指揷入部 9 及び四指揷入部 1 0 の各先 端部のベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 29 a, 29 b と を止着 し、 更 に籠手頭布団部 4 の手の平側に設け ら れた図 2 8 に示す ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 2 7 c, 2 7 d , 2 7 e と 手の 内部材 2 の 手甲部 8 側に設け ら れた図 3 2 に示すベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 29 c , 29 d, 29 e と を止着 して籠手布団部材 1 の籠手 頭布団部 4 の手の平側に手の内部材 2 の手甲部 8 を 固着 する。
次に 、 捲 り 上 げた各被覆部 1 1 a, 1 1 b を元 の位置に 戻すこ と に よ り 親指保護部 5 及び四指保護部 6 の各先端 部 を各被覆部 1 1 a, 1 1 b 内 にそれぞれ位置せ し め 、 こ の状態で各被覆部 1 1 a, 1 1 b 側 にそれぞれ設 け たベル ベ ッ ト フ ァ ス ナ 3 3 c, 3 3 d を親指保護部 5 及び四指保 護部 6 の各先端部にそれぞれ設けたベルべ ッ ト フ ァ.ス ナ 28 c , 28 d に止着 し、 これに よ つ て、 籠手布団部材 1 の 籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 及び四指保護部 6 の各先 端部 と 、 手の 内部材 2 の親指挿入部 9 及 び四 指挿入部 1 0 の 手 甲 部 8 側 の 先 端 部 外 側 に 設 け た 被 覆 部 1 1 a , l i b と の間 を 固着する。
こ の よ う に し て籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の手 の平側に手の内部材 2 の手甲部 8 を 固着す る と 共に親指
保護部 5 及び四指保護部 6 の各先端部に手の 内部材 2 の 各被覆部 1 1 a , 1 1 b を被せて 固.着 した後 、 手の 内部材 2 の第 1 の取着帯片 26 a を籠手頭布団部 4 の手の 甲側 に卷き付けて第 1 の取着帯片 2 6 a の手甲部 8 側に設け ら れたベルベ ッ ト フ ァ ス ナ 3 1 a, 3 1 b を籠手頭布団部 4 の 手 の 甲 側 に 設 け ら れ た ベ ル べ ッ ト フ ァ ス ナ
28 a , 28 b に止着 し、 次いで第 2 の取着帯片 2 6 b を籠 手頭布団部 4 の手 の 甲 側 に卷 き 付 け て第 2 の 取着帯片 26 b の 手 甲 部 8 側 に 設 け ら れ た ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 3 1 c を上記第 1 の取着帯片 26 a の手平部 7 側に設け ら れたベルベ ッ ト フ ァ ス ナ 30 b に止着 し、 更に、 第 3 の 取着帯片 26 c を籠手頭布団部 4 の手の 甲側に卷き 付け て こ の第 3 の取着帯片 26 c の手甲部 8 側に設 け ら れた ベルベ ッ ト フ ァ ス ナ 3 1 d , 3 1 e, 3 1 f を上記第 1 の取着 帯片 26 a の手平部 7 側に設け られたベルベ ッ ト フ ァ ス ナ 30 a 及び第 2 の取着帯片 26 b の手平部 7 側に設け ら れたベルベ ッ ト フ ァ ス ナ 30 c , 30 d にそれぞれ止着 し 、 こ れ に よ つ て 第 1 、 第 2 及 ぴ 第 3 の 取 着.帯 片 26 a , 26 b , 26 c を籠手頭布団部 4 の手の 甲側で強固 に 固着すればよ い。
[実施例 1 5 ]
次に、 図 3 4 〜図 4 0 に、 本発明 の実施例 1 5 に係 る 左手用の剣道用籠手が示 さ れてい る 。 こ の実施例 1 5 の 剣道用籠手は、 図 3 4 に示 さ れてい る よ う に、 上記実施 例 1 4 の場合 と 同様に、 籠手筒布団部 3 と 親指保護部 5
