WO2001067325A1

WO2001067325A1 - Systeme de transfert de billet electronique

Info

Publication number: WO2001067325A1
Application number: PCT/JP2001/001774
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Yanai
Original assignee: Pia Corporation
Priority date: 2000-03-08
Filing date: 2001-03-07
Publication date: 2001-09-13
Also published as: JP4898055B2; AU2001241049A1

Description

明細書電子チケット譲渡システム [技術分野]

本発明は電子チケットの譲渡システムに関するものである。

[背景技術]

ィン夕ーネヅトの普及に伴い、コンサートやプロ野球等のチケットをィン夕一ネットで注文するケースが増加している。イン夕一ネットを利用してチケットを購入するには、まず、購入者の名前や住所等を購入者のパソコンからチケット販売業者のサーバーに送信し、クレジットカード等により決済を行い、その後に紙に印刷されたチケットがチケット販売業者から購入者の自宅に郵送されるケースが一般的である。

また、その一方で、デジタル流通が進んだ今日では、いわゆる電子チケットシステムが近い将来実現することが見込まれている。このシスデムは、チケットデ一夕（コンサートの日時や座席番号等）を電子化し、そのチケットデ一夕をチケヅト販売業者のサーバ一からインターネットを介して購入者のパソコンや I c力一ド等に転送するものである。

この電子チケットシステムの誕生により、チケットの郵送手続ゃデ一夕管理等が簡略化されるので、このシステムが今後のチケット取引の主な取引形態になると予想されている。

このようにチケット取引に大きな変革をもたらす電子チケットシステムであるが、未解決の問題も少なくない。

その一つとして、電子チケットを譲渡する場合、どのようにして譲渡を成立させるか、という問題がある。例えば、高校の同級生 3人グループが同じコンサ一トチケットを購入する場合、 3人が各々チケットを購入することは稀であり、殆どの場合は 3人のうちの代表者一人が 3人分のチケットをまとめて購入することが一般的である。

紙に印刷されたチケットであれば、 3人分のチケットを購入した代表者が、その紙チケットを他の 2人に郵送したり、学校で手渡しすればチケッ卜の譲渡は容易に成立する。

しかし、電子チケットの場合、チケットデ一夕の譲渡を成立させるためにどのような仕組が必要であるか等は全く定っていない。

そこで、電子チケットの譲渡を適正に成立させるシステムが求められるところである。 [発明の開示]

本発明は、以下の処理を行うシステム、方法、又は以下の処理を命令するコンピュ一夕プログラムである。

( 1 - 1 ) 第一発明：電子チケットに関する権利デ一夕を記憶した第一記憶手段と、譲渡権利データを送信する譲渡権利データ送信手段と、前記第一記憶手段に記憶されている権利デ一夕の一部又は全部の効力を抹消するための権利抹消手段とを備える電子チケット送信装置と、

前記電子チケット送信装置から送信された前記譲渡権利データを受信するための譲渡権利データ受信手段と、前記譲渡権利データを記憶するための第二記憶手段とを備える電子チケット受信装置と、データ伝送を行う通信手段とからなるものであって、

前記電子チケット送信装置は前記第一記憶手段に記憶されている前記権利デー夕の一部又は全部を含むデータを前記譲渡権利データとして前記通信手段を介して送信し、前記権利抹消手段は前記第一記憶手段に記憶されている権利データの一部又は全部の効力を抹消し、前記譲渡権利データを受信した前記電子チケット受信装置は、受信した譲渡権利データを第二記憶手段に記憶する。

( 1 - 2 ) 前記電子チケット譲渡システムは、

前記第一記憶手段にデータを保存するデ一夕保存手段と、購入申請データを送信する購入申請データ送信手段と、販売権利データを受信する販売権利データ受信手段とを備える電子チケット購入装置と、

チケット販売に関するデ一夕を記憶する販売チケット情報記憶手段と、前記購入申請データを受信する購入申請データ受信手段と、前記販売権利データを送信する販売権利データ送信手段とを備える電子チケット販売装置とを含むものであつて、

前記電子チケット購入装置は前記電子チケット販売装置に対して前記購入申請データを前記通信手段を介して送信し、

その購入申請データを受信した前記電子チケット販売装置は前記販売権利デー夕を前記電子チケット購入装置に対して前記通信手段を介して送信し、

それを受信した前記電子チケット購入装置は前記販売権利データを前記第一記憶手段に権利データとして保存し、前記電子チケット送信装置はその権利データの一部又は全部を含むデ一夕を前記譲渡権利データとして送信する。

( 1 - 3 ) 前記電子チケット購入装置に支払データを送信する支払デ一夕送信手段を設け、前記電子チケット販売装置に前記支払データを受信する支払データ受信手段と支払確認手段を設け、

前記電子チケット購入装置は前記電子チケット販売装置に対して前記支払デ一夕を前記通信手段を介して送信し、その支払データを受信した電子チケット販売装置は、販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認す

-0 o

( 1 - 4 ) 前記電子チケット販売装置に販売認証手段を設け、その販売認証手段は前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断し、前記販売認証手段がデータ送信を不可とした場合は、前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置に対しての前記販売権利データの送信を中止する。

( 2 - 1 ) 第二発明：電子チケット購入装置から送信される購入申請データと、電子チケットを販売するための販売権利データと、電子チケット販売装置からなり、

前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置から送信された前記購入申請データを受信し、前記電子チケット購入装置に対して前記販売権利データを送信する。

(2- 2) 前記電子チケット販売装置から送信された前記販売権利データは、電子チケッ卜送信装置に備えられる第一記憶手段に記憶され、前記第一記憶手段に記憶された前記販売権利データの一部又は全部は前記電子チケット送信装置から前記電子チケット受信装置に送信され、前記電子チケット受信装置が備える第二記憶手段に記憶されるためのデータである。

(2- 3) 前記第一記憶手段に記憶された前記販売権利データは、

前記電子チケット送信装置から前記電子チケット受信装置に対して送信される際に、その効力の一部又は全部が抹消されるためのデ一夕である。

(2-4) 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段 .は支払デ一夕に関する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置は、前記支払デ一夕を受信し、前記支払確認手段は販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認する。 (2- 5) 前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断する販売認証手段を備え、

前記電子チケット販売装置は、前記販売認証手段がデ一夕送信を不可と判断した場合、前記電子チケット購入装置への前記販売権利データの送信を中止する。 (3- 1) 第三発明：電子チケットに関する権利デ一夕を記憶した第一記憶手段を備える電子チケット送信装置に対して処理を命令するものであって、

前記電子チケット送信装置に前記権利データの一部又は全部を前記電子チケット受信装置に対して送信させ、前記第一記憶手段に記憶されている権利データの一部又は全部の効力を抹消させる。

(3- 2) 前記電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラムは、第二記憶手段を備える電子チケット受信装置に対して処理を命令するものであって、

前記電子チケット送信装置から送信された前記権利データの一部又は全部を前記電子チケット受信装置に受信させ、そのデ一夕を第二記憶手段に記憶させる。 (3- 3) 前記電子チケット譲渡用のコンビュ一夕プログラムは、販売する電子チケットに関する販売権利デ一夕と、電子チケット購入装置から送信される購入申請データに関する処理を電子チケット販売装置に命令するものであって、前記電子チケット販売装置に、前記電子チケット購入装置から送信された前記購入申請データを受信させ、前記電子チケット購入装置に対して前記販売権利デ一夕を送信させる。

( 3— 4 ) 前記電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、電子チケット購入に関する処理を前記電子チケット購入装置に命令するものであって、

前記電子チケット購入装置に前記電子チケット販売装置から送信された前記販売権利デ一夕を受信させ、それを記憶させる。

( 3 - 5 ) 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払データに関する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置に、前記支払データを受信させ、前記支払確認手段に販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認させる。 ( 3 - 6 ) 前記電子チケット販売装置は販売認証手段を備え、その販売認証手段に前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断させ、前記販売認証手段がデータ送信を不可とした場合は、前記電子チケット販売装置に前記電子チケット購入装置への前記販売権利デ一夕の送信を中止させる。

