WO2003032665A1

WO2003032665A1 - Appareil de terminal de communication mobile presentant une fonction de reception gps, systeme de communication mobile cellulaire et son appareil de station de base

Info

Publication number: WO2003032665A1
Application number: PCT/JP2001/008800
Authority: WO
Inventors: Changming Zhou
Original assignee: Yozan Inc.
Priority date: 2001-10-05
Filing date: 2001-10-05
Publication date: 2003-04-17

Description

明細書

G P S受信機能付き移動通信端末装置、セルラー移動通信システムおよびその基地局装置技術分野

本発明は、 G F S (Global Positioning System) 受信機能を搭載したセルラ一移動通信端末装置、該端末装置を収容するセルラー移動通信システムおよびその基地局装置に関する。背景技術 '

近年、携帯電話や P H S (Personal Handyphone System) などのセルラ一移動通信システムにおいて、移動通信端末装置にその存在位置に応じた情報を提供する位置情報サービスが行われている。移動通信端末装置の存在位置を検出するためには、移動通信端末装置の位置登録情報を用いる方法もあるが、移動通信端末装置に G P S受信機を搭載することにより、 G F Sを利用したより高精度の位置検出を行うことができる。

一般に、 G P S受信機を用いて初めて測位する場合には、エリアの初期設定を行う必要がある。通常、移動しないまたは移動範囲が限定されている G P S受信機には、出荷時にエリアの初期設定が行なわれており、例えば、予め TYO (東京 ) に設定されている。しかしながら、異なる地域で使用する場合には、ユーザがエリアの初期設定を行う必要がある。また、前回の計測から大幅に（例えば、 30 0km以上）場所を移動した場合にもエリアの設定が必要である。さらに、最初に G P S受信機を使用するときには、エリアだけではなく、地域時差の設定やカレンダゃ時刻合わせも行なわなければならない。エリアの初期設定、地域時差の初期設定またはカレンダや時刻の合わせを行なわないと、 G P S衛星配置の予測ができず、測位できない場合がある。

また、 G P Sによる測位結果（緯度経度など）を地図とともに利用する場合には、測地系の設定も行うことが必要である。地図を作成する際、国や地域によつて準拠している地球楕円体が違い、また世界標準の測地系の位置に対してずれもあり、各国ではこれらをもとに地図上での緯度経度数値のふり方を決めて地図を作成している。例えば、日本の地図は、 " TOKYO測地系" で作成されている。一方、 GPS測位により得られる緯度経度は、 WGS84 (準拠楕円体は WGS84 楕円体を使用）による緯度軽度で計算される。 WGS84測地系のまま緯度経度を表示すると、例えば日本の地図（TOKYO測地系）上では位置がずれてしまう。従って、測位した結果（緯度経度など）を地図と合わせて表示する際、測地系を設定しなければならない。

このように GP S受信機を最初に使用するときなどには、ユーザが GP S受信に必要な情報の設定を行うことが必要であった。そのために、例えば GPS受信機にプリセット都市一覧表を記憶しておき、該一覧表を使用して設定を行うようにしていた。

第 7図は、 GFS受信機内に予め記憶されているプリセット都巿一覧表の例を示す図である、図示するように、プリセット都市一覧表には、代表的な各都市毎に、その国あるいは地域名、コード、時差情報、その都市の緯度と経度、その国あるいは地域で採用されている測地系名が記憶されている。

第 8図は、従来の GP S受信機においてエリア等の設定を行っているときの様子を示す図であり、 1 1は〇？3受信機本体、 12は表示部、 13はキー操作部、 14はアンテナを示す。図示するように、表示部 12に前記プリセット都市一覧表の都市名を表示し、ユーザがキー操作部 13を操作して、 0? 受信機1 1 の現在位置に対応する都市を選択する。これにより前記プリセット都市一覧表の選択された都市の時差情報、緯度経度、測地系名などが GFS受信機に設定されるようにしていた。また、時刻やカレンダデ一夕の設定もユーザが行っていた。このように、従来は、 GPS受信機を初めて使用する際、ユーザが手動で上記のような設定を行なわなければならず、非常に面倒であった。

