WO2004006151A1

WO2004006151A1 - 電子価格表サーバおよびシステム

Info

Publication number: WO2004006151A1
Application number: PCT/JP2003/008122
Authority: WO
Inventors: Yuuji Oura; Ken Umeno
Original assignee: Communications Research Laboratory, Independent Administrative Institution; Patenet Corporation
Priority date: 2002-07-09
Filing date: 2003-06-26
Publication date: 2004-01-15
Also published as: JP2004046347A; JP4219629B2

Abstract

複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵をユーザに関係付けて記録する秘密鍵記録手段と、この秘密鍵記録手段から読み出されたユーザの秘密鍵を用いてユーザのアイテムに対する価格データを暗号化し暗号化データを生成する暗号化手段と、暗号化データを、対応するアイテムおよびユーザに関係付けて記録する価格データ記録手段と、ユーザのクライアントからの要求に応じて価格データ記録手段からユーザに関係付けて記録された暗号化データを検索し読み出す検索手段と、この検索手段により読み出された暗号化データをクライアントに送信する送信手段とを備える。これにより、秘密鍵を付与されたユーザは暗号化データを復号化し、そのユーザに設定された実際の価格を確認できるが、秘密鍵を有しないユーザ以外の第三者は、それを確認できない。

Description

明細書電子価格表サーバおょぴシステム発明の背景

本発明は、複数のユーザのアイテムに対する価格を管理し、ユーザのクライアントからの要求に応じてそのユーザの価格をクライアントに提示する電子価格表サーバに関する。

流通過程においては、商品またはサービスといったアイテムの価格を取引相手毎に個別に設定することが頻繁に行われている。このように設定されるアイテムの価格を当事者価格と呼ぶ。当事者価格は、利害関係上、その取引相手以外の第三者に対し秘匿する必要がある。このため従来は、取引相手毎に個別にアイテムの価格表を作成し、 'この価格表を紙に印刷した状態で、対応する取引相手のみに提示することにより、アイテムの価格が第三者に分からないようにしていた。

しかしながら、このような従来の方法では、アイテムの当事者価格を取引相手に提示するのに多大な労力と時間が必要であった。

電子メール等を用いてアイテムの当事者価格の通知を自動化すれば、労力と時間を軽減できるが、取引相手と偽る第三者に当事者価格を知られる虞があった。発明の概要

本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、アイテムの当事者価格を取引相手以外の第三者に対し秘匿しつつ、取引相手のみに容易に提示できる電子価格表サーバを提供することにある。

このような目的を達成するために、本発明の電子価格表サーバは、複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵をユーザに関係付けて記録する秘密鍵記録手段と、この秘密鍵記録手段から読み出されたユーザの秘密鍵を用いてユーザのアイテムに対する価格データを暗号化し暗号化データを生成する暗号化手段と、暗号化データを、対応するアイテムおよびユーザに関係付けて記録する価格データ記録手段と、ユーザのクライアントからの要求に応じて価格データ記録手段からユーザに関係付けて記録された暗号化データを検索し読み出す検索手段と、この検索手段により読み出された暗号化データをクライアントに送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。ユーザに秘密鍵を付与することにより、ユーザは秘密鍵を用いて暗号化データを複号化し、実際の価格を確認できるが、秘密鍵を有しないユーザ以外の第三者は、実際の価格を確認できない。

また、本発明の電子価格表システムは、複数のユーザのクライアントと、ユーザのアイテムに対する価格データをクライアントに提示するサーバとからなり、サーバは、複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵をユーザに関係付けて記録する第 1の秘密鍵記録手段と、この第 1の秘密鍵記録手段から読み出されたユーザの秘密鍵を用いてユーザのアイテムに対する価格データを暗号ィヒし暗号化データを生成する暗号化手段と、暗号化データを、対応するアイテムおよぴュ一ザに関係付けて記録する価格データ"記録手段と、ユーザのクライアントからの要求に応じて価格データ記録手段からユーザに関係付けて記録された暗号化データを検索し読み出す検索手段と、この検索手段により読み出された暗号化データをクライアントに送信する第 1の送信手段とを備え、クライアントは、このクライアントのユーザに対応する秘密鍵を記録する第 2の秘密鍵記録手段と、サーバへ要求を送信する第 2の送信手段と、サーバから送信される暗号化データを受信する受信手段と、受信された暗号化データを第 2の秘密鍵記録手段から読み出された秘密鍵を用いて復号化し、元の価格データを生成する復号化手段と、復号ィ匕された価格データを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。

また、本発明のプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体は、複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵をユーザに関係付けて記録する秘密鍵記録機能と、秘密鍵記録機能から読み出されたユーザの秘密鍵を用いてユーザのアイテムに対する価格データを暗号化し暗号化データを生成する暗号化機能と、暗号化データを、対応するアイテムおよびユーザに関係付けて記録する価格データ記録機能と、ユーザのクライアントからの要求に応じて価格データ記録機能からユーザに関係付けて記録された暗号ィヒデータを検索し読み出す検索機能と、この検索機能により読み出された暗号化データをクライアントに送信する送信機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体である。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1の実施例である電子価格表システムの一構成例を示すブ口ック図である。

図 2は、電子価格表サーバの一構成例を示すプロック図である。

図 3 Aは、実際の当事者価格が表示された状態の電子価格表を示す図であり、図 3 Bは、当事者価格が暗号化された状態の電子価格表を示す図である。

図 4は、データベースサーバの一構成例を示すプロック図である。

図 5は、 W e bサーバの一構成例を示すブロック図である。

図 6は、クライアントの一構成例を示すブロック図である。

図 7は、データベースサーバにおける秘密鍵の登録処理の流れを示すフローチヤートである。

図 8は、データベースサーバにおける価格データの蓄積処理の流れを示すフロ一チヤ一トである。

図 9は、データベースサーバにおける電子価格表の表示処理の流れを示すフロ一チャートである。

図 1 0は、クライアントによるアイテムの当事者価格照会の流れを示すフローチヤ一トである。

図 1 1 Aは、当事者価格照会により秘密鍵を有しないものが見る電子価格表を示す図であり、図 1 1 Bは、当事者価格照会により秘密鍵を有するものが見る電子価格表を示す図である。

