WO1995021970A1

WO1995021970A1 - Accessoire pour cuvette de w.-c. a lunette facilement demontable

Info

Publication number: WO1995021970A1
Application number: PCT/JP1995/000167
Authority: WO
Inventors: Noriko Hiraga; Junichi Tani; Ayse Birsel; Kenichi Nagato; Koichi Watanabe; Kuniaki Shinohara
Original assignee: Toto Ltd.
Priority date: 1994-02-10
Filing date: 1995-02-08
Publication date: 1995-08-17
Also published as: CA2159802A1; AU1590895A; US5666672A; JP3428023B2; EP0694657A1

Description

明細書着脱容易な便座を備えたトイレツト付属装置

本発明は、ビデ装置やボウル換気装置や脱臭装置のようなトイレツトの付属装置と、この付属装置のハウジングに枢着された便座および便蓋との組み合わせに鬨する。より詳しくは、本発明は、清掃のために容易に取り外すことが可能で容易に再び取付けることが可能な便座および便蓋を備えたトイレット付属装置に鬨する。

背景技術

従来、トイレットに衛生機能および又は電気的機能を付加してより快適な卜ィレットを実現するため種々のトイレット付属装置が広く使用されており、それらはビデ装置、そのための温水形成装置、温風ブロワ一、ボウル換気装置、脱臭装置、暖房便座（加熱された便座〉、および室内暖房装置を含む。

典型的には、ボウル部とその後方の洗浄水供耠部との間において便器の上面に付属装置用ハウジングが取付けられ、 1つ以上のトイレツト付属装置がこのハウジングに収容される。例えば、米 I 特許 4、628、548号（黒沢等〉に記載されたトィレツトにおいては、ハウジングには可動ノズルを備えたビデ装置が配置してあり、便座に着座した使用者の股間会陰部に向けてノズルから水スプレーを噴射することにより排便後や小便後に肛門や膣を洗浄するようになっている。ハウジングには、更に、ノズルに温水を供耠するための温水タンクや、ビデ装置の使用後に会陰部を乾燥させるための温風ブロワ一や、それらの電源装置や電気的制御装置が配置してある。

付属装置のハウジングには便座と便蓋がヒンジ機構によって枢着されている。一般に、ヒンジ機構は便座と便蓋をハウジングから取り外して清掃できるように設計されている。このため、ヒンジピンは引き抜き可能にハウジングの孔に圧入されている。しかし、便座や便蓋を取り外すべくヒンジピンを引き抜くにはドラィバーやプライヤーのような工具を使用しなければならず、家庭の主婦のような通常の使用者にとってはヒンジピンの引き抜きは不可能でないまでも日常的に行うのは困難である。また、多くの場合、便座や便蓋が急激に閉じるのを防止するため、ヒンジピンは、米国特許 5、010、601号（小林等〉に記載されているように、枢動運動制御機構を介してハウジングに係合してある。この場合には、かなりの技術を持った使用者にとっても、ヒンジピンを引き抜こうという気が挫かれる。敢えて便座や便蓋を取り外すためには、ユーザーズ，マニュアルを参照しながら注意深くヒンジピンを引き抜かねばならず、ヒンジの分解のやり方が良く分からない時には場合によっては部品を破損する危険を犯さなければ便座や便蓋を取り外すことができない。

米国特許 3、471、874号（Dixon ) には、家庭の主婦でも便座と便蓋を容易に取り外すことが可能なヒンジ構造が開示されている。この構造においては、 U字形のジョ一を備えた一対の便座支柱が便器に固定されている。便座のヒンジピンは平坦な 2つの側面と円形の 2つの側面とで面定された独特な断面形状を有し、便座支柱の U字形ジョ一の開口に見合った所定の角度に便座を枢動させた時に支柱のジョ一から離脱させ或いは再び係合させることができる。便蓋のブラケットも U 字形のジョーを備えており、同様に便座のヒンジピンに取り外し可能に係合してある。 '

このヒンジ構造は、ドライバーやレンチのような工具を使用することなく必要に応じて何時でも容易に便座と便蓋を取り外すことができるという利点がある。しかし、支柱の U字形のジョ一の内周面は外側からはアクセスしにくいので、遠く飛散した男子小便により便座支柱が汚された場合には、便座支柱のジョ一の內周面を拭いたり清掃したりするのは困難である。また、便座と便蓋を別々に取り外すことができず、便座と便蓋の組立体を一緒に支柱から取り外した後に便座と便蓋とを分離することしかできないので、家庭の主婦のような腕力の小さな使用者や身体降害のある使用者にとっては、トイレットの日常的な清掃のために便座と便蓋を取り外すには勇気を要する。更に、便座と便蓋を取り外すには回転と引き抜きの 2つの操作が必要である。便座のヒンジピンの平坦な 2つの側面が支柱又は便蓋のジョ一のスロットに係合した時に不用意に便座を回動させると、ジョ一が破壊するおそれがある。

従って、本発明の主たる目的は、構造簡素で清掃の容易なヒンジ機構を備えた便座 ·付属品 ·組立体を提供することである。本発明の他の目的は、便座と便蓋を別々に取り外すことが可能で別々に再装着することが可能なヒンジ構造を提供することである。

