WO1997032796A1

WO1997032796A1 - Mecanisme d'ouverture et de fermeture faisant appel a des lames de ressort exerçant une pression

Info

Publication number: WO1997032796A1
Application number: PCT/JP1997/000705
Authority: WO
Inventors: Tadashi Hagihara
Original assignee: Tadashi Hagihara
Priority date: 1996-03-08
Filing date: 1997-03-06
Publication date: 1997-09-12
Also published as: AU2232697A

Description

明細書

押えパネ板による開閉機構技術分野

この発明は瓶や P E Tボトル、缶、紙パック等の種々の容器に適用される容器開口部の押えバネ扳による開閉機構に関するものである。背景技術

従来、瓶や P E Tボトル、缶、紙パック等の容器の開口部は、容器と異なる材質のキャップを取り付けたり、ブルトツプ式の開口部を形成したり、ストローを差し込めるようにした蒸着フィルム等からなる封緘シールを開口部に貼付することによって密封されている。しかしながら、スチール缶やアルミ缶のように、ブルトップ式の開口部を形成したものにおいては、弓 Iき千切られた開口部分力散逸しやすい上に、一旦開口すると閉じることができないため、こぼれやす I、ので運搬が困難であるという欠点力《有った。またさらに、保管しておいて数回に分けて飲食すること力しいという欠点があった。さらに、紙パック等の容器の開口部に蒸着フィルム等からなる封緘シールを貼付して、飲食時にはストローを差し込めるようにしたものにおいては、開封後にうかつに紙パックを掴むと内容物がスト口一を差し込んだ開口部あるいはスト口一から噴き出してきてしまって外にこぼれてしまうことがある。また、保管についても開封後は開放状態であり、直立状態で保管しなければならない。さらに、使用後の廃棄処理に際して容器と異なる材質の封緘シールの処分に困ると言う欠点があつた。また、瓶や P E Tボ卜ルのように容器と異なる材質のキャッブを取り付けたものにおいては、キャップの容器開口部への取り付け、取り外しに手間がかかり、散逸しやすいことはもちろん、使用後の廃棄処理に際して容器と異なる材質のキャッブの処分に困るという欠点があつた。この発明の容器開口部の押えパネ板による開閉機構は従来例の上記欠点を解消しょうとするものであり、使用後は自動的に開口部が閉じるために容器を掴んだり運んだりしてもこぼれることがないので、保管しておいて何回にも分けて飲食することが可能な容器開口部の押えパネ板による開閉機構を提供しょうとするものである。また、さらに本発明は、使用後の廃棄処理に際して容器と一緒にそのまま焼却等の廃棄処分をすること力《可能な容器開口部の押えパネ板による開閉機構を提供しょうとするものである。発明の開示

本発明者らは、これらの目的を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、ある特定の構造を有する押えパネ板による開閉機構により上記問題を解決するに至つ

