WO2004062542A1 - パンツ型の使い捨て着用物品 - Google Patents

Abstract

物品１Ａの股下域７には、第１脚周り側部１１から股下域７の中央７ａへ向かう一対の第１折曲線１９と、第２脚周り側部１２から股下域７の中央７ａへ向かう一対の第２折曲線２０とが形成されている。股下域７は、第１脚周り側部１１と第１折曲線１９とに囲繞された第１ゾーン２１と、第２脚周り側部１２と第２折曲線２０とに囲繞された第２ゾーン２２と、それらゾーン２１，２２を除く第３ゾーン２３とに区分されている。コア４の側縁４ａ近傍には、それらゾーン２１，２２を脚周り方向へ通過して第３ゾーン２３に達する第１および第２弾性部材２４，２５が収縮可能に取り付けられている。物品１Ａでは、それらゾーン２１，２２が弾性部材２４，２５の収縮力で脚周り方向内方へ引き寄せられて脚周り開口１５の内側へ凸となるタック２６，２７を形成している。

Description

明 細 書 パンヅ型の使い捨て着用物品 技術分野

本発明は、 排泄物を吸収、 保持するパンヅ型の使い捨て着用 物品に関する。 背景技術

互いに対向する前後胴周り域と、 それら胴周り域の間に位置 する股下域とを備え、 透液性シー トおよび不透液性シ一 ト と、 それらシー トの間に介在して前後胴周り域間に延びる吸液性コ ァとから構成され、 胴周り開口および一対の脚周り開口とを有 し、 股下域に脚周り開口の内側へ凸となるタ ックが形成された パンヅ型の使い捨て着用物品がある （特開 2 0 0 2 — 3 5 0 3 3号公報参照）。

特開 2 0 0 2 — 3 5 0 3 3号公報に開示の物品は、 前後胴周 り域に幅方向へ延びる胴周り端部および縦方向へ延びる胴周り 側部と、 股下域に脚周り方向へ延びる一対の脚周り側部とを有 し、 互いに重なり合う胴周り側部が縦方向へ並ぶ多数の熱融着 線を介して固着されている。 この物品には、 脚周り側部間を幅 方向へ横切って股下域の中央で交差する一対の折曲線が形成さ れている。 股下域は、 脚周り側部と折曲線とに囲繞された実質 的に三角形状の第 1および第 2 ゾーンと、 それらゾーンを除く 残余の第 3ゾーンとに区分されている。 この物品では、 折曲線 を介して第 3 ゾーンの間に折り込まれた第 1および第 2 ゾーン が脚周り開口の内側へ凸となる一対のタ ックを形成している。 この物品は、 第 1および第 2ゾーンが第 3ゾーンの間に折り込 まれているので、 それらゾーンを折り込む以前と比較し、 股下 域の幅寸法を小さ くすることができる。

前記特開 2 0 0 2 — 3 5 0 3 3号公報に開示の物品では、 そ の着用時に着用者が両脚を物品の脚周り開口へとおすと、 折曲 線が折り返されてタックが展開し、 股下域の幅寸法がタ ックを 形成する以前に戻ってしまう。 股下域の幅寸法がタ ックを形成 する以前に戻る と、 股下域の幅寸法が着用者の股間のそれよ り も大き くなる場合があり、 股下域が着用者の股間に納まらず、 所定の厚みと剛性とを有するコアが嵩張って違和感がある。 ま た、 股下域の幅寸法が着用者の股間の幅寸法よ り も大き く なる と、 股下域が着用者の股間に締め付けられ、 股下域のコアが不 規則に折れ曲がった り、 コアに不規則な多数の皺が形成され、 股下域における排泄物吸収機能が低下して股下域からの排泄物 の横漏れの原因となる。

本発明の目的は、 股下域に展開し難いタ ックを形成し、 股下 域の幅寸法を小さ く して股下域を着用者の股間に納めることが できるパンヅ型の使い捨て着用物品を提供することにある。 発明の開示

前記課題を解決するための本発明の前提は、 互いに対向する 前胴周り域および後胴周り域と、 それら胴周り域の間に位置す る股下域とを備え、 前記前後胴周り域に幅方向へ延びる胴周り 端部および縦方向へ延びる胴周り側部と、 前記股下域に脚周り 方向へ延びる第 1および第 2脚周り側部とを有し、 前記胴周り 側部が連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成され 前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なく とも該股下域 に吸液性コァが配置されたパンツ型の使い捨て着用物品である 前記前提における本発明の特徴と して、 前記股下域には、 前 記第 1脚周り側部の前記前後胴周り域寄り に位置する 2点から 該股下域の中央に向かって幅方向へ延びる一対の第 1折線と、 前記第 2脚周り側部の前記前後胴周り域寄りに位置する 2点か ら該股下域の中央に向かって幅方向へ延びる一対の第 2折線と が形成され、 前記股下域が、 前記第 1脚周り側部と前記第 1折 線とに囲繞されて該股下域の中央へ向かって先細りの第 1 ゾー ンと、 前記第 2脚周り側部と前記第 2折線とに囲繞されて該股 下域の中央へ向かって先細りの第 2 ゾーンと、 前記第 1 および 第 2 ゾーンを除く残余の第 3ゾーンとに区分され、 前記第 1 ゾ 一ンを脚周り方向へ通過して前記第 3ゾーンに達する第 1弾性 部材が、 前記第 1脚周り側部に位置する前記コァの側縁近傍に 収縮可能に取り付けられ、 前記第 2 ゾーンを脚周り方向へ通過 して前記第 3ゾーンに達する第 2弾性部材が、 前記第 2脚周り 側部に位置する前記コアの側縁近傍に収縮可能に取り付けられ 前記第 1 ゾーンが、 前記第 1弾性部材の収縮力で脚周り方向内 方へ引き寄せられて前記脚周り開口の内側へ凸となるタ ックを 形成し、 前記第 2 ゾーンが、 前記第 2弾性部材の収縮力で脚周 り方向内方へ引き寄せられて前記脚周り開口の内側へ凸となる 夕ヅクを形成していることにある。

