WO2004083745A1

WO2004083745A1 - 熱交換器

Info

Publication number: WO2004083745A1
Application number: PCT/JP1993/000585
Authority: WO
Inventors: Hideo Tokita; Shinji Ito; Toshinori Tokutake; Kanji Takasaki; Katsuyuki Takahashi
Original assignee: Hideo Tokita; Shinji Ito; Toshinori Tokutake; Kanji Takasaki; Katsuyuki Takahashi
Priority date: 1992-05-22
Filing date: 1993-04-30
Publication date: 2004-09-30
Also published as: US5975193A; JPH0818124B2; JPH05318098A

Description

明細書熱交換器技術分野

この発明は、力一クーラ一、ルームエアコン等の空気調和機用熱耷換器等として用いられるアルミニウム等の金属製の熱交換器に関する。背景技術

例えばエアコン用の熱交換器は、これを外部配管と接続するため、一般に、熱交換器本体から冷媒流通用パイプが導出され、その先端部に、外部配管接続用の継手部材が連結して設けられたものとなされている。従来この冷媒流通用パイプと纏手部材との連結は. パイプ.として、外面にろう材屬がクラッドされたアルミニゥムブレ一ジングシート製の電縫管を用い、該パイプの先端部を、継手部材のパイプ挿入孔に、セルフ治具のために圧入状態に挿入配置した状態で、パイプの外周面のろう材を利用して、ろう付けにより両者を接合ー傣化するというようにして行われていた。

しかしながら、パイプと継手部材との接合のために、パイプとして、プレージングシ一トによる電縫管などの、ろう材をクラッド'したクラッドパイプを使用したのでは、そのようなパイプが高価なものであることにより、熱交換器のコストアップを招くという問題があった。特に外部配管との関係等でパイプの長さを長くしなければならないような場合には.その問題は大きかった。

そこで、このような連結構造にかえて、最近では、 F I G 1 0に示されるように、パイプ 5 1として、ろう材がクラッドされていない例えばアルミニウム押出型材製の安価なベアパイプを使用し、パイプ 5 1のビ一ディング部 5 2と継手部材 5 3との間にリング状のろう材 5 4を挟み込むようにして、パイプ 5 1の先端部を継手部材 5 3のパイプ揷入孔 5 5内に圧入状態に配置し、その状態でろう付けを行うという方法が採用されるようになつている。

しかしながら、このような構造によるときは、パイプ 5 1の先端部が継手部材 5 3のパイプ揷入孔 5 5内に圧入されるものとなされているために、リング状ろう材 5 4のセットをし忘れ.た場合でも、両者が仮組状態に結合されてしまい、そのため、ろう材 5 4を付けないまま炉入れされてしまうことが希に起こって、接合不良を生じるといった問題か:あつた。特に炉上がり状態の接合部にはフラックスが付着しているため、ろぅ材によるろう付けがなされたかどうかの判別が非常に難しく、またフラックスによる接合力で、ある程度の接合状態が得られしまうため、次工程のリ一ク検査をパスしてしまう危険性があった。

この発明は、上記のような従来の欠点に鑑み、熱交換器本体から導出された熱交換媒体流通用パイプと外部配管接続用継手部材とを、コスト的に有利にしかも、確実にろう付け接合することができる構造の熱交換器を提供することを目的とする。発明の開示

この発明は、熱交換器本体から導出された熱交換媒体流通用パイプと、パイプ揷入孔が設けられた外部配管接続用継手部材とが備えられ、熱交換媒体流通用パイプの先端部が、その外周面とパイプ挿入孔内周壁との間に筒状のろう材を介在させた状態に、パイプ揷入孔内に圧入状態に配置され、かつ、パイプと継手部材とが前記筒状ろう材を介してろう付けにより接合一体化されてなることを特徵とする熱交換器を要旨とする。上記構成では、熱交換媒体流通用パイプの先端部が、その外周面と継手部材のパイプ挿入孔内周壁との間に筒状のろう材を介在させた状態に、パイプ挿入孔内に圧入状態に配置されるものとなされていることにより、この筒状のろう材を使甩しなければ、パイプと継手部材とが、仮組状態に結合されない。従って、パイプと継手部材との仮組結合作業では、筒状のろう材が忘れられることなく必ず装着されることになり、ろう材なしで炉入れされてしまう危険性が完全に排除される。従って、パイプと継手部材とが確実にろう付けされる。図面の簡単な説明