図 1 2は、クライアントが属する買い方と電子価格表サーバが属する売り方との間におけるアイテムの価格交渉の流れを示すフローチャートである。

図 1 3は、電子価格表の他の例を示す図である。

図 1 4は、本発明の第 2の実施例におけるデータベースサーバの構成を示すプ口ック図である。

図 1 5は、データベースサーバにおける価格データの外貨換算処理の流れを示すフローチヤ一トである。

図 1 6は、電子価格表システムの他の構成例を示すプロック図である。実施例の詳細な説明

以下、図面を参照し、本発明の実施例について詳細に説明する。

(第 1の実施例）

図 1は、本発明の第 1の実施例である電子価格表システムの全体構成を示すブロック図である。このシステムは、電子価格表サーバ 1と、このサーバ 1が提供するサービスをインターネット 3を介して受けるクライアント 2 A， 2 B, 2 C とから構成される。電子価格表サーバ 1は、例えば商社やメーカー等、商品またはサービスといったアイテムの売り方の業者 Sのコンピュータからなり、クライアント 2 A〜2 Cは、業者 Sが提供するアイテムの買い方の業者 A〜Cのコンビユータからなる。

電子価格表サーバ 1は、図 2に示すように、アイテムの価格データを蓄積し、この価格データに基づき要求に応じて電子価格表を作成するデータベースサーバ (以下「DBサーバ」という） 1 1と、 DBサーバ 1 1に LAN (Local Area N etwork) を介して接続され、 DBサーバ 1 1により作成された電子価格表をクライアント 2 A〜 2 Cに配信する We bサーバ 12とから構成される。

電子価格表は、例えば図 3 Aに示すように、業者 Sの取引相手である業者 A〜 Cに対して設定されたアイテムの当事者価格を表にしたものである。なお、業者 Sおよび業者 A〜Cは、このシステムのユーザである。 DBサーバ 1 1は後述するように、ユーザに対して個別に付与される秘密鍵を管理し、これらの秘密鍵を用いて図 3 Bに示すようにユーザのアイテムに対する価格（当事者価格）を暗号化することが可能である。

DBサーバ 1 1は、図 4に示すように、制御部 21と、これに接続される操作部 22、 LAN送受信部 23、データベース 25、表示部 26とを有する。

制御部 21は、操作部 22から入力される秘密鍵生成要求にしたがい、ユーザ (業者 A〜C) のそれぞれに対し唯一無二の秘密鍵（K_A〜Kc) を生成し、この秘密鍵をユーザ（業者 A〜C) の I D (a a a a〜c c c c) に関係付けてデータベース 2 5に記録する秘密鍵生成手段と、ユーザ（例えば業者 A) に提供するァィテムの価格データに対し、そのユーザに対応する秘密鍵（例えば鍵 K_A) を用いてカオス暗号化方法により暗号処理を施し、暗号化された価格データ（暗号化データ）をアイテム番号およびユーザ I Dに関係付けてデータベース 2 5に記録する暗号ィヒ手段と、暗号化された価格データをその喑号ィ匕に用いた秘密鍵（例えば鍵 Κ_Λ) を用いて復号化する第 1の復号化手段と、 W e bサーバ 1 2から送信され L A N送受信部 2 3を介して入力される検索指示にしたがい、データベース 2 5 を検索して必要なアイテム情報または価格データを読み出す検索手段と、検索手段により読み出された価格データに基づき電子価格表を作成する表作成手段と、検索手段により読み出されたアイテム情報または表作成手段により作成された電子価格表のデータを L AN送受信部 2 3を介して W e bサーバ 1 2へ送信する第 1の送信手段と、 W e bサーバ 1 2から送信され L A N送受信部 2 3を介して入力される暗号化された希望価格データ（暗号化データ）を、データベース 2 5に記録されている秘密鍵を用いて複号化する第 2の復号化手段とを有する。

カオス暗号化方法については、特許第 3 0 3 0 3 4 1号公報に詳細に記載されているので、その説明を省略する。ただし、秘密鍵 (KA~ KC) は所定期間だけ有効な時限付きのものとする。

操作部 2 2は、業者 Sによる秘密鍵生成要求の入力や、アイテムの当事者価格の入力等に用いられるものであり、具体的にはキーボードゃタッチパネル等により構成される。

L A N送受信部 2 3は、 W e bサーバ 1 2に接続される L A Nとのインターフエースである。

データベース 2 5は、業者 Sが提供するアイテムの情報が記録されるアイテム情報記録手段、制御部 2 1によりユーザ（業者 A〜C ) 毎に生成される秘密鍵

(鍵 K_A〜Kc) がユーザ（業者 A〜C ) の I D ( a a a a〜c c c c ) に関係付けて記録される秘密鍵記録手段、制御部 2 1により暗号ィヒされた価格データをアイテム番号おょぴユーザ I Dに関係付けて記録される価格データ記録手段として作用するものであり、具体的には磁気ディスクや半導体メモリ等により構成される。表示部 2 6は、操作部 2 2から制御部 2 1に入力される情報などを画面表示するものである。

W e bサーバ 1 2は、図 5に示すように、制御部 3 1と、これに接続される送受信部 3 2、 L A N送受信部 3 3、制御プログラム記録部 3 4とを有する。

送受信部 3 2は、クライアント 2 A〜 2 Cに接続されるインターネット 3とのインターフェースであり、 L A N送受信部 3 3は、 D Bサーバ 1 2に接続される L A Nとのィンタフェースである。

