WO1998026120A1

WO1998026120A1 - Controleur des mouvements des composants tricotant d'un metier chaine, et procede correspondant

Info

Publication number: WO1998026120A1
Application number: PCT/JP1997/004589
Authority: WO
Inventors: Kotaro Ono; Yoshinori Otobe
Original assignee: Nippon Mayer Co., Ltd.
Priority date: 1996-12-12
Filing date: 1997-12-12
Publication date: 1998-06-18
Also published as: DE19781593T1; DE19781593B4; JPH10168719A

Description

明細書経編機における編成要素の運動制御装置とその制御方法

〔技術分野〕

本発明は、経編機における編成要素の運動制御装置とその制御方法に関し、ニードル、ガイド等の編成要素の運動変位を含む編成条件の変更を、編機の停止中あるいは編成時のいずれの時点においても電子制御可能としたものである。

〔背景技術〕

従来、経編機、特にラッシル機では、編成要素として、ガイドニ一ドル（以後ガイドと略す）、ニッティングニードル（以後二一ドルと略す）、ステッチコ一厶、トリックプレートを備えたものが一般的であり、ガイドより二一ドルへ導糸された編糸が編地として編成され、ステッチコームの編成補助作用により形成された編地がトリツクプレ一ト上より円滑に巻取られる。

編成要素の構造については、例えばレースラッシヱル機においては、編糸のうち、地組織の形成を受け持つ地糸は地葳と呼ばれるガイドバーに分担され、柄組織の形成を受け持つ柄糸は柄箴と呼ばれるガイドバーに分担されて、各々ガイドニ一ドルに通糸されるようになっている。

ガイドバ一は、一般的に二一ドルの昇降運動に同期してドラム等の柄駆動機構より与えられるシヨギング動作により、オーバ一ラッピング（編目形成運動）とアンダーラッピング（挿入運動）を行うが、これらのラッピング運動に加えて、ニードル列に対し直角方向にいわゆるスイング（揺動運動）がなされて、各ガイドバ—に取付けられたガイドが二一ドル列間を通過することによって、編糸に正確な二— ドル位置への導糸作用が与えられる。このスイングについては、ガイドに代ってニードルが相対的に昇降運動とともに行うか、あるいはガイドとニードルが共に対向的にスィングする場合もある。

いずれにしても、これらニードルやガイド、ステッチコーム等の変位は、主軸に設けたカムより中間伝達手段を介して各ニードルバー、ガイドバ一保持部材、ステッチコ—ムバ—等に伝えられる。各編成要素の駆動変位は锬の枚数やオーバーラップの必要箴数等により定められた編成曲線に基づいてガイドバーのスィング幅、ニードルバーの昇降ストローク量等として決定される。

この結果、地箴により導糸される地糸は、定められた枚数のみがニードルに対してオーバ一ラップによる巻き付けが可能となり、編目（ループ）を形成できるが、他の地箴による地糸は編目形成できず、単なる挿入作用のみ可能となる。

一方、柄箴により導糸される柄糸については、二一ドルの降下に伴ってァングーラップを行う際、編機の後方側に位置する柄箴は二一ドルの上昇後にガイドが二一ドル間を通過するまでの時間が大変短くなつている。このため編機後方に配される柄箴については十分なアンダーラッビングの夕ィミングがとれないので、自ずとアンダーラップ量が柄箴の配列位置によつて制限を受けることになる。

上記のような従来の経編機にあっては、当初に設定されたタイミングについての変更は、主軸上の駆動カムを変換したり、二一ドル、ガイド等の揺動装置や揺動量を、駆動部分と編成要素の間に設けられた中間連結手段のレバ一アームの連結位置を変更することにより行っていたが、この交換や調整の作業にはかなりの時間を要するとともに、調整についてもある程度の経験を必要としていた。

