JPH0580893A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JPH0580893A
JPH0580893A JP3269081A JP26908191A JPH0580893A JP H0580893 A JPH0580893 A JP H0580893A JP 3269081 A JP3269081 A JP 3269081A JP 26908191 A JP26908191 A JP 26908191A JP H0580893 A JPH0580893 A JP H0580893A
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display
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power
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JP3269081A
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Shigeo Yoshida
茂夫 吉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示部の開閉動作を検出するセンサを不要と
し、したがってノイズを発生させず、かつコスト的にも
安価に表示部への電源部からの電力供給動作の制御を行
うことのできる電子装置を提供すること。 【構成】 表示部(3)の本体部(1)への係合を解除
するとき、摺動子(8)がリンク機構により回転子
(7)を回転させ、該回転子(7)の先端部(7b)が
キーボード(6)の特定キーを押圧し、作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等の電子装置に係り、特に開閉機
構により本体部に一体的に係合される表示部を備えた電
子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子装置において、その本体部に
一体的に係合される表示部の表示装置としては、液晶表
示装置やプラズマ表示装置が通常用いられている。これ
らの表示装置は、一般に低消費電力で動作し、それ故電
池を電源とする携帯用電子装置の表示装置として適して
いる。しかしながら、電子装置全体の消費電力に占める
表示装置の消費電力の割合は、かなり大きく、表示装置
の消費電力の低減が求められている。
【0003】また、液晶表示装置の場合、見やすさを向
上させるために液晶表示面の背面からバックライトを照
射することが多いが、このバックライト照射装置の寿命
が約2万時間程度の短時間であるため、この面からも不
要なときに表示装置の電源を遮断することが要求され
る。
【0004】これらの要求に対して開閉機構により本体
部に一体的に係合される表示部を備えた従来の電子装置
は、表示部の本体部への開閉動作を検出するセンサを設
け、表示部を本体部上に閉じたときは、該センサの出力
信号により、表示部への電源部からの表示用電力の供給
を遮断し、表示部を本体部から解放したときは、表示部
への電源部からの電力供給を行うといった制御を制御プ
ログラムにより行っていた。
【0005】また、表示部を開けたまま放置された場合
に備えて、入力装置として用いられるキーボードのキー
入力が所定の時間なされない場合に表示部への電源部か
らの表示用電力の供給を遮断し、再びキー操作がなされ
たときに表示部への電力の供給を再解するという制御も
なされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
装置の制御方法では、表示部の本体部への開閉動作を検
出するセンサ、例えば表示部の開閉機構を形成するヒン
ジの回転角によりオン・オフを行うスイッチを設ける必
要があり、該センサの設置により放射ノイズが発生した
り、また該センサ分のコストが余計に掛かるという欠点
があった。
【0007】本発明は、従来の電子装置のこのような欠
点を解消するためになされたものであり、表示部の開閉
動作を検出するセンサを不要とし、したがってノイズを
発生させず、かつコスト的にも安価に表示部への電源部
からの電力供給動作の制御を行うことのできる電子装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子装置は、入
力装置を有する本体部と、開閉機構により該本体部に一
体的に係合される表示部と、該表示部に表示用電力を供
給する電源部とを備えた電子装置において、前記表示部
の前記本体部への係合を解除するときに前記入力装置を
作動させる係合解除手段と、前記入力装置の作動により
