明 細 書
数値制御装置の筐体構造
技 術 分 野
本発明は 、 数値制御装置の筐体構造の改良 に関する 。
背 景 技 術
ケーシ ング本体 と 、 ケーシ ング本体の前面開 口 部を塞 ぐ メ イ ンカ ノ 一お よびサブカ ノく一 と 、 ケーシング本体の 上面 に取 り 付け る フ ァ ン カ ノ 一 と に よ っ て構成 さ れる 数 値制御装置の筐体構造が既に公知であ る 。
こ の 種の筐体構造においては 、 ケーシ ング本体の上面 に取 り 付け る フ ァ ン カ ノく一 に冷却フ ァ ン を 固設 し てュニ ッ ト 化 し 、 フ ァ ンカ ノ 一の取 り 付け と 共にケ一シ ン グ本 体に対する 冷却フ ァ ン の取 り 付け作業を行 う のが一般的 であ る が 、 冷却フ ァ ンか ら の配線をケーブルを介 し て メ イ ンカバー側の制御基板の電源端子に接続する 必要があ る ため 、 手作業に よ る 筐体組み立て時にはケ一ブルの這 レヽ回 し の煩わ し さ があ り 、 ま た 、 自 動化 し た作業に よ る 筐体組み立て時には 、 ケーブルの千渉に よ る 組み立て ミ ス等が発生する と レヽ つ た問題があ る 。
発 明 の 開 示
本発明の 目 的は 、 ケーブルを使用せずにフ ア ン カ ノく一 の冷却フ ア ン と メ イ ンカバー側の制御基板 と の間の電気 的な接続を行 う こ と の でき る 数値制御装置の筐体構造を 提供する こ と にあ る 。
本発明の数値制御装置の筐体構造は 、 ケーシ ン グ本体
と 、 ケーシ ング本体の前面開 口部を塞ぐ前面カバー と 、 ケーシ ング本体の上面に取付け られる フ ァ ン カ ノく一 と 、 前面カバーに取付け られた制御基板 と 、 ケーシング本体 の内部に設け られ 、 制御基板を挿入お よび固定する ため のガイ ド レール と 、 ケーシ ング本体 と 各カバ一 と の嵌合 部に配備された リ リ ース機構を有する係止具 と 、 ケー シ ング本体の背面側に設け られ 、 制御基板の端子 と接続す る接続基板 と 、 フ ァ ンカバー に固設さ れた冷却フ ァ ン と フ ァ ンカバーに固設さ れ 、 冷却フ ァ ンか ら の配線が接続 された端子 と 、 メ イ ンカバ一に立設し た制御基板の上端 部に固設され 、 フ ァ ンカバー の端子 と 直に接続する 電源 端子 と を備え る 。
更に 、 本発明の筐体構造は 、 フ ァ ンカバ一 と 前面カバ —に取付け られた制御基板 と の間 、 も し く は 、 フ ァ ン力 バー と 前面カバー と の間に 、 フ ァ ンカバーが外された と き にだけ前面カバ一お よびその制御基板の脱着を許容す る ロ ッ ク機構を備え る 。 これによ り 、 手作業によ る 筐体 組み立て時やメ ンテナンス作業時におけ る 分解組み立て 作業に際し 、 フ ァ ンカバー側の端子やメ イ ンカバ一側の 制御基板の電源端子に損傷が生じ ない よ う に した 。
前面カバーを合成樹脂で製造し 、 制御基板を着脱可能 に取付け る ためのステーを前面カバー と 一体的に形成す る こ と が出来る 。 こ のス テ一は制御基板を挟持する 支持 部を有し 、 該支持部には先端に制御基板に設け られた孔 と係合するダボを有する 弾性舌片を備え る 。
前面カバーを メ イ ンカバ一 と サブカバーカゝ ら構成する こ と が出来る 。 こ の場合には 、 フ ァ ンカバーの端子 と接 続する電源端子はメ イ ンカバーに取付け られた制御基板 に固設され 、 ロ ッ ク機構は 、 フ ァ ンカバー と メ イ ンカバ 一に取付け られた制御基板 と の間 、 も し く は 、 フ ァ ン力 バー と メ イ ンカバー と の間に設け られる 。
図面の簡単な説明
図 1 は 、 本発明を適用 し た一実施形態の数値制御装置 の筐体を透視し て示す左側面図 、
図 2 は 、 図 1 に示 し た筐体の要部を透視し て示す正面 図 、
図 3 は 、 図 に示し た筐体の要部を透視し て示す背面 図 、
図 4 は 、 図 に示し た筐体の要部を透視し て示す平面 図 、
図 5 a 〜図 5 c は 、 サブカバー と 副制御基板の取 り 付 け状態を示し 、 図 5 b はサブカバー と 副制御基板の正面 図 、 図 5 c はその側面図 、 図 5 a はサブカバ一に設け ら れた係止具 と ケーシ ング本体 と の係合関係を示す拡大平 断面図 、
図 6 a 及び図 6 b は 、 メ イ ンカバーに対する 主制御基 板の取 り 付け状態を示し 、 図 6 b はメ イ ンカバーに設け られたステ一 と 主制御基板の拡大図 、 図 6 a は図 6 b の 平断面図である 。
発明を実施する ため の最良の形態