そこで本出願人は、先に特開平 2— 2 1 0 0 4 7号公報で開示される経編機を提案している。この内容は、二— ドル、ガイド等の各編成要素を支承する支承手段の支承軸を駆動軸とし、この駆動軸をサーボモータにより直接駆動可能に設け、別途設けた駆動主軸よりの同期信号に基づく制御信号をコン卜ローラよりサ―ボモータに送り、各編成要素の個別同期回転を行うようにしたものである。

しかしながら、上記経編機においては、各編成要素が支承軸を支点としたアーム等で支承されており、支承軸をサーボモータの駆動軸として構成しているので、駆動のために大容量のモータが必要となり、機械的動作の応答性に劣るとともに、連結部でのギア等によるバックラッシュの発生により運動変位の精度において信頼性がなかった。

本発明は、上記不都合を解消し、編成条件の変更を編機の停止中あるいは編成時のいずれの時点においても電子制御可能にするとともに、運動制御動作も円滑に実施し得る経編機における編成要素の各運動制御装置とその制御方法を提供せんとするものである。

[発明の開示]

第 1の発明は、支承手段により支承されてなる編成要素に、編成運動に必要な変位を付与するための変位付与手段より変位が付与されるように構成してなる経編機において、変位付与手段を駆動軸を介さずに支承手段に連結するとともに、該変位付与手段を電子制御可能とし、該変位付与手段への電子制御部よりの信号に基づいて、通常の変位付与とともに編成条件を変更可能としたことを特徴とする編成要素の運動制御装置である。この運動制御装置によれば、編成要素と変位付与手段との間に駆動軸がなく、編成要素を含む被駆動部分の質量を減少でき、変位が付与される部分への負荷を減少できる。その結果、機械動作の応答性を改善でき、以て回転数の上昇につながる。また、変位付与手段の容量を小さくできるので、編成要素を分割して個別に運動させることも可能となり、むろん停止時又は運転中において、編成条件を予め設定しておくことで自在に編成条件の変更が行える。

前記の変位付与手段としては、サーボモータ、リニアモータ、圧電素子のうちの少なくとも 1つを採用し、変位、時間、速度等を変更可能にする構成とするのが好適である。

請求項 3の発明は、前記の運動制御装置において、変位付与手段に対して、同期信号発生器からの信号又は電子制御部内で生成される同期信号に基づいて生起される所望の編成曲線に見合う変位信号を送信し、複数の異なる編成要素が同期して編成駆動されるようにした制御方法を特徴とする。これにより、各編成要素が自由にタイミングを変更可能となり、かつ種々の地組織の変更への対応や、柄表現の多様化を容易に図れる編組織を提供できる。

第 2の発明の編成要素の運動制御装置は、支承手段により支承されてなる編成要素に、編成運動に必要な変位を付与するための変位付与手段より変位が付与されるように構成してなる経編機において、変位付与手段と支承手段の間に少なくとも 1つの電子制御可能な編成条件変更手段を介在させ、電子制御部よりの信号に基づいて編成条件を変更可能にしたことを特徴とする。

この発明よれば、停止時はもちろん運転中においても、編成要素の運動タイミングを変えるとともに、変位幅、変位位置など予め入力した編成条件に基づいて自動的に、あるいは必要なデータを電子制御部に入力することで手動によつて容易に編成条件を変更することができ、 1台の経編機において種々の編成に即応した編成曲線がリアルタイムで各編成要素に与えられる。

前記編成条件変更手段としても、変位、時間、速度等を変更可能に制御し得るサ一ボモータ、リニアモ一夕、圧電素子のうちの少なくとも 1つを採用するのが好適である。

[図面の簡単な説明]