そこで、本発明は、 GPS受信機能を搭載した移動通信端末装置において、前記 GPS受信機能の各種初期設定を自動的に行うことのできる移動通信端末装置、該移動通信端末装置を収容するセルラー移動通信システムおよびその基地局装置を提供することを目的としている。発明の開示

本発明の G P S受信機能付き移動通信端末装置は、自装置内に、当該セルラ一移動通信システム内の全基地局の設置場所に関する情報を記憶する基地局データベースと、自局が属するセルあるいは基地局の情報に基づいて前記基地局デ一夕ベースを参照してその基地局の設置場所に関する情報を読み出し、該情報に基づいて G P S受信に必要な情報を G P S受信機能部に設定する手段を有する。ここで、前記基地局データベースに基地局が存在するあるいは基地局に近接する都市名が記憶されている場合には、各都市毎にその位置情報、時差情報、測地系名の情報などを記憶している都市一覧表を参照して、対応する情報を G P S受信機能部に設定する。また、前記基地局データベースに各基地局毎の位置情報、時差情報、測地系名の情報などを記憶している場合には、その基地局に対応する情報を読み出して、 G P S受信機能部に設定する。さらに、前記基地局データべ —スの内容を更新することができるようにしている。

また、本発明のセルラ一移動通信システムは、各基地局に前記基地局デ一夕べ —スの内容のうちその基地局に関する情報を記憶しておき、 G P S受信機能付き移動通信端末装置に対し、その情報を報知する。 G F S受信機能付き移動通信端末装置は、基地局から報知された情報に基づいて G P S受信に必要な情報を G P S受信機能部に設定する。

さらに、本発明の他のセルラ一移動通信システムは、各基地局に接続されたネットワーク上に、全基地局についての前記基地局データベースを設け、移動通信端末装置からの要求を受けた基地局が該基地局デ一夕ベースから自局に関する情報を読み出して、移動通信端末装置に報知する。前記情報を報知された移動通信端末装置では、該情報に基づいて G F S受信に必要な情報を G P S受信機能部に設定する。

さらにまた、本発明のセルラー移動通信システムにおける基地局装置は、前記基地局データベースの内容のうち自局に関する情報を記憶する手段と、該記憶手段の記憶内容を G P S受信機能付き移動通信端末装置に報知する手段とを有するさらにまた、本発明の他の G P S受信機能付き移動通信端末装置は、移動通信端末機能部の有する時計機能部の出力を用いて、 G F S受信に必要なカレンダおよび時刻の初期設定を行う手段を有する。

さらにまた、本発明のさらに他の G P S受信機能付き移動通信端末装置は、自局属する基地局の設置場所に関する情報を記憶する不揮発性記憶手段を有し、移動通信機能部に電源が投入されていないときであっても、該不揮発性記憶手段の記憶内容に基づいて G P S受信に必要な情報を G P S受信機能部に設定する手段を有する。

これらにより、最初に G P S受信機能を動作させるとき、あるいは、前回の測定から大幅に移動した位置で G P S受信を行う時に、自動的に G P S受信のための設定を行うことができ、煩雑な操作からユーザを解放することができる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の G P S受信機能付き移動通信端末装置が用いられるセルラ一移動通信システムの全体構成を示す図である。