制御プログラム記録部 3 4は、 W e bサーバプログラム記録するものである。制御部 3 1は、制御プログラム記録部 3 4に記録されている W e bサーバプログラムの諸機能を実現するものであり、例えばクライアント 2 A〜2 Cから送信されるアイテム情報表示要求または価格表示要求が送受信部 3 2により受信されると、要求されているアイテム情報または価格データの検索指示を L A N送受信部 3 3を介して D Bサーバ 1 1へ送信する手段と、 D Bサーバ 1 1から送信されるアイテム情報または電子価格表のデータが L A N送受信部 3 3により受信されると、アイテム情報についてはそれを基に H TM L情報（HyperText Markup Lan guage) を生成し、電子価格表のデータについてはそのまま、送受信部 3 2を介して上記要求の送信元へ配信する手段とを有する。

クライアント 2 Aは、図 6に示すように、制御部 4 1と、これに接続される操作部 4 2、送受信部 4 3、制御プログラム記録部 4 4、秘密鍵記録部 4 5、表示部 4 6とを有する。

操作部 4 2は、業者 Aによるクライアント 2 Aの操作に用いられるものであり、具体的にはキーボードゃタツチパネル等により構成される。

送受信部 4 3は、電子価格表サーバ 1に接続されるインターネット 3とのインターフェースである。

制御プログラム記録部 4 4は、 W e bブラウザなどの制御プログラムを記録するものである。

秘密鍵記録部 4 5は、電子価格表サーバ 1 (より具体的に言えば、 D Bサーバ 1 1の制御部 2 1 ) で生成された業者 A用の秘密鍵 K_Aを記録するものであり、 I Cカード等で構成され、電子価格表サーバ 1から業者 Aに交付される。

表示部 4 6は、操作部 4 2から制御部 4 1に入力される情報、電子価格表サーバ 1から配信されるアイテム情報およぴ電子価格表を画面表示するものである。制御部 41は、制御プログラム記録部 44に記録されている We bブラゥザの諸機能を実現するものであり、例えば操作部 42からの入力によりアイテム情報表示要求、価格表示要求および後述する暗号化データを送受信部 43を介して電子価格表サーバ 1へ送信する第 2の送信手段と、電子価格表サーバ 1から送信され送受信部 43を介して入力される HTML情報を解析する解析手段とを有する。また、電子価格表サーバ 1から送信され送受 ΐ言部 43を介して入力される電子価格表の暗号化された価格データを、秘密鍵記録部 45に記録されている秘密鍵 Κ Aを用いて復号ィ匕する復号ィヒ手段と、操作部 42から入力される希望価格データに対し、秘密鍵記録部 45に記録されている秘密鍵 K_Aを用いてカオス暗号ィ匕方法により暗号処理を施し、暗号化データを生成する暗号化手段とを有する。

なお、他のクライアント 2 B, 2 Cも同様の構成を有しているので、その説明を省略する。

次に、図 1〜図 6に示した電子価格表システムの動作について説明する。

まず、図 7を参照し、 DBサーバ 1 1における秘密鍵の登録手順について説明する。例えば業者 Aの秘密鍵を登録する場合、業者 Sが業者 Aの I Dとともに、秘密鍵発行要求を DBサーバ 1 1の操作部 22から入力すると（ステップ S 1 ； YES) 、 DBサーバ 1 1は制御部 21により、暗号処理に用いられる唯一無二の秘密鍵 Κ_Λを生成する（ステップ S 2) 。この秘密鍵 Κ_Λを業者 Αの I Dに関係付けてデータベース 25に記録することにより（ステップ S 3) 、業者 Aの秘密鍵 K_Aの登録が完了する。他の業者 B， Cに対しても同様に、唯一無二の秘密鍵 KB, Kcを生成し、データベース 25に登録する。

次に、図 8および図 3を参照し、 DBサーバ 1 1における価格データの蓄積手順について説明する。例えば業者 A〜Cに提供する「計測器」の当事者価格を蓄積する場合、業者 Sがアイテム番号「0001」および業者 A〜Cの I D 「aaaa、 bb bb、 ccccj とともに、当事者価格を示す価格データ「¥480， 000、 ¥500,000、 ¥528, 000」を操作部 22から入力すると（ステップ S 1 1 ； YES) DBサーバ 1 1 は制御部 21により、業者 A〜Cの I Dに基づきデータベース 25から業者 A〜 Cの秘密鍵 K_A〜Kcを検索し読み出す（ステップ S 1 2) 。そして、読み出された秘密鍵 KA〜KCを用いて、入力された価格データに対しカオス暗号ィヒ方法により暗号処理を施し、暗号化データ「2oH"mN- d93>>八 GJ8y2>DKlq02p, )g&2Y=;K.7L' #J を生成する（ステップ S I 3 ) 。具体的には、秘密鍵 Κ_Λを用いて価格データ「¥ 480, 000」を暗号化し暗号化データ r2oH"mN-d93»/j 生成し、秘密鍵 KBを用いて価格データ「¥500， 000」を暗号化し暗号化データ「GJ8y2>DKlq02p」生成し、秘密鍵 Kcを用いて価格データ「¥528,000」を暗号化し暗号化データ「）g&2Y=;K.7L'#」生成する。このようにして得られた暗号化データを、アイテム番号および業者 A 〜Cの I Dに関係付けてデータベース 2 5に記録することにより（ステップ S 1 4) 、業者 A〜Cに対する当事者価格の蓄積が完了する。

カオス暗号ィヒ方法によれば、 M個の秘密鍵を用いて N次元の有理数べクトルを —括して暗号ィ匕することができる。 Mと Nは任意の自然数である。したがって、表の各行を 1個の N次元ベクトルと捉えれば、カオス暗号化方法により、表を力ラム毎に暗号化することができる。しかも、カラム数は任意であり、短時間で暗号化が可能である。このため、カオス喑号化方法を用いることにより、図 3 Aの業者 A〜Cのそれぞれのカラムの暗号化を短時間で行なうことができる。

