WO1998005865A1

WO1998005865A1 - Procede et dispositif de fabrication d'un ensemble piston

Info

Publication number: WO1998005865A1
Application number: PCT/JP1996/002243
Authority: WO
Inventors: Shinichi Ito
Original assignee: Sanyo Machine Works, Ltd.
Priority date: 1995-02-09
Filing date: 1996-08-07
Publication date: 1998-02-12
Also published as: JPH08219012A; JP3579481B2

Description

明細書

ビストン組立体の組立方法及び組立装置

発明の背景本発明は、例えば自動車のヱアコンディショナ等に用いられる斜板式コンプレッサのビストン組立体、さらにはサブアセンブリを組み立てるための装置に関する ₀

斜板式エアコンプレッサにおいては、 —般に、図 19に示すように、軸芯に対して所定角度だけ傾けた斜板（ 3 ) を有する斜板付き回軸 ( 2 ) が使用される。回転軸（ 2 ) の斜板周縁部（ 3a) で且つ円周等配位置の複数箇所、例えば 5 箇所には、相互に平行に配置したピストン（ ⁴ ) が組み付けれており、これら回転軸

( 2 ) 、斜板（ 3 〉及びビストン（ 4 ) からなる組立体は、一般にピストン組立体（ P ) と称される。ビストン組立体（ P ) の回 1£軸 ( 2 ) は、両端にシャフトブッシンク' （ S ) 、レース（ R ) 、ベアリンク■' ( 13 ) 及びスラストレース（ S ' ) を挿入した上で、図 20に示す略円筒状のシリンダ（ 5 〉（ 6 ) の蚰孔（ 5 a ) ( 6a ) 内に挿入して、図 23に示すサブアセンブリ（ A ) となる。この時、各ピストン

( 4 ) は、シリンダ（ 5 ) ( 6 ) のボス（ 5b) ( 6b) 内に軸方向に ί¾動自在に収納される。

このビストン組立体（ Ρ ) において、各ビストン（ 4 ) の胴部の中央には、斜板（ 3 〉の周縁部（ 3 a) を収容する切欠部（ 4a) が形成され、さらに各切欠部（ 4a) には、斜板（ 3 ) を軸方向から挟む一対のシュ一（ 7 ) が配設される。このシユー（ 7 ) は、斜板（ 3 ) との間の摩擦を低減させるためのもので、切欠部（ 4a) の壁面に接 i!iする球状面（ 7a) と、斜板（ 3 ) の表裏面に面接触する平坦面 ( 7b〉とを具備している。

以上の構成において回転軸 ( 2 ) を回転させると、ビストン（ 4 ) は、回転する斜板（ 3 ) から押圧力を受けて軸方向の何れか一方向に移動する。これにより、各ビストン（ 4 ) がそれぞれ位相差をもって軸方向に往復移動されるので、圧縮エアが連铳して吐出されるようになる。

このビストン組立体（ P〉の組立には、従来、例えば、図 21に示す組立治具（ 10) が使用されている。この組立治具（10〉は、斜板（ 3 〉付きの回転軸（ 2 〉を載匱できるように上面から外怪側にかけて円く切り欠かれた載置台（ 11) と、この載置台（ 11) の上部両側に軸 ( 12) を中心として開閉可能に取付けられた一対の支持部材（ 13) とで構成される。載匱台（ 11) には、斜板（ 3 ) の周縁部（ 3a) よりも外径側にはみ出したビストン（ 4 ) を支持すべく、断面円弧の保持部 ( 11 a ) が各ビストン（ 4 〉の位置に対応して等間隔に 3 つ形成されている。ビストン組立体（ P ) は、この組立治具（ 10) を使用して以下の手順で組立てられる。

先ず、両支持部材（ 13) を、図 21中の鑌線で示すように軸（ 12) を中心として開き、 3 つの保持部（ 11 a ) に 3 つのビストン（ 4 ) を、切欠部（4a) の底面（ 4a' ) を回転軸（ 2 ) 側に向けて配置する。

次に切欠部（4a) の底面 a' ) に一対のシユー（ 7 ) を寝かせた伏態で、すなわち球状面（7a) を切欠き部（4a) の底面（4a' ) に接触させた状態で載置する。次いで、斜板（ 3 ) の周縁部（ 3a) を一対のシュ — （ 7 ) の隣り合う端部間にあてがいつつ回転軸（ 2 ) を下方に押し下げると、斜板（ 3 ) の押圧力で両シユー（ 7 ) が立ち上がり、図 13に示すように、各シュ一（ 7 ) の平坦面（ 7b) が斜板（ 3 ) の表襄面に接触する。

次に、両支持部材（ 13) を軸（ 12) を中心として図 21中矢印 A方向に回転させて閉じ、残りの 2 つのビストン（ 4 ) を斜板（ 3 ) に組み付ける。両ピストン（ 4 ) を下方に押圧すると、切欠き部（4a) に置した一対のシュ一（ 7 ) が斜板 ( 3 ) に押圧されて立ち上がり、図 19に示すように、斜板（ 3 ) を軸方向の両側から挾持する。組み付けられた 2 つのピストン（ 4 ) は、両支持部材（ 13) によつて側方から支持され、これによつてその脱落が防止されている。なお、両ビストン（ 4 〉の組み付け時には、切欠き部（4a) 内のシユー（ 7 ) が自重で落下しないように、これらを手指で支えておく。このようにして組立られたビストン組付け体（ P ) は、別の挿入治具により各ビストン（ 4 ) をボス（ 5 b ) ( 6 b ) に挿入しながら、シリンダ〈 5 ) ( 6 ) 内に収容される。

しかし、上 S己組立治具（ 1 0〉を使用した場合には、斜板の上方に位置するビストンの切欠部の底面が下向きになるため、当該ビストンのシユーが落下し易くなる。そのため、各ビストンを完全に組付けるには時間と熟練を要している。しかも、手作業による組立工程が残っているため、作業時に塵が斜板等に付着し易くなる。従って、ビストン組立体の品質がばらつくおそれがあり、組立ライン全体の稼働率低下の一因になっている。

本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもので、ビストン及びシユーの斜板への取付けを全て自動化し、さらにはシリンダ内へのビストン組立体の挿入工程も自動化することによって、斜板式コンプレッサの迅速な組立を可能ならしめると共に、製品品質の安定化を図ることを目的とする。

発明の要約前述した課題解決と目的達成のため、

1 本発明に係る組立方法は、斜板付きの回転軸と、斜板の周縁部に係合させた複数のビストンとを具備し、ビストンの胴部中心に形成した切欠き部に一対のシを配置して、このシを前記斜板の表裏面に摺接させ、斜板の回転時にシュ一を介して各ビストンを回転軸の軸芯方向に往復移動させるビストン組立体を組立てるための方法であって、

前記複数のビストンを所定間隔で平行に並べる工程、

前記複数のビストンを、所定間隔で保持したまま、前妃斜板の周囲に沿って円周方向に移動させる工程、

前 S己移動工程において、前記ビストンが前 S己斜板の周縁部に到達するときに前記切欠部を前記斜板の周縁部に整合させる工程、及び

前記整合工程とほぼ同時期に、前記一対のシュ一を前記斜板の表裏両面と対向して平行になるように立上げる工程からなることを特徴としている。

2 また、本発明では、斜板付きの回転軸と、斜板の周緣部に係合させた複数のビストンとを具備し、ビストンの胴部中心に形成した切欠き部に一対のシを配匮して、このシを前記斜板の表襄面に摺接させ、斜板の回転時にシを介して各ビストンを回転軸の軸芯方向に往復移動させるビストン組立体を組立てる装匱において、

前記複数のビストンを所定間隔を置いて平行に保持する複数のビストン受部を有し、かつ前記斜板の周囲に沿って円周方向に移動可能なキヤリア機構と、前 S己ビストンの切欠部に一対のシを寝かせた状態で並べて装旗する装 ¾手段と、

前記キヤリァの移動経路と前記斜板の周縁部との出会部分の直前位置に配設され、前記キヤリアに保持されたビストンが前記斜板の周緣部に到達するときに前妃切欠部を前記斜板の周縁部に整合させるベく、前 Ϊ己ビストンを案内する案内手段と、

