WO1996025688A1 - Agent d'alignement pour cristaux liquides - Google Patents

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Makoto Mishina
Terumi Sato
Kiyoshi Sawahata
Atsuko Tanaka
Hiroyoshi Fukuro
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Nissan Chemical Industries, Ltd.
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    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
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    • G02F1/1337Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers
    • G02F1/133711Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers by organic films, e.g. polymeric films
    • G02F1/133723Polyimide, polyamide-imide

Description

明細害
液晶配向処理剤
技術分野
本発明は液晶ディスプレーに代表される液晶素子に用いられる液晶配向処理剤 . に関するものであり、 更に詳しくは、 液晶分子の基板に対する傾斜配向角が高 く、 かつ電圧保持率、 電荷蓄積特性などの液晶素子の電気的特性に優れた液晶配向 膜を得る上での液晶配向処理剤に関するものである。 背景技術
近年、 薄膜トランジスタ一等を使用したァクティヴマトリクス駆動方式はその 優れた表示特性から活発な開発が成されている力 この中でも所謂 TFT(Thin Film Transister)表示方式は最も代表的な方式であリ、 その表示性能の一層の向上 力成されてきている。 これに伴い液晶配向膜に対する要求も種々の特性を同時に 向上させることが必要となってきている。 一般に所謂 TFT表示方式で必要とされ る液晶配向膜特性としては、 液晶分子の傾斜配向角、 電圧保持率、 直流電圧による 電荷蓄積特性などが最も基本的な必要特性である力 これらの特性を何れも満足 する配向膜材料が求められてきている。 即ち、 傾斜配向角、 電圧保持率が高く、 且つ直流電圧による電荷蓄積が充分に小さい液晶配向膜を得るための液晶配向処理 剤が必要とされてきている。
従来の液晶配向処理剤は、 一般には一種のポリイミド或いはポリイミド前駆体 を用いて、 その構造を種々選択することによリ、 膜特性 改善が成されていたの が一般的である。
これらの特性は、 何れも使用するポリイミドの構造により影響されるもので あること力知られており、 配向膜として、 一つのポリマー構造により全ての特 性を充分に満足することは達成されていなかったのが実情である。 即ち従来の配 向処理剤では、 例えば電圧保持率は優れた特性を示すが、 傾斜配向角が低くまた 電荷蓄積が大きい、 或いは傾斜配向角、 電圧保持率には優れるが電荷蓄積が大き いなど、 これら三つの特性を十分に且つ同時に満足する材料は見いだされていな かった。
また更に液晶素子を実際に大量生産する上では、 上記の基礎特性ばかリではな く、 基板上への密着性、 印刷性、 耐ラビング性などの種々の特性も必要とされて 来ている。
即ち、 上記のような基礎特性と合わせて生産性も含めた種々の性能を発現させ る必要性が出てきてぉリ、 単一のポリイミド樹脂だけでは、 必ずしも十分な性能 を得ることは出来ていなかつたのが実情である。
従来の液晶配向処理剤としては、 溶剤可溶性ポリイミドを溶剤に溶解させたヮ ニスを基板上に塗布し、 これを焼成することによってポリイミド膜を形成し、 次 いでこれをラビング処理することで液晶配向膜として使用するもの、 あるいは ポリイミド前駆体溶液を基板上に塗布し、 これを一般には 150°C以上の温度で焼 成、 イミド化させることによって形成させ、 ラビング処理を施すことにより液 晶配向膜として使用するものが一般的である。
ここで、 溶剤可溶性ポリイミドにより形成された液晶配向膜では、 一般に、 電 圧保持率に優れていることが知られている力 傾斜配向角が十分でなかつたり、 或いはその安定性が十分でなかったリ、 或いは電荷蓄積特性が十分に低いもので ないなどの問題を有していた。 また更には基板への密着性、 印刷性などの点で劣 ることが知られている。
—方、 ポリイミド前駆体を使用したものでは、 高く、 ょリ安定した傾斜配向角 や電荷蓄積特性を小さく出来る等の利点、 或は基板への密.着性や印刷性は優れる などの利点を有するが、 電圧保持率が劣ったり、 また更にはイミド化率が十分で ない場合には、 膜表面の耐溶剤性が劣るなどの欠点を有していた。
即ち、 溶剤可溶性ポリイミド、 ポリイミド前駆体の両者共に、 液晶配向膜とし ては互いに反する長所、 短所を有してぉリ、 所謂 TFT用配向膜に必要とされる特 性の全てを満たすことは必ずしも容易ではない。