本発明の実施の態様の一例としては、 所定の倍率に伸長した 前記第 1および第 2弾性部材の長さ寸法を 1 0 0 としたときの それら弾性部材の収縮率が 2 5〜 7 0 %の範囲にある。

本発明の実施の態様の他の一例と しては、 前記第 1および第 2弾性部材の伸長応力が 0 . 1 〜 3 . O Nの範囲にある。

本発明の実施の態様の他の一例としては、 前記第 1および第 2ゾーンに位置する前記コァの剛性が前記第 3ゾーンに位置す る前記コアのそれより も低い。

本発明の実施の態様の他の一例としては、 前記コアが前記第 1および第 2ゾーンに存在していない。

本発明の実施の態様の他の一例としては、 前記物品が、 肌当 接側に位置する透液性シー ト と、 肌非当接側に位置する不透液 性シート と、 それらシートの間に介在する前記コアとから構成 されている。 図面の簡単な説明

図 1は、 一例として示す着用物品の斜視図。

図 2は、 弾性部材の収縮力に杭してタ ックを展開した状態で 示す図 1の物品の斜視図。

図 3は、 前後胴周 り域の連結を解除した状態で示す図 1の物 品の部分破断展開平面図。

図 4は、 図 1 の I V— I V線矢視断面図。

図 5は、 他の一例として示す着用物品の斜視図。

図 6は、 弾性部材の収縮力に杭してタ ックを展開した状態で 示す図 5の物品の斜視図。

図 7は、 前後胴周 り域の連結を解除した状態で示す図 5の物 品の部分破断展開平面図。

図 8は、 図 5の V I I I— V I I I線矢視断面図。 発明を実施するための最良の形態

添付の図面を参照し、 本発明に係るパンツ型の使い捨て着用 物品の詳細を説明すると、 以下めとおりである。

図 1 , 2は、 一例として示す着用物品 1 Aの斜視図と、 弾性 部材 2 4 , 2 5の収縮力に杭してタ ック 2 6 , 2 7を展開した 状態で示す図 1の物品 1 Aの斜視図とであ り、 図 3 , 4は、 胴 周り側部 1 0の連結を解除した状態で示す図 1の物品 1 Aの部 分破断展開平面図と、図 1の I V— V I線矢視断面図とである。 図 1〜 3では、 幅方向を矢印 L、 縦方向を矢印 Mで示し、 脚周 り方向を矢印 N (図 1， 2のみ） で示す。 図 3は、 物品 1 Aを 幅方向と縦方向とへ伸長させた状態にある。 なお、 表面シート 2や中間シー ト 3、 外装シート 5の内面とは、 コア 4に対向す る面をいい、 それらシー ト 2 , 3 , 5の外面とは、 コア 4に非 対向の面をいう。

物品 1 Aは、 透液性表面シー ト 2 (透液性シー ト ) および中 間シー ト 3と、 それらシー ト 2 , 3の間に介在する吸液性コア 4と、中間シ一 ト 3の外側に位置する不透液性外装シー ト 5(不 透液性シート） と、 各伸縮性弾性部材 1 6 , 1 7 , 1 8 , 2 4， 2 5 とから構成されている。 物品 1 Aでは、 コア 4を挟んで表 面シー ト 2が肌当接側に位置し、 中間シー ト 3 と外装シー ト 5 とが肌非当接側に位置している。 物品 1 Aは、 互いに対向する 前胴周り域 6および後胴周り域 8 と、 それら胴周り域 6 , 8の 間に位置する股下域 7 とを有する。コア 4は、前後胴周り域 6 , 8間に延び、 それら域 6， 8の幅方向中央に配置されている。 物品 1 Aは、 コア 4の両端縁 4 aの外側に位置して前後胴周 り域 6 , 8を幅方向へ延びる胴周り端部 9 と、 コア 4の両側縁 4 bの外側に位置して前後胴周り域 6 , 8を縦方向へ延びる胴 周り側部 1 0 と、 コア 4の両側縁 4 bの外側に位置して股下域 7を脚周り方向へ延びる第 1および第 2脚周り側部 1 1， 1 2 とを有する。 第 1および第 2脚周り側部 1 1 , 1 2は、 物品 1 Aの幅方向内方へ向かって弧を画いている。 物品 1 Aは、 その 展開平面形状が実質的に砂時計型を呈する。

物品 1 Aでは、 胴周り側部 1 0が合掌状に重な り合い、 胴周 り側部 1 0が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線 1 3 を介し て固着されている。 物品 1 Aには、 胴周り端部 9 に囲繞された 胴周り開口 1 4 と、 第 1および第 2脚周り側部 1 1 , 1 2 に囲 繞された一対の脚周り開口 1 5 とが形成されている。