前記キヤリァの移動経路と前記斜板の周縁部との出会部分の直前位置に配設され、前記切欠部内に寝かせられた前記一対のシユーの互いに隣り合う端部を前き己切欠部の底面側に押圧して、前記一対のシを前記斜板の表褰両面と対向して平行になるように立上げる押圧手段とを具備させた。

3 上き己 2 の組立装匱は、前記斜板の周囲にビストンを移動させ得る必要最小限の間隙をあけて、前 S己斜板の周囲を円周方向に囲繞するアウターガイドと、アウターガイドの円周方向の一部に形成されたビストン受入用の開口部と、アウターガイドの両側にあって、前記斜板の周囲を移動するビストンの両端部の前紀回転軸側の周側面を受入れる複数の第 1 ビストン受部を円周方向に所定間隔で有する回転可能なインナーガイドと、

インナーガイドの回転と同期して前記アウターガイドの開口部に対してほぼ接線方向に移動可能であって、該移動方向に沿って、前記複数のビストンを所定間隔を置いて平行に保持する複数の第 2 ビストン受部を有するスライド台とで構成される前き己キヤリア機構を有するものとする。上記 3 の装置では、第 2 のビストン受け部を、斜板の延長線と当該ビストン受け部に保持されたビストンの軸線とがなす角度が 90 ° に近くなる方向に傾けて K匱するのが好ましい。

5 上記 4 の装置では、第 2 のビストン受け部のビストンを支持する受け面を、当垓ビストンの外径面よりも大きい曲率の曲面状に形成するとよい。

6 また、本発明にかかる組立装置は、斜板付きの回転軸と、斜板の周縁部に係合させた複数のビス卜ンとを具備し、ビストンの胴部中心に形成した切欠き部に一対のシユーを配置して、このシュ一を前記斜板の表褰面に摺接させ、斜板の回転時にシユーを介して各ビストンをシリンダ内で回転軸の軸芯方向に往復移動させるビストン組立体を組み立てるための装置であって、

複数のビストンを所定間隔で平行に保持する複数のビストン受け部を有し、回転軸の軸芯と直交する方向に移動可能なスライド台と、

スライド台の移動経路と前記斜板の周緣部との出会い部分の直前に位置し、スライド台に保持されたビストンが斜板の周縁部に到達するときに前記切欠き部を斜板の周縁部に整台させるベく、ビストンを案内する案内手段と、

スライド台の移動経路と前記斜板の周縁部との出会い部分の直前に位置し、前記切欠き部内に寝かせられた一対のシユーの互いに隣り合う端部を切欠き部の底面側に押圧して、この一対のシユーを前 Ϊ己斜板の表襄両面と対向して平行になるように立ち上げる押圧手段と、

斜板付きの回転軸を支持する軸支持部と、この軸支持部に支持された回転軸の斜板周緣部を臨む円周方向の複数箇所に配匱され、ブランジャに駆動されて前己回転軸の軸方向に進退移動するピストン支持部とを備え、スライド台上のピストンが回転軸の軸芯直下に達した際にビストン支持部を突出させて当該ビストンを斜板に係合させつつ支持し、その後のスライド台の移動に同期してビストンを保持したまま各ビストン支持部を所定ピッチずつ一体的に回転させる一対の支持へッドとを具備するものである。

7 上記 6 の装置では、各ビストン支持部を駆動するブランジャに、供袷源から作動流体を供給する流体供給路を接続すると共に、この流体供給路に、当該供袷路の流通 · 閉塞を選択的に切り替え可能な切り替え手段を設けておくのが望ましい。

8 また、上記 7 の装置では、流体供給路を、前 Ϊ己切り替え手段よりも上流側で一本の流路とすると共に、切り替え手段よりも下流側で各ブランジャごとに独立して設けられた複数の流路とし、

切り替え手段を、円筒状の外側部材と、この外側部材の内径部に嵌合した同じく円筒状の内側部材とからなり、外側部材及び内側部材間に軸方向幅を段階的に異ならせて流体供袷溝を設け、この流体供給溝を臨む内側固定部材の外径面及び外側回転部材の内径面のうち、何れか一方に前記流体供辁路の上流側を開口させると共に、他方に前記流体供袷路の下流側を、流体供袷溝の軸方向幅に対応させて軸方向にずらしつつそれぞれ開口させ、且つ外側部材及び内側部材をビストン支持部の回転運動に同期して相対回させるものとするのが望ましい。

9 上記 6 の装置では、前記ビストン受け部を、斜板の延長線と当該ビストン受け部に保持されたビストンの軸線とがなす角度が 9 0 ° に近くなる方向に傾けて E匱するのがよい。

1 0 . 上己 9 の装置では、ビストン受け部のビストンを支持する受け面を、当該ビストンの外怪面よりも大きい曲率の曲面状に形成しておくのが望ましい。

1 1 . また、上 S己 6 の装匱において、両支持へッドを互いに接近 ' 離隔する方向に移動可能とし、且つ両支持へッドの前面に、前 S己シリンダを支持するためのシリンダ支持部を設けることにより、シリンダ内にビストン組立体を組み込んでなるサブァセンブリを組み立てるための装置とすることができる。本発明に係る組立方法及び組立装置によれば、キャリア機構によって、ピストンを保持しつつ斜板の円周方向に移動させることができるため、手動で組立てる工程が殆どなくなり、ピストンの組立を簡略化することができる。

特に、案内手段によってビストンの切欠き部を斜板の周緣部に自動的に整台させ、押圧部材によって各シを斜板に沿うように自動的に立ち上げるため、組立作業に要する時間を一層短縮し、シゃ斜板等に塵が付着するおそれもまつたくない。

加えて、キャリア機構をアウターガイドと、インナ一ガイドと、スライド台とで構成することにより、組立工程を一層自動化することができ、ビストン組立体の品質のバラツキをなくし、組立ライン全体の稼動率を向上させることができる

さらに、上記 6 . 乃至 1 1 . に記載した装置によれば、全組立工程を自動化できるので、ビストン組立体 P、さらにはサブアッセンブリ Aをきわめて迅速かつ確実に組み立てることができる。従って、斜板式コンプレッサの生産性を向上させて大幅なコストダウンを図ることができる。また、作業者の手作業に頼ることもないのて、製品に異物が付着するおそれも少なく、品質の向上が達成される。

図面の簡単な説明図 1 は、ビストン組立体の組立装置の全体構造を示す斜視図である。

図 2 A C はビストン組立体の組立装 g及び組立状況を示す図であり、図 2 は組立装置の一部断面正面図、図 2 Bはビストンにシを並べた伏態を示す正面図、図 2 C は図 2 Bの平面図である。

図 3 は、ビストン組立体の組立装置の平面図である。

図 4 は、ビストン組立体の組立装置の側面図である。図 5 A ， B は、ビストンを斜板に組み付ける工程を示す図であり、図 5 Aは組立装置の側面図、 B図はシユーを立上げる際のビストンの正面図である。

