WO2002097634A1

WO2002097634A1 - File delivery system, file delivery server apparatus, and reception client apparatus

Info

Publication number: WO2002097634A1
Application number: PCT/JP2002/005270
Authority: WO
Inventors: Akio Uesugi; Tetsuro Morimoto; Teruki Niki
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2001-05-31
Filing date: 2002-05-30
Publication date: 2002-12-05
Also published as: CN1463401A; JP2002359641A; US20040205071A1; EP1398705A1

Description

明細書ファイル配信システム、ファイル配信サーバ装置及ぴ受信クライアント

技術分野

本発明は、ファイル配信システムにおいて下りデータ経路にマルチキヤストを使用して多数受信拠点への高速同報性を備え、上りデータ経路を併用することで配信の確実性を備えようとするファイル配信サーバ装置、受信クライアント装置、及びファイル配信システムに関する。背景技術

これまでのファイル配信システムとしては、例えば特開平 8 — 5 6 2 2 1号公報に記載されたものが知られている。このシステムでは無線回線を介してコネクションレス型通信プロトコルで同報配信を行い、一部情報の抜けを検出して通信ネットワークを介してコネクション型通信プ口トコルで再送要求を送出する。

また、特開平 1 1 一 1 7 7 4 7 7号公報に記載のシステムでは、受信したデータプロックをチェックして情報の抜けを検出し、一定時間後に再送要求を送出する。

しかしながら上記公報でのファイル配信システムによる場合は、第 1 に、再送サーバ、送達確認サーバを含む送出設備のメンテナンス、テストのために、ファイル配信システムを運用しながら再送サーバ、送達確認サーバを切り替ることができない。

第 2 に、再送サーバ、送達確認サーバを含む送出設備の障害時に、実行中のファイル配信を中断せずに再送サーバ、送達確認サーバを予備に切り替ることができない。

第 3 に、受信サーバ装置数の増加と配信対象ファイルのサイズの増加に伴い送達確認、及び再送要求の発生頻度が増加するため、受信拠点数の上限と配信フアイルサイズの上限に備えて再送要求あるいは送達確認の送信を固定的に長い時間に分散させることで上り回線、再送サーバおよび送達確認サーバが処理可能な発生頻度に抑えると、受信クライアント装置が少ない、あるいは配信対象ファィルが小さい配信でも全ての再送要求あるいは送達確認が送信されるまでに常に長い時間がかかる。第 4 に、電話回線などの通信コスト削減を考慮して、受信クライアント装置からの上り回線は必要な時だけ接続し、かつ接続回数を少なくすることが求められる。発明の開示

上記の問題点を解決するために、本発明は第 1 に、ファイル配信毎に再送要求と送達確認の送り先をマルチキャスト配信するファイル配信サ —バ装置としたものである。

これにより、ファイル配信毎に受信パラメータとして配信する再送要求宛先ァドレスあるいは送達確認宛先アドレスを変更するだけで、受信クライアント装置の設定変更なしに再送サーバ装置、及び送達確認サーバ装置を切り替えることができるという効果を奏するものである。

また、第 2 に、受信した複数の再送要求宛先アドレスから 1 つを選択して接続できなければ順次他の再送要求宛先アドレスへの接続を試みる受信クライアント装置を提供する。

これにより、ファイル配信を実行中に再送サーバに障害が発生しても、再送を含むファイル配信を続行させることができるという効果を奏するものである。また、第 3 に、受信クライアント数、配信対象ファイルサイズあるいは配信時間帯をもとにファイル配信毎に決める再送要求分散時間を配信するファイル配信サーバ装置を提供する。

これにより、受信クライアント数が配信毎に異なる場合でも、その都度必要最低限の再送分散時間を設けることができ、配信対象の受信クライアント装置が多い、あるいは配信対象ファイルが大きい場合は再送要求分散時間、或いは送達確認分散時間を長くすることで再送サーバが受信して処理可能とし、しかも受信クライアント装置が少ない、あるいはフアイルが小さい場合は再送要求分散時間、或いは送達確認分散時間を短くすることでフアイル配信に要する時間を短縮することができるという効果を奏するものである。

また、第 4 に、再送要求待ち期間外に受信漏れデータを検出してから再送要求を送出するまでの再送要求待ち期間内に検出する受信漏れデータの再送要求を 1 回の上り回線接続でまとめて送出してから上り回線を切断する受信クライアント装置を提供する。

これにより、受信クライアント装置からの上り回線は必要な時だけ接続し、かつ接続回数を低減することで、再送サーバの負荷および回線接続コストを低減するという効果を奏するものであり、特に気象条件などにより無線回線で連続的に受信漏れデータが発生する場合の効果は大きい ₀ 図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の第 1 、第 2の実施形態におけるファイル配信システム構成図である。