上記のように、 従来から、 電圧保持率、 傾斜配向角、 電荷蓄積特性などの特性 を同時に且つ十分に満足される優れた液晶配向処理剤が求められていた。 即ち、 本発明の目的は電圧保持率、 傾斜配向角、 電荷蓄積特性などのこれらの膜特性、 或 は基板への密着性や印刷性に優れた液晶配向処理剤を提供することである。 発明の開示
本発明者らは、 上記課題を解決するため鋭意検討を行つた結果本発明を完成す るに至った。
即ち、 本発明は透明電極付き基板上に塗布、 焼成し、 該膜表面をラビング処理 してなる液晶配向膜の形成に使用される液晶配向処理剤が、 一般式 [I]
Figure imgf000005_0001
(式中 はテトラカルボン酸及びその誘導体を構成する 4価の有機基であり、 R2 はジァミンを構成する 2価の有機基を表し、 mは正の整数である。 )
で表される繰り返し単位を含有し、 遠元粘度が 0.05~ 5.0dl/g (温度 30eCの N-メチル ピロリドン中、 濃度 0.5g/dl)であるポリイミド前駆体と、 一般式 [11〕
〔π〕
Figure imgf000005_0002
(式中 R3はテトラカルボン酸及びその誘導体を構成する 4価の有機基であリ、 R4 はジァミンを構成する 2価の有機基を表し、 kは正の整数である。 )
で表される繰返し単位を含有し、 還元粘度が 0.05~5.0dl/g (温度 30 Cの N-メチルビ 口リドン中、 濂度 0.5g/dl)である溶剤可溶性ポリイミド樹脂を含有してなリ、 且 つ、 前記一般式 [Π]で表される溶剤可溶性ポリィミドの R4の少なくとも 1モル %が、 炭素数 6以上の長鎖アルキル基又は含フッ素アルキル基を有するジァミン を構成する 2価の有機基であり、 前記一般式 [Π]で表される溶剤可溶性ポリイミド が全ポリマー重量に対して 1~80重量%であることを特徴とする液晶配向処理剤に 関するものである。
以下、 本発明を詳細に説明する。 本発明に於ける液晶配向処理剤は、 透明電極付 きの基板上に塗布したのち、 乾燥、 焼成することによリボリイミ ド膜を形成し、 膜表面をラビング処理して液晶配向膜として用いるものである。
本発明の液晶配向処理剤は、 上記の一般式 [I]で示されるポリイミ ド前駆体と一 般式 [II]で示される長鎖アルキル基又は含フッ素アルキル基を有する溶剤可溶性ポ リイミ ドを含有してなる組成物であることを特徴とするものである。
ここで、 一般式 [I]で示されるポリイミド前駆体としては、 テトラカルボン酸 二無水物及びその誘導体とジァミンを極性溶剤中で反応、 重合させることによつ て得ることができる。
一般式 [I]に於けるテトラカルボン酸二無水物及びその誘導体の具体例として は、 以下のようなものを挙げることが出来る。
ピロメリット酸、 ベンゾフエノンテトラカルボン酸、 ビフエ二ルテトラカル ボン酸及びナフタレンテトラカルボン酸等の芳香族テトラカルボン酸及びこれ らのニ無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化物、 更には、 シクロ ブタンテトラカルボン酸、 シクロベンタンテトラカルボン酸、 シクロへキサン テトラカルボン酸及び 3,4-ジカルボキシ -1,2,3,4-テトラヒド口- 1-ナフタレンコハ ク酸等の脂環式テトラカルボン酸及びこれらの二無水物並びにこれらのジカルボ ン酸ジ酸ハロゲン化物、 ブタンテトラカルボン酸等の脂肪族テトラカルボン酸及 びこれらのニ無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハ口.ゲン化物等が挙げられ る。
また、 これらのテトラカルボン酸及びその誘導体は 1種であっても 2種以上混合 して使用しても良い。
ここで、 特に本発明に於ける液晶配向処理剤による液晶配向膜特性を向上させ る上で、 一般式 〔I〕 の全テトラカルボン酸成分のうち少なくとも 10モル%以上 を上記の芳香族テトラカルボン酸及びその二無水物並びにそのジカルボン酸ジ酸 ハロゲン化物を使用する事が好ましい。 また、 一般式 [I]に於けるジアミンの具体例としては以下のようなものを挙げ ることができるが、 本発明は特にこれらに限定されるものではない。
P-フエ二レンジァミン、
1,4-ビス (4-ァミノフエ二ル)ベンゼン、
4,4,-ジァミノビフエニル、
3,3,-ジメチノレ- 4,4,-ジァミノビフェニル、
3,3,-ジメトキシ -4,4'-ジァミノビフエニル、
3,3,-ジヒドロキシ -4,4'-ジァミノビフェニル、
3,3,-ジク口口- 4,4,-ジァミノビフエニル、
3,3,-ジカルボキシ -4,4'-ジァミノビフエニル、
4,4'-ビス (4-アミノフエノキシ)ビフエニル、
ジァミノジフエニルメタン、
ジァミノジフエ二ルエーテル、
2,2-ジアミノジフエニルプロパン、
4,4'ージァミノジフエニルスルホン、
ジァミノべンゾフエノン、
1,3-ビス (4-ァミノフエノキシ)ベンゼン、
1,4-ビス (4-アミノフエノキシ)ベンゼン、
4,4,-ジ (4-アミノフエノキシ)ジフエニルスルホン、
2.2-ビス [4-(4-アミノフエノキシ)フエ二ノレ]プロパン、
1,1,1,3,3,3-へキサフルォ口- 2,2-ビス [4-(4-ァミノフエノキ、 /)フエニル]プロパン 等の芳香族ジァミン、
ジァミノジシク口へキシルメタン、
ジァミノジシクロへキシルエーテル、
