明 細 .書 骨吸収抑制 · 骨形成促進用医薬組成物 技術分野
本発明は、 新規な骨吸収抑制 · 骨形成促進用医薬組成物に関する, 背景技術
骨の正常な維持は骨吸収と骨形成とのバランスにより達成されて おり、 骨吸収が促進されれば骨成分が溶解 · 減少し、 骨粗しょ う症 等の骨疾患の原因となる。 エス トロゲン等の性ホルモンが骨吸収を 抑制する作用を有することが知られており、 このため骨粗しょ う症 の予防 · 治療剤として欧米においては使用されている。 しかしなが ら、 これらのホルモンは骨に集中することは確認されていない。 こ れらのホルモンの単独投与に起因する発癌の危険も否定できない。 他方、 テ トラサイク リ ン系抗生物質は骨に集中する性質を有する 力 骨吸収抑制作用及び骨形成促進作用のいずれも有していない。 わずかに、 米国特許第 4 9 2 5 8 3 3号にはテ トラサイク リ ンが、 細胞レベルの実験において、 骨蛋白質の合成を促進することが記載 されている。 しかしながら、 骨蛋白質の合成は骨形成のために必要 ではあるが、 骨蛋白質の合成のみによって骨形成が促進されるもの ではない。
現在まで、 骨形成促進作用を有し、 骨疾患予防又は治療剤と して 使用することができる物質は知られていない。
従って本発明は、 好ま しく は相剰的に、 骨吸収抑制作用及び骨形 成促進作用を有し、 且つ骨に集中することができる骨疾患治療剤を 提供しょうとするものである。
発明の開示
本発明者らは、 上記の課題を解決すべく種々検討した結果、 テ ト ラサイク リ ン系抗生物質とエス トロゲン等のステロイ ド系性ホルモ ンをリ ンカ一により共有結合させてることにより得られる化合物が. 骨吸収抑制作用に加えて骨形成促進作用をも有し、 しかも骨に集中 する性質を有することを見出し、 本発明を完成した。
従って、 本発明の医薬組成物の活性成分は、 次の式 ( I ) :
X - Y - Z ( I )
〔式中、 Xは次の式 (II) :
(式中、 R , は水素又はヒ ドロキシル基であり ; R 2 は水素又はヒ ドロキシル基であり ; R 3 は水素又はメチル基であり ; そして R 4 は水素、 ハロゲン、 又はジメチルァミ ノ基である)
により表わされる 1価基であり ;
Yは次の式 (III ) , (IV) 又は (V) :
(2)-CH2-N N- (CH2CH20)n— CH2CH2— X— (3) (III)
CH:
(2) - CH
2— N— (CH
2CH
20)
n - CH
2CH
2 - X— (3) (IV)
(式中、 nは 0〜 4であり、 そして— X—は直接結合 _ 0—又は — NH—である)
により表わされる 2価基又は 3価基であり そして
Zは次の式 (VI) :
(式中、 ' は HO—又は 0 =であり ; R2 ' は水素原子又はメ チル基であり ; R3 ' は水素原子、 フヱニル基又は置換フヱニル基 であり ; R4 ' はメチル基又はェチル基であり ; R5 ' はヒ ドロキ シル基、 ケ トン基又はァセチル基であり ; R6 ' は水素、 ヒ ドロキ シ基、 メチル基、 ェチニル基又はプロピニル基であり ; あるいは R5 と R6 ' は一緒になって =0を構成し ; R7 ' は水素、 ヒ ドロキシ ル基、 又は =0であり、 あるいは R6 ' と R7 ' は 2, 2—ジォキ シプロピル基の酸素に結合しており ; そして二は単結合又は二重結 合を表わす)
で表わされる化合物の水素又はヒ ドロキシル基が除去された 1価基 であり、 この結合基は式 (VI) の化合物の 2位、 3位、 4位、 6位、 7位又は 1 7位、 あるいは 1 1位に結合したフヱニル基に存在し ; 式 (II) の ( 1 ) と式 (III ) 〜 (V) の ( 2 ) とは直接連結さ れており、 そして式 (III ) 〜 (V) の ( 3 ) と式 (VI) の前記結 合基のいずれかとが直接連結されている〕
により表わされる。
上記式 (II) においてハロゲンは例えば弗素、 塩素、 臭素、 又は ヨウ素であり、 好ま しく は塩素である。
図面の簡単な説明
図 1 は実験 3の結果を示す写真である。 '
図 2は実験 3の結果を示す写真である。
図 3は実験 3の結果を示す写真である。
図 1〜 3は同じ実験は 3回反復して実施した結果を示している。 図 4は化合物 1 一 3が去勢雄ラ ッ 卜の体重に与える影響を示すグ ラフである。
図 5は種々の量の化合物 1 一 3がラ ッ トの骨密度 (B MD) に与 える影響を示すグラフである。
図 6は種々の投与方法において化合物 1 — 3が DVXラッ トの骨 密度 (BMD) に与える影響を示すグラフである。
図 7は 0. 5 mg/日の化合物 1― 3が高カルシゥム食 DVXラ ッ トの骨密度 (BMD) に与える影響を示すグラフである。 発明を実施するための具体的な形態
本発明の医薬の活性成分である式 ( I ) の化合物を構成する式
(II) の 1価基としては、 例えば次のものが挙げられる。
次の式 (II一 1 ) :
(式 (II) 中の、 R, が水素であり、 R2 がヒ ドロキシル基であり . R 3 がメチル基であり、 そして R4 が水素である) により表わされ るテ トラサイク リ ンの 1価基。
(式 (II) 中の R, がヒ ドロキシル基であり R 2 力くヒ ドロキシル 基であり、 R3 がメチル基であり、 そして R4 がメチル基である) により表わされるテラマイ シンの 1価基。
次の式 (II— 3 ) :
(式 (II) 中の R> が水素であり、 R2 がヒ ドロキシル基であり、 R 3 がメチル基であり、 そして R4 が塩素である) により表わされ るクロ口テ トラサイク リ ンの 1価基。
次の式 ( II— 4 ) :
(式 (II) 中の R, がヒ ドロキシル基であり、 R 2 が水素であり、 R 3 がメ チル基であり、 そして R4 が水素である) により表わされ るデォキシテ トラサイ ク リ ン 1価基。
(式 (II) 中の R が水素であり、 R2 が水素であり、 R3 が水素 であり、 そして R がジメチルァ ミ ノ基である) により表わされる ァ ミ ノテ トラサイク リ ンの 1価基。
本発明の医薬の活性成分である式 ( I ) の化合物を構成する式 (VI) の化合物の 1価基と しては、 例えば次のものが挙げられる。 次の式 (VI— 1 ) :
(式 (VI) 中の R5 ' と R6 ' が一緒になって =0を表わし、 そし て R7 ' が水素である) により表わされるエス トロ ンの 1価基。 次の式 (VI— 2 ) :
0H
(式 ( I ) の R5 ' がヒ ドロキシル基であり、 R6 ' が水素であり そして R7 ' が水素である) により表わされるエス トラジオールの 1価 ¾ o
(式 (VI) 中の R がヒ ドロキシル基であり、 R6 ' がェチニル 基であり、 そして R ' が水素である) エス トロアルキノールの 1 価 。
次の式 (VI— 4 ) :
(式 (VI) 中の R5 ' がヒ ドロキシル基であり、 R6 ' が水素であ り、 そして R7 ' がヒ ドロキシル基である) エス ト リオールの 1価 上記式 (VI) 〜 (VI— 4 ) の化合物の結合基はそれらの 3位、 6 位又は 1 7位に存在する。
(VI) はさらに、 例えば、 次の化合物の水素又はヒ ドロキシル基 を除去した 1価基であることもできる。
OH
従って、 本発明の医薬の活性成分は、 例えば次の式により表わさ れる
〔11— 1〕 一 UII 〕 一 ( 3 ) 〔VI— 1〕 ( ( ) 内の数字は式 〔VI— 1〕 の基の結合基の位置を示す。 以下同じ) 、 〔II一 1〕 一 cm 〕 一 ( 6 ) 〔VI - 1〕 〔II一 1〕 一 〔III 〕 - ( 1 7 )
〔VI - 1〕 、 〔II一 1〕 一 〕 一 ( 3 ) 〔VI - 2〕 〔11- 1〕 一 〔III 〕 一 ( 6 ) 〔VI - 2 ) 〔11— 1〕 一 〔III 〕 - ( 1 7 )
CVI- 2〕 、 〔11— 1〕 一 〕 一 ( 3 ) [VI- 3〕 〔11— 1〕 一 〔III 〕 一 ( 6 ) 〔VI— 3〕 〔II一 1〕 - cm 〕 - ( 1 7 )
〔VI— 3〕 〔II一 1〕 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI - 4〕 〔11— 1〕
〕 一 ( 6 ) 〔VI— 4〕 、 〔II一 1〕 一 〔m 〕 - ( 1 7 ) 〔VI - 4〕 、
〔II一 1〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) 〔VI— 1〕 、 〔Π— 1〕 — 〔IV〕 ( 6 ) 〔VI - 1〕 、 〔11— 1〕 一 〔IV〕 一 ( 1 7 ) 〔VI— 1〕 、 〔11— 1〕 〔IV〕 一 ( 3 ) (VI- 2 ) 、 〔11— 1〕 〔IV〕
( 6 ) 〔VI - 2〕 、 〔11— 1〕 — 〔IV〕 一 1 7 ) [VI- - 2〕 、 〔II一 1〕 一 〔IV〕 — ( 3 ) [VI- 3 ] , II- 1 ] 一 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 3〕 、 〔II一 1〕 一 〔IV〕 一 1 7 ) [VI- - 3〕 、 〔II一 1〕 - 〔IV〕 — ( 3 ) [VI- 4 , 11- 13 - 〔IV〕 一 ( 6 ) (VI- 4〕 、 〔II一 1〕 一 〔IV〕 一 1 7 ) [VI- - 4〕 、 〔11— 1〕 — 〔V〕 — ( 3 ) [VI- 1〕 〔II一 1〕 - - 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI - 1〕 、 〔11— 1〕 一 〔V〕 — 1 7 ) [VI- - 1 〕 、 〔II一 1〕 〔V〕 一 ( 3 ) (VI- 2 ) , II- n - 〔V〕 - ( 6 ) 〔VI - 2 〔II - 1 〕 - 〔V〕 - 1 7 ) [VI- - 2〕 、 〔II一 1〕 - 〔V〕 — ( 3 ) 〔VI - 3〕 、 II- n 一 〔V〕 一 ( 6 ) (VI- 3〕 、 〔II一 1〕 一 〕 — 1 7 ) [VI- - 3 ) , 〔11— 1〕 一 〔V〕 — ( 3 ) 〔VI— 4〕 、 II一 1〕 - 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI - 4〕 、 〔II一 1〕 一 〔V〕 一 1 7 ) [VI- - 4〕 、 (II- 2 ] 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI - 1 、 〔II一 2〕