図 1 乃至図 4 に示す通 り 、 筐体 1 の主要部は 、 底面部 2 a 、 上面部 2 b 、 背面部 2 c 、 左側面部 2 d 、 右側面 部 2 f 及び前面部 2 e を有し 、 合成樹脂で製造されたケ 一シ ング本体 2 と 、 ケーシ ング本体 2 の前面開 口 部を塞 ぐ メ イ ン カ ノく一 3 及びサブカ ノく 一 4 , 5 カゝ ら成る 前面力 バー と 、 ケーシ ング本体 2 の上部に取 り 付け られる フ ァ ン カ ノく一 6 と に よ っ て構成される 。
メ イ ンカバー 3 の裏面上下の端部には 、 主制御基板装 着用のス テ 一 7 , 8 が 、 図 1 お よび図 2 に示すよ う に正 面力、 ら見て右方向にオフセ ッ ト し て固設 され 、 ケーシ ン グ本体 2 の側断面 と ほぼ同様の大き さ を有する矩形状の 主制御基板 9 が 、 ス テ ー 7 , 8 によ り 上下を固定されて メ イ ンカ ノ 一 3 の裏面に立設さ れてレヽ る 。
ス テ ー 8 は メ イ ン カ バ ー 3 と 一体成形さ れた合成樹脂 によ っ て構成さ れ 、 図 6 a お よび図 6 b に示すよ う に 、 主制御基板 9 の表裏を挟むよ う にし て支え る 支持部 8 a 8 b と 主制御基板 9 の下端部を支え る 支持部 8 c とか ら な り 、 更に 、 支持部 8 b の中央部には蹄鉄型のス リ ッ ト を設けて形成し た舌片 8 d が設け られている 。 舌片 8 d の先端部の内側には 、 先端にテ ーパ面を形成し たダボ 8 e が突出 し て設け られ 、 主制御基板 9 に穿設さ れた孔 1 0 に突入し て 、 ス テ 一 8 か ら 主制御基板 9 が抜け る のを 防止し てレ、る 。
主制御基板 9 を メ イ ンカバー 3 に取 り 付け る 際には 、 該基板 9 の角 をス テ ー 8 の支持部 8 a , 8 b , 8 c の内
側でガイ ド、 して押し込むだけでよ く 、 基板 9 のエ ッ ジに 摺接するダボ 8 e のテーパ面の楔効果によ り 、 自 動的に ダボ 8 e 力 S基板 9 の表面に沿っ て持ち 上げられ 、 基板 9 の進路か ら退避する 。 そ し て 、 基板 9 がス テー 8 の基部 にまで完全に突入した段階でダボ 8 e が弾性復帰し 、 前 述の孔 1 0 に突入し て基板 9 がス テー 8 にロ ッ ク される ち う 一方のス テー 7 の構成も 前述のス テー 8 と 同様で あ り 、 ス テー 8 に対向 し て メ イ ンカバー 3 の裏面上端部 に固設されている 。
なお 、 図 6 a に示さ れる 突起 1 1 は 、 主制御基板 9 の 側端部に係合し て基板 9 の反 り を防止する ための リ ブで 主制御基板 9 の側端部に沿っ て 、 メ イ ンカバー 3 の裏面 に適当 な間隔をおいて幾つか立設されている 。
メ ィ ンカノく一 3 は 、 ステ一 7 , 8 お よび突起 1 1 等を 含めて合成樹脂の一体成形によ っ て形成さ れてい る ので 製造コ ス ト が安 く 、 また 、 ス テ一 7 , 8 はこれと 一体に 形成された舌片によ つ て主制御基板 9 を固定する よ う に し てい る ので 、 ビスや リ ベッ ト 等の固定手段を必要 と し ない 。 しかも 、 主制御基板 9 を押し込むだけで極めて容 易に主制御基板 9 を固定する こ と ができ る ため 、 手作業 によ る組み立て作業も 容易であ り 、 また 、 ビ スや リ ベッ ト 等を必要 と し ない単純な押し込み作業で組み立てが完 了する ため 、 機械を利用 し て組み立て作業の 自 動化を図 る の も 容易でめ る 。
主制御基板 9 の側端部には 、 サーボア ンプやパ ラ レル
ケーブル等の接続に用い られる様々 なコ ネ ク タ 1 2 , 1 3 , 1 4 や 、 数値情報表示用の L E D 1 5 、 および 、 プ ッ シ ュ ス ィ ッ チ 1 6 等が固設され 、 こ れ ら の コ―ネ ク タ 1 2 , 1 3 , 1 4 やプ ッ シ ュ ス ィ ッ チ 1 6 への ア ク セ ス 、 および 、 L E D 1 5 の視認を可能た ら し め る ための開 口 部が 、 メ イ ンカバー 3 の対応位置に穿設さ れている 。
更に 、 主制御基板 9 の上端部には 、 フ ァ ンカバー 6 の 側に固設さ れた端子ュニ ッ ト 2 4 の先端形状に合わせて 形成し た切欠 2 5 が設け られ 、 こ の切欠 2 5 に臨む基板 9 上の位置に電源端子 2 3 が固設さ れている 。 端子ュニ ッ ト 2 4 の先端には 、 フ ァ ン カ ノ 一 6 に固設されたフ ァ ン モータ 2 2 ( 冷却フ ァ ン付 ) か らの配線を接続し た端 子 2 4 a が設け られ 、 フ ァ ンカバー 6 を閉 じ た状態で 、 フ ァ ンカバー 6 側の端子 2 4 a と 主制御基板 9 側の電源 端子 2 3 と が電気的に接触し て 、 主制御基板 9 か ら フ ァ ン モータ 2 2 に駆動電力が供給さ れる 。