前記電源部から表示部へ供給する電力を遮断又は接続す
る電源断続手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、入力装置を有する本体部と、開閉機
構により該本体部に一体的に係合される表示部と、該表
示部に表示用電力を供給する電源部とを備えた電子装置
において、前記開閉機構による前記表示部の前記本体部
への開閉動作時に前記入力装置を機構的に作動させる入
力装置作動手段と、前記入力装置の作動により前記電源
部から表示部へ供給する電力を遮断又は接続する電源断
続手段とを設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の電子装置は、表示部の本体部への係合
を解除するときに係合解除手段が入力装置を作動させ、
該入力装置の作動により電源断続手段が電源部から表示
部へ供給する電力を遮断又は接続する。これにより、表
示部の開閉動作を検出するセンサを格別に設けなくと
も、表示部への電力供給の制御ができる。
【0011】また、開閉機構による表示部の本体部への
開閉動作時に入力装置作動手段が入力装置を機構的に作
動させ、該入力装置の作動により電源断続手段が電源部
から表示部へ供給する電力を遮断又は接続する。これに
より、表示部の開閉動作を検出するセンサを格別に設け
なくとも、表示部への電力供給の制御ができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。
【0013】図2は、本発明の電子装置の第1の実施例
の一部切り欠き側面図であり、図1は図2の実施例の切
り欠き部の拡大図である。
【0014】図1,2において、入力装置としてのキー
ボード6を有する本体部1の先端部側壁には表示部3を
係合する係合金具5が設けられている。本体部1には、
キーボード6から入力されるデータの演算・記憶等を行
う演算回路・記憶回路や表示部3の表示装置の表示動作
を制御する制御信号を出力する出力回路や本体部1及び
表示部3の各部への電力供給を行う電源回路等が設けら
れている。
【0015】開閉機構を構成するヒンジ部2により表示
部3が本体部1と開閉自在に係合され、該表示部3には
液晶表示装置が設けられている。ヒンジ部2には、本体
部1と表示部3とを機構的に結合し、表示部3を回転さ
せて本体部1への開閉動作を行わせる回転軸が収納され
ている。また、該表示部3の先端部には該表示部3を本
体部1に係合せしめる係合機構4が設けられている。係
合機構4は表示部3を本体部1上に閉じたときに、自動
的に該表示部3が本体部1に係合され、表示部3が不用
意に開いてしまわないための機構である。また、この表
示部3の本体部1への係合状態を解除するため、操作者
が後述する操作釦3cを操作すると、この操作動作によ
り機構的にキーボード6が作動される。
【0016】該係合機構4の構成の詳細を図1を参照し
ながら説明する。
【0017】ガイド筒9中を図1の左右方向に摺動する
摺動子8は、スプリング11により左方向に付勢されて
おり、表示部3が本体部1上に閉じられ本体部1に係合
している図1(A)の状態のときは、表示部3の先端部
側壁に植立された固定子10によりその左側端面を固定
されている。この状態では摺動子8の先端部に形成され
た鈎部8bは、本体部1の先端部側壁に植設された係合
金具5に係合されている。
【0018】また、係合機構4として、回転子7が、表
示部3の先端部側壁に植設された回転軸12により回転
自在に軸支され、その回転軸12の上部に開設された長
孔7aが摺動子8の左端部近傍に植立された突起8aに
遊嵌し、該回転子7と摺動子8とはリンク機構として作
用し、係合解除手段を構成する。
【0019】さらに、回転子7の下方先端部7bは、図
1(B)に示すように、回転子7の右回転時にキーボー
ド6の特定キーを押圧し、該キーを作動させる。すなわ
ち、操作者が、摺動子8に植設された操作釦8cを押圧
しながら、スプリング11の付勢力に抗して、摺動子8
を右方向に摺動させ、該摺動子8の右側端面が、ガイド
筒9内に設けられた固定子13に接触する位置まで移動
させると、摺動子8の鈎部8bと係合金具5との係合が
解除され、表示部3は本体部1から解放される。
【0020】本実施例の電子装置においては、使用中断
時に表示部3を本体部1上に閉じる動作を、表示部3の
上部を下方に下げることにより行う。この結果、ヒンジ
部2を回転軸として表示部3が本体部1と平行状態にな
り、このとき係合機構4及び係合金具5が係合し、表示
部3が容易に開放されない状態に固定される。
【0021】この表示部3と本体部1との係合動作を図
1を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0022】図1(A)の本体部1と表示部3との係合