図 2 は、本発明の第 1 の実施形態におけるファイル配信システムの動作を示すシーケンス図である。図 3 は、本発明の第 1 の実施形態におけるファイル配信サーバの送出データを示す図である。

図 4は、本発明の第 2 の実施形態におけるファイル配信サーバの送出データを示す図である。

図 5 は、本発明の第 3 の実施形態におけるデータ送出と再送要求のタィミングを示す図である。

図 6 は、本発明の第 1 、第 2の実施形態におけるファイル配信サーバ装置の動作フローチヤ一トである。

図 7 は、本発明の第 1 、第 2の実施形態における受信クライアント装置の動作フローチャートである。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、図 1 から図 7 を用いて説明する。 (実施の形態 1 )

図 1 は本発明の実施の形態 1 の構成を示し、図 1 において 1 はフアイル配信毎に受信パラメータと配信対象ファィルを分割したデータブロックを下り回線にマルチキャストで送出するファイル配信サーバ装置、 2 — 1、 2 — 2、 · ♦ ·、 2 — Nはそれぞれデータブロックを受信して再送要求または送達確認を上り回線に送出する受信クライアント装置、 3 一 1、 3 — 2 はそれぞれ再送要求を受信して要求されたデータを再送する第 1 、第 2 の再送サーバ装置、 4 — 1、 4 — 2はそれぞれ送達確認を受信する第 1 、第 2の送達確認サーバ装置である。なお、再送サーバ装置と送達確認サーバは 2台に限定されるものではなく、二台以上あってもよい。

再送要求とは、受信クライアント装置がデータブロックの受信に失敗した場合に、再度配信対象ファイルの配信を要求するメッセージであり、受信クライアント装置から再送サーバ装置へ送られる。

送達確認とは、受信クライアント装置がデータプロックを全て受信し、配信対象ファイル全体の受信に成功したか否か、または、配信対象ファィル全体の蓄積に成功したかどうかを知らせるメッセージであり、受信クライアント装置から送達確認サーバへ送られる。

受信パラメータとは、受信クライアント装置が配信対象ファイルを分割したデータブロックを受信するためのパラメータ値である。パラメ一タとしては、配信 I D、受信漏れ検出間隔、再送要求宛先アドレス、再送要求遅延時間、再送要求分散時間、送達確認宛先アドレス、送達確認分散時間、パディングデータが挙げられる。

配信 I Dとは、ファイル配信毎にファイル配信サーバ装置によって付けられる I Dである。

受信漏れ検出間隔とは、受信クライアント装置がデータプロックの受信漏れを検出することを行う時間の間隔である。

再送要求宛先アドレスとは、受信クライアント装置が 1 以上のデータブロックの受信失敗を検出したことを通知する再送要求の送り先である , 再送要求宛先アドレスは、再送サーバ装置の I Pアドレス、及ぴポート番号で構成することができる。

再送要求遅延時間とは、受信クライアント装置がデータプロックの受信に失敗した場合に、失敗したことを検出してから再送要求を送信するまでに少なくとも経過すべき時間である。

再送要求分散時間は、受信クライアント装置がデータプロックの受信に失敗したことを検出した場合、再送要求遅延時間の時間が経過した時点から再送要求の送信が終了すべき時間を意味する。例えば、再送要求遅延時間が 5分、再送要求分散時間が 1分であるなら、再送要求の送信はデータブロックの受信に失敗したことを検出してからすくなくとも 5 分経過してから開始され、また、 6分が経過するまでに終了しなければいけない。

送達確認宛先ァドレスは、受信クライアント装置が全てのデ一タブ口ックを受信し配信対象ファイル全体の蓄積に成功したか否かを通知する送達確認の送り先である。送達確認宛先アドレスは、送達確認サーバ装置の I Pァドレスとポート番号で表現することができる。

送達確認分散時間は、受信クライアント装置が全てのデータプロックを受信し配信対象ファィル全体の蓄積に成功したか否かを判断した時点からの送達確認の送信が終了すべき時間である。