— ( 6 ) 〔VI— 1〕 、 [II- 2 ) - [III - ( 1 7 ) 〔VI— 1〕 〔II一 2〕 - 〔III 〕 — ( 3 ) 〔VI - 2〕 UI— 2〕 一
— ( 6 ) 〔VI一 2〕 、 〔II一 2〕 一 〔III - ( 1 7 ) 〔VI - 2〕 〔11— 2〕 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI— 3〕 〔11— 2〕 - - 〔III 〕
— ( 6 ) 〔VI — 3〕 、 〔II一 2〕 — 〔III - ( 1 7 ) CVI- 3 ] 〔11- 2〕 - 〔III 〕 — ( 3 ) 〔VI - 4〕 〔II一 2〕 - - 〔III 〕
— ( 6 ) 〔VI一 4〕 、 〔 11一 2〕 一 〔 111 - ( 1 7 ) 〔VI— 4〕
〔II一 2〕 一 〔 IV〕 — ( 3 ) [VI- 1 ) 〔II - 2〕 - - 〔IV〕 - ( 6 ) [VI- 1〕 、 〔11— 2〕 一 〔IV〕 — 1 7 ) [VI- -.1〕 、 〔11— 2〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) 〔VI— 2〕 、 11一 2〕 - 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 2〕 、 〔11— 2〕 — 〔IV〕 — 1 7 ) [VI- - 2〕 、 〔II一 2〕 - 〔IV〕 — ( 3 ) 〔VI - 3〕 、 II— 2〕 一 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI— 3〕 、 〔11— 2〕 一 〔IV〕 一 1 7 ) [VI- - 3〕 、
〔 11一 2〕 - 〔IV〕 一 ( 3 ) 〔VI— 4〕 、 (11- 23 - 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 4〕 、 〔II一 2〕 — 〔IV〕 — ( 1 7 ) [VI- - 4〕 、
〔11— 2〕 — 〔 V〕 一 ( 3 ) 〔VI— 1〕 〔II一 2〕 - - 〔V〕 一 ( 6 ) CVI- 1〕 、 〔11— 2〕 — 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 1〕 、 〔11— 2〕 一 〔 V〕 — ( 3 ) 〔VI— 2〕 、 〔11— 2〕 一 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI - 2〕 、 〔II一 2〕 一 〔V〕 ― ( 1 7 ) [VI- - 2〕 、 〔11— 2〕 〔 V〕 一 ( 3 ) 〔VI - 3〕 、 〔II一 2〕 - 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI - 3〕 、 〔11— 2〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 3〕 、 〔II一 2〕 一 〔 V〕 — ( 3 ) 〔VI— 4〕 、 〔II一 2〕 一 〔V〕 一 ( 6 ) (VI- 4〕 、 〔II一 2〕 — 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 4〕 、
〔II一 3〕 一 〔III 〕 — ( 3 ) [VI- 1 、 〔II一 3〕 - 〔III 〕
- ( 6 ) 〔VI— 1〕 、 〔11— 3〕 — 〔III - ( 1 7 ) 〔VI - 1〕 、 〔II一 3〕 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI— 2〕 UI - 3〕 - - 〔III 〕 一 ( 6 ) 〔VI— 2〕 、 〔II一 3〕 — 〔III - ( 1 7 ) 〔VI - 2〕 、 〔11— 3〕 一 CIII ] - ( 3 ) 〔VI - 3〕 〔II一 3〕 - - 〔III 〕
— ( 6 ) 〔VI一 3〕 、 UI - 3〕 — 〔III - ( 1 7 ) [VI- 3 、 〔11— 3〕 一 〔III 〕 — ( 3 ) [VI- 4 ) 〔II一 3〕 - - 〔III 〕 一 ( 6 ) 〔VI一 4〕 、 〔II一 3〕 — 〔III - ( 1 7 ) 〔VI— 4〕 、
〔II一 3〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) [VI- 1 ) 〔II一 3〕 - - [IV) - ( 6 ) 〔VI- 1〕 、 〔11— 3〕 一 〔IV〕 一 ( 1 7 ) 〔V卜 - U 、 〔II一 3〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) CVI- 2〕 、 〔II一 3〕 - 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 2〕 、 〔II一 3〕 一 〔IV〕 — ( 1 7 ) [VI- - 2〕 、 〔11— 3〕 - 〔IV〕 一 ( 3 ) 〔VI - 3〕 、 〔11— 3〕 一 〔IV〕 一 ( 6 ) (VI- 3〕 、 〔11— 3〕 — 〔IV〕 一 ( 1 7 ) 〔Vト - 3〕 、 〔II一 3〕 - 〔IV〕 一 ( 3 ) 〔VI— 4〕 、 〔 II一 3〕 一 〔IV〕 一 ( 6 ) [VI- 4〕 、 〔11— 3〕 一 〔IV〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 4〕 、 〔11— 3〕 一 〔 V〕 一 ( 3 ) 〔VI— 1〕 〔11— 3〕 - - 〔V〕 一
( 6 ) 〔VI - 1〕 、 〔I 一 3〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 1〕 、 CII - 3 ) - 〔V〕 一 3 ) 〔VI— 2〕 、 [II- 3 ) 一 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI— 2〕 、 〔I 一 3〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) CVI- - 2〕 、 〔11— 3〕 一 〔V〕 一 3 ) 〔VI— 3〕 、 〔11— 3〕 - 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI - 3〕 、 〔I 一 3〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) (VI- - 3〕 、 〔11— 3〕 一 〔V〕 一 3 ) 〔VI— 4〕 、 〔11— 3〕 - 〔V〕 ― ( 6 ) CVI- 4〕 、 〔I 一 3〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) 〔V卜 - 4〕 、
[II- 4〕 - 〔III 〕 — ( 3 ) 〔VI - 1 、 〔II一 4〕 一 〔III 〕 一 ( 6 ) 〔VI— 1〕 、 II一 4〕 一 〔III - ( 1 7 ) CVI- 1〕 、 〔II一 4〕 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI - 2〕 〔11— 4〕 - - 〔III 〕
— ( 6 ) 〔VI一 2〕 、 II一 4〕 - [III - ( 1 7 ) [VI- 2 ] 、 〔II一 4〕 一 cm 〕 ( 3 ) 〔VI - 3〕 〔11— 4〕 - - 〔III 〕
- ( 6 ) 〔VI一 3〕 、 II一 4〕 一 〔III - ( 1 7 ) 〔VI— 3〕 、 〔II一 4〕 〔ιπ 〕 - ( 3 ) 〔VI— 4〕 〔11— 4〕 - - 〔III 〕 一 ( 6 ) 〔VI一 4〕 、 II一 4〕 一 〔III - ( 1 7 ) 〔VI— 4〕 、
〔II一 4〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) [VI- 1 ) 〔II - 4〕 - - 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 1 ) 、 一 4〕 — 〔IV〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 13 、 〔II一 4〕 一 〔IV〕 一 3 ) 〔VI - 2〕 、 C II- 4 ) 一 CIV 一 ( 6 ) 〔VI - 2 ) 、 一 4〕 一 〔IV〕 — ( 1 7 ) 〔VI- - 2〕 、 〔II一 4〕 一 〔IV〕 一 3 ) 〔V卜 3〕 、 [II- 4 ] 一 〔IV〕 ― ( 6 ) 〔VI - 3〕 、 一 4〕 — 〔IV〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 3〕 、 [II- 4〕 〔IV〕 一 3 ) [VI- 4〕 、 (II- 4 ) 一 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 4〕 、 — 4〕 _ 〔IV〕 一 ( 1 7 ) CVI- - 4〕 、
〔II一 4〕 一 〔V〕 ( 3 ) 〔VI - 1〕 〔Π - 4〕 - - 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI— 1 ) 、 一 4〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) 〔V卜 - 1 ) . CII- 4 ) 一 〔V〕 一 3 ) 〔V卜 2〕 、 〔II一 4〕 一 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI— 2〕 、 一 4〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 2〕 、
