WO1997024221A1

WO1997024221A1 - Structure pliee en carton-fibre ondule

Info

Publication number: WO1997024221A1
Application number: PCT/JP1996/003884
Authority: WO
Inventors: Yoshimasa Yokoyama
Original assignee: Hitachi Zosen Corporation; Yokoyama Sankoh Co., Ltd.
Priority date: 1995-12-27
Filing date: 1996-12-27
Publication date: 1997-07-10
Also published as: EP0873858A1; AU1153197A; CN1206371A; CA2241749A1; US6132349A; KR19990076743A; CN1072556C; TW390841B

Description

明細書

段ボールの折り目構造

技術分野

この発明は、所定形状の段ボール積層体や段ボール製の多孔中空体を製造する場合において、段ボールを正確，円滑に折り曲げることができる段ボールの折り目構造に関するものである。背景技術

例えば、段ボールシートに、逆 V字状（山折り状）に折り曲げ方向性が付与された（折り癖がつけられた）逆 V字状の折り目と、 V字状（谷折り状）に折り曲げ方向性が付与された V字状の折り目とを平行かつ交互に形成し、これを前記折り目に沿ってつづら折り状に折り畳んで、図 1 1や図 1 3で示されているような積層状のブロック体 1 dを製造することは既に提案されている。（特願平 6 — 1 0 3 6 0 2号）

また、段ボールシートに、複数条の逆 V字状の折り目と複数条の V字状の折り目とを平行かつ交互に形成し、このシートを前記折り目に沿って折り曲げることにより、例えば図 1 4及び図 1 5で示されているような中空状のブロック体 1 e を製造することも既に提案されている。（特願平 7— 2 3 7 4 0 5号）

前述のような積層状ないし中空状のブロック体は、包装用の枠体や緩衝材、断熱パネルなどの心材、各種吸着材を担持させる担体などに使用される。

一般に、段ボールシートを用いて製函するには、段ボールシートへ設計に沿つてプレスにより折り目を形成し、この折り目に沿ってシ一トを折り曲げる。製函の場合には折り目部分における高い折り曲げ精度が要求されないので、プレスによって折り目を形成しても差し支えない。しかしながら、前述の先願発明のような積層状ないし中空状のブロック体を製造して、前述のような用途に使用する場合には、それらのブロック体を設計に沿って正確な形状及びサイズに製造することが要求されるので、製函の場合と同様に折り目を形成したのでは、前述のような用途に耐えうるブロック体を製造することはできない。段ボールシートにあらかじめ形成された折り目に沿って、当該段ボールシ一トをつづら折り状に折り畳んで積層状のブロックを製造したり、あるいは当該段ボールシートを折り曲げて中空状のブロックを製造する場合に、より正確に折り曲げられるような折り目を形成するには、以下のような手段が知られている。

第 1の手段は、例えば図 8のように、段ボールシート 1を折り曲げたときに当該段ボールシ一卜 1の外側になる面に、段ボールの段 1 0と交差するように、半切り状（段ボールシートの厚みの途中まで型刃をくい込ませる状態）に逆 V字状の折り目 1 aと V字状の折り目 1 bとを交互にかつ平行に形成し、図示しない適当な折り曲げ装置により各折り目 1 a , 1 bに折り曲げ方向性を付与することである。

図示の段ボールシ—ト 1は、前述の折り曲げ方向性の付与により、折り目 1 a は逆 V字状の折り目となり、折り目 1 bは V字状の折り目となる。

第 2の手段は実開昭 4 9 - 1 0 0 9 8 1号公報に記載されており、例えば図 9 のように、段ボールシート 1には、段と交差する状態に半きり状である逆 V字状の折り目 1 aと、 V字状の折り目 1 bとが交互にかつ平行に形成されている。 V 字状の折り目 1 bは、シート 1を貫通する長く真っ直ぐな切断部 1 0 aと、段ボールシート 1を縮した（押し潰した）ヒンジ部 1 0 b， 1 O bとから形成され、切断部 1 0 aの各端部には、当該切断部 1 0 aと直角に交差して段ボールシ一ト 1を貫通する状態の短い補助切断部 1 0 cが形成されている。

段ボールシート 1へ前述のような折り目 1 a , 1 bを形成した後、図示しない適当な折り曲げ装置により、図 1 0で示すように当該シート 1へ折り目 1 aに沿つて逆 V字状の折り曲げ方向性を付与するとともに、折り目 1 bに沿って V字状の折り曲げ方向性を付与する。

