WO1999062264A1

WO1999062264A1 - Block noise detector and block noise eliminator

Info

Publication number: WO1999062264A1
Application number: PCT/JP1999/002589
Authority: WO
Inventors: Yutaka Nio; Satoshi Okamoto; Katsumi Terai; Naoji Okumura; Kazuhito Tanaka
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1998-05-22
Filing date: 1999-05-18
Publication date: 1999-12-02
Also published as: CN1516473A; KR20010014304A; KR100497606B1; EP0998146A4; EP0998146A1; CN1272286A; CN1233172C; CN1164116C; EP1775956B1; CN100369488C; CN1527605A; US6738528B1; EP1775956A1

Description

明細書ブロックノイズ検出装置およびブロックノイズ除去装置技術分野

本発明は、ブロックノイズ検出装置およびブロックノィズ除去装置に関し、より特定的には、デジタル画像を圧縮して伝送 · 記録する際に用いる画像符号化において、デジタル画像に生じるブロックノイズを除去するブロックノィズ検出装置およびブロックノイズ除去装置に関する。背景技術

従来から、デジタル画像を保存する場合等において、画像のデータ量を減らす目的でデジタル画像のデータ圧縮が行われている。このデ一夕圧縮の方法には、可逆符号化方法と不可逆符号化方法とがある。可逆符号化方法は、符号化したデータを復号化すると、符号化前のデータに完全に戻すことができる符号化を用いる方法である。一方、不可逆符号化方法は、符号化したデータを復号化すると多少の誤差を含んだデータに戻され、符号化する前のデータに完全に戻すことができるとは限らない符号化を用いる方法である。

一般に、可逆符号化として用いられる方式には、離散コサイン変換（以下、 D C T と記す）が存在する。しかし、通常、 D C T を行った後には、量子化等の処理を行う。このため、 D C T を行った後に量子化等の処理を行って符号化したつ夕は、復号化しても符号化前のつ— 夕に完全に戻すことができず、復号化したデ一夕にノィズ（誤差）を含むことになる。すなわち、 D C T を行つた後に量子化等の処理を行う符号化は、不可逆符号化となる。

D C T を行うには、まず、前処理として、 1 フレームの画像を複数のブロックに領域分割する。 1 ブロックは、例えば、 8 X 8 の 2 次元画素データの集まりである , D C T は、ブロックを 1 単位として処理を行う。 D C T および量子化により符号化されたデータは . 逆量子化および逆 D C 丁することによりデータを復元することができる , 逆量子化および逆 D C Tすると、ブ口ックノイズを含んだ画像デ一夕が復元される。

で、ブロックノィズについて図 2 4 を用いて説明する。

図 2 4 は、従来の手法におけるブロックノイズ除去の概念を説明する図である。なお、図 2 4 ( a ) は、 1 フレーム画像 7 0 1 を表し、図 2 4 ( b ) は、図 2 4 ( a ) におけるブ □ ック 7 0 4 と隣接するブロック 7 0 5 との境界（以下、ブ口ック境界という） 7 0 6 の 1 ラインを拡大して表し、図 2 4 ( c ) は、図 2 4 ( b ) の各画素を平滑化した後の画素の状態を表したものである。

今、図 2 4 ( a ) において、 1 フレーム画像 7 0 1 の特定のブロックを隔てて画素が並んでいると見たときを考える。このとき、図 2 4 ( b ) において、ブロック 7 0 4 の画素 a とブ口ック 7 0 5 の画素 b とは、ブロック境界 7 0 6 で存在する画素であり , この画素 a と画素 b の画素レべル差が、画素 c と画素 d の画素レベル差のようなブロック内のレベル変化に比べ大きい場合、この部分がブロックノィズとなりこのため非常に見苦しい画像となって見える。

このようにブロックノイズとは、 1 フレーム画像において、ブロック境界前後に存在する画素間のレベル差に起因して生じるノイズである。

ブロックノイズは、 D C Tおよび量子化のようにブロックを 1 単位として処理を行う不可逆符号化方式を用いると生じる。画像に生じるノイズを除去するには、一般的に、画像全体を平滑化する処理が行われる。平滑化とは処理したい画素の前後数画素を用いて平均画素を求めることである。また、数タップの低域通過フィル夕（以下、 L P F と記す）により画像を滑らかにすることも平滑化である。平滑化を行うと図 2 4 ( c ) のように、ブロックノイズのみならず、画像全体のノイズを除去することができる。

しカゝしながら、画素の平滑化は、ブロックノイズを除去できる利点を有する一方、ブロックノイズ以外の画像のェッジも滑らかにしてしまうため、画像がぼけたものになつてしまう欠点がある。

また、上記従来の手法では、ブロックサイズとブロック境界が完全に分かる場合のみしかブロックノイズを除去することができない問題がある。

さらに、ブロック境界に画像のエッジが存在した場合、ブロックノイズの影響は、画像のエッジに比べ少ない。しかし、上記従来の手法ではブロック境界であればすべて平滑化を行っている。そのため、ブロック境界に存在した画像エツジはぼけてしまい、実際にはブロック境界に平滑-化を行った方が画質劣化が見られる場合もある。

それ故、本発明の目的は、本来ブロックノイズ除去を行うべきブロック境界が不明確な場合でも、正確にブロック境界を検出するブロックノイズ検出装置を提供することである。

また、本発明の他の目的は、画像をぼけさせることなく、ブロックノイズを除去し、なおかつ、ブロック境界でもブロックノィズが少ない画像に対しては、平滑化を行わない、映像シーンに付随したブロックノイズ除去装置を提供することである。

さらに、本発明の他の目的は、入力信号が多フォーマツ卜（例えば、イン夕レース方式 · プログレッシブ方式）のアナログ信号や外部デジタル信号（例えば、 D V D や S T B ) の場合でも、入力信号に存在するブロックノイズを除去できるブロックノイズ除去装置を提供することである。

加えて、本発明では、ブロックノイズ検出装置を用いて、映像処理システムにおけるドットクロック再生を行ことも提供する。発明の開示

本発明は、上記目的を達成するために、以下に示すような特徴を有している。

第 1 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する装置であって、

映像信号におけるブロックノイズのレベルを検出する手段と、

映像信号におけるブロック境界（ブロックノイズの発生位置）を検出する手段とを備える。

上記のように、第 1 の局面によれば、複数のブロックに領域分割される画像のブロック境界およびブロックノイズのレベルを正確に検出するこで、ブロックノイズの検出が可能となる。

第 2 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する装置であって、

映像信号を入力し、当該映像信号から高域成分のみを抽出する信号抽出手段と、

信号抽出手段が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、

絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、予め定めた期間において累積加算する累積加算手段と、累積加算手段が出力する累積加算結果に基づいて、プロックノイズの周期性を検知する周期検知手段と、

周期検知手段が検知した周期性信号から、ブロック境界を求めるプロック境界判定手段とを備える。

上記のように、第 2 の局面によれば、ブロックノイズの周期性を検知し、複数のブロックに領域分割される画像のブロック境界を正確に検出するこで、ブロックノイズの検出が可能となる。

ここで、好ましい具体的な第 3 の局面としては、第 2 の局面のブロック境界判定手段で、ブロック境界の位置とそれ以外の位置との 2 値化を行う。これにより、簡単にプロック境界を与えることができる。

第 4 の局面は、第 2 および第 3 の局面に従属する局面であって、

映像信号を入力し、当該映像信号の予め定めた複数のフレーム間の信号差分を求めるフレーム差分手段と、

フレーム差分手段の出力する信号の差分値が、予め定めたしきい値を越えるか否かに従って、除去すべきブロックノイズが存在する領域（以下、ノイズ領域という）を判断する領域判断手段と、

ブロック境界判定手段が求めたブロック境界を、領域判断手段が判断したノイズ領域でマスク化し、当該ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるブロックエッジ制御手段とをさらに備える。

上記のように、第 4 の局面によれば、第 2 および第 3 の局面よりも、さらに細かくブロックノイズを含んだ画像の動きの大きさとの相関によってブロック境界の分類が可能となる。この結果、映像シーンにあった、ブロックノイズの大きい部分のみをプロック境界として検出することができる。

ここで、好ましい具体的な第 5 の局面としては、第 4 の局面のフレーム差分手段で、現在フレームと直前フレームとの間の信号差分を求める。これにより、映像シーンにあ T JP9 /02589 つた、ブロックノイズの大きい部分のみをブロック境界として検出することができる。

また、他の好ましい具体的な第 6 の局面としては、第 4 および第 5 の局面の領域判断手段で、しきい値を越える部分としきい値を越えない部分との 2 値化を行う。これにより、簡単にノイズ領域を与えることができる。

第 7 の局面は、第 4 〜第 6 の局面に従属する局面であつて、

領域判断手段が判断したノイズ領域のうち、予め定めた小領域内に分布するノイズ部分を除外する特異点除去手段をさらに備え、

ブロックエツジ制御手段は、ブロック境界判定手段が求めたブロック境界を、特異点除去手段が出力する除外後のノイズ領域でマスク化することを特徴とする。

上記のように、第 7 の局面によれば、第 4 〜第 6 の局面において、平滑化による除去効果が現れにくく画像をぼかしてしまう画像の細かい領域を除去する。これにより、フレーム差分処理の効果を高めることが可能となり高画質を得られ、同時にデ一夕量を削減することも可能となる。

ここで、好ましい第 8 の局面として、第 2 〜第 7 の局面における信号抽出手段、絶対値化手段、累積加算手段および周期検知手段は、映像信号の水平方向または垂直方向のいずれカゝ 1 方向、若しくは双方向に関して、それぞれプロック境界の検出処理を行うことができる。

第 9 の局面は、第 8 の局面に従属する局面であって、各処理を映像信号の垂直方向に関して行う場合、周期検知手段は、入力する映像信号のフォーマットに-応じて、検知に用いるフレームを逐次変更することを特徴とする。

上記のように、第 9 の局面によれば、第 8 の局面において、入力する映像信号のフォーマット（例えば、インタレース方式ノプログレッシブ方式）に関わらず、ブロック画像の周期性を損なうことなく、ブロック境界の正確な検出が可能となる。

第 1 0 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出して除去する装置であって、

映像信号におけるブロック境界を検出する手段と、ブロック境界において、検出したレベルが予め定めたしきい値以上であるブロックノイズのみを除去する手段とを備える。

上記のように、第 1 0 の局面によれば、複数のブロックに領域分割される画像のブロック境界およびブロックノィズのレベルを正確に検出するこで、ブロックノイズの検出が可能となり、ブロック境界に存在するブロックノイズを除去することができる。

第 1 1 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出して除去する装置であって、

周期検知手段が検知した周期性信号から、ブロック境界を求めるプロック境界判定手段と、

ブロック境界に対して、ブロックノイズを除去するプロックノイズ除去手段とを備える。

上記のように、第 1 1 の局面によれば、ブロックノイズの周期性を検知し、複数のブロックに領域分割される画像のブロック境界を正確に検出するこで、ブロックノイズの検出が可能となり、ブロック境界に存在するブロックノィズを除去することができる。

ここで、好ましい具体的な第 1 2 の局面として、第 1 1 の局面のブロック境界判定手段で、ブロック境界の位置とそれ以外の位置との 2 値化を行う。これにより、簡単にブロック境界を与えることができる。

第 1 3 の局面は、第 1 1 および第 1 2 の局面に従属する局面であって、

映像信号を入力し、当該映像信号の予め定めた複数のフレーム間の信号差分を求めるフレーム差分手段と、フレーム差分手段の出力する信号の差分値が、予め定めたしきい値を越えるか否かに従って、ノイズ領域を判断する領域判断手段と、

ブ口ック境界判定手段が求めたブロック境界を、領域判断手段が判断したノイズ領域でマスク化し、当該ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるブロックエッジ制御手段とをさらに備え、

ブ口ックノィズ除去手段は、ノイズ領域に対応するプロック境界に対して、ブロックノイズを除去する。

上記のように、第 1 3 の局面によれば、第 1 1 および第

1 2 の局面よりち、さらに細かくブロックノイズを含んだ画像の動きの大きさとの相関によってブロック境界の分類が可能となる。この結果、映像シーンにあった、ブロックノイズの大きい部分のみをブロック境界として検出して除去することがでさる。

で、好ましい具体的な第 1 4 の局面としては、第 1

3 の局面のフレーム差分手段で、現在フレームと直前フレ —ムとの間の信号差分を求める。これにより、映像シーンにあつた、ブロックノィズの大きい部分のみをブロック境界として検出することができる。

また、他の好ましい具体的な第 1 5 の局面としては、第 1 3 および第 1 4 の局面の領域判断手段で、しきい値を越える部分としきい値を越えない部分との 2 値化を行う。これにより、簡単にノイズ領域を与えることができる。

第 1 6 の局面は、第 1 3 〜第 1 5 の局面に従属する局面であつて、領域判断手段が判断したノイズ領域のうち、予め定め-た小領域内に分布するノィズ部分を除外する特異点除去手段をさらに備え、

ブロックエッジ制御手段は、ブロック境界判定手段が求めたブロック境界を、特異点除去手段が出力する除外後のノイズ領域でマスク化することを特徵とする。

上記のように、第 1 6 の局面によれば、第 1 3 〜第 1 5 の局面において、平滑化による除去効果が現れにくく画像をぼかしてしまう画像の細かい領域を除去する。これにより、フレーム差分処理の効果を高めることが可能となり高画質を得られ、同時にデータ量を削減することも可能となる。

