WO2004049324A1 - ディスクプレーヤ - Google Patents

Abstract

シャーシベース１０１の上板の手前側の下面には規制プレート２１が設けられている。ディスクＤ１・Ｄ２はいずれも規制プレート２１の接触ガイド部Ｐ１に接触しつつ挿入される。接触ガイド部Ｐ１よりも奥側の位置にストッパ部Ｐ２が形成されている。ディスク装填口２０のディスクガイド２Ｒ・２Ｌの上面と接触ガイド部Ｐ１とに接しながら進むディスクＤ１・Ｄ２の進行方向上に搬送ローラ５の周面が位置する。そして、ストッパ部Ｐ２は、ディスクＤ１・Ｄ２の進行方向外の箇所で前記周面の接線のうち前記接触ガイド部Ｐ１を通る接線の方向に対応する箇所に存在している。

Description

明 細 書

ディスクプレーヤ

技術分野

この発明は、 C Dや D V D等のディスク （記録媒体） を再生等する ためのディスクプレーヤに関する。 背景技術

従来より、 携帯型や車載型のディスクプレーヤが提案されている。 また、 近年においては、 8 c mディスクと 1 2 c mディスクの両方の再 生が行なえるディスクプレーヤも提案されている （特開 2 0 0 1 - 1 4 3 3 5 2号参照） 。 更に、 C Dだけでなく D V Dの再生も可能なデイス クプレーヤが提案されている。

このようなディスクプレーヤにおいて、 テレフォンカード等の異物 がプレーヤ本体内に入れられてしまうのを阻止する機構が求められる。 また、 このようなディスクプレーヤにおいて、 イジェク 卜時にはディ スクをクランプするクランパーを上げる動作を行なうことになるが、 ク ランパ一の先端側 （最も高く上がる位置） をシャーシ上板に当てて位置 決めしょうとする場合、 この当たりの力が強いと、 クランパーが橈んで しまうおそれがある。

更に、 このようなディスクプレーヤにおいて、 光ピックアップをディ スク最内周側の情報記録領域に確実に位置できた後に、 ディスクのィジ ェク ト状態に遷移することが望まれる。 また、 特に、 D V Dの再生にお いては、 光ピックアップがディスク面に高い平行度で移動できるように することが求められる。

更に、 このようなディスクプレーヤにおいて、 光ピックアップはディ スク再生時において移動可能であるが、 それ以外では固定されている。

差替え用紙 （規則 26) ところで、 モータの駆動力は光ピックアップの移動とディスクのクラン プとに振り向けられるようになっているが、 ディスクのクランプから光 ピックアップの移動への駆動力の切替えのタイミングと光ピックアップ の固定解除のタイミングは同時であることが求められ、 且つ簡単な機構 であることが望まれる。

更に、 このようなディスクプレーヤでは、 特に車載用のディスクプレ ーャのように衝撃や振動の発生が考えられる場所での使用を考慮し、 衝 撃等が再生部に伝わらないようにするために弾性支持状態にする必要が あり、 更にディスクが装置内へ搬送されている時は衝撃等によってディ スクが搬送ローラなどにあたらないようにする必要もあるが、 その機構 は装置の小型化、 低コス ト化のために、 部品点数が少なく簡単な機構で あることが望まれる。 発明の開示

この発明にかかるディスクプレーヤは、 上記の課題を解決するために, ディスク装填口から挿入されたディスクに接触する接触ガイ ド部と、 前 記接触ガイ ド部よりも奥側に位置し搬送された前記ディスクを所定位置 で停止させるス トツパ部と、 前記接触ガイ ド部と前記ス 卜ツバ部との間 に設けられディスクを搬送する搬送ローラと、 モータの駆動力を前記搬 送ローラに伝える搬送機構と、 搬送された前記ディスクをクランプする クランパーと、 クランパーを浮上または下降させるクランプ機構と、 前 記クランパーによってクランプされたディスクの径方向に直線的にガイ ドされる光ピックアツプベースと、 前記ピックァップベースを前記ディ スクの径方向に移動させるピックアップ移動機構と、 を備えて成り、 前 記ディスク装填口と前記接触ガイ ド部とに接しながら進むディスクの進 行方向上に前記搬送ローラの周面が位置し、 前記ス トツバ部は前記ディ スクの進行方向以外の箇所で前記周面の接線のうち前記接触ガイ ド部を 通る接線の方向に対応する箇所に存在することを特徴とする （以下， こ の項において第 1構成という） 。

上記の構成であれば、 前記ディスクは前記ディスク装填口と前記接触 ガイ ド部とに接しながら進み、 挿入途中で前記ディスク搬送ローラの周 面に接し、 このローラによって搬送される。 この搬送時には前記ローラ はディスクに押されて幾分移動することになる。 また、 ディスクの進行 方向上には前記ス トッパ部は存在しないため、 ディスクの搬送が阻害さ れることはない。 一方、 いたずらによってディスク装填口からテレフォ ンカードを差し込もうとしても、 このカードの挿入は阻止されることに なる。 カードは比較的薄く形成されており、 ディスクに比べて柔らかく 橈みやすい。 従って、 差し込まれたカードでは搬送ローラを移動させる ことはでいない。 搬送ローラが移動しないため、 カードはス トツバ部に 向かって進み、 ス 卜ツバ部に当たって搬送が阻止されることになる。 第 1 構成において、 大径の第 1 ディスクと小径の第 2ディスクの両 方に対応するように構成され、 前記ディスク装填口はその両サイ ド側に ディスク搬送'受け部を有し、 前記第 2ディスクは第 1 ディスクよリも揷 入の早い段階で前記ディスク搬送受け部との接触が無くなるように構成 され、 且つ前記第 2ディスクだけに当たることとなる位置に第 2デイス ク用の搬送ス トツバが設けられているのがとい。 これによれば、 前記第 2ディスクは前記ディスク搬送受け部との接触が無くなったときからそ の進行方向が変化し、 第 1 ディスクと第 2ディスクとの進行方向に差異 を付けることが可能となる。

第 1構成において、 大径の第 1 ディスクと小径の第 2ディスクの両方 に対応するように構成され、 前記搬送ローラによって搬送された大径の 第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたり部及び前記搬送ローラによって 搬送された小径の第 1 のディスクの先端が当る第 2あたリ部を有する移 動部材を備え、 前記あたり部にディスクが接触することによる前記移動 部材の移動によって、 前記モータの駆動力が前記搬送機構からクランプ 機構へ振り向けられるようになつていてもよい。