シート 1へ前述のように折り曲げ方向性を付与すると、折り目 1 bの非切断部 1 0 bには V字状に折り曲げられるように曲げ癖がつき、シート 1に対して図 1 0の左右方向から折り目 1 a , 1 bと交差する方向の外力を加えると、シート 1 は図 1 1のように折り目 1 a , 1 bに沿って折り畳まれ、ブロック体 1 dが製造される。なお、前記補助切断部 1 0 cは、折り目 1 bに沿ってシ一ト 1へ曲げ方向性を付与したときに、シート 1が切断部 1 0 aの端部において破断するので、この破断を防止するために形成される。

第 3の手段は、国際公開番号 W〇 9 5 / 3 1 3 3 0号に記載されており、この国際公開公報に記載された手段を図 1 2を参照して説明する。

段ボールシ—ト 1には、段 1 0と交叉するように、半切り形状の逆 V字状の折り目 1 aと V字状の折り目 1 bとが平行かつ交互に形成されている。 V字伏の折り目 l bは、段ボールシート 1を貫通する真っ直ぐな切断部 1 0 aと、段ボールシート 1を圧縮した（押し潰した）ヒンジ部 1 O b , 1 O bとから形成され、切断部 1 0 aの各端部には、当該切断部 1 0 aと鋭角状に交差して段ボールシート 1を貫通する状態の短い補助切断部 1 0 dが形成されている。

折り目 1 0 a， 1 0 bに折り曲げ方向性を付与し、折り目 1 0 a , 1 0 bに沿つて段ボールシート 1を折り畳むと、図 1 3のような積層状のブロック体 1 dが製造される。

また、逆 V字状の折り目 1 0 aと V字状の折り目 1 0 bとを平行に複数かつ交互に形成し、これらの折り目 1 0 a , 1 0 bに沿ってシート 1を折り曲げ、折り目 1 0 aによる折り曲げ部分相互と折り目 1 O bによる折り曲げ部分相互を接着すると、図 1 4又は図 1 5のような中空状のブロック体が製造される。

前述の第 1の手段によれば、段ボールシート 1へ折り目 1 a， 1 bを形成するためにシ一ト 1に対して両面側から図示しない型刃をくい込ませる必要がある。ところで、段ボールシー卜へ切り目を形成する図示されていない通常のダイ力ッ夕は、パスラインに沿って移動する段ボールシート 1へ一面側から型刃をくい込ませるように設計されているから、シート 1へ多数の折り目 1 aと 1 bとを一工程で形成しょうとすれば、特別設計のダイカツ夕を必要とし、加工設備が非常に高価になる。

他方、段ボールシ一ト 1を一度パスライン上のダイカツ夕に通過させて当該シート 1へ折り目 1 aを形成し、次いでシート 1を裏返し、再度ダイカツ夕に通過させてシート 1へ折り目 1 bを形成するのも、加工工程が多くなるとともに、折り目 1 bを形成する位置の調節設備その他の付属設備などの増大により、その製造コス卜が高価になる。

また、段ボールシート 1へ図 8で示すような多数の逆 V字状の折り目 1 aと V 字状の折り目 1 bを形成し、これらに折り曲げ方向性を付与すると、折り曲げ部分の弾力性がなくなり、後の最終的な折り畳み工程ないし折り曲げ工程の加工が難しくなるとともに、再利用の際の再立体化が困難である。

前述の第 2の手段によれば、第 1の手段におけるような問題を解決することができる。

し力、しな力ら、補助切断部 1 0 cは切断部 1 0 aと直角に交差しかつ直線状であって、折り目 1 bにおいてヒンジ部となる非切断部 1 0 bは、図 9のように、補助切断部 1 0 cの長さに相当する幅 w内において、その長さ Lがどの部分も同じであるから、段ボールシート 1へ前記折り目 1 bに沿って曲げ方向性を付与する際に、非切断部であるヒンジ部 1 O bが切断部 1 0 aに沿って正確に折れ曲がるとは限らず、切断部 1 0 aより若干ずれることがあった。また、折り曲げ方向性付与後に段ボールシート 1を折り重ね加工したり折り曲げ加工する際も、ヒンジ部 1 O bは切断部 1 0 aから若干外れて折れ曲がることがあった。

そのため、シート 1を図 9のように積層状に折り畳んだ場合、折り目 l aと折り目 1 bで区分されたシート 1の各片相互が同図矢印 1 cのように僅かにずれ、積層状のブロック体 1 dの形状が崩れ易く、設計上の許容誤差の範囲内におさまる形状のブロック体 1 dを製造することができなレ、場合があつた。