D Bサーバ 1 1において当事者価格を変更する場合は、業者 Sが価格データ変更要求とともにアイテム番号、業者 I Dおよび新しい価格データを操作部 2 2力、ら入力すると、蓄積の場合と同様に D Bサーバ 1 1は秘密鍵を読み出し、新しい価格データに対しカオス暗号化方法により暗号処理を施し、得られた暗号化データでデータベース 25の内容を更新し、これにより当事者価格の変更が完了する。このように当事者価格の変更が容易に、しかも短時間でできるので、市況の変動に伴う価格改定をリアルタイムに処理でき、ビジネスをより有利に展開できる。次に、図 9を参照し、 D Bサーバ 1 1における電子価格表の表示手順について説明する。例えば業者 A〜Cの電子価格表を表示する場合、業者 Sが電子価格表表示要求を操作部 2 2から入力し（ステップ S 2 1 ； YE S) 、続いてパスヮードと、アイテム番号（0 0 0 1〜 0 0 0 3 ) と、業者 A〜Cの I D (a a a a〜 c c c c) を操作部 2 2から入力すると（ステップ S 2 2 ； YE S) 、 DBサーパ 1 1は制御部 2 1により、アイテム番号おょぴ業者 A〜じの I Dに基づきデータベース 2 5から業者 A〜Cの暗号化された価格データおよび秘密鍵 KA〜K_cを検索し読み出す（ステップ S 23) 。そして、秘密鍵 K_A〜Kcを用いて業者 A〜Cの暗号化された価格データを復号化し（ステップ S 24) 、復号化された価格データから電子価格表を作成する（ステップ S 25) 。この電子価格表を表示部 26 に画面表示することにより（ステップ S 26) 、業者 Sは図 3 Aに示すように実際の当事者価格が表示された電子価格表を見ることができる。

一方、電子価格表表示要求が入力された後（ステップ S 21 ； YES) 、パスワードが入力されなかった場合には（ステップ S 22 ； NO) 、そのまま終了してもよいし、暗号化されたままの価格データから表を作成し、図 3 Bに示すような電子価格表を画面表示するようにしてもよい。いずれの場合も、当事者価格が漏洩することを防止できる。

次に、図 10を参照し、クライアントによる電子価格表の表示までの手順について説明する。

まず、業者 Sのアイテムの情報を業者 Aがブラウジングする場合、クライアント 2 Aの制御プログラム記録部 45に格納されている We bブラウザを起動し (ステップ S 3 1 ) 、ィンターネット 3上の業者 Sの We bサーバ 1 2ヘアィテム情報の表示要求を送信する（ステップ S 32) 。

アイテム情報の表示要求を受信した We bサーバ 12は、要求されているアイテム情報の検索を DBサーバ 1 1に指示する（ステップ S 33) 。

この指示を受けて、 DBサーバ 1 1はデータベース 25を検索して当該アイテム情報を読み出し（ステップ S 34) 、 We bサーバ 12へ送信する（ステップ S 35) 。

アイテム情報を受信した We bサーバ 1 2は、このアイテム情報を基に HTM L情報を生成し（ステップ S 36) 、クライアント 2 Aへ配信する（ステップ S 37) o

クライアント 2 Aは、受信された HTML情報を We bブラウザにより解析し、表示部 46の画面に表示する（ステップ S 38) 。これにより、業者 Aは業者 S のアイテム情報をブラウジングすることができる。

続いて、業者 Aが所望のアイテムの当事者価格を照会する場合、クライアント 2 Aの We bブラゥザにより、価格表示要求をアイテム番号および業者 Aの I D とともに、業者 Sの We bサーバ 1 2へ送信する（ステップ S 39) 。

価格表示要求を受信した We bサーバ 1 2は、要求されているアイテムの業者 Aに対する価格データの検索を DBサーバ 1 1に指示する（ステップ S 40) 。この指示を受けて、 DBサーバ 1 1はアイテム番号おょぴ業者 Aの I Dに基づきデータベース 25を検索して、要求された価格データを読み出し（ステップ S 41) 、読み出された価格データから電子価格表を作成する（ステップ S 42) 。ステップ S 41で読み出された価格データは暗号ィヒされているから、電子価格表の価格の欄には例えば図 1 1 Aに示すような暗号化データ（2oH"m - d93》/) が入る。なお、 DB'サーバ 1 1が We bサーバ 1 2から価格データの検索指示を受けたときに、価格表示要求とともに送信されたアイテム番号および業者 I Dのほか、送信位置、送信日時などの諸情報をカウントして分類し、データベース 25に記録しておく。

ステップ S 42で作成された電子価格表のデータを We bサーバ 12へ送信すると（ステップ S 43) 、 We bサーバ 1 2は電子価格表のデータをクライアント 2 Aへダウンロードする（ステップ S 44) 。

クライアント 2 Aは、 We bサーバ 12から電子価格表のデータをダウンロードすると、秘密鍵記録部 45から秘密鍵 Κ_Λを読み出し、この秘密鍵 Κ_Λを用いて電子価格表の暗号化データを復号化する（ステップ S 45) 。この暗号化データは業者 Α用の秘密鍵 Κ_Αを用いて暗号化されたものであるから、ステップ S 45の処理により元の価格データに戻すことができる。これを表示部 46の画面に表示することにより（ステップ S 46) 、業者 Αは例えば図 1 1 Βに示すような電子価格表を見ることができ、実際の当事者価格（¥480,000) を確認することができる。業者 Aは、アイテムの当事者価格を考慮してアイテムの購入 Z非購入を決定したら、その旨を示す情報をクライアント 2 Aから We bサーバ 12へ送信する