( 4 - 1 ) 第四発明：電子チケットに関する権利デ一夕を記憶した第一記憶手段と、譲渡申請データを送信する第一データ送信手段と、前記第一記憶手段に記憶されている権利デ一夕の一部又は全部の効力を抹消するための権利抹消手段とを備える電子チケット送信装置と、

前記譲渡申請デ一夕を受信するための第一デ一夕受信手段と、チケットの譲渡に関するデ一夕を記憶するチケット情報記憶手段と、譲渡権利デ一夕を送信するための第二データ送信手段とを備える電子チケット管理装置と、

前記譲渡権利データを受信するための第二データ受信手段と、前記譲渡権利デ —夕を記憶する第二記憶手段とを備える電子チケット受信装置と、デ一夕伝送を行う通信手段とからなるものであって、

前記譲渡申請データは前記権利データの一部又は全部を含む譲渡権利デ一夕と、譲受者デ一夕とからなり、前記電子チケット送信装置はその譲渡申請データを前記電子チケット管理装置に対して前記通信手段を介して送信し、前記権利抹消手段は前記第一記憶手段に記憶されている権利データの一部又は全部の効力を抹消し、

前記譲渡申請データを受信した前記電子チケット管理装置は、前記譲渡権利デ一夕が示す権利の所有者データを履歴デ一夕として前記チケット情報記憶手段に記憶し、前記譲受者デ一夕を前記譲渡権利デ一夕が示す権利の所有者データとして前記チケット情報記憶手段に記憶し、前記電子チケット管理装置は前記譲渡権利デーダを前記電子チケット受信装置に前記通信手段を介して送信し、

前記譲渡権利データを受信した前記電子チケット受信装置は前記譲渡権利デー夕を前記第二記憶手段に記憶する。

( 4— 2 ) 前記電子チケット譲渡システムは、

前記第一記憶手段にデータを保存するデータ保存手段と、購入申請デ一夕を送信する購入申請データ送信手段と、販売権利デ一夕を受信する販売権利データ受信手段とを備える電子チケット購入装置と、

チケット販売に関するデータを記憶する販売チケット情報記憶手段と、前記購入申請データを受信する購入申請データ受信手段と、前記販売権利データを送信する販売権利デ一夕送信手段とを備える電子チケット販売装置とを含むものであつて、

それを受信した前記電子チケット購入装置は前記販売権利データを前記第一記憶手段に権利デ一夕として保存し、前記電子チケット送信装置はその権利データの一部又は全部を含むデ一夕を前記譲渡権利デ一夕として送信する。

( 4 - 3 ) 前記電子チケット購入装置に支払データを送信する支払デ一夕送信手段を設け、前記電子チケット販売装置に前記支払デ一夕を受信する支払データ受信手段と支払確認手段を設け、前記電子チケット購入装置は前記電子チケット販売装置に対して前記支払デー夕を前記通信手段を介して送信し、その支払デ一夕を受信した電子チケット販売装置は、販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認する。

( 4 - 4 ) 前記電子チケット管理装置に譲渡認証手段を設け、その譲渡認証手段は前記電子チケット受信装置へのデ一夕送信の可否を判断し、前記譲渡認証手段がデータ送信を不可とした場合は、前記電子チケット管理装置は前記電子チケット受信装置に対しての前記譲渡権利データの送信を中止する。

( 4 - 5 ) 前記電子チケット販売装置に販売認証手段を設け、その販売認証手段は前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断し、前記販売認証手段がデータ送信を不可とした場合は、前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置に対しての前記販売権利デ一夕の送信を中止する。

( 4 - 6 ) 前記履歴デ一夕に送信区分を設け、前記電子チケット管理装置が前記第二記憶手段にデータを送信する前はその送信区分の内容を「送信未済」を意味する内容とし、デ一夕送信後はその送信区分の内容を「送信済み」を意味する内容とすることを特徴とする請求項 2 3記載の電子チケット譲渡システム。

( 5 - 1 ) 第五発明：権利データの一部又は全部を含む譲渡権利デ一夕と、前記譲渡権利デ一夕と譲受者デ一夕とからなる譲渡申請データと、前記権利デ一夕を記憶した第一記憶手段を備える電子チケット送信装置と電子チケット受信装置との間で電子チケットの譲渡に関する処理を行う電子チケット管理装置とからなり、前記電子チケット管理装置は、前記電子チケット送信装置から送信された前記譲渡申請データを受信し、前記譲渡権利データが示す権利の所有者デ一夕を履歴データとして前記電子チケット管理手段が備えるチケット情報記憶手段に記憶し、前記譲受者デ一夕を前記譲渡権利データが示す権利の所有者データとして前記チケット情報記憶手段に記憶し、前記譲渡権利データを前記電子チケット受信装置に対して送信する。

( 5 - 2 ) 前記電子チケット管理装置から送信された前記譲渡権利デ一夕は、前記電子チケット受信装置により受信され、前記電子チケット受信装置が備える第二記憶手段に記憶されるためのデ一夕である。

(5- 3) 前記第一記憶手段に記憶された前記権利デ一夕は、前記電子チケット送信装置から前記電子チケット管理装置に対して前記譲渡申請データが送信される際に、その効力の一部又は全部が抹消されるためのデ一夕である。

(5-4) 前記第一記憶手段に記憶された前記権利データは電子チケットを販売する電子チケット販売装置から送信されたデ一夕である。

(5- 5) 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払データに関する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置は、前記支払データを受信し、前記支払確認手段は販売する電子チケッ卜の代金について支払行為が行われたことを確認する。

(5- 6) 前記電子チケット販売装置は前記電子チケヅト購入装置へのデ一夕送信の可否を判断する販売認証手段を備え、前記電子チケット販売装置は、前記販売認証手段がデ一夕送信を不可と判断した場合、前記電子チケット購入装置への前記販売権利データの送信を中止する。

(5- 7) 前記履歴デ一夕に送信区^^を設け、前記電子チケット管理装置が前記第二記憶手段にデータを送信する前はその送信区分の内容を「送信未済」を意味する内容とし、データ送信後はその送信区分の内容を「送信済み」を意味する内容とする。

(6- 1) 第六発明：権利デ一夕の一部又は全部を含む譲渡権利データと、前記譲渡権利デ一夕と譲受者デ一夕とからなる譲渡申請データに関する処理を前記権利データを記憶した第一記憶手段を備える電子チケット送信装置と電子チケット受信装置との間で電子チケットの譲渡に関する処理を行う電子チケット管理装置に命令するものであり、

前記電子チケット管理装置に、前記電子チケット送信装置から送信された前記譲渡申請デ一夕を受信させ、前記譲渡権利デ一夕が示す権利の所有者データを履歴デ一夕として前記電子チケット管理装置が備えるチケット情報記憶手段に記憶させ、前記譲受者デ一夕を前記譲渡権利データが示す権利の所有者データとして前記チケット情報記憶手段に記憶させ、前記譲渡権利デ一夕を前記電子チケット受信装置に対して送信させる。

( 6— 2 ) 電子チケット譲渡用のコンビユー夕プログラムは、

前記電子チケット受信装置に、前記電子チケット管理装置から送信された前記譲渡権利デ一夕を受信させ、そのデータを前記電子チケット受信装置が備える第二記憶手段に記憶させる。

( 6— 3 ) 電子チケヅト譲渡用のコンビュ一夕プログラムは、

前記電子チケット送信装置に、前記第一記憶手段に記憶された前記権利デ一夕の効力の一部又は全部を抹消させる。

( 6 - 4 ) 電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、電子チケット購入装置から送信される購入申請デ一夕と、電子チケットを販売するための販売権利データに関する処理を電子チケット販売装置に行わせるものであり、

前記電子チケット販売装置に前記電子チケット購入装置から送信された前記購入申請データを受信させ、前記電子チケット購入装置に対して前記販売権利デー夕を送信させる。

( 6 - 5 ) 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払デ一夕に関する処理を行うものであって、 ' 前記電子チケット販売装置に前記支払データを受信させ、前記支払確認手段に販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認させる。 ( 6 - 6 ) 前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置へのデ一夕送信の可否を判断する販売認証手段を備え、