ここで、好ましい第 1 7 の局面として、第 1 1 〜第 1 6 の局面における信号抽出手段、絶対値化手段、累積加算手段および周期検知手段は、映像信号の水平方向または垂直方向のいずれか 1 方向、若しくは双方向に関して、それぞれブロック境界の検出処理を行うことができる。

第 1 8 の局面は、第 1 7 の局面に従属する局面であって入力する映像信号のフォーマツトを識別する識別手段をさらに備え、

各処理を映像信号の垂直方向に関して行う場合、識別手段は、フォーマットに応じて、周期検知手段が検知に用いるフレームを逐次変更させることを特徴とする。

上記のように、第 1 8 の局面によれば、第 1 7 の局面において、入力する映像信号のフォーマット（例えば、イン夕レース方式プログレッシブ方式）に関わらず、プロ-ック画像の周期性を損なうことなく、ブロック境界の正確な検出が可能となる。

第 1 9 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出して除去する装置であって、

映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における横方向のブロック境界およびブロックノイズ量を検出する垂直プロック境界検出手段と、

映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のブロック境界およびブロックノイズ量を検出する水平ブロック境界検出手段と、

垂直プロック境界検出手段および水平プロック境界検出手段の検出結果から、縦横全方向のブロック境界を特定するブロックエリア検出手段と、

プロックェリァ検出手段が特定した縦横全方向のプロック境界に応じ、入力する映像信号に対して予め定めた平滑化処理を施すプロック境界平滑化手段とを備える。

上記のように、第 1 9 の局面によれば、ブロック境界およびブロックノイズレベルを正確に検出することができる。これにより、ブロックノイズレベルに対応した適切な平滑化を行うことが可能となり、映像シーンに付随したブ口ックノイズをより効果的に除去することが可能となる。

ここで、好ましい具体的な構成を示す第 2 0 の局面として、第 1 9 の局面において、垂直ブロック境界検出手段は、

映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直ハイパスフィルタ（以下、 H P F と記す）と、

垂直 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する第 1 の絶対値化手段と、

第 1 の絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、水平方向に累積加算する水平累積加算手段と、水平累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する第 1 の H P F と、

第 1 の H P F が出力する信号を、予め設定された N点 ( N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算する第 1 の N 点累積加算手段と、

第 1 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブロックノイズ量を検出する第 1 のテンポラルフイリレ夕と、

第 1 の N点累積加算手段が累積加算によって求めた N 個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める第 1 の最大値検出手段と、

第 1 のテンポラルフイリレ夕が検出したブロックノイズ量を、第 1 の最大値検出手段が出力する最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求める第 1 のマスク化手段とを備え、

水平ブロック境界検出手段は、

映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平 H P F と水平 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する第 2 の絶対値化手段と、

第 2 の絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する第 2 の H P F と、

第 2 の H P F が出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算する第 2 の N点累積加算手段と、第 2 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブロックノイズ量を検出する第 2 のテンポラルフイレ夕と、

第 2 の N点累積加算手段が累積加算によって求めた N 個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める第 2 の最大値検出手段と、

第 2 のテンポラルフィル夕が検出したブロックノイズ量を、第 2 の最大値検出手段が出力する最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求める第 2 のマスク化手段とを備える。

これにより、時間方向の変動を抑制した変動の少ないブロックレベルを検出することが可能となると共に、ブロックノイズレベルに対応した適切な平滑化を行うことが可能となり、映像シーンに付随したブロックノイズをより効果的に除去することが可能となる。

第 2 1 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施された映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるプロックノィズを検出して除去する装置であって、アナ口グの映像信号を入力し、デジタルに変換する A D 変換手段と、

符号化されたデジタルの映像信号を入力し、復号化処理を施すと共に、当該復号化処理したブロック境界情報を出力するデジタル復号化手段と、

A D 変換手段が出力する映像信号とデジタル復号化手段が出力する映像信号とを入力し、外部からの指示に従って、いずれか一方の当該映像信号を選択的に出力するセレク夕と、

セレク夕が選択した映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における横方向のブロック境界およびブロックノイズ量を検出する垂直フロック境界検出手段と、

セレク夕が選択した映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のブロック境界およびブロックノイズ量を検出する水平ブロック境界検出手段と、

垂直ブロック境界検出手段および水平ブロック境界検出手段の検出結果から、縦横全方向のブロック境界を特定するブロックエリァ検出手段と、

ブロックエリァ検出手段が特定した縦横全方向のプロック境界に応じ、入力する映像信号に対して予め定めた平滑化処理を施すブ □ ック境界平滑化手段とを備え、

垂直ブ□ ック境界検出手段および水平プロック境界検出手段は、セレク夕 ifi A D 変換手段の出力する映像信号を選択した場合、各々の検出結果に基づいたブロック境界を、セレクタ力デジ夕ル復号化手段の出力する映像信号を選択

— 、、、

した場合 > ァン夕ル復号化手段が出力するブロック境界情報に従ったブロック境界を、ブロックエリア検出手段へ-出力することを特徴とする。

上記のように、第 2 1 の局面によれば、入力する映像信号に対応したブロック境界およびブロックノイズレベルを正確に検出することができる。これにより、ブロックノィズレベルに対応した適切な平滑化を行うことがさらに可能となり、入力する様々な映像シーンに付随したブロックノィズをより効果的に除去することが可能となる。

ここで、好ましい具体的な構成を示す第 2 2 の局面として、第 2 1 の局面において、

垂直プロック境界検出手段は、

映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直 H P F と垂直 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する第 1 の絶対値化手段と、

第 1 の H P F が出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算する第 1 の N点累積加算手段と、第 1 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のプロックノイズ量を検出する第 1 のテンポラルフィル夕と、

セレクタの選択に同期し、デジタル復号化手段が出力するブロック境界情報と、第 1 の最大値検出手段が出力する最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力する第 1 のセレクタと、

第 1 のテンポラルフィル夕が検出したブロックノイズ量を、第 1 のセレクタが出力するブロック境界でマスク化 · し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求める第 1 のマスク化手段とを備え、

水平プロック境界検出手段は、

第 2 の絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、

垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する第 2 の H P F と、

第 2 の H P F が出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算する第 2 の N点累積加算手段と、第 2 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のプロックノイズ量を検出する第 2 のテンポラルフイリレ夕と、

第 2 の N点累積加算手段が累積加算によって求めた N 個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める第 2 の最大値検出手段と、セレクタの選択に同期し、デジタル復号化手段が出-力するブロック境界情報と、第 2 の最大値検出手段が出力する最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力する第 2 のセレクタと、

第 2 のテンポラルフィル夕が検出したブロックノイズ量を、第 2 のセレクタが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求める第 2 のマスク化手段とを備える。

これにより、時間方向の変動を抑制した変動の少ないブロックレベルを検出することが可能となると共に、ブロックノイズレベルに対応した適切な平滑化を行うことが可能となり、入力する様々な映像シーンに付随したブロックノィズをより効果的に除去することが可能となる。

また、好ましい具体的な構成を示す第 2 3 の局面として、第 2 0 および第 2 2 の局面において、

ブロック境界平滑化手段は、

映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平 H P F と水平 H P F の出力と水平ブロック境界検出手段の出力とを乗算する第 1 の乗算手段と、

映像信号から第 1 の乗算手段の出力を減算する第 1 の減算手段と、

映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直 H P F と垂直 H P F の出力と垂直ブロック境界検出手段の出力とを乗算する第 2 の乗算手段と、映像信号から第 2 の乗算手段の出力を減算する第 2 の減算手段とを備え、

ブ口ックノィズ量に応じてブロックノイズを除去することを特徴とする

これにより、入力する映像信号を劣化させることなく、ブロックノイズを効果的に除去することが可能となる。

第 2 4 の局面は、第 1 9 〜第 2 3 の局面に従属する局面であつて、

水平ブロック境界検出手段および垂直プロック境界検出手段が検出するブロックノイズ量に応じ、映像信号の輪郭部分を強調する輪郭補正量を制御する輪郭補正手段をさらに備える。

上記のように , 第 2 4 の局面によれば、第 1 9 〜第 2 3 の局面において , ブロックノイズレベルに対応した適切な輪郭補正を行うことが可能となり、ブロックノイズを強調しない映像信号の輪郭補正を行うことが可能となる。

第 2 5 の局面は、第 1 9 〜第 2 4 の局面に従属する局面であつて、

水平ブロック境界検出手段および垂直プロック境界検出手段が検出するブロックノイズ量に基づいて、入力する映像信号の判別 (種類や品位等）を行う制御手段をさらに備え、

制御手段が、判別の結果を予め定めた形態で画面上にォンスクリーンァイスプレイ表示することを特徴とする。

上記のように第 2 5 の局面によれば、第 1 9 〜第 2 4 の局面において情報をオンスクリーンディスプレイ（〇 S D ) 表示することで、映像ソースやブロックノイズ除去効果を、一目で認識することが可能となる。

第 2 6 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じる垂直方向のブロックノイズを検出する装置であって、

映像信号を入力し、当該映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直 H P F と、

垂直 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、

絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、水平方向に累積加算する水平累積加算手段と、

水平累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する H P F と、

H P F が出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算する N点累積加算手段と、

H P F が出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブロックノィズ量を検出するテンポラルフィル夕と、

N点累積加算手段が累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める最大値検出手段と、

テンポラルフィル夕が検出したブロックノイズ量を、最大値検出手段が出力する最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるマスク化手段とを備える。

上記のように、第 2 6 の局面は、垂直方向のブロック境界を検出する装置を独立に構成したものである。

第 2 7 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じる水平方向のブロックノイズを検出する装置であって、

映像信号を入力し、当該映像信号の垂直高域成分のみを抽出する水平 H P F と、

水平 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、

絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、

垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号力ゝら、さつに商域成分を抽出する H P F と、

H P F が出力する信号を、予め設定された N 点ごとにそれぞれ累積加算する N 点累積加算手段と、

H P F が出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブ口ックノィズ量を検出するテンポラルフィル夕と、

N 点累積加算手段が累積加算によって求めた N 個の累積加算値の中カゝら、最大値と当該最大値の位置とを求める最大値検出手段と

テンポラルフィル夕が検出したブロックノイズ量を、最大値検出手段が出力する最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する水平ブロック境界を求めるマスク化手段とを備える。

上記のように、第 2 7 の局面は、水平方向のブロック境界を検出する装置を独立に構成したものである。第 2 8 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号を処理する映像処理システムにおいて、再生するドッ卜クロックの制御を行う装置であって、

水平同期パルスに基づいて、映像処理システムで用いるドットクロックを生成するクロック発生手段と、

映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のプロック境界を検出する水平プロック境界検出手段と、

水平プロック境界検出手段が検出するプロック境界が、周期的に単一の最大点（ピーク）を有するように、クロック発生手段の遅延量を可変する制御手段とを備える。

上記のように、第 2 8 の局面によれば、入力する映像信号に対応した水平ブロック境界を検出し、この位置に基づレてドットクロックの再生を行う。これにより、本来の映像信号のドットクロックと位相が一致したクロックを、正確に再生することが可能となる。

ここで、好ましい具体的な構成を示す第 2 9 の局面として、第 2 8 の局面において、

水平ブロック境界検出手段は、

絶対値化手段が出力する絶対値化後の高域成分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分-信号から、さらに高域成分を抽出する H P F と、

H P F が出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算する N点累積加算手段とを備える。

これにより、本来の映像信号のドットクロックと位相が一致したクロックを、正確に再生することが可能となる。

第 3 0 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する方法を、コンピュータ装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

映像信号に対し、当該映像信号から高域成分のみを抽出するステップと、

抽出した高域成分信号を絶対値化するステツプと、絶対値化後の高域成分信号を、予め定めた期間において累積加算するステツプと、

累積加算の結果に基づいて、ブロックノイズの周期性を検知するステップと、

検知した周期性の信号から、ブロック境界を求めるステップとを含む動作環境を、コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録している。

第 3 1 の局面は、第 3 0 の局面に従属する局面であってブロック境界に対して、ブロックノイズを除去するステップをさらに含む。

ここで、好ましい具体的な第 3 2 の局面として、第 3 0 および第 3 1 の局面のブロック境界を求めるステップで、- ブロック境界とそれ以外の位置との 2 値化を行う。

第 3 3 の局面は、第 3 0 〜第 3 2 の局面に従属する局面であって、

映像信号に対し、当該映像信号の予め定めた複数のフレ — ム間の信号差分を求めるステップと、

信号差分の値が、予め定めたしきい値を越えるか否かに従って、ノイズ領域を判断するステップと、

ブロック境界をノイズ領域でマスクイ匕し、当該ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるステップとをさらに含む。

ここで、好ましい具体的な第 3 4 の局面として、第 3 3 の局面の信号差分を求めるステップで、現在フレームと直前フレームとの間の信号差分を求める。

ここで、他の好ましい具体的な第 3 5 の局面として、第 3 3 および第 3 4 の局面のノイズ領域を判断するステップで、しきい値を越える部分としきい値を越えない部分との 2 値化を行う。

第 3 6 の局面は、第 3 3 〜第 3 5 の局面に従属する局面であって、

ノイズ領域のうち、予め定めた小領域内に分布するノィズ部分を除外するステップをさらに含み、

ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるステップは、ブロック境界を、除外後のノイズ領域でマスク化することを特徴とする。

ここで、好ましい第 3 7 の局面として、第 3 0 〜第 3 6 の局面における各ステップは、映像信号の水平方向または垂直方向のいずれか 1 方向、若しくは双方向に関して、それぞれブロック境界の検出処理を行うことができる。

