JP2002109417A - 多種通貨価格設定方法 - Google Patents

多種通貨価格設定方法

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JP2002109417A
JP2002109417A JP2000297067A JP2000297067A JP2002109417A JP 2002109417 A JP2002109417 A JP 2002109417A JP 2000297067 A JP2000297067 A JP 2000297067A JP 2000297067 A JP2000297067 A JP 2000297067A JP 2002109417 A JP2002109417 A JP 2002109417A
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JP2000297067A
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Ryoichi Ueda
良一 植田
Hideyoshi Iizuka
秀吉 飯塚
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外貨での代金の支払いを認める場合、売り手が
外国為替変動リスクを負ったり、金融機関に余分な外国
為替交換手数料を支払うため、これらのコストが最終的
には買い手に不利な価格提示となって現れる。 【解決手段】外貨での価格設定を行う際に、売り手の財
務状況を考慮して、売り手が必要とする通貨での支払に
は買い手に有利な価格設定を、逆に売り手が必要としな
い通貨での支払には買い手に不利な価格設定を行う。売
り手の外国為替変動リスク、為替交換手数料の低減、お
よび、買い手にとってより魅力的な価格での外貨による
支払方法の提供が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商品やサービスの多
種通貨での価格設定方法に関するものであり、特に、通
信ネットワークで接続された電子計算機を利用して対話
的に商品販売やサービス提供を行う際の多種通貨での価
格設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターネット等の普及により国境を越
えての電子商取引(商品の販売、サービスの提供など)
が頻繁に行われるようになった。一方で、外貨での資産
運用の普及により外貨を保有する人が増えており、商品
の代金を様々な通貨で支払いたいと考える消費者も増え
てきた。これにより売り手は買い手の利便性を考慮して
様々な通貨による支払いに対応する必要が生じてきた。
通常、多種の通貨による支払いを認める場合、売り手が
あらかじめ決めた基準通貨での価格を販売日の外国為替
交換レート(以下、為替レート)で換算した外貨価格、
もしくは、売り手があらかじめ外国為替変動リスク(以
下、為替リスク)などを見越して、売り手に有利に設定
した為替レートで換算した外貨価格が使用されてきた。
【0003】このような状況で、買い手の立場で有利に
支払いを行う装置として、特開平11−272785号
公報には「多種の通貨情報を保存でき、支払の際に支払
者にとって有利な方法で支払を行う機能を有する電子財
布」が提案されているが、売り手の都合を考慮して価格
設定を行う方法は存在しない。
【0004】また、企業の資金の流れを管理する計算機
システムの普及により、企業内の各通貨の過不足状況を
リアルタイムで知る、または、予測することができるよ
うになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の価格設定方法で
は、売り手側の財務状況から判断できる各通貨の過不足
を考慮せずに、基準通貨での価格を為替レートで換算す
ることによって価格設定を行うため、売り手側が為替リ
スクを負ったり、金融機関に余分な為替交換手数料を支
払ったりしていた。多くの場合、あらかじめこのような
リスクやコストを見越して、実際の為替レートよりも買
い手にとって不利(売り手にとって有利)な為替レート
を適用して外貨での価格設定を行うため、買い手にとっ
て不利な状況があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような状況を改善す
るために、本発明では、外貨での価格設定を行う際に、
外国為替交換レートだけでなく、売り手の財務状況から
リアルタイムに判断できる各通貨の過不足およびその予