本発明の更に他の目的は、単一の操作により簡単に便座およびノ又は便蓋を取り外し再装着することが可能なヒンジ構造を提供することである。

本発明の他の目的は、便座および Z又は便蓋が如何なる角位置にある時にも簡単に取り外し再装着することが可能なヒンジ構造を提供することである。発明の開示

本発明の一特徴は、ヒンジ機構のヒンジ軸は離間された一対の支柱によって便座の側部の上面よりも高いレベルのところまでハウジングの外側表面から上方に引き離してハウジングに支持されており、便座と便蓋のヒンジ部はこのヒンジ軸にスナップ嵌めされていることである。

ヒンジ軸はハウジングから上方に露出していて使用者にはヒンジ軸の存在が良く分かると共に、便座と便蓋のヒンジ部はヒンジ軸にスナップ嵌めされているので、使用者は、便座と便蓋が取り外し可能であること、および、それらの取り外しのやり方を視覚的に容易に理解することができる。従って、使用者はそれらを取り外して洗浄するよう元気づけられる。

また、便座と便蓋のヒンジ部はヒンジ軸にスナップ嵌めされているので、それらの角位置に鬨係なく、ただ一回の力印加操作によって容易に取り外し、かつ、再装着することができる。便座と便蓋は、必要に応じて別々に取り外すことができる。

ヒンジ軸と支柱は外形が単純であるから、小便などで汚れても外周面を容易に清掃することができる。ヒンジ軸はハウジングから上方に露出しているので、便座と便蓋を取り外せば、容易にアクセスすることができ、容易に清掃することができる。ヒンジ軸は高いレベルに位置するので、小便で汚れにくい。

ヒンジ軸の支柱はハウジングの内部空間に向けて内側に突き出すことなくハウジングの外側のみに延長させるのが好ましい。このような構造にすれば、トイレツト付属装置を配置するためにハウジングの内部空間を有効利用することができ、より多くの付属装置を収蔵しながらも、ハウジングを小型でコンパクトにすることができる。好ましい実施態様においては、便座は使用者の骨盤を支持するべく後上方に傾斜したバックレストを備え、便座の側部は後下方に傾斜した支持面を有する。このような構造にすれば、使用者が便座に着座した時には使用者の会陰部はビデ装置のノズルに対して適切に位置決されるので、効果的に会陰部の洗浄を行うことができる。

本発明の他の特徴は、便座は人間工学的に座りやすく設計されていることである。便座は、略円形の外側周縁と細長い便座開口を有し、便座の側部は使用者の大腿部をより良く支持するべく広い支持面を有する。好ましくは、便座は前下方に傾斜した前部を備え、便座に着座した使用者がその両脚を容易に開くことができるようになつている

好ましい実施態様においては、便蓋は、凹んだ上面を備え、使用者がバスルームにおいて任意の目的で簡便に腰掛けることができるようになっている。便蓋は面接触により便座に乗っており、使用者の体重を支持するに充分な強度を提供する。

好ましい実施態様においては、便座と便蓋のヒンジ部は c字形断面の弾性部材を備え、この弾性部材の一対の対向自由端はヒンジ軸を弾力的に掴持するようになっている。好ましくは、この弾性部材はヒンジ部の半円形断面の支承面に装着してあり、対向自由端のパネ作用を発揮させるようになつている。弾性部材には、その対向自由端から拡がるスカートを設け、再装着のためヒンジ部をヒンジ軸にスナップ嵌めする際にヒンジ軸に対して弾性部材を案内させるのが好ましい。好ましくは、ハウジングはレンチやスパナのような工具を使用することなく手操作により簡単に便器に取り付けられるようになつている。

本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い更に明らかとなろう。図面の簡単な説明

第 1図は本発明の便座 ·付属品 ·組立体を便器に取り付けたところを示す斜視図で、便座は使用位置にあり、便蓋は非使用位置にあるところを示し；

第 2図および第 3図は、夫々、第 1図に示した組立体の平面図と側面図で、便蓋を閉じたところを示し；第 4図は第 1図に示した組立体のハウジングの分解斜視図で、ヒータを示すため温水タンクの一部は切欠いてあり；

第 5図は第 4図に示した下部ハウジングの平面図であり；

第 6図は第 1図に示したハウジングの正面図で、一部を切欠いてスライドレールが示してあり；

第 7図は従来型の便器の斜視図であり；

第 8 A図は第 1図に示したハウジングの締結機構の分解斜視図であり；第 8 B図および第 8 C図は第 6図に示したスライドレールの拡大断面図で、第 8 A図に示した締結機構によってハウジングを便器に固定するやり方を示し；第 9図は第 4図の IX— ]!線に沿った拡大断面図であり；

第 1 0図は第 1図に示した組立体の一部の斜視図で、便座と便蓋を跳ね上げたところを示し；

第 1 1 A図は第 1図に示した便座と便蓋のヒンジ機構の弾性カラーの斜視図で, あり；

第 1 1 B図および第 1 1 C図は、夫々、第 2図の B— B線および C— C線に沿った断面図であり；

第 1 2 A図、第 1 2 B図および第 1 2 C図は、夫々、第 1 1 A図、第 1 1 B図および第 1 1 C図同様の図で、弾性カラーの変化形を示し；

第 1 3図および第 1 4図は、夫々、第 1図に示した便座の平面図と側面図であ 0 ；

第 1 5 A図から第 1 5 G図は、夫々、第 1 3図の A— A線、 B— B線、 C— C 線、 D— D線、 E— E線、 F— F線、 G— G線に沿った断面図で、第 1 5 D図以外ではヒータ線は省略してあり；