すなわち本発明は、軟質シートからなる開閉可能な通路を有する通路体と、該通路体を挟み込んでその押圧力で密着状態にして通路体を閉じる押えバネ板とからなり、該通路体に棒状体力揷入された時にはパネ板力変形し通路が開き、棒状体力存在しない時にはパネ板の復元力により通路部が密着して閉じることを特徴とする容器開口部の押えバネ板による開閉機構を提供するものである。また更に、上記開閉機構に於いて、押えパネ板が所定の曲率で屈曲され、通路体を密着状態で挟み込むことを特徴とするものである。この場合、押えパネ板は同一方向に屈曲されてもよく、あるいは反対方向にその凸条部を対面するように屈曲されてもよい。また、上記開閉機構に於いて押えパネ板力保持手段によって所定の曲率に屈曲保持されていることをさらに特徴とするものである。この時、保持手段が押えバネ板の一部と一体化されていても良い。また、上記構成に於いて、押えバネ板が少なくとも 2枚で構成され、その屈曲された時の外側の押えバネ板が、内側の押えパネ板の厚みよりも肉厚であることを特徴とする容器開口部の押えバネ板による開閉機構である。さらに、一体化されている場合に、保持手段力 <外側の押えパネ板の端部と一体化され、その他端部同士力 <係合されることによって押えバネ板力所定の曲率に屈曲保持されていることが好ましい。また、その際に保持手段の押えパネ板側に面する表面に、その屈曲された時の内側の押えバネ板を外側の押えバネ板に沿って押圧する突出部を有することを特徴とする容器開口部の押えバネ扳による開閉機構ある o さらに本発明は、钦質シ一卜からなる開閉可能な通路を有する通路体と、該通路体を挟み込んで所定の曲率で屈曲した状態の押圧力で密着状態にして通路体を閉じる内外一対の押えパネ板と、外側の押えパネ板の両端と結合可能な蓋体とからなり、該通路体に棒状体力挿入された時にはパネ板力《変形し通路が開き、棒状体が存在しな、時には該蓋体による押圧力と ' <ネ板の復元力により通路部が密着して閉じることを特徴とする容器開口部の押えパネ板による開閉機構を提供するものである。上記構成に於いて、外側の押えパネ板と蓋体の結合が、いずれか一方の端部がヒンジを介して一体となっており、他端部が着脱可能な結合手段によって連結されていることをさらに特徴とするものである。また、上記構成に於いて、蓋体が、内側の押えパネ板を外側の押えバネ板に沿つた屈曲状態に押えるリブを備えてなることを特徴とするものである。さらに上記の何れかの構成に於いて、好ましくは適用される容器と同一素材により押えバネ板、通路体を形成してなることを特徴とするものである。また、本発明は前記何れかの構成による容器開口部の押えパネ板による開閉機構を備えてなる容器を提供するものである。この発明の容器開口部の押えパネ板による開閉機構によれば、使用後は自動的に開口部が閉じるために容器を掴んだり運んだりしてもこぼれることがないので、保管しておいて数回に分けて飲食することが可能な容器を提供できる。また、使用後の廃棄処理に際して容器と一緒にそのまま焼却等の廃棄処分をすることが可能な開閉機構を提供することができる。図面の単な説明

第 1図は本発明の容器開口部の押えバネによる開閉機構をポリ袋容器に適用した例を示す概略図であり、第 2図は底付ポリ袋容器に適用した概略図である。第 3図は紙パック容器に適用した例を示す概略図である。第 4図は瓶類やブラスチックボトル類に適用した例を示す概略図である。第 5図は紙コップ類に適用した例を示す概略図である。第 6図は本発明の開閉機構を構成する钦質シ一トからなる開閉可能な通路体を示す図であり、第 7図はその通路部分が開、ている状態を示す図である。第 8図および第 9図は各々第 6図、第 7図の A— A断面図である。第 1 0図は通路体を 2枚の軟質シートを加熱溶着により貼り合わせ製造した場合を示す図である。第 1 1図は押えパネ板の実施態様を示す斜視図であり、第 1 2 図はその別の実紘態様を示す図である。第 1 3図は押えパネ板力ー体となっているものの実施態様を示す斜視図である。第 1 4図は本発明による開閉機構の組み付け前の状態を示す概略図である。第 1 5図は組み付け後の状態を示す概略図である。第 1 6図はその使用伏態を示す斜視図である。第 1 7図は本発明による開閉機構の内側の押えパネ板を外側の押えパネ板に沿わせるための手段を示す斜視図であり、第 1 8図は別の手段を示す斜視図であり、第 1 9図はもう一つ別の手段を示す斜視図である。第 2 0図、第 2 1図、第 2 2図はそれぞれ第 1 7図、第 1 8図、第 1 9図における E— E断面図である。第 2 3図は本発明による開閉機構の内側の押えパネ板を外側の押えバネ板に沿わせるための保持手段を使用した例を示す斜視図であり、第 2 4図は別の保持手段を含む構成の押えパネ板の組み付けた状態を示す図である。第 2 5図および第 2 6図はそれぞれ、第 2 3図、第 2 4図における F— F断面図である。第 2 7図は内側、外側の押えバネ板および保持手段を一体化した実施態様を示す図であり、第 2 8図は組み付け後の状態を示す概略図である。第 2 9図は外側の押えパネ板および保持手段を一体化した実施態様を示す図である。第 3 0図は内側、外側の押えバネ板および保持手段を一体化した他の実施態様を示す図である。第 3 1図は内側、外側の押えバネ板および保持手段を一体化したもう一つ別の実施態様を示す図である。第 3 2図は外側の押えパネ板を示す図であり、第 3 3図は内側押えバネ板を外側の押えバネ板に挟み着ける筒状の挟着片を示す図であり、第 3 4図は開閉型の挟着片を示す図である。第 3 5図は開閉機構の組み付け前の状態を示す図であり、第 3 6図は使用状態を示す図である。第 3 7図は別の開閉機構の組み付け前の状態を示す図であり、第 3 8図はその使用状態を示す図である。第 3 9図は外側の押えパネ板およ 6 び保持手段を一体ィヒした別の実施態様を示す図であり、第 4 0図はその別の実施態様を示す図であり、第 4 1図はもう一つ別の実施態様を示す図である。第 4 2 図はその一体化した押えパネ板を使用して開閉機構を組み付ける前の状態を示す図であり、第 4 3図は組み付け後の状態を示す図、第 4 4図は第 4 3図の G— G 断面図である。第 4 5図は本発明の開閉機構の通路体に棒状体を挿入する前を示す図であり一点、鎖線で挿入後を示している。第 4 6図は棒伏体を挿入する前を示す図であり、第 4 7図は棒状体挿入中の図、第 4 8図は棒状体挿入後を示す図であ O o 発明を実施するための最良の形態

