JPH09241951A - 折り返しライン入り筒状編み地及びその編成方法 - Google Patents

折り返しライン入り筒状編み地及びその編成方法

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JPH09241951A
JPH09241951A JP5191996A JP5191996A JPH09241951A JP H09241951 A JPH09241951 A JP H09241951A JP 5191996 A JP5191996 A JP 5191996A JP 5191996 A JP5191996 A JP 5191996A JP H09241951 A JPH09241951 A JP H09241951A
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JP
Japan
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knitting
needle
needle bed
loop
knitted fabric
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JP5191996A
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Yoshihiko Idobata
吉彦 井戸端
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NITTO GLOBE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熟練を要することなく品質の高い筒状編み地を
簡単に製造できるようにすることを目的とするものであ
る。 【解決手段】前後に対峙させた一対のニードルベッドを
備えた横編機を用い、前後のニードルベッドの編針に亙
って編糸を周回状に給糸して筒状の編み地を編成し、当
該筒状編み地を編成している前側のニードルベッドのル
ープを後側のニードルベッドの編針に移し、この移され
たループに後側のニードルベッドの編針で新たなループ
を形成した後、後側のニードルベッドの編針で形成され
た新たなループを前側のニードルベッドの編針に移して
戻すととともに、更に後側のニードルベッドの編針の筒
状編み地を編成していたループを前側のニードルベッド
の編針に移してこの移されたループに前側のニードルベ
ッドの編針で新たなループを形成してから、このループ
を後側のニードルベッドの編針に移して折り返しライン
を形成し、更に前後のニードルベッドの編針に亙って編
糸を周回状に給糸して折り返される部分の筒状の編み地
を編成するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば靴下、手袋、
レッグウォーマー、タイツ、サポータ、腹巻等の横編機
で編成される筒状編み地の、特に足挿入口や履き口部分
に形成される折り返し部分に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば靴下やタイツ等の筒状編み地では
その端部である足挿入口や履き口部分を折り返して二重
にし、当該部分を保形して商品価値を高めたり、収縮性
を持たせて着用感の向上を図るようにしている。
【0003】この筒状編み地の足挿入口や履き口部分に
おける折り返し部分は、当該部分を長く編成し、この部
分を縫製者が手で内方に二つに折り返し、その端部周縁
を足挿入口の内周面部分に掬い縫いで縫着するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のよう
に、縫製者が手で筒状編み地の足挿入口や履き口部分を
手で内方に二つに折り返し、その端部周縁を足挿入口の
内周面部分に掬い縫いで縫着するものでは、この折り返
し位置が縫製者の感に頼っているために、折り返しの位
置が不揃いになりやすく、これが為に製品の均一性が損
なわれてしまう上、折り返し部分も折れ曲がり難く嵩高
く成ってしまうと言う問題もあった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、熟練を要することなく品質の高い筒状編み地を簡単
に製造できるようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる折り返しライン入り筒状編み地の編
成方法は、前後に対峙させた一対のニードルベッドを備
えた横編機を用い、前後のニードルベッドの編針に亙っ