図 1は、第 1発明の経編機における編成要素の運動制御装置の一実施例を一部切欠いて示す側面図。

図 2は、図 1の実施例において編成要素のうちの落下板の駆動部分を示す側面図。

図 3は、図 1の実施例において編成要素のうちの二一ドルの駆動部分を一部切欠いて示す正面図。

図 4は、図 1の実施例において編成要素のうちのステッチコ一ムの駆動部分を一部切欠いて示す正面図。

図 5は、図 1の実施例において編成要素のうちの卜ングの駆動部分を-一部切欠いて示す正面図。

図 6は、図 5の A— A線の断面図。

図 7は、本発明の編成要素の運動制御装置の制御方法の一例を示す制御プロック図。

図 8 Aは、 2種の編機のニードルの編成タイミングを示す曲線図。

図 8 Bは、 2種の編機のトングの編成タイミングを示す曲線図。

図 8 Cは、 2種の編機のトリックプレー卜の編成タイミングを示す曲線図。

図 8 Dは、 2種の編機のガイドバーの編成タイミングを示す曲線図。図 9は、第 2の発明の経編機における編成要素の運動制御装置のうちトリツクプレ— トを含む編成部の一実施例を一部切欠いて示す側面図。

図 1 0は、同上のガイドハンガ—部分の一実施例を示す側面図。

図 1 1は、変位付与手段による編成曲線と編成条件変更手段により変位を補正した編成曲線を示す曲線図。

図 1 2は、図 9の編成部の別実施例の運動制御装置を示す側面図。

[発明を実施するための最良の形態] 第 1の発明の実施例について図面に基づき説明する。

図 1は本発明の編成要素の運動制御装置の一実施例を適用してなる経編機について、一部を断面にて示している。図において、 1は編成要素の一つであるガイド 1 aを保持するガイドブロック、 2は編機幅方向に延びるガイドバー、 3は支承手段としてのガイドハンガ一である。ガイドブロック 1が螺子等で取着されてなるガイドバー 2は、本実施例の場合は 6列分が該ガイドハンガー 3に取付けられている。

ガイドハンガー 3は、ノヽンガ一上下用のハンガー駆動軸 4に、すなわちスライドメタル 5に上下に摺動可能に嵌挿されてなるハンガー駆動軸 4の一方端に螺着されて固定されている。前記ハンガ—駆動軸 4の他方端は力ップリング 6を介して変位付与手段としてのリニアモ一夕 7の出力軸 7 a に連結されている。 7 bはアブソリュートェンコ一ダである。

さらに前記スライドメタル 5と一体に設けられた略横倒 U字状の断面を有する支承部材 5 aの一部には、第 2のハンガー駆動軸 1 0の一方端が螺着固定されている。前記ハンガー駆動軸 1 0は、略伏倒 F字伏の断面を有する支承部材 9 a と一体に設けられたスライドメタル 9に前後方向に摺動可能に嵌挿されて支持されており、支承部材 9 aは編機の左右側部の機枠 (図示せず）に架設されているトラバース 8に螺着固定されている。前記ハンガー駆動軸 1 0の他方端は、カップリング 1 1を介して支承部材 9 aの一部に取着してなる変位付与手段としてのリニアモータ 1 2の出力軸 1 2 aに連結されている。

1 3は落下板であり、図 2にその部分の正面図を示している。

落下板ホルダ— 1 4に落下板 1 3が取着され、前記落下板ホルダー 1 4 はスライドメタル 1 5に摺動可能に嵌挿されたスライド軸 1 6に取着されている。 1 7は変位付与手段としてのリニアモータである。このリニアモ一夕 1 7は前記ガイドハンガー 3に螺着固定されるとともに、落下板ホルダ一 1 4に連結されたスライド蚰 1 6と出力軸 1 7 aが力ップリング 1 8 により連結されている。 1 9はアブソリユートエンコーダである。

2 0はニードル 2 0 aを保持するニードルプロックであり、図 3にその部分の正面図を示す。

二一ドルブロック 2 0は、二一ドルバ一 2 1に編幅の長さにほぼ対応した本数分が整列して取着されている。 2 2はトリックプレートホルダ一であり、トリックプレ一ト 2 3を上端部に保持するとともに、下端部には変位付与手段としてのリニアモータ 2 4を取設している。このリニアモータ 2 4の出力軸であるスプライン袖 2 4 aは、支承手段としての二一ドルバ - 2 1を上端に保持するスライド軸 2 5とカップリング 2 6を介して連結されている。またスライド軸 2 5はトリックプレー卜ホルダ一 2 2の一部に設けた摺動部 2 2 aに摺動可能に嵌挿されている。

