WO2000026519A1

WO2000026519A1 - Reservoir de carburant pour moteur

Info

Publication number: WO2000026519A1
Application number: PCT/JP1999/005975
Authority: WO
Inventors: Toshiharu Sawada; Hiroshi Kato; Takeshi Watanabe
Original assignee: Komatsu Zenoah Co.
Priority date: 1998-10-30
Filing date: 1999-10-28
Publication date: 2000-05-11
Also published as: AU6366499A; US6474311B1; EP1128037A4; JP2000136729A; EP1128037A1

Description

明細書エンジンの燃料タンク技術分野

本発明は、エンジンの燃料タンクに係り、特には刈払機等の携帯用の小型ェンジンの燃料タンクに関する。背景技術

刈払機等に使用している携帯用の小型エンジンにおいて、一般に燃料タンクはエンジンの下部に取着されており、軽量化のために樹脂で製作されている。そしてその位置は、エンジン全体を小型化するためにマフラに近接しており、熱の影響を受け易い位置にある。

従来、燃料タンクは例えばポリエチレン製であり、ブロー成形されたものが多く用いられている。しかしながら、ブロー成形されたポリエチレンは耐熱性が劣るため、マフラの熱を受けて温度が上昇することを防止する必要があり、そのため、マフラと燃料タンクとの間に別部品の遮熱板を設けている。その一例としては、日本実公 5 6— 5 3 0 5 1号公報に開示されたものがある。同公報によると、マフラと燃料タンクとの間にクランクケースの側部に突出した遮蔽体を設け、この遮蔽体にマフラカバ一の下部を連接し、クランクケースとマフラとの間の隙間を無くしてマフラの熱を遮断し、燃料タンクの温度上昇を防止する構成となつている。

また、ポリエチレンは耐磨耗性が劣るため、エンジンを地上等に置くためのスタンドを別部品として取着している。その一例として、日本実公 5 4— 3 6 1 6 6号公報に開示されたものがあり、同公報によると、バンドを用て燃料タンクをエンジン本体に取着し、そのバンドにスタンド部を設けた構成となっている。また刈払機では、冷却ファンが飛散した草を吸い込むため、この草が冷却ファンゃシリンダの冷却フィンに付着して、冷却性能を低下させる。その対策として、冷却ファンの空気吸入口近傍に、草よけガードを別部品で装着しているものがある。

しかしながら、上記のような従来のエンジンの構成においては、遮蔽板ゃス夕ンド、或いは草よけガードを別部品として取着しているため、構造が複雑で、部品点数が多く、組立工数も多くなり、エンジンのコストが高くなるという問題がある。発明の開示

本発明は上記問題点に着目してなされたもので、燃料タンクの温度上昇や、冷却ファンへの草の侵入を防止すると共に、構造が簡単で、部品点数が少なく、製造コス卜を低減できるエンジンの燃料タンクを提供することを目的としている。上記目的を達成するために、本発明に係るエンジンの燃料タンクの第 1は、ェンジンのクランクケースに取着され、マフラと対向する面を有するエンジンの燃料タンクにおいて、

マフラと対向する面に、一体に形成した遮熱部を設けることを特徴としている。かかる構成によれば、マフラの熱により燃料タンク温度が上昇することを防止する遮熱部を、一体に形成したため、部品点数が少なくなり、組立工数も低減できる。したがって、低コストのエンジンを製作できる。

本発明に係るエンジンの燃料タンクの第 2は、エンジンに取着される燃料タンクにおいて、

一体に形成したスタンド部を設けることを特徴としている。

かかる構成によれば、燃料タンクにスタンド部を設けたため、エンジンと燃料タンクとを組み立てたアッセンプリを、スタンド部を介して安定して置くことができる。また、スタンド部を一体に形成したため、部品点数及び組立工数が少なくなり、低コストのエンジンを製作できる。

本発明に係るエンジンの燃料タンクの第 3は、冷却用ファンによりエンジンの冷却風が吸入されてなる冷却風吸入口に通じる空間を介して、エンジンに取着される燃料タンクにおいて、

冷却風吸入口に通じる空間に面した外面に、冷却風吸入口へ草が侵入するのを防止してなる草侵入防止板を一体に形成したことを特徴としている。

かかる構成によれば、草侵入防止板を設けたため、草が草侵入防止板に衝突して落下するので、冷却用ファンゃシリンダの冷却フィンに草がつまって、冷却性能が低下するのを防止できる。又、草侵入防止板を一体に形成したため、部品点数及び組立工数が少なくなり、低コス卜のエンジンを製作できる。図面の簡単な説明

図 1は本発明の燃料タンクを有する小型空冷エンジンの側面断面図である。図 2は本発明の燃料タンクを有する小型空冷エンジンの正面断面図である。図 3は本発明の燃料タンクの構成を示す斜視図である。

図 4は本発明の燃料タンクの斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明に係るエンジンの燃料タンクの実施形態について図 1〜図 4を参照して詳述する。