また 、 主制御基板 9 の上端部の メ イ ンカバー 3 寄 り の 位置には 、 ロ ッ ク機構の一部を構成する 切欠 2 7 が形成 され 、 フ ァ ンカバー 6 カゝ ら 下方に延出する リ ブ 2 6 の先 端突起 2 6 a が 、 フ ァ ンカバー 6 を閉 じた状態で 、 切欠 2 7 に突入する よ う になっ てレヽる 。
更に 、 切欠 2 7 か ら僅かに下っ た位置には 、 コ ネ ク タ 6 6 が設け られ 、 コ ネ ク タ 6 6 の揷入 口 6 7 にア ク セ ス する ための開 口 部がメ イ ンカバー 3 に穿設さ れてい る 。 こ の他 、 主制御基板 9 上には 、 スぺーサ及びビ ス &ナ ツ
ト を介し て小基板 6 8 , 6 9 , 7 0 が図 1 の紙面手前方 向に重合し て主制御基板 9 上に並設さ れている 。
メ イ ンカバー 3 の表面上端部には該カバー 3 の取 り 外 し時に使用 される把手 1 9 がー体的に設け られ 、 また 、 メ イ ンカバー 3 の表面下端部には 、 把手を兼ねる係止具 2 0 がー体的に設け られている 。
係止具 2 0 はメ イ ンカバー 3 の下端部に V字型に立設 するかたちで形成さ れ 、 一方の足 2 0 a はメ イ ンカバー 3 と 一体 、 また 、 他方の足 2 0 b はメ イ ンカノく一 3 の孔 2 8 を貫通し て該カ ノく一 3 の裏面にまで延出 し 、 その先 端部に形成されたテ一パ状の突起 2 0 c で 、 ケーシ ング 本体 2 の底面部 2 a に形成された段差部 2 9 と係合し 、 メ イ ンカバー 3 の外れを防止する 。 突起 2 0 c を段差部 2 9 力 ら外す際には 、 係止具 2 0 の足 2 0 a , 2 O b を 上下方向 に挾圧し 、 足 2 0 b の側を足 2 0 a に引 き付け る よ う に弾性変形させて突起 2 0 c と 段差部 2 9 と の係 合を解除する だけでよい ( ク イ ッ ク リ リ ー ス機構 ) 。
主制御基板 9 の下端部には R S 2 3 2 Cケ一ブル等を接続す る ためのコ ネ ク タ 1 7 力 S固設され 、 コ ネ ク タ 1 7 の位置 に対応するケ一シ ング本体 2 の底面部 2 a には 、 コ ネ ク タ 1 7 に接続する ケーブルコ ネ ク タ 3 3 を通すための開 口部が穿設されている 。 なお 、 ケ一シ ング本体 2 の背面 上端部には図 2 および図 3 に示される よ う なフ ッ ク 穴 1 8 が設け られてお り 、 コ ネ ク タ 1 7 が実際に使用でき る のは 、 こ のフ ッ ク 穴 1 8 を使用 し て筐体 1 を懸吊状態で
利用する場合だけであ る 。 また 、 ケーシ ング本体 2 の背 面下端部に設け られた孔 2 1 は 、 壁面に植設し たク ギゃ ネジまたはボル ト 等を通すためのも ので 、 筐体 1 を懸吊 状態で利用する 際に筐体 1 が不用意に傾 く のを防止する ケーシ ング本体 2 の底面部 2 a および上面部 2 b の内 側には 、 主制御基板 9 の下端部お ょぴ上端部に嵌合する 係合溝を備えたガイ ド レ ール 3 1 , 3 0 がー体的に形成 さ れ 、 ケーシ ング本体 2 の前面開 口 部か らガイ ド レ 一ル 3 1 , 3 0 に沿っ て主制御基板 9 を差し込め る よ う にな つ てレヽ る 。
更に 、 ケ一シ ング本体 2 の背面部 2 c の内側には断面 コ の字型の突起 3 2 がー体的に形成さ れ 、 ガイ ド レール 3 1 , 3 0 に沿っ て完全に押し込まれた主制御基板 9 の 側端部を挟持し て 、 主制御基板 9 におけ る反 り の発生を 防止する よ う になっ てレヽ る 。
なお 、 上面部 2 b 側のガイ ド レ ール 3 0 では主制御基 板 9 におけ る切欠 2 5 , 2 7 の対応位置 、 また 、 底面部 2 a 側のガイ ド レ ール 3 1 ではコ ネ ク タ 1 7 の対応位置 でレールが部分的に分断さ れて上下方向の貫通孔が形成 され 、 フ ァ ン カ ノく一 6 側の端子ユエ ッ ト 2 4 と リ ブ 2 6 の先端突起 2 6 a 、 お よび 、 ケーブルコ ネ ク タ 3 3 がケ 一シ ング本体 2 に突入する こ と を許容し ている 。 また 、 ケーシ ング本体 2 の上面部 2 b には 、 フ ァ ン モータ 2 2 に臨むダ ク ト 3 4 がケーシ ング本体 2 と 一体的に成形さ れ 、 フ ァ ン モータ 2 2 で送 り 込まれた外気をケーシ ング
本体 2 の内部に導 く よ う になっ てレ、る 。
