WO2004111810A1

WO2004111810A1 - 開閉検出装置、携帯用コンピュータ、及び電子機器

Info

Publication number: WO2004111810A1
Application number: PCT/JP2003/007490
Authority: WO
Inventors: Tetsukazu Ogura; Toyokazu Hamaguchi
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2003-06-12
Filing date: 2003-06-12
Publication date: 2004-12-23

Abstract

本発明は薄型化を図りつつ高い信頼性で開閉検出を行なう開閉検出装置に関し、コンピュータ本体に対して回転する表示部の開閉状態を、表示部の回転に伴い回転移動するカム部と、このカム部の回転移動により移動する第１のアームと、この第１のアームと係合することにより移動する第２のアームと、この第２のアームの移動により表示部の開閉状態を検出するスイッチとよりなる開閉検出装置で検出する。

Description

開閉検出装置、携帯用コンピュータ、及び電子機器技術分野

本発明は開閉検出装置及び携帯用コンピュータに係り、特に本体部に対して開閉する可動部の開閉状態を検出する開閉検出装置、これを用いた携帯用コンビュ →、及び電子機器に関する。

例えば、液晶表示装置を備える携帯用の電子 βにおいては、この液晶表示装置の保護を図るため、また携帯時におけるコンパクト性を高めるため、液晶表示装置が配設された表示装置を装置本体に対して開閉可能な構成としたものがある。図 1は、この種の携帯用電子 βの一例である携帯用コンピュータ 5 0を示している。携帯用コンピュータ 5 0は、ノートブック型パソコンといわれるものであり、大略するとコンピュータ本体部 5 2と表示部 5 3とにより構成されている。コンピュータ本体部 5 2は、キーボード 5 4を始めとして C P U, HDD, メモリ，モデム，バッテリ等の種々の β ·装置が配設されている。また、表示部 5 3は、主として液晶表示装置 5 6が配設されて!/、る。この表示部 5 3は、コンピュータ本体部 5 2に対して開閉可能な構成とされている。図 1は表示部 5 3力開いた状態を示している。この状態において操作者は液晶表示装置 5 6の表示に基づき、キーポード 5 4を用いて各種の処理を実施する。

一方、携帯用コンピュータ 5 0の不使用時（携帯時）においては、表示部 5 3 を回転させてコンピュータ本体部 5 2と重なるように折り畳む。これにより、携帯用コンピュータ 5◦はコンパクト化され、スペース効率及び携帯性を高めることができる。

この際、例えば不使用時間が比較的短い時（昼食時等）や、近距離の移動のように携帯時間が短い場合には、携帯用コンピュータ 5 0の電源スィツチを切らずにオン状態のままで表示部 5 3を閉じることがある。 0

2 このように電源スィッチがオン状態で表示部 5 3が閉じられた場合、液晶表示装置 5 6が表示されたままの状態であると、バッテリの電力消費量が増大してしまう。また、液晶表示装置 5 6はパックライトにより照明されるが、このバックライトを点燈したままで表示部 5 3を閉じると、パックライトで発生する熱と本体部 5 2で発生する熱の放熱性が低下してしま、、表示部 5 3と本体部 5 2力カロ熱してしまうという問題点もある。

このため、携帯用コンピュータ 5 0には、電源スィッチがオン状態で表示部 5 3が閉じられた場合これを検出する開閉検出スィッチ 5 7が設けられている（他には、例えば特開 2 0 0 3— 5 0 6 4 4号公報参照)。そして、この開閉検出スィツチ 5 7により表示部 5 3が閉じられたことが検出された時、液晶表示装置 5 6 の電源を切る（いわゆる、スリープモードとする）ことが行なわれている。これにより、パッテリの不要な電力消費を削減することができ、バッテリ稼働時間を延ばすことができる。

しかしながら、図 1に示すように、従来の開閉検出装置は、コンピュータ本体部 5 2に突出した開閉検出スィッチ 5 7を設け、表示部 5 3が回転してきたときに表示部 5 3により開閉検出スィッチ 5 7が押されて閉検出を行なう構成とされていた。