ジァミノシクロへキサン等の脂環式ジァミン、
1,2-ジアミノエタン、
1.3-ジァミノプロパン、
1,4-ジアミノブタン、 1,6-ジァミノへキサン等の脂肪族ジアミン等カ挙げられる。
更には、
Figure imgf000008_0001
(1は 1~10の整数)
などのジアミノシロキサンが挙げられる。
また液晶傾斜配向角を高める目的で、
4,4'-ジァミノ -3-ドデシルジフエニルエーテル、
1-ドデカノキシ -2,4-ジァミノベンゼン、
1,1-ビス (4-ァミノフエ二ル)シクロへキサン、
2,2-ビス [4-(4-ァミノフエノキシ)フエ二ノレ]ォクタン
等に代表される長鎖アルキル基を有するジァミンを使用することが出きる。 また、 これらジァミンの 1種または 2種以上を混合して使用することもでき る。 テトラカルボン酸二無水物とジァミンを反応、 重合させポリイミ ド前駆体と するが、 この際用いるテトラ力ルポン酸誘導体としてはテトラカルボン酸二無 水物を用いるのが一般的である。 テトラカルボン酸二無水物とジァミンのモル数 の比は 0.8から 1.2であることが好ましい。 通常の重縮合反応同様、 このモル比が 1に近いほど生成する重合体の重合度は大きくなる。
重合度が小さすぎるとポリイミド塗膜の強度が不十分でぁリ、 また重合度が大 きすぎるとポリイミ ド塗膜形成時の作業性力悪くなる場合がある。 従って、 本反 応に於ける生成物の重合度は、 ポリイミ ド前駆体溶液の還元粘度換算で
0.05~5.0dl/g (温度 30。Cの Ν-メチルビ口リ ドン中、 濃度 0.5g/dl)とするのが好まし い。
テトラカルボン酸二無水物とジァミンを反応、 重合させる方法は特に限定され るものではないが、 一般に N-メチルピロリ ドン等の有機極性溶媒中でテトラ力 ルポン酸ニ無水物とジァミンを反応させポリイミ ド前駆体を合成する。 その際の 反応温度は- 20。Cから 150°C、 好ましくは- 5°Cから 100°Cの任意の温度を選択する ことが出来る。
更に、 ポリイミド前駆体の重合法としては通常の溶液法が好適である。 溶液重 合法に使用される溶剤の具体例としては、 N,N-ジメチルホルムアミ ド、 Ν,Ν-ジ メチルァセトアミ ド、 Ν-メチル -2-ピロリ ドン、 Ν-メチルカプロラクタム、 ジ メチルスルホキシド、 テトラメチル尿素、 ピリジン、 ジメチルスルホン、 へキ サメチルホスホルアミド、 及びプチルラクトン等を挙げることができる。 これ らは単独でも、 また混合して使用してもよい。 更に、 ポリイミ ド前駆体を溶解し ない溶剤であっても、 その溶剤を均一溶液が得られる範囲内で上記溶剤に加えて 使用してもよい。
本発明の一般式 [Π]の繰リ返し単位を有する有機溶媒可溶性ポリイミ ド樹脂を得 る方法は特に限定されるものではないが、 一般にはテトラカルボン.酸及びその 誘導体とジァミンを反応、 重合させてポリイミ ド前駆体とし、 次いで脱水閉環ィ ミド化して得ることが出来る。
—般式 [II]の R3を構成するテトラカルボン酸及びその誘導体は、 得られるポリ イミ ド樹脂の有機溶媒可溶性を損なわない限リ特に限定されるものではない。 そ の具体例としては以下のようなものを挙げることができる力 本発明は特にこ れらに限定されるものではない。
ピロメリット酸、 ベンゾフエノンテ卜ラカルボン酸、 ビフエニルテトラカル ボン酸及びナフタレンテトラカルボン酸等の芳香族テトラカルボン酸及びこれ らのニ無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化物、 シクロブタンテ トラカルボン酸、 シクロペンタンテトラカルボン酸、 シクロへキサンテトラ力 ルボン酸及び 3,4-ジカルボキシ -1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-ナフタレンコハク酸等の 脂環式テトラカルボン酸及びこれらの二無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸 ハロゲン化物、 ブタンテトラカルボン酸等の脂肪族テ卜ラカルボン酸及びこれ らのニ無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化物等が挙げられる。 こ れらの中で脂環式テトラカルボン酸、 脂肪族テトラカルボン酸載及びそれらの二 無水物並びにこれらのジカルボン酸ジ酸ハロゲン化物が好ましく、 特に 3,4-テト ラヒド口- 1-ナフタレンコハク酸及びその二無水物並びにそのジカルボン酸ジ酸 ハロゲン化物が好ましい。
また、 これらのテトラカルボン酸及びその誘導体は 1種であっても 2種以上混合 して使用しても良い。
一般式 [Π]で表される溶剤可溶性ポリイミ ドを構成するジァミンの具体例とし ては、 得られるポリイミド樹脂の有機溶媒可溶性を損なわない限リ特に限定され るものではない。 その具体例としては以下のようなものを挙げることができる が、 本発明は特にこれらに限定されるものではないが、 液晶配向の熱的安定性を 向上させる上で、 P-フエ二レンジァミンが好ましい。
P-フエ二レンジァミン、
1,4-ビス (4-ァミノフエ二ル)ベンゼン、
4,4,-ジァミノビフエ二ル、
3,3,-ジメチル -4,4,-ジァミノビフエ二ル、
3,3'-ジメトキシ -4,4'-ジァミノビフエニル、
