WO2001000051A1 - Coussinet pour soutien-gorge de femme allaitante - Google Patents

Description

明 細 書

母乳パッ ド 技術分野

この発明は、 授乳期の母親が、 ブラ ジャー等の下着と乳房との間に介 装するための母乳パッ ドの改良に関するものである。 背景技術

従来、 このような母乳パッ ドは、 例えば第 8図に示すように使用され ている。

図において、 ブラジャー 2の各カップ 3， 3の内側には、 ほぼ円形の ドーム状でなる母乳パッ ド 1 ， 1 がひとつづつ介装されるようになって いる。

このような母乳パッ ド 1 ， 1 は、 正面図である第 9図及び側面図であ る第 1 0図に示すように、 円形の ドーム状に形成されており、 厚み方向 に複数の柔軟材料を積層して構成されている。 すなわち、 母乳パッ ド 1 は、 使用者の肌と直接接触する内側表面に表面材を配置し、 その次に吸 収体を配置し、 少なく とも外側には液体が吸収体からしみ出て着衣を汚 すことがないように防水材料が積層されて搆成されている。

そして、 この防水材料の表面側の所定の位置には、 接着剤等を適用し た接着部 4が設けられており、 第 8図に示すようにブラジャー 2 のカツ プ 3 の内側にこの接着部 4 を貼りつけて固定して用いる。 これにより、 下着と母乳パッ ド 1 とがずれないようにして使用されている。

ところで、 このような母乳パッ ド 1 では、 使用者の乳房の前面 （図示 せず） にかぶせるように密着させて使用できるように、 上述のように ド —ム状に形成する必要がある。 母乳パッ ド 1 をこのような形状に製造するために、 従来は、 第 1 1 図 に示すようにしていた。

第 1 1 図において、 母乳パッ ド 1 の本体となる各材料を上述のように 積層 して形成した後に、 お碗状の内面を有する雌型 5上に配置する。 次 いで、 図示するような ドーム状の凸面をもつ雄型 6 を下降させて雄型 6 及び/または雌型 5 にて加熱しながら押圧する。

これによ り、 加熱された母乳パッ ド 1 の本体は ドーム状に形成される したがって、 製造工程において、 熱を加えて ドーム状に変形する必要 があるために、 例えば上述の母乳パッ ド 1 の防水材は、 ポリ エチレンラ ミネ一 卜紙等の熱変形する材料を用いていた。

このため、 製品である母乳パッ ド 1 は、 全体と して熱変形後の比較的 硬い質感を持ってしまい、 使用者の肌に直接接触される製品と しては、 肌に感じる感触が必ずしもよいものではなかった。

この点、 母乳パッ ド 1 では、 その表面材 （使用者の肌に直接接触する 素材） を柔らかく し、 かっこの表面材と防水材とのシール箇所である周 縁付近に特殊な加工をおこなって、 円形パッ ドの緣が不快な刺激を与え ないように種々の配慮がなされた製品もある。 しかしながら、 このよう な部分的な改良を行っても、 防水材全体が上述の工程で熱変形されてい ると、 全体と して硬い感触をもってしまう ことは避けられず、 使用惑の よい製品を得ることは困難であった。

また、 母乳パッ ド 1 の本体は、 上述のように熱変形されて ド一ム形状 とされても、 このような加工は形保持性が悪く 、 使用中に平らになって しまい、 使用者の乳房の前面の形状と一致しなく なってフ イ ツ 卜性が悪 く なり、 位置ずれを生じる。 これによ り、 母乳が吸収されないで漏れて しまい着衣を汚してしまうという問題があつた。 本発明は、 このような問題を解決するためになされたもので、 その第

1 の目的は、 熱処理することなく全体と してより立体的で型保持性に優 れた ド一厶形状とすることができる母乳パッ ドを提供することである。 また、 本発明の第 2 の目的は、 熱処理することなく全体と して ドーム 状となるため、 熱変形による硬い感触や、 熱処理に対応した材料に起因 する硬い感触となってしまうことを回避できる構成と した母乳パッ ドを 提供することである。

発明の開示

上記第 1 の目的は、 請求の範囲第〗 項の発明にあっては、 液体を吸収 する吸体と、 この吸収体より外側に配置された防水材とを積層して本体 を形成した母乳パッ ドにおいて、 前記本体の両側縁部にそれぞれ伸縮部 材を配置するとともに、 各伸縮部材が配置された位置より も内側にて、 各伸縮部材の延びる方向に沿って設けられた凹状の溝を有する、 母乳パ ッ ドにより、 達成される。

請求の範囲第 1 項の構成によれば、 本体の両側縁部に伸縮部材を設け ることによって、 この部分が伸縮部材を設けた方向に沿つて引っ張られ ると、 本体の伸縮部材を設けた周縁部の距離が短く なる。 このため、 本 体は、 その中央部がいずれかの方向に突出した形状となり、 これによつ て、 乳房の前面形状に対応した ドーム形とすることができる。

ここで、 特に各伸縮部材が配置された位置よりも内側にて、 各伸縮部 材の延びる方向に沿って設けられた凹状の溝が設けられていることから 、 この溝を曲折部と して、 本体周縁部が折れ曲がることになる。 このた め、 本体はより立体的で型保持性に優れた ド一厶形状となる。 したがって、 素材を熱変形しなく ても乳房の形状にフィ ッ ト した形状 の母乳パッ ドを得ることができる。