以下、図面に基づき、この発明の容器開口部の押えパネ板による開閉機構の実施の形態について説明する。第 1図から第 5図は、この発明の容器開口部の押えパネ板による開閉機構（以下開閉機構と称する）を容器に適用した例を示す概略図である。第 1図はシート状のポリ袋 1 0 1にこの発明の開閉機構 1 1 1を適用した場合、第 2図は円形の底 1 0 3を設けたポリ袋 1 0 2にこの発明の開閉機構 1 1 1を適用した場合を示すものである。第 3図は果汁飲料等の紙パック 1 0 4にこの発明の開閉機構 1 1 1を適用した場合を示すものである。第 4図は清涼飲料等の瓶ある t、はブラスチックボトル 1 0 5にこの発明の開閉機構 1 1 1を適用した場合を示すものである。第 5図は蓋 1 0 7を備えた紙コップ 1 0 6の蓋 1 0 7の部分にこの発明の開閉機構 1 1 1を適用した場合を示すものである。以下、上記開閉機構 1 1 1の詳細について説明する。第 6図から第 9図は開閉機構 1 1 1を構成している、軟質シートからなる開閉可能な通路体を示すものである。この通路体 1は、軟質シートによる管状のもの、あるいは 2枚の軟質シートを貼り合わせ管状としたもの等を使用することができ、通路部分 2は筒状に開口することが可能である。通路部分 2の密閉性の点から、 2枚の钦質シ一トを貼り合わせたものが好ましい。上記通路体 1を形成する方法としては、 2枚の軟質シートを合わせてずれ止め片 3部分で加熱溶着する方法が望ましい力特にこの製造方法に限定されるものではない。また通路部分 2の両側には、下記押えバネ板間に挟み込んで通路体 1を保持するずれ止め片 3が形成されている。ずれ止め片 3部分における溶着に関しては、通路部分 2との境界のみ溶着すれば十分である。 4は通路部分 2から連続し、ずれ止め片 3の位置から突出している、通路部分 2へのガイド部である。上記通路体 1に使用される钦質シ一トは、本発明の効果を奏すれば特に限定は無い。好ましい軟質シートとしては、ゴムシート、ブラスチックシート、耐水紙、防水布、アルミ箔あるいはこれらの複合シートが列挙される。また好ましくは、容器ならびにその他の部材と同一素材によって形成されているものである。第 6図は通路体 1の通路部分 2が閉じている場合を示し、第 7図は通路体 1の通路部分 2が開いていて、容器の内容物力 <通過している状態を示している。また第 8図および第 9図は第 6図および第 7図の各々の A— A断面図である。上記通路部分 2の形状については特定の構造を有するものではなく、棒状体の挿入、引抜きにより開閉するものであればどの様な構造でも良い。通路部分 2の幅については、挿入する棒状体の径に応じて挿入力《無理なく行え、しかも挿入した棒状体の周囲に通気可能な余裕を持つ程度の幅が望ましい。この寸法設定により、挿入された棒状体を経由し容器に内容物を充填する際に、同時にその周囲から容器内の空気を放出させ充填作業を無理なく行わせることができる。また、ガィド部 4からの棒状体の挿入しゃすさを考慮すれば通路部分 2の挿入側が広いほうが好ましい。第 1 0図は通路体 1の通路部分 2を、 2枚の钦質シートを貼り合わせて加熱溶着し、ガイド部 4の反対側に向かってつぼまっているテ一パ状の通路部分 2とした場合を示すものである。第 1 1図及び第 1 2図は上記通路体 1を挟み込んでその通路の開閉、特に自動的に密閉させるための押えバネ板の例を示すものである。一対の押えバネ板 5 , 6は第 1 1図のように通路体 1を挟みこむものである。なお押えバネ板は、平坦なもの、湾曲したものを湾曲の同一方向で重ねたもの、また湾曲したものの凸条部を対面させて重ねたもの等が採用できる。