明 細 書
投写型表示装置
技術分野
本発明は 、 投写型表示装置に関し 、 特に 、 住宅内のよ う な比較 的狭いスぺースで用いるのに適したものに関する。 背景技術
液晶プロジェク タをはじめとする投写型表示装置が 、 大画面の 映像表示装置と して普及している。
従来の投写型表示装置は 、 投写型表示装置とは別体になった反 射型スク リ ーンに前面力 ¾ら映像を投写するフ ロ ン ト式 (前面投写 式) のものと、 投写型表示装置と一体になつた透過型スク リ ーン に背面から映像を投写する リ ァ式 (背面投写式) のものとに大別 される。
従来のフ ロ ン ト式投写型表示装置を住宅内に設置する場合には 一般に、 住宅內の リ ビングルームの壁等に反射型スク リ ーンが取 り付けられ 、 この反射型スク リ ―ンに映像を投写でき るよ う な位 置にフ ロ ン ト式投写型表示装置が設置され Ό o
また、 従来の リ ァ式投写型表示装置は、 投写レンズから透過型 スク リ ーンまでの光路部分を全て筐体内に収納するので、 サイズ の大きい (例えば奥行きが数十 c m程度あ り 縦 · 横がそれぞれ 1 m程度ある) 箱型形状をしている。 そのため、 従来の リ ア式投写 型表示装置は、 住宅内では一般に リ ビングルームの隅等に設置さ れる。
しかし、 こ う した反射型ス ク リ ーンを取り 付ける こ とのでき る よ う な広さの壁は住宅内では限られているので、 従来のフ ロ ン ト 式投写型表示装置は住宅内での設置場所の自 由度が小さい。
さ らに、 住宅内の壁等に反射型スク リ ーンを取り付けた場合に
は、 映像を投写しないと き (フ ロ ン ト式投写型表示装置の不使用 時) に 、 このスク リ ーンが巨立つので住環境に圧迫感を与えて し ま う
また 、 従来のよ う なサイズの大きいリ ア式投写型表示装置も、 やはり 、 住宅内での設置の自 由度が小さいと と もに、 不使用時に 住環境に圧迫感を与えてしま
本発明は、 上述の点に鑑み 、 住宅内のよ う な比較的狭いスぺー スで用いるのに適した、 設置場所の自 由度が大きいと と もに不使 用時の圧迫感が少なぃ投写型表示装置を提供するこ と を課題と し てなされたものである 発明の開示
この課題を解決するために 、 本出願人は、 映像をス ク リ ーンに 投写する投写型表示装置において、 電圧が印加されたと きに光を 散乱し電圧が印加されなレ、と きに光を透過させる高分子分散液晶 を用レ、た液晶パネルを、 スク リ ーンと して装置本体に取り付け、 こ の装置本体から出力された映像をスク リ ーンに前面から投写す る よ う にしたものを提案する。
この投写型表示装置は、 装置本体に取り付けたス ク リ ーンに前 面から映像を投写する (すなわち装置本体とス ク リ ーンとが一体 と なった) フ ロ ン ト式投写型表示装置である。 したがって、 従来 のフ ロ ン ト式投写型表示装置のよ う に住宅内の壁等にス ク リ ーン を取り付ける必要がない。 また、 リ ア式投写型表示装置のよ う に 投写レンズからス ク リ ーンまでの光路部分を筐体内に収納する必 要はないので、 サイズを小さ く する こ とができ る。 これによ り 、 住宅内のよ う な比較的狭いスペースでも設置場所の自 由度が大き く なる。
そして、 この投写型表示装置では、 高分子分散液晶を用いた液
晶パネルでス ク リ ーンが構成される。 こ のス ク リ ーンは、 光を散 乱する状態 (不透明) にする こ とによ り 映像を投写するこ とがで き る と と もに、 映像を投写しないと き (投写型表示装置の不使用 時) には光を透過させる状態 (透明) にするこ と によ り 目立たな いよ う にするこ とができる。 したがって、 従来のフ ロ ン ト式投写 型表示装置のよ う に不使用時にスク リ ーンが目立つこ とはない。 また、 前述のよ う に、 この投写型表示装置はリ ア式投写型表示装 置よ り もサイズを小さ く するこ とができ る。 これによ り 、 住宅内 のよ う な比較的狭いスペースでも不使用時に圧迫感を与えるこ と はない。
さ らに、 このスク リ ーンを構成する液晶パネルは、 電圧が印加 されたと きに光を散乱し電圧が印加されないと きに光を透過させ る高分子分散液晶を用いたものである。 したがって、 映像を投写 しないと きには電圧を印加する こ と なく スク リ ーンを透明にする と ができるので、 不使用時の待機消費電力を節減するこ と もで さ る o
なね、 この投写型表示装置において、 一例と して、 スク リ ーン に投写する映像のサイズを調整するための調整手段と、 投写する 映像のァスぺク ト比に応じて の調整手段を制御する制御手段と をさ らに備えるこ とが好適である。
所定の形状のス ク リ ーンにおいて、映像が投写されない領域は、 投写する映像のァスぺク ト比によって変化する。 そこで、 スク リ 一ンに投写する映像のサイ ズをこのァスぺク ト比に応じて調整す る こ とによ り 、 様々なァスぺク ト比の映像を、 それぞれ所定の形 状のスク リ一ンに最大画角で投写でき るよ う になる。
また、 この投写型表示装置において、 入力映像信号の投写する 映像のァスぺク ト比を判別する判別手段と、 こ の判別手段で判別 されたァスぺク ト比に応じて の調整手段を制御する制御手段と
をさ らに備えるこ とが好適である。
さ らに、 この投写型表示装置において、 ス ク リ ーンを楕円形状 にする こ とが好適である。
こ の投写型表示装置では、 不使用時にはス ク リ ーンが透明にな るのでスク リ ーンに対するユーザーの視認度が低下する。そこで、 スク リ ーンを楕円形状にする こ とによ り 、 不使用時の安全性を高 める(ユーザーが気づかずにス ク リ ーンに接触したと しても角(か ど) がないので怪我を しないよ う にする) こ とができるよ う にな る。
また、 こ の よ う にス ク リ ーンを楕円形状にした場合には、 映像 が投写される矩形形状の領域の周囲に、 映像が投写されない領域 が生じる。 そ して、 こ の映像が投写されない領域は、 投写する映 像のァスぺク ト比によって変化する。 そこで、 投写する映像のァ スぺク ト比を判別し、 スク リ ーンに投写する映像のサイズをこ の ァスぺク ト比に応じて調整するこ と によ り 、 様々なァスぺク ト比 の映像を、 それぞれ楕円形状のス ク リ ーンに最大画角で投写でき るよ う になる。