このため、従来の開閉検出装置では、携帯用コンピュータ 5 0の使用時において、操作者の指や他のものが突出した開閉検出スィッチ 5 7に引っ掛かってしまい、開閉検出スィッチ 5 7を破損してしまうおそれがある。

また、開閉検出スィッチ 5 7により表示部 5 3の開閉を検出する構成では、開閉検出スィッチ 5 7のコンピュータ本体部 5 2の表面からの突出量を正確に決める必要がある。しかしながら、組み立て誤差を考えると、開閉検出スィッチ 5 7 の高さを正確に決めることは容易ではない。このため、開閉検出スィッチ 5 7を用いる構成では、表示部 5 3の開閉検出の精度が低下してしまうという問題点がある。

更に、従来の開閉検出スィツチ 5 7は、いわゆるプッシュスィッチであるため、開閉検出スィッチ 5 7のスィッチノブがコンピュータ本体部 5 2から突出する寸法だけ、コンピュータ本体部 5 2内にスィッチノブの移動スペースを形成しておく必要がある。このため、従来の開閉検出スィッチ 5 7を用いた携帯用コンビュータ 5 0では、開閉検出スィツチ 5 7によりコンピュータ本体部 5 2の薄型化が阻害されるという問題点もあった。発明の開示

本発明は、上述した従来技術の問題点を解決する、開閉検出装置、携帯用コンピュータ及ぴ電子機器を提供することを総括的な目的としている。

本発明のより詳細な目的は、薄型化を図りつつ高レヽ信頼性で開閉検出を行ないうる開閉検出装置、携帯用コンピュータ及び電子機器を実現することを目的とする。

この目的を達成するため、本発明は、基部に対して支軸を中心として回転することにより前記基部を開閉するカバーの開閉状態を検出する開閉検出装置において、前記カバーの回転に伴い回転移動するカム部と、該カム部の回転移動をァームの直線移動に変換する変 «構と、該変構により変換されたアームの, 移動を検出する検出装置とを設けてなる構成としたものである。

上記発明によれば、カバーの回転に伴い回転移動する力ム部の回転移動を変換機構によりアームの纖移動に変換し、このアームの直線移動を検出装置により検出してカバーの開閉状態を検出する。このように、カバーの開閉状態は、直線移動するアームの移動から検出されるため、アームの配設位置の薄型ィ匕を図ることができる。

また、上記発明に係る開閉検出装置において、更に、前記支軸を前記カバーと一体的に回転する構成とし、カゝつ、前記カム部を前記支軸に形成した凹部により構成することができる。

この発明によれば、カム部は力パーと一体的に回転する支軸に設けられるため、力パーの開閉検出の精度を高めることができる。また、カム部を支軸に形成した凹部により構成することにより、支軸に対しカム部を容易に形成することができる。

また、上記発明に係る開閉検出装置において、更に、 ΙϋΙΒ変漏構を複数のァームにより構成し、該複数のアームの内、互いに係合する一のアームと他のァームとの係合位置に、該一のアームの移動量を増幅させる増幅機構を設けた構成とすることができる。

この発明によれば、互いに係合する一対のアーム間で移動量が増幅機構により増幅されるため、カム部による移動量が小さくても確実に力パーの開閉状態を検出することができ、よって開閉の検出精度を高めることができる。

また、上記発明に係る開閉検出装置において、更に、前記変麵構を複数のァームにより構成し、該複数のアームの内、互レ、に係合する一のアームと他のァームとの係合位置に、該他のアームの移動方向を該一のアームの移動方向に変更させる移動方向変更機構を設けた構成とすることができる。

この発明によれば、移動方向変更機構を設けることによりアームの移動方向に変更させることが可能となるため、検出装置の配設位置に自由度を持たせることができ、よって開閉検出装置のコンパクト化を図ることができる。

また、上記の目的を達成するため、本宪明は、コンピュータ本体部と、該コンピュータ本体部に対して支軸を中心として回転する表示部と、前記コンピュータ本体部に対する表示部の開閉状態を検出する開閉検出装置とを有する携帯用コンピュータにおいて、前記開閉検出装置は、前記表示部の回転に伴い回転移動するカム部と、該カム部の回転移動をアームの EH移動に変換する変構と、前記変 «構により変換されたアームの直線移動を検出する検出装置とを設けてなる構成としたものである。