なお、 このように周縁部に伸縮部材を設けることによって、 ドーム状 となる本体の形状は、 典型的には 「円形」 状のものであり、 完全な真円 だけでなく 、 同様に縦横の長さの比が大きく ことならない形状のものな らばよい。 例えば角部を R状と した四角形や台形等で、 周縁部に複数の 伸縮部材を比較的大きく （長く ） 配置することにより、 その伸縮部材の 弾性力により周緣部の距離が短く なって、 ドーム状となるような場合を 含むものである。

また、 ここで、 「 ド一厶形」 も しく は 「 ドーム形状」 とは、 本体の中 心を通るいかなる切断線で切断しても、 その断面は中央が凸になつたほ ぼ半円形状となるような形状である。

請求の範囲第 2項の発明は、 請求の範囲第 1 項の構成において、 前記 凹状の溝は、 前記伸縮部材の延びる方向に沿って曲線状に設けられてい ることを特徴とする。

これにより、 曲折部は曲線状となることで、 より ド一厶形状に適合し た曲折状態とすることができる。

請求の範囲第 3項の発明は、 前記凹状の溝が、 前記伸縮部材の延びる 方向に沿つて、 前記本体の中心部に向かって凸になるように曲線状に設 けられていることを特徴とする。

請求の範囲第 3項の搆成によれば、 本体の中心付近に向かって断面積 が減少するほぼ理想的な円錐状の ド一ム形状を得ることができる。

請求の範囲第 4項の発明は、 請求の範囲第 1 項ないし第 3項のいずれ かの構成において、 前記吸収体の前記防水材が設けられる面と反対の面 に使用者の肌に対向して接する表面材を配置し、 前記吸収体と前記表面 材との間に、 ク ッ ショ ン部材を介在させたことを特徴とする。 請求の範囲第 4項の構成によれば、 ク ッ シ ョ ン材の作用により、 表面 材を使用者の肌に押しつけることによって、 位置すれを生じにく い。 請求の範囲第 5項の発明によれば、 請求の範囲第 4項の構成において 、 この表面材には、 使用者の乳首が当接される当接位置を挟んで両側縁 側にそれぞれ凹状の溝を設けたことを特徴とする。

請求の範囲第 5項の構成によれば、 表面材と、 その下に配置された吸 収体等がこの溝により固着されるので、 本体内に配置した部材が位置ず れを生じにく い。 また、 乳首の当接位置の両側が溝により凹むことで、 乳首が入り込む空間を形成すると同時に、 その中央部である当接部がも りあがり、 乳首に対して、 ソフ トに接することになる。

上記第 2 の目的は、 請求の範囲第 6項の発明にあっては、 液体を吸収 する吸収体と、 この吸収体より外側に配置された防水材と、 前記吸収体 の前記防水材が設けられる面と反対の面に配置される表面材とを積層し て接着することにより本体を形成した母乳パッ ドであって、 前記本体の 両側縁部にそれぞれ伸縮部材を配置するとともに、 使用者の肌に接する 側に配置される前記表面材の側縁部が前記吸収体の側緣部を内側に包む ようにして使用者の肌とは反対側へ折り返されている、 母乳パッ ドによ り、 達成される。

請求の範囲第 6項の構成によれば、 本体の両側縁部に伸縮部材を設け ることによって、 この部分が伸縮部材を設けた方向に沿つて引っ張られ ると、 本体の伸縮部材を設けた周縁部の距離が短く なる。 このため、 本 体は、 その中央部がいずれかの方向に突出した形状となり、 これによつ て、 乳房の前面形状に対応した ド一厶形とすることができる。

したがって、 素材を熱変形しなく ても乳房の形状にフィ ッ 卜 した形状 の母乳パッ ドを得ることができる。 したがって、 熱により硬化した素材 がないので、 固い素材が使用者の肌に触れて不快な感触を与えることは ない。

ここで、 母乳パッ ド本体は伸縮部材の作用により熱変形なしに ドーム 型とすることができるが、 この伸縮部材は、 本体の周縁部で収縮したと きに、 伸縮部材が固定されている素材があると、 皺を形成することにな る。 このため皺の部分が固い素材で、 これが使用者の肌に接触すると、 不快な感触を与える場合がある。

そこで、 上記請求の範囲第 6項の構成では、 使用者の肌に接する側に 配置される前記表面材の側縁部を前記吸収体の側縁部を内側に包むよう にして使用者の肌とは反対側へ折り返している。 これにより、 母乳パッ ド側縁部は、 比較的柔らかい表面材に覆われるので、 このような部分が 使用者の肌に接触しても不快な感触を与えることがない。

この場合、 表面材は、 吸収体の側縁部だけを包んでも、 吸収体の側緣 部とともに伸縮部材をともに包むようにしてもよい。

請求の範囲第 7項の発明は、 請求の範囲第 6項の構成において、 前記 本端の側縁部において、 前記表面材の側縁部は前記吸収体とともに前記 伸縮部材を内側に包むようにして折り返されていることを特徴とする。 請求の範囲第 7項の構成によれば、 本体側縁部の伸縮部材の配置され た領域では、 この伸縮部材も吸収体とともに表面材が包み込むことによ リ、 請求の範囲第 6項の作用をより一層完全なものとすることができる 請求の範囲第 8項の発明は、 請求の範囲第 6項または第 7項の構成に おいて、 前記伸縮部材が、 前記本体の側縁部において、 前記吸収体と前 記折り返された表面材と、 またはこの折り返された表面材と防水材とに 挟まれるようにして、 これらに対してそれぞれ固定されており、 かつ前 記伸縮部材の長さ方向の両端部は、 前記本体に対して固定されていない 余地部分を有する構成と したことを特徴とする。