第 1 1図は全体形状が矩形の場合であり、第 1 2図は全体形状が台形の場合を示している。これらの例に於いては、通路体 1の幅方向に湾曲させているが、第 1 1図に 2点鎖線で示したように通路体 1を挟み、その長さ方向に湾曲させたものであってもよい。また、第 1 3図のように、一対の押えパネ板 5 , 6として長尺のものを折り返して通路体 1の両面を挟み付けるようにしたものであってもよい。上記一対の押えパネ板 5 , 6の材質としては、確実な弾性力による通路体の密閉が可能であれば特に限定されるものでは無いが、例えばブラスチック薄板、金属扳、あるいはこれらを構成材料とする複合板から選ぶことができる。ブラスチック薄板の例としては、ポリエチレン、ボリプロピレン、ポリエステル、ポリ力 —ボネート等が挙げられる。また、ゴミとなった時の廃棄性、リサイクル性の点力、ら考えれば、通路体 1および押えバネ板 5 , 6の何れも容器素材と同一あるいは同時に処理力可能である素材を使用すること力 <好ましい。例えば、日常家庭等で使用されるポリエチレン製の袋が、素材としての汎用性、加工性、ゴミ化した後の処理性等において、この発明の上記課題の解決に極めて好適であることを確認している。本発明による一対の押えバネ板で、湾曲した押えパネ板の凸条部を対面させて通路体を挟み込む構造の場合には、そのバネ板の両端部を何等かの手段で、例えば溶着、あるいは圧着手段で一体化することにより、常時通路体に対する押圧力を発生させることができる。これにより本発明の開閉機構の作用効果を奏するものである。一方、本発明による一対の押えパネ板で湾曲させたものを湾曲の同一方向で重ね合わせる場合において、一対の押えバネ板 5 , 6はそれぞれ肉厚を異ならせておくことが望ましい。特に、外側の押えバネ板 5は自立可能な程度の厚みがあり、内側の押えパネ板 6は薄手で柔钦であること力《好ましい。通路体 1との関係で言えば、通路体 1は柔軟性を要するため薄手のものを使用し、押えパネ板 5， 6はその機能上、所定の肉厚であることを必要とする。もちろん、内側の押えパネ板 6は通路体 1よりも厚いものであることが好ましい。上記押えパネ板 5 , 6の厚さとしては、上記ポリエチレン等のプラスチック薄板を使用した場合、約 0. 1〜5. O mmがこのましく、湾曲した場合には外側の押えパネ板 5は自立可能な程度であり、さらに内側の押えパネ板 6よりも厚^、ものを使用すること力《好ましい。一方、内側の押えバネ板 6の厚みは、好ましくは約 0. 1〜0. 5 mmのものである。また押えバネ板 5， 6の寸法は矩形の場合を例に取れば、横軸：縦軸比率で約 2 ~ 1 . 5 ： 1が望ましい。例えば、横軸：縦軸比の実寸で 4 O mm： 2 5 mm、 3 5 mm： 2 O mm、 3 O mm : 1 5 m m等の寸法とすることができる。押えバネ板の幅は、通路体の通路部分がスムーズに開き、また密閉時に確実に押圧されればどの様な幅でも適用できる力 <、好ましくは 3倍以上、 5倍未満である。例えば一般的なストロー等を使用した場合の通路部分の幅が 1 0 ~ 1 5 mm である場合には、押えパネ板の幅は 3 0~ 4 5 mm以上程度が好ましい。上記押えバネ扳 5 , 6を湾曲させた場合の曲率半径は、 1 0 mm〜1 0 0 mm が好ましい。さらに好ましくは、 1 5 mm〜3 O mm程度である。小さい曲率半径のものでは押えバネ扳 5， 6の通路体 1を挟む力が強い上、棒状体 7の揷抜に対する反応が良い。