測、戦略上の必要性などから各通貨毎の要否を判定し、
各通貨毎の価格設定を行う。すなわち、売り手が必要と
する通貨での支払いの場合には、通常の為替レートで換
算した場合に比べ、買い手に有利な価格設定を、逆に売
り手が必要としない通貨での支払いの場合には買い手に
不利な価格設定をリアルタイムかつ動的に行う。
【0007】本方法により、売り手の資金の流れの一部
を金融機関を介さないものにし、為替リスクや金融機関
へ支払う外国為替交換手数料を低減すると共に、売り手
と買い手の双方に利点のある商品販売、サービス提供を
行うことができ、ひいては売り上げの増加にもつなげる
事ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を使っ
て説明する。本実施例では日本円、米ドル、ユーロの3
種類の通貨を扱う場合を想定しているが、取り扱う通貨
の種類を限定する必要はない。以下では、日本円、米ド
ル、ユーロの通貨記号を順に「¥」「$」「E」とす
る。
【0009】図1は通信ネットワークを介しての商品販
売の仕組みを表す図である。101は売り手のサーバ計
算機を、102は売り手と買い手の間の通信ネットワー
ク(例えばインターネットなど)を、103は買い手の
クライアント計算機(例えばパーソナルコンピュータ
(以下、PC)や携帯情報端末、携帯電話など)を示
す。買い手が通信ネットワークを介して売り手のサーバ
計算機に接続して、商品やサービスの購入を行う。決済
口座を持つ金融機関が通信ネットワーク102に接続さ
れれば、売り手のシステムと口座決済を連動させる事も
できる。
【0010】図2はネットワークを介しての商品販売の
一般的な手順を表す図である。はじめに、買い手103
が売り手の用意した商品・サービスから購入したいもの
を選択する(ステップ201)。複数の商品を選択し、
一括して支払いができるようにしても良い。次に、購入
代金の決済方法(例えば、現金振込、クレジットカー
ド、電子マネーなど)を選択する(ステップ202)。
さらに、支払方法(例えば、「全額日本円」、「米ドル
$50と残りを日本円」など)を選択する(ステップ2
03)。その後、実際の支払いが実行される(ステップ
204)。決済方法の選択ステップ202と支払方法の
選択ステップ203の順番は逆でも良いし、同時に行っ
ても良い。
【0011】本発明は支払方法の選択ステップ203に
最も関係が深く、その他のステップは従来の方法をその
まま適用しても本発明の本質部分には影響しないため、
以下では支払方法の選択ステップ203を中心に詳細に
説明する。
【0012】図3は売り手のサーバ計算機101の機能
構成を表す。すべての機能・情報が一台の計算機で実現
されていなくても良い。複数の計算機の組み合わせで構
成され、全体としてこれらの機能が実装されていても良
い。売り手のサーバ計算機101は、買い手の計算機な
どと通信を行う通信インターフェイス部301、支払方
法別に価格を表示する価格表示部302、通貨別にその
要否を判定する通貨要否判定部303、様々な情報を管
理する情報管理部304、買い手に商品情報を表示する
商品情報表示部305、外貨での価格を計算する外貨価
格計算部306、情報管理部304内の商品情報311
や戦略情報318などを更新する際の入力を受け付ける
情報入力受付部307からなる。情報管理部で管理され
る情報には、商品コード、販売価格などを記憶する商品
情報311、売り手側の入出金予定を記憶する入出金予
定情報312、外国為替交換レートを記憶する外国為替
レート情報313、各通貨の調達に必要となる費用を記
憶する通貨調達コスト情報314、売り手が保有してい
る各通貨量を記憶する保有通貨量情報315、買い手が
購入した商品を記憶する販売情報316、買い手の情報
を記憶する顧客情報317、売り手が経営戦略上必要で
あると判断し、入力した必要額と必要日時および、各通
貨別の優遇率と冷遇率を記憶する戦略情報318があ
る。
【0013】図4に商品情報311の例を示す。この例
では、商品コード401、基準通貨402、金額40
3、在庫数404、付加情報405から構成される。付
加情報405には商品の説明、写真、サイズ、色などの
情報が記録される。例えば、411は商品コード「PJ
1001」、基準通貨「日本円」、金額「¥100,0
00」の商品の在庫が「30」であることを表す。
【0014】図5に入出金予定情報312の例を示す。
この例では、日付501、入出金種別502、通貨50
3、入出金額504、取引先505から構成される。例
