JP2005152583A - 剣道用籠手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 竹刀等を握った際に皺ができ難くて極めて握り易く、その結果として竹刀等の操作がし易く、しかも、熟練した高度な技術を必要とせずに工業的に容易にかつ安価に製造することができる剣道用籠手を提供する。
【解決手段】 前腕を保護する籠手筒布団部と先端に親指保護部及び四指保護部を有して手首より先の部分を保護する籠手頭布団部とを継ぎ合わせてなる籠手布団部材と、この籠手布団部材の少なくとも籠手頭布団部に取り付けられた手の内部材とを備えた剣道用籠手において、上記手の内部材は、手の平側に位置するその手平部において、少なくとも四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法を縮小する縮寸加工がされている剣道用籠手である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、剣道や薙刀等の稽古や試合等において手の保護のために用いられる剣道用籠手に関する。
剣道用籠手は、一般に、図21〜図23に示されているように、先端に親指保護部d及び四指保護部eを有して手首より先の部分を保護する籠手頭布団部aと、この籠手頭布団部aの手首側基部に継ぎ合わされて前腕を保護する籠手筒布団部bと、鹿革や人工皮革等の強靭で吸湿性に優れ、かつ、比較的破れ難い素材で形成され、上記籠手頭布団部aの周縁部に沿って籠手頭布団部aの内側に縫着され、この縫着した部分を縁皮fで被覆された手の内部cとで構成されており、使用時には、上記籠手頭布団部aと手の内部cとで形成された手挿入部g内に手を差し込み、籠手頭布団部aと籠手筒布団部bとを手の甲側と前腕とをその外側から包み込むように位置せしめると共に手の内部cを手の平側に位置せしめ、手の内部cを介して竹刀等を握るようになっている。
そして、このような剣道用籠手を製造するに際しては、鹿皮や人工皮革等の素材から籠手頭布団部aの手の平側と略同じ形状を有して手の内部cとなる掌部材を切り出し、この掌部材の周縁部を籠手頭布団部aの周縁部対応個所に縫着し、この縫着した部分をその縫着線に沿って縁皮fで覆うことにより仕上げられており、この手の内部cを籠手頭布団部aに縫着する縫着作業には熟練した高度の技能を必要とし、籠手作りの中で最も難しい作業であるとされている。
特に、籠手頭布団部aの周縁部対応個所に縫着されて手の内部cとなる掌部材は、鹿皮や人工皮革等の素材から切り出されて一枚物であり、竹刀等を握った際に手の内部cに多数の皺ができないように、上記掌部材を籠手頭布団部aの周縁部対応個所に縫着することは至難の技であり、たとえ熟練した技能者が最高の技術を駆使して縫着した籠手であっても、竹刀等を握った際に手の内部cに皺ができるのは避けられず、また、必ずしも常に同じような技術を発揮できるとは限らないほか、掌部材の素材である鹿皮や人工皮革等も時としてその材質や厚さが変化し、常にいつも同じ程度の品質の籠手を製作することは不可能に近いことであるとされている。
しかしながら、剣道や薙刀等のように籠手により竹刀等を握って行われる競技においては、竹刀等を握る手に必要以上に力が入ると、手首の動きが固くなって円滑な竹刀等の操作が困難になる。このため、竹刀等を握った際に籠手の手の内部cにできる皺は、柔らかな手の握りの障害になって竹刀等を握り難くし、結果として竹刀等を握る手に必要以上の力が入るのを余儀なくし、手首の動きを固くし、繊細な竹刀等の操作を妨げる大きな原因になっている。
一方、上記手の内部cは、人の手指と竹刀等との間にあって競技中や練習中に常時大きな摩擦を受けて擦り切れ易く、また、籠手頭布団部aと手の内部cとの縫着部(縁皮fの部分)には手の内部cを握って分厚い籠手頭布団部aをその握りに追従させるために比較的強い引っ張り力が作用し、しかも、激しい競技や稽古による汗が染み込み、籠手全体の中で最も消耗し、また、破損し易く、しかも、腐食や悪臭の発生原因になり易く、張替え等の比較的費用と手間のかかる修理を要する部分になっている。
そこで、このような問題を解決するものとして、手の内側に位置する手の内部材と手の甲側に位置する籠手布団部材にはそれぞれその周縁部にスライドファスナの各エレメントを取り付け、スライドファスナにより籠手布団部材の内側に手の内部材を着脱可能に取り付けた剣道用籠手(実開平2-116,481号及び実開平3-80,767号の各公報)や、上記の手の内部材を手袋状に形成した剣道用籠手(実公平7-6,926号及び実開平7-33,380号の各公報)が提案されている。
しかしながら、これらスライドファスナにより籠手布団部材の内側に手の内部材を着脱可能に取り付けた剣道用籠手においては、籠手布団部材、特に籠手頭布団部と手の内部材とがその周縁部でスライドファスナにより取り付けられるため、ますます手の内部材、特にその手平部に皺ができないようにするのが難しく、たとえ熟練した技能者であっても、握り易くて使い勝手のよい籠手を製作することは困難なことであり、手の内部材を着脱可能にした剣道用籠手の普及を阻害する大きな原因にもなっている。
実開平2-116,481号公報 実開平3-80,767号公報 実公平7-6,926号公報 実開平7-33,380号公報