(ステップ S 47) 。アイテムを購入する場合には、さらにアイテムの購入量およぴ納期等の情報もあわせて送信する。

以上により、業者 Aと業者 Sとの商取引を We b上で実現できる。

なお、業者 Aでない第三者が価格表示要求をし（ステップ S 39) 、電子価格表のデータをダウンロードしたとしても（ステップ S 44) 、この第三者は価格データの暗号ィ匕に用いられた秘密鍵 Κ_Λを有しないので復号化できず、図 1 1 Aに示したような電子価格表しか見ることができない。よって、業者 Αに設定された当事者価格を業者 A以外の第三者に漏洩することを防止できる。

このように、ブイテムの当事者価格を当事者以外の第三者（他の利害関係者）に秘匿にしつつ、しかも当事者は容易に読みとることができるので、商取引の成立機会が飛躍的に向上する。

なお、当事者価格が業種別、機能別その他の区分で設定される場合には、その区分に応じて作成された電子価格表を表示させることもできる。

次に、図 1 2を参照し、クライアントによるアイテムの希望価格提示の手順について説明する。

業者 Aからアイテムの希望価格を業者 Sに提示する場合、業者 Aがクライアント 2 Aの制御プログラム記録部 4 5に格納されている W e bブラウザを起動し (ステップ S 5 1 ) 、アイテム番号および業者 Aの I Dとともに希望価格および希望納期のデータを操作部 4 2から入力すると（ステップ S 5 2 ) 、クライアント 2 Aは制御部 4 1により、秘密鍵記録部 4 5から秘密鍵 Κ_Λを読み出し、この秘密鍵 Κ_Λを用いて希望価格および希望納期のデータに対しカオス暗号ィ匕方法により暗号処理を施す（ステップ S 5 3 ) 。これにより得られた暗号化データをアイテム番号おょぴ業者 Αの I Dとともに、インターネット 3上の業者 Sの W e サーバ 1 2へ送信する（ステップ S 5 4 ) 。

W e bサーバ 1 2は、受信した暗号化データ.、アイテム番号および業者 Aの I Dを D Bサーバ 1 1へ転送する（ステップ S 5 5 ) 。

これらを受信した D Bサーバ 1 1は、業者 Aの I Dに基づきデータベース 2 5 を検索して、業者 Aの秘密鍵 ΚΛを読み出し、この秘密鍵 Κ_Λを用いて暗号化データを復号ィ匕し、業者 Αの希望価格および希望納期のデータを得る（ステップ S 5 6 ) 。この希望価格および希望納期のデータ、アイテム番号、業者 I Dのほか、暗号化データの送信位置、送信日時などの諸情報をカウントして分類し、データベース 2 5に記録しておく。また、業者 Aの希望価格および希望納期を表示部 2 6の画面に表示する（ステップ S 5 7 ) 。

業者 Aの希望価格および希望納期を確認した業者 Sにより、これに対する特別価格のデータがアイテム番号および業者 Aの I Dとともに D Bサーバ 1 1の操作部 2 2から入力されると（ステップ S 5 8 ) 、 D Bサーバ 1 1は再び業者 Aの秘密鍵 KAを読み出し、この秘密鍵 K_Aを用いて特別価格のデータに対しカオス暗号ィ匕方法により暗号処理を施し（ステップ S 5 9 ) 、得られた暗号化データから電子価格表を作成する（ステップ S 6 0 ) 。

この電子価格表のデータを W e bサーバ 1 2へ送信すると（ステップ S 6 1 ) 、 W e bサーバ 1 2は電子価格表のデータをクライアント 2 Aへダウンロードする (ステップ S 6 2 ) 。

クライアント 2 Aは、 W e bサーバ 1 2から電子価格表のデータをダウンロードすると、秘密鍵記録部 4 5から秘密鍵 K_Aを読み出し、この秘密鍵 KAを用いて電子価格表の暗号化データを複号化し、元の特別価格のデータを得る（ステップ S 6 3 ) 。これを表示部 4 6の画面に表示することにより（ステップ S 6 4 ) 、業者 Aが特別価格を確認することができる。

業者 Aは、アイテムの特別価格を考慮してそのアイテムの購入/非購入を決定したら、その旨を示す情報をクライアント 2 Aから W e bサーバ 1 2へ送信する (ステップ S 6 5 ) 。

このような双方向交信により、買い方がアイテムの希望価格を指値し、これに応じて売り方が特別価格を設定する価格交渉が可能となる。

この価格交渉において、業者 Aと業者 S以外の第三者は、希望価格データの暗号ィ匕に用いられた秘密鍵 KAを有さず復号ィ匕できないので、業者 Aの希望価格を秘匿できる。したがって、買い方は自己が希望するアイテムの価格を第三者に知られずに売り方に容易に提示できるので、アイテムの購入先の選択肢が増え、自己の希望に沿った価格でアイテムを購入する機会が増大する。売り方としては過去に取引関係がなレ、新規顧客も希望価格を提示しアイテムを購入できるので、新規顧客獲得の機会が増大する。

この価格交渉の方式は、買い方がアイテムを大量発注する場合など、数量ゃ納期などに特別条件を付す商取引において特に有効である。この際、買い方の特別条件や希望価格、売り方の特別価格、価格交渉の結果などを、 D Bサーバ 1 1の表示部 2 6およびクライアント 2 A〜 2 Cの表示部 4 6で色違い表示や点滅表示して、目立たせることもできる。

なお、当事者価格の照会または希望価格の提示の際に、アイテム番号とともに送信数、送信位置、送信日時、さらに希望価格および希望納期などの諸情報を、データベース（情報記録手段） 2 5に記録しておくことにより、これらの情報をそのまま市況判断の材料として利用できるので、計画生産から流通在庫 ·販売に至るまで戦略的に有利な事業展開が可能となる。

