JP2002358470A - 企業間資金集中管理システム、為替仲介装置、為替仲介方法、為替仲介プログラムを記憶したコンピュータが読みとり可能な記憶媒体、両替サーバ・コンピュータ、両替方法、両替サーバ・プログラム、両替クライアント・コンピュータ、両替依頼方法、両替依頼プログラム、ネッティング装置、ネッティング方法、ネッティングプログラム - Google Patents

企業間資金集中管理システム、為替仲介装置、為替仲介方法、為替仲介プログラムを記憶したコンピュータが読みとり可能な記憶媒体、両替サーバ・コンピュータ、両替方法、両替サーバ・プログラム、両替クライアント・コンピュータ、両替依頼方法、両替依頼プログラム、ネッティング装置、ネッティング方法、ネッティングプログラム

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JP2002358470A
JP2002358470A JP2001345206A JP2001345206A JP2002358470A JP 2002358470 A JP2002358470 A JP 2002358470A JP 2001345206 A JP2001345206 A JP 2001345206A JP 2001345206 A JP2001345206 A JP 2001345206A JP 2002358470 A JP2002358470 A JP 2002358470A
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Masakazu Arikawa
正和 有川
Hiroshi Kurihara
宏 栗原
Tatehiro Yagi
建弘 八木
Nobuo Tanabe
伸夫 田邊
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外国為替管理機能を持った企業間資金集中シ
ステム、為替仲介方法及び為替仲介プログラムを記憶し
たコンピュータが読みとり可能な記憶媒体などを提供す
ること。 【解決手段】 銀行内にグループをなす企業の資金を一
括して集中管理するための資金集中口座に集中されてい
る資金の内訳を各企業ごとに区分した預り金テーブルに
て把握する。前記企業が複数の通貨単位にて資金を管理
している場合は、前記区分は更に通貨単位ごとに区分さ
れている。前記預り金テーブルに記録された資金の通貨
単位を一の通貨単位から他の通貨単位に計算する手段を
備え、前記企業は、自己の資金の通貨単位を変換して支
払を行ったり、外貨にて受け取った売上金を自国通貨に
変換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業間資金集中シ
ステム、為替仲介装置、為替仲介方法及び為替仲介プロ
グラムを記憶したコンピュータが読みとり可能な記憶媒
体に関し、例えば、複数国の通貨を取り扱うことができ
る企業間資金集中システム、為替仲介装置、為替仲介方
法及び為替仲介プログラムを記憶したコンピュータが読
みとり可能な記憶媒体、両替サーバ・コンピュータ、両
替方法、両替サーバ・プログラム、両替クライアントコ
ンピュータ、両替クライアント・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の資金集中システムでは、一企業内
の本店及び支店などの資金を1つの銀行口座に集中さ
せ、本店、各支店の資金の内訳をデータベースなどで管
理する方法が採られてきた。この方法では、本支店間の
決済の際に本支店の各口座間で資金の移動をする必要
や、資金不足が生じた支店などの口座に資金を振り込む
必要が無く、振込手数料の削減、振込などのトランザク
ションの削減を図ることができる。
【0003】ところでグループを構成する企業の企業間
の取引内容を分析すると、各企業の口座に実際に蓄えら
れている資金の正味の移動はあまり無いのに対し、お互
いの口座に資金や決済金を振り込むトランザクションが
多いことが分かる。つまり、グループ企業間の決済で
は、お互いに相手に支払うお金が相殺される形になり、
実際の資金の移動はあまり無いのに対し、振込手数料、
各トランザクションに付随する費用が多大に発生してい
る。そこで、これら企業間の資金を1つの口座に集中さ
せると、これら企業間の決済などに伴って生じるコスト
を大幅に削減することができると期待される。
【0004】このような企業間の資金を集中したシステ
ムとして特開平11−154194号公報の複数企業の
資金財務情報のコンピュータによる統合管理方法および
システムがある。このシステムは、複数企業をグループ
にし、その資金を1つの口座に集中する。そして、デー
タベースにより各企業の仮想口座を作成し、この仮想口
座の残高により、口座内の資金の内訳を把握する。グル
ープ内の企業間の資金の移動は、仮想口座の残高データ
を更新することにより行われ、実際の資金の移動は行わ
ない。また、各企業のグループ外企業との取引により生
じる売上金や支払金の出し入れは、該資金集中口座に対
して行われ、各企業の仮想口座の残高を更新する。ま
た、各企業は仮想口座のデータを操作することにより、
該資金集中口座からの借り入れなどもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今日のビジネ
スは、海外との輸出入を通して国境を越えグローバルに
展開されており、各企業は複数国の通貨を取り扱わなけ
ればならない。また、グローバルに事業を展開している
企業は、海外に関連会社、支店や工場を有しており、こ
れらの関連会社、支店や工場の財務をも含めたグローバ
ルな財務管理を行う必要がある。ところで、外国為替市
場が変動相場制に移行してから、常に通貨の価値が変動
しており、これら外国通貨を扱わなければならない企業
は、為替によるリスクを常に負っている。
【0006】例えば、商品を販売してから売掛金を回収
するまでに通常30日、60日など所定の日数を要す
る。そのため、ドル建てで商品を販売してから売掛金を
決済して受け取るまでに円高が進行すると実際の売上が
目減りしてしまう。このような状況下で、各企業の財務
部などが個別に為替管理を含んだ財務管理を個別に行っ
ているのが現状である。これら、企業の財務部は、先
物、スワップ、オプションなどの金融派生商品いわゆる
デリバティブを駆使し、為替に伴うリスクをヘッジ(回
避)するように努めている。
【0007】ところで、近年の外国為替業務は、極めて
高度な為替の知識や実務経験、あるいは高度な金融工学
の知識を必要とし、企業によって財務技術の巧拙が存在
するのが現状である。そのため、グループ内各企業の支
払代行、決済、為替リスクのヘッジなどを一括して扱え
る資金集中システムを構築し、質の高い財務を一括して
グローバルに行うことが重要になってくる。
【0008】また、資金集中システムは、各グループ企
業にとって振込手数料の低減といったメリットはあるも
のの、例えばグループ外企業への支払は銀行に直接依頼
するのでなく資金集中システムに一旦支払を依頼するこ
とになり、係る代行支払依頼が煩雑であった場合には各
グループ企業にとって資金集中システムに参加するメリ
ットを大きく享受できない可能性があった。
【0009】また、国際商取引で使用されている通貨の
種類は多種類に上り、また、顧客が両替を要望する通貨
の組(通貨ペア)も多種類に上る。これら多種類の通貨
ペアに対してそれぞれ為替リスクのヘッジを行うのは、
トレーダにとって大きな負担であった。更に、顧客企業
が受領する代金の通貨単位と、当該顧客が取引先に支払
う代金の通貨単位が同じ場合でも、当該顧客が受け取る
代金を、一端顧客企業の会計通貨単位に両替し、それを
更に元の通貨単位に両替して支払いを行う場合もあっ
た。
【0010】そこで、本発明の目的は、外国為替管理機
能を持った企業間資金集中システム、為替仲介装置、為
替仲介方法及び為替仲介プログラムを記憶したコンピュ
ータが読みとり可能な記憶媒体を提供することである。
更に、本発明の目的は、多種類の通貨ペアに対して効率
よく為替リスクのヘッジを行うことができる企業間資金
集中システム、為替仲介装置、為替仲介方法及び為替仲
介プログラムを提供することである。更に、本発明の目
的は、多種類の通貨を扱いながらネッティングを行うこ
とができるネッティング装置、ネッティング方法及びネ
ッティングプログラムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、グループをなす企業の資金を通貨単位と
の単一口座である資金集中口座にプールして集中管理す
る資金集中管理システムであって、前記資金集中口座に
入金される資金の入金情報を取得する入金情報取得手段
と、前記グループをなす企業から前記資金集中口座から
の出金情報を取得する出金情報取得手段と、前記資金集
中口座における資金残高の各企業ごとの内訳を前記各企
業ごとに区分し、前記企業の前記資金が複数の通貨単位
に渡る場合は更に通貨単位ごとに区分して記憶した預り
金テーブルと、前記グループに属する一の企業から前記
グループに属する他の企業に資金を支払って決済する場
合のグループ内決済情報を取得するグループ内決済情報
取得手段と、前記資金集中口座にプールされている資金
を一の通貨単位から他の通貨単位に計算して換算する両
替計算手段と、前記預り金テーブルに記憶された前記各
区分の残高の変動を更新する残高更新手段と、を備え、
前記残高更新手段は、(1)前記入金情報取得手段にて
取得した入金情報に従って前記預り金テーブルの所定の
区分の残高を増額し、(2)前記出金情報取得手段にて
取得した出金情報に従って前記預り金テーブルの所定の
区分の残高を減額し、(3)前記グループ内決済手段に
て取得したグループ内決済情報に従って、前記預り金テ
ーブルの支払元企業の区分の残高から所定の金額を支払
先企業の区分の残高に付け替え、(4)前記預り金テー
ブルに記録されている資金の通貨単位を一の通貨単位か
ら他の通貨単位に前記両替計算手段にて計算した場合
は、通貨単位変換前後の前記預り金テーブルに記録され
ている残高の変動にしたがって前記残高を更新すること
を特徴とする企業間資金集中管理システムを提供する。
また、本発明は、前記目的を達成するために、両替に係
る資金の両替前の通貨単位を取得する両替前通貨単位取
得手段と、前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替
後通貨単位取得手段と、両替に係る資金の金額を両替前
の通貨単位にて取得する両替金額取得手段と、前記資金
を両替する両替日を取得する両替日取得手段と、前記両
替金額取得手段にて取得した金額を、前記両替前通貨単
位取得手段にて取得した通貨単位から前記両替後通貨取
得手段にて取得された通貨単位に所定のレートで変換す
る通貨単位変換手段と、前記両替を希望する企業が選択
した前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位へ
変換する際の変換レートを取得する変換レート取得手段
と、前記両替日取得手段にて取得した両替日における金
融市場での為替レートを取得する為替レート取得手段
と、を備え、前記通貨単位変換手段は、前記変換レート
取得手段にて取得した変換レートによる両替後の金額が
前記為替レート取得手段にて取得された為替レートによ
る両替後の金額より多い場合は、前記両替金額取得手段
にて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記両替
後の通貨単位に前記変換レートを用いて変換し、前記変
換レート取得手段にて取得した前記変換レートによる両
替後の金額が前記為替レート取得手段にて取得した為替
レートによる両替後の金額より少ない場合は、前記変換
レートに前記為替レートと前記変換レートの差分の少な
くとも一定割合を加算したレートを用いて前記両替金額
取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨単位から
前記両替後の通貨単位に変換することを特徴とする為替
仲介装置を提供する(第1の構成)。また、本発明は、
前記目的を達成するために、両替に係る資金の両替前の
通貨単位を取得する両替前通貨単位取得手段と、前記資
金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位取得手
段と、両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取
得する両替金額取得手段と、前記資金を両替する両替日
を取得する両替日取得手段と、前記両替金額取得手段に
て取得した金額を、前記両替前通貨単位取得手段にて取
得した通貨単位から前記両替後通貨取得手段にて取得さ
れた通貨単位に所定のレートで変換する通貨単位変換手
段と、前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の
通貨単位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換
レートを取得する変換レート取得手段と、前記両替日取
得手段にて取得した両替日における金融市場での為替レ
ートを取得する為替レート取得手段と、を備え、前記通
貨単位変換手段は、前記変換レート取得手段にて取得し
た変換レートによる両替後の金額が前記為替レート取得
手段にて取得された為替レートによる両替後の金額より
多い場合は、前記両替金額取得手段にて取得した金額を
前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に前記
変換レートを用いて変換し、前記変換レート取得手段に
て取得した前記変換レートによる両替後の金額が前記為
替レート取得手段にて取得した為替レートによる両替後
の金額より少ない場合は、前記変換レートを用いて前記
両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨
単位から前記両替後の通貨単位に変換し、更に前記両替
後の金額に、前記為替レートによる両替後の金額と前記
変換レートによる両替後の金額の差分の少なくとも一定
割合の金額を加算することを特徴とする為替仲介装置を
提供する(第2の構成)。更に、本発明は、前記目的を
達成するために、両替に係る資金の両替前の通貨単位を
取得する両替前通貨単位取得手段と、前記資金の両替後
の通貨単位を取得する両替後通貨単位取得手段と、両替
に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する両替
金額取得手段と、前記資金を両替する両替日を取得する
両替日取得手段と、前記両替金額取得手段にて取得した
金額を、前記両替前通貨単位取得手段にて取得した通貨
単位から前記両替後通貨取得手段にて取得された通貨単
位に所定のレートで変換する通貨単位変換手段と、前記
両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単位か
ら前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレートと、前
記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第2のレ
ートの何れか一方を取得するレート取得手段と、前記両
替日取得手段にて取得した両替日における金融市場での
為替レートを取得する為替レート取得手段と、を備え、
前記通貨単位変換手段は、(1)前記レート取得手段に
て前記第1のレートが取得された場合は、前記第1のレ
ートを用いて、前記両替金額取得手段にて取得した金額
を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に変
換し、(2)前記レート取得手段にて前記第2のレート
が取得され、前記第2のレートにて両替した場合の両替
後の金額が前記為替レート取得手段にて取得された為替
レートにて両替した場合の両替後の金額より多い場合
は、前記両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替
前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレ
ートを用いて変換し、(3)前記レート取得手段にて前
記第2のレートが取得され、前記第2のレートにて両替
した場合の両替後の金額が前記為替レート取得手段にて
取得した為替レートにて両替した場合の両替後の金額よ
り少ない場合は、前記第2のレートに前記為替レートと
前記第2のレートの差分の少なくとも一定割合を加算し
たレートを用いて前記両替金額取得手段にて取得した金
額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に
変換することを特徴とする為替仲介装置を提供する(第
3の構成)。また、本発明は前記目的を達成するため
に、両替に係る資金の両替前の通貨単位を取得する両替
前通貨単位取得手段と、前記資金の両替後の通貨単位を
取得する両替後通貨単位取得手段と、両替に係る資金の
金額を両替前の通貨単位にて取得する両替金額取得手段
と、前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得手
段と、前記両替金額取得手段にて取得した金額を、前記
両替前通貨単位取得手段にて取得した通貨単位から前記
両替後通貨取得手段にて取得された通貨単位に所定のレ
ートで変換する通貨単位変換手段と、前記両替を希望す
る企業が選択した前記両替前の通貨単位から前記両替後
の通貨単位へ両替する第1のレートと、前記第1のレー
トより両替後の金額が少なくなる第2のレートの何れか
一方を取得するレート取得手段と、前記両替日取得手段
にて取得した両替日における金融市場での為替レートを
取得する為替レート取得手段と、を備え、前記通貨単位
変換手段は、(1)前記レート取得手段にて前記第1の
レートが取得された場合は、前記第1のレートを用い
て、前記両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替
前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に変換し、
(2)前記レート取得手段にて前記第2のレートが取得
され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
額が前記為替レート取得手段にて取得された為替レート
にて両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記
両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨
単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用
いて変換し、(3)前記レート取得手段にて前記第2の
レートが取得され、前記第2のレートにて両替した場合
の両替後の金額が前記為替レート取得手段にて取得した
為替レートにて両替した場合の両替後の金額より少ない
場合は、前記変換レートを用いて前記両替金額取得手段
にて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記両替
後の通貨単位に変換し、更に前記両替後の金額に、前記
為替レートによる両替後の金額と前記変換レートによる
両替後の金額の差分の少なくとも一定割合の金額を加算
することを特徴とする為替仲介装置を提供する(第4の
構成)。また、前記企業間資金集中管理システムにおけ
る両替計算手段は、前記第1の構成から前記第4の構成
までの何れかの構成により構成することができる。ま
た、前記第1の構成から前記第4の構成までの何れかの
一の前記為替取得手段にて取得される為替レートは銀行
間取引における直物取引のスポットレートか、又は、デ
リバティブ取引によりヘッジされたレートであるとする
ことができる(第5の構成)。また、前記第3の構成、
前記第4の構成又は前記第5の構成のうちの何れかの一
における前記第1のレートは、市場レートから先物取引
コストであるスワップを加減した値か、或いは市場レー
トから先物取引コストであるスワップを加減した値から
所定の手数料を減じたものであり、前記第2のレート
は、前記第1のレートから所定の値を減じたものである
とすることができる(第6の構成)。また、前記第1の
構成から前記第6の構成までの何れかの一における前記
第1のレートから第2のレートへのレート悪化率は、前
記為替レート取得手段にて取得した為替レートと前記第
2のレートの差から生じる利益を前記両替を希望する企
業に還元する還元率の関数であって、前記利益と前記企
業への還元分の差分の期待値が零となるように所定のモ
デルを用いて計算するレート悪化率計算手段を更に備え
るように構成することができる(第7の構成)。前記第
7の構成における前記所定のモデルはオプションプライ
シングモデルであるとすることができる。また、本発明
は、前記目的を達成するために、両替に係る資金の両替
前の通貨単位を取得する第1のステップと、前記資金の
両替後の通貨単位を取得する第2のステップと、両替に
係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する第3の
ステップと、前記資金を両替する両替日を取得する第4
のステップと、前記両替を希望する企業が選択した前記
両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位へ変換する
際の変換レートを取得する第5のステップと、前記第4
のステップにて取得した両替日における金融市場での為
替レートを取得する第6のステップと、を備え、前記第
3のステップにて取得した金額を、前記第1のステップ
にて取得した通貨単位から前記第2のステップにて取得
された通貨単位に所定のレートで変換する第7のステッ
プと、からなる為替仲介方法であって、前記第7のステ
ップにおける通貨単位の変換は、前記第5のステップに
て取得した変換レートによる両替後の金額が前記第6の
ステップにて取得された為替レートによる両替後の金額
より多い場合は、前記第3のステップにて取得した金額
を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に前
