WO2005002862A1 - プラテン板及び液体吐出装置 - Google Patents

Abstract

液体吐出ヘッドの下面の各ノズルから吐出された液滴の吐出対象物を支えるプラテン板において、吐出対象物の平坦性を確保して適正なインク吐出を行うと共に、その裏面の汚損を防止することができるプラテン板である。底面部から立設され記録紙の搬送方向に延び記録紙の幅方向に所定の間隔で配列された複数のリブを有するプラテンであって、各ノズルから吐出されたインク滴が被着する領域外にて記録紙の裏面をリブ頂面で支えて記録紙とインク吐出面との間の距離を規定するように形成され、各ノズルから吐出されたインク滴が被着する領域内ではリブ頂面が記録紙の裏面と接触しない高さに形成され、又はリブ自体が欠落して形成されたものである。

Description

明細書 プラテン板及び液体吐出装置 技術分野

本発明は、 液体吐出へッ ドの下面の液体吐出面と対向する位置 に配置され、 該液体吐出面の各ノズルから吐出された液滴の吐出 対象物を支えるプラテン板及びそれを用いた液体吐出装置に関 するものである。 背景技術 ― ― ― 従来から、 液体吐出ヘッ ドの液室内の液体を加熱して液体吐出 ノズルから液滴を吐出する液体吐出装置として、 例えばィンクジ エツ トプリ ンタなどの記録装置が知られている。 このようなイン クジエツ トプリ ンタは、 プリ ントへッ ドの下面のインク吐出面に 配列された各ノズルからイ ンク滴を吐出してプリ ン ト画像を形 成するもので、 プリ ントへッ ドのインク吐出面と対向する位置に プラテン板が配設されている。

このプラテン板は、 インクジエツ トプリ ンタに内蔵された搬送 手段によって搬送された記録紙を裏面から支えることにより、 吐 出対象物としての記録紙とイ ンク吐出面との間の距離を規定す る部材であって、 例えば板状の形状を有し、 その上面側には記録 紙の搬送方向に延びた複数個のリブ （プラテンリブ） が記録紙の 幅方向に所定の間隔で形成されていた。 そして、 このようなブラ テン板を備えたインクジエツ トプリ ンタにおいては、 プラテン板 のリブ頂面で支えられた記録紙を搬送手段で搬送し、 この記録紙 の表面に対してプリ ン トヘッ ドの各ノズルからイ ンク滴を吐出 することによって、 記録紙に印刷を行うようになっていた。

ところで、 このようなインクジェッ トプリ ンタでは、 記録紙の 上下左右の余白をゼロにして印刷する、 いわゆる縁無し印刷を行 う場合や、 用紙サイズの設定を間違えて設定サイズより も小さい 記録紙を使用した場合には、 記録紙の周辺端部を超えて余分なィ ンク滴が吐出されるため、 プラテン板のリブにインクが付着して 汚れることがあり、 このプラテンリブに付着したインクが、 印刷 時に記録紙の裏面を汚損する可能性がある。 そのため、 記録紙の 裏面の汚損を回避するには、 プラテン板のリブにインク滴が付着 しないようにする必要があり、 従来のこの種のプラテン板として 各ノズルから吐出されたィンク滴が被着する領域に、 吐出された インク滴を受けるための凹部 （インク受け） を設けたものが知ら れている （例えば、 特開 2 0 0 0 — 1 1 8 0 5 8号公報 （第 3 〜 4頁、第 2， 3図）又は特開 2 0 0 2 — 8 6 8 2 1号公報 （第 4〜 5頁、 第 1 , 2図） 参照。）。

しかし、 特開 2 0 0 0 - 1 1 8 0 5 8号公報及び特開 2 0 0 2 一 8 6 8 2 1号公報に記載された技術は、 いわゆるシリアル型の プリ ン トへッ ドを備えたインクジエツ トプリ ン夕に適用された ものであって、 多数個のノズルの列が記録紙の全幅に対応して配 列されたライ ン型のプリ ントへッ ドを備えたプリ ン夕に適用す ることは困難であった。 すなわち、 シリアル型のプリ ントヘッ ド を備えたプリ ン夕においては、 記録紙を停止させた状態で、 プリ ントヘッ ドを記録紙の幅方向に往復移動しながら各ノズルから インク滴を吐出して画像を形成し、 ある領域の画像が形成されて から記録紙を搬送方向に搬送して停止し、 その状態で次の領域の 画像を形成するようになっているので、 インク吐出面の下方にお ける記録紙の平坦性は問題とならなかった。

これに対し、 ライン型のプリ ントヘッ ドを備えたプリ ンタにお いては、 記録紙を搬送方向に搬送させると同時に、 記録紙の幅方 向に配列された各ノズルからイ ンク滴を吐出して画像を形成す るようになっているので、 インク吐出面の下方に搬送された記録 紙が平坦に支えられていない状態では、 適正な画像が形成されな い可能性があった。 特に、 各ノズルからインク滴を吐出する方向 を可変制御する吐出方向偏向手段を備えたプリ ン 卜へッ ドの場 合には、 ィンク滴の着弾位置を記録紙の幅方向に偏向させて吐出 するようになっているため、 ィンク吐出面の下 に搬送された記 録紙の幅方向における平坦性を確保する必要があった。 発明の開示

そこで、 本発明は、 このような問題点に対処し、 液体吐出へッ ドの液体吐出面の下方に搬送された吐出対象物の平坦性を確保 して適正な液体吐出が行われると共に、 吐出対象物の裏面の汚損 が防止されるプラテン板及びそれを用いた液体吐出装置を提供 することを目的とする。

上記目的を達成するために、 本発明は以下のように構成した。 プラテン板の底面部から立設され吐出対象物の搬送方向に延び 該吐出対象物の幅方向に所定の間隔で配列された複数のリ ブに よって、 各ノズルから吐出された液滴が被着する領域外にて吐出 対象物の裏面を支えて吐出対象物と液体吐出面との間の距離を 規定し、 各ノズルから吐出された液滴が被着する領域内ではリブ 頂面が吐出対象物の裏面と接触しないようになる。 したがって、 プラテン板の幅方向に所定の間隔で配列された複 数のリブによって、 液体吐出へッ ドの液体吐出面の下方に搬送さ れた吐出対象物の平坦性が確保され、 吐出対象物の表面に対して 適正な液体吐出を行う ことができると共に、 吐出対象物の端部を 越えて吐出されたイ ンクでリ ブ頂面が汚損されることがなくな り、 吐出対象物の裏面の汚損を防止することができる。

また、 上記リブは、 吐出対象物の搬送方向の上流側端部に、 そ の上流側から搬送されてきた吐出対象物の先端部をリブ頂面に 誘導する傾斜面又は曲面が形成されたことにより、 吐出対象物の 先端部がリブ頂面に誘導されるようになる。 したがって、 吐出対 象物の周辺端部を越えて吐出された液体が吐出対象物の先端部 に吐出され吐出対象物の先端部が撓んで下方に落ち込んだとき にも、 吐出対象物をリブ頂面に導いて紙詰まりを防止して、 その 平坦性を確保することができる。