F I G. 1は、冷媒入口用パイプと外部配管接続用の継手部材との接合構造の一実施例を示すもので、 F I G. 1 Aは接合部の縦断面図、 F I G, 1 Bは筒状ろう材の縦断面図、 F I G. 1 Cは入口用パイプ、継手部材、及び筒状ろう材を分雛状態にして示す斜視図である。

F I G. 2は、他の実施例を示すもので、 F I G. 2Aは接合部の縦断面図、 F I G. 2 Bは筒状ろう材の縦断面図である。

F I G. 3は、 F I G. 2の変形例を示すもので、筒状ろう材の一部切欠き斜視図である。

F I G. 4は、更に他の実施例を示すもので、 F I G. 4Aは接合部の縦断面図、 F I G, 4 Bは筒状ろう材め縦断面図である。

F I G. 5は、更に他の実施例を示すもので、接^部の縦断面図である a

F I G. 6は、更に他の実施例を示すもので、接合部の縦断面図で'ある

F I G. 7は、更に他の実施例を示すもので、 F I G. 7Aは接合部の縦断面図、 F I G. 7 Bは.入口用パイプ、継手部材、及び筒状ろう材を分離状態にして示す断面図である。

F I G. 8は、 F I G. 7の変形例を示すもので、筒状ろう材の縦断面図である。

F I G. 9は、熱交換器の全体構成を示すもので、 F I G. 9 Aは正面図、 F I G. 9 Bは平面図である。

F I G. 1 0は、入口用パイプと継手部材との従来の接合構造を示す . 縦断面図である。. 発明を実施するための最良の形態

次に、この発明を、いわゆるマルチフロータイプないしはパラレルフ口一タイプと称されるカークーラー用アルミニウム製凝縮器に適用した実施例について説明する。なお、本発明は、ルームエアコン用熱交換器、オイルクーラ一等の各種用途の熱交換器やチュープを蛇行状に曲璃して熱交換'器コアを構成したいわゆるサーペン夕ィン夕ィプの熱交換器等の各種タイプの熱交換器に広く適用されうるものであることはいうまでもない。

F I G, 9に示される熱交換器において、 1は偏平チューブ、 2はコルゲートフィンで、これらは並列状態に上下方向に交互に配置されている。 3、 3は左右 1対の中空ヘッダーで、偏平チューブ 1の両端に連通状態に接続されている。なお、 4は仕切部材で、冷媒がチューブ 1群を蛇行状に流通するようにへッダー 3、 3内を所定高さ位置において仕切つている。 5、 5はサイドプレートで、上下最外側のコルゲ一卜フィン 2、 2を保護するためにその外側に配置されたものである。

そして、 6は冷媒入口用パイプ、 7は同出口用パイプで、ヘッダー 3、

3に連通状態に接銃されている。 8は、入口用パイプ 6の先端部に接合されたフランジ結合式の辆手部材、 9は、出口用パイプ 7の先端部に接合されたフレア結合式の継手部材である。

上記各熱交換器構成部材において、偏平チューブ 1は、アルミニウム製の押出型材によるもので、内部が仕切り壁により複数個の室に区画されて耐圧性能が高められた、いわゆるハモニカチューブである。なお、押出型材によらず、電縫管等が使用されることもある。 '

コルゲートフィン 2は、チューブ 1の幅と略同じ幅のシート材をコルゲート状に成形してルーバーを切り起こしたもので、このシ一ト材としてろう材層がクラッドされたアルミニウムプレージンダシー卜が使用されている。

ヘッダー 3、 3は、片面又は両面にろう材層がクラッドされた 1枚のアルミニウムブレージングシートを、両側縁部突き合わせ状態に曲.成することにより、パイプ状となした円筒状のへッダ一パイプ 3 aと、その上下開口端部を外嵌め状態に塞ぐアルミニゥム製へッダーキャップ 3 b とからな'る。このヘッダー 3 3にはチューブ 1の端部を挿入するチユープ揷入孔が列設され、また所定の位置に入口用パイプ 6、出口用パイブ 7 'の基端部を揷入するパイプ挿入孔等が形成されている。なお、へッダ—パイプ 3 _aとしては電縫管、押出管等が使用されることもある。冷媒入口用パイプ 6は、ろう材がクラッドされていないベアのアルミ二ゥム製押出管ないしは引抜管によるもので、外部配管との関係によりその長さが比較的長く、かつ基端部において曲がり部を有するものとなされている。そして、 F I G . 1に示されるように、この入口用パイプ 6の先端部外周面には外方突出状のビーディング部 1 1が形成されている o