図 1は本発明に係る燃料タンクを取着した携帯用の小型空冷式のエンジン 1の側面断面図であり、図 2は正面断面図である。クランクケース 2の上部には、冷却フィン 4を有するシリンダ 3が取着されている。クランクケース 2のクランク室に設けたクランクシャフト 5の一端部には、冷却用ファン 6が取着されている。クランクケース 2の下方には、燃料タンク 2 0がポルト 3 0により締着されている。図 2に示すように、シリンダ 3の側面部にはマフラ 7が取着されていて、燃料タンク 2 0の一部がマフラ 7の下方に位置している。エンジン 1の上部は力バー 1 0により被覆されている。冷却用ファン 6の下方、及び冷却用ファン 6のクランクケース 2面側は、カバ一 1 0 aに被覆されている。冷却用ファン 6を被覆しているカバー 1 0 aには、図 2に示すように、 3箇所に冷却風吸入口 1 1 , 1 1 , 1 1が設けられている。燃料タンク 2 0は、冷却風吸入口 1 1 , 1 1， 1 1に通じる空間を介して、クランクケース 2に取着されている。そして、図 1の矢印に示すように、冷却風は冷却用ファン 6により冷却風吸入口 1 1， 1 1， 1 1から吸引され、冷却用ファン 6を経て、シリンダ 3の冷却フィン 4の間を通過して外部に排出される。

燃料タンク 2 0の上面で、エンジンマフラ 7に対向する面には、燃料タンク 2 0との間に中空部 2 3を有する平板状の遮熱部 2 2が設けられている。又、燃料タンク 2 0の冷却風吸入口 1 1の入口部には複数個の草侵入防止板 2 4が設けられ、燃料タンク 2 0の下面にはスタンド部 2 5が設けちれている。

以下に、燃料タンク 2 0について詳細に説明する。図 3は、燃料タンク 2 0の構成を示す斜視図である。燃料タンク 2 0は第 1タンク部材 2 0 aと第 2タンク部材 2 0 bとから構成されている。第 1タンク部材 2 0 aと第 2タンク部材 2 0 bとはポリアミド製であり、インジェクション成型されている。第 1タンク部材 2 0 a及び第 2タンク部材 2 0 bは、燃料タンク 2 0をクランクシャフト 5軸の左右方向に 2分割した形状をなしており、その分割面にそれぞれ開口部を有している。第 1タンク部材 2 0 a及び第 2タンク部材 2 0 bは、一端側上部には中空部 2 3を有する第 1遮熱部 2 2 a、第 2遮熱部 2 2 bがそれぞれ一体成型され、下部には第 1スタンド部 2 5 a、第 2スタンド部 2 5 bがそれぞれ一体成型されている。また、第 2タンク部材 2 0 bの上部には、草侵入防止板 2 4がー体成型されている。

第 1タンク部材 2 0 a及び第 2タンク部材 2 0 bの前記開口部の周縁部には、それぞれ接合部 2 1 a、 2 1 bが設けられている。第 1タンク部材 2 0 aと第 2 タンク部材 2 0 bとにより燃料タンク 2 0を形成する場合には、接合部 2 1 aと接合部 2 1 bとを当接させ、バイブレーション ' ゥエルダにより接合部 2 1 a , 2 1 bに圧力と振動を与えて溶着する。図 4は、第 1タンク部材 2 0 aと第 2夕ンク部材 2 0 bとを溶着して形成した燃料タンク 2 0全体の斜視図である。燃料タンク 2 0は、一端側上部に遮熱部 2 2を、略中央上部に草侵入防止板 2 4を、また下部にはスタンド 2 5を、それぞれ備えている。

次に、本発明の効果について説明する。本発明の燃料タンク 2 0は上記のようにポリアミド製である。ポリアミドは耐熱性に優れているため、遮熱部 2 2はマフラ 7の熱に耐えることができる。そして、遮熱部 2 2に中空部 2 3を設けたので、燃料タンク 2 0本体への熱伝導を低減し、温度上昇を防止することができる。また、ポリアミドは耐磨耗性にすぐれているため、スタンド 2 5を一体成型してもスタンド 2 5の磨耗が少なく、長い寿命を保証することができる。冷却風吸入口 1 1に通じる空間に面する燃料タンク 2 0上面で、かつ冷却風吸入口 1 1の近くには、草侵入防止板 2 4を設けている。これにより、刈払作業等で飛散した草が草侵入防止板 2 4に衝突して落下するので、冷却用ファン 6ゃシリンダ 3の冷却フィン 4に草が付着して冷却効率が低下するのを、防止できる。しかも、遮熱部 2 2と草侵入防止板 2 4とスタンド部 2 5とを燃料タンク 2 0に一体に成型したため、部品点数が少なく、組立工数も少なくてすむので、低コストでェンジン 1を製作できる。産業上の利用可能性

本発明は、燃料タンクの温度上昇や冷却ファンへの草侵入を防止し、構造が簡単で製造コストを低減できるエンジンの燃料タンクとして有用である。

Claims

請求の範囲

1 . エンジン（1)のクランクケース（2)に取着され、マフラ（7)と対向する面を有するエンジンの燃料タンクにおいて、

前記マフラ（7)と対向する面に、一体に形成した遮熱部（22)を設けることを特徴とするェンジンの燃料タンク。

2. エンジン Π)に取着される燃料タンクにおいて、

一体に形成したスタンド部（25)を設けることを特徴とするエンジンの燃料タンク。

3 · 冷却用ファン（6)によりエンジン（1)の冷却風が吸入されてなる冷却風吸入口 (11)に通じる空間を介して、前記エンジン（1)に取着される燃料タンクにおいて前記冷却風吸入口（11)に通じる空間に面した外面に、前記冷却風吸入口（11)へ草が侵入するのを防止してなる草侵入防止板（24)を一体に形成したことを特徴とするエンジンの燃料タンク。