えば、511は2000年7月7日に「A社」から米ド
ルで「$2,000」の入金予定があることを表す。入
出金予定には金融機関からの貸付による入金予定や、外
国為替先物取引の限月での入出金予定や、商品の代金支
払による入金予定など売り手のすべての入出金予定が含
まれる。
【0015】図6に外国為替交換レート情報313の例
を示す。この例では、交換種別601、交換レート60
2から構成される。例えば、611は日本円と米ドルの
交換レートが$1=¥100であることを表す。売り手
は通信インターフェイス301を介して金融機関等から
最新の情報を入手し、外国為替交換レート情報を定期的
かつ自動的に更新する。もしくは情報入力受付部から値
を入力して定期的に更新する。
【0016】図7に通貨調達コスト情報314の例を示
す。この例では、交換種別701、調達コスト702か
ら構成される。例えば、711は日本円と米ドル間の交
換を行う際に$1あたり¥1のコストがかかる事を表
す。ここでの「コスト」とは外国為替交換レート情報3
13の為替レートで理論的に通貨価値を換算する場合
と、金融機関を通じて実際に交換を行う場合との単位金
額あたりの差額を表す。外国為替交換レート情報313
は銀行間取引の際の交換レートを表し、企業や個人が実
際に交換を行う際には各金融機関がこの値から相対的に
定めた値が使用されたり、別途手数料が必要となる場合
がある。
【0017】図8に保有通貨量情報315の例を示す。
この例では、通貨801、保有額802から構成され
る。例えば、811はある時点(例えば2000年7月
6日)の日本円の保有額が¥10,000,000であ
る事を表す。保有通貨量情報は実際の入出金があると変
化する。
【0018】図9に販売情報316の例を示す。この例
では、日付901、顧客番号902、商品コード90
3、数量904、決済方法905、支払方法906から
構成される。例えば、911は2000年4月12日に
顧客番号「1001」顧客が商品コード「PJ100
1」の商品を1個購入し、クレジットカード1回払いで
全額$995を米ドルで支払うことを表す。
【0019】図10に顧客情報317の例を示す。この
例では、顧客番号1001、ユーザ名1002、パスワ
ード1003、メールアドレス1004から構成され
る。例えば、1011は顧客番号「1001」の顧客の
ユーザ名が「Satou」、パスワードが「dirt
y」、メールアドレスが「satou@abc.jp」
であることを表す。これらの情報以外にも、住所、年
齢、趣味などの情報を記録してもよい。
【0020】図11に戦略情報318の例を示す。この
例では、通貨1101、日付1102、金額1103、
優遇率1104、冷遇率1105から構成される。例え
ば、1111は戦略上2000年7月31日に$10,
000が必要になることおよび、売り手が米ドルを必要
とする時に米ドルで支払う買い手への優遇率を「$1あ
たり¥0.8」に設定すること、逆に米ドルが不要なと
きに米ドルで支払う買い手への冷遇率を「米ドルを調達
するコストの1.5倍」に設定することを表す。優遇率
1104および冷遇率1105は売り手の戦略上自由に
設定可能である。売り手は情報入力受付部307を通じ
て戦略情報318を自由に設定することができる。
【0021】図12は支払方法の選択ステップ203で
売り手が支払い方法毎の価格を表示する際の情報の流れ
を表す。売り手のサーバ計算機101の情報管理部30
4で管理されている入出金予定情報312、保有通貨量
情報315、戦略情報318から通貨要否判定部303
で各通貨の要否を判定する。その結果および商品情報3
11、外国為替レート情報313、通貨調達コスト情報
314、戦略情報318から外貨価格計算部306で各
支払方法別の価格を計算する。その計算結果を価格表示
部302で見やすい形に整形し、通信インターフェイス
301を通じて買い手の計算機103に表示する。
【0022】図13は支払方法の選択ステップ203の
詳細な処理の流れを表す。はじめに基準通貨での価格を
取得し(ステップ1301)、外貨での価格計算を行う
(ステップ1302)。売り手が取り扱う通貨の内、基
準通貨でないすべての通貨それぞれに対して、ステップ
1302を実行する。ステップ1302では売り手の各
通貨に対する必要可否により買い手に有利な価格設定が
行われたり、逆に買い手に不利な価格設定が行われたり
する場合がある。次に、外貨での価格をその時点の為替
レートで基準通貨に換算した場合と元の価格との差額
(割引額)を計算する(ステップ1303)。割引額が