て編糸を周回状に給糸して筒状の編み地を編成し、当該
筒状編み地を編成している前側のニードルベッドのルー
プを後側のニードルベッドの編針に移し、この移された
ループに後側のニードルベッドの編針で新たなループを
形成した後、後側のニードルベッドの編針で形成された
新たなループを前側のニードルベッドの編針に移して戻
すととともに、更に後側のニードルベッドの編針の筒状
編み地を編成していたループを前側のニードルベッドの
編針に移してこの移されたループに前側のニードルベッ
ドの編針で新たなループを形成してから、このループを
後側のニードルベッドの編針に移して折り返しラインを
形成し、更に前後のニードルベッドの編針に亙って編糸
を周回状に給糸して折り返される部分の筒状の編み地を
編成するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明にかかる折り返しライン入り
筒状編み地は、前後に対峙させた一対のニードルベッド
を備えた横編機を用いて編成された筒状編み地であっ
て、該筒状編み地の端部近傍部分に編成組織変更による
折り返しラインを設けたことを特徴とするものである。
【0008】折り返しラインで折り返される部分の編み
地をその他の編み地の編糸と異なる編糸で編成するよう
にしたことも特徴の1つである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の折り返しライン入
り筒状編み地及びその編成方法の実施の形態を図面に基
づいて説明する。この実施の形態は、図1に示すような
筒状編み地である“五本指付き靴下”を編成する場合で
あって、図中符号1は五本指付き靴下を全体的に示す。
【0010】この指付き靴下1は、爪先部分から編み出
された親指用の指袋2、人指し指用の指袋3、中指用の
指袋4、薬指用の指袋5、小指用の指袋6の各指袋と、
この指袋2〜6を合一して一つの筒状編地に編成された
甲の爪先側部分7(所謂“五本胴”)と、この甲の爪先
側部分7から括れを形成した土踏まず部分8と、踵部分
9及び足首部分10を形成した後、上端に足挿入口部分
11を形成してなるものである。
【0011】次に、上記指付き靴下1を横編機(図示せ
ず)を用いて編成する方法の一例を図2以下の編成コー
ス図で説明する。先ず、横編機は編針を摺動可能に挿着
したニードルベッドをその歯口部を近接させた状態で側
面視において“ハ”の字型で前後に配設され、各ニード
ルベッドの上面を摺動走行するキャリッジで編針が進退
摺動操作されるとともに、前後のニードルベッドが相対
的に移動(ラッキング)可能にした周知の一般的な構造
のものが使用される。
【0012】尚、図2以下の編成コース図では図上、下
段のアルファベットは前側のニードルベッドの編針を、
上段のアルファベットは後側のニードルベッドの編針を
夫々示し、前側のニードルベッドと後側のニードルベッ
ドとの位置が略揃っている図2の状態を基準位置とす
る。図2では前後のニードルベッドの編針e〜nに亙っ
てジグザグに給糸して親指用爪先部分の編み出しが行な
われ、図3で前側のニードルベッドの編針e〜nに給糸
してループを形成した後、後側のニードルベッドの編針
n〜eに給糸してループを形成する。この図3の周回コ
ースが適宜数繰り返されて所定長さの親指用の指袋2が
形成されるのである。
【0013】親指用の指袋2が形成されると、図4で前
後の各ニードルベッドの編針X〜dに亙ってジグザグに
給糸して人指し指用爪先部分の編み出しが行なわれ、図
5では前側のニードルベッドの編針X〜dに給糸してル
ープを形成した後、後側のニードルベッドの編針d〜X
に給糸してループを形成する。この図5の周回コースが
適宜数繰り返されて人指し指の指袋3が形成されるので
ある。
【0014】続いて図6で前後の各ニードルベッドの編
針Q〜Wに亙ってジグザグに給糸して中指用爪先部分の
編み出しが行なわれ、図7で前後のニードルベッドの編
針Q〜W、W〜Qに周回状に給糸されて夫々にループを
形成し、この図7の周回コースが適宜数繰り返されて中
指の指袋4が形成されるのである。こうして親指から中
指までの各指袋2・3・4が形成されると、図8で示す
ように前後のニードルベッドの編針Q〜n、n〜Qに周
回状に給糸されて親指、人差し指、中指までの各指袋2
・3・4のつけ根部分を合一した1つの筒状編み地、所
謂“三本胴”12が形成されるのである。
【0015】この三本胴は、一般に足の形状が足Fの五
本指のうち薬指部分が親指から中指までより1段下がっ
た状態になっていることから、ここで三本胴12を形成
すると、当該三本胴12部分が中指と薬指との間の段落