記変換レートを用いて変換し、前記第5のステップにて
取得した前記変換レートによる両替後の金額が前記第6
のステップにて取得した為替レートによる両替後の金額
より少ない場合は、前記変換レートに前記為替レートと
前記変換レートの差分の少なくとも一定割合を加算した
レートを用いて前記第3のステップにて取得した金額を
前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に変換
することを特徴とする為替仲介方法を提供する。また、
本発明は、前記目的を達成するために、両替に係る資金
の両替前の通貨単位を取得する第1のステップと、前記
資金の両替後の通貨単位を取得する第2のステップと、
両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
第3のステップと、前記資金を両替する両替日を取得す
る第4のステップと、前記両替を希望する企業が選択し
た前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位へ変
換する際の変換レートを取得する第5のステップと、前
記第4のステップにて取得した両替日における金融市場
での為替レートを取得する第6のステップと、を備え、
前記第3のステップにて取得した金額を、前記第1のス
テップにて取得した通貨単位から前記第2のステップに
て取得された通貨単位に所定のレートで変換する第7の
ステップと、からなる為替仲介方法であって、前記第7
のステップにおける通貨単位の変換は、前記第5のステ
ップにて取得した変換レートによる両替後の金額が前記
第6のステップにて取得された為替レートによる両替後
の金額より多い場合は、前記第3のステップにて取得し
た金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単
位に前記変換レートを用いて変換し、前記第5のステッ
プにて取得した前記変換レートによる両替後の金額が前
記第6のステップにて取得した為替レートによる両替後
の金額より少ない場合は、前記第3のステップにて取得
した金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨
単位に前記変換レートを用いて変換した金額に、更に、
前記為替レートによる両替後の金額と前記変換レートに
よる両替後の金額の差分の少なくとも一定割合の金額を
加算することを特徴とする為替仲介方法を提供する。ま
た、本発明は、前記目的を達成するために、両替に係る
資金の両替前の通貨単位を取得する第1のステップと、
前記資金の両替後の通貨単位を取得する第2のステップ
と、両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得
する第3のステップと、前記資金を両替する両替日を取
得する第4のステップと、前記両替を希望する企業が選
択した前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位
へ両替する第1のレートと、前記第1のレートより両替
後の金額が少なくなる第2のレートの何れか一方を取得
する第5のステップと、前記第4のステップにて取得し
た両替日における金融市場での為替レートを取得する第
6のステップと、を備え、前記第3のステップにて取得
した金額を、前記第1のステップにて取得した通貨単位
から前記第2のステップにて取得された通貨単位に所定
のレートで変換する第7のステップと、からなる為替仲
介方法であって、前記第7のステップにおける通貨単位
の変換は、(1)前記第5のステップにて前記第1のレ
ートが取得された場合は、前記第1のレートを用いて、
前記第3のステップにて取得した金額を前記両替前の通
貨単位から前記両替後の通貨単位に変換し、(2)前記
第5のステップにて前記第2のレートが取得され、前記
第2のレートにて両替した場合の両替後の金額が前記第
6のステップにて取得された為替レートにて両替した場
合の両替後の金額より多い場合は、前記第3のステップ
にて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記両替
後の通貨単位に前記第2のレートを用いて変換し、
(3)前記第5のステップにて前記第2のレートが取得
され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
額が前記第6のステップにて取得した為替レートにて両
替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記第2
のレートに前記為替レートと前記第2のレートの差分の
少なくとも一定割合を加算したレートを用いて前記第3
のステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
ら前記両替後の通貨単位に変換することを特徴とする為
替仲介方法を提供する。また、本発明は、前記目的を達
成するために、両替に係る資金の両替前の通貨単位を取
得する第1のステップと、前記資金の両替後の通貨単位
を取得する第2のステップと、両替に係る資金の金額を
両替前の通貨単位にて取得する第3のステップと、前記
資金を両替する両替日を取得する第4のステップと、前
記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単位
から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレートと、
前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第2の
レートの何れか一方を取得する第5のステップと、前記
第4のステップにて取得した両替日における金融市場で
の為替レートを取得する第6のステップと、を備え、前
記第3のステップにて取得した金額を、前記第1のステ
ップにて取得した通貨単位から前記第2のステップにて
取得された通貨単位に所定のレートで変換する第7のス
テップと、からなる為替仲介方法であって、前記第7の
ステップにおける通貨単位の変換は、(1)前記第5の
ステップにて前記第1のレートが取得された場合は、前
記第1のレートを用いて、前記第3のステップにて取得
した金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨
単位に変換し、(2)前記第5のステップにて前記第2
のレートが取得され、前記第2のレートにて両替した場
合の両替後の金額が前記第6のステップにて取得された
為替レートにて両替した場合の両替後の金額より多い場
合は、前記第3のステップにて取得した金額を前記両替
前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレ
ートを用いて変換し、(3)前記第5のステップにて前
記第2のレートが取得され、前記第2のレートにて両替
した場合の両替後の金額が前記第6のステップにて取得
した為替レートにて両替した場合の両替後の金額より少
ない場合は、前記第3のステップにて取得した金額を前
記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に前記第
2のレートを用いて変換した金額に、更に、前記為替レ
ートによる両替後の金額と前記第2のレートによる両替
後の金額の差分の少なくとも一定割合の金額を加算する
ことを特徴とする為替仲介方法を提供する。また、本発
明は、前記目的を達成するため、両替に係る資金の両替
前の通貨単位を取得する両替前通貨単位取得機能と、前
記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位取
得機能と、両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位に
て取得する両替金額取得機能と、前記資金を両替する両
替日を取得する両替日取得機能と、前記両替金額取得機
能にて取得した金額を、前記両替前通貨単位取得機能に
て取得した通貨単位から前記両替後通貨取得機能にて取
得された通貨単位に所定のレートで変換する通貨単位変
換機能と、前記両替を希望する企業が選択した前記両替
前の通貨単位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の
変換レートを取得する変換レート取得機能と、前記両替
日取得機能にて取得した両替日における金融市場での為
替レートを取得する為替レート取得機能と、を備え、前
記通貨単位変換機能は、前記変換レート取得機能にて取
得した変換レートによる両替後の金額が前記為替レート
取得機能にて取得された為替レートによる両替後の金額
より多い場合は、前記両替金額取得機能にて取得した金
額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に
前記変換レートを用いて変換し、前記変換レート取得機
能にて取得した前記変換レートによる両替後の金額が前
記為替レート取得機能にて取得した為替レートによる両
替後の金額より少ない場合は、前記変換レートに前記為
替レートと前記変換レートの差分の少なくとも一定割合
を加算したレートを用いて前記両替金額取得機能にて取
得した金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通
貨単位に変換する機能をコンピュータに実現させる為替
仲介プログラムを記憶したコンピュータが読みとり可能
な記憶媒体を提供する。また、本発明は、前記目的を達
成するために、両替に係る資金の両替前の通貨単位を取
得する両替前通貨単位取得機能と、前記資金の両替後の
通貨単位を取得する両替後通貨単位取得機能と、両替に
係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する両替金
額取得機能と、前記資金を両替する両替日を取得する両
替日取得機能と、前記両替金額取得機能にて取得した金
額を、前記両替前通貨単位取得機能にて取得した通貨単
位から前記両替後通貨取得機能にて取得された通貨単位
に所定のレートで変換する通貨単位変換機能と、前記両
替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単位から
前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レートを取得
する変換レート取得機能と、前記両替日取得機能にて取
得した両替日における金融市場での為替レートを取得す
る為替レート取得機能と、を備え、前記通貨単位変換機
能は、前記変換レート取得機能にて取得した変換レート
による両替後の金額が前記為替レート取得機能にて取得
された為替レートによる両替後の金額より多い場合は、
前記両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の
通貨単位から前記両替後の通貨単位に前記変換レートを
用いて変換し、前記変換レート取得機能にて取得した前
記変換レートによる両替後の金額が前記為替レート取得
機能にて取得した為替レートによる両替後の金額より少
ない場合は、前記変換レートを用いて前記両替金額取得
機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記
両替後の通貨単位に変換し、更に前記両替後の金額に、
前記為替レートによる両替後の金額と前記変換レートに
よる両替後の金額の差分の少なくとも一定割合の金額を
加算する機能をコンピュータに実現させる為替仲介プロ
グラムを記憶したコンピュータが読みとり可能な記憶媒
体を提供する。また、本発明は、前記目的を達成するた
めに、両替に係る資金の両替前の通貨単位を取得する両
替前通貨単位取得機能と、前記資金の両替後の通貨単位
を取得する両替後通貨単位取得機能と、両替に係る資金
の金額を両替前の通貨単位にて取得する両替金額取得機
能と、前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得
機能と、前記両替金額取得機能にて取得した金額を、前
記両替前通貨単位取得機能にて取得した通貨単位から前
記両替後通貨取得機能にて取得された通貨単位に所定の
レートで変換する通貨単位変換機能と、前記両替を希望
する企業が選択した前記両替前の通貨単位から前記両替
後の通貨単位へ両替する第1のレートと、前記第1のレ
ートより両替後の金額が少なくなる第2のレートの何れ
か一方を取得するレート取得機能と、前記両替日取得機
能にて取得した両替日における金融市場での為替レート
を取得する為替レート取得機能と、を備え、前記通貨単
位変換機能は、(1)前記レート取得機能にて前記第1
のレートが取得された場合は、前記第1のレートを用い
て、前記両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替
前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に変換し、
(2)前記レート取得機能にて前記第2のレートが取得
され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
額が前記為替レート取得機能にて取得された為替レート
にて両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記
両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨
単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用
いて変換し、(3)前記レート取得機能にて前記第2の
レートが取得され、前記第2のレートにて両替した場合
の両替後の金額が前記為替レート取得機能にて取得した
為替レートにて両替した場合の両替後の金額より少ない
場合は、前記第2のレートに前記為替レートと前記第2
のレートの差分の少なくとも一定割合を加算したレート
を用いて前記両替金額取得機能にて取得した金額を前記
両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位に変換する
機能をコンピュータに実現させる為替仲介プログラムを
記憶したコンピュータが読みとり可能な記憶媒体を提供
する。また、本発明は、前記目的を達成するために、両
替に係る資金の両替前の通貨単位を取得する両替前通貨
単位取得機能と、前記資金の両替後の通貨単位を取得す
る両替後通貨単位取得機能と、両替に係る資金の金額を
両替前の通貨単位にて取得する両替金額取得機能と、前
記資金を両替する両替日を取得する両替日取得機能と、
前記両替金額取得機能にて取得した金額を、前記両替前
通貨単位取得機能にて取得した通貨単位から前記両替後
通貨取得機能にて取得された通貨単位に所定のレートで
変換する通貨単位変換機能と、前記両替を希望する企業
が選択した前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨
単位へ両替する第1のレートと、前記第1のレートより
両替後の金額が少なくなる第2のレートの何れか一方を
取得するレート取得機能と、前記両替日取得機能にて取
得した両替日における金融市場での為替レートを取得す
る為替レート取得機能と、を備え、前記通貨単位変換機
能は、(1)前記レート取得機能にて前記第1のレート
が取得された場合は、前記第1のレートを用いて、前記
両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨
単位から前記両替後の通貨単位に変換し、(2)前記レ
ート取得機能にて前記第2のレートが取得され、前記第
2のレートにて両替した場合の両替後の金額が前記為替
レート取得機能にて取得された為替レートにて両替した
場合の両替後の金額より多い場合は、前記両替金額取得
機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記
両替後の通貨単位に前記第2のレートを用いて変換し、
(3)前記レート取得機能にて前記第2のレートが取得
され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
額が前記為替レート取得機能にて取得した為替レートに
て両替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記
変換レートを用いて前記両替金額取得機能にて取得した
金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位
に変換し、更に前記両替後の金額に、前記為替レートに
よる両替後の金額と前記変換レートによる両替後の金額
の差分の少なくとも一定割合の金額を加算する機能をコ
ンピュータに実現させる為替仲介プログラムを記憶した
コンピュータが読みとり可能な記憶媒体を提供する。ま
た、本発明は、前記目的を達成するために、企業からの
依頼による両替処理を行う両替サーバ・コンピュータで
あって、企業より、両替金額を含む第1の通貨単位から
第2の通貨単位への両替依頼を受信する受信手段と、前
記受信手段にて前記両替依頼を受信したときに設定され
ている為替レートと、実際に両替処理を行った為替レー
トの差額による両替金額に基づく利益額を計算する計算
手段と、当該利益額に基づく額を、当該企業に対し還元
する還元手段と、を具備したことを特徴とする両替サー
バ・コンピュータを提供する(第8の構成)。なお、第
8の構成は、前記受信手段にて前記両替依頼を受信した
ときに設定されている為替レートと、前記両替処理を行
うときの為替レートのうち、両替後の金額が多くなる方
の為替レートに基づき、前記両替処理を行う両替実行手
段を、更に具備することができる(第9の構成)。更
に、第8の構成は、前記目的を達成するために、前記第
1の通貨単位から前記第2の通貨単位に両替する際に、
少なくとも第3の通貨単位との両替を介して前記第1の
通貨単位から前記第2の通貨単位へ両替を行う分割両替
手段を更に具備することができる(第10の構成)。ま
た、本発明は、前記目的を達成するために、企業からの
依頼による両替処理を行う両替方法であって、企業よ
り、両替金額を含む第1の通貨単位から第2の通貨単位
への両替依頼を取得する第1のステップと、前記第1の
ステップにて前記両替依頼を取得したときに設定されて
いる為替レートと、実際に両替処理を行った為替レート
の差額による両替金額に基づく利益額を計算する第2の
ステップと、前記第2のステップにて計算した当該利益
額に基づく額を、当該企業に対し還元する第4のステッ
プと、から構成されたことを特徴とする両替方法を提供
する。また、本発明は、前記目的を達成するために、企
業からの依頼による両替処理機能を両替サーバ・コンピ
ュータで実現する両替サーバ・プログラムにであって、
企業より、両替金額を含む第1の通貨単位から第2の通
貨単位への両替依頼を受信する受信機能と、前記受信機
能にて前記両替依頼を受信したときに設定されている為
替レートと、実際に両替処理を行った為替レートの差額
による両替金額に基づく利益額を計算する計算機能と、
当該利益額に基づく額を、当該企業に対し還元する還元
機能と、を両替サーバ・コンピュータで実現するための
両替サーバ・プログラムを提供する。また、本発明は、
前記目的を達成するために、幹事企業に対し、両替処理
を依頼する両替クライアント・コンピュータにであっ
て、幹事企業のサーバ・コンピュータに対し、両替金額
を含む第1の通貨単位から第2の通貨単位への両替処理
を依頼する依頼手段と、前記依頼手段にて両替の依頼を
行ったときに設定されている為替レートと両替処理を行
った為替レートの差額による両替金額に基づいて算出し
た利益額に基づく額の還元を、当該サーバ・コンピュー
タから受ける還元受け手段と、を具備したことを特徴と
する両替クライアント・コンピュータを提供する。ま
た、本発明は、前記目的を達成するために、幹事企業に
対し、両替処理を依頼する両替依頼方法であって、幹事
企業のサーバ・コンピュータに対し、両替金額を含む第
1の通貨単位から第2の通貨単位への両替処理を依頼す
る第1のステップと、前記第1のステップにて両替の依
頼を行ったときに設定されている為替レートと両替処理
を行った為替レートの差額による両替金額に基づいて算
出した利益額に基づく額の還元を、当該サーバ・コンピ
ュータから受ける第2のステップと、から構成されたこ
とを特徴とする両替依頼方法を提供する。また、本発明
は、前記目的を達成するために、幹事企業に対し、両替
処理を依頼する両替依頼クライアント・プログラムであ
って、幹事企業のサーバ・コンピュータに対し、両替金
額を含む第1の通貨単位から第2の通貨単位への両替処
理を依頼する依頼機能と、前記依頼機能にて両替の依頼
を行ったときに設定されている為替レートと両替処理を
行った為替レートの差額による両替金額に基づいて算出
した利益額に基づく額の還元を、当該サーバ・コンピュ
ータから受ける還元受け機能と、を両替依頼クライアン
ト・コンピュータで実現するための両替依頼プログラム
を提供する。また、本発明は、前記目的を達成するため
に、企業からの依頼による両替処理を行う両替サーバ・
コンピュータにおいて、為替のリスクをヘッジする通貨
単位ペアを特定する特定手段と、前記企業から両替元の
第1の通貨単位、両替先の第2の通貨単位及び両替金額
を取得する両替依頼取得手段と、前記両替依頼取得手段
にて取得した前記第1の通貨単位と前記第2の通貨単位
のペアが前記特定手段にて特定された通貨ペアに含まれ
ているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、
前記第1の通貨単位と前記第2の通貨単位のペアが前記
特定手段にて特定された通貨単位ペアに含まれていると
判断した場合は、前記第1の通貨単位から前記第2の通
貨単位に両替し、前記判断手段が、前記第1の通貨単位
と前記第2の通貨単位のペアが前記特定手段にて特定さ
れた通貨単位ペアに含まれていないと判断した場合は、
前記第1の通貨単位から前記第2の通貨単位への両替
を、前記特定手段にて特定された通貨単位ペアに含まれ
る通貨単位のペアを介した両替に分割して両替する両替
手段と、を具備したことを特徴とする両替サーバ・コン
ピュータを提供する(第11の構成)。また、第11の
構成は、前記企業が両替を依頼したときに設定した為替