3,3'-ジヒドロキシ -4,4,-ジァミノビフエニル、
3,3,-ジク口口- 4,4,-ジァミノビフエニル、
3,3'-ジカルボキシ -4,4,-ジァミノビフエニル、
4,4'-ビス (4-アミノフエノキシ)ビフエニル、
ジァミノジフェニルメタン、
ジァミノジフエニルエーテル、
2,2-ジアミノジフエニルプロパン、
4,4,ージアミノジフエニルスルホン、
ジァミノべンゾフエノン、
1.3-ビス (4-ァミノフエノキシ)ベンゼン、
1.4-ビス (4-アミノフエノキシ)ベンゼン、
,4'-ジ (4-ァミノフエノキシ)ジフエニルスルホン、
,2-ビス [4-(4-アミノフエノキシ)フエニル]プロパン、 1,1,1,3,3,3-へキサフルォ口- 2,2-ビス [4-(4-ァミノフエノキシ)フエニル]プロパン 等の芳香族ジァミン
ジァミノジシク口へキシルメタン、
ジァミノジシク口へキシルエーテル、
ジァミノシク口へキサン等の脂環式ジァミン、
1,2-ジアミノエタン、
1,3-ジァミノプロパン、
1,4-ジァミノブタン、
1,6-ジァミノへキサン等の脂肪族ジァミン等が挙げられる。
更には、
Figure imgf000011_0001
(jはト 10の整数)
などのジァミノシロキサンが挙げられる。
また更に、 液晶傾斜配向角を高める目的で、 一般式 [II]で表される溶剤可溶性ポ リイミ ドを構成する繰返し単位での R4の少なく も 1モル%、 好ましく(iR4の 5 モル%~100モル%が炭素数 6以上 20以下の長鎖アルキル基又は含フッ素アルキル 基を有するジァミンを構成する 2価の有機基を有することが必要である。 その具 体例としては以下のようなものを挙げることができる力 本発明は特にこれら に限定されるものではない。 即ち、
4,4,-ジァミノ -3-ドデシルジフエニルエーテル
1-ドデカノキシ -2,4-ジァミノベンゼン
1,1-ビス (4-ァミノフエ二ノレ)シクロへキサン
2,2-ビス [4-(4一アミノフエノキシ)フエニル]オクタン
等に代表される長鎖アルキル基を有するジァミンを挙げることができる。
炭素数 6以上 20以下の長鎖含フッ素アルキル基の有するジァミン化合物の例と して以下の化合物が挙げられる。
Figure imgf000012_0001
Figure imgf000012_0002
また、 これらジァミンの 1種または 2種以上を混合して使用することもでき る。 本発明の溶剤可溶性ポリイミ ド樹脂の製造方法は特に限定されるものではな いが、 一般的には上記したテトラカルボン酸及びその誘導体とジアミンをモル比 0.50~1.00または 2.00〜: L.01の範囲で有機溶剤中で反応重合させて還元粘度が 0.05~5.0dl/g (温度 30° Cの N-メチル -2-ピロリ ドン中、 濃度 0.5g/dl)のポリイミ ド 樹脂前駆体を得、 次いで脱水閉環させて還元粘度が 0.05~5.0dl/g (温度 30' Cの N- メチル -2-ピロリ ドン中、 濃度 0.5g/dl)のポリイミド樹脂とする方法を採用するこ とができる。
テトラカルボン酸及びその誘導体とジアミンの反応重合温度は- 20~150' Cの 任意の温度を採用することが出来るが、 特に- 5〜: 100° Cの範囲が好ましい。 更 に、 ポリィミ ド樹脂前駆体の重合法としては通常は溶液法が好適である。
溶液重合法に使用される溶剤の具体例としては、 メチルホルムアミ ド、 Ν,Ν-ジメチルァセトアミド、 Ν-メチル -2-ピロリドン、 Ν-メチルカブロラ クタム、 ジメチルスルホキシド、 テトラメチル尿素、 ピリジン、 ジメチルスル ホン、 へキサメチルホスホルアミド、 及びプチルラクトン等を挙げることがで さる。
—般式 [II]で表されるポリイミ ド樹脂は溶媒に溶解するものであるため、 テト ラカルボン酸二無水物とジァミンを反応させて得られたポリイミ ド前駆体を溶液 中でそのままイミ ド化し溶剤可溶性ポリイミ ド溶液を得ることができる。 溶液中でポリイミド前駆体をポリイミドに転化する場合には、 通常は加熱によ リ脱水閉環させる方法が採用される。 この加熱脱水による閉環温度は、
100。C~350°C、 好ましくは 120°C~250°Cの任意の温度を選択できる, また、 ポ リイミド前駆体をポリイミドに転化する他の方法としては、 公知の脱水閉環触媒 を使用して化学的に閉環することも出来る。
このようにして得られたポリイミド溶液はそのまま使用することもでき、 ま たメタノール、 エタノール等の貧溶媒に沈殿単離させポリイミドを粉末とし て、 或いはそのポリイミド粉末を適当な溶媒に再溶解させて使用することが出来 る。 再溶解させる溶媒は、 得られたポリイミド樹脂を溶解させるものであれば特 に限定されないが、 その例としては 2-ピロリドン、 N-メチルピロリドン、 N-ェ チルピロリドン、 N-ビニルピロリドン、 Ν,Ν-ジメチルァセトアミド、 Ν,Ν-ジ メチルホルムアミド、 γ-プチロラクトン等力挙げられる,
上記のような一般式 [ で表されるポリィミド前駆体、 及び一般式 [II]で表され る溶剤可溶性ポリイミドを含有する本発明の液晶配向処理剤を得るためには、 一 般式 [I]のポリイミド前駆体と一般式 [II]の溶剤可溶性ボリイミドからなる全ポリ マー重量に対して一般式 [Π]の溶剤可溶性ポリイミドが 1~80重量%の割合で添加 し、 溶媒中に溶解させることによって得られる。.