逆に、曲率半径を大きくしていって押えバネ板 5 , 6の通路体 1を挟む力や、棒状体 7を挿抜する際の力加減を調整することができる。第 1 4図から第 1 6図に、通路体 1を押えバネ板 5 , 6で挟み込んでこの発明の開閉機構 1 1 1を構成した状態を示す。すなわち、第 1 4図のように通路体 1 の両を押えバネ板 5， 6で挟み付け、第 1 5図のように組みつけるのである。組みつけた状態では第 1 5図のよ όに通路体 1は偏平に保持されて、通路部分は押えバネ板の押圧力により密着状態に閉趙されている。そしてガイド部 4から通路体 1にストロー等の棒状体 7を差し込むと、通路体 1とともに内側の押えバネ板 6力'押し広げられ、最後には第 1 6図のように通路体 1力、'完全に筒状になって容器内が開放される。第 1 7図から第 2 2図は内側の押えパネ板 6を外側の押えバネ板 5に沿わせるための手段を示すものである。その手段としては第 1 7図および第 2 0図のように通路体 1を挟み付けた押えバネ板 5 , 6の両側端部を溶着することが挙げられる。また、第 1 8図および第 2 1図のように外側の押えパネ板 5の両側端部を折り返し、折り返して形成された挿入ガイド部 8に内側の押えパネ板 6を差し込んでもよい。さらに第 1 9図および第 2 2図のように押えバネ板 5 , 6の両側端部を U字状の圧着手段 9で挟み付けるようにしてもよい。第 2 3図から第 2 6図は、外側の押えバネ板 5の湾曲を、より確実なものとするための手段を示すものである。第 2 3図および第 2 5図は、湾曲して円弧状に形成された押えパネ板 5， 6の両側端部に、両側 ¾を折り返した牽引シート 1 0の折り返し部 1 1をはめ込んで保持した状態を示している。また第 2 4図および第 2 6図は、外側の押えパネ板 5の一端を延長し、さらにその先端を折り返して形成した折り返し部 1 2を、押えバネ板 5の他端にはめ込んで保持した状態を示すものである。このようにしておけば、外側の押えパネ板 5の形状を保持する力が弱くても確実にその湾曲を保たせることができ、通路体 1を強固に圧着することができる。この方法は、押えパネ板 5 , 6が平坦なものの場合にも適用でき、所定の曲率で屈曲させた伏態で保持する保持手段によって湾曲、押圧させることによつて通路体 1を挟み付けるようにすることができる。また、上記の構成は押えパネ板 5 , 6、牽引シートを一体的に成形したものでも形成可能である。この場合、第 2 7図のような形状の一体型の押えパネ板がその例として挙げられる。この場合、組立てが非常に容易となる。即ち、第 2 7図のように通路体 1の上端をスリット 1 3に挿入し、上側から押えバネ板 6を被せるように折畳み、牽引シート部 1 4の係合片 1 5を他端に係合し、第 2 8図のように組み付けるのである。これらの他の例としては第 2 9図から第 3 1図のようなバリエーションカ《挙げられる。また、押えバネ板のさらにより確実な保持ならびに本発明による開閉機構製造の工業化を考慮した場合に、以下に例示する構成を好ましい実施態様として挙げることができる。第 3 2図から第 3 8図に示されたものは、外側の押えバネ板として成形体を採用し、これと通路体ならびに内側の押えパネ板を、密着状態維持に使用する保持手段として、第 3 3図及び第 3 4図に示された筒状の挟着片でー体としたものである。 —方、第 3 9図から第 4 1図に示されたものは、さらにこれらを一体成形したものであり、外側の押えパネ板と一体成形された保持手段としての蓋体の係合部を係止して蓋体を確実に閉鎖すると共に、蓋体の内側に形成された押えバネを押圧するための突出部によりこの押えパネ板の湾曲状態を維持している。