レートと前記通貨単位ペアを両替した際の為替レートの
差額から利益が生じた場合に、前記利益の一部を前記企
業に還元する利益還元手段を更に具備することができる
(第12の構成)。また、第11の構成の前記特定手段
は、通貨単位をベース通貨単位と従属通貨単位に区分す
る区分手段と、前記区分手段にて従属通貨単位に区分さ
れた各従属通貨単位を前記ベース通貨単位のうち何れか
1つに関連付ける関連付け手段と、前記区分手段にて前
記ベース通貨単位に区分された2つの前記ベース通貨単
位から、又は、前記関連付け手段にて関連付けられた前
記ベース通貨単位と前記従属通貨単位から前記通貨単位
のペアを生成する通貨単位ペア生成手段と、を更に具備
するように構成することができる(第13の構成)。ま
た、本発明は、前記目的を達成するために、企業からの
依頼による両替処理を行う両替方法において、為替のリ
スクをヘッジする通貨単位ペアを特定する第1のステッ
プと、前記企業から両替元の第1の通貨単位、両替先の
第2の通貨単位及び両替金額を取得する第2のステップ
と、前記第2のステップにて取得した前記第1の通貨単
位と前記第2の通貨単位のペアが前記第1のステップに
て特定された通貨ペアに含まれているか否かを判断する
第3のステップと、前記第3のステップでの判断に従っ
て前記第1の通貨単位を前記第2の通貨単位に両替する
第4のステップと、を備え、前記第3のステップにて、
前記第1の通貨単位と前記第2の通貨単位のペアが前記
第1のステップにて特定された通貨単位ペアに含まれて
いると判断された場合は、前記第1の通貨単位から前記
第2の通貨単位に両替し、前記第3のステップにて、前
記第1の通貨単位と前記第2の通貨単位のペアが前記第
1のステップにて特定された通貨単位ペアに含まれてい
ないと判断された場合は、前記第1の通貨単位から前記
第2の通貨単位への両替を、前記第1のステップにて特
定された通貨単位ペアに含まれる通貨単位のペアを介し
た両替に分割して両替する第4のステップと、から構成
されたことを特徴とする両替方法を提供する。ここで、
前記第1のステップは、通貨単位をベース通貨単位と従
属通貨単位に区分する第1aのステップと、前記第1a
のステップにて従属通貨単位に区分された各従属通貨単
位を前記ベース通貨単位のうち何れか1つに関連付ける
第1bのステップと、前記第1aのステップにて、ベー
ス通貨単位に区分された2つのベース通貨単位から、又
は前記第1bのステップにて、関連付けられたベース通
貨単位と従属通貨単位から通貨単位ペアを生成する第1
cのステップと、から構成することができる。また、本
発明は、前記目的を達成するために、企業からの依頼に
よる両替処理を行う両替サーバ・プログラムにおいて、
為替のリスクをヘッジする通貨単位ペアを特定する特定
機能と、前記企業から両替元の第1の通貨単位、両替先
の第2の通貨単位及び両替金額を取得する両替依頼取得
機能と、前記両替依頼取得機能にて取得した前記第1の
通貨単位と前記第2の通貨単位のペアが前記特定機能に
て特定された通貨ペアに含まれているか否かを判断する
判断機能と、前記判断機能が、前記第1の通貨単位と前
記第2の通貨単位のペアが前記特定機能にて特定された
通貨単位ペアに含まれていると判断した場合は、前記第
1の通貨単位から前記第2の通貨単位に両替し、前記判
断機能が、前記第1の通貨単位と前記第2の通貨単位の
ペアが前記特定機能にて特定された通貨単位ペアに含ま
れていないと判断した場合は、前記第1の通貨単位から
前記第2の通貨単位への両替を、前記特定機能にて特定
された通貨単位ペアに含まれる通貨単位のペアを介した
両替に分割して両替する両替機能と、を両替サーバ・コ
ンピュータに実現させる両替サーバ・プログラム、又
は、両替サーバ・プログラムを記憶したコンピュータが
読み取り可能な記憶媒体を提供する。ここで、前記特定
機能は、通貨単位をベース通貨単位と従属通貨単位に区
分する区分機能と、前記区分機能にて従属通貨単位に区
分された各従属通貨単位を前記ベース通貨単位のうち何
れか1つに関連付ける関連付け機能と、前記区分機能に
て前記ベース通貨単位に区分された2つの前記ベース通
貨単位から、又は、前記関連付け機能にて関連付けられ
た前記ベース通貨単位と前記従属通貨単位から前記通貨
単位のペアを生成する通貨単位ペア生成機能と、から構
成することができる。更に、本発明は、各顧客企業の口
座の残高を通貨単位ごとに記録する記録手段と、前記顧
客企業の口座に振り込まれる資金の入金日、入金通貨単
位、入金額を取得する入金情報取得手段と、前記顧客企
業の口座から他の企業に対して出金される資金の出金
日、出金通貨単位、出金額、出金先企業を取得する出金
情報取得手段と、を備え、前記出金情報取得手段にて取
得した出金先企業が他の顧客企業であり、前記入金情報
取得手段にて取得した前記入金日と前記出金情報取得手
段にて取得した前記出金日が同じであり、かつ、前記入
金情報取得手段にて取得した入金通貨単位と前記出金情
報取得手段にて取得した出金通貨単位が同じ場合に、前
記記録手段は、前記顧客企業の前記口座に入金される前
記入金額の少なくとも一部を前記他の顧客企業の口座残
高に付け替えることによりネッティングを行うことを特
徴とするネッティング装置を提供する(第14の構
成)。更に、本発明は、前記目的を達成するために、前
記各顧客企業の口座の残高を通貨単位ごとに記録する第
1のステップと、前記顧客企業の口座に振り込まれる資
金の入金日、入金通貨単位、入金額を取得する第2のス
テップと、前記顧客企業の口座から他の企業に対して出
金される資金の出金日、出金通貨単位、出金額、出金先
企業を取得する第3のステップと、を備え、前記第3の
ステップにて取得した出金先企業が他の顧客企業であ
り、前記第2のステップにて取得した前記入金日と前記
第3のステップにて取得した前記出金日が同じであり、
かつ、前記第2のステップにて取得した入金通貨単位と
前記第3のステップにて取得した出金通貨単位が同じ場
合に、前記顧客企業の前記口座に入金される前記入金額
の少なくとも一部を前記他の顧客企業の口座残高に付け
替えることによりネッティングを行う第4のステップ
と、から構成されていることを特徴とするネッティング
方法を提供する。また、本発明は、前記目的を達成する
ために、顧客企業の口座の残高を通貨単位ごとに記録す
る記録機能と、前記顧客企業の口座に振り込まれる資金
の入金日、入金通貨単位、入金額を取得する入金情報取
得機能と、前記顧客企業の口座から他の企業に対して出
金される資金の出金日、出金通貨単位、出金額、出金先
企業を取得する出金情報取得機能と、を備え、前記出金
情報取得機能にて取得した出金先企業が他の顧客企業で
あり、前記入金情報取得機能にて取得した前記入金日と
前記出金情報取得機能にて取得した前記出金日が同じで
あり、かつ、前記入金情報取得機能にて取得した入金通
貨単位と前記出金情報取得機能にて取得した出金通貨単
位が同じ場合に、前記顧客企業の前記口座に入金される
前記入金額の少なくとも一部を前記他の顧客企業の口座
残高に付け替えるネッティング機能と、をコンピュータ
で実現するネッティングプログラム、又は、ネッティン
グプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な
記憶媒体を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1から図10を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る資金集中管理システム1の
構成を示した概念図である。この資金集中管理システム
1は、グループを構成する企業7a、7b、・・・、
(以降各企業を区別しない場合は単にグループ企業と呼
ぶことにする)の資金を1つの口座に集中し、一括管理
するものである。ここに、グループ企業とは、相互の資
本関係の有無を問わず、何らかの商取引を相互に、或い
は一方から他方にのみ行う可能性のある企業を総称し、
子会社、関連会社、関連企業よりも広い概念である。な
お、図1ではグループ企業7a、7b、・・・、を2つ
のみ示したが、グループ企業の数は2つに限定されず、
より多数のグループ企業の参加が可能である。
【0013】資金集中管理システム1は銀行システム2
を含んでいる。銀行システム2は、銀行内に設けられた
電子化されたシステムで、例えば、サーバ装置などによ
り構成されている。銀行システム2は、図示しないが例
えば、記憶部、ROM(リード・オンリー・メモリ)、
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、入出力部、中
央制御部、通信制御部などから構成されている。
【0014】記憶部は、固定ディスクなどにより構成さ
れ、顧客の口座の預金残高を記録したデータベースや、
各口座に対する入金や出金などのトランザクションが記
録されたログファイルやデータベースに記録された口座
の残高を更新する更新プログラムや他銀行のシステムと
交信し、他銀行から送信されてくる入金データを処理し
たり、他銀行のシステムに送金データを送信したりする
通信プログラムやその他銀行業務に必要なプログラムな
どが記憶されている。ROMには、OS(オペレーティ
ングシステム)やその他基本的な各種プログラムが記憶
されている。RAMは、記憶部に格納されたプログラム
が実行される際にこれを読み込んで一時的に記憶した
り、CPU(中央制御装置)が動作するときにワーキン
グメモリを提供したりする。中央制御部は、CPUを内
蔵しており、記憶部に記憶されている各種プログラムに
従って、入出力部データの入出力を制御したり、データ
ベースに記録されている口座残高を書き換えて更新した
り、ログファイルを作成したり、銀行システム2外のシ
ステムとの通信を維持したりなどして銀行システム2全
体を制御する。通信制御部は、通信回線を介して銀行シ
ステム2外の銀行システムなどと接続し、中央制御部と
共に外部のシステムとの通信を行って、入金データの受
信や、送金データの送信などを行う。
【0015】銀行システム2内には資金回収口座5a、
5b、・・・、と資金集中口座6が設けられている。こ
れらは、銀行システム2内の記憶部に残高などを記録し
たデータベースとして設けられているものである。な
お、後に詳細に説明するように資金回収口座5a、5
b、・・・、と資金集中口座6は、それぞれ円用の口
座、米ドル用の口座、ユーロ用の口座など、通貨単位ご
との口座から構成されており、資金を各通貨単位ごとに
集中させるようになっている。資金回収口座5a、5
b、・・・、は各グループ企業7a、7b、・・・、ご
とに設けられている。以下では説明の簡略化のためにグ
ループ企業7a用の資金回収口座5aについて説明する
が、他の資金回収口座5b、・・・、についてもその構
成、動作等は共通する。グループ企業7aが商品を販売
して得た売上金などの、グループ外からグループ企業に
対する入金は、取引先口座3a、3b、・・・、から一
括して単一の口座である資金回収口座5aに振り込まれ
る。これは、取引先が口座3a、3b、・・・、を開設
している銀行システムから銀行システム2が入金データ
を受信し、中央制御部が資金回収口座5aの残高データ
を更新するものである。また、グループ企業は、各取引
先に決済金は資金回収口座5aに振り込むように予め申
し合わせてある。ここで入金される資金の通貨単位は
円、米ドル、ユーロなどの複数の通貨から構成されてい
る。これは、例えば、企業7aが、自動車をフランスで
販売し、その販売代金をユーロで受け取る場合や、工業
ロボットを米国の顧客に販売し米ドルで支払を受ける場
合などである。なお、米ドルは以降単にドルと記す。そ
して、例えば、取引先が資金回収口座5aにドルで入金
する場合は、資金回収口座5aを構成する各通貨単位ご
との口座のうち、ドル用の口座に入金するといったよう
に、取引先は通貨単位に対応した口座に入金するように
なっている。
【0016】入金データにより資金回収口座5aの残高
が更新されると、銀行システムの中央制御部は、通信制
御部を介して該入金データを、専用回線によって幹事企
業に設置された資金管理システム8に送信する。幹事企
業は、グループ企業7a、7b、・・・、の中から選ば
れた企業又は資金集中管理のためにグループ企業7a、
7b、・・・、により設立された会社、または、資金集
中管理を委託された第三者などであり、グループ企業7
a、7b、・・・、への入金記録を管理したりグループ
企業7a、7b、・・・、の支払業務を代行する。入金
データには、入金先の企業名や、入金額、通貨単位、何
に対する入金かなどの情報により構成されている。
【0017】資金回収口座5aに入金された資金は、銀
行システム2により資金集中口座6に同日付で移動させ
られる。より詳細に述べると、例えば、資金回収口座5
aのうち、ドル用の口座に入金された資金は、資金回収
口座6を構成する各通貨単位ごとの口座のうち、ドル用
の口座に移動されるといったように、資金回収口座5a
から資金集中口座6への資金移動は、それぞれ対応する
通貨単位用の口座間で移動させられる。資金集中口座6
の残高記録は複数の通貨単位に区分されており、銀行シ
ステム2は、入金された資金の通貨単位によりそれぞれ
の区分の残高記録を更新する。例えば、資金回収口座5
aへ2000万ドルの入金データがあった場合は、資金
集中口座6のドル区分の残高記録を2000万ドル増額
し、10億円の入金が合った場合は、円区分の残高記録
を10億円増額する。
【0018】なお、本実施の形態では、通貨単位として
円、ドル、ユーロを用いるが、これに限定するものでは
なく、他の通貨単位を扱うこともできる。また、本実施
の形態では1つの銀行で、円、ドル、ユーロを扱ってい
るが、これは、通貨単位ごとに別々の銀行でプールする
構成にすることもできる。例えば、円建ての資金は日本
の銀行で、ドル建ての資金は米国の銀行で、ユーロ建て
の資金はドイツの銀行でそれぞれプールし、それぞれの
銀行と幹事企業の資金管理システム8を回線で接続して
管理する構成にしても良い。また、本実施の形態では、
資金集中口座6を有する銀行が外国為替も行うものとす
るが、これに限定するものではなく、外国為替を委託す
る金融機関は、資金集中口座6から設けられている銀行
と別のものでも良い。
【0019】幹事企業に設置された資金管理システム8
は、例えば、資金管理プログラムや各種データべースを
備えた資金管理サーバで構成されている。資金管理シス
テム8は、銀行システム2と専用回線で接続されおり、
銀行システム2から入金データを受信したり、銀行シス
テム2に対して資金集中口座6から所定の口座に送金を
指示する支払指示を送信したりすることができる。
【0020】また、資金管理システム8は企業7a、7
b、・・・、の端末装置と専用回線により接続されてい
る。グループ企業に設置された端末装置は、CPU、記
憶部、RAM、ROM、通信制御部、キーボード、ディ
スプレイ、などを備えている。記憶部には、資金管理シ
ステム8と通信するための通信プログラムやその他必要
なプログラム、データベースなどが記憶されている。各
グループ企業の端末装置のディスプレイには、資金管理
システム8によってメニュー画面が表示されており、各
グループ企業の担当者は、該メニュー画面から、「残高
参照」、「グループ外企業へ支払」、「グループ内企業
へ支払」、「両替依頼」、その他の各項目を選択できる
ようになっている。各グループ企業の担当者は、該端末
装置を操作して、メニュー画面から必要な項目を選択す
ることにより、資金管理システム8に対して残高照会、
両替指示、支払指示などを行うことができるようになっ
ている。
【0021】例えば、残高照会を行う場合は、各グルー
プ企業の担当者はメニュー画面から項目「残高照会」を
選択する。すると、通信回線を介して該端末装置から資
金管理システム8に残高照会リクエストが送信される。
資金管理システム8は、残高照会リクエストを受信する
と、該端末装置のディスプレイに残高照会受付画面を表
示する。該担当者はこの残高照会受付画面に、残高を確
認する通貨単位などの必要事項を入力して残高照会デー
タを作成した後、これを資金管理システム8に送信す
る。資金管理システム8は、グループ企業の端末装置か
ら残高照会リクエストを受信すると、各グループ企業の
資金残高が記録された預り金テーブルの記録を読み込
み、残高照会リクエストのあったグループ企業の端末装
置のディスプレイに該グループ企業の資金の残高を表示
する。
【0022】なお、グループ企業の端末装置と資金管理
システム8との接続、又は、銀行システムと資金管理シ
ステム8との接続は、専用回線に限らず、インターネッ
ト、人工衛星を介した通信回線、ケーブルテレビ網を介
した通信回線、移動体用の通信回線などを介して行って
も良い。また、資金集中管理システム1は、通信データ
を暗号化したり、端末装置に接続する際のパスワードを
設定したりなどして、セキュリティを確保している。
【0023】資金管理システム8は、後に述べる預り金
テーブルが設けられたデータベースを備えており、各グ
ループ企業の残高を把握している。ここで、預り金テー
ブルとは、データベース上に作成された資金集中口座6
にプールされている資金の各グループ企業ごとの内訳を
記録したテーブルである。預り金テーブルは更に通貨単
位によって区分されている。例えば、グループ企業7a
が円建て、ドル建て、ユーロ建ての資金を資金集中口座
6にプールしている場合は、預り金テーブルに記録され
ているグループ企業7aの残高は、円、ドル、ユーロに
区分されており、それぞれの区分に対応する通貨単位に
よる資金の残高が記録されている。
【0024】グループ企業がグループ外の取引先に送金
して決済する場合は、自己の端末装置から資金管理シス
テム8に支払依頼を送信する。すると、資金管理システ
ム8は、銀行システム2に対して支払指示を送信する。
銀行システム2は、資金管理システム8から支払指示を
受け取ると、資金集中口座6から指定された取引先の口
座9a、9b、・・・、に送金する。そして、資金管理
システム8は、預り金テーブルの残高を更新する。
【0025】資金管理システム8は、資金集中口座6に
プールされている資金がある通貨単位から他の通貨単位
に両替される場合にも対応する機能を有している。な
お、本明細書にいう「両替」とは、一の通貨から即時に
他の通貨に両替することのみならず、先物取引、ステッ
プ取引、オプション取引等いわゆるデリバティブ取引と
いわれるものも含まれる。要は、時期の如何を問わず一
の通貨から他の通貨へ変更する行為を広く意味する。た
だし、「両替」と「為替」とを併用した場合には、一般
的定義に従う。例えば、グループ企業7aが自分の所有
するドル建て資金を円に両替する場合や、自己の所有す
る円建て資金から、取引先の口座9bにドルで支払いを
行いたい場合に、資金管理システム8は、所定のレート
で両替額を算出し、預り金テーブルの残高を適正に更新
することができる。
【0026】図2は、資金管理システム8の構成を示し
たブロック図である。資金管理システム8は、入金受付
部15、入金明細部22、両替部17支払依頼受付部1
8、振込データ作成部19、依頼受付部13及び図示し
ない中央制御部、固定ディスクなどで構成され、各種デ
ータベースやプログラムなどを記憶した記憶部、基本的
なプログラムを記憶しているROM、記憶部のプログラ
ムをロードしたり、中央制御部のCPUにワーキングメ
モリを提供したりするRAM、通信回線を介して銀行シ
ステム2や各グループ企業の端末装置などと通信を行う
通信制御部などにより構成されている。資金管理システ
ム8は、各グループ企業が保有する資金の内訳を把握す
るために預り金テーブル16をデータベース上に備えて
いる。預り金テーブル16は、各グループ企業の口座を
仮想的に設けたものである。この仮想口座は、円、ド
ル、ユーロに区分されており、それぞれのグループ企業
の円建て、ドル建て、ユーロ建ての資金の残高が記録さ
れている。
【0027】入金受付部15は、図示しない通信制御部
を介して銀行システム2とオンラインで接続されてい
る。入金受付部15は銀行システム2から入金データを
受けとると、中央制御部に制御されながら、預り金テー
ブル16の該当する残高記録を書き換えてこれを更新す
ると共に入金明細部22に入金データを転送する。入金
明細部22は、入金受付部15から入金データを受け付
けると、所定の様式で入金明細ログを生成し、これを記
憶部に記憶する。各グループ企業は、自社の端末装置
へ、通信回線を介して自社に関する入金明細ログをダウ
ンロードしたり、ディスプレイに表示したりすることが
できるようになっている。各グループ企業はこの入金明
細ログを用いて売掛金の入金をチェックし、売掛金の消
込み(売掛明細書と入金明細書の突合)などを行うこと
ができる。
【0028】入金データは、宛先企業名、送金者、通貨
単位、金額、振込日、入金項目などにより構成されてい
る。例えば、資金回収口座5aに企業Aに200万ドル
の入金があった場合は、入金受付部15は、企業Aの仮
想口座20のドルエリア22に記録された残高記録に2
00万ドルを加算して書き換えてこれを更新する。
【0029】グループ企業がグループに属さない取引先
の口座に送金して支払を行いたい場合は、資金管理シス
テム8によって自己の端末装置に表示されたメニュー画
面から項目「グループ外企業へ支払」を選択し、資金管
理システム8にグループ外支払依頼リクエストを送信す
る。資金管理システム8の中央制御部は、グループ外支
払依頼リクエストを受信すると、記憶部に格納された支
払依頼プログラムに従って、グループ企業の端末装置に
グループ外支払入力画面を表示する。該グループ企業の
担当者は、このグループ外支払入力画面に所定事項を入
力してグループ外支払依頼データを作成する。
【0030】グループ外支払依頼データは、支払元グル
ープ企業名、取引先口座番号、金額、支払項目、支払に
充てる資金の通貨単位、送金の通貨単位などにより構成
されている。支払依頼受付部18は、依頼受付部13を
介してグループ外支払依頼データを受け取ると、預り金
テーブル16の該企業の残高記録を更新すると共に、振
込データ作成部19にグループ外支払依頼データを送
る。例えば、企業Aが円建て資金から1億円を取引先に
支払う場合、企業Aの仮想口座20の円エリア21の残
高記録から1億円を減額してこれを更新する。ここで、
依頼受付部13は、グループ企業の端末装置から送られ