胴周り端部 9 には、 幅方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材 1 6が収縮可能に取り付けられている。 第 1および第 2脚周り 側部 1 1 , 1 2 には、 脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾 '性部材 1 7 , 1 8が収縮可能に取り付けられている。

股下域 7には、 図 2 ， 3 に示すように、 第 1脚周 り側部 1 1 の前後胴周り域 6 , 8寄り に位置する 2点 P 1 ， P 2から股下 域 7の幅方向中央 7 aへ向かって幅方向へ延びる一対の第 1折 曲線 1 9 と、 第 2脚周り側部 1 2の前後胴周り域 6 , 8寄り に 位置する 2点 P 3 ， P 4から股下域 7の幅方向中央 7 aへ向か つて幅方向へ延びる一対の第 2折曲線 2 0 とが形成されている 第 1折曲線 1 9は、 股下域 7の中央 7 aから第 1脚周り側部 1 1 に向かって略 V字を画いている。 第 2折曲線 2 0は、 股下域 7の中央 7 aから第 2脚周り側部 1 2 に向かって略 V字を画い ている。

股下域 7は、 第 1脚周り側部 1 1 と第 1折曲線 1 9 とに囲繞 された第 1ゾーン 2 1 と、 第 2脚周り側部 1 2 と第 2折曲線 2 0 とに囲繞された第 2.ゾーン 2 2 と、 第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2を除く残余の第 3ゾーン 2 3 とに区分されている。 第 1 ゾーン 2 1は、 第 1脚周り側部 1 1から股下域 7の中央 7 a に向かって先細りの略三角形状を呈する。 第 2ゾーン 2 2は、 第 2脚周り側部 1 2 から股下域 7の中央 7 aに向かって先細り の略三角形状を呈する。第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2では、 そこに位置するコア 4の剛性が第 3 ゾーン 2 3 に位置するコア 4のそれよりも低い。

第 1脚周り側部 1 1 に位置するコア 4の側縁 4 b近傍には、 所定の倍率に伸長させた第 1弾性部材 2 4が収縮可能,に取り付 けられている。 第 1弾性部材 2 4は、 脚周り用弾性部材 1 7 , 1 8の幅方向内方に位置して脚周り方向へ延び、 第 1 ゾーン 2 1 を脚周り方向へ通過して第 3ゾーン 2 3 に達している。 第 2 脚周り側部 1 2 に位置するコア 4の側縁 4 b近傍には、 所定の 倍率に伸長させた第 2弾性部材 2 5が収縮可能に取り付けられ ている。 第 2弾性部材 2 5は、 脚周 り用弾性部材 1 7 , 1 8の 幅方向内方に位置して脚周り方向へ延び、 第 2ゾーン 2 2 を脚 周り方向へ通過して第 3ゾーン 2 3 に達している。 第 1および 第 2弾性部材 2 4 , 2 5は、 表面シー ト 2 とコア 4 との間に介 在し、 それらに固着されている。

股下域 7では、 第 1弾性部材 2 4の収縮力によって第 1 ゾー ン 2 1が脚周り方向内方へ引き寄せられ、 第 2弾性部材 2 5の 収縮力によって第 2 ゾーン 2 2が脚周り方向内方へ引き寄せら れており、 股下域 7が第 1および第 2折曲線 1 9 ， 2 0で折曲 されている。 股下域 7では、 第 1 ゾーン 2 1が脚周り開口 1 5 の内側へ凸となる夕 ヅク 2 6 を形成し、 第 2ゾーン 2 2 が脚周 り開口 1 5の内側へ凸となる夕 ヅク 2 7を形成している。 第 1 ゾーン 2 1 と第 2 ゾーン 2 2 とは、 第 3ゾーン 2 3の間に折り 込まれている。 第 1 ゾーン 2 1では、 その前半部 2 l a と後半 部 2 1 b とが互いに当接し、 ゾーン 2 1 に延びる外装シー ト 5 の外面どう しが当接している。 第 2 ゾーン 2では、 その前半部 2 2 aと後半分 2 2 b とが互いに当接し、 ゾーン 2 2 に延びる 外装シー ト 5の外面どう しが当接している。 第 1および第 2ゾ ーン 2 1 ， 2 2では、 それらゾーン 2 1 , 2 2の間を幅方向へ 延びる仮想の第 3折曲線 2 8が形成される。 ただし、 第 1およ び第 2 ゾーン 2 1 ， 2 2の間に第 3折曲線 2 8が形成されるこ となく、 第 1および第 2弾性部材 2 4 , 2 5によって脚周り方 向内方へ引き寄せられたそれらゾーン 2 1 , 2 2が脚周 り開口 1 5の内側へ向かって湾曲する場合もある。

所定の倍率に伸長した第 1および第 2弾性部材 2 4 , 2 5の 長さ寸法を 1 0 0 としたときのそれら弹性部材 2 4 , 2 5の収 縮率は、 2 5〜 7 0 %の範囲にあ り、 第 1および第 2弾性部材 2 4， 2 5の伸長応力は、 0 . 1〜 3 . O Nの範囲にある。 こ こで、 収縮率は、 それら弾性部材 2 4， 2 5を所定倍率に伸長 したときの長さ寸法を A、 それら弾性部材 2 4， 2 5が収縮し たときの長さ寸法を Bとし、 { ( A - B ) /A} x l 0 0で算出 した値である。

