WO2003067948A1

WO2003067948A1 - Equipement de radio communication

Info

Publication number: WO2003067948A1
Application number: PCT/JP2003/000169
Authority: WO
Inventors: Hidetoshi Fukuchi; Juichi Ino; Hidenori Shinohara
Original assignee: Nippon Sheet Glass Co., Ltd.
Priority date: 2002-02-07
Filing date: 2003-01-10
Publication date: 2003-08-14
Also published as: CN1628496A; CN100566518C; EP1476005A4; CA2475217A1; JP2003234581A; EP1476005A1; TW200400747A

Description

明細書無線通信機器技術分野

この発明は、キラキラとした高い光輝感を呈する外観を有する無線通信機器に関する。背景技術

無線通信機器として、たとえばトランシーバ一、コードレス電話または携帯情報端末（P D A) などが従来から市販されてきた。現在では、ブル一トゥースなどの無線ローカルエリアネットワーク（L A N) を利用した機器が販売されている。また、デジタル家電とインタ一ネットなどを結ぶ接点となる「ホームゲ一トウヱイ」などが現在検討されており、今後は家電製品を含む多くの電気製品がデジタル化され、それらの間で無線通信が可能になると予想される。

これらの無線通信機器は、電波を送受信して情報伝達を行うため、その構成部材、特に最大の構成部材である筐体には、電波障害を起こさないことが要求される。そのため、従来から金属製の筐体は敬遠され、樹脂製のものが一般的に使用されている。特に、無線通信機器の携帯化のために、筐体が小さくなり、アンテナ内蔵型の無線通信機器が増えていることから、筐体による電波障害の影響度は従来より大きくなつている。

また、無線通信機器が携帯されるようになれば、その意匠性が購入機器を選択する上で重要な判断要素となる。無線通信機器の意匠性を高めるため、その外観を成す構成部材に光沢顔料を含有させる場合がある。この光沢顔料は、各構成部材の樹脂組成物中にその成型前に予め配合され、または各構成部材の成型後に塗布される塗料中に配合されて、各構成部材の外表面に存在するように配合 '添加される。そして、光沢顔料が光を反射することにより、各構成部材はキラキラと輝く外観を呈する。ちなみに、光輝感を呈する外観を有する無線通信機器は、人の心理に機械的な印象を与えると思われ、外観が光輝感を呈さない機器と比べて売れ行きが好調なようである。この点において、無線通信機器の外観において光輝感は重要であり、その製品の売れ行きを左右するほどの影響力を有すると言える。

光沢顔料としては、フレーク状のアルミニウム粉末、二酸化チタンもしくは酸化鉄などの金属酸化物で被覆された雲母片粒子、グラフアイト片粒子または《—酸化鉄結晶粒子を主成分とする酸化鉄粒子などがよく知られている。

ところが、アルミニウム粉末などの金属紛体は、導電性および磁性を有し電波を遮蔽してしまうため、無線通信機器への利用には適さない。また、二酸化チタンなどで被覆された雲母片（パールマイ力）は、電波遮蔽性はないものの、表面平滑度が低いため光輝感（glitter) が不足し易く、さらに劈開性（cleavability) があるため、樹脂組成物または塗料への混練（knead) 中に粒子が砕けて、光輝感が一層低下するという問題がある。さらに、金属酸化物で被覆されたグラフアイト片粒子では、その外観にグラファイトの黒色が反映されるため、意匠的に利用できる範囲が限られるなどの問題があった。また、酸化鉄結晶粒子も褐色から黒色を呈すため、グラフアイト片粒子同様に意匠的に利用できる範囲が限られるなどの問題があった。

この発明は、以上のような問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、表面平滑度の高いガラスフレークなどをそのまま、またはその表面を金属もしくは金属酸化物で被覆して、樹脂組成物または塗料中に配合し、この樹脂組成物を筐体などの外観上目に付き易い構成部材に成型またはその構成部材の表面に塗膜成形することにより、電波障害を生じることなく、高い光輝感を呈する外観を有する無線通信機器を提供することにある。発明の開示

上記の目的を達成するために、本発明の第 1の態様によれば、ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を含有する樹脂組成物を成型した部材を含む無線通信機器が提供される。

本発明の第 1の態様において、前記樹脂組成物は、前記選択された材料を 5〜 3 0 重量％含有するものであることが好ましい。

上記の目的を達成するために、本発明の第 2の態様によれば、ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を含有する塗膜を備えた部材を含む無線通信機器が提供される。