及ぴ四指保護部 6 を有する 籠手頭布団部 4 と を継ぎ合わ せて な る 籠手布団部材 1 と 、 こ の籠手布団部材 1 の籠手 頭布団部 4 に着脱可能に取 り 付け ら れた手の 内部材 2 と で構成 さ れてい る。
こ の実施例 1 5 の籠手布団部材 1 に は、 図 3 5 及ぴ図 3 7 に示 さ れてい る よ う に、 そ の籠手頭布団部 4 の手の 平側に、 親指保護部 5 及び四指保護部 6 の先端部にそれ ぞれベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 34 a, 34 b 力 S取 り 付け られてい る と 共に これ ら親指保護部 5 の付け根付近 及び手首付近にそれぞれベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段 ) 3 4 c , 34 d が取 り 付け られてお り 、 ま た、 そ の籠手筒 布団部 3 の手の平側に、 互いに所定の間隔を置いて 3 箇 所 にベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 3 5 a , 3 5 b, 3 5 c が取 り 付け られてお り 、 更 に、 図 3 6 及ぴ図 3 7 に示 さ れてい る よ う に、 その籠手頭布団部 4 の手の 甲側に、 親 指保護部 5 及び四指保護部 6 の各先端部及び各付け根付 近にそれぞれ比較的大き なベルべ ッ ト フ ァ スナ (止着手 段) 36 a, 36 b, 36 c, 3 6 d カ 取 り 付け られてレ、 る。.
そ して、 上記手の 内部材 2 は、 図 3 8 及ぴ図 3 9 に示 さ れてい る よ う に、 人工皮革で形成 さ れて手の平側に位 置する 手平部 7 と 、 フ ェ ル ト で形成 さ れて上記籠手布団 部材 1 の籠手頭布団部 4 の手の 甲側に位置する 手甲部 8 と 、 こ の手甲部 8 と 同 じ フ ェ ル ト で一体に形成 さ れ、 上 記籠手布団部材 1 の籠手筒布団部 3 と 略 々 同 じ長 さ を有 する延長前腕部 8 a と 、 上記籠手布団部材 1 の籠手頭布
団部 4 に略対応 して上記手甲部 8 の外側に位置 し、 こ の •手の 内部材 2 を上記籠手布団部材 1 に着脱可能に取 り 付 け る ための化学繊維製の織布 よ り な る 取着巾 片 (取着手 段) 26 と をその外周縁部で縫着 して形成 さ れてお り 、 上記手平部 7 と 手甲部 8 と に よ り 親指揷入部 9 と 四指挿 入部 1 0 と が形成 さ れ、 ま た、 上記取着巾片 2 6 には親 指保護部 5 を覆 う 部分の略中央 と 四指保護部 6 を覆 う 部 分の 略 中央 と にそれぞれ切込み 37 a , 3 7 b が設 け ら れ て親指側 巾片 26 d、 中央巾片 26 e 及び小指側 巾片 2 6 f と に分割 さ れてい る と 共に、 上記の各切込み 3 7 a, 3 7 b の先端側にはそれぞれ親指保護部 5 及び四指保護部 6 の 先端部が嵌合 さ れ る 被覆部 1 1 a, 1 1 b が形成 さ れて い る。
ま た、 こ の実施例 1 5 の手の 内部材 2 には、 図 3 8 〜 図 4 0 に示 さ れている よ う に、 その手甲部 8 に、 親指揷 入部 9 及ぴ四指挿入部 1 0 の先端部 に位置する ベルべ ッ ト フ ァ スナ (止着手段) 3 8 a, 38 b と 、 親指揷入部 9 の 付け根付近及び手首付近にそれぞれ位置するベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 38 c, 38 d と が取 り 付け られてい る と 共に、 籠手筒布団部 3 に対応する延長前腕部 8 a の 手の 甲側に互いに所定の間隔を置いて 3 箇所にベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 39 a , 39 b , 39 c が取 り 付 け ら れてお り 、 更に、 上記親指側 巾 片 2 6 d、 中央 巾片 2 6 e 及び小指側 巾片 2 6 f には、 切込み 37 a , 37 b の両側縁 に沿っ てその 内面側に、 上記籠手頭布団部 4 の手の 甲側