第 3の手段によれば、切断部 1 0 aの端部の補助切断部 1 O dは、ヒンジ部 1 0 bの方向に向けて山形状に形成されているので、補助切断部 1 O dの尖った先端部が折り曲げの際のガイドとなり、折り目 1 bに沿って段ボールシー卜 1を正確に折り曲げたり折り畳んだりすることができる。

しかしながら、段ボールシート 1へ図 1 2のような補助切断部 1 O dを有する切断部 1 0 aを形成するには、溶接により当該切断部 1 0 aの平面形状と対応する平面形状の型刃（図示しない）を製造する必要があり、溶接によって型刃を製造するのは、図示しないダイカツ夕の製造費用が高価になるという問題がある。また、段ボールシート 1を折り目 1 a , 1 bに沿って図 1 3のように折り畳んだり図 1 4や図 1 5のように折り曲げてブロック体を製造した場合、折り目 1 b に沿う折り曲げ部分には、補助切断部 1 0 dの部分において段ボールシー卜 1のライナが起立し、この起立部分が邪魔になったり、前記起立部分が図示しない他の物に接触して破れることがあった。また、切断部 1 0 aの部分には、図 1 3のように段ボールの段 1 0の切断面が大きく露出して、ブロック体 1 dや 1 eの外観を損なうことがあった。

この発明の目的は、段ボールシートに折り目を形成し、この折り目に沿って当該シートを折り畳み又は折り曲げて、積層状のブロック体ゃ複数の中空部が連なつた中空状のブロック体を製造する際に、設計に沿ってより正確に折り曲げることができる V字状の折り目構造を提供することにある。

この発明の他の目的は、段ボールシートによって前述のようなプロック体を製造した場合に、折り曲げ部分に段ボールの段があまり露出せず、かつ、当該折り目部分でのライナの起立をより小さくすることができる段ボールの折り目構造を提供することにある。

この発明のさらに他の目的は、段ボールシ一トを再利用するに充分な弾力性を備えた段ボールの V字状折り目を形成することができる段ボールの折り目構造を提供することにある。発明の開示

この発明の第 1の態様によれば、段ボールシート 1には段 1 0と直角又は直角以外の角度で交叉するように当該段ボールシート 1が V字状に折り曲げられる V 字状の折り目 1 2が形成され、

前記 V字折り目 1 2は、当該折り目方向に沿って交互に形成され、かつ、前記段ボールシート 1を貫通する所定長さの切断部 1 2 aと、前記段 1 0を圧縮した所定長さのヒンジ部 1 2 bとによって構成され、

前記切断部 1 2 aの両端部片側には、隣接するヒンジ部 1 2 bの方向へ凸状となる平面ほぼ片矢状で、かつ、前記段ボールシート 1を貫通する補助切断部 1 2 Cが形成されていることを特徴とする、段ボールの折り目構造が提供される。この発明の第 2の態様によれば、前記切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cとの交叉部分が小円弧状に形成されている。

この発明の第 3の態様によれば、前記切断部 1 2 aから補助切断部 1 2 cの先端までの距離 w 1は、前記段ボールシ一ト 1の厚み t以下に形成されている。この発明において、捕助切断部 1 2 cは、切断部 1 2 aの端部へ隣接するヒンジ部 1 2 bの方向へ凸状になっていれば、直線伏に形成されていても、円弧状に形成されていても、あるいはへの字状に曲がっていても差し支えない。

この発明の第 1の態様による段ボールの折り目構造は、その折り目に沿って V 字状に折り曲げる際、切断部 1 2 aの端部と当該端部の片側に形成されて補助切断部 1 2 cとの交叉部に破断応力が集中するので、前記折り目に沿って段ボールシート 1を折り曲げたとき、折り曲げ部分が破断することなく円滑に、かつ設計に沿ってより正確に折り曲げることができる。

第 1の態様の折り目構造は、補助切断部 1 2 cが切断部 1 2 aの端部の片側にのみ形成されているので、前記折り目 1 2に沿って段ボールシ一ト 1を折り曲げた際、切断部 1 2 aにおける段 1 0の露出量は非常に小さくなるとともに、補助切断部 1 2 cの部分のライナの起立も非常に小さい。

第 1の態様の折り目構造は充分な弾力性を有するので、後の折り曲げ工程における機械加工が円滑に行われるとともに、前記折り目の部分を延ばして段ボールシートを展開し、これを再度立体化（ブロック化）して再利用する場合に取扱いレヽ o

第 1の態様の折り目 1 2を形成するカツ夕の型刃は、工具鋼板を設計に従って裁断し、その両端部を折り曲げた後又は折り曲げ前に刃を形成し、これを浸炭処理することによつて容易に製造することができる。