〔I:一 4〕 一 〔 V〕 一 ( 3 ) 〔VI— 3〕 、 〔II一 4〕 - 〔V〕 一 ( 6 ) (VI- 3〕 、 〔11— 4〕 — 〔V〕 ― ( 1 7 ) [VI- - 3〕 、 CI 一 4〕 一 〔V〕 - ( 3 ) [VI- 4〕 、 〔II一 4〕 一 〔V〕 - ( 6 ) 〔VI— 4〕 、 〔II一 4〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 4〕 、
11— 5〕 — 〔III 〕 — ( 3 ) [VI- 1 、 [II- 5〕 - 〔III 〕 6 ) 〔VI一 1〕 、 〔11— 5〕 — 〔III - ( 1 7 ) 〔VI - 1〕 、
〔I 一 5〕 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI - 2〕 〔11— 5〕 - - 〔III 〕 6 ) 〔VI — 2〕 、 〔11— 5〕 — 〔III - ( 1 7 ) 〔VI— 2〕 、
〔I 一 5〕 一 〔III 〕 一 ( 3 ) 〔VI— 3〕 〔II一 5〕 - - 〔III 〕 6 ) 〔VI一 3〕 、 〔11— 5〕 一 〔III - ( 1 7 ) CVI- 3〕 、 c i 一 5〕 - 〔III 〕 一 ( 3 ) [VI- 4 ) 〔II一 5〕 - - ΠΙΙ 〕 6 ) 〔VI — 4〕 、 〔II一 5〕 — 〔III 一 ( 1 7 ) 〔VI— 4〕 、 II一 5〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) CVI- 1 ) 〔11— 5〕 - - 〔IV〕 一
( 6 ) 〔VI - 1〕 、 〔11— 5〕 一 〔IV〕 — ( 1 7 ) [VI- - 、
CI 一 5〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) 〔VI— 2〕 、 〔II一 5〕 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI - 2〕 、 〔11— 5〕 一 〔IV〕 — ( 1 7 ) [VI- - 2〕 、
CI 一 5〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) [VI- 3 ) . 〔II一 5〕 〔IV〕 一 ( 6 ) 〔VI— 3〕 、 〔II— 5〕 — 〔IV〕 — ( 1 7 ) {VI- - 3〕 、 〔I 一 5〕 一 〔IV〕 一 ( 3 ) [VI- 4〕 、 〔11— 5〕 〔IV〕 一 ( 6 ) [VI- 4〕 、 〔11— 5〕 — 〔IV〕 一 ( 1 7 ) 〔VI- - 4〕 、
II一 5〕 一 〔V〕 一 ( 3 ) 〔VI - 1〕 〔11— 5〕 - - 〔V〕 一
( 6 ) 〔VI— 1〕 、 〔II一 5〕 — 〔V〕 一 ( 1 7 ) CVI- - 1 ) . CI 一 5〕 一 〔 V〕 一 ( 3 ) 〔VI - 2〕 、 〔11— 5〕 ― 〔V〕 一 ( 6 ) 〔VI— 2〕 、 〔II一 5〕 一 〔V〕 一 ( 1 7 ) [VI- - 2〕 、 〔I 一 5〕 一 〔V〕 - ( 3 ) 〔VI - 3〕 、 〔II一 5〕 - 〔V〕 一 ( 6 ) [VI- 3〕 、 〔II一 5〕 — 〔V〕 ― ( 1 7 ) [VI- - 3〕 、 〔I 一 5〕 一 〔 V〕 一 ( 3 ) 〔VI— 4〕 、 〔II一 5〕 一 〔V〕 一
( 6 ) [VI- 4 ] 、 〔II一 5〕 一 〔V〕 - ( 1 7 ) 〔VI - 4〕 。 前記の化合物は、 それ自体既知の方法により ^造することができ る。 例えば、 まず、 式 (III ) 〜 (V) で示されるリ ンカ一を式 (VI) で示されるステロイ ド化合物と結合せしめ、 次にその結合生 成物とテ トラサイク リ ン系物質とを結合させればよい。
式 (III ) 〜 (V) のリ ンカ一と式 (VI) のステロイ ド化合物の 3位と結合は、 例えば次の反応式により行われる。
さ らに、 R5 ' がヒ ドロキシル基であり、 R6 ' が水素又はェチ ル基である化合物は例えば次の反応により得'ることができる。
Rし
R' は HN \ _ NCH2CH2
/
又は
HNCH2CH2— また、 式 (III ) 〜 (V) のリ ンカ一と式 (VI) のステロイ ド化 合物の 6位とを結合させるには、 ステロイ ド化合物の 6位に =0基 を導入した後、 次の反応を行えばよい。
次に、 リ ンカ一とステロイ ド化合物との反応生成物に、 テ トラサ イク リ ン化合物を結合せしめるには、 リ ンカ一の N原子とテ トラサ イク リ ン化合物のアミ ド基の N原子とをホルムアルデヒ ドにより架 橋すればよい。
本発明の医薬は、 経口投与、 又は非経口投与、 例えば静脈内注射 皮下注射、 筋肉内注射、 腹腔内注射、 等により投与することができ る。 ヒ トに対する有効日用量は、 経口投与において 0 . 2〜 2 0 0 mgであり、 非経口投与において 0 . 1 〜 1 0 0 mgである。 本発明の 化合物は毒性が極めて低く、 例えば、 実施例 1 において製造される 化合物 1 のマウスでの経口投与における L D 5。は約 1 4 3 mgZ kgで
ある。
本発明の医薬は、 投与経路に応じた常用の剤'形をとることができ る。 例えば、 経口投与の場合は、 カプセル剤、 錠剤、 顆粒剤、 粉剤 液剤等の形態をとることができる。 これらは常法に従って製造する ことができる。 例えば、 液剤は、 本発明の活性物質を適当な液体媒 体、 例えば水性緩衝液等に溶解又は懸濁すればよい。 また、 粉剤は 本発明の活性成分を粉末状増量剤、 例えば、 澱粉、 例えばトウモロ コシ澱粉、 及び/又は糖、 例えばラク トース等と混合することによ り製造される。
錠剤は、 増量剤、 例えば上記の増量剤及び結合剤、 例えば澱粉糊 と混合した後、 錠剤形成機により圧縮することにより製造される。 顆粒剤は、 活性成分を、 増量剤、 結合剤等と混合して、 液体、 例え ば水及び 又はグリセリ ン等と共にこね合わせた後、 篩を通して顆 粒化し、 それを乾燥することにより製造される。 カプセル剤は、 前 記の粉末又は顆粒剤を適当な大きさのカプセルに封入することによ り製造される。
非経口投与剤は、 活性成分を注射用媒体、 例えば生理食塩水、 緩 衝液、 例えばリ ン酸緩衝液、 等に溶解又は懸濁することにより製造 される。 非経口投与剤はまた、 使用前に溶解又は懸濁するための凍 結乾燥物であってもよく、 凍結乾燥のための担体と して、 例えばラ ク トース等の糖類、 あるいはその他の常用の凍結乾燥担体を用いる ことができる。 実施例
以下に、 本発明による化合物の具体的な実施例を述べる。 但し、 本発明の主体範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
1 g
合成例 1 :
1 — 1. 3 —クロルエ トキシ一 1 7 —ォキシ 'エス トラー 1, 3 , 5 ( 1 0 ) — ト リェン (化合物 1 — 1 ) の合成 :
エス ト ロ ン 2 7. l g、 3 —ク ロ口エ トキン一 1 7 —ォキシエス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェン 2 2. 2 g及び少量の ト リェ チルァ二リ ン塩酸塩を混合した、 トルエン溶液の中に、 N a O H溶 液を加え、 pHを約 1 0 に調整し、 4時間反応させ、 溶剤を蒸発させ る。 固型物をアルコールで結晶させ、 化合物 ( 1 一 1、 R 7 = H) が得られる。 その時の収率は 7 9 %、 m p 8 6 - 8 8 °C、 元素分析 は C 7 2. 4 0 H. 4 3 C 1 1 0. 7 1 である。
1 — 2. N— 〔 1 7 —ォキシ一エス トラ一 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェンー 3 —才キシェチル〕 ピぺラ ジン (化合物 1 一 2 ) の合成 : 上記化合物 ( 1 — 1 ) 7. 8 g、 無水ピぺラジン 4 6. 6 g及び ジメ チル ' ホルムア ミ ド (DMF) 1 2 0 mlを、 8 0〜 1 0 0 で 5時間反応させ、 DMFを蒸発、 除去させ、 得られた固型物を、 ァ ルコールとアセ ト ンで再び結晶させ、 白色結晶性化合物 (VI) を得 る。 収率は 8 5 %、 m pは 1 4 0 - 1 4 2 °C、 元素分析は C 7 5. 1 0 H 9. 2 0 N 7. 4 0である。
1 — 3. N - 4 - 〔 1 7 —ォキシ一エス トラー 1 , 3, 5 ( 1 0 ) - ト リェンー 3 —ォキシェチル〕 ーピペラジン一 1 ーメチレン一テ トラサイ ク リ ン (化合物 1 一 3 ) の合成 :
上記化合物 ( 1 — 2 ) 3. 8 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イソプロパノール 1 5 mlを、 4 0 °Cで 2時間反応させ、 テ トラ サイク リ ン 3. 5 gを加え、 撹拌し、 5時間反応させる。 反応が終 わった後、 濾過し、 イソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄す る。 その後黄色の固型物 (化合物 1 一 3 ) (その 1^ = 1^ = 11, R 0 H, R = C H ) が得られる。 収率は 9 5 %、 m pは
1 6 0 °C ( d e c ) . 元素分析は C 6 2 1 H 7. 1 2 N 6 6 7である。
2 — 1 . N— 〔 1 7 yS—ヒ ドロキシ一エス トラー 1 , 3, 5 ( 1 0 ) 一 ト リェン一 3 —才キシェチル) ピぺラジン (化合物 2 — 1 ) の合成 :
実施例 1 の化合物 ( 1 一 2 ) 3. 8 gをメ チルアルコール中に溶 かし、 ァルカ リ条件下で、 ポタンゥムボロハイ ドレー ト 0. 5 gを 加えて、 加熱回流して、 3時間反応させる。 反応液を酸で中和させ. メ チルアルコールを蒸発し、 得られた固型粗成分を、 アルコールで 再結晶させる。 最後に白色の結晶 (化合物 2 — 1、 R 7 = H) が得 られる。 収率は 9 1 %、 m pは 1 4 1 — 1 4 2 °C、 元素分析は C 7 5. 2 1 H 9. 2 3 N 7. 1 4である。