パディングデータは、配信対象のファイルの終端を含むデータプロックの中のファイルの終端以降に追加されるデータである。

以上のように構成されたファイル配信システムについて、図 2 を用いて動作シーケンスの概要を説明する。ファイル配信サーバ装置 1 が受信パラメータを含むデータプロックを 1 回以上繰り返して、受信対象の受信クライアント装置に下り回線を介してマルチキャスト送出する。（D B 0、 D B 0 ' ) 次に、配信対象ファイルをブロックに分割したデータブロックを受信対象の受信クライアント装置に下り回線を介して順次マルチキャスト送出する。（D B 1、 D B 2、 D B 3、 ■··、 D B m ) 受信クライアント装置 2 — 1、 2 — 2、 ·'ヽ 2 — Nは、データブロック D B 0〜D B mを順次受信し、全てのデータプロックの受信に成功した第 1 受信クライアント装置は送達確認 S K 1 によりファイル受信の成功を送達確認サーバ装置に通知する。 2つのデータブロック D B 2、 D B 3 の受信に失敗（ S P 2、 S P 3 ) した第 2の受信クライアント 2 — 2 は、データブロック D B 2および D B 3 の再送要求をまとめて上り回線を介して再送サーバ装置 3 — 1 へ通知（ S S Y) する。再送要求を受信した再送サーバ装置 3 — 1 はデータプロック D B 2及ぴ D B 3 を下り回線を介してマルチキャスト送出（ S S 2、 S S 3 ) する。データブロック D B 2、 D B 3 を既に受信成功済みである第 1 の受信クライアント装置は再送された D B 2 2、 D B 3 2 を受信しない。第 2の受信クライアント装置は再送された D B 2 2および D B 3 2 を受信成功した時点で配信対象ファイルを構成する全てのデ一タブ口ックの受信に成功したことを送達確認 S K 2 として上り回線を介して送達確認サーバ装置 4 一 1 に通知する。

以上、動作シーケンスの概要を説明したファイル配信システムについて、以下、構成要素毎の動作を説明する。

ファイル配信サーバ装置の動作について図 6 を用いて説明する。新たなファイル配信を起動すると他の配信と重複しない配信 I Dを割り当て (ステップ S 2 0 1 )、受信パラメータ (図 3 記載の 3 0 1 ) を生成し (ステップ S 2 0 2 )、配信処理中リストに登録し（ステップ S 2 0 3 )、受信パラメータ（パディングデータを含めて Nビット長）を M回繰り返し送出し（ステップ S 2 0 4 、ステップ S 2 0 5 )、配信対象ファイルの先頭から 1 データブロック（ Nビット長）づっ、ファイル終端データまで送出する（ステップ S 2 0 6 、ステップ S 2 0 7、ステップ S 2 0 8 )。このとき、ファイル終端のデータにはパディングデータ（ 0 ビット以上）を追加して Nビット長のデータブロックとし終端フラグ = 1 として送出する（ステップ S 2 0 9 )。図 3 はファイル配信サーバ装置 1 がファイル配信をするときに送出するデータの内容を示し、図 3 において 3 0 1 は受信処理で使用する受信パラメータ、 3 0 2 は配信対象ファィルを分割したデータブロック、 3 0 3 は前記データブロックのうちでファイル終端のデータを含む終端データプロックである。

ファイル受信クライアント装置 2 — η ( η = 1 、 2、 · · ' 、 N ) の動作を図 7を用いて説明する。ファイル受信クライアント装置 2 — nを起動すると、特定のマルチキャストァドレス宛てデータバケツトの待ち受け状態になる（ステップ S 5 0 1 )。前記特定のマルチキャストァドレス宛てデータバケツトを受信すると、パケットヘッダのタイプフィ一ルドにより配信中断メッセージとその他のパケットとを判別する（ステップ S 5 0 2 )。受信データバケツトが配信中断メッセージの場合は受信処理中ファイル配信リストから該当する配信 I D の項目を削除して (ステップ S 5 1 1 )、再びデータバケツト待ち受け状態に入る（ステップ S 5 0 1 )。受信データパケットがデータブロック（図 3 の 3 0 1 の通り受信パラメータもデータブロックの一種とみなされる）の場合は、データブロックに添付の配信 I Dで受信処理中リストを検索し（ステツプ S 5 0 3 )、当該配信 I Dが見つからなければ受信処理中リストに当該配信 I Dを配信中として登録し（ステップ S 5 0 4 )、再送要求送出プロセスを起動（ステップ S 5 0 5 ) し、配信 I D、オフセットとデータサイズで受信済みデータ管理リストを検索し受信済みでないデータが含まれているか否かを判別して（ステップ S 5 0 6 )、含まれている場合は受信処理中一時ファイルの当該オフセット位置に受信デ一タブ口ックを書き込み（追記あるいは上書き）し（ステップ S 5 0 7 )、配信 I Dで特定するファイル受信処理情報の受信済みデータ管理リストを更新する（ステップ S 5 0 8 )。このとき、当該配信 I Dの終端マーク付きデータプロックを受信済みでかつ受信漏れデータがなければ当該フアイルの受信が完了したとみなし（ステップ S 5 0 9 )、その時点から配信 I D毎にファイル情報で指定されている応答分散時間 D以下の乱数で求めた時間だけ経過した時点で配信 I D毎にファイル情報で送達確認先 ( I Pァドレスとポート）として指定されている送達確認サーバへ T C P / I Pプロトコルで送達確認パケットを送出し（ステップ S 5 1 0 )、受信処理中リストから当該ファイル配信 I Dの項目を削除する（ステツプ S 5 1 1 )。なお、応答分散時間 D以下の乱数を求めるには、直接そのような乱数を発生してもよいが、受信パラメータによって指定される送達確認分散時間に 0以上 1 以下の乱数を掛けることにより求めることができる。また、後述のように受信クライアント装置の番号を入力とする関数の値を送達確認分散時間に掛けることによって求めることができる。受信クライアント装置が起動した再送要求送出プロセスは、該当配信 I Dの受信パラメータから受信漏れ検出時間間隔 I 、再送要求遅延時間 P 1 と再送要求分散時間 D 1 を取得し (ステップ S 5 2 1 )、乱数 R ( 0 ≤ R≤ 1 ) を生成し (ステップ S 5 2 2 )、以降においては、受信パラメータの受信漏れ検出時間によって指定される間隔 I 毎に、受信 I D の受信済みデータリストを調べて受信予定時間から（ P 1 + D 1 X R ) 秒が経過しても受信できていないデータを検出して（ステップ S 5 2 6 )、検出する度に当該受信漏れデータの再送要求を送出する（ステップ S 5 2 7 )。このとき配信 I D毎に受信パヲメータで再送要求宛先アドレス（ I P アドレスとポート番号）として指定されている再送サーバへ T C P / I Pプロトコルで再送要求を送出する。また、 Rは乱数を生成して求めなくても、 0以上 1 以下の数値を受信クライアント装置の番号を入力とする関数の値として生成してもよい。このような関数の例としては、受信クライアント装置の番号を 0から始まる整数としておき、受信クライアント装置の番号を最も大きい受信クライアント装置の番号による商を求める関数が挙げられる。