第 1構成において、 前記クランパーと前記クランプ機構と前記搬送機 構と前記光ピックァップベースと前記ピックァップ移動機構とともに前 記搬送ローラを移動可能に支持するローラ支持機構とを同一筐体に備え て再生部とし、 且つ、 大径の第 1 ディスクと小径の第 2ディスクの両方 に対応するように構成され、 前記再生部を固定または弾性支持するロッ ク機構と、 前記ロック機構及び前記ローラ支持機構に係合するスライダ —と、 前記搬送ローラによって搬送された大径の第 1 のディスクの先端 が当る第 1 あたリ部及び前記搬送ローラによって搬送された小径の第 1 のディスクの先端が当る第 2あたり部を有する移動部材とを備え、 前記 あたり部にディスクが接触することによる前記移動部材の移動によって, 前記スライダーが移動し、 前記スライダーの移動に伴い前記ローラ支持 機構が移動することによって前記搬送ローラがディスクから退避すると 共に、 前記ロック機構が移動することによって前記再生部を固定状態か ら弾性支持状態とするように構成されているのがよい。

第 1構成において、 前記モータの駆動力を前記クランプ機構と前記ピ ックアップ移動機構とのいずれかに振り分ける切換機構を備え、 前記切 換機構は前記モータの駆動力を前記クランプ機構に与えるときは前記ピ ックアップ移動機構の移動を規制し、 前記モータの駆動力を前記ピック ァップ移動機構に与えるときは前記ピックァップ移動機構の移動を許容 するように構成されているのがよい。

第 1 構成において、 前記クランパーが前記クランプ機構によって後 端部を支点に浮上又は下降するように設けられ、 前記後端部が係合され る係合穴で前記後端部の上下動が許容されるように構成されているのが よい。 これによれば、 前記クランパーが浮上してシャーシ上板に当たつ た以降の更なる押し上げに対して前記後端部が前記係合穴内で上方向に 移動する （逃げる） ことができるので、 クランパーの撓みを防止できる 第 1構成において、 前記ピックアップベースと前記ピックアップ移動 機構とを連結する連結機構を備え、 前記連結機構は前記光ピックアップ ベースがディスク中心側のガイ ド端に案内された後も前記ピックアツプ 移動機構の移動を許容するように構成されておリ、 この移動にて前記モ ータの駆動力が前記ピックァップ移動機構から前記クランプ機構に振り 向けられるように構成されているのがよい。

第 1 構成において、 前記光ピックアップベースの姿勢を調整する調 整機構が設けられると共に、 前記連結機構は前記ピックァップ移動機構 の姿勢を変えずに光ピックアップベースの姿勢変化を許容するように構 成されているのがよい。

第 1構成において、 前記モータの駆動力を前記ピックアップ移動機構 から前記クランプ機構に振リ向ける際に前記ピックァップ移動機構を固 定するように構成されているのがよい。

また、 この発明のディスクプレーヤは、 ディスク装填口から挿入され たディスクに接触する接触ガイ ド部と、 前記接触ガイ ド部よりも奥側に 位置し搬送された前記ディスクを所定位置で停止させるス トツバ部と、 前記接触ガイ ド部と前記ス トツバ部との間に設けられディスクを搬送す る搬送ローラと、 前記搬送ローラを移動可能に支持する口一ラ支持機構 と、 モータの駆動力を前記搬送ローラに伝える搬送機構と、 搬送された 前記ディスクをクランプするクランパーと、 クランパーを浮上または下 降させるクランプ機構と、 前記クランパーによってクランプされたディ スクの径方向に直線的にガイ ドされる光ピックアップベースと、 前記ピ ックアツプベースを前記ディスクの径方向に移動させるピックアップ移 動機構と、 前記ピックァップベースと前記ピックァップ移動機構とを連 結する連結機構と、 を備え、 前記連結機構は前記光ピックアップベース がデイスク中心側のガイ ド端に案内された後も前記ピックァップ移動機 構の移動を許容するように構成されており、 この移動にて前記モータの 駆動力が前記ピックァップ移動機構から前記クランプ機構に振リ向けら れるように構成されていることを特徴とする （以下，この項において第 2構成という） 。

上記の構成であれば、 光ピックアップをディスク最内周側の情報記録 領域に確実に位置できた後にイジェク ト状態に遷移するためのトリガ動 作を行なわせることが可能になる。

第 2構成において、 大径の第 1 ディスクと小径の第 2ディスクの両 方に対応するように構成され、 前記ディスク装填口はその両サイ ド側に ディスク搬送受け部を有し、 前記第 2ディスクは第 1 ディスクよりも揷 入の早い段階で前記ディスク搬送受け部との接触が無くなるように構成 され、 且つ前記第 2ディスクだけに当たることとなる位置に第 2デイス ク用の搬送ス トツパが設けられているのがよい。

第 2構成において、 大径の第 1 ディスクと小径の第 2ディスクの両方 に対応するように構成され、 前記搬送ローラによって搬送された大径の 第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたり部及び前記搬送ローラによって 搬送された小径の第 1 のディスクの先端が当る第 2あたリ部を有する移 動部材を備え、 前記あたり部にディスクが接触することによる前記移動 部材の移動によって、 前記モータの駆動力が前記搬送機構からクランプ 機構へ振リ向けられるように構成されているのがよい。

第 2構成において、 前記クランパ一と前記クランプ機構と前記搬送機 構と前記光ピックアップベースと前記ピックアップ移動機構と前記口一 ラ支持機構とを同一筐体に備えて再生部とし、 且つ、 大径の第 1 デイス クと小径の第 2ディスクの両方に対応するように構成され、 前記再生部 を固定または弾性支持するロック機構と、 前記ロック機構及び前記口一 ラ支持機構に係合するスライダーと、 前記搬送ローラによって搬送され た大径の第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたり部及び前記搬送ローラ によって搬送された小径の第 1 のディスクの先端が当る第 2あたリ部を 有する移動部材とを備え、 前記あたり部にディスクが接触することによ る前記移動部材の移動によって、 前記スライダーが移動し、 前記スライ ダ一の移動に伴い前記ローラ支持機構が移動することによって前記搬送 ローラがディスクから退避すると共に、 前記ロック機構が移動すること によって前記再生部を固定状態から弾性支持状態とするように構成され ているのがよい。

第 2構成において、 前記モータの駆動力を前記クランプ機構と前記ピ ックアツプ移動機構とのいずれかに振リ分ける切換機構を備え、 前記切 換機構は前記モータの駆動力を前記クランプ機構に与えるときは前記ピ ックアツプ移動機構の移動を規制し、 前記モータの駆動力を前記ピック ァップ移動機構に与えるときは前記ピックァップ移動機構の移動を許容 するように構成されているのがよい。

第 2構成において、 前記クランパーが前記クランプ機構によって後端 部を支点に浮上又は下降するように設けられ、 前記後端部が係合される 係合穴で前記後端部の上下動が許容されるように構成されているのがよ い。