2 — 2. N— 4 一 〔 1 7 yS—ヒ ドロキシ一エス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) 一 ト リェン一 3 —ォキシェチル〕 一ピペラジン一 1 —メチ レン一テ トラサイ ク リ ン (化合物 2 — 2 ) の合成 :
上記化合物 ( 2 — 1 ) 3. 8 4 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イソプロパノール 2 0 mlを、 4 0 °Cで 2時間反応させ、 テ ト ラサイク リ ン 3. 5 gを加えて、 撹拌し、 5時間反応させる。 反応
終了後、 濾過し、 イソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する その後淡黄色の固型物 (化合物 2 — 2 ) (R , = R 4 = H, R 2 = 0 H, R a = C H 3 ) を得る。 収率は 9 5 %、 m pは 1 6 5 °C ( d e c ) 、 元素分析は C 6 7. 3 0 H 7. 3 4 N 6. 5 4である
N— 4 一 〔 1 7 )5—ヒ ドロキシ一エス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) - ト リェン一 3 —才キシェチル〕 一 1 ーピペラジン一 1 ーメチレン —ォキシテ トラサイク リ ン (化合物 3 — 1 ) の合成 :
実施例 2の化合物 ( 2 — 1 ) 3. 8 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イソプロパノール 2 0 mlを、 4 0 °Cで 2時間反応させ、 テ ラマイ シン 3. 5 gを加え、 撹拌し、 5時間反応させる。 反応後は 実施例 1 一 3 と同様に処理して、 淡黄色の固型物 (化合物 3 ) (R , = R 2 = O H, R a = C H a , R 4 = H) を得る。 収率は 9 3 %、 m pは 1 7 1 °C ( d e c ) 、 元素分析は C 6 5. 6 2 H 7. 1 0 N 6. 6 7である。
CONHCH2
合成例 4 :
4 一 1 . ビス一 N N— 〔 1 7 —ォキシ一エス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) 一 ト リェン 3 —才キシェチル〕 ァ ミ ン (化合物 4 — 1 ) の合成 :
塩化マスタゲン 3 6 g、 エス トロ ン 1 2 g、 ト リェチルァニリ ン 4 g、 水、 トルエン等を、 撹拌しながら、 N a O H溶液を加える, その後 5時間回流させた後、 溶剤を蒸発させる。 その固型分をアル コールで再結晶させた後、 目的物を得る。 収率は 7 2 %、 m pは 2 5 6〜 2 5 9 、 元素分析は〇 7 8. 5 0 H 8. 6 0 N 2 3 1である。
4 — 2. ビス一 N, N— 〔 1 7 —ォキシ一エス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェンー 3 —才キシェチル〕 ア ミ ノ メチレンーテ トラ サイ ク リ ン (化合物 4 _ 2 ) の合成 :
上記化合物 ( 4 一 1 ) 6. 1 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イソプロパノール 2 0 mlを、 4 0 °Cで 2時間反応させた後、 テ トラサイク リ ン 3. 5 gを加え、 撹拌して 8時間反応させる。 反応 終了後、 例 1 — 3の如く、 淡黄色の固型物 (化合物 4 一 2 ) (R r = R 4 = H, R 2 = 0 H, R 3 = C H 3 ) が得られる。 収率は 6 8 %、 010は 1 8 3 ((1 6 € 、 元素分析は C 7 1 . 1 0
H 7. 2 1 3. 8 9である。 その構造は以下の分子式であらわ される。 '
5 - 1 . ビス一 N, N - 〔 1 7 yS—ヒ ドロキシーエス トラ一 1 , 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェンー 3 —才キシェチル〕 ァ ミ ン (化合物 5 一 1 ) の合成 :
上記化合物 ( 4 — 1 ) 6. l gにメチルアルコールを加え、 アル カ リ条件下で、 ポタシゥムボロハイ ドレー ト 0. 5 を加え、 回流し て、 5 時間反応させる。 次に酸で中和させ、 メチルアルコールを蒸 発する。 固体はアセ ト ンとアルコールの溶液で精製する。 得た化合 物 ( 4 — 1 ) 中の、 エス トロ ン— 1 7 —ケ ト ンは、 一 1 7 )δ —水酸 基の白色物に還元する。 収率は 8 2 %、 m ρは 1 9 3〜 1 9 7 °C、 元素分析は C 7 8. 4 1 H 8. 5 1 2. 3 3である。
5 — 2. ビス一 N, N - 〔 1 7 ^5—ヒ ドロキシーエス トラ _ 1, 3 , 5 ( 1 0 ) — ト リェン一 3 —才キシェチル〕 ア ミ ノメチレン一 テ トラサイ ク リ ン (化合物 5 — 2 ) の合成 :
上記化合物 ( 5 — 1 ) 5. 4 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イ ソプロパノール 2 0 mlを、 4 0 °Cで 2時間反応させた後、 テ
トラサイク リ ン 3. 5 gを加え、 撹拌して 8時間反応させる。 反応 終了後、 実施例 1 一 3の如く、 淡黄色の固型物'(化合物 5 — 2 )
(R! = R = H, R 0 H, . R = C H ) が得られる。 収率 は 9 4 %、 m pは 1 7 1 °C ( d e c ) 、 元素分析は C 7 1 . 0 2 H 7. 0 2 N 3. 9 8である。 その構造は以下の分子式であらわ れる。
6 — 1 . ビス一 N, N— 〔 1 7 ^9—ヒ ドロキシ一 1 7 一ェチニ ルーエス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェンー 3 —才キシェチル〕 ァ ミ ン (化合物 6 — 1 ) の合成 :
実施例 4の化合物 ( 4 一 1 ) 6. l gをテ トラ ヒ ドロフラ ン 1 0 0 ml及び水酸化カ リウム末 1 . 0 gの中に溶解し、 激しく撹拌して、 0 °Cの条件下で、 アセチレンガスを導入し、 完全に反応させる。 そ れから、 酸で PH4に中和させ、 溶剤を蒸発する。 その後、 水で洗浄 し、 乾燥させる。 また、 アルコール及びクロ口ホルムで再結晶させ、 白色固型物 ( 6 — 1 ) を得る。 収率は 7 8 %、 m pは 2 0 1 〜 2 0 5 °C、 元素分析は C 7 9. 2 1 H 8. 5 8 N 2. 1 8である。 そ,の構造は以下の分子式であらわされる。
6 - 2. 上記の化合物 ( 6 — 1 ) 6. 6 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イ ソプロパノ ール 2 0 mlを、 6 0 °Cで 2時間反応さ せた後、 テ トラサイク リ ン 3. 4 gを加え、 撹拌して 8時間反応さ せる。 反応終了後、 例 1 一 3の如く、 淡黄色の固型物 (化合物 6 — 2 ) ビス一 N, N - 〔 1 7 /5— ヒ ドロキシ一 1 7 一ェチニル一ェ ス ト ラ一 1 , 3, 5 ( 1 0 ) — ト リ ェンー 3 —才キシェチル〕 ア ミ ノ メ チ レン一テ トラサイ ク リ ン (R , = R 4 = H, R 2 = O H, R = C H a ) を得る。 収率は 9 3 %、 m pは 1 7 8 °C ( d e c ) 、 元 素分析は C 7 2. 1 H 7. 1 2 3. 9 0である。 その構造は 以下の分子式であらわされる。
7 — 1 . N— 〔 1 7 —ォキシ一エス トラ一 1,· 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェン一 3 —ォキシェチル〕 一 N—メチルァ ミ ン (化合物 7 — 1 ) の合成 :
エス トロ ン 2. 7 g、 ク ロロェチルメ チルァ ミ ン l g、 及び少量 の ト リェチルァニリ ンを、 トルエン溶液に混和し、 水酸化ナ ト リウ ム溶液を加え、 pHを約 1 0 にし、 4時間反応させる。 その後、 溶剤 を蒸発させ、 アルコールで固型物を再結晶させ、 化合物 ( 7 — 1、 R 7 = H) を得る。 収率は 7 1 %、 m pは 2 6 2〜 2 6 6て、 元素 分析は C 7 5. 2 4 H 9. 4 1 N 4. 2 8である。 その構造は 以下の分子式であらわされる。
7 - 2. 上記の化合物 ( 7 — 2 ) 3. 3 g、 メタホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イソプロパノール 2 0 mlを、 6 0 °Cで 2時間反応さ せた後、 テ トラサイク リ ン 3. 5 gを加え、 撹拌して 8時間反応さ せる。 反応終了後、 例 1 一 3の如く、 淡黄色の固型物 (化合物 7 一 2 ) N— 〔 1 7 —ォキシ一エス トラ一 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リエ ン一 3 —ォキシェチル〕 一 N—メチルア ミ ノ メチレン一テ トラサイ ク リ ン (R , = R 4 = H, R 2 = 0 H, R a = C H 3 :) を得る。 収 率は 9 0 %、 m pは 1 9 0 °C ( d e c ) 、 元素分析は C 6 8. 8 H 7. 2 2 N 3. 6 2である。 その構造は以下の分子式であらわ される。
合成例 8 :
8 — 1 . N— 〔 3 , 1 7 S—ジヒ ドロキシ一エス トラー 1 , 3 , 5 ( 1 0 ) 一 ト リェン一 6 —ア ミ ノエチル〕 ピぺラ ジン (化合物 8 一 1 ) の合成 :
ィ匕合物 ( 8 — 0 ) 5. 2 gをテ トラ ヒ ドロフラ ン 1 2 0 mlの中に 溶かし、 ア ミ ノエチル · ピペラジン 3. 2 gを加え、 回流し、 2時 間反応させる。 T H Fを蒸発し、 除去させ、 メチルアルコール 1 0 0 mlとぎ酸アンモニゥム 2. 8 g加え、 更に回流し、 3時間反応さ せ、 メ チルアルコールを蒸発し、 除去させ、 残りをアルコールで再 結晶させ、 化合物 8 — 1 を得る。 m p : 1 7 2〜 1 7 マ 0 C。