前記のリニアモータ 2 4は、電磁コィル 2 7 a、ムーバー 2 7 b、ステ —夕 2 7 c、ボ一ルスプライン 2 8 a , 2 8 bより構成されるもので、スプライン軸 2 4 aの下端部においてアブソリュートエンコーダ 2 9が該リニァモータ 2 4に付設されている。

3 ◦はステッチコ一ム 3 0 aを保持するステッチコームブロックであり、図 4にその部分の正面図を示す。

ステッチコ一ムブロック 3 0は、支承手段としてのステッチコ一ムバ一 3 1に編幅の長さに対応した本数分が整列して取着されている。 3 2は支承メタルであり、下端部においてマンンベース 3 3に螺着固定されている。この支承メタル 3 2 は上部で二叉に分岐されており、一方部分にはステツチコー厶 3 0 aとトリックプレート 2 3への変位付与手段としてのリニアモータ 3 4 , 3 5が取着され、他方部分に一体に設けられたスライドメ夕ル 3 6， 3 7にはそれぞれステッチコ一ム駆動軸 3 8とトリックプレー卜駆動軸 3 9が摺動可能に嵌挿されている。

前記ステツチコ一ム駆動軸 3 8の一端にはステツチコ一ムバ一 3 1が螺着固定されるとともに、他端側においてリニアモータ 3 4の出力軸 3 4 a とカツプリング 4 0を介して連結されている。

前記トリックプレート駆動軸 3 9の一端にはトリックプレートホルダー 2 2の摺動部 2 2 aが固定されており、他端側においてリニアモータ 3 5 の出力軸 3 5 aとカップリング 4 1を介して連結されている。 5 0は生地巻取り用の巻取りロール群である。

図 5、図 6は、ニードル 2 0 aに対し近接して配されてコンパゥンドニ ― ドル（複合針）を構成するトング 5 1 aの駆動部分を示す。

トング 5 1 aは数本毎にまとめてトングリード 5 1 として形成されており、二一ドルブロック 2 0に並列して設けられている。トングリード 5 1 は支承手段としての卜ングバ一 5 2に螺着固定され、さらにトングバ一 5 2がスライド軸 5 3の一端部（上端部）に取着されている。スライド軸 5 3はトリックプレートホルダー 2 2に一体に設けられている摺動部 2 2 b に上下方向に摺動可能に嵌挿されるとともに、他端部において変位付与手段としてのモ一夕 5 5の出力軸であるボールスクリュー 5 6にカップリング 5 4を介して連結されている。

前記モータ 5 5は、中空軸サ一ボモ一夕であり、内輪側のロータ 5 7と外輪側のステ一夕 5 8より構成されて、ロータ 5 7の回転によりボールスクリュー 5 6が上下に変位するようになっている。 5 9はアブソリュートエンコーダである。

上記実施例においては変位付与手段におけるモータとしてリニアモ一夕あるいは中空軸サ―ボモータを使用したが、回転駆動力が直線変位に変換されるモ一タカ、、あるいは間接的に直線変位に変換される他のモータでもよく、更に油圧、エアーその他電子制御可能な如何なるものを使用しても可能であるが、特に上記のリ二ァモ一タゃサ一ボモ一夕を使うことが電子制御上有利である。

以上が本発明の各編成要素の運動制御装置における編成部分の構成であるが、次にその制御方法について、図 7に示す制御部分の構成を含む制御ブロック図を用いて装置の作用とともに説明する。