再送サーバ装置 3 — 1 が再送要求を受信すると、再送要求に含まれる受信サーバ I D、配信 I , D、データオフセット、データサイズを記録して一定時間後に当該データを取得しマルチキャストで当該データを再送出する。ただし、再送出するまでの一定時間内に受信した同一データに対する再送要求に対しては一回にまとめてデ一タ再送出する。また、再送出予定時刻に衛星回線を使用できない場合は、ュニキャストで再送出するか、配信中止パケットを配信して再送出を放棄する。また 1 つの配信 I Dについて再送要求の受信頻度が一定以上であれば、配信中止パケットを配信して配信を中止する。

送達確認サーバ装置 4 — 1 は配信 I D毎に配信対象の受信サーバ I D のリストを保持し、送達確認パケットを受信する都度、受信完了した受信クライアント I Dを記録して受信未完了の受信クライアント I Dを保持し、同時に受信済みクライアント装置の数（あるいは割合）を集計して提示することによりフアイル配信システムのフアイル配信状況をリアルタイムに把握することができる。

以上の通り動作するファイル配信システムにおいて、再送サーバ装置

3 ― 1 の障害あるいはメンテナンス等の理由で再送サーバ装置 3 — 1 の機能を再送サーバ装置 3— 2で置き換えるためには、受信パラメータの生成時（ステップ S 2 0 2 ) に再送サーバ装置 3 — 1 のアドレスに代えて再送サーバ装置 3— 2 のァドレスを再送要求送信ァドレスとして受信パラメータに埋め込むことで、当該受信パラメータを受信した受信クライアントは再送要求を再送サーバ装置 3 — 2 送出するようになる。送達確認サーバ 4 — 1 の機能を送達確認サーバ 4一 2 で置き換える場合も同様に、変更した送達確認送信アドレスを変更する。

以上のように本実施の形態 1 では、受信パラメータが含む送達確認送信アドレスと再送要求送信ァドレスを変更することにより、配信 I D毎に送達確認サーバと再送サーバを変更することができ、フアイル配信システム全体の運用を停止しなくても送達確認サーバ、若しくは再送サーバの増設または切り替えを伴う修理、メンテナンス、テスト若しくはシステム機器構成変更が可能になる。また、再送要求分散時間 D 1 を受信パラメータが含むことにより、送達確認もしくは再送要求の応答分散時間を配信毎に調節でき、再送サーバ若しくは送達確認サーバの処理能力、受信拠点の数、及び下り伝送路のエラーレートに応じて短い時間で送達確認もしくは再送要求を集計することができる。また、再送要求遅延時間と再送要求分散時間を設けて複数の再送要求をまとめて送出する受信クライアント装置を備えて、上り回線の接続回数を低減し接続時刻を分散することで、上り回線接続コスト、及び再送サーバの処理能力を低減することができる。