前記販売認証手段がデ一夕送信を不可と判断した場合、前記電子チケット販売装置に前記電子チケット購入装置への前記販売権利データの送信を中止させる。

( 6 - 7 ) 前記履歴データに送信区分を設け、前記電子チケット管理装置が前記第二記憶手段にデータを送信する前はその送信区分の内容を「送信未済」を意味する内容させ、デ一夕送信後はその送信区分の内容を「送信済み」を意味する内容とさせる。

なお、上記 6つの発明は次の内容であっても良い。前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末であってもよく、前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末であってもよく、前記電子チケット購入装置を携帯移動端末であってもよい。 [図面の簡単な説明]

第 1図は本発明に係る電子チケット譲渡システムにおける各装置とその結びつきの一実施形態を示す概略図、第 2図は前記実施形態における電子チケットを譲渡するための手順を表したフローチャート、第 3図は前記実施形態におけるチケットデ一夕購入前の状態を表した図、第 4図は前記実施形態におけるチケットデ —夕購入後の状態を表した図、第 5図は前記実施形態におけるチケットデ一夕譲渡前の状態を表した図、第 6図は前記実施形態におけるチケットデ一夕譲渡後の状態を表した図、第 7図は本発明に係る電子チケット譲渡システムにおける各装置とその結びつきの他の実施形態を示す概略図、第 8図は前記実施形態における電子チケッ卜を譲渡するための手順を表したフローチヤ一ト、第 9図は前記実施形態におけるチケットデ一夕譲渡前の状態を表した図、第 1 0図は前記実施形態におけるチケットデ一夕譲渡途中の状態を表した図、第 1 1図は前記実施形態におけるチケットデ一夕譲渡後の状態を表した図である。 [発明を実施するための最良の形態]

本発明の第一実施形態を電子チケヅトを 2人分購入した人（A氏）が、その内の一人分の電子チケットを友人（B氏）に譲渡する場合を例にして説明する。具体的には、 A氏が 2 0 0 0年 3月 3 0日に東京スタジアムで行われるマライアサリ一のコンサートについて 2人分の電子チケット（同コンサートの座席番号二 A- 350, A- 351)を購入し、そのうちの一人分の電子チケット（同コンサートの座席番号二 A- 351)を B氏に譲渡する場合を例に説明する。なお、電子チケットとはコンサート等の日時 ·開催場所 ·座席番号等のチケット情報を電子化し、その電子化されたチケット情報を何らかの記憶手段に記憶させたものをいうが、電子チケットの定義はこれに限るものではない。まず、本実施形態で使用するハードウェアについて説明する。第 1図は本実施形態で使用するハ一ドウエアと、そのハードウエア同士の結びつきを示した概略図である。 A氏はコンピュータ 1 (以下、「パソコン 1」という）を所有しており、 B氏はコンピュータ 2 (以下、「パソコン 2」という）を所有しており、そのパソコン 1及びパソコン 2には I Cカードに対しデ一夕を読み書きする I C力一ドドライブ 3及び I Cカードドライブ 4が備えられている。

また、 A氏と B氏は、ともに I Cカード ' (第一記憶手段としての I Cカード 8、第二記憶手段としての I C力一ド 9 ) を所有している。この I Cカード 8、 I C カード 9は名刺サイズのプラスチック樹脂板にデジタルデ一夕を記憶できる I C チップが備えられているものである。この I Cカードには「I Cカード番号」、「力

—ド所有者情報（氏名、性別、年齢、住所、電話番号、メールァドレス等の項目からなる）」、「権利データ（アーチスト名、開催場所、開催日、座席番号等の項目からなる）」が記憶できる（第 3図，第 4図）。なお、本実施形態においては、このパソコン 1と I Cカードドライブ 3と I C力一ド 8とが電子チケヅト送信装置 1 1 (電子チケット購入装置 1 1 ) となり、パソコン 2と I Cカードドライブ 4 と I Cカード 9とが電子チケヅト受信装置 1 2となる。

A氏、 B氏のパソコン 1、パソコン 2はインターネヅト 5を介してチケット販売者のサ一バー（これを仮に「チケットサーバ一 6」とする）に接続可能であり、これにより A氏のパソコン 1及び B氏のパソコン 2とチケヅトサーバ一 6とはデ —夕の受け渡しができる。

なお、本実施形態では様々なハードウェアを利用しているが、これらハ一ドウエアに限るものではない。即ち、本実施形態では電子チケヅト送信装置 1 1 (電子チケヅト購入装置 1 1 ) をパソコン 1と I Cカードドライブ 3と I C力一ド 8 とからなるものとし、電子チケヅト受信装置 1 2をパソコン 2と I Cカードドライブ 4と I Cカード 9とからなるものとしているが、これらハードウェアに限るものではない。例えば、これら装置を携帯移動端末等にしてもよい。ここで携帯移動端末とは、携帯電話 · P H S (パーソナルハンディ一ホンシステム） ·その他の携帯可能な小型コンピュータ等をいう。これら装置を携帯電話等にすれば、携帯移動端末に予め付いている通信機能を利用して電子チケットの授受が行えるので、パソコン等を所有していない人でも電子チケットの譲受が行える。

また、本実施形態では記憶手段として I Cカードを利用しているが、記憶手段は I Cカードに限るものではない。例えば、 I Cチップ等の記憶媒体を備えた携帯移動端末等を記憶手段として利用してもよく、また、 I Cチップを備えていなくてもこれと同様の機能を有するその他の記憶媒体を記憶手段として利用してもよい。携帯電話等に備えられている記憶媒体を記憶手段として利用すれば、携帯電話等に付いている表示画面で電子チケットの内容を容易に確認できる。即ち、 I Cカードに情報を記憶させた場合、電子チケッ卜の内容をみるためには別途ビユーァ（表示手段）が必要であるが、携帯電話等には予め表示画面が付いているので別途ビューァを用意する必要がない、という利点がある。

次に電子チケットを購入してから譲渡を完了するまでの処理手順について説明する。

この手順は第 2図に示す通りであり、販売認証処理（ S T E P 1 — 1 ) 電子チケット申込処理（ S T E P 1 _ 2 ) 座席確保 ·代金確認処理（ S T E P 1— 3 ) 電子チケット発行処理（S T E P 1— 4 ) 電子チケット記憶処理（S T E P 1 - 5 ) 電子チケット送信処理（ S T E P 1— 6 ) 譲渡チケヅトの権利抹消処理（S T E P 1 - 7 ) 譲渡チケット受信処理（S T E P 1— 8 )、という順で行われる。

なお、本実施形態の販売認証処理（ S T E P 1— 1 ) から電子チケット記憶処理（S T E P 1— 5 ) までにおいて、前述のハードウェアは次の役割を果たす。即ち、ノソコン 1と I Cカードドライブ 3と I Cカード 8は電子チケヅト購入装置として、パソコン 1と I Cカードドライブ 3はデ一夕保存手段として、 I C力ード 8は第一記憶手段として、パソコン 1に備えられているデータ送受信機能は購入申請デ一夕送信手段 ·販売権利デ一夕受信手段 ·支払いデ一夕送信手段として、チケットサーバー 6は電子チケット販売装置として、チケットサーバ 6に備えられているデータ送受信機能は購入申請データ受信手段 ·販売権利データ送信手段 ·支払いデータ受信手段として、チケットサーバー 6に備えられているデ一夕記憶装置は販売チケット情報記憶手段として、チケットサーバー 6に備えられている支払確認システムは支払確認手段として、チケットサーバ一 6に備えられている販売認証システムは販売認証手段として、インターネット 5は通信手段としての役割を果たす。

第 3図は電子チケットを購入する前の I Cカード 8の記憶内容、及び電子チケヅト販売装置（チケットサーバー 6 ) の記憶内容を表した図であり、第 4図は電子チケットを購入した後の I Cカード 8の記憶内容、及び電子チケット販売装置 (チケヅトサーバ一6 ) の記憶内容を表した図である。