請求の範囲第 8項の構成によれば、 一方向に長い態様でなる伸縮部材 の端部が、 母乳パッ ドの本体， 特に周縁部に固定されない余地部分を有 することで、 この周縁部を内側に引っ張ることがなく なる。 これにより 、 本体の周縁部が内側に向かなく なるので、 このような部分が使用者の 肌に直接当たって不快な刺激を与えない。

請求の範囲第 9項の発明は、 請求の範囲第 8項の構成において、 前記 伸縮部材の前記両端部が設けられる領域において、 前記本体は、 この本 体を構成する防水材及び表面材の外形よりも吸収体の外形が小さ く形成 されていることによ り、 前記伸縮部材の両端部は前記防水材及び表面材 に対して固定されない箇所を形成して、 前記余地部分を搆成したことを 特徴とする。

請求の範囲第 9項の構成によれば、 請求の範囲第 8項の作用に加えて 、 吸収体が防水材よりも小さく なる分、 材料费を節約することができる o

請求の範囲第 1 0項の発明は、 請求の範囲第 6項ないし第 9項のいず れかの構成において、 前記本体の前記伸縮部材が配置された側縁部の伸 縮部材が延びる方向に関してほぼ中央付近において、 前記防水材が前記 吸収体及び/または表面材と固定されていない領域を有することを特徴 とする。

請求の範囲第 1 0項の構成によれば、 母乳パッ ド本体の側縁部の伸縮 部材が配置された箇所において、 伸縮部材に引っ張られて防水材が内側 に向く ことを防止することができる。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 本発明による母乳パッ ドの実施形態の概略斜視図である。 第 2図は、 第 1 図の母乳パッ ドを内側を上にして示した概略平面図で ある。

第 3図は、 第 2図の D— D線概略断面図である。

第 4図は、 第 2図の E— E線概略断面図である。

第 5図は、 第 2図の符号 Fで示す箇所を拡大して示す説明図である。 第 6図は、 第 5図の構成との比較構造例を示す説明図である。

第 7図は、 第〗 図の母乳パッ ドを使用者が装着した状態を説明する部 分拡大断面図である。

第 8図は、 従来の母乳パッ ドの使用状態を示す説明図である。

第 9図は、 第 5図の母乳パッ ドの正面図である。

第 1 0図は、 第 5図の母乳パッ ドの側面図である。

第 1 1 図は、 第 5図の母乳パッ ドの成形方法を示す概略説明図である

発明を実施するための最良の形態

以下、 この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、 詳細に g兒明する。

尚、 以下に述べる実施形態は、 本発明の好適な具体例であるから、 技 術的に好ま しい種々の限定が付されている力 本発明の範囲は、 以下の 説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、 これらの態様 に限られるものではない。

第 1 図は、 本発明の実施形態による母乳パッ ドを内側から見た概略斜 視図であり、 第 2図は、 母乳パッ ドの内側を上にした平面図、 第 3図は 第 2図の D— D線断面図、 第 4図は第 2図の E— E線断面図である。

これらの図を参照して、 先ず本実施形態の構造を説明する。

第 1 図に示す母乳パッ ド 1 0の外側 （第 1 図の下面側） には、 防水材 1 1 が配置されており、 装着した時に使用者の肌に接する内面側 （第 1 図において上面側） には、 表面材 1 3 が配置されている。

第 3 図及び第 4 図に示されているように、 表面材 1 3 と防水材 1 1 の 間には、 吸収体 1 2 が配置され、 吸収体 1 2 と表面材 1 3 の間には、 ク ッ シ ヨ ン材 1 4 が配置されている。

母乳パッ ド 1 0 の本体 1 8 の形状を構成する防水材 1 1 と表面材 1 3 の外形は、 ほぼ円形であり、 側面部は直線状になっている。

上記防水材 1 1 は、 バッ ク シ一 卜であり、 接着部 1 1 a の箇所に接着 剤を適用することによ り、 第 3 図の上側の部材に対して固定されている 。 防水材 1 1 は、 液体を通さないが、 好ま し く は水蒸気を透過させて蒸 れを防止でき、 ある程度可撓性を備えている材料が選択されることが好 ま しい。 また、 防水材 1 1 は、 従来用いられていた熱変形可能な防水材 と比べると柔軟な素材で形成されている。 このような材料と しては、 例 えばポリ エチレンフ ィ ルム、 ポリ エチレンラ ミネ一 ト不織布ゃメル 卜ブ ロー製法の不織布等が用いられる。