なお、以上の実施形態の構成要素であるファイル配信サーバ装置、再送サーバ装置、送達確認、サーバ装置のうちのいくつかは、同一サーバマシン上で複数のプロセスとして並行処理させてもよい。

(実施の形態 2 )

図 1 は本発明の実施形態 2の構成を示し、図 1 において 1はファイル配信毎に受信パラメータと配信対象ファィルを分割したデータブロックを送出するファイル配信サーバ装置、 2 — 1 、 2 — 2、 · · · 、 2 — N はそれぞれ配信対象ファイルを再構成する受信クライアント装置、 3 _ 1 、 3 — 2 は、受信クライアント装置からの再送要求を受信して要求されたデータを再送する第 1 、第 2の再送サーバ装置、 4 一 1 、 4 一 2 は、受信クライアント装置からの送達確認を受信する第 1 、第 2の送達確認サーバ装置である。なお、再送サーバ装置、送達確認サーバ装置は 2台以上あればよく、 2台に限定されるものではない。

以上のように構成されたファイル配信システムについて、以下その動作を説明する。

ファイル配信サーバ装置の動作を、図 6 を用いて説明する。ファイル配信が起動されると他の配信と重複しない配信 I Dを割り当て、受信パラメータ（図 4記載の 4 0 1 ) を生成して（ステップ S 2 0 1 ) 配信処理中リストに登録し（ステップ S 2 0 2 )、受信パラメータ（パディングデータを含めて Nビット長）を M回繰り返し送出し（ステップ S 2 0 4 、ステップ S 2 0 5 )、配信対象ファイルの先頭から 1 データプロック ( Nビット長) づっ、フアイル終端データまで送出する (ステップ S 2 0 6 、ステップ S 2 0 7 、ステップ S 2 0 8 )。このとき、ファイル終端のデータにはパディングデータ（ 0 ビット以上）を追加して Nビット長のデータプロックとし終端フラグ- 1 として送出する（ステップ S 2 0 9 )。図 4 はファイル配信サーバ装置 1 がファイル配信をするときに送出するデータの内容を示し、図 4において 4 0 1 は受信処理で使用する受信パラメータ、 4 0 2 は配信対象フアイルを分割したデータブ口ック、 4 0 3 は前記データブロックのうちでファイル終端のデータを含む終端データブロックである。本実施の形態 2 においては、受信パラメータは再送要求宛先ァドレスと送達確認宛先ァドレスとが複数になってレヽる。

ファイル受信クライアント装置 2 — η ( η = 1 、 2 、 · · · 、 N ) の動作を図 7 を用いて説明する。ファイル受信クライアント装置 2 — n を起動すると、特定のマルチキャストアドレス宛てデータバケツトの待ち受け状態になる（ステップ S 5 0 1 )。前記特定のマルチキャストアドレス宛てデータバケツトを受信すると、バケツトヘッダのタイプフィールドにより配信中断メッセージとその他のバケツトとを判別する (ステップ S 5 0 2 )。受信データパケットが配信中断メッセージの場合は受信処理中ファイル配信リストから該当する配信 I D の項目を削除して (ステップ S 5 1 1 )、再ぴデータパケット待ち受け状態に入る（ステップ S — 5 0 1 )。受信データパケットがデータブロック（図 4 の 4 ◦ 1 に示す通り受信パラメ一タもデータプロックの一種とみなされる）の場合は、データブロックに添付の配信 I Dで受信処理中リストを検索し (ステップ S 5 0 3 )、当該配信 I Dが見つからなければ受信処理中リストに当該配信 I Dを配信中として登録し（ステップ S 5 0 4 )、再送要求送出プロセスを起動（ステップ S 5 0 5 ) し、配信 I D、オフセットとデータサイズで受信済みデータ管理リストを検索し受信済みでないデータが含まれているか否かを判別して（ステップ S 5 0 6 )、含まれている場合は受信処理中一時フアイルの当該オフセット位置に受信データブ口ックを書き込み（追記あるいは上書き）し（ステップ S 5 0 7 )、配信 I Dで特定するフアイル受信処理情報の受信済みデータ管理リストを更新する（ステップ S 5 0 8 )。このとき、当該配信 I Dの終端マーク付きデータプロックを受信済みでかつ受信漏れデータがなければ当該ファイルの受信が完了したとみなし（ステップ S 5 0 9 )、その時点から配信 I D毎にファイル情報で指定されている応答分散時間 D以下の乱数で求めた時間だけ経過した時点で配信 I D毎に受信パラメータで複数の送達確認宛先アドレス（ I P アドレスとポート）として指定されている送達確認サーバ装置のうちの 1 を乱数を使用して選択して T C P / I P プロトコルで再送要求を送出する。例えば、送達確認宛先アドレスに 0 から始まる番号をつけておき、整数の乱数を発生させて、それを送達確認宛先ァドレスで割り算を行ったときの余りを求め、その余りの番号がつけられた送達確認先ァドレスを選択する。また、乱数を使用せずに、受信クライアント装置に前もって整数の番号を付けておき、それを送達確認、宛先アドレスで割り算を行ったときの余りを求めてもよい。また、応答分散時間 D以下の乱数を求めるには、直接そのような乱数を発生してもよいが、受信パラメータによって指定される送達確認分散時間に 0 以上 1 以下の乱数を掛けることにより求めることができる。また、実施の形態 1 で述べたように受信クライアント装置の番号を入力とする関数の値を送達確認分散時間に掛けることによって求めることができる。 T C P / I Pプロトコルによる接続に失敗したら順次他の送達確認、宛先を選択して送出する。送達確認の送出に成功したら（ステップ S 5 1 0 )、受信処理中リストから当該ファイル配信 I Dの項目を削除する（ステツプ S 5 1 1 )。