なお、 一例と して 、 このスク リ ーンは 、 短軸に対する長軸の比 が略 1 . 3〜 : 1 . 7 の範囲の楕円形状であるこ とがー層好週であ る。 それによ り 、 現行の様 なァスぺク 卜比の映像 (ァスぺク 卜 比 4 : 3 の N T S C / P A L方式の映像 , ァスぺク 卜比 1 6 : 9 のハイ ビジョ ン方式の映像 シネマスコ一プの映像等 ) をゝ それ ぞれ楕円形状のスク リ ーンの う ちそれらのいずれの映像も投写さ れない無駄な領域の割合が極力少なく なるよ う にして投写でき る よ う になる。
また、 こ の投写型表示装置において 、 一例と して、 スク ジ一ン を構成する液晶パネルに、 映像を投写する領域と映像を投写しな い領域と を区別するよ う にして電極を設ける と と もに 、 映像を投
写する と き、 こ の電極に供給する電圧を制御する電極電圧制御手 段によって液晶パネルの う ち映像を投写する領域のみで光を散乱 させるこ とが好適である。
それによ り 、 映像を投写する と きに、 ス ク リ ーンの う ち映像が 投写されない領域は光を透過する状態 (透明) になる。 したがつ て、 映像を空中に浮かび上がるよ う に して (ユーザーにス ク リ ー ンの存在を意識させないよ う にして) 表示できる よ う になる。 次に、 本出願人は、 映像をス ク リ ーンに投写する投写型表示装 置において、 高分子分散液晶を用いた液晶パネルをス ク リ ーンと して装置本体に取り付け、 このス ク リ ーンに投写する映像のサイ ズを調整するための調整手段と、 投写する映像のァスぺク ト比に 応じてこの調整手段を制御する制御手段と を備えたものを提案す る。
この投写型表示装置は、 装置本体に取り 付けたス ク リ ーンに前 面から映像を投写する (すなわち装置本体とス ク リ ーンとが一体 となった) フ ロ ン ト式投写型表示装置である。 したがって、 従来 のフ ロ ン ト式投写型表示装置のよ う に住宅内の壁等にス ク リ ーン を取り 付ける必要がない。 また、 リ ア式投写型表示装置のよ う に 投写レンズからス ク リ ーンまでの光路部分を筐体内に収納する必 要はないので、 サイズを小さ く するこ とができ る。 これによ り 、 住宅内のよ う な比較的狭いスペースでも設置場所の自 由度が大き く なる。
そ して、 この投写型表示装置では、 高分子分散液晶を用いた液 晶パネルでス ク リ ーンが構成される。 このスク リ ーンは、 光を散 乱する状態 (不透明) にする こ と によ り 映像を投写する こ とがで き る と と もに、 映像を投写しないと き (投写型表示装置の不使用 時) には光を透過させる状態 (透明) にするこ と によ り 目立たな いよ う にするこ とができ る。 したがって、 従来のフ ロ ン ト式投写
型表不装直のよ う に不使用時にスク リ ーンが 目立つこ とはない。 また、 述のよ う に 、 この投写型表示装置はリ ァ式投写型表示装 置よ り もサイズを小さ く するこ とができる。 これによ り 、 住宅内 のよ う な比較的狭いスペースでも不使用時に圧迫感を与えるこ と はない
また 、 所定の形状のス ク リ一ンにおいて、 映像が投写されない 領域は 、 投写する映像のァスぺク ト比によつて変化するが、 ス ク リ ーンに投写する映像のサイズをこ のァスぺク ト比に応じて調整 するこ とによ り 、 様々なァスぺク ト比の映像を、 それぞれ所定の 形状のスク リ一ンに最大画角で投写する こ とができる。
なお 、 この投写型表示装置において、 入力映像信号の投写する 映像のァスぺク ト比を判別する判別手段と、 この判別手段で判別
>- されたァスぺク ト比に応じて の調整手段を制御する制御手段と をさ らに備えるこ とが好適である。
さ らに、 この投写型表示装置において、 ス ク リ ーンを楕円形状 にするこ とが好適である。
この投写型表示装置では、 不使用時にはスク リ ーンが透明にな るのでス ク リ ーンに対するユーザーの視認度が低下する。そこで、 ス ク リ ーンを楕円形状にするこ と によ り 、 不使用時の安全性を高 める(ユーザーが気づかずにス ク リ ーンに接触したと しても角(か ど) がないので怪我をしないよ う にする) こ とができ るよ う にな る。
さ らに 、 - のよ う にス ク リ ―ンを楕円形状にした場合には、 映 像が投写される矩形状の領域の周囲に映像が投写されない領域が 生じ、 この映像が投写されなぃ領域は投写する映像のァスぺク ト 比によつて変化するが、 投写する映像のァスぺク ト比を判別し、 スク リ一ンに投写する映像のサイズをこ のァスぺク ト比に応じて
- 調整する とによ り 、 様々なァスぺク ト比の映像をそれぞれ楕円
形状のスク ジ ンに最大画角で投写するこ とができ る よ う になる なお、 一例と して 、 —のスク リ ーンは 、 軸に対する長軸の比 が略 1 . 3 1 . 7 の範囲の楕円形状である こ とが一層好適であ る。 それによ •9 、 現行の 々 なァスぺク 卜比の映像 (ァスぺク 卜 比 4 : 3 の N T S C / P A L方式の映像 ァスぺク ト比 1 6 : 9 のハイ ビン 3 ン方式の映像 , シネマス コ一プの映像等 ) を、 楕円 形状のスク y一ンの う ちそれらのいずれの映像も投写されない v Iハffi、、 駄な領域の割合が極カ少なく なるよ う にして投写でき るよ う にな また、 この投写型表不装置において 、 一例と してヽ ス ク リ ーン を構成する液晶パネルに 、 映像を投写する領域と映像を投写しな い領域と を区別する よ う に して電極を設ける と と もに 、 映像を投 写する と き、 こ の電極に供給する電圧を制御する電極電圧制御手 段によつて液晶パネルの う ち映像を投写する領域のみで光を散乱 させるこ とが好適である。
それによ り 、 映像を投写する と きに 、 スタ リ ンの う ち映像が 投写されない領域は光を透過する状態 (透明) になる 。 したがつ て、 映像を空中に浮かび上がるよ う にして (ュ一ザ一にスク リ ー ンの存在を意識させないよ う にして) 表示でき る よ ラ になる。 また、 この投写型表示装置において 、 一例と してヽ ス ク リ ーン を構成する液晶パネルは、 電圧が印加されたと さに光を散乱し電 圧が印加されないと きに光を透過させる高分子分散液晶を用いた ものであるこ とが好適である。