負の数になる事もある。これは基準通貨での価格の方が
買い手にとって有利な価格であることを意味する。さら
に、支払方法別に価格と為替レート、基準通貨換算価
格、割引額を表示する(ステップ1304)。図16に
ステップ1304で表示する画面の例を示す。支払通貨
(1602)別に価格1603、為替レート1604、
基準通貨換算価格1605(この例では日本円)、割引
額1606を表示する。この例では、基準通貨日本円で
¥100,000の商品を購入する場合、米ドルでの支
払なら$996、ユーロでの支払ならE1030となる
こと、米ドルでの支払の場合日本円に換算して¥400
の割引となること、ユーロでの支払の場合日本円に換算
して¥940の割り増しとなることを意味している。割
引額欄1606の左側の「−」は基準通貨での支払であ
ること、「○」は買い手にとって有利な支払方法である
こと、「×」は買い手にとって不利な支払方法であるこ
と、を意味する。買い手は支払方法指定欄1601の中
からひとつを選択してOKボタン1621を押すことで
支払方法を選択する。キャンセルボタン1622を押し
て、購入をやめることもできる。また、支払方法として
「複数の通貨の組み合わせによる支払方法(161
1)」を選択可能にしてもよい。
【0023】次に買い手が複数通貨の組み合わせによる
支払方法(1611)を選択したかどうかを調べ(ステ
ップ1305)、選択した場合、複数通貨組み合せによ
る支払方法選択画面を表示する(ステップ1306)。
図17に2種類の通貨の組み合わせで支払う方法を選択
するための画面例を示す。ここでは日本円、米ドル、ユ
ーロの内から任意の2種類の通貨を選択し、一方の支払
額を決め、残りの金額をもう一方の通貨で支払う方法が
指定可能となっている。3種類以上の通貨の組み合わせ
を選択可能にしても良い。買い手は支払方法1702か
ら任意の組み合わせを選択、円支払額1703またはド
ル支払額1704またはユーロ支払額1705のいずれ
かの金額欄に数値を記入、さらに、支払方法指定欄17
01のひとつをマークし、OKボタン1721を押すこ
とで支払方法を指定する(ステップ1307)。キャン
セルボタン1722を押して、購入をやめることもでき
る。図18に、買い手が支払方法として「ドル円払い」
を選択し、ドル支払額として$800を入力した時の様
子を示す。ドル円払い指定欄1801にマークが付き、
ドル支払額指定欄1802に「800」が入力されてい
る。この状態で買い手がOKボタン1721を押すこと
でステップ1307が終了する。
【0024】次に支払方法・金額確認画面を表示する
(ステップ1308)。図19に支払方法・金額確認画
面の例を示す。基準通貨(ここでは日本円)での価格1
902、選択した支払方法1903、円支払額190
4、ドル支払額1905、基準通貨換算価格1906、
割引額1907を表示する。買い手は確認欄1901に
マークして、OKボタン1921を押すことで支払方法
・金額を確認する(ステップ1309)。キャンセルボ
タン1922を押して、購入をやめることもできる。
【0025】ステップ1305で買い手が単一の通貨で
の支払方法を選択した場合、または、ステップ1309
で買い手が支払方法・金額を確認した場合、買い手が選
択した支払方法を販売情報316に記録する(ステップ
1310)。
【0026】図14は外貨価格設定部306での外貨の
価格計算処理1302の詳細な手順を表す。はじめに基
準通貨(例えば日本円)での価格を取得し(ステップ1
401)、計算対象となる通貨(以下、目的通貨、例え
ば米ドル)の為替レートを取得する(ステップ140
2)。次に、目的通貨の調達コストを取得し(ステップ
1403)、目的通貨の要否を判定する(ステップ14
04)。目的通貨が必要であると判定した場合、目的通
貨の優遇率を取得し(ステップ1405)、この優遇率
を適用して買い手に有利な価格設定を行う(ステップ1
406)。逆に、目的通貨が不要であると判定した場
合、目的通貨の冷遇率を取得し(ステップ1407)、
この冷遇率を適用して買い手に不利な価格設定を行う
(ステップ1408)。例えば、基準通貨が日本円で、
¥100,000の支払を、為替レート「$1=¥10
0」、米ドルの調達コスト「$1あたり¥1」の条件下
で、図11の米ドルの戦略情報の優遇率($1あたり¥
0.8)を適用すると、米ドルでの支払価格は100,
000/(100+0.8)=992.06Iとなる。
同様に、冷遇率(調達コストの1.5倍)を適用する
と、米ドルでの支払価格は100,000/(100−