冷媒入口用継手部材 8は、上面に平面部 8 aを有する所定形状のアルミニゥム製ブロック体によるフランジ式継手部材で、該上面平面部 8 _a には、前記入口用パイプ 6の先端部を挿入する挿入孔 1 0が設けられている。この挿入孔 1 0は、前記入口用パイプ 6よりも大きな径に形成されており、パイプ 6の先端部を.直接挿入した状態では、容易に拔出されるものとなされている。なお、この挿入孔 1 0の先端部には相対的に径小な冷媒遒路孔 1 3が連設され、両者間に段部 1 4が形成されている。

この入口用パイプ 6と入口用継手部材 8とのろう付けのために筒状のろう材 1 5が使用されている。この筒状ろう材 1 5は、両面にろう材層' がクラッドされたクラッド材によるもので、例えばアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことなどにより製作されたものである。この筒状のろう材 1 5は、入口用パイプ 6の先端部が継手部材 8の挿入孔 1 0内に配置された状態で、該パイプ 6先端部の外周部と揷入孔 1 0 の内周壁との間に介在されるものである。そして、その介在状態において、入口用パイプ 6の外周面が筒状ろう材 1 5の内周面に圧接されると共に筒状ろう材 1 5の外周面が揷入孔 1 0の内周壁に圧接されそれによつてパイプ 6の先端部が挿入孔 1 0内に圧入状態に配置されるようになされている。

この筒状ろう材 1 5は、筒状'本体部 1 5 eの一端部に径方向外方に突出した第 1 フランジ 1 5 aが設けられると共に他端部に径方向内方に突出された第 2フランジ 1 5 bが設けられたものとなされている。そして、第 1 フランジ 1 5 aが継手部材 8の上面平面部 8 aに当接されると共に、第 2フランジ 1 5 bが挿入孔 1 0の内方先端の段部 1 4に当接される寸法長さに設計されている。

また、この筒状ろう材 1 5の第 1フランジ 1 5 a側の開口部は、パイプ 6の挿入をスムーズに行いうるように、曲面ラッパ状開孔部 1 5 cに形成されていると共に、第 2フランジ 1 5 b側の外周縁部も、継手部材

8の掙入孔 1 0への揷入をスムーズに行いうるように、曲面縁部 1 5 d に形成されている。なお、出口用パイプ 7及びフレア式の出口用継手部

一 0 ― 材 9については、詳細に図示説明しないが、フレア式を採用しつつ、入口側と同様の構成を有するものとなされてよい。

熱交換器の製造においては、まず、各熱交換器構成部材を相互に仮組状態に組み立てる。

即ち、複数本の偏平チューブ 1をその厚さ方向に所定間隔おきに並列状態に配置して、その両端にヘッダー 3、 3を、チューブ揷入孔にチュープ 1の端部を挿入することにより、嵌め合わせると共に、コルゲートフィン 2をチューブ 1間に挿入配置し、その他、仕切部材 4、サイドプレート 5、 5等を組付け、熱交換器本体に組み立てる。

—方、入口用パイプ 6と継手部材 8とを組み合わせる。即ち、入口用パイプ 6の先端部を筒状ろう材 1 5の内部に第 1フランジ 1 5 a側から挿入すると共に、筒状ろう材 1 5を第 2フランジ 1 5 b側から継手部材 8の揷入孔 1 0内に挿入する。これにより、入口用パイプ 6の先端部は継手部材 8の揷入孔 1 0内に圧入状態に配置され、織手部材 8とパイプ 6とは、そのセルフ治具作用によって結合される。なお、筒状ろう材 1 5を介在させない状態では、三者の寸法関係により、継手部材 8とパイプ 6とは結合状態に組み合わされない。そのため、組立て作業において、継手部材 8とパイプ 6とは筒状ろう材 1 5を介在させた状態に確実に組み合わされることになり、誤組立が防止される。

