JP4084453B2 - シャワールーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座ってシャワーを浴びることができるシャワールームに関する。
【0002】
【従来の技術】
シャワールームに関しては、特開平7−275150号公報に示されてるようなものが知られており、これは図5に示すように座部1を有したシャワー室の壁面2に複数の噴出ノズル3を配置し、この複数の噴出ノズル3より霧状の温水を噴出するようになっている。この従来のシャワールームでは、座部1は壁面に取付ける方法あるいは床面に椅子を置くという方法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、座部を壁面に取付ける場合は、座面に人の体重がかかるので、取付ける壁面の強度を強くする必要があるなどの課題があった。また、床面に椅子を置くという方式で、椅子の固定をしようとすると金具などを用いて固定しなくてはならず複雑な設計となる課題があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決し、快適に座ってシャワー浴ができるシャワールームを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、座部を有して一体に成形された床部と、座部に設けた地面に接するボルトを有するアングルと、壁と、扉と、天井と、壁面に取付けたシャワー装置とを備え、座部には点検開口を設けてこの点検開口を覆う弾力性のある部材を座部に脱着可能にしたものである。
【0006】
上記発明によれば、座部を有し一体に成形された床部により、人が座った時の体重を床面で支えることになり、頑強な座部を提供することができ、シャワー装置のみ壁面に取付ける構成にすることにより、壁面の取付けに必要な構成も簡易化させることができ、また、臀部の座りごこちを良くすることができると共に、座部の掃除なども容易にでき、弾力性のある部材の耐久寿命が来た場合でも部材のみの交換で済ませられ、また、シャワールームの見栄えとして点検開口を目立たなくでき、施工の際の給水および給湯配管などの接続やサービスメンテナンスを点検開口から可能にできる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1にかかる発明は、座部を有し一体に成形された床部と、座部に設けた地面に接するボルトを有するアングルと、壁と、扉と、天井と、壁面に取付けたシャワー装置とから構成したものである。
【0008】
そして、座部を有し一体に成形された床部と、座部に設けた地面に接するボルトを有するアングルとにより、人が座った時の体重を支えることになり、頑強な座部を提供することができ、シャワー装置のみ壁面に取付ける構成にすることにより、壁部の取付けに必要な構成も簡易化させることができる。
【0009】
また、弾力性のある部材を座部に脱着可能にしたことにより、臀部の座りごこちを良くすることができると共に、弾力性のある部材を脱着可能にすることにより座部の掃除なども容易にでき、弾力性のある部材の耐久寿命が来た場合でも、部材のみの交換で済ませられるという効果がある。
【0010】
また、座部には点検開口を設けてこの点検開口を覆う弾力性のある部材を座部に脱着可能にしたので、シャワールームの見栄えとして点検開口を目立たなくすることができる。そして、施工の際の給水および給湯配管などの接続が、前記点検開口から可能になると共に、水漏れなどのサービスメンテナンスも点検開口より安易することが可能になる。
【0011】
本発明の請求項2にかかる発明は、シャワー装置の操作部を座部の側部に設けて構成したものである。
【0012】
そして、シャワールームにて、座った状態で、湯温や湯量の調節およびハンドシャワーへの切り替え等のシャワー浴に必要な操作が容易にできる。
【0013】
本発明の請求項3にかかる発明は、座部の下部空間に設備機器を設置する構成とする。
【0014】
そして、座部の下部空間は、使い道の無い無駄なスペースにすることなく、設備機器を配置することにより空間の有効利用が可能になる。
【0015】
本発明の請求項4にかかる発明は、壁面に取付けたシャワー装置は、複数のノズルを有するアームおよび背面に設置した複数のノズルにより、座部に座った使用者の全身を温水ミストで包み込む構成とする。
【0016】
そして、全身を温水ミストで包み込むように構成することにより、通常の浴槽入浴と同等の温熱効果が得られ、かつ水圧による身体への負担も少なく快適なシャワー浴をシャワールームにて実現できる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明について図面を用いて説明する。
(参考例1)図1にシャワールームの斜視図を示す。座部4を有する一体に成形された床部5と、壁6と扉7と天井8でシャワールームの外郭を構成する。壁6面にシャワー装置9を取付けることによりシャワールームを構成する。
【0018】
床部5はFRPで構成し、図1に示すように座部4と洗い場部10と立ち面部11を一体に成形し、洗い場部10の中央部にシャワー排水の為のマスフタ12を設けている。床部5は、6箇所のボルト5aで地面と接する構成とする。床部5の壁6が立つ周囲の裏面は合成木材で補強し、洗い場部10の裏面も平板の構成木材で補強する。座部は、約40cm上方に位置するようにし、角バイプ5bでアングルを構成し、ボルト5aで地面と接するように構成する。
【0019】
このように構成した床部5に、壁6と扉7と天井8を組み立てることによりシャワールームを構成し、壁6面にシャワー装置9を取付ける。シャワールームに適時、照明13や収納だな14を設ける。
【0020】
上述したように、座部4を有し一体に成形された床部5により、人が座った時の体重は床面で支えることになる。床面は、6箇所のボルト5aで地面と接する構成としてあるので、頑強な座部4を提供することができる。そして、シャワー装置9の取り付けは、数箇所をフィッシャープラグで取付ける方法や、壁6の裏面に合板を貼り付けビスで取付けるなど簡易な構成で行う。
【0021】
壁面に取付けるシャワー装置9は、8箇所のノズル9aを有し、矢印A方向に可動自在なアーム9bおよび背面に設置した4個所のノズル9cにより、座部4に座った使用者の全身を温水のミストで包み込むように構成する。このようなミスト状のシャワーにより浴槽入浴と同等の温熱効果が得られる。