一般式 [I]のポリイミド前駆体に対する一般式 [II]の溶剤可溶性ポリイミ ドの混合 割合としては、 液晶の傾斜配向角、 電圧保持力、 電荷蓄積特性等の特性を調整する 上で、 上記範囲で任意に選択することができる。 全ポリマー重量に対して一般式 [Π]の溶剤可溶性ポリイミドが 80重量%以上では、 本発明の効果を充分に得られな いことがあリ好ましくない。
この際、 一般式 [I]のポリイミド前駆体溶液中に一般式 [Π]のポリイミドを添加す る方法としては、 ポリイミド粉末を直接添加する方法、 またはポリイミ ドを有機 溶剤に溶解した溶液を添加する方法などが挙げられ、 特に添加方法については限 定されるものではない。 本発明の組成物に使用される溶媒は、 ポリイミ ド樹脂を溶解させるものであれ ば特に限定されな、、が、 その例としては 2-ピ口リ ドン、 N-メチルビ口リ ドン、 N-ェチルピロリドン、 N-ビニルピロリ ドン、 Ν,Ν-ジメチルァセトアミ ド、
Ν,Ν-ジメチルホルムアミ ド、 γ-プチロラクトン等力 s挙げられる。
また、 単独ではポリマーを溶解させない溶媒であっても、 溶解性を損なわな い範囲であれば上記溶媒に加えて使用することができる。
その例としては、 ェチルセ口ソルブ、 ブチルセ口ソルブ、 ェチルカルビトー ル、 ブチルカルビトール、 ェチルカルビトールアセテート、 エチレングリコ一 ル等が挙げられる。
また本発明者等が既に特願平 5-205165号として出願した溶媒、 即ち、 1-メトキ シ -2-ブロパノール、 1-エトキシ -2-ブロパノール、 1-ブトキシ -2-ブロパノール、
1-フエノキシ -2-ブロパノール、 プロピレングリコールモノアセテート、 ブロビ レングリコールジアセテート、 プロピレングリコール- 1-モノメチルエーテル-
2-アセテート、 プロピレングリコール- 1-モノェチルエーテル- 2-アセテート、 ジ プロピレングリコール、 2- (2-メトキシブロボキシ)プロパノール、 2- (2-ェトキ シプロボキシ)プロパノール、 2- (2-ブトキシブロボキシ)プロパノール等のプロ ピレンダリコール誘導体、 或いは特願平 05-327Q87号として出願した溶媒、 乳酸 メチルエステル、 ?し酸ェチルエステル、 乳酸 n-プロビルエステル、 乳酸 n-プチ ルエステル、 乳酸ィソアミルエステルなどの乳酸誘導体を使用することもでき る。
このようにして得られる本発明の液晶配向処理剤は、 一般式 [I]で表されるポリ イミド前駆体、 及び一般式 [Π]で表される溶剤可溶性ポリイミ ドの含量は均一な溶 液状であれば特に限定しないが、 通常、 固形分として、 1~15重量%、 好ましくは 2~8重量%含有する。
またポリイミ ド樹脂膜と基板の密着性を更に向上させる目的で、 得られた樹脂 溶液にカツブリング剤等の添加剤を加えることも出来る。 本発明の液晶配向処理剂用組成物は、 透明電極の付いたガラスまたはブラス チック等の透明基板上に塗布、 焼成することによリボリイミド膜を形成し、 その 膜表面をラビング処理することにより液晶配向膜として使用することが出来る。 本発明による液晶配向処理剤により、 電圧保持率、 傾斜配向角、 電荷蓄積特性な どの特性を同時に満足される優れた液晶配向膜を得ることが可能となり、 従来以 上に優れた特性の液晶素子を得ることができる。 発明を実施するための最良の形態
以下に実施例を挙げ、 本発明を更に詳しく説明するが、 本発明はこれらに限定 されるものではない。
実施例 1
4,4,-ジァミノジフェニルエーテル 20.02g(0.1mol)を N-メチルビ口リ ドン
(NMP)230gに溶解し、 これにシク口ブタンテトラカルボン酸二無水物
9.60g(0.05mol)、 ピロメリット酸二無水物 10.90(0.05mol) を添加し、 室温で 4時間 反応させ、 還元粘度が 0.9dl/g (温度 30° Cの N-メチル -2-ピロリ ドン中、 濃度
0.5g/dl)のポリイミ ド前駆体を得た。 この溶液を固形分濃度 6%に NMPで希釈しポ リイミ ド前駆体溶液 (A-1)を得た。
3,4-ジカルボキシ -1,2,3,4-テトラヒドロ- 1-ナフタレンコハク酸二無水物 (以下 TDAと略す) 30.03g(0.1mol)、 p-フエ二レンジァミン 9.72g(0.09mol)、 1-へキサデ 力ノキシ -2,4-ジァミノベンゼン 3.48g(0.01mol)を NMP245g中、 室温で 10時間反 応させポリアミツク酸中間体溶液を調製した。 .