なお、この状態において、パイプ 6のビーディング部 1 1は筒状ろう材 1 5の第 1フランジ 1 5 aに当接され、また、筒状ろう材 1 5の第 2 フランジ 1 5 bは段部 1 4に当接されると共に、同ろう材 1 5の第 1フランジ 1 5 aは継手部材 8の上面平面部 7 aに当接されている。

そして、継手部材 8を組み合せた入口用パイプ 6の基端部を、前記熱交換器本体組立体のへッダ一 3のパイプ挿入孔に揷入配置する。出口側のパイプ 7及び継手部材 9についても略同様である。以上により、熱交換器に組み立てられる。

しかるのち、この熱交換器組立体を炉中に入れ、フラックスろう付け、ないしは真空ろう付けを行い、全体を接合一体化する。このろう付けによって、入口用パイプ 6と継手部材 8とは、筒状ろう材 1 5により、確実に接合一体化される。

しかも、パイプ 6と継手部材 8とは、筒状ろう材 1 5により圧入状態においてろう付けされていることより、シール性に優れた接合が実現さレな 0

加えて、本実施例では、パイプ 6のビーディング部 1 1と、筒状ろう材 1 5の第 1フランジ部 1 5 aとが、環状に接触されるようになされている。また、筒状ろう材 1 5の第 2フランジ 1 5 bと挿入孔段部 1 4とが環状に接触されるようになされている。更に、筒状ろう材 1 5の第 1 フランジ 1 5 aと継手部材 8の上面平面部 8 aとが環状に接触されるようになされている。従ってパイプ 6と繼手部材 8とを一層確実なシール伏態にろう付け接合することができる。以上により、熱交換器に製造される。

F I G . 2に示される実施例では筒状ろう材 1 5の筒状本体部 1 5 eがテーパー管状に形成され、筒状ろう材 1 5内へのパイプ 6の揷入、継手部材 8の揷入孔 1 0への筒状ろう材 1 5の挿入をスムーズに行いうるようになされている。

また、第 1フランジ 1 5 aには、その外周縁部に、外方斜め上方に立ち上げられた立ち上がり縁部 1 5 f が形成されていて、パイプ 6のビーデイング部 1 1と立ち上がり縁部 1 5 f 、及び、立ち上がり縁部 1 5 f と継手部材 8の上面平面部 8 aとの間に環状のろう材溜まり 1 7 、 1 8 が形成されるようになされており、ろう付けの品質向上が図られている。

F I G . 3に示される実施例では、筒状ろう材 1 5の筒状本体部 1 5 eが、 F I G . 2に示される実施例におけるものと同様に、テーパー管状に形成されており、かつ、該筒状本体部 1 5 eが、第 2フランジ 1 5 bを含む先端部側において、周方向に複数個のスリット 1 9…にて切られたものとなされている。このような構成により、特にテーパー管タイプの筒状ろう材において、パイプ 6を揷入することによる筒状ろう材 1 5の割れを防止することができる。

F I G . 4に示される実施例では、筒状ろう材 1 5の筒状本体部 1 5 e力その第 1フランジ 1 5 a側の半部において中央部を細くした鼓状筒部 1 5 gに形成されると共に、これに連接して第 2フランジ 1 5 b側の半部が中央部を太くした樽状筒部 1 5 hに形成されたものとなされている。この筒状ろう材 1 5によれば、鼓状筒部 1 5 gによって、パイプ 6と'筒状ろう材 1 5とが全周において圧接され、しかも、樽状筒部 1 5 hによって、継手部材 8の揷入孔 1 0内周壁と筒状ろう材 1 5とが全周において圧接される。従ってろう付けによりパイプ 6と纖手部材 8 とをシール性高く接合することができる。

F I G . 5に示される実施例では、筒状ろう材 1 5が先端部の第 2 フランジ 1 5 bを省略したものに形成され、かつ、継手部材 8の揷入孔

1 0への筒状ろう材 1 5の揷入状態において、該筒状ろう材 1 5の先端部が挿入孔 1 0の段部 1 4から離間された状態に配 gされるものとなされている。また、パイプ 6におけるビーディング部 1 1の形成位置も、揷入孔 1 0へのパイプ 6の挿入状態において、パイプ 6の先端が揷入孔