第 3 8 の局面は、第 3 7 の局面に従属する局面であって各処理を映像信号の垂直方向に関して行う場合、周期性を検知するステップは、入力する映像信号のフォ —マツ卜に応じて、検知に用いるフレームを逐次変更することを特徵とする。

第 3 9 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する方法を、コンビュ一タ装置上で実行するためのプログラム

§ 球した媒体であって、

映像信号に対し、当該映像信号に対する画面上における横方向のブ口ック境界およびブロックノイズ量を検出するステッフと、

映像信号に対し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のブ口ック境界およびブロックノイズ量を検出するステツフと、

横方向を検出するステツプおよび縦方向を検出するステップの検出結果から、縦横全方向のブロック境界を特定するステツプと、

縦横全方向のブロック境界に応じ、映像信号に対して予め定めた平滑化を行うステップとを含む動作環境を、コンピュー夕装置上で実現するためのプログラムを記録している。

ここで. 好ましい具体的な手法を示す第 4 0 の局面として、第 3 9 の局面において、

横方向を検出するステップは、

映像信号の垂直高域成分のみを抽出するステップと、抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、絶対値化後の高域成分.信号を水平方向に累積加算するステップと、

累積加算後の高域成分信号からさらに高域成分を抽出するステップと、

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を

、予め設定された N 点ごとにそれぞれ累積加算するステツプと、

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブロックノイズ量を検出するステップと

累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求めるステツプと、

検 (ϋ したブロックノイズ量を最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるステツプとを含み、

縦方向を検出するステップは、

映像信号の水平高域成分のみを抽出するステップと、抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、絶対値化後の高域成分信号を垂直方向に累積加算するスァップと、累積加算後の高域成分信号からさらに高域成分を抽出するステツプと、

さらに高域成分を抽出するステツプが出力する信号を

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブロックノイズ量を検出するステツプと、

累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求めるステップと、

検出したブロックノイズ量を最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるステツプとを含む。

第 4 1 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施された映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する方法を、コンピュー夕装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

アナログの映像信号をデジタルに変換するステップと、符号化されたデジタルの映像信号を復号化するステップと、

復号化したブロック境界情報を出力するステップと、外部からの指示に従って、変換するステップが出力する映像信号または復号化するステツプが出力する映像信号のいずれか一方の当該映像信号を選択するステップと、

選択するステップが出力した映像信号に対し、画面上における横方向のブロック境界およびブロックノイズ量を検出するステップと、

選択するステップが出力した映像信号に対し、画面上における縦方向のブロック境界およびブロックノイズ量を検出するステップと、

横方向を検出するステップおよび縦方向を検出するステップの検出結果から、縦横全方向のブロック境界を特定するステップと、

縦横全方向のブロック境界に応じ、映像信号に対して予め定めた平滑化処理を施すステップとをさらに含み、

横方向を検出するステツプおよび縦方向を検出するステップは、変換するステップが出力する映像信号の場合、各々の検出結果に基づいたブロック境界を、復号化するステップが出力する映像信号の場合、復号化したブロック境界情報に従ったブロック境界を出力することを特徴とする動作環境を、コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録している。

ここで、好ましい具体的な手法を示す第 4 2 の局面として、第 4 1 の局面において、

横方向を検出するステップは、

映像信号の垂直高域成分のみを抽出するステップと、抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、絶対値化後の高域成分信号を水平方向に累積加算するステツプと、

累積加算後の高域成分信号からさらに高域成分を抽出するステップと、さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号-を

、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算するステツプと、

選択するステップに同期し、ブロック境界情報と最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力するステップとブロックノイズ量を、選択的に出力するステップが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるステップとを含み、

縦方向を検出するステップは、

映像信号の水平高域成分のみを抽出するステツプと、抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、絶対値化後の高域成分信号を垂直方向に累積加算するステツプと、

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算するステツプと、

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のブロックノイズ量を検出するステップと、

選択するステップに同期し、ブロック境界情報と最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力するステップとブロックノイズ量を、選択的に出力するステップが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する水平ブロック境界を求めるステップとを含む。

また、好ましい具体的な手法を示す第 4 3 の局面として、第 4 0 および第 4 2 の局面において、

平滑化を行うステップは、

映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平ステップと、

水平ステップの出力と縦検出ステップの出力とを乗算する水平乗算ステツプと、

映像信号から水平乗算ステップの出力を減算するステップと、

映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直ステップと、

垂直ステップの出力と横検出ステップの出力とを乗算する垂直乗算ステツプと、

映像信号から垂直乗算ステップの出力を減算するステップとをさらに含み、

ブロックノイズ量に応じてブロックノイズを除去することを特徴とする。第 4 4 の局面は、第 3 9 〜第 4 3 の局面に従属する局面であって、

縦方向を検出するステップおよび横方向を検出するステップが検出するブロックノイズ量に応じ、映像信号の輪郭部分を強調する輪郭補正量を制御するステップをさらに含む。

第 4 5 の局面は、第 3 9 〜第 4 4 の局面に従属する局面であって、

縦方向を検出するステップおよび横方向を検出するステップが検出するブロックノイズ量に基づいて、入力する映像信号の判別を行うステップをさらに含み、

判別を行うステッブが、判別の結果を予め定めた形態で画面上にオンスクリーンディスプレイ表示することを特徵とする。

第 4 6 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じる垂直または水平方向のプロックノイズを検出する方法を、コンピュータ装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

映像信号の垂直または水平高域成分のみを抽出するステップと、

抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、絶対値化後の高域成分信号を水平または垂直方向に累積加算するステップと、

累積加算後の高域成分信号からさらに高域成分を抽出するステップと、さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を；予め設定された N 点ごとにそれぞれ累積加算するステップと、

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して映像信号のプロックノィズ量を検出するステップと、

検出したブロックノイズ量を最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直または水平ブロック境界を求めるステップとを含む動作環境を、コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録している。

第 4 7 の局面は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号を処理する映像処理システムにおいて、再生するドットクロックの制御を行う方法を、コンピュータ装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のブロック境界を検出するステップと、

水平同期パルスに基づいて、映像処理システムで用いるドットクロックを生成するクロック発生装置に対し、ステップが検出するブロック境界が、周期的に単一の最大点を有するようにクロック遅延量を可変するステップとを含む動作環境を、コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録している。

ここで、好ましい具体的な手法を示す第 4 8 の局面として、第 4 7 の局面において、

検出するステップは、

映像信号の水平高域成分のみを抽出するステップと、抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、絶対値化後の高域成分信号を垂直方向に累積加算するステツプと、

さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算するステツプとをさらに含む。

上記のように、第 3 0 〜第 4 8 の局面は、第 1 〜第 2 9 の局面の各装置が実現する各機能を実行するためのコンピユー夕プログラムを記録した記録媒体である。これは、既存の装置に対し、第 1 〜第 2 9 の局面を、ソフトウェアの形態で供給することに対応させたものである。図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の第 1 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 1 0 の構成を示すブロック図である。

図 2 は、図 1 の垂直 H P F 1 1、水平 H P F 1 2、絶対値化部 1 3， 1 4、水平累積加算部 1 5 および垂直累積加算部 1 6 における動作を説明する図である。

図 3 は、図 1 の水平ピーク検出部 1 8 (および、垂直ピーク検出部 1 7 ) が行う動作の一例を説明する図である。

図 4 は、図 1 の 2 値化部 1 9 が行う動作を説明する図である。

図 5 は、本発明の第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 の構成を示すブロック図である。

図 6 は、図 5 の特異点除去部 2 4 が行う動作の一例を説明する図である。

図 7 は、図 5 の B E 制御部 3 1 が行う動作の一例を説明する図である。

図 8 は、本発明の第 3 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 3 0 の構成を示すブロック図である。

図 9 は、図 8 のフォーマット識別回路 3 1 の構成の一例を示すブロック図である。

図 1 0 は、図 8 のブロックノイズ除去回路 3 2 の構成の一例を示すブロック図である。

図 1 1 は、図 8 のブロックノイズ除去回路 3 2 が行う平滑化処理の一例を説明する図である。

図 1 2 は、本発明の第 4 の実施形態に係るブロックノィズ除去装置 4 0 の構成を示すプロック図である。

図 1 3 は、図 1 2 の水平ブロック境界検出部 4 1 の構成の一例を示すブロック図である。

図 1 4 は、図 1 2 の垂直ブロック境界検出部 4 2 の構成の一例を示すブロック図である。

図 1 5 は、図 1 2 のブロック境界平滑化部 4 4 の構成の一例を示すプロック図である。

図 1 6 は、図 1 2 の輪郭補正部 4 5 の構成の一例を示すブロック図である。

図 1 7 は、本発明の第 5 の実施形態に係るブロックノィズ除去装置 5 0 の構成を示すブロック図である。

図 1 8 は、図 1 7 の水平ブロック境界検出部 5 4 の構成の一例を示すブロック図である。

図 1 9 は、図 1 7 の垂直ブロック境界検出部 5 5 の構成の一例を示すブロック図である。

図 2 0 は、本発明の第 6 の実施形態に係るドットクロック検出装置 6 0 の構成を示すブロック図である。

図 2 1 は、図 2 0 の水平ブロック境界検出部 6 4 の構成の一例を示すブロック図である。

図 2 2 は、図 2 0 の水平ブロック境界検出部 6 4 が出力する水平ブロックノイズの累積加算結果の一例を示す図である。

図 2 3 は、映像信号 6 0 1 とクロック（ C K ) との関係を説明する図である。

図 2 4 は、従来の手法におけるブロックノイズ除去の概念を説明する図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明におけるブロックノイズ検出装置およびブロックノイズ除去装置を、各機能ブロックごとに順に説明する。

(第 1 の実施形態）

図 1 は、本発明の第 1 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置の構成を示すブロック図である。図 1 において、第 1 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 1 0 は、垂直ハイパスフィル夕（以下、垂直 H P F と記す） 1 1 と、水平八イノ° スフィル夕（以下、水平 H P F と記す） 1 2 と、絶対値化部 1 3 および 1 4 と、水平累積加算部 1 5 と、垂直累積加算部 1 6 と、垂直ピーク検出部 1 7 と、水平ピ — ク検出部 1 8 と、 2 値化部 1 9 とを備える。

図 2 は、図 1 の垂直 H P F 1 1 , 水平 H P F 1 2、絶対値化部 1 3， 1 4、水平累積加算部 1 5 および垂直累積加算部 1 6 における動作を説明する図である。

図 3 は、図 1 の水平ピーク検出部 1 8 (および、垂直ピ — ク検出部 1 7 ) が行う動作の一例を説明する図である。なお、図 3 ( a ) は、垂直累積加算部 1 6 が出力する水平 1 次元信号 1 1 5 を、図 3 ( b ) は、水平ピーク検出部 1 8 が出力する水平ピーク位置 1 2 2 を表している。

図 4 は、図 1 の 2 値化部 1 9 が行う動作を説明する図である。なお、図 4 ( a ) は , 水平ピーク位置 1 2 2 および水平 2 値画像 1 2 4 を、図 4 ( b ) は、垂直ピーク位置 1 2 3 および垂直 2 値画像 1 2 5 を , 図 4 ( c ) は、 2 値化部 1 9 が出力するブロック境界画像 1 0 3 を表している。

以下図 1 〜図 4 を参照して、本発明の第 1 の実施形態に係るブロックノイズ検出 0 が行う動作を順に説明する。

映像信号は、一般に、水平 Z垂直ノ時間の 3 次元で構成された動画像デ一夕を 1 次元に配置した信号である。本発明における映像信号 1 0 1 は、上記映像信号に基づいて得られる 1 フレ —ム時間単位の水平方向 z垂直方向に関する 2 次元映像信号である 1 フレーム画像 1 1 2 であり、一定レー卜で送られる信号である。この 1 フレーム画像 1 1 2 は、図 2 に示すように、各ブロック画像 1 1 3 が水平… 垂直方向に一様に配置されて構成されており、双方向にそれぞれブロックノイズ 1 1 4 を含んでいる。また、ブロックノイズ 1 1 4 は、図 2 に示すように水平および垂直方向に対して周期的に出現する。この映像信号 1 0 1 は、垂直 H P F 1 1 および水平 H P F 1 2 にそれぞれ入力される。

垂直 H P F 1 1 は、映像信号 1 0 1 を入力し、垂直方向に関して高域成分のみを抽出する。絶対値化部 1 3 は、垂直 H P F 1 1 が出力する信号を入力し、絶対値を取って正の値に変換する。水平累積加算部 1 5 は、絶対値化部 1 3 が出力する信号を入力し、累積加算して垂直周期的にピーク値を持った垂直 1 次元信号 1 1 6 を出力する。一方、水平 H P F 1 2 は、映像信号 1 0 1 を入力し、水平方向に関して高域成分のみを抽出する。絶対値化部 1 4 は、水平 H P F 1 2 が出力する信号を入力し、絶対値を取って正の値に変換する。垂直累積加算部 1 6 は、絶対値化部 1 4 が出力する信号を入力し、累積加算して水平周期的にピーク値を持った水平 1 次元信号 1 1 5 を出力する。

水平ピーク検出部 1 8 は、垂直累積加算部 1 6 が出力する水平 1 次元信号 1 1 5 に基づいて、水平ピーク位置を検出する。この水平ピーク検出部 1 8 が行う水平ピーク位置検出動作の一例を、図 3 を用いて説明する。