さらに、 上記複数のリブは、 隣り合う列において吐出対象物の 搬送方向の上流側又は下流側に位置するリ ブ頂面が他のリブの リブ頂面に対して互いに位置をずらして配列されたことにより、 この複数のリブで吐出対象物が支えられ、 その幅方向における平 坦性を確保することができる。 そのため、 吐出対象物が橈んで液 体吐出面との距離が広がるのを防止することができ、 吐出対象物 に対して適正な液体吐出を行う ことができる。 また、 この場合に は、 各リブの列の間における距離が確保されるため、 プラテン板 を成形するときに用いる金型が丈夫になる。

さらにまた、 上記複数のリブの間には、 上記各ノズルから吐出 された液滴が被着する領域内に、 該液滴を吸収する液体吸収材を 備えたことにより、 液体吐出へッ ドの各ノズルから勢い良く吐出 2004/009775

された液滴の跳ね返り飛沫を減じることができ、 吐出対象物の裏 面の汚損を防止することができる。 また、 吐出した液滴を液体吸 収材に吸収することで、 液滴がある程度溜まったとしても、 その 液体が振動でこぼれるのを防止できる。

そして、 上記リブは、 吐出対象物の幅方向に連続して延びて形 成されたことにより、 吐出対象物の幅方向における完全な平坦性 を確保することができ、 吐出対象物の表面に対して適正なインク 吐出を行うことができる。

また、 液体吐出装置に装着された液体吐出へッ ドの下面の液体 吐出面と対向する位置に配置されたプラテン板を、 前述のプラテ ン板と同じ構成とすることにより、 プラテン板の底面部から立設 され吐出対象物の搬送方向に延び該吐出対象物の幅方向に所定 の間隔で配列された複数のリブによって、 各ノズルから吐出され た液滴が被着する領域外にて吐出対象物の裏面を支えて吐出対 象物と液体吐出面との間の距離を規定し、 各ノズルから吐出され た液滴が被着する領域内ではリ ブ頂面が吐出対象物の裏面と接 触しないようになる。

したがって、 プラテン板の幅方向に所定の間隔で配列された複 数のリブによって、 液体吐出へッ ドの液体吐出面の下方に搬送さ れた吐出対象物の平坦性が確保され、 吐出対象物の表面に対して 適正な液体吐出を行う ことができると共に、 吐出対象物の端部を 越えて吐出されたインクでリ ブ頂面が汚損されることがなくな り、 吐出対象物の裏面の汚損を防止することができる。

また、 吐出対象物の先端部がリブ頂面に誘導されるようになり . 吐出対象物の周辺端部を越えて吐出された液体が吐出対象物の 先端部に吐出され吐出対象物の先端部が撓んで下方に落ち込ん だときにも、 吐出対象物をリブ頂面に導いて紙詰まりを防止して その平坦性を確保することができる。

さらに、 複数のリブで吐出対象物が支えられ、 その幅方向にお ける平坦性を確保することができるため、 吐出対象物が撓んで液 体吐出面との距離が広がるのを防止することができ、 吐出対象物 に対して適正な液体吐出を行う ことができる。 また、 この場合に は、 各リブの列の間における距離が確保されるため、 プラテン板 を成形するときに用いる金型が丈夫になる。

さらにまた、 液体吐出へッ ドの各ノズルから勢い良く吐出され た液滴の跳ね返り飛沫を減じることができ、 吐出対象物の裏面の 汚損を防止することができる。 また、 吐出した液滴を液体吸収材 に吸収することで、 液滴がある程度溜まったとしても、 その液体 が振動でこぼれるのを防止できる。

そして、 吐出対象物の幅方向における完全な平坦性を確保する ことができ、 吐出対象物の表面に対して適正なインク吐出を行う ことができる。

また、 上記液体吐出へッ ドに対する吐出対象物の供給側から排 出側へ吐出対象物を搬送する搬送ベルトが所定の経路上に配置 された搬送手段を有し、 上記液体吐出へッ ドから所定の液体が吐 出される領域内では、 上記搬送手段の搬送ベルトを上記液体吐出 へッ ドに対して上記プラテン板より も後方に配置したことによ り、 液体吐出へッ ドから所定の液体が吐出される領域内にて吐出 対象物を搬送する搬送ベルトが液体吐出ノズルから吐出される 所定の液体で汚染されるのを簡易な構造で防止することができ る。

さらにまた、 上記搬送ベルトが液体吐出へッ ドに対してプラテ ン板より も後方に配置される箇所には、 該搬送ベルトの経路を変 更するための経路変更手段を設けたことにより、 経路変更手段で 搬送ベルトの経路を容易に変更できる。 図面の簡単な説明

第 1 A図乃至第 1 C図は、 本発明によるプラテン板の実施形態 を示す説明図であり'、 第 1 A図はその平面図を示し、 第 1 B図は 第 1 A図の A— A線断面図を示し、 第 1 C図は第 1 A図の B— B 線断面図を示している。

第 2図は、 上記プラテン板に配列されたリブの頂面を記録紙が 搬送する状態を示す断面図である。

第 3図は、 上記プラテン板のリブの形状を示す断面図である。 第 4図は、 上記プラテン板のリブの配列状態を示す平面図であ る。

第 5図は、 本発明による液体吐出装置としてのインクジエツ ト プリ ン夕の実施形態を示す概略斜視図である。

第 6図は、 上記インクジエツ トプリ ンタに配設された上蓋を開 いて収納部内にへッ ドカー ト リ ッジを収納する状態を示す斜視 図である。

第 7図は、 上記液体吐出装置におけるヘッ ドカートリ ッジの構 成を示す一部断面側面図である。

第 8図は、 第 5図に示すプリ ンタ本体部の外力バーを外して内 部構造を示す説明図である。

第 9図は、 第 8図に示すヘッ ドキャップ開閉機構を示す説明図 である。

第 1 0 A図乃至第 1 0 E図は、 上記へッ ドキャップ開閉機構に 8 よりへッ ドキャップが移動するときのク リ一ニング動作を示す 説明図である。

第 1 1 図は、 第 5図に示すインクジェッ トプリ ン夕の内部構造 を示す断面図であり、 へッ ドカー ト リ ッジが動作を開始する前の 停止状態を示す図である。

第 1 2図は、 上記へッ ドカー トリ ッジのインク吐出面を密閉保 護していたへッ ドキャ ップがキャップ退避位置まで退避して印 画動作が可能となった状態を示す図である。

第 1 3図は、 上記インクジエツ トプリ ン夕のメンテナンス時に プリ ンタ本体部を開口させた状態を示す図である。

第 1 4図は、 上記プラテン板の第 2の実施形態を示す概略断面 図であり、 断面直線状の傾斜面が上流側端部に形成されたリブを 示す図である。

第 1 5図は、 上記プラテン板の第 3の実施形態を示す概略断面 図であり、 断面曲線状の曲面が上流側端部に形成されたリブを示 す図である。

第 1 6図は、 上記プラテン板の第 4の実施形態を示す概略断面 図であり、 切り欠きがなく、 連続した波状の頂面を持つリブを示 す図である。

第 1 7図は、 上記プラテン板の第 5の実施形態を示す平面図で あり、 リブの他の配列状態を示す図である。

第 1 8図は、 上記プラテン板の第 6の実施形態を示す斜視図で あり、 記録紙の幅方向に延びて形成されたリブを示す図である。 第 1 9図は、 ベルト搬送手段及びプラテン板の細部の取付け構 造を示す要部拡大断面図である。