1 0の段部 1 4から離間されるように設定されている。これにより、各部材に多少の寸法誤差があっても、パイプ 6のビーディング部 1 1を、筒状ろう材 1 5の第 1フランジ 1 5 aに確実に環状に当接せしめることができると共に、筒状ろう材 1 5の第 1フランジ 1 5 aを継手 ¾5材 8上面平面部 8 aに確実に環状に当接せしめることができ、シール性の高い接合状態を得ることができる。

F I G . 6に示される実施例では、筒状ろう材 1 5を介在させた状態にパイプ 6と継手部材 8とを圧入結合した状態において、パイプ 6の先端部が揷入孔 1 0の段部 1 .4から離間状態に配置されるものとなされると共に、筒状ろう材 1 5.の第 2フランジ 1 5 bが、パイプ 6の先端と揷入孔 1 0の段部 1 4との間に、これらから離間した状態に配置されるものとなされている。このような構成によっても、 F I G . 5に示される実施例の場合と同様に、各部材に多少の寸法誤差があっても、：パイプ 6 のビーディング部 1 1を、筒状ろう材 1 5の第 1フランジ 1. 5 aに確実に環状に当接せしめることができると共に、筒状ろう材 1 5の第 1フランジ 1 5 aを継手部材 8の揷入孔 1 0の開口周縁部に確実に環状に当接せしめることができ、シール性の高いろう付け接合部を得ることができ

F I G . 7に示される実施例は繼手部材としてフレア式鏗手 8が採用されたものである。そして、そのパイプ揷入孔 1 0が、先窄まり状のテーパー孔に形成されている。また筒状ろう材 1 5は第 1及び第

2フランジ 1 5 a 1 5 bが省略され、かつ、揷入孔 1 0に対応するテ一パー管状に形成されている。更に、パイプ 6は、その先端部が、筒状ろう材 1 5の内周形状に対応する先窄まり状のテーパー管状に形成されている。そして、筒状ろう材 1 5を介在させた状態にパイプ 6の先端部が継手部材 8の挿入孔 1 0内に圧入状態に配置されている。このような構成により、パイプ 6と筒状ろう材 1 5、及び、筒状ろう材 1 5と継手部材 8とが互いに広い範囲にわたって確実に密接状態に組み合わされることとなり、パイプ 6と継手部材 8とがシール性髙くろう付け接合される。なお、本実施例の形式において、 F ί G. 8に示されるように、筒状ろう材 8は、フランジ 1 5 i付きに、プレス加工して製作されたものとなされていてもよい。

上述の次第で、この発明は、筒状ろう材を使用して熱交換媒体流通用パイプと継手部材とがろう付けされたものとなされているから、パイプとして、従来のように、ろう材がクラッドされたクラッドパイプを使用する必要がなく、安価なベアパイプを使用することができ、パイプと継手部材との接合をコスト的に有利に行うことができる。

しかも、パイプの先端部が、その外周面と継手部材のパイ.プ挿入孔内周壁との間に筒状ろう材を介在させた状態に、パイプ揷入孔内に圧入状態に配置されるものとなされているから、この筒状ろう材を使用しなければパイプと継手部材とが仮組状態に圧入結合されず、そのため、作業者が筒状ろう材の取付けを忘れるというような失敗をするごとが防止され、パイプと継手部材とを確実にろう付けすることができる。産業上の利用可能性

この発明は、カークーラー、ルームエアコン等の空気調和機用熱交換器等として用いられるアルミニゥム等の金属製の熱交換器に用いるのに適している。

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Claims

請求の範囲

1 . 熱交換器本体から導出された熱交換媒体流通用パイプと、パイプ挿入孔が設けられた外部配管接続用継手部材とが備えられ、熱交換媒体流通用パイプの先端部が、その外周面とパイプ揷入孔内周壁との間に筒状のろう材を介在させた状態に、パイプ挿入孔内に圧入状態に配置され、かつ、パイプと継手部材とが前記筒状ろぅ材を介してろう付けにより接合一体化されてなることを特徴とする熱交換器。

2 . 熱交換媒体流通用パイプは、ろう材がクラッドされていないベア材からなるものである、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

3 . 継手部材は、上面に平面部を有する所定形状のブロック体によるフランジ式継手部材であり、該上面平面部にパイプ挿入孔が設けられている請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