図 6 は、ビストン組立体の組立装匱の他の実施形態を示す平面図である。

図 7 は、図 6 中に示す組立装匱の縱断面図である。

図 8 は、リャ側の支持へッドの正面図である。

図 9 は、リャ側の支持へッドの縦断面図である。

図 10は、展開した内側部材の平面図である。

図 11 A · B は、切り替え手段を示す斜視図であり図 11 A は切り替え手段の表面側から、図 11 B はその襄側から見た図である。

図 A · B は、切り替え手段を示す斜視図であり図 12A は切り替え手段の表面側から、図 12 B はその襄側から見た図である。

図 13 A . B は、切り替え手段を示す斜視図であり図 13A は切り替え手段の表面側から、図 13 Bはその裏側から見た図である。

図は、フロント側の支持へッドの要部を拡大した縦断面図である。

図 15は、ビストンを斜板へ組み付ける際の工程を示す縱断面図である。

図 16は、図 15の平面図である。

図 17は、ビストンの組み付け直前における両支持へッドの側面図である。

図 18は、回転軸をチヤックするチャック装置に設けられた姿勢保持機構の側面図である。

図 19は、ビストン組立体の側面一部断面図である。

図 20は、カバーの斜視図である。

図 21は、従来の組立装置の正面図である。

図 22は、押圧部材の断面図であり、図 22 ( A ) は図 16中の Aでの断面を、図 22 ( B ) は同図中の Bでの断面を示す。

図 23は、サブアセンブリの側面一部断面図である。

好ましい具体例の記述以下、本発明に係るビストン組立体（ P ) の組立装置 1 の第 1 の実施形態を図 1 乃至図 5 A、 Bを参照しながら説明する。

このビストン組立体 P の組立装置（ 1 ) は、図 1 に示すように、斜板付回転軸 ( 2 〉を着脱自在かつ固定的に支持するための一対のセンタスタンド（ 20) が立設されたベース台（22) と、このセンタスタンド（ 20) に支持された斜板付回軸（ 2 ) の斜板（ 3 ) の下端までビストン（ 4 ) を搬送するキャリア機構（25) と、搬送される各ビストン（ 4 ) の切欠部（4a) 内に一対のシユー（ 7 ) を装 ¾ する装 ¾手段（31) と、斜板（ 3 ) の周緣部（3a) にビストン（ 4 ) の切欠部（ 4a) が整合するようにビストン（ 4 ) を案内する案内部材（案内手段）（35) と、ビストン（ 4 ) の切欠部（ 4a) に載置された一対のシュー（ 7 〉の互いに隣り合う端部を押圧する押圧部材（押圧手段）（37) とから構成される。組立対象であるビストン組立体（ P ) は従来例と同一構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。なお、図 2 においては、説明をわかりやすくするため、装 ffi手段 ( 31) 及び案内部材（ 35〉の図示を省略している。

各センタスタンド（ 20) は、図 2 A に示すように、斜板付回転軸（ 2 ) の左右両端を回転しないように拘束状態で支持するためのセンタボルト（ 21〉を備え、ベース台（22) 上にボルト（ 23) によって着脱自在に固定されている。

キャリア機構（25) は、図 2 A及び図 3 に示すように、センタスタンド（ 20) に据え付けられた斜板付回転軸 ( 2 ) の斜板（ 3 ) を円周方向に囲楱するようにベース台（22) に固定されたアウターガイド（ 26) と、この斜板（ 3 ) を挟むように回 IS軸（ 2 ) に回転自在に装着されるインナ一ガイド（ 27) と、アウターガィド（ 26〉に向けてビストン（ 4 ) を所定間隔で平行に保持するスライド台（28 ) とから構成される。

アウターガイド（26) には、図 4 に示すように、スライド台（28〉と交わる円周方向の一部分にビストン受入用の開口部（ 26 a ) が形成され、アウターガイド ( 26) と斜板（ 3 ) との間には、斜板（ 3 ) の周囲に添ってビストン（ 4 ) を移動させ得る必要最小限の隙間（ K ) が形成される。

インナーガイド（ 27 ) には、図 1 及び図 4 に示すように、第 1 ビストン受部（ 27 a ) が円周方向に 5 つ放射状に等間隔に形成されている。この第 1 ピストン受部（27 a ) は、図 5 A及び図 5 B に示すように、ビストン（ 4 ) の両端部外周面 ( 4b) と同じ曲率を有する。なお、アウターガイド（26) 及びインナーガイド（

27) の各中心は、前 Kセンタボルト（ 21) の延長線（すなわち回転軸 2 の中心線 ) 上に位置させる。

スライド台（ 28) は、図 1 及び図 5 Aに示すように、一対のフレーム（ 29) を —対の接挠板（ 30) で接続して構成され、一対のフレーム（ 29) の間に形成される長孔（28 b ) に上記ァウタガイド（ 26) の両側が摺接している。スライド台（

28) の上面には、ビストン（ 4 ) を支持する第 2 ビストン受部（ 28 a ) が等間隔に平行に 5 つ形成され、スライド台（ 28) の下面はベース台（22) 上に摺勦自在に取付けられている。

装 ¾8手段（ 31) は、スライド台（ 2⁸〉の第 2 ビストン受部（ 28 a ) に保持されたビストン（ 4 ) の切欠部 a) の底面（4a' ) に一対のシュ一（ 7 ) を平行に載するものであればよく、パーツフィ —ダの技術分野における種々の公知技術を組み合わせて使用できる。

案内部 ( 35) は、図 3 に示すように、ビストン（ 4 ) の一端に当接することによりビストン（ 4 ) の切欠部（4a) を斜板（ 3 ) の周縁部（3a) に整合させる案内面（ 35 a ) を有し、スライド台（28) の移動 g路と斜板（ 3 ) の周緣部（ 3a ) との出会部分の直前位置に K設される。案内部材（ 35) は、必ずしもベース台 ( 22) 上に取付けなくてもよく、アウターガイド（ 26) に取付けてもよい。

押圧部材（ 37) は、図 1 及び図 3 に示すように、スライド台（ 28) の移動経路と斜板（ 3 〉の周緣部（3a) との出会部分の直前位置に匱される。この押庄部材（37) は、据え付けられた回転軸 ( 2 ) の斜扳（ 3 ) と平行になるよう、スラィド台（28) の移動方向（図 3中の X ) に対して傾けた状態でアウターガイド（ 26) に固定されている。押圧部材（3Ί) の回転軸（ 2 ) 側の先端部（37 a ) は図 4 及び図 5 A に示すように、開口部（ 26 a ) 内でやや下方に偏移されている。次に、このビストン組立体 P の組立装匱（ 1 ) におけるビストン組立体（ P 〉の組立工程を説明する。

まず、図 2 A及び図 3 に示すようにセンタボルト（ 21) を締付けてセンタスタンド（ 20) に斜板付回転軸（ 2 ) の左右両端を固定する。これに前後して又は同時に、図 3 及び図 4 に示すようにスライド台（28) の第 2 ビストン受部（28 a ) に 5個のビストン（ 4 ) を切欠部（4a) を上方に向けて所定間隔に並べる。

次に、図 2 B、 C及び図 3 に示すように、各ビストン（ 4 ) の切欠部（4a) の底面（4a' ) にシュ一（ 7 ) を一対ずつ隣接載置する。その際、各シユー（ 7 〉は、球状面（ 7a) を切欠部（4a) の底面（4a' ) 側に向け、寝かせた状態で配匱する。

次いで、図 3 中矢印 Xに示すように、スライド台（28〉をベース台（22〉に沿つてアウターガイド（26) の方向に移動させる。スライド台（28) 上の各ビストン（ 4 ) は、斜扳（ 3 〉の周縁部（3a) との出会部分の直前位置で案内部材 ( 35 ) の案内面（ 35 a ) に案内され、第 2 ビストン受部（28 a ) に保持されたまま図 3 中矢印 Y方向に移動する。その結果、ビストン（ 4 ) の切欠部（4a) は斜板（ 3 ) の周縁部（ 3a) に整合され、切欠部（4a) 内に押圧部材（ 37) が案内される。押圧部材 ( 37) は、先端部（37 a ) にいくほど下方に偏位しているため、ビストン（ 4 ) 力 ί スライド台（28) によって開口部（26 a ) からアウターガイド（ 26 ) 内部に移動するに従い、切欠部（4a) の底面（ 4a' ) に寝かせられている一対のシユー（ 7 〉の互いに隣り台う端部（7b' ) が底面（4 a' ) 側に押圧される。ビス卜ン（ 4 ) がインナーガイド（27) の真下に到達する時には、各シユー（ 7 ) は押圧部材（37) によって球状面（7a) を左右方向外側にして垂直に立ち上げられており、平坦面（7b) が斜板（ 3 ) の表衷両面に面接触する。

こうしてビストン（ 4 ) はスライド台（28) の第 2 ビストン受部（ 28 a ) を離れ、ビストン（ 4 ) の両端部外周面（ 4b) はインナ一ガイド（ 27〉の第 1 ビストン受部（27 a ) に支持される。

このとき、アウターガイド（26) は、斜板（ 3 ) の周囲を円周方向に囲繞しているため、ィン十一ガイド（27〉の第 1 ビストン受部（27 a 〉からビストン（ 4 ) が脱落することはない。そして、ビストン（ 4 ) は、切欠部（4a〉の底面（4a * ) を回 K軸（ 2 ) に向けた伏態を維持しつつ斜板（ 3 ) の表衷両面にシュ一（ 7 ) を摺接させながら斜板（ 3 ) の円周方向（図 5 A中矢印 Z方向）にインナーガイド（27) と共に移動する。