状態は、係合機構4及び係合金具5とが係合した後、操
作者が手を操作釦3cから放した状態であり、この状態
では摺動子8がスプリング11により左方向に摺動させ
られ、その左端面が固定子10に固定される。この状態
で摺動子8の鈎部8bと固定金具5とが係合している。
このとき、回転子7は摺動子8の突起8aにより左方向
に回転させられ、図1(A)のごとく、摺動子8と回転
子7の長孔7aとがほぼ直交する状態となって、回転子
7の先端部7bは表示部3から突出しない状態にある。
本実施例の場合、表示部3と本体部1との間隔は5mmで
あり、キーボード6のキーの上端面の本体部1の上面か
らの突出量は3mm、図1(A)状態での回転子7の先端
部7bの表示部表面からの突出量は1mmに設定されてい
る。このことから、図1(A)の状態では、回転子7の
先端部7bとキーの上端面との間隔は1mmあることとな
る。
【0023】次に、操作者が係合状態の解除のために操
作釦8cを右方向に移動させると、摺動子8がスプリン
グ11の付勢力に抗して右方向に移動し、図1(B)に
示すごとく、摺動子8の鈎部8bと固定金具5との係合
が解除される。これと同時に回転子7が摺動子8の突起
8aにより右回転させられ、回転子7の先端部7bがキ
ーボード6の特定キーの上面を押圧し、該キーが作動さ
れる。このときの回転子7の先端部7bの表示部3から
の突出量は4mmに設定されており、該先端部7bの突出
により前記特定キーは2mmほど下方へ押圧されて作動状
態となる。
【0024】この後、表示部3の開動作にともなって先
端部7bはキーボード6から離れていくことになり、操
作者が操作釦3cを放したとき図1(A)の状態に復帰
する。
【0025】また、表示部3が開状態からヒンジ部2を
軸として回転して閉状態となる場合は、摺動子8の先端
部8bが係合金具5に当接したとき、先端部8bの端部
の勾配によって摺動子8が右方向に移動し、この先端部
8bの移動動作に連動して回転子7が右方向に回転す
る。このことにより、回転子7の先端部7bが表示部3
から突出する。かくして、表示部3を本体部1上に閉じ
るときにも、キーボード6の特定キーが回転子7により
押圧され、作動されることとなる。
【0026】以上をより、表示部3の開閉動作ごとに回
転子7の先端部7bが表示部3から突出し、キーボード
6の特定キーが作動される。すなわち、表示部3の開閉
動作を検出するセンサを設けることなく、表示部の開閉
動作が特定キーの作動として検出されることとなる。な
お、この特定キーとして、本実施例ではシフトキーを押
すように機構部を設定してあるが、コントロールキー,
エスケープキーなど電子装置のアプリケーションが通常
使用しないキーが押されるように設計してもよい。
【0027】次に、本実施例の回路部の構成につき説明
する。
【0028】図3は、本実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0029】図3において、電源回路20は、本実施例
の本体部1及び表示部3の各部に電力を供給する。本実
施例の各部の電源電圧は、+5V,+24V,+12
V,−12Vである。
【0030】本体部1には、CPU21及びメモリ2
2,表示コントローラ23,リレー24,キーボード6
が設けられている。表示部3には、液晶表示装置25が
設けられている。
【0031】CPU21には、電源回路20から電源電
力が供給され、またシステムバス及びデータバス,アド
レスバスを介してメモリ22及び表示コントローラ2
3,リレー24,キーボード6と接続されている。CP
U21は、本実施例の各種の制御,計算等を行なう。
【0032】メモリ22は、本実施例のシステム制御に
必要な各種のデータやシステムプログラムが記憶されて
おり、またワークエリアとして利用される。
【0033】表示コントローラ23は、CPU21から
データを入力され、該データを液晶表示装置25に表示
するための表示信号を送出する。
【0034】リレー24は、液晶表示装置25の電源を
制御する。電源回路20の+24Vの出力端子が一方の
接点に接続され、他方の接点が液晶表示装置25の電源
入力端子に接続されている。該リレー24の制御端子に
はCPU21の出力ポートが接続されており、該リレー
24の断続動作はCPU21により制御される。本実施
例の場合、CPU21から論理レベル“1”の信号が入
力された場合、リレー24は電源回路20と液晶表示装
置25とを接続し、論理レベル“0”の信号が入力され
た場合は、電源回路20と液晶表示装置25とを切断す
る。すなわち、CPU21からの制御信号により表示部
3の電源が制御されることになる。
【0035】キーボード6は、各種のデータや操作指示
の入力を行う。