第 2図は、本発明の G P S受信機能付き移動通信端末装置の第 1の実施の形態のブロック構成を示す図である。

第 3図は、プリセッ卜都市一覧表を利用する場合の基地局データベースの例を示す図である。

第 4図は、プリセット都市一覧表を用いない場合の基地局デ一夕ベースの例を示す図である。

第 5図は、本発明の他の実施の形態における G P S受信機能付き移動通信端末装置および基地局装置のブロック構成を示す図である。

第 6図は、本発明の G P S受信機能付き移動通信端末装置のさらに他の実施の形態のブロック構成を示す図である。

第 7図は、従来の G P S受信機に記憶されているプリセット都巿一覧表の一例を示す図である。

第 8図は、従来の G P S受信機におけるエリア選択設定画面の例を示す図である。発明を実施するための最良の形態

第 1図は、本発明の G P S受信機能付き移動通信端末装置が使用されるセルラ —移動通信システムの全体構成を示す図である。この図において、 1は本発明の GPS受信機能付き移動通信端末装置、 2は基地局であり、ここでは 3つの基地局 2 a〜2 cを示している。また、 3 a〜3 cは各基地局 2 a〜2 cのサ一ビスエリアであるセル、 4は各基地局 2を統括するとともにネッ卜ワークに接続する基地局制御装置、 5は GPS衛星である。 GPS受信機能付き移動通信端末装置 1は移動通信用の送受信機とともに G P S受信機能部も搭載しており、その属する基地局 2と通信することができると同時に、複数（4個以上）の GPS衛星 5 からの信号を受信し、位置測定を行うことができる。

本発明においては、セルラー移動通信システムの基地局に関する位置情報や時差情報、測地系名などの情報を記憶するデータベースを設け、上記 GPS受信機能付き移動通信端末装置 1の前記セルラー移動通信システムにおける通信状態、具体的には、移動通信端末装置 1が属しているセルあるいは基地局に関する情報を用いて前記データベースを参照することにより、 G P S受信のために必要な情報を取得し、 GPS受信機能部に対して必要な設定を行うようにしている。これにより、 GP S受信機能部を最初に使用するときや前回の測位から大幅に位置を移動したときに必要な設定処理を自動的に行うことが可能となる。

このような本発明の G P S受信機能付き移動通信端末装置 1の第 1の実施の形態について説明する。第 2図は、本発明の GPS受信機能付き移動通信端末装置 1の第 1の実施の形態の構成を示すブロック図である。この図において、 101 は前述した複数の GPS衛星 5からの信号を受信するための GF Sアンテナ、 1 02は前記 G P S衛星 5から受信した信号に基づいて位置を測定する G F S受信部、 103は測定した位置情報を表示する位置表示部、 104は前記 G P S受信部 102に対し前述した各種設定を行うための GPS受信設定部であり、これらにより GPS受信機能部が構成される。ここで、この実施の形態においては、前記 GPS受信設定部 104中に、前述した従来の GPS受信機と同様に、前記第 7図に示したようなプリセット都市一覧表が記憶されている。また、 1 0 5は前記基地局 2と通信するための通信アンテナ、 1 0 6は送信部、 1 0 7は受信部、 1 0 8は送受信制御部であり、これらによりセルラ一移動通信システムにおける移動通信端末部が構成されている。

さらに、 1 0 9は基地局データべ一ス、 1 1 0は外部入力端子、 1 1 1はデー夕ベース更新制御部、 1 1 2はデータベース照合部である。この実施の形態の移動通信端末装置 1においては、基地局データべ一ス 1 0 9に基地局都市対応表が記憶されている。

第 3図は、基地局データべ一ス 1 0 9に記憶されている基地局都市対応表の内容の一例を示す図である。この図に示すように、このセルラ一移動通信システムに属する全ての基地局について、各基地局の識別番号（基地局 I D) 対応に、その基地局が存在するあるいはそれに近接する都市名（隣接都市名）が記憶されている。ここで、この都市名は、前記プリセット都市一覧表に記憶されている都市名である。なお、基地局 I D対応ではなく、セル番号対応に隣接都市名を記憶するようにしてもよい。

