WO2002052966A1

WO2002052966A1 - Gant tricote

Info

Publication number: WO2002052966A1
Application number: PCT/JP2001/011306
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Maeda; Tateo Maehara
Original assignee: Shima Seiki Mfg.,Ltd.
Priority date: 2000-12-27
Filing date: 2001-12-21
Publication date: 2002-07-11
Also published as: US6945080B2; DE60139152D1; KR100768349B1; JPWO2002052966A1; US20040055070A1; EP1354525A4; JP4049673B2; EP1354525A1; CN1232194C; CN1484502A; EP1354525B1; KR20030070076A

Description

明細書編み手袋技術分野

本発明は、着用した際にフィッ卜性が高い指股部を有する手袋編機などの横編機によって編まれる編み手袋に関する。背景技術

手袋は手袋編機などの小型の横編機を用いて編成される。手袋は、通常まず小指の指袋から編み始め、薬指、中指、人差指の順に各指袋が編まれる。次に小指から人差指までを一つの筒状体として四本胴を編成する。四本胴の編成の後、親指の編成が行なわれ、続いて親指と先に編まれた四本胴を一つにした五本胴が編まれ、しかる後手首き Pの編成が行われて終了する。

手袋編機には、各指袋間の付け根（指股部）に股重ね編成を施して該部分に孔があかないようにするためのカミソリと呼ばれる抑止杆が備えられている。力ミツリを作用させて先に編成された指袋の編目のうち次に編成する指袋に近い側の 2〜 3目を抑えて編針に係止させた状態にし、この編目を係止した編針を次の指袋の編成にも使用して次の指袋の編成を行う。この動作が小指から人差指までの各指股部で行われるようにカミソリの位置をその都度移動させていく。そして人差指の指袋の編成が行われた後に、編糸を周回させて四本胴の編成を行い、各指股部に形成された股重ねの編目を重合させる。このような編成は四本胴と親指との間でも行われ、このように編まれた手袋の指股部は孔があかず、且つ強固なものに仕上げることができる。

しかし、小指から人差指までの四指の編成ど四本胴の編成は上記のように行われるため各指股部が図 8に示すようにライン P上に並んだ手袋 1 5となる。しかし実際の人の手は、小指と薬指間の指股部は薬指と中指間および中指と人差指間の各指股部よりも一段深く喰い込んでいる。そのため上記のように編成された手袋では、着用の際に手袋が小指と薬指間の指股部の奥深くまでフィッ卜し難いという問題があった。

本出願人は上記した問題に対して特公昭 6 1 — 3 2 4 2 0号公報に記載の編成方法を先に提案した。これは四本の指袋を小指側から小指と薬指の間のみを股重ねをしないで順次編成し、次に薬指、中指、人差指に続けて三本胴を編成し、三本胴の編成の際に小指の指袋の指股部に隣接する側端の編目を係止した前後の針に編糸を供給して小指、三本胴間の指股を重合し、次に四本胴、親指、続いて五本胴を編成するものである。この方法では、三本胴の編成の間に小指が重合されるので小指と薬指間の指股部は他の指股部よりも一段深く喰い込んだものとなる。更に三本胴の編成の間にすぐ隣の小指側端の編目を係止した針に編糸を供給して三本胴と小指を重合するので指股部は股重ねがないにも係わらず孔もあかず非常に緊密なものとなる。

しかし、上記方法によって編まれた手袋では、指股部において小指と薬指の各側端部の編目同士が重合されるので着用の際に該部分に突っ張りが生じ、小指が三本胴側に引き寄せられてしまい折角深く形成した指股部が浮き上がってしまう。また従来の編み手袋では、親指と人差指間、厳密にいうと親指と四本胴間の指股部も股重ねされているので着用した際に上記と同じ理由で突っ張りが生じ、親指部分に圧迫感を与えるという問題があった。