これらの本発明の実施態様においては確実な湾曲による押圧を可能とすべく、外側の押えパネ板としての厚手の成形体を採用している。以下にこれら実施態様について詳細に説明する。第 3 2図のように、外側の押えパネ板 5は厚手の成形体の両端を射出成形ゃブ口一成形、または左右の方向に加熱成形により折り曲げて形成した内側の押えバネ板 6の係合部 1 6を備えている。図において 1 7は押えバネ板 5の上端に形成した、棒状体揷入時の補助となるガイド溝である。外側の押えバネ板 5は、予め射出成形やブロー成形等の樹脂の成形手段によつて所定の曲率で屈曲させた状態で得ることができる。もちろん、後加工で所定の形状に加熱成形してもよい。その断面形状としては、円弧状が好ましいが、 U字状、 V字状、波状、筒状等の断面形状であっても、その機能が損なわれなければ構わな L、。第 3 3図および第 3 4図は一対の押えパネ板 5 , 6の両側に装着する筒状の挟着片 1 8を示すものである。この挟着片 1 8は第 3 3図のように予め所定の形状に成形したものであっても、第 3 4図のように板状に成形したものを折り畳み、両側に形成した係合ボス 1 9とボス孔 2 0との係合等によって組みつけるようにしてもよい。 2 1は挟着片 1 8の上側に形成した外傾部で、この部分から押えバネ板 5 , 6の両側にはめ込めば簡単に装着することができる。第 3 5図及び第 3 6図に、通路体 1を押えパネ板 5， 6で挟み込んで開閉機構 1 1 1とした状態を示す。即ち、第 3 5図および第 3 7図は通路体 1の両側に外側の押えパネ板 5および内側の押えバネ板 6を配置し、さらに押えバネ板 5 , 6 の両側に一対の筒状の挟着片 1 8を装着することにより、湾曲状態を保持している。このよ όにすることにより、押えバネ板 6を押えバネ板 5に押圧状態で保持し確実に湾曲を保ち、これにより通路体 1を強固に圧着することができる。内側の押えパネ板 6は、外側の押えバネ板 5に密着するよう、前記のごとく、より肉厚を薄くしておくこと力望ましい。 2 1は、上記押えパネ板 1 7のガイド溝 8に対向して形成したガイド片である。なお、第 3 6図及び第 3 8図は上記開閉機構に棒状体 7を挿入し、開放状態とした説明図である。次に外側の押えパネ板及び保持手段を一体成形している第 3 9図から第 4 1図の例示の押えバネについて説明する。これらは、前記通路体 1を挟み込んで開閉、特に自動的に密閉させるための押えバネ板の例を示すものである。内側の押えバネ板 6は第 4 2図に示したように外側の押えバネ板 5とは別々に形成されている _c 外側の押えバネ扳 5の一つの端部にはブラスチックヒンジ 2 2を介して蓋体 2 3 が、左右の方向に延長するように形成されている。この外側の押えバネ板 5、プラスチックヒンジ 2 2および蓋体 2 3は、射出成形等の成形方法によつて一体に成形することが好ましい。第 3 9図において、外側の押えバネ板 5において通路力収納される部分以外の上端部および下端部の両側にはそれぞれ保持ガイド 2 4力 <突設されている。また上記外側の押えパネ板 5の上端部中央には、棒状体を揷入する位置にガイド溝 1 7が設けてある。第 3 9図の例では、蓋体 2 3は、平板のほぼ中央に棒状体を通した際の拡張した通路体 1を収納するその長さ方向の凹所 2 5が形成されており、その両側には内側の押えバネ板 6を常時押圧するためのリブ 2 6カ、通路体 1の長さ方向に沿つて一対形成されている。このリブ 2 6の長さ、形状、位置、数等は、上記内側の押えバネ板 6の厚さや寸法等に応じて適宜決定することができる。