このように構成された G P S受信機能付き移動通信端末装置 1において、前記アンテナ 1 0 5、送信部 1 0 6、受信部 1 0 7、送受信制御部 1 0 8を有するセルラー移動通信端末部は、通常のセルラー移動通信端末装置と同様に動作するものであり、電源投入時にセルサーチを行い、受信レベルが最大の着呼制御チヤネル（P— C H) を捕捉し、そのセル番号あるいは基地局 I Dを知る。そして、そのセル番号あるいは基地局 I Dが記憶している情報と異なっているときは、位置登録動作を行い、記憶している情報を更新する。前記データベース照合部 1 1 2 において、このようにセルサーチや位置登録機能により得られた自局の属するセルの情報（基地局 I Dあるいはセル番号）を用いて前記基地局データベース 1 0 9を参照し、自局が現在属しているセルあるいは基地局に対応する隣接都市名を取得し、該都市名情報を前記 G F S受信設定部 1 0 4に出力する。前記 G P S受信設定部 1 0 4は、この都市名情報に基づいて前記プリセッ卜都市一覧表を参照し、その都市に対応する G P S受信に必要な情報（緯度経度、時差、測地系名など）を読み出して前記 G P S受信部 1 0 2に設定する。これにより、移動通信端末部から得られたセル番号あるいは基地局 I Dに基づいて位置情報などの G P S 受信に必要な情報を前記 G P S受信部 1 0 2に自動的に設定することができる。また、通常、移動通信端末装置 1の移動通信端末機能部は図示しない時計機能部によるカレンダおよび時刻表示機能を有しており、このカレンダ情報および時刻情報も、前記 G P S受信部設定部 1 0 4を介して、前記 G P S受信部 1 0 2に初期設定することができる。

なお、セルラー移動通信システムにおける基地局の増設などにより、前記基地局デ一夕べ一ス 1 0 9の内容を変更することが必要となる場合がある。このような場合には、基地局 2から制御チャネルなどを介して、前記基地局デ一夕ベース 1 0 9の更新情報を各移動通信端末装置 1に報知することにより、該更新情報を前記送受信制御部 1 0 8から前記データベース更新制御部 1 1 1に供給して、前記基地局データベース 1 0 9の内容を更新することができる。また、外部入力端子 1 1 0を介して汎用コンピュータなどから更新情報をデータべ一ス更新制御部 1 1 1に入力し、基地局データべ一ス 1 0 9を更新することもできる。さらに、セルラー移動通信システム以外のワイヤレス通信手段により基地局データベース 1 0 9を更新することもできる。

このように、この実施の形態によれば、各 G F S受信機能付き移動通信端末装置に全基地局あるいは全セルについてそれらが存在するあるいはそれらに近接する隣接都市名を格納した基地局都市対応表を記憶しているため、セルラー移動通信端末装置のセルサーチ機能あるいは位置登録機能により取得される基地局 I D あるいはセル番号などの情報から対応する隣接都市名を得ることができ、それを用いてプリセット都市一覧表から対応する位置情報、時差情報、測地系名などの G P S受信に必要な情報を G F S受信機能部に設定することができる。また、力レンダゃ時刻の設定についても、携帯電話機などの移動通信端末装置が有している時計機能を用いて自動的に G P S受信機能部に設定することができる。したがつて、 G P S受信機能部の初期設定あるいは大幅な位置の移動があつたときの位置設定を自動的に行うことができ、ユーザは煩雑な設定操作を行うことが不要となる。また、位置設定をし忘れて測位ができないといった状況を防止することができる。

上述した実施の形態においては、前記 G P S受信設定部 1 0 4内に前述したプリセット都市一覧表を記憶していたが、各基地局対応にその位置情報や時差情報、測地系名などの情報を格納した表を前記基地局データベース 1 0 9に記憶するようにしてもよい。この場合には、前記 G P S受信設定部 1 0 4に前述したプリセット都市一覧表を記憶する必要はない。