【0036】次に、図4のフローチャートを参照しなが
ら本実施例の回路的動作を説明する。
【0037】本実施例の電子装置の本体部1の電源スイ
ッチを投入すると、CPU21からリレー24に制御信
号が出力され、リレー24が接続される。これにより、
表示部3の液晶表示装置25にも電源回路20から電力
が供給される。また、表示部3の電源の状態を示す表示
フラグに“1”がセットされる(ステップS1)。すな
わち、初期状態で表示部3に電源が投入される。
【0038】次に、CPU21に内蔵されたタイマの計
数値を“0”にセットする(ステップS2)。このタイ
マにより表示部3に電源が投入されてからの経過時間が
計数される。
【0039】続いて、キーボード6のいずれかのキーの
入力操作がなされたか否かの判別がなされる(ステップ
S3)。この判別においては、表示部3の本体部1への
開閉動作とともに上述の機構により特定キーが作動させ
られた場合にも、当然、キーの入力操作がなされたもの
と判別される。
【0040】もし入力操作がなされた場合は、ステップ
S4に移行し、表示フラグが“1”かどうか判別する。
【0041】この結果表示フラグが“1”でない場合に
は、ステップS6に移行し、CPU21からリレー24
を接続する制御信号が出力され、表示部3に電源が投入
される。また、CPU21は、表示フラグを“1”にセ
ットする。これは前回のキーボード6の操作から所定時
間が経過し、CPU21から節電の為の制御信号がリレ
ー24に出力され、表示部3の電源が遮断された(ステ
ップS9)状態にある場合に表示部3に電源を投入する
ためである。すなわち、もし表示部3が閉じられた状態
にあって所定時間の経過により表示部の電源が自動的に
遮断されたものである場合には、上述した表示部3の解
放動作に伴う機構的な特定キーの作動により、自動的に
表示部3に電源が投入されることとなる。
【0042】表示フラグが“1”である場合には、CP
U21は、ステップS3でキーボード6の操作により入
力された入力信号をアプリケーションに伝える(ステッ
プS5)。
【0043】その後、再びステップS2においてタイマ
を設定し直し、キーボード入力の判別を行なう(ステッ
プS3)。
【0044】このようにキーボード6からのキー入力が
ある場合に、表示部3の電源状態を示す表示フラグの状
態を判別して、表示部3に既に電源が投入され表示フラ
グが“1”となっている場合のみキー操作がアプリケー
ションに入力され、表示部3の開閉動作によるキー作動
のときはアプリケーションに入力されないので、表示部
3の開閉時の特定キーのキー入力はアプリケーションに
とって無視されるものとなる。
【0045】ステップS3の判別の結果、キーボード6
からの入力がない場合は、この未入力状態の経過時間を
測定するために、CPU21はタイマをカウントアップ
する(ステップS7)。
【0046】引き続いて、このタイマの計数値を予め設
定した値と比較し、所定時間(本実施例では3分)が経
過したか否かを判別する(ステップS8)。
【0047】所定時間が経過していない場合には、再び
ステップS3に戻り、この間にキーボード6の操作がな
されたか否かを判別し、キーボード6の操作がなされて
いない場合には再びタイマをカウントアップすることと
なる(ステップS7)。
【0048】このようにして、所定時間が経過すると、
表示部3の電源を遮断する制御信号がCPU21からリ
レー24に出力され、リレー24が遮断され、表示部3
への電力の供給が遮断される。このとき、CPU21
は、表示部3の電力供給の状態を示す表示フラグを
“0”とする(ステップS9)。
【0049】かくして表示部3の電力供給を遮断した状
態で、次のキー操作を待機することとなる(ステップS
3)。
【0050】以上述べたごとく、本実施例においては、
表示部3を本体部1上に閉じた時、及び表示部3を本体
部1上から解放した時に係合機構4によりキーボード6
の特定キーが作動し、該特定キーの作動により、表示部
3に電源回路20から電力が供給される。そしてこの
後、所定時間内にキー操作がなされない場合には、所定
時間の経過により自動的に表示部3への電力の供給が遮
断されることとなる。
【0051】以上の機能を実現するために、本実施例に
おいては、表示部3の開閉動作を検出するセンサを設け
ず、係合機構4として通常の開閉ラッチ機構にリンク機
構を追加したのみで実現しており、コスト的に低廉であ
る。
【0052】また、本実施例では表示部3への電源電力
供給の遮断をキーボード6のキー操作の頻度によって制
御しているため、表示部3を本体部1上に閉じてから電
源の遮断が行なわれるまでに一定時間が必要である。し
かしながら、この時点では表示部3はすでに閉じられて