てくるデータを両替依頼部17と支払依頼受付部18に
分配する部分である。また、両替部17と支払依頼受付
部18間のデータの送受信を仲介する機能も有してい
る。
【0031】また、送金元の通貨単位と送金先の通貨単
位が異なる場合は、資金管理システム8の中央制御部
は、グループ外支払データから両替データを作成し、両
替部17に送信する。支払依頼受付部18は、両替部1
7が両替データに従って、所定の為替レートにて預り金
テーブル16を更新した後、機能するようになってい
る。例えば、企業Aが円エリア21に記録されている円
建て資金を用いて取引先口座に10万ドルを送金したい
とする。為替レートを1ドル100円とすると、両替部
17は、円エリア21に記録された残高記録を1000
万円減額して、ドルエリア22の残高記録を10万ドル
増額して預り金テーブル16を更新する。その後、支払
依頼部18は、預り金テーブル16のドルエリア22の
残高記録から10万ドル減額すると共に、振込データ作
成部19に所定の口座に10万ドル送金する振込データ
を作成するように指示する。振込データ作成部19は、
支払依頼部18からグループ外支払依頼データを受け取
ると、銀行システム2に資金集中口座6から取引先口座
9a、9b、・・・、に送金するように指示を出すため
に所定のフォーマットにて振込データを作成し、銀行シ
ステム2に送出する。両替部17に関しては後に詳しく
説明する。
【0032】グループ企業が他のグループ企業に送金す
る場合は、資金集中口座6にプールされた資金は動かさ
ずに、預り金テーブルの残高データのみ更新する。ある
グループ企業が他のグループ企業に送金したい場合は、
自己の端末装置のメニュー画面から項目「グループ内企
業へ支払」を選択し、資金管理システム8にグループ内
支払依頼リクエストを送信する。資金管理システム8の
中央制御部は、グループ内支払依頼リクエストを受信す
ると、記憶部に格納された支払依頼プログラムに従っ
て、該グループ企業の端末装置のディスプレイにグルー
プ内支払入力画面を表示する。該グループ企業の担当者
は、この支払入力画面に必要事項を入力してグループ内
支払依頼データを作成し、資金管理システム8に送信す
る。グループ内支払依頼データは、送金元グループ企業
名、送金先グループ企業名、支払元の資金の通貨単位、
支払金の通貨単位、金額、何に対する支払かを示した送
金項目、などにより構成されている。支払依頼受付部1
8の中央制御部は、支払依頼データを受け付けると、振
込データ作成部19にはデータを送らずに、預り金テー
ブル16の資金残高データのみ書き換えてこれを更新
し、グループ内決済を行う。例えば、企業Aが、企業B
に2000万円送金したい場合は、支払依頼受付部18
は、企業Aの仮想口座20の円エリア21の残高データ
から2000万円を引き、企業Bの円エリア24の残高
データに2000万円を加算する。支払依頼受付部18
は、振込データ作成部19には、グループ内支払依頼デ
ータを送信せず、資金集中口座6に集中された資金は移
動しない。
【0033】また、支払元の資金の通貨単位と支払金の
通貨単位が異なる場合は、資金管理システム8の中央制
御部はグループ内支払依頼データから両替データを作成
し、これを両替部17に送信する。そして、両替部17
で両替計算及び預り金テーブル16の残高記録更新を行
った後、決済する。例えば、企業Aがユーロエリア23
に記録された残高を用いて企業Bに1億円支払いたいと
する。両替部17が計算する為替のレートを1ユーロ1
00円とすると、両替部17は、ユーロエリア23の残
高記録から100万ユーロを減額し、円エリア21の残
高記録を1億円増額する。その後、支払依頼部18は、
企業Aの円エリア21の残高記録を1億円を減額し、企
業Bの円エリア24の残高記録を1億円増額する。この
間、資金集中口座6に集中されている資金は移動しな
い。
【0034】このように、資金管理システム8では、グ
ループ企業間決済の場合、振込手数料及び振込に係る工
数が削減できる。また、グループ企業に対して決済する
決済日のために予め用意して確保しておく必要がないの
で、決済する資金を他の通貨単位に両替する必要がある
場合は、外国為替のエクスポージャー(資金を為替のリ
スクにさらすことであり、例えば、支払のために準備し
た資金や将来受け取る外貨資金などに対して発生する)
を回避することができる。なお、上述の説明では、各グ
ループ企業からの支払代行依頼をグループ内企業とグル
ープ外企業とで区別していたが、各グループ企業の端末
装置のディスプレイには単に「支払依頼」とだけ表示
し、資金管理システム8の中央制御部が支払依頼データ
に含まれている企業名からグループ外企業であるかグル
ープ内企業であるかを判断し、この判断に基づいて処理
を行うようにしても良い。
【0035】資金管理システム8は、記憶部に利息計算
プログラムを格納しており、預り金テーブル16に記録
されている各グループ企業の資金の残高記録には、利息
計算プログラムに従って中央制御部が算出した利息が加
算されるようになっている。この利息は、例えばLib
or(London Interbank Offer
ed Rate)を参考にして決定される。ここに、L
iborとはロンドン銀行間オファー金利率の略語であ
り、国際金融市場であるロンドンにおいて銀行間で取り
引きされる資金の貸借レートである。
【0036】また、各グループ企業は予め個々に設定さ
れた信用枠の中で、資金集中口座6の資金を用いて貸付
を受けることができる。これは、預り金テーブルの該当
するエリアの残高記録に負の残高を記録することにより
行われ、各グループ企業ごとにそれぞれの信用度に応じ
て負の残高の許容範囲が設定されている。この許容値は
記憶部に設けられたデータベースに記録されており、中
央制御部は、預り金テーブル16の残高記録がこの許容
範囲を超えないように監視する。
【0037】例えば、企業Aが、円建て資金を用いて支
払先に4000万円支払いたいものとする。また、企業
Aの円エリア21に記録された残高記録が1000万円
であり、企業Aの負の残高の許容限度が5000万円で
あるとする。円建て資金が3000万円足りないので、
中央制御部は、支払依頼受付部18に、円エリア21の
残高記録を−3000万円に更新させ、振込データ作成
部19に該支払先に4000万円送金するように振込デ
ータを作成させる。また、このとき、企業Aの負の残高
の許容範囲が1000万円である場合は、企業Aに30
00万円貸し付けると許容限度を超えてしまうため、中
央制御部は、企業Aの端末装置のディスプレイにアラー
ムを表示し、送金動作をストップする。また、グループ
企業が、資金集中口座6の貸付を受けた場合は、後の借
金返済の際に利息を付けてこれを資金集中口座6に返済
するようになっている。
【0038】両替部17は、グループ企業からの求めに
応じて、通貨単位間の両替計算を行い、預り金テーブル
16の残高を更新する機能も有している。グループ企業
は自己の資金を他の通貨単位に両替したい場合は、資金
管理システム8によって自社の端末装置のディスプレイ
に表示されたメニュー画面から項目「両替依頼」を選択
する。すると、両替依頼リクエストが資金管理システム
8に送信され、資金管理システム8は両替依頼リクエス
トを受信すると該グループ企業の端末装置のディスプレ
イに両替入力画面を表示する。該グループ企業の担当者
は両替入力画面に必要事項を入力し、後に説明する両替
データを作成する。該担当者は、この両替データを作成
した後、これを該端末装置から資金管理システム8に送
信する。両替データは、両替部17によって受け取ら
れ、所定レートにて両替計算を行い、預り金テーブル1
6の残高記録を書き換えてこれを更新する。例えば、企
業Aがユーロ建ての資金100万ユーロを円建ての資金
に両替したいものとする。両替部17が1ユーロ100
円のレートでユーロを円に換算するものとすると、両替
部17は、ユーロエリア23に記録された残高記録を書
き換えて100万ユーロを減額し、円エリア21に記録
された残高記録を書き換えて1億円増額することにより
これを更新し両替する。
【0039】幹事企業は、各グループ企業が支払やその
他のために必要な資金量を前もって提出してもらい、将
来の所定の日に支払に必要な円、ドル、ユーロ建て資金
を予測することで為替エクスポージャを把握している。
そして、必要な資金量を確保すると共に、デリバティブ
などを駆使し、為替のリスクをヘッジしながら最も資金
集中口座6に蓄えられた資金量が多くなるように資金集
中口座6の資金を運用している。即ち、幹事企業は各企
業が支払やその他のために必要な資金を指定された通貨
及び日に調達するように予め資金繰りをすると共に、為
替のリスクを避けるために資金集中口座6にプールされ
た資金を一括してヘッジする。そのため、幹事企業が金
融機関に依頼して実際に為替を行った際の為替レート
と、両替部17が使用した為替レート(幹事企業が予め
固定的に設定する)が異なる場合がある。両替部17
は、この為替レートの差額により、幹事企業に利益があ
った場合に、この利益をグループ企業に還元する手段を
更に備えており、これについては後に説明する。
【0040】図3は両替部17の構成を示したブロック
図である。市場レート取得部26は、外国為替市場での
スポットレートやスワップレート、フォワードレートな
どを監視しし、これをデータベースに記録している。外
国為替の取引には直物、先物、先渡しなどがある。直物
とは、外国為替取引後2営業日以内に受け渡しを行うも
のである。そのときレートをスポットレートという。先
渡しと先物とは3営業日以降に受け渡しをするもであ
り、当事者間で受け渡しの期日や金額を自由に決めるこ
とができるものが先渡し、市場で売買する物が先物であ
る。そのレートをフォワードレートという。スワップレ
ートとは、フォーワードレートからスポットレートを引
いたもので、実際の銀行間市場ではスポットレートとス
ワップレートが取り引きされている。
【0041】両替部17が採用する各通貨単位間の為替
レートには、社内レートとプレミアム付レートの2種類
のレートがある。これらは、後に説明するように市場の
スポットレートとスワップレートに基づいて、所定の計
算式に従って計算される。レート計算部25ではレート
計算プログラムに従って、市場レートを元に、例えば、
ドルから円への社内レートとプレミアム付レート、ユー
ロから円への社内レートとプレミアム付レートなど様々
な通貨間の為替レートを刻々と計算している。
【0042】後に詳しく説明するが、社内レートとは、
市場の外国為替市場のレートがどのように変動しようと
も、各グループ企業に一律に適用されるレートである。
例えば、企業Aが3ヶ月後のある日に入金されるドル建
ての売上金を円に交換するため、社内レートにて円買い
ドル売りの為替の予約を資金管理システム8に対して行
ったとする。このときの、社内レートが1ドル108円
であるとすると、3ヶ月後の両替当日に市場のレート
(スポットレート)が1ドル120円であろうとも、1
ドル100円であろうとも企業Aは1ドル108円でド
ルを円に両替することになる。即ち、企業Aは、前もっ
て外貨による売上げなどを為替の変動に関わらず予め確
定することがきる。為替のリスクは資金管理システム8
を運用する幹事企業が負うようになっている。3ヶ月後
に外国為替市場の相場が円高になって生じた為替の損
失、及び円安に振れて生じた利益は共に幹事企業に帰属
するようになっている。
【0043】後に説明するが、プレミアム付レートレー
トとは、相場の如何に関わらず幹事企業が両替を申し込
んだグループ企業に保証する最低レートである。プレミ
アム付レートは、例えば、ドルから円に両替する場合、
社内レートが1ドル105.20円であるのに対し、プ
レミアム付レートが1ドル104.44円であるという
ように社内レートより両替後の金額が少なくなるよう
に、交換比率が低く設定してある。その代わり、幹事企
業は、両替申込時から両替時にかけて相場が円安ドル高
に振れて、例えば1ドル110円になったときは、11
0円と104.44円の差額の一定割合を企業Aに還元
する仕組みを持っている。或いは、幹事企業は、自身が
デリバティブ(先物取引、オプション取引など)を用い
てヘッジした際、例えばヘッジしたレートが1ドル10
8円というようにプレミアム付レートよりも円安ドル高
に振れる方向であった場合(つまりヘッジしたレートの
方が良かった場合)、108円と104.44円の差額
の一定割合を企業Aに還元する仕組みを持っている。ま
た、相場がどんなに悪化して、例えば1ドル90円にな
ったとしても幹事企業はグループ企業にプレミアム付レ
ート、この例では、1ドル104.44円を保証する。
このように、プレミアム付レートは、グループに対する
最低保証レートであるが、このプレミアム付レートはコ
ストレートをから一定割合(例えば−0.5%)だけレ
ートを悪化させたものである。これは、幹事企業がグル
ープ企業に対してプレミアム付レートを保証することに
伴うオプション料的なものである。ここで、コストレー
トとは市場レートからフォワードレートを引いたもので
あり、トレーダがヘッジする際に目標とするレートとな
る。また、幹事企業から還元されるプレミアム付レート
とヘッジしたレートの差額の一定割合はプロフィットと
呼ばれることがある。
【0044】各グループ企業は、幹事企業が設定した社
内レートとプレミアム付レートを選択できるようになっ
ている。即ち、各グループ企業は、社内レートを選択し
て外貨建ての売上げなどを確定するか、それとも、保証
されるレートが悪くなるが、市場の動向次第では、より
有利なレートで両替できるチャンスを得るか、そのどち
らかを選ぶことができるようになっている。
【0045】レート記憶部27は、レート計算部25で
計算された社内レートとプレミアム付レートと市場レー
トを記憶しておくデータベースであり、記憶されたデー
タは、後に両替金額を計算し、預り金テーブル16を更
新する際に使用される。両替データ記憶部28は、グル
ープ企業の端末装置から送信されてきた両替データ30
を記憶しておくデータベースである。両替データ30
は、例えば、企業名データ31、両替通貨データ32、
両替額データ33、両替日データ34、レート適用型デ
ータ35、選択レートデータ36から構成されている。
【0046】企業名データ31には、両替を要求してい
るグループ企業を特定する情報が記録されている。図3
の例では両替を要求しているのは企業Aである。両替通
貨データ32には、両替する通貨を特定する情報が記録
されている。図3の例では、企業Aはドルを円に両替要
求している。両替額データ33には両替する資金額を特
定するための情報が記録されている。図3の例では、1
000万ドルを円に両替することを要求している。両替
日データ34には、両替をする予定となっている日を特
定する情報が記録されている。図3の例では10月15
日になっている。
【0047】レート適用型データ35は、資金管理シス
テム8が用意したレート適用型のうち企業Aが選択した
レート適用型を特定する情報が記録されている。後に説
明するように、レート適用型には「毎月型」と「四半期
型」の2種類があり、企業Aは、どちらかを選択するこ
とができる。選択レートデータ36は、資金管理システ
ム8が用意したレート型のうち、企業Aが選択したレー
ト型を特定する情報が含まれている。後に説明するよう
に、レート型には「社内レート型」、「市場レート型」
及び「ヘッジレート型」がある。
【0048】両替計算部29は、両替データ記憶部28
に記憶された両替データ30、レート記憶部27に記憶
されているレート、銀行システム2から、両替日に市場
で実際に両替が行われたレートを受け取り、両替計算プ
ログラムに従って、両替を申し込んだグループ企業に適
用するレートを計算する。そして、両替計算部29は、
この計算値を元に預り金テーブル16の残高記録を増減
して更新する。
【0049】社内レートの決め方と適用の仕方には、四
半期型と毎月型がある。図4(a)は、四半期型の社内
レートの決め方と、適用期間を示した図である。四半期
型の社内レートの適用期間は3ヶ月であり、レートの値
は当該適用期間の前の四半期の中央の月、即ち、当該社
内レートが適用される月の2月前の月のスポットレート
及びスワップレートの月間平均値を元にして計算され
る。例えば7月から9月までの四半期に適用される社内
レート42は、5月の市場レートの平均値41から計算
される。そして、7月から9月までに、グループ企業が
事業活動をを行って受け取った請求書の支払の決済の代
行、又は商品を販売した売上げの決済金の両替には、社
内レート42が適用される。また、グループ企業はプレ
ミアム付レートを選択することもできるが、これについ
ては後に述べる。社内レートは、以下の式1により計算
される。なお、式1は、記憶部に格納されており、レー
ト計算部17がレート計算プログラムに従って計算を行
う際に使用される。
【0050】(社内レート)=(スポットレート)×
{1+(スワップレート)−(手数料)}・・・(式
1)
【0051】グループ企業が当該四半期の間に幹事企業
なした両替依頼に係る両替又は支払依頼に伴う両替は、
グループ企業が社内レート適用を選択した場合は、市場
レートの変動に関わらず社内レートにて行われる。ま
た、この期間に成立した契約による外貨建の売上金の入
金が当該四半期以降である場合も、当該四半期の社内レ
ートが適用される。社内レートは四半期ごとに更新され
る。
【0052】図4(b)は、毎月型の社内レートの決め
方と、適用期間を示した図である。毎月型の社内レート
の適用期間は1月であり、当該適用期間の前月のスポッ
トレート及びスワップレートの平均値から(式1)によ
り計算される。例えば、7月の社内レート44は、6月
の月間の市場レートの平均値43から式1を用いて計算
される。同様に、8月の社内レート46は、7月の市場
レートの平均値45から、9月の社内社内レート48
は、8月の市場レートの平均値47からそれぞれ式1に
より算出される。当該社内レートの適用期間中に依頼さ
れた支払代行などに係る両替は、グループ企業が社内レ
ートでの両替を希望した場合は、この両替は、市場レー
トの変動の如何に関わらず、当該社内レートにて計算さ
れる。また、この期間に成立した契約による外貨建の売
掛金の入金が当該月以降である場合も、当該月の社内レ
ートが適用される。社内レートは毎月更新される。
【0053】以下に、デリバティブについて説明する。
デリバティブ(金融派生商品)は、為替の変動によるリ
スクをヘッジするために設けられた仕組みである。例え
ば、ドル建てで商品を販売してから売上げ代金を決済す
るまでに通常、例えば60日などの所定の期間が存在す
るが、その期間中に円高が進行すると企業が円で受け取
る売上げ代金は目減りすることになる。このような場合
にオプション、先渡しや先物などのデリバティブを利用
すると為替の変動によるリスクを避けることができる。
【0054】オプションとは、将来の所定の日または、
将来の所定の日までの期間に、所定の通貨通貨単位に係
る資金を予め設定したレートで売る権利又は買う権利を
売買するものである。売る権利の場合をプットオプショ
ンと言い、買う権利をコールオプションという。例え
ば、甲は2ヶ月後の所定の日に売上金1万ドルが入金さ
れるので、2ヶ月後の所定の日に1ドル100円で円を
1万ドル分買う権利をオプション市場から買ったとす
る。この時の権利を購入するのに支払った料金をプレミ
アムと言う。2ヶ月の間に円高が進行し、所定の日に市
場レートが1ドル80円になったとすると、甲はオプシ
ョンを行使し、1ドル100円で1万ドルを円に両替す
る。逆に円安が進行し、所定の日に市場レートが1ドル
110円になった場合は、オプションを行使しないで、
市場レートにて1万ドルを両替する。この場合は、オプ
ションを購入するために支払ったプレミアムは戻ってこ
ないが、甲はオプション料であるプレミアムを支払うこ
とにより、為替相場が円高に振れて円建ての売上げが大
きく目減りするリスクを回避することができる。逆に、
将来の所定の日にドルで支払をして決済する必要がある
場合は、ドル買い円売りのオプションを購入しておけ
ば、為替の変動によるリスクを防ぐことができる。
【0055】先物とは、将来のある時点での為替レート
を予め予約しておくものである。例えば、乙が2ヶ月後
の所定の日に1ドルを100円で1000万ドルの資金
を両替することを市場で予約したとする。2ヶ月後の市
場レートの如何に関わらず、乙は1000万ドルを1ド
ル100円で両替することになる。このように、将来の
為替レートを予め予約することで、2ヶ月後に決済され
る売上げなどを、為替の変動に関わらず確定することが
できる。上記の為替のレートの予約を、市場においてで
はなく、個別に行うものが先渡しである。
【0056】図5はプレミアム付レートについて説明す
るための図であり、レート適用型として4半期型を採用
し、ドル建て資金を円へ両替する場合の為替レートにつ
いて示した図である。7月から9月までの四半期の社内
レート52は、5月の市場レートの平均値(ここでは、
108.00円)を元に式1から計算される。資金管理
システム2は、社内レート52の他に、更に、両替部1
7はプレミアム付レート53を用意する。プレミアム付
レートは以下の式2により計算され、社内レート52よ
り、プレミアム54だけ円高に設定してある。つまり、
ドルを円に両替するグループ企業にとって、プレミアム
付レートは、社内レート52よりドルから円への交換比
率が不利なレートとなっている。プレミアム付レートは
次の式2によって計算される。以下の式2のスプレッド
は社内レートからのレート悪化率を表す。なお、式2
は、記憶部に格納されており、レート計算部17がレー
ト計算プログラムに従って計算を行う際に使用される。
【0057】(プレミアム付レート)=(スポットレー
ト)×{1+(スワップレート)−(手数料)+(スプ
レッド)}・・・(式2)
【0058】グループ企業は、幹事企業にドル建て資金
を円に両替する両替依頼するときに社内レート52かプ
レミアム付レート53を適用するかを選択することがで
きる。グループ企業が社内レート52を選択した場合
は、両替部17は外国為替市場の動向に関わらず社内レ
ート52で両替計算を行う。グループ企業が、プレミア
ム付レート53による両替を依頼した場合は、両替当日
の市場の動向によっては、グループ企業は、プレミアム