それによ り 、 映像を投写しないと きには電圧を印加する こ とな く ス ク リ ーンを透明にする こ とができるので、 不使用時の待機消 費電力を節減する こ と もできるよ う になる。 図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明に係る映像投写装置の外観構成を示す斜視図で ある。
図 2 は、 図 1 のス ク リ ーンの断面構造を示す図である。
図 3 は、 図 2 の液晶層の組成及び特性を示す図である。
図 4 は、 図 2 のガラス基板上の I T O電極群における個々の I T O電極の配置及び形状を示す図である。
図 5 は、 図 1 のスク リ ーン上で、 図 2 の 2枚のガラス基板上の I T O電極群中の I T O電極が重なる範囲を示す図である。
図 6 は、図 1 の装置本体の光学系の基本的構成を示す図である。 図 7 は、 図 1 の装置本体の回路構成の う ち本発明に関連する部 分を示す図である。
図 8 は、 図 7 の R OM内のテーブルを示す図である。
図 9 は、 図 1 のスク リ ーンの う ち図 8 のテーブルの内容によつ て映像が投写される範囲を示す図である。
図 1 0 は、 図 1 のスク リ ーンの う ち映像が投写されない無駄な 領域を示す図である。
図 1 1 は、 式①, ②の a, b, p の値と、 それに対応する式③ の S l , ス ク リ ーン全体の面積の計算結果との関係を示す図であ る。
図 1 2 は、 式①, ②の a, b, p の値と、 それに対応する式③ の S 1 , ス ク リ ーン 1全体の面積の計算結果との関係を示す図で ある。
図 1 3 は、 図 7 の R OM内のテーブルを示す図である。
図 1 4 は、 図 7 の C P Uが実行するズーム比制御 · ス ク リ ーン 駆動処理を示すフ ローチャー トである。
図 1 5 は、 図 1 3 のテーブルの変更例を示す図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明を図面を用いて具体的に説明する。
図 1 は、 本発明に係る映像投写装置の外観構成を示す。 この映 像投写装置では、 装置本体 2に、 ス ク リ ーン 1 と、 装置本体 2か らの投写光をスク リーン 1 に向けて反射する ミ ラー 3 とが取り付 けられている。
スク リーン 1 は楕円形状であり、 その楕円の短軸の長さに対す る長軸の長さの比は、 後述するよ う な理由から 1 . 3 〜 1 . 7の 範囲内になっている。
こ のス ク リ ーン 1 は、 高分子分散液晶を用いた液晶パネルから 成っている。 図 2は、 スク リ ーン 1 の断面構造を示す。 ガラス基 板 1 1上に P E T材料 1 2 を介して形成された複数の I T O電極 から成る I T O電極群 1 3 と、 ガラス基板 1 4上に P E T材料 1 5 を介して形成された複数の I T O電極から成る I T O電極群 1 6 との間に、 厚さ数十ミ ク ロ ン程の液晶層 1 7が挟まれている。 I T O電極群 1 3 と、 液晶層 1 7 と、 I T O電極群 1 6 と力ゝら、 ス ク リーン 1 に用いられる液晶パネルが構成されており、 I T O 電極群 1 3 と I T O電極群 1 6 とは、 互いに交差 (直交) する方 向に形成されている。
図 3は、 液晶層 1 7の組成及び特性を示す。 液晶層 1 7は、 ポ リマー材 1 8 と分散型液晶分子 1 9 との混合物であり 、 図 3 Aに 示すよ う に、 電圧が印加されないと きには、 分散型液晶分子 1 9 が整列するこ とによって光透過率が高ま り (透明になり)、 他方、 図 3 Bのよ う に、 電圧が印加されたときには、 光を散乱する (不 透明になる)。
こ のよ う に、 ス ク リ ーン 1 を構成する液晶パネルは、 一般的な 高分子分散液晶 (電圧が印加されないときに光を散乱し電圧が印 カ卩されたときに光を透過させるもの) とは逆に、 電圧が印加され たと きに光を散乱し電圧が印加されないと きに光を透過させる高
分子分散液晶を用いている。
なお、 このよ う に電圧が印加されたと きに光を散乱し電圧が印 加されないと きに光を透過させる高分子分散液晶は、 例えば 1 9 9 2年 1 月 2 0 日発行の A p p l . P h y s . L e t t . 6 0 ( 3 ) の 3 9 2ページで紹介されている。
図 4 A, 図 4 Bは、 ガラス基板 1 1 上の I T O電極群 1 3, ガ ラス基板 1 4上の I T O電極群 1 6 における個々の I T O電極の 配置及び形状を示す。 図 4 Aのよ う に、 I T O電極群 1 3 では、 スク リ 一ン 1 の楕円の長軸に対して対称になるよ う にして 、 この 、土
長軸かり 3Sいほ う から順に一対の I T O電極 1 3 ( 1 ), I T O電 極 1 3 ( 2 ), I T O電極 1 3 ( 3 ) が順に配置される と と もに、 残り の部分に I T O電極 1 3 ( 4 ) が配置されている。
図 4 Bのよ う に、 I T O電極群 1 6 では、 ス ク リ ーン 1 の楕円 の短軸に対して対称になるよ う にして、 こ の短軸から遠いほ う か ら順に一対の I T O電極 1 6 ( 1 ), I T O電極 1 6 ( 2 ) , I τ
〇電極 1 6 ( 3 ) が順に配置さ る と と もにれ、 残り の部分に I T
O電極 1 6 ( 4 ) が配置されている 0
図 5 は、 スク リ ーン 1 上で I T O電極 1 3群中の個々の I T O 電極と I T O電極群 1 6 中の個々の I T O電極とが重なる範囲を 示す。 図 5 Aのよ う に、 I T O電極 1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と I