チケット購入前の A氏の I Cカード 8 (第 3図）にはチケットに関するデ一夕は記憶されていないが、チケット購入後には 2人分の権利デ一夕が記憶されている（第 4図）。一方、チケットサーバー 6にはコンサートに関する情報や会場の座席及びその所有者情報等が記憶されている。

まず、販売認証処理（S T E P 1— 1 ) について説明する。

販売認証処理とは、チケットサーバ 6内に格納されている販売認証システムが A氏にチケットを販売するか否か（販売権利デ一夕を送信するか否か）を判断するものである。その具体的な手順は次の通りである。

A氏はパソコン 1を使ってチケヅトサ一バ一 6に格納されている「チケヅト販売システム」にインターネット 5を介してアクセスする。そして、 A氏は自分が所有している I Cカード番号「15000」をチケヅトサ一バー 6に向けて送信する。この A氏から送られた I Cカード番号が電子チケットを記憶することができない I Cカードの番号である場合、販売認証システムは「デ一夕送信不可」という判断し、パソコン 1への販売を中止する（販売権利デ一夕送信を中止する）。これにより、販売権利データを記憶できない記憶媒体に送信してしまう、という事態を防止できる。なお、販売権利データの送信を中止した場合、販売権利デ一夕の代りにエラ一メッセ一ジを送信してもよい。エラーメヅセージを送信すれば A氏は自分の所有している I Cカードが規格外のものであることが判り、 I Cカードの買換え等の対応をすることができる。

一方、販売認証システムが「データ送信可」と判断した場合は、次の S T E P 1 - 2に進む。

次に、電子チケヅト申込処理（S T E P 1—2 ) について説明する。

A氏は、観覧を希望するコンサートの空席状況を確認し、空席があった場合はパソコン 1から購入申請デ一夕及び支払デ一夕をチケットサーバー 6に向けて送信する。なお、購入申請デ一夕とは購入者所有の I Cカードの番号、購入者の住所 '氏名 '電話番号 ·電子メールァドレス ·アーチスト名 ·開催日 ·開催場所 · 購入座席数等の項目からなるデータをいい、支払デ一夕とはクレジット力一ド番号やプリペイドカード番号、その他支払う意志があることを示すデータ等をいう。例えば、本実施形態では購入申請デ一夕として「I Cカード番号二 15000、購入者名 =田中一郎、住所二東京都港区赤坂〇一〇一〇、電話番号 = 03- 3582- XXXX、メ —ルアドレス二〇〇〇©△△△. co. jp、アーチスト名 =マライアサリ一、開催場所 =東京スタジアム、開催日 =2000/3/30、座席数二 2」を送信し、支払データとしてクレジットカード情報「力一ド番号二 5621-8976- 7677- XXXX、氏名 =田中一郎、カード有効期限 = 2 0 0 0年 1 2月」を送信する。

次に、座席確保 '代金確認処理（S T E P 1— 3 ) について説明する。

前述の S T E P 1— 2において送信された購入申請デ一夕及び支払データを受信したチケットサーバー 6は、チケット購入者の座席の割当てを行う。即ち、購入座席数分の座席（本実施形態では 2座席）を確保し、確保した座席の所有者を記憶する（具体的には、座席番号「A- 350」の所有者 = 15000、座席番号「A- 351」の所有者 = 15000と記憶する：第 4図）。

次に、チケットサーバー 6は、チケット代金の支払行為が行われたか否かを確認する。支払行為が行われたか否かは、例えば、クレジットカードで支払われる場合はクレジットカード番号等のデ一夕が購入者から送信されてきたか否か、プリペイドカードで支払われる場合はプリペイドカードの番号が購入者から送信されてきたか否か、銀行振込みであれば銀行から代金を振込む意志があることを示す何らかのデータ（例えば、「後日銀行振込みにて振込む」とのメッセ一ジ）が送信されたか否か、前払いならば「既に支払い済み」等のデ一夕が送信されたか否か等で確認する。このようにチケヅトサーバ一 6は代金についての確認を行い、その後に次の S

TEP 1—4に進む。 ' '

次に、チケヅト発行処理（S TEP 1—4) について説明する。

前述の STEP 1— 3で座席を割当てたチケヅトサーバ一 6は A氏のパソコン 1に向けて 2人分の販売権利データをィン夕ーネヅド 5を介して送信する。即ち、チケヅトサーバー 6は 2人分の販売権利デ一夕として「アーチスト名ニマライアサリ一、開催場所二東京ス夕ジアム、開催日二 2000/3/30、座席番号 A- 350， A- 351」を送信する。

次に、チケット記憶処理（STEP 1— 5) について説明する。

販売権利デ一夕を受信したパソコン 1は I Cカードドライブ 3を介して I C力 —ド 8に 2座席分の販売権利データを権利データとして記憶する（第 4図）。これにより A氏は 2人分の権利データを入手することができる。

次に、 A氏が B氏に電子チケットを譲渡する手順（電子チケット送信： STE P 1 - 6) について説明する。

なお、電子チケット送信処理（S TEP 1— 6)から譲渡チケット受信処理（S TEP 1-8) までにおいて前述のハードウェアは次の役割を果たす。即ち、パソコン 1と I Cカードドライブ 3と I C力一ド 8は電子チケヅト送信装置として、 I Cカード 8は第一記憶手段として、パソコン 1に備えられているデータ送受信機能は譲渡権利デ一夕送信手段として、パソコン 1に備えられている権利抹消システムは権利抹消手段として、パソコン 2と I Cカードドライブ 4と I Cカード 9は電子チケット受信装置として、 I Cカード 9は第二記憶手段として、パソコン 2に備えられているデ一夕送受信機能は譲渡権利データ受信手段としての役割を果たす。

また、第 5図は譲渡前の I Cカード 8及び I Cカード 9の記憶内容を示し、第 6図は譲渡後の I Cカード 8及び I Cカード 9の記憶内容を示している。

まず、第 1図に示す通り、 A氏のパソコン 1と B氏のパソコン 2とをケーブル 10 (通信手段としてのケーブル 10) で接続し、両パソコン間でデ一夕授受が可能な状態にする。そして、 B氏に譲渡する「譲渡権利データ」を A氏のパソコン 1から B氏のパソコン 2に向けて送信する。ここで「譲渡権利データ」とは、 I Cカード 8に記憶されている権利デ一夕の一部又は全部を含むデ一夕である。この「権利データの一部又は全部を含む」とは、文字通り「譲渡権利データが権利データの一部のデータ又は全部のデ一夕を含むデータである場合」をいうが、これに限らず「譲渡権利デ一夕が権利データの一部のデータ又は全部のデ一夕と同一のデータである場合」も含まれる。即ち、本実施形態では「アーチスト名二マライアサリー」、「開催場所二東京スタジアム」、「開催日 = 2 0 0 0年 3月.3 0 日」、「座席番号 =A-351」）とからなるデータをいう。なお、本実施形態では通信手段としてケーブル 1 0を用いたが、これに限るものではなく、例えば、無線による通信を通信手段としてもよいし、インターネットによる通信を通信手段としてもよい。

次に、電子チケットの併有を防止するための手順、即ち、譲渡した権利データ

(譲渡権利データ）を A氏の I Cカード 8から抹消する手順について説明する（S T E P 1 - 7 )o

譲渡権利データを送信した後、パソコン 1は A氏の I Cカード 8から権利デー夕の一部（本実施形態では「座席番号二 A- 351」）を削除する（第 5図，第 6図の座席番号の欄）。これにより A氏と B氏とが電子チケット（座席番号 =A- 351) を併有すること回避できる。なお、本実施形態では譲渡したチケットを抹消する手段として権利デ一夕を削除することにしているが、抹消する手段としては権利デ —夕の削除に限るものではなく、権利を抹消できる手段であれば他の手段であつても構わない。例えば、権利デ一夕に「有効/無効」の区分を設けて、譲渡デー夕送信後、譲渡した権利デ一夕を「無効」にしてもよい。即ち、 A氏の I Cカードに「A-351/有効」と記憶されていたものを権利抹消処理により「A- 351/無効」としてもよい。また、本実施形態では権利抹消処理を譲渡データ送信後に行うことにしているが「送信後」とは限らず、権利抹消処理を行うタイミングは「送信前」であっても「送信と同時」であっても構わない。