1*1.5)=1015.22Iとなる。
【0027】図15は通貨要否判定部303での通貨の
要否判定処理1404の詳細な手順を表す。はじめに要
否を判定する通貨(目的通貨)の保有量を取得する(ス
テップ1501)。次に目的通貨の戦略情報を取得する
(ステップ1502)。さらに、目的通貨の次の入出金
予定を取得し(ステップ1503)、入金の場合は現在
の保有量に加算、出金の場合は現在の保有量から減算す
ることで当該入出金完了後の残高を計算する(ステップ
1504)。次に、前記残高が0未満かどうかを調べ
(ステップ1505)、0未満の場合「目的通貨は必要
である」と判定して(ステップ1507)終了する。前
記残高が0以上の場合、当該入出金予定日が「ステップ
1502で取得した戦略情報の日付に達している、か
つ、残高が指定金額よりも少ない」という条件を満たし
ているか調べる(ステップ1506)。ステップ150
6の条件が「真」の場合、「目的通貨は必要である」と
判定して(ステップ1507)、終了する。ステップ1
506の条件が「偽」の場合、さらに次の入出金予定が
あるかどうかを調べ(ステップ1508)、予定がある
場合はステップ1503に戻り、上記の処理を入出金予
定が無くなるまで繰り返す。目的通貨の入出金予定がな
くなった場合、目的通貨は不要と判定して(ステップ1
509)、終了する。
【0028】ここで詳細に説明した通貨要否判定処理手
順ではあくまでもひとつの例であり、別の方法で判定処
理を行ってもかまわない。本発明の本質は通貨の要否判
定方法にあるのではなく、通貨の要否判定結果を当該通
貨での価格設定に利用することにある。したがって、例
えばここであげた通貨要否判定処理手順では入出金予定
情報から予想される未来の一瞬にでも不足時期があれ
ば、当該通貨が必要であると判定するが、売り手によっ
ては月または四半期などの区切りの末日時点での残高が
0以上であればその途中の一時、残高が0未満になって
も当該通貨は充足している(不要である)と判定するこ
とを望むかもしれない。このような場合でも本発明は利
用可能である。また、通貨の要否判定に各通貨間の運用
利回りの差や、運用可能日数など別の情報も利用して、
より高度な要否判定を行うことも可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、売り手は買い手が支払
った代金を通貨交換なしに支払に充てることができる売
上金の割合を増加させることができるため、為替リスク
を軽減できるという効果、および、金融機関に支払う外
国為替交換手数料やリスク軽減コスト(為替リスクなど
を回避するための先物やオプションなどの金融商品購入
に必要なコスト)を低減できるという効果がある。
【0030】また、低減できた外国為替交換手数料やリ
スク軽減コストを割引と言う形で買い手に還元すること
により、買い手にとってより魅力的な価格提示を行うこ
とができ、ひいては売り上げの増加につながるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信ネットワークを介した電子商取引を表す
図。
【図2】電子商取引の手順の概要を表す図。
【図3】売り手のサーバ計算機の機能構成を表す図。
【図4】商品情報データベースのデータ構造を表す図。
【図5】入出金予定情報データベースのデータ構造を表
す図。
【図6】外国為替レート情報データベース構造を表す
図。
【図7】通貨調達コスト情報データベース構造を表す
図。
【図8】保有通貨量情報データベース構造を表す図。
【図9】販売情報データベース構造を表す図。
【図10】顧客情報データベース構造を表す図。
【図11】戦略情報データベース構造を表す図。
【図12】価格表示処理時の情報の流れを表す図。
【図13】支払方法選択手順を表す図。
【図14】外貨価格計算手順を表す図。
【図15】通貨要否判定手順を表す図。
【図16】単一通貨での支払方法選択画面の例を示す
図。
【図17】複数通貨の組み合わせでの支払方法選択画面
の例を示す図。
【図18】複数通貨の組み合わせでの支払方法選択画面
で支払方法を選択した時の画面を示す図。
【図19】支払方法・金額確認画面の例を示す図。
【符号の説明】
101…売り手サーバ計算機、102…通信ネットワー
ク、103…買い手計算機、1401…基準通貨での価
格取得ステップ、1402…目的通貨の為替レート取得
ステップ、1403…目的通貨の調達コスト取得ステッ
プ、1404…目的通貨の要否判定ステップ、1405
…目的通貨の優遇率取得ステップ、1406…買い手が