このポリアミック酸中間体溶液 50gに、 イミ ド化触媒として無水酢酸 10.8g、 ピ リジン 5.0gを加え、 50°Cで 3時間反応させ、 ポリイミ ド樹脂溶液を調製した。 こ の溶液を 500mlのメタノール中に投入し、 得られた白色沈澱をろ別し、 乾燥し、 白色のポリィミド樹脂粉末を得た。 得られたポリィミ ド樹脂の還元粘度 qsp/cは 0.43dl/g(0.5重量 NMP溶液、 30°C)であつた。
この粉末 0.6gを γ-プチ口ラクトン 9.4gに溶解し固形分濃度 6%の溶媒可溶性ポリ イミ ド樹脂溶液 (B-1)を得た。 次いでポリイミ ド前駆体溶液 (A-1)と可溶性ポリイミド樹脂溶液 (B-1)を重量比で (A-1)/(B-1) = 4/1で混合し、 NMPで希釈し充分攪拌して総固形分濃度 4%の均一な溶 液を得た。 この溶液を透明電極付きガラス基板に 3000rpmでスピンコートし、 18CTC/60分焼成して胰厚 1000Aのボリィミド膜を得た,
この塗膜を布でラビングしたのち、 50μのスぺ一サーを挟んでラビング方向を 反平行にして組み立て、 液晶 (メルク社製 ZLI-4792)を注入して液晶セルを作成し た。
この液晶セルの配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な配向 をしていることが確認された。 更にこのセルについて、 結晶回転法により液晶 の傾斜配向角を測定したところ 4.3° であり、 TFT用配向膜として必要とされる高 い傾斜配向角を有していた。
次いで液晶セルの電気的特性を測定するために、 上記と同様にポリイミ ド膜を 形成、 ラビングした基板を用い、 6μのスぺーサーを膜面に散布した後ラビング 方向をほぼ直行させ、 液晶 (メルク社製 MLC-2003)を注入して 90° ツイスト液晶 セルを作成した。 この液晶セルの配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥の ない均一な配向をしていることが確認された。
この液晶セルについて電圧保持率を測定した ころ、 23° Cで 98%、 90°Cで
80%と高い値を示した。 またこのセルに直流 3Vを重畳した 30Hz /土 3 Vの矩形波を 23° Cで 60分印加し、 60分後直流 3Vを切った直後の液晶セル内に残る残留電圧を 光学的フリッカー消去法で残留電圧を測定したところ、 0.1Vであり電荷蓄積が小 さいものであった。
また、 この液晶セルを 120°Cで 60分間熱処理を行った後、 再度、 液晶の傾斜配 向角を測定したところ 4.4° であり、 熱的にも安定なものであった。
実施例 2
実施例 1で調製したポリイミ ド前駆体溶液 (A-1)と可溶性ポリイミ ド樹脂溶液 (B- 1)を重量比で (A-1)/(B-1) = 1/4で混合し、 NMPで希釈し充分攪拌して総固形分濃度 4%の均一な溶液を得た。 この溶液を透明電極付きガラス基板に 2600rpmでスピン コートし、 180°C/60分焼成して膜厚 1000Aのポリイミ ド膜を得た。 以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。 この液晶セルの配向状態を偏光 顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な配向をしていること力確認された。 更 にこのセルについて、 結晶回転法にょリ液晶の傾斜配向角を測定したところ
5.0° であリ、 TFT用配向膜として必要とされる高い傾斜配向角を有していた。 こ の液晶セルについて電圧保持率を測定したところ、 23° Cで 98%、 90'Cで 85%と 高い値を示した。 また液晶セル内に残る残留電圧を測定したところ、 0.2Vであ リ、 電荷蓄積が小さいものであった。
また、 この液晶セルを 120°Cで 60分間熱処理を行った後、 再度、 液晶の傾斜配 向角を測定したところ 4.9° であリ、 熱的にも安定なものであった。
実施例 3
4,4,-ジァミノジフェニルエーテル 20.02g(0.1mol)を N-メチルピロリ ドン
(NMP)237gに溶解し、 これにピロメリット酸二無水物 21.4(0.1mol)gを添加し、 室 温で 4時間反応させ、 還元粘度力^. Odl/g (温度 30° Cの N-メチル -2-ピロリ ドン中、 濃度 0.5g/dl)のポリイミド前駆体を得た。 この溶液を固形分濃度 6%に NMPで希釈 しポリイミ ド前駆体溶液 (A-2)を得た。
以下実施例 1と同様に作成した溶媒可溶性ポリイミ ド榭脂溶液 (B-1)を用いて、 ポ リイミ ド前駆体溶液 (A-2)と溶媒可溶性ポリィミ ド樹脂溶液 (B-1)を重量比で (A- 2)/(Β-1) = 4/1で混合し、 NMPで希釈し充分攪拌して総固形分濃度 4%の均一な溶液 を得た。 この溶液を透明電極付きガラス基板に 3500rpmでスピンコートし、
180°C/60分焼成して膜厚 1000Aのポリイミ ド膜を得た。