8 — 2. N— 4 — ( 3 , —ジヒ ドロキシ一エス トラー し 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェンー 6 —ア ミ ノエチル〕 一ピペラジン一 1 ーメチレン一テ トラサイ ク リ ン (化合物 8 — 2 ) の合成 :
上記化合物 ( 8 — 1 ) 4. l g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 0 3 g、 イ ソプロノール 2 0 mlを混合し、 5 0 °Cで 2時間反応させ、 テ トラサイ ク リ ン 3. 5 gを加え、 撹拌し、 5 時間反応させる。 反応 が終了後、 濾過し、 イ ソプロパノールとェチルエーテルで洗浄し、 真空で乾燥させ、 淡黄色の固形物 (化合物 8 — 2 ) を得る。 m pは 1 6 7 °C ( d e c ) s 収率は 8 1 . 2 %である。
C0NHCH2N NCH2CH2
\ _ /
OH
H3C OH N(CH3)2
化合物 ( 8 — 0 ) は次の様にして製造する。
1 . 1 7 S—エス トロアルキノールの調製
エス トロ ン 4 gをメチルアルコールに溶かし 3 0 °C位の状態に、 ポタシゥムボロハイ ドレー ト 0. 8 g、 水酸化ナ ト リ ウム 1 . 7 6 g、 水 8. 8 mlの混合液を点滴して入れる。 それを終わったご 2時 間反応させ、 稀酢酸で中和し、 中性までさせ、 水で薄める。 固体を 生成した後、 濂過、 水洗い、 乾燥を行う。 また、 含水アルコールで 再結晶させ、 白色の結晶体を得る。 m p 1 7 3〜 1 Ί 4 °C、 収率は 9 7. 2 %である。
2. 1 7 5—エス トロアルキノ一ル ' ジアセテー トの調製
1 7 yS—エス トロアルキノール 1 0 gをピリティ ンに溶かし、 3 5 ml酢酸カ ンを入れ、 1 時間回流、 反応させ、 氷水に流して固体を 生成した後、 濾過、 乾燥を行う。 無水アルコールで再結晶をさせ、 白色の結晶体を得る。 m p 1 2 6〜 1 2 8 °C、 収率は 9 7 %である, 3. 6 —カルボ二ルー 1 7 —エス トロアルキノ一ル , ジァセテ一 ト (化合物 (XII)) の調製
1 7 β—エス トロアルキノール ' ジァセテー ト 5 gをベンゼンに 溶かし、 冷却の状態に 0. 4 5 g三酸化クロムを点滴して入れ、 3 0 mlの氷酢酸、 2 0 mlの酢酸と 3 0 mlのベンゼン混合液に溶かす。
終了後、 暫く撹拌を行い、 水の中に流して行き、 ェチルエーテルで 抽出し、 飽和炭酸水素ナ ト リウム溶液で洗い、 また、 水洗を行う。 乾燥、 濃縮した後、 シリカゲルで分離させ、 産物を得る。 m p 1 7 3〜 1 7 5 °C、 収率は 4 0 %である。
合成例 9 :
N— 4 — 〔 1 7 —ォキシ一エス トラー 1 , 3, 5 ( 1 0 ) — ト リ ェンー 3 —才キシェチル〕 ― 1 ーピペラジン一 1 ーメチレン一 ドキ シサイ ク リ ン * H C 1 (化合物 9 ) 合成 :
化合物 ( 1 一 2 ) 2. 2 g、 ポリホルムアルデヒ ド 0. 2 0 g、 イソプロパノール 1 0 0 mlを 6 0 °Cで 1 . 5時間加熱、 撹拌し、 塩 酸 ドキシサイク リ ン 3 gを加え、 6 0 °Cで保温し、 2. 5時間撹拌 する。 反応後、 濾過し、 イソプロパノールとェチルエーテルで洗浄 し、 乾燥させ、 淡黄色の固形物 (化合物 9 ) m p l 7 2 °C ( d e c . を得る。 収率は 8 7 %である。
0
N— 4 — 〔 1 7 —ォキシ一エス トラ一 1, 3 , 5 ( 1 0 ) — ト リ ェン一 3 —ォキシェチル〕 一ピペラジン一 1 ーメ チレン一ォキシテ トラサイク リ ン (化合物 1 0 ) の合成 :
ィ匕合物 ( 1 一 2 ) 0. 9 1 g、 ポリホルムアルデヒ ド 8 0 mg、 ィ ソプロパノール 5 0 mlを 6 0 °Cで撹拌し、 2時間反応させ、 テラマ
イ シ ン 1 . O gを加え、 6 0 °Cで保温し、 3時間撹拌する。 濾過し イソプロパノールとェチルエーテルで洗浄し、 '乾燥させ、 淡黄色の 固形物 (化合物 1 0 ) m p 1 7 5 °C ( d e c . :) を得る。 収率は 8 9 %である。
N— 4 一 〔 1 7 — ヒ ドロキシ一エス ト ラ 一 1, 3 , 5 ( 1 0 ) — ト リ エンー 3 —ェ トキシェチル〕 ー ピペラ ジン一 1 ーメ チ レンーテ トラサイク リ ン (化合物 1 1 ) の合成 :
N— ( 1 7ハイ ドロキシエス ト ロ ン 1, 3, 5 ( 1 0 ) ト リ ェン 一 3 —ォキシェチル) ピぺラジン 4. 1 g、 ポリホルムアルデヒ ト 0. 5 g、 イ ソプロパノ ール 5 0 mlを 6 0 °Cで撹拌し、 2時間反応 させ、 テ トラサイク リ ン 4 gを加え、 4 0 °C〜4 5 °Cで保温し、 3 時間反応させ、 濾過し、 イソプロパノールとェチルエーテルで洗浄 し、 淡黄色の固形物 (化合物 1 1 ) m p 1 5 4 °C ( d e c . ) を得 る。 収率は 6 8. 6 %である。
合成例 1 2 :
1 7 — ヒ ドロキシーア ン ドロス ト 一 4 —ェン一 3 —ォキシェチル ア ミ ノ メ チ レ ン一テ ト ラサイ ク リ ンの合成
3 —ア ミ ノ エ トキシー 1 7 — ヒ ドロキシ一ア ン ドロス ト 一 4 —ェ ン 3. 3 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノ ール 4 0 mlを、 6 0 で 4時間反応させ、 テ トラサイク リ ン 4. 5 gを加 え、 攪拌し、 5時間反応させ、 濾過し、 イ ソプロパノール及びェチ ルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 9 2 %、 元素分析は C 6 6. 7 8 , H 7. 4 1, N 5. 3 8である。
合成例 1 3 :
1 7 — ヒ ドロキシ一ア ン ドロス ト 一 4 一ェン 3 —オン一 6 —メ チ レ ンォキシェチルァ ミ ノ メ チ レ ン一テ ト ラサイ ク リ ンの合成
6 —ア ミ ノ エ トキシメ チ レン一 1 7 — ヒ ドロキシーア ン ドロス ト 一 4 —ェンー 3 —オン 3. 6 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 テ トラサイク リ ン 4. 5 g、 アセ トン 3 5 mlを、 光を避け、 常温で 2 4時間攪拌し、 反応させる。 反応終了後、 濾過し、 アセ ト ン及び ェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率 は 8 6 %、 元素分析は C 6 7. 9 0, H 7. 6 7, N 5. 1 8であ る
合成例 1 4 :
1 7 —ヒ ドロキシーアン ドロスタ ン 3 —ォキシェチルア ミ ノ メ チレン一テ トラサイ ク リ ンの合成
3 —ア ミ ノエ トキシ一 1 7 —ヒ ドロキシ一アン ドロスタ ン 3. 3 5 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 テ トラサイ ク リ ン 4. 5 g アセ ト ン 3 0 mlを、 光を避け、 常温で 3 0時間攪拌し、 反応させる 反応終了後、 濾過し、 アセ ト ン及びェチルエーテルで洗浄する。 そ の後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 5 %、 元素分析は C 6 6. 6 1 , H 7. 6 8, N 5. 4 0である。
合成例 1 5 :
1 7 —ヒ ドロキシー 1 8 —メチル一 1 9 一ノルアン ドロス ト一 4 —ェン一 3 —オン一 1 7 な一ブチニレンア ミ ノ メ チレン一テ トラ サイク リ ンの合成
1 7 α—ア ミ ノエチルェチニルー 1 7 /S—ヒ ドロキシ一 1 8 —メ チル一 1 9 —ノルアン ドロス ト一 4 一ェンー 3 二オン 3. 7 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノール 3 0 mlを、 6 0 °C で 4 時間反応させ、 テ ト.ラサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 攪拌し、 6 時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 イ ソプロパノ ール及びェチ ルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 5 %、 元素分析は C 6 8. 5 1, H 7. 1 1 , N 5. 1 7である。
合成例 1 6 :
1 6 , 1 7 S—ジヒ ドロキン一エス トラ一 1 , 3 , 5 ( 1 0 ) 一 ト リェン一 3 —ォキシェチルア ミ ノ メチレン一テ トラサイ ク リ ン の合成
0H
3 —ア ミ ノエ トキシー 1 6 α , 1 7 /δ —ジヒ ドロキシーエス トラ 一 1 , 3 , 5 ( 1 0 ) — ト リェン 3. 3 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノール 5 0 mlを、 8 0 °Cで 2時間反応させ、 4 0 °Cまで冷却して、 テ トラサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 6 時間反 応させる。 反応終了後、 濾過し、 イ ソプロパノール及びェチルエー テルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 5 %、 元素分析は C 6 5. 4 8 , H 6. 8 2, N 5. 1 3である。
合成例 1 7 :
1 8 —メチル一 1 7 —ォキシ エス トラ一 1, 3 5 ( 1 0 ) — ト リエンー 3 —ォキシェチルァ ノ メチレン一テ ト サイ ク リ ンの 合成