上記の目的を達成するために、本発明の第 3の態様によれば、ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を、金属及び金属酸化物から成る群から選択された少なくとも一方で被覆した光輝性顔料を含有する樹脂組成物を成型した部材を含む無線通信機器が提供される。

本発明の第 3の態様において、前記光輝性顔料は、前記選択された材料を二酸化チ夕ンで被覆したものであることが好ましい。

本発明の第 3の態様において、二酸化チタンがルチル型のものであることが好ましい。

本発明の第 3の態様において、前記光輝性顔料は、前記選択された材料を厚さ 4 0 〜 3 0 0 n mの金属酸化物の薄膜で被覆したものであることが好ましい。

本発明の第 3の態様において、前記光輝性顔料は、前記選択された材料を厚さ 3 0 〜 2 0 0 n mの金属の薄膜で被覆したものであることが好ましい。

本発明の第 3の態様において、前記樹脂組成物は、前記金属酸化物で被覆した前記光輝性顔料を 1〜 3 0重量％含有するものであることが好ましい。

本発明の第 3の態様において、前記樹脂組成物は、前記金属で被覆した前記光輝性顔料を 1〜 2 0重量％含有するものであることが好ましい。

上記の目的を達成するために、本発明の第 4の態様によれば、ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を、金属及び金属酸化物から成る群から選択された少なくとも一方で被覆した光輝性顔料を含有する塗膜 00169

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を備えた部材を含む無線通信機器が提供される。図面の簡単な説明

図 1は、実施例 1における電磁波遮蔽機能の測定結果を示す図である。

図 2は、比較例 1における電磁波遮蔽機能の測定結果を示す図である。発明を実施するための最良の形態

以下、この発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限定するものではない。

ガラスフレークまたはシリカフレーク（以下、これらを「基材」と称する）は、絶縁体であり、電波遮蔽性がない。また、可視光域に吸収带を持たず、表面平滑度が極めて高い鱗片状紛体である。そのため、基材の表面で反射した光は、着色および散乱せず、反射する前の輝度がほぼそのまま維持される。さらに、この基材には劈開性がないので、樹脂組成物または塗料に配合 ·混練する際にも破砕され難い。した力 Sつて、基材をそのまま樹脂組成物または塗科中に配合，添加した場^"、その樹脂組成物または塗膜は、電波を遮蔽することなく、従来の光沢顔料を使用した場合と同等以上の光輝感を呈する。すなわち、この基材を含有する樹脂組成物を成型した構成部材、あるいはこの基材を含有する塗膜を備えた構成部材は、無線通信機器に求められる特性を充たしつつ、その意匠性を高めることができる。なお、シリカフレークとは、酸化ケィ素のみからなる鱗片状紛体を指す。

基材の形状は、平均粒径 5〜： 1 , 0 0 O m、かつ、平均厚さ 0 . 5〜 5 Ai mであることが好ましい。なお、平均粒径とは、平滑表面において最も長い径の平均である。この平均粒径が大きすぎる場合は、樹脂組成物または塗料に配合 ·混練する際に基材が破砕され易く、初期の粒径を維持することが困難になる。また、後述するように基材を金属または金属酸化物の薄膜で被覆する場合は、基材が破砕されることにより、金属または金属酸化物で被覆されていない破砕面が現れることになるので、反射光の光輝感が低下する問題もある。一方、小さすぎると、樹脂組成物または塗膜において基材がバラバラの方向を向き、反射光の方向もバラバラとなるので、反射光が散乱したようになり光輝感が低下する。また、基材の平均厚さが 0 . 5 m未満の場合は、強度が不足するため、樹脂組成物または塗膜中で基材が変形し平滑表面が湾曲して、その反射光が散乱し易い。一方、 5 mより厚くなると、基材の柔軟性が低下するため、樹脂組成物または塗料に配合 '混練する際に基材が破損し易い。