以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。 液晶の傾斜配向角は 4.0° 、 電 圧保持率は 23'Cで 97%、 90°Cで 82%と高い値であり、 また残留電圧は 0.1Vと低い 値を示した。
また、 この液晶セルを 120'Cで 60分間熱処理を行った後、 再度、 液晶の傾斜配 向角を測定したところ 4.Γ であり、 熱的にも安定なものであった。
実施例 4
4,4'-ジァミノジフエニルエーテル 20.02g(0.1mol)を N-メチルピロリ ドン
(NMP)170gに溶解し、 これにシクロブタンテトラカルボン酸二無水物 7.84g(0.04mol), ピロメリット酸二無水物 2.18(0.01mol)gを添加し、 室温で 4時間 反応させ、 进元粘度が 1.0dl/g (温度 30。 Cの N-メチル -2-ピロリ ドン中、 濃度
0.5g/dl)のポリイミ ド前駆体を得た。 この溶液を固形分濃度 6%に NMPで希釈しポ リイミド前駆体溶液 (A-3)を得た。
以下実施例 1と同様に作成した溶媒可溶性ポリイミ ド樹脂溶液 (B-1)を用いて、 ポ リイミ ド前駆体溶液 (A-3)と溶媒可溶性ポリィミド樹脂溶液 (B-1)を重量比で (A- 3)/(Β-1) = 4/1で混合し、 NMPで希釈し充分攪拌して総固形分濃度 4%の均一な溶液 を得た。 この溶液を透明電極付きガラス基板に 3000rpmでスピンコ一卜し、
180°C/60分焼成して膜厚 1000Aのポリイミ ド膜を得た。
以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。 液晶の傾斜配向角は 4.0° 、 電 圧保持率は 23°Cで 97%、 90°Cで 82%と高い値であり、 また残留電圧は 0.4Vと低い 値を示した。
また、 この液晶セルを 120°Cで 60分間熱処理を行った後、 再度、 液晶の傾斜配 向角を測定したところ 4.0° であり、 熱的にも安定なものであった。
4,4,-ジァミノジフェニルメタン 19.83g(0.1mol)を N-メチルピロリ ドン
(NMP)228gに溶解し、 これにシクロブタンテトラカルボン酸二無水物
9.60g(0.05mol)、 ピロメリット酸二無水物 10.90(0.05mol)gを添加し、 室温で 4時間 反応させ、 還元粘度力 .9dl/g (温度 30° Cの N-メチル -2-ピロリ ドン中、 濃度
0.5g/dl)のポリイミド前駆体を得た。 この溶液を固形分濃度 6%に NMPで希釈しポ リイミド前駆体溶液 (A-4)を得た。
次いで実施例 1と同様に、 ポリィミ ド前駆体溶液 (A-4)と可溶性ポリィミ ド樹脂 溶液 (B-1)を重量比で (A-1)/(B-1) = 4/1で混合し、 NMPで希釈し充分攪拌して総固形 分濃度 4%の均一な溶液を得た。 この溶液を透明電極付きガラス基板に 3000rpmで スピンコートし、 180'C/60分焼成して膜厚 1000Aのポリィミ ド膜を得た。
以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。 液晶の傾斜配向角は 4.3° 、 電 圧保持率は 23°Cで 98%、 90°Cで 90%と高い値であり、 また残留電圧は 0.1Vと低い 値を示した。 また、 この液晶セルを 120eCで 60分間熱処理を行った後、 再度、 液晶の傾斜配 向角を測定したところ 4.2' であリ、 熱的にも安定なものであった。
比較例 1
実施例 1で調製したポリイミド前駆体溶液を固形分濃度 4%に NMPで希釈しポリ イミド前駆体溶液 (A)を得た。
このポリイミド前駆体溶液のみを使用して透明電極付きガラス基板上にポリィ ミド膜を形成し、 以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。
この結果、 液晶の傾斜配向角は 2. と低いものであった。 また残留電圧は 0.3Vと低い値を示したが、 電圧保持率は室温で 80%、 90°Cで 70%と低いものであ リ、 高い傾斜配向角、 電圧保持率で、 低い電荷蓄積特性は得られなかった。
比較例 2
実施例 1で得た溶媒可溶性ポリイミド粉末 0.6gを γ-プチロラクトン 14.6gに溶解 し固形分濃度 4%の溶媒可溶性ポリィミド樹脂溶液 (B)を得た。
この溶媒可溶性ポリイミド溶液 (B)のみを使用して透明電極付きガラス基板上に ポリイミド膜を形成し、 以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。
この結果、 液晶の傾斜配向角は 7.0° と高いものであ.つた。 また電圧保持率は室 温で 99%、 90°Cで 90%と高いものであつたが、 残留電圧は 1.0Vと大きな値を示 し、 高い傾斜配向角、 電圧保持率で、 低い電荷蓄積特性は得られなかった。
比較例 3
実施例 3で調製したポリイミド前駆体溶液を固形分濃度 4%に NMPで希釈しポリ イミド前駆体溶液 (A-5)を得た。