まず、水平ピーク検出部 1 8 は、水平 1 次元信号 1 1 5 からブロック境界が 3 箇所含まれる任意の画素範囲（例えば、ブロックサイズが 8 の場合は、 3 0 画素程度）の検出領域 1 1 9 を選択する（図 3 ( a ) ) 。次に、水平ピーク検出部 1 8 は、選択した検出領域 1 1 9 内の累積加算レべルの大きい上位 3 つのデータをピーク位置として検出する。この検出したピーク位置の差力水平方向のブロックサィズとなる。以下、水平ピーク検出部 1 8 は、水平方向のブロックサイズ間隔で検出領域 1 1 9 を水平方向に対して左右に移動してそれぞれのピーク位置を検出し、図 3 ( b ) に示すような水平ピーク .位置 1 2 2 を求める。

垂直ピーク検出部 1 7 は、水平累積加算部 1 5 が出力する垂直 1 次元信号 1 1 6 に基づいて、垂直ピーク位置を検出する。なお、この垂直ピーク検出部 1 7 が行う垂直ピ一ク位置検出動作は、上述した水平ピーク検出部 1 8 が行う水平ピーク位置検出動作と同様であり、その説明を省略する。垂直ピーク検出部 1 7 は、図 4 ( b ) に示すような垂直ピーク位置 1 2 3 を求める。

ところで、映像信号 1 0 1 のフォーマツ卜がインタレ一ス方式である場合、水平累積加算部 1 5 が出力する垂直 1 次元信号 1 1 6 のピーク位置力偶数フィールドと奇数フィールドとで異なる場合が発生する。この場合、偶数フィ一ルドと奇数フィールドとを区別せずに、垂直ピーク検出部 1 7 が上述したピーク位置検出を行うと、正確な垂直ピーク位置 1 2 3 を求めることができない。そのため、垂直ピーク検出部 1 7 は、外部から映像信号 1 0 1 に関するフォーマット識別信号 1 0 2 を入力し、フォーマットがイン夕レース方式であると判断した場合には、偶数フィールドおよび奇数フィールドの各々に関し、個別にピーク位置検出を行って各フィールドに対する垂直ピーク位置 1 2 3 をそれぞれ求める。

2 値化部 1 9 は、水平ピーク検出部 1 8 が出力する水平ピーク位置 1 2 2 と、垂直ピーク検出部 1 7 が出力する垂直ピーク位置 1 2 3 とを入力する。 2 値化部 1 9 は、水平ピーク位置 1 2 2 に従ってピークが存在する画素位置に論理値「 1 」を、それ以外の画素位置に論理値「 0 」を与え、 1 フレーム画像 1 1 2 と同一サイズの水平 2 値画像 1 2 4 を生成する（図 4 ( a ) ) 。また、 2 値化部 1 9 は、垂直ピーク位置 1 2 3 に従ってピークが存在する画素位置に論理値「 1 」を、それ以外の画素位置に論理値「 0 」を与え、 1 フレーム画像 1 1 2 と同一サイズの垂直 2 値画像 1 2 5 を生成する（図 4 ( b ) ) 。そして、 2 値化部 1 9 は、水平 2 値画像 1 2 4 と垂直 2 値画像 1 2 5 との論理和をとって、ブロック境界画像 1 0 3 を求める（図 4 ( c ) ) このブロック境界画像 1 0 3 で論理値「 1 」の部分がブロック境界部分であり、すなわち、ブロックノイズ 1 1 4 が発生する箇所である。

以上のように、本発明の第 1 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 1 0 によれば、複数のブロックに領域分割される画像のブロック境界（ブロック境界画像 1 0 3 ) を正確に検出することができる。また、イン夕レース方式のフォーマツ卜の映像信号 1 0 1 に対しても、ブロック画像 1 1 3 の周期性を損なうことなく、ブロックノイズ 1 1 4 の正確な検出が可能となる。

(第 2 の実施形態）図 5 は、本発明の第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置の構成を示すブロック図である。図 5 において、第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 は、垂直 H P F 1 1 と、水平 H P F 1 2 と、絶対値化部 1 3 および 1 4 と、水平累積加算部 1 5 と、垂直累積加算部 1 6 と、垂直ピーク検出部 1 7 と、水平ピーク検出部 1 8 と、 2 値化部 1 9 と、フレーム差分部 2 1 と、フレームメモリ 2 2 と、 2 値化部 2 3 と、特異点除去部 2 4 と、ブロックェッジ制御部（以下、 B E 制御部と記す） 2 5 とを備える。

なお、第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 における垂直 H P F 1 1 , 水平 H P F 1 2 , 絶対値化部 1 3 および 1 4，水平累積加算部 1 5，垂直累積加算部 1 6，垂直ピーク検出部 1 7 , 水平ピーク検出部 1 8， 2 値化部 1 9 の構成は、上記第 1 の実施形態に係るブロックノィズ検出装置 1 0 の構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号を付して説明を省略する。

図 6 は、図 5 の特異点除去部 2 4 が行う動作の一例を説明する図である。なお、図 6 ( a ) は、 2 値化部 2 3 が出力する特異点除去処理を行う前の画像 2 3 3 を、図 6 ( b ) は、特異点除去部 2 4 が出力する特異点除去処理を行つた後の画像 2 3 4 を表している。

図 7 は、図 5 の B E 制御部 3 1 が行う動作の一例を説明する図である。なお、図 8 ( a ) は、 2 値ィ匕部 1 9 が出力するブロック境界画像 1 0 3 を、図 8 ( b ) は、特異点除去部 2 4 が出力する特異点除去後の画像 2 3 4 を、図 8 ( c ) は、 B E 制御を行った後の画像 2 3 5 を表している。以下、図 5 〜図 7 を参照して、本発明の第 2 の実施形-態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 が行う動作を順に説明する。

映像信号 1 0 1 は、フレーム差分部 2 1 に入力される。まず、フレーム差分部 2 1 は、入力される映像信号 1 0 1 に対し、フレームメモリ 2 2 に記憶した 1 フレーム前の映像信号 1 0 1 との信号レベル差を、差分値として算出する。なお、フレーム差分部 2 1 は、初期状態においては（ブロックノイズ検出装置 2 0 の起動後等のフレームメモリ 2 2 に何も記憶していない状態）、フレームメモリ 2 2 への記憶だけを行う。次に、フレーム差分部 2 1 は、算出した差分値が予め定めたしきい値以上であるか否かを判断し、しきい値以上の差分値のみを 2 値化部 2 3 へ出力する。従つて、このフレーム差分部 2 1 の処理により、映像信号 1 0 1 の中で動きの多いシーン部分のみが出力されることとなる。なお、上記しきい値のレベルは、所望する画像品質に基づいて、任意に設定することができる。

そして、 2 値化部 2 3 への差分値の出力が終わると、フレーム差分部 2 1 は、現在フレームの映像信号 1 0 1 をフレームメモリ 2 2 に記憶する。以後、フレーム差分部 2 1 は、次のフレームが入力されるごとに、上述した処理を繰り返す。

2 値化部 2 3 は、フレーム差分部 2 1 が出力する差分値を入力する。そして、 2 値化部 2 3 は、 1 フレーム画像 1 1 2 の中で差分値が存在する画素位置（特異点）を論理値「 1 」に、差分値が存在しない画素位置を論理値「 0 」に、 2 値化する。これにより、図 6 ( a ) に示す特異点除去前の画像 2 3 3 が得られる。なお、図 6 ( a ) 中、網掛け部分が論理値「 1 」の画素位置にあたる。

特異点除去部 2 4 は、 2 値化部 2 3 から特異点除去前の画像 2 3 3 (図 6 ( a ) ) を、 2 値化部 1 9 カゝらブロックサイズを入力する。そして、特異点除去部 2 4 は、特異点除去前の画像 2 3 3 の内、 1 ブロックサイズ（図 6 中、波線で示す領域）以下の細かい領域に分布する論理値「 1 」のデー夕を除去する。これにより、図 6 ( b ) に示す特異点除去後の画像 2 3 4 力得られる。

このような特異点デ一夕の除去を行うのは、次の理由による。特異点除去前の画像 2 3 3 の細かい領域は、後段の処理で行うノィズ除去を行っても除去効果が現れにくく、逆にノィズ除去によってデータを平滑化してしまい、画像をぼかしてしまう。従って、これらの細かい領域を特異点として除去する方が、より高画質を得られるからである。

この特異点除去部 2 4 により、フレーム差分処理の効果を高めることが可能となり、同時にデータ量を削減することも可能となる

B E 制御部 2 5 は、 2 値化部 1 9 が出力するブロック境界画像 1 0 3 (図 7 ( a ) ) と、特異点除去部 2 4 が出力する特異点除去後の画像 2 3 4 (図 7 ( b ) ) とを入力する。そして、 B E 制御部 2 5 は、各画素ごとに、ブロック境界画像 1 0 3 と特異点除去後の画像 2 3 4 との論理積をとる。こうして得た画像力図 7 ( c ) の B E 制御画像 2 3 5 であり、この B E 制御画像 2 3 5 内の各画素値がブロックエッジ信号（以下、 B E 信号と記す） 2 0 3 である。従って、 B E 信号 2 0 3 は、ブロック境界であって、かつ、ブロックノイズレベルの高いとレう情報を含んだ信号となる。

以上のように、本発明の第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 によれば、上記第 1 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 1 0 よりも、さらに細カゝくブロックノイズを含んだ画像の動きの大きさとの相関によってブ

4

ロック境界（ブロック境界画 3像 1 0 3 ) の分類が可能となる。この結果、映像シーンにあった、ブロックノイズの大きい部分のみをブロック境界として検出することができる

(第 3 の実施形態）

図 8 は、本発明の第 3 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置の構成を示すブロック図である。図 8 において、第 3 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 3 0 は、フォーマツト識別回路 3 1 と、ブロックノイズ検出装置 2 0 と、ブロックノイズ除去回路 3 2 とを備える。

なお、第 3 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 3 0 におけるブロックノイズ検出装置 2 0 の構成は、上記第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 の構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号を付して説明を省略する。

図 9 は、図 8 のフォーマット識別回路 3 1 の構成の一例を示すブロック図である。図 9 において、フォーマット識別回路 3 1 は、倍速 H パルス生成部 3 1 1 と、ビットカウンタ 3 1 2 とを備える。

図 1 0 は、図 8 のブロックノイズ除去回路 3 2 の構成の一例を示すブロック図である。図 1 0 において、ブロックノイズ除去回路 3 2 は、平滑化処理部 3 2 1 と、セレクタ 3 2 2 とを備える。

図 1 1 は、図 8 のブロックノイズ除去回路 3 2 が行う平滑化処理の一例を説明する図である。なお、図 1 1 ( a ) は、平滑化処理（ブロックノイズ除去）前、図 1 1 ( b ) は、平滑化処理後の状態を表している。

以下、図 8 〜図 1 1 を参照して、本発明の第 3 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 3 0 が行う動作を順に説明する。

ブロックノイズ検出装置 2 0 は、入力する映像信号 1 0 1 力、ら上述したように B E 信号 2 0 3 を出力する。ここで、ブロックノイズ検出装置 2 0 に入力される映像信号 1 0 1 としては、輝度信号（ Y 信号）が最も好ましい。この Y 信号は、例えば、赤，緑，青（ R G B ) で構成されたデコード映像信号を、マトリクス回路を用いて輝度 ' 色差で構成された Y U V 信号に変換し、そのうち Y 信号のみを抽出すれば得ることができる（周知の技術である）。

図 9 を参照して、フォーマット識別回路 3 1 は、テレビ信号の内、水平方向の同期パルス（以下、 H パルスと記す ) 3 0 1 と、垂直方向の同期パルス（以下、 V パルスと記す） 3 0 2 とを入力する。倍速 H パルス生成部 3 1 1 は、 H ノルス 3 0 1 を入力し、 H /\° ルス 3 0 1 の 2 倍の周波数を持つ倍速 H パルスを生成する。ビットカウン夕 3 1 2 は、倍速 H パルス生成部 3 1 1 が出力する倍速 H ノ、" ルスと V パルス 3 0 2 とを入力し、 V パレス 3 0 2 をリセッ卜信号に用いて、倍速 Hパルスの発生回数をカウントする。すなわち , ビッ卜カウン夕 3 1 2 は、 V パルス 3 0 2 が発生する周期（ V 期間）で倍速 H パルスを力ゥントする。そして、ビッ卜カゥン夕 3 1 2 は、 V期間ごとにカウントした値の最下位ビッ卜 ¾：、フォーット識別信号 1 0 2 としてブ Π ックノィズ検出装置 2 0 へ出力する,

のようにして、フォーマット識別信号 1 0 2 を生成することができるのは、以下の理由による。

本来、ィン夕レース方式では、 V期間中のライン数が 2 6 2 5 本存在する。このため、イン夕レース方式の場合、ビッ卜カゥン夕 3 1 2 は、倍速 H パルスを用いて 2 倍の

5 2 5 回のカウン卜を行うことになる, , 一方 . プ口フレツシブ方式では、 V期間中のラィン数が 2 6 2 本めるいは 2

6 3 本存在する。このため、プログレッシフ方式の場合、ビッ卜カウン夕 3 1 2 は、倍速 H パルスを用いて 2 倍の 5 2 4 回あるいは 5 2 6 回の力ゥン卜を行うことになる。従つて , ビッ卜カウン夕 3 1 2 が V 期間ごとにカウン卜した値の最下位ビッ卜の偶奇判定を行うことで、奇数（すなわち「 5 」）だとイン夕レース方式と、偶数（すなわち「 4 」か「 6 」 ) だとプロクレツシブ方式と識別できるのである。

なお、具体的には、ビッ卜カウンタ 5 0 が出力するフォ一マット識別信号 1 0 2 は、論理値「 1 」（イン夕レース方式 ) および論理値「 0 」（プログレッシブ方式）を示すバイナリ信号で出力される。