第 2構成において、 前記光ピックアップベースの姿勢を調整する調 整機構が設けられると共に、 前記連結機構は前記ピックァップ移動機構 の姿勢を変えずに光ピックアップベースの姿勢変化を許容するように構 成されているのがよい。 第 2構成において、 前記モータの駆動力を前記ピックアップ移動機構 から前記クランプ機構に振り向ける際に前記ピックアップ移動機構を固 定するように構成されているのがよい。 図面の簡単な説明

図 1 はこの発明の実施形態のディスクプレーヤ （駆動機構を省略して いる） を示した図であって、 同図 （ a ) は平面図、 同図 （ b ) は正面図. 同図 （c ) は右側面図である。 図 2 ( a ) はプレイ状態を示した側面図, 同図 （ b ) は移行状態 （イジェク 卜の少し前段階の状態） を示した側面 図である。 図 3はこの発明の実施形態のディスクプレーヤ （駆動機構を 記載している） を示した図であって、 同図 （ a ) は平面図、 同図 （ b ) は左側面図、 同図 （ c ) は右側面図、 同図 （ G ) は右側面の説明図であ る。 図 4はこの発明の実施形態のディスクプレーヤの平面図である。 図 5はこの発明の実施形態のディスクプレーヤの平面図である。 図 6はこ の発明の実施形態のディスクプレーヤの平面図である。 図 7はこの発明 の実施形態のディスクプレーヤの平面図である。 図 8はこの発明の実施 形態のディスクプレーヤの平面図である。 図 9はディスク挿入時の状態 を示した説明図であり、 同図 （ b ) はテレフォンカード挿入時の阻止状 態を示した説明図である。 図 1 0 ( a ) は図 4に対応させた説明図であ リ、 同図 （ b ) は図 7に対応させた説明図である。 図 1 1 はクランパー 等を示した概略の斜視図である。 図 1 2はクランパーの回動動作を示し た説明図であって同図 （ a ) はこの発明の実施形態を示した図であり、 同図 （ b ) は比較のための参考図である。 図 1 3 ( a ) は光ピックアツ プベースの連結部分を簡略化して示した斜視図であり、 同図 （ b ) にも 示すように、 ユニバーサルジョイントとラック機構の凸レールとの係合 状態を示した一部断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 この発明の実施形態を図 1 乃至図 1 3に基づいて説明する。 (ディスクプレーヤの概要）

図 1 は各種駆動機構を省略した状態のディスクプレーヤ （シャーシ 部） を示しており、 同図 （ a ) は平面図、 同図 （ b ) は正面図、 同図 ( c ) は右側面図である。 ディスクプレーヤ本体部 1 (図 1 では本体シ ヤーシ 1 1 が示される） は、 シャーシベース 1 0 1 内に設けられている 前記本体シャーシ 1 1 はその下面側に設けられたコイルパネダンパー 1 0 2 ( 3力所に配置している） によってシャーシべ一ス 1 0 1 内で弾性 的に支持される。 シャーシベース 1 0 1 の正面側にはディスク装填口 2 0が形成されている。 ディスク装填口 2 0には樹脂製の右ディスクガイ ド 2 R及び左ディスクガイ ド 2 Lが設けられおリ、 ディスク装填口 2 0 は概ね T字状を成す。 右ディスクガイ ド 2 Rの上面お端と左ディスクガ イ ド 2 Lの上面左端との距離は 1 2 c mディスクに対応する。 右デイス クガイ ド 2 Rの内側壁面と左ディスクガイ ド 2 Lの内側壁面との距離は 8 c mディスクの直径よりも幾分狭く してある。

1 2 c mディスクの揷入時動作と 8 c mディスクの揷入時動作には違 いが存在する。 これについては、 後で詳述する。

ここで、 このディスクプレーヤにおいては、 ディスク回転可能状態 (プレイ状態） 、 ディスクの出し入れのための状態 （イジェク 卜状態） ， 前記イジェク ト状態とプレイ状態との間の移行状態が存在する。 以下、 各状態におけるディスク搬送関連の概要を図 2及び図 3に基づいて説明 し、 各状態におけるモータ 1 2の駆動力伝達関連の概要を図 3乃至図 8 に基づいて説明していく。

①プレイ状態 （ディスク搬送関連） 図 2 ( a ) に示しているように、 クランパ一 3は降下状態となり、 図 示しないディスクがクランプされた状態となる。 クランパー 3は、 その 奥側に形成された支点部 3 a ■ 3 aを支点として揺動し、 浮上状態と降 下状態を形成する。 クランパー 3のフランジ部 3 bは、 ディスク状を成 して回転自在に設けられている。 前記フランジ部 3 bに対面する位置に はディスク受け部 4が配置されている。 ディスク受け部 4は、 図示しな いモータによって回転される。 ディスクプレーヤ本体部 1 内に装填され たディスクは、 その中心部がフランジ部 3 bとディスク受け部 4とによ つてクランプされ、 ディスク受け部 4の回転によって回転する。

ディスク装填口 2 0の近傍にはディスクをディスクプレーヤ本体部 1 に出し入れするための搬送ローラ 5が設けられている （図 3参照） 。 プ レイ状態では、 搬送ローラ 5はディスクの搬送を終えて、 ローラ駆動機 構部 5 0による退避動作によってディスクから離間した状態をとる。

ローラ駆動機構部 5 0は、 取付板 5 1 と、 卜ーシヨンばね 5 2 R ' 5 2 Lと、 第 1 ローラ用ギヤ 5 3と、 第 2ローラ用ギヤ 5 4と、 第 3口一 ラ用ギヤ 5 5とを備えて成り、 これらギヤ群はディスクプレーヤ本体部 1 の左側面に設けられている。 第 3ローラ用ギヤ 5 5は、 本体シャーシ 1 1 の左側面に固定された軸を中心にして回転自在に設けられている。 この第 3ローラ用ギヤ 5 5に伝達ギヤ 5 6 (図 3参照） から駆動力が伝 達される。

第 2ローラ用ギヤ 5 4は第 3ローラ用ギヤ 5 5に歯合すると共にリン クレバー 5 7にて第 3ローラ用ギヤ 5 5の軸に係合している。 第 2ロー ラ用ギヤ 5 4は回転及びその軸移動が可能となる。 また、 第 1 ローラ用 ギヤ 5 3は第 2ローラ用ギヤ 5 4に歯合すると共にリンクレバー 5 8に て第 2ローラ用ギヤ 5 4の軸に係合している。 第 1 ローラ用ギヤ 5 3は 回転及びその軸移動が可能となる。 第 1 ローラ用ギヤ 5 3の軸は取付板 5 1 に設けられている。 取付板 5 1 はトーシヨンばね 5 2 Lの支持軸を中心にして回動可能に設けられて いる。 また、 前述した搬送ローラ 5は第 1 ローラ用ギヤ 5 3の軸に連結 されている。 従って、 取付板 5 1 の回動によって搬送ローラ 5の位置が 変化することになリ、 ディスク搬送状態とディスクからの退避状態とを 形成することができる。