第 2 0図は、 プラテン板を示す平面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す る。

第 1 A図乃至第 1 C図は本発明によるプラテン板の実施形態 を示す説明図であり、 第 1 A図はその平面図を示し、 第 1 B図は 第 1 A図の A— A線断面図を示し、 第 1 C図は第 1 A図の B— B 線断面図を示している。 このプラテン板 1は、 第 2図に示すよう に、 後述するプリ ントへッ ド 2 0の下面のインク吐出面 2 2 と対 向する位置に配置され、 インク吐出面 2 2に配列された各インク 吐出ノズル 2 3 ( 2 3 k , 2 3 c , 2 3 m , 2 3 y ) から吐出き れたイ ンク滴が被着する記録紙 5 1 を裏面から支える部材であ つて、 吐出対象物としての記録紙 5 1 の端部を超えて吐出された 余分なインク滴を受けて貯留するイ ンク リザーバとしての機能 も果たしている。

このプラテン板 1 は、 第 1 A図に示すように、 上記プリ ントへ ッ ド 2 0 のインク吐出面 2 2 の全幅方向に対応した幅で周囲に 立上り片を有する細長い箱状に形成され、 全体が A B S樹脂で形 成されている。 また、 このプラテン板 1 において記録紙 5 1 の搬 送方向の上流側には張出部 1 aが設けられ、 記録紙 5 1 の搬送の 安定性を確保すると共に、 吐出されたインク滴を十分に貯留でき るようになっている。 さらに、 このプラテン板 1 は、 第 1 C図に 示すように、 その底面部 1 bから立設され記録紙 5 1 の搬送方向 に延びたリブ 2〜 6が、 第 1 A図に示すように該プラテン板 1 の 幅方向に所定の間隔で複数個配列されている。

このリブ 2〜 6は、 第 2図及び第 3図に示すように、 記録紙 5 画 09775

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1 の裏面を支えるもので、 記録紙 5 1 の搬送方向の上流側から下 流側にかけて第 1 のリブ 2〜第 5のリブ 6が形成されており、 そ れぞれのリブ頂面 2 a〜リブ頂面 6 aが略同一の高さとされ、 上 記イ ンク吐出面 2 2 の各インク吐出ノズル 2 3から吐出された インク滴が被着する領域外にて、 記録紙 5 1 の裏面をリブ頂面 2 a〜 6 aで支えて記録紙 5 1 とイ ンク吐出面 2 2 との間の距離 を規定するように形成され、 各インク吐出ノズル 2 3から吐出さ れたインク滴が被着する領域内では、 リブ自体が欠落して形成さ れている。

これにより、 プラテン板 1 に上記のように配列された複数のリ ブ 2〜 6によって、 各インク吐出ノズル 2 3から吐出されたイン ク滴が被着する領域外にて記録紙 5 1 の裏面を支えて記録紙 5 1 とインク吐出面 2 2 との間の距離を規定し、 各イ ンク吐出ノズ ル 2 3から吐出されたイ ンク滴が被着する領域内ではリブ 2 〜 6 自体が存在しない状態となり、 リブ頂面が記録紙 5 1 の裏面と 接触しないようになる。 したがって、 プラテン板 1 の幅方向に所 定の間隔で配列された複数のリブ 2〜 6 によって、 プリ ントへッ ド 2 0 のイ ンク吐出面 2 2 の下方に搬送された記録紙 5 1 の平 坦性が確保され、 記録紙 5 1 の表面に対して適正なィンク吐出を 行う ことができる。 また、 記録紙 5 1の周辺端部を越えて吐出さ れたインクでリブ 2〜 6の頂面が汚損されることがなくなり、 記 録紙 5 1 の裏面の汚損を防止することができる。

なお、 以上の説明においては、 プラテン板 1 は、 各インク吐出 ノズル 2 3からのインク滴が被着する領域内にはリブ自体が欠 落しているものとしたが、 本発明はこれに限られず、 該領域内に もリブ （図示せず） を設け、 そのリブ頂面を記録紙 5 1の裏面と 接触しない高さに形成してもよい。

また、 第 3図に示すように、 各リブ 2〜 6は、 記録紙 5 1 の搬 送方向の上流側端部に、 その上流側から搬送されてきた記録紙 5 1 の先端部をリブ頂面に誘導する傾斜面が形成されている。 例え ば、 第 2のリブ 3の上流側端部には、 大きく面取りされた傾斜面 3 bが形成されており、 矢印 Cの方向に搬送されてきた記録紙 5 1の先端部をリブ頂面 3 aに誘導するようになっている。 これに より、 先端が下向きに垂れて搬送されてきた記録紙 5 1 の先端部 を上記リブ 3の傾斜面 3 bで頂面 3 aに導いて、 紙詰まりを防止 することができる。 特に、 例えば縁無し印刷を行うときにおいて は、 記録紙 5 1 の先端部にィンク滴が吐出されたときに、 記録紙 • 5 1 の先端部が撓んで下方に向かって落ち込み易くなるが、 第 2 のリブ 3の上流側端部に傾斜面 3 bが形成されているので、 記録 紙 5 1 の先端部を上記リブ 3の傾斜面 3 bで頂面 3 aに導いて、 紙詰まりを防止することができる。 また、 第 3のリブ 4〜第 5の リブ 6 においても、 同様の形状に形成されている。

したがって、 第 2のリブ 3の頂面 3 aを通過した記録紙 5 1が 更に矢印 Cの方向に搬送される際に、 第 2のリブ 3 と第 3のリブ 4 との間に記録紙 5 1 の先端部が下向きに垂れて進入してきて も、 記録紙 5 1が第 3のリブ 4の上流側端部に引つ掛かることな く リブ頂面 4 aに導かれ、 次の第 4のリブ 5及び第 5 のリブ 6へ と記録紙 5 1 を順次に搬送することができる。 このようにして、 記録紙 5 1 をリブ頂面 2 a〜 6 aで支えてイ ンク吐出面 2 2 と 一定の距離を保ちながら搬送することができる。

また、 第 3図に示すように、 第 1 のリブ 2〜第 4のリブ 5の下 流側端部にも、 上述と同様の傾斜面 2 c 〜 5 cが形成されている これにより、 図示省略したが、 記録紙 5 1 を矢印 Cに示す方向と 反対方向に搬送させた場合においても、 その搬送方向の先端部が 各リブ 2 〜 5 の下流側端部に引っ掛からないようにすることが できる。 したがって、 記録紙 5 1 を矢印 Cに示す方向と反対方向 に搬送させたときにおける紙詰まりを防止することができる。 な お、 以上の説明においては、 各リブ 2〜 6の上流側端部には、 傾 斜面が形成されているとして説明したが、 本発明はこれに限られ ず、 搬送された記録紙 5 1 の紙詰まりを防止できるものであれば どのような形状でもよい。 他の具体的な形状については、 第 1 4 図〜第 1 6図を参照して後に説明する。