上記発明によれば、表示部の回転に伴い回転移動するカム部の回転移動を変換機構によりアームの直線移動に変換し、このアームの直線移動を検出装置により検出して表示部の開閉状態を検出する。このように、表示部の開閉状態は、直線移動するアームの移動から検出されるため、アームの配設位置の薄型化を図ることができる。

また、上記発明に係る開閉検出装置において、更に、前記支軸を前記表示部と —体的に回転する構成とし、カゝつ、前記カム部を前記支軸に形成した凹部により構成することができる。

この発明によれば、力ム部は表示部と一体的に回転する支軸に設けられるため、表示部の開閉検出の精度を高めることができる。また、カム部を支軸に形成した凹部により構成することにより、支軸に対しカム部を容易に形成することができる。

また、上記宪明に係る開閉検出装置において、更に、前記変換機構を複数のァームにより構成し、該複数のアームの内、互いに係合する一のアームと他のァームとの係合位置に、該一のアームの移動量を増幅させる增幅機構を設けることができる。

この発明によれば、互いに係合する一対のアーム間で移動量が増幅機構により增幅されるため、カム部による移動量が小さくても確実に表示部の開閉状態を検出することができ、よって開閉の検出精度を高めることができる。

また、上記発明に係る開閉検出装置において、更に、前記変換機構を複数のァームにより構成し、該複数のアームの内、互いに係合する一のアームと他のァームとの係合位置に、該他のアームの移動方向を該一アームの移動方向に変更させる移動方向変更機構を設けることができる。

また、上記発明に係る開閉検出装置において、更に、前記基部は略平面状の表面部または表面部の対向面である略平面状の裏面部を備え、前記変 «構は前記力ム部の回転移動を前記平面と略 ¥ffな面上の前記アームの直線移動に変換する構成としてもよい。

この発明によれば、変 «構は力ム部の回転移動を前記平面と略亍な面上のアームの直線移動に変換するため、変構の低背化を図ることができ、開閉検出装置の薄型化を図ることができる。

また、上記発明に係る携帯用コンピュータにおいて、更に、前記基部は略平面状の表面部または表面部の対向面である略平面状の裏面部を備え、前記変換機構は前記カム部の回転移動を前記平面と略平行な面上の前記アームの直線移動に変換する構成としてもよい。

この発明によれば、変構は力ム部の回転移動を前記平面と略 TOな面上のアームの直線移動に変換するため、変 «構の低背化を図ることができ、携帯用コンピュータの薄型化を図ることができる。

また、上記の目的を達成するため、本発明は、第 1筐体と、該第 1筐体に対して支軸を中心として回転する第 2筐体と、前記第 1筐体に対する前記第 2筐体の開閉状態を検出する開閉検出装置とを有する電子機器において、前記開閉検出装置は、前記第 2筐体の回転を前記部材の前記第 1筐体の平面上移動に変換する変構と、該変 «構により変換された前記部材の平面上移動を検出する検出装置とを設けてなることを特徴とするものである。

上記発明によれば、第 2筐体の回転は変換機構により、部材の前記第 1筐体の平面上移動に変換される。また、検出装置は、変議構により変換された部材の平面上移動を検出するため、部材の移動領域の薄型化を図ることができる。また、上記発明に係る電子機器において、更に、前記第 2筐体の回転に伴い回転移動するカム部を備え、前記変難構は、該カム部の回転移動を前記部材の平面上移動に変換する構成としてもよレ、。

また、上記発明に係る電子 βにおいて、更に、前記支軸を前記第 2筐体と一体的に回転する構成とし、カゝつ、前記カム部を前記支軸に形成した凹部により構成してもよい。

また、上記発明に係る電子 βにおいて、更に、前記変誦構を複数の部材により構成し、該複数の部材の内、互いに係合する一の部材と他の部材との係合位置に、該一の部材の移動量を増幅させる増幅機構を設けた構成としてもよレ、。また、上記発明に係る電子 βにおいて、更に、前記変換機構を複数の部材により構成し、該複数の部材の内、互いに係合する一の部材と他の部材との係合位置に、該他の部材の移動方向を該一の部材の移動方向に変更させる移動方向変更機構を設けた構成としてもよい。