上記表面材 1 3 は、 直接使用者の肌と接触する部材であり、 母乳等の 水分を良く 透過し、 肌ざわりのよい素材が選択される。 つま り、 表面材 1 3 は、 直接使用者の肌に触れるため、 肌を必要以上に損なう ことなく 、 肌触りのよい点等を考慮して、 これに適した材料が選択される。 好ま し く は ドライメ ッ シュ シ一 卜 （ポリェチレン等によ り形成した網目状シ 一 卜） や、 不織布が用いられる。 表面材 1 3 の特に側縁部 1 3 a， 好ま しく は周縁部全体が延長されて、 反対側 （表側） まで回り込むように し て、 後述する吸収体 1 2 や伸縮部材 1 7 を包みこむように配置されてい る。

これによ り、 この伸縮部材 1 7 がその長さ方向に伸縮することによ り 第 1 図に示すように皺を生じたり、 その側縁の端面が内向きになつて、 この部分が使用者の肌に接触しても、 その接触箇所は不織布等の柔らか い素材で覆われているから、 不快な感触や刺激をあたえないようになつ ている。

また、 これに関連して、 第 3 図と第 4 図を比較すると理解されるよう に、 本体 1 8 の中央部 （第 2 図の D— D線付近） の両側縁部は、 防水材 1 1 が、 折り返された表面材 1 3 の側縁部 1 3 a , 1 3 a と接着されな い箇所 3 1 ， 3 1 が設けられている。 これによ り、 後述する伸縮部材 1 7， 1 7 が作用 した時に、 この折り返された表面材 1 3 の側縁部 1 3 a ， 1 3 aが使用者の肌に向かう方向に引っ張られた時に、 防水材 1 1 の 側縁部がこれに追従して、 使用者の肌に接触しないようになっている。 このため、 表面材 1 3 と比べて固い材質でなる防水材 1 1 が肌に接触し て、 不快な感触を与えることを防止できるようになつている。

吸収体 1 2 は、 液体吸収性に優れた素材が選択され、 例えば、 パルプ の繊維体や積層体， シー ト体等が用いられる。 さらに吸収体 1 2 には、 好ま しく は、 これらパルプ素材等に液体吸収性に優れ、 液体をそのまま ， あるいは半固化も し く は固化して保持する機能を備える材質の粒状物 であるポリ マ一が混入使用されている。

このような材料と しては、 例えば吸水性の重合体が適しており、 例え ばポリ アク リ ル酸塩系共重合体、 澱粉—アク リ ロニ ト リ ルグラフ 卜共重 合体の加水分解物、 澱粉—ァク リ ル酸グラフ 卜共重合体、 ポリ ビニルァ ルコールーァク リ ル酸塩共重合体、 カルボキシメ チルセルロース変成物 等が挙げられる。

そして、 吸収体 1 2 は、 第 3 図及び第 4 図に示すように、 ティ シュ 1 5 に包まれている。 これによ り、 上記粒状のポリ マ一等が漏れでないよ うになつている。

このティ シュ 1 5 は、 吸収体 1 2 を包んだ端部 1 5 aが、 第 3 図で示 されているように本体 1 8 の中心とずれた位置で固定されている。

吸収体 1 2 と表面材 1 3 との間に配置されるク ッ シ ョ ン材 1 4 は、 例 えば所定の厚さの親水性不織布によ り形成されており、 これによつて、 素材に柔軟な膨らみをもたせるようになつている。

この実施形態では、 ク ッ シ ョ ン材 1 4 は、 本体 1 8 の外周よ り も小さ く 、 中心よ りにのみ設けられている。

また、 表面材 1 3 には、 第 1 図及び第 2 図に示すように、 使用者の乳 首が当接される領域 Cを挟んで、 その両側に、 伸縮部材 1 7 , 1 7 が配 置された方向である矢印 A方向に沿って、 凹状の溝 1 6 , 1 6 が形成さ れている。

この凹状の溝 1 6 , 1 6 は、 第 3図に示されているように、 エンボス 処理等の手法を用いて、 表面材 1 3 の主面を所定の圧力にて押圧し、 好 ま し く は、 ク ッ ショ ン材 1 4 までく いこませるようにして形成されてい る。 これにより、 表面材 1 3 と、 その下に配置されたク ッ シ ョ ン材 1 4 がこの溝により固着されるので、 本体 1 8 を搆成する部材である表面材 1 6， 吸収体 1 2 , ク ッ シ ョ ン材 1 4 が互いに位置ずれを生じにく い。 また、 各凹状溝 1 6 は、 溝の部分によ り本体 1 8 に対する深さを変化 させて、 その溝内に凹凸を設けるようにしてもよい。 これによ り、 溝の 延びる方向に沿って凹凸のエンボス状となり、 本体 1 8 を構成する部材 の圧縮程度が部分的にことなる状態となる。 これによ り、 部材相互の接 合力を向上させることができ、 本体 1 8 の全体の型崩れ等の強度が向上 する。

また、 各凹状溝 1 6， 1 6 は、 第 3 図に示されているように、 この箇 所が曲折部となって、 本体 1 8の周縁部を矢印 Bの方向に折り曲げるよ うに作用する。 これによ り、 後述する伸縮部材 1 7 の作用とあいまって 、 全体をよ り立体的な ドーム形状に形成することができるようになって いる。