この基材を金属または金属酸化物の薄膜で被覆することにより、その表面で反射する光の輝度をさらに高めたり、反射光に金属色を付与したりすることができる（以下、基材を金属または金属酸化物で被覆したものを「光輝性顔料」と称する）。光輝性顔料は、表面平滑度の高い基材の表面にスパッタリング法または溶液析出法などにより金属または金属酸化物の薄膜を成形したものであるので、その表面は基材の表面状態がそのまま反映されて極めて平滑になる。さらに、光輝性顔料が金属酸化物の薄膜を備える場合は、基材の屈折率が 1 . 5前後であるのに対し、金属酸化物の屈折率が一般にそれより高いことから、光輝性顔料の表面において大気との屈折率差が大きくなり、この屈折率の差の増大によって反射が一層生じ易くなる。また、光輝性顔料が金属の薄膜を備えるものであれば、反射光はその金属特有の色を呈するようになる。薄膜を構成する金属は、特に限定されるものではないが、金、銀、ニッケル、銅、スズ、亜鉛またはこれらの合金が例示される。ただし、金属の薄膜が厚くなるほど、電波遮蔽性が顕著になるので、その厚さは 2 0 0 n m以下に抑える必要がある。一方、可視光を反射するためには、少なくとも 3 0 n mは必要である。

また、金属酸化物も、特に限定されるものではなく、たとえば二酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、インジウムをドープした酸化スズ（I T O) 、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ケィ素、酸化ジルコニウム、酸化ビスマス、酸化セリウムなどが挙げられる。中でも、ルチル型の二酸化チタンが好適である。ルチル型の二酸化チタンは、アナターゼ型よりも化学的安定性および屈折率が高く、代表的なもので屈折率は 2 . 7 0である。金属酸化物は、一般に絶縁体であり、一部が半導体である。したがって、金属酸化物で被覆した光輝性顔料によって、電波障害が発生することはない。また、金属酸化物はほぼ無色であるので、その反射光が着色されることはない。これは換言すれば、反射光が吸収されないこと、すなわち反射光が高い輝度を維持できることを意味する。金属酸化物の薄膜の厚さは、 4 0〜3 0. 0 n mが好ましい。 4 0 n m未満では、反射光の輝度を高める機能およびアルカリ成分の溶出防止機能が十分に発揮されない。一方、 3 0 0 n mを超えると、基材の柔軟性が損なわれるおそれがある。なお、金属酸化物の薄膜は、通常は透明であるから、薄膜の表面と基材の表面とで光を反射することになる。そのため、薄膜の表面で反射される光と基材の表面で反射される光とが干渉して、干渉色を呈する場合がある。干渉色を呈する条件は、この薄膜の厚さと屈折率との公知の関係式から導かれる。その関係式を充たしつつ、上記厚さの範囲に収まる金属酸ィ匕物の薄膜を成形してもよい。

基材がガラスフレークの場合、含有アル力リ成分が経時的にその表面から溶出することが知られている。このアルカリ成分の溶出により、接触する樹脂または塗料成分が劣化し、またガラスフレーク自身の表面平滑度も低下する。光輝性顔料であれば、金属または金属酸化物の薄膜がガラスフレークの全面を覆うため、このアル力リ成分の溶出が抑えられる。特に、金属酸化物の薄膜は、化学的耐久性が高く、アルカリ成分の溶出防止にとって有効である。

光輝性顔料としては、たとえば日本板硝子社製の光輝性顔料メタシャインシリーズが例示される。具体的には、ガラスフレーク表面にニッケルを無電解メツキしたメタシャインニッケルシリーズ（MC5480NS、 MC5230NS , MC5150NS、 MC5140NS、 MC5090NS、 MC5030NS、 MC5480NB、 MC5230NB、 MC5150NB、 MC5140NB、 MC5090NB、 MC5030NB、 MC1040NB , MC1020NB ) 、銀を無電解メツキしたメタシャインシルノ一シリーズ（ MC5480PS、 MC5230PS、 MC5150PS、 MC5140PS、 MC5090PS、 MC5030PS、 MC2080PS、 MC2040PS、 MC2025PS) 、金を無電解メツキしたメタシャインゴールドシリーズ、ルチル型二酸化チタンを被覆したメタシャインチタニアコートシリーズ（ MC5030RS、 MC5090RS、 MC5090RY、 MC5090RR、 MC5090RB、 MC5090RG、 MC1080RS、 MC1080RY、 MC1080RR、 MC1080RB、 MC1080RG、 MC1040RS、 MC1040RY、 MC1040RR、 MC1040RB 、 MC1040RG、 MC1020RS、 MC1020RY, MC1020RR、 MC1020RB、 MC1020RG) などである。これらを一種または二種以上混合して使用してもよい。

また、これら光輝性顔料は、耐水性と樹脂組成物および塗料への混練性とを高めるために、シリカまたはカップリング剤で表面処理したものでもよく、耐光性を向上させるために、紫外線吸収薄膜を成形したものでもよい。