弾性部材 2 4， 2 5の収縮率が 2 5 %未満では、 伸長状態か ら収縮した弾性部材 2 4 , 2 5の収縮寸法が小さ く、 第 1およ び第 2 ゾーン 2 1 , 2 2を脚周り方向内方へ十分に引き寄せる ことができず、 股下域 7 にタック 2 6 , 2 7を形成することが できない場合がある。 弾性部材 2 4 ， 2 5の伸長応力が 0. 1 N未満では、弾性部材 2 4 , 2 5の収縮力によってタック 2 6 , 2 7を維持することができず、 物品 1 Aを着用したときに第 1 および第 2折曲線 1 9， 2 0が折り返されてタ ック 2 6 ， 2 7 が容易に展開し、 股下域 7が夕ヅク 2 6 , 2 7を形成する以前 の状態に戻ってしまう場合がある。

表面シー ト 2 と中間シー ト 3 とは、平面形状が略矩形を呈し、 前後胴周り域 6 ， 8間に延びている。 それらシー ト 2 , 3は、 コア 4の両端縁 4 aから縦方向外方へ延びる両端部 2 a， 3 a と、 コア 4の両側縁 4 bから幅方向外方へ延びる両側部 2 b , 3 bとを有する。両端部 2 a , 3 aと両側部 2 b , 3 b とでは、 重なり合うそれらシー ト 2， 3の内面どう しが固着されている。 それらシー ト 2， 3の両側部 2 b， 3 bは、 前後胴周り域 6 , 8 においてコア 4の上面の側へ向かって幅方向内方へ折曲され シート 2の両側部 2 bが両端部 2 aに固着されている。 中間シ ー ト 3は、 その外面が外装シー ト 5の内面に固着されている。 コア 4は、表面シ一 ト 2 と中間シ一 ト 3 との内面に接合され ている。

外装シー ト 5は、 互いに重なり合った状態で固着された 2枚 の疎水性繊維不織布 2 9 , 3 0から形成されている。 外装シ一 ト 5は、その面積が表面シー ト 2や中間シー ト 3のそれよ り も 大き く 、 その平面形状が実質的に砂時計型を呈する。 胴周り 端部 9 と胴周り側部 1 0 とは、 外装シ一 ト 5から形成され、 脚 周り側部 1 1， 1 2は、 シート 2 , 3の両側部 2 b， 3 bと外 装シート 5 とから形成されている。

胴周 り用弾性部材 1 6 は、 外装シー ト 5 を形成する不織布 2 9， 3 0 の間に介在し、 それら不織布 2 9 , 3 0 に固着 されている。 脚周り用弾性部材 1 7 , 1 8 'は、 外装シート 5 に 取り付けられた弾性部材 1 7 と、 表面シー ト 2および中間シー ト 3 に取り付けられた弾性部材 1 8 とから形成されている。 弾 性部材 1 7は、 不織布 2 9 , 3 0 の間に介在し、 それら不織 布 2 9， 3 0 に固着されている。 弹性部材 1 8は、 表面シ一 ト 2 と中間シー ト 3 との間に介在し、 それらシー ト 2， 3の両 側部 2 b， 3 bの内面に固着されている。それら弾性部材 1 7 , 1 8は、 脚周り側部 1 1， 1 2 に沿って実質的に環状を形成し ている。

コア 4は、 フ ラ ヅ フパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合 物、 または、 フ ラ ッ フパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑 性合成樹脂繊維との混合物であ り、 所定の厚みに圧縮されてい る。 ゆえに、 コア 4は、 その剛性が表面シー ト 2や中間シー'ト 3、 外装シー ト 5のそれよ り も高い。 コア 4は、 それの型崩れ やポリマー粒子の脱落を防止するため、 全体がティ ッシュぺー パーや親水性繊維不織布等の透液性シー トに包被されているこ とが好ましい。

第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2 に位置するコア 4 の剛性を 第 3ゾーン 2 3 に位置するコア 4のそれよ り も低くするには.、 第 1および第 2 ゾーン 2 1 ， 2 2 に位置するコア 4 の坪量を第 3ゾーン 2 3に位置するコア 4のそれよ り も少なく した り、 第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2 に位置するコア 4 の密度を第 3 ゾーン 2 3に位置するコア 4のそれよ り も小さ くすればよい。 物品 1 Aは、 股下域 7において第 1および第 2 ゾーン 2 1 , 2 2が脚周り開口 1 5の内側へ向かって凸となるタック 2 6 , 2 7を形成しているので、 股下域 7 にタ ック 2 6 , 2 7が形成 されていない場合 （図 2参照） と比較し、 股下域 7の幅寸法を 小さ くすることができる。 物品 1 Aでは、 第 1および第 2弾性 部材 2 4 , 2 5の収縮力によって夕 ヅク 2 6 , 2 7が維持され るので、 着用者が両脚を脚周り開口 1 5 にとおしたとしても、 タック 2 6 , 2 7が不用意に展開してしまうことはない。