T O電極 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲は、 横サイズ, 縦サイズの比 が 4 : 3 であ り 四隅が楕円の円周上に位置する長方形になつてい 図 5 Bのよ う に 、 I T O電極 1 3 ( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T
O電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲は、 横サイズ, 縦サイズの比が 1 6 : 9 であ り 四隅が楕円の円周上に位置する長 方形になつている o
図 5 Cのよ う に 、 I T o電極 1 3 (4 ) と I T O電極 1 6 ( 2)
~ 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲は、 横サイ ズ, 縦サイズの比が 2. 3 5 : 1 であ り 四隅が楕円の円周上に位置する長方形になってい る。
図 1 の装置本体 2 は、 3板式透過型液晶プロジェク タである。 図 6 は、 この装置本体 2 の光学系の基本的構成を示す。 U H P ラ ンプ (高圧水銀ラ ンプ) 2 1 の出射光が、 リ フ レク タ 2 2 で平行 光にされて、 ダイ ク ロイ ツク ミ ラー 2 3 に入射する。
ダイ ク ロイ ツク ミ ラー 2 3への入射光の う ちの赤色光は、 ダイ ク ロイ ツク ミ ラー 2 3 で反射され、 ミ ラー 2 4で反射されて液晶 パネル 2 8 ( R ) に照射される。
また、ダイ ク ロイ ック ミ ラー 2 3への入射光の う ちの緑色光は、 ダイ ク ロイ ツク ミ ラー 2 3 を透過し、 ダイ ク ロイ ツク ミ ラー 2 5 で反射されて液晶パネル 2 8 ( G ) に照射される。
また、ダイ ク ロイ ック ミ ラー 2 3への入射光の う ちの青色光は、 ダイ ク ロイ ツク ミ ラー 2 3 , 2 5 をそれぞれ透過し、ミ ラー 2 6, 2 7でそれぞれで反射されて液晶パネル 2 8 ( B )に照射される。 そして、 液晶パネル 2 8 ( R ) , 2 8 ( G ), 2 8 ( B ) でそれ ぞれ R, G, Bの映像信号に応じて変調された赤色光, 緑色光, 青色光が、 ダイ ク ロイ ツクプリ ズム 2 9 で合成され、 投写レンズ 3 0 から出射して、 図 1 のミ ラー 3 を介してスク リ ーン 1 に投写 される。
図 7は、 装置本体 2 の回路の う ち本発明に関連する部分の構成 を示す (図 6 の液晶パネル 2 8 ( R ) , 2 8 ( G ) , 2 8 ( B ) を 駆動する回路等は図示を省略している)。
C P U 3 1 , R OM 3 2 , R AM 3 3 , E P R OM 3 4 , 人出 力ポー ト 3 5 が、 互いにバス 3 6 を介して接続されている。 入出 力ポー ト 3 5 には、 ァスぺク ト比判別回路 3 7, ス ク リ ーン駆動 回路 3 8 , 増幅回路 3 9, 装置本体 2 の表面の操作パネル 4 0 (図
1 では図示略) 上の操作キー群及びディ スプレイが接続されてい る。
ァスぺク ト比判別回路 3 7は、 外部から装置本体 2 に入力 した 映像信号のァスぺク ト比を判別し、 その判別結果を示す信号を入 出力ポー ト 3 5, バス 3 6経由で C P U 3 1 に送る。
ス ク リ ーン駆動回路 3 8は、 じ ? 113 1 カ らバス 3 6, 入出力 ポー ト 3 5経由で与えられる制御信号に基づき、ス ク リ ーン 1 (図 1 ) の I T O電極群 1 3及び I T O電極群 1 6 中の各 I T O電極 (図 2, 図 4 ) に駆動電圧を供給する。
増幅回路 3 9 には、 投写レンズ 3 0 (図 6 ) のズーム機構であ るステ ッ ピングモータ 4 1 が接続されている。
C P U 3 1 は、 R OM 3 2に格納されているプロ グラムを実行 するこ とによ り 、 この投写型表示装置の各部を制御する。 R OM 3 2内には、 後出の図 1 4のよ う なズーム比制御 · ス ク リ ーン駆 動処理のプログラムも含まれている。
また、 R OM 3 2 には、 映像信号のアスペク ト比と投写レンズ 3 0のズーム比のデータ と を対応させたテーブル (ズーム比テー ブル) と、 映像信号のアスペク ト比とス ク リ ーン 1 の I T O電極 群 1 3及び I T O電極群 1 6の各 I T O電極への駆動電圧のデー タ と を対応させたテーブル (駆動電圧テーブル) とが格納されて いる。
図 8は、 R OM 3 2内のズーム比テーブルの内容を示す。また、 図 9は、 スク リ ーン 1 の う ちこのズーム比テーブルの内容によつ て映像が投写される範囲を示す。
図 8のよ う に、 アスペク ト比 4 : 3 (N T S CZ P A L方式の アスペク ト比) にズーム比 A (Aは定数) が対応し、 アスペク ト 比 1 6 : 9 (ハイ ビジョ ン方式のアスペク ト比) にズーム量 1 . 1 7 Aが対応し、 アスペク ト比 2. 3 5 : 1 (シネマス コープの
アスペク ト比) にズーム量 1 . 3 1 Aが对応している。
ズーム比 Aは、 図 9 Aのよ う に、 ス ク リ ーン 1 に投写されるァ スぺク ト比 4 : 3 の映像の四隅がちょ う どスク リ ーン 1 の楕円の 円周上に位置する (すなわち、 ちょ う ど図 5 Aの I T O電極 1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と 1 丁 0電極 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲に映 像が投写される) よ う な値である。
ズーム比 Aがこのよ う な値である と き、 ズーム比 1 . 1 7 Aで は、 図 9 Bのよ う に、 スク リ ーン 1 に投写されるァスぺク ト比 1 6 : 9 の映像の四隅がスク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置し (す なわち、 ちょ う ど図 5 Bの I T O電極 1 3 ( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲に映像が 投写され)、 ズーム比 1 . 3 1 Aでは、 図 9 Cのよ う に、 スク リ ー ン 1 に投写されるアスペク ト比 2 . 3 5 : 1 の映像の四隅がスク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置する (すなわち、 ち ょ う ど図 5 C の I T O電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) と が重なる範囲に映像が投写される) よ う になる。