サブカバー 5 と 副制御基板 3 5 の詳細を図 5 a〜 5 c に示す 。 なお 、 こ こ でい う 副制御基板 と は 、 数値制御装 置の機能向上または付加機能の追加等のため に用い られ る機能拡張カー ド の こ と であ る 。
サブカバー 5 の裏面上下の端部には 、 副制御基板装着 用のス テ ー 3 6 , 3 7 が固設さ れ 、 矩形状の副制御基板 3 5 カ 、 ス テ ー 3 6 , 3 7 によ り 上下を固定されてサブ カ ノく一 5 の裏面に立設 されてい る 。
ス テー 3 7 はサブカバー 5 と 一体成形さ れた合成樹脂 によ っ て構成さ れ 、 図 5 b および図 5 c に示すよ う に 、 副制御基板 3 5 の表裏を挟むよ う に し て支え る支持部 3 7 a , 3 7 b と 副制御基板 3 5 の下端部を支え る支持部 3 7 c と カゝ ら な り 、 更に 、 支持部 3 7 c の先端部には先 端に 2 次曲面の丸み付けを施し たダボ 3 7 d が突出 し て 設け られ 、 副制御基板 3 5 の側に刻設さ れた切欠 3 8 に 突入して 、 ステ一 3 7 か ら 副制御基板 3 5 が抜ける のを 防止している 。
も う 一方のス テー 3 6 の構成も 前述のス テー 3 7 と 基 本的に同様であ る が 、 ダボ 3 6 d の先端部には丸み付け が施されていない 。 これは 、 サブカバー 5 を筐体 1 か ら 取 り 外し て単体で保持した と き に副制御基板 3 5 に作用 する 図 5 c 中時計方向の回転モー メ ン ト によ っ てダボ 3 6 d 力、 ら切欠 3 8 が外れる のを防止する ためである 。 従っ て 、 サブカバー 5 に副制御基板 3 5 を装着する 際
には 、 まず 、 副制御基板 3 5 の上面側の切欠 3 8 をステ 一 3 6 のダボ 3 6 d に嵌合させて力ゝ ら 、 該基板 3 5 の下 端部の角 をステー 3 7 の支持部 3 7 a , 3 7 b およぴダ ボ 3 7 d の内側でガイ ドする よ う に し て押し込むよ う に する 。 基板 3 5 の下端部の角 には丸み付け 3 9 が施され ている の で 、 基板 3 5 の下端部をス テ ー 3 7 に押し込む だけで 、 基板 3 5 の丸み付け部分 3 9 と ダボ 3 7 d の丸 み付け部分 と の摺接によ る 押圧効果によ り 、 ス テ ー 3 7 を容易 に弾性変形させてダボ 3 7 d と 切欠 3 8 と を嵌合 さ せて ロ ッ クする こ と ができ る 。
なお 、 図 5 b に示さ れる 突起 4 0 は 、 副制御基板 3 5 の側端部に係合し て基板 3 5 の反 り を防止する ため の リ ブで 、 副制御基板 3 5 の側端部に沿っ て 、 ス テ ー 3 6 と 3 7 の 中間位置に立設さ れてい る 。
サブカバー 5 は 、 ステー 3 6 , 3 7 および突起 4 0 等 を含めて合成樹脂の一体成形によ っ て形成されている の で製造コ ス ト が安 く 、 また 、 ステ一 3 6 , 3 7 はこれ と 一体に形成さ れたダボによ っ て副制御基板 3 5 を固定す る よ う にし てい る ので 、 ビ スや リ ベ ッ ト 等の固定手段を 必要 と し ない 。 しかも 、 副制御基板 3 5 を押し込むだけ で極めて容易に副制御基板 3 5 を固定する こ と ができ る ため 、 手作業によ る組み立て作業も 容易であ り 、 また 、 ビ スや リ ベッ ト 等を必要 と し ない単純な押し込み作業で 組み立てが完了する ため 、 機械を利用 し て組み立て作業 の 自 動化を図る の も 容易であ る 。
副制御基板 3 5 の側端部には 、 コ ネ ク タ 4 1 が固設さ れ 、 コ ネ ク タ 4 1 へのア ク セス を 可能た ら し め る ための 切欠 4 2 がサブカバー 5 の対応位置に設け ら てい る 。 な お 、 フー ド状に形成された凹部 4 3 は 、 メ イ ンカバー 3 の側に固設さ れた光ケーブル用コ ネ ク タ 4 4 の ロ ッ ク解 除用つまみ 4 5 を操作する ため に必要 と さ れる指先の侵 入を許容する ク リ ア ラ ンス であ る 。
サブカバ一 5 の表面下端部には該カバ一 5 の取 り 外し 時に使用 さ れる把手 4 6 がー体的に設け られ 、 また 、 サ ブカバ一 5 の表面上端部には 、 把手を兼ねる係止具 4 7 がー体的に設け られている 。