本体シャーシ 1 1の両側面位置にはスライダー 6 L ■ 6 Rが設けられ ている。 図 3 ( d ) にスライダー 6 Lを拡大して示している （なお、 こ の図 3 ( d ) はイジェク 卜状態を示している） 。 スライダー 6 Lは本体 シャーシ 1 1の側面に位置する本体部と、 本体シャーシ 1 1の上面側に 位置する駆動補助部 6 0 0とから成る。 本体部と駆動補助部 6 0 0との 関係については、 「モータ 1 2の駆動力伝達関連の概要」 において説明 する。

プレイ状態においては、 スライダー 6 L ■ 6 Rは最も手前側に位置す る。 スライダー 6 L ■ 6 Rには傾斜状 （段状） の第 1 ガイ ド溝 6 1 が形 成されている。 第 1 ガイ ド溝 6 1 には第 1 ローラ用ギヤ 5 3の軸が係合 している。 スライダー 6 L ■ 6 Rが最も手前側に位置した状態では、 図 2 ( a ) に示したように、 第 1 ガイ ド溝 6 1 の下側 （奥側） に第 1 口一 ラ用ギヤ 5 3の軸が係合することになリ、 取付板 5 1 はトーションばね 5 2 L ■ 5 2 Rの付勢に杭して回動し、 搬送ローラ 5が下がってデイス クから退避した状態となる。

スライダー 6 L ■ 6 Rには傾斜状 （段状） の第 2ガイ ド溝 6 2が形成 されている。 この第 2ガイ ド溝 6 2にロックレバ一 1 3 L ■ 1 3 Rのガ ィ ド凸部 1 3 aが係合している。 ロックレバ一 1 3 L ■ "I 3 Rは、 軸 1 3 bを中心に回動自在に設けられている。 スライダー 6 L ' 6 Rが最も 手前側に位置した状態では、 第 2ガイ ド溝 6 2の下側 （奥側） にガイ ド 凸部 1 3 aが係合することになリ、 ロックレバー 1 3 L ' 1 3 Rの上端 部 1 3 cはシャーシベース 1 0 1 の上面の係合穴 （図示せず） から離脱 する。 従って、 プレイ状態では前述したコイルパネダンバ一 1 0 2によ る本体シャーシ 1 1の弾性支持状態が形成される。

スライダー 6 Lには押し上げ突起 6 4が形成されている。 プレイ状態 では、 前記押し上げ突起 6 4はクランパー 3の係合片 3 cから離間する ことになリ、 クランパー 3は降下状態となる。

②移行状態 （ディスク搬送関連）

移行の終りがけの状態 （完全なイジェク 卜の少し前の状態） を図 2 ( b ) に示している。 この移行状態においては、 スライダー 6 L . 6 R は奥側に位置する。 図の状態では、 第 1 ガイ ド溝 6 1 の手前側箇所に第 1 ローラ用ギヤ 5 3の軸が係合し、 取付板 5 1 はトーシヨンばね 5 2 L ■ 5 2 Rの付勢を受けて回動し、 搬送ローラ 5を上方向に移動させる また、 この状態では、 第 2ガイ ド溝 6 2の上段部にガイ ド凸部 1 3 aが 係合し、 ロックレバー 1 3 L ■ 1 3 Rの上端部 1 3 cはシャーシベース 1 0 1 の上面の係合穴に係合することになリ、 コイルパネダンバ一1 0 2による本体シャーシ 1 1 の弾性支持が解除される （本体シャーシ 1 1 はシャーシベース 1 0 1 に位置決め固定される） 。 また、 この状態では、 押し上げ突起 6 4がクランパー 3の係合片 3 cに当接し、 クランパー 3 を浮上させる。

③イジエク 卜状態 （ディスク搬送関連）

イジ:！：ク 卜状態ではスライダー 6 L ■ 6 Rは最も奥側に位置する。 こ の状態では、 第 1 ガイ ド溝 6 1 の最も手前側に第 1 ローラ用ギヤ 5 3の 軸が係合することになリ、 搬送ローラ 5は最も上位置に移動し、 デイス ク搬送可能状態となる。 第 1 ガイ ド溝 6 1の手前側部分は高さ方向に幾 分大きく形成されており、 第 1 ローラ用ギヤ 5 3の軸移動 （搬送ローラ 5の移動） が許容される。 すなわち、 ディスクが挿入される際にはこの ディスクに押されて搬送ローラ 5は幾分下がることができる。 また、 こ のイジヱク ト状態では、 本体シャーシ 1 1 の位置決め固定状態が維持さ れると共に、 クランパー 3を浮上させた状態が維持される。

④イジェク 卜状態 （モータ 1 2の駆動力伝達関連）

図 3 ( a ) ( b ) ( c ) ( d ) 及び図 4にはイジェク ト状態が示され ている。 この状態でディスクをプレーヤ本体部 1 に装填することができ る。 ディスクがディスク装填口 2 0に挿入されたことがセンサー 1 4に よって検出されると、 モータ 1 2に電力が供給され、 モータ 1 2は回転 する。 モータ 1 2の軸に設けられたウォームギヤ 7 0を介して駆動力が 第 1 ギヤ 7 2に伝えられる。

図 1 0 ( a ) にも示しているように、 第 1 ギヤ 7 2の小ギヤ部には第 2ギヤ 7 3が歯合されている。 第 2ギヤ 7 3は回動プレー卜 7 1 に設け られている。 回動プレート 7 1 は第 1 ギヤ 7 2の軸を中心にして回動す る。 第 2ギヤ 7 3は第 3ギヤ 7 4の大ギヤ部に歯合している。 第 3ギヤ

7 4の小ギヤ部は第 4ギヤ 7 5の大ギヤ部に歯合している。 第 4ギヤ 7 5の小ギヤ部は、 駆動補助部 6 0 0に形成されたラック部 6 0 0 aに歯 合し得るように設けられている。 また、 第 3ギヤ 7 4の大ギヤ部はロー ラギヤ切り離し機構 7 6におけるギヤ 7 6 bに歯合している。 ギヤ 7 6 bはギヤフ 6 cに歯合している。 ギヤ 7 6 cは伝達ギヤ 5 6に歯合し得 るように設けられている。 ギヤ 7 6 bは可動プレー卜 7 6 a上に設けら れている。 可動プレー卜 7 6 aはギヤ 7 6 bの軸を中心にして回動する 図 3 ( a ) に示しているように、 ディスクプレーヤ本体部 1 の上面側 にはディスク感知レバー 1 5が設けられている。 ディスク感知レバ一 1 5は軸 1 5 aを中心にして回動する。 ディスクを更に押し込んでいく と、