の親指保護部 5 及び四指保護部 6 の各先端部及び各付け 根付近 に 設 け ら れた ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 36 a, 3 6 b ,
36 G , 36 d にそれぞれ止着可能な 8 個のベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 40 a, 40 b, 40 c , 40 d , 40 e , 40 f ,
40 g , 40 h 力 S取 り 付け られてい る。
こ の実施例 1 5 の手の内部材 2 において も 、 図 3 9 に 示 さ れてい る よ う に、 上記実施例 1 4 の場合 と 同様に、 手の内部材 2 は、 その 四指挿入部 1 0 の先端 1 0 a が被 覆部 l i b の先端よ り 内側に位置する よ う に形成 さ れて お り 、 手指を挿入 して竹刀等を握っ た際に、 指先が 図示 外の籠手頭布団 4 の 四指保護部 6 の先端よ り 先に出 っ 張 る の を完全に防止 し、 指先の怪我を未然に防止でき る よ う にな つ てい る。 なお、 こ の実施例 1 5 において も 、 親 指側に対 して 同様の加工を施 して も よ い こ と は勿論であ る。
更に、 こ の実施例 1 5 の剣道用籠手において は、 そ の 籠手布団部材の手の平側に位置する織布にポ リ エチ レ ン 製の防水フ ィ ルム が熱融着 ( ラ ミ ネー ト ) さ れて防水処 理 さ れてお り (図示せず)、 こ れに よ つ て使用者等力 ら の汗が籠手布団部材に吸収 さ れる の を防止でき る よ う に な っ てい る 。
従っ て、 こ の実施例 1 5 の剣道用籠手において も 、 上 記実施例 1 4 の場合 と 同様に、 手の内部材 2 の取着 巾片 26 を構成する親指側 巾片 2 6 d、 中央巾片 26 e 及ぴ小 指側 巾片 26 f をそれぞれ裏返 して こ の手の 内部材 2 の
手甲部 8 を露出 させ、 次いで手の内部材 2 側の手甲部 8 の べノレべ ッ ト フ ァ ス ナ 38 a, 38 b, 38 c , 38 d 及び延長 前腕部 8 a の ベルべ ッ ト フ ァ ス ナ 39 a , 3 9 b , 39 c を対 応 す る 籠 手 布 団 部 材 1 側 の ベ ル べ ッ ト フ ァ ス ナ 34 a , 34 b , 34 c , 34 d 及ぴ 3 5 a, 35 b , 3 5 c にそれぞれ 止着 して手の 内部材 2 を籠手布団部材 1 に 固着 し、 次い で 、 上記手 の 内 部材 2 の 親指側 巾 片 2 6 d 、 中 央 巾 片 2 6 e 及ぴ小指側 巾片 26 f をそれぞれ元に戻 して手の内 部材 2 の親指保護部 5 及び四指保護部 6 の各先端部を手 の 内部材 2 の各被覆部 1 1 a, 1 1 b 内 に位置せ し め 、 更 に、 親指側 巾 片 26 d、 中央 巾 片 26 e 及び小指側 巾 片 26 f に 設 け た ベ ル ベ ッ ト フ ァ ス ナ 40 a, 40 b, 40 c , 40 d , 40 e , 40 f , 40 g , 40 h を そ れ ぞれ対応す る 籠 手 頭 布 団 部 4 側 の ベ ル ベ ッ ト フ ァ ス ナ 3 6 a , 36 b , 36 c , 36 d に止着する こ と に よ り 、 手の 内部材 2 を籠手布団部材 1 に強固にかつ容易 に着脱可能に取 り 付 け る こ と ができ る。
なお、 図 4 1 ( a ) ( b ) ( c ) は、 上記実施例 1 5 の.手の 内部材 2 の変形例を示すも の であ り 、 手の 内部材 2 の 四 指揷入部 1 0 部分の横断面を示 してい る。
図 4 1 ( a ) に示す例は、 実施例 1 5 の場合 と 異な り 、 そ の 四指揷入部 1 0 を形成する 手平部 7 と 手甲部 8 と の 間に、 こ の 四指揷入部 1 0 内 に挿入 さ れる 各四指 (人差 し 指 、 中 指 、 薬 指 及 び 小 指 ) の 間 を 仕 切 る 隔 壁 4 1 a , 4 1 b , 4 1 c が設け られてお り 、 四指揷入部 1 0 内