ただし、内側の押えバネ板 6の開閉運動を損なわないような十分な長さや形状、位置、数を設定することが望ましい。第 4 0図はこのリブ 2 6力通路体 1の長さ方向に対して直角方向に形成されている。また、第 4 1図の例では、上記リブの代わりに蓋体の凹所 2 5の両端部が内側に所定寸法入り込むように形成されており、内側の押えバネ板 6を上記リブの代わりに押圧することができるように構成されている。また 2 7は蓋体の端部に設けたフックであり、外側の押えバネ板 5の端部に形成された受け口 2 8にはめ込まれるようになつている。この際、フック 2 7の段部により受け口 2 8と確実な係止がされ、蓋体 2 3が外側の押えパネ板 6と係合される。本実施例においてはフック 2 7および受け口 2 8からなる係合手段を例示したが、その他の形状、構造、あるいは熱溶着等の手段も可能である。第 4 2図から第 4 4図に通路体 1を押えパネ板 5， 6で挟み込み、本発明の開閉機構 1 1 1を構成とした状態を示す。第 4 2図のように通路体 1を押えパネ板 5に収納し、さらにその上から内側の押えパネ板 6を収納し、蓋体 2 3を閉じてフック 2 7により係止する。これにより第 4 3図の状態で、第 4 4図からも明ら力、なように、通路体 1は内側の押えパネ板 6と共に蓋体 2 3のリブ 2 6により外側の押えバネ板 5に押圧されて、確実にその湾曲を保り密着されて閉鎖される。上記の構成により、その組立て力《非常に容易になり、また工業的にも量産が可能となる。次に、上記のように構成したこの発明の容器開口部の開閉機構の作用について説明する。なお、この説明に於いては、保持手段、その他部材は省略した、押えバネ板 5 , 6及び通路体 1のみの構成として説明を行う力これに限定されるものではない。第 4 5図は、通路体 1にストローその他の棒状体 7を挿入した伏態を示している。この開閉機構 1 1 1は、通路体 1の通路部分 2の内部に棒状体 7を挿入することにより、押えパネ板 5， 6により密着していた通路部分 2の密着を解いて、通路を確保せしめるものである。この実施例においてはこの様な棒状体 7としてストローを使用してより確実な通路を確保しょうとしている。上記作用をより詳細に説明する第 4 6図から第 4 8図において、ストローからなる棒状体 7の先端を通路体 1のガイド部 4の上端から挿入する。実際には、この部分にキヤッブ等の拡張状態の取り付け口を付けることにより、棒状体 7を挿入しやすい形伏としておく。そして、第 4 6図から第 4 7図のように徐々に棒状体 7を押し下げていくと、通路体 1の通路部分 2は内側の押えパネ板 6ごと押し広げられていく。そして棒状体 7をさらに押し下げると、内側の押えバネ板 6力 <棒状体 Ίに沿つて全長にわたって押し広げられ、第 4 8図のように容器の内容物が自由に流通することができるようになる。逆に、容器開口部を閉じようとする場合には単に棒伏体 7を引き抜けばよい。即ち、押えパネ板 6が徐々に元の位置に復帰して押えパネ板 5に密着し、通路体 1の通路部分 2は第 4 8図から第 4 6図を逆にたどって、再び全長が自動的に密着することとなる。この時、容器開口部に設けた開閉機構 1 1 1に容器内から内容物を押出そうとする圧力が加わると、押えパネ板 5， 6を介して通路体 1に圧力が伝達され、通路体 1の通路部分 2はより一層密閉される。これら開閉機構の容器への取付は、公知の方法を任意に適用できる。例えば容器開口部に、通路体のガイド部を溶着する等の方法が挙げられる。産業上の利用可き