付レート53より有利なレートで両替計算をしてもらう
場合がある。即ち、幹事企業が両替日当日にプレミアム
付レート53より有利なレートで市場で両替できた場合
は、グループ企業はその差益の一部を還元してもらうこ
とができるようになっている。
【0059】幹事企業がプレミアム付レート53よりも
不利なレートで市場で両替した場合は、グループ企業
は、プレミアム付レート53で幹事企業に資金を両替し
てもらい、差損は幹事企業が負うことになっている。社
内レート52とプレミアム付レートの差であるプレミア
ム54は、オプション取引におけるプレミアムに対応す
るものである。即ち、グループ企業は、プレミアム付レ
ート53を選択することにより、社内レート52を選択
した場合より不利なレートで両替するリスクを負う反
面、幹事企業が外国為替する際にプレミアム付レートよ
り良い為替レートで両替ができた場合にその差益の一部
を分配してもらう権利を得るのである。なお、社内レー
トの計算式及びプレミアム付レートの計算式はそれぞれ
式1、式2に限定するものではなく、グループ内の実状
などにあわせて適当に設定することができる。
【0060】図6は、プレミアム54の設定基準を説明
するための図である。本実施の形態では、幹事企業がプ
レミアム付レートによる利益の期待値が0になるように
オプションプライシングモデル(オプション価格形成モ
デル)を用いて設定した。即ち、幹事企業がプレミアム
レートより有利なレートで市場で両替して利益を得る期
待値と、プレミアム付レートより不利なレートで市場で
両替して発生する損失の期待値が等しくなるように設定
した。幹事企業61が10×100万ドルのドル売り円
買いオプションを購入するとする場合、このときのレー
ト悪化率を−Yとする。逆にX×100万ドルのドル買
い円売りオプションのレート悪化率が−Yとなるとす
る。オプションプライシングモデルによると、この時、
プレミアム53を(10−X)÷10と設定すると、幹
事企業が両替業務を代行することによって得る経済効果
は、幹事企業に対して中立となる。
【0061】グループ企業がプレミアム付レートを選択
した場合、差益還元方式には市場レート型と、ヘッジレ
ート型の2種類が用意されている。市場レート型は、幹
事企業がグループ企業から支払代行依頼を受けて決済す
る日、又は、両替依頼を受けて両替する日におけるプレ
ミアム付レートと市場レートの差を比較し、市場レート
がプレミアム付レートよりも有利な場合は、市場レート
とプレミアム付レートの差の一定割合、例えば50%を
グループ企業に還元するものである。ヘッジレート型
は、幹事企業がグループ企業から支払代行依頼を受けて
決済する日、又は、両替依頼を受けて両替する日におけ
るプレミアム付レートと幹事企業がデリバティブを用い
てヘッジしたレートの差を比較し、ヘッジしたレートが
プレミアム付レートよりも有利な場合は、ヘッジレート
とプレミアム付レートの差の一定割合、例えば50%を
グループ企業に還元するものである。
【0062】図7は、市場レート型を採用した場合の差
益還元の一例を示した図である。企業Aが商品を8月1
5日にドル建てで販売し、その決済日が9月15日であ
るとする。企業Aは、両替のレート適用型として適用期
間が7月から9月までの四半期型、レート型として市場
レート型を選択したとする。該四半期のプレミアム付レ
ートは、5月の市場レートの平均値65から計算され
る。この例では、平均値65は108.00円であり、
社内レートは、上述の式1に示すように、市場レートか
ら先物取引コストであるスワップレートを加減し、更に
資金集中システム8の運営費として手数料を差し引いた
額になる。なお、スワップレートは上述のLiborを
参考に定められる。また、スワップレートを決める指標
として他の指標を使用してもよい。そして、プレミアム
付レートは、上述の式2に示すように、社内レートから
スプレッド(利鞘)であるプレミアムを差し引いた額に
なる。このプレミアム付レートが、図7に示す例では1
04.44円であった。曲線69は、円買いドル売りの
市場レート(スポットレート)の推移を示している。幹
事企業が決済日に市場で該ドル建て資金を円に両替した
ときの市場レート68(前述の通り、スポットレートは
為替取引後2営業日以内の受け渡しを行うものについて
のレートであるから、実際には決済日から2営業日前に
おけるスポットレートである)が112.00円だった
とすると、企業Aは、市場レート68とプレミアム付レ
ート66の差額である7.56円の50%を還元しても
らい、1ドル108.22円で幹事企業に両替してもら
うことができる。
【0063】図8は、ヘッジレート型を採用した場合の
為替差益還元の一例を示した図である。企業Aが商品を
8月15日にドル建てで販売し、その決済日が9月15
日であるとする。企業Aは、両替のレート適用型として
適用期間が7月から9月までの四半期型、レート型とし
てヘッジレート型を選択したとする。該四半期の社内レ
ートは、5月の市場レートの平均値71から決まり、該
社内レートからプレミアム付レート72が 算出され
る。この例では、平均値71は108.00円であり、
プレミアム付レート66は、104.44円であった。
曲線75は、円買いドル売りの市場レートの推移を示し
ている。幹事企業は、市場の動きを見て適宜ヘッジを行
う。従って、ヘッジのレートとは、参照月から実際の決
済の2営業日前までに幹事企業が行ったヘッジの加重平
均(通貨量×個別のヘッジレート、の平均)から、上述
の先物取引コストを減じたものとする。図8に示す例に
おいて、決済日における(正確には決済日の2営業日前
における)ヘッジのレート74が112.00円だった
とすると、企業Aは、ヘッジしたレート74とプレミア
ム付レート72の差額である7.56円の50%を還元
してもらい、1ドル108.52円で幹事企業に両替し
てもらことができる。
【0064】図9は、市場レート型を採用した場合で、
決済日に市場レート82がプレミアム付レート83を下
回った場合を示した図である。企業Aが商品を8月15
日にドル建てで販売し、その決済日が9月15日である
とする。企業Aは、両替のレート適用型として適用期間
が7月から9月までの四半期型、レート型として市場レ
ート型を選択したとする。該四半期の社内レートは、7
月の市場レートの平均値81から決まり、該社内レート
からプレミアム付レート83が算出される。この例で
は、平均値81は108.00円であり、プレミアム付
レート83は、104.44円であった。曲線84は、
円買いドル売りの市場レートの推移を示している。決済
日に市場レート82がプレミアム付レート83を下回っ
た場合は、幹事企業は、企業Aに対してプレミアム付レ
ート83を保証し、プレミアム付レート83と市場レー
ト82の差額から生じる損失を負担する。
【0065】図10は、企業Aが資金集中システム8
に、円建て資金をドルに両替して支払先に支払うように
支払指示を出した場合に、両替部17が行う動作を示し
たフローチャートである。この場合、企業Aは、資金集
中システム8により、自社の端末装置のディスプレイに
表示されたメニュー画面から項目「グループ外企業へ支
払」を選択する。すると、資金集中システム8は、該デ
ィスプレイにグループ外支払入力画面を表示する。該グ
ループ企業の担当者はこのグループ外支払画面に所定事
項を入力してグループ外支払依頼データを作成し、資金
集中システム8に送信する。資金集中システム8の中央
制御部は、グループ外支払依頼データを受信すると該支
払には両替が必要であることを判断する。そして、中央
制御部は、グループ外支払依頼データから両替データ3
0を作成し、両替部17にこれを送信する。
【0066】両替部17は、中央制御部により作成され
た両替データ30を受信すると、以下の各ステップの順
序に従って、各種データを取得しRAM又は記憶部に格
納する。まず、両替データ30から決済日情報を取得す
る(ステップ10)。この決済日に外国為替市場の相場
により差益還元の有無が判断される。次に、両替部17
は、両替データ30から両替される資金の通貨単位を取
得し(ステップ20)、支払通貨の単位、即ち両替後の
通貨の単位を取得する(ステップ30)。この例では、
円建て資金をドルに両替して支払先に支払うため、両替
される資金の通貨単位は円であり、両替後の単位はドル
である。次に、両替部17は、両替データ30から支払
先に支払う金額を取得する(ステップ40)。この例で
はドルで支払うとすると、例えば、100万ドルなどと
なる。
【0067】次に、両替部17は、両替データ30から
レート適用型を取得する。レート適用型には、毎月型と
四半期型があり、この例では企業Aは、四半期型を選択
したものとする。以上の情報は、両替データ記憶部28
に記憶される。次に両替部17は、両替データ30から
レート型が、社内レート型か、ヘッジレート型か、市場
レート型かを判断する。レート型が社内レートの場合は
(ステップ60;Y)、レート計算部25によって計算
され、レート記憶部27に記憶されている社内レート
が、両替計算部29に読み込まれる(ステップ70)。
両替計算部29は、更に、両替データ記憶部28から支
払金額、支払通貨単位、両替に係る資金の通貨単位を取
得し、社内レートにて両替金額を計算する(ステップ8
0)。この例では、100万ドルを支払うので、社内レ
ートを1ドル100円とすると両替金額は1億円とな
る。次に、両替計算部29は、預り金テーブル16の企
業Aの区分の円建て資金残高の区分から両替金額、この
例では1億円を引いて、預り金テーブル16を更新す
る。
【0068】企業Aがヘッジレート型か市場レート型を
選択した場合は(ステップ60;N)、両替計算部29
は、レート記憶部27から、決済日に適用すべきプレミ
アム付レートを取得する(ステップ100)。次に、両
替計算部29は、レート型がヘッジレート型か市場レー
ト型かを判断し(ステップ110)、市場レート型の場
合は(ステップ110;N)、決済日が到来したら(実
際には決済日から2営業日前が到来したら)、その日に
おいて金融機関が資金集中口座6の円建て資金を実際に
ドルに両替したときの市場レートを銀行2から取得する
(ステップ120)。次に両替計算部29は、市場レー
トとプレミアム付レートを比較する(ステップ13
0)。その結果、市場レートの方がプレミアム付レート
より良かった場合は(ステップ140;Y)、市場レー
トとプレミアム付レートの差の一定割合、例えば50%
をプレミアム付レートに加算したレートにて両替金を計
算する(ステップ150)。プレミアム付レートの方が
市場レートより良かった場合は(ステップ140;N)
プレミアム付レートにて両替金を計算する(ステップ1
90)。次に、両替計算部29は、預り金テーブル16
の企業Aの区分の円建て資金残高から両替金額、例えば
1ドル100円で1億円両替したとすると1億円を引い
て預り金テーブル16を更新する。
【0069】企業Aがヘッジレート型を選択した場合は
(ステップ110;Y)、両替計算部29は、参照月か
ら決済日の2営業日までに幹事企業が資金集中口座6の
円建て資金を実際にドルに両替したときのデリバティブ
によってヘッジしたレートを取得する(ステップ16
0)。次に両替計算部29は、ヘッジしたレートから先
物取引コストを減じたものをヘッジしたレートとし、こ
れとプレミアム付レートを比較する(ステップ17
0)。その結果、ヘッジしたレートの方がプレミアム付
レートより良かった場合は(ステップ180;Y)、ヘ
ッジしたレートとプレミアム付レートの差の一定割合、
例えば50%をプレミアム付レートに加算したレートに
て両替金を計算する(ステップ150)。プレミアム付
レートの方が市場レートより良かった場合は(ステップ
180;N)プレミアム付レートにて両替金を計算する
(ステップ190)。次に、両替計算部29は、預り金
テーブル16の企業Aの区分の円建て資金残高記録から
両替金額、例えば、1ドル100円で1億円分両替した
とすると1億円を減額して書き換えて預り金テーブル1
6を更新する。
【0070】以上のように資金集中システムを構成する
ことにより、グループ企業間の決済に係る銀行振込手数
料及び銀行振込トランザクションを省略することができ
る。更に、各グループ企業は、高度な知識と熟練を要
し、かつ自社の財務状態に大きく影響する外国為替業務
を幹事企業に委託することができるのみならず、幹事企
業が、市場で行った外国為替と各グループ企業への通貨
の両替を仲介した結果、それらの差額により利益が生じ
た場合、その利益の一部を還元してもらうスキーム(機
構)を有している。このため、各グループ企業は当該資
金集中システムに参加することにより大きな利益を得る
のでグループ企業の当該資金集中システムへの参加を促
すことができる。
【0071】本実施の形態では、幹事会社が銀行とは別
に存在するように構成したが、これに限定するものでは
なく、例えば、銀行内に資金管理システム8を設置し、
銀行自体が幹事会社と同様の機能を果たすように構成し
ても良いし、また、資金集中口座6は銀行に設置し、外
国為替市場やデリバティブの市場などの金融市場とのや
りとりは、金融機関を介さず幹事会社が直接行うように
構成することもできる。また、本実施の形態では、グル
ープ企業が市場レート型か、ヘッジレート型かを予め選
択する構成にしたが、これに限らず、幹事企業が市場レ
ート型とヘッジレート型の何れを適用した方が、グルー
プ企業にとって有利か判断し、有利なレート型を適用す
る構成にしても良い。なお、本明細書において、「幹事
企業」とは、グループ内企業であって、当該グループ内
企業の両替手続きを、統括して行う企業のほか、銀行も
含まれる。更に、本明細書において、「グループ企業」
とは、企業間に、何らかの資本関係、契約関係のある企
業の集合をいう。
【0072】また、本実施の形態では、グループ企業が
プレミアム付レートを選択した場合、市場レート又はヘ
ッジしたレートがプレミアム付レートより良ければレー
トそのものの変更を行っているが、支払依頼のあった時
点でプレミアム付レートにて算出した支払金額をグルー
プ企業の預り金テーブルから差し引き、決済日において
市場レート又はヘッジしたレートがプレミアム付レート
を上回った場合にのみ、その差額分を当該グループ企業
の預り金テーブルに戻す、つまり利益を還元するように
しても良い。更に、本実施の形態では、各グループ企業
が支払やその他のために必要な資金量を前もって提出し
てもらい、幹事企業がこれに基づいて為替エクスポージ
ャーを把握しているが、把握された為替エクスポージャ
ーと実際の為替取引量との間の誤差を少なくして幹事企
業がヘッジすべき通貨量をできるだけ正確に把握するた
めに、上述のプレミアム付レートが適用される通貨量
を、各グループ企業が前もって提出した資金量に対して
一定誤差範囲内に制限し、誤差範囲を超える部分につい
ては実際の市場レートを適用するようにしても良い。ま
た、本実施の形態では、グループ企業が社内レートとプ
レミアム付レートのうち何れか一方を選択するように構
成したが、この他に、グループ企業の両替に適用するレ
ートをプレミアム付レートのみにし、幹事企業が外国為
替において利益を得た場合に、その利益をグループ企業
に還元するように構成することもできる。
【0073】また、本発明に係る資金集中システムは、
別の実施形態として以下のように構成することもでき
る。コンピュータを用いてグループに属する複数企業の
資金財務情報を統合管理するシステムで、(1)前記グ
ループに属する各企業の入出金処理を行う単一の預金口
座である集中預金口座、及び前記集中預金口座の内訳を
管理するデータベースファイル中に前記グループに属す
る各企業ごとに仮想的に設けた仮想預金口座により前記
複数企業の資金複数企業の資金財務情報を複数種類の通
貨単位に渡って管理する手段、(2)グループに属する
複数企業の支払予定データを統一フォーマットに変換
し、当該フォーマットに変換された支払予定情報に基づ
き集中預金口座所在銀行が総合振込を行い、当該集中預
金口座にて決済を行う手段、(3)当該グループに属す
る企業の決済口座入金金額を、当該集中預金口座に資金
移動し、当該資金移動にによる当該集中預金口座への入
金明細書を取得し、当該データベースファイル上の各グ
ループ会社の取引経緯及び当該仮想預金口座の内訳を更
新する手段、(4)当該グループに属する企業が、当該
グループに属する他の企業向け支払明細データを登録
し、当該支払明細データを統一フォーマットに変換し、
当該支払明細データに基づき当該グループに属する企業
及び当該グループの属する他の企業の取引経緯データを
更新する手段、(5)当該各グループに属する企業の付
利データ及び与信枠データを登録する手段、(6)当該
グループに属する各企業の入金並びに支払予定及び日次
残高データを抽出し、将来の入金並びに支払及び累積残
高を計算の上出力する手段、(7)当該グループに属す
る複数企業の集中預金口座残高及び入金並びに支払明細
データを抽出し、集中預金口座の余資額又は不足資金額
を予測する手段、(8)当該グループに属する各企業の
当該グループに属する他の企業向け売掛金明細データを
登録し、当該売掛金明細データを統一フォーマットに変
換し、当該グループに属する他の企業が当該売掛金明細
データを照会し、支払確認データを追加登録し、当該支
払確認データに基づき当該グループに属する他の企業の
当該取引経緯明細を更新する手段、(9)当該各グルー
プに属する企業の対第三者売掛金明細データを登録し、
当該売掛金明細データを統一フォーマットに変換し、当
該第三者が当該売掛金明細データを照会し、支払確認デ
ータを追加登録し、企業財務センター又は銀行は当該支
払確認データを当該ネットワーク経由で抽出する一方、
当該グループに属する各企業の入金明細をファームバン
キングサービスを利用して取得し、当該支払確認データ
及び当該入金明細を支払元及び金額ごとに突合し、突合
できた支払確認データに入金確認データを追加する手段
(10)ログインパスワード、画面遷移パスワード、実
行承認パスワードによるアクセスコントロール並びに入
出力データ暗号化手段を備えるように、構成されたシス
テム。
【0074】更に、本実施の形態では、何らかの形でグ
ループを構成したグループ企業7a、7bを対象にした
が、本発明はこれに限定するものではなく、一般の銀行
と顧客の関係に対して実施することもできる。また、顧
客は、グループ企業(何らかの資本関係、契約関係のあ
る複数の企業群)であっても良く、一の企業であっても
良い。図11は、銀行システム102の構成と銀行シス
テム102と企業107a、107b、…の関係などを
示した図である。銀行システム102は、銀行などに設
置されたサーバー・コンピュータであり、銀行システム
2が資金管理システム8を内部に備えたものである。前
述の実施の形態で幹事企業が行っていた業務は銀行が行
うことになる。例えば、企業107aは、企業7aと同
様に、あらかじめ顧客に代金を資金回収口座5aに振り
込むように依頼しておく。そして、資金回収口座5aに
振り込まれた資金は資金集中口座6に同日付にて送ら
れ、ここでプールされる。また、企業107aは、銀行
システム102に取引先口座9aに所定の日に所定の通
貨にて振り込むを行うように依頼することができる。そ
して、企業107a、107b、…は、取引先からの入
金と取引先への出金の予定を見積もってあらかじめ銀行
システム102に通知しておくようにする。
【0075】このように、構成することで、企業107
a、107bはグループ企業7a、7bと同様の利益を
享受することができる。即ち、企業107a、107
b、…は、通貨の両替を銀行システム102に対して依
頼する際に、社内レート型かプレミアム付レート型を選
択することができ、プレミアム付レートを選択した場合
は、プロフィットリターンを期待することができる。更
に、プレミアム付レート型は、市場レートを元にして利
益還元額を決める市場レート型と、ヘッジしたレートを
元にして利益還元額を決めるヘッジレート型の2つの種
類があり、企業107a、107b、…は、プレミアム
付レート型を選択する場合、市場レート型かヘッジレー
ト型の何れかを選択できるのも図1の資金集中システム
1の場合と同じである。なお、企業107a、107
b、…はグループ企業ではないため、以降は、社内レー
トとは呼ばず顧客レートと呼ぶことにする。このよう
に、本発明は、幹事企業を有したグループ企業でのみ実
施できるものではなく、広く一般に銀行と顧客の間でも
実施することができる。
【0076】次に、本実施の形態の変形例について説明
する。一般に、幹事企業がグループ企業などの顧客から
両替を依頼される通貨は、円、ドル、ユーロといった、
国際的に広く使用されている通貨のみならず、例えば、
タイバーツや韓国のウォンなどの国際的な流通量が少な
いローカルな通貨などもある。このように、世界の国々
で使用されている通貨は多種類に渡り、また、何れの通
貨も国際的な商取引で使用されうる。ところで、これら
通貨の各々の組み合わせについていちいち為替リスクの
ヘッジの対象とするのは効率的でない。また、流通量が
少ないため、ヘッジするに際しての手数料が割高になる
場合がある。そこで、この変形例では、多種類に渡る通
貨ペアの為替リスクのヘッジを効率よく行いながら、ヘ
ッジによるプロフィットリターンを顧客に提供すること
ができる銀行システムについて説明する。なお、この変
形例は、図1に示したグループ企業を対象とするシステ
ムと、図11に示した一般の銀行及びその顧客を対象と
したシステムの双方で用いることができるが、ここでは
後者の一般の銀行で実施した場合について説明する。
【0077】まず、本変形例で行われる両替の仕組みに
ついて説明する。図12は、本変形例で使用される両替
方法の基本概念を説明するための図である。本変形例で
は、通貨をいくつかの基本となる通貨(以下ベース通
貨)と、当該ベース通貨と組になったその他の通貨(以
下従属通貨)に区分する。例えば、ベース通貨をドル、
ユーロ、円とする。このように、ベース通貨は国際商取
引で最も一般に使用されている通貨を採用すると為替リ
スクのヘッジが行いやすくなる。そして、例えば、ポン
ド、ルーブル、スイスフラン、…などの通貨をユーロの
従属通貨とし、ウォン、タイバーツ、香港ドル、…など
をドルの従属通貨とする。従属通貨の選択は、これらの
通貨が使用されている地域を元にして行っても良いし、