そこで、本発明者らは、竹刀等を握った際に皺ができ難くて極めて握り易く、しかも、熟練した高度な技術を必要とせずに容易にかつ安価に製造することができる剣道用籠手を開発すべく鋭意検討した結果、手の内部材の手の平側に位置する手平部に、少なくともその四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法を縮小する縮寸加工を施すことにより、竹刀等を握った際に皺ができ難くて極めて握り易くなり、しかも、工業的に容易にかつ安価に製造することができることを見い出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、竹刀等を握った際に皺ができ難くて極めて握り易く、その結果として竹刀等の操作がし易く、しかも、熟練した高度な技術を必要とせずに工業的に容易にかつ安価に製造することができる剣道用籠手を提供することにある。
すなわち、本発明は、前腕を保護する籠手筒布団部と先端に親指保護部及び四指保護部を有して手首より先の部分を保護する籠手頭布団部とを継ぎ合わせてなる籠手布団部材と、この籠手布団部材の少なくとも籠手頭布団部に取り付けられた手の内部材とを備えた剣道用籠手において、上記手の内部材は、手の平側に位置するその手平部において、少なくとも四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法を縮小する縮寸加工がされている剣道用籠手である。
本発明において、上記手の内部材は、使用者が竹刀等を握った際に使用者の手の平と竹刀等との間に位置して使用者の手の平を保護したり、あるいは、滑り止めとしての機能を発揮する手平部のみで構成されていてもよく、また、この手の平側に位置するその手平部に、手の甲側に位置する手甲部が縫着され、親指が挿入される親指挿入部と親指以外の四指が挿入される四指挿入部とを有する手袋状に形成されていてもよく、吸汗性等の観点から、好ましくは手袋状に形成されているのがよい。そして、この手の平部材の手平部は鹿革やフェルト、人工皮革等の強靭な吸湿性に優れた素材で形成され、また、手の内部材を手袋状に形成する場合、その手甲部は織布、不織布、フェルト等の比較的強靭で柔軟性や吸湿性に優れた素材で形成される。
そして、上記手の内部材の手の平側に位置する手平部に施される縮寸加工は、籠手布団部材の籠手頭布団部に取り付けられて手平部を構成する籠手頭布団部側に取り付ける前の素材から切り出された掌部材において、少なくともその四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法が縮寸加工前の長さ寸法より短く縮小することができればよく、具体的には、以下に示す切込・接合加工、切欠・接合加工、切離・接合加工、切離・重合加工等の加工方法を例示することができる。
上記の切込・接合加工は、籠手頭布団部側に取り付けられて手平部となる掌部材に、その四指部分あるいはこの四指部分及び親指部分に、その略幅方向に延びる必要な長さ及び形状の切込みを必要な数だけ(1箇所又は2箇所以上、好ましくは1〜3箇所)設け、この切込みにより形成された切込み端縁部を互いに重ね合わせて接合する方法である。
また、上記の切欠・接合加工は、上記掌部材の四指部分あるいはこの四指部分及び親指部分に、その略幅方向に延びる必要な長さ及び形状の切欠きを必要な数だけ(1箇所又は2箇所以上、好ましくは1〜3箇所)設け、この切欠きにより形成された切欠き端縁部を互いに重ね合わせて接合する方法である。
更に、上記の切離・接合加工には、上記掌部材の四指部分あるいはこの四指部分及び親指部分に、その略幅方向に延びる必要な数(1箇所又は2箇所以上、好ましくは1〜3箇所)の切離し線を入れて複数の切離し片を形成し、これら各切離し片の切離し端縁部に互いに接合されて縮寸可能な形状(例えば、互いに略同じ大きさの略円弧状、略山形状、略台形状、略矩形状等の形状)に切り欠き、次いでこの切欠きにより新たに形成された縮寸可能な形状の各接合端縁部を互いに重ね合わせて接合する方法や、あるいは、互いに接合される端縁部には互いに接合されて縮寸可能な形状の接合端縁部を有し、かつ、籠手頭布団部側に取り付けられて手平部となる掌部材を構成する複数の切離し片を、打抜きや切出し等の単一操作の切離手段で素材から切り出し、次いで各切離し片に形成された縮寸可能な形状の接合端縁部を互いに接合する方法がある。
更にまた、上記の切離・重合加工は、上記掌部材の四指部分あるいはこの四指部分及び親指部分に、その略幅方向に延びる必要な数(1箇所又は2箇所以上、好ましくは1〜3箇所)の切離し線を入れて複数の切離し片を形成し、各切離し片の切離し端縁部をその両端部が狭くて中央部が広くなるように三日月状に重ね合わせて接合する方法である。
そして、上記縮寸加工において行われる接合手段としては、例えば、添え布や添え皮等を裏打ちして、若しくは、このような裏打ちを行うことなく直接に重ね合せて行う縫着等を挙げることができ、また、この接合手段が適用される縫着部分に予め軟質で耐水性のある適宜な接着剤により接着させておくことにより、この縫着部分に一枚ものと同様の強度と耐久性を付与することができ、また、次の縫着作業の作業性が著しく向上する。更に、縮寸加工に切離加工が伴う場合には、必要により一部の切離し片の厚さや素材を変更して組み合わせること、例えば手平部の部位に応じて厚さの異なる人工皮革等の同じ素材を組み合せたり、手平部の部位に応じて人工皮革と鹿皮等の異なる素材を組み合わせることにより、より手に馴染み易い手平部を形成することができる。また、上記の縮寸加工において、その切込・接合加工、切欠・接合加工、切離・接合加工あるいは切離・重合加工で形成される掌部材についても、これら掌部材やこれらの掌部材に施される切込み、切欠き等の加工も含めて、例えば素材である鹿皮や人工皮革等から打抜き等の単一操作の切離手段で容易に形成することができる。