これによ り、 本体 1 8 の中央部である領域 C全体が凹所となって、 そ の領域 Cに対応した空間に、 着用者の乳首 （後述） を適切に収容し、 不 必要な圧迫を与えることがない。 しかも、 この領域 Cのさらに中心付近 では、 ク ッ シ ョ ン材 1 4 の作用によ り、 厚み方向にわすかに盛り上がる ことによって、 当該箇所は、 乳首に対して柔軟にフ ィ ッ トすることにな ο

尚、 第 3 図及び第 4 図の断面図では、 内部構造を説明する便宜のため に、 母乳パッ ドの厚みを実際よ り もはるかに厚く示している。

さ らに、 母乳パッ ド 1 0 では、 本体 1 8 の両側縁部に、 伸縮部材 1 7 ， 1 7が設けられている。 この伸縮部材 1 7， 1 7 は、 この実施形態で は、 製品の上下方向 （第〗 図または第 2図） に沿って互いにほぼ平行に 配置されており、 所定の長さを有している。 この場合、 伸縮部材 1 7， 1 7 は、 第 3 図に示されているように、 このま しく はティ ッ シュ 1 5 を 介して、 接着部 1 7 a の箇所にて吸収体 1 2 に固定されており、 さらに 、 その周囲を表面材 1 3 の少なく とも側緣部 1 3 a， 好ま し く は周縁全 てにて包みこまれて、 接着部 1 7 bの箇所にて固定されている。

これによ り、 伸縮部材 1 7 の伸縮作用を受ける部材は、 柔軟な表面材 1 3 や吸収体 1 2 となり、 伸縮部材 1 7 は防水材 1 1 に固定されていな いことから防水材 1 1 には及ばない。

このため、 伸縮部材 1 7 の作用によって、 表面材 1 3 よ り も固い感触 の防水材 1 1 力 伸縮部材 1 7 の配置箇所に対応した本体 1 8 の周縁部 1 8 a , 1 8 a にて、 皺を形成することがなく 、 皺となるのは、 防水材 1 1 以外の部材， 特に不織布等でなる表面材 1 3 となる。

これによ り、 後述するように、 母乳パッ ド 1 0 を着用 した状態で、 着 用者の乳房付近の敏感な肌に固い材質でなる シヮ部分が接触して、 不快 な感触を与えることがないようになつている。

また、 これとほぼ同等の作用を得るためには、 表面材の側縁部 1 3 a は、 吸収体 1 2及び伸縮部材 1 7 の双方ではなく 、 吸収体 1 2 だけを包 み込むようにしてもよい。 この場合は、 伸縮部材 1 7 を周縁よ りやや内 側に配置すれば、 表面材 1 3及び吸収体 1 2 が使用者の肌と防水材 1 1 の皺との間に介在して、 直接接触しにく く する ことができる。

ここで、 上記伸縮部材 1 7 は、 長さ方向に伸縮する材料にて形成され 、 本体 1 8 のこの伸縮部材が配置された周縁部を、 材料の長さよ り短く なるように引っ張る作用があるものであれば、 あらゆる形態のものを採 用できる。

この実施形態では、 伸縮部材 1 7， 1 7 は、 一方向に長い柔軟な素材 が好適に使用される。 つま り、 伸縮部材 1 7， 1 7 は、 例えば一方向に 長い天然ゴムや、 伸縮フイ ルム、 才ペロ ンテープ、 あるいはこれらの組 み合わせや、 通常の繊維と伸縮繊維の組み合わせ等の素材によ り形成さ れる。

この伸縮部材 1 7， 1 7 の作用によ り、 ほぼ円形の本体 1 8 は、 その 周縁部の一部が弾性的に引っ張られる ことによって円周全体の距離が短 く なる。 このため、 本体 1 8 の中心部は、 一方に凸になるように変形し 、 これによ り ドーム形状も し く はお碗形状となる。

ここで、 上記伸縮部材 1 7 , 1 7 は、 このま し く は表面材 1 3 に関し て、 ク ッ シ ョ ン材 1 4 よ り も奥側 （第 3図において下側） に位置するよ うに配置するのが好ま しい。 なぜならば、 たとえク ッ シ ョ ン材 1 4 と伸 縮部材 1 7 との間に表面材 1 3 を介在させたと しても、 伸縮部材 1 7， 1 7 が使用者の肌に近接して配置されると、 肌触り を損ない、 装着感が 悪く なるからである。 また、 伸縮部材 1 7 は、 表面材 1 3 に近過ぎると、 その弾性収縮力に よ り周縁部を適切に短縮する作用が発揮できない場合があり、 予期した 機能を得られない場合がある。 したがって、 好ま し く は、 上述したよう に、 伸縮部材 1 7， 1 7 は、 吸収体 1 2 に固定される ことによって、 本 体 1 8 の周縁に配置されるようにする。

また、 吸収体 1 2 を包むティ シュ 1 5 は、 その合わせ目 1 5 aが上述 のように吸収体 1 2 の中央からではなく 、 周縁に近い箇所， 例えば図示 したような箇所にて重ねられて固定されるようにすると、 着用者の乳首 に当たらない箇所となることによって、 敏感な乳首に不快な感触を与え ない。 また、 この合わせ目 1 5 aが乳首と当接する簡所にないために、 合わせ目 1 5 a に使用される接着剤が乳首から出た母乳の吸収を妨げる ことがない。