いるので、この点について操作者の実用上の問題は生じ
ない。さらに、表示部3を開けるときは、上記図4で説
明したように、表示部3の解放直後に電源が投入される
ので(ステップS6)、操作者は表示部3への電源制御
が行なわれなかった場合と同様に使用することができ
る。
【0053】なお、本実施例の場合、操作釦8cを表示
部3と平行に移動する機構としたが、操作釦3cを表示
部3と垂直に移動させるようにしてもよい。この場合、
キーボード6の特定キーが作動するストロークを操作者
が体感することができる。
【0054】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0055】図5は、本発明の第2の実施例の構成を示
す側面図である。
【0056】図5において、(A)は本実施例の表示部
3の解放状態を示し、(B)は閉じた状態を示す。
【0057】本実施例は、開閉機構2による表示部3の
本体部1への開閉動作時に入力装置作動手段により入力
装置を機構的に作動させる実施例である。
【0058】図5において、本体部1には、入力装置と
してのキーボード6及び図示しない演算回路,記憶回
路,制御回路,電源回路等が収納されている。
【0059】開閉機構を構成するヒンジ部2には、本体
部1と表示部3とを機構的に結合し、表示部3を回転さ
せて本体部1への開閉動作を行わせる回転軸が収納され
ている。
【0060】表示部3には液晶表示装置が設けられてい
る。
【0061】入力装置作動手段を構成する押圧部材30
は、表示部3の先端部近傍に固設され、図5(B)に示
すように、表示部3を本体部1上に閉じた場合に、キー
ボード6の特定キーを押圧し、該特定キーを作動させ
る。
【0062】本実施例の回路構成は図3に示した第1の
実施例の回路構成と同一であるのでその図示を省略す
る。
【0063】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら本実施例の回路的動作を説明する。
【0064】本実施例の電子装置の本体部1の電源スイ
ッチを投入すると、図3のCPU21からリレー24に
制御信号が出力され、リレー24が接続される。これに
より、表示部3の液晶表示装置25にも電源回路20か
ら電力が供給される(ステップS21)。すなわち、初
期状態で表示部3に電源が投入される。
【0065】次に、CPU21に内蔵されたタイマの計
数値を“0”にセットする(ステップS22)。このタ
イマにより表示部3に電源が投入されてからの経過時間
が計数される。
【0066】続いて、キーボード6のいずれかのキーの
入力操作がなされたか否か、すなわちキーボード6の状
態変化があったか否かの判別がなされる(ステップS2
3)。この判別においては、表示部3の本体部1への開
閉動作とともに上述の機構により特定キーが作動させら
れた場合にも、当然、キーの入力操作がなされたものと
判別される。また、表示部3が閉じられた状態で保たれ
るときは、特定キーは押圧部材30により押圧されたま
まの状態となるが、この状態はキーボード6の状態変化
が無い状態であると判別されることとなる。
【0067】もしキーボード6の状態変化があった場合
は、ステップS24に移行し、CPU21からリレー2
4を接続する制御信号が出力され、表示部3に電源が投
入される。これは前回のキーボード6の操作、すなわち
状態変化から所定時間が経過し、CPU21から節電の
為の制御信号がリレー24に出力され、表示部3の電源
が遮断された(ステップS27)状態にある場合に表示
部3に電源を投入するためである。すなわち、もし表示
部3が閉じられた状態にあって所定時間の経過により表
示部の電源が自動的に遮断されたものである場合には、
表示部3の解放動作により特定キーの押圧部材30によ
る押圧が解除され、キーボード6の状態が変化したこと
となり、自動的に表示部3に電源が投入されることとな
る。
【0068】その後、再びステップS22においてタイ
マを設定し直し、キーボード6の状態変化の判別を行な
う(ステップS23)。
【0069】ステップS23の判別の結果、キーボード
6の状態の変化のない場合は、この不変化状態の経過時
間を測定するために、CPU21はタイマをカウントア
ップする(ステップS25)。
【0070】引き続いて、このタイマの計数値を予め設
定した値と比較し、所定時間(本実施例では3分)が経
過したか否かを判別する(ステップS26)。
【0071】所定時間が経過していない場合には、再び
ステップS23に戻り、この間にキーボード6の操作が
なされ状態が変化したか否かを判別し、キーボード6の
状態が変化していない場合には再びタイマをカウントア
ップすることとなる(ステップS26)。
【0072】このようにして、所定時間が経過すると、