また、上記発明に係る電子機器において、更に、前記第 1筐体は略平面状の表面部または表面部の対向面である略平面状の裏面部を備え、前記変構は前記第 2筐体の回転移動を前記部材の前記平面と略亍な面上の移動に変換する構成としてもよレ、。図面の簡単な説明本発明の他の目的、特徴及び利点は添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより一層明瞭となるであろう。

図 1は、従来の一例である開閉検出装置を有する携帯用コンピュータを示す斜視図である。

図 2は、本発明の一実施例である開閉検出装置を搭載した携帯用コンピュータを示し、表示部が開いた状態を示す斜視図である。

図 3は、本発明の一実施例である開閉検出装置を搭載した携帯用コンピュータを示し、表示部が閉じた状態を示す斜視図である。

図 4は、本発明の一実施例である開閉検出装置の表示部が開いた状態を示す斜視図である。

図 5は、本発明の一実施例である開閉検出装置の表示部が閉じた状態を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。

図 2及び図 3は、本発明の一実施例である携帯用コンピュータ 1を示している。携帯用コンピュータ 1は、ノートブック型パソコンといわれるものであり、大略するとコンピュータ本体部 2 (請求項に記載の基部、第 1筐体に相当）と表示部 3 (請求項に記載のカバー、第 2筐体に相当）とにより構成されている。

コンピュータ本体部 2は、キーボード 4を始めとして C P U, HDD,メモリ，モデム，バッテリ等の種々の « ·装置が配設されている。基部であるコンビュータ本体部 2は、その表面部（キーボード 4が配設された面）または表面部の対向面である底面部が略平面状に形成されたものであり、後述する本発明の開閉検出装置 1 0を構成する第 1のアーム 1 2及ぴ第 2のアーム 1 3は、このコンビュータ本体部 2の表面部または底面部と略平行な平面上を移動するよう構成されている。

また、表示部 3は、主として液晶表示装置 6 (背部にバックライトを有する）が配設されている。この表示部 3は、支軸 7を中心としてコンピュータ本体部 2 に対して開閉可能な構成とされている。本実施例では、支軸 7は表示部 3の開閉に伴い、表示部 3と一体的に回転する構成とされている。

図 2は表示部 3が開いた状態を示しており、また図 3は表示部 3が閉じた状態を示している。図 2に示す表示部 3が開いた状態にぉレヽて、操作者は液晶表示装置 6の表示に基づきキーボード 4を用いて各種の処理を実施する。

一方、携帯用コンピュータ 1の不使用時（携帯時）においては、図 3に示すように、表示部 3を回転させてコンピュータ本体部 2と重なるように折り畳む。これにより、携帯用コンピュータ 1はコンパクト化され、スペース効率及び携帯性を高めることができる。

次に、携帯用コンピュータ 1に設けられている開閉検出装置 1 0について、図 4及ぴ図 5を参照しつつ以下説明する。図 4及ぴ図 5は、図 2に設けられたカバ一 1 6及ぴ表示部 3の支軸 7近傍の一部を取り除いた状態を示している。また、図 4は表示部 3が開いた状態を示しており、図 4は表示部 3が閉じた状態を示している。

開閉検出装置 1◦は表示部 3の開閉状態を検出するものであり、この開閉検出装置 1 0を設けることにより、表示部 3が閉じられ時に液晶表示装置 6をいわゆる、スリープモードとすることができ、バッテリの不要な電力消費の削減及ぴバ液晶表示装置 6の不使用時におけるパックライトに起因した温度上昇を防止することができる。

開閉検出装置 1 0は、大略するとカム部 1 1，第 1のアーム 1 2，第 2のァーム 1 3，及ぴスィッチ 1 4等により構成されている。カム部 1 1は、支軸 7に一体的に形成されている四部である。従って、このカム部 1 1は、表示部 3の開閉に伴い回転する支軸 7の回転に伴い、一位的に回転する。即ち、カム部 1 1は表示部 3の開閉に対応して回転する構成となっている。尚、カム部 1 1を凹部により形成することにより、支軸 7に容易にカム部 1 1を形成することができる。このカム部 1 1は、後述するように、表示部 3が閉じた状態において、第 1のアーム 1 2と係合（摺接）するよう構成されている。これに対し、表示部 3が開いた状態では、カム部 1 1は第 1のアーム 1 2から離間し、支軸 7の端部 7 aと係合（摺接）している。