図 7において、 6 1は電子制御部であって C P Uボードを内蔵している電子制御ュニットを構成している。 6 2は基準パルス発生用のモータであり、これが全ての編成要素の同期運動の基準となる。 6 3は基準パルス発生のためのアブソリユートエンコーダであり、カツプリング 6 2 aを介してモータ 6 2に連結され、電子制御部 6 1 と結線されている。 6 4は速度設定ユニット、 6 5は機械運転コントロールユニット、 6 6はタイミングデ一夕入力ュニットであって、各々別々に電子制御部 6 1と結線されている 6 7はニードル用のパルス発生用ュニッ卜、 6 8はステッチコ一ム用、 6 9はトング用、 7 0は落下板用、 7 1はトリックプレート用、 7 2はガィドハンガーの上下駆動用、 7 3はガイドハンガーの前後駆動用の各パルス発生用ユニットである。 N— 1〜N— n、 S — l〜S— n、 T一 1〜T — η、 F— 1〜F - η、 F R— l〜F R— n、 G U— 1〜G U - n、 G S 一 1〜G S— nはニードル、ステッチコ一ム、トング、落下板、トリックプレート、ガイドハンガー上下用、ガイドハンガ—前後用の各パルス変換ュニッ卜であり、各編成要素に見合うパルス数を決定する。前記ュニットは各編成要素に配設されるモータの数だけ必要であり、編成要素の支持バ一の数が一つの場合は 2〜 3個が少なくとも必要である。支持バーを分割構成する場合、分割数に合わせて数量が増えるが、各編成要素の質量の関係上、個別のモータについては容量の小さいもので十分である。前記各パルス変換ュニッ卜は、前記各パルス発生ュニッ卜に個別に結線され、編成タイミングに見合うパルスをサーボドライバ一ュニット 8 0〜8 6に送る。サ一ボドライバーュニット 8 0〜8 6は、各編成要素に設けられた個別の駆動用のモータに駆動制御信号を送る。

次に具体的な編成についての制御方法を説明する。先ずタイミングデ一タ入力ュニット 6 6の中に、編組織、柄組織に基づいたニードル、トングのストローク運動、ガイドハンガーのスイング運動など、ステッチコ一ムの前後運動、落下板の昇降運動について予め決められた編成曲線に基づくデータを入力しておくか、外部記憶媒体より入力可能としておく。電子制御部 6 1では、二一ドルバー 2 1の 1ストロークを 1回転として設定しておき、ステッチコ一ムバー 3 1の 1ストローク、トングバー 5 2の 1ストローク、落下板 1 3の 1ストローク、トリックプレート 2 3の 1ストローク、ガイドハンガ一 3の 1ストロークについて、ァブソリュ一トェンコ一ダ 6 3より発生させた基準位置信号 SI を受けて、各パルス発生用ュニット 6 7〜 7 3のパルス発生タイミングを同期させ、所望の編成タイミングを設定することができる。速度設定ュニット 6 4は、編機の編成スピ一ドを設定する機能をもち、機械運転コントロールュニット 6 5は、機械の運転停止を含む外部からの信号の入力を行う機能をもつ。

以上の諸条件の入力された各ュニッ卜より必要データが電子制御部 6 1 のメモリーにストアされ、運転コントロ一ルュ二ット 6 5に入るスタ一ト信号 S 2 が電子制御部 6 1に入ると、パルス発生モータ 6 2が起動しアブソリュートェンコ—ダが回転して角度信号が電子制御部 6 1に送られ、制御信号が各パルス発生ュニット 6 7〜7 3に送信され、パルス変換ュニット N, S , T, F, F R, G U, G Sよりサーボドライバ一ユニット 8 0 〜 8 6を経て駆動信号が各サ―ボモータ（リニアモータを含む） 2 4， 3 4， 5 5, 1 7， 3 5, 7， 1 2に送信され同期運転を行う。