において各四指がそれぞれ分離 さ れてい る 。
ま た、 図 4 1 ( b ) に示す例は、 四指揷入部 1 0 を形成 する 手平部 7 がそ の 3 箇所 42 a , 42 b, 42 c で手甲部 8 と 縫着 さ れてお り 、 こ れに よ つ て 四指揷入部 1 0 内 に揷 入 さ れる各四指 (人差 し指、 中指、 薬指及ぴ小指) の間 がそれぞれ人差 し指部 5 1 a、 中指部 5 1 b、 薬指部 5 1 c 及び小指部 5 1 d に分離さ れる よ う にな っ てお り 、 更に 、 図 4 1 ( c ) に示す例は、 四指挿入部 1 0 を形成する 手 平部 7 が 1 箇所 42 c でのみ手甲部 8 と 縫着 さ れてお り 、 四指揷入部 1 0 内に挿入 さ れる各四指の う ち最も重要 な小指が挿入 さ れ る小指部 5 1 d のみが他の三指 (人差 し指、 中指及び薬指) が挿入 さ れる 三指部 5 1 e 力ゝ ら分 離 さ れる よ う にな っ ている。
こ れ ら の よ う に四指揷入部 1 0 内 において各四指、 特 に小指を分離 して個別に動け る 自 由 を確保する こ と に よ り 、 竹刀の握 り の強 さ や操作を容易 にす る こ と ができ 、 特に最も力が弱いに も拘わ らず、 確 り した握 り 強 さ を求 め られる 小指の動 き を容易 にす る こ と ができ る。
なお、 図 4 1 ( a ) ( b ) ( c ) におレ、て 、 取着 巾 片 26 に は、 上記実施例 1 5 と 同様に、 切込み 3 7 b に よ り 分割 さ れた 中央巾片 2 6 e 及び小指側 巾片 26 f が形成 さ れて お り 、 上記籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の 四指保護 部 6 に着脱可能に固着 される よ う にな っ てい る。
こ の図 4 1 ( a ) ( b ) ( c ) に示す手の 内部材 2 の変形例 は、 手の内部材が手袋状に形成 されていれば、 本発明の
他の実施例に対 して も適用する こ と ができ る 。
[実施例 1 6 ]
次に、 図 4 2 〜図 4 5 に、 本発明 の実施例 1 6 に係 る 左手用 の剣道用籠手が示 さ れてい る。 こ の実施例 1 6 の 剣道用籠手は、 図 4 2 に示 さ れてい る よ う に、 上記実施 例 1 4 や実施例 1 5 の場合 と 同様に、 籠手筒布団部 3 と 親指保護部 5 及び四指保護部 6 を有する 籠手頭布団部 4 と を継ぎ合わせてな る 籠手布団部材 1 と 、 こ の籠手布団 部材 1 の籠手頭布団部 4 に着脱可能に取 り 付け られた手 の 内部材 2 と で構成 さ れてお り 、 ま た、 上記手の内部材 2 には、 上記実施例 1 5
の場合 と 同様に、 上記籠手布団部材 1 の籠手筒布団部 3 と 略々 同 じ長 さ を有する延長前腕部 8 a が設 け られてい る 。
こ の実施例 1 6 において、 上記手の内部材 2 は、 図 4 3 〜図 4 5 に示 さ れている よ う に、 人工皮革製の手平部 7 と 織布製の手甲部 8 と をその外周縁部で鏠着 して形成 さ れてお り 、 親指挿入部 9 と 四指挿入部 1 0 と を有する と 共に、 化学繊維製で伸縮性の織布で形成 さ れ、 こ の手 の 内部材 2 を籠手布団部材 1 に着脱可能に取 り 付け る た め の第 1 、 第 2 及び第 3 の取着帯片 (取着手段) 4 3 a, 4 3 b, 4 3 c が設け ら れてお り 、 上記第 1 の取着帯片 4 3 a の親指側の端部 と 第 2 の取着帯片 4 3 b の親指側の端部 と が重な り 合っ て上記籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の親指保護部 5 をそ の手 甲側か ら 被覆す る 被覆部 1 1 a