8 c mディスクであれば突起 1 5 bに当たってディスク感知レバ一 1 5 を反時計回りに回動させることになリ、 1 2 c mディスクであれば突起 1 5 cに当たってディスク感知レバー 1 5を反時計回りに回動させるこ とになる。 この回動によって、 作動突起 1 5 dは、 駆動補助部 6 0 0の 当たり部 6 0 0 bを押す。

駆動補助部 6 0 0は、 スライダー 6 Lに対して、 スライ ド方向に所定 距離だけ図示しないばねに杭して移動できるように設けられている。 こ のため、 前記作動突起 1 5 dが駆動補助部 6 0 0の当たリ部 6 0 0 bを 押すと、 駆動補助部 6 0 0だけが小さな力で前記ばねに杭して移動し、 そのラック部 6 0 0 aが第 4ギヤ 7 5の小ギヤ部に歯合する。 第 4ギヤ 7 5の駆動力で駆動補助部 6 0 0が更に移動すると、 駆動補助部 6 0 0 の一部が、 スライダー 6 Lの一部に当たり、 スライダー 6 Lをスライ ド させることになる。

駆動補助部 6 0 0にはガイ ド溝 6 0 0 cが形成されている。 イジェク 卜状態においては、 ガイ ド溝 6 0 0 cの入り口に可動プレー卜 7 6 aに 形成された第 1 突起 7 6 dが位置している。 また、 このイジヱク ト状態 においては、 可動プレート 7 6 aに形成された第 2突起 7 6 eは、 回動 プレート 7 1 に形成された突起 7 1 aに係合されている （図 1 0 ( a ) W ^k ) 。

⑤移行状態 （モータ 1 2の駆動力伝達関連）

駆動補助部 6 0 0が移動することにより、 図 5及び図 6に示すように. 第 1 突起 7 6 dがガイ ド溝 6 0 0 c内に案内される。 これによリ、 可動 プレート 7 6 aが反時計回りに回動し、 ギヤ 7 6 cは伝達ギヤ 5 6から 離間する （ローラギヤ切り離し） 。 また、 可動プレー卜 7 6 aが反時計 回りに回動することにより、 第 2突起 7 6 eと突起 7 1 aとの係合が解 除される。

⑥プレイ状態 （モータ 1 2の駆動力伝達関連） . 係合が解除された回動プレー卜 7 1 は、 ギヤ 7 2の回動による慣性に より、 図 7に示すように、 自ら時計回りに回動する。 そして、 ギヤ 7 3 がダミーギヤ （歯車の歯一つ分） に歯合することで更に回動し、 ギヤ 7 3がラック駆動ギヤ 1 8に歯合する。

ロックレバ一 1 7は軸 1 7 bを中心にして回動自在に設けられており . トーションばね 1 7 cによって反時計回リに付勢されている。 ロックレ バー 1 7の左側位置 （反時計回りで下がる側） には第 1 係止突起 1 7 a が設けられている。 この第 1係止突起 1 7 aは、 回動プレー卜 7 1 の周 面に当接しているが、 回動プレー卜 7 1 が時計回りに回動したことで、 図 1 0 ( b ) にも示すように、 前記周面に形成されている凹部 7 1 bに 係止突起 1 7 aが係合する。 これにより、 プレイ状態では、 モータ 1 2 の駆動力をラック駆動ギヤ 1 8に伝える状態が保持されることになる。 また、 ロックレバー 1 7の右側位置 （反時計回りで上がる側） には第 2 係止突起 1 7 dが設けられている。 この第 2係止突起 1 7 dは、 ラック 機構 3 0の凹部 3 0 aから離脱する。 これにより、 プレイ状態ではラッ ク機構 3 0の動作が許容される。

ラック機構 3 0はユニバーサルジョイン卜 3 1 を介して光ピックアツ プベース 3 2に連結されている。 図 7に示しているように、 光ピックァ ップベース 3 2は 2本のシャフ ト 3 3 A ■ 3 3 Bに案内されてスライ ド する。 2本のシャフ ト 3 3 A ■ 3 3 Bは、 取付ベース 3 4 A ■ 3 4 B ■ 3 4 C ■ 3 4 Dによって本体シャーシ 1 1 に支持されている。 また、 シ ャフ ト 3 3 Aの一端 （本体シャーシ中央側） は、 高さ調整機構 3 5 Cに 連結されており、 シャフ ト 3 3 Bの両端は、 高さ調整機構 3 5 A ■ 3 5 Bに連結されている。 高さ調整機構 3 5 A ■ 3 5 B ■ 3 5 Cを調節する ことにより、 光ピックアップベース 3 2の姿勢を調整することができる, 光ピックアップベース 3 2とラック機構 3 0とがユニバーサルジョイン 卜 3 1 を介して連結されるため、 光ピックアップべ一ス 3 2の姿勢が変 化しても、 ラック機構 3 0の姿勢が変化することはない。

上述したプレイ状態からイジェク ト状態に移行するときには、 ギヤ 7 2は反時計回りに回転し、 これによつてラック駆動ギヤ 1 8も反時計回 りに回転し、 ラック機構 3 0は光ピックアップベース 3 2を中心部へ移 動させる。 これにより、 図 8に示しているように、 ラック機構 3 0の当 たり部 3 0 bがロックレバー 1 7の凸部 1 7 eを押す。 このため、 ロッ クレバ一 1 7は時計回りに回動し、 第 2係止突起 1 7 dはラック機構 3 0の凹部 3 0 aに係合する。 これにより、 イジェク 卜状態に移行すると きにはラック機構 3 0は固定された状態となる。 また、 ロックレバー 1 7が時計回りに回動することで、 第 1係止突起 1 7 aは凹部 7 1 匕から 離脱する。 ギヤ 7 2は反時計回りに回転しているため、 回動プレート 7 1 はギヤ 7 2の回転の慣性で反時計回りに回動し、 ギヤ 7 3が第 3ギヤ 7 4に歯合する （図 4参照） 。

(要部の詳細な説明）

⑦ディスク挿入関連

図 1 ( a ) に示したように、 ディスク装填口 2 0には右ディスクガイ ド 2 R及び左ディスクガイ ド 2 Lが設けられおリ、 ディスク装填口 2 0 は概ね T字状を成す。 1 2 c mディスク D 1 の挿入時には、 図 9に示す ように、 当該ディスク D 1 はディスクガイ ド 2 R ■ 2 Lの上面に案内さ れ、 略水平状態を保ったままプレーヤ本体部 1 内に搬送されることにな る。 なお、 搬送ローラ 1 5は 1 2 c mディスク D 1 に押されて幾分下が リ （8 c mディスク D 2のときも同様） 、 ディスク D 1 との接触状態を 保ってディスク D 1 を搬送することになる。 一方、 8 c mディスク D 2 は、 その直径近傍部分においてはディスクガイ ド 2 R ■ 2 Lの上面に載 ることができるが、 直径近傍部分がプレーヤ本体部内に入り込むと、 デ イスクガイ ド 2 R ■ 2 Lによる支えが無くなり、 8 c mディスク D 2の 後端の下がりが許容され、 先端側が上方向に向く ことになる。