図 1 0 を参照して、ブロックノイズ除去回路 3 2 は、映像信号 1 0 1 と、ブロックノイズ検出装置 2 0 が出力する B E 信号 2 0 3 とを入力する。平滑化処理部 3 2 1 は、映像信号 1 0 1 を入力し、信号の平滑化を行う。セレクタ 3 2 2 は、平滑化処理部 3 2 1 が出力する平滑化処理後の映像信号と、入力されるそのままの映像信号 1 0 1 と、 B E 信号 2 0 3 とを入力する。そして、セレクタ 3 2 2 は、 B E 信号 2 0 3 が（ブロックノ 4 6イズが存在する）論理値「 1 」である画素については、平滑化処理した信号を選択し、 B E 信号 2 0 3 力 S ( ブロックノイズが存在しない）論理値「 0 」である画素については、平滑化しない映像信号 1 0 1 そのものを選択して出力する。このように、本発明のブロックノイズ除去回路 3 2 は、 B E 信号 2 0 3 を用いて、ブロックノイズを軽減すると同時に映像信号のエッジをもぼけさせてしまう平滑化処理を、ブロックノイズが存在するブロック境界だけで行う。

このセレクタ 3 2 2 が選択して出力した信号は、ブロックノイズ除去信号 3 0 3 として出力される。

図 1 1 に、平滑化処理部 3 2 1 が行う平滑化の一例を示す。なお、図 1 1 においては、タップ数が「 3 」で、重みがそれぞれ 1 Z 3 , 1 / 3 , 1 Z 3 の口一ノ \° スフィル夕（以下、 L P F と記す）での平滑化を示している。

図 1 1 ( a ) において、 B E 信号の論理値「 1 」であるブロック境界を平滑化する場合には、隣接するブロック A の右端の画素 a とブロック B の左端の画素 b の 2 画素が抽出され、平滑化される。この結果、図 1 1 ( b ) に示すように、ブロック境界部分での画素の格差をなくすことが可能となる。なお、平滑化の効果を強く出す場合、平滑化処理部 3 2 1 において抽出する画素を 2 画素以上に設定したり、 L P F のタップ数を多くすると平滑化の効果が向上する。

なお、セレクタ 3 2 2 が出力するブロックノイズ除去信号 3 0 3 が Y 信号である場合は、上述したマトリクス回路で変換した U V 信号とともに、逆マトリクス回路を用いて R G B 信号に戻すことで、ブロックノイズを除去した出力映像信号を得ることができる（周知の技術である）。

以上のように、本発明の第 3 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 3 0 によれば、上記第 2 の実施形態で検出した B E 信号 2 0 3 をブロックノイズ除去に使用することにより、映像シーンに付随したブロックノイズを効果的に除去することができる。

なお、上記第 3 の実施形態においては、ブロックノイズ除去装置 3 0 を構成するブロックノイズ検出装置として、上記第 2 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 2 0 を用いたが、これに代えて上記第 1 の実施形態に係るプロックノイズ検出装置 1 0 を用いることも勿論可能である。

(第 4 の実施形態）

図 1 2 は、本発明の第 4 の実施形態に係るブロックノィズ除去装置の構成を示すブロック図である。図 1 2 において、第 4 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 4 0 は、水平ブロック境界検出部 4 1 と、垂直ブロック境界検出部 4 2 と、ブロックエリア検出部 4 3 と、ブロック境界平滑化部 4 4 と、輪郭補正部 4 5 とを備える。

図 1 3 は、図 1 2 の水平ブロック境界検出部 4 1 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 1 3 において、水平ブロック境界検出部 4 1 は、水平 H P F 4 1 1 と、絶対値化部 4 1 2 と、垂直累積加算部 4 1 3 と、ハイパスフィル夕（以下、 H P F と記す ) 4 1 4 と、テンポラルフィル夕 4 1 5 と、 N点累積加算部 4 1 6 と、マスク化部 4 1 7 と、最大値検出部 4 1 8 とを備える。

図 1 4 は、図 1 2 の垂直ブロック境界検出部 4 2 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 1 4 において、垂直ブロック境界検出部 4 2 は、垂直 H P F 4 2 1 と、絶対値化部 4 2 2 と、水平累積加算部 4 2 3 と、 H P F 4 2 4 と、テンポラルフィル夕 4 2 5 と、 N点累積加算部 4 2 6 と、マスク化部 4 2 7 と、最大値検出部 4 2 8 とを備える。

図 1 5 は、図 1 2 のブロック境界平滑化部 4 4 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 1 5 において、ブロック境界平滑化部 4 4 は、水平 H P F 4 4 1 と、垂直 H P F 4 4 2 と、乗算部 4 4 3， 4 4 4 と、減算部 4 4 5， 4 4 6 とを備える。

図 1 6 は、図 1 2 の輪郭補正部 4 5 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 1 6 において、輪郭補正部 4 5 は、水平 H P F 4 5 1 と、垂直 H P F 4 5 2 と、減算部 4 5 3 , 4 5 4 と、乗算部 4 5 5 , 4 5 6 と、力 []算部 4 5 7， 4 5 8 とを備える。以下、図 1 2 〜図 1 6 を参照して、本発明の第 4 の実-施形態に係るブロックノイズ除去装置 4 0 が行う動作を順に説明する。

水平ブロック境界検出部 4 1 は、水平方向のブロックノィズレベルおよびプロック境界を検出する。

図 1 3 において、水平 H P F 4 1 1 は、映像信号 1 0 1 を入力し、水平方向に関して高域成分のみを抽出する。絶対値化部 4 1 2 は、水平 H P F 4 1 1 が出力する信号を入力し、絶対値を取って正の値に変換する。垂直累積加算部 4 1 3 は、絶対値化部 4 1 2 が出力する信号を入力し、累積加算して水平周期的にピーク値を持った水平 1 次元信号 1 1 5 を出力する（図 2 を参照）。 H P F 4 1 4 は、垂直累積加算部 4 1 3 が出力する信号の精度をさらに上げる目的で再び高域成分を抽出し、水平ブロックノイズレベルを検出する。テンポラリレフイリレタ 4 1 5 は、 H P F 4 1 4 が出力する水平ブロックノイズレベルを、時間方向に引き延ばす処理を行う。 N 点累積加算部 4 1 6 は、予め設定された N点（ N は、ブロックの画素数）ごとのノイズ、すなわち、各ブロックの同一画素位置にあるノイズの累積加算を求め、それぞれ出力する。最大値検出部 4 1 8 は、水平方向の N点の最大値とブロック境界とを求める。ここで、最大値検出部 4 1 8 は、例えば、 M P E G 2 方式における 8 (画素） X 8 ( ライン）の周期で出現するブロックノイズの場合、 N点累積加算部 4 1 6 の N 値を「 8 」にして、水平ブロック境界を求める。マスクィヒ部 4 1 7 は、テンポラルフィル夕 4 1 5 力出力する水平ブロックノイズレベルに対し、最大値検出部 4 1 8 で求められた水平ブロック境界でマスク処理を行い、当該水平ブロック境界に存在する水平ブロックノイズレベルだけを出力する。

なお、水平ブロックノイズ検出の精度を上げるために、水平 H P F 4 1 1 または絶対値化部 4 1 2 の出力信号に、小振幅信号のみを通過させるコアリング装置を挿入してもよい。

垂直ブロック境界検出部 4 2 は、水平ブロック境界検出部 4 1 と同様に、垂直方向のブロックノイズレベルおよびブロック境界を検出する。

図 1 4 において、水平 H P F 4 2 1 は、映像信号 1 0 1 を入力し、垂直方向に関して高域成分のみを抽出する。絶対値化部 4 2 2 は、垂直 H P F 4 2 1 が出力する信号を入力し、絶対値を取って正の値に変換する。水平累積加算部 4 2 3 は、絶対値化部 4 2 2 が出力する信号を入力し、累積加算して垂直周期的にピーク値を持った垂直 1 次元信号 1 1 6 を出力する（図 2 を参照）。 H P F 4 2 4 は、水平累積加算部 4 2 3 が出力する信号の精度をさらに上げる目的で再び高域成分を抽出し、垂直ブロックノイズレベルを検出する。テンポラルフィル夕 4 2 5 は、 H P F 4 2 4 が出力する垂直ブロックノイズレベルを、時間方向に引き延ばす処理を行う。 N点累積加算部 4 2 6 は、予め設定された N点ごとのノイズの累積加算を求め、それぞれ出力する。累積加算を求める。最大値検出部 4 2 8 は、垂直方向の N点の最大値とブロック境界とを求める。ここで、最大値検出部 4 2 8 は、例えば、同様に M P E G 2 方式における 8 X 8 の周期で出現するブロックノイズの場合、 N 点累積加算部 4 2 6 の N値を「 8 」にして、垂直ブロック境界を求める。マスク化部 4 2 7 は、テンポラルフィルタ 4 2 5 が出力する垂直ブロックノイズレベルに対し、最大値検出部 4 2 8 で求められた垂直ブロック境界でマスク処理を行い、当該垂直ブロック境界に存在する垂直ブロックノイズレベルだけを出力する。

なお、上記と同様に、垂直ブロックノイズ検出の精度を上げるために、垂直 H P F 4 2 1 または絶対値化部 4 2 2 の出力信号に、小振幅信号のみを通過させるコアリング装置を挿入してもよい。

ブロックエリア検出部 4 3 は、水平ブロック境界検出部 4 1 および垂直ブロック境界検出部 4 2 が出力する水平 Z 垂直方向のブロックノイズレベル、 N 点ブロックノイズレベルおよびプロック境界の各信号から、画面全体のどの位置にどの程度のブロックノイズが出現しているかを検出する。

ブロック境界平滑化部 4 4 は、ブロックエリア検出部 4 3 から出力される水平 Z垂直方向のブロックノイズレベル信号に応じて、映像信号の平滑化を行う。

図 1 5 を参照して、ブロック境界平滑化部 4 4 は、入力する映像信号 1 0 1 から水平 H P F 4 4 1 で水平方向の高域成分を抽出する。そして、ブロック境界平滑化部 4 4 は、抽出した水平高域成分と水平ブロックノイズレベルとを乗算部 4 4 3 で乗算して、減算部 4 4 5 で映像信号 1 0 1 から減算する。また、垂直方向も同様であり、ブロック境界平滑化部 4 4 は、入力する映像信号 1 0 1 から垂直 H P

F 4 4 2 で垂叵方向の高域成分を抽出する。そして、プロック境界平滑化部 4 4 は、抽出した垂直高域成分と垂直ブ □ ックノィズレベルとを乗算部 4 4 4 で乗算して、減算部

4 4 6 で映像信号 1 0 1 カゝら減算する。

これにより、水平 Z垂直方向のブロックノイズレベルが大きいほど . 映像信号 1 0 1 に対して、大きな平滑化処理を行うことができる

輪郭補正部 4 5 は . ブ口ックェリア検出部 4 3 から出力される水平 Z垂直方向のブロックノイズレベル信号に応じて、輪郭補正のゲイン Z コアリング量等を変化させる。

図 1 6 を参照して . 輪郭補正部 4 5 は , 入力する映像信号 1 0 1 から水平 H P F 4 5 1 で水平方向の高域成分を抽出する。そして、輪郭補正部 4 5 は、水平輪郭補正の設定値から水平ブロックノイズレベルを減算部 4 5 3 で減算し、抽出した水平高域成分と水平ブロックノイズレベリレとを乗算部 4 5 5 で乗算した後、加算部 4 5 7 で映像信号 1 0 1 と加算する。また . 垂直方向も同様であり、輪郭補正部 4 5 は、入力する映像信号 1 0 1 から垂直 H P F 4 5 2 で垂直方向の高域成分を抽出する。そして. 輪郭補正部 4 5 は、垂直輪郭補正の設定値から垂直ブ口ックノィズレベルを減算部 4 5 4 で減算し、抽出した水平高域成分と水平ブロックノィズレベルをと乗算部 4 5 6 で乗算した後、加算部 4 5 8 で映像信号 1 0 1 と加算する。

これにより、水平 Z垂直方向のブ口ックノイズレベルが大きいほど. 映像信号 1 0 1 に対して、水平 Z垂直輪郭補正のゲインを下げ、ブロックノイズを強調しない輪郭補正を行うことがでさる。

なお、典型的には、本発明の第 4 の実施形態に係るプロックノィズ除去装置 4 0 の各構成が行う処理は、 C P U ( 中央演算処理装置）によつて制御される。この場合 . N点累積加算部 4 1 6 , 4 2 6 の出力結果を C P U に送出して

、 C P U でブロック境界の位置を検出し、 C P U からマスク化部 4 1 7， 4 2 7 の制御を行つてもよい , また . 検出したブ口ックノィズレベルとブロック境界を C P U に送出し、 C P U の指示により画面全体の輪郭補正の補正量ゃノィズ除去レベル等の制御を行ってもよい。さらに、ブロックノイズが検出されると、画面上に「 D V D / D V C デジタル」等の入力ソースの種類の判別結果や映像信号（例えば、 M P E G ) の品位を , オンスクリーンデイスプレイ (以下、 O S D と記す）表示することもできる。

以上のように、本発明の第 4 の実施形態に係るブ □ ックノイズ除去装置 4 0 によれば、ブ口ック境界およびブ口ックノイズレベルを正確に検出することができる。これにより、ブロックノィズレベルに対応した適切な平滑化および輪郭補正を行うことが可能となり、映像シーンに付随したブロックノイズをより効果的に除去することが可能となる。また、情報を 0 S D 表示することで、映像ソースやブ口ックノィズ除去効果を、一目で認識することが可能となる