受信クライアント装置が起動した再送要求送出プロセスは、該当配信 I Dの受信パラメータから受信漏れ検出間隔 I 、再送要求遅延時間 P 1 と再送要求分散時間 D 1 を取得し (ステップ S 5 2 1 )、乱数 R ( 0 ≤ R≤ 1 ) を生成し (ステップ S 5 2 2 )、以降受信漏れ検出時間間隔 I 毎に、受信 I Dの受信済みデータリストを調べて受信予定時間から（ P 1 + D 1 X R) 秒が経過しても受信できていないデータを検出して（ステツプ S 5 2 6 )、検出する度に当該受信漏れデータの再送要求を送出する（ステップ S 5 2 7 )。このとき配信 I D毎に受信パラメータで指定される複数の再送要求宛先アドレス（ I Pアドレスとポート番号）から 1 つを選択して T C P Z l Pプロトコルによる接続を試み接続先再送サーバ装置の障害 · メンテナンス中などの理由で T C P / I Pプロトコルによる接続に失敗したら受信パラメータに指定されている他のァドレスへの T C P / I Pプロトコルによる接続を試み、最初に T C P / I P プロトコルによる接続に成功した再送サーバ装置に再送要求を送出する , また、 R として乱数を用いずに、実施の形態 1 で述べたように受信クライアント装置の番号を入力とする関数の値を用いてもよい。

再送サーバ装置 3 — 1 、 3 — 2 が再送要求を受信すると、再送要求に含まれる受信サーバ I D、配信 I D、データオフセット、データサイズを記録して一定時間後に当該データを取得しマルチキャストで当該データを再送出する。ただし、再送出するまでの一定時間内に受信した同一データに対する再送要求に対しては一回にまとめてデータ再送出する。ただし、再送出予定時刻に衛星回線を使用できない場合は、ュニキャストで再送出するか、配信中止パケットを配信して再送出を放棄する。また 1 つの配信 I Dについて再送要求の受信頻度が一定以上であれば、配信中止パケットを配信して配信を中止する。

以上のように本実施の形態 2では、受信パラメータが複数の再送サ一バ装置に対応する複数の再送要求送信アドレスと複数の送達確認サーバ装置に対応する複数の送達確認送信アドレスを含むことにより、進行中のフアイル配信動作を続行しながら送達確認サーバ、若しくは再送サ一バの増設または切り替えを伴う修理、メンテナンス、テスト若しくはシステム機器構成変更が可能になる。

なお、以上の実施形態の構成要素であるファイル配信サーバ装置、再送サーバ、送達確認サーバのうちのいくつかは、同一サーバマシンで複数のプロセスとして並行処理させてもよレ、。

(実施の形態 3 )

図 1 は本発明の実施形態 3 の構成を示し、図 1 において 1 はファイル配信毎に受信パラメータと配信対象ファィルを分割したデータブロックを送出するファイル配信サーバ装置、 2 — 1 、 2 — 2 、 · · · 、 2 - N はそれぞれ配信対象ファイルを再構成する受信クライアント装置、 3 — 1 、 3 一 2 はそれぞれ再送要求を受信して要求されたデータを再送する第 1 、第 2の再送サーバ装置、 4 — 1 、 4 — 2 はそれぞれ送達確認を受信する第 1 、第 2 の送達確認サーバ装置である。なお、再送サーバ装置、送達確認サーバ装置は 2台に限定されるものではない。