又は両替の利便性や業務上の理由など、任意の観点から
行うことができる。図12では、円をベース通貨とする
従属通貨がないが、これに限定するものではなく、円に
従属する通貨を設けても良い。
【0078】本変形例では、従属通貨から従属通貨へ両
替する場合、これらの従属通貨をベース通貨へ両替した
後、ベース通貨どうしを両替する。例えば、ポンドをタ
イバーツへ両替する場合、まずポンドをベース通貨のユ
ーロと両替する。一方タイバーツをベース通貨のドルに
両替する。そしてドルとユーロを両替する。つまり、今
通貨Aから通貨Bに両替する場合をA→Bと表すことに
すると、ポンド→タイバーツと両替する場合、ポンド→
ユーロ、タイバーツ→ドルと両替し、更にユーロ→ドル
と両替される。形式的には、ポンド→ユーロ→ドル→タ
イバーツと両替されたことになる。このように、両替手
順を分割する両替の仕方を分割両替と呼ぶことにする。
【0079】もっとも、ポンド→ユーロの過程で両替さ
れたユーロ自体をドルに両替しているわけではなく、ト
レーダは、後に説明する資金集中口座106にプールさ
れたドル、ユーロ、その他の通貨を全体として運用して
ヘッジしているのである。また、同じベース通貨を持つ
従属通貨どうしの両替は、当該ベース通貨を介して両替
する。例えば、ポンドとルーブルを両替する場合、ポン
ドをベース通貨のユーロに両替し、更にユーロをルーブ
ルに両替する。このようにベース通貨と従属通貨を設け
ることにより、トレーダが為替のリスクをヘッジしなけ
ればならない通貨の組み合わせを大きく減らすことがで
きる。即ち、トレーダは、例えば、ポンドとウォンやル
ーブルとポンドの組み合わせについて為替のリスクをヘ
ッジする必要がなく、ベース通貨どうしの組合せと、ベ
ース通貨と従属通貨の組み合わせについて為替のリスク
をヘッジすれば良いことになる。
【0080】図13(a)、(b)は、それぞれ、本変
形例で使用される預り金テーブル116と資金集中口座
106を示した図である。預り金テーブル116と資金
集中口座106は、それぞれ、図2の預り金テーブル1
6、図1の資金集中口座6に対応するものである。それ
ぞれ、扱う通貨の種類が増えた他は、機能などは同じで
ある。
【0081】本変形例は、図11のシステムの預り金テ
ーブル16と資金集中口座6を預り金テーブル116と
資金集中口座106で置き換え、更に、上述の分割両替
のロジックを加えたものである。図13(a)に示した
預り金テーブル116は、通貨エリアが円、ドル、ユー
ロの他に、ウォン、ポンドなどの企業107a、107
b、…が取り扱う他の通貨エリアがある他は、預り金テ
ーブル16と同様である。企業107a、107bは、
自社に設置された端末装置から預り金テーブル116の
残高を照会することができ、自分がどの通貨をどれだけ
保有しているのか知ることができる。図13(b)に示
した資金集中口座106は、円、ドル、ユーロなどのベ
ース通貨の残高の他に、ウォンやポンドなどの従属通貨
の残高も保有している以外は、資金集中口座6と同じで
ある。銀行は、あらかじめ企業107a、107b、…
から入出金の予定を提出してもらい、それに基づいてト
レーダは、資金集中口座106にプールされた資金をデ
リバティブなどを用いてヘッジする。ここで、資金のヘ
ッジは、ベース通貨間又は、ベース通貨と従属通貨間で
行われる。
【0082】プロフィットリターンのスキームも実施の
形態と同様である。例えば、企業107aがタイバーツ
建ての資金をポンドに両替して半年後に支払う場合、企
業107aは、タイバーツからポンドへの両替レートと
して顧客レート(図1の資金集中システム1では社内レ
ート)かプレミアム付レートの何れかを選択することが
できる。これらのレートは、タイバーツとドルの両替レ
ート、ドルとユーロの両替レート、ユーロとポンドの両
替レートを元にして後に説明するレート計算部25や両
替計算部29(図14参照)にて算出されたものであ
る。顧客レートに比べてプレミアム付レートの交換比率
が低く設定されていることや、プレミアム付レートを選
択した場合、プロフィットリターンが期待できることな
どは、図1の資金集中システム1と同様である。また、
プレミアム付レートには、市場レート型とヘッジレート
型があることも資金集中システム1と同じである。
【0083】図14は、分割両替に対応した両替部17
を示した図である。レート計算部17では、例えば、円
とユーロなどの、ベース通貨間の顧客レートとプレミア
ム付レートを計算する他に、例えば、ユーロとポンドな
どのベース通貨と従属通貨間の顧客レートとプレミアム
付レートを計算している。これらの計算値はレート記憶
部27に記憶される。両替計算部29は、両替データ記
憶部28に記憶されている両替データ30の両替通貨デ
ータ32から分割両替が必要か否かを判断する。そし
て、分割両替が必要ない場合は、先に説明した実施の形
態と同様にして両替レートを計算する。分割両替が必要
な場合は、レート記憶部27に記憶されているベース通
貨どうしのレート(顧客レートとプレミアム付レート)
と、ベース通貨と従属通貨間のレートを組み合わせたも
のを用いて両替レートを計算する。
【0084】例えば、両替通貨データ32が、ポンドか
らタイバーツへの両替であった場合、両替計算部29
は、分割両替が必要であると判断する。ポンドのベース
通貨はユーロであり、タイバーツのベース通貨はドルで
あるので、両替計算部29は、レート記憶部27に記憶
されているポンドとユーロ間のレートと、タイバーツと
ドル間のレートと、ユーロとドル間のレートを取得し、
これらのレートと、例えば、当日のポンドとユーロ間、
タイバーツとドル間、ユーロとドル間の市場レートなど
を用いて顧客に対して適用すべき両替レートを計算す
る。なお、レート計算部17は、例えば円とポンド間の
レートなど、従属通貨どうし、又は、従属通貨と、該従
属通貨が属さないベース通貨とのレートを計算する場合
もある。レートを計算する通貨の組み合わせは、業務に
合わせて柔軟に選択することができる。
【0085】図15は、従属通貨を用いた両替の実施の
具体例を示した図である。企業107aが取引先企業1
34からポンド建てで6ヵ月後に売上代金136を受け
取るとする。一方、企業107aの会計通貨はタイバー
ツであるとする。そこで、企業107aは、6ヶ月後に
ポンド建て売上代金136が資金回収口座5aに入金さ
れること、また、その代金をタイバーツに両替してほし
いことなどの情報をあらかじめ銀行システム102の資
金管理システム8に送信する。この場合、タイバーツの
ベース通貨はドルであり、ポンドのベース通貨はユーロ
であるため、両替部17は、分割両替にて顧客レートと
プレミアム付レートを計算する。そして、企業107a
は、顧客レートとプレミアム付レートの何れかを選択す
ることができる。また、プレミアム付レートを選択する
場合は、更に市場型レートか、ヘッジ型レートの何れか
を選択することができる。
【0086】6ヶ月後に企業134が資金回収口座5a
にポンド建ての代金137が入金されると、企業107
aが顧客レートを選択した場合は顧客レートにて両替し
た金額が、また、プレミアム付レートを選択した場合は
プレミアム付レートにて両替した代金にプロフィットリ
ターンを加算した金額が預り金テーブル116の企業1
07aのタイバーツエリアに加算される。銀行システム
102は、他の企業107b、107c、…から受けた
両替依頼をも含めて、ポンド建て資金130からユーロ
建て資金131へのヘッジ、ユーロ建て資金131から
ドル建て資金132へのヘッジ、ドル建て資金132か
らタイバーツ建て資金133へのヘッジを行う。
【0087】また、銀行システム102は、ネッティン
グを行う機能も有している。例えば、2ヵ月後に企業1
34が企業107aに10万ポンド支払うものとする。
また、企業107aが同じ銀行システム102の顧客で
ある企業107bに2ヵ月後に5万ポンド支払う予定が
あるとする。このような場合に、企業134から銀行シ
ステム102に企業107a宛に振り込まれる10万ポ
ンドの代金で、企業107bへの5万ポンドの支払金を
決済してしまうのである。
【0088】これは、企業134から10万ポンドの支
払いがあったときに、企業107bのポンドエリアを5
万ポンド加算すると共に、企業107aのポンドエリア
に5万ドルを加算することにより行うことができる。ま
た、企業107aが企業134からの代金をタイバーツ
に両替えして欲しい場合は、顧客レート又はプレミアム
付レートのうち、企業107aが選択したレートにて5
万ポンドをタイバーツに両替し、これを企業107aの
タイバーツエリアに加算すれば良い。このように、資金
を動かさず、預り金テーブル116のデータを書き換え
ることによってネッティングを行うことができる。そし
て、ネッティングを行うことにより、為替のリスクを低
減することができる。資金管理システム8は、図示しな
いネッティング部を備えており、顧客の入金予定や支払
い予定から、常時ネッティングの機会を検知している。
【0089】図15は、通貨の分割両替を行うか否かを
決定する手順を示したフローチャートである。両替計算
部29(図14)は、両替データ記憶部28に記憶され
ている両替データ30(企業107a、107b、…か
ら送信されてきたものが記憶されたもの)両替通貨デー
タ32から、以下のロジックに従って、分割両替を適用
するか否かを判断する。まず、両替通貨データ32に記
録された両替通貨が、ドルと円、ユーロと円、ポンドと
円である場合は(ステップ210;Y)、分割せずに両
替する(ステップ270)。ここで、例えば、ポンドは
ユーロの従属通貨であるが、銀行業務の実態などに合わ
せて、両替通貨がポンドと円である場合に、これを分割
せずに両替するといったような対応も可能である。
【0090】次に、両替通貨データ32に記録された両
替通貨が、ドルと円、ユーロと円、ポンドと円の何れで
もない場合は(ステップ210;N)、両替通貨の一方
が円であるか否か判断する。両替通貨の一方が円である
場合は(ステップ220;Y)、分割両替を行う(ステ
ップ260)。また、両替通貨が両方とも円でない場合
は(ステップ220;N)、更に、両替通貨が両方とも
ベース通貨であるか否かを判断する(ステップ23
0)。両替通貨が両方ともベース通貨である場合は(ス
テップ230;Y)、分割せずに両替する(ステップ2
70)。また、両替通貨が両方ともベース通貨でない場
合は(ステップ230;N)、更に両替通貨の一方がベ
ース通貨であるか否かを判断する(ステップ240)。
【0091】両替通貨の両方がベース通貨でない場合は
(ステップ240;N)、分割両替(ステップ260)
を行う。また、両替通貨の一方がベース通貨である場合
は(ステップ240;Y)、更に、両替通貨のもう一方
である従属通貨のベース通貨が、両替に係るベース通貨
と同じであるか判断する(ステップ250)。従属通貨
のベース通貨が両替に係るベース通貨と同じ場合は(ス
テップ250;Y)、分割せずに両替する(ステップ2
70)。また、従属通貨のベース通貨が両替に係るベー
ス通貨と異なる場合は(ステップ250;N)、分割両
替を行う(ステップ260)。
【0092】このように、両替通貨をベース通貨と該ベ
ース通貨に属する従属通貨にグループ分けすることによ
り、ヘッジ対象となる通貨の組、即ち通貨ペアを減らす
ことができ、両替業務の効率化及び円滑化を図ることが
できる。また、顧客企業は、あらかじめ将来の入金と出
金の情報を銀行システム102に提供しておくことによ
り、銀行システム102は、ネッティングを行うことが
できる。また、グループ企業のみならず、一般の銀行と
顧客との関係においても顧客にプロフィットリターンを
提供することができる。なお、本変形例では、円、ド
ル、ユーロをベース通貨、その他の通貨を従属通貨とし
たが、これに限定するものではなく、ベース通貨は任意
に設定することができ、また、ベース通貨に従属する従
属通貨も任意に設定することができる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、グループを構成する企
業の資金を通貨単位ごとの1つの口座で集中管理するた
め、グループ企業間の決済は、口座内の資金を移動せず
に、各企業から預かっている資金をデータベースに記録
した預かり金テーブルのデータを更新することにより行
うため、グループ企業間決済に伴う振込工数を削減する
ことができる。また、グループ間の決済が例えば円建て
資金をドルに両替して支払う場合のように、複数の通貨
単位にわたる場合は、為替のエクスポージャー(資金を
為替のリスクにさらすこと)を防ぐことができる。ま
た、外国為替に伴うリスクを回避するため、グループ企
業の資金を一括してヘッジするので、グループ企業ごと
の財務技術の巧拙の影響を避けることができる。また、
グループ企業が資金を両替する際に、資金運用を任せら
れている幹事企業が設定した社内レートを適用すること
を選択することにより、グループ企業は為替の変動の影
響を受けることがない。また、グループ企業が、社内レ
ートより通貨の交換比率が低いプレミアム付レートを選
択した場合で、両替時の市場レート又はヘッジしたレー
トがプレミアム付レートより交換比率が高かった場合
は、その差額のから生じた利益の少なくとも一部を還元
してもらうことができる。これにより、各グループ企業
が資金集中システムに参加するメリットを大きく享受す
ることができ、資金集中システムへの多数のグループ企
業の参加を促進することができる。更に、本発明は、多
種類の通貨ペアに対して為替のリスクをヘッジしなけれ
ばならない場合に、ヘッジの対象となる通貨ペアを数を
低減することができる。更に、本発明は、多種類の通貨
単位の両替を行いながら、ネッティングを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る資金集中管理システム1の
構成を示した概念図である。
【図2】資金管理システム8の構成を示したブロック図
である。
【図3】両替部17の構成を示したブロック図である。
【図4】(a)は四半期型の社内レートの決め方と、適
用期間を示した図であり、(b)は毎月型の社内レート
の決め方と、適用期間を示した図である。
【図5】プレミアム付レートについて説明するための図
である。
【図6】プレミアム54の設定基準を説明するための図
である。
【図7】市場レート型を採用した場合の為替差益還元の
一例を示した図である。
【図8】ヘッジレート型を採用した場合の為替差益還元
の一例を示した図である。
【図9】市場レート型を採用した場合で、決済日に市場
レート82がプレミアム付レート83を下回った場合を
示した図である。
【図10】資金集中システム8に、円建て資金をドルに
両替して支払先に支払うように支払指示を出した場合の
両替部17が行う動作を示したフローチャートである。
【図11】銀行システム102の構成などを示した図で
ある。
【図12】本変形例で行われる両替方法の基本概念を説
明するための図である。
【図13】(a)は、預り金テーブル116を示した図
であり、(b)は、資金集中口座106を示した図であ
る。
【図14】実施の形態の変形例に係る両替部17を示し
た図である。
【図15】従属通貨を用いた両替の具体例を示した図で
ある。
【図16】分割両替を行うか否かを判断するロジックを
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 資金集中管理システム 2 銀行システム 3 取引先口座 5 資金回収口座 6 資金集中口座 7 グループ企業 8 資金管理システム 9 取引先口座 14 仮想口座 15 入金受付部 16 預り金テーブル 17 両替部 18 支払依頼受付部 19 振込データ作成部 25 レート計算部 26 市場レート受付部 27 レート記憶部 28 両替データ記憶部 29 両替計算部 30 両替データ 31 企業名データ 32 両替通貨データ 33 両替額データ 34 両替日データ 35 レート適用型データ 36 選択レートデータ 41、43、45、47 平均レート 42、44、46、48 社内レート 51 平均レート 52 社内レート 53 プレミアム付レート 54 プレミアム 61 幹事企業 62 市場 65 平均レート 66 プレミアム付レート 67 差益還元分 68 市場レート 71 平均レート 72 プレミアム付レート 73 差益還元分 74 ヘッジしたレート 81 平均レート 82 市場レート 83 プレミアム付レート 102 銀行システム 106 資金集中口座 107a 企業 107b 企業 116 預り金テーブル 130 ポンド建て資金 131 ユーロ建て資金 132 ドル建て資金 133 タイバーツ建て資金 134 企業
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 建弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田邊 伸夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (54)【発明の名称】 企業間資金集中管理システム、為替仲介装置、為替仲介方法、為替仲介プログラムを記憶したコ ンピュータが読みとり可能な記憶媒体、両替サーバ・コンピュータ、両替方法、両替サーバ・プ ログラム、両替クライアント・コンピュータ、両替依頼方法、両替依頼プログラム、ネッティン グ装置、ネッティング方法、ネッティングプログラム

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グループをなす企業の資金を通貨単位ご
    との単一口座である資金集中口座にプールして集中管理
    する資金集中管理システムであって、 前記資金集中口座に入金される資金の入金情報を取得す
    る入金情報取得手段と、 前記グループをなす企業から前記資金集中口座からの出
    金情報を取得する出金情報取得手段と、 前記資金集中口座における資金残高の各企業ごとの内訳
    を前記各企業ごとに区分し、前記企業の前記資金が複数
    の通貨単位に渡る場合は更に通貨単位ごとに区分して記
    憶した預り金テーブルと、 前記グループに属する一の企業から前記グループに属す
    る他の企業に資金を支払って決済する場合のグループ内
    決済情報を取得するグループ内決済情報取得手段と、 前記資金集中口座にプールされている資金を一の通貨単
    位から他の通貨単位に計算して換算する両替計算手段
    と、 前記預り金テーブルに記憶された前記各区分の残高の変
    動を更新する残高更新手段と、を備え、 前記残高更新手段は、 (1)前記入金情報取得手段にて取得した入金情報に従
    って前記預り金テーブルの所定の区分の残高を増額し、 (2)前記出金情報取得手段にて取得した出金情報に従
    って前記預り金テーブルの所定の区分の残高を減額し、 (3)前記グループ内決済手段にて取得したグループ内
    決済情報に従って、前記預り金テーブルの支払元企業の
    区分の残高から所定の金額を支払先企業の区分の残高に
    付け替え、 (4)前記預り金テーブルに記録されている資金の通貨
    単位を一の通貨単位から他の通貨単位に前記両替計算手
    段にて計算した場合は、通貨単位変換前後の前記預り金
    テーブルに記録されている残高の変動にしたがって前記
    残高を更新することを特徴とする企業間資金集中管理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を取
    得する両替前通貨単位取得手段と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得手段と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得手段と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得手段
    と、 前記両替金額取得手段にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得手段にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得手段にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換手段と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レート
    を取得する変換レート取得手段と、 前記両替日取得手段にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得手段と、を
    備え、 前記通貨単位変換手段は、 前記変換レート取得手段にて取得した変換レートによる
    両替後の金額が前記為替レート取得手段にて取得された
    為替レートによる両替後の金額より多い場合は、前記両
    替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて
    変換し、 前記変換レート取得手段にて取得した前記変換レートに
    よる両替後の金額が前記為替レート取得手段にて取得し
    た為替レートによる両替後の金額より少ない場合は、前
    記変換レートに前記為替レートと前記変換レートの差分
    の少なくとも一定割合を加算したレートを用いて前記両
    替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位に変換することを特徴とす
    る為替仲介装置。
  3. 【請求項3】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を取
    得する両替前通貨単位取得手段と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得手段と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得手段と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得手段