第 1のアーム 1 2は、長孔 1 7、摺接部 1 9、及ぴレバー部 2 0を一体的に形成した構成とされている。長孔 1 7は、図中矢印 Y l， Υ 2方向に延在する孔であり、この長孔 1 7にはコンピュータ本体部 2に形成された案内突起部 1 8が係合している。案内突起部 1 8は平面視した状態で、 Υ 1， Υ 2方向に延出する長楕円形状を有している。このため、第 1のアーム 1 2は案内突起部 1 8に案内されることにより、コンピュータ本体部 2上を Y l， Υ 2方向に移動可能な構成とされている。

また、摺接部 1 9は、第 1のアーム 1 2の矢印 Y 1方向端部に形成されている。この摺接部 1 9の先端は、支軸 7の端部 7 aの外周と搐接している。更に、レバ一部 2 0は、第 1のアーム 1 2の移動方向に対して直行する方向（具体的には、矢印 X 2方向）に突出するよう形成されている。このレバー部 2 0は、後述する第 2のアーム 1 3に形成された傾斜レバー 2 4と協働して増幅機構を構成する。次に、第 2のアーム 1 3について説明する。第 2のアーム 1 3は、図中矢印 X 1， X 2方向に長く延在するアームである。この第 2のアーム 1 3は、長孔 2 1， 2 2、軸部 2 3，傾斜レバー 2 4，アーム本体 2 6，及ぴスィッチレバー部 3 0 を一体的に形成した構成とされている。

長孔 2 1， 2 2はアーム本体 2 6に形成された孔であり、図中矢印 X 1， X 2 方向に延在するよう形成されている。この長孔 2 1， 2 2は、コンピュータ本体部 2に形成された案内突起部 2 8 , 2 9と係合している。また、案内突起部 2 9， 2 9は平面視した状態で、 X I , X 2方向に延出する長楕円形状を有している。このため、第 2のアーム 1 3は案内突起部 2 8， 2 9に案内されることにより、コンピュータ本体部 2上を X 1， X 2方向に移動可能な構成とされている。軸部 2 3は円柱形状を有しており、アーム本体 2 6よりも細い構成とされている。この軸部 2 3は、アーム本体 2 6の X 2方向端部から、更に X 2方向に延出するよう形成されている。更に、軸部 2 3は、コンピュータ本体部 2に形成された支持部 3 1に移動可能に支持されている。即ち、支持部 3 1には挿通孔が形成されており、軸部 2 3はこの揷通孔に挿通されることにより支持部 3 1に支持された構成とされている。

また、この支持部 3 1とアーム本体 2 6の X 2方向端部の間には、コイルスプリング 2 7が介装されている。このコイルスプリング 2 7は軸部 2 3を揷通するよう配設されており、 X 2方向端部は支持部 3 1と当接し、 X I方向端部はァーム本体 2 6と当接した構成（軸部 2 3はアーム本体 2 6よりも細いため）とされている。コイルスプリング 2 7は圧縮状態でアーム本体 2 6の端部と支持部 3 1 との間に介装されている。このため、第 2のアーム 1 3は、コイルスプリング 2 7の弾性力により常に矢印 X 1方向に付勢されている。

一方、第 2のアーム 1 3の X 1方向端部には、傾斜レバー 2 4が形成されている。この傾斜レバー 2 4は、図中 0で示される傾斜（X I方向に向うに従い Y 2 方向に延出する傾斜）を有したレバーである。この傾斜レバー 2 4は、前記した第 1のアーム 1 2に形成されたレバー部 2 0と係合する構成とされている。ところで、前記のように第 2のアーム 1 3は、コイルスプリング 2 7の弾性力により矢印 X 1方向に付勢されており、この付勢力は傾斜レバー 2 4がレバー部 2 0と係合することにより摺接部 1 9にも伝えられている。また、傾斜レバー 2 4は、角度 Θの傾斜を有しているため、矢印 X 1方向の上記付勢力は分力され、この分力の一方は第 1のアーム 1 2を Y 1方向に移動させる力として作用する。即ち、コイルスプリング 2 7は、第 1のアーム 1 2を Y 1方向に付勢する作用も奏している。よって、第 1のアーム 1 2 (具体的には、搢接部 1 9 ) は、常に支軸 7と摺接した状態を維持する。