塗料にガラスフレークまたはシリカフレークを配合する場合、その含有率は、塗料中の溶媒が除去され塗膜となったときの含有率で 5〜 3 0重量 9 が好ましい。また、樹脂組成物にガラスフレークまたはシリ力フレークを配合する場合も、同等の含有率とすることが好ましい。 5重量％未満の場合は、光輝感が不足し、一方 3 0重量％を超えると、樹脂成分の相対量が不足し、塗膜および樹脂組成物の一体性が損なわれる。また、金属酸化物の薄膜を備える光輝性顔料を樹脂組成物または塗膜に配合 ·添加する場合、その含有率は、溶媒を除去した状態で 1〜 3 0重量％が好ましい。この含有率が 1重量％よりも小さい場合は、光輝性が不足し易く、一方 3 0重量％を超えると、樹脂組成物または塗膜における樹脂成分の比率が相対的に低下し、これらの強度が損なわれるおそれがある。さらに好ましい含有率は、 5〜 1 5重量⁰ /₀である。

金属の薄膜を備える光輝性顔料を樹脂組成物または塗膜に配合 ·添加する場合、その含有率は、溶媒を除去した状態で 1〜 2 0重量％が好ましい。さらに、 5〜 1 5重量％が好適である。含有率が 1重量％より小さい場合は、光輝性が不足し、一方 2 0 重量％を超えると、光輝性顔料同士が接触するようになり、導電性または磁性が現れて電波透過性が損なわれるおそれがある。

樹脂組成物における樹脂成分または塗料における樹脂成分は、特にその種類を限定されるものではない。たとえば、熱硬化性樹脂としてアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フヱノール樹脂、尿素樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル一ウレタン硬化系樹脂、エポキシ—ポリエステル硬化系樹脂、ァクリルーポリエステル系樹脂、アクリル一ウレタン硬化系樹脂、アクリル一メラミン硬化系樹脂またはポリエステル —メラミン硬化系樹脂などが、熱可塑性樹脂としてポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、石油樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性フッ素樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂であれば、射出成形が可能なため.、複雑な形状の成型品を得ることができる。また、硬化剤としてボリイソシァネート、ァミン、ポリアミド、多塩基酸、酸無水物、ポリスルフィド、三フッ化ホゥ素酸、酸ジヒドラジドまたはイミダゾ一ルなどを使用することができる。さらに、樹脂組成物または塗膜には、上記基材および光輝性顔料以外に、導電性および磁性を持たない他の着色顔料を配合 ·添加してもよい。

このガラスフレーク、シリカフレークおよび Zまたは光輝性顔料を含有する塗膜および樹脂組成物は、電波を遮蔽することなく、反射光による高い光輝感を呈するので、筐体をはじめ無線通信機器の各構成部材として利用できる。

以下、実施例によりこの発明をさらに具体的に説明する。ただし、この発明は下記実施例に限定するものではない。

(実施例 1 )

無電解メツキ法によりニッケルで被覆したガラスフレーク（日本板硝子社製 M C 1 0 4 0 N B 平均粒径 4 0 m 平均厚さ 1 m ニッケル膜厚 1 0 0 n m) からなる光輝性顔料を、ウレタン系クリア塗料中に塗膜での含有率が 5重量％となるように練り込み、予め用意した厚さ 0 . 3 mmのポリエステルフィルムに、スプレーを用いて、平均膜厚 2 0 0 mとなるように塗料を塗布した。完全に乾燥したことを確認した後、 1 5 0 X 1 5 O mmの試験片に切り出し、アドバンテスト社製の T R— 1 7 3 0 1 Aと R 3 3 6 1 Aとを併用して試験片の電磁波遮蔽機能を測定した。この測定方法は、いわゆるシールド効果を、電磁波の発生源の違いにより、近傍電磁波における電界波および磁界波に対するシールド効果として評価する方法である。電磁波シールド効果（S E)は、通常シールド材がない空間の電界強度を E 0 (V /m)とすれば、シ —ルド材を配置した電界強度は E 1 (VZm)となり、

S E = 2 0 Xlog(E 0 /E 1 ) (dB )