第 4図は、この実施の形態における基地局データベース 1 0 9に記憶されている情報を示す図である。この図に示すように、セルラー移動通信システムにおける全基地局について、各基地局の番号（基地局 I D ) 対応に G P S受信の設定に必要な情報（時差、緯度、経度、測地系名、国 ·地域情報など）が記憶されている。この場合には、前記データベース照合部 1 1 2は基地局データべ一ス 1 0 9 から自局が属している基地局に対応する情報を読み出して、前記 G F S受信設定部 1 0 4に供給し、 G P S受信設定部 1 0 4は、データベース照合部 1 1 2から受け取った情報を G F S受信部 1 0 2に設定する。

この実施の形態の場合には、前記第 3図に示した基地局都市対応表を記憶している実施の形態の場合と比較してデ一夕ベースのデ一夕量が大きくなるが、精度のより良い設定が可能となるため、衛星の捕捉時間の短縮化に役立つ。

上述した 2つの実施の形態においては、各 G P S受信機能付き移動通信端末装置 1内に全基地局についての位置情報などを格納した基地局データベースを記憶するようにしていた。次に、基地局あるいは基地局に接続されたネットワーク側に基地局データベースを持たせ、移動通信端末装置で必要とされる記憶容量を少なくした本発明のさらに他の実施の形態について説明する。

第 5図は、各基地局 2に前述した基地局デ一夕ベースを持たせるようにした実施の形態の構成を示す図であり、 1は G P S受信機能付き移動通信端末装置、 2 は基地局である。移動通信端末装置 1において、前記第 2図と同一の構成要素には同一の番号を付し、説明の重複を避ける。また、基地局 2において、 2 0 1は基地局アンテナ、 2 0 2は基地局受信部、 2 0 3は基地局送信部、 2 0 4は基地局送受信制御部、 2 0 5は基地局データベースである。

この図に示すように、この実施の形態においては、移動通信端末装置 1には前述した基地局デ一夕べ一ス 1 0 9、外部入力端子 1 1 0、データべ一ス更新制御' 部 1 1 1およびデータべ一ス照合部 1 1 2は設けられておらず、前記送受信制御部 1 0 8から前記 G P S受信設定部 1 0 4に対し、 G P S受信に必要な情報が供給され、設定処理が行われるようになされている。また、各基地局 2には、基地局データベース 2 0 5が設けられている。この基地局データベース 2 0 5には、この基地局 2に対応する基地局データベースの関連情報、すなわち、前記第 4図に示した基地局データベースの記憶内容のうち、自局に対応する行の G P S受信に必要な情報（時差情報、緯度、経度、測地系名、国 ·地域情報など）が記憶されている。

移動通信端末装置 1は、 G P S受信機能部を動作させるときに、その属する基地局 2に対して、 G P S受信に必要な情報を要求する。これに応じて、当該基地局 2は、前記基地局デ一夕べ一ス 2 0 5に記憶されている自局に関する G P S受信に必要な情報（時差情報、緯度、経度、測地系名など）を、ダウンリンクの共通チャネルあるいはその移動通信端末装置に対する個別チャネルを介して、その移動通信端末装置 1に対して報知する。移動通信端末装置 1では、基地局 2から報知された情報を送受信制御部 1 0 8から G P S受信設定部 1 0 4に供給し、これにより、 G P S受信部 1 0 2の設定が行われる。なお、カレンダや時刻の情報は、図示しない時計部から G P S受信設定部 1 0 4に供給され、 G P S受信部 1 0 2に設定される。

上記においては、時差情報、緯度経度の位置情報、測地系名などを基地局 2から報知するようにしたが、基地局 2の基地局データベース 2 0 5に前記第 3図に示した基地局都市一覧表における自局に対応する隣接都市名を記憶するようにし、移動通信端末装置 1に対して隣接都市名を報知するようにしてもよい。この場合には、移動通信端末装置 1に記憶されている前記プリセット都巿一覧表を参照して G P S受信に必要な情報が設定される。