    と、 前記両替金額取得手段にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得手段にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得手段にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換手段と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レート
    を取得する変換レート取得手段と、 前記両替日取得手段にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得手段と、を
    備え、 前記通貨単位変換手段は、 前記変換レート取得手段にて取得した変換レートによる
    両替後の金額が前記為替レート取得手段にて取得された
    為替レートによる両替後の金額より多い場合は、前記両
    替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて
    変換し、 前記変換レート取得手段にて取得した前記変換レートに
    よる両替後の金額が前記為替レート取得手段にて取得し
    た為替レートによる両替後の金額より少ない場合は、前
    記変換レートを用いて前記両替金額取得手段にて取得し
    た金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単
    位に変換して両替し、更に前記両替後の金額に、前記為
    替レートによって両替した場合の両替後の金額と前記変
    換レートによる両替後の金額の差分の少なくとも一定割
    合の金額を加算することを特徴とする為替仲介装置。
  4. 【請求項4】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を取
    得する両替前通貨単位取得手段と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得手段と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得手段と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得手段
    と、 前記両替金額取得手段にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得手段にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得手段にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換手段と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレート
    と、前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第
    2のレートの何れか一方を取得するレート取得手段と、 前記両替日取得手段にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得手段と、を
    備え、 前記通貨単位変換手段は、 (1)前記レート取得手段にて前記第1のレートが取得
    された場合は、前記第1のレートを用いて、前記両替金
    額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に変換し、 (2)前記レート取得手段にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて変換した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得手段にて取得された為替レート
    にて変換した場合の両替後の金額より多い場合は、前記
    両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨
    単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用
    いて変換し、 (3)前記レート取得手段にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得手段にて取得した為替レートに
    て両替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記
    第2のレートに前記為替レートと前記第2のレートの差
    分の少なくとも一定割合を加算したレートを用いて前記
    両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨
    単位から前記両替後の通貨単位に変換することを特徴と
    する為替仲介装置。
  5. 【請求項5】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を取
    得する両替前通貨単位取得手段と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得手段と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得手段と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得手段
    と、 前記両替金額取得手段にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得手段にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得手段にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換手段と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレート
    と、前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第
    2のレートの何れか一方を取得するレート取得手段と、 前記両替日取得手段にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得手段と、を
    備え、 前記通貨単位変換手段は、 (1)前記レート取得手段にて前記第1のレートが取得
    された場合は、前記第1のレートを用いて、前記両替金
    額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に変換し、 (2)前記レート取得手段にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得手段にて取得された為替レート
    にて両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記
    両替金額取得手段にて取得した金額を前記両替前の通貨
    単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用
    いて変換し、 (3)前記レート取得手段にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得手段にて取得した為替レートに
    て両替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記
    第2のレートを用いて前記両替金額取得手段にて取得し
    た金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単
    位に変換して両替し、更に前記両替後の金額に、前記為
    替レートによって両替した場合の両替後の金額と前記第
    2のレートによる両替後の金額の差分の少なくとも一定
    割合の金額を加算することを特徴とする為替仲介装置。
  6. 【請求項6】 請求項1における両替計算手段は、請求
    項2から請求項5までの何れかの一に記載の為替仲介装
    置により構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の企業間資金集中管理システム。
  7. 【請求項7】 前記為替取得手段にて取得される為替レ
    ートは銀行間取引における直物取引のスポットレートで
    あることを特徴とする請求項2から請求項5までの何れ
    かの一に記載の為替仲介装置。
  8. 【請求項8】 前記為替取得手段にて取得される為替レ
    ートは、デリバティブ取引によりヘッジされたレートで
    あることを特徴とする請求項2から請求項5までの何れ
    かの一に記載の為替仲介装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のレートは、市場レートから先
    物取引コストであるスワップを加減した値か、或いは市
    場レートから先物取引コストであるスワップを加減した
    値から所定の手数料を減じたものであり、 前記第2のレートは、前記第1のレートから所定の値を
    減じたものであることを特徴とする請求項4、請求項
    5、請求項7又は請求項8の何れかの一に記載の為替仲
    介装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のレートから第2のレートへ
    のレート悪化率は、前記為替レート取得手段にて取得し
    た為替レートと前記第2のレートの差から生じる利益を
    前記両替を希望する企業に還元する還元率の関数であっ
    て、 前記利益と前記企業への還元分の差分の期待値が零とな
    るように所定のモデルを用いて計算するレート悪化率計
    算手段を更に備えたことを特徴とする請求項4、請求項
    5、請求項7から請求項9までの何れかの一に記載の為
    替仲介装置。
  11. 【請求項11】 前記所定のモデルはオプションプライ
    シングモデルであることを特徴とする請求項10に記載
    の為替仲介装置。
  12. 【請求項12】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する第1のステップと、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する第2のステップ
    と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    第3のステップと、 前記資金を両替する両替日を取得する第4のステップ
    と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レート
    を取得する第5のステップと、 前記第4のステップにて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する第6のステップと、を備
    え、 前記第3のステップにて取得した金額を、前記第1のス
    テップにて取得した通貨単位から前記第2のステップに
    て取得された通貨単位に所定のレートで変換する第7の
    ステップと、からなる為替仲介方法であって、 前記第7のステップにおける通貨単位の変換は、 前記第5のステップにて取得した変換レートによる両替
    後の金額が前記第6のステップにて取得された為替レー
    トによる両替後の金額より多い場合は、前記第3のステ
    ップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記
    両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて変換し、 前記第5のステップにて取得した前記変換レートによる
    両替後の金額が前記第6のステップにて取得した為替レ
    ートによる両替後の金額より少ない場合は、前記変換レ
    ートに前記為替レートと前記変換レートの差分の少なく
    とも一定割合を加算したレートを用いて前記第3のステ
    ップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記
    両替後の通貨単位に変換することを特徴とする為替仲介
    方法。
  13. 【請求項13】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する第1のステップと、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する第2のステップ
    と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    第3のステップと、 前記資金を両替する両替日を取得する第4のステップ
    と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レート
    を取得する第5のステップと、 前記第4のステップにて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する第6のステップと、を備
    え、 前記第3のステップにて取得した金額を、前記第1のス
    テップにて取得した通貨単位から前記第2のステップに
    て取得された通貨単位に所定のレートで変換する第7の
    ステップと、からなる為替仲介方法であって、 前記第7のステップにおける通貨単位の変換は、 前記第5のステップにて取得した変換レートによる両替
    後の金額が前記第6のステップにて取得された為替レー
    トによる両替後の金額より多い場合は、前記第3のステ
    ップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位から前記
    両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて変換し、 前記第5のステップにて取得した前記変換レートによる
    両替後の金額が前記第6のステップにて取得した為替レ
    ートによる両替後の金額より少ない場合は、前記第3の
    ステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位から
    前記両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて変換し
    て両替し、更に前記両替後の金額に、前記為替レートに
    よって両替した場合の両替後の金額と前記変換レートに
    よる両替後の金額の差分の少なくとも一定割合の金額を
    加算することを特徴とする為替仲介方法。
  14. 【請求項14】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する第1のステップと、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する第2のステップ
    と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    第3のステップと、 前記資金を両替する両替日を取得する第4のステップ
    と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレート
    と、前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第
    2のレートの何れか一方を取得する第5のステップと、 前記第4のステップにて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する第6のステップと、を備
    え、 前記第3のステップにて取得した金額を、前記第1のス
    テップにて取得した通貨単位から前記第2のステップに
    て取得された通貨単位に所定のレートで変換する第7の
    ステップと、からなる為替仲介方法であって、 前記第7のステップにおける通貨単位の変換は、 (1)前記第5のステップにて前記第1のレートが取得
    された場合は、前記第1のレートを用いて、前記第3の
    ステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位から
    前記両替後の通貨単位に変換し、 (2)前記第5のステップにて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記第6のステップにて取得された為替レートにて
    両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記第3
    のステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用いて変
    換し、 (3)前記第5のステップにて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記第6のステップにて取得した為替レートにて両
    替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記第2
    のレートに前記為替レートと前記第2のレートの差分の
    少なくとも一定割合を加算したレートを用いて前記第3
    のステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に変換することを特徴とする為
    替仲介方法。
  15. 【請求項15】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する第1のステップと、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する第2のステップ
    と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    第3のステップと、 前記資金を両替する両替日を取得する第4のステップ
    と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレート
    と、前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第
    2のレートの何れか一方を取得する第5のステップと、 前記第4のステップにて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する第6のステップと、を備
    え、 前記第3のステップにて取得した金額を、前記第1のス
    テップにて取得した通貨単位から前記第2のステップに
    て取得された通貨単位に所定のレートで変換する第7の
    ステップと、からなる為替仲介方法であって、 前記第7のステップにおける通貨単位の変換は、 (1)前記第5のステップにて前記第1のレートが取得
    された場合は、前記第1のレートを用いて、前記第3の
    ステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位から
    前記両替後の通貨単位に変換し、 (2)前記第5のステップにて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記第6のステップにて取得された為替レートにて
    両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記第3
    のステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用いて変
    換し、 (3)前記第5のステップにて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記第6のステップにて取得した為替レートにて両
    替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記第3
    のステップにて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用いて変
    換して両替し、更に前記両替後の金額に、前記為替レー
    トによって両替した場合の両替後の金額と前記第2のレ
    ートによる両替後の金額の差分の少なくとも一定割合の
    金額を加算することを特徴とする為替仲介方法。
  16. 【請求項16】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する両替前通貨単位取得機能と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得機能と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得機能と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得機能
    と、 前記両替金額取得機能にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得機能にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得機能にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換機能と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レート
    を取得する変換レート取得機能と、 前記両替日取得機能にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得機能と、を
    備え、 前記通貨単位変換機能は、 前記変換レート取得機能にて取得した変換レートによる
    両替後の金額が前記為替レート取得機能にて取得された