本発明の課題は、着用した際に突っ張り感が少なくフイツ卜性が高い指股部を有する編み手袋を提供することである。発明の開示

本発明では、多数の編針を装着したべッドを前後に対向して設けた横編機を使用して、少なくとも一つ以上の指股部を有し、指先側から掌に向けて編まれる手袋であって、指股部を挟んで編まれる一方の袋編み部分の編成を受け持つ編針と、指股部を挟んで編まれる他方の袋編み部分の編成を受け持つ編針、との間に少なくとも前後 1本づつの空針を配置させ、前記一方の袋編み部分の編成を受け持つ編針に編糸を供給して一方の袋編み部分編成し、続いて前記他方の袋編み部分の編成を受け持つ編針に編糸を供給して他方の袋編み部分を編成した後、前記各袋編み部分の編成を受け持つ編針の中で指股部に隣接する前後べッドの編針と、各袋編み部分の間に配置された前記空針、に対して編糸を供給して編目形成を行うようにして少なくとも一つの指股部において各袋編み部の側端部が股閉じされ、且つ襠が形成される。

また前記編み手袋は、小指側から編み始め、薬指、中指、続いて人差指の順で四指の各指袋の編成を行った後、四本胴の編成を行い、しかる後に親指の指袋の編成を行った後、これに続けて五本胴を編成して編み上げられる手袋であって、前記指股部の舉成が小指と薬指間の指股部において行われている。

また四本胴の編成の前に三本胴の編成が揷入されている。

また三本胴の編成の前に前記指股部の編成が行われる。

また三本胴の編成の後に前記指股部の編成が行われる。

また前記編み丰袋は、小指側から編み始め、薬指、中指、続いて人差指の順で四指の各指袋の編成を行った後、四本胴の編成を行い、しかる後に親指の指袋の編成を行った後、これに続けて五本胴を編成して編み上げられる手袋であって、前記指股部の編成が親指と四本胴間の指股部において行われている。

また前記編み手袋は、ミトンであって、前記指股部の編成が親指と四本胴間の指股部において行われている。図面の簡単な説明

図 1は本発明の実施例により編まれた手袋を示した図、図 2は図 1で示した手袋を手袋編機で編成する場合の説明図で各部位の名称や針立てを示した図、図 3は第 1実施例に係る手袋の編成ステップの前半部分を示した図、図 4は第 1実施例に係る手袋の編成ステツプの後半部分を示した図、図 5は第 2実施例に係る手袋の編成ステップの前半部分を示した図、図 6は第 2実施例に係る手袋の編成ステツプの後半部分を示した図、図 7は親指と四本胴間の指股部口における襠形成と股閉じの編成を示したステップ図、図 8は従来の手袋を示した図をそれぞれ示す。発明を実施するための最良の形態

次に本発明の手袋についての実施例を図面とともに以下詳細に説明する。図 1は本実施例の編成方法によって編まれた手袋を示す。本実施例に係る編み手袋は、多数の編針を装着したべッドを前後に対向して設けた横編機、例えば株式会社島精機製作所製のフルジャカード手袋編機（製品名： S J F ) を用いて編成することができる。本実施例は、小指 2と薬指 3間の指股部 Aが薬指 3と中指 4間および中指 4と人差指 5間の各指股部 B , Cよりも一段深く（図 1 の h ) 喰い込んだ手袋 1 を編成する場合を示す。手袋は、通常、小指の指袋から編み始め、薬指、中指、人差指の順に各指袋が編まれた後、小指から人差指までを一つの筒状体として四本胴を編成する。それから四本胴を編成した後、親指の編成を行い、続いて親指と先に編まれた四本胴を一つにして五本胴、そして手首部の編成が続けて行われて編成を終了する。その際、各指股部の編成では、カミソリを作用させて隣接し合う各指の側端が重ね合わされる。しかし本実施例の注目すべき点は、小指 2と薬指 3の間の指股部分 Aの編成ではカミソリは使用せず後述する編成方法を採用する点である。またこれに組み合わせて小指 2から人差指 5までの各指袋を編成した後に四本胴 8の編成に進む前に、薬指 3、中指 4および人差指 5までを一つの筒状体として編成する三本胴 7の編成が挿入される点が既知の手袋編成と異にする。既知の部分に関する各部の具体的な編成についてはその説明は省略するものとする。

図 2は 1 0ゲージ、 Mサイズの手袋 1の各部位と針立ての例を示し、小指 2は各べッド 1 1針（前後べッド合わせて 2 2針）、薬指 3は各べヅド 1 3針、中指 4と人差指 5はそれぞれ 1 4針、そして親指 6は 1 5針を使って指袋が編まれる。股重ねは、薬指 3、中指 4、人差指 5の各指袋間の指股部 C， B、および四本胴 8と親指 6 間の指股部 Dに各 3針（前後べッド合わせて 6針）を使用して形成される。小指 2と薬指 3の間の指股部 Aには股重ねが形成されず、襠形成のための編針が前後に各 1針が設けられる。