本実施例では、アイテムの価格データの例として、価格そのものを表す数値を挙げた（例えば、図 3 Aにおける業者 Aに対する計測器の価格「480000」 ) 。しかし、電子価格表システムで取り扱える価格データは、これには限られない。例えば、アイテムの価格データは、アイテムの価格が改訂される前後の価格差を表す数値を含んでいてもよい。この価格差を表す数値は、価格差そのものを表す数値であってもよいし、価格差を改訂前の価格で割った価格変動率を表す数値であつてもよい。価格変動率は、小数点表示ゃ％表示など、どのような表示形式であつてもよい。例えば、図 3 Aにおける業者 Aに対する計測器の価格が「¥480， 00 0」から「¥456， 000」に改訂された場合には、価格データに価格差を表す数値「- 24000」（価格差そのものを表す数値）、「- 0. 05」（価格変動率の小数点表示）または「-5」（価格変動率の％表示）が含まれる。このような価格データを暗号化した暗号化データが業者 Aのクライアント 2 Aで復号化されると、表示部 4 6 の画面には例えば「5 % O F F」と表示される。

アイテムの価格データはまた、そのアイテムの価格とそのアイテムに関連する他のアイテム（例えば、同業他社の競合製品）の価格との価格差を表す数値を含んでいてもよい。この価格差を表す数値は、価格差そのものを表す数値であってもよいし、価格差を上記他のアイテムの価格で割つた比率を表す数値であってもよい。比率は、小数点表示ゃ％表示など、どのような表示形式であってもよい。例えば、図 3 Aにおける業者 Aに対する計測器の価格が「¥480, 000」であるのに対し、同業他社の競合製品の価格が「¥500, 000」である場合には、価格データに価格差を表す数値「- 20000」（価格差そのものを表す数値）、「-0. 04」（比率の小数点表示）または「- 4」（比率の％表示）が含まれる。このような価格データを暗号化した暗号ィ匕データが業者 Aのクライアント 2 Aで復号ィ匕されると、表示部 4 6の画面には例えば「他社比 _ 4 %」と表示される。

アイテムの価格改訂を実施した場合には、改訂後の価格そのものよりも、むしろその価格差を表示した方が、需要の価格弾力性からアイテムの購入率がよくなる傾向にある。競合製品との価格比較についても同様の傾向がある。よって、上述したように価格データに価格差を表す数値を含ませ、その数値をクライアントに提示できるようにすることにより、直接的には取引量増大を促進し、ひいては戦略的にも貴重なマーケティングデータとして活用することができる。なお、ァィテムの価格データは、アイテムの価格そのものを表す数値と、価格差を表す数値の両方を含んでいてもよい。

また、アイテムの実際の価格を有理数倍（例えば、 l/10ⁿ倍、 nは自然数）した数値を、そのアイテムの価格データとしてもよい。図 3 Aにおける業者 Aに対する計測器の価格を例に挙げれば、実際の価格「¥480， 000」を「48 (10千円）」と表し、価格データを「48」としてもよい。この場合は、価格データを実際の価格の 1/10000倍にしていることに相当する。価格データを「480000」とするよりも「4 8」とした方が、価格データの暗号化を効率よく行うことができる。また、価格データを「480000」とすると特定パターン「0000」が続き、そのパターンが価格データを暗号化した暗号化データにも反映されるため、価格データを「48」とした方がセキュリティ上も望ましい。

また、本実施例ではアイテムの当事者価格が業者毎に設定されている場合を例にして説明したが、当事者価格が業者毎、機能毎その他の区分で設定されている場合には、その区分に応じて交付される I Dおよび秘密鍵を用いて価格の検索および暗号化 ·復号化を行なうものとする。

また、電子価格表にはアイテムの当事者価格のデータだけでなく、図 1 3に示すように材料、部品、組立など製品（アイテム）が提供されるまでの各段階に対応するすべての価格のデータを入力することにより、同一のアイテムの価格を一つの電子価格表で容易に管理できる。また、すべての価格のデータをカオス暗号化方法により暗号化した上で管理することにより、これらのデータを秘匿できる。この場合、業者 A〜Cの秘密鍵とは別の秘密鍵を業者 Sに付与し、業者 Sに付与された秘密鍵を用いて暗号^ ^するとよい。 (第 2の実施例）

図 1 4は、本発明の第 2の実施例における D Bサーバの構成を示すブロック図である。この D Bサーバ 1 1 1は、外国為替レートのデータを制御部 1 2 1に供給する為替レート供給部 1 2 7を有する。また、 D Bサーバ 1 1 1の制御部 1 2 1は、図 4における制御部 2 1の諸機能に加え、第 1の復号化手段により復号化された価格データを外国為替レートのデータにより外貨換算する外貨換算手段を更に有する。ここで、制御部 1 2 1の暗号化手段は、外貨換算された価格データに同じ秘密鍵を用いて再度カオス暗号化方法により暗号処理を施し、暗号化された価格データ（暗号化データ）をアイテム番号、ユーザ I Dおよび通貨番号に関係付けてデータベース 1 2 5に記録する手段を含んでいる。また検索手段は、クライアント 2 A〜 2 Cからの価格表示要求において、当事者価格の外貨表示が選択されている場合に、データベース 1 2 5から外貨換算された価格データを暗号化した価格データを検索し読み出す手段を含んでいる。

次に、図 1 5を参照し、 D Bサーバ 1 1 1における外貨換算の手順について説明する。為替レート供給部 1 2 7から制御部 1 2 1に外国通貨に対する為替レートのデータが入力されると (ステップ S 7 1 ； Y E S ) 、データベース 2 5に記録されている暗号化された価格データと、その暗号化に用いた秘密鍵とを読み出す（ステップ S 7 2 ) 。そして、読み出された秘密鍵を用いて価格データを復号化し（ステップ S 7 3 ) 、復号化された価格データを為替レートのデータにより外貨換算し（ステップ S 7 4 ) 、外貨換算された価格データに同じ秘密鍵を用いて再度カオス暗号化方法により暗号処理を施す（ステップ S 7 5 ) 。このようにして得られた暗号化データを、アイテム番号、ユーザ I D、および外貨換算した通貨番号に関係付けてデータベース 2 5に記録することにより（ステップ S 7 6 ) 、外貨換算処理が完了する。