第 2の態様による折り目構造は、切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 aとの交叉部分が小円弧状に形成されているので、段ボールシ一卜を前記折り目 1 2に沿って —層円滑に、かつ体裁良く折り曲げることができる。

第 3の態様による折り目構造は、前記切断部 1 2 aから補助切断部 1 2 cの先端までの距離 w 1が段ボールシート 1の厚み t以下であるので、段ボールシ一トの折り曲げ部分の補助切断部 1 2 cのライナがほとんど起立しない。図面の簡単な説明

図 1は、この発明による段ボールの折り目構造の一実施形態を示す部分平面図である。

図 2は、図 1で示す態様の折り目を形成するために使用される型刃の拡大斜視図である。

図 3は、図 1で示す折り目に沿って段ボールシ—トを折り畳んだ状態を示す部分斜視図である。

図 4は、図 1で示す折り目に沿って段ボールシ一卜を折り曲げた状態を示す部分斜視図である。

図 5は、この発明による折り目構造の他の実施形態を示す部分平面図である。図 6は、この発明による折り目構造のさらに他の実施形態を示す部分平面図である。

図 7は、この発明による折り目構造のさらに他の実施形態を示す部分平面図である。

図 8は、従来の段ボールの折り目構造を示す部分斜視図である。

図 9は、実開昭 4 9— 1 0 0 9 8 1号公報に記載された折り目構造の部分平面図である。

図 1 0は、図 9の段ボールシートに対し折り目に沿って曲げ方向性を付与した状態の部分斜視図である。

図 1 1は、図 1 0の段ボールシートを前記折り目に沿って折り畳んだブロック体の部分斜視図である。

図 1 2は、国際公開番号 WO 9 5 / 3 1 3 3 0号に記載された段ボールの折り曲げ構造を示す部分平面図である。

図 1 3は、図 1 2の段ボールシートを前記折り目に沿って折り畳んだブロック体の逆さ斜視図である。図 1 4は、段ボールシートによって製造された中空状のブロック体の部分正面図である。

図 1 5力段ボールシートによって製造された中空状の他のブロック体の部分正面図である。発明を実施するための最良の形態

図 1で示すように、段ボールシート 1には、段 1 0と交叉する方向に沿って平行するように、段ボールシート 1を逆 V字状に折り曲げる逆 V字状折り目 1 1 と、段ボールシート 1を V字状に折り曲げる V字状折り目 1 2とが、一定の間隔で交互に多数形成されている。

逆 V字状折り目 1 1 と V字状折り目 1 2は、折り曲げ方向が逆であるがその構成は同じである。

各折り目 1 2 ( 1 1 ) は、段ボールシート 1を貫通した線状の切断部 1 2 aと、段ボールシート 1の段 1 0を圧縮して形成したヒンジ部 1 2 bとを交互かつ列状に形成して構成したもので、段ボールシート 1の側端部にはヒンジ部 1 2 bがそれぞれ位置している。

各切断部〗 2 aの端部の片側には、隣接するヒンジ部 1 2 bの方向に向けて凸状になるように、段ボールシ一ト 1を貫通した平面片矢状の補助切断部 1 2 cが切断部 1 2 aと連繞するようにそれぞれ形成されている。

この実施形態の折り目 1 2における補助切断部 1 2 cは、切断部 1 2 a対して直角より狭い角度で交差するようにその先端が尖っており、切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cとの交叉部は小円弧状に形成されている。

この実施形態において、段ボールシート 1は B段（3 O cm当りの段数が 5 0土 2 ) が形成された中芯を有しており、切断部 1 2 aとヒンジ部 1 2 bの長さはそれぞれ 1 5議、補助切断部 1 2 cの長さは 3睡、切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cとの交叉部の円弧の直径は約 1 讓になるように設計されている。また、切断部 1 2 aから補助切断部 1 2 cの先端までの距離 w 1は、段ボールシート 1の厚み t (図 2及び図 3 ) よりも小さく、 3 mm弱である。段ボールシ一ト 1は、各折り目 1 1に沿って逆 V字状に、各折り目 1 2に沿つて V字状にそれぞれ折り曲げ方向性が付与された後、図 3のように折り畳まれる力、、又は、図 4のように折り曲げられる。

この実施形態の段ボール 1の折り目 1 1 , 1 2は、段ボールシート 1に対して一面側から作用する型刃とプレス片とを有する図示しないダイカツタにより、同時に形成することができる。