こ のよ う に、 ス ク リ ーン 1 に投写される映像の四隅がス ク リ ー ン 1 の楕円の円周上に位置する と き、 その映像はス ク リ ーン 1 に 最大画角で投写されるこ とになる。 しかし、 ァスぺク ト比 4 : 3 の映像の四隅がスク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置するためには、 ス ク リ ーン 1 の楕円の長軸, 短軸の長さをそれぞれ a , b と し、 投写される映像の縦サイズ, 横サイズをそれぞれ 3 k, 4 k ( k は定数であるが、 こ こでは便宜上 k = 1 とする) と して、 次の式
①が成立しなければならない。
4 2/ a 2 + 3 2/ b 2 = 1 …①
また、 ァスぺク ト比 A r ( A r は 4 : 3以外) の映像の四隅が スク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置するためには 、 スク リ一ン 1 に投写されるその映像の横サイズを p · k (ここでち k = 1 とす
る) と して、 次の式②が成立しなければならない。
p 2/ a 2 + ( p XA r ) 2 / b 2 = 1 …②
そ して、 このよ う にアスペク ト比 4 : 3 の映像, アスペク ト比 A r の映像をそれぞれその四隅がス ク リ ーン 1 の楕円の円周上に 位置するよ う にしてス ク リ ーン 1 に投写する場合には、 ス ク リ ー ン 1 の う ち、 図 1 0 に斜線で特定した領域は、 いずれの映像も投 写されない無駄な領域になる。 こ の映像の投写されない領域の面 積 S 1 は、 次の式③で表される。
S l = X a X b — ( 4 X 3 ) X 4 - ( p - 4 ) X A r X p X 4 …③
図 1 1 は、 このアスペク ト比 A r を 1 6 : 9 (ハイ ビジョ ン方 式のァスぺク ト比) と した場合に、 上記式①, ②を満たす a , b , P の値と、 それに対応する面積 S l , ス ク リ ーン 1 全体の面積の 計算結果との関係を、 a / b (ス ク リ ーン 1 の楕円の短軸の長さ に対する長軸の長さの比) が略 1 . 3 〜 1 . 7 の範囲内に亘つて 示したものである。
a Zbが略 1 . 3〜 1 . 7 の範囲内では、 a Zbがこ の範囲外 である場合よ り も、 ス ク リ ーン 1 全体の面積に対する面積 S 1 (ァ スぺク ト比 4 : 3 の映像, ァスぺク ト比 1 6 : 9 の映像のいずれ も投写されない領域の面積)の割合が小さ く なる と い う 計算結果 が得られた。
また、 図 1 2 は、 アスペク ト比 A r を 2. 3 5 : 1 (シネマス コープのァスぺク ト比) と した場合に、上記式①, ②を満たす a , b , p の値と、 それに対応する面積 S I , スク リ ーン 1 全体の面 積の計算結果との関係を、 a / b (ス ク リ ーン 1 の楕円の短軸の 長さに対する長軸の長さの比) が略 1 . 3 〜 1 . 7 の範囲内に亘 つて示 したものである。
a Zbが略 1 . 3 〜 1 . 7 の範囲内では、 やは り 、 & 1) カ; こ
の範囲外である場合よ り も、 ス ク リ ーン 1全体の面積に対する面 積 S 1 (ァスぺク ト比 4 : 3の映像, ァスぺク ト比 2. 3 5 : 1 の 映像のいずれも投写されない領域の面積)の割合が小さ く なる と いう計算結果が得られた。
このよ う に、 a Z b (ス ク リ ーン 1 の楕円の短軸の長さに対す る長軸の長さの比) を略 1 . 3〜 1 . 7の範囲内にすれば、 ス ク リ ーン 1全体の う ち、 映像が全く 投写されない無駄な領域の割合 を小さ く する こ とができる。 こ う した理由から、 スク リ ーン 1 の 楕円の短軸の長さに対する長軸の長さの比は、 前述のよ う に 1 . 3〜 : I . 7の範囲内になっている。
図 1 3は、 R OM 3 2内の前述の駆動電圧テーブルの内容を示 す。 ァスぺク ト比 4 : 3 (N T S C Z P A L方式のァスぺク ト比) に 、 I T o電極群 1 3中の I T O 極 1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と
I T O電極群 1 6 中の I T o電極 1 6 ( 4 ) との間に電圧を印加 する と と もに I T o電極群 1 3 中の I T O電極 1 3 ( 1 ) と I T o電極群 1 6 中の I T O電極 1 6 ( 1 ) 〜 1 6 ( 3 ) と の間に電 圧を印加する ( I T O電極 1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と I T O電極
1 6 ( 1 ) 〜 1 6 ( 3 ) とは等電位と し、 I T O電極 1 3 ( 1 ) と I T◦電極 1 6 ( 4 ) と も等電位にする) 駆動電圧が対応して レ、 -3 o
この駆動電圧は 、 スク y ―ン 1 の ラ ち、 I T O電極 1 3 ( 2 )
1 3 ( 4 ) と I T o電極 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲 (図 5 A) のみを不透明にし 、 残り の部分を 明にする よ う な駆動電圧であ ス 0
アスペク ト比 1 6 : 9 (ハイ ビジ 3 ン方式のアスペク ト比) に は 、 I T o電極群 1 3中の I T O電極 1 3 ( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T o電極群 1 6 中の I T o電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) と の間に電圧を印加する と と もに I T o電極群 1 3中の I T O電極