3 —ア ミ ノエ トキシ一 1 8 メチル一エス トラー 1, 3, 5 ( 1 0 ) 一 ト リェン一 1 7 —オン 3. 3 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 アセ ト ン 5 0 mlを、 3 0 °Cで光を避け、 4 8時間反応させる。 反応 終了後、 濾過し、 イ ソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 2 . 元素分析は C 6 7. 4 5, H 6. 8 6 , N 5. 2 7である。
合成例 1 8 :
3 —才 キ
3 —ア ミ ノエ トキシー 1 7 α—ヒ ドロキシープレダナー 4 —ェン 一 2 0 —オン 3. 8 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロ パノール 5 0 mlを、 6 0 °Cまで加熱し、 2時間反応させ、 4 0 °Cま で冷却して、 テ トラサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 6 0 °Cで 5時間反 応させる。 反応終了後、 濾過し、 アセ ト ン及びェチルエーテルで洗 浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 7 %、 元素分析 は C 6 6. 5 2 , H 7. 3 7 , N 5. 0 1である。
合成例 1 9 :
プレグナー 5—ェンー 2 0—オン一 3 —ォキシェチルア ミ ノ メチ レンーテ トラサイ ク リ ンの合成
3—ア ミ ノエ トキシ一プレグナ一 5—ェンー 2 0—オン 3. 6 g メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノール 4 0 rolを、 8 0 °Cまで加熱し、 2時間反応させ、 4 0 °Cまで冷却して、 テ トラサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 4 0 °Cで 6時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 イ ソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後 固型物が得られる。 収率は 9 3 %、 元素分析は C 6 7. 7 0, H 7 , 3 6, N 5. 0 5である。
合成例 2 0 :
1 7 — ヒ ドロキシーアン ドロス ト一 1 , 4 一ジェン一 3 —ォキシ ェチルア ミ ノ メチレン一 ドキシサイ ク リ ン
3 —ァ ミ ノ 一エ トキシ _ 1 7 yS—ヒ ドロキシアン ドロス ト 1 . 4 一ジェン 3. 3 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イソプロパノ ール 5 O mlを、 8 0 °Cで 2時間反応させ、 4 0 T;まで冷却して、 塩 酸 ドキシサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 4 時間反応させる。 反応終了 後、 イ ソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色 の固型物が得られる。 収率は 8 9 %、 元素分析は C 6 7. 2 3, H 7. 2 5, N 5. 2 8である。
合成例 2 1 :
1 7 一メ チル一 1 7 —ヒ ドロキン一ア ン 'ドロス ト 4 ーェン - 3 一オン一 6 —メチレンォキシェチルァ ミ ノ メチレン ドキシサ イク リ ンの合成
6 —ア ミ ノ ーエ トキシメチレン一 1 7 なーメチルー 1 —ヒ ド ロキシーアン ドロス ト一 4 一ェンー 3 —オン 3. 8 g、 メ タホルム アルデヒ ド 0. 3 g、 イソプロパノール 2 5 mlを、 6 0 °Cで 4時間 反応させ、 加熱反応後、 4 0 °Cまで冷却して、 塩酸 ドキシサイク リ ン 4. 5 gを加え、 8時間反応させる。 反応終了後、 イ ソプロパノ ール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られ る。 収率は 8 6 %、 元素分析は C 6 3. 6 2, H 7. 0 2, N 5. 1 3である。
合成例 2 2 :
1 7 な 一メチル一 1 7 /3—ヒ ドロキシ一アン ドロスタ ン一 3 —才 ンー 2 —ォキシェチルア ミ ノ メ チレン一 ドキシサイ ク リ ンの合成
2 —ア ミ ノエ トキシ一 1 7 α—メチル一 1 7 3—ヒ ドロキシーア ン ドロスタン一 3 —オン 3. 6 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g イ ソプロパノール 3 0 mlを、 6 0 °Cで 2時間反応させ、 塩酸 ドキシ サイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 反応させる。 反応終了後、 イ ソプロパ ノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得ら れる。 収率は 9 1 %、 元素分析は C 6 5. 9 1 , H 7. 5 1 , N 5 , 0 7である。
合成例 2 3 :
1 7 な 一メ チルー 1 7 S—ヒ ドロキシー 1 9 一ノルアン ドロス ト 一 4 — ェン一 3 —オン一 6 —メチレンォキシェチルァ ミ ノ 一 ドキシ サイ ク リ ンの合成
4 l
6 —ア ミ ノエ トキシメチレン一 1 7 一メ チル一 1 7 ;9—ヒ ドロ キシ一 1 9 —ノル一アン ドロス ト一 4 一ェン一 '3 —オン 3. 7 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 アセ ト ン 5 0 mlを、 3 0 °Cで 2 時 間反応させ、 塩酸 ドキシサイク リ ン 4. 5 gを加え、 3 0時間反応 させる。 反応終了後、 濾過し、 イソプロパノール及びェチルエーテ ルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 7 %、 元 素分析は C 6 3. 6 4, H 7. 0 3 , N 5. 1 8である。
合成例 2 4 :
1 7 一ェチニルー 1 7 ;3—ヒ ドロキシ一アン ドロス ト一 5 ( 1 0 ) —ェン一 3 —オン一 6 —メ チレンォキシェチルァ ミ ノ メチレン - ドキシサイク リ ンの合成
6 —ア ミ ノ ーエ トキシメチレン一 1 7 なーェチニル一 1 Ί β—ヒ ドロキシーアン ドロス トー 5 ( 1 0 ) —ェン一 3 —オン 3. 7 gs メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノール 5 0 mlを、 6 0 °Cで 2時間反応させ、 塩酸ドキシサイク リ ン 4. 5 gを加え、 4 0 °Cで 8時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 イソプロパノール及 びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収 率は 8 7 %、 元素分析は C 6 6. 8 1 , H 7. 0 6 , N 5. 0 1で ある。
合成例 2 5 :
1 7 α—プロ ピレン一 1 7 /5—ヒ ドロキシ一 1 1 —ジメチルア ミ ノ フ エ二ルーアン ドロス ト一 4, 9 —ジェン一 3 —オン一 6 —メチ レン一ォキシェチルア ミ ノ メ チレン一 ドキシサイ ク リ ン
C— CH 3
6 —ァ ミ ノ 一エ トキシメ チレン一 1 1 一 ( 4 ' —ジメチルァ ミ ノ フエニル) 一 1 7 α—プロピレン一 1 7 ^—ヒ ドロキシーアン ドロ ス ト一 4. 9 —ジェン一 3 —オン 5 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0.
3 g、 イソプロパノール 4 0 mlを、 8 0 で 2時間加熱反応させ、
4 0 °Cまで冷却して、 塩酸ドキシサイク リ ン 4. 5 gを加え、 6時 間反応させる。 反応終了後、 濂過し、 イソプロパノール及びェチル エーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 9 0 %、 元素分析は C 6 8. 7 6, H 6. 8 8 , N 5. 7 2である。
合成例 2 6 :
1 6, 1 7 —イ ソプロ ピリデン 1 6 , 1 7 —ジォキシエス トラ — 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェン 3 —ォキシェチルァ ミ ノ メ チレ ン一 ドキシサイ ク リ ンの合成
1 6, 1 7 —イ ソプロピリデンー 1 6 , 1 7 —ジォキシーェス ト ラ一 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェンー 3 —ア ミ ノエチルエーテル 3 7 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノール 5 0 mlを 6 0 °Cで 2時間反応させ、 塩酸ドキシサイク リ ン 4. 5 gを加え、 8時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 イ ソプロパノール及びェ チルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 9 5 %、 元素分析は C 6 6. 6 1 , H 6. 9 0, N 5. 1 8である
合成例 2 7 :
3, 1 7 —ジヒ ドロキシ一エス トラ一 1, 3', 5 ( 1 0 ) — ト リ ェンー 1 7 —アセテー ト一 7 —メチレンォキシェチルア ミ ノ メ チレ ンー ドキシサイ ク リ ンの合成
7 —ア ミ ノエチルォキシメチレン一エス トラ一 3. 1 7 —ジェン 一 1 7 —ァセテ一十 3. 8 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 ィ ソプロパノール 5 0 mlを、 6 0 °Cで 4 時間反応させ、 塩酸 ドキシサ イ ク リ ン 4. 5 gを加え、 4 時間反応させる。 反応終了後、 濾過し イ ソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固 型物が得られる。 収率は 8 8 %、 元素分析は C 6 5. 3 4, H 6. 6 8, N 4. 9 5である。