(第 5 の実施形態）

上記第 4 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置を例えば、テレビジョンシステム等に用いた場合、入力する映像信号 1 0 1 として、通常のテレビ映像信号の他に、外部端子から入力される信号形態が異なる映像信号も存在する。

そこで、第 5 の実施形態は、複数の異なる信号形態の入力映像信号に対応するブロックノイズ除去装置を提供するものである。

図 1 7 は、本発明の第 5 の実施形態に係るブロックノィズ除去装置の構成を示すブロック図である。図 1 7 において、第 5 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 5 0 は、 A D コンノ、一夕 5 1 と、デジ夕リレ復号化部 5 2 と、セレクタ 5 3 と、水平ブロック境界検出部 5 4 と、垂直ブロック境界検出部 5 5 と、ブロックエリア検出部 4 3 と、プロック境界平滑化部 4 4 と、輪郭補正部 4 5 とを備える。

図 1 8 は、図 1 7 の水平ブロック境界検出部 5 4 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 1 8 において、水平ブロック境界検出部 5 4 は、水平 H P F 4 1 1 と、絶対値化部 4 1 2 と、垂直累積加算部 4 1 3 と、 H P F 4 1 4 と、テンポラルフィル夕 4 1 5 と、 N点累積加算部 4 1 6 と、マスク化部 4 1 7 と、最大値検出部 4 1 8 と、セレクタ 5 4 1 とを備える。

図 1 9 は、図 1 7 の垂直ブロック境界検出部 5 5 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 1 9 において、垂直ブロック境界検出部 5 5 は、垂直 H P F 4 2 1 と、絶対値化部 4 2 2 と、水平累積加算部 4 2 3 と、 H P F 4 2 4 と、テンポラルフィルタ 4 2 5 と、 N点累積加算部 4 2 6 と、スク化部 4 2 7 と、最大値検出部 4 2 8 と、セレク夕 5 5 1 とを備える。

なお第 5 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 5

0 におけるブロックエリア検出部 4 3，ブロック境界平滑化部 4 4 および輪郭補正部 4 5 の各構成は、上記第 4 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 4 0 の構成と同様であり、当該構成については周一の参照番号を付して説明を略する

また水平ブロック境界検出部 5 4 は、上記第 4 の実施形態で述ベた水平ブロック境界検出部 4 1 の構成にセレク夕 5 4 1 を加えた構成であり、垂直ブロック境界検出部 5 5 は、上記第 4 の実施形態で述べた垂直プロック境界検出部 4 2 の構成にセレクタ 5 5 1 を加えた構成であるので、同一の構成部分については同一の参照番号を付して説明を略する

以下図 1 7 〜図 1 9 を参照して、本発明の第 5 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 5 0 が行う動作を順に明する

A D コンノ一夕 5 1 には、アナログの映像信号 5 0 1 が入力される。デジタル復号化部 5 2 には、例えば、 I E E E 1 3 9 4 規格で接続される M P E G ストリームゃ D V フォ一マ V ト等のデジタルの映像信号 5 0 2 が入力される。 A D コバー夕 5 1 は、入力するアナログの映像信号 5 0 ■orテシタルに変換して、セレクタ 5 3 へ出力する。デジ夕ル復化部 5 2 は、入力するデジタルの映像信号 5 0 2 を復号して、セレクタ 5 3 へ出力する。このデジタル復号化部 5 2 は、映像信号 5 0 2 がいくつのブロックサィズでデコードされているかというブロック情報信号 5 2 1 , 5 2 2 (すなわち、ブ口ック境界）を出力できる。

セレク夕 5 3 は、ュ一ザの指示に従って、入力する 2 つのデジ夕ル映像信号のいずれか 1 つを選択し . 映像信号 1 0 1 として出力する。ここで、このセレクタ 5 3 は , どちらのデジタル映像信号を選択出力したかを示す受信パルス 5 3 1 を出力する。例えば、 A D コンバ一夕 5 1 の出力（入力は、 D V D のアナログ信号とする）を選択した場口' には論理値「 0 」 ¾;、デジ夕ル復号化部 5 2 の出力（入力は、デジ夕ルビデォカメラ（ D V D ) のデジ夕ル信号とする ) を選択した場合には論理値「 1 」を、受信パルス 5 3 1 として出力する。この受信パルス 5 3 1 は、例えば. 何を入力したかを o S D 表示する情報として利用できる, , 例えば、上記例では「 D V D 」や「 D V C 」という文字を、丁レビ画面上に〇 S D 表示することができる。

セレク夕 5 3 で選択された映像信号 1 0 1 およびデジ夕ル復号化部 5 2 から出力されるブ口ック情報信号 5 2 1 , 5 2 2 は , 水平ブ口ック境界検出部 5 4 および垂直ブ口ック境界検出部 5 5 にそれぞれ入力される。

水平ブ □ ック境界検出部 5 4 は、基本的に上述したように、水平方向のブ口ックノィズレべルおよびブロック境界の検出を行うが、最大値検出部 4 1 8 は、求めた水平ブ口ック境界をセレクタ 5 4 1 に出力する。このセレクタ 5 4 1 は、最大値検出部 4 1 8 が出力する水平ブロック境界と、テジタル復号化部 5 2 が出力するブロック情報信号 5 2 1 とを入力する。そして、セレクタ 5 4 1 は、与えられるユーザ指示（セレクタ 5 3 へのユーザ指示に同期する）に従って、セレクタ 5 3 が A D コンノ — 夕 5 1 の出力信号を選択した場合には、最大値検出装置 4 1 8 が求めた水平ブロック境界を、セレクタ 5 3 がデジタル復号化部 5 2 の出力信号を選択した場合には、ブロック情報信号 5 2 1 として与えられる水平ブロック境界を、選択して出力する。

同様に、垂直ブロック境界検出部 5 5 は、基本的に上述したように、垂直方向のブロックノイズレベルおよびプロック境界の検出を行う力最大値検出部 4 2 8 は、求めた垂直ブロック境界をセレクタ 5 5 1 に出力する。このセレクタ 5 5 1 は、最大値検出部 4 2 8 が出力する垂直ブロック境界と、デジタル復号化部 5 2 が出力するブロック情報信号 5 2 2 とを入力する。そして、セレクタ 5 5 1 は、与えられるユーザ指示（セレクタ 5 3 へのユーザ指示に同期する）に従って、セレクタ 5 3 が A D コンバータ 5 1 の出力信号を選択した場合には、最大値検出装置 4 2 8 が求めた垂直ブロック境界を、セレクタ 5 3 がデジタル復号化部 5 2 の出力信号を選択した場合には、ブロック情報信号 5 2 2 として与えられる垂直ブロック境界を、選択して出力する。

これにより、ブロック境界が判断できないアナログの映像信号 5 0 1 が入力された場合には、水平ブロック境界検出部 5 4 および垂直ブロック境界検出部 5 5 で求めたプロック境界を用いてブロックノイズの除去を行い、ブロック境界が判断できる（与えられる）デジタルの映像信号 5 0 2 が入力された場合には、その与えられるブロック境界-を用いてブロックノイズの除去を行うことが可能となる。

以上のように、本発明の第 5 の実施形態に係るブロックノイズ除去装置 5 0 によれば、入力する映像信号に対応したブロック境界およびブロックノイズレベルを正確に検出することができる。これにより、ブロックノイズレベルに対応した適切な平滑化および輪郭補正を行うことがさらに可能となり、映像シーンに付随したブロックノイズをより効果的に除去することが可能となる。また、情報を O S D 表示することで、映像ソースやブロックノイズ除去効果を、一目で認識することが可能となる。

(第 6 の実施形態）

ところで、映像信号の画質劣化を引き起こす要因としては、上述してきたブロックノイズ以外に、ドットクロックの再生不良が挙げられる。このドットクロックの再生不良は、周知のように、アナログの映像信号をデジタルの映像信号に変換する場合、本来アナログ映像信号でサンプリングしたクロック位相と、デジタル化した後の映像信号でサンプリングしたクロック位相と力ずれを生じるために起こるものである。

そこで、本発明の第 6 の実施形態は、上述したブロック境界検出を行う手法を用いて、正確なドットクロック再生をも可能にするものである。

図 2 0 は、本発明の第 6 の実施形態に係るブロック検出装置を用いた映像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。図 2 0 において、第 6 の実施形態に係るプロック検出装置を用いた映像処理システム 6 0 は、 A D コンバー夕 6 1 と、映像信号処理装置 6 2 と、 D A コンバータ 6 3 と、水平ブロック境界検出部 6 4 と、クロック発生装置 6 5 と、制御部 6 6 とを備える。クロック発生装置 6 5 は、位相比較器 6 5 1 と、 L P F 6 5 2 と、 V C 0 6 5 3 と、可変ディレイ 6 5 4 と、分周器 6 5 5 とを備える。

図 2 1 は、図 2 0 の水平ブロック境界検出部 6 4 のさらに詳細な構成を示すブロック図である。図 2 1 において、水平ブロック境界検出部 6 4 は、水平 H P F 6 4 1 と、絶対値化部 6 4 2 と、垂直累積加算部 6 4 3 と、 H P F 6 4 4 と、 N点累積加算部 6 4 5 とを備える。

図 2 2 は、図 2 0 の水平ブロック境界検出部 6 4 が出力する水平ブロックノイズの累積加算結果の一例を示す図である。なお、図 2 2 においては、 N値を「 8 」にした場合の累積加算結果を示している。

以下、図 2 0 〜図 2 3 を参照して、本発明の第 6 の実施形態に係るプロック検出装置を用いた映像処理システム 6 0 が行う動作を順に説明する。

まず、第 6 の実施形態の映像処理システム 6 0 の各構成を説明する。

A D コンノ一夕 6 1 は、入力するアナログ映像信号 6 0 1 をデジタル映像信号に変換する。映像信号処理装置 6 2 は、輪郭補正等の映像信号に関する種々の処理を行う。 D A コンバータ 6 3 は、デジタル映像信号をアナログ映像信号に変換する。水平ブロック境界検出部 6 4 は、入力す-るデジタル映像信号から水平方向のブロック境界を検出する。クロック発生装置 6 5 は、ラインクロックの P L L 回路を構成しており、各構成が処理に用いる再生クロック（ C K ) を生成する。なお、クロック発生装置 6 5 の各構成は、従来から一般的に用いられている周知の構成であるので、ここでの説明は省略する p 制御部 6 6 は、例えば、 C P U等の制御装置や水平ブロック境界検出部 6 4 の出力信号に時間的なフイリレ夕をかけるものであり、水平ブロック境界検出部 6 4 が出力する信号に従って、クロック発生装置 6 5 を制御する。

次に、第 6 の実施形態の映像処理システム 6 0 が行う処理動作を説明する。

A D コンバータ 6 1 に入力された映像信号 6 0 1 は、クロック発生装置 6 5 で発生された再生クロック（ C K ) に基づいて、デジタル映像信号に変換される。変換されたデジ夕ル信号は、映像信号処理装置 6 2 で所望の映像信号処理が施され、 D A コンノ '一夕 6 3 でアナログ映像信号に変換される。また、変換されたデジタル映像信号は、水平ブロック境界検出手段 6 4 に入力され、水平ブロックノイズの累積加算処理を行い、その結果が制御部 6 6 に送られる水平ブロック境界検出部 6 4 において、水平 H P F 6 4 1 は、映像信号 6 0 1 を入力し、水平方向に関して高域成分のみを抽出する。絶対値化部 6 4 2 は、水平 H P F 6 4 1 が出力する信号を入力し，絶対値を取って正の値に変換する。垂直累積加算部 6 4 3 は、絶対値化部 6 4 2 が出力する信号を入力し、累積加算して水平周期的にピーク値を持った水平 1 次元信号 1 1 5 を出力する（図 2 を参照）。 H P F 6 4 4 は、垂直累積加算部 6 4 3 が出力する信号の精度をさらに上げる目的で再び高域成分を抽出し、水平ブロックノイズレベルを検出する。 N 点累積加算部 6 4 5 は、予め設定された N 点（ N は、ブロックの画素数）ごとのノイズ、すなわち、各ブロックの同一画素位置にあるノィズの累積加算を求め、それぞれ出力する。ここで、 N 点累積加算部 6 4 5 は、例えば、 M P E G 2 方式における 8 ( 画素） X 8 ( ライン）の周期で出現するブロックノイズの場合、 N 値を「 8 」にして水平ブロック境界を求め、制御部 6 6 に出力する。

なお、水平ブロックノイズ検出の精度を上げるために、水平 H P F 6 4 1 または絶対値化部 6 4 2 の出力信号に、小振幅信号のみを通過させるコアリング装置を挿入してもよい。

次に、図 2 2 および図 2 3 を用いて、ドットクロック制御の動作説明を行う。

まず、ドットクロック再生が上手く行われていない（すなわち、本来の映像信号 6 0 1 のドットクロックと再生クロック（ C K ) とが一致していない）場合、映像信号（図 2 3 ( a ) ) に対してサンプリングクロックの位相がずれる（図 2 3 ( b ) ) 。この場合、 N 点累積加算部 6 4 5 が制御部 6 6 に出力する N 点の累積加算結果は、図 2 2 ( a ) のように複数の点で高いレベルが存在する結果となる（同図においては、 4 と 5 の 2 つの位置）。