次に、 B氏のパソコン 2で譲渡権利データを受信し、 I Cカード 9に記憶させる手順（S T E P 1— 8 ) について説明する。譲渡権利デ一夕を受信した B氏のパソコン 2は、その内容を I Cカードドライブ 4を介して B氏の I C力一ド 9に記憶する（第 6図）。これにより、電子チケヅトの譲渡が成立し、 A氏 · B氏は共に 2 0 0 0年 3月 3 0日に東京スタジアムで行われるマライアサリーのコンサートチケットを所有することになり、別々にコンサート会場に入場できる。即ち、今まで未解決であった電子チケットの譲渡が適正に成立するのである。また、この譲渡システムは A氏と B氏との間だけで電子チケットの譲渡が行えるので（チケット販売者のサーバ一を介すことなく電子チケットの譲渡が行えるので）譲渡手続が簡易であり、更に、チケット販売者のサーバ一にトラブルがあっても、これに影響されることなくチケットの譲渡を行うことができる。

なお、本実施形態では 2台のパソコンを利用して、デ一夕の授受を行っているが 1台のパソコンで行うことも可能である。この場合、 A氏の I Cカード 8を I Cカードドライブ 3に挿入し、 I Cカード 8から譲渡権利データをパソコン 1内の記憶装置に移送し、 I C力一ドドライブ 3に挿入されている I C力一ド 8を抜き、 I Cカードドライブ 3に B氏の I Cカード 9をに入れ、パソコン 1内の記憶装置に移送された譲渡権利デ一夕を B氏の I Cカード 9に記憶させればよい。この場合、パソコン 1が譲渡権利データ送信手段及び譲渡権利データ受信手段双方の役割を果たすのである。

本発明の第二実施形態は、チケット販売者のサーバーを介して電子チケットの譲渡を行うものである。

第 7図は本実施形態で使用するハ一ドウエアとそのハ一ドウエア同士の結びつきを示した図である。本実施形態では、 A氏、 B氏のパソコン 1、パソコン 2、 I Cカードドライブ 3、 I Cカードドライブ 4、 I Cカード 8、 I Cカード 9や I Cカードのデ一夕項目等は第一実施形態と同様であるが、チケットサーバ一 6 にはチケヅト譲渡等を管理する「チケット管理システム」が格納されている点で第一実施形態と異なる。

なお、本実施形態において上記ハードウェアは次の役割を果す。即ち、チケットサ一バー 6は電子チケット管理装置として、チケットサーバ一6に備えられているデ一夕送受信機能は第一データ受信手段 ·第二データ送信手段として、チケットサーバー 6に備えられているデータ記憶装置はチケット情報記憶手段としての役割を果たす。また、パソコン 1と I Cカードドライブ 3と I Cカード 8とが電子チケット送信装置として、 I Cカード 8は第一記憶手段として、パソコン 1 に備えられているデ一夕送受信機能は第一データ送信手段として、パソコン 1に備えられている権利抹消システムは権利抹消手段として、パソコン 2と I C力一ドドライブ 4と I Cカード 9とが電子チケヅト受信装置として、パソコン 2に備えられているデータ送受信機能は第二デ一夕受信手段として、 I C力一ド 9は第二記憶手段として、インターネット 5は通信手段としての役割を果たす。

次に電子チケット譲渡のための処理手順について説明する。

この手順は第 8図に示す通りであり、電子チケット購入処理（S T E P 2 - 1 ) →電子チケット送信（ S T E P 2— 2 ) 譲渡チケヅトの権利抹消処理（ S T E P 2 - 3 ) →チケヅトサ一バー更新処理（ S T E P 2— 4 ) 認証処理（ S T E P 2 - 5 ) 譲渡チケヅト受信（S T E P 2— 6 )、という順で行われる。

まず、電子チケヅト購入処理（S T E P 2— 1 ) について説明する。

電子チケヅトの購入は前述の第一実施形態での S T E P 1— 1〜S T E P 1— 5と同様である。これらの処理を経て、 A氏の I Cカード 1には 2人分のチケヅトデ一夕が記憶されている（第 9図）。一方、チケットサーバ一 6には興行デ一夕（アーチスト名、開催場所、開催日等の項目からなる) とコンサート会場の複数の座席番号とその座席の所有者データ（権利者の I Cカード番号）が記憶されている。なお、このチケットサ一バー 6には各座席の履歴デ一夕も記憶可能である。また、 B氏の I Cカード 9にはチケットデ一夕は記憶されていない。 ' 次に、 A氏がチケットサーバ一 6に対してデ一夕送信する手順（S T E P 2— 2 ) について説明する。まず、 A氏はパソコン 1からイン夕一ネット 5を介してチケットサーバ一 6にアクセスする。 A氏はパソコン 1からチケットサーバ一 6 に向けて、譲渡申請デ一夕を発信する。譲渡申請データとは譲渡権利データと譲受者デ一夕とからなり、譲渡権利データとは、第一実施形態と同様、譲渡する興行を特定するデータ（本実施形態では「アーチスト名 =マライアサリー」、「開催場所二東京スタジアム」、「開催日 = 2000年 3月 30日」）と、譲渡する座席番号（本実施形態では「座席番号 =A- 351」）とからなるデ一夕である。譲受者デ一夕とは、チケットの譲渡を受ける人を特定するデ一夕（本実施形態の場合は B氏の I Cカード番号「37000」）をいう。

次に、譲渡した権利データ（譲渡権利デ一夕）を A氏の I Cカードから抹消する手順について説明する（S TEP 2— 3)。譲渡申請デ一夕送信後、パソコン 1 は A氏の I Cカード 8から権利デ一夕の一部（本実施形態では「座席番号二 A- 351」）を削除する：第 1図 0の座席番号の欄）。これにより A氏と B氏とが電子チケットを併有すること回避できる。なお、権利抹消処理の詳細については第一実施形態と同様である。

次に、データを受信したチケットサーバ一 6がデータの更新等を行う手順（S TEP 2-4) について説明する。譲渡申請デ一夕を受信したチケットサーバ一 6は譲渡された座席番号を特定し、その座席（A- 351)の権利者であった者の I C 力一ド番号（A氏の I C力一ド番号 = 15000) を履歴デ一夕として記憶し、それと共に譲受者デ一夕（B氏の I Cカード番号 = 37000)をその座席の新権利者として記憶する。即ち、本実施形態では履歴データとして「15000 37000」と記憶し、座席番号 A- 351の権利者 I Dを「37000」として記憶する（第 1図 0の符号 21 )。次に、譲渡認証処理（S TEP 2— 5) について説明する。

この譲渡認証処理は、チケットサーバ 6内に格納されている譲渡認証システム (譲渡認証手段としての認証システム）が B氏にデ一夕を送信するか否かを判断するものである。まず、 B氏はパソコン 2からイン夕一ネット 5を介してチケットサーバ一 6にアクセスし、パソコン 2からチケヅトサーバー 6に向けて I C力ード番号（本実施形態では「37000」）を送信する。その後の譲渡認証処理の手順は前述の第一実施形態で説明した「販売認証処理」と同様であり、 B氏の I C力 —ド番号を参照して「データ送信不可」という判断をした場合はパソコン 2への譲渡権利データ送信を中止し、「デ一夕送信可」と判断した場合は、次の S TEP 2-6に進むのである。