前記各サ一ボモータ 2 4， 3 4, 5 5， 1 7, 3 5, 7, 1 2からは、各々の出力蚰に備えられたアブソリュートエンコーダ 29, 34 b, 59, 1 9, 3 5 b, 7 b, 1 2 bよりフィードバック信号 Sf がパルス変換ュニットに送られ、クローズドループ制御により正しい同期運転が継続される。停止信号 S3 が電子制御部 6 1に送信されると、まず基準パルス発生用モータ 6 2が停止信号により停止しアブソリュートエンコーダ 6 3が停止するので、各サ一ボモ一タ 2 4， 3 4, 5 5， 1 7， 3 5, 7, 1 2が停止する。

したがって、各編成要素の運動タイミング、変位幅、変位位置などの予め入力した編成条件に基づいて自動的に、あるいは必要なデータを電子制御部に入力することにより、停止時または運転中のいずれの時点においても、編成条件を容易に変更することができる。以上のように、本発明の制御装置については、自在に編成要素の変位量ゃラッビングタイミングを変更可能であるが、具体的に 2つの異なる編機種の編成曲線図について説明する。

図 8 A、図 8 B、図 8 C、図 8 Dの各図は、落下板付浮柄用ジャカードレースラッシヱル機と、落下板のない浮柄用通常レースラッシヱル機それぞれの二一ドル、トング、トリックプレート、ガイドハンガーの各編成夕イミングを示している。各図の N E— a、 T O— a、 F R— a、 G H - a はそれぞれ前者の各タイミング曲線を、 N E— b、 T O— b、 F R— b、 G H— bはそれぞれ後者の各タイミング曲線を表わしている。

これらの図からも明らかなように、その製品に適合した機種によつて異なり、一方から他方へのタイミングの変更は、それぞれの編成要素に連結した変位付与手段を電子制御する電子制御部 6 1に、タイミングデータ入カュニット 6 6からの変更された情報を与えることで瞬時に実施することができる。編成曲線は、通常ガングと呼ばれるが、この番号を入力することで変更される。

また運転中においても、例えばガイドバーのジョギングが大きいコースの編成時は、その編成コースのみ編成タイミングを変更することも、タイミングデータ入力ュニット 6 6に情報を与えるか、またはプログラムすることで容易に可能である。

なお、上記の編成要素については、経編機の機械幅に見合った一列のものに限らず、複数に分割構成することで複数の編幅に対応する各編成要素毎に別々に編組織、柄構成を持つ経編地の編成が可能となる。

次に第 2の発明の実施例について図面に基づいて説明する。

図 9は編成要素の運動制御装置の一実施例であって、経編機、特にラッシヱル機の編成要素の一つを構成するトリックプレートについて、一部を 589 断面にて示す側面図である。

図 9において、 1 0 1はトリックプレート 1 0 2を螺着固定してなる保持バ一である。 1 0 3はトリックプレート保持メタルであり、機枠 1 0 4 に固定してなる支承メタル 1 0 5の支点軸 1 0 6に嵌着してなり、支点軸 1 0 6にはトリックプレー卜の駆動レバー 1 0 7の一端が嵌着され、他端部には電子制御可能なリニアモータの固定子 1 0 8がー体的に取付けられ、該固定子 1 0 8に対しリニアモータの移動子 1 0 9が矢印方向（図 9の左右方向）に変位可能に装着されている。

1 1 0は両端を軸受により回転可能に支承されてなる原動軸であり、別途設けてなる駆動源としての原動モータ（図示せず）により回転される。 1 1 1 はェキセンカムであり、原動軸 1 1 0に嵌合しており、ヱキセン力ム 1 1 1に一体に設けてなる円筒腕 1 1 2の一端には中空軸サ一ボモータ 1 1 3が内嵌されている。

中空軸サ一ボモータ 1 1 3は、内輪側の口一夕 1 1 4と外輪側のステ一夕 1 1 5より構成される。 1 1 6はボールスクリユーであり、ロータ 1 1 4の回転により直線往復運動が生起される。ボ一ルスクリュー 1 1 6の一端は、移動子 1 0 9の一部に支軸 1 1 7を介し取着してなる口ッドエンド 1 1 8と連結部材 1 1 9を介し連結されている。