(参考例2)この例は参考例1と同様の構成に追加して、図2に示すように、シャワー装置の操作部15を、座部4の側部に設ける。操作部15は、温度調節のための操作バルブ15aや湯量を調整するための操作バルブ15bや通常のハンドシャワーとシャワー装置との切り替えバルブ(図示せず)などからなる。これらのバルブは、座部4の側部に固定する。
【0022】
このようにすれば、シャワールームにて、座った状態で、湯温や湯量の調節およびハンドシャワーへの切り替え等のシャワー浴に必要な操作が簡単にできる。
(参考例3)この例は参考例2と同様の構成に追加して、図3に示すように、シャワー浴にて実際に座るFRPからなる部分に、弾力性のある部材16をはめ込むことにより、座部4の座面を形成する構成とする。弾力性のある部材16は、たとえば、ポリウレタン発泡体やポリエチレン発泡体で構成する。弾力性のある部材16は、FRPからなる床部5と金具を用いて取付ける。
【0023】
このような構成にすることにより、FRPという固い素材では座りごこちは良くないが、弾力性のある新たな部材にすることにより、臀部の座りごこちを良くすることができ、快適なシャワー浴が実現可能となる。
【0024】
この参考例3において、弾力性のある部材16は、床部5の座部4に取り外しができるようにはめ込み方式などで脱着可能に構成することも考えられる。
【0025】
脱着可能に構成した場合は、座部にトラブルが発生した場合、効果的である。すなわち座部にトラブルが発生した場合、床部5自体の交換やメンテナンスになり、シャワールーム自体を解体しなくてはならないことになるが、脱着可能な構造にすることにより座部4の掃除なども容易にでき、弾力性のある部材16の耐久寿命が来た場合でも、部材16のみの交換で済ませることができる。
(実施例1)参考例3と同様の構成に追加して、図4に示すように、弾力性のある部材16を座部4から取り外した部分のFRPの床に点検開口17を設ける。床部5の座部4に、部材16より若干小さい大きさの点検開口17を設ける。前記点検開口17より大き目の点検蓋に、周囲に防水の為のシールテープを貼り、点検蓋を数箇所ビスを用い床部5に固定する。さらに、その上に弾力性のある部材を置く構成とする。
【0026】
このような構成にすれば、座部4に取り外し可能な部材16を用い、その下に点検開口17があるので、シャワールームの見栄えとして、点検開口17を目立たなくすることができる。そして、施工の際の給水および給湯配管などの接続が、前記点検開口17から可能になると共に、水漏れなどのサービスメンテナンスも点検開口より安易にできる。
(実施例2)実施例1において、座部4の下部空間に設備機器を設置する。設備機器の1例として、給湯機やポンプなどがある。
【0027】
このような構成にすることにより、座部4の下部空間は、使い道の無い無駄なスペースにすることなく、設備機器を配置することにより空間の有効利用が可能になる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に係る発明は、座部を有し一体に成形された床部と、座部に設けた地面に接するボルトを有するアングルとにより、人が座った時の体重を支えることになり、頑強な座部を提供することができ、シャワー装置のみ壁面に取付ける構成にすることにより、壁面の取付けに必要な構成も簡易化することができる。
【0029】
また、弾力性のある部材を座部に脱着可能にしたことにより、臀部の座りごこちを良くすることができると共に、弾力性のある部材を脱着可能にすることにより座部の掃除なども容易にでき、弾力性のある部材の耐久寿命が来た場合でも、部材のみの交換で済ませられるという効果がある。
【0030】
また、座部には点検開口を設けてこの点検開口を覆う弾力性のある部材を座部に脱着可能にしたので、シャワールームの見栄えとして点検開口を目立たなくすることができる。そして、施工の際の給水および給湯配管などの接続が、前記点検開口から可能になると共に、水漏れなどのサービスメンテナンスも点検開口より安易することが可能になる。
【0031】
本発明の請求項2に係る発明は、シャワールームにて、座った状態で、湯温や湯量の調節およびハンドシャワーへの切り替え等のシャワー浴に必要な操作が簡単にできるという効果がある。
【0032】
本発明の請求項3に係る発明は、座部の下部空間は、使い道の無い無駄なスペースにすることなく、設備機器を配置することにより空間の有効利用が可能になる。
【0033】
本発明の請求項4に係る発明は、複数のノズルで使用者の全身をミスト状に包み込むように構成することにより、通常の浴槽入浴と同等の温熱効果が得られ、かつ水圧による身体への負担も少なく快適なシャワー浴をシャワールームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1のシャワールームの斜視図
【図2】参考例2のシャワールームの斜視図
【図3】参考例3のシャワールームの斜視図
【図4】本発明の実施例1のシャワールームの斜視図
【図5】従来のシャワールームの正面図
【符号の説明】
4 座部
5 床部5
6 壁
7 扉
8 天井
9 シャワー装置
15 操作部
16 弾力性のある部材
17 点検開口
Claims (4)
- 座部を有して一体に成形された床部と、座部に設けた地面に接するボルトを有するアングルと、壁と、扉と、天井と、壁面に取付けたシャワー装置とを備え、座部には点検開口を設けてこの点検開口を覆う弾力性のある部材を座部に脱着可能にして成るシャワールーム。
- シャワー装置の操作部を座部の側部に設けて構成される請求項1記載のシャワールーム。
- 座部の下部空間に設備機器を設置する請求項1または2記載のシャワールーム。
- 壁面に取付けたシャワー装置は、複数のノズルを有するアームおよび背面に設置した複数のノズルにより、座部に座った使用者の全身をミストで包み込むように構成された請求項1ないし3のいずれか1項記載のシャワールーム。
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Family Applications (1)
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1998
- 1998-02-04 JP JP02289398A patent/JP4084453B2/ja not_active Expired - Fee Related
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