以上のように構成されたフアイル配信システムについて、図 5 を用いてファイル配信サーバがデータ送出するタイミングと受信サーバが再送要求を送出するタイミングを説明する。 1 回目のデータ送出 5 1 でファィル配信サーバ装置 1 はデータプロック列 D B 0〜 D B mを順次送出する。 2 回目のデータ送出 5 2 は、時間 Sだけ遅れて 1 回目のデータ送出と同じデータプロック列 D B 0〜 D B mを送出する。 3回目のデータ送出 5 3 も同様に、さらに時間 Sだけ遅れて 1 回目のデータ送出と同じデ一タブロック列 D B 0〜D B mを送出する。その結果、同じデータブロック D B η ( η = 0〜 Ν ) をそれぞれ時間間隔 Sで 3回送出することになる。ある受信クライアント装置 2 — kが、 1 回目の送出でデータプロック 6 1 の受信を失敗した時、その時点から長さ S X 2 の期間に同じ内容のデータブロックを受信する機会が 2回（ 6 2および 6 3 ) ある。そこで、データブロック 6 1 の再送要求 8 0 を送出するまでに、（ S X 2 + α ) だけ待ち、その間にデータブロック 6 2または 6 3 の受信に成功した場合にはデータプロック 6 1 の再送要求 8 0 は送出しない。ここで再送要求遅延時間 Ρ = S X 2および再送要求分散時間 Dは受信パラメ一タの一部としてファイル配信サーバから配信される数値であり、 α = D X Rである。ここに、 Rは受信クライアント装置ごとに生成される 0以上 1 以下の乱数である。あるいは、実施の形態 1 で述べたように、受信クライアント装置の番号を入力とする関数の値として求める場合もある < 再送サーバ装置が思想要求を受けたときの動作、および送達確認サーバ装置が送達確認を受けたときの動作に関しては、本発明の実施の形態 1 のファイル配信システムと同様である。

なお図 5 を用いた以上の説明では、データ送出の繰り返し回数が 3回の場合を説明したが、繰り返し回数が Ν回（Νは 2以上の整数）であつても同様である。ただし、この場合、 P = S X ( N - 1 ) となる。

以上のように本実施の形態 3では、同じデ一タブ口ックを N回繰り返して受信失敗した場合に 1 回の再送要求を送出し、かつ（ _a = D X R ) 以内の時間に連続して発生する受信失敗を 1 回の再送要求送出にまとめることができる。産業上の利用可能性以上のように本発明によれば、第 1 に、ファイル配信毎に再送要求送信先ァドレスと送達確認送信先ァドレスを配信することにより、送達確認サーバ、及ぴ再送要求サーバをファイル配信単位で切り替えることができるファイル配信システムが得られる。

第 2 に、ファイル配信毎に送達確認分散時間と再送要求分散時間を配信するファイル配信サーバ装置を備えたことにより、多数の送達確認、及び再送要求の受信集計処理をフアイル配信単位で受信クライアント装置の数に応じた時間をかけるように配信側から指定することができ、多数の受信装置への配信と少数の受信装置への配信の効率を両立することができるファイル配信システムが得られる。

第 3 に、フアイル配信毎に複数の再送要求送信先ァドレスと複数の送達確認送信先ァドレスを配信するフアイル配信サーバ装置を備えたことにより、送達確認、及び再送要求の受信集計処理をファイル配信単位で必要に応じて複数の装置上で分散処理させることができ、ファイル配信処理に要する時間を短縮でき、かつ再送サーバ装置あるいは送達確認サ —バ装置の一部に障害が発生しても進行中のファイル配信処理を続行できるファイル配信システムが得られる。

第 4 に、再送要求遅延時間と再送要求分散時間を設けて複数の再送要求をまとめて送出する受信クライアント装置を備えて、上り回線の接続回数を低減し接続時刻を分散することで、上り回線接続コスト、及び再送サーバの処理能力を低減したファイル配信システムが得られる。

Claims

請求の範囲

1 . 受信クライアント装置が受信処理に使用する受信パラメータと配信対象ファイルとをファイル配信毎にマルチキャストで送信するファイル配信サーバ装置。

2 . 前記受信パラメータ、或いは前記配信対象ファイルを 1以上のデータブロックに分割して送出する請求の範囲第 1項記載のファイル配信サーバ装置。

3 . 1 以上のデータブロックの受信失敗を検出したことを通知する再送要求、または、前記配信対象ファイル全体の受信に成功したか否か若しくは前記配信対象ファイル全体の蓄積に成功したか否かを通知する送達確認を、マルチキャストで送信された受信パラメータに含まれる宛先ァドレスへ送信することを特徴とする受信クライアント装置。

4 . 前記受信パラメータと前記データプロックとを下り伝送回線を使用して 1 以上の受信クライアント装置に伝送する請求の範囲第 2項記載のファイル配信サーバ装置と、前記送達確認と前記再送要求とを上り伝送回線を使用して送出する請求の範囲第 3項記載の受信クライアント装置と、前記再送要求を受信してデータブロックを再送する再送サーバ装置と、前記送達確認を受信する送達確認サーバ装置とで構成されるフアイル配信システム。