さらに、 第 1 A図に示すように、 プラテン板 1 の複数のリブ 2 〜 6は、 隣り合う列において記録紙 5 1 の搬送方向の上流側又は 下流側に位置する リ ブ頂面が他のリ プのリ ブ頂面に対して互い に位置をずらして配列されている。 具体的には、 第 4図に示すよ うに、 所定の間隔で幅方向に配列された第 3のリブ 4の列は、 そ の上流側及び下流側に配列された第 2 のリ ブ 3 の列及び第 4 の リブ 5の列に対して、 それぞれ矢印 Cに示す記録紙 5 1 の搬送方 向において重ならないように配列されている。 これにより、 記録 紙 5 1は、 上述した配列のリブ 2〜 6で支えられるので、 その幅 方向における平坦性が確保される。 そのため、 記録紙 5 1が撓ん でインク吐出面 2 2 との距離が広がるのを防止することができ、 記録紙 5 1 の表面に対して適正なイ ンク吐出を行う ことができ る。 また、 プラテン板 1 のリブ 2〜 6 を上述のように配列した場 合には、 各リブの列の間における距離が確保されるため、 該プラ テン板 1 を成形するときに用いる金型が丈夫になるというメ リ ッ 卜もめる。 なお、 上記リブ 2〜 6の配列は、 第 1 A図乃至第 1 C図に示す ものに限られず、 記録紙 5 1 の幅方向における平坦性を確保でき るものであれば、 どのようなものでもよい。 他の具体的な配列に ついては、 第 1 7 図及び第 1 8図を参照して後に説明する。

そして、 第 2図に示すように、 上記プラテン板.1 は、 インク吐 出面 2 2の各インク吐出ノズル 2 3から吐出されたイ ンク滴が 被着する領域内に、 インク吸収材 7 を備えている。 このインク吸 収材 7は、 インク吐出ノズル 2 3から吐出されたインク滴を吸収 する液体吸収材となるもので、 スポンジなどでできており、 例え ば緣無し印刷を行う ときに記録紙 5 1 の周辺端部を超えて吐出 されたインク滴を吸収するようになっている。 これにより、 各ィ ンク吐出ノズル 2 3から勢い良く吐出されたインク滴の跳ね返 り飛沫を減じることができ、 記録紙 5 1 の裏面の汚損防止に役立 つ。 また、 インク吸収材 7 を備えたことで、 ある程度インク液が 溜まったとしても、 振動でインク液がこぼれるのを防止できる。

なお、 上記プラテン板 1 は、 メンテナンス性を高めるため取り 外し可能な構造にしてあるため、 インクで汚れたときは取り外し て簡単に清掃可能である。

第 5図は、 本発明による液体吐出装置の一例としてのインクジ エツ トプリ ン夕の実施形態を示す斜視図である。 このインクジェ ッ トプリン夕 1 1 は、 記録紙の所定位置にインク滴を吐出して画 像を形成するもので、 プリ ンタ本体部 1 2 と、 ヘッ ドカートリ ツ ジ 1 3 (第 6図参照） と、 記録紙トレイ 1 4 とを備えている。

プリ ンタ本体部 1 2は、 記録紙トレイ 1 4内に収納された記録 紙を搬送するための搬送機構や、 記録紙に対して適正に印画を行 わせるための電気回路部を内部に納めたものであり、 その前面下 5

14 部に設けられたト レィ揷入口 1 5 に記録紙トレイ 1 4が着脱可 能状態に装着されている。 なお、 このトレィ挿入口 1 5は記録紙 の排紙ロも兼ねており、 プリ ン夕本体部 1 2内で印画された記録 紙は、 記録紙トレイ 1 4の上面の排紙受け部 1 4 a上に排紙され るようになっている。 また、 このプリ ンタ本体部 1 2 の前面上部 には、 インクジェッ トプリ ンタ 1 1 の全体動作の状態を表示する 表示パネル （表示部） 1 6が設けられている。 '

また、 プリンタ本体部 1 2の上面側には、 開閉可能に配設され た上蓋 1 7が取付けられており、 この上蓋 1 7を開く と、 第 6図 に示すように、 プリ ンタ本体部 1 2 の上面側にへッ ドカートリ ツ ジ 1 3 を収納する収納部 1 8が形成されている。 このプリ ンタ本 体部 1 2 の収納部 1 8は、 矢印 Z方向に下ろされたへッ ドカート リ ッジ 1 3 を収納し、 着脱可能な状態に保持するようになってい る。 このヘッ ドカートリ ッジ 1 3 は、 イエロ一 Y， マゼン夕 Μ , シアン C , ブラック Κの 4色のインクタンク 1 9 を備えたプリン トへッ ド 2 0 と、 このプリ ントへッ ド 2 0 の下面側に装着された ヘッ ドキャップ 2 1 とから構成されている。 このプリ ントヘッ ド 2 0は、 フルライン型と呼ばれるもので、 その下面のインク吐出 面にィンク吐出ノズル列が記録紙 （例えば Α 4判） の全幅に対応 して配列されており、 プリ ン夕本体部 1 2の収納部 1 8内に固定 された状態で記録紙上にイ ンクを吐出して必要幅の画像を形成 するようになつている。

第 7図は、 上記ヘッ ドカート リ ッジ 1 3 の構成を示す一部断面 側面図である。 インクタンク 1 9は、 インク （所定の液体） が貯 蔵された液体容器となるもので、 Y， M， C , Kの 4色のインク に対応して四つのタンク 1 9 y， 1 9 m , 1 9 c , 1 9 kが着脱 4 009775

15 可能にセッ トされている。 また、 プリ ントヘッ ド 2 0は、 インク タンク 1 9 y， 1 9 m , 1 9 c , 1 9 kからインクの供給を受け てインクを吐出する液体吐出へッ ドとなるもので、 その下面のィ ンク吐出面 2 2 には Y , M , C , Kの 4色のインク吐出ノズル（液 体吐出ノズル） 2 3の列が形成されている。

また、 プリ ントヘッ ド 2 0の下面側には、 ヘッ ドキャップ 2 1 が該プリ ン トへッ ド 2 0 に対し相対的に移動し且つ着脱可能に 装着されている。 このヘッ ドキャップ 2 1は、 プリ ントヘッ ド 2 0のインク吐出面 2 2を保護するもので、 例えば四周に立上り片 を有する細長い箱状に形成され、 その内側にインク吐出面 2 2 を 移動しながら増粘付着したインクのかすをワイプするク リ一二 ングロ一ラ （クリーニング部材） 2 4、 及びインク吐出ノズル 2 3から空吐出されたイ ンクを受容する廃液受部 2 5 を有してい る。 なお、 クリーニングローラ 2 4は、 弾性力を有すると共に吸 湿性を有する部材、 例えばスポンジ等から成る。 また、 廃液受部 2 5は、 吸湿性を有する部材、 例えばスポンジ等から成る。 そし て、 符号 2 6は、 ヘッ ドキャップ 2 1 内にてプリ ントヘッ ド 2 0 のイ ンク吐出面 2 2 に近い位置に設けられたノズル封止部材を 示しており、 普段の非印刷時はへッ ドキャップ 2 1 によりインク 吐出ノズル 2 3は密閉保護され、 インクが乾かないようになって いる。

次に、 上記ヘッ ドキャップ 2 1の移動構造を、 第 8図及び第 9 図を参照して説明する。 第 8図は、 第 6図に示すプリ ン夕本体部 1 2の外力パーを外して内部構造を示す説明図であり、 第 9図は、 ヘッ ドキャップ開閉機構を示す説明図である。 第 8図において、 プリ ンタ本体部 1 2 に対してヘッ ドカー ト リ ッジ 1 3 を矢印 Z 方向に下ろして収納部 1 8 に収納した後、 へッ ド着脱機構 2 7 を 約 9 0度前側に倒して、 ヘッ ドカートリ ッジ 1 3 をプリンタ本体 部 1 2 に固定する。 このとき、 第 7図に示すヘッ ドキャップ 2 1 が、 第 8図に示すヘッ ドキャップ開閉機構 2 8 と係合するように なっている。