このような伸縮部材 1 7の伸縮作用が本体 1 8 の周縁部に作用 し、 か つ上述した凹状溝 1 6 の箇所で曲折することによって、 本体 1 8 は、 立 体的な ドーム形状となって、 その中心付近の領域 C部分が突出する こと

1 «~なる o

この場合、 凹状溝 1 6， 1 6 は、 このま し く は曲線状に形成されると 、 本体 1 8 をよ り きれいな ドーム状とすることができる。

例えば第 2 図に示されているように、 各凹状溝 1 6 の中央部 1 6 a， 1 6 aが 本体 1 8の中心部に向かって凸になるような曲線状に設ける ことによ り、 形成される ドーム形状は、 領域 C側が中心付近に向かって 断面積が減少するほぼ理想的な円錐状の ドーム形状を得る ことができる o

また、 各凹状溝 1 6， 1 6 の曲線形状を、 第 2 図とは逆に、 中央部 1 6 a， 1 6 aが 本体 1 8 の周縁側に向かって凸になるような曲線状に 設けることもできる。 この場合は、 凹状溝 1 6 である曲折部によって形 成される ドーム形状では、 その内側となる領域 Cの面積 （容積） を比較 的大きく した状態の ドーム形状を得ることができる。

尚、 母乳パッ ド 1 0 の防水材 1 1 の表面には、 第 9図で説明したよう な接着部を設けてもよい。

さらに、 本実施形態の母乳パッ ド 1 0 は、 第 2図の上下に対称な形状 となっており、 本体 1 8の上端及び下端付近には、 上記伸縮部材 1 7が 配置されていない。 つまり、 伸縮部材 1 7 は、 本体 1 8の両側縁に沿 つて配置され、 その上下の端部は、 第 3図と第 4図とを比較して理解さ れるように、 吸収体 1 2 の設けられている領域からやや露出している。 ここで、 本実施形態の母乳パッ ド 1 0では、 その四隅の構成は共通で あるから、 これらを代表して、 第 2図の符号 Fで表した箇所の周辺を第 5図に拡大して示し、 その構造を説明する。

この母乳パッ ド 1 0 は、 全体と してほぼ円形の本体 1 8を有し、 その 両側縁部に、 伸縮部材 1 7を設けたことにより、 両側縁部は直線状とな つている。 このため、 第 5図に示されているように、 その上端付近では 、 円形の外形部と直線状の側縁部が交わる箇所には、 角部 3 2 が形成さ れている。

第 5図に示した領域では、 ティ シュ 1 5を含む吸収体 1 2 は、 表面材 1 3及び防水材〗 1 の外形よりも小さく形成されている。 つま り、 表面 材 1 3 と防水材 1 1 は同じ大きさと外形を備えており、 それぞれ表裏に はりあわされている。

ティ シュ 1 5 を含む吸収体 1 2 の上端 1 5 bは、 表面材 1 3及び防水 材 1 1 の上端とほぼ同じ曲率の曲線となっている。 そして、 この上端 1 5 bは、 側縁近傍で、 これと逆の方向へ湾曲したより小さい曲率の箇所 1 5 cに連続し、 ほぼ水平な側縁上端部 1 5 dに続いている。 この側縁上端部 1 5 dから、 伸縮部材 1 7の端部のひとつである上端 1 7 aが突出している。 つまり、 伸縮部材 1 7 の上端 1 7 aは、 テイ シ ュ 1 5 を含む吸収体 1 2の側緣上端 1 5 dから露出しているが、 表面材 1 3の内側に配置されていて外面には露出していない。 そして、 この伸 縮部材 1 7の上端 1 7 a はその根元の部分を除いて、 表面材 1 3及び防 水材 1 1 を含む母乳パッ ドの本体 1 8のいずれの構成部材とも接着等に より固定されていないフ リーの箇所となっている。 この部分が伸縮部材 1 7 の余地部分 1 7 aである。

このように搆成することによ り、 本体 1 8の大きさを必要以上に大き くすることなく、 以下の作用を発揮する余地部分を構成できるようにな つている。

これにより、 以下のような作用が発揮される。

ずなわち、 比較のために示す第 6図を参照して理解されるように、 伸 縮部材 1 7の上端部 1 7 aが本体 1 8の一部である表面材 1 3や防水材 1 1 に対して、 接着等の手段により固定されていると、 第 6図に示すよ うに、 伸縮部材 1 7がその機能に基づいて、 矢印 Gに示す方向に収縮す る。 これにより、 伸縮部材 1 7の上端部 1 7 a は、 本体 1 8全体を ドー 厶形状にする作用を発揮すると同時に、 はりあわされた表面材 1 3及び 防水材 1 1 の側縁上端を矢印 G方向に引つ張ることになる。

このため、 第 6図に示されているように、 表面材 1 3や防水材 1 1 の 角部 3 2 は、 内側に向く こととなり、 表面材 1 3 と比べると固い材質で なる防水材 1 1 の角部 3 2が使用者の肌に向いてしまう。 このため、 こ の角部 3 2 が使用者の肌に当たって、 不快な刺激を与えることになる。 ところが、 第 5図に示すように、 伸縮部材 1 1の上端 1 7 aが表面材 1 3や防水材 1 1 と固定されていない余地部分を有していると、 防水材 1 1 に上述のような作用を及ぼさないで、 その角部 3 2 が内側に向かな く なり、 使用者に不快な刺激を与える事態を有効に回避することができ るのである。 これによ り、 伸縮部材 1 7 は、 母乳パッ ドの本体 1 8 を適 切に ド一厶形状と しながら、 使用者に不快な刺激を与えない。