また、上記においては、移動通信端末装置からの要求に応じて基地局の位置情報等を送信するようにしたが、移動通信端末装置からの要求にかかわらず共通チャネルなどを介して周期的に送信するようにしてもよい。

さらに、上記においては、各基地局 2に基地局デ一夕べ一スのその基地局の関連情報を記憶するようにしたが、基地局制御装置 4や各基地局 2に接続されたネットワーク上に基地局データベースを設け、前記移動通信端末装置 1から要求があつたときに、当該基地局 2あるいは基地局制御装置 4が必要な情報を基地局デ一夕ベースから読み出して、基地局 2経由で移動通信端末装置 1に報知するようにしてもよい。このときに、該基地局データベースに記憶する情報としては、前述した各基地局に近接した都市名の情報であってもよいし、あるいは、各基地局毎に、その設置場所の位置情報、時差情報、測地系名の情報を記憶するようにしても良い。

このように、この実施の形態によれば、各移動通信端末装置 1に基地局データベースを記憶させる必要がなく、移動通信端末装置 1の構成を簡素化することが可能となる。

上述した各実施の形態においては、 G P S受信部 1 0 2に対する設定を行う時には、セルラー移動通信端末部の電源が投入されていることが必要であった。そこで、セルラー移動通信端末の電源オフ時に G P S受信部のみに電源を投入して G P S受信機能のみを使用する場合でも、上述のような G P S受信に関する各種初期設定を行うことができるようにした本発明の G F S受信機能付き移動通信端末装置のさらに他の実施の形態について、図 6を参照して説明する。

図 6において、前記図 2と同一の構成要素には、同一の番号を付し、説明を省略する。前記図 2と図 6とを比較すると明らかなように、この実施の形態においては、前記デ一夕べ一ス照合部 1 1 2と前記 G P S受信設定部 1 0 4とに接続された E E P R OM等の不揮発性記憶装置 1 2 0が設けられている。前述の場合と同様に、前記セルラー移動通信端末部の送受信制御部 1 0 8は、セルサーチや位置登録機能により、その属するセルあるいは基地局が変更される毎に、新たに所属することとなったセルあるいは基地局の情報を取得する。データベース照合部 1 1 2は前記送受信制御部 1 0 8からの情報に基づいて前記基地局データベース 1 0 9を参照して対応する隣接都市名の情報あるいはその基地局の時差、緯度、経度、測地系名、国 ·地域情報などを取得し、これを前記不揮発性記憶装置 1 2 0に書き込む。これにより、この G P S受信機能付き移動通信端末装置の電源がオフとされる直前に接続していた基地局の隣接都市名情報あるいはその基地局に関する G P S受信の設定に必要な情報が、不揮発性記憶装置 1 2 0内に保存されることとなる。従って、セルラー移動通信端末部の電源は投入されず、 G P S受信機能部のみに電源が投入されたときであっても、 G F S受信設定部 1 0 4は前記不揮発性記憶装置 1 2 0から該不揮発性記憶装置 1 2 0に保存されている直前の隣接都市名情報あるいは直前の基地局に対応する G F S受信の設定に必要な情報を読み出して、〇？3受信部1 0 2に設定することが可能となる。

なお、前記図 4に示した表においては、時差情報、緯度経度の位置情報、測地系名などを記憶していたが、これに限られることはなく、例えば、 WGS84測地系を使用している国又は地域において使用される場合には、その項目を省略することができる。また、緯度経度に加え、標高のデ一夕を含ませるようにしてもよい。産業上の利用の可能性

本発明によれば、 G P S受信機能付き移動通信端末装置において、 G P S受信機能部を動作させるときに、煩雑な初期設定や位置設定をユーザが行うことが不要となり、操作性のよい G P S受信機能付き移動通信端末装置を提供することができる。さらに、 G F S受信のための衛星捕捉の時間も短縮化することができる