第 9図は、 第 8図に示すヘッ ドキャップ開閉機構 2 8の詳細を 示す側面図である。 まず、 第 7図に示すクリーニング口一ラ 2 4 が取り付けられたヘッ ドキャップ 2 1 は、 第 9図に示すように下 辺部に直線状のラック 2 9が形成された移動用ラック板 4 0 に 連結して支持されている。 この移動用ラック板 4 0は、 へッ ドキ ヤップ 2 1 を矢印 D， E方向に移動させるもので、 該移動用ラッ ク板 4 0 の内側側面の上部両端に設けられた 2本のガイ ドピン 4 1 a , 4 l bを、 プリ ンタ本体部 1 2の一方の外側板 4 2に形 成された直線状の移動ガイ ド溝 4 3 に係合させ、 下辺部に形成さ れたラック 2 9 を、 上記一方の外側板 4 2 に取り付けられた移動 用モータ 4 4の回転軸上のウォームギア 4 5 によって回転され るピニオン 3 0 に嚙み合わせて、 支持されている。

また、 ヘッ ドキャップ 2 1 の一方の外側面には、 移動用ラック 板 4 0側に向けて前後 2本のキャップガイ ドピン 4 6 a , 4 6 b が突出して設けられている。 また、 プリ ンタ本体部 1 2の一方の 外側板 4 2の中間部には、 へッ ドキャップ 2 1 の移動軌跡を形成 するため所定形状に湾曲した 2本のキャップガイ ド溝 4 7 , 4 8 が形成されている。 そして、 へッ ドキャップ 2 1 の前後 2本のキ ヤップガイ ドビン 4 6 a , 4 6 bは、 それぞれプリ ン夕本体部 1 2の外側板 4 2のキャップガイ ド溝 4 7 , 4 8 に係合され、 更に 前部のキャップガイ ドピン 4 6 aだけは上記移動用ラック板 4 0の前端部に縦長に形成されたガイ ド溝 4 9 に係合されている。 このような機構により、 上記移動用モータ 4 4の駆動によりゥ オームギア 4 5を介してピニオン 3 0が矢印 F , G方向に回転し これと嚙み合うラック 2 9 により移動用ラック板 4 0が矢印 D , E方向に移動する。 このとき、 へッ ドキャップ 2 1 の前部のキヤ ップガイ ドビン 4 6 aが移動用ラック板 4 0 の前端部のガイ ド 溝 4 9 係合しているので、 該へッ ドキャップ 2 1 は移動用ラッ ク板 4 0 と共に矢印 D， E方向に移動する。 そして、 そのときの へッ ドキャップ 2 1 の移動軌跡は、 前後 2本のキャップガイ ドピ ン 4 6 a， 4 6 bが係合するキャップガイ ド溝 4 7， 4 8の形状 によって決められる。

次に、 上記のように構成されたへッ ドキャップ開閉機構 2 8 に よ りへッ ドキャップ 2 1 が移動するときのク リーニング動作に ついて、 第 1 O A図乃至第 1 0 E図を参照して説明する。 まず、 第 1 0 A図は、 初期状態において、 ヘッ ドキャップ 2 1がプリン トへッ ド 2 0のインク吐出面 2 2 に対して閉じた位置にあり、 ィ ンク吐出面 2 2の Y， Μ , C , Κの 4色のインク吐出ノズル 2 3 がノズル封止部材 2 6 によって保護されている状態を示してい る。

この状態から、 プリ ン夕起動時又は印画開始時又は使用者の指 示等により、 プリ ンタ本体部 1 2 にキヤップ開 トリガー信号が入 力されると、 第 9図に示す移動用モー夕 4 4が回転駆動されて、 第 1 0 Β図に示すように、 へッ ドキャップ 2 1が矢印 D方向に移 動し始める。 このとき、 ヘッ ドキャップ 2 1 の移動に伴って、 例 えばスポンジ製のク リーニングローラ 2 4がイ ンク吐出面 2 2 を擦りつつ順次回転移動する。 そして、 この回転移動時に、 Υ , M , C， Kの 4色のインク吐出ノズル 2 3内に固化して増粘した インクのかすが、 クリーニングローラ 2 4で拭い取られる。

さらに、 図示省略の光学式又は機械式等のセンサにより、 例え ばスポンジ製の廃液受部 2 5 (第 7 図参照） がクリーニングロー ラ 2 4でイ ンクのかすを拭い取った後でイ ンク吐出ノズル 2 3 の直下に達したのを検知すると、 そのインク吐出ノズル 2 3の目 詰まりを防止するためのインクの空吐出が行われる。 第 1 0 B図 では、 Y色のインク吐出ノズル 2 3 についてクリーニングローラ 2 4でインクのかすを拭い取った後に、 その Y色のインク吐出ノ ズル 2 3 の直下に達した廃液受部 2 5 に対してイ ンクを空吐出 している状態を示している また、 第 1 0 C図でほ、 K色のィン ク吐出ノズル 2 3 についてグリーニングローラ 2 4でイ ンクの— かすを拭い取った後に、 その K色のインク吐出ノズル 2 3の直下 に達した上記廃液受部 2 5 に対してイ ンクを空吐出している状 態を示している。

このようにして、 Y , M , C , Kの 4色のインク吐出ノズル 2 3の全部について、 クリーニングローラ 2 4によるワイプとイン クの空吐出が終了した状態で、 第 1 0 D図に示すように、 ヘッ ド キャップ 2 1 は矢印 D方向に一杯に移動してへッ ドキャップ退 避位置に係留される。 この状態で、 プリ ンタ本体部 1 2及びへッ ドカートリ ッジ 1 3は印画可能となる。

所定の印画が終了すると、 プリ ンタ本体部 1 2 にキャップ閉ト リガ一信号が入力され、 第 9図に示す移動用モータ 4 4が逆回転 されて、 第 1 0 E図に示すように、 ヘッ ドキャップ 2 1が上記へ ッ ドキャップ退避位置から矢印 E方向に移動し、 往路と同じ軌跡 を通って元の位置に復帰動作する。 この復路においては、 クリ一 ニングロ一ラ 2 4はインク吐出ノズル 2 3のワイプをせず、 イン クの空吐出もしない。 クリーニングローラ 2 4の寿命を長く して 部品交換時期を遅らせるためである。 そして、 ヘッ ドキャップ 2 1が矢印 E方向に一杯に移動したところで、 第 1 0 A図に示す初 期状態に戻る。