尚、 伸縮部材 1 7 は、 このような機能を発揮するためには、 同様の搆 成が各伸縮部材 1 7 の上下の端部に採用される必要があることは言うま でもない。

また、 このような余地部分 1 7 a は、 製造工程において、 本体 1 8 を 構成するための一方向に長い本体材料に対して、 長く延びる伸縮部材を 配置し、 ティ シュ 1 5 を含む吸収体 1 2 の箇所だけ、 この伸縮部材 1 7 を固定する ことによ り生じるものである。 このことから、 伸縮部材 1 7 の端部 1 7 a は、 余分であり、 その本来の機能に寄与しない箇所と して 、 この部分を切除してもよい。 この場合は、 端部 1 7 aが存在しない箇 所， すなわち、 本体 1 8の四隅で、 伸縮部材 1 7 が存在しない箇所が余 地部分となる。

ここで、 本体 1 8 の大きさを、 第 2 図の場合よ り も大き く することが 可能であれば、 表面材 1 3及び防水材 1 1 だでなる領域を第 2 図の場合 よ り も大き く し、 四隅の箇所は、 特にティ シュ 1 5 を含む吸収体 1 2 を 上述のような曲線状にすることなく 、 本体 1 8 の外形と同様に形状にと しても、 伸縮部材 1 7 の作用が及ばない余地部分を設けることができる 第 7図は、 母乳パッ ド 1 0 を使用者が装着した状態を説明する部分拡 大断面図である。 使用者の乳房 2 5 の前面は、 碗を伏せたようなほぼ半 球状の形状であり、 その頂点付近に乳首 2 6 が突出 している。

これに対して、 本実施形態の母乳パッ ド 〗 0 は、 その断面形状が示す ように、 上述の伸縮部材 1 7 と、 凹状溝 1 6 の作用によって、 立体的な ドーム形状となっており、 使用者の乳房 1 5 の前面をほぼ覆う ことがで きる形状とされるとともに、 凹所となった領域 Cに、 乳首 2 6 を受容す ることができる。

これにより、 従来の熱処理によ り成形していた母乳パッ ドのように、 装着後時間が経過すると、 型保持が維持できずに ドーム形状が崩れて平 面的になってしまう ことがないので、 母乳パッ ド 1 0 と乳房 2 5 との装 着位置ずれが生じることがない。 この点凹状溝 1 6 の作用によ り、 伸縮 部材 1 7 だけを設けた場合と比べてもよ り立体的な ドーム形状を、 よ り 効果的に型保持することができる。

しかも、 本体 1 8の凹状溝 1 6 の箇所で曲折されることによ り、 第 2 図で説明したように領域 Cの箇所は表側に突出 して、 内側では凹所とな ることから、 この部分に乳首 2 6 を収容して、 乳首 2 6 を必要以上に圧 迫することがない。 このため、 授乳期において敏感となっている乳首 2 6 を不必要に刺激して、 痛みを与える ことがない。

さらに、 ク ッ シ ョ ン材 1 4 のによ り、 表面材 1 6 を乳首 2 6 に対して 、 ソフ トに接触させるとともに、 凹状溝 1 6 の作用によ り、 乳首 2 6 が 領域 C内で保持されて、 その当接位置を維持できるので、 乳首 2 6 が表 面材 1 3 の有効な吸収面から外れて、 母乳が外に漏れるという事態を適 切に回避することができるものである。

本実施形態は以上のように構成されており、 上述のように、 表面材 1 3 の側緣部 1 3 a を吸収体 1 2 の側緣部を内側に包むように して使用者 の肌とは反対側へ折り返している。 これによ り、 母乳パッ ド側縁部は、 比較的柔らかい表面材に覆われるので、 このような部分が使用者の肌に 接触しても不快な感触を与えることがない。

すなわち、 伸縮部材 1 7 が収縮しても、 これによつて表面材 1 3 よ り も固い防水材 1 1 が、 伸縮部材 1 7 の配置箇所に対応した本体 1 8 の周 縁部 1 8 a， 1 8 aにて、 皺を形成することがなく、 皺となるのは、 防 水材 1 1 以外の部材， 特に不織布等でなる表面材 1 3 となる。 このため 、 第 7図のように、 母乳パッ ド 1 0 を着用した状態で、 着用者の乳房付 近の敏感な肌に固い材質でなる皺部分が接触して、 不快な感触を与える ことがない。

さらに、 これに加えて、 本体 1 8の中央部の両側縁部では、 防水材 1 1 力 折り返された表面材 1 3 の側縁部 1 3 a， 1 3 a と、 接着されな い箇所 3 1 , 3 1 が設けられている。 これにより、 伸縮部材 1 7， 1 7 が収縮して、 この折り返された表面材 1 3の側縁部 1 3 a， 1 3 aが使 用者の肌に向かう方向に引っ張られた時に、 防水材 1 1 の側縁部がこれ に追従して、 使用者の肌に向き、 肌に接触しないようになる。 このため 、 表面材 1 3 と比べて固い材質でなる防水材 1 1 が肌に接触して、 不快 な感触を与えることを防止できる また、 伸縮部材 1 7の上端 1 7 aが表面材 1 3及び防水材〗 1 と固定されてい ない。 このため、 角部 3 2が内側に向かなく なり、 使用者に不快な刺激 を与える事態を有効に回避することができる。