を形成 し、 ま た 、 上記第 1 の取着帯片 43 a の 四指側 の 端部 と 第 3 の取着帯片 43 c の 四指側の端部 と が重な り 合つ て 上記籠手布団部材 1 の籠手頭布団部 4 の 四指保護 部 6 を そ の手 甲側か ら 被覆す る 被覆部 l i b を形成す る よ う に な っ てい る 。
ま た 、 こ の実施例 1 6 におい て も 、 上記実施例 1 4 や 実施例 1 5 の場合 と 同様に、 ·上記籠手布団部材 1 に は、 図示外のベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) が取 り 付 け ら れてお り 、 ま た 、 上記手の 内部材 2 に は、 図 4 4 及ぴ図 4 5 に示 さ れて い る よ う に 、 そ の手 甲部 8 の 7 箇所にベ ルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 44 が 、 ま た 、 上記第 1 の取着帯片 43 a の手平部 7 側の 5 箇所にベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 45 が 、 ま た 、 こ の 第 1 の 取着帯片 43 a の 手 甲 部 8 側 の 4 箇所 に ベノレべ ッ ト フ ァ ス ナ ( 止 着手段) 46 が 、 ま た 、 上記第 2 の取着帯片 43 b の手平 部 7 側 の 1 箇所 にベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 47 が 、 ま た、 第 2 の取着帯片 43 b の手 甲 部 8 側 の 2 箇所 にベルベ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 48 が 、 更 に 、 .上記 第 3 の取着帯片 43 c の 手 甲部 8 側 の 4 箇所 にベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) 49 が それぞれ取 り 付 け ら れて お り 、 更 に ま た 、 上記延長前腕部 8 a に も 実施例 1 5 の 場合 と 同様 に 図示外のベルべ ッ ト フ ァ ス ナ (止着手段) が取 り 付け ら れてい る 。
従 っ て 、 こ の 実施例 1 6 の剣道用 籠手において も 、 上 記実施例 1 4 や実施例 1 5 の場合 と 同様に 、 上記ベルべ
ッ ト フ ァ スナ 4 4, 4 5, 4 6, 4 7, 4 8 , 4 9 を用いて容易に 手の 内部材 2 を籠手布団部材 1 に取 り 付け、 ま た、 取 り 外す こ と ができ る。 産業上の利用可能性
本発明 の剣道用籠手は、 最も 消耗 · 破損 し易 く 、 ま た ヽ 腐食や悪臭の発生原因 にな り 易 く て修理の負担 と なつ てい る 手の内部を着脱可能に し、 こ れに よ つ て修理費を 軽減でさ る と 共に洗浄に よ り 腐食や悪臭の発生を防止で き る だけでな く 、 相手 と の激 しい衝突や竹刀等に よ る 打 突等の衝撃が作用 して も手指を完全に保護する こ と がで き る の で、 競技用 と しては勿論、 特に稽古用 と して極め て有用 であ る
ま た、 本発明の剣道用籠手は 、 籠手布団部材、 手の 内 部材及びこれ ら の 間 を着脱可能に取 り 付け る 取着手段 と を備 えた剣道用籠手におい て 、 竹刀等を握っ た際に手平 部に皺ができ る の を防止 して握 り 易 く な る 、 使用時に指 先が 四指保護部の先端 よ り 内側に位置 して指先の怪我を よ り 確実に未然に防止で き る 、 使用 中 に前腕カ ら の汗を 吸収でさ る と 共に こ の籠手筒布団部の衝撃緩和効果を よ り 一層高め る 、 又は、 取着手段 と しての ス ラ イ ドフ ス ナの最 も損傷 し易い始端及びノ又は終端を保護する と 共 に使用 中 のス ラ イ ダーの移動を防止 して使用者を保護す る等の効果を個々 に、 あ る ヽは、 組み合せて有 る も ので あ り 、 よ り 安全で よ り 使い勝手の よ い も の であ る