1 3 ( 1 ) 及び 1 3 ( 2 ) と I T o電極群 1 6 中の I T O電極 1
6 ( 1 ) 及び 1 6 ( 2 ) との間に電圧を印加する ( I T O電極 1
3 ( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 1 ) 及び 1 6 ( 2 ) とは等電位と し 、 I T O電極 1 3 ( 1 ) 及び 1 3 ( 2 ) と I T O 電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) と も等電位にする) 駆動電圧が対 、している。
- の駆動電圧は 、 スク リ一ン 1 の う ち 、 I T O電極 1 3 ( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T o電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) とが重な る範囲 (図 5 B ) のみを不透明にし、 残り の部分を透明にするよ うな駆動電圧である o
ァスぺク ト比 2 - 3 5 : 1 (シネマス プのァスぺク ト比) には 、 I T O電極群 1 3 中の I T o電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極
'群 1 6 中の I T O電極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) との間に電圧を印 加する と と もに I T O電極群 1 3 中の I T O電極 1 3 ( 1 ) 〜 1
3 ( 3 ) と I T o電極群 1 6 中の I T O電極 1 6 ( 1 ) との間に 電圧を印加する ( I T O電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 1 ) とは等電位と し 、 I T o電極 1 3 ( 1 ) 〜 1 3 ( 3 ) と I T O電 極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) とも等電位にする ) 駆動電圧が対応し ている ο
この駆動電圧は 、 スク リ一ン 1 の う ち 、 I T O電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲 (図 5 C ) のみを不透明にし 、 残り の部分を透明にするよ うな駆動電圧であ 図 7 において 、 R AM 3 3 には 、 C P U 3 1 が R O M 3 2内の プログラムを実行する過程で生じた各種ァータが一時記憶される。
E P R O M 3 4 には 、 ステッ ピングモ一タ 4 1 の現在の位置を示 すデータが記憶され Ό 0
図 1 4は、 C P U 3 1 が実行するズ一ム比制御 • スク リーン駆
動処理を示すフローチャー トである。 この処理は、 ァスぺク ト比 判別回路 3 7からァスぺク ト比の判別結果を示す信号が送られる とスター ト し、 最初に、 R O M 3 2 内のズーム比テーブル (図 8 ) を参照して、 ァスぺク ト比判別回路 3 7 で判別されたァスぺク 卜 比に对応しているズーム比を、 投写レンズ 3 0 のズーム比と して 決定する (ステ ップ S 1 )。
続いて 、 E P R O M 3 4 内のステ ッ ピングモータ 4 1 の現在位 置のデータ とステ ップ S 1 で決定したズーム比と に基づさ 、 投写 レンズ 3 0 をこの決定し.たズーム比にするためのステツ ピングモ ータ 4 1 の相対移動量を計算する (ステ ッ プ S 2 )。
そして 、 ステッ ピングモータ 4 1 をステップ S 2で計算した相 対移動量だけ移動させる制御信号を、 バス 3 6, 入出力ポ一卜 3
5, 増幅回路 3 9経由でステッ ピングモータ 4 1 に与える (ステ ップ S 3 )。
続いて 、 R O M 3 2 内の駆動電圧テーブル (図 1 3 ) を参照し て、 ァスぺク ト比判別回路 3 7で判別されたァスぺク ト比に対応 している駆動電圧を、スク リーン 1 の駆動電圧と して決定する(ス テツプ S 4 )。
そ して 、 決定した駆動電圧をス ク リ ーン 1 (図 1 ) の I τ O電 極群 1 3及び I T O電極群 1 6 中の各 I T O電極 (図 2 , 図 4 ) に供給させる制御信号を、 バス 3 6, 入出力ポー 卜 3 5経由でス ク リ ーン駆動回路 3 8 に与える (ステ ップ S 5 )。 そ して処理を終 了する。
次に、 この投写型表示装置を住宅内のよ う な比較的狭レ、スぺ一 スに設置する場合の効用について説明する。
この投写型表示装置は、 装置本体 2 に取り付けたスク V一ン 1 ίこ ffi ら映像を投写する (すなわち装置本体 2 と ス ク y一ン 1 とが一体となった) フ ロ ン ト式投写型表示装置でめ 。 した力 つ
て、 従来のフロ ン ト式投写型表示装置のよ う に住宅内の壁等にス ク リ ーンを取り付ける必要がない。 また、 リ ア式投写型表示装置 と異な り投写レンズからス ク リ ーンまでの光路部分 (図 6 の投写 レンズ 3 0 から図 1 の ミ ラー 3 , ス ク リ ーン 1 までの光路部分) を筐体内に収納しないので、 サイズが小さ く なつている。 これに よ り 、 例えば住宅内でも、 テーブルの上に置いた り別の部屋に持 ち運んだり とい う よ う に、 設置場所の自 由度が大き く なる。
そして、 この投写型表示装置では、 高分子分散液晶を用いた液 晶パネルでス ク リ ーン 1 が構成されている。こ のスク リ ーン 1 は、 光を散乱する状態 (不透明) にする こ と によ り 映像を投写する こ とができ る と と もに、 映像を投写しないと き (投写型表示装置の 不使用時) には光を透過させる状態 (透明) にする こ と によ り 目 立たないよ う にする こ とができ る。 したがって、 従来のフ ロ ン ト 式投写型表示装置のよ う に不使用時にス ク リ ーンが目立つこ とは ない。 また、 前述のよ う に、 この投写型表示装置はリ ア式投写型 表示装置よ り もサイ ズが小さレ、。 これによ り 、 例えば住宅内でも 不使用時に住澴境に圧迫感を与える こ とはない。