一方、ドットクロック再生が上手く行われている（すなわち、本来の映像信号 6 0 1 のドットクロックと再生クロック（ C K ) とが一致している）場合、映像信号（図 2 3 ( a ) ) に対してサンプリングクロックの位相がずれない (図 2 3 ( c ) ) 。この場合、 N 点累積加算部 6 4 5 が制御部 6 6 に出力する N 点の累積加算結果は、図 2 2 ( b ) のように高いレベルが 1 つだけ存在する結果となる（同図においては、 5 の位置）。

このこと力ゝら、制御部 6 6 は、 N 点累積加算部 6 4 5 が出力する N 点の累積加算結果力高いレベルが 1 つだけ存在する結果となるように、クロック発生装置 6 5 における可変ディレイ 6 5 4 のディレイ量を変化させる帰還制御を行う。従って、入力する映像信号 6 0 1 がサンプリングされていたクロック位相を、映像処理システム 6 0 において正確に再生することが可能となる。

以上のように、本発明の第 6 の実施形態に係るブロック検出装置を用いた映像処理システム 6 0 によれば、入力する映像信号に対応した水平ブロック境界を検出し、この位置に基づいてドットクロックの再生を行う。これにより、本来の映像信号のドットクロックと位相が一致したクロックを、正確に再生することが可能となる。

なお、典型的なハードウェア環境では、上記第 1 〜第 6 の実施形態に係るブロックノイズ検出装置 1 0， 2 0 およびブロックノイズ除去装置 3 0 , 4 0， 5 0 および映像処理システム 6 0 が実現する各機能は、所定のプログラムデ一夕が格納された記憶装置（ R 〇 M， R A M , ハードデ-ィスク等）と、当該プログラムデ一夕を実行する C P U とによって実現される。この場合、各プログラムデータは、 C D — R O Mゃフロッピーディスク等の記録媒体を介して導入されてもょレ産業上の利用可能性

上述したように、本発明は、予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号を用いる映像処理装置（例えば、テレビジョン受像機等）において、第 1 に、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを正確に検出して除去する目的で、第 2 に、ドットクロックの正確な再生を行う目的で用いることが可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する装置であつて、

前記映像信号における前記ブロックノイズのレベルを検出する手段と、

前記映像信号におけるブロック境界（前記ブロックノィズの発生位置）を検出する手段とを備える、ブロックノィズ検出装置。

2 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する装置であつて、

前記映像信号を入力し、当該映像信号から高域成分のみを抽出する信号抽出手段と、

前記信号抽出手段が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、

前記絶対値化手段が出力する絶対値化後の前記高域成分信号を、予め定めた期間において累積加算する累積加算手段と、

前記累積加算手段が出力する累積加算結果に基づいて、前記ブロックノイズの周期性を検知する周期検知手段と、前記周期検知手段が検知した周期性信号から、ブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）を求めるブロック境界判定手段とを備える、ブロックノイズ検出装置。

3 . 前記ブロック境界判定手段は、前記ブロック境界の位置とそれ以外の位置とに 2 値化することを特徴とする、請求項 2 に記載のブロックノイズ検出装置。

4 . 前記映像信号を入力し、当該映像信号の予め定めた複数のフレーム間の信号差分を求めるフレーム差分手段と、

前記フレーム差分手段の出力する信号の差分値が、予め

6

定めたしきい値を越えるか否 5かに従って、除去すべきプロックノイズが存在する領域（以下、ノイズ領域という）を判断する領域判断手段と、

前記プロック境界判定手段が求めた前記プロック境界を、前記領域判断手段が判断した前記ノイズ領域でマスク化し、当該ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるプロックエッジ制御手段とをさらに備える、請求項 2 または 3 に記載のブロックノイズ検出装置。

5 . 前記フレーム差分手段は、現在フレームと直前フレームとの間の信号差分を求めることを特徴とする、請求項 4 に記載のブロックノイズ検出装置。

6 . 前記領域判断手段は、前記しきい値を越える部分と前記しきい値を越えない部分とに 2 値化することを特徴とする、請求項 4 または 5 に記載のブロックノイズ検出装置。

7 . 前記領域判断手段が判断した前記ノイズ領域のうち、予め定めた小領域内に分布するノイズ部分を除外する特異点除去手段をさらに備え、前記ブロックエッジ制御手段は、前記ブロック境界判定手段が求めたブロック境界を、前記特異点除去手段が出力する除外後の前記ノイズ領域でマスク化することを特徴とする、請求項 4 〜 6 のいずれかに記載のブロックノイズ検出装置。

8 . 前記信号抽出手段、前記絶対値化手段、前記累積加算手段および前記周期検知手段は、前記映像信号の水平方向または垂直方向のいずれか 1 方向、若しくは双方向に関してそれぞれ処理を行うことを特徴とする、請求項 2 〜 7 のいずれかに記載のブロックノイズ検出装置。

9 . 各処理を前記映像信号の垂直方向に関して行う場前記周期検知手段は、入力する前記映像信号のフォーマットに応じて、検知に用いるフレームを逐次変更することを特徴とする、請求項 8 に記載のブロックノイズ検出装置

1 0 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出して除去する装置であって、

前記映像信号における前記プロックノィズのレベルを検出する手段と、

前記映像信号におけるブロック境界（前記ブロックノィズの発生位置）を検出する手段と、

前記ブロック境界において、検出した前記レベルが予め定めたしきい値以上である前記プロックノイズのみを除去する手段とを備える、ブロックノイズ除去装置。

1 1 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出して除去する装置であって、

前記累積加算手段が出力する累積加算結果に基づいて、前記ブロックノイズの周期性を検知する周期検知手段と、前記周期検知手段が検知した周期性信号から、ブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）を求めるブロック境界判定手段と、

前記ブロック境界に対して、前記ブロックノイズを除去するブロックノイズ除去手段とを備える、ブロックノイズ除去装置。

1 2 . 前記ブロック境界判定手段は、前記ブロック境界の位置とそれ以外の位置とに 2 値化することを特徴とする、請求項 1 1 に記載のブロックノイズ除去装置。

1 3 . 前記映像信号を入力し、当該映像信号の予め定めた複数のフレーム間の信号差分を求めるフレーム差分手段と、前記フレーム差分手段の出力する信号の差分値が、予め定めたしきい値を越えるか否かに従って、除去すべきプロックノイズが存在する領域（以下、ノイズ領域という）を判断する領域判断手段と、

前記プロック境界判定手段が求めた前記プロック境界を、前記領域判断手段が判断した前記ノイズ領域でマスク化し、当該ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるプロックエッジ制御手段とをさらに備え、

前記ブロックノイズ除去手段は、前記ノイズ領域に対応するブロック境界に対して、前記ブロックノイズを除去する、請求項 1 1 または 1 2 に記載のブロックノイズ除去装置。

1 4 . 前記フレーム差分手段は、現在フレームと直前フレームとの間の信号差分を求めることを特徴とする、請求項 1 3 に記載のブロックノイズ除去装置。

1 5 . 前記領域判断手段は、前記しきい値を越える部分と前記しきい値を越えない部分とに 2 値化することを特徴とする、請求項 1 3 または 1 4 に記載のブロックノイズ除去装置。

1 6 . 前記領域判断手段が判断した前記ノイズ領域のうち、予め定めた小領域内に分布するノイズ部分を除外する特異点除去手段をさらに備え、

前記ブロックエツジ制御手段は、前記ブロック境界判定手段が求めたブロック境界を、前記特異点除去手段が出力する除外後の前記ノイズ領域でマスク化することを特徴とする、請求項 1 3 〜 1 5 のレゝずれかに記載のブロックノィズ除去装置。

1 7 . 前記信号抽出手段、前記絶対値化手段、前記累積加算手段および前記周期検知手段は、前記映像信号の水平方向または垂直方向のいずれか 1 方向、若しくは双方向に関してそれぞれ処理を行うことを特徴とする、請求項 1 1 〜 1 6 のいずれかに記載のブロックノイズ除去装置。

1 8 . 入力する前記映像信号のフォーマツ卜を識別する識別手段をさらに備え、

各処理を前記映像信号の垂直方向に関して行う場合、前記識別手段は、前記フォーマットに応じて、前記周期検知手段が検知に用いるフレームを逐次変更させることを特徴とする、請求項 1 7 に記載のブロックノイズ除去装置

1 9 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出して除去する装置であって、

前記映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における横方向のブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）およびブロックノイズ量を検出する垂直ブロック境界検出手段と、

前記映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向の前記ブロック境界およびブロックノイズ量を検出する水平プロック境界検出手段と、

前記垂直プロック境界検出手段および前記水平プロック境界検出手段の検出結果から、縦横全方向の前記ブロック境界を特定するブロックエリア検出手段と、

前記ブ口ックェリァ検出手段が特定した縦横全方向の前記ブロック境界に応じ、入力する前記映像信号に対して予め定めた平滑化処理を施すプロック境界平滑化手段とを備える、ブロックノイズ除去装置。

2 0 . 前記垂直ブロック境界検出手段は、

前記映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直ハイパスフィル夕（以下、 H P F と記す）と、

前記垂直 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する第 1 の絶対値化手段と、

前記第 1 の絶対値化手段が出力する絶対値化後の前記高域成分信号を、水平方向に累積加算する水平累積加算手段と、

前記水平累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する第 1 の H P F と、前記第 1 の H P F が出力する信号を、予め設定された N 点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算する第 1 の N点累積加算手段と、

前記第 1 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブロックノイズ量を検出する第 1 のテンポラルフィル夕と、

前記第 1 の N 点累積加算手段が累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める第 1 の最大値検出手段と、

前記第 1 のテンポラルフィル夕が検出した前記ブロックノイズ量を、前記第 1 の最大値検出手段が出力する前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直プロック境界を求める第 1 のマスク化手段とを備え、

前記水平ブロック境界検出手段は、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平 H P

F と、

前記水平 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する第 2 の絶対値化手段と、

前記第 2 の絶対値化手段が出力する絶対値化後の前記高域成分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、

前記垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する第 2 の H P F と、前記第 2 の H P F が出力する信号を、予め設定された N点ごとにそれぞれ累積加算する第 2 の N点累積加算手段と、

前記第 2 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブロックノイズ量を検出する第 2 のテンポラルフィル夕と、

前記第 2 の N点累積加算手段が累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める第 2 の最大値検出手段と、

前記第 2 のテンポラルフィル夕が検出した前記ブロックノイズ量を、前記第 2 の最大値検出手段が出力する前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直プロック境界を求める第 2 のマスク化手段とを備える、請求項 1 9 に記載のブロックノイズ除去装置。

2 1 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施された映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴つて生じるブロックノイズを検出して除去する装置であってアナログの ¾記映像信号を入力し、デジタルに変換する A D 変換手段と、

符号化されたデジタルの前記映像信号を入力し、復号化処理を施すと共に、当該復号化処理したブロック境界情報を出力するデジタル複号化手段と、

前記 A D 変換手段が出力する映像信号と前記デジタル復号化手段が出力する映像信号とを入力し、外部からの指示に従って、いずれか一方の当該映像信号を選択的に出力するセレクタと、

前記セレクタが選択した映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における横方向のブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）およびブロックノイズ量を検出する垂直プロック境界検出手段と、

前記セレクタが選択した映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向の前記プロック境界およびブロックノイズ量を検出する水平ブロック境界検出手段と、

前記ブロックエリァ検出手段が特定した縦横全方向の前記ブロック境界に応じ、入力する前記映像信号に対して予め定めた平滑化処理を施すプロック境界平滑化手段とを-備え、

前記垂直ブロック境界検出手段および前記水平ブロック境界検出手段は、前記セレクタが前記 A D 変換手段の出力する映像信号を選択した場合、各々の検出結果に基づいた前記ブロック境界を、前記セレクタが前記デジタル復号化手段の出力する映像信号を選択した場合、前記デジタル復号化手段が出力する前記ブロック境界情報に従ったブロック境界を、前記ブロックエリア検出手段へ出力することを特徴とする、ブロックノイズ除去装置。

2 2 . 前記垂直ブロック境界検出手段は、

前記映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直ハイパスフィルタ（以下、 H P F と記す）と、

前記水平累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する第 1 の H P F と、前記第 1 の H P F が出力する信号を、予め設定された N点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算する第 1 の N点累積加算手段と、

前記第 1 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブ口ックノィズ量を検出する第 1 のテンポラルフィル夕と、前記第 1 の N点累積加算手段が累積加算によって求-めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める第 1 の最大値検出手段と、

前記セレクタの選択に同期し、前記デジタル復号化手段が出力する前記ブロック境界情報と、前記第 1 の最大値検出手段が出力する前記最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力する第 1 のセレクタと、

前記第 1 のテンポラルフィルタが検出した前記ブロックノイズ量を、前記第 1 のセレクタが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求める第 1 のマスク化手段とを備え、

前記水平ブロック境界検出手段は、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平 H P

F と、

前記第 2 の H P F が出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記プロックノイズ量を検出する第 2 のテンポラリレフィルタと、

前記セレクタの選択に同期し、前記デジタル復号化手段が出力する前記ブロック境界情報と、前記第 2 の最大値検出手段が出力する前記最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力する第 2 のセレクタと、

前記第 2 のテンポラルフィル夕が検出した前記ブロックノイズ量を、前記第 2 のセレクタが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求める第 2 のマスク化手段とを備える、請求項 2 1 に記載のブロックノイズ除去装置。