この手平部に施される縮寸加工により、手の内部材の手平部が取り付けられる籠手布団部材の籠手頭布団部の周縁の長さ寸法とこの籠手頭布団部の周縁に取り付けられて手平部となる前の掌部材の周縁の長さ寸法とを略同じ長さに形成し、この掌部材を籠手頭布団部に取り付けて手平部としても、竹刀等を握った際にこの手平部に皺ができるのを容易に防止することができ、言い換えれば、竹刀等を握った際に手平部に皺ができないように、籠手布団部材の籠手頭布団部に手平部となる掌部材を容易に取り付けることができる。
本発明において、上記手の内部材は、籠手布団部材に固着されていてもよいが、籠手布団部材に手の内部材を取り付けるための取着手段を有して着脱可能に形成されていてもよい。そして、この取着手段としては、手の内部材を籠手布団部材の所定の位置に確実に固着できるものであればよく、例えば、籠手布団部材の少なくとも籠手頭布団部の周縁部に取り付けられた一方のエレメントA、手の内部材の周縁部に取り付けられた他方のエレメントB、及びこれらエレメントAとエレメントBとの間を開閉するスライダーを有するスライドファスナを始めとして、ベルベットファスナ、ホック、ボタン、バックル等の止着手段で固定するように形成された鹿革製、フェルト製、ゴム製、織布製、不織布製、人工皮革製等の丈夫な取着帯片、ベルト、バンド等を挙げることができ、安全性、仕上りの意匠性、製造上等の観点から、好ましくは合成樹脂製のスライドファスナである。
そして、上記取着手段としてスライドファスナを用いる場合には、その籠手布団部材側のエレメントAは籠手布団部材の最外周縁端より内側に取り付けるのがよく、これによってスライドファスナを竹刀等の打撃による衝撃から保護することができ、また、籠手布団部材又は手の内部材には、少なくともその四指が位置する四指部分の先端部に、使用時に使用者の指先が周縁部に取り付けられた比較的硬いスライドファスナに直接的に接触するのを防止する緩衝帯を設けるのがよく、これによって使用者の指先をスライドファスナからより確実に保護することができる。
特に、取着手段としてスライドファスナを用いた場合、このスライドファスナの一方のエレメントBが手平部の周縁部に取り付けられることになるが、この手平部に上記の縮寸加工を施すことにより、手平部となる掌部材とスライドファスナのエレメントBとの縫着が極めて容易になる。更に、籠手布団部材側のエレメントAとの長さ寸法を揃えることが容易でこの点でも手平部の皺を防止することができる。
また、本発明においては、好ましくは、親指が位置する親指部分及び四指が位置する四指部分の手甲部側の外側に、籠手頭布団部の親指保護部及び四指保護部の少なくとも先端部をそれぞれ被覆する被覆部を設けるのがよく、例えば、天然皮革、人工皮革、フェルト、織布、不織布等の強靭で磨耗に強い材質で形成される。この被覆部は、手指をより完全に保護すると共に、籠手布団部材に手の内部材を着脱可能に取り付ける取着手段がスライドファスナである場合、このスライドファスナが打突等の衝撃によって破損するのを防止する保護機能と、ファスナが破損して上記エレメントA、Bの係合が外れて口を開け、籠手頭布団部と手の内部材とが分離するのを防止する安全機能とを発揮する。
ここで、上記被覆部については、上記籠手頭布団部の親指保護部及び四指保護部の少なくとも先端部をそれぞれ被覆すれば、どのように形成されていてもよく、例えば、上記籠手頭布団部の親指保護部及び四指保護部の先端部のみが嵌合される比較的小さな袋状に形成されてもよいほか、親指保護部及び四指保護部の略全体が嵌合され、かつ、親指保護部及び四指保護部の先端部が嵌合される部分を残して切込みを設けた形状に形成されてもよく、更には、親指保護部及び四指保護部の少なくとも先端部において互いに重なり合う重ね合せ状に形成されてもよい。
また、取着手段がスライドファスナである場合、上記の被覆部については、好ましくはこの被覆部が籠手頭布団部の親指保護部及び四指保護部の親指及び四指の第二間接より前の部分に、より好ましくは第一間接より前の部分に位置するスライドファスナが被覆されるようにするのが望ましく、これによってスライドファスナを竹刀等の打撃による衝撃からより確実に保護することができる。
また、本発明において、上記手の内部材が手袋状に形成された場合、少なくともその四指挿入部の先端が被覆部の先端より内側に位置するように形成され、これによって、手平部と手甲部との間に手指を挿入して竹刀等を握った際に、指先が籠手頭布団部の四指保護部の先端より内側に位置して籠手頭布団の四指保護部の先端より先に出っ張るのを防止し、指先の怪我を未然に防止できるようにするのがよい。この点は、勿論、親指以外の四指側だけでなく、親指側に対して適用してもよい。
更に、本発明の手の内部材が手袋状に形成された場合、好ましくは、その手甲部に、この手甲部と同じ若しくは異なる吸湿性のよい布地等や、これらの布地等とフェルト、スポンジ等の緩衝材との組合せ等で形成され、籠手布団部材の籠手筒布団部内側にまで延びる延長前腕部を設け、必要により籠手筒布団部内側とこの延長前腕部との間を着脱可能な例えばベルベットファスナ、ホック、ボタン、ファスナ等の止着手段で固着するようにしてもよい。手の内部材に延長前腕部を設けることにより、競技又は稽古中に前腕からの汗をこの延長前腕部で吸収し、また、手袋状本体部と共に籠手筒布団部から取り外して洗濯することにより容易に清浄化でき、籠手筒布団部を長期に亘って清潔に保つことができる。