次に、 B氏の I Cカードに電子チケットのデ一夕を記憶する手順（S TEP 2 — 6 ) について説明する。

B氏の I C力一ド番号（「37000」）を受信したチケットサーバー 6は記憶されている権利者 I Dの中から「37000」を検索する。この結果、「座席番号 =A- 351/権利者 I D二 37000/履歴デ一夕 15000—37000」（第 1図 0の符号 2 1 )が検索され、チケヅトサーバー 6は「座席番号 =A- 351」が A氏（権利者 I D = 15000) から B 氏（権利者 I D = 37000)に譲渡されたことを確認する。 B氏が「座席番号二 A-351」の権利者であることを確認したチケヅトサーバ一 6は、 B氏のパソコンに向けて譲渡権利データ（本実施形態では「アーチスト名二マライアサリー」、「開催場所 =東京スタジアム」、「開催日 = 2 0 0 0年 3月 3 0日」、「座席番号二 A- 351」）をイン夕一ネット 5を介して送信する。

チケヅトサーバ一 6から譲渡権利デ一夕を受信した B氏のパソコン 2は I C力 —ド 9に受信したデータを書込み、これによりチケットの譲渡が成立する（第 1 図 1 )。

本実施形態では、販売者のサーバーを介して電子チケッ卜の譲渡が行われるので、チケット販売者側ではチケット譲渡の経緯を把握できる。また、譲渡履歴を残すので、チケットを譲渡された者が電子チケットを紛失した場合でもチケットの再発行等の対応ができる。なお、 B氏にデ一夕を送信するにあたり、履歴デ一夕に送信区分を設けて譲渡権利デ一夕の送信の有無を管理してもよい。例えば、チケットサーバ一6が E氏の I Cカードに譲渡権利デ一夕を送信する前は「履歴データ = 15000→37000/送信区分二未済」とし、譲渡権利デ一夕送信後はその送信区分の内容を「履歴データ = 15000 37000/送信区分-済み」とすれば、 B氏に譲渡権利データを送信したか否かをチケットサーバー 6側で管理できる。これにより、例えば、 B氏がコンサート直前になっても電子チケットの受信をしていない場合は、電子メールや電話等で電子チケットを受信するよう警告することが可能になる。なお、譲渡権利データを送信したか否かの管理は上記方法に限るものではなく、他の方法により管理しても構わない。

上記の第一実施形態 ·第二実施形態では特定のケースについて説明したが、本発明はこれらケースに限るものではない。例えば、以下の内容であってもよい。 ( 1 ) 上記実施形態では 2人分の電子チケットを購入した者が、他の一人にチケヅトを譲渡する場合を例にしているが、複数人分（3人以上）のチケヅトを購入した者が、他の複数の者にチケットを譲渡することもできる。

( 2 )上記実施形態では、複数人分のチケットを購入した場合を例にしているが、一人分のチケットを購入した者が、他の者にそのチケットを譲渡することも可能である。

なお、この場合、権利抹消処理では A氏の I Cカードの権利デ一夕全部を抹消することになる（権利データの一部ではなく、全部を抹消する）。

( 3 ) 上記実施形態では、様々なハードウェアを利用しているが、これらハードウェアに限るものではなく、これらと同様の働きをするものであれば他のハードウェアであっても構わない。なお、各ハードウェアには本発明を実施するための (上記実施形態を実施するための）コンピュータプログラムが記憶されており、各ハードウェアはそのコンピュータプログラムからの命令を受けて本発明を実現する。

( 4 ) 上記実施形態では、コンサートのチケットを例にしているが、これに限るものではない。例えば、プロ野球の入場チケットゃ美術館の入場チケット等あらゆるチケットにおいて利用できるものである。

( 5 ) 上記実施形態では、様々なデ一夕（例えば、譲渡権利デ一夕や譲渡申請デ —夕等）のデ一夕項目を定義し、それらデ一夕を記憶したり、送信 ·受信等しているが、デ一夕の定義や内容は一例に過ぎず、上記実施形態の記載に限るものではない。即ち、これらと同様の役割を果すことができるデ一夕（データ項目）であれば、他のデ一夕（データ項目）であっても構わない。

( 6 ) 上記実施形態では、電子チケットの譲渡を 1回だけ行っているが、 2回以上行っても構わない。例えば、 A氏から電子チケットの譲渡を受けた B氏が、再度 C氏（I Cカード番号「29300」の I C力一ドを所有している C氏）に電子チケットを譲渡してもよい。このようにすれば電子チケットを転々と流通させることができるのである。

なお、この場合、上記第二実施形態のチケットサーバー 6は「履歴データ = 17000 37000 29300」と記憶することになる。

( 7 ) 上記実施形態では、様々な処理（例えば、代金確認処理や認証処理など）の内容等について説明したが、これら処理の内容等はここで説明した内容に限らず、他の内容等であっても構わない。また、これら処理を行う順番もここで説明した順番には限らない。

( 8 )上記実施形態では通信手段としてイン夕一ネットを利用する旨説明したが、これら通信手段はィン夕一ネットに限るものではない。例えば、パソコン通信の通信回線、無線による通信、有線による通信などデータを伝達できる手段であれば他の手段であっても構わない。

[産業上の利用可能性]

本発明には次のような効果がある。

( 1 ) 今まで未解決であった電子チケットの譲渡を適正に成立させることができる。

( 2 ) チケット販売者のサーバーを介さないで電子チケットの譲渡を行えば、譲渡手続を簡易にすることができ、また、チケット販売者のサーバ一にトラブルがあってもこれに影響されることなく、譲渡者側と譲受者側だけでチケヅ卜の譲渡を行うことができる。

( 3 ) 販売者のサ一バーを介して電子チケットの譲渡を行えば、チケヅト販売者はチケット譲渡の経緯を把握できる。

また、譲渡履歴を残すので、チケットを譲渡された者が電子チケットを紛失した場合でも再発行等の対応ができる。

( 4 ) 記憶手段を携帯電話や P H S等の携帯移動端末にすれば、それら携移動帯端末にはデータ表示手段（液晶画面等）が付属しているので、別途デ一夕ビューァ（表示手段）を設けなくても簡単にチケットデ一夕の内容を見ることができる。また、携帯移動端末にはデ一夕を送受信できる機能が付いている場合が多いので、パソコン等を所有していない人でも電子チケットの譲受が行える。

( 5 ) チケットの販売から譲渡までを全てデジタル情報で処理できるので、デ一夕の管理等が効率化できる。

( 6 ) チケットサーバーから譲受者へ電子チケットを送信したか否かを管理すれば、電子チケット未受信の譲受者に対して電子チケットを受信するよう警告することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 電子チケットに関する権利デ一夕を記憶した第一記憶手段と、譲渡権利デ一夕を送信する譲渡権利データ送信手段と、前記第一記憶手段に記憶されている権利デ一夕の一部又は全部の効力を抹消するための権利抹消手段とを備える電子チケット送信装置と、

前記電子チケット送信装置から送信された前記譲渡権利デ一夕を受信するための譲渡権利データ受信手段と、前記譲渡権利デ一夕を記憶するための第二記憶手段とを備える電子チケット受信装置と、データ伝送を行う通信手段とからなるものであって、

前記電子チケット送信装置は前記第一記憶手段に記憶されている前記権利デ一夕の一部又は全部を含むデ一夕を前記譲渡権利データとして前記通信手段を介して送信し、前記権利抹消手段は前記第一記憶手段に記憶されている権利データの一部又は全部の効力を抹消し、前記譲渡権利データを受信した前記電子チケット受信装置は、受信した譲渡権利デ一夕を第二記憶手段に記憶することを特徴とした電子チケット譲渡システム。

2 .前記電子チケット譲渡システムは、前記第一記憶手段にデ一夕を保存するデ一夕保存手段と、購入申請デ一夕を送信する購入申請デ一夕送信手段と、販売権利データを受信する販売権利デ一夕受信手段とを備える電子チケット購入装置と、チケット販売に関するデータを記憶する販売チケット情報記憶手段と、前記購入申請データを受信する購入申請デ一夕受信手段と、前記販売権利デ一夕を送信する販売権利データ送信手段とを備える電子チケット販売装置とを含むものであつて、