係止具 4 7 の構造は前述し たメ イ ンカバー 3 の係止具 2 0 と 同様であ り 、 係止具 4 7 の足 4 7 b の先端に設け られたテ一パ状の突起 4 7 c がケーシ ング本体 2 の左側 面部 2 d に形成さ れたス リ ッ ト 4 8 に係合し てサブカバ 一 5 の外れを防止する 。 突起 4 7 c をス リ ッ ト 4 8 力、 ら 外す際には 、 係止具 4 7 の足 4 7 a , 4 7 b を左右方向 に挾圧し 、 足 4 7 b の側を足 4 7 a に引 き付け る よ う に 弾性変形させて突起 4 7 c と ス リ ッ ト 4 8 と の係合を解 除する だけでよい ( ク イ ッ ク リ リ ース機構 ) 。
サブカバー 4 の構成に関し ては前述し たサブカバー 5 と 同様であ る ので説明を省略する 。 なお 、 サブカバー 5 に装着される 副制御基板 3 5 と サブカバ一 4 に装着さ れ る 副制御基板 4 9 と では一般に機能が相違する 。
ケ一シ ング本体 2 の左側面部 2 d の内側には 、 副制御
基板 3 5 の下端部に嵌合する係合溝を備えたガイ ド レ ー ル 5 0 と 、 副制御基板 3 5 の上端部および副制御基板 4 9 の下端部に嵌合する係合溝を上下に備えたガィ ド レ 一 ル 5 1 と 、 副制御基板 4 9 の上端部に嵌合する係合溝を 備えたガイ ド レ ール 5 2 が 、 ケーシ ング本体 2 と 一体的 に形成され 、 ケーシ ング本体 2 の前面開 口 部か らガイ ド レ ール 5 0 , 5 1 に沿っ て副制御基板 3 5 を 、 また 、 ガ イ ド レ ール 5 1 , 5 2 に沿っ て副制御基板 4 9 を差し込 め る よ う になっ てレヽ る 。
そ して 、 図 3 に示すよ う に 、 ケーシ ング本体 2 の背面 部 2 c の下部側約 2 ノ 3 を 占め る背面開 口 部には 、 前述 した主制御基板 9 や副制御基板 3 5 , 4 9 の端子を外部 装置 と接続し た り 、 または 、 主制御基板 9 と 副制御基板 3 5 , 4 9 、 も し く は 、 副制御基板 3 5 , 4 9 同志を接 続し た り する 際の配線作業を行 う ため の分線基板 5 3 が 取 り 付け られている 。
分線基板 5 3 には 、 図 3 に示すよ う に 、 副制御基板 3 5 の端子 5 4 ( 図 1 および図 5 c 参照 ) と接続する ため の中間コ ネ ク タ 5 8 、 副制御基板 4 9 の端子 5 6 ( 図 1 参照 ) と接続する ため の 中間コ ネ ク タ 5 9 、 主制御基板 9 の端子 5 5 ( 図 1 参照 ) と接続する ため の中間コ ネ ク タ 6 0 が固設され 、 分線基板 5 3 を取 り 付けたケーシ ン グ本体 2 に 、 副制御基板 3 5 , 4 9 や主制御基板 9 を差 し込むこ と によ り 、 各制御基板側の端子 5 4 , 5 6 , 5 5 が分線基板 5 3 側の中間コ ネ ク タ 5 8 , 5 9 , 6 0 に
自 動的に接続される よ う になっ てい る 。
そ の接続方法は公知であ り 、 一般に 、 各制御基板側の 端子 5 4 , 5 6 , 5 5 は基板上の プ リ ン ト 配線等によ つ て構成され 、 また 、 分線基板 5 3 側の 中間コ ネ ク タ 5 8 5 9 , 6 0 の各端子群は 、 前述し たプ リ ン ト 配線を挟み 込むよ う に略 V字型に形成さ れたプ レ ス加工製の金属端 子列等で構成さ れる 。
なお 、 主制御基板 9 の下端部に設け られたコ ネ ク タ 1 7 , 1 7 は外部接続用であ る 。 また 、 6 1 は 、 ケーシ ン グ本体側面か らア ク セ スでき る試験用 コ ネ ク タ であ る 。
図 1 および図 3 に示すよ う に 、 合成樹脂か ら な る ケー シ ング本体 2 の背面部 2 c の開 口 部には 、 分線基板 5 3 を外周側および裏側か ら支え る ための リ ブ 6 2 が設け ら れ 、 また 、 背面部 2 c の下端部には 、 分線基板 5 3 の下 端部を表側か ら支持する ため の突起 6 4 がケーシ ング本 体 2 と 一体的に設け られてい る 。 分線基板 5 3 をケー シ ング本体 2 の背面部 2 c に取 り 付け る 際には 、 まず 、 分 線基板 5 3 を傾斜させてそ の下端部表側を突起 6 4 の内 側斜面 6 4 a に当てて固定し 、 そのま ま リ ブ 6 2 によ つ て分線基板 5 3 の両側をガイ ドする よ う にし て図 1 にお け る 時計方向に分線基板 5 3 を揺動させ 、 最終的に 、 ケ 一 シ ング本体 2 の背面部 2 c に一体的に形成された係止 具 6 5 , 6 3 のテー ノ 状の突起 6 5 a , 6 3 a によ り 分 線基板 5 3 の端部を表側か ら ロ ッ クする 。
係止具 6 5 , 6 3 の突起 6 5 a , 6 3 a はテーノヽ0状に