表示部3の電源を遮断する制御信号がCPU21からリ
レー24に出力され、リレー24が遮断され、表示部3
への電力の供給が遮断される(ステップS27)。
【0073】かくして表示部3の電力供給を遮断した状
態で、次のキーボード6の状態変化を待機することとな
る(ステップS23)。
【0074】以上述べたごとく、本実施例においては、
表示部3を本体部1上に閉じた時、及び表示部3を本体
部1上から解放した時に、押圧部材30によるキーボー
ド6の特定キーの押圧状態が変化し、この特定キーの状
態変化、すなわちキーボード6の状態変化により表示部
3に電源回路20から電力が供給される。そしてこの
後、所定時間内にキーボード6の状態変化がない場合に
は、所定時間の経過により自動的に表示部3への電力の
供給が遮断されることとなる。
【0075】以上の機能を実現するために、本実施例に
おいては、表示部3の開閉動作を検出するセンサを設け
ず、入力装置作動手段として押圧部材30を設けるのみ
で実現しており、コスト的に低廉である。
【0076】また、本実施例では表示部3への電源電力
供給の遮断をキーボード6の状態変化すなわちその操作
の頻度によって制御しているため、表示部3を本体部1
上に閉じてから電源の遮断が行なわれるまでに一定時間
が必要である。しかしながら、この時点では表示部3は
すでに閉じられているので、この点について操作者の実
用上の問題は生じない。さらに、表示部3を開けるとき
は、上記図6で説明したように、表示部3の解放直後に
電源が投入されるので(ステップS24)、操作者は表
示部3への電源制御が行なわれなかった場合と同様に使
用することができる。
【0077】本実施例の場合、キーボード6の特定キー
は、表示部3を閉じた状態で押圧されたままの入力状態
となるので、シフトキー,コントロールキー,エスケー
プキー等、単独では入力されないキーを特定キーとして
用いることが望ましい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電子装置に
おいては、係合解除手段又は入力装置作動手段が表示部
の本体部への開閉動作ごとに特定キーを作動し、該特定
キーの作動により表示部の電源を遮断又は接続するよう
にしたので、表示部の開閉動作を検出するセンサを設け
ることなく、表示部の電源制御ができる。従って、ノイ
ズ的にもコスト的にも問題なく表示部の電源制御が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の係合機構部を示す一部
切り欠き側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の全体的構成の一部切り
欠き側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第2の実施例の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 本体部 2 ヒンジ部 3 表示部 4 係合機構 5 係合金具 6 キーボード 7 回転子 8 摺動子 9 ガイド筒 12 回転軸 20 電源回路 24 リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/20 580 C 7343−5L G09F 9/00 312 6447−5G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力装置を有する本体部と、開閉機構に
    より該本体部に一体的に係合される表示部と、該表示部
    に表示用電力を供給する電源部とを備えた電子装置にお
    いて、前記表示部の前記本体部への係合を解除するとき
    に前記入力装置を作動させる係合解除手段と、前記入力
    装置の作動により前記電源部から表示部へ供給する電力
    を遮断又は接続する電源断続手段とを設けたことを特徴
    とする電子装置。
  2. 【請求項2】 入力装置を有する本体部と、開閉機構に
    より該本体部に一体的に係合される表示部と、該表示部
    に表示用電力を供給する電源部とを備えた電子装置にお
    いて、前記開閉機構による前記表示部の前記本体部への
    開閉動作時に前記入力装置を機構的に作動させる入力装
    置作動手段と、前記入力装置の作動により前記電源部か
    ら表示部へ供給する電力を遮断又は接続する電源断続手
    段とを設けたことを特徴とする電子装置。
JP3269081A 1991-09-20 1991-09-20 電子装置 Pending JPH0580893A (ja)

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