第 1 1 図は、 上記インクジェッ トプリ ンタ 1 1 の内部構造の具 体的な一例を示す断面図であり、 へッ ドカートリ ッジ 1 3が動作 を開始する前の停止状態を示す。 第 1 2図は、 プリ ントヘッ ド 2 0 のインク吐出面 2 2 を密閉保護していたへッ ドキャップ 2 1 がキャップ退避位置まで退避し、 印画動作が可能となった状態を 示す。 このインクジェッ トプリ ン夕 1 1 は、 第 1 1 図に ¾すよう に、 プリ ンダ本体部 1 2の前面下部に設けられたトレィ揷入口 1 5 に装着された記録紙トレイ 1 4の挿入方向先端部の上部には、 ローラーから成る給紙手段 5 0が設けられており、 記録紙トレイ 1 4に収納された記録紙 5 1 が随時供給できるようになつてい る。 また、 記録紙 5 1 の供給方向には、 対向する二つのローラ一 から成る分離手段 5 2が設けられており、 重ねて収納された記録 紙 5 1 を 1枚づっ分離して給紙できるようになつている。 さらに この分離手段 5 2 により分離された記録紙 5 1 の搬送方向の前 方でプリ ンタ本体部 1 2の上方部位には、 記録紙 5 1 の搬送方向 を反転する反転口一ラー 5 3が設けられている。

そして、 この反転ローラ一 5 3で反転された記録紙 5 1 の搬送 方向の前方にはベルト搬送手段 5 4 と、 上述のプラテン板 1 とが 設けられており、 第 1 1図に示すように、 印画停止状態において は、 ベルト搬送手段 5 4の先端部 5 5が矢印 H方向に下がって、 プリ ン トへッ ド 2 0 の下面との間に大きなギャ ップを形成して いる。 また、 第 1 2図に示す印画動作状態においては、 ベルト搬 送手段 5 4の先端部 5 5が矢印 I 方向に上昇して水平状態にさ れ、 プリ ントへッ ド 2 0の下面との間に所定の小さなギャップの 記録紙通路を形成するようにされている。

また、 印画停止状態において、 第 1 1図に示すように、 プリ ン トへッ ド 2 0の下面はへッ ドキャップ 2 1で閉じられており、 ィ ンク吐出ノズル 2 3のイ ンクが乾燥して目詰ま りするのを防い でいる。 また、 ヘッ ドキャップ 2 1 には、 ク リーニングローラ 2 4が設けられており、 印画動作開始前にへッ ドキャップ 2 1が所 定のキャップ退避位置（第 1 2図参照）に退避する動作に伴って、 インク吐出ノズル 2 3 をクリーニングするようになっている。

次に、 このように構成されたインクジェッ トプリ ンタ 1 1 の動 作について説明する。 まず、 第 6図に示すように、 プリ ンタ本体 部 1 2 の上面の上蓋 1 7 を開いてプリ ン トへッ ド 2 0 を収納部 1 8内に矢印 Z方向に下ろして収納する。 また、 プリン夕本体部 1 2 の前面下部に設けられた ト レィ揷入口 1 5 に記録紙ト レイ 1 4を挿入して装着する。 このとき、 第 1 1 図に示すように、 プ リ ン夕本体部 1 2の内部は、 ベルト搬送手段 5 4の先端部 5 5が 矢印 H方向に下がっており、 プリ ントへッ ド 2 0 の下面がへッ ド キャップ 2 1で閉じられて印画停止状態となっている。

次に、 印画開始の制御信号が入力されると、 ヘッ ドキャップ 2 1が第 1 1 図の矢印 J方向に移動して所定のヘッ ドキャップ退 避位置に退避する。 このとき、 第 1 O A図乃至第 1 0 E図に示す ように、 ヘッ ドキャップ 2 1 の退避動作に伴って、 クリーニング ローラ 2 4がプリ ン トヘッ ド 2 0 のイ ンク吐出面 2 2 の表面を 摺動してインク吐出ノズル 2 3 をク リーニングする。 9775

21 また、 このヘッ ドキャップ 2 1が所定のヘッ ドキャップ退避位 置に退避すると、 ベルト搬送手段 5 4の先端部 5 5が第 1 1 図中 の矢印 I方向に上昇し、 第 1 2図に示すように、 水平状態にてべ ルト搬送手段 5 4 とプリ ントへッ ド 2 0間に所定の小さなギヤ ップの記録紙通路を形成して停止する。

そして、 第 1 2図に示す印画動作状態において、 給紙手段 5 0 が駆動し、 記録紙トレイ 1 4に重ねて収納された記録紙 5 1が矢 印 K方向に供給される。 この際、 分離手段 5 2 によって記録紙 5 1 は一枚づつに分離されて矢印 L方向に随時給紙される。

この給紙された記録紙 5 1 は、 反転ローラー 5 3 により搬送方 向が反転されてベルト搬送手段 5 4まで送られる。 そして、 記録 紙 5 1 は、 ベルト搬送手段 5 4によってプリ ントヘッ ド 2 0の下 方部まで運ばれて行く。

さらに、 記録紙 5 1が、 プリ ントヘッ ド 2 0の下方部に達する と、 印画信号が入力され、 該印画信号に応じてプリ ントヘッ ド 2 0の所定の発熱抵抗素子が駆動される。 そして、 一定速度で送ら れる記録紙 5 1 に対して、 4色のインクに対応するインク吐出ノ ズル 2 3の列からインク滴が吐出され、 記録紙 5 1上にカラーの プリ ン ト画像が形成される。

ここで、 本発明によるインクジェッ トプリ ンタ 1 1おいては、 プリ ン トへッ ド 2 0 の下面のイ ンク吐出面 2 2 と対向する位置 に、 上述したプラテン板 1が配置されていることにより、 プラテ ン板 1 の幅方向に所定の間隔で配列された複数のリブによって、 各イ ンク吐出ノズル 2 3から吐出されたイ ンク滴が被着する領 域外にて記録紙 5 1 の裏面を支えて記録紙 5 1 とイ ンク吐出面 2 2 との間の距離を規定し、 インク吐出面 2 2から吐出されたィ 5

22 ンク滴が被着する領域内ではリ ブ頂面が記録紙 5 1 の裏面と接 触しないようになる。 したがって、 プラテン板 1 の幅方向に所定 の間隔で配列された複数のリブによって、 インク吐出面 2 2の下 方に搬送された記録紙 5 1 の平坦性が確保され、 記録紙 5 1 の表 面に対して適正なインク吐出を行う ことができる。 また、 例えば 縁無し印刷を行う ときに、 記録紙 5 1 の周辺端部を越えて吐出さ れたインクにより リブ頂面が汚損されることがなくなり、 記録紙 5 1 の裏面の汚損を防止することができる。

このようにして記録紙 5 1への印画が全て終了すると、 第 1 2 図に示すように、 記録紙 5 1 はプリ ントへッ ド 2 0の下方部から 矢印 M方向に搬送され、 排紙ロを兼ねたトレイ揷入口 1 5から記 録紙トレイ 1 4の上面の排紙受け部 1 4 aに排紙される。 そして 第 1 1 図に示すように、 ベルト搬送手段 5 4の先端部 5 5が矢印 H方向に下がり、 へッ ドキャップ 2 1がプリントへッ ド 2 0の下 面を閉じて印画停止状態に復帰し、 インクジエツ トプリ ン夕 1 1 の動作が停止する。