図 1 0の価格表示要求（ステップ S 3 9 ) において、当事者価格の外貨表示が選択された場合に、データベース 2 5から外貨換算された価格データを読み出し (ステップ S 4 1参照）、電子価格表を作成してダウンロードすることにより (ステップ S 4 2〜4 4参照）、クライアントにおいて当事者価格の外貨表示が可能となる。このように外貨表示を容易に行えるので、国際間取引等におけるビジネス機会が増大する。

なお、上述した外貨換算処理においては、データベース 25に記録されているすべての価格データを外貨換算の对象としてもよいし、予め定められたユーザに対する価格データのみを対象としてもよい。また、外貨表示の選択を伴う価格表示要求を受けたときに、価格表示要求に対応する価格データのみを外貨換算するようにしてもよレ、。また、図 8の価格データ入力時（ステップ S 1 1) に、入力された価格データに対し直接外貨換算処理を施してもよい。

第 1および第 2の実施例では、電子価格表サーバが売り方の業者 Sに属する例を説明したが、図 1 6に示すように、独立した AS P (Application Service Pr ovider) が電子価格表サーバ 201の機能を果たし、上述したサービスを各クライアント 202D„， 202 E, 202 Fに提供することもできる。

例えばクライアント 202Dが売り方に属し、クライアント 202 Eが買い方に属する場合には、電子価格表サーバ 201がクライアント 202D, 202 E の両方に共通の秘密鍵 K_Eを交付することにより、電子価格表サーバ 201とクライアント 202D， 202 Eとの間でアイテムの当事者価格等を秘匿できる。また、クライアント 202Dが売り方に属し、クライアント 202Eが買い方である子顧客に属し、クライアント 202 Fが子顧客に対する買い方である孫顧客に属する場合に、電子価格表サーバ 201がクライアント 202D， 202 E, 202 Fのすべてに共通の秘密鍵 K_Eを交付することにより、売り方が子顧客に対する当事者価格等だけでなく、孫顧客に対する当事者価格等をも知ることができ、同一情報の利用範囲が次々と飛躍的に拡大し電子価格表の利便性が更に向上する。このように流通の各段階の業者が同一の電子価格表を利用することにより、子顧客から孫顧客へと取引量の増大が期待でき、また取引先のグループ化、ネットヮーク化が可能となり、営業基盤の強化が図れる。

なお、上述した電子価格表サーバ 1, 201およびクライアント 2 A〜2 C, 202D〜202 F、また電子価格表サーバを構成する D サーバ 1 1， 1 1 1 および We bサーバ 12の諸機能は、コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。このプログラムは光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリその他の機械読み取り可能な記録媒体に記録された状態で提供される。インターネットなどのデータ通信網を介して提供される場合もある。 .

以上説明したように、上述した実施例では、取引相手であるユーザに提供するアイテムの価格データをそのユーザに対応する秘密鍵を用いて喑号ィヒし、得られた暗号化データをユーザに送信することにより、上記秘密鍵を付与されたユーザは暗号化データを複号化し、そのユーザに設定された実際の価格を確認できるが、秘密鍵を有しないユーザ以外の第三者は、それを確認できない。つまり、取引相手に設定された価格を第三者に秘匿にしつつ、しかも取引相手は容易に確認できるので、商取引の成立機会が飛躍的に向上する。

また、カオス暗号化方法を用いることにより、ユーザの数に関わらず価格データの暗号化を短時間で行える。 .

また、上述した実施例では、ユーザの希望価格を暗号化した暗号化データを受信する受信手段がサーバに設けられている。サーバでは、受信された暗号化データを復号ィヒすることにより、ユーザの希望価格が得られる。一方、秘密鍵を有しない第三者は、暗号化データを復号化できないので、ユーザの希望価格は秘匿される。ユーザは、希望価格を第三者に知られずにサーバに容易に提示できるので、アイテムの購入先の選択肢が増え、自己の希望に沿った価格でアイテムを購入する機会が増大する。

また、上述した実施例では、ユーザのクライアントから送信される要求またはデータ等に関する情報をサーバで記録しておくことにより、これらの情報をそのまま市況判断の材料として利用し、戦略的に有利な事業展開が可能となる。

また、上述した実施例では、アイテムの価格データとしてそのアイテムの価格改訂前後の価格差を表す値を用い、この価格データが暗号化された暗号化データをユーザのクライアントで復号化し、価格改訂前後の価格差を表示することにより、価格改訂後の価格そのものを表示するよりもアイテムの購入率が向上する。また、アイテムの価格データとしてそのアイテムに関連する他のアイテムの価格との価格差を表す値を用い、この価格データが暗号化された暗号化データをユーザのクライアントで復号化し、アイテム同士の価格差を表示することにより、ァィテムの購入率が向上する。その結果、直接的には取引量増大を促進し、ひいては戦略的にも貴重なマーケティングデータとして活用することができる。

また、上述した実施例では、価格データを外貨換算し、暗号化し、得られた暗号化データをユーザのクライアントに送信することにより、アイテムの価格の外貨表示を容易に行えるので、国際間取引等におけるビジネス機会が増大する。

Claims

請求の範囲

1 . 複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵を前記ユーザに関係付けて記録する秘密鍵記録手段と、

この秘密鍵記録手段から読み出されたユーザの秘密鍵を用いて前記ユーザのァィテムに対する価格データを暗号化し暗号化データを生成する暗号化手段と、前記暗号化データを、対応する前記アイテムおよぴ前記ユーザに関係付けて記録する価格データ記録手段と、