第 1 6図は第 1図に示した組立体の中央断面図で、ビデ装置が使用状態にあるところを示し；

第 1 7図は第 1 6図に示したビデ装置の断面図で、プランジャが非作動位置にあるところを示し；

第 1 7 A図および第 1 7 B図は、夫々、第 1 7図の A— A線および B— B線に沿った断面図であり；第 1 8図は第 9図に類似した断面図で、ヒンジ軸とその支柱とハウジングの変化形を示す。発明を実施するための最良の形態

図面を参照するに、本発明のトイレット付属装置組立体 1 0は、ハウジング 1 2と、それにヒンジ連結された便座 1 4および便蓋 1 6を有する。第 4図から最もよく分かるように、図示した実施例ではハウジング 1 2内にはビデ装置 1 8とその温水タンク 2 0と脱臭■換気ファン 'ユニット 2 2が収蔵してある。

第 4図からよく分かるように、ハウジング 1 2は下部ハウジング 2 4と上部ハウジング 2 6とで構成するのが好都合であり、それらはアクリロニトリル ·ブタジェン ·スチレン（ A B S )樹脂のような耐衝擎性樹脂のモールド成形により形成することができる。下部ハウジング 2 4と上部ハウジング 2 6とはビス（図示せず）などにより互いに接合され、強固な一体的なハウジング 1 2を形成している。

ハウジング 1 2は、市販の従来型の便器に適合するように設計されている。第 7図に示したように、従来型の便器 2 8は、ボウル部 3 0とシスターン 3 2のような洗浄水供耠部を有し、それらの間には標準化された間隔で離間された一対の便座取付け穴 3 4が形成されている。ハウジング 1 2はこれらの取付け穴 3 4を利用して後述するように便器 2 8の上面に装着される。図示したように、苷及型の便器は、典型的には、ボウル部 3 0とシスターン 3 2とが一体的に成形されたワンピース型便器からなり、シスターンの前面 3 6はボウル 3 0の後部輪郭に沿つて湾曲している。この形式の便器 2 8に適合させるため、図示した実施例では、ハウジング 1 2はシスターンの湾曲前面 3 6、従ってボウル 3 0の後部輪郭に沿つて湾曲した全体形状を有する。しかし、ハウジング 1 2はストレートな形状にすることができるし、別個のシスターン又は洗浄弁を備えた他の形式の殆どの便器に取り付けることができる。

ハウジング 1 2は、レバー操作の締結機構により容易に、かつ、前後方向に調節自在に便器に取り付けられるようになつている。このため、第 6図、第 8 B図および第 8 C図に示したように、下部ハウジング 2 4の底板 3 8には、便器の長手方向に所定長さ延長する 2対のスライドレール 4 0が形成してあり、夫々の対のスライドレール 4 0は T字形断面のスロット 4 2を形成している。 2つのスロット 4 2の間隔は、便座取付け穴 3 4の標準間隔に一致させてある。第 8 A図からよく分かるように、締結機構 4 4は、ロック ' レバー 4 6が枢着されネジが切られた軸孔を有する引っ張り棒 4 8と、引っ張り棒 4 8に螺合するネジ 5 0と、スライドレール 4 0に係合可能な大径皿形の板金製のリテーナ 5 2と、エラストマ一 - リング 5 4と、ノ、 °ッキン 5 6と、座金 5 8とで構成することができる。ロック - レバー 4 6は、湾曲したカム面 6 0と、平坦なロック面 6 2を有する。

便器 2 8にハウジング 1 2を取り付けるに際しては、第 8 B図に示したように、先ずパッキン 5 6と座金 5 8を嵌めた引っ張り棒 4 8を便器のフランジ 6 4の下から上方に便座取付け穴 3 4に挿通し、フランジ 6 4の上面にエラストマ一 ' リング 5 4とリテーナ 5 2を載せ、エラストマ一 · リング 5 4を圧縮しない程度に引っ張り棒 4 8にネジ 5 0をネジ込む。この状態では、エラストマ一 · リング 5 4により、リテーナ 5 2はフランジ 6 4から上方に雜間されている。次に、ハウジング 1 2を保持して移動させ、第 8 B図に示したようにスロット 4 2をリテーナ 5 2に係合させる。便器 2 8上の適切な位置にハウジング 1 2が持ち来されるまでハウジングを後方に摺動させたならば、第 8 C図に示したように夫々のレバ一 4 6を回転させる。そうすれば、引っ張り棒 4 8によってリテーナ 5 2はエラストマー · リング 5 4を圧縮しながらスライドレール 4 0がフランジ 6 4に密着するまで下方に引かれ、ハウジングが便器に固定される。

このように、ハウジング 1 2は、レンチやスパナのような工具を使用することなく、レバー 4 6のワンタッチの手動操作で便器 2 8に固定されるので、通常の使用者でも容易に取り付けることができる。ビデ装置 1 8を作動させるためには、第 1図に示したように水ホース 6 6を水道管の分岐管アダプタ 6 8に接続し、電源コード 7 0のプラグをコンセントに差し込むだけでよい。

第 4図および第 1 0図から最もよく分かるように、ハウジング 1 2には一対の強固な支柱 7 2によってハウジングの頂部とほぼ同じ高さのところに水平なヒンジ軸 7 4が支持してある。図示した実施例では、ハウジング 1 2は後上方に傾斜した前面 7 6を有し、支柱 7 2はこの前面から直立している。第 9図に示したようにヒンジ軸 7 4と支柱 7 2とは A B S樹脂のモールド成形により一体的に形成されているが、別々の部品として形成してボルト ·ナツトゃ接着などにより適宜接合してもよい。或いは、ヒンジ軸 74と支柱 72と上部ハウジング 26のすベてを一体成形することもできる。