本発明は上述の実施形態に限定されない。

例えば本体 1 8の内部に、 複数のクッ シ ヨ ン材を収容してもよい。 また、 凹状溝〗 6 は、 表面材 1 6 には設けずに、 本体 1 8の厚みを殆 どの部分を占める吸収体 1 2等だけに形成してもよい。 つま り、 凹状溝 1 6 は曲折箇所を形成する機能をはたせば、 本体 1 8 を搆成する部材の —部に部分的に設けてもよい。

さらに、 防水材 1 1 や表面材 1 3 、 吸収体 1 2 は、 上述の実施形態記 載の材料以外の種々の材料を選択することができる。

また、 本体〗 8を構成する全ての部材がほぼ円形である必要はなく、 異なる形状のものを積層して形成した全体がほぼ円形であればよい。 つ ま り、 伸縮部材を配置する部材がほぼ円形であれば、 これを ドーム形状 に型保持することができる。

また、 上述の各実施形態の各構成部分は、 その一部を省略してもよい し、 各要素を任意に選択して組み合わせてもよい。

以上述べたように、 本発明によれば、 熱処理することなく 全体と して よ り立体的で型保持性に優れた ドーム形状とすることができる母乳パッ ドを提供することができる。

また、 本発明によれば、 熱処理することなく 全体と して ドーム状とな るため、 熱変形による硬い感触や、 熱処理に対応した材料に起因する硬 い感触となってしまう ことを回避できる構成と した母乳パッ ドを提供す ることができる。 産業上の利用可能性

このように、 本発明は、 授乳期の母親が、 ブラ ジャー等の下着と乳房 との間に介装するために最適な母乳パッ ドに適用することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 液体を吸収する吸収体と、 この吸収体より外側に配置された防水材 とを積層して本体を形成した母乳パッ ドにおいて、

前記本体の両側縁部にそれぞれ伸縮部材を配置するとともに、 各伸縮 部材が配置された位置よりも内側にて、 各伸縮部材の延びる方向に沿つ て設けられた凹状の溝を有する

ことを特徴とする、 母乳パッ ド。

2 . 前記凹状の溝は、 前記伸縮部材の延びる方向に沿って曲線状に設け られている

ことを特徵とする、 請求の範囲 1 に記載の母乳パッ ド。

3 . 前記凹状の溝は、 前記伸縮部材の延びる方向に沿って、 前記本体の 中心部に向かって凸になるように曲線状に設けられている

ことを特徴とする、 請求の範囲 2 に記載の母乳パッ ド。

4 . 前記吸収体の前記防水材が設けられる面と反対の面に使用者の肌に 対向して接する表面材を配置し、

前記吸収体と前記表面材との間に、 ク ッ シ ョ ン部材を介在させた ことを特徴とする、 請求の範囲 1 ないし 3のいずれかに記載の母乳パ ッ 「 o

5 . この表面材には、 使用者の乳首が当接される当接位置を挟んで両 側緣側にそれぞれ凹状の溝を設けたことを特徴とする、 請求の範囲 4 に 記載の母乳パッ ド。

6 . 液体を吸収する吸収体と、 この吸収体より外側に配置された防水材 と、 前記吸収体の前記防水材が設けられる面と反対の面に配置される表 面材とを積層して接着することにより本体を形成した母乳パッ ドであつ て、 前記本体の両側縁部にそれぞれ伸縮部材を配置するとともに、 使用者 の肌に接する側に配置される前記表面材の側縁部が前記吸収体の側縁部 を内側に包むようにして使用者の肌とは反対側へ折り返されている

ことを特徴とする、 母乳パッ ド。

7 . 前記本端の側縁部において、 前記表面材の側縁部は前記吸収体とと もに前記伸縮部材を内側に包むようにして折り返されている

ことを特徴とする、 請求の範囲 6 に記載の母乳パッ ド。

8 . 前記伸縮部材は、 前記本体の側縁部において、 前記吸収体と前記折 り返された表面材と、 またはこの折り返された表面材と防水材とに挟ま れるようにして、 これらに対してそれぞれ固定されており、

かつ前記伸縮部材の長さ方向の両端部は、 前記本体に対して固定され ていない余地部分を有する構成と した

ことを特徴とする、 請求の範囲 6 または 7のいずれかに記載の母乳パ ッ 「

9 . 前記伸縮部材の前記両端部が設けられる領域において、 前記本体は 、 この本体を構成する防水材及び表面材の外形より も吸収体の外形が小 さ く形成されていることにより、 前記伸縮部材の両端部は前記防水材及 び表面材に対して固定されない箇所を形成して、 前記余地部分を構成し た

ことを特徴とする、 請求の範囲 8に記載の母乳パッ ド。

1 0 . 前記本体の前記伸縮部材が配置された側縁部の伸縮部材が延びる 方向に関してほぼ中央付近において、 前記防水材が前記吸収体及び Zま たは表面材と固定されていない領域を有する

ことを特徵とする、 請求の範囲 6 ないし 9 のいずれかに記載の母乳パ ッ 「