前記電子チケット購入装置は前記電子チケツト販売装置に対して前記購入申請データを前記通信手段を介して送信し、

それを受信した前記電子チケット購入装置は前記販売権利データを前記第一記憶手段に権利データとして保存し、前記電子チケット送信装置はその権利デ一夕の一部又は全部を含むデータを前記譲渡権利デ一夕として送信することを特徴とする請求項 1記載の電子チケット譲渡システム。

3 . 前記電子チケット購入装置に支払データを送信する支払データ送信手段を設け、前記電子チケット販売装置に前記支払デ一夕を受信する支払データ受信手段と支払確認手段を設け、

前記電子チケット購入装置は前記電子チケット販売装置に対して前記支払デー夕を前記通信手段を介して送信し、その支払デ一夕を受信した電子チケット販売装置は、販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認することを特徴とする請求項 2記載の電子チケット譲渡システム。

4 . 前記電子チケット販売装置に販売認証手段を設け、その販売認証手段は前記電子チケット購入装置へのデ一夕送信の可否を判断し、前記販売認証手段がデ一夕送信を不可とした場合は、前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置に対しての前記販売権利データの送信を中止することを特徴とする請求項 2 記載の電子チケット譲渡システム。

5 . 前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1記載の電子チケヅト譲渡システム。

6 . 前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1記載の電子チケヅト譲渡システム。

7 . 前記電子チケット購入装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 2 記載の電子チケット譲渡システム。

8 . 電子チケット購入装置から送信される購入申請デ一夕と、電子チケットを販売するための販売権利データと、電子チケット販売装置からなり、

前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置から送信された前記購入申請データを受信し、前記電子チケット購入装置に対して前記販売権利データを送信することを特徴とする電子チケット譲渡システム。

9 . 前記電子チケット販売装置から送信された前記販売権利デ一夕は、電子チケット送信装置に備えられる第一記憶手段に記憶され、前記第一記憶手段に記憶された前記販売権利データの一部又は全部は前記電子チケット送信装置から前記電子チケット受信装置に送信され、前記電子チケット受信装置が備える第二記憶手段に記憶されるためのデータであることを特徴とする請求項 8記載の電子チケット譲渡システム。

1 0 . 前記第一記憶手段に記憶された前記販売権利データは、

前記電子チケット送信装置から前記電子チケット受信装置に対して送信される際に、その効力の一部又は全部が抹消されるためのデータであることを特徴とする請求項 9記載の電子チケット譲渡システム。

1 1 . 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払デ一夕に関する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置は、前記支払データを受信し、前記支払確認手段は販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認することを特徴とする請求項 1 0記載の電子チケット譲渡システム。

1 2 . 前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断する販売認証手段を備え、

前記電子チケヅト販売装置は、前記販売認証手段がデ一夕送信を不可と判断した場合、前記電子チケツト購入装置への前記販売権利データの送信を中止することを特徴とする請求項 1 0記載の電子チケット譲渡システム。

1 3 . 前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1 0記載の電子チケット譲渡システム。

1 4 . 前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置、前記電子チケット購入装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1 0記載の電子チケット譲渡システム。

1 5 . 電子チケッ卜に関する権利デ一夕を記憶した第一記憶手段を備える電子チケット送信装置に対して処理を命令するものであって、前記電子チケット送信装置に前記権利データの一部又は全部を前記電子チケット受信装置に対して送信させ、前記第一記憶手段に記憶されている権利データの一部又は全部の効力を抹消させることを特徴とする電子チケット譲渡用のコンビュ一夕プログラム。

1 6 . 前記電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、第二記憶手段を備える電子チケット受信装置に対して処理を命令するものであって、

前記 IS子チケット送信装置から送信された前記権利データの部又は全部を前記電子チケット受信装置に受信させ、そのデータを第二記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項 1 5記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム _c 1 7 . 前記電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、販売する電子チケッ卜に関する販売権利データと、電子チケット購入装置から送信される購入申請データに関する処理を電子チケット販売装置に命令するものであって、

前記電子チケット販売装置に、前記電子チケット購入装置から送信された前記購入申請データを受信させ、前記電子チケット購入装置に対して前記販売権利デ一夕を送信させることを特徴とする請求項 1 6記載の電子チケット譲渡用のコンピュ一夕プログラム。

1 8 . 前記電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、電子チケヅト購入に関する処理を前記電子チケット購入装置に命令するものであって、

前記電子チケット購入装置に前記電子チケツト販売装置から送信された前記販売権利デ一夕を受信させ、それを記憶させることを特徴とする請求項 1 7記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム。

1 9 . 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払デ一夕に関する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置に、前記支払データを受信させ、前記支払確認手段に販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認させることを特徴とする請求項 1 7記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム c 2 0 . 前記電子チケット販売装置は販売認証手段を備え、その販売認証手段に前記電子チケツト購入装置へのデータ送信の可否を判断させ、前記販売認証手段がデ一夕送信を不可とした場合は、前記電子チケット販売装置に前記電子チケット購入装置への前記販売権利デ一夕の送信を中止させることを特徴とする請求項 1 7記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム。

2 1 . 前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1 6記載の電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラム。

2 2 . 前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1 6記載の電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラム。

2 3 . 前記電子チケット購入装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 1 7記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム。

2 4 . 電子チケットに関する権利デ一夕を記憶した第一記憶手段と、譲渡申請デ —夕を送信する第一データ送信手段と、前記第一記憶手段に記憶されている権利データの一部又は全部の効力を抹消するための権利抹消手段とを備える電子チケット送信装置と、

前記譲渡申請データを受信するための第一デ一夕受信手段と、チケットの譲渡に関するデータを記憶するチケット情報記憶手段と、譲渡権利デ一夕を送信するための第二データ送信手段とを備える電子チケット管理装置と、

前記譲渡権利データを受信するための第二デ一夕受信手段と、前記譲渡権利デ —夕を記憶する第二記憶手段とを備える電子チケット受信装置と、デ一夕伝送を行う通信手段とからなるものであって、

前記譲渡申請データは前記権利データの一部又は全部を含む譲渡権利データと、譲受者デ一夕とからなり、

前記電子チケット送信装置はその譲渡申請データを前記電子チケット管理装置に対して前記通信手段を介して送信し、前記権利抹消手段は前記第一記憶手段に記憶されている権利デ一夕の一部又は全部の効力を抹消し、

前記譲渡申請データを受信した前記電子チケット管理装置は、前記譲渡権利デ一夕が示す権利の所有者データを履歴データとして前記チケット情報記憶手段に記憶し、前記譲受者デ一夕を前記譲渡権利デ一夕が示す権利の所有者デ一夕として前記チケット情報記憶手段に記憶し、前記電子チケット管理装置は前記譲渡権利データを前記電子チケット受信装置に前記通信手段を介して送信し、

前記譲渡権利データを受信した前記電子チケット受信装置は前記譲渡権利デー夕を前記第二記憶手段に記憶することを特徴とした電子チケット譲渡システム。 2 5 . 前記電子チケット譲渡システムは、

前記第一記憶手段にデ一夕を保存するデ一夕保存手段と、購入申請デ一夕を送信する購入申請データ送信手段と、販売権利データを受信する販売権利デー夕受信手段とを備える電子チケット購入装置と、

チケット販売に関するデータを記憶する販売チケット情報記憶手段と、前記購入申請データを受信する購入申請デ一夕受信手段と、前記販売権利データを送信する販売権利デ一夕送信手段とを備える電子チケット販売装置とを含むものであつて、

前記電子チケット購入装置は前記電子チケッ卜販売装置に対して前記購入申請 'デ一夕を前記通信手段を介して送信し、

それを受信した前記電子チケット購入装置は前記販売権利デ一夕を前記第一記憶手段に権利データとして保存し、前記電子チケット送信装置はその権利データの一部又は全部を含むデータを前記譲渡権利デ一夕として送信することを特徴とする請求 2 4記載の電子チケット譲渡システム。