スライド台（28) の第 2 ピストン受部（28 a 〉に保持された後続のビストン（ 4 ) も以上の工程を迪ることにより、斜板（ 3 〉の周囲に沿ってインナ一ガイド ( 27) の第 1 ビストン受部（27 a ) とアウターガイド（26) 内周面との間に円周方向で等間隔に支持される。

5個のビストン（ 4 ) を全て斜板（ 3 〉に取付けたら、長い側の回転軸（ 2 ) を支持しているセン夕スタンド（ 20) をベース台（22) から取外す。

次いで、回転轴（ 2 ) の長い側に装着されているインナ一ガイド（27) を外し、カバー ( 5 ) の軸孔（ 5a) に長い側の回転軸（ 2 ) を挿入し、その各ボス（ 5b ) に各ビストン（ 4 ) を挿入する。

この状態で、ビストン組立体（ P ) をアウターガイド（26) から長い側の回転軸（ 2 ) の方向に引抜き、短い側の回転軸（ 2 〉から他方のィンナーガイド（ 27 ) を外す。

そして、短い側の回 K軸（ 2 ) をカバ一 ( 6 ) の軸孔（ 6a ) に挿入し、その各ボス（ 6b) に各ビストン（ 4 ) を挿入することにより図 23に示すサブアセンブリ ( A ) が得られる。

なお、上述の第 1 の実施形態では、斜板付回転軸 ( 2 ) を回転させることなく、ビストン（ 4 ) をインナーガイド（ 27) に保持させな力；ら斜板（ 3 ) に沿って上方に摺動させる構成としたが必ずしもこれに限られるものではなく、ビストン ( 4 ) を所定間隔を匱いて平行に保持したまま斜板（ 3 ) の周囲に沿って円周方向に移動可能な構成を備えていれば、他のキヤリア機構を利用することもできる o 例えば、ビストン（ 4 〉を所定間隔で保持しつつ斜扳（ 3 ) の周りに巻き付け可能にするため、ベース台を可撩性ある構造（コンベア等）にしてもよい。

以上説明したように、第 1 の実施形態によれば切欠部（4a) にシユー（ 7 ) を配設したビストン（ 4 ) をスライド台（28) に載置し、ベース台（22) に固定した斜板付回転軸（ 2 ) に向けてスライド台（28) を移勳させるだけで、ピストン組立体（ P ) をきわめて迅速かつ確実に組立てることができる。すなわち、斜板 ( 3 ) の周緣部（3a) とビストン（ 4 ) の切欠部（4a) とは案内部材（ 35) によつて自動的に整合され、切欠部（4a) の底面（4a' ) に載匱された一対のシユー ( 7 〉は押圧部材（37) によって自動的に斜板（ 3 ) の表裏両面に対向して平行に立ち上げられる。そして、シユー（ 7 〉を斜板（ 3 ) との間に介在させた伏態で各ビストン（ 4 ) を回転軸（ 2 ) の軸線と平行に斜板（ 3 ) の周縁部（ 3a) に放射状に素早く取付けていくことができる。その結果、作業者が手指等によってビストン（ 4 ) ゃシユー（ 7 ) を保持する必要がなくなり、組立経験のない者でも複数個のビストン（ 4 ) を斜板付回転軸（ 2 ) に容易かつ正確に組付けることができる。具体的には、本実施例の装匱を使用することにより、同一作業者がビストン組立体（ P〉を組立てるのに要する時間は、手作業の場台と比較して約半分以下となる。次に、本発明の第 2 の実施形態を図 6乃至図 23を参照しながら説明する。この装匱は、第 1 の実施形態の組立装置を基本概念としつつ、さらに発展させたものである。

図 6及び図 7 に示すように、この組立装匱は、斜扳（ 3 ) 付きの回転軸（ 2 ：以下、単に「回転軸」と称する）を支持する支持へッド（50) ( 51) と、複数のビストン（ 4 ) を整列状態で保持するスライド台（ 52) と、各ピストン（ 4 ) の切欠き部に載置されたシユーを立ち上げつつ各ビストン（ 4 ) を所定方向に案内する押圧部材（ 54) と、スライド台（52) 上の各ビストン（ 4 ) を押圧部材（53 ) に案内する一対のビストンガイド（ 53) とを具備する。以下、これらの構成要素について詳述する。

支持へッド（ 50) ( 51) は、回転軸（ 2 ) のリャ側の铀端を支持するリャ側へド（ 50) と、フロント側の軸端を支持するフロント側へッド（ 51) とを互いに対向配匱したものである。両へッド（ 50) ( 51) は、図 9 に示すように、レール ( 56) 上に車輪（図示省略）を介して配匱され、それぞれの下部に設けられたェァシリンダ（ 57) により互いに接近 ' 離隔する方向に移動可能である。

支持へッド（ 50) ( 51) は、共通の回転軸芯（ 0〉を中心として回転可能な回転台座（ 59) をそれぞれ具備する。この回転台座（59) はへッド（ 50) のフレーム（ 62) に対し、軸受（63) を介して回転可能に支持された略円筒形のもので、その軸方向には、センタービン（ 60〉及び複数のクランプビン（ 61) がそれぞれ挿入されている。但し、図 9 では、複数のクランプビン（ 61) のうちの 1 本のみを図示して他のクランプビンの図示は省略している。また、回転台座（ 59〉には、エアシリンダ（ 58) が連結されており、回転台座（59) はこのエアシリンダ（ 58) により回転軸芯（ 0 ) 方向に往復駆動される。

センタービン（60) は、軸芯を回転軸芯（ 0 ) と一致させて配置され、その先端には、回転軸（ 2 ) のリャ側の軸端に設けられた支持穴（ 64 ) と係合可能な円錐状の軸支持部（65) が設けられている。センタービン（60〉と回転台座（59) との間には、図示しない軸受が介装され、また、センタービン（ 60) の基端部は係止部材（66) を介してフレーム（62) に固定されている。そのため、センタービン（60) は回転台座（ 59) の回転時にもこれに追従して回転することなく静止している o

クランプビン（61) は、図 8 に示すように、センタービン（60) の周囲の円周等 K位置の複数茵所、具体的には組み込み予定のビストン（ 4 ) と同数の箇所（本実施形態では 5简所）に設けられている（ 61 a ~ 61 e ) 。各クランプビン（61 ) の先端部には、図 9 に示すように、円維状のビストン支持部（ 67) が設けられており、ビストンを斜板（ 3 ) に組み込む際には、このビストン支持部（67) をビストンの両端面に設けられた係台穴（図示せず）に係台させてビストン（ 4 ) をクランプする。

各クランプビン（ 61) の基端部側には、当該ビン（61) を作動流体、例えば圧縮エアにより軸方向に往復駆動させるプランジャ（70) が設けられる。このブランジャ（ 70) は、外筒（71〉と、外筒（71) の内怪部に挿入され、クランプビン

(61) の基端部に一体形成されたビストン（72) と力、らなり、ピストン（72) の軸方向両側に 2 つのエア供給口（ 73 ) ( 74) を有するいわゆる復動タイプのものである。ビン基端側の供給口（73) にエアを供給すると、ビストン（72) が図面左方に押圧され、クランプビン（61) が進出して組み付け予定のビストン（ 4 ) がクランプされる。その逆にビン先端側の供袷口（74) にエアを供袷すると、クランプビン（ 61) が退入してクランプしたビストンがアンクランプされる。

支持へッド（50) (51) の前面（50 a 、 51 a ：相手側の支持へッドと対向する面をいう）には、シリンダ（ 5 ) ( 6 ) を支持するためのシリンダ支持部（ 69〉が設けられる。本実施形態では、このシリンダ支持部（ 69〉を、各クランプビン