また、 このように構成されたインクジェッ トプリ ン夕 1 1 は、 第 1 3図に示すように、 メンテナンス時にプリ ンタ本体部 1 2 を 開口させる機構を備えており、 用紙詰まりなどに対処できる構造 となっている。 上記ベルト搬送手段 5 4は、 2個のメインプーリ 5 6 a , 5 6 bの間に搬送ベルト 5 7が掛け回されており、 途中 に該搬送ベルト 5 7 の張り具合を調整するテンショ ンローラ 5 8が配置され、 またプリ ントヘッ ド 2 0 に対する記録紙 5 1 の供 給側に案内板とピンチローラ 6 0が対向して配置され、 さらに記 録紙 5 1 の排出側にはハクシャローラ 6 1が配置されて、 所定の 搬送経路を構成している。 ここで、 上記ベルト搬送手段 5 4及びプラテン板 1 の細部の取 付け構造について、 第 1 9図を参照して説明する。 このベルト搬 送手段 5 4及びプラテン板 1 は、 第 1 1 図〜第 1 3図に示される ように、 プラテン板 1がプリ ントへッ ド 2 0のインク吐出面 2 2 (第 7図参照） に対向するように配置されて、 上記プリ ントへッ ド 2 0に対して下降、 又は上昇可能とされている。 まず、 ベルト 搬送手段 5 4は、 2個のメインプーリ 5 6 a, 5 6 bの間に搬送べ ルト 5 7が掛け回されており、 途中に該搬送ベルト 5 7の張り具 合を調整するテンショ ンローラ 5 8が配置され、 またプリ ントへ ッ ド 2 0 に対する記録紙 5 1 の供給側に案内板 5 9 とピンチ口 —ラ 6 0が対向して配置され、 さ らに記録紙 5 1 の排出側にはハ クシャローラ 6 1が配置されて、 所定の搬送経路を構成している, 第 1 のメインプーリ 5 6 a と第 2のメインプーリ 5 6 b とで所 定の搬送経路の両端部を成しており、 第 1 のメインプーリ 5 6 a のメイ ンシャフ ト 6 2 に図示省略の駆動手段としてのモータの 回転がギヤを介して伝えられ、 第 1 のメインプーリ 5 6 aが駆動 側となり第 2のメインプ一リ 5 6 bが従動側となつて搬送ベルト 5 7 を駆動するようになっている。 この搬送ベルト 5 7は、 歯付 き伝動ベルトであるタイミングベルトから成り、 平歯、 はす歯又 はやま歯等の歯が付けられて、 滑りがなく騒音も少ない状態で回 転するようになっている。

ピンチローラ 6 0 とハクシャローラ 6 1 とは、 上記搬送ベルト 5 7の回転に従動して回転するものである。 ピンチローラ 6 0は. 案内板 5 9 に対し所定の圧力で押圧されており、 第 1 9図に示す ように、 記録紙 5 1 を搬送ベルト 5 7 との間に挟み込んでプリン トへッ ド 2 0 の下方位置に矢印 M方向に送り出すようになって いる。 また、 ノ、クシャロ一ラ 6 1 は、 第 2 のメインプーリ 5 6 b に対し所定の圧力で押圧されており、 プリ ン トへッ ド 2 0の位置 から下流側に送り出された記録紙 5 1 を搬送ベルト 5 7 との間 に挟み込んで引き出し、 排紙口まで搬送するようになっている。

ここで、 本実施形態においては、 上記プリ ントヘッ ド 2 0から インクが吐出される領域内では、 ベルト搬送手段 5 4の搬送ベル ト 5 7がプリ ン トヘッ ド 2 0 に対してプラテン板 1 より も後方 (第 1 9図において下方側） に配置されている。 また、 上記搬送 ベル ト 5 7がプリ ン トへッ ド 2 0 に対してプラテン板 1 よ り も 後方に配置される箇所には、 該搬送ベルト 5 7の経路を変更する ための経路変更手段 （第 1 のガィ ドローラ 6 3 a及び第 1 のガイ ド板 6 4 a ;第 2のガイ ドローラ 6 3 b及び第 2のガイ ド板 6 4 b) が設けられている。

すなわち、 第 1 9図に示すように、 プラテン板 1 が上記ベルト 搬送手段 5 4 を支持する架台を利用して取り付けられている状 態において、 上記プリントヘッ ド 2 0の下方位置における搬送べ ルト 5 7の搬送経路上にて、 プラテン板 1 に対する記録紙 5 1 の 供給側端部の近傍に第 1 のガイ ドローラ 6 3 a及び第 1 のガイ ド 板 6 4 aが設けられ、 プラテン板 1からの記録紙 5 1 の排出側端 部の近傍に第 2 のガイ ドローラ 6 3 b 及び第 2のガイ ド板 6 4 b が設けられている。 そして、 上記第 1 のガイ ドローラ 6 3 a及び 第 1 のガイ ド板 6 4 aの案内により、 プラテン板 1 に対する記録 紙 5 1 の供給側端部の手前において搬送ベルト 5 7 の経路をプ ラテン板 1 の後方 （下方側） に潜り込ませて変更し、 第 2のガイ ドローラ 6 3 b 及び第 2のガイ ド板 6 4 b の案内により、 プラテ ン板 1 からの記録紙 5 1 の排出側端部より後において搬送ベル 9775

25 ト 5 7 の経路をプラテン板 1 の上面位置に浮き上がらせるよう に変更している。

したがって、 プリントへッ ド 2 0からインクが吐出される領域 内では、 搬送ベルト 5 7はプリ ントへッ ド 2 0に対してプラテン 板 1 より も後方 （下方側） に潜り込んで回転することとなり、 上 記プリ ン トヘッ ド 2 0から吐出されたインクが搬送ベルト 5 7 に付着しないようにすることができる。

そして、 上記搬送ベルト 5 7は、 第 2 0図に示すように、 記録 紙 5 1 の搬送方向 Mに対し略直交する方向に所定間隔で複数本 設置されている。 第 2 0図は、 プラテン板 1 の平面図を示してい るが、 図の左側が第 1 のガイ ドローラ 6 3 aが設けられている側 であり、 図の右側が第 2のガイ ドロ一ラ 6 3 bが設けられている 側であるとし、 上記プラテン板 1 の長手方向に略直交する方向に 所定間隔をおいて例えば細幅の 4本の搬送ベルト 5 7 a , 5 7 b , 5 7 c , 5 7 dが掛け回されている。 なお、 本発明においては、 上 記搬送ベル卜 5 7 は、 4本掛け回すものに限られず、 他の本数を 設置してもよい。 また、 細幅のものに限られず、 記録紙 5 1 の紙 幅と同等又はそれより広幅の 1本の幅広ベルトを設置してもよ い。

第 1 4図は、 本発明の第 2の実施の形態を示す概略断面図であ る。 この実施形態においては、 プラテン板 1 の底面部 l bから立 設され記録紙 5 1 の搬送方向に延びた複数のリブ 3〜 5は、 記録 紙 5 1 の搬送方向の上流側端部に、 断面直線状に端面処理がされ た傾斜面 3 d〜 5 dが形成されており、 記録紙 5 1 を支える頂面 は存在せず、 下流端部の頂辺で記録紙 5 1 を支えるようになって おり、 各リブ 3 〜 5の下流端部の頂辺が略同一の高さとされてい る。 この場合は、 第 2図及び第 3図に示して説明したと同様の効 果が得られる。

第 1 5図は、 本発明の第 3の実施の形態を示す概略断面図であ る。 この実施形態においては、 プラテン板 1 の底面部 l bから立 設され記録紙 5 1 の搬送方向に延びた複数のリブ 3〜 5は、 記録 紙 5 1の搬送方向の上流側端部に、 断面曲線状 （ 1 / 4円弧） に 端面処理がされた曲面 3 e〜 5 eが形成されている。 この場合に おいても、 第 2図及び第 3図に示して説明したと同様の効果が得 られる。