2 6 . 前記電子チケット購入装置に支払デ一夕を送信する支払データ送信手段を設け、前記電子チケット販売装置に前記支払データを受信する支払デ一夕受信手段と支払確認手段を設け、

前記電子チケット購入装置は前記電子チケット販売装置に対して前記支払デ一夕を前記通信手段を介して送信し、その支払デ一夕を受信した電子チケット販売装置は、販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認することを特徴とする請求項 2 5記載の電子チケット譲渡システム。

2 7 . 前記電子チケット管理装置に譲渡認証手段を設け、その譲渡認証手段は前記電子チケット受信装置へのデ一夕送信の可否を判断し、前記譲渡認証手段がデ一夕送信を不可とした場合は、前記電子チケット管理装置は前記電子チケット受信装置に対しての前記譲渡権利データの送信を中止することを特徴とする請求項 2 4記載の電子チケット譲渡システム。

2 8 . 前記電子チケット販売装置に販売認証手段を設け、その販売認証手段は前記電子チケヅト購入装置へのデータ送信の可否を判断し、前記販売認証手段がデ一夕送信を不可とした場合は、前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置に対しての前記販売権利デ一夕の送信を中止することを特徴とする請求項 2 5記載の電子チケット譲渡システム。

2 9 . 前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 2 4記載の電子チケット譲渡システム。

3 0 . 前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 2 4記載の電子チケヅト譲渡システム。

3 1 . 前記電子チケット購入装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 2 5記載の電子チケット譲渡システム。

3 2 . 前記履歴データに送信区分を設け、前記電子チケット管理装置が前記第二記憶手段にデ一夕を送信する前はその送信区分の内容を「送信未済」を意味する内容とし、データ送信後はその送信区分の内容を「送信済み」を意味する内容とすることを特徴とする請求項 2 4記載の電子チケット譲渡システム。

' 3 3 . 権利データの一部又は全部を含む譲渡権利データと、前記譲渡権利デ一夕と譲受者デ一夕とからなる譲渡申請デ一夕と、前記権利データを記憶した第一記憶手段を備える電子チケット送信装置と電子チケット受信装置との間で電子チケッ卜の譲渡に関する処理を行う電子チケット管理装置とからなり、

前記電子チケット管理装置は、前記電子チケット送信装置から送信された前記譲渡申請データを受信し、前記譲渡権利データが示す権利の所有者データを履歴データとして前記電子チケット管理手段が備えるチケット情報記憶手段に記憶し、前記譲受者デ一夕を前記譲渡権利データが示す権利の所有者データとして前記チケット情報記憶手段に記憶し、前記譲渡権利データを前記電子チケツト受信装置に対して送信することを特徴とする電子チケット譲渡システム。

3 4 . 前記電子チケット管理装置から送信された前記譲渡権利デ一夕は、

前記電子チケット受信装置により受信され、前記電子チケット受信装置が備える第二記憶手段に記憶されるためのデ一夕であることを特徴とする請求項 3 3記載の電子チケット譲渡システム。

3 5 . 前記第一記憶手段に記憶された前記権利デ一夕は、前記電子チケット送信装置から前記電子チケット管理装置に対して前記譲渡申請データが送信される際に、その効力の一部又は全部が抹消されるためのデ一夕であることを特徴とする請求項 3 4記載の電子チケット譲渡システム。，

3 6 . 前記第一記憶手段に記憶された前記権利データは電子チケットを販売する電子チケット販売装置から送信されたデ一夕であることを特徴とする請求項 3 5 記載の電子チケット譲渡システム。

3 7 . 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払デ一夕に関する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置は、前記支払デ一夕を受信し、前記支払確認手段は販売する電子チケットの代金について支払行為が行われたことを確認することを特徴とする請求項 3 6記載の電子チケット譲渡システム。

3 8 . 前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 3 5記載の電子チケヅト譲渡システム。

3 9 . 前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 3 5記載の電子チケヅト譲渡システム。

4 0 . 前記電子チケット購入装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 3 6記載の電子チケット譲渡システム。

4 1 . 前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断する販売認証手段を備え、前記電子チケット販売装置は、前記販売認証手段がデータ送信を不可と判断した場合、前記電子チケット購入装置への前記販売権利データの送信を中止することを特徴とする請求項 3 6記載の電子チケット譲渡システム。

4 2 . 前記履歴デ一夕に送信区分を設け、前記電子チケット管理装置が前記第二記憶手段にデ一夕を送信する前はその送信区分の内容を「送信未済」を意味する内容とし、データ送信後はその送信区分の内容を「送信済み」を意味する内容とすることを特徴とする請求項 3 5記載の電子チケット譲渡システム。

4 3 . 権利データの一部又は全部を含む譲渡権利データと、前記譲渡権利デ一夕と譲受者データとからなる譲渡申請データに関する処理を前記権利デ一夕を記憶した第一記憶手段を備える電子チケット送信装置と電子チケット受信装置との間で電子チケットの譲渡に関する処理を行う電子チケット管理装置に命令するものであり、

前記電子チケット管理装置に、前記電子チケット送信装置から送信された前記譲渡申請デ一夕を受信させ、前記譲渡権利デ一夕が示す権利の所有者データを履歴デ一夕として前記電子チケット管理装置が備えるチケット情報記憶手段に記憶させ、前記譲受者デ一夕を前記譲渡権利データが示す権利の所有者デ一夕として前記チケット情報記憶手段に記憶させ、前記譲渡権利データを前記電子チケット受信装置に対して送信させることを特徴とする電子チケット譲渡用のコンビュ一夕プログラム。

4 4 . 電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、

前記電子チケット受信装置に、前記電子チケット管理装置から送信された前記譲渡権利デ一夕を受信させ、そのデータを前記電子チケット受信装置が備える第二記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項 4 3記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム。

4 5 . 電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラムは、

前記電子チケット送信装置に、前記第一記憶手段に記憶された前記権利デ一夕の効力の一部又は全部を抹消させることを特徴とする請求項 4 4記載の電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラム。

4 6 . 電子チケット譲渡用のコンピュータプログラムは、電子チケット購入装置から送信される購入申請デ一夕と、電子チケットを販売するための販売権利デー夕に関する処理を電子チケット販売装置に行わせるものであり、

前記電子チケット販売装置に前記電子チケット購入装置から送信された前記購入申請デ一夕を受信させ、前記電子チケット購入装置に対して前記販売権利デ一夕を送信させることを特徴とする請求項 4 5記載の電子チケット譲渡用のコンビユー夕プログラム。

4 7 . 前記電子チケット販売装置は支払確認手段を備え、前記支払確認手段は支払デ一夕に闋する処理を行うものであって、

前記電子チケット販売装置に前記支払データを受信させ、前記支払確認手段に販売する電子チケッ卜の代金について支払行為が行われたことを確認させることを特徴とする請求項 4 6記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム。 4 8 . 前記第一記憶手段及び前記第二記憶手段のうち、どちらか一方の記憶手段又は双方の記憶手段を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 4 5記載の電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラム。

4 9 . 前記電子チケット送信装置、前記電子チケット受信装置のうちの何れかの装置又は全ての装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 4 5記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム。

5 0 . 前記電子チケット購入装置を携帯移動端末としたことを特徴とする請求項 4 6記載の電子チケヅト譲渡用のコンピュータプログラム。

5 1 . 前記電子チケット販売装置は前記電子チケット購入装置へのデータ送信の可否を判断する販売認証手段を備え、

前記販売認証手段がデ一夕送信を不可と判断した場合、前記電子チケット販売装置に前記電子チケット購入装置への前記販売権利デ一夕の送信を中止させることを特徴とする請求項 4 6記載の電子チケット譲渡用のコンピュータプログラム c

5 2 . 前記履歴データに送信区分を設け、前記電子チケット管理装置が前記第二記憶手段にデータを送信する前はその送信区分の内容を「送信未済」を意味する内容させ、デ一夕送信後はその送信区分の内容を「送信済み」を意味する内容とさせることを特徴とする請求項 4 5記載の電子チケヅト譲渡用のコンビュ一夕プログラム。