また、手の内部材が手袋状に形成された場合、親指挿入部及び/又は四指挿入部の各手甲部側と、これら親指挿入部及び/又は四指挿入部を覆う籠手布団部材の籠手頭布団部に設けられた親指保護部及び/又は四指保護部との間に、少なくともこれらの間の一部を着脱可能に固定する例えばベルベットファスナ、ホック、ボタン、ファスナ等の止着手段を設け、これによって手の内部材側の親指挿入部及び/又は四指挿入部と籠手布団部材側の親指保護部及び/又は四指保護部との間を強固に固着することができ、手の動きに籠手布団部材側の親指保護部及び/又は四指保護部がよく追従して手の内部材と籠手布団部材との一体感がより一層向上する。
また、同様に、手の内部材の親指挿入部及び四指挿入部の手甲部側の先端部外側に設けられた各被覆部と、これら各被覆部内に収容される籠手布団部材の籠手頭布団部の親指保護部及び四指保護部の先端部との間に、これらの間を着脱可能に固定する例えばベルベットファスナ、ホック、ボタン、ファスナ等の止着手段を設けてもよく、これによって親指保護部や四指保護部の先端部を収容した各被覆部の開口端を確実に閉塞させることができ、この開口端から被覆部内に竹刀等の先端が引っ掛かって不慮の事故が発生するような事態を未然に防止することができる。
更にまた、本発明においては、手の内部材に形成された四指挿入部に、この四指挿入部に挿入される4指の内の任意の指を他の指から分離させて挿入させる隔壁部を設けてもよく、これによって、各指が他の指の干渉を受けずに自由に動くことができ、特に最も力が弱いにも拘わらず確りした握り強さを求められる小指の動きを容易にすることができ、竹刀の握りの強さや操作が容易になる。
なお、上記籠手布団部材には、その手の平側全面に防水処理を施し、競技又は稽古中に使用者の汗が籠手布団部材に吸収されるのを防止するようにしてもよい。この防水処理としては、例えば、籠手布団部材の手の平側を形成する布地に防水フィルムを熱融着(ラミネート)したり、防水コーティングをしたり、別の防水性布地を貼着する等の適当な方法を採用することができる。この籠手布団部材の手の平側の防水処理と本発明の手の内部材とを組み合わせることにより、使用者からの汗を着脱可能で容易に洗濯できる手の内部材により略完全に吸収し、また、籠手布団部材に吸収されるのを防止できるので、剣道用籠手に汗が残って腐食や悪臭の発生原因になるのを可及的に防止することができる。
本発明の剣道用籠手は、その手の内部材の手の平側に位置する手平部に、少なくともその四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法を縮小する縮寸加工が施されており、これによって、使用者が竹刀等を握った際にこの手平部に皺ができ難くて極めて握り易いほか、格別に熟練した高度な技術を必要とせずに工業的に容易にかつ安価に製造することができる。
また、取着手段を設けることにより籠手布団部材に手の内部材を着脱可能に取り付ける場合においても、手の内部材の手平部に縮寸加工が施されていると手の内部材に取着手段を容易にかつ安価に取り付けることができ、最も消耗・破損し易く、また、腐食や悪臭の発生原因になり易くて修理の負担となっている手の内部材を着脱可能にし、これによって修理費を軽減できると共に、修理期間中に籠手を使用できない不便さを解消し、更に、洗浄により腐食や悪臭の発生を防止できる。
以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
[実施例1]
図1〜図3に本発明の実施例1に係る左手用の剣道用籠手が示されている。この実施例1の剣道用籠手は、使用者の前腕を保護する籠手筒布団部3と先端に親指保護部5及び四指保護部6を有して使用者の手首より先の部分を保護する籠手頭布団部4とを継ぎ合わせてなる籠手布団部材1と、この籠手布団部材1の籠手頭布団部4に縫着により取り付けられた手の内部材2とで構成されている。
この実施例1において、上記手の内部材2は、図1に示されているように、手の平側に位置するその手平部7において、親指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間及び四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間にそれぞれその長さ寸法を縮小する縮寸加工Pがされている。
そして、上記実施例1の手平部7には、図2及び図3に示されているように、籠手頭布団部4側に取り付けられて手平部7となる掌部材7aからなり、この掌部材7aは2種類の厚さの異なる素材である人工皮革からそれぞれ単一操作の切離手段である打抜きにより切り出された3個の切離し片、すなわち厚さ0.8mmの掌基部片7d、厚さ1.3mmの親指部片7e及び厚さ1.3mmの四指部片7fで構成され(図2参照)、また、これら各切離し片7d,7e,7fの互いに接合される端縁部には互いに略同じ大きさで略円弧状に形成された接合端縁部7g,7hを有し、これら各接合端縁部7g,7hを酢酸ビニル系接着剤により予め接着した後に互いに縫着すること(切離・接合加工)により、親指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間及び四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間において、縫着後の長さ寸法x,yがその縫着前の長さ寸法(原寸)x0,y0より短くなる、いわゆる縮寸加工Pが施されている。