2 3 . 前記ブロック境界平滑化手段は、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平 H P

F と、

前記水平 H P F の出力と前記水平ブロック境界検出手段の出力とを乗算する第 1 の乗算手段と、

前記映像信号から前記第 1 の乗算手段の出力を減算する第 1 の減算手段と、

前記映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直 H P

F と、

前記垂直 H P F の出力と前記垂直ブロック境界検出手段の出力とを乗算する第 2 の乗算手段と、

前記映像信号から前記第 2 の乗算手段の出力を減算する第 2 の減算手段とを備え、前記ブロックノイズ量に応じて前記ブロックノイズを-除去することを特徴とする、請求項 2 0 または 2 2 に記載のブロックノイズ除去装置。

2 4 . 前記水平ブロック境界検出手段および前記垂直ブロック境界検出手段が検出する前記ブロックノイズ量に応じ、前記映像信号の輪郭部分を強調する輪郭補正量を制御する輪郭補正手段をさらに.備える、請求項 1 9 ~ 2 3 のいずれかに記載のブロックノイズ除去装置。

2 5 . 前記水平ブロック境界検出手段および前記垂直ブロック境界検出手段が検出する前記ブロックノイズ量に基づいて、入力する前記映像信号の判別（種類や品位等）を行う制御手段をさらに備え、

前記制御手段が、前記判別の結果を予め定めた形態で画面上にオンスクリーンディスプレイ表示することを特徴とする、請求項 1 9 〜 2 4 のいずれかに記載のブロックノィズ除去装置。

2 6 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の複号化処理に伴って生じる垂直方向のブロックノイズを検出する装置であって、

前記映像信号を入力し、当該映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直ハイパスフィル夕（以下、 H P F と記す ) と、

前記垂直 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、

前記絶対値化手段が出力する絶対値化後の前記高域成分信号を、水平方向に累積加算する水平累積加算手段と、 ― 前記水平累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する H P F と、

前記 H P F が出力する信号を、予め設定された N 点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算する N 点累積加算手段と、

前記 H P F が出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブロックノイズ量を検出するテンポラルフィル夕と、

前記 N 点累積加算手段が累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求める最大値検出手段と、

前記テンポラルフィル夕が検出した前記ブロックノィズ量を、前記最大値検出手段が出力する前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるマスク化手段とを備える、垂直ブロック境界検出装置

2 7 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じる水平方向のブロックノイズを検出する装置であって、

前記映像信号を入力し、当該映像信号の垂直高域成分のみを抽出する水平ハイパスフィル夕（以下、 H P F と記す ) と、

前記水平 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、前記絶対値化手段が出力する絶対値化後の前記高域成-分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、前記垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する H P F と、

前記テンポラルフィルタが検出した前記ブロックノィズ量を、前記最大値検出手段が出力する前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する水平ブロック境界を求めるマスク化手段とを備える、水平ブロック境界検出装置

2 8 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号を処理する映像処理システムにおいて、再生するドットクロックの制御を行う装置であつて、

水平同期パルスに基づいて、前記映像処理システムで用いる前記ドットクロックを生成するクロック発生手段と、前記映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）を検出する水平ブロック境界検出手段と、

前記水平ブロック境界検出手段が検出する前記ブロック境界が、周期的に単一の最大点（ピーク）を有するように、前記クロック発生手段の遅延量を可変する制御手段とを備える、ドットクロック制御装置。

2 9 . 前記水平ブロック境界検出手段は、

前記映像信号を入力し、当該映像信号の垂直高域成分のみを抽出する水平ハイノ \° スフィル夕（以下、 H P F と記す）と、

前記水平 H P F が出力する高域成分信号を絶対値化する絶対値化手段と、

前記絶対値化手段が出力する絶対値化後の前記高域成分信号を、垂直方向に累積加算する垂直累積加算手段と、前記垂直累積加算手段が出力する累積加算後の高域成分信号から、さらに高域成分を抽出する H P F と、

前記 H P F が出力する信号を、予め設定された N 点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算する N 点累積加算手段とを備える、請求項 2 8 に記載のドットクロック制御装置。

3 0 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する方法を、コンピュー夕装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

前記映像信号に対し、当該映像信号から高域成分のみを抽出するステップと、前記抽出した高域成分信号を絶対値化するステツプと-、前記絶対値化後の前記高域成分信号を、予め定めた期間において累積加算するステップと、

前記累積加算の結果に基づいて、前記プロックノイズの周期性を検知するステツプと、

前記検知した周期性の信号から、ブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）を求めるステップとを含む動作環境を、前記コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体。

3 1 . 前記ブロック境界に対して、前記ブロックノイズを除去するステップをさらに含む、請求項 3 0 に記載の記録媒体。

3 2 . 前記ブロック境界を求めるステップは、前記プロック境界の位置とそれ以外の位置とに 2 値化することを特徵とする、請求項 3 0 または 3 1 に記載の記録媒体。

3 3 . 前記映像信号に対し、当該映像信号の予め定めた複数のフレーム間の信号差分を求めるステツプと、

前記信号差分の値が、予め定めたしきい値を越えるか否かに従って、除去すべきブロックノイズが存在する領域（以下、ノイズ領域という）を判断するステップと、

前記ブロック境界を前記ノイズ領域でマスク化し、当該ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるステップとをさらに含む、請求項 3 0 〜 3 2 のいずれかに記載の記録媒体。

3 4 . 前記信号差分を求めるステップは、現在フレームと直前フレームとの間の信号差分を求めることを特徴とする、請求項 3 3 に記載の記録媒体。

3 5 . 前記ノイズ領域を判断するステップは、前記しきい値を越える部分と前記しきい値を越えない部分とに 2 値化することを特徴とする、請求項 3 3 または 3 4 に記載の記録媒体。

3 6 . 前記ノイズ領域のうち、予め定めた小領域内に分布するノイズ部分を除外するステップをさらに含み、

前記ノイズ領域に対応するブロック境界を求めるステツプは、前記ブロック境界を、前記除外後の前記ノイズ領域でマスク化することを特徴とする、請求項 3 3 〜 3 5 のいずれかに記載の記録媒体。

3 7 . 前記各ステップを、前記映像信号の水平方向または垂直方向のいずれか 1 方向、若しくは双方向に関して行うことを特徵とする、請求項 3 0 〜 3 6 のいずれかに記載の記録媒体。

3 8 . 各処理を前記映像信号の垂直方向に関して行う場前記周期性を検知するステップは、入力する前記映像信号のフォーマットに応じて、検知に用いるフレームを逐次変更することを特徴とする、請求項 3 7 に記載の記録媒体

3 9 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じるブロックノイズを検出する方法を、コンピュー夕装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であつて、前記映像信号に対し、当該映像信号に対する画面上における横方向のブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）およびブロックノイズ量を検出するステップと、

前記映像信号に対し、当該映像信号に対する画面上における縦方向の前記ブロック境界およびブロックノイズ量を検出するステツプと、

前記横方向を検出するステツプおよび前記縦方向を検出するステップの検出結果から、縦横全方向の前記ブロック境界を特定するステップと、

前記縦横全方向のブロック境界に応じ、前記映像信号に対して予め定めた平滑化を行うステップとを含む動作環境を、前記コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体。

4 0 . 前記横方向を検出するステップは、

前記映像信号の垂直高域成分のみを抽出するステップと、

前記抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと

前記絶対値化後の前記高域成分信号を水平方向に累積加算するステツプと、

前記累積加算後の高域成分信号からさらに高域成分を抽出するステツプと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N 点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算するステップと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブロック-ノィズ量を検出するステップと、

前記累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求めるステップと、前記検出したブロックノイズ量を前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるステップとを含み、

前記縦方向を検出するステップは、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出するステップと、

前記抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと前記絶対値化後の前記高域成分信号を垂直方向に累積加算するステップと、

前記累積加算後の高域成分信号からさらに高域成分を抽出するステップと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N 点ごとにそれぞれ累積加算するステツプと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブロックノィズ量を検出するステップと、

前記累積加算によって求めた N個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求めるステップと、前記検出したプロックノィズ量を前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるステップとを含む、請求項 3 9 に記載の記録媒体。

4 1 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施された映像信号から、当該映像信号の複号化処理に伴つて生じるブロックノイズを検出する方法を、コンピュータ装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であつて、

アナログの前記映像信号をデジタルに変換するステップと、

符号化されたデジタルの前記映像信号を復号化するステップと、

前記復号化したブロック境界情報を出力するステップと外部からの指示に従って、前記変換するステップが出力する映像信号または前記復号化するステップが出力する映像信号のいずれか一方の当該映像信号を選択するステップと、

前記選択するステップが出力した映像信号に対し、画面上における横方向のブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）およびブロックノイズ量を検出するステップと前記選択するステップが出力した映像信号に対し、画面上における縦方向の前記ブロック境界およびブロックノィズ量を検出するステップと、

前記横方向を検出するステップおよび前記縦方向を検出するステップの検出結果から、縦横全方向の前記ブロック境界を特定するステップと、前記縦横全方向のブロック境界に応じ、前記映像信号-に対して予め定めた平滑化処理を施すステップとをさらに含み、

前記横方向を検出するステップおよび前記縦方向を検出するステップは、前記変換するステップが出力する映像信号の場合、各々の検出結果に基づいた前記プロック境界を、前記復号化するステツプが出力する映像信号の場合、前記復号化したブロック境界情報に従ったブロック境界を出力することを特徴とする動作環境を、前記コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体。

4 2 . 前記横方向を検出するステップは、

前記映像信号の垂直高域成分のみを抽出するステップと、

前記抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと

前記絶対値化後の前記高域成分信号を水平方向に累積加算するステップと、

前記累積加算によって求めた N個の累積加算値の中力、ら、最大値と当該最大値の位置とを求めるステップと、 - 前記選択するステップに同期し、前記ブロック境界情報と前記最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力するステップと、

前記ブロックノイズ量を、前記選択的に出力するステップが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する垂直ブロック境界を求めるステップとを含み、

前記縦方向を検出するステツプは、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出するステップと、

前記抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと前記絶対値化後の前記高域成分信号を垂直方向に累積加算するステツプと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N 点ごとにそれぞれ累積加算するステツフと、

前記累積加算によって求めた N 個の累積加算値の中から、最大値と当該最大値の位置とを求めるステップと、前記選択するステップに同期し、前記ブロック境界情報と前記最大値の位置とのいずれか一方を選択的に出力するステップと、

前記ブロックノイズ量を、前記選択的に出力するステップが出力するブロック境界でマスク化し、当該位置に対応する水平ブロック境界を求めるステップとを含む、請求項 4 1 に記載の記録媒体。

4 3 . 前記平滑化を行うステップは、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出する水平ステップと、

前記水平ステップの出力と前記縦検出ステップの出力とを乗算する水平乗算ステップと、

前記映像信号から前記水平乗算ステップの出力を減算するステップと、

前記映像信号の垂直高域成分のみを抽出する垂直ステップと、

前記垂直ステップの出力と前記横検出ステップの出力とを乗算する垂直乗算ステツプと、

前記映像信号から前記垂直乗算ステップの出力を減算するステップとをさらに含み、

前記ブロックノイズ量に応じて前記ブロックノイズを除去することを特徴とする、請求項 4 0 または 4 2 に記載の記録媒体。

4 4 . 前記縦方向を検出するステップおよび前記横方向を検出するステップが検出する前記ブロックノイズ量に応じ、前記映像信号の輪郭部分を強調する輪郭補正量を制御するステップをさらに含む、請求項 3 9 〜 4 3 のいずれ力に記載の記録媒体。

4 5 . 前記縦方向を検出するステップおよび前記横方-向を検出するステップが検出する前記ブロックノイズ量に基づいて、入力する前記映像信号の判別（種類や品位等）を行うステップをさらに含み、

前記判別を行うステップが、前記判別の結果を予め定めた形態で画面上にオンスクリーンディスプレイ表示することを特徴とする、請求項 3 9 〜 4 4 のいずれかに記載の記録媒体。

4 6 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号から、当該映像信号の復号化処理に伴って生じる垂直または水平方向のプロックノイズを検出する方法を、コンピュータ装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

前記映像信号の垂直または水平高域成分のみを抽出するステップと、

前記抽出した高域成分信号を絶対値化するステップと、前記絶対値化後の前記高域成分信号を水平または垂直方向に累積加算するステップと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算するステップと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、時間方向に演算して前記映像信号の前記ブロックノィズ量を検出するステップと、前記累積加算によって求めた N個の累積加算値の中力ら、最大値と当該最大値の位置とを求めるステップと、

前記検出したブロックノイズ量を前記最大値の位置でマスク化し、当該位置に対応する垂直または水平ブロック境界を求めるステップとを含む動作環境を、前記コンビユー夕装置上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体

4 7 . 予め定めた画像ブロック毎に不可逆符号化処理が施されたデジタルの映像信号を処理する映像処理システムにおいて、再生するドットクロックの制御を行う方法を、コンピュータ装置上で実行するためのプログラムを記録した媒体であって、

前記映像信号を入力し、当該映像信号に対する画面上における縦方向のブロック境界（前記ブロックノイズの発生位置）を検出するステップと、

水平同期パルスに基づいて、前記映像処理システムで用いる前記ドットクロックを生成するクロック発生装置に対し、前記ステップが検出する前記ブロック境界カ^ 周期的に単一の最大点（ピーク）を有するようにクロック遅延量を可変するステップとを含む動作環境を、前記コンビユー夕装置上で実現するためのプログラムを記録した記録媒体

4 8 . 前記検出するステップは、

前記映像信号の水平高域成分のみを抽出するステップと、

前記さらに高域成分を抽出するステップが出力する信号を、予め設定された N点（ N は、正の整数）ごとにそれぞれ累積加算するステップとをさらに含む、請求項 4 7 に記載の記録媒体。