第 9図に示したように、上部ハウジング 26にはボス 80によって補強された円筒形の支持体 78が形成してあり、ま柱 72に支持体 78を圧入しネジ 82によって強固に接合するようになってい,る。嵌め合いを強固にするため、支柱 72 と支持体 78の嵌合面は上方にテ一パにするのが好ましい。

ヒンジ軸 74は円柱形の外周面を有し、ヒンジ軸には便座 14と便蓋 16が複数の弾性カラー 84を用いて枢動自在に、かつ、着脱自在にヒンジ連結されている。便座 14は第 1図および第 2図からよく分かるように離間された一対のヒンジ部 14Hを有し、それらは第 10図に示したように対応する弾性カラー 84により支柱 72の外側においてヒンジ軸の両端 74H (第 4図）に夫々スナップ嵌めされている。便蓋 16は 1つの中央ヒンジ部 16Hを備え、例えば一対の弾性カラー 84により 2本の支柱 72の内側においてヒンジ軸の中央部 74Cにスナツプ嵌めされている。

便座のヒンジ部 14 Hと便蓋のヒンジ部 16 Hのスナツプ嵌め構造は基本的に同様の構造を有するので、便座の一方のヒンジ部 14 Hのみについて説明する。第 1 1 A図、第 1 1 B図および第 1 1 C図を参照するに、弾性カラー 84はポリプロピレンのような樹脂で形成されており、全休的に C字形の断面を有する。弾性カラー 84はヒンジ軸 74の外径と等しい内径を有し、互いに対向する一対のジョー 86を有する。ジョー 86の端部は一対のスカート 88に連絡しており、スカート 88にはテーパ状の案内面 90が形成されている。

便座のヒンジ部 14Hには、弾性カラー 84の外径と等しい内径を有する半円形断面の支承面 92が形成してあり、弾性カラー 84はこの支承面 92に支持されている。弾性カラー 84は接着剤などにより支承面 92に固定することができる。しかし、好ましくは、弾性カラー 84は交換可能にヒンジ部 14Hに装着される。このため、弾性カラー 84の両端には半円形断面の延長部 94が形成してあり、夫々の延長部 94の対向側部にはビード 96が形成してある。夫々のビード 96はヒンジ部 14 Hの支承面 92に形成された対応するノッチ 98に係合している。弾性カラー 84が軸方向に変位するのを防止するため、弾性カラー 84 には外側に向けて付勢されたストツバ 100が形成してあり、支承面 92に形成されたノッチ 1 0 2に係合している。第 1 1 C図からよく分かるように、弾性力ラー 8 4をヒンジ部 1 4 Hに装着した状態では、そのジョー 8 6とスカート 8 8 は支承面 9 2から下方に突き出しており、ヒンジ部 1 4 Hに干渉しないようになつている。

このような構成であるから、便座 1 4および又は便蓋 1 6を取り外して洗浄したい時には何時でも、ヒンジ部 1 4 H又は 1 6 Hに手を掛けてただ単に引き上げれば、ヒンジ軸 7 4はジョー 8 6をそのばね作用に杭して押し開らき、第 1 1 C図に仮想線で示したように簡単に離脱する。ヒンジ軸 7 4や支柱 Ί 2は単純な円柱形の外表面を有するので、便座 1 4と便蓋 1 6を取り外した後には雑巾がけなどにより容易に清掃することができる。便座 1 4および Z又は便蓋 1 6を再び装着するに際しては、弾性カラー 8 4のスカート 8 8をヒンジ軸 7 4に係合させ、ヒンジ部 1 4 H又は 1 6 Hを手で押し下げると、ヒンジ軸 7 4はスカート 8 8とジョー 8 6を拡げながら弾性力ラー 8 4の内側に進入する。最終的にはジョー 8 6はそのスプリングバック作用によりヒンジ軸 7 4を弾性的に掴持し、実線で示したように弾性カラー 8 4はヒンジ軸 7 4にスナップ嵌合する。

このように、便座 1 4と便蓥 1 6は手のワンタッチの操作で誰でも簡単に取り外し、同じように簡単に再装着することができる。また、 C字形の弾性カラーのスナップ作用は誰にでも一目で理解できるので、使用者は便座と便蓋が取り外し可能であること、および、どのようにすればそれらが外れるかを容易に理解することができるであろう。便座 1 4と便蓋 1 6の着脱はそれらの角位置に殆ど無頓着に行うことができる。しかし、一般的には、それらが水平姿勢にある時に着脱するのが便利であろう。第 1 0図からよく分かるように、支柱 7 2とヒンジ軸 7 4には便座 1 4と便蓋 1 6のヒンジ部の端面が衝当することの可能なストツバ 1 0 3を設け、便座 1 4と便蓋 1 6の回動運動の角度を規制することができる。第 1 2 A図、第 1 2 B図および第 1 2 C図には弾性カラーとヒンジ部の変化形を示す。前述した実施例の構成要素と同様の構成要素はサフィックス Aの付いた同じ参照番号で示し、説明は省略する。変化形においては、弾性カラー 8 4 Aの断面形状は僅かに細長になっており、これに対応してヒンジ部の支承面 9 2 Aの断面も細長になっている。弾性カラー 8 4 Aの中央部は C字形に切欠いてあり、半径方向内側に湾曲した緩衝部 1 0 4が形成してある。便座 1 4又は便蓋 1 6に荷重がかかっていない時には、第 1 2 B図に示したように弾性カラー 8 4 Aは 3 点支持状態でヒンジ軸 7 4に係合しており、ヒンジ部の支承面 9 2 Aの頂部とヒンジ軸 7 4との間には小さな隙間が残されている。使用者が着座することにより便座 1 4又は便蓋 1 6に荷重が加わると、第 1 2 C図に示したように緩衝部 1 0 4は弾性変形し、荷重を緩衝する。