ち部分にフィットし、着用感を向上させることができる
のである。図9で前後の各ニードルベッドの編針J〜P
に亙ってジグザグに給糸して薬指用指袋5の爪先部分の
編み出しが行なわれ、図10で前側のニードルベッドの
編針J〜Pに給糸してループを形成した後、後側のニー
ドルベッドの編針P〜Jに給糸してループが形成され、
この図10の周回コースが適宜数繰り返されて薬指の指
袋5が形成されるのである。
【0016】薬指の指袋5が所定の長さに編成される
と、図11で前後の各ニードルベッドの編針J〜n、n
〜Jに周回状に給糸されて上記三本胴に薬指の指袋5を
加えた所謂“四本胴”13の筒状編み地が編成される。
この四本胴が所定の長さ編成されると、図12で前後の
各ニードルベッドの編針C〜Iに亙ってジグザグに給糸
して小指の爪先部分の編み出しが行なわれ、図13で前
後のニードルベッドの編針C〜I、I〜Cに周回状に給
糸してループを形成する周回編成コースが適宜数繰り返
されて小指の指袋6が形成されるのである。
【0017】斯くして五本の指袋2・3・4・5・6が
形成された後、これを図14に示すように前後のニード
ルベッドの編針C〜n、n〜Cに周回状に給糸して上記
四本胴に小指の指袋6を加えた図1の所謂“五本胴”
(指のつけ根部分)7の筒状編み地が編成される。この
図14の周回編成が所定コース行われ、足Fの指のつけ
根部分から括れた土踏まず部分8になると、図15に示
すように後側のニードルベッドの親指側の編針nのルー
プを前側のニードルベッドの編針nに移して重ね、図1
6で前側のニードルベッドの編針C〜n、後側のニード
ルベッドm〜Cに周回状に給糸して筒状にループを形成
すると図14から親指側のループが1目減らされた状態
になる。
【0018】また、図17で後側のニードルベッドを基
準位置から右方に1ピッチ移動(ラッキング)させてか
ら前側のニードルベッドの編針nのループを後側のニー
ドルベッドの編針mに移して重ね合わせ、図18で前側
のニードルベッドの編針C〜m、後側のニードルベッド
m〜Cに周回状に給糸して筒状にループを形成すると図
14からは親指側のループが2目減らされた状態にな
る。
【0019】更に、図19後側のニードルベッドの編針
mのループを前側のニードルベッドの編針mに移して重
ね合わせた後、図20で前側のニードルベッドの編針C
〜m、後側のニードルベッドm〜Cに周回状に給糸して
筒状にループを形成すると図14からは親指側のループ
が2目減らされた状態になる。
【0020】こうして土踏まずの括れに合わせて親指側
のループが徐々に減らされてゆき、踵を形成する部分に
なると、図21で後側のニードルベッドの編針C〜mは
ループを掛止したままで休止させ、前側のニードルベッ
ドの編針Cにタックさせた編糸を編針D〜lに給糸し、
当該編針D〜lにループを形成した後、前側のニードル
ベッドの編針mに編糸をタックさせる。図22で前側の
ニードルベッドの編針lにタックさせた編糸を編針k〜
Eに給糸し、当該編針j〜Eにループを形成した後、編
針Dに編糸をタックさせる。
【0021】こうした編成を繰り返しながら図23を経
て図24の前側のニードルベッドの編針M・bに編糸を
タックさせ、編針N〜aにループを形成した踵9の頂部
になると、図25で前側のニードルベッドの編針M〜b
とこれまで休止していた後側のニードルベッドの編針m
〜Cに周回状に給糸されてループが形成される。そして
図21から図24に至る間で外方のループから徐々に編
針にタックされた部分も図25のようにしてその内方部
から徐々にループが形成されて踵部分9が編成され、図
26で示すように前後の各ニードルベッドの編針C〜m
でループが形成されるようになると、足首部分10の編
成に入る。
【0022】即ち、図27で前側のニードルベッドの両
端の編針C・mのループをこれに対向する後側のニード
ルベッドの編針C・mに移して重ね合わせ、図28で前
側のニードルベッドの編針D〜lと後側のニードルベッ
ドの編針m〜Cに周回状に糸が給糸されてループが形成
される。続いて図29で後側のニードルベッドを左方に
1ピッチ、若しくは前側のニードルベッドを右方に1ピ
ッチ移動させ、後側のニードルベッドの編針mのループ
を前側のニードルベッドの編針lに移して重ね合わせ、
図30で後側のニードルベッドを基準位置から右方に1
ピッチ、若しくは前側のニードルベッドを左方に1ピッ
チ移動させた状態にしてから後側のニードルベッドの編
針Cのループを前側のニードルベッドの編針Dに移して
重ね合わせる。
【0023】図31で前側のニードルベッドの編針D〜
lと後側のニードルベッドの編針l〜Dに周回状に糸を