シャーシベース 1 0 1 の上板の下面には、 突起 1 0 1 b ■ 1 0 1 bが 形成されている （図 1 ( a ) 参照） 。 また、 クランパー 3の下面には、 図 9 ( a ) に示しているように、 突起 3 d ■ 3 dが形成されている。 上 方向に向いて進む 8 c mディスク D 2の先端側は、 突起 3 d ■ 3 d (或 いは、 突起 1 0 1 b ■ 1 0 1 b ) に当たり、 ディスク D 2はその中心部 がディスク受け部 4上に位置した状態で停止する。 なお、 突起 1 0 1 b ■ 1 0 1 bと突起 3 d ' 3 dはいずれかが形成されていればよい。 シャーシベース 1 0 1 の上板の手前側の下面には規制プレート 2 1 が 設けられている。 ディスク D "I及びディスク D 2はいずれも規制プレー ト 2 1 の接触ガイ ド部 P 1 に接触しつつ挿入されることになる。 また、 接触ガイ ド部 P 1 よりも奥側の位置にス トツパ部 P 2が形成されており. 接触ガイ ド部 P 1 とス トツパ部 P 2との間の部分は凹形状を成している c この凹形状の箇所に搬送ローラ 5が位置する。 ディスク装填口 2 0のデ イスクガイ ド 2 R ■ 2 Lの上面と接触ガイ ド部 P 1 とに接しながら進む ディスク D 1 ■ D 2の進行方向上に前記搬送ローラ 5の周面が位置して いる。 そして、 前記ス卜ッパ部 P 2は、 ディスク D 1 ■ D 2の進行方向 外の箇所で前記周面の接線のうち前記接触ガイ ド部 P 1 を通る接線の方 向に対応する箇所に存在している。

ディスク D 1 ■ D 2の挿入初期段階では、 前記ディスク D 1 ■ D 2は 前記接触ガイ ド部 P 1 とディスクガイ ド 2 R ■ 2 Lの上面とに接しなが ら進み、 揷入途中で搬送ローラ 5の周面に接し、 この搬送ローラ 5を下 方に押し下げると共にこの搬送ローラ 5によって搬送される。 ディスク D 1 · D 2の進行方向上には前記ス トツバ部 P 2は存在しないため、 デ イスク D 1 ■ D 2の搬送が阻害されることはない。 なお、 ディスク D 2 はス 卜ツバ部 P 2の近傍箇所を通過した後にディスク D 2の後端下がり が許容され、 ディスク D 2は上方向に進むことになる。

いたずらによってディスク装填口 2 0からテレフォンカード等を差し 込もうとしても、 このカードがプレー卜本体 1 内に挿入されるのを阻止 することができる。 テレフォンカード等は比較的薄く形成されており、 ディスクに比べて柔らかく橈みやすい。 従って、 差し込まれたテレフォ ンカードでは搬送ローラ 1 5を押し下げることはできない。 搬送ローラ 1 5が下がらないから、 カードは前述したス トツバ部 P 2に向かって進 み、 ス トツパ部 P 2に当たって搬送が阻止されることになる。

以上説明したように、 この発明であれば、 揷入途中のディスクの進行 方向上にはス トツバ部は存在しないのでディスクの搬送が阻害されるこ とはない一,方、 いたずらによってディスク填口からテレフォンカード等 を差し込もうとした場合、 この力一ドではディスク搬送ローラを押し下 げることはできないため、 カードをス 卜ツバ部に当ててその搬送を阻止 できる等の効果を奏する。

⑧クランパー関連

図 1 1 はクランパー 3の支持機構を簡略化して示した斜視図である。 本体シャーシ 1 1 の奥壁部には、 角穴 1 1 c ■ 1 1 cが形成されており. この角穴 1 1 c ■ 1 1 Gにクランパ一 3の支点部 3 a ■ 3 aが係合され ている。 角穴 1 1 c内で支点部 3 a ■ 3 aの上下方向移動は許容され、 左右方向移動は規制されるようになっている。 また、 本体シャーシ 1 1 の奥側の左右位置には、 立設部 1 1 a ■ 1 1 aが形成されている。 各立 設部 1 1 aの上端部には、 垂直切欠きが形成されており、 この垂直切欠 きにクランパー 3のサイ ド凸部 3 e ■ 3 eが係合されている。 垂直切欠 き内でサイ ド凸部 3 e ■ 3 eの上下移動は許容され、 前後方向移動は規 制される。 前述したごとく、 イジェク 卜状態ではスライダー 6 Lは最も奥側に位 置する。 この状態では、 押し上げ突起 6 4がクランパ一 3の係合片 3 c に当接し、 クランパー 3を浮上させる。 このとき、 クランパー 3の先端 側 （フランジ部 3 b側） はシャーシベース 1 0 1 の上板に押し当てられ て位置決めされるが、 この押圧力が強いとクランパー 3に撓みが生じる 可能性がある。 そして、 クランパー 3の浮上動作が何度も繰り返される と、 クランパー 3を構成する金属に疲労が生じるおそれがある。

図 1 2 ( b ) の比較参考図に示すように、 角穴 1 1 c , の高さが支 点部 3 aの厚みと同等であると、 クランパー 3の浮上時の最上位置は、 クランパー 3の支点部 3 aと押し上げ突起 6 4の位置関係によって決ま リ、 前記最上位置とシャーシベース 1 0 1 との位置関係に誤差があると. 前述したように、 クランパー 3に撓みが生じる可能性がある。 この実施 形態においては、 角穴 1 1 cの高さは支点部 3 aの厚みよリも高く して おり、 角穴 1 1 c内で支点部 3 a ■ 3 aの上下方向移動が許容される。 従って、 クランパー 3が浮上してシャーシべ一ス 1 0 1 の上板に当たつ たときには、 図 1 2 ( a ) に示しているように、 支点部 3 a ■ 3 aは角 穴 1 1 c内で浮く ことが許される。 この浮きが許されることにより、 ク ランパー 3の先端側がシャーシべ一ス 1 0 1 の上板の当たったときの押 圧力は弱くなリ、 クランパー 3が撓むことはない。 すなわち、 クランパ ー3の先端側をシャーシベース 1 0 1 の上板に当てて位置決めを行いつ つ、 この当たりによるクランパー 3の橈みを回避できることになる。 ⑨光ピックァップベース駆動関連