第 1図、第 1 3図および第 1 4図を参照するに、便座 1 4は側部 1 4 Sと後部 1 4 Rと前部 1 4 Fとバックレスト 1 4 Bを有することができる。便座の下面には例えば 4つのゴムバンパー 1 0 6が付着してあり、第 1 6図に示したように便座はこれらのバンパーによって便器 2 8のリム 1 0 8の上面に支持される。第 1図、第 1 4図、第 1 5 G図および第 1 6図からよく分かるように、便座の後部 1 4 Rからはバックレスト 1 4 Bが急角度で後上方に延長しており、使用者の骨盤を支持しかつ位置決めするようになっている。また、第 1 4図、第 1 5 C 〜1 5 F図および第 1 6図に示したように、便座の側部 1 4 Sは後部 1 4 I こ向けて後下方に傾斜しており、使用者の臂部をバックレスト 1 4 Bに向けて後方に付勢し位置決めするようになっている。このような構成であるから、使用者が便座に着座しょうとする時には何時でも、第 1 6図に示したようにビデ装置 1 8の伸長したノズル 1 1 0に対して会陰部が適切に位置決めされるような位置を容易に占めることができ、ノズルから噴射される水スプレー 1 1 2を会陰部の目標点 1 1 4に命中させて効果的にその洗浄を行うことができる。

第 1 3図から最もよく分かるように、便座の側部 1 4 Sは使用者の大腿部を広い支持面で良く支持するように設計されている。このため、便座 1 4はほぼ円形の外側輪郭を有し、便座開口 1 1 6を画定する内側周縁は細長い輪郭を有する。排泄後には会陰部はビデ装置 1 8によって洗浄されるので、通常は会陰部を拭く必要はないであろう。従って、側部 1 4 Sの支持面を広くして大腿部の支持を改善するため、便座開口 1 1 6は出来るだけ狭くするのが好ましい。便座側部 1 4 Sは約 9 c mの横幅を有し、便座開口 1 1 6は約 1 5 c mの横幅を有する。便座の前部 1 4 Fは、第 1 5 B図、第 1 5 A図および第 1 6図からよく分かるように、前下方に傾斜させてある。従って、使用者が両足を開いて安楽な姿勢を取るのが助勢される。また、第 3図に示したように、便座前部 1 4 Fの傾斜により便蓋前部との間には隙間 1 1 8が確保されるので、使用者はこの隙間に指を入れて便蓋を掴むことにより容易に便蓋 1 6を持ち上げることができる。

便座 1 4と便蓋 1 6は A B S樹脂のような耐衝擎性樹脂のモールド成形により製作することができる。第 1図および第 3図からよく分かるように、便蓋 1 6は凹んだ上面を備え、使用者が任意の目的で椅子のように腰掛けることができるようになつている。便蔻 1 6は使用者の体重を支持するに充分な厚さと強度を有し. 使用時には面接触により便座の側部 1 4 Sと前部 1 4 Fに乗るようになつている, 第 1図に示したように、便蓋 1 6には噴水をシンボル化した貫通孔 1 2 0が開けてある。噴水のシンボルは、この装置 1 0を初めて使用する使用者にビデ装置 1 8の存在をアピールし、使うことを促す。貫通孔 1 2 0は、また、シャワーなどによりその上に溜まった水がボウルに落下するのを可能にする。

図示した実施例では、便座 1 4は寒冷時にそこに着座した使用者を暖めるべく電気ヒータにより加熱されるようになっている。第 1 3図および第 1 5 D図に示したように、便座 1 4には蛇行状のヒータ線 1 2 2が埋設してある。図面簡素化のためヒータ線 1 2 2は他の断面図では省略してある。ヒータ線 1 2 2への電力は電気コード 1 2 4から供耠される。第 1 0図に示したように、ヒータ線 1 2 2 に接続されたソケット 1 2 6は便座 1 4の下面に配置してあり、電気コード 1 2 4の一端に設けたコネクタ 1 2 8がこのソケット 1 2 6に接続されている。電気コード 1 2 4の長さは、便座を跳ね上げた時に電気コードに十分な垂みが確保され、便座の円滑な回動を許容するように設定するのが好ましい。便座 1 4にはサ一ミスタ（図示せず）のような温度センサーが周知の態様で埋設してあり、ヒータへの電力供耠は便座が所望の適切な温度になるようにセンサーの信号に基づいて後述の制御ユニットによって制御される。

ビデ装置 1 8は、第 4図および第 5図に示したようにハウジング 1 2の中央に配置してある。ビデ装置は従来型のものでもよい。しかし、以下には、安価に製造可能で本発明の組立体 1 0に組み込むに適した簡素な形態を第 1 7図を参照しながら一例として説明する。ビデ装置 1 8はシリンダ 1 3 0を備え、このシリンダは下部ハウジング 2 4から延長する支持体 1 3 2に固定してある。シリンダ 1 3 0には一体的なピストン 1 3 4を備えたプランジャ 1 3 6が摺動可能に遊び嵌めしてある。シリンダ 1 3 0とプランジャ 1 3 6との間にはバネ室 1 3 8が形成してあり、そこに配置された圧縮パネ 1 4 0によりプランジャ 1 3 6は実線で示した退却位置に付勢されている。