前記ダイカツ夕に使用される型刃 2は、図 2で示すように、主刃部 2 0と、その両端部の片側に一体に曲げ加工された補助刃部 2 1 とを有し、主刃部 2 0によつて前記切断部 1 2 aが形成され、補助刃部 2 1によって前記補助切断部 1 2 c が形成される。

図 2の型刃 2は、直線状に刃を形成した工具鋼板を所定形状に裁断し、これを焼鈍して曲げ加工した後、浸炭処理して仕上げられる。

前記実施形態の折り目構造によれば、前述のように、直線状の切断部 1 2 aの両端部の片側に、隣接のヒンジ部 1 2 bの方向に向く平面片矢状の補助切断部 1 2 cが形成されており、各ヒンジ部 1 2 bの幅方向の各部における長さは、隣接の切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cの交叉部に対応する部分（この実施形態では、ヒンジ部の幅方向の中央部）において最も小さい。

すなわち、図示しない装置により、段ボールシート 1に対して曲げ圧力を加え、設計どうりに折り目 1 1， 1 2に沿って折り曲げるとき、前記切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cとの交叉部が折れ曲がりのガイドとなり、この部分から折れ曲がるから、設計に沿って正確に折り畳んだり折り曲げたりすることができる。切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cとの小円弧状の交叉部に曲げ応力が集中し易く、折り曲げ時に他の部分の破れが防止される。

図 3及び図 4のように、折り目 1 2に沿って段ボールシート 1を折り曲げた状態においては、切断部 1 2 aの開きが非常に小さく、当該部分からの段 1 0の露出量は小さい。また、切断部 1 2 aから補助切断部 1 2 cの先端部までの距離 w 1が段ボールシート 1の厚み tよりも小さいため、折り目 1 2に沿う折り曲げ部分においては、補助切断部 1 2 cのライナがほとんど起立しない。折り目 1 2におけるヒンジ部 1 2 bは充分な弾性を有するので、折り曲げ加工時における機械的な操作が容易であり、かつ、シート 1を折り曲げて立体化（ブロック化）して使用した後、折り目 1 2， 1 1を延ばしてシートを平面的に展開し、これを再使用する際の再立体化が容易である。

図示されていないダイカツ夕の型刃 2は、図 2のように曲げ加工することによつて簡単に成形することができるから、既存設備におけるダイカツ夕の型刃を交換して使用することができ、加工設備費もより低廉である。

その他の実施形態

前述の実施形態では、補助切断部 1 2 cを切断部 1 2 aの両端部のそれぞれ逆側に形成している力く、補助切断部 1 2 cは、図 5のように切断部 1 2 aの両端部において同じ方向に形成することができる。

前述の実施形態では、各補助切断部 1 2 cはそれぞれ直線状に形成されている力、図 6のように、補助切断部 1 2 cを円弧状に形成したり、図 7のように、補助切断部 1 2 cを屈曲状に形成した場合でも、前記実施形態と同様な効果を奏する。産業上の利用可能性

この発明の段ボールの折り目構造によれば、段ボールシ一トを V字状に折り曲げる折り目に沿って、当該段ボールシ一トをより正確に折り曲げることができるほか、折り曲げの際に段ボールシートの破れを防止することができる。

また、段ボールシートを折り目に沿って折り曲げた際、折り曲げ部分の段の露出も非常に小さいとともに、補助切断部におけるライナががほとんど起立しないので、折り曲げ部分の体裁も良く、加工後の破れも防止される。

Claims

請求の範囲

1 . 段ボールシート 1には段 1 0と直角又は直角以外の角度で交叉するように当該段ボールシート 1が V字状に折り曲げられる V字状の折り目 1 2が形成され前記 V字折り目 1 2は、当該折り目方向に沿って交互に形成され、かつ、前記段ボールシート 1を貫通する所定長さの切断部 1 2 aと、前記段 1 0を圧縮した所定長さのヒンジ部 1 2 bとによって構成され、

前記切断部 1 2 aの両端部片側には、隣接するヒンジ部 1 2 bの方向へ凸状となる平面ほぼ片矢状で、かつ、前記段ボールシート 1を貫通する補助切断部 1 2 cが形成されていることを特徴とする、

段ボールの折り目構造。

2 . 前記切断部 1 2 aと補助切断部 1 2 cとの交叉部分が小円弧状に形成されている、特許請求の範囲第 1項に記載の段ボールの折り目構造。

3 . 前記切断部 1 2 aから補助切断部 1 2 cの先端までの距離 w 1は、前記段ボールシ一ト 1の厚み t以下に形成されている、特許請求の範囲第 1項に記載の段ボールの折り目構造。