さ らに、 このス ク リ ーン 1 を構成する液晶パネルは、 電圧が印 加されたと きに光を散乱し電圧が印加されないと きに光を透過さ せる高分子分散液晶を用いたものである。 したがって、 映像を投 写しないと きには電圧を印加する こ と なく スク リ ーン 1 を透明に するこ とができ るので、 不使用時の待機消費電力を節減するこ と もでき る。
さ らに、 この投写型表示装置では不使用時にはスク リ ーン 1 が 透明になるのでス ク リ ーン 1 に対するユーザーの視認度が低下す るが、 ス ク リ ーン 1 が楕円形状なので不使用時の安全性が高く な つている (ユーザーが気づかずにス ク リ ーン 1 に接触したと して も角 (かど) がないので怪我をしないよ う になっている)。
次に、 映像を投写する際のこの投写型表示装置の動作及び効用 について説明する。
ァスぺク ト比 4 : 3 ( N T S C / P A L方式) の映像信号がこ の投写型表示装置の装置本体 2 に入力 した場合には、 ァスぺク ト 比判別回路 3 7 (図 7 ) でこのァスぺク ト比 4 : 3 が判別される ので、 C P U 3 1 (図 7 ) のズーム比制御 · ス ク リ ーン駆動処理
(図 1 4 ) によ り 、 図 9 Aのよ う に 、 ァスぺク ト比 4 : 3 の映像 の四隅がちょ う どスク リ ーン 1 の 円の円周上に位置するよ う に してスク リ ーン 1 に映像が投写される (すなわち、 ちょ う ど図 5
Aの I T O電極 1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲に映像が投写される ) と と もに、 この I T O電極
1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲 のみを不透明にする駆動電圧がスク リ ーン 1 に供給される。
したがって、 スク リ ーン 1 の う ち映像が投写される部分 ( I T
O電極 1 3 ( 2 ) 〜 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 4 ) とが重な る範囲) は不透明になるのでスク y ーン 1 の前面からこの映像を 見るこ とができる と と もに、 ス ク ジ ーン 1 の う ち映像が投写され ない部分は透明のま まになる。
他方、 ァスぺク ト比 1 6 : 9 (ノヽイ ビジ ョ ン方式) の映像信号 がこの投写型表示装置の装置本体 2 に入力した場合には、 ァスぺ ク ト比判別回路 3 7 でこ のァスぺク ト比 1 6 : 9 が判別されるの で、 C P U 3 1 のズーム比制御 · スク リ ーン駆動処理によ り 、 図
9 Bのよ う に、 ァスぺク ト比 1 6 9 の映像の四隅がちょ う どス ク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置する よ う にしてスク リ ーン 1 に 映像が投写される (すなわち、 ちよ う ど図 5 Bの I T O電極 1 3
( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) と が重なる範囲に映像が投写される ) と と もに、 こ の I T O電極 1
3 ( 3 ) 及ぴ 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 )
とが重なる範囲のみを不透明にする駆動電圧がス ク リ ーン 1 に供 給される。
したがって、 ス ク リ ーン 1 の う ち映像が投写される部分 ( I T O電極 1 3 ( 3 ) 及び 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 3 ) 及び 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲) は不透明になるのでス ク リ ーン 1 の前 面からこの映像を見る こ とができ る と と もに、 スク リ ーン 1 の う ち映像が投写されない部分は透明のままになる。
他方、 アスペク ト比 2. 3 5 : 1 (シネマス コープ) の映像信 号がこ の投写型表示装置の装置本体 2に入力 した場合には、 ァス ぺク ト比判別回路 3 7でこのァスぺク ト比 2. 3 5 : 1が判別さ れるので、 C P U 3 1 のズーム比制御 · スク リ ーン駆動処理によ り 、 図 9 Cのよ う に、 アスペク ト比 2. 3 5 : 1 の映像の四隅が ち ょ う どスク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置するよ う にしてスク リ ーン 1 に映像が投写される (すなわち、 ちょ う ど図 5 Cの I T O電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) とが重な る範囲に映像が投写される) と と もに、 この I T O電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) とが重なる範囲のみを不透 明にする駆動電圧がス ク リ ーン 1 に供給される。
したがって、 ス ク リ ーン 1 の う ち映像が投写される部分 ( I T O電極 1 3 ( 4 ) と I T O電極 1 6 ( 2 ) 〜 1 6 ( 4 ) とが重な る範囲) は不透明になるのでス ク リ ーン 1 の前面から この映像を 見 こ とができる と と もに、 ス ク リ ーン 1 の う ち映像が投写され ない部分は透明のままになる。
このよ う に、 この投写型表示装置では、 ァスぺク ト比 4 : 3 (N T S CZ P A L方式),ァスぺク ト比 1 6 : 9 (ハイ ビジ ョ ン方式), アスペク ト比 2. 3 5 : 1 (シネマス コープ) のいずれの映像を 投写する場合にも、 ス ク リ ーン 1 に投写される映像の四隅がス ク リ ーン 1 の楕円の円周上に位置するので、 その映像がスク リ ーン