給糸してループを形成する所謂“減らし目”が行われる
と、図26の状態からは両端で夫々一つづループ、計二
ループ分が減らされた小径の筒状編み地が形成される。
こうした図29から図31の編成コースが繰り返されて
所定口径の足首部分10の筒状編み地が形成されるので
ある。
【0024】しかして、足首部分10の最小径の筒状編
み地部分になると、次に図32以降のふくらはぎ部分1
4の編成に移る。
【0025】このふくらはぎ部分14の編成は、図32
に示すように、前側のニードルベッドの編針Dに掛止し
ているループを後側のニードルベッドの編針Cにも同時
に掛止させ、同様にして前側のニードルベッドの編針l
に掛止しているループを後側のニードルベッドの編針m
にも掛止させた状態にし、図33で前側のニードルベッ
ドの編針D〜lと後側のニードルベッドの編針m〜Cに
周回状に糸を給糸してループを形成する所謂“割り増や
し”が行われると、図31の状態からは両端で夫々一つ
のループ、計二ループ分が増やされた筒状編み地が形成
される。こうした図32及び図33の割り増やしが図3
4及び図35を経て所定回数行われると、筒状編み地の
径が徐々に拡がり、ふくらはぎ部分14の膨らみに合っ
た状態の筒状編み地が形成される。
【0026】しかしてふくらはぎ部分14の編成が終わ
ると、足挿入口部分11となる。足挿入口部分11では
図36以降に示すように、後側のニードルベッドの編針
C・mのループをこれに体面する前側のニードルベッド
の編針C・mに移して夫々重ね合わせ、図37で前側の
ニードルベッドの編針C〜mと後側のニードルベッドの
編針l〜Dに周回状に糸を給糸してループを形成する。
【0027】図38で後側のニードルベッドを右方に1
ピッチ、若しくは前側のニードルベッドを左方に1ピッ
チ移動させ、前側のニードルベッドの編針mのループを
後側のニードルベッドの編針lに移して重ね合わせ、図
39で後側のニードルベッドを基準位置から左方に1ピ
ッチ、若しくは前側のニードルベッドを右方に1ピッチ
移動させた状態にしてから前側のニードルベッドの編針
Cのループを後側のニードルベッドの編針Dに移して重
ね合わせる。
【0028】図40で前側のニードルベッドの編針D〜
lと後側のニードルベッドの編針l〜Dに周回状に糸を
給糸してループが形成されると、図35の状態から左右
の両端部で夫々1つづつのループが減った状態になる。
こうした図36から図40の編成コースが適宜繰り返さ
れて図41の足挿入口部分11が編成される。そして、
図1に示す足挿入口部分11の折り返し位置Rになる
と、図42で前側のニードルベッドの編針F〜jで編成
されていたループを後側のニードルベッドの編針F〜j
に移し、この移されたループに図43で給糸されてルー
プが形成される。この時、図41における後側のニード
ルベッドの編針F〜jのループはステッチプレッサー等
で押さえ込み、この図42で前側のニードルベッドの編
針から移されたループと分離して同行しないようにする
必要がある。
【0029】図42で前側のニードルベッドの編針F〜
jから移され、図43でループが形成された後側のニー
ドルベッドの編針F〜jのループを図44で再び前側の
ニードルベッドの編針F〜jに戻してステッチプレッサ
ー等で押さえ込んだ後、図45で更に、後側のニードル
ベッドの編針F〜jのループを前側のニードルベッドの
編針F〜jに移す。
【0030】然る後、図46で前側のニードルベッドの
編針F〜jに給糸して新たなループを形成してから、こ
の形成されたループを前側のニードルベッドの編針F〜
jから後側のニードルベッドの編針F〜jに移し、図4
8で前側のニードルベッドの編針F〜jから後側のニー
ドルベッドの編針F〜jに亙って周回編成して足挿入口
部分11を編成してゆく。
【0031】すると、これまで前側のニードルベッドの
編針で表編みされていた部分に後側のニードルベッドの
編針によるループが形成され当該部分が裏編みとなり、
後側のニードルベッドの編針で裏編みされていた部分に
前側のニードルベッドの編針によるループが形成され当
該部分が表編みとなり、此処に足挿入口部分11の折り
返しラインの表示を兼ねる折り返し部分が形成されるの
である。
【0032】この時、図48で編成されるループを図4
3までに使用した編糸とは異なる例えば柔軟な編糸や細
手の編糸若しくは毛羽高い糸やハイバルキーな編糸で編
成することもできるのである。こうした場合には、肌に
ふれる折り返しを柔らかくして着用感にすぐれた商品に
することができるのである。そして、図48の周回編成
が繰り返されて足挿入口部分11の終端部になると、
“伏せ目処理”や熱融着糸による編成等の処理が行わ