1 2 0はニードル 1 2 0 aを保持する二一ドルプロック、 1 2 1はニードルバーであり、前記保持メタル 1 0 3の一部 1 0 3 aに嵌挿されている支持杆 1 2 2により上下に変位可能に支持されて、別に設けられるモータ (図示せず）により二一ドルの上下運動が与えられるようになつている。前記支持杆 1 2 2は、その一部に蚰着された連結ロッド 1 2 3を介して前記駆動レバ一 1 0 7と連結されており、トリックプレート 1 0 2に対応した運動と昇降運動が与えられる。また前記連結口ッド 1 2 3は長さ方向の中央部で分割され、その上下部分が継接部材 1 2 4に螺合されることにより長さ調整可能に構成ざれており、この長さ調整によりニードルの変位高さを調整できる。

図 1 0は、編成要素のうちのガイドハンガ一部分を示す側面図である。 1 3 0はガイドハンガーであって、ガイドニ— ドル 1 3 1を擁する複数列のガイドバ一 1 3 2と落下板 1 3 3を擁するスライドメタル 1 3 4を取着している。ガイドハンガ— 1 3 0は、支承軸 1 3 7に他端が軸支されたァ —ム 1 3 8の一端に貫通してなる支蚰 1 3 9に嵌着されるとともに、支承軸 1 3 7が編機の上部で横方向に架設してなるトラバース 1 3 5に取設されている保持メタル 1 3 6に嵌挿されることによって支持されている。一方、支承軸 1 3 7と支蚰 1 3 9の中間のアーム 1 3 8に、一方端が支軸 1 4 0に嵌挿され、他端がトラバース 1 3 5に固着されたブラケット 1 4 1 の他端において支軸 1 4 2に嵌挿されるェキセンレバ— 1 4 3が装着されている。更に支軸 1 3 9にはアーム 1 4 4が嵌合され、アーム 1 4 4は口ッド 1 4 5 と支軸 1 4 6に連結されている。ロッド 1 4 5には、図示はしないが、図 9に示す駆動軸 1 1 0のェキセンカム 1 1 1より生起される変位が矢印方向に付与される構成となっている。また、支軸 1 4 2には電子制御可能なサーボモータ（図示せず）より矢印の方向の回動変位が付与可能に構成されている。

以上が第 2の発明の運動制御装置の一実施例の構成であるが、次にその作用を説明する。

トリックプレート 1 0 2には当初矢印方向の基準変位 T sが与えられているが、これは基準回転される原動軸 1 1 0よりの変位、すなわち図 1 1 の基本運動の曲線 C 1 のように与えられる。これに対し中空軸サーボモ一夕 1 1 3に対する電子制御部よりの補正信号に基づいてボ—ルスクリュ一 1 1 6の変位量を増減し、さらにリニアモータの移動子 1 0 9の駆動レバ - 1 0 7に対する位置を調節することで、必要な編成曲線 C 2 が生成される。したがって上記した駆動レバ一 1 0 7 とこれに設けられたリニァモー夕（固定子 1 0 8、移動子 1 0 9 ) および中空軸サ―ボモータ 1 1 3およびこれらの連結構成が編成条件変更手段となる。

ガイドハンガー 1 3 0についても、当初矢印方向に基準変位 G sが与えられているが、これは前述同様に原動軸 1 1 0に嵌合してなるェキセン力ム 1 1 1より生起される変位によるものである。通常時は、アーム 1 3 8 は固定化されており、ガイドハンガ一 1 3 0は支軸 1 3 9を中心に回動される。

そして、電子制御部より補正信号を支軸 1 4 2を制御するサ一ボモ一夕に送信することにより、アーム 1 3 8が支承軸 1 3 7を中心に回動することで基準変位 G s の変位が増減され、必要な変位量が補正される。

したがって、この実施例の運動制御装置においても、各編成要素の支承手段と変位付与手段の間に設けた編成条件変更手段を電子制御からの信号により制御することにより、停止時または運転中のいずれの時点においても、運動タイミング、変位幅、変位位置などの編成条件を変更することができる。