ピストン 134とプランジャ 136を貫いて軸方向通路 142が延長しており、この通路 142はシリンダ 130の水入口 144に常時連通している。水入口 1 44は、また、シリンダ 130とピストン 134との間の微小な遊びを介してバネ室 138に連通している。従って、水入口 144に圧力水を供給した時には、通路 142とバネ室 138の双方に水が導入される。

第 17A図に示したように、シリンダ 130の端壁 146には円形開口 148 が設けてあり、プランジャ 136の先端はこの開口 148に摺動可能に案内されている。プランジャ 136の先端にはノズル ·へッド 1 10が装着してある。第 17A図からよく分かるように、プランジャ 136の上部はそのほぼ全長にわたつて面取りしてあり、プランジャ 136の全ストロークを通じて端壁 146の円形開口 148とプランジャ 136の外周との間に水流出口 152が形成されるようになっている。従って、水入口 144に圧力水が供耠されている間は、バネ室 1 38に流入した水は流出口 152から噴出し、ノズル ·へッド 1 10を洗浄するであろう。第 17B図に示したように、シリンダ 130の端壁 146からは半円形断面のカバー 154が突出しており、流出口 152から噴出した水をノズル - へッド 1 10に沿って流れるべく指向させ、ノズル ·へッド 1 10を効果的に洗浄するようになっている。

シリンダ 130の端壁 146の内側にはパッキン 156が配置してある。第 1 7図に仮想線で示したようにプランジャ 136がフルストロークしている間は、プランジャ 136の肩部 158はこのパッキン 156に当接し、流出口 1 52からの流れを遮断する。第 17A図に示したように、ァランジャ 136の側部にはスプライン 160が形成してあり、後者は端壁 146のノッチ 162に摺動可能に係合している。このスプライン嵌合により、プランジャ 136はそのテレスコープ運動の際に所定の角位置に保持される。

プランジャ 136の通路 142は縮径された絞り 164を介してノズル■へッド 1 10の内部通路に連通している。この絞り 164があるので、水入口 144 に圧力水を供給した時には、ピストン 134に作用する水圧はパネ室 138内の大気圧よりも高くなり、戻りパネ 140の作用に杭してプランジャ 136をストロークさせる。図示した実施例ではノズル ·へッド 1 1 0は泡沫スプレーを噴射するように構成されている。ノズル ·ヘッド 1 1 0は例えば円柱形に形成することができ、ォリフィス 1 6 4に連通する半径方向通路 1 6 6と、ベンチユリ作用を有する縮径された軸方向通路 1 6 8と、噴口 1 7 0を有する。ベンチユリ通路 1 6 8には空気取り入れポート 1 7 2が開口しており、通路 1 6 8を流れる水流にベンチユリ効果によって気泡を導入するようになっている。

ビデ装置 1 8には温水タンク 2 0から溫水が供耠される。第 1図、第 4図および第 5図を参照するに、温水タンク 2 0には、水ホース 6 6、ハウジング内を延長するホース 1 7 4、従来型の弁ュニット 1 7 6、従来型のバキュームブレーカ 1 7 8、およびホース 1 8 0を介して水道水を供耠することができ、温水タンク 2 0はホース 1 8 2を介してビデ装置の水入口 1 4 4に接続してある。分岐管ァダプタ 6 8への接続を容易にするため、水ホース 6 6には金属メッシュで被覆された可撓性ホースを使用するのが好ましい。弁ュニット 1 7 6は、従来通りに、滅圧弁と、ソレノイド操作の遮断弁と、流量制御弁とで構成することができ、この遮断弁は電源回路とマイクロコンピュータを備えた制御ュニット 1 8 4により開閉される。第 4図に示したように、温水タンク 2 0には制御ュニット 1 8 4により制御される電気ヒータを内蔵した熱交換器 1 8 6が配置してあり、タンク内の水を加熟するようになつている。

図示した実施例では、ハウジング 1 2内には更に従来型の脱臭 ·換気ファン - ュニット 2 2が収蔵してあり、トイレツトの使用中にボウル 3 0内の空気を換気すると共に脱臭するようになっている。第 4図および第 5図に示したように、下ハウジング 2 4の底扳 3 8にはボウル 3 0に面する切欠き 1 8 8が形成してあり、この切欠きは閉ループ状の垂直壁 1 9 0とそのカバー 1 9 2によって形成されたダクトによって換気ファン ·ュニット 2 2に連通させてある。脱臭■換気ファン ·ュニット 2 2はその空気通路に活性炭や脱臭触媒が充填された従来型のもので、ボウルから空気を吸引して脱臭し、処理された空気をハウジングの側壁の排気口 1 9 4から外部雰囲気に放出するようになっている。脱臭 ·換気ファン ·ュニット 2 2は制御ュニット 1 8 4により自動制御される。このため、上部ハウジング 2 8には赤外線を透過可能な半透明のセンサー窓 1 9 6が設けてあり、従来型の赤外線センサー（図示せず〉から赤外線を発射し、使用者からの反射光により使用者の存在を検出するようになっている。制御ュニットは赤外線センサーからの信号により便座 1 4に使用者が着座していることを検出している限りは、自動的に脱臭 ·換気ファン 'ユニット 2 2を作動させる。