    為替レートによる両替後の金額より多い場合は、前記両
    替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて
    変換し、 前記変換レート取得機能にて取得した前記変換レートに
    よる両替後の金額が前記為替レート取得機能にて取得し
    た為替レートによる両替後の金額より少ない場合は、前
    記変換レートに前記為替レートと前記変換レートの差分
    の少なくとも一定割合を加算したレートを用いて前記両
    替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位に変換する機能をコンピュ
    ータに実現させる為替仲介プログラムを記憶したコンピ
    ュータが読みとり可能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する両替前通貨単位取得機能と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得機能と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得機能と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得機能
    と、 前記両替金額取得機能にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得機能にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得機能にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換機能と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ変換する際の変換レート
    を取得する変換レート取得機能と、 前記両替日取得機能にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得機能と、を
    備え、 前記通貨単位変換機能は、 前記変換レート取得機能にて取得した変換レートによる
    両替後の金額が前記為替レート取得機能にて取得された
    為替レートによる両替後の金額より多い場合は、前記両
    替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位に前記変換レートを用いて
    変換し、 前記変換レート取得機能にて取得した前記変換レートに
    よる両替後の金額が前記為替レート取得機能にて取得し
    た為替レートによる両替後の金額より少ない場合は、前
    記変換レートを用いて前記両替金額取得機能にて取得し
    た金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単
    位に変換して両替し、更に前記両替後の金額に、前記為
    替レートによって両替した場合の両替後の金額と前記変
    換レートによる両替後の金額の差分の少なくとも一定割
    合の金額を加算する機能をコンピュータに実現させる為
    替仲介プログラムを記憶したコンピュータが読みとり可
    能な記憶媒体。
  18. 【請求項18】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する両替前通貨単位取得機能と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得機能と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得機能と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得機能
    と、 前記両替金額取得機能にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得機能にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得機能にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換機能と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレート
    と、前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第
    2のレートの何れか一方を取得するレート取得機能と、 前記両替日取得機能にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得機能と、を
    備え、 前記通貨単位変換機能は、 (1)前記レート取得機能にて前記第1のレートが取得
    された場合は、前記第1のレートを用いて、前記両替金
    額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に変換し、 (2)前記レート取得機能にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得機能にて取得された為替レート
    にて両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記
    両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨
    単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用
    いて変換し、 (3)前記レート取得機能にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得機能にて取得した為替レートに
    て両替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記
    第2のレートに前記為替レートと前記第2のレートの差
    分の少なくとも一定割合を加算したレートを用いて前記
    両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨
    単位から前記両替後の通貨単位に変換する機能をコンピ
    ュータに実現させる為替仲介プログラムを記憶したコン
    ピュータが読みとり可能な記憶媒体。
  19. 【請求項19】 両替に係る資金の両替前の通貨単位を
    取得する両替前通貨単位取得機能と、 前記資金の両替後の通貨単位を取得する両替後通貨単位
    取得機能と、 両替に係る資金の金額を両替前の通貨単位にて取得する
    両替金額取得機能と、 前記資金を両替する両替日を取得する両替日取得機能
    と、 前記両替金額取得機能にて取得した金額を、前記両替前
    通貨単位取得機能にて取得した通貨単位から前記両替後
    通貨取得機能にて取得された通貨単位に所定のレートで
    変換する通貨単位変換機能と、 前記両替を希望する企業が選択した前記両替前の通貨単
    位から前記両替後の通貨単位へ両替する第1のレート
    と、前記第1のレートより両替後の金額が少なくなる第
    2のレートの何れか一方を取得するレート取得機能と、 前記両替日取得機能にて取得した両替日における金融市
    場での為替レートを取得する為替レート取得機能と、を
    備え、 前記通貨単位変換機能は、 (1)前記レート取得機能にて前記第1のレートが取得
    された場合は、前記第1のレートを用いて、前記両替金
    額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨単位か
    ら前記両替後の通貨単位に変換し、 (2)前記レート取得機能にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得機能にて取得された為替レート
    にて両替した場合の両替後の金額より多い場合は、前記
    両替金額取得機能にて取得した金額を前記両替前の通貨
    単位から前記両替後の通貨単位に前記第2のレートを用
    いて変換し、 (3)前記レート取得機能にて前記第2のレートが取得
    され、前記第2のレートにて両替した場合の両替後の金
    額が前記為替レート取得機能にて取得した為替レートに
    て両替した場合の両替後の金額より少ない場合は、前記
    変換レートを用いて前記両替金額取得機能にて取得した
    金額を前記両替前の通貨単位から前記両替後の通貨単位
    に変換して両替し、更に前記両替後の金額に、前記為替
    レートによって両替した場合の両替後の金額と前記変換
    レートによる両替後の金額の差分の少なくとも一定割合
    の金額を加算する機能をコンピュータに実現させる為替
    仲介プログラムを記憶したコンピュータが読みとり可能
    な記憶媒体。
  20. 【請求項20】 企業からの依頼による両替処理を行う
    両替サーバ・コンピュータであって、 企業より、両替金額を含む第1の通貨単位から第2の通
    貨単位への両替依頼を受信する受信手段と、 前記受信手段にて前記両替依頼を受信したときに設定さ
    れている為替レートと、実際に両替処理を行った為替レ
    ートの差額による両替金額に基づく利益額を計算する計
    算手段と、 当該利益額に基づく額を、当該企業に対し還元する還元
    手段と、 を具備したことを特徴とする両替サーバ・コンピュー
    タ。
  21. 【請求項21】 前記受信手段にて前記両替依頼を受信
    したときに設定されている為替レートと、前記両替処理
    を行うときの為替レートのうち、両替後の金額が多くな
    る方の為替レートに基づき、前記両替処理を行う両替実
    行手段を、更に具備したことを特徴とする請求項20に
    記載の両替サーバ・コンピュータ。
  22. 【請求項22】 前記第1の通貨単位から前記第2の通
    貨単位に両替する際に、少なくとも第3の通貨単位との
    両替を介して前記第1の通貨単位から前記第2の通貨単
    位へ両替を行う分割両替手段を更に具備したことを特徴
    とする請求項20に記載の両替サーバ・コンピュータ。
  23. 【請求項23】 企業からの依頼による両替処理を行う
    両替方法であって、 企業より、両替金額を含む第1の通貨単位から第2の通
    貨単位への両替依頼を取得する第1のステップと、 前記第1のステップにて前記両替依頼を取得したときに
    設定されている為替レートと、実際に両替処理を行った
    為替レートの差額による両替金額に基づく利益額を計算
    する第2のステップと、 前記第2のステップにて計算した当該利益額に基づく額
    を、当該企業に対し還元する第4のステップと、 から構成されたことを特徴とする両替方法。
  24. 【請求項24】 企業からの依頼による両替処理機能を
    両替サーバ・コンピュータで実現する両替サーバ・プロ
    グラムにであって、 企業より、両替金額を含む第1の通貨単位から第2の通
    貨単位への両替依頼を受信する受信機能と、 前記受信機能にて前記両替依頼を受信したときに設定さ
    れている為替レートと、実際に両替処理を行った為替レ
    ートの差額による両替金額に基づく利益額を計算する計
    算機能と、 当該利益額に基づく額を、当該企業に対し還元する還元
    機能と、 を両替サーバ・コンピュータで実現するための両替サー
    バ・プログラム。
  25. 【請求項25】 幹事企業に対し、両替処理を依頼する
    両替クライアント・コンピュータにであって、 幹事企業のサーバ・コンピュータに対し、両替金額を含
    む第1の通貨単位から第2の通貨単位への両替処理を依
    頼する依頼手段と、 前記依頼手段にて両替の依頼を行ったときに設定されて
    いる為替レートと両替処理を行った為替レートの差額に
    よる両替金額に基づいて算出した利益額に基づく額の還
    元を、当該サーバ・コンピュータから受ける還元受け手
    段と、 を具備したことを特徴とする両替クライアント・コンピ
    ュータ。
  26. 【請求項26】 幹事企業に対し、両替処理を依頼する
    両替依頼方法であって、 幹事企業のサーバ・コンピュータに対し、両替金額を含
    む第1の通貨単位から第2の通貨単位への両替処理を依
    頼する第1のステップと、 前記第1のステップにて両替の依頼を行ったときに設定
    されている為替レートと両替処理を行った為替レートの
    差額による両替金額に基づいて算出した利益額に基づく
    額の還元を、当該サーバ・コンピュータから受ける第2
    のステップと、から構成されたことを特徴とする両替依
    頼方法。
  27. 【請求項27】 幹事企業に対し、両替処理を依頼する
    両替依頼クライアント・プログラムであって、 幹事企業のサーバ・コンピュータに対し、両替金額を含
    む第1の通貨単位から第2の通貨単位への両替処理を依
    頼する依頼機能と、 前記依頼機能にて両替の依頼を行ったときに設定されて
    いる為替レートと両替処理を行った為替レートの差額に
    よる両替金額に基づいて算出した利益額に基づく額の還
    元を、当該サーバ・コンピュータから受ける還元受け機
    能と、 を両替依頼クライアント・コンピュータで実現するため
    の両替依頼プログラム。
  28. 【請求項28】 企業からの依頼による両替処理を行う
    両替サーバ・コンピュータにおいて、 為替のリスクをヘッジする通貨単位ペアを特定する特定
    手段と、 前記企業から両替元の第1の通貨単位、両替先の第2の
    通貨単位及び両替金額を取得する両替依頼取得手段と、 前記両替依頼取得手段にて取得した前記第1の通貨単位
    と前記第2の通貨単位のペアが前記特定手段にて特定さ
    れた通貨ペアに含まれているか否かを判断する判断手段
    と、 前記判断手段が、前記第1の通貨単位と前記第2の通貨
    単位のペアが前記特定手段にて特定された通貨単位ペア
    に含まれていないと判断した場合は、前記第1の通貨単
    位から前記第2の通貨単位への両替を、前記特定手段に
    て特定された通貨単位ペアに含まれる通貨単位のペアを
    介した両替に分割して両替する両替手段と、を具備した
    ことを特徴とする両替サーバ・コンピュータ。
  29. 【請求項29】 前記企業が両替を依頼したときに設定
    した為替レートと前記通貨単位ペアを両替した際の為替
    レートの差額から利益が生じた場合に、前記利益の一部
    を前記企業に還元する利益還元手段を更に具備したこと
    を特徴とする請求項28に記載の両替サーバ・コンピュ
    ータ。
  30. 【請求項30】 前記特定手段は、 通貨単位をベース通貨単位と従属通貨単位に区分する区
    分手段と、 前記区分手段にて従属通貨単位に区分された各従属通貨
    単位を前記ベース通貨単位のうち何れか1つに関連付け
    る関連付け手段と、 前記区分手段にて前記ベース通貨単位に区分された2つ
    の前記ベース通貨単位からか、又は、前記関連付け手段
    にて関連付けられた前記ベース通貨単位と前記従属通貨
    単位から前記通貨単位のペアを生成する通貨単位ペア生
    成手段と、 を更に具備したことを特徴とする請求項28に記載の両
    替サーバ・コンピュータ。
  31. 【請求項31】 企業からの依頼による両替処理を行う
    両替方法において、為替のリスクをヘッジする通貨単位
    ペアを特定する第1のステップと、 前記企業から両替元の第1の通貨単位、両替先の第2の
    通貨単位及び両替金額を取得する第2のステップと、 前記第2のステップにて取得した前記第1の通貨単位と
    前記第2の通貨単位のペアが前記第1のステップにて特
    定された通貨ペアに含まれているか否かを判断する第3
    のステップと、 前記第3のステップでの判断に従って前記第1の通貨単
    位を前記第2の通貨単位に両替する第4のステップと、
    を備え、 前記第3のステップにて、前記第1の通貨単位と前記第
    2の通貨単位のペアが前記第1のステップにて特定され
    た通貨単位ペアに含まれていないと判断された場合は、
    前記第1の通貨単位から前記第2の通貨単位への両替
    を、前記第1のステップにて特定された通貨単位ペアに
    含まれる通貨単位のペアを介した両替に分割して両替す
    る第4のステップと、 から構成されたことを特徴とする両替方法。
  32. 【請求項32】 前記第1のステップは、通貨単位をベ
    ース通貨単位と従属通貨単位に区分する第1aのステッ
    プと、 前記第1aのステップにて従属通貨単位に区分された各
    従属通貨単位を前記ベース通貨単位のうち何れか1つに
    関連付ける第1bのステップと、 前記第1aのステップにて、ベース通貨単位に区分され
    た2つのベース通貨単位から、又は前記第1bのステッ
    プにて、関連付けられたベース通貨単位と従属通貨単位
    から通貨単位ペアを生成する第1cのステップと、 から構成されていることを特徴とする請求項31に記載
    の両替方法。
  33. 【請求項33】 企業からの依頼による両替処理を行う
    両替サーバ・プログラムにおいて、 為替のリスクをヘッジする通貨単位ペアを特定する特定
    機能と、 前記企業から両替元の第1の通貨単位、両替先の第2の
    通貨単位及び両替金額を取得する両替依頼取得機能と、 前記両替依頼取得機能にて取得した前記第1の通貨単位
    と前記第2の通貨単位のペアが前記特定機能にて特定さ
    れた通貨ペアに含まれているか否かを判断する判断機能
    と、 前記判断機能が、前記第1の通貨単位と前記第2の通貨
    単位のペアが前記特定機能にて特定された通貨単位ペア
    に含まれていないと判断した場合は、前記第1の通貨単
    位から前記第2の通貨単位への両替を、前記特定機能に
    て特定された通貨単位ペアに含まれる通貨単位のペアを
    介した両替に分割して両替する両替機能と、を両替サー
    バ・コンピュータに実現させる両替サーバ・プログラ
    ム。
  34. 【請求項34】 前記特定機能は、 通貨単位をベース通貨単位と従属通貨単位に区分する区
    分機能と、 前記区分機能にて従属通貨単位に区分された各従属通貨
    単位を前記ベース通貨単位のうち何れか1つに関連付け
    る関連付け機能と、 前記区分機能にて前記ベース通貨単位に区分された2つ
    の前記ベース通貨単位から、又は、前記関連付け機能に
    て関連付けられた前記ベース通貨単位と前記従属通貨単
    位から前記通貨単位のペアを生成する通貨単位ペア生成
    機能と、 から構成されたことを特徴とする請求項33に記載の両
    替サーバ・プログラム。
  35. 【請求項35】 各顧客企業の口座の残高を通貨単位ご
    とに記録する記録手段と、 前記顧客企業の口座に振り込まれる資金の入金日、入金
    通貨単位、入金額を取得する入金情報取得手段と、 前記顧客企業の口座から他の企業に対して出金される資
    金の出金日、出金通貨単位、出金額、出金先企業を取得
    する出金情報取得手段と、を備え、 前記出金情報取得手段にて取得した出金先企業が他の顧
    客企業であり、前記入金情報取得手段にて取得した前記
    入金日と前記出金情報取得手段にて取得した前記出金日
    が同じであり、かつ、前記入金情報取得手段にて取得し
    た入金通貨単位と前記出金情報取得手段にて取得した出
    金通貨単位が同じ場合に、 前記記録手段は、前記顧客企業の前記口座に入金される
    前記入金額の少なくとも一部を前記他の顧客企業の口座
    残高に付け替えることによりネッティングを行うことを
    特徴とするネッティング装置。
  36. 【請求項36】 前記各顧客企業の口座の残高を通貨単
    位ごとに記録する第1のステップと、 前記顧客企業の口座に振り込まれる資金の入金日、入金
    通貨単位、入金額を取得する第2のステップと、 前記顧客企業の口座から他の企業に対して出金される資
    金の出金日、出金通貨単位、出金額、出金先企業を取得
    する第3のステップと、を備え、前記第3のステップに
    て取得した出金先企業が他の顧客企業であり、前記第2 のステップにて取得した前記入金日と前記第3のステッ
    プにて取得した前記出金日が同じであり、かつ、前記第
    2のステップにて取得した入金通貨単位と前記第3のス
    テップにて取得した出金通貨単位が同じ場合に、 前記顧客企業の前記口座に入金される前記入金額の少な
    くとも一部を前記他の顧客企業の口座残高に付け替える
    ことによりネッティングを行う第4のステップと、 から構成されてことを特徴とするネッティング方法。
  37. 【請求項37】 各顧客企業の口座の残高を通貨単位ご
    とに記録する記録機能と、 前記顧客企業の口座に振り込まれる資金の入金日、入金
    通貨単位、入金額を取得する入金情報取得機能と、 前記顧客企業の口座から他の企業に対して出金される資
    金の出金日、出金通貨単位、出金額、出金先企業を取得
    する出金情報取得機能と、を備え、 前記出金情報取得機能にて取得した出金先企業が他の顧
    客企業であり、前記入金情報取得機能にて取得した前記
    入金日と前記出金情報取得機能にて取得した前記出金日
    が同じであり、かつ、前記入金情報取得機能にて取得し
    た入金通貨単位と前記出金情報取得機能にて取得した出
    金通貨単位が同じ場合に、前記顧客企業の前記口座に入
    金される前記入金額の少なくとも一部を前記他の顧客企
    業の口座残高に付け替えるネッティング機能と、 をコンピュータで実現するネッティングプログラム。
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