図 1 2に第 2の発明の別の実施例を示す。本実施例については、図 9の実施例と共通する部品については同一符号を付している。

原動軸 1 1 0にはェキセンカム 1 1 1が嵌揷され、そのアーム部 1 5 0 の端部には連結アーム 1 5 1力支点軸 1 0 6に一端が嵌着されてなる駆動レバ一 1 5 2の他端に、ェキセン軸 1 5 3、支点軸 1 5 4を介して連結されてなる。そしてェキセン軸 1 5 3にはェキセン駆動用のプ一リ一 1 5 5が嵌着され、軸受メタル 1 5 6の駆動軸 1 5 7に嵌合してなるタイミングプ一リ一 1 5 8との間がタィミングベルト 1 5 9により連結されている。 1 6 0はサ一ボモ一夕であり、その出力軸 1 6 1に設けられてなるプーリ — 1 6 2と、駆動軸 1 5 7に嵌揷されてなるプーリ一 1 6 3がタイミングベルト 1 6 4とによって連結されている。

そして、ェキセンカム 1 1 1より生起される変位 F sに対し所望の変位の増減が必要なときには、電子制御部よりの補正信号に基づいてサ一ボモ一夕 1 6 0の出力軸 1 6 1を回動させ、これをタイミングベル卜 1 6 4、 1 5 9を介しェキセン駆動用のプ一リー 1 5 5を回動することで原動軸 1 1 0と支点軸 1 5 4の軸心距離が変更され、これにより一時的に変位の一部が増減されることでガイドバーのラッビングタイミングの変更を可能とすることができる。

[産業上の利用可能性]

上記したように本発明によれば、変位付与手段の出力を低容量化できることにより、各種編成要素の運動の応答性が向上し、この種の経編機の回転数の上昇、効率化に寄与できるとともに、編成要素を含む支承手段を編幅方向で分割しての複列編成も可能となる。

また、編成時あるいは編機の停止中のいずれにおいても、編成要素の運動夕イミングを変え得るとともに、変位幅、変位位置などを予め入力した編成条件に基づいて自動的にあるいは必要なデータを電子制御部に入力することによつて手動で容易に編成条件を変更することができるため、種々の地組織の変更への対応や、柄表現の多様化を容易に図ることができる。

Claims

請求の範囲 . 支承手段により支承されてなる編成要素に、編成運動に必要な変位を付与するための変位付与手段より変位が付与されるように構成してなる経編機において、

変位付与手段を駆動軸を介さずに支承手段に連結するとともに、該変位付与手段を電子制御可能とし、該変位付与手段への電子制御部よりの信号に基づいて、通常の変位の付与とともに編成条件を変更可能としたことを特徴とする経編機における編成要素の運動制御装置。

. 変位付与手段がサ―ボモータ、リニアモータ、圧電素子のうちの少なくとも 1つであって、変位、時間、速度等を変更可能に構成したことを特徴とする請求項 1に記載の制御装置。

. 請求項 2に記載の運動制御装置において、同期信号発生器からの信号又は電子制御部内で生成される同期信号に基づいて生起される所望の編成曲線に見合う変位信号が前記変位付与手段に送信され、複数の異なる編成要素が同期して編成駆動されるようにする経編機における編成要素の運動制御装置の制御方法。

. 支承手段により支承されてなる編成要素に、編成運動に必要な変位を付与するための変位付与手段より変位が付与されるように構成してなる経編機において、

変位付与手段と支承手段との間に少なくとも 1つの電子制御可能な編成条件変更手段を介在させ、電子制御部よりの信号に基づいて編成条件を変更可能としたことを特徴とする経編機における編成要素の運動制御 . 編成条件変更手段が変位、時間、速度等を変更可能に制御するサーボモータ、リニアモ一夕、圧電素子のうちの少なくとも 1つである請求項 4に記載の運動制御装置。