図 1 3 ( a ) は光ピックアップベースの連結部分を簡略化して示した 斜視図である。 前述したように、 ラック機構 3 0はユニバーサルジョイ ント 3 1 を介して光ピックアップベース 3 2に連結されている。 ュニバ ーサルジョイン卜 3 1 はラック機構 3 0から光ピックアップべ一ス 3 2 に掛け渡って設けられており、 ユニバーサルジョイン ト 3 1 の一端側 (ラック機構 3 0側） の箇所では、 同図 （ b ) にも示すように、 ラック 機構 3 0の凸レール 3 0 1 に係合して G方向及び H方向にスライ ド可能 に設けられている。 そして、 ユニバーサルジョイント 3 1 の他端側 （光 ピックアップベース 3 2側） の箇所は、 板ばね 3 2 bによって光ピック アップベース 3 2側に押圧 （下向き付勢） されており、 ユニバーサルジ ョイン卜 3 1 が移動すれば光ピックアップベース 3 2が移動する。 前記 板ばね 3 2 bは、 光ピックアップべ一ス 3 2にねじ等によリ固定されて いる。 このように構成されたことにより、 光ピックアップべ一ス 3 2の 姿勢調整を行なっても、 その変化はユニバーサルジョイント 3 1側で吸 収されることになリ、 ラック機構 3 0の姿勢が変化することはない。

トーションばね 3 6は、 その一端をユニバーサルジョイント 3 1 の G 方向側面に接触させ、 他端をラック機構 3 0の H方向側面に接触させて いる。 ラック機構 3 0が G方向に移動するとき、 ユニバーサルジョイン ト 3 "1 は前記凸レール 3 0 1 の端部に当たり、 ラック機構 3 0に押され て移動する。 そして、 ラック機構 3 0が H方向に移動するとき、 ラック 機構 3 0の移動力はトーシヨンばね 3 6を介してユニバーサルジョイン 卜 3 1 に与えられる。 卜一シヨンばね 3 6は十分に強い弾性を有してお リ、 大きく撓むこと無しにラック機構 3 0の移動をユニバーサルジョイ ント 3 1 に伝達できる。

図 1 3では、 ラック機構 3 0が最も H方向側に移動した状態 （すなわ ち、 イジェク ト状態） を示している。 この状態では、 図 8に示したよう に、 ラック機構 3 0の当たり部 3 0 bがロックレバ一 1 7の凸部 1 7 e を押し （イジェク 卜状態遷移のための トリガ動作） 、 ロックレバ一 1 7 は時計回りに回動し、 第 2係止突起 1 7 dはラック機構 3 0の凹部 3 0 aに係合することになリ、 ラック機構 3 0はロックされた状態となる。 すなわち、 光ピックアップベース 3 2がプレーヤ本体部 1 の中心側のガ ィ ド端に位置してもなおラック機構 3 0は少しのだけ H方向に移動して イジェク ト状態遷移のための トリガ動作が行なわれることになる （この 状態では、 トーシヨンばね 3 6は更に縮んだ状態となる） 。 これにより, 光ピックアップべ一ス 3 2が確実にプレーヤ本体部 1 の中心部に移動し た後に （光ピックアップがディスク最内周側の情報記録領域に位置でき た後に） 、 ラック機構 3 0のロック操作が行なわれることになリ、 光ピ ックアップがディスク最内周側の情報記録領域に未到達となる事態を確 実に防止することができる。

また、 光ピックアップベース 3 2がディスク中心側に移動し、 この移 動にて トリガ動作によりラック機構 3 0を固定する動作と、 駆動力をラ ック機構 3 0からディスクを搬送する機構へ切替える動作とを同時に行 うようにロックレバー 1 7を設けたので、 ディスクをクランプしてから 光ピックアップ移動のための駆動力伝達切り替えのタイミングで光ピッ クアップの固定の解除を行わせることができる。

また、 スライダー 6 L， 6 Rに段状の溝 6 1， 6 2を設け、 スライダ 一 6 し， 6 Rの移動により溝 6 1 に沿って搬送ローラ 5をディスクから 退避した状態に移動させると共に、 溝 6 2に沿ってロックレバー 1 3 L , 1 3 Rを回動させるので、 簡単な構成で搬送ローラ 5を退避させ本体シ ヤーシ 1 1 を弾性支持状態とすることができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ディスク装填口から挿入されたディスクに接触する接触ガイ ド部 と、 前記接触ガイ ド部よりも奥側に位置し搬送された前記ディスクを所 定位置で停止させるス トツバ部と、 前記接触ガイ ド部と前記ス トツバ部 との間に設けられディスクを搬送する搬送ローラと、 モータの駆動力を 前記搬送ローラに伝える搬送機構と、 搬送された前記ディスクをクラン プするクランパーと、 クランパーを浮上または下降させるクランプ機構 と、 前記クランパーによってクランプされたディスクの径方向に直線的 にガイ ドされる光ピックアップベースと、 前記ピックアップベースを前 記ディスクの径方向に移動させるピックアップ移動機構と、 を備えて成 リ、

前記ディスク装填口と前記接触ガイ ド部とに接しながら進むディス クの進行方向上に前記搬送ローラの周面が位置し、 前記ス トツパ部は前 記ディスクの進行方向以外の箇所で前記周面の接線のうち前記接触ガイ ド部を通る接線の方向に対応する箇所に存在することを特徴とするディ スクプレ一ャ。

2 . 請求項 1 に記載のディスクプレーヤにおいて、 大径の第 1 デイス クと小径の第 2ディスクの両方に対応するように構成され、 前記ディス ク装填口はその両サイ ド側にディスク搬送受け部を有し、 前記第 2ディ スクは第 1 ディスクよりも挿入の早い段階で前記ディスク搬送受け部と の接触が無くなるように構成され、 且つ前記第 2ディスクだけに当たる こととなる位置に第 2ディスク用の搬送ス トツパが設けられていること を特徴とするディスクプレーヤ。

3 . 請求項 1 に記載のディスクプレーヤにおいて、 大径の第 1 デイス クと小径の第 2ディスクの両方に対応するように構成され、 前記搬送口 —ラによって搬送された大径の第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたリ 部及び前記搬送ローラによって搬送された小径の第 1 のディスクの先端 が当る第 2あたり部を有する移動部材を備え、 前記あたり部にディスク が接触することによる前記移動部材の移動によって、 前記モータの駆動 力が前記搬送機構からクランプ機構へ振り向けられることを特徴とする ディスクプレーヤ。

4 請求項 1 に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記クランパーと前 記クランプ機構と前記搬送機構と前記光ピックアップベースと前記ピッ クアップ移動機構とともに前記搬送ローラを移動可能に支持するローラ 支持機構とを同一筐体に備えて再生部とし、 且つ、 大径の第 1 ディスク と小径の第 2ディスクの両方に対応するように構成され、

前記再生部を固定または弾性支持するロック機構と、 前記ロック機構 及び前記ローラ支持機構に係合するスライダーと、 前記搬送ローラによ つて搬送された大径の第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたり部及び前 記搬送ローラによって搬送された小径の第 1 のディスクの先端が当る第 2あたり部を有する移動部材とを備え、