1 に最大画角で投写される。
そ して、 ス ク リ ーン 1 の楕円の短軸の長さに対する長軸の長さ の比を 1 . 3〜 1 . 7 の範囲内にしている こ とから、 図 1 1 , 図 1 2 に示したよ う に、 スク リ ーン 1全体の面積の う ち、 ァスぺク ト比 4 : 3 の映像, ァスぺク ト比 1 6 : 9 の映像, ァスぺク ト比 2 . 3 5 : 1 (シネマス コープ) の映像のいずれも投写されない 無駄な領域の面積の割合が極力小さ く なっている。
また、 ス ク リ ーン 1 を構成する液晶パネルに、 映像を投写する 領域と映像を投写しない領域と を区別するよ う にして I T O電極
1 3 ( 1 ) 〜 1 3 ( 4 ) 及び I T O電極 1 6 ( 1 ) 〜 1 6 ( 4 ) が設けられてお り 、 アスペク ト比 4 : 3 の映像, ァスぺク ト比 1
6 : 9 の映像, アスペク ト比 2 . 3 5 : 1 (シネマス コープ) の 映像のいずれを投写する際にも、 ス ク リ ーン 1 の う ち映像が投写 されない部分は透明のままになっている。 したがつて、 映像を空 中に浮かび上がるよ う にして (ユーザーにスク リ 一ン 1 の存在を 思識させないよ う にして) 表示する こ とができ る。
なお、 以上の例では、 R O M 3 2 内のテーブルや 、 スク リ ーン
1 を構成する液晶パネルの I T O電極群 1 3, 1 6や、 C P U 3
1 のズーム比制御 ' ス ク リ ーン駆動処理は、 4 : 3 , 1 6 : 9 ,
2 . 3 5 : 1 の 3通り のアスペク ト比に対応したものになつてレヽ る しかし、 これに限らず、 4 : 3 , 1 6 : 9, 2 . 3 5 : 1 以 外のアスペク ト比 (例えばアスペク ト比 1 . 8 5 (ァメ リ 力 ンビ スタ)) にもこれらのテーブルや I T O電極群 1 3 , 1 6や処理を 対応させるよ う にしてよい。
また、 以上の例では、 C P U 3 1 のズーム比制御 • スク リ ーン 駆動処理は、 ァスぺク ト比判別回路 3 7 の判別結果から一義的に ズ一ム比を決定するよ う になっている。 しかし、 別の例と して、 ュ一ザ一が操作パネル 4 0 でズーム比を指定する操作を行つた場
合には、 その指定されたズーム比のほう を優先するよ う にしても よい。
また、 以上の例では、 ス ク リ ーン 1 が楕円形状である場合につ いて述べたが、 ス ク リ ーン 1 の外形形状はこれに限定されず、 本 発明を広く 適用できる。 矩形、 円形を問わず所定の形状のス ク リ ーンにおいて、 映像が投写されない領域は、 投写する映像のァス ぺク ト比によって変化する。 そこで、 スク リ ーンに投写する映像 のサイズをこのァスぺク ト比に応じて調整するこ と によ り 、 様々 なァスぺク ト比の映像を、 それぞれ所定の形状のス ク リ ーンに最 大画角で投写でき るよ う になる。
また、 以上の例では、 ス ク リ ーン 1 を構成する液晶パネルは、 電圧が印加されたと きに光を散乱し電圧が印加されないと きに光 を透過させる高分子分散液晶を用いたものになっている。しかし、 別の例と して、 こ の液晶パネルを、 一般的な高分子分散液晶 (電 圧が印加されないときに光を散乱し電圧が印加された と きに光を 透過させるもの) を用いたものに しても よい。
その場合には、 R O M 3 2 内の駆動電圧テーブルの内容 (図 1
3 ) を図 1 5 に示すよ う なものに変更すれば、 やはり 、 ァスぺク ト比 4 : 3 の映像, アスペク ト比 1 6 : 9 の映像, アスペク ト比 2 . 3 5 : 1 の映像のいずれを投写する際にも、 ス ク リ ーン 1 の う ち映像が投写されない部分を透明にして、 映像を空中に浮かび 上がるよ う にして表示する こ とができる。
また、 以上の例では、 装置本体 2 は 3板式透過型液晶プロジエ ク タになっている。 しかし、 別の例と して、 装置本体 2 は、 単板 式透過型液晶プロ ジェクタであってもよいし、 液晶パネル以外の 空間光変調素子 (例えば D M D (デジタルミ ラーデバイス)) を用 いたプロ ジェクタであってもよいし、 C R Tを用いたプロジェク タであっても よい。
また、 以上の例では装置本体 2からの光を ミ ラ一 3 で反射して スク ジ ーン 1 に投写しているが、 装置本体からの光を直接スク リ ンに投写するよ う な構成にしてもよい。
また 、 以上の例では装置本体 2から投写されスク リ ーン 1 上で 拡散光と して得られる映像をユーザーが前面から見る構成と して レヽるが 、 拡散光と して得られる映像をユーザーが背面力、ら見る構 成とするこ と もでき る。
また 、 本発明は、 以上の例に限らず、 本発明の ST 匕
要 曰 を逸脱する こ となく 、 その他様々の構成をと り う るこ と はもちろんである。 以上のよ う に、 本発明に係る投写型表示装置によれば、 住宅内 のよ な比較的狭いスペースで用いても、 設置場所の自 由度が大 さ < 、 不使用時に圧迫感を与えないという効果が得られる。
さ らに、 不使用時の待機消費電力を節減でき る とい う効果も得 られる 0
さ らに、 様々なァスぺク ト比の映像をそれぞれ所定の形状のス ク y 一ンに最大画角で投写でき る とい う効果も得られ
さ らに、不使用時の安全性を高める こ とができる とレ 、 う効果や、 様 なァスぺク ト比の映像をそれぞれ楕円形状のスク リ ーンに最 大画角で投写でき る とい う効果も得られる。
さ らに、 現行の様々なァスぺク ト比の映像 (ァスぺタ ト比 4 :
3 の N T S C Z P A L方式の映像, アスペク ト比 1 6 : 9 のノヽ ィ ビジ 3 ン方式の映像, シネマス コープの映像等) を、 楕円形状の スク y ーンの う ちそれらのいずれの映像も投写されない無駄な領 域の割合が極力少なく なる よ う にして投写でき る とい う効果も得 られる o
さ らに、 映像を空中に浮かび上がるよ う にして (ュ一ザ一にス ク y 一ンの存在を意識させないよ う にして) 表示でき る とい う効 果も得られる。