物品 1 Aは、 それを着用したときに、 股下域 7が着用者の股 間に納まるので、 股下域 7が嵩張ることはなく、 着用した物品 1 Aに対する違和感がない。 物品 1 Aは、 その股下域 7が着用 者の股間によって締め付けられたとしても、 股下域 7のコア 4 が不規則に折れ曲がることはなく、 コア 4に不規則な多数の皺 が形成されることもないので、 股下域 7 における排泄物吸収機 能が低下せず、 股下域 7からの排泄物の横漏れを防く、ことがで きる。 '

物品 1 Aでは、 図 3 に示すように、 第 1折曲線 1 9 どう しの なす角度 6> 1 と第 2折曲線 2 0 どう しのなす角度 Θ 2 とが 3 0 〜 1 2 0。 の範囲にあることが好ましい。 角度 0 1 , 0 2が 3 0 ° 未満では、第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2が小さ くなり、 股下域 7 に大きなタ ック 2 6， 2 7 を作ることができず、 股下 域 7の幅寸法を小さ くすることができない。 角度 6> 1 , Θ 2が 1 2 0 ° を超過すると、 第 1および第 2折曲線 2 1， 2 2が胴 周り側部 1 0 に達し、 第 1および第 2弾性部材 2 4， 2 5の収 縮力によって第 1および第 2ゾーン 2 1， ' 2 '2 を脚周り方向内 方へ引き寄せることができず、 股下域 7 にタック 2 6， 2 7を 形成することができない。

物品 1 Aでは、 第 1および第 2ゾーン 2 1， 2 2が脚周り開 口 1 5の内側に向かうタック 2 6， 2 7 を形成することで、 図 4に示すように、 それらゾーン 2 1， 2 2が胴周り開口 1 4へ 向かって起立する。物品 1 Aでは、起立したそれらゾーン 2 1 , 2 2が排泄物に対する障壁を形成するので、 第 1および第 2ゾ —ン 2 1， 2 2からの排泄物の横漏れを防ぐことができる。 物 品 1 Aでは、 股下域 Ίの幅寸法を小さ く したとしても、 第 1お よび第 2 ゾーン 2 1 , 2 2 に位置するコア 4が排泄物を吸収、 保持するので、 股下域 7における排泄物吸収機能が低下するこ とはない。

物品 1 Aは、 弾性部材 2 4， 2 5の収縮力に杭してタック 2 6 , 2 7が展開したときに、 シート 2 , 3の両側部 2 b , 3 b が弾性部材 1 8の脚周り方向内方への収縮によってコア 4の上 方へ起立する。 物品 1 Aは、 夕 ヅク 2 6 , 2 7が展開したとし ても、 起立したそれらシー ト 2 , 3の両側部 2 b , 3 bが排泄 物に対する障壁を形成するので、 股下域 7から排泄物が漏れて しまうことはない。

図 5， 6は、 他の一例として示す着用物品 1 Bの斜視図と、 弹性部材 2 4 , 2 5の収縮力に杭してタック 2 6 , 2 7を展開 した状態で示す図 5の物品 1 Bの斜視図とであり、図 7 , 8は、 胴周り側部 1 0の連結を解除した状態で示す図 5の物品 1 Bの 部分破断展開平面図と、 図 5の V I I I一 V I I I線矢視断面 図とである。 図 5〜 7では、 幅方向を矢印 L、 縦方向を矢印 M で示し、 脚周り方向を矢印 N (図 5 , 6のみ） で示す。 図 7は、 物品 1 Bを幅方向と縦方向とへ伸長させた状態にある。

物品 1 Bは、 透液性表面シー ト 2 (透液性シー ト） と、 不透 液性外装シー ト 5 (不透液性シー ト） と、 それらシー ト 2 , 5 の間に介在する吸液性コァ 4と、各伸縮性弾性部材 1 6 , 1 7 , 1 8 , 2 4 , 2 5 とから構成されている。 物品 1 Bでは、 コア を挟んで表面シ一 ト 2が肌当接側に位置し、 外装シー ト 5が 肌非当接側に位置している。 物品 1 Bは、 互いに対向する前後 胴周り域 6 , 8と、 それら胴周り域 6， 8の間に位置する股下 域 7 とを有する。 コア 4は、 前後胴周り域 6 , 8間に延び、 そ れら域 6 , 8の幅方向中央に配置されている。

' 物品 1 Bは、 幅方向へ延びる胴周り端部 9 と、 縦方向へ延び る胴周り側部 1 0 と、 脚周り方向へ延びる第 1および第 2脚周 り側部 1 1 , 1 2 とを有する。第 1および第 2脚周 り側部 1 1 , 1 2は、 物品 1 Bの幅方向内方.へ向かって弧を画いている。 物 品 1 Bでは、 胴周り側部 1 0が合掌状に重なり合い、 胴周り側 部 1 0が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着'線 1 3を介して固 着されている。 物品 1 Bには、 胴周り開口 1 4 と一対の脚周り 開口 1 5 とが形成されている。

胴周り端部 9 には、 幅方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材 1 6が収縮可能に取り付けられている。 第 1および第 2脚周り 側部 1 1 , 1 2 には、 脚周り方向へ延びる複数条の脚周 り用弾 性部材 1 7 , 1 8が収縮可能に取り付けられている。