形成さ れている の で 、 分線基板 5 3 を揺動させてケーシ ング本体 2 の背面部 2 c に押し付け る だけで 、 分線基板 5 3 の端部 と テーパ面 と の摺接によ る 押圧効果によ り 、 係止具 6 5 , 6 3 を容易に弾性変形させて 、 突起 6 5 a 6 3 a の立上 り を分線基板 5 3 に嵌合させロ ッ クする こ と ができ る 。
また 、 分線基板 5 3 をケ一シ ング本体 2 カゝ ら取 り 外す 際には 、 係止具 6 5 , 6 3 の突起 6 5 a , 6 3 a を弾性 力に杭して指で眺ね上げ 、 突起 6 5 a , 6 3 a と 分線基 板 5 3 の端部 と の係合を解除し 、 分線基板 5 3 を図 1 に おけ る反時計方向に揺動させて 、 そのま ま上方に引 き抜 く だけでよい ( ク イ ッ ク リ リ ー ス機構 ) 。
なお 、 突起 7 8 はケーシ ング本体 2 の背面部 2 c に ス パイ ク 状に植設された位置決め用の突起であ り 、 分線基 板 5 3 側の対応位置に穿設された孔に嵌合し て 、 ケーシ ング本体 1 の背面部 2 c に対し て分線基板 5 3 を正確に 位置決めする 。 下側の突起 7 8 は上側の突起 7 8 よ り も 短 く 形成され 、 装着時に分線基板 5 3 の下端部を突起 6 4 の内側斜面 6 4 a に突入させる 際 、 お よび 、 取 り 外し 時にこれを引 き抜 く 際に 、 干渉が生じ ない よ う に考盧さ れてレ、る 。
フ ァ ンカノ 一 6 の上面部 6 a には 、 図 4 に示すよ う に フ ァ ンモ一タ 2 2 によ っ て外気を取 り 込むための孔 7 1 が多数穿設され 、 また 、 フ ァ ンカバー 6 におけ る背面部 2 c 側端部の両側には 、 該フ ァ ンカバ一 6 をケーシ ング
本体 2 に取 り 付け る ためのダボ 7 2 がー体的に成形さ れ 図 1 および図 3 に示される よ う に 、 ケーシ ング本体 2 の 背面部 2 c に穿設さ れた矩形状の孔 7 3 と係合する よ う になっ ている 。
一方 、 フ ァ ンカ ノく一 6 におけ る メ イ ンカバー 3 側の端 部には 、 該カバー 6 を閉 じ た状態でその先端部がメ イ ン カバ一 3 の上端部表側に僅かに重合する 前垂れ部 7 4 が 一体的に形成さ れ 、 その中央部に図 2 お よび図 4 に示す よ う な切欠 7 5 が形成されてい る 。
フ ァ ンカ ノ 一 6 の上面部 6 a にはテーパ状の突起 7 6 a と 先端押圧部 7 6 b と を備えて U字型に形成された係 止具 7 6 がー体的に形成さ れ 、 図 1 お よび図 4 に示すよ う に 、 先端押圧部 7 6 b の部分が前垂れ部 7 4 の切欠 7 5 か ら僅かに前面側に向けて突出 し ている 。 また 、 係止 具 7 6 の突起 7 6 a は 、 フ ァ ンカバー 6 を閉 じ た状態で ケ一シ ング本体 2 の前面部 2 e の ス リ ッ ト 7 7 と係合し フ ァ ンカバー 6 を固定する 。 なお 、 ケ一シ ング本体 2 の 前面部 2 e は 、 ケーシ ング本体 2 の上面部 2 b か ら 上方 に立ち上がるかたちで 、 も し く は 、 ケーシ ング本体 2 の 左側面部 2 d と 右側面部 2 f と を連絡する かたちで 、 ケ —シング本体 2 の前面開 口 部の上方に左右の帯状に形成 されている 。
フ ァ ンカバー 6 を取 り 付け る 際には 、 まず 、 図 1 に二 点鎖線で示すよ う な状態にフ ァ ンカバ一 6 を傾斜させ 、 フ ァ ン カ ノく一 6 のダボ 7 2 を背面部 2 c の 孔 7 3 に突入
させて 、 そのままフ ァ ンカバー 6 を下方に押し付け る よ う にし て閉 じ る 。
フ ァ ンカバー 6 を閉 じ る 際にフ ァ ンカバー 6 の係止具 7 6 の突起 7 6 a 及び前垂れ部 7 4 がケーシ ング本体 2 の前面部 2 e の上縁に干渉する が 、 こ の部分には丸み付 けが施されている ので 、 突起 7 6 a と ケーシ ング本体 2 の前面部 2 e と の摺接によ る 押圧効果によ っ て係止具 7 6 の側が弾性変形し て こ の干渉を解消する 。 フ ァ ンカバ 一 6 が完全に閉 じ られる と 、 係止具 7 6 が弾性復帰し て 突起 7 6 a がケ一シ ング本体 2 の前面部 2 e の ス リ ッ ト 7 7 に突入し 、 突起 7 6 a の立上 り と ス リ ッ ト 7 7 と の 嵌合によ っ てフ ァ ンカバー 6 が固定さ れる 。