スィッチレパ一部 3 0は、図中矢印 Y 2方向に突出するよう構成されている。このスィッチレバー部 3 0は、後述する第 2のアーム 1 3の X I， X 2方向の移動に伴いスィッチ 1 4のスィッチノブ 3 3と係合し、スィッチ 1 4をオン Zオフする機能を奏する。

スィッチ 1 4は、コンピュータ本体部 2に配設された回路基板 3 2に固定されている。このスィッチ 1 4は、スィッチノブ 3 3を操作されることによりオン Z オフする二態様スィッチである。本実施例では、表示部 3が開いたとき（図 4に示す状態のとき）には、スィッチノブ 3 3がスィッチレパ一部 3 0から離間し、スィッチ 1 4がオフするよう構成されている。かつ、表示部 3が閉じたとき（図 5に示す状態のとき）には、スィツチノブ 3 3がスィツチレバー部 3 0と係合しスィッチ 1 4がオンするよう構成されている。

続いて、上記構成とされた開閉検出装置 1 0の動作に対説明する。先ず、図 4に示される表示部 3が開力れた状態における開閉検出装置 1 0の状態に注目する。表示部 3が開力れた状態では、前記したように第 1のアーム 1 2 の摺接部 1 9は、支軸 7の端部 7 aの外周と摺接している。即ち、第 1のアーム 1 2は、支軸 7に付勢されることにより、図中矢印 Y 2方向に移動した状態となつている。また、第 2のアーム 1 3も矢印 X 2方向に移動した状態となっており、これによりスィッチレバー部 3 0はスィッチ 1 4のスィッチノブ 3 3から離間した状態となっている。即ち、スィッチ 1 4はオフした状態となっている。

この表示部 3が開いた状態から表示部 3を閉じる動作を開始すると、表示部 3 の閉じ動作に伴い支軸 7は回転し、この支軸 7の回転に伴い、支軸 7に形成されているカム部 1 1は第 1のアーム 1 2に近接するように移動する。これに伴い、第 1のアーム 1 2の摺接部 1 9は、支軸 7の端部 7 aの外周を相対的に摺動する。そして、表示部 3が完全に閉じられた際、支軸 7に形成されたカム部 1 1は、第 1のアーム 1 2の形成位置に達し、摺接部 1 9はカム部 1 1と係合する。前記したように、カム部 1 1は支軸 7に形成された凹部（即ち、支軸 7の直径が小さい所）であるため、コイルスプリング 2 7により Y 1方向に付勢されている第 1 のアーム 1 2は、摺接部 1 9がカム部 1 1内に入り込む方向、即ち Y 1方向に直線的に移動する。よって、カム部 1 1 (カム機構の原動節となる）と摺接部 1 9 (カム機構の従動節となる）により、支軸 7の回転は第 1のアーム 1 2の直線運動に変換される。

第 1のアーム 1 2が Y 1方向に移動することにより、第 1のアーム 1 2に一体的に形成されているレバー部 2 0も Y 1方向に泉的に移動する。前記したように、レバー部 2 0には傾斜角 Θの傾斜レバー 2 4が係合しているため、レバー部 2 0が Y 1方向に移動することにより、第 2のアーム 1 3はコイルスプリング 2 7に付勢されて X 1方向に移動を行なう。