股下域 7には、 図 6 に示すように、 第 1脚周り側部 1 1の前 後胴周り域 6 ， 8寄り に位置する 2点 P 1 , P 2から股下域 7 の幅方向中央 7 aに向かって幅方向へ延びる一対の第 1折曲線 1 9 と、 第 2脚周り側部 1 2の前後胴周り域 6 , 8寄り に位置 する 2点； P 3 ， P 4から股下域 7の幅方向中央 7 aに向かって 幅方向へ延びる一対の第 2折曲線 2 0 とが形成されている。 股下域 7は、 第 1脚周り側部 1 1 と第 1折曲線 1 9 とに囲繞 された第 1ゾーン 2 1 と、 第 2脚周 り側部 1 2 と第 2折曲線 2 0 とに囲繞された第 2 ゾーン 2 2 と、 第 1および第 2 V—ン 2 1 ， 2 2 を除く残余の第 3ゾーン 2 3 とに区分されている。 第 1および第 2ゾーン 2 1 ， 2 2は、 第 1および第 2脚周 り側部 1 1 ， 1 2から股下域 7の中央 7 aに向かつて先細りの略三角 形状を呈する。 第 1および第 2 ゾーン 2 1 , 2 2 には、 コア 4 が存在していない。

第 1脚周り側部 1 1 に位置するコア 4の側縁 4 b近傍には、 所定の倍率に伸長させた第 1弾性部材 2 4が収縮可能に取り付 けられている。 第 1弾性部材 2 4は、 脚周り用弾性部材 1 8の 幅方向内方に位置して脚周り方向へ延び、 第 1 ゾーン 2 1 を脚 周り方向へ通過して第 3ゾーン 2 3 に達している。 第 2脚周り 側部 1 2 に位置するコア 4の側縁 4 b近傍には、 所定倍率に伸 長させた第 2弾性部材 2 5が収縮可能に取り付けられている。 第 2弹性部材 2 5は、 脚周り用弾性部材 1 8の幅方向内方に位 置して脚周り方向へ延び、 第 2 ゾーン 2 2 を脚周り方向へ通過 して第 3 ゾーン 2 3 に達している。 第 1および第 2弾性部材 2 4 , 2 5 は、 表面シート 2 と外装シート 5 との間に介在し、 そ れらシー ト 2 , 5の内面に固着されている。

股下域 7では、 第 1弾性部材 2 4の収縮力によって第 1 ゾー ン 2 1のが脚周り方向内方へ引き寄せられ、 第 2弾性部材 2 5 の収縮力によって第 2ゾーン 2 2が脚周り方向内方へ引き寄せ られており、 股下域 7が第 1および第 2折曲線 1 9 ， 2 0で折 曲されている。 股下域 7では、 第 1 ゾーン 2 1 が脚周り開口 1 5 の内側へ凸となるタック 2 6 を形成し、 第 2ゾーン 2 2が脚 周り開口 1 5の内側へ凸となるタ ック 2 7を形成している。 第 1 ゾーン 2 1 と第 2 ゾーン 2 2 とは、 第 3ゾーン 2 3の間に折 り込まれている。 第 1ゾーン 2 1では、 その前半分 2 1 aと後 半分 2 1 b とが互いに当接し、 ゾーン 2 1 に延びる外装シー ト 5の外面どう しが当接している。 第 2 ゾーン 2 2では、 その前 半分 2 2 aと後半部 2 2 b とが互いに当接し、 ゾーン 2 2 に延 びる外装シート 5の外面どう しが当接している。 第 1および第 2ゾーン 2 1 ， 2 2では、 それらゾーン 2 1 ， 2 2の間を幅方 向へ延びる仮想の第 3折曲線 2 8が形成される。 ただし、 第 1 および第 2 ゾーン 2 1 ， 2 2の間に第 3折曲線 2 8が形成され ることなく、 第 1および第 2弾性部材 2 4 , 2 5 によって脚周 り方向内方へ引き寄せられたそれらゾーン 2 1 , 2 2が脚周り 開口 1 5の内側へ向かって湾曲する場合もある。

所定倍率に伸長した第 1および第 2弾性部材 2 4 ， 2 5 の長 さ寸法を 1 0 0 としたときのそれら弾性部材 2 4 , 2 5 の収縮 率と第 1および第 2弾性部材 2 4 , 2 5 の伸長応力とは、 図 1 のそれらと同一である。

表面シート 2は、 その平面形状が略矩形を呈し、 股下域 7か ら前後胴周り域 6， 8へ延びている。 表面シー ト 2は、 コア 4 の両端縁 4 aから縦方向外方へ延びる両端部 2 aと、 コア 4の 両側縁 4 bから幅方向外方へ延びる両側部 4 bとを有する。 表 面シー ト 2 と外装シー ト 5 とは、 それらシー トの互いに重なり 合う部分においてシートの内面どう しが固着されている。 コア 4は、 図 1 のそれと同一のものであ り、 表面シー ト 2 と外 装シー ト 5 との内面に接合されている。