れ、前後の各ニードルベッドの編針からループが払い落
とされて靴下1の編成が終了するのである。
【0033】上記のようにして形成された五本指付き靴
下1は図8で形成された三本胴12が薬指部分で一段低
くなった指のつけ根部分に無理なくフィットするととも
に、図11で形成された四本胴13が薬指から小指のつ
け根部分にフィットし、土踏まず8用の括れや足首部分
10の小径部分やふっくらと膨らんだふくらはぎ部分1
4、更には小径に絞られた足挿入口部分11の相乗効果
により、靴下1の装着時のひきつれもなく、足の形状に
ピッタリと沿った履き心地の良い靴下となる。
【0034】尚、上記実施例では5本指付き靴下1を例
に説明してあるが、本発明はこうしたものに限られず、
指のない所謂ソックスタイプのものや、手袋、レッグウ
ォーマー、タイツ、サポータ、腹巻タイツ等の筒状編み
地にも実施できるのは言うまでもないことである。ま
た、上記実施例では爪先から編み出し、折り返される部
分が編み終わりとなるのを例にしてあるが、これとは逆
に足挿入口部分11の折り返される部分の端部から編み
出し、折り返しラインRを経てふくらはぎ部分14、足
首部分10、踵部分9、土踏まず部分8、甲の爪先側部
分7及び爪先部分を順次編成し、爪先部分で“伏せ目処
理”乃至は熱融着糸による編成等による端部処理をする
編成も行うことができるのである。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように、折り返
される筒状編み地部分には編成組織変更による折り返し
ラインが形成されていることから、この折り返しライン
で折り返して反転させると、常に正確な位置で折り返す
ことができ、従来のように縫製者の感に頼ることなく、
品質のそろった製品を簡単に生産することができるとい
う利点がある。
【0036】しかも、この折り返しラインが編成組織を
異ならせて形成されていることから、折り曲げ易く嵩張
らず、見た目にも美しく、着用時にも違和感のない筒状
編み地を生産することができるという利点がある。
【0037】また、折り返しラインで折り返される部分
の編み地をその他の編み地の編糸と異なる編糸で編成す
るようにしたものでは、例えばこの折り返し部分の編糸
を細くしたり、ハイバルキーの編糸にすると、肌にふれ
る当該部分を柔らかくすることができ、着用感にすぐれ
た商品価値の高い製品を生産する事ができると言う利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は五本指靴下の全体斜視図である。
【図2】は五本指靴下の親指の編み出しを行なう編成コ
ース図である。
【図3】は五本指靴下の親指の指袋を編成する周回編成
コース図である。
【図4】は五本指靴下の人指し指の編み出しを行なう編
成コース図である。
【図5】は五本指靴下の人指し指の指袋を編成する周回
編成コース図である。
【図6】は五本指靴下の中指の編み出しを行なう編成コ
ース図である。
【図7】は五本指靴下の中指の指袋を編成する周回編成
コース図である。
【図8】は三本胴部分を編成する周回編成コース図であ
る。
【図9】は五本指靴下の薬指の編み出しを行なう編成コ
ース図である。
【図10】は五本指靴下の薬指の指袋を編成する周回編
成コース図である。
【図11】は“四本胴”を編成する時の編成コース図で
ある。
【図12】は五本指靴下の小指の編み出しを行なう編成
コース図である。
【図13】は五本指靴下の小指の指袋を編成する周回編
成コース図である。
【図14】は五本指靴下の五本胴部分の編成コース図で
ある。
【図15】は五本指靴下の土踏まず部分を編成する編成
コース図である。
【図16】は五本指靴下の土踏まず部分を編成する周回
編成コース図である。
【図17】は五本指靴下の土踏まず部分を編成する編成
コース図である。
【図18】は五本指靴下の土踏まず部分を編成する周回
編成コース図である。
【図19】は五本指靴下の土踏まず部分を編成する編成
コース図である。
【図20】は五本指靴下の土踏まず部分を編成する周回
編成コース図である。
【図21】は五本指靴下の踵を形成するための編成コー
ス図である。
【図22】は五本指靴下の踵を形成するための編成コー
ス図である。
【図23】は五本指靴下の踵を形成するための編成コー
ス図である。
【図24】は五本指靴下の踵を形成するための編成コー
ス図である。
【図25】は五本指靴下の踵を形成するための周回編成
コース図である。
【図26】は五本指靴下の足首を形成するための周回編
成コース図である。
【図27】は五本指靴下の足首を形成するための周回編
成コース図である。