有利な価格設定ステップ、1407…目的通貨の冷遇率
取得ステップ、1408…買い手が不利な価格設定ステ
ップ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 売り手と買い手が通信ネットワークを介
    してつながり、対話的に行われる電子商取引において多
    種の通貨での価格を設定する方法であって、 通信ネットワークを介して買い手と対話的に情報のやり
    取りをするための通信手段と、 売り手の提供する商品やサービスの価格情報を記憶する
    ための商品情報記憶手段と、 売り手の保有する通貨量を通貨毎に記憶するための保有
    通貨量情報記憶手段と、 売り手の入出金予定を記憶するための入出金予定情報記
    憶手段と 外国為替交換レートを記憶するための為替レート情報記
    憶手段と、 各通貨を調達する際に必要となるコストを記憶するため
    の通貨調達コスト情報記憶手段と、 前記保有通貨量情報と前記入出金予定情報から各通貨の
    過不足を判定する通貨要否判定手段と、 前記商品情報と前記為替レート情報と前記通貨調達コス
    ト情報および前記通貨要否判定手段の判定結果から、売
    り手が必要としている通貨での支払に対しては通常の為
    替レートよりも当該通貨調達コスト分だけ買い手に有利
    な為替レートを適用した価格を計算し、逆に売り手が必
    要としない通貨での支払に対しては通常の為替レートよ
    りも当該通貨調達コスト分だけ買い手に不利な為替レー
    トを適用した価格を計算する外貨価格計算手段と、 前記通信手段を使って、前記外貨価格計算手段で算出さ
    れた価格を各通貨毎に買い手に提示する価格表示手段
    と、 前記価格表示手段により表示された複数の支払方法から
    買い手が任意の支払方法を選択する手段と、を有するこ
    とを特徴とする多種通貨価格設定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多種通貨価格設定方法
    において、 各通貨の要否判定結果を使って当該通貨での価格を計算
    する際に、当該通貨調達コスト分だけ買い手に有利また
    は不利な為替レートを適用する代わりに、売り手があら
    かじめ決めておいた当該通貨用の優遇・冷遇条件を適用
    することを特徴とする多種通貨価格設定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の多種通貨価格設定方法
    において、 売り手の戦略上必要となる外貨量と日時を記憶するため
    の戦略情報記憶手段を有し、各通貨の要否判定を行う際
    に前記戦略情報も利用することを特徴とする多種通貨価
    格設定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の多種通貨価格設定方法
    において、 各通貨毎に算出された価格を買い手に提示する際に、算
    出された外貨価格だけでなく、 算出された外貨での価格を通常の為替レートだけを適用
    して元の通貨に換算した価格と、元の価格との差額も一
    緒に提示し、当該通貨での支払が買い手にとってどれく
    らい有利または不利であるかを提示することを特徴とす
    る多種通貨価格設定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の多種通貨価格設定方法
    において、 買い手が任意の通貨での支払方法を選択する際に、複数
    の通貨を組み合わせて支払う方法も選択可能とすること
    を特徴とする多種通貨価格設定方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004006151A1 (ja) * 2002-07-09 2004-01-15 Communications Research Laboratory, Independent Administrative Institution 電子価格表サーバおよびシステム
JP2007537506A (ja) * 2004-04-05 2007-12-20 ペイジー コーポレーション ビー.ヴイ. 価値保存機器として機能する1つの共通の携帯機器を使用して、異なる複数の決済システムにまたがる非接触式決済取引を容易にするシステム及び方法
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