外装シ一ト 5は、 互いに重なり合う 2枚の疎水性繊維不織布 2 9， 3 0 とそれら不織布 2 9 , 3 0の間に介在する通気不透 液性プラスチックフィルム 3 1 とから形成されている。 外装シ ー ト 5は、 その面積が表面シー ト 2のそれよ り も大き く 、 そ の平面形状が実質的に砂時計型を呈する。 フ ィ ルム 3 1 は、 その平面形状が略矩形を呈し、 表面シー ト 2 と略同形同大で あ り 、 コア 4 の下方に配置されている。 外装シート 5では、 不織布 2 9 , 3 0 どう しの互いに重な り合う部分が固着さ れ、 フ ィ ルム 3 1 がそれら不織布 2 9 , 3 0 に固着されて いる。 胴周り端部 9 と胴周り側部 1 0 とは、 外装シー ト 5から 形成され、 脚周り側部 1 1 , 1 2は、 表面シー ト 2の両側部 2 bと外装シ一 ト 5 とから形成されている。

胴周 り用弾性部材 1 6 は、 外装シー ト 5 を形成する不織布 2 9 , 3 0 の間に介在し、 それら不織布 2 9 ， 3 0 に固着 されている。 脚周り用弾性部材 1 7， 1 8は、 外装シー ト 5 に 取り付けられた弾性部材 1 7 と、 表面シート 2 に取り付けられ た弾性部材 1 8 とから形成されている。 弾性部材 1 7は、 不織 布 .2 9 ， 3 0 の間に介在し、 それら不織布 2 9 , 3 0 に固 着されている。 弾性部材 1 8は、 表面シート 2の一部に被覆さ れた状態で、 シ一ト 2の両側部 2 bに固着されている。

物品 1 Bは、 股下域 7で第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2が 脚周り開口 1 5の内側へ向かって凸となるタック 2 6 , 2 7を 形成しているので、 股下域 7の幅寸法を小さ くすることができ る。 物品 1 Bでは、 第 1および第 2弾性部材 2 4 , 2 5の収縮 力によって夕ヅク 2 6， 2 7が維持されるので、 着用者が両脚 を脚周り開口 1 5にとおしたとしても、 タ ック 2 6 , 2 7が不 用意に展開してしまうことはない。

物品 1 Bは、 それを着用したときに、 股下域 7が着用者の股 間に納まるので、 股下域 7が嵩張ることはなく、 着用した物品 1 Bに対する違和感がない。 物品 1 Bは、 その股下域 7が着用 者の股間によって締め付けられたとしても、 股下域 7のコア 4 が不規則に折れ曲がることはなく、 コア 4に不規則な多数の皺 が形成されることもないので、 股下域 7における排泄物吸収機 能が低下せず、 股下域 7からの排泄物の横漏れを防く、こ とがで きる。 物品 1 Bでは、 図 6 に示すように、 第 1折曲線 1 9 どう しのなす角度 ø 1 と第 2折曲線 2 0 どう しのなす角度 6> 2 とが 3 0〜 1 2 0 ° の範囲にあることが好ましい。

物品 1 Bでは、 図 7に示すように、 第 1および第 2ゾーン 2 1 , 2 2が脚周り開口 1 5 の内側に向かうタック 2 6 , 2 7 を -形成することで、 それらゾーン 2 1 , 2 2が胴周り開口 1 4へ 向かって起立し、 起立したそれらゾーン 2 1 , 2 2が排泄物に 対する障壁を形成するので、 股下域 7からの排泄物の横漏れを 防く、ことができる。

表面シート 2 には、 親水性繊維不織布、 多数の閧孔を有する 疎水性繊維不織布、 微細な多数の開孔を有するプラスチックフ イ ルムのいずれかを使用するこ とができる。中間シー ト 3 には、 親水性繊維不織布や疎水性繊維不織布、 通気不透液性プラスチ ッ クフ ィルムのいずれかを使用するこ とができる。 中間シー ト 3や外装シー ト 5 には、 高い耐水性を有するメル ト ブローン法 による繊維不織布の少な く とも片面に、 高い強度と優れた柔軟 性とを有するスパンボン ド法による繊維不織布をラ ミ ネー ト し た複合不織布を使用することもできる。

不織布と しては、 スノ ンレース、 二一 ドルパンチ、 メル ト ブ ロ ー ン、 サ一マルボン ド、 スノ ンボン ド、 ケミ カルボン ドの各 製法によ り製造されたものを使用するこ とができる。 不織布の 構成繊維と しては、 ポリオレフイ ン系、 ポリエステル系、 ポリ アミ ド系の各繊維、 ポリエチレン/ポ リ プロピレンやポ リェチ レン Zポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合 繊維を使用することができる。

外装シー ト 5 には、 伸縮性かつ疎水性の繊維不織布や伸縮性 かつ通気不透液性のプラスチックフ ィルム、 伸縮性かつ疎水性 の繊維不織布と伸縮性かつ通気不透液性のプラスチックフ ィル ムとを重ね合わせた複合シー トのいずれかを使用するこ ともで きる。 外装シー ト 5 には、 熱可塑性エラス トマ一樹脂繊維から なる伸縮性かつ疎水性の繊維不織布の少なく とも片面に、 ポリ プロ ピレン、 ポリエチレン、 ポリエステルのいずれかの熱可塑 性合成樹脂を溶融、 紡糸した捲縮繊維からなる疎水性繊維不織 布を重ね合わせた複合不織布を使用するこ ともできる。 伸縮性 の繊維不織布と しては、 メル ト ブローンやスパンボン ドの各製 法によ り製造されたものを使用する こ とができる。 伸縮性の不 織布の構成繊維には、 熱可塑性エラス トマ一樹脂を溶融、 紡糸 した伸縮性繊維を使用することができる。