(61) のうち、回転軸芯（ 0 ) よりも下方で且つ同一水平面上に位置する 2本のクランクビン（61 b、 61 e ：図 8参照）の外简（71) に設けている。すなわち、これらの外筒（71〉の回転台座（59) よりも相手へッド側に突出する部分は、シリンダ（ 5 ) ( 6 ) のボス（5b) (6 b) 内怪部にスムーズに挿入でき、且つ挿入後にシリンダ（ 5 ) ( 6 ) ががたつきかない程度のハメアイを持つ外径寸法に形成される。従って、シリンダ支持部（69) とボス（5b) (6b) とを嵌合させれば、両シリンダー（ 5 ) ( 6 ) を静止位置に保持することが可能となる。なお、図面では、シリンダ支持部（69) を外筒（71) に一体に設けた埸合を例示しているが、外简（71) と別体に設けても構わない。

各プランジャ（70) には、図示しない圧縮空気の供袷源と接続した 2 系統の流体供給路（75〉 ( 76) が接続される。このうちの一方は、各プランジャ〈70) にクランプ用のエアを供給する第 1 の流体供給路（75) であり、他方はブランジャ

( 70) にアンクランプ用のエアを供袷する第 2 の流体供袷路（76) である。両流体供給路（75) ( 76 ) は、それぞれ上流側では一つの流路（ 75 a ) (76 a ) となつているが、下流側では各プランジャ（70) ごとに分岐した複数の流路（75 b )

(76b ) となっている。両流体供給路（75〉 (76) のうち、その上流側（75a 〉

(76a ) は図示しない切り替え弁を介して共通の供給源に接続され、下流側（75 b ) (76 b ) は、第 1 の流体供給路（75 b ) がブランジャ（ 70) のクランプ側のエア供袷口（ 73) に、第 2 の流体供給路（76 b ) がアンクランプ側の：！：ァ供給口

( 74) にそれぞれ接続されている。

センタービン（60〉の基端部の近傍には、切り替え手段（ 77) が設けられる。この切り替え手段（77〉は、単一の袷気源（図示せず）から供給された圧縮空気を各クランプビン（61) ごとに設けられたプランジャ（70) に選択的に分配供給するものである。

この切り替え手段（77〉は、回転台座（59〉と同芯配匱した円筒状の外側部材 (80) と、外側部材 (80) の內怪部に挿入された同じく円筒状の内側部材（81) とで構成される。このうち、外側部材（80) には、各外筒（ 71) の基端部が挿入されており、回転台座（59) の回転時には、外側部材（80) は各外筒（71) からトルクを受けて回転台座（59) と一体となって同期回転する。これに対し、内側部材（81) は、センタービン（60) の基端部に一体形成されており、センタービン（60) と同様に回転することなく静止している。

内側部材（ 81) の外怪面には、図 10 (展開した内側部材の平面図である）に示すように、 3 種類の溝（ 82) - ( 84 ) が形成される。この 3 種類の溝（82) 〜（ 84) は、センタ一ビン（60〉の先端側（図面左側）から順に、第 1 の流体供給溝 (82) 、排気溝（83) 、及び第 2 の流体供給溝（84) である。このうちの第 1 の流体供給溝（82) 及び排気溝（83) は、周方向の 1 简所が軸方向に延びる仕切り部（85) によって仕切られており、第 2 の流体供桧溝（84) は内側部材（81) の全周にわたって琛状に形成されている。

第 1 の流体供袷溝（82〉は、仕切り部（85) から外側部材（80) の回転方向（図 10中に矢印で示す）に向けて段階的に軸方向幅を狭くした階段状に形成される o すなわち、この第 1 の流体供袷溝（82) は、周方向両端のうちの一端側（外側部材 80の回転方向に先行する端部）の軸方向面（A1) 〜（A5) を段違い面としたもので、この軸方向面（A1) 〜 ( A5) の数は、組み込み予定のビストン（ 4 ) ( 本実施形態では 5本）と同数とされる。

前 3己排気溝（83〉は、各ブランジャ（ 70 ) に充 ¾された圧縮エアが他のブランジャ（70) に廻り込まないよ 0に排気するためのもので、第 1 の流体供給溝（82 ) とは対称な形状に形成される。すなわち、排気溝（83) は、外側部材（80) の回転方向に向けて段階的に軸方向幅を広くした階段状に形成され、その周方向両端のうちの他端側（外側部材 80の回転方向と反対側）の蚰方向面が 5段の段違い面とされている。

内側部材（81) の外径面であって、 3つの溝（82) 〜（84) を軸方向両側から挟む位置には、外側部材（80) の内怪面と気密に ¾接するシールリング（86 . 87 ：散点模様で示す）が装着されている。

この切り替え手段（77) において、第 1 の流体供袷溝（82) の底面には、前記第 1 の流体供給路（75) の上流側（75a ) が開口しており、また第 2 の流体供袷溝（84) の底面には、第 2 の流体供給路（76〉の上流側（76 a ) がそれぞれ開口している。同様に排気溝（83〉には、大気中に開放させた排気路（88) が開口している。

外側部材（ 80) の内怪面であって第 1 の流体供袷溝（82) を臨む位置には、第 1 の流体供給路（75) の 5 つの下流側流路（75 b ) の上流端（al) 〜 ( a5) がそれぞれ開口している。この上流端（al〉 - (a5) は、周方向の円周等配位置に軸方向に所定ピッチずつずらし、且つ外側部材（80) の回転時に各上流端（al〉〜

( a5) がそれぞれ前記段違い軸方向面（A1) 〜（A5) 上を通過できる位置に配匱する。すなわち、外側部材（80) の回転時には上流端（al) が軸方向面（A1) 上を、上流端（ a2) が軸方向面（A2) 上を、 ····上流端 ( an) が軸方向面（An) 上 ¾·通 ia 1 る。

また、外側部材（80) の內怪面であって第 2 の流体供袷溝（8 を臨む位置には、第 2 の流体供給路（76) の下流側流路（76 b ) の上流端 (bl) 〜 (b5) が等間隔に開口している。

以下、切り替え手段（ 77) の作用を図 11 A 、 B〜図 13 A 、 B に基づいて説明する。なお、各図において（ a ) 図と（ b ) 図は内側部材（81) をそれぞれ反対側から見た図である。また、何れの図面でも簡略化のために排気溝（83) の図示を省略している。

先ず、前記切り替え弁をクランプ側に切り替え、この状態で外側部材（80) を回転させて、図 11 A、 B に示すように、第 1 の流体供給路（ 75) の下流側（75 b ) の上流端（ a】）〜（a5) うち、最もビン先端側に位置する上流端（al) を第 1 の流体供給溝（82) に対向させる。すると、第 1 の流体供袷路（75) の上流側（ 75 a ) から第 1 の流体供給溝（82) に供給された圧縮エアが、この上流端 ( al) を通ってこれに連通する下流側流路（ 75 b〉に流入し、クランプ側の供袷口（ 73 ) 力、らプランジャ（ 70) 内に供袷されて最初のクランクピン（ 61 a ：図 8参照）を突出させる。この時、他の上流端（a2) 〜（ a5) は、内側部材（81) の外怪面で閉塞されているため、これらの供給路に圧縮エアが流入することはなく、従つて他のクランプビン（ 61 b 〉 ~ ( 61 e 〉は退入状態を保持する。外側部材（80) と内側部材（ 81) 間のクリアランスからリークしたエアは、第 1 の流体供給溝（ 82) に隣接する排気溝（83) を通って大気中に排気されるため、他の上流端 ( a2 ) - ( a5) にリークエアが流入することはない。

次に、外側部材 (80) を破線矢印で示す方向に所定ピッチ（本実施形態では、 72° ) だけ回転させると、図 12 A、 B に示すように次段の上流端（a2) が第 1 の流体供給溝（ 82〉に対向するので、この上流端 (a2) に接铳された次段のクランプビン（ 61 b ) が突出する（この時、最初のクランプビン（ 61 a ) は突出したままであり、他のクランプビン（ 61 c ) 〜 ( 61 e ) は退入伏態のままである）。以後、同様の作業を緣り返すと、残りのクランプビン（ 61 c ) 〜（ 61 e ) が順番に一つずつ突出し、最終的には図 13A、 Bに示すように全ての上流端 (al) 〜 ( a5) が第 1 の流体供給溝（82) に対向し、全てのクランプビン（ 61 a ) ~ ( 61 e ) が突出する。