<第 1実施例 >

図 3と図 4は第 1実施例に係る手袋 1の四本胴 8までの編成コース図を示す。手袋 1の各指袋は従来と同様な方法で前べッドと後べッドの各針へ編糸が周回状に供給して袋編み編成される。まず小指 2の指袋が針 k一 uを使って編成される。次の薬指 3の指袋は指股部 Aにある前後べッドの針; j ， j を空けて針 w— i を使って編成される。続く中指 4の指袋が針 Lー丫、人差指 5の指袋が針 A— Nを使って編成される。本実施例では編糸は時計針方向に供給される。四指の編成が終了したときには、小指 2と薬指 3との間には空針 j , jが前後ベッドに 1本づっ配置され、小指 2以外の他の薬指 3、中指 4、人差指 5の各指股部 B， Cには股重ねが既に形成された状態となっている。

まずステップ 1〜4で三本胴 7の編成を行う。三本胴 7は、人差指 5、中指 4、薬指 3の編成に用いた編針 A— i を使って 2ラウンド（周）編成する。ステップ 1 は右向き編成で後べッドの針 A— i でニットループを形成し、ステップ 8は左向き編成で前べッドの針 i 一 Aでニットループを形成する。このステップ 1の編成の際に前ベッドの針 X , Mでタックして人差指 5と中指 4および中指 4と薬指 3の指股部 C ， Dの前後の編地を綴じ合わせる。ステップ 3 ， 4 は三本胴 7の 2ラウンド目で、針 A— i を使ってコース編成が行われる。

ステップ 5〜 9にかけて針 A— uを使って四本胴 8のコース編成が行われ、その間に指股部 Aで襠と股閉じ編成が行われる。まずステツプ 5で給糸口を右に向けて移動して後べッドの針 A— i に給糸してニットループを形成する。続くステップ 6では針への給糸は行わず給糸口だけを反転移動させる。ステップ 7で再度給糸口を右向きに移動させて薬指 3の右側端の編目を係止する前後の針 i ， i と、小指 2と薬指 3との間に設けた空針 j ， jおよび小指 2の左側端部の編目を係止する針 k ， k， 1 ， 1 に給糸する。このときの編成は、編糸を喰えて引き込む各針の引き込み量を小さくして針に係止するオールドループがフックからノックオーバーしない俗称、度山タツクの状態とする。なおこれによって空針であった針 j ， jは編糸をフックした状態となる。次のステップ 8では給糸口を左に移動して前べッドの針 1 一 i に給糸してニヅトループを形成する。このニヅ卜ループ形成によって前ベッドの針 i , k , Ίに係止されるループがノックオーバーされる。ステップ 9で残る針 i 一 uに編糸を供給してニッ卜ループを形成することで四本胴 8の最初のコース編成を完成する。上記ステップ 7 ， 8およびステップ 9の前半部分の編成により指股部 Aにおいて襠の形成と股閉じを施して薬指 3と小指 2 が連結される。続いてステップ 1 0の編成を行った後、ステップ 1 1 と 1 2のコース編成を繰り返すことで所望長さの四本胴 8を形成した後、親指 6、五本胴 9および手首部 1 0の編成が行われるがこれらは従来と同様な編成で行われるのでその説明は省略する。

<第 2実施例 > .

図 5と図 6は第 2実施例に係る手袋の編成コース図を示す。先の実施例では三本胴 7を編成した後、四本胴 8の編成の間で指股部 A の襠および股閉じの編成を行った例を示したが、本実施例では薬指 3の指袋を編成した後、次の中指 4の編成に進む前に指股部 Aの襠と股閉じの編成を行う場合を説明する。