合成例 2 8 :
1 7 α—ヒ ドロキシ一プレグナ一 4 —ェン一 0 —オン ォ キシェチルア ミ ノ メ チレン一 ドキシサイク リ ンの合成
3 —ア ミ ノエ トキシー 1 7 α—ヒ ドロキシプレグナ一 4 一ェンー 2 0 —オン 3. 7 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イソプロパ ノール 4 0 mlを、 6 0 °Cで 2 時間加熱反応させ、 塩酸 ドキシサイク リ ン 4. 5 gを加え、 4時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 ィ ソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型 物が得られる。 収率は 9 2 %、 元素分析は C 6 6. 4 1, H 7. 4 0, N 5. 1 4である。
合成例 2 9 :
プレグナ一 4 ーェン 3, 2 0 —ジオン一 6 '—メチレン一ォキシ ェチルア ミ ノ メ チレン ドキシサイ ク リ ンの合成
CHS
CO
6 —ア ミ ノエ トキシメ チレンープレグナー 4 —ェン一 3, 2 0 - ジオン 3. 9 g、 メ タホルムアルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロノ、。ノ一 ル 5 0 mlを、 6 0 °Cで 3 時間反応させ、 塩酸 ドキシサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 4 時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 イ ソプロパ ノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後黄色の固型物が得ら れる。 収率は 9 3 %、 元素分析は C 6 7. 7 7, H 7. 3 6 , N 4 , 5 9である。
合成例 3 0 :
3, 1 7 —ジヒ ドロキシーエス トラ一 1, 3, 5 ( 1 0 ) — ト リ ェンー 1 1 一 ( 4 —フ エノキシ一ェチルア ミ ノ) 一メチレンー ドキ シサイ ク リ ンの合成
1 1 — ( 4 ' 一ア ミ ノエ トキシフエ二ル) 一 3 , 1 7 —ジヒ ドロ キシーエス トラー 1 , 3, 5 ( 1 0 ) — ト リェン 4 g、 メ タホルム アルデヒ ド 0. 3 g、 イ ソプロパノール 5 0 mlを、 6 0 °Cで 2 時間 反応させ、 塩酸 ドキシサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 8時間反応させ る。 反応終了後、 濾過し、 イ ソプロパノール及びェチルエーテルで 洗浄する。 その後黄色の固型物が得られる。 収率は 8 9 %、 元素分 析は C 6 8. 1 3 , H 6. 6 9, N 4. 7 3である。
合成例 3 1 :
1 7 /S—ヒ ドロキシ一 1 7 なーメチルーアン ドロスタノ ( 3 , 2 - C ) ーピラゾールー N—メチレンーテ トラサイ ク リ ンの合成
1 7 S—ヒ ドロキシー 1 7 α—メチルーアン ドロスタノ一 ( 3, 2 — C ) —ピラゾール 3. 2 9 g、 メ タホルムテルデヒ ド 0. 3 g イソプロパノール 3 0 mlを、 4 0 °Cで 2時間反応させ、 テ トラサイ ク リ ン 4. 5 gを加え、 攪拌し、 6時間反応させる。 反応終了後、 濾過し、 イソプロパノール及びェチルエーテルで洗浄する。 その後 黄色の固型物が得られる。 収率は 8 9 %、 元素分析は C 6 7. 4 8 , H 7. 0 7 , N 7. 3 0である。
実験例 1. 化合物の体内分布
合成例 1 一 3において製造した化合物 1 一 3を 3Hにより放射能 標識し ( 0. 3 4 mCi/mg) 、 これを 2 0 Ci/ 2 0 gの量でマウ ス尾静脈に注入した。 注射後、 1分、 5分、 1 5分、 3 0分、 1 時 間、 4時間、 6時間、 2 4時間、 4 8時間、 及び 7 2時間目にマウ スを 5匹ずつ殺し、 眼窩から 5 0 // 1 の血液を採取し、 さらに心臓. 卵巣、 子宮、 小腸、 骨 (大腿骨) 等を採取し、 組織 5 0 mg (血液は 5 0 t/ 1 ) をプラスチック製試験管に入れ、 さらに過塩素酸 0. 2 ml、 過酸化水素 0. 4 ml及び n—才クチルアルコールを 1滴加えて 7 5 °Cの水浴に 4 5分間置いた。 この消化液 0. 1 mlを取り、 閃輝 液を入れたビンに入れ、 さらに 5 mlの 0. 5 %閃輝液を混合した。 透明になつてから F J 2 1 0 5液体シンチレーシヨ ンカウンターに 入れ、 放射能を測定してサンプルの c p mを決定した。 これとは別 に、 4組の動物から得られた 5 2のサンプルの d p mを測定した (外部標準法) 。
組織内薬物量を次の様にして求めた。
サンプル cpm
組織内薬物量(cpmZmg) =
消化組織量 (mg)
サンプル cpmZmgx 6
組織内薬物量 (// g/mg) =
計数効率 X 2.22 X 107 X 0.34mCi/mg (E) (比放射能)
4 Θ
結果は次の通りであった。
表 1
血中の薬物濃度の変化 (各時間毎の 5匹の動物の平均値) H—化合物 1 一 3静脈注射後血中薬物濃度変化(cpmZ50 z 1 )
組織内薬物量の変化(cpmZmg組織)
*五匹の動物の平均値
表 3
組織内薬物量の変化 (/z gZmg組癍)
*五匹動物の平均値
実験例 2. 急性毒性試験
( 1 ) サンプル : 化合物 1 一 3 は淡黄色の結晶性粉末で、 口ッ ト 番号 9 3 0 1 1 3である。 その溶液は淡黄色の透明液で、 濃度 : 5 0 mg/ml pH: 約 5。 華西医科大学薬学院骨粗鬆症研究所から提供 されるものである。
( 2 ) 動物 : 昆明種マウス、 健康一級、 体重 1 8 〜 2 1 g、 雄雌 それぞれ半数。 華西医科大学実験動物センターから提供されたもの 、め 0
( 3 ) 半数致死量 (L D 5。) の測定 : 予備試験から得られた 0 % 〜 1 0 0 %の致死量範囲内に等比で ( 1 : 0. 7〜 0. 8 ) 4 〜 5 つの投与組を作る。 経口投与の薬物は固体薬物を 1 % C M C N a で懸濁液を作る。 注射投与の薬物は化合物 1 3を生理食塩水で低
比重希釈法によって濃度の違う溶液を作る。 動物は絶食 (水制限し ない) 2 0時間後に性別、 体重に拘らず、 無作為配分で 1 0匹を 1 組とする。 投与容積 0. 2 ml/ 1 0 g、 1 回投与後 7 日間観察し、 死亡した動物を解剖し、 肉眼で病変を観察する。
( 4 ) 試験結果
( a ) マウス化合物 1 一 3経口投与の最大許容量測定 : 予備試験 時、 死亡が見られなかった場合の最大許容量を測定する。 マウス 2 0匹 (雄雌それぞれ 1 0匹) に 1 回経口最大濃度、 最大容積の薬物 を投与した後、 7 日間を観察した結果は動物には何らかの異常もな く、 死亡例もない。 最大許容量 (MT D) は > 6 gZkg。
( b ) マウス尾静脈に化合物 1 一 3を注射した後の結果は次の表 の通り :
表 4
計算処理 : Bliss法
LD5 o = 143. llmg/kg
LD5。 95%の信頼限界の範囲 : 132.95〜154.05mgZkg
( 5ノ 結論
化合物 1 一 3のマウスの一回服用量の最大許容量 (MT D) は 6 gZkg以上で、 毒性は極めて低い。 マウスの尾静脈注射 L D 60は
1 4 3. 1 l mgZkgである。 静脈注射後、 活動が減少、 その後飛び 跳ねだし、 けいれんし、 眼球が突出し、 白色に変わり、 大小便の失 禁があり、 中毒者の大多数は即死するが、 ごく少数の一部は 2 4時 間内に死亡し、 2 4時間以上生存したものは 7 日間内には死亡しな かった。 死亡した動物の性別の差は見られず、 死亡したものの解剖 では、 肉眼ではいかなる病変もみられなかった。 試験室の室温は 1 7 °しであった
実験例 3. 骨形成実験 ( 1 )
実験用細胞として、 ウィスターラ ッ ト (雌、 6 ヶ月齢) の頭蓋冠 由来骨芽細胞初代培養系を用い、 培養開始後、 2 日目及び 3 日目 (増殖期) に培地に 1 日 1 回、 1 0 —6M, 1 0 — 8M又は 1 0 — 9Mの 被験化合物 (化合物 1 一 3 ) を添加し、 あるいは培養開始後 7 日目 から 4 日間 (石灰化期) に、 培地に 1 日 1回前記の量の化合物 1 一 3を添加した。 培養開始 1 4 日目に細胞を v o n K o s s a染色 し、 リ ン酸塩の検出を行って茶褐色に染色した骨結節の面積を視覚 により確認し、 骨形成の指標とした。 結果は次の通りとなった。
表 5
化合物 1 一 3の骨形成促進作用 添加濃度 (M) 増殖期 石灰化期
10- 9 个 10— 8 † 个
10— 6 † 横向きの矢印は骨形成が存在しなかったことを示し、 上向きの矢印は骨形成の促進を示す。
また、 3回繰返した結果を図 1 〜図 3 に示す。 図中、 Aは無添、 .Bは 1 0 _9M添加、 Cは 1 0 — 8M添加、 Dは 1 0— 6M添加の結果を
示す。
上記の結果から明らかな通り、 本発明の化合物は骨形成促進作用 を示した。
実験例 4 . 骨形成実験 2
実験用細胞として、 ウィスターラッ ト (雌、 6 ヶ月齢) の大腿骨 由来骨髄細胞初代培養系を用い、 培養開始後 7 日、 9 日及び 1 1 曰 目 (石灰化期) に培地に 1 日 1 回、 1 0 — 8 M又は 1 0 — 6 Mの化合物 1 一 3を添加し、 実験例 3の場合と同様に評価を行った。 その結果 は次の表に示す通りとなった。
表 6
化合物 1 一 3の骨形成促進作用 添加量 (M ) 骨形成促進
10一8 †
10- 6 上記の表から明らかな通り、 本発明の化合物は骨形成促進作用を 示した。
実験例 5 . 化合物 1 一 3の抗骨粗鬆症薬理研究
一、 実験設計 :