Claims

請求の範囲

1 . セルラー移動通信システムの移動通信端末機能部と G F S受信機能部を有する移動通信端末装置であつて、

前記セルラー移動通信システムに属する全基地局についてその設置場所に関する情報を格納した基地局データベースと、

前記セルラー移動通信システムにおける自局の属するセルについての情報と前記基地局デ一夕ベースの情報とを照合することにより、 G P S受信に必要な情報を前記 G P S受信機能部に設定する手段と

を有することを特徴とする G P S受信機能付き移動通信端末装置。

2 . 前記基地局データベースは、前記設置場所に関する情報として、前記セルラ一移動通信システムの各基地局あるいは各セルが存在する又はそれらに近接する都市名を記憶するものであり、

前記設定する手段は、前記各都市毎にその位置情報を含む G P S受信に必要な情報を記憶した都市一覧表を有し、前記基地局データベースから読み出された都市名に基づき、前記都市一覧表から対応する G P S受信に必要な情報を読み出して、前記 G P S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の G P S受信機能付き移動通信端末装置。

3 . 前記基地局データベースは、前記設置場所に関する情報として、前記セルラ一移動通信システムの各基地局あるいは各セル毎に、当該基地局の設置場所の位置情報を含む G P S受信に必要な情報を記憶するものであり、

前記設定する手段は、自局の属するセルの情報に基づいて前記基地局データべースから、当該基地局に関する G P S受信に必要な情報を読み出して、前記 G P S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の G P S受信機能付き移動通信端末装置。

4. 前記 G P S受信に必要な情報には、さらに、時差情報あるいは測地系情報の少なくとも一方が含まれていることを特徴とする請求の範囲第 2項あるいは第 3 項記載の G P S受信機能付き移動通信端末装置。

5 . 前記基地局データベースを更新する手段を有することを特徴とする請求の範囲第 1項記載の G P S受信機能付き移動通信端末装置。

6 . 複数の基地局と移動通信端末装置を含むセルラ一移動通信システムであって各基地局は、自局の設置場所に関する情報を記憶する手段と、該自局の設置場所に関する情報を移動通信端末装置に対して報知する手段とを有しており、前記移動通信端末装置は、移動通信端末機能部と、 G P S受信機能部と、前記移動通信端末機能部により自局の属する基地局から受信した前記設置場所に関する情報に基づいて前記 G P S受信機能部に G P S受信に必要な情報を設定する手段とを有することを特徴とするセルラー移動通信システム。

7 . 前記設置場所に関する情報は、その基地局が存在するあるいはその基地局に近接する都市名の情報であり、

前記移動通信端末装置における設定する手段は、前記各都市毎にその位置情報を含む G P S受信に必要な情報を記憶した都市一覧表を有し、前記基地局から受信した都市名の情報に基づき、前記都市一覧表から対応する G P S受信に必要な情報を読み出して、前記 G P S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 6項記載のセルラー移動通信システム。

8 . 前記設置場所に関する情報は、その基地局の設置場所の位置情報を含む G P S受信に必要な情報であり、

前記移動通信端末装置における設定する手段は、前記基地局から受信した G P S受信に必要な情報を前記 G P S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 6項に記載のセルラ一移動通信システム。

9 . 前記 G P S受信に必要な情報には、さらに、時差情報あるいは測地系情報の少なくとも一方が含まれていることを特徴とする請求の範囲第 7項あるいは第 8 項記載のセルラー移動通信システム。

1 0 . 複数の基地局と移動通信端末装置を含むセルラー移動通信システムであつて、

各基地局が接続されるネットワーク上に、そのセルラー移動通信システムに含まれる全基地局についてその設置場所に関する情報を格納した基地局デ一夕べ一スを有し、

前記基地局は、移動通信端末装置からの要求に基づいて、前記基地局デ一夕べースから自局の設置場所に関する情報を読み出して、当該移動通信端末装置に報知する手段を有し、

前記移動通信端末装置は、移動通信端末機能部と、 G P S受信機能部と、前記基地局から受信したその基地局の設置場所に関する情報に基づいて前記 G P S受信機能部に G P S受信に必要な情報を設定する手段とを有することを特徴とするセルラー移動通信システム。