このポリイミド前駆体溶液のみを使用して透明電極付きガラス基板上にポリィ ミド膜を形成し、 以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。
この結果、 液晶の傾斜配向角は 2.2° と低いものであった。 また残留電圧は
0.2Vと低い値を示した力 \ 電圧保持率は室温で 78%、 90°Cで 40%と低いものであ リ、 高い傾斜配向角、 電圧保持率で、 低い電荷蓄積特性は得られなかった。
比較例 4 実施例 4で調製したポリイミド前駆体溶液を固形分濃度 4%に NMPで希釈しポリ イミド前駆体溶液 (A-6)を得た。
このポリィミド前駆体溶液のみを使用して透明電極付きガラス基板上にポリィ ミド膜を形成し、 以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。
この結果、 液晶の傾斜配向角は 2.2° と低いものであった。 また残留電圧は 0.4Vと低い値を示したが、 電圧保持率は室温で 92%、 90°Cで 60%と低いものであ リ、 高い傾斜配向角、 電圧保持率で、 低い電荷蓄積特性は得られなかった。
比較例 5
実施例 5で調製したポリィミド前駆体溶液を固形分濃度 4%に NMPで希釈しポリ ィミド前駆体溶液 (A-7)を得た。
このポリイミド前駆体溶液のみを使用して透明電極付きガラス基板上にポリィ ミド膜を形成し、 以下実施例 1と同様にして液晶セルを作成した。
この結果、 液晶の傾斜配向角は 2.0° と低いものであった。 また残留電圧は 0.1Vと低い値を示したが、 電圧保持率は室温で 95%、 90°Cで 70%であり、 高い傾 斜配向角、 電圧保持率で、 低い電荷蓄積特性は得られなかった。
更に、 ポリイミド前駆体をポリイミドに転化するには、 加熱により脱水閉環す る方法カ採用される。 この加熱脱水閉環温度は、. 150°C~450°C、 好ましくは
170°C~350°Cの任意の温度を選択することが出来る。 この脱水閉環に要する時間 は、 反応温度にもよるが、 30秒〜 10時間、 好ましくは 5分 ~5時間力適当である。

Claims

請求の範囲
1. 透明電極付き基板上に塗布、 焼成し、 該膜表面をラビング処理してなる液晶配 向膜の形成に使用される液晶配向処理剤において、 該液晶配向処理剤が、 一般式 [I]
〔 I〕
Figure imgf000021_0001
(式中 はテトラカルボン酸及びその誘導体を構成する 4価の有機基であり、 R2 はジァミンを構成する 2価の有機基を表し、 mは正の整数である。 )
で表される繰リ返し単位を含有し、 還元粘度力 .05~5.0dl/g (温度 30°Cの N-メチル ピロリドン中、 濃度 0.5g/dl)であるポリイミ ド前駆体と'、 一般式 [Π] 〔π〕
Figure imgf000021_0002
(式中 R3はテトラカルボン酸及びその誘導体を構成する 4価の有機基であリ、 R4 はジァミンを構成する 2価の有機基を表し、 kは正の整数である。 )
で表される繰返し単位を含有し、 遝元粘度力 .05~5.0dl/g (温度 30eCの N-メチルビ 口リ ドン中、 濃度 0.5g/dl)である溶剤可溶性ポリイミ ド樹脂を含有してなり、 且 つ、 前記一般式 [II]で表される溶剤可溶性ポリイミ ドの R4の少なくとも 1モル
%が、 炭素数 6以上の長鎖アルキル基又は含フッ素アルキル基を有するジァミン を構成する 2価の有機基であり、 前記一般式 [Π]で表される溶剤可溶性ポリイミ ド が全ポリマー重量に対して 1~80重量%であるとを特徴とする液晶配向処理剤。
2. 一般式 [I]のポリイミ ド前駆体に於いて、 が芳香族テトラカルボン酸二無水 物を構成する 4価の有機基を含有するポリイミ ド前駆体である請求項 1記載の液晶 配向処理剤。
3. 一般式 [I]のポリイミ ド前駆体に於いて、 R2が 4,4,-ジアミノジフエニルメタ ンを構成する 2価の有機基を含有するポリイミ ド前駆体である請求項 1または 2記 載の液晶配向処理剤。
4. 一般式 [II]の溶剤可溶性ポリイミ ドに於いて、 R3力脂環式または脂肪族のテ トラ力ルポン酸及びそれらの誘導体を構成する 4価の有機基を含有する溶剤可溶性 ポリイミドである請求項 1ないし 3記載の液晶配向処理剤。
5. 一般式 [II]の溶剤可溶性ポリイミ ドに於いて、 R3が 3,4-ジカルボキシ -1,2,3,4- テトラヒドロ- 1-ナフタレンコハク酸二無水物を構成する 4価の有機基を含有する 溶剤可溶性ポリイミ ドである請求項 1ないし 4記載の液晶配向処理剤。
6. 一般式 [II]の溶剤可溶性ポリイミ ドに於いて、 R4が P-フエ二レンジアミンを 構成する 2価の有機基を含有する溶剤可溶性ポリイミ ドである請求項 1ないし 5記載 の液晶配向処理剤。
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