従って、この実施例1の剣道用籠手を製造するに際しては、図2に示されているように、先ず素材である人工皮革から打抜きにより3個の切離し片7d,7e,7fを切り出し、次いでこれら各切離し片7d,7e,7fの接合端縁部7g,7hを互いに重ね合せて縫着することにより、親指部分7b及び四指部分7cでそれぞれ1箇所ずつ縮寸加工Pされた掌部材7aを形成し、この掌部材7aの周縁部を籠手布団部材1の籠手頭布団部4の周縁部に縫着し、次いでこの縫着線を被覆するように縁皮29を取り付ければよい。それ故、この籠手布団部材1の籠手頭布団部4に掌部材7aを取り付けて手の内部材2の手平部7を設ける縫着作業が極めて容易になるほか、手平部7に施された縮寸加工Pによりこの手平部7での皺の発生を可及的に防止することができる。また、手平部7の掌基部の部分を厚さ0.8mmと他の親指部や四指部の部分より薄くしているため、全体の厚さを1.3mmにしたものと比べて、より素手の間隔に近づけることができ、より握り易くなって竹刀等の操作性が向上する。
[実施例2]
図4〜図9に、本発明の実施例に係る左手用の剣道用籠手が示されている。この実施例の剣道用籠手は、図6及び図7に示されているように、使用者の前腕を保護する籠手筒布団部3と先端に親指保護部5及び四指保護部6を有して使用者の手首より先の部分を保護する籠手頭布団部4とを継ぎ合わせてなる籠手布団部材1と、図8及び図9に示されているように、この籠手布団部材1の籠手頭布団部4に着脱可能に取り付けられる手の内部材2とで構成されており、これら籠手布団部材1と手の内部材2との間は、図5に示されているように、手の内部材2を籠手布団部材1に着脱可能に取り付けるスライドファスナ(取着手段)12が設けられている。
そして、上記手の内部材2は、図4、図5、図8及び図9に示すように、人工皮革で形成されて手の平側に位置する手平部7と織布で形成されて手の甲側に位置する手甲部8とをその外周縁部で縫着して形成されており、使用者の親指が挿入される親指挿入部9と使用者の親指以外の四指が挿入される四指挿入部10とを有して手袋状に形成されており、また、上記の親指挿入部9及び四指挿入部10の手甲部8外側には上記籠手布団部材1の籠手頭布団部4の親指保護部5及び四指保護部6の大部分、すなわち親指又は四指の第一間接と第二間接の中間位置位までをそれぞれ被覆する比較的大きな袋状の被覆部11a,11bが設けられ、更に、上記手甲部8の前腕側には上記籠手布団部材1の籠手筒布団部3と略々同じ長さを有する延長前腕部8aが設けられている。
また、上記手の内部材2を構成する手平部7には、図10及び図11に示されているように、その製造時に、籠手布団部材1の籠手頭布団部4に取り付けられて手平部7となる人工皮革製の掌部材7aに対して、使用者の親指が位置する親指部分7bの略中間部分と、使用者の四指が位置する四指部分7cの略根元部分及び略中間部分とに、それぞれ略幅方向に延びる3本の切込み13a,13b,13cを形成し、この切込み13a,13b,13cにより形成された切込み端縁部を互いに重ね合わせて縫着14a,14b,14cとする切込・接合加工により、親指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法x、及び、四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法yが、それぞれ人工皮革7aにおける元の長さ寸法(原寸)x0,y0より短くなるように縮小させる、いわゆる縮寸加工Pが施されている。
この実施例2において、手の内部材2を籠手布団部材1に着脱可能に取り付ける取着手段のスライドファスナ12は、その全体が合成樹脂で形成され、図5、図7、図8及び図9に示されているように、籠手布団部材1の籠手頭布団部4の周縁部、詳細には周縁部の最外周縁端より内側に取り付けられている一方のエレメントA 12aと、手の内部材2の周縁部の最外周縁端よりに取り付けられた他方のエレメントB 12bと、上記エレメントB 12b側に配設されて上記エレメントA 12aとエレメントB 12bとの間を開閉するスライダー12cとで構成されており、また、手の内部材2において、図12(四指側のみを示す)に示されているように、その四指挿入部10の先端が籠手頭布団部4の四指保護部6の先端より内側に位置するように、この四指挿入部10を形成する手平部7と手甲部8の先端を互いに縫い付ける縫着2aが施されており、これによって、使用者の四指の指先が籠手頭布団部4の四指保護部6の先端より内側に位置し、籠手頭布団部4の四指保護部6によって使用者の四指の指先が確実に保護されるようになっている。