前記あたリ部にディスクが接触することによる前記移動部材の移動に よって、 前記スライダーが移動し、 前記スライダーの移動に伴い前記口 ーラ支持機構が移動することによって前記搬送ローラがディスクから退 避すると共に、 前記ロック機構が移動することによって前記再生部を固 定状態から弾性支持状態とするように構成されたことを特徴とするディ スクプレーヤ。

5 . 請求項 1 に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記モータの駆動 力を前記クランプ機構と前記ピックアップ移動機構とのいずれかに振り 分ける切換機構を備え、 前記切換機構は前記モータの駆動力を前記クラ ンプ機構に与えるときは前記ピックァップ移動機構の移動を規制し、 前 記モータの駆動力を前記ピックァップ移動機構に与えるときは前記ピッ クアップ移動機構の移動を許容するように構成されたことを特徴とする ディスクプレーヤ。

6 . 請求項 1 に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記クランパーが 前記クランプ機構によって後端部を支点に浮上又は下降するように設け られ、 前記後端部が係合される係合穴で前記後端部の上下動が許容され るように構成されたことを特徴とするディスクプレーヤ。

7 . 請求項 1 に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記ピックアップ ベースと前記ピックアップ移動機構とを連結する連結機構を備え、 前記 連結機構は前記光ピックアップベースがディスク中心側のガイ ド端に案 内された後も前記ピックアップ移動機構の移動を許容するように構成さ れており、 この移動にて前記モータの駆動力が前記ピックアツプ移動機 構から前記クランプ機構に振り向けられるように構成されていることを 特徴とするディスクプレーヤ。

8 . 請求項 7に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記光ピックアツ プベースの姿勢を調整する調整機構が設けられると共に、 前記連結機構 は前記ピックアップ移動機構の姿勢を変えずに光ピックアップベースの 姿勢変化を許容するように構成されていることを特徴とするディスクプ レ一ャ。

9 . 請求項 7に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記モータの駆動 力を前記ピックァップ移動機構から前記クランプ機構に振り向ける際に 前記ピックァップ移動機構を固定するように構成されたことを特徴とす るディスクプレーヤ。

1 0 . ディスク装填口から挿入されたディスクに接触する接触ガイ ド 部と、 前記接触ガイ ド部よりも奥側に位置し搬送された前記ディスクを 所定位置で停止させるス トツパ部と、 前記接触ガイ ド部と前記ス トツパ 部との間に設けられディスクを搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラ を移動可能に支持するローラ支持機構と、 モータの駆動力を前記搬送口 ーラに伝える搬送機構と、 搬送された前記ディスクをクランプするクラ ンパーと、 クランパーを浮上または下降させるクランプ機構と、 前記ク ランパ一によつてクランプされたディスクの径方向に直線的にガイ ドさ れる光ピックアツプベースと、 前記ピックァップベースを前記ディスク の径方向に移動させるピックァップ移動機構と、 前記ピックアップべ一 スと前記ピックアップ移動機構とを連結する連結機構と、 を備え、 前記 連結機構は前記光ピックアップベースがディスク中心側のガイ ド端に案 内された後も前記ピックアップ移動機構の移動を許容するように構成さ れており、 この移動にて前記モータの駆動力が前記ピックアツプ移動機 構から前記クランプ機構に振り向けられるように構成されていることを 特徴とするディスクプレーヤ。

1 1 . 請求項 1 0記載のディスクプレーヤにおいて、 大径の第 1 デイス クと小径の第 2ディスクの両方に対応するように構成され、 前記ディス ク装填口はその両サイ ド側にディスク搬送受け部を有し、 前記第 2ディ スクは第 1 ディスクよりも挿入の早い段階で前記ディスク搬送受け部と の接触が無くなるように構成され、 且つ前記第 2ディスクだけに当たる こととなる位置に第 2ディスク用の搬送ス卜ツバが設けられていること を特徴とするディスクプレーヤ。

1 2 請求項 1 0記載のディスクプレーヤにおいて、 大径の第 1 デイス クと小径の第 2ディスクの両方に対応するように構成され、 前記搬送口 —ラによって搬送された大径の第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたり 部及び前記搬送ローラによって搬送された小径の第 1 のディスクの先端 が当る第 2あたり部を有する移動部材を備え、 前記あたり部にディスク が接触することによる前記移動部材の移動によって、 前記モータの駆動 力が前記搬送機構からクランプ機構へ振リ向けられることを特徴とする ディスクプレーヤ。

1 3 請求項 1 0に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記クランパ一 と前記クランプ機構と前記搬送機構と前記光ピックアップベースと前記 ピックアップ移動機構と前記ローラ支持機構とを同一筐体に備えて再生 部とし、 且つ、 大径の第 1 ディスクと小径の第 2ディスクの両方に対応 するように構成され、

前記再生部を固定または弾性支持するロック機構と、 前記ロック機構 及び前記ローラ支持機構に係合するスライダーと、 前記搬送ローラによ つて搬送された大径の第 1 のディスクの先端が当る第 1 あたり部及び前 記搬送ローラによって搬送された小径の第 1 のディスクの先端が当る第

2あたリ部を有する移動部材とを備え、

前記あたリ部にディスクが接触することによる前記移動部材の移動に よって、 前記スライダーが移動し、 前記スライダーの移動に伴い前記口 ーラ支持機構が移動することによって前記搬送ローラがディスクから退 避すると共に、 前記ロック機構が移動することによって前記再生部を固 定状態から弾性支持状態とするように構成されたことを特徴とするディ スクプレ一ャ。

1 4 . 請求項 1 0に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記モータの 駆動力を前記クランプ機構と前記ピックアップ移動機構とのいずれかに 振り分ける切換機構を備え、 前記切換機構は前記モータの駆動力を前記 クランプ機構に与えるときは前記ピックァップ移動機構の移動を規制し , 前記モータの駆動力を前記ピックァップ移動機構に与えるときは前記ピ ックアップ移動機構の移動を許容するように構成されたことを特徴とす るディスクプレーヤ。

1 5 . 請求項 1 0に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記クランパ 一が前記クランプ機構によって後端部を支点に浮上又は下降するように 設けられ、 前記後端部が係合される係合穴で前記後端部の上下動が許容 されるように構成されたことを特徴とするディスクプレーヤ。

1 6 . 請求項 1 0に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記光ピック アップベースの姿勢を調整する調整機構が設けられると共に、 前記連結 機構は前記ピックアップ移動機構の姿勢を変えずに光ピックアップべ一 スの姿勢変化を許容するように構成されていることを特徴とするディス クプレーヤ。

1 7 . 請求項 1 0に記載のディスクプレーヤにおいて、 前記モータの 駆動力を前記ピックァップ移動機構から前記クランプ機構に振リ向ける 際に前記ピックアップ移動機構を固定するように構成されたことを特徴 とするディスクプレーヤ。