第 2のアーム 1 3が X I方向に移動することにより、第 2のアーム 1 3に一体的に形成されているスィッチレバー部 3 0も X I方向に移動し、よってスィッチレバー部 3 0によりスィッチ 1 4のスィッチノブ 3 3が操作される。これにより、スィッチ 1 4はオン状態とされ、スィッチ 1 4の出力より表示部 3が閉じられたことを検出することができる。この際、本実施例では、表示部 3の回転に伴い回転移動するカム部 1 1の移動を第 1のアーム 1 2の直線移動に変換している。即ち、カム部 1 1と第 1のァーム 1 2は、カム部 1 1の回転移動を,移動に変換する変«構として機能する。これにより、第 1のアーム 1 2が直線移動することにより、上記のように第 2 のアーム 1 3も it;镍移動を行なう。このように本実施例では、表示部 3の開閉検出を行なうために移動する各アーム 1 2， 1 3がコンピュータ本体部 2の表面部 1 5上を直線状に移動するため、各アーム 1 2， 1 3の配設位置の薄型化を図ることができる。

—方、第 1のアーム 1 2と第 2のアーム 1 3が係合する位置、即ちレバー部 2 0と傾斜レバー 2 4との係合位置では、傾斜レバー 2 4に傾斜角 Θの傾斜が設けられているため、レバー部 2 0が Y 1方向に移動すると、第 2のアーム 1 3は X 1方向に移動を行なう。即ち、レバー部 2 0と傾斜レバー 2 4との係合位置は、第 1のアーム 1 2の移動方向（Y l， Υ 2方向）を、第 2のアーム 1 3の移動方向（X l， Χ 2方向）に変換する移動方向変更機構として機能する。

このように、第 1のアーム 1 2と第 2のアーム 1 3との係合部に移動方向変更機構を設けることにより、各アーム 1 2 , 1 3及ぴスィッチ 1 4の配設位置に自由度を持たせることが可能となり、よって開閉検出装置 1 0のコンパクト化を図ることができる。

更に、本実施例に係る開閉検出装置 1 0では、傾斜レバー 2 4の傾斜角 0を変ィ匕させることにより、第 1のアーム 12の移動量に対する第 2のアーム 1 3の移動量を変化させることができる。具体的には、傾斜レバー 2 4の傾斜角 0を小さくすると、第 1のアーム 1 2の移動量に対する第 2のアーム 1 3の移動量を大きくすることができる。即ち、レバー部 2 0と ϋ斜レパー 2 4は、第 1のアーム 1 2の移動量に対し第 2のアーム 1 3の移動量を增幅しうる増幅機構としても機能する。

これにより、カム部 1 1の深さが小さくしか取れず、これに伴い第 1のアーム 1 2の変位量が小さいような:^であっても、この増幅機構を利用することにより、第 2のアーム 1 3の移動量を大きくすることができる。よって、カム部 1 1 による第 1のアーム 1 2の移動量が小さくても、確実にスィッチ 1 4を操作することが可能となり、表示部 3の開閉の検出精度を高めることができる。

尚、上記した実施例では、開閉検出装置 1 0を第 1のアーム 1 2と第 2のァーム 1 3との 2本のアームを用いた構成としたが、アームの数はこれに限定されるものではなく、 1本でも、また 3本以上用いることも可能である。

また、本実施例に係るスィッチ 1 4は、オン Zオフの二態様スィッチを用いた力スィッチ 1 4として変位量を測定できるスィッチとすることにより、表示部 3の開き角度を検出しうる構成としてもよい。この構成とすることにより、例えば表示部 3を 1 8 0 ° 開いた時（即ち、コンピュータ本体部 2と表示部 3とが平面状となるよう表示部 3を回転した時)、液晶表示装置 6に表示される画像を通常表示からローテーション表示 (反転表示）に自動切り替えすることが可能となる。

Claims

請求の範囲

1 . 基部に対して支軸を中心として回転することにより前記基部を開閉するカバーの開閉状態を検出する開閉検出装置において、

前記カバーの回転に伴い回転移動するカム部と、

該カム部の回転移動をアームの直線移動に変換する変«構と、

該変 «構により変換されたアームの直線移動を検出する検出装置とを設けてなる開閉検出装置。

2. 請求項 1記載の開閉検出装置において、

前記支軸を前記カバーと一体的に回転する構成とし、

力つ、前記力ム部を前記支軸に形成した凹部により構成したことを特徴とする開閉検出装置。

3 . 請求項 1記載の開閉検出装置において、

前記変 ma構を複数のアームにより構成し、

該複数のアームの内、互いに係合する一のアームと他のアームとの係合位置に、該一のアームの移動量を増幅させる增幅機構を設けたことを特徴とする開閉検出

4. 請求項 1記載の開閉検出装置において、

前記変構を複数のアームにより構成し、

該複数のアームの内、互いに係合する一のアームと他のアームとの係合位置に、該他のアームの移動方向を該一のアームの移動方向に変更させる移動方向変更機構を設けたことを特徴とする開閉検出装置。