また、この実施例2において、上記の親指挿入部9及び四指挿入部10の手甲部8外側に設けられた袋状の被覆部11a,11bは、図4及び図8に示されているように、籠手頭布団部4の親指保護部5及び四指保護部6の外側に位置する部分において、手首側に向けて開口するV字状の切欠き11cがそれぞれ形成され、これら各切欠き11cの開口端側にはゴム製等の伸縮可能な材料で形成された締付け片11dがそれぞれ取り付けられており、籠手布団部材1に対する手の内部材2の取付けや取外しの操作の際にはこれら被覆部11a,11bの締付け片11dを引き延ばして行うことになり、これによって、籠手布団部材1に手の内部材2を取り付けた状態で、親指保護部5及び四指保護部6の被覆部11a,11bが締付け片11dによりそれぞれ親指保護部5及び四指保護部6に確実にかつしっかりと固定されるようになっている。
更に、この実施例2においては、図7に示されているように、籠手布団部材1には、その籠手頭布団部4の四指保護部6の手の平側に1箇所、及び、その籠手筒布団部3の籠手頭布団部4とは反対側の端部の手の平側に3箇所、それぞれベルベットファスナ15a,16aが設けられており、また、図8に示されているように、手の内部材2には、その手甲部8の外側に1箇所、及び、その延長前腕部8aの手甲部8とは反対側の端部の外側に3箇所、それぞれベルベットファスナ15b,16bが設けられており、これらベルベットファスナ15a,15b,16a,16bによって籠手布団部材1の籠手頭布団部4と手の内部材2の手甲部8との間、及び、籠手布団部材1の籠手筒布団部3と手の内部材2の延長前腕部8aとの間において、使用時に位置ずれが生じるのを確実に防止できるようになっている。
従って、この実施例2の剣道用籠手について、その籠手布団部材1に手の内部材2を取着する際には、先ず、手の内部材2側に設けられたベルベットファスナ15b,16bをそれぞれ対応する籠手布団部材1側のベルベットファスナ15a,16aに止着し、次いで籠手頭布団部4の周縁部に設けられた一方のエレメントA 12aと手の内部材2の周縁部に設けられた他方のエレメントB 12bとの位置合わせを行い、スライダー12cによりこれらエレメントA 12aとエレメントB 12bとの間を閉じ、次いで、手の内部材2の親指挿入部9及び四指挿入部10の手甲部8外側に設けられた被覆部11a,11bを、それぞれ籠手頭布団部4の親指保護部5及び四指保護部6の外側に位置するように、被覆させればよい。反対に、籠手布団部材1から手の内部材2を取り外す際には、上記の取着手順とは反対の手順を行えばよい。
なお、この実施例2の剣道用籠手においては、その籠手布団部材1の手の平側に位置する織布にポリエチレン製の防水フィルムが熱融着(ラミネート)されて防水処理されており(図示せず)、これによって使用者からの汗が籠手布団部材1に吸収されるのを防止できるようになっている。
[実施例3]
上記実施例の剣道用籠手において、手の内部材2には、図13に示されているように、比較的柔らかな弾性体で帯状に形成された緩衝帯17が、四指挿入部10の内部先端に位置するように手平部7及び/又は手甲部8側に固定されて設けられており、これによって、使用時に使用者の少なくとも人差指先端から小指先端まで四指の指先が硬いスライドファスナ12によって直接的に圧迫されるのを防止できるようになっている。
[実施例4]
上記実施例の剣道用籠手において、手の内部材2の手平部7には、図14及び図15に示されているように、その製造時に、籠手布団部材1の籠手頭布団部4に取り付けられて手平部7となる人工皮革製の掌部材7aに対して、使用者の親指が位置する親指部分7bと、使用者の四指が位置する四指部分7cの略根元部及び略中間部とに、それぞれ略幅方向に延びる3本の切欠き18a,18b,18cを形成し、この切欠き18a,18b,18cにより形成された切欠き端縁部を、添え皮の裏打ち19をして縫着20a,20b,20cする切欠・接合加工により、親指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法x、及び、四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法yが、それぞれ掌部材7aにおける元の長さ寸法(原寸)x0,y0より短くなるように縮小させる、いわゆる縮寸加工Pが施されている。
[実施例5]
上記実施例の剣道用籠手において、手の内部材2の手平部7には、図16及び図17に示されているように、その製造時に、籠手布団部材1の籠手頭布団部4に取り付けられて手平部7となる人工皮革製の掌部材7aに対して、使用者の親指が位置する親指部分7bと、使用者の四指が位置する四指部分7cの略根元部及び略中間部とにそれぞれ略幅方向に延びる3本の切離し線21a,21b,21cを入れて4つの部分に切り離し、上記の切離し線21a,21b,21cにより形成された切離し端縁部からその両端を除いて中間部を略同じ大きさ略円弧状に切り欠き22a,22b,22c、次いで新たに形成された略円弧状の各切離し端縁部を、重ね合せ部23を設けて縫着24a,24b,24cする切離・接合加工により、親指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法x、及び、四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法yが、それぞれ掌部材7aにおける元の長さ寸法(原寸)x0,y0より短くなるように縮小させる、いわゆる縮寸加工Pが施されている。
[実施例6]
図18に、本発明の実施例6に係る剣道用籠手が示されている。