第 1 0図に示したように、ハウジング 1 2の側部にはビデ装置 1 8の操作スィッチ 1 9 8と、温水タンク 2 0の電気ヒータを操作するためのスィツチ 2 0 0と、加熱便座 1 4のヒータ 1 2 2を操作するためのスィツチ 2 0 2が設けてあり、これらのスィツチは制御ュニット 1 8 4に接続されている。

前述したようにハウジング 1 2を便器 2 8に取付け、ホース 6 6を分岐管ァダプタ 6 8に接続し、電源コード 7 0のプラグをコンセントに差し込むと、ビデ装置 1 8は使用可能となる。使用者が便座 1 4に着座してスィツチ 1 9 8を押すと、ビデ装置 1 8の弁ュニット 1 7 6のソレノィド弁が開らかれ、圧力下の水道水は溫水タンク 2 0に流入し、そこに貯蔵された温水をビデ装置 1 8の入口 1 4 4に向けて押し出す。これにより、圧力下の温水がパネ室 1 3 8と通路 1 4 2に流入し、プランジャ 1 3 6がストロークを開始すると同時に、バネ室 1 3 8内の温水は流出口 1 5 2から流出してノズル ·へッド 1 1 0を洗浄する。

プランジャ 1 3 6がフルストロークすると、プランジャ 1 3 6の肩部 1 5 8がパッキン 1 5 6に当接することにより流出口 1 5 2が閉鎖され、溫水はノズル - ヘッド 1 1 0だけから流出し、第 1 6図に示したように泡沫スプレー 1 1 2を形成する。前述したように、便座 1 4により使用者はその会陰部が目標点 1 1 4に来るように位置決めされているので、泡沫スプレーは会陰部に命中し、効果的にそれを洗浄する。

ビデ装置 1 8の使用を終了するためには、スィツチ 1 9 8を再び押せばよい。ソレノイド弁は緩慢に閉じられ、シリンダ 1 3 0内の水圧は次第に低下する。これに伴い、プランジャ 1 3 6はバネ 1 4 0の作用により戻りストロークを開始する。プランジャ 1 3 6の肩部 1 5 8がパッキン 1 5 6から離れ、流出口 1 5 2が開らかれるや否や、絞り 1 6 4の存在により水は専ら流出口 1 5 2から流出する。ノズル ·へッド 1 1 0は水圧が無くなるまでプランジャ 1 3 6の戻りストロークのほぼ全長を通じて洗浄される。

第 1 8図は付属品ハウジングとヒンジ軸とその支柱の変化形を示す。前述した実施例と同様に、この変化形においてもハウジング 3 0 0は上部ハウジング 3 0 2と下部ハウジング 3 0 4とで形成されている。ヒンジ軸 3 0 6は一体成形された 2本の支柱（その 1本のみが参照番号 3 0 8で示してある）によってハウジングに支持される。夫々の支柱 3 0 8毎に、上部ハウジング 3 0 2には円筒形支持部 3 1 0がー体成形してあり、下部ハウジング 3 0 4の底板には穴 3 1 2が開けてある。夫々の支柱 3 0 8は支持部 3 1 0を貫通して便器のフランジ 6 4の下側まで延長するに十分な長さを有し、その下端にはネジ 3 1 4が切ってある。

ハウジング 3 0 0を便器に取り付けるには、上部ハウジングの支持部 3 1 0と下部ハウジングの穴 3 1 2をフランジ 6 4の便座取付け穴 3 4に夫々整列させ、図示したように支持部 3 1 0と便座取付け穴 3 4を通って支柱 3 0 8を挿通し、ナット 3 1 6を締めればよい。便座 1 4と便蓋 1 6は、前述した実施例と同様にヒンジ軸 3 0 6に着脱自在にスナップ嵌めすることができる。この変化形では、支柱 3 0 8はハウジングの締結に利用されるので、締結構造が簡素化される。しかし、支柱 3 0 8はハウジングの内部を延長するので、付属装置の楕成部品の配置に制約を受ける。

以上には本発明の特定の実施例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の設計変更を施すことができる。例えば、ハウジング 1 2内にはビデ装置 1 8と溫水タンク 2 0と脱臭 ·換気ファン ·ユニット 2 2が収蔵されるものとして説明したが、それらに代えて、或いは、それらに加えて、他のトイレツト付属装置を配置することができる。また、ビデ装置 1 8の構造や配置は適宜変更することができる。

Claims

請求の範囲

1 · ボウル部とその後方の洗浄水供耠部との間において便器の上面に固定されるようになったハウジングと、枢動可能に前記ハウジングにヒンジ連結された便座と、前記ハウジング内に配置されたトイレット付属装置とを備えた便座 '付属品 ·組立体において：

横方向に離間されたほぼ直立した—対の支柱によって前記便座の側部の上面よりも高いレベルのところまでハウジングの外側表面から上方に引き離して前記ハウジングに支持された水平なヒンジ軸を備え、前記便座は前記ヒンジ軸に係合するべく便座の後部から後上方に延長したヒンジ部を備え、便座の前記ヒンジ部は単一の力印加操作によってヒンジ軸から離脱させ、つ、再係合させるべく前記ヒンジ軸にスナップ嵌めされていることを特徴とする便座 ·付属品 ·組立体。