同時に 、 フ ァ ン カ ノく一 6 側の端子ユニ ッ ト 2 4 の先端 が主制御基板 9 におけ る切欠 2 5 の縮径部でガイ ド され なが ら基板 9 の切欠 2 5 内に突入し 、 端子ュニ ッ ト 2 4 の端子 2 4 a と 主制御基板 9 の電源端子 2 3 と が正確に 接合され 、 フ ァ ン カ バ ー 6 側の リ ブ 2 6 の先端突起 2 6 a が主制御基板 9 側の切欠 2 7 に突入し て 、 フ ァ ンカバ 一 6 を閉 じ たままでの主制御基板 9 の引 き抜き を禁止す る 。 また 、 フ ァ ン カ ノ 一 6 を閉 じ る こ と によ っ て 、 フ ァ ン カ ノく一 6 の前垂れ部 7 4 の下端部が メ イ ン カ ノく一 3 の 上端部を外側か ら覆 う かたち と な り 、 前述し た先端突起 2 6 a と 切欠 2 7 と の嵌合 と 共同 し て 、 メ イ ン カ ノく一 3 の取 り 外し 、 要する に 、 主制御基板 9 の引 き抜き を禁止 する 。
また 、 フ ァ ンカバー 6 を取 り 外す際には 、 係止具 7 6 の先端押圧部 7 6 b を正面側か ら押し込むこ と によ っ て 係止具 7 6 を弾性変形させ 、 突起 7 6 a をス ]! ッ ト 7 7 か ら退避させてダボ 7 2 の位置を中心 と し て図 1 の反時 計方向にフ ァ ンカバー 6 を揺動させ 、 そのま ま背面部 2 c の孔 7 3 力 らダボ 7 2 を引 き抜 く よ う にすればょレ、 ( ク イ ッ ク リ リ ー ス機構 ) 。
次に 、 製品出荷時およびメ ン テ ナ ン ス時におけ る 筐体 1 の全体的な組み立てお よび分解方法について説明する まず 、 メ イ ン カ ノく一 3 およびサブカ ノ 一 4 , 5 に主制 御基板 9 お よび副制御基板 4 9 , 3 5 を取 り 付けたも の と 、 フ ァ ン カ ノ 一 6 にフ ァ ンモータ 2 2 お よび端子ュニ ッ ト 2 4 を取 り 付けたも の 、 お よび 、 分線基板 5 3 と 、 ケーシ ング本体 2 を準備し た後 、 筐体 1 の組み立て作業 は 、 基本的に 、 ケーシ ング本体 2 に対する 分線基板 5 3 の取 り 付け 、 メ イ ン カ ノく一 3 お よびサブカ ノ 一 4 , 5 の 取 り 付け 、 フ ァ ン カ ノ 一 6 の取 り 付けの順で行 う こ と に なる 。
無論 、 こ の順序は或る程度は変えても 構わないが 、 フ ア ン カ ノ 一 6 の取 り 付けは 、 必ず 、 メ イ ン カ ノく一 3 ( 主 制御基板 9 ) の取 り 付けを行っ てか ら実施し なければな ら なレヽ 。 フ ァ ン カ ノ 一 6 に固設された端子ユニ ッ ト 2 4 と 主制御基板 9 に固設さ れた電源端子 2 3 と の接合が上 下方向の凹凸嵌合によ っ て達成される構造上 、 フ ァ ン力 ノく ー 6 を取 り 付けた状態でガイ ド レ ール 3 1 , 3 0 に主
制御基板 9 を差し込も う とする と 、 端子ユニ ッ ト 2 4 と 主制御基板 9 と が干渉して損傷を生じ るか ら であ る 。
本実施形態の構成においては 、 ケーシング本体 2 にフ ア ン カ ノく一 6 を取 り 付けた状態ではフ ァ ン カ ノく一 6 側の リ ブ 2 6 の先端突起 2 6 a がガイ ド レ ール 3 0 を貫通し て下方に突出する よ う になっ ている ため 、 ケーシ ング本 体 2 にフ ァ ン カ バ ー 6 を取 り 付けた状態で主制御基板 9 をガイ ド レ ール 3 1 , 3 0 に差し込も う と し ても 、 端子 ュニ ッ ト 2 4 よ り も 手前側に位置する リ ブ 2 6 の先端突 起 2 6 a によ っ て主制御基板 9 の進路が阻まれ 、 主制御 基板 9 をそれ以上挿入する こ と はできず 、 端子ユニ ッ ト 2 4 と 主制御基板 9 と の干渉は未然に防止 される 。
こ の際 、 図 1 におけ る 主制御基板 9 の左上端部が リ ブ 2 6 の先端突起 2 6 a に衝合する が 、 主制御基板 9 の左 上端部には電気部品は何ら配備されていないので 、 主制 御基板 9 側に損傷が生じ る こ と はない 。 また 、 端子ュニ ッ ト 2 4 の側も リ ブ 2 6 の先端突起 2 6 a によ っ て守ら れる ので安全である 。
従っ て 、 フ ァ ンカバー 6 を取 り 付けてか ら 主制御基板 9 を取 り 付け る といっ た誤っ た取 り 付け作業は禁止 さ れ 手作業によ る 筐体組み立て作業を行 う 場合の組み違いの 発生が防止 される 。
また 、 フ ァ ン モータ 2 2 と 主制御基板 9 と を接続する 端子ュニ ッ ト 2 4 と 電源端子 2 3 と は 、 主制御基板 9 を 装着し てか ら フ ァ ンカバ一 6 を閉 じ る だけで簡単に接続
する こ と ができ 、 ケーブル等の這い回し が不要である た め 、 組み立てを 自 動化して行 う よ う な場合にも ケーブル の千渉等によ る組み立て不良が発生する こ と がない 。