この状態で切り替え弁をクランブ側からアンクランプ側に切り替えると、袷気源から供給された圧縮エアが第 2 の流体供袷路（76) の上流側流路（76 a ) 、第 2 の流体供給溝（84) 及び上流端（bl) 〜（ b5) を経て下流側流路（76 b ) に同時に供給される。この圧縮エアは、各ブランジャ（ 70) のアンクランプ側の供給口（ 74) に供袷されるので、全てのクランプビン（ 61) が同時に退入し、クランプされていた各ピストン（ 4 ) が一斉にアンクランプされる。

なお、以上の説明は、リャ側の支持へッド（ 50) におけるものであるが、同様の動作は、フロント側の支持へッド（ 51〉においても同時になされる。フロント側では、 3 つの溝（82) ~ ( 84) を、リャ側と対称の形状とする。

本実施形態では、 3種類の溝（82) 〜（ 84) を內側部材 ( 81) の外怪面に設けているが、外側部材 ( 80) の内 ¾面に設けてもよい。また、外側部材（ 80) と内側部材（81〉の何れを回転させるかは任意であり、上記説明とは逆に外側部材（ 80) を固定として内側部材（81〉を回転させてもよい。

図 14に示すように、フロント側の支持へッド（ 51〉のセンタ一ビン（ 60) の周辺部には、セレ一シヨン穴（89) が設けられる。このセレーシヨン穴（89) は、回転軸（ 2 ) のフロント側端部に設けられたセレ一 'ンヨン（ 2a) と嵌合可能に形成されており、組み付け作業中には、このセレーンヨン嵌台により、回転軸（ 2 ) が回転することなく所定の組み付け姿勢のまま位匱決め固定される。

スライド台（52) は、図 15及び図 16に示すように、ビストン（ 4 ) を保持するためのビストン受け部（91) を上面に有する。このビストン受け部（ 91〉は、断面円弧型をなし、組み付け予定のビストン（ 4 ) と同数分（ 5 つ）だけ設けられている。ビストン受け部（91) は、保持したビストン（ 4 ) の軸線 ( S ) と斜板 ( 3 ) の延長線（ Q ) との間の角度が 90° に近付くよう、回転軸芯（ 0 ) と平行な線（ R ) に対して僅かに角度なだけ傾けて配匱されている。これは、シュ一（

7 ) が立ち上がる際にシユー（ 7 ) の平坦面（7b) と斜板（ 3 ) とをできるだけ平行に近付けて、ビストン（ 4 ) の斜板（ 3 ) への組み付け性を改善するためである。すなわち、シュ一（ 7 ) の平坦面（7b) と斜板（ 3 ) との間の組み込み隙間は僅少であるため、ビストン（ 4 〉の軸線（ S ) が回転軸（ 2 ) の軸線（ 0 ) と平行であると、組み込みに際してシユー（ 7 ) と斜板（ 3 ) とが干渉し、円滑な組み立てに支降を来す。これに対して、上述のように傾斜角度 αを設けておけば、シユー（ 7 ) の平坦面（ 7b) と斜板（ 3 〉の表襄面とがより平行に近くなるため、両者の干渉を回避して円滑に組み立て可能となる。なお、傾斜角 αを過度に大きくすると、ビストン（ 4 〉のクランプが円滑に行なえなくなるため、傾斜角 α は適度な角度（例えば 1.2° 程度〉に設定する。

ところで、ビストン（ 4 ) の斜板（ 3 ) への組み付け後には、ビストン（ 4 ) の軸芯（ S 〉と回転軸芯（ 0 ) とが平行になるため、上述のように傾斜角 αがある埸合には、当初は回転軸芯（ 0 ) に対して傾いていたビストン（ 4 ) が傾斜角 αを 0 にすべく、水平面上でわずかに旋回して位匱補正を行なう。この場合、仮にビストン受け部（91) のビストン（ 4 ) を支持する受け面（91 a ) とビストン

( 4 ) の外 S面とが同曲率で互いに密着している場合にはビストン（ 4 ) と受け面（91 a ) とが干渉するため、ビストン（ 4 ) の位 g補正を許容することができない。従って、この埸台には、図 15に示すように、ピストン受け部（91) の受け面（91 a ) を、ビストン（ 4 ) の外 S面よりも大きい曲率の曲面としてビストン

( 4 ) の姿勢変化を許容できる稱造とするのがよい。

上き己スライド台（52〉は、図 7 に示すように、走行基台（ 92) 上に配匱される。走行基台（ 92) にはボールねじナツト（93) が固定されており、このボールねじナツト（93) には、サーボモータ（94〉で駆動されるボールねじ ( 95) が揷入されている。以上の構成から、サーボモー夕（94) の正逆駆勅により、スライド台（52) が回転軸芯（ 0 ) と直交する方向に往復移動可能となる。

前妃サ一ボモータ（94) は、支持へッド（50) ( 51) の回転台座（59) を回転駆動させる際の駆動源としても機能する。すなわち、走行基台（92) の下方の固定位置には、走行基台（92) 下面のラック（92 a ) と嚙合するビニオンギヤ（96 ) が匱されており、このビニオンギヤ（96〉の回転は、歯付きベルト等の伝動手段（97) を介して支持へッド（50) ( 51) の側方に配置した伝動ギヤ（98) に伝連される。支持へッド（ 50) ( 51) の回転台座（59) には、図 9 に示すように、駆動ギヤ（ 99) が装着されており、この駆動ギヤ（99) に伝動ギヤ（ 98) が嚙合している。以上の構成から、サ一ボモータ（94) を起動してスライド台（ 52) を所定ピッチだけ水平移動させれば、これに同期して両支持へッド（ 50) ( 51) の回転台座（ 59) を所定ピッチだけ回転させることが可能となる。

スライド台（52) の移動経路と斜板（ 3 ) の周縁部との出会部分の直前位置には、押圧部材（54) が配設される。この押圧部材（54) は、図 16に示すように、水平面上で V字状に屈曲させた角柱に近似する形状に形成される。屈曲部よりも回転軸 ( 2 ) 側の部分（54 a ：以下、「先頭部」と称する）は、組み付け姿勢に保持された斜板（ 3 ) の延長線（ Q ) と平行に形成され、その端部は図 15に示すように、斜板（ 3 ) 周縁部の傾斜方向に添うようにして斜板（ 3 ) の直下に入り込んでいる。また、回転軸（ 2 ) から離隔する側の部分（ 54 b ：以下、「基部」と称する）は、スライド台（ 52) の移動方向と平行に形成される。基部（54 b ) の下面は、回転軸（ 2 ) 側ほど下方に傾けた傾斜面とされる。

図 22 B に示すように、押圧部材（54) の下面のうち、先頭部（ 54 a ) 側の下面 ( 54 c ) は、斜板（ 3 ) と略同幅の矩形状に形成される。一方、図 22Aに示すように、基部 ( 5 b ) 側の下面（ 54 c 〉は、回転軸（ 2 ) から離隔する側の端部を頂点とする三角形状に形成され、当該下面（ 54 c ) の端部は、锐角的な尖端部（ 54 d ) となっている。押圧部材（54) は、この尖端部（ 54 d ) がスライド台（52 ) によって搬送されたビストン（ 4 ) の切欠き部（4a) 上にある一対のシユー（ 7 ) の間を通過するような位置に配置される。尖端部（54 d ) がシユー（ 7 ) の間に入り込んだ後、さらにスライド台（52) を前進させると、シユー（ 7 ) の隣り台う端部が基部（ 54 b ) の両側面（ 54el) によって切欠き部（ 4a〉の底面側に押圧され、その結果、シユー（ 7 ) が徐々に立ち上がる。シユー（ 7 ) が押圧部材（54) の屈曲部を通過して先頭部（ 54 a ) に到達すると、先頭部（ 54 a ) の両側面（ 54e2) からシユー（ 7 ) を介して押圧力を受けたビストン（ 4 〉が図 16の右方に移動し、その結果、シユー（ 7 ) が組み付け姿勢に保持された斜扳（ 3 ) の周緣部に整合される。