【図28】は五本指靴下の足首を形成するための周回編
成コース図である。
【図29】は五本指靴下の足首を形成するための周回編
成コース図である。
【図30】は五本指靴下の足首を形成するための周回編
成コース図である。
【図31】は五本指靴下の足首を形成するための周回編
成コース図である。
【図32】は五本指靴下のふくらはぎ部分の編成コース
図である。
【図33】は五本指靴下のふくらはぎ部分の編成コース
図である。
【図34】は五本指靴下のふくらはぎ部分の編成コース
図である。
【図35】は五本指靴下のふくらはぎ部分の編成コース
図である。
【図36】は五本指靴下の足挿入口部分の編成コース図
である。
【図37】は五本指靴下の足挿入口部分の編成コース図
である。
【図38】は五本指靴下の足挿入口部分の編成コース図
である。
【図39】は五本指靴下の足挿入口部分の編成コース図
である。
【図40】は五本指靴下の足挿入口部分の周回編成コー
ス図である。
【図41】は五本指靴下の足挿入口部分の周回編成コー
ス図である。
【図42】は五本指靴下の足挿入口部分の折り返し部の
編成コース図である。
【図43】は五本指靴下の足挿入口部分の折り返し部の
編成コース図である。
【図44】は五本指靴下の足挿入口部分の折り返し部の
編成コース図である。
【図45】は五本指靴下の足挿入口部分の折り返し部の
編成コース図である。
【図46】は五本指靴下の足挿入口部分の折り返し部の
編成コース図である。
【図47】は五本指靴下の足挿入口部分の折り返し部の
編成コース図である。
【図48】は五本指靴下の足挿入口部分の周回編成コー
ス図である。
【符号の説明】
1・・・指付き靴下 8・・・土踏まず部分 10・・・足首部分 11・・・足挿入口部分 14・・・ふくらはぎ部分 R・・・折り返し部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後に対峙させた一対のニードルベッドを
    備えた横編機を用い、前後のニードルベッドの編針に亙
    って編糸を周回状に給糸して筒状の編み地を編成し、当
    該筒状編み地を編成している前側のニードルベッドのル
    ープを後側のニードルベッドの編針に移し、この移され
    たループに後側のニードルベッドの編針で新たなループ
    を形成した後、後側のニードルベッドの編針で形成され
    た新たなループを前側のニードルベッドの編針に移して
    戻すととともに、更に後側のニードルベッドの編針の筒
    状編み地を編成していたループを前側のニードルベッド
    の編針に移してこの移されたループに前側のニードルベ
    ッドの編針で新たなループを形成してから、このループ
    を後側のニードルベッドの編針に移して折り返しライン
    を形成し、更に前後のニードルベッドの編針に亙って編
    糸を周回状に給糸して折り返される部分の筒状の編み地
    を編成するようにしたことを特徴とする折り返しライン
    入り筒状編み地の編成方法。
  2. 【請求項2】前後に対峙させた一対のニードルベッドを
    備えた横編機を用いて編成された筒状編み地であって、
    該筒状編み地の端部近傍部分に編成組織変更による折り
    返しラインを設けたことを特徴とする折り返しライン入
    り筒状編み地。
  3. 【請求項3】折り返しラインで折り返される部分の編み
    地をその他の編み地の編糸と異なる編糸で編成するよう
    にしたことを特徴とする請求項2に記載の折り返しライ
    ン入り筒状編み地。
JP5191996A 1996-03-08 1996-03-08 折り返しライン入り筒状編み地及びその編成方法 Pending JPH09241951A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133036A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Gunze Ltd 折り返し部付き衣類
CN102234867A (zh) * 2010-04-20 2011-11-09 株式会社岛精机制作所 筒状针织物的编织方法和筒状针织物

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JP2010133036A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Gunze Ltd 折り返し部付き衣類
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