5 . 前記宛先アドレスとして I P アドレス、及びポート番号を受信することを特徴とする請求の範囲第 3項記載の受信クライアント装置。

6 . 前記宛先ァドレスとして複数の再送要求宛先ァドレスまたは複数の送達確認宛先ァドレスを受信し、前記複数の再送要求宛先ァドレスまたは送達確認宛先ァドレスから 1つを選択して再送要求または送達確認を送出することを特徴とする請求の範囲第 3項記載の受信クライアント装置。

7 . 複数の再送要求宛先アドレスまたは複数の送達確認宛先ァドレスから、乱数を使用して 1つの宛先ァドレスを選択し再送要求または送達確認を送出することを特徴とする請求の範囲第 6項記載の受信クライアント装置。

8 . 前記複数の再送要求宛先ァドレスあるいは送達確認宛先ァドレスから、受信クライアント装置の番号を使用して 1 つの宛先ァドレスを選択し、再送要求または送達確認を送出することを特徴とする請求の範囲第 6項記載の受信クライアント装置。

9 . 再送要求宛先アドレスあるいは送達確認宛先アドレスに接続できない場合に、他の再送要求宛先ァドレスあるいは送達確認宛先ァドレスを選択して再送要求または送達確認を送出することを特徴とする請求の範囲第 6項記載の受信クライアント装置。

1 0 . 請求の範囲第 5項、請求の範囲第 6項、請求の範囲第 7項、請求の範囲第 8項または請求の範囲第 9項記載の受信クライアント装置を有することを特徴とする請求の範囲第 4項記載のファイル配信システム。

1 1 . 受信パラメータが含む再送要求遅延時間 P、再送要求分散時間 D と、各受信クライアント装置がそれぞれ独立に生成する数値 R ( 0 ≤R ≤ 1 ) を使い計算式（ P + D X R ) でデータプロックの受信失敗を検出してから再送要求を送出するまでの待ち時間を決めることを特徴とする請求の範囲第 3項記載の受信クライアント装置。

1 2 . 受信パラメータが含む送達確認分散時間 D ' と、各受信クライァント装置がそれぞれ独立に生成する数値 R ( 0 ≤R≤ 1 ) を使い計算式

( D ' X R ) で配信対象ファイルの再構成を完了してから送達確認を送出するまでの待ち時間を決めることを特徴とする請求の範囲第 3項記載の受信クライアント装置。

1 3 . 数値 Rを乱数で決めることを特徴とする請求の範囲第 1 1 項または請求の範囲第 1 2項記載の受信クライアント装置。

1 4 . 数値 Rを受信クライアント装置の番号を入力とする関数の値として求めることを特徴とする請求の範囲第 1 1項または請求の範囲第 1 2 項記載の受信クライアント装置。

1 5 . データブロックの受信失敗を検出してから再送要求を送出するまでの待ち時間の間に検出したデータブロック受信失敗に起因する再送要求を 1 回の上り回線接続で送出することを特徴とする請求の範囲第 3項記載の受信クライアント装置。

1 6 . 請求の範囲第 1 1項、請求の範囲第 1 2項、請求の範囲第 1 3項、請求の範囲第 1 4項または請求の範囲第 1 5項記載の受信クライアント装置を有することを特徴とする請求の範囲第 4項記載のファイル配信システム。

1 7 . 同一配信対象ファイルについて送出開始時刻を順次 S秒（ S > 0 ) 遅らせながら N回（Nは 1以上の整数）繰り返し配信することを特徴とする請求の範囲第 2項記載のファイル配信サーバ装置。

1 8 . 再送要求遅延時間 P を計算式 S X ( N - 1 ) で決めることを特徴とする請求の範囲第 1 7項記載のファイル配信サーバ装置。

1 9 . 再送要求分散時間 Dを、配信対象の受信クライアント装置数、再送要求発生頻度または配信時刻に応じて決めることを特徴とする請求の範囲第 2項記載のファイル配信サーバ装置。

2 0 . 請求の範囲第 1 7項、請求の範囲第 1 8項または請求の範囲第 1 9項記載のファイル配信サーバ装置を有することを特徴とする請求の範囲第 4項のファイル配信システム。

2 1 . 下り伝送回線として衛星回線、或いは地上回線を選択でき、衛星回線を利用できる時間帯のみマルチキャストによる再送を行う再送サーバを有することを特徴とする請求の範囲第 4項、請求の範囲第 1 0項、請求の範囲第 1 6項または請求の範囲第 2 0項記載のファイル配信システム。