このように、押圧部材（ 54) の側面（54el) ( 54e2) は、一対のシユー（ 7 ) を斜板（ 3 ) の周緣部に整合させるベく、ビストン（ 4 ) を案内する案内手段としての機能と、切欠き部（4a) 上に寝た伏態で載匱されたシュ一（ 7 ) を立ち上げる押圧手段としての機能を併せ持つものである。詳細には、押圧部材 ( 54) の両側面（ 54el) ( 54e2) のうち、先頭部（ 54 a ) の側面（ 54e2) が案内手段となり、基部（54 b ) 側の側面（54el) が押圧手段となる。

押圧部材（ 54) よりもスライド台（ 52〉側には、一対のビストンガイド（ 53) が対向配置される。このビストンガイド（ 53) は、スライド台（ 52) の前進時に、押圧部材 ( 54) の尖端部（ 54 d ) が一対のシュ一（ 7 ) の間に確実に入り込めるようにビストン（ 4 ) を案内するもので、ビストン（ 4 ) が押圧部材（54) の屈曲部の直前位置に達するまでピストン（ 4 ) の両端面と接触する。

以下、この組立装置における組立工程を説明する。

先ず、図 6 に示すように、パレツト（101 ) 上に回転軸（ 2 〉、ビストン（ 4 ) 、リャ側及びフロン卜側のシリンダ（ 5 ) ( 6 ) を載置し、このパレツ卜（ 10 1 ) をコンペャ（ 102 ) で搬送して規定位置で停止させる。この時、ビストン（ 4 ) の切欠き部上には、予め一対のシユーを寝かせた状態で載置しておく。

次に、 2 つのシリンダ（ 5 ) ( 6 ) を図示しないチャック装置で把持し、これを両支持へッド（ 50) ( 51) 間に搬送した上で、両支持へッド（ 50) ( 51) の前面に設けられたシリンダ支持部（ 69) でそれぞれ支持する。具体的には、図 8中の 2 つのクランプビン（ 61 b ) ( 61 e ) の外简（71) にシリンダ（ 5 ) ( 6 ) のボス（ 5b) ( 6b) を挿入する。その結果、外简（71) とボス（ 5b) ( 6b) とが密嵌し、衝台面（ 5c、 6c ：図 20参照）を互いに対向させた状態でシリンダ（ 5 ) ( 6 ) が支持される。この時、残りのボス（ 5b、 &b) には、他のクランプビン（ 61 a ) ( 61 c ) ( 61 d ) が挿入される。

次に、パレ .ゾト（ 101 ) 上の回転軸（ 2 ) を図示しないチャック装置で把持し、両支持へッド（ 50) ( 51) 間に搬送する。次いで両支持へッド（ 50) ( 51) のエアシリンダ（ 57 ：図 9参照）を起動して両支持へッド（ 50) ( 51) を接近させ、図 17に示すように、両へッド（50) ( 51) の軸支持部（65) を両軸端に挿入して回転軸（ 2 ) を支持する。フロント側の軸支持部（ 65 ：図面左側）を軸喘に挿入する際には、図 14に示すように、センタービン（ 60) の基端部に配匱した位置合わせ用のサーボモータ（ 104 ) を起動し、セレーション穴（89) を僅かに回転させて軸端のセレーシヨン（ 2a) と支持へ ' y ド（ 51) 側のセレーシヨン穴（89) の位置合わせを行ない、両者をスムーズに嵌合させる。両者が嵌台すると、回転軸（ 2 ) の回転が規制されるので、以後、回転軸（ 2 ) はこの姿勢に保持され、ビストン（ 4 ) の組み付けがなされる。

なお、チャック装匿による回転軸（ 2 ) の搬送中は、図 18に示す姿勢保持機構

( 105 ) により回転軸（ 2 ) が勝手に回しないよ ό にその姿势を保持する。この姿势保持機構（ 105 ) は、チャック装置のチャック爪（ 106 ) に取り付けた当接棒（ 107 ) 、当接棒（ 107 ) と当接する当接部（ 109 ) を有するカム（ 110 ) 、斜板（ 3 ) と紙面垂直方向の 2箇所で接触する規制部材 ( 111 ) を具備する。実線で示すように、チャック爪（ 106 ) で回転軸（ 2 ) をクランプしている時には、当接棒（ 107 ) が当接部（ 103 ) に対して離れているため、カム（ 110 ) が図示しないバネによって矢印①方向に付勢され、その桔果、規制部材 ( 111 ) が斜板（ 3 ) に押しつけられて、斜扳（ 3 ) の回転が規制される。従って、回転軸

( 2 ) が所定姿勢に保持される。一方、アンクランプ時には、二点 ί貞線で示すように、当接棒（ 107 ) がカム U10 ) の当接部（ 109 ) を押圧してカム（ 110 ) を矢印①と反対方向に回転させるため、図示しないパネによつて矢印②方向に付势された規制部材（111 ) が斜板（ 3 ) から離れ、その桔果、回転軸 ( 2 ) がフリーとなる。この姿勢保持機構（ 105 ) による回転軸（ 2 ) の姿勢保持は、上述のセレーシ ₃ ン（ 2a) とセレーシヨン穴（89) の嵌台が完了し、回転軸 ( 2 ) が所定の組み付け姿勢に固定されるまで行なう。

シリンダ（ 5 ) ( 6 ) 、及び回転軸（ 2 ) の搬送と前後して、パレツト（ 101 ) 上のビストン（ 4 〉を図示しないチャック装置で把持し、これをスライド台（

52) 上に移送してそれぞれビストン受け部（91) に截置する。この移送中には、各ビストン（ 4 ) の切欠き部 a) 上に置したシュ一（ 7 ) が落下しないように適当な手段でシュ一（ 7 ) を保持しておく。次に、スライド台（52) を組み付け姿勢に保持された回軸（ 2 ) 側に前進させる。スライド台（52) 上にある先頭のビストン（ 4 ) は、ビストンガイド（ 53 ) に案内された後、押圧部材（54) の下方に達する。このビストン（ 4 ) が基部

( 54 b ) を通過すると、その側面（押圧手段）（ 54el) によつて押圧された一対のシュ一（ 7 ) が球状面（7a) を外側にして垂直に立ち上がる。次いで、ビストン（ 4 ) が先頭部（54 a ) を通過すると、その側面（案内手段）（54e2) に案内されたビストン（ 4 ) がビストン受け部（91) 上を滑ってスライド台（52) の移動方向と直交する方向に移動する。これにより、当該ビストン（ 4 ) の切欠き部

( 4a) が斜板（ 3 ) の周緣部に整合され、一対のシュ一（ 7 ) の平坦面（7 b) が斜板（ 3 ) の表襄両面に面接触する。

その後、先頭のビストン（ 4 ) が、図 15に示すように、回転軸（ 2 ) の軸芯（ 0 ) 直下に達すると、切り替え手段（ 77) において第 1 の供袷路（ 75) の下流側流路（75 b ) と上流側流路（75 a ) とが図 11 A、 Bに示す位置関係となり、図 8 中の最下方にあるクランプビン（ &l a ) が突出してビストン支持部（ 67) でビストン（ 4 ) を両側から支持する。

さらにスライド台（52〉が前進すると、回転台座（59) がスライド台（52〉のスライド連動に同期して所定ピッチ（ 72° ) だけ回転し、その結果、前段の工程でクランプされたビストン（ 4 ) が斜板（ 3 ) 上を滑りながら周方向に移動して図 15の②の位置に達する。これと同時に切り替え手段（77) が図 12 A、 Bに示す状態となり、次段のピストン（ 4 ) が回転軸（ 2 ) の軸芯（ 0 ) 直下で次段のクランプビン（ 61 b ：図 8参照〉のビストン支持部（67) によってクランプされる以後、同様の作業を繰り返し、斜板（ 3 ) の周縁部の等 B2位置に順番に 5 つのピストン（ 4 ) を組み付ける。この時、各ビストン（ 4 ) は軸方向の位相差をもつた伏態でそれぞれ組み付けられる。全てのビストン（ 4 〉の組み付けが完了すると、エアシリンダ（ 58 : 図 9参照）を起動して両支持へッド（50) ( 51) の回転台座（59) 同士を接近させ、各ビストン（ ⁴ ) をシリンダ（ 5 ) ( 6 ) のボス ( 5b) ( 6b) に挿入しつつ両シリンダ（ 5 〉 ( 6 ) 同士を衝合する。次いで、前記切り替え弁をアンクランプ側に切り替えて全てのクランプビン（61) を退入させ、図示しない搬出用チャック装置で完成したサブアセンブリ（ A : 図 23参照〉をクランプする。次に、両支持へッド（50) ( 51) を離隔方向に後退させてセンタービン（ 60) の軸支持部（65〉を回転軸（ 2 ) の両端から脱出させ、その後、チャック装置を移動させてサブアセンブリ（ A ) を図 6中の二点鎖線で示す位匮にあるパレツト（ 101 ) 上に載匱する。