この実施例6においては、上記実施例1及び2の場合と異なり、取着手段のスライドファスナ12は、その始端が籠手布団部材1の籠手頭布団部4の親指側付け根付近に位置すると共に、使用時にスライダー12cが位置するスライドファスナ12の終端が籠手筒布団部3の小指側の肘側末端付近にまで延びており、これによって使用時にスライダー12cが稽古や競技の邪魔になったり、あるいは、最も損傷し易いスライダー12cが竹刀等により打突されて破損するのを可及的に防止することができる。なお、この図18では詳細に示されていないが、籠手筒布団部3の部分においてスライドファスナ12は、そのエレメントA 12aが籠手筒布団部3側に取り付けられ、また、エレメントB 12bが手の内部材2の手甲部8に設けられた延長前腕部8aに取り付けられている。
また、この実施例6においては、スライドファスナ12のエレメントA 12aの始端と終端が取り付けられる部分に、それぞれ比較的厚手の布製のファスナ保護帯30の一端が手の内部材2の手甲部8及び延長前腕部8aにそれぞれ縫着されており、また、これら各ファスナ保護帯30の他端には図示外のベルベットファスナが取り付けられており、使用時には、各ファスナ保護帯30のベルベットファスナを、スライドファスナ12の始端側では籠手頭布団部4の外側に、また、スライドファスナ12の終端側では籠手筒布団部3の内側にそれぞれ設けられた図示外のベルベットファスナに固着し、これら各ファスナ保護帯30によりスライドファスナ12の最も損傷し易いスライダー12cやスライドファスナ12の始端及び終端をその表側から覆って保護するようになっていると共に、スライドファスナ12のスライダー12cやその始端及び終端が直接に使用者の手や腕に当たらないようになっている。
[実施例7]
この実施例7の剣道用籠手においては、図19に示されているように、手の内部材2の被覆部11a,11bと籠手布団部材1との間には、被覆部11a,11bに設けられる締付け片11dに代えて、被覆部11a,11bを籠手布団部材1側に固定するベルベットファスナ25が設けられており、籠手頭布団部4の親指保護部5及び四指保護部6の外側に被覆部11a,11bを被覆せしめる作業をより容易に行うことができるようになっている。
[変形例]
図20(a)(b)(c)は、上記実施例2の手の内部材2の変形例に係るものであり、その四指挿入部10部分の横断面を示している。
図20(a)に示す例は、上記実施例2の場合と異なり、その四指挿入部10を形成する手平部7と手甲部8との間に、この四指挿入部10内に挿入される各四指(人差し指、中指、薬指及び小指)の間を仕切る隔壁27a,27b,27cが設けられており、四指挿入部10内において各四指がそれぞれ分離されている。
また、図20(b)に示す例は、四指挿入部10を形成する手平部7がその3箇所28a,28b,28cで手甲部8と縫着されており、これによって四指挿入部10内に挿入される各四指(人差し指、中指、薬指及び小指)の間が分離されるようになっている。
更に、図20(c)に示す例は、四指挿入部10を形成する手平部7が1箇所28cでのみ手甲部8と縫着されており、四指挿入部10内に挿入される各四指(人差し指、中指、薬指及び小指)のうち最も重要な小指のみが他の三指(人差し指、中指及び薬指)から分離されるようになっている。
これらのように四指挿入部10内において各四指、特に小指を分離して個別に動ける自由を確保することにより、竹刀の握りの強さや操作を容易にすることができ、特に最も力が弱いにも拘わらず、確りした握り強さを求められる小指の動きを容易にすることができる。
本発明の剣道用籠手は、使用者が竹刀等を握った際にこの手平部に皺ができ難くて極めて握り易く、その結果として極めて竹刀等の操作がし易いものであり、また、格別に熟練した高度な技術を必要とせずに容易にかつ安価に製造することができ、工業的に極めて有用なものである。
また、籠手布団部材と手の内部材との間に取着手段を設けて手の内部材を籠手布団部材に着脱可能に取り付けることも容易になり、この場合には、手の内部材に取着手段を容易にかつ安価に取り付けることができるほか、最も消耗・破損し易く、また、腐食や悪臭の発生原因になり易くて修理の負担となっている手の内部を着脱可能にし、これによって修理費を軽減し、修理期間を不要にすると共に洗浄により腐食や悪臭の発生を防止できるだけでなく、竹刀等を握り易くて、相手との激しい衝突や竹刀等による打突等の衝撃が作用しても手指を完全に保護することができるので、競技用としては勿論、特に稽古用として極めて有用である。
図1は、本発明の実施例1に係る左手用の剣道用籠手をその手の平側からみた斜視説明図である。 図2は、図1で用いられている手の内部材の手平部を製造するための掌部材を構成する3個の切離し片を示す平面説明図である。
図3は、図2に示す3個の切離し片からなる掌部材を用いて形成された手平部を示す平面説明図である。 図4は、本発明の実施例2に係る左手用の剣道用籠手をその手の甲側からみた斜視説明図である。
図5は、図4の剣道用籠手をその手の甲側からみた斜視説明図である。 図6は、図4の籠手布団部材をその手の甲側からみた平面説明図である。
図7は、図6の籠手布団部材をその手の平側からみた平面説明図である。
図8は、図4の手の内部材をその手の甲側からみた平面説明図である。
図9は、図4の手の内部材をその手の平側からみた平面説明図である。 図10は、図9に示す手の内部材の手平部を製造する際における掌部材を示す平面説明図である。
図11は、図10に示す掌部材を用いて形成された手平部を示す平面説明図である。 図12は、図4の剣道用籠手の四指部分の先端部を示す断面説明図である。