で定義される。ただし、入射する電磁波は平面波であり、シールド材の大きさは無限に大きく、電磁波はシールド材に垂直に入射するものと仮定する。

周波数 0〜 1 , 0 0 0 MHz の範囲で測定した結果を図 1に示す。図 1より、この試験片は全く電磁波を遮蔽していないことが判る。すなわち、この光輝性顔料を含有する塗膜は、無線通信機器の塗膜として利用可能であると言える。さらに、通常の明るさの室内において、この試験片の光辉感を 5名の官能試験員に目視評価させた。その結果、いずれの官能試験員も下記比較例 1の試験片ょりも光輝感が髙いと評価した。

(比較例 1 )

実施例 1において、光輝性顔料の代わりに光沢顔料として市販されているアルミ二ゥムフレーク（東洋アルミニウム社製アルペースト 0 1 0 0 X 平均粒径 4 5 m 平均厚さ 0 . 3 / m)を使用した以外は同様にして、試験片を作成し、電磁波遮蔽機能を測定した。その測定結果を図 2に示す。

図 2より、この試験片は最大で 8 O dBのシールド効果を示すことが判る。これは、携带電話などで通信障害を生じるレベルである。また、 5名の官能試験員による光輝感の評価結果は、光輝感はあるものの、実施例 1の試験片と対比した場合には光輝感の差が明らかであるというものであつた。産業上の利用可能性

ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を含有する樹脂組成物を成型した部材を含む本発明の無線通信機器によれば、通信障害を生じることなく、光辉感に由来する高い意匠性を外観において備えることができる。

Claims

請求の範囲

I . ガラスフレーク及びシリ力フレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を含有する樹脂組成物を成型した部材を含む無線通信機器。

2 . 前記樹脂組成物は、前記選択された材料を 5〜 3 0重量％含有するものである請求の範囲第 1項記載の無線通信機器。

3 . ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を含有する塗膜を備えた部材を含む無線通信機器。

4 . 前記塗膜は、前記選択された材料を 5〜 3 0重量％含有するものである請求の範囲第 3項記載の無線通信機器。

5 . ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を、金属及び金属酸化物から成る群から選択された少なくとも一方で被覆した光輝性顔料を含有する樹脂組成物を成型した部材を含む無線通信機器。

6 . 前記光輝性顔料は、前記選択された材料を二酸化チタンで被覆したものである請求の範囲第 5項記載の無線通信機器。

7 . 前記二酸化チタンがルチル型である請求の範囲第 6項記載の無線通信機器。

8 . 前記光輝性顔料は、前記選択された材料を厚さ 4 0〜 3 0 0 n mの金属酸化物の薄膜で被覆したものである請求の範囲第 5項記載の無線通信機器。

9 . 前記光輝性顔料は、前記選択された材料を厚さ 3 0〜 2 0 0 n mの金属の薄膜で被覆したものである請求の範囲第 5項記載の無線通信機器。

1 0 . 前記樹脂組成物は、前記金属酸化物で被覆した前記光輝性顔料を 1〜 3 0重量％含有するものである請求の範囲第 5項記載の無線通信機器。

I I . 前記樹脂組成物は、前記金属で被覆した前記光輝性顔料を 1〜 2 0重量％含有するものである請求の範囲第 5項記載の無線通信機器。

1 2 . ガラスフレーク及びシリカフレークから成る群から選択された少なくとも一方の材料を、金属及び金属酸化物から成る群から選択された少なくとも一方で被覆した光輝性顔料を含有する塗膜を備えた部材を含む無線通信機器。

1 3 . 前記光輝性顔料は、前記選択された材料を二酸化チタンで被覆したものである請求の範囲第 1 2項記載の無線通信機器。

1 4 . 前記二酸化チタンがルチル型である請求の範囲第 1 3項記載の無線通信機器。

1 5 . 前記光輝性顔料は、前記選択された材料を厚さ 4 0〜 3 0 0 n mの金属酸化物の薄膜で被覆したものである請求の範囲第 1 2項記載の無線通信機器。

1 6 . 前記光輝性顔料は、前記選択された材料を厚さ 3 0〜 2 0 0 n mの金属の薄膜で被覆したものである請求の範囲第 1 2項記載の無線通信機器。

1 7 . 前記塗膜は、前記金属酸化物で被覆した前記光輝性顔料を 1〜 3 0重量％含有するものである請求の範囲第 1 2項記載の無線通信機器。

1 8 . 前記塗膜は、前記金属で被覆した前記光輝性顔料を 1〜 2 0重量％含有するものである請求の範囲第 1 2項記載の無線通信機器。