このように、本発明によれば、ビストン組立体（ P ) 、さらにはサブァセンブリ（ A ) をきわめて迅速かつ確実に自動組立することができるので、生産性を向上させて製造コストを低減することができる。また、作業者の手作業に頼ることもないので、異物が付着するおそれも少なく、品質向上が達成される。

なお、以上の説明では、スライド台（52〉と回転台座（59〉を同期駆動する手段ととして、ラック（ 92 a ) 、ビニオンギヤ（96) 及びベルト（ 97) 等を使用しているが、この他にもリンク機構を用いて両者を機械的に同期させてもよく、また、両者の駆動源として独立のサーボモータを使用し、両サーボモータを電気的に制御して両者を同期させてもよい。

Claims

請求の範囲

1 斜板付きの回転軸と、斜板の周縁部に係合させた複数のビストンとを具備し、ビストンの胴部中心に形成した切欠き部に一対のシを配匱して、このシュを前記斜板の表衷面に摺接させ、斜板の回転時にシを介して各ビストンを回転軸の軸芯方向に往復移動させるビストン組立体を組立てるための方法であつて、

前 S己複数のビストンを所定間隔で平行に並べる工程、

前記複数のビストンを、所定間隔で保持したまま、前記斜板の周囲に沿つて円周方向に移動させる工程、

前記移動工程において、前記ビストンが前記斜板の周縁部に到達するときに前記切欠部を前記斜板の周縁部に整合させる工程、及び

前記整合工程とほぼ同時期に、前記一対のシを前記斜板の表裏両面と対向して平行になるように立上げる工程からなるビストン組立体の組立方法。

2 斜板付きの回転軸と、斜板の周縁部に係合させた複数のビストンとを具備し、ビストンの胴部中心に形成した切欠き部に一対のシを配置して、このシュ —を前記斜板の表襄面に摺接させ、斜板の回転時にシュ一を介して各ビストンを回転軸の軸芯方向に往復移動させるビストン組立体を組立てる装置において、前妃複数のビストンを所定間隔を置いて平行に保持する複数のビストン受部を有し、かつ前記斜板の周囲に沿って円周方向に移動可能なキヤリア機構と、前圮ビストンの切欠部に一対のシュ一を寝かせた状態で並べて装壙する装 ¾手段と、

前 s己キヤリァの移動経路と前記斜板の周縁部との出会部分の直前位匱に配設され、前記牛ャリァに保持されたビストンが前記斜板の周縁部に到達するときに前き己切欠部を前記斜板の周緣部に整合させるベく、前記ビストンを案内する案内手段と、

前妃キャリアの移動経路と前記斜板の周緣部との出会部分の直前位匱に配設され、前記切欠部内に寝かせられた前記一対のシユーの互いに隣り合う端部を前記切欠部の底面側に押圧して、前 Ϊ己一対のシュ一を前記斜板の表襄両面と対向して平行になるように立上げる押圧手段とを具備するビストン組立体の組立装匱。

3 前記斜板の周囲にビストンを移動させ得る必要最小限の間隙をあけて、前き己斜板の周囲を円周方向に囲繞するアウターガイドと、

アウターガイドの円周方向の一部に形成されたビストン受入用の開口部と、アウターガイドの両側にあって、前記斜板の周囲を移動するビストンの両端部の前記回転軸側の周側面を受入れる複数の第 1 ビストン受部を円周方向に所定間隔で有する回転可能なインナーガイドと、

ィンナーガイドの回転と同期して前記アウターガイドの開口部に対してほぼ接線方向に移動可能であって、該移動方向に沿って、前記複数のピストンを所定間隔を置いて平行に保持する複数の第 2 ビストン受部を有するスライド台とで構成される前記キヤリア機構を有する I育求項 2記載のビストン組立体の組立装置。

4 前記第 2 のビストン受け部を、斜板の延長線と当^ ビストン受け部に保持されたビストンの軸線とがなす角度が 9 0 ° に近くなる方向に傾けて配置した求項 3記載のビストン組立体の組立装匱。

5 前記第 2 のビストン受け部のビストンを支持する受け面を、当該ビストンの外怪面よりも大きい曲率の曲面状に形成した育求項 4 記載のビストン組立体の組立装置。

6 斜板付きの回 is奉由と、斜板の周縁部に係台させた複数のビストンとを具備し、ビストンの胴部中心に形成した切欠き部に一対のシユーを配置して、このシュ一を前妃斜板の表襄面に摺接させ、斜板の回転時にシユーを介して各ビストンをシリンダ内で回転軸の軸芯方向に往復移動させるビストン組立体を組み立てるための装置であつて、

複数のビストンを所定間隔で平行に保持する複数のビストン受け部を有し、回転車由の軸芯と直交する方向に移動可能なスライド台と、スライド台の移動経路と前記斜板の周縁部との出会い部分の直前に位匱し、スライド台に保持されたビストンが斜板の周縁部に到達するときに前 S己切欠き部を斜板の周縁部に整合させるベく、ビストンを案内する案内手段と、

スライド台の移動経路と前記斜板の周縁部との出会い部分の直前に位置し、前己切欠き部内に寝かせられた—対のシユーの互いに隣り合う端部を切欠き部の底面側に押圧して、この一対のシを前記斜板の表裏両面と対向して平行になるように立ち上げる押圧手段と、

斜板付きの回転軸を支持する軸支持部と、この軸支持部に支持された回転軸の斜板周緣部を臨む円周方向の複数箇所に配匱され、ブランジャに駆動されて前 S3 回転軸の軸方向に進退移動するビストン支持部とを備え、スライド台上のビストンが回転軸の軸芯直下に達した際にビストン支持部を突出させて当該ビストンを斜板に係台させつつ支持し、その後のスライド台の移動に同期してビストンを保持したまま各ビストン支持部を所定ピッチずつ一体的に回転させる一対の支持へドと

を具備するビストン組立体の組立装匱。

7 各ビストン支持部を駆動するブランジャに、供給源から作動流体を供給する流体供給路を接続すると共に、この流体供給路に、当該供給路の流通 · 閉塞を選択的に切り替え可能な切り替え手段を設けた請求項 6記載のビストン組立体の組立装置。

8 流体供給路が、前 S己切り替え手段よりも上流側で一本の流路であると共に、切り替え手段よりも下流側で各ブランジャごとに独立して設けられた複数の流路であり、

切り替え手段が、円筒状の外側部材と、この外側部材の内径部に嵌台した同じく円筒状の内側部材とからなり、外側部材及び内側部材間に軸方向幅を段階的に異ならせて流体供袷溝を設け、この流体供給溝を臨む内側固定部材の外怪面及び外側回転部材の内径面のうち、何れか一方に前記流体供給路の上流側を開口させると共に、他方に前？己流体供給路の下流側を、流体供袷溝の軸方向幅に対応させて軸方向にずらしつつそれぞれ開口させ、且つ外側部材及び内側部材をビストン支持部の回転運動に同期して相対回転させるものである請求項 7妃截のビストン組立体の組立装匱。

9 ビストン受け部を、斜板の延長線と当該ビストン受け部に保持されたビストンの軸線とがなす角度が 9 0 ° に近くなる方向に傾けて配匱した ¾育求項 6き己載のビストン組立体の組立装置。

1 0. ビストン受け部のビストンを支持する受け面を、当該ビストンの外怪面よりも大きい曲率の曲面状に形成した求項 9記載のビストン組立体の組立装匮。

1 1 . ¾求項 6 記載の装置において、両支持へッドを互いに接近 . 離隔する方向に移動可能とし、且つ両支持へッドの前面に、前記シリンダを支持するためのシリンダ支持部を設けたサブァセンブリの組立装置。