既に述べた通 り 、 メ イ ン カ ノく一 3 お よびサブカ ノく一 4 5 に対する 主制御基板 9 お よび副制御基板 4 9 , 3 5 の 取 り 付け作業は 、 各々 の ス テ ー 7 , 8 や 3 6 , 3 7 に各 基板 9 , 4 9 , 3 5 を押し込むだけで簡単に行 う こ と が でき 、 また 、 主制御基板 9 および副制御基板 4 9 , 3 5 と ケーシ ング本体 2 に装着された分線基板 5 3 と の電気 的な接続作業も 、 ケーシ ング本体 2 に各基板 9 , 4 9 , 3 5 を差し込むだけで簡単に行 う こ と ができ る 。 しかも 簡単な押し込み作業によ っ て各カバー 3 , 4 , 5 , 6 の 係止具 2 0 , 4 7 , 7 6 がケーシ ング本体 2 と嵌合し て 各カバーを 自 動的に固定する ので 、 効率の良い組み立て 作業を行 う こ と ができ 、 組み立ての全工程を機械によ つ て 自 動化する こ と も 可能であ る 。
一方 、 筐体 1 の分解作業は 、 基本的に 、 ケーシ ング本 体 2 力 ら の フ ァ ン カ ノ 一 6 の取 り 外し 、 サブカ ノ 一 4 , 5 の取 り 外し 、 メ イ ンカバー 3 の取 り 外し 、 分線基板 5 3 の取 り 外しの順で行 う こ と にな る 。
無論 、 こ の順序は或る程度は変えても 構わないが 、 メ イ ン カ バ ー 3 ( 主制御基板 9 ) の取 り 外し は 、 必ず 、 フ ア ンカバ一 6 の取 り 外し を行っ てカゝ ら 実施し なければな ら なレ、 。 組み立ての場合 と 同様 、 フ ァ ンカバー 6 に固設 された端子ュ - ッ ト 2 4 やメ イ ン カ ノ 一 9 に固設さ れた
電源端子 2 3 に損傷を生じ るか らである 。
本実施形態の構成においては 、 組み立てが完了 し てフ ア ンカバー 6 を閉 じ た状態で 、 フ ァ ンカバー 6 側の リ ブ 2 6 の先端突起 2 6 a が主制御基板 9 の切欠 2 7 に突入 して主制御基板 9 を ロ ッ ク し 、 同時に 、 フ ァ ンカバー 6 の前垂れ部 7 4 が メ イ ンカバー 3 の上端部の手前に重合 して メ イ ンカ ノく一 3 の取 り 外し を禁止し てい る ので 、 筐 体 1 を分解する 際には 、 必ず 、 フ ァ ンカバー 6 を外して か ら でない と 主制御基板 9 を取 り 外せない よ う になっ て お り 、 端子ユニ ッ ト 2 4 や電源端子 2 3 の損傷が未然に 防止 される 。
また 、 フ ァ ン カ ノく一 6 、 メ イ ン カ ノ 一 3 、 サブカ ノ 一 4 , 5 、 分線基板 5 3 はク イ ッ ク リ リ ー ス機構を備えた 係止具 7 6 , 2 0 , 4 7 , 6 3 , 6 5 を操作し て引 き抜 く だけで簡単に取 り 外すこ と ができ る ので 、 メ ンテナ ン ス時の分解作業を極めて短時間で行 う こ と ができ る 。
本発明の筐体構造は 、 フ ァ ンカバー側に取 り 付けた冷 却フ ァ ン の端子 と メ イ ンカバー の制御基板に設けた電源 端子 と を直に接続し て冷却フ ァ ンを駆動する よ う に して いる ので 、 冷却フ ァ ン と制御基板側の電源端子 と を接続 する ケーブルが不要 と な り 、 ケーブルの這い回し を考慮 する 必要も な く な る の で 、 フ ァ ンカバー の取 り 付け取 り 外しの作業が容易 と なる 。 また 、 ケーブルが干渉し た り 絡んだ り し て組み立て不良が生じ る こ と も な く なる の で 機械を利用 し た 自 動組み立て作業も 容易に達成する こ と
ができ る 。
また 、 フ ァ ンカバー と メ イ ンカバーの制御基板 と の間 やフ ァ ン カ ノ 一 と メ イ ン カ バー と の間に 、 フ ァ ン カ ノく一 が外された と き にだけ メ イ ンカバーや制御基板の脱着を 許容する ロ ッ ク機構を設け る よ う にし てレヽる ので 、 フ ァ ンカバーを装着し たま まの制御基板の抜き差し と いっ た 作業 ミ ス がな く な り 、 冷却フ ァ ン の端子や電源端子に損 傷が生じ る こ と を未然に防止する こ と ができ る 。
しかも 、 ケーシ ング本体に対する各制御基板の取 り 付 けはガイ ド レ ールを利用 し た簡単な差し込み構造によ つ て実現されてお り 、 制御基板を立設し た各種カバーも ク イ ツ ク リ リ ー ス機構を有する係止具によ つ てケーシ ング 本体に簡単に着脱する こ と ができ る ので 、 メ ン テナ ン ス 時におけ る 分解組み立て作業を素早 く 簡単に行 う こ と が でき 、 組み立ての全工程に渡っ て組み立て作業を 自動化 する こ と も 可能である 。