図13は、本発明の実施例3に係る剣道用籠手の四指部分の先端部を示す図12と同様の断面説明図である。 図14は、本発明の実施例4に係る剣道用籠手の手の内部材を構成する手平部を製造する際における掌部材を示す図10と同様の平面説明図である。
図15は、図14に示す掌部材を用いて形成された手平部を示す平面説明図である。 図16は、本発明の実施例5に係る剣道用籠手の手の内部材を構成する手平部を製造する際における掌部材を示す図10と同様の平面説明図である。
図17は、図16に示す掌部材を用いて形成された手平部を示す平面説明図である。 図18は、本発明の実施例6に係る剣道用籠手を示す斜視説明図である。
図19は、本発明の実施例7に係る剣道用籠手を示す斜視説明図である。 図20は、手の内部材の四指挿入部10の3つの変形例(a)、(b)及び(c)を模式的に示す横断説明面である。
図21は、従来の剣道用籠手をその手の内側からみた平面説明図である。 図22は、図21のx−x線断面説明図である。 図23は、図21のy−y線断面説明図である。
符号の説明
1…籠手布団部材、2…手の内部材、3…籠手筒布団部、4…籠手頭布団部、5…親指保護部、6…四指保護部、7…手平部、7a…人工皮革、7b…親指部分、7c…四指部分、8…手甲部、8a…延長前腕部、9…親指挿入部、10…四指挿入部、11a,11b…被覆部、11c…切欠き、11d…締付け片、12…スライドファスナ(取着手段)、12a…エレメントA、12b…エレメントB、12c…スライダー、13a,13b,13c…切込み、2a,14a,14b,14c,20a,20b,20c,24a,24b,24c,28a,28b,28c…縫着、P…縮寸加工、15a,15b,16a,16b,25…ベルベットファスナ、17…緩衝帯、18a,18b,18c…切欠き、19,23…裏打ち、21a,21b,21…切離し線、22a,22b,22c…切り欠き、27a,27b,27c…隔壁、29…縁皮、30…ファスナ保護帯。

Claims (11)

  1. 前腕を保護する籠手筒布団部と先端に親指保護部及び四指保護部を有して手首より先の部分を保護する籠手頭布団部とを継ぎ合わせてなる籠手布団部材と、この籠手布団部材の少なくとも籠手頭布団部に取り付けられた手の内部材とを備えた剣道用籠手において、
    上記手の内部材は、手の平側に位置するその手平部において、少なくとも四指先端側の指先先端部と手首側の掌基端部との間の長さ寸法を縮小する縮寸加工がされていることを特徴とする剣道用籠手。
  2. 手の内部材の手平部に施される縮寸加工は、籠手布団部材の籠手頭布団部に取り付けられて手平部となる掌部材に、その略幅方向に延びる所定の長さ及び形状の切込みを所定の数だけ設け、この切込みにより形成された切込み端縁部を互いに接合する切込・接合加工により行われている請求項1に記載の剣道用籠手。
  3. 手の内部材の手平部に施される縮寸加工は、籠手布団部材の籠手頭布団部に取り付けられて手平部となる掌部材に、その略幅方向に延びる所定の長さ及び形状の切欠きを所定の数だけ設け、この切欠きにより形成された切欠き端縁部を互いに接合する切欠・接合加工により行われている請求項1に記載の剣道用籠手。
  4. 手の内部材の手平部に施される縮寸加工は、籠手布団部材の籠手頭布団部に取り付けられて手平部となる掌部材を、互いに接合される端縁部に互いに接合されて縮寸可能な形状の接合端縁部を有する複数の切離し片で構成すると共に、各切離し片の接合端縁部を互いに接合する切離・接合加工により行われている請求項1に記載の剣道用籠手。
  5. 複数の切離し片は材質及び/又は厚さにおいて互いに異なる複数の素材により形成されていると共に、各切離し片は各切離し片が構成する手平部の各部位に適した素材で形成されている請求項4に記載の剣道用籠手。
  6. 縮寸加工における接合が、裏打ちし若しくは裏打ちすることなく重ね合せて行う縫着と、この縫着に先駆けて縫着部分に適用される接着剤による接着とにより行われている請求項2〜5のいずれかに記載の剣道用籠手。
  7. 手の内部材は、取着手段により籠手布団部材に着脱可能に取り付けられている請求項1〜6に記載の剣道用籠手。
  8. 取着手段が、籠手布団部材の少なくとも籠手頭布団部の周縁部に取り付けられた一方のエレメントA、手の内部材の周縁部に取り付けられた他方のエレメントB、及びこれらエレメントAとエレメントBとの間を開閉するスライダーを有するスライドファスナである請求項7に記載の剣道用籠手。
  9. 手の内部材には、籠手頭布団部の親指保護部及び/又は四指保護部の少なくとも先端部を被覆する被覆部が設けられている請求項7又は8に記載の剣道用籠手。
  10. 手の内部材は、手の平側に位置するその手平部に、手の甲側に位置する手甲部が取り付けられ、親指が挿入される親指挿入部と親指以外の四指が挿入される四指挿入部とを有する手袋状に形成されている請求項7〜9のいずれかに記載の剣道用籠手。
  11. 手の内部材は、少なくともその四指が位置する四指部分の先端が籠手頭布団部の先端より内側に位置するように形成されており、使用時に指先が上記籠手頭布団部の四指保護部の先端より内側に位置するようになっている請求項1〜10のいずれかに記載の剣道用籠手。
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