シー ト 2 , 3 , 5 どう しの固着やシート 2 , 3 , 5 に対する コア 4の接合、 シート 2 , 3 ， 5 に対する弾性部材 1 6 , 1 7 , 1 8 , 2 4 , 2 5の固着には、 ホヅ トメル ト型接着剤、 または、 ヒー トシ一ルゃソニックシール等の熱による溶着手段を利用す ることができる。 本発明にかかるパンヅ型の使い捨て着用物品によれば、 股下 域において第 1および第 2ゾーンが脚周り開口の内側へ向かつ て凸となるタックを形成しているので、 股下域にタックが形成 されていない場合と比較し、 股下域の幅寸法を小さ くすること ができる。 物品では、 第 1および第 2弾性部材の収縮力が夕 ッ クを維持するので、 着用者が両脚を脚周り開口にとおしたとし ても、 タックが不用意に展開してしまうことはない。

この物品は、 それを着用したときに、 股下域が着用者の股間 に納まるので、 股下域が嵩張ることはなく、 着用した物品に対 する違和感がない。 物品は、 その股下域が着用者の股間によつ て締め付けられたとしても、 股下域のコアが不規則 折れ曲が ることはなく、コアに不規則な皺が形成されることもないので、 股下域における排泄物吸収機能が低下せず、 股下域からの排泄 物の横漏れを防く、ことができる。

第 1および第 2ゾーンに位置するコァの剛性が第 3ゾーンに 位置するコアのそれよ り も低い物品では、 第 1および第 2弾性 部材の収縮力によって第 1および第 2 ゾーンを容易に脚周り方 向内方へ引き寄せることができ、 股下域にタックを簡単に形成 することができる。

コアが第 1および第 2ゾーンに存在していない物品では、 第 1 および第 2 ゾーンにコアの剛性が作用しないので、 第 1およ び第 2弾性部材の収縮力によって第 1および第 2 ゾーンを容易 に脚周 り方向内方へ引き寄せるこ とができ、 股下域にタ ックを 簡単に形成するこ とができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、 それら胴 周り域の間に位置する股下域とを備え、 前記前後胴周り域に幅 方向へ延びる胴周り端部および縦方向へ延びる胴周り側部と、 前記股下域に脚周り方向へ延びる第 1および第 2脚周り側部と を有し、 前記胴周り側部が連結されて胴周り開口と一対の脚周 り開口とが形成され、 前記前後胴周 り域と前記股下域とのう ち の少なく とも該股下域に吸液性コァが配置されたパンヅ型の使 い捨て着用物品において、

前記股下域には、 前記第 1脚周り側部の前記前後胴周り域寄 りに位置する 2点から該股下域の中央に向かって幅方向へ延び る一対の第 1折曲線と、 前記第 2脚周り側部の前記前後胴周り 域寄りに位置する 2点から該股下域の中央に向かって幅方向へ 延びる一対の第 2折曲線とが形成され、 前記股下域が、 前記第 1脚周り側部と前記第 1折曲線とに囲繞されて該股下域の中央 へ向かって先細りの第 1 ゾーンと、 前記第 2脚周り側部と前記 第 2折曲線とに囲繞されて該股下域の中央へ向かって先細りの 第 2ゾーンと、 前記第 1および第 2 ゾーンを除く残余の第 3 ゾ ーンとに区分され、

前記第 1 ゾーンを脚周り方向へ通過して前記第 3ゾーンに達 する第 1弾性部材が、 前記第 1脚周 り側部に位置する前記コア の側縁近傍に収縮可能に取り付けられ、 前記第 2ゾーンを脚周 り方向へ通過して前記第 3ゾーンに達する第 2弾性部材が、 前 記第 2脚周り側部に位置する前記コァの側縁近傍に収縮可能に 取り付けられ、

前記第 1 ゾーンが、 前記第 1弾性部材の収縮力で脚周り方向 内方へ引き寄せられて前記脚周り開口の内側へ凸となるタ ック を形成し、 前記第 2 ゾーンが、 前記第 2弾性部材の収縮力で脚 周り方向内方へ引き寄せられて前記脚周り開口の内側へ凸とな るタックを形成していることを特徴とする前記着用物品。

2 . 所定の倍率に伸長した前記第 1および第 2弾性部材の長さ 寸法を 1 0 0 と したときのそれら弾性部材の収縮率が、 2 5 〜 7 0 %の範囲にある請求項 1記載の着用物品。

3 . 前記第 1および第 2弾性部材の伸長応力が、 0 . 1 〜 3 . 0 Nの範囲にある請求項 1 または請求項 2 に記載の着用物品。

4 . 前記第 1および第 2ゾーンに位置する前記コアの剛性が、 前記第 3ゾーンに位置する前記コアのそれよ り も低い請求項 1 ないし請求項 3いずれかに記載の着用物品。

5 . 前記コアが、 前記第 1および第 2 ゾーンに存在していない 請求項 1ないし請求項 3いずれかに記載の着用物品。

6 . 前記物品が、 肌当接側に位置する透液性シー ト と、 肌非当 , 接側に位置する不透液性シート と、 それらシー トの間に介在す る前記コアとから構成されている請求項 1 ないし請求項 5いず れかに記,載の着用物品。