第 1 6図は、 本発明の第 4の実施の形態を示す概略断面図であ る。 この実施形態においては、 プラテン板 1 の底面部 1 bから立 設されたリブ 8 に切り欠きがなく、 連続した波状の頂面を持つよ うになつており、 インク滴が付着する領域の頂面は記録紙 5 1 に 接触しないように低く形成されている。 この場合においても、 第 2図及び第 3図に示して説明したと同様の効果が得られる。

第 1 7図は、 本発明の第 5の実施の形態を示す概略断面図であ る。 この実施形態においては、 プラテン板 1 のリブ 3 〜 6は、 例 えば第 2のリブ 3 の列と、 第 3のリブ 4の列と、 第 4のリブ 5 の 列とは、 それぞれ矢印 Cに示す記録紙 5 1 の搬送方向において重 ならないように配列されており、 第 5のリブ 6の列が上記第 2の リブ 3 の列と記録紙 5 1 の搬送方向において重なるように配列 されている。 これにより、 記録紙 5 1 は、 上述した配列のリプ 3 〜 6で支えられるので、 その幅方向における平坦性を確保して記 録紙 5 1 の表面に対して適正なインク吐出を行う ことができる。

第 1 8図は、 本発明の第 6の実施の形態を示す概略断面図であ る。 この実施形態においては、プラテン板 1 のリブ 3 ' 〜 5 ' は、 記録紙 5 1 の幅方向に連続して延びて形成されている。 この場合 には、 全幅方向に連続して形成されたリブ 3 ' 〜 5 ' によつ T記 録紙 5 1が支えられるので、 記録紙 5 1 の幅方向における完全な 平坦性を確保することができ、 記録紙 5 1 に対して適正なインク 吐出を行う ことができる。 なお、 第 1 8図においては、 プラテン 板 1 のリブ 3 ' 〜 5 ' は、 記録紙 5 1 の全幅方向に連続して形成 されているが、 本発明はこれに限られず、 リブ 3 ' 〜 5 ' が記録 紙 5 1 の全幅より短い幅とされ、 その幅方向に所定の間隔だけ連 続して延びて形成されたものでもよい。

なお、 以上の説明においては、 インクジェッ トプリ ンタに適用 された例について述べたが、 本発明はこれに β良らず、 液体吐出へ ッ ドの液室に収容された液体を液体吐出ノズルから液滴として 吐出するものであればどのようなものでもよい。 例えば、 記録方 式がイ ンクジ Xッ ト方式のファクシミ リ装置や複写機等の画像 形成装置についても適用可能である。

また、 液体吐出ノズル 2 3から吐出される液体はインクに限ら れず、 液室内の液体を吐出してドッ ト列又はドッ トを形成するも のであれば、 他の液体の吐出装置にも適用することができる。 例 えば、 D Ν Α鑑定などにおいて D Ν Α含有溶液をパレツ ト上に吐 出するための液体吐出装置にも適用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 液体吐出へッ ドの下面の液体吐出面と対向する位置に配置 され、 該液体吐出面の各ノズルから吐出された液滴の吐出対象物 を支えるプラテン板であって、

その底面部から立設され上記吐出対象物の搬送方向に延び、 該 吐出対象物の幅方向に所定の間隔で配列された複数のリ ブを有 し、

上記各ノズルから吐出された液滴が被着する領域外にて、 上記 吐出対象物の裏面をリ ブ頂面で支えて該吐出対象物と上記液体 吐出面との間の距離を規定するように形成され、

上記各ノズルから吐出された液滴が被着する領域内では、 上記 リブ頂面が吐出対象物の裏面と接触しない高さに形成され、 又は リブ自体が欠落して形成されたことを特徴とするプラテン板。

2 . 上記リブは、 吐出対象物の搬送方向の上流側端部に、 その 上流側から搬送されてきた吐出対象物の先端部をリブ頂面に誘 導する傾斜面又は曲面が形成されたことを特徴とする請求の範 囲第 1項記載のプラテン板。

3 . 上記複数のリブは、 隣り合う列において吐出対象物の搬送 方向の上流側又は下流側に位置する リブ頂面が他のリ ブのリブ 頂面に対して互いに位置をずらして配列されたことを特徴とす る請求の範囲第 1項記載のプラテン板。

4 . 上記複数のリブの間には、 上記各ノズルから吐出された液 滴が被着する領域内に、 該液滴を吸収する液体吸収材を備えたこ とを特徴とする請求の範囲第 1項記載のプラテン板。

5 . 上記リブは、 吐出対象物の幅方向に連続して延びて形成さ れたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のプラテン板。

6 . 液体吐出へッ ドの下面の液体吐出面と対向する位置に配置 されたプラテン板を備え、 該プラテン板で吐出対象物を支えて搬 送しながら、 該吐出対象物に対して上記液体吐出面の各ノズルか ら液滴を吐出する液体吐出装置であって、

上記プラテン板は、 その底面部から立設され上記吐出対象物の 搬送方向に延び該吐出対象物の幅方向に所定の間隔で配列され た複数のリブを有し、 上記各ノズルから吐出された液滴が被着す る領域外にて上記吐出対象物の裏面をリブ頂面で支えて該吐出 対象物と上記液体吐出面との間の距離を規定するように形成さ れ、 上記各ノズルから吐出された液滴が被着する鍾域内では上記 リブ頂面が吐出対象物の裏面と接触しない高さに形成され、 又は リブ自体が欠落して形成されたことを特徴とする液体吐出装置。

7 . 上記リブは、 吐出対象物の搬送方向の上流側端部に、 その 上流側から搬送されてきた吐出対象物の先端部をリブ頂面に誘 導する傾斜面又は曲面が形成されたことを特徴とする請求の範 囲第 6項記載の液体吐出装置。

8 . 上記複数のリブは、 隣り合う列において吐出対象物の搬送 方向の上流側又は下流側に位置する リブ頂面が他のリブのリブ 頂面に対して互いに位置をずらして配列されたことを特徴とす る請求の範囲第 6項記載の液体吐出装置。

9 . 上記複数のリブの間には、 上記各ノズルから吐出された液 滴が被着する領域内に、 該液滴を吸収する液体吸収材を備えたこ とを特徴とする請求の範囲第 6項記載の液体吐出装置。

1 0 . 上記リブは、 吐出対象物の幅方向に連続して延びて形成 されたことを特徴とする請求の範囲第 6項記載の液体吐出装置。

1 1 . 上記液体吐出へッ ドに対する吐出対象物の供給側から排 出側へ吐出対象物を搬送する搬送ベルトが所定の経路上に配置 された搬送手段を有し、

上記液体吐出へッ ドから所定の液体が吐出される領域内では、 上記搬送手段の搬送ベルトを上記液体吐出へッ ドに対して上記 プラテン板より も後方に配置したことを特徴とする請求の範囲 第 6項記載の液体吐出装置。

1 2 . 上記搬送ベル卜が液体吐出へッ ドに対してプラテン板よ り も後方に配置される箇所には、 該搬送ベル卜の経路を変更する ための経路変更手段を設けたことを特徴とする請求の範囲第 1 1項の液体吐出装置。