5 . コンピュータ本体部と、該コンピュータ本体部に対して支軸を中心として回転する表示部と、前記コンピュータ本体部に対する表示部の開閉状態を検出する開閉検出装置とを有する携帯用コンピュータにおいて、前記開閉検出装置は、

前記表示部の回転に伴い回転移動するカム部と、

該カム部の回転移動をアームの直線移動に変換する変構と、

前記変«構により変換されたアームの! i镍移動を検出する検出装置とを設けてなることを特徴とする携帯用コンピュータ。

6 . 請求項 5記載の携帯用コンピュータにおいて、

前記支軸を前記表示部と一体的に回転する構成とし、

つ、前記力ム部を前記支軸に形成した凹部により構成したことを特徴とする携帯用コンピュータ。

7 . 請求項 5記載の携帯用コンピュータにおいて、

前記変換機構を複数のアームにより構成し、

該複数のアームの内、互いに係合する—のアームと他のアームとの係合位置に、該一のアームの移動量を增幅させる増幅機構を設けたことを特徴とする携帯用コンピュータ。

8 . 請求項 5記載の携帯用コンピュータにおいて、

前記変換機構を複数のアームにより構成し、

該複数のアームの内、互いに係合する一のアームと他のアームとの係合位置に、該他のアームの移動方向を該一のアームの移動方向に変更させる移動方向変更機構を設けたことを特徴とする携帯用コンピュータ。

9 . 請求項 1記載の開閉検出装置において、

前記基部は略平面状の表面部または表面部の対向面である略平面状の裏面部を備え、

ΙίίΙΕ変構は前記力ム部の回転移動を前記平面と略 ¥^な面上の t&IEアームの直線移動に変換することを特徴とする開閉検出装置。

1 0 . 請求項 5記載の携帯用コンピュータにおいて、

前記変構は前記力ム部の回転移動を前記平面と略亍な面上の前記アームの直線移動に変換することを特徴とする携帯用コンピュータ。

1 1 . 第 1筐体と、該第 1筐体に対して支軸を中心として回転する第 2筐体と、前記第 1筐体に対する前記第 2筐体の開閉状態を検出する開閉検出装置とを有する電子機器において、

前記開閉検出装置は、

前記第 2筐体の回転を前記部材の前記第 1筐体の平面上移動に変換する変換機構と、該変«構により変換された前記部材の平面上移動を検出する検出装置とを設けてなることを特徴とする電子機器。

1 2. 請求項 1 1記載の電子機器において、

前記第 2筐体の回転に伴い回転移動するカム部を備え、

前記変 «構は、該カム部の回転移動を前記部材の平面上移動に変換することを特徴とする電子機器。

1 3 . 請求項 1 2記載の電子機器において、

前記支軸を前記第 2筐体と一体的に回転する構成とし、

かつ、前記力ム部を前記支軸に形成した凹部により構成したことを特徴とする電子機器。

1 4 . 請求項 1 1記載の電子機器において、

前記変 «構を複数の部材により構成し、

該複数の部材の内、互いに係合する一の部材と他の部材との係合位置に、該ーの部材の移動量を増幅させる増幅機構を設けたことを特徴とする電子機器。

1 5 . 請求項 1 1記載の電子機器において、

前記変 «構を複数の部材により構成し、

該複数の部材の内、互いに係合する一の部材と他の部材との係合位置に、該他の部材の移動方向を該一の部材の移動方向に変更させる移動方向変更機構を設けたことを特徴とする電子機器。

1 6 . 請求項 1 1記載の電子機器において、

前記第 1筐体は略平面状の表面部または表面部の対向面である略平面状の裏面部を備え、

前記変構は前記第 2筐体の回転移動を前記部材の前記平面と略⁵ Ffiな面上の移動に変換することを特徴とする電子機器。