2 . 前記便座は前記ヒンジ軸の両端に夫々スナップ嵌めされた横方向に離間された 1対のヒンジ部を備え、前記組立体は前記ヒンジ軸にヒンジ連結された便蓋を更に備え、前記便蓋のヒンジ部もまた単一の力印加操作によつてヒンジ軸から離脱させ、かつ、再係合させるべくヒンジ軸の中央部にスナップ嵌めされている請求項 1に基づく組立体。

3 . 前記ヒンジ部はヒンジ軸を弾力的に掴持する一対の対向端部を有する C 字形断面の弾性部材を備えている請求項 1又は 2に基づく組立体。

4 . 前記ヒンジ部は半円形断面の支承面を備え、前記 C字形弾性部材はその対向端部が前記支承面から突き出すように前記支承面に係合してある請求項 3に基づく組立体。

5 . 前記 C字形弾性部材はその対向端部から拡がる一対の案内面を有し、再係合のためヒンジ部をヒンジ軸にスナップ嵌めする際にヒンジ軸に対して弾性部材を案内するようになっている請求項 4に基づく組立体。

6 . 前記弾性部材は使用者が便座又は便蓋に着座した時にヒンジ軸に加わる荷重を弾性的に支承する緩衝手段を備えている請求項 4に基づく組立体。

7 . 前記支柱はハウジングの内部空間に突き出すことなくハウジングの外側のみに延長している請求項 1から 6のいづれかに基づく組立体。

8 . 前記トイレット付属装置はビデ装置を含み、前記ビデ装置は便座に着座した使用者の股間会陰部に向けてノズルから水スプレーを噴射して用便後に会陰部を洗浄する作動位置とそこから退却した非作動位置との間で移動するべく前記ハウジングに支持された可動スプレー■ ノズルを備え、前記ヒンジ部は便座に着座した使用者の骨盤を支持するべく後上方に傾斜したバックレスト面を備え、作動位置のノズルに対して使用者の会陰部を位置決めするようになっている請求項 1から 7のいづれかに基づく組立体。

9 . 前記便座の側部は使用者の大腿部を支持する後下方に傾斜した支持面を備え、前記傾斜バックレスト面に向かって使用者の臀部を付勢することにより作動位置のノズルに対して使用者の会陰部を位置決めするようになっている請求項 8に基づく組立体。

1 0 . 前記便座は前下方に傾斜した前部を備え、便座に着座した使用者がその両脚を開くのを容易にするようになつている請求項 9に基づく組立体。

1 1 . 前記便座は、略円形の外側周縁と、細長い便座開口を限定する内側周緣とを備え、便座の側部は約 9 c mの最大横幅を有し、便座開口は約 1 5 c mの最大横幅を有する請求項 8から 1 0のいづれかに基づく組立体。

1 2 . 前記便蓋は凹んだ上面を備え、使用者が安楽に腰掛けることができるようになつている請求項 2に基づく組立体。

1 3 . 前記便蓋はその作動位置において面接触により便座に支持される請求項 1 2に基づく組立体。

1 4 . 前記便座は前方に傾斜した前部を備え、便座の前部と便蓋の前部との間には隙間が形成され、便蓋を開けるに当たり使用者が容易に便蓋前部に指を係合させることができるようになつている請求項 1 3に基づく組立体。

1 5 . 前記便蓋はその中央に 1つ以上の貫通孔を備え、便蓋上の水をボウルに落下させるのを可能にするようになつている請求項 1 2に基づく組立体。

1 6 . 便蓋の前記貫通孔は噴水のシンボルを象ってある請求項 1 5に基づく組立体。

1 7 . 前記ハウジングは前下方に傾斜した前面を有する請求項 8に基づく組立体。

1 8 . 前記ハウジングはボウルの後部の内側周縁に沿って湾曲した全体輪郭を有する請求項 1 7に基づく組立体。

1 . 前記ハウジングは締結手段により前後方向に調節可能に便器に固定されるようになっている請求項 1から 1 8のいづれかに基づく組立体。

2 0 . 前記締結手段は、ハウジングの下面に形成された横方向に離間された 2対のスライドレールと、各対のスライドレールに摺動自在に係合した拡径頭部を備え便器の便座取付け穴に挿通可能な引つばり棒と、前記引つばり棒を軸方向に変位させるレバーを備えている請求項 1 9に基づく組立体。

2 1 . 前記支柱はハウジングと便器の便座取付け穴を貫通して便器の後部フランジの下面を超えて延長し、支柱の下部延長部に係合する締結具を後部フランジの下面に係合させることによりハウジングが便器に固定されるようになっている請求項 1から 6のいづれかに基づく組立体。

2 2 . ボウル部とその後方の洗浄水供耠部との間において便器の上面に取付けられるようになったハウジングと、枢動可能に前記ハウジングにヒンジ連結された便座と、便座に着座した使用者の股間会陰部に向けてノズルから水スプレーを噴射して用便後に会陰部を洗浄する作動位置とそこから退却した非作動位置との間で移動するべく前記ハウジングに支持された可動スプレー · ノズルとを備えたビデ装置において：

横方向に離間されたほぼ直立した一対の支柱によって前記便座の側部の上面よりも高いレベルのところまでハウジングの外側表面から上方に引き離して前記ハウジングに支持された水平なヒンジ軸を備え、前記便座は前記ヒンジ軸に係合するべく便座の後部から後上方に延長したヒンジ部を備え、便座の前記ヒンジ部は単一の力印加操作によってヒンジ軸から離脱させ、かつ、再係合させるべく前記ヒンジ軸にスナップ嵌めされていることを特徴とするビデ装置。