この発明の容器開口部の押えバネ板による開閉機構によれば、それを適用した容器は、使用後は自動的に開口部が閉じるために容器を掴んだり運んだりしてもこぼれることがない。従って、保管しておいて数回に分けて飲食すること力可能となった。また、直立伏態、横臥状態を問わず保管することができる。また、上記開閉機構を含めた容器全体を単一の素材で構成した場合には、製造工程が単純化し、なおかつゴミ化後の処理力単純化されるのでリサイクル性の高い容器を提供することができる。この発明の容器開口部の押えバネ板による開閉機構によれば、使用後の廃棄処理に際して容器と一緒にそのまま焼却等の廃棄処分をすることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 軟質シートからなる開閉可能な通路を有する通路体と、該通路体を挟み込んでその押圧力で密着状態にして通路体を閉じる押えパネ板とからなり、該通路体に棒状体が挿入された時にはパネ板が変形し通路が開き、棒伏体が存在しない時にはパネ板の復元力により通路部力 <密着して閉じることを特徴とする容器開口部の押えバネ板による開閉機構。

2 . 押えパネ板が所定の曲率で屈曲され、通路体を密着状態で挟み込むことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

3. 押えパネ板が同一方向に屈曲されている請求の範囲第 2項に記載の容器開口部の押えバネ扳による開閉機構。

4. 押えバネ板が反対方向にその凸条部を対面するように屈曲されている請求の範囲第 2項に記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

5. 押えパネ板力保持手段によって所定の曲率に屈曲保持されている請求の範囲第 2項あるいは第 3項に記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

6 . 保持手段力押えパネ板の一部と一体化されている請求の範囲第 5項に記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

7 . 押えバネ板が少なくとも 2枚で構成され、その屈曲された時の外側の押えバネ板が、内側の押えパネ板の厚みよりも肉厚である請求の範囲第 1項乃至第 6項に記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

8. 保持手段が外側の押えバネ板の端部と一体化され、その他端部同士が係合されることによって押えバネ板が所定の曲率に屈曲保持されている請求の範囲第 6 項に記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

9. 保持手段の押えパネ板側に面する表面に、その屈曲された時の内側の押えバネ板を外側の押えバネ板に沿って押圧する突出部を有する請求の範囲第 8項に記載の容器開口部の押えバネ板による開閉機構。

1 0. 軟質シ一卜からなる開閉可能な通路を有する通路体と、該通路体を挟み込んで所定の曲率で屈曲した状態の押圧力で密着状態にして通路体を閉じる内外一対の押えバネ板と、外側の押えパネ板の両端と結合可能な蓋体とからなり、該通路体に棒状体力 <挿入された時にはパネ板力変形し通路が開き、棒状体が存在しな、時には該蓋体による押圧力とバネ板の復元力により通路部が密着して閉じることを特徴とする容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

1 1 . 外側の押えバネ板と蓋体の結合が、いずれか一方の端部がヒンジを介して —体となっており、他端部が着脱可能な結合手段によつて連結されていることを特徴とする請求の範囲第 1 0項記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

1 蓋体が、内側の押えバネ板を外側の押えバネ板に沿った屈曲状態に押えるリブを備えてなることを特徴とする請求の範囲第 1 0項あるいは第 1 1項記載の容器開口部の押えパネ板による開閉機構。

1 3 . 適用される容器と同一素材により押えバネ板、通路体を形成してなる前記何れかの請求の範囲に記載の容器開口部の押えバネ板による開閉機構。

1 4. 前記何れ力、の請求の範囲に記載された容器開口部の押えバネ板による開閉機構を備えてなる容器。