4 . パイプ揷入孔は熱交換媒体流通用パイプよりも大きな径に形成され、パイプの先端部を直接挿入した状態では、容易に抜出されるものとなされている、 it求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

5 . パイプ挿入孔の先端部に、相対的に徑小な冷媒通路孔が違設され、両者間に段部が形成されている、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

6 . 筒状ろう材は、両面にろう材層がクラッドされたクラッド材からなる、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

7 . 筒状ろう材は、アルミニウム両面ブレージングシートにプレス加ェを施すことによ製作されたものである、請求の範囲第 6項に記載の熱交換器。

8 . 筒状ろう材は、筒伏本体部の一端部に径方向外方に突出した第 1 フランジが設けられると共に、他端部に径方向内方に突出された第 2フランジが設けられたものである、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

9 . 継手部材は、上面に平面部を有する所定形状のプロック体によるフランジ式継手部材であり、該上面平面部にパイプ挿入孔が設けられ、該挿入孔の先端部に段部が形成されてなる一方、

筒状ろう材は、筒状本体部の一端部に径方向外方に突出した第 1フランジが設けられると共に、他端部に径方向内方に突出された第 2フランジが設けられ、第 1フランジが継手部材の上面平面部に当接された状態において第 2フランジが揷入孔の内方に形成された段部に当接されるものとなされている、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

1 0 . 筒状ろう材は、その第 1フランジ側の開口部が曲面ラッパ状開孔部に形成されると共に、第 2フランジ側の外周縁部が曲面縁部に形成されている、請求の範囲第 8項に記載の熱交換器。

1 1 . 熱交換媒体流通用パイプは、その先端部外周面に外方突出状のビーディング部が形成されている、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

1 2 . 筒状ろう材はその筒状本体部がテーパー管状に形成されている、請求の範囲第 8項に記載の熱交換器。

1 3 . 筒状ろう材は、第 1フランジの外周縁部に外方斜め上方に立ち上げられた立ち上がり籙部が形成されている、請求の範囲第 8項に記載の熱交換器。

1 4 . 筒状ろう材は、その筒状本体部がテーパー管状に形成され、かっ該筒状本体部が第 2フランジを含む先端部側において、周方向に複数個のスリツトにて切られたものとなされている、請求の範囲第 8項に記載の熱交換器。

1 5 . 筒状ろう材は、筒状本体部がその第 1フランジ側の半部において中央部を細くした鼓状筒部に形成されると共に、これに連接して第 2 フランジ側の半部が中央部を太くした樽状筒部に形成されたものとなされている、請求の範囲第 8項に記載の熱交換器。

1 6 . 筒状ろう材は、筒状本体部の一端部に径方向外方に突出した第 1フランジを有するもので、継手部材の挿入孔への挿入状態において、該筒状ろう材の先端部が挿入孔の内方に形成された段部から離間された状態に配置されるものとなされる一方、

熱交換媒体流通用パイプは、その先端部外周面に外方突出状のビーディング部が形成されたもので、該ビ一ディング部の形成位置が揷入孔へのパイプの挿入状態においてパイプの先端が揷入孔の内方に形成された段部から離間されるように設定されてなる、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

1 7 . 筒状ろう材は、筒状本体部の一端部に径方向外方に突出した第 1フランジが設けられると共に、他端部に径方向内方に突出された第 2 フランジが設けられたものであり、

熱交換媒体流通用パイプはその先端部外周面に外方突出状のビ一ディンダ部が形成されたものであり

筒状ろう材を介在させた状態にパイプと継手部材とを圧入結合した伏態において、パイプの先端部が揷入孔に形成された段部から離間状態に配置されるものとなされると共に、筒状ろう材の第 2フランジがパイプの先端と揷入孔の段部との藺に、これらから離間した ^態に配置されるものとなされている、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

1 8 . 継手部材は、フレア式継手であり、そのパイプ揷入孔が先窄まり状のテーパー孔に形成されており、

筒状ろう材は、揷入孔に対応するテーパー管状に形成されており、パイプは、その先端部が筒状ろう材の内周形状に対応する先窄まり状のテーパー管状に形成されている、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。

1 9 . 筒状ろう材は、筒状本体部の一端部に径方向外方に突出したフランジが設けられている、請求の範囲第 1項に記載の熱交換器。