小指 2の指袋を各針 k一 uを使って編成した後、針 j , jを空けてステップ 1 , 2に示すように薬指 3の指袋の編成を受け持つ前べッドの針 w— i と後べッドの針 i 一 wに時計針方向に周回状に給糸して編成を繰り返すことで所望丈の薬指 3の指袋が編成される。ステツプ 3を薬指 3の指袋の最終のコース編成とし、給糸口を右向きに移動して後べッドの針 w— iに給糸してニッ卜ループを形成する。次のステップ 4〜6は先の実施例の 6〜8に対応し、ステップ 4では給糸口を反転移動させた後、ステップ 5で再度袷糸口を右向きに移動させて薬指の右側端の編目を係止する前後の針 i , i と、小指 2と薬指 3との間に設けた空針 j , jおよび小指 2の左側端部の編目を係止する針 k， k , 1 , 1に給糸して度山タックとする。次のステップ 6では給糸口を左に移動して前べッドの針 1 一 i に給糸してニットループを形成する。このニッ卜ルーズ形成によって前べッドの針 i ， k， 1 に係止されるループがノックオーバ一される。これらステップ 5， 6の編成により指股部 Aにおいて襠の形成と股閉じを施して薬指 3と小指 2を連結する。ステップ 6で薬指部 3の編成を終えた後は公知の端糸処理の編成が不図示のルーパー 'カツタ —で行われ、それに続いて続く中指 4が前後べッドの針 L一 Y、人差指 5の編成が針 Α— Νを使って行われる。

三本胴 7の編成が人差指 5の編成に続いて行われる。三本胴 7は、人差指 5、中指 4および薬指 3の編成を受け持つ前後の編針 A— i を用いて 2ラウンドのコース編成で行われる。ステップ 7， 8は 1 ラウンド目の編成を示し、ステップ 7は右向き編成で後べッドの針 A— iでニッ卜ループを形成し、ステップ 8は左向き編成で前べヅドの針 i一 Aでニットループを編成する。このステップ 7の編成の際に前べッドの針 M , Xをタックして人差指 5と中指 4および中指 4と薬指 3の指股部 C， Dの前後の編地を綴じ合わせる。三本胴 7 の 2ラウンド目では、ステップ 9 , 1 0に示すように小指 2と薬指 3間に設けた襠形成用の針 jにも給糸して編成を行う。なお三本胴 7の 2ラウンド目の編成を 1 ラウンド目と同じ編成としてもよいが、針 jに対して給糸してニットループを形成することで指股部の孔の発生をより一層抑えることができる。

上記では手袋の編成に使用する編機としてフルジャカード手袋編機を用いる場合を例に示した。フルジャカード編機の場合には選針ァクチユエ一夕で任意の針を選択することができるのでデザィン上の制約を受けることがない。しかし、作業手袋など無地の手袋を編成する編機として広く普及している編機、例えば島精機製作所製の手袋編機（機種名： S F G ) などでは選針ァクチユエ—夕に代えてドラム本体の外周面に挿入したピンで多数のカムを形成し、各カムに針駆動用バッ卜の制御ジャックを摺接させ、ドラムの回転に伴いバッ卜のべッドからの突出量を変更させることにより、バヅ卜とキャリッジのカムとの係合状態を変化させて、針を選択的に駆動させる方式を採っているが、これらについても挿入するピンの位置を変更することで実施することができる。特に第 2実施例の編成ステップにより手袋を編成する場合には比較的少ない改造で対応することができる、といったメリットがある。

上記のように編成された手袋 1では、小指 2と薬指 3間の指股部 Aは、これら指袋を編成する編針間に設けた前後べッドの空針: i , jを用いて襠が形成され、この襠部を挟んで互いに股閉じして連結されることになる。そのため手袋 1 を着用した際に指股部分 Aにおいて小指 2と薬指 3の各指袋の側端の編目同士が直接重合されず襠部によって緩められることになるので突っ張らず小指の指袋を奥深くまで装着させることができる。特に三本胴 7を 2ラウンド編成しているので指股部 Aが他の指股部に対してより一層深〈喰い込んだものとなってフィッ卜性をより高める、更に指股部分 Aが上記した編成によつて股閉じされているので指股部分に孔が開かない、といつた効果を奏することができる。このような手袋はファッション手袋、作業手袋を始め種々の手袋として利用できる。特にコーティング手袋の原手に利用する場合でも手袋の型に小指を指股深くまで装着させた状態でコーティングできるので出来上がったコーティング手袋は装着感がよく作業がしゃすい、また指股部が編成によって孔が開かないように股閉じされているのでコーティングの際に液剤が指股部から手袋内に浸透することがない。