ユーザのクライアントからの要求に応じて前記価格データ記録手段から前記ュ一ザに関係付けて記録された暗号化データを検索し読み出す検索手段と、

この検索手段により読み出された前記暗号化データを前記クライアントに送信する送信手段と

を備えたことを特徴とする電子価格表サーバ。

2 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記暗号化手段は、 M個（Mは自然数）の秘密鍵を用いて N次元（Nは自然数）の有理数べクトルを一括して暗号化するカオス暗号化方法により前記価格データを暗号化する手段を含むことを特徴とする電子価格表サーバ。

3 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記暗号化手段は、アイテムが提供されるまでの各段階の価格を示すデータを、前記アイテムを提供するユーザの秘密鍵を用いて暗号化し暗号化データを生成する手段を含み、

前記価格データ記録手段は、前記暗号化データを、対応する前記アイテムに対応付けて記録する手段を含む

ことを特徴とする電子価格表サーバ。

4 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記暗号化データを、前記秘密鍵記録手段から読み出された前記ユーザの秘密鍵を用いて復号化する復号化手段と、

復号化された元のデータを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする電子価格表サーバ。

5 . 請求の範囲第 4項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記ユーザの前記クライアントから送信される前記アイテムの希望価格データを暗号ィヒした暗号化データを受信する受信手段を備えたことを特徴とする電子価格表サーバ。

6 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

' 前記ユーザの前記クライアントからの前記要求の送信数、送信位置および送信日時の少なくとも 1つを記録する情報記録手段を備えたことを特徴とする電子価格表サーバ。

7 . 請求の範囲第 5項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記ユーザの前記クライアントから送信される前記暗号化データの送信数、送信位置、送信日時および前記暗号化データを復号化した希望価格データの少なくとも 1つを記録する情報記録手段を備えたことを特徴とする電子価格表サーバ。

8 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記アイテムの前記価格データは、そのアイテムの価格が改訂される前後の価格差を表す値を含むデータであることを特徴とする電子価格表サーバ。

9 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記アイテムの前記価格データは、そのアイテムの価格とそのアイテムに関連する他のアイテムの価格との価格差を表す値を含むデータであることを特徴とすることを特徴とする電子価格表サーバ。

1 0 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

前記アイテムの前記価格データは、前記アイテムの価格を有理数倍した値を含むデータであることを特徴とする電子価格表サーバ。

1 1 . 請求の範囲第 1項に記載された電子価格表サーバにおいて、

外国為替レートのデータを用いて前記価格データを外貨換算する外貨換算手段を備え、

前記暗号化手段は、外貨換算された前記価格データを前記秘密鍵記録手段から読み出されたユーザの秘密鍵を用いて暗号化し暗号化データを生成する手段を含み、前記検索手段は、前記ユーザの前記クライアントからの前記要求において外貨表示が選択されている場合に、前記価格データ記録手段から前記価格データが外貨換算後に暗号化された前記暗号化データを検索し読み出す手段を含む

ことを特徴とする電子価格表サーバ。

1 2 . 複数のユーザのクライアントと、前記ユーザのアイテムに対する価格データを前記クライアントに提示するサーバとからなり、

前記サーバは、

前記複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵を前記ユーザに関係付けて記録する第 1の秘密鍵記録手段と、

この第 1の秘密鍵記録手段から読み出されたユーザの秘密鍵を用いて前記ユーザのアイテムに対する価格データを暗号化し暗号化データを生成する暗号化手段と、

前記暗号化データを、対応する前記アイテムおよび前記ユーザに関係付けて記録する価格データ記録手段と、

ユーザのクライアントからの要求に応じて前記価格データ記録手段から前記ュ一ザに関係付けて記録された暗号化データを検索し読み出す検索手段と、この検索手段により読み出された前記暗号化データを前記クライアントに送信する第 1の送信手段とを備え、

前記クライアントは、

このクライアントのユーザに対応する秘密鍵を記録する第 2の秘密鍵記録手段と、

前記サーバへ前記要求を送信する第 2の送信手段と、

前記サーバから送信される前記暗号化データを受信する受信手段と、受信された前記暗号化データを前記第 2の秘密鍵記録手段から読み出された前記秘密鍵を用いて復号化し、元の価格データを生成する復号化手段と、

復号化された前記価格データを表示する表示手段とを備えた

ことを特徴とする電子価格表システム。

1 3 . 請求の範囲第 1 2項に記載された電子価格表システムにおいて、

前記サーバの前記暗号化手段は、 M個（Mは自然数）の秘密鍵を用いて N次元 (Nは自然数）の有理数べクトルを一括して暗号化するカオス暗号化方法により前記価格データを暗号化する手段を含むことを特徴とする電子価格表システム。

1 4 . 請求の範囲第 1 2項に記載された電子価格表システムにおいて、

前記アイテムの前記価格データは、前記アイテムの価格を有理数倍した値を含むデータであることを特徴とする電子価格表システム。

1 5 . 複数のユーザのそれぞれに対応する複数の秘密鍵を前記ユーザに関係付けて記録する秘密鍵記録機能と、

この秘密鍵記録機能から読み出されたユーザの秘密鍵を用いて前記ユーザのァィテムに対する価格データを暗号化し暗号化データを生成する暗号化機能と、前記暗号化データを、対応する前記アイテムおよぴ前記ユーザに関係付けて記録する価格データ記録機能と、

ユーザのクライアントからの要求に応じて前記価格データ記録機能から前記ュ一ザに関係付けて記録された暗号ィ匕データを検索し読み出す検索機能と、この検索機能により読み出された前記暗号化データを前記クライアントに送信する送信機能と

をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体。

1 6 . 請求の範囲第 1 5項に記載されたプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体において、

前記暗号化機能として、 M個（Mは自然数）の秘密鍵を用いて N次元（Nは自然数）の有理数べクトルを一括して暗号化するカオス暗号化方法により前記価格データを暗号化する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体。

.1 7 . 請求の範囲第 1 5項に記載されたプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体において、

前記暗号化機能として、前記アイテムの価格を有理数倍した値を含むデータを前記価格データとして暗号化する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体。