1 1 . 前記基地局データべ一スは、前記設置場所に関する情報として、前記セルラ一移動通信システムの各基地局が存在するあるいはそれに近接する都市名を記憶するものであり、

前記移動通信端末装置における設定する手段は、各都市毎にその位置情報を含む G P S受信に必要な情報を記憶した都市一覧表を有し、前記基地局から受信したその基地局に近接する都市名の情報に基づいて、前記都市一覧表から対応する G P S受信に必要な情報を読みだして、前記 G P S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 1 0項記載のセルラー移動通信システム。

1 2 . 前記基地局データベースは、前記設置場所に関する情報として、前記セルラー移動通信システムの各基地局毎にその設置場所の位置情報を含む G P S受信に必要な情報を記憶するものであり、前記移動通信端末装置における設定する手段は、前記基地局から受信したその基地局に対応する G P S受信に必要な情報を前記 G F S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 10項記載のセルラー移動通信システム

13. 前記 GPS受信に必要な情報には、さらに、時差情報あるいは測地系情報の少なくとも一方が含まれていることを特徴とする請求の範囲第 1 1項あるいは第 12項記載のセルラー移動通信システム。

14. GPS受信機能付き移動通信端末装置を収容するセルラー移動通信端末システムにおける基地局装置であって、

自局の設置場所に関する情報を記憶する手段と、

該自局の設置場所に関する情報を前記 GP S受信機能付き移動通信端末装置に対して報知する手段

を有することを特徴とするセルラー移動通信端末システムにおける基地局装置

15. 前記基地局の設置場所に関する情報は、その基地局が存在するあるいはその基地局に近接する都市名の情報であることを特徴とする請求の範囲第 14項記載のセルラー移動通信端末システムにおける基地局装置。

16. 前記基地局の設置場所に関する情報は、その基地局の設置場所の位置情報を含む GPS受信に必要な情報であることを特徴とする請求の範囲第 14項記載のセルラー移動通信端末システムにおける基地局装置。

17. 前記 GPS受信に必要な情報には、さらに、時差情報あるいは測地系情報の少なくとも一方が含まれていることを特徴とする請求の範囲第 15項あるいは第 16項記載のセルラー移動通信システムにおける基地局装置。

18. セルラー移動通信システムの移動通信端末機能部と GFS受信機能部を有する移動通信端末装置であつて、

前記移動通信端末機能部は時計機能部を有しており、

該時計機能部の出力を用いて、前記 GPS受信機能部に対し、 GPS受信に必要なカレンダおよび時刻の初期設定を行う手段を有することを特徴とする GPS 受信機能付き移動通信端末装置。

19. セルラー移動通信システムの移動通信端末機能部と GPS受信機能部を有する移動通信端末装置であつて、

前記セルラー移動通信システムにおける自局の属する基地局の設置場所に関する情報を記憶する不揮発性記憶手段と、

前記不揮発性記憶手段に記憶されている基地局の設置場所に関する情報を読み出し、該情報に基づいて G P S受信に必要な情報を前記 G P S受信機能部に設定する手段とを有することを特徴とする GPS受信機能付き移動通信端末装置。

20. 前記不揮発性記憶手段の記憶内容を、自局の属する基地局あるいはセルが変更される毎に更新する手段を有し、

前記 G P S受信機能部に設定する手段は、前記移動通信端末機能部に電源が投入されていないときであっても、前記不揮発性記憶手段から前記 GPS受信に必要な情報を読み出して前記 G P S受信機能部に設定するものであることを特徴とする請求の範囲第 19項記載の G P S受信機能付き移動通信端末装置。