なお上記は五指からなる手袋について、その小指と薬指間の指股部に適用させたものについて示したが、手袋の親指と四本胴との間の指股部に対しても適用可能である。図 7は親指 6と四本胴 8間の指股 Dにおける襠形成と股閉じの編成を示したステップ図を示す。この場合には前後の針 P， Qの計 4本の空針が使用される点を除けば先の実施例 1 の小指 2と薬指 3間の指股部の編成と同じように行われる。図 7のステップ 1〜5は、図 4のステップ 5〜 9に対応するが、ステップ 1〜5は五本胴 9の最初のコース編成であり、その間に指股部 Dの襠形成と股閉じの編成が行われる点が異なる。この例では襠部が P， Qの針で形成されるため更に親指の指股部分にゆとりができるので着用していても親指が窮屈に感じることがない。また五指からなる手袋に限らず親指と小指から人差指までの四指を一つの大きな指袋として編成したミ卜ンと呼ばれる手袋に対しても同様に実施することができる。また襠形成のための空針の数を 3本以上に増やしてもよい。また上記した実施例では、それぞれ三本胴を編成に含めたが三本胴の編成は必ずしも必要ではない。上記は 1 0ゲージの手袋の例であり、三本胴を含める場合にはその編成を行うラウンド数はゲージに応じて適宜値にすればよい。産業上の利用可能性

上記のように編成された手袋では、指股部は、これら指袋を編成する編針間に設けた前後べッドの空針を用いて襠が形成され、この襠部を挟んで互いに股閉じして連結されることになる。そのため手袋を着用した際に指股部分において隣接する袋編み部分の側端の編目同士が直接重合されず襠部によって緩められることになるので着用した際に突っ張りが少なくフイツ卜性が高いものとなるとともに指股部分が上記した編成によって股閉じされているので孔が開かない。また小指と薬指との間の指股部に本発明を適用した手袋では指股部での突っ張りが抑えられるため小指を奥深くまで装着することができる。また三本胴の編成を挿入させた手袋では小指■薬指間の指股部を他の指股部よりも一層深く喰い込んだものに仕上げることができるので更にフイツ卜性を高める。また親指と四本胴との間の指股部に対して適用した手袋では、着用した際に親指と四本胴間の指股部に突っ張りが生じなく親指部分に圧迫感を与えることがないので長時間着用していても疲れを感じさせない。

Claims

請求の範囲

1 . 多数の編針を装着したべッドを前後に対向して設けた横編機を使用して、少なくとも一つ以上の指股部を有し、指先側から掌に向けて編まれる手袋であって、指股部を挟んで編まれる一方の袋編み部分の編成を受け持つ編針と、指股部を挟んで編まれる他方の袋編み部分の編成を受け持つ編針、との間に少なくとも前後 1本づっの空針を配置させ、前記一方の袋編み部分の編成を受け持つ編針に編糸を供給して一方の袋編み部分を編成し、続いて前記他方の袋編み部分の編成を受け持つ編針に編糸を供給して他方の袋編み部分を編成した後、前記各袋編み部分の編成を受け持つ編針の中で指股部に隣接する前後べッドの編針と、各袋編み部分の間に配置された前記空針、に対して編糸を供給して編目形成を行うようにして少なくとも一つの指股部において各袋編み部の側端部が股閉じされ、且つ襠が形成されたことを特徴とする編み手袋。

2 . 前記編み手袋は、小指側から編み始め、薬指、中指、続いて人差指の順で四指の各指袋の編成を行った後、四本胴の編成を行い、しかる後に親指の指袋の編成を行った後、これに続けて五本胴を編成して編み上げられる手袋であって、前記指股部の編成が小指と薬指間の指股部において行われていることを特徴とする請求項 1 に記載の編み手袋。

3 . 四本胴の編成の前に三本胴の編成が揷入されていることを特徴とする請求項 2に記載の編み手袋。

4 . 三本胴の編成の前に前記指股部の編成が行われることを特徴とする請求項 3に記載の編み手袋。

5 . 三本胴の編成の後に前記指股部の編成が行われることを特徴とする請求項 3に記載の編み手袋。

6 . 前記編み手袋は、小指側から編み始め、薬指、中指、続いて人差指の順で四指の各指袋の編成を行った後、四本胴の編成を行い、しかる後に親指の指袋の編成を行った後、これに続けて五本胴を編成して編み上げられる手袋であって、前記指股部の編成が親指と四本胴間の指股部において行われていることを特徴とする請求項 1に記載の編み手袋。

7 . 前記編み手袋は、ミトンであって、前記指股部の編成が親指と四本胴間の指股部において行われていることを特徴とする請求項 6 に記載の編み手袋。