化合物 1 一 3の抗去勢ラッ ト骨粗鬆症の薬効果学実験設計の臨床 観察によつて、 閉経後の女性のエス ト口ゲン不足による骨量紛失は 骨粗鬆症を引起こす可能性があることが明らかにされた。 エス トロ ゲンで治療すれば、 比較的満足な治療効果が得られるが、 長期的に 使用すると、 子宮内膜癌、 乳腺癌などを誘発する危険性があるので 臨床での応用が制限されている。 その欠点を克服し、 治療効果を高 める為、 華西医科大学薬学院はエス トロゲンの構造を改善し、 抗骨 粗鬆症の化合物 1 一 3を合成した。 毒性実験を完了した上で、 去勢
ラ ッ ト骨粗鬆動物の模型及び培養成骨細胞 UMR 1 0 6を利用して 薬物の骨粗鬆模型及び細胞に対する作用を観察し、 更に化合物 1 一
3の骨粗鬆症に対する治療効果及び作用効能を確定し、 その薬の臨 床応用の為に基礎を定めた。
二、 材料と方法 :
(一) 薬 物 :
化合物 1 一 3 (華西医科大学薬学院が合成したもの) 。 0. 1 N H C 1 を使って 1 0 mgZmlの貯蔵液を調合し、 実験濃度は蒸留水で 薄める。
エス トラジオール (華西医大) 1 0 0 mgに 9 0 %のアルコール 5 mlと 2 0 mlのポリエチレングリ コール 4 0 0を加え、 水に入れ、 9 0 °Cまで加熱し溶解した。 そして、 蒸留水で 1 0 0 mlまで薄め、 1 mg/mlの貯蔵液を調製した。
カルシウム剤 (炭酸カルシウム、 クェン酸は全て北京化学工場が 生産したもの) 。 1 0 0 mMの炭酸カルシゥムに 1 0 0 mMのクェン酸 を加えた ( 1 gの炭酸カルシウムに 2. l gのクェン酸を加え、 1 0 0 mlの蒸留水に入れた。 使う前に調合した) 。 3H— T d R (中 国科学院放射能研究所) によりラベルした。
その他の必要な試剤及び薬物は全て A R級 (北京化学試剤公司) でのる。
(二) 動 物 :
W i s t a rラッ ト雌 8 0匹、 雄 2 0匹、 生後 5〜 6 力月、 体重 2 6 0 ± 1 0 g (中国医科院動物研究所) にっき、 実験開始前、 全 ての動物の体重を測定し、 記録する。
(三) 動物実験分類 :
1. 健康の W i s t a r雌ラ ッ トを 1 0群に分類し、 一群に 6匹 づっを以下の図に基いて番号を付けた。
1 0組は以下の通りである。
( 1 ) 7段手術群
( 2 ) 手術対照群
( 3 ) 低用量 (化合物 1 一 3 5 0 g 匹 Z曰)
( 4 ) 中用量 (化合物 1 一 3 5 0 0 匹 日)
( 5 ) 高剤量 (化合物 1 一 3 5 mg 匹ノ曰)
( 6 ) 化合物 1 _ 3、 5 0 0 / gノ匹 + C a 0 5 ml
( 7 ) エス トラジオール 0. S mgZ匹 日
( 8 ) エス トラジオール 0. 5 mgZ匹ノ日 + C a 0 5 ml
( 9 ) 化合物 1 — 3、 5 0 0 〃 匹/日 + C a 0 5 ml (手 術後 5週目に投与)
( 1 0 ) 化合物 1 一 3、 5 0 0 // g (手術後 5週目) 腹腔投与
1〜 8群は手術後 1週間経口投与する。 9群は手術後 5週間経口 投与する。 1 0群は手術後 5週目から腹腔投与した。
2. 健康な W i s t a r雄ラッ トを 3群に分類し、 番号付けは第 1 1群 (仮手術) 、 第 1 2群は睾丸摘出手術対照、 第 1 3群は睾丸 摘出後 1週間化合物 1 一 3 5 0 0 / 匹 日を投与した。
3. 各群の動物に対し週 6回投与し、 対照群には蒸留水を与え、 1 3週目に全部頭を切断し、 致死させ、 同時に血液及び組織サンプ ルを採取した。
(四) 動物模型の作成 :
実験用の W i s t a r雌ラ ッ トは中国医学科学院動物研究所より 提供されたもので、 生後 5〜 6 力月、 体重 2 6 0 ± 1 0 gである。 手術前 1 2時間絶食した。 ベン トバルピタールナ ト リ ウム ( 3 5 mg /kg) を腹腔より注射して麻酔した状態で手術板に固定し、 腹部を 上向きにし、 下腹部の真中に約 3 3 nunぐらいの穴を開け、 ピンク色 の Y字型の子宮を露出した。 子宮の上部には夫々濃い赤色の囊包状
の球があり、 これが卵巣である。 絹糸で底部を結紮し、 鋏で両側の 卵巣を切除した。 出血していないのを確認してミ 筋肉、 皮廣を縫合 わせ、 子宮を元の位置に戻した。 仮手術群はただ子宮を露出しただ けで、 切除しなかった。 手術後、 腹部にベニシリ ン ( 8万単位 匹) を注射し、 感染を予防した。 数時間後、 ラ ッ トは正常な状態に戻つ 実験用雄 W i s t a rラ ッ トに対して、 同じ麻酔方法で睾丸を切 除し、 仮手術群は睾丸の一部の皮膚を切り開いた後縫合わせ、 切除 しなかった。 そして、 局部に対して消毒した。
(五) 観察指標 :
1. 体重 : 週に一回体重を測定した。
2. 子宮塗布 : 雌ラッ トに対し、 1 0週目から 6 日間連続で子宮 塗布を行い観察した (発情前期、 発情期、 間隔) 。
3. 2 4時間の尿 ( 1 2週目) を収集し、 尿 C a, P、 ク レアチ ニンを観察した。
4. 1 3週目に殺す前に各群のラッ トの骨密度 (骨科所) を測定 した。
5. 1 3週目に動物を殺し、 以下の指標を観察した。
( 1 ) 血清を取り、 C a , P、 アルカ リ · ホスフ ァターゼの含有 量を測定した。
( 2 ) 子宮を取り、 重量を秤った。
( 3 ) 肝臓と肾臓を取り、 夫々薬物毒性を観察し、 そして薬物が 受容されたかどうかを観察した。
( 4 ) 右大腿骨の骨応力 (骨科所) を測定した。
( 5 ) 左大腿骨に 2 0 %の硝酸脱カルシウムを加え、 形態学的観 祭 行った。
( 6 ) 右脛骨を灰化し、 骨灰の重量を計り、 C a, Pを測定する。
( 7 ) 左脛骨に対し受容体実験を行った。
(六) 細胞の培養 '
3 7 °C、 5 % C 02 の培養条件で、 1 0 % F C Sを含む DMEM ノ H a m F— 1 2の培養液の中で UMR 1 0 6細胞を培養した。 3 日毎に ト リプシ ン一 E D T Aで一回消化し、 継代した。
1. 3H— T d Rを混ぜ、 実験を行った。
消化細胞を 2 0 0 0 rpm x 1 0 min で遠心し、 7. 5 % C S - F C S ( 4 g 1^ 0 1" 1 1 八炭+ 1 0 01111 F C S ) を含む DMEM /H a m F - 1 2 ノー ' フヱノールレ ツ ド培養液を加え、 細胞 3 x 1 0 4 Zmlを 2 4穴プレー ト 1 ml,穴で計測した。 2 4時間後 0. 2 % F S Aを含む DMEMZH a m F— 1 2 ノ ー · フ ヱ ノ ールレ ツ ド培養液で取り換えた。
4 8時間培養後、 薬物 (エス トラジオール、 化合物 1 — 3 ) を投 与した。 3H— T d R 0. 5 uCi Z穴を 3 2時間投与した。 4 8 時間投与後 P B S液で 5〜 6回洗浄し、 0. 2 N N a OH 1 ml Z穴を加え、 2 4時間後トルェン一 ト リ ト ン ' シンチレーシ ヨ ン液 を使って発光させ、 その数値を計測した。
2. 細胞数計測
2 4穴プレー ト中の細胞に投与後 4 8時間、 ト リブシン一 E D T Aで消化し計測した。
3. 細胞が分泌した A T Pの活性を測定した。
2 4穴プレー トの細胞に投与後 4 8時間、 培養液を吸収し、 生化 学比色法で A T Pを測定した。
―、 TP
(一) ラ ッ トに対し子宮塗布を行ない、 細胞変化を観察した。
1. 判定の標準 :
手術後 1 0週目に、 連続 6 日間子宮塗布を行ない、 顕微鏡で検査
した。
発情期指標 : 大量の大き くて不規則な角化上皮細胞が現れ、 その 中には少量の上皮細胞も含まれていた。
発情期間隔指標 : 大量の多核白細胞が現れ、 その中には少量の上 皮細胞も含まれていた。
2, d 果 : n = 5
分 類 ―週間に発情する日数 仮手術対照群 3
0VX 1 2
+化合物 1一 3 0. 05mgZ匹 d 5 6
+化合物 1一 3 0. 5mg /匹 d 5
+化合物 1一 3 5 mg/匹 d 5 6
+化合物 1一 3 0. 5mgZ匹 d 4 6
+ E 2 0. SmgZ匹 d 5 6
+ E 2 0. 5mgZ匹 d + Ca 5 6
+化合物 1一 3 0. 5mg/匹 d + Ca 5 6
(投与 5週間後)
+腹腔化合物 1 - 3 0. 5mg/匹 d 4 5
(投与 5週間後) 総括 : 仮手術群の場合、 週に 3回発情期変化が現れた。 手術後 1 週間内に 1〜 2回の発情期変化が現れたが、 手術後投与した各群は 1週間内に全て 4〜 6回の発情期変化が現れた。 これは化合物、 E がラ ッ トの発情期変化に対して影響があることを明した。
(二) 体重の変化 :
手術群と仮手術群の体重の変化にはあまり差がないが、 手術後 E 治療群の体重の増加は明らかに手術群より高かった。 手術後
化合物 1 一 3 0 . 0 5 mgZ日及び手術後化合物 1 — 3 0 . 5 mg /曰を 5週間後投与した群及び 5週間後に腹腔より投与した群の体 重の増加も明らかに手術群より高かった。 化合物 1 一 3 0 . 5 mg ノ日及び 5 mgZ日の群の体重の増加は仮手術群とはあまり差がなか つ ナ:。
化合物 1 一 3の去勢雌ラ ッ 卜の体重に対する影響 (表 8を参照) c 表 8 :ィ匕^ 11一 3力 ット に及ぼす 体 重 変 化 m (g) 啶
ノ
群 別 X±SD X±SD 回数 m 51 ±5.0 302±5.4 6 9 mm 57±6.0 298±6.5 6 9 ィ匕^ 11 - 3経口投与 5 mg/E d 59±5.0 297±5.6 6 9
0. 47±5.0 *308±5.1 6 9
0.05mg E d *94±8.0 312±8.8 6 9 ィ匕^ 11—3 0.5mg+Ca 54±6.0 304±6.0 6 θ
5週間後化^ 11—3 0.5mg+Ca ネ 73±9.0 302±9.4 6 9
E2 ネ 73±8.0 305±7.9 6 9
E2 +Ca #72±10.0 320±10.3 6 9 ィ匕^ 11一 3 ip0.5mg/d 86±12.0 **324±12.1 6 9 注: と赚した 、 *Ρ<0.05 **Ρ<0.01
雄ラ ッ ト 0 . 5 mg化合物 1 一 3経口投与群及び手術対照群を仮手 術群と比較すると、 体重が明らかに増加した (P < 0 . 0 1 ) 力 前者の投与群と対照群の体重の増加にはあまり差異がなかった。
化合物 1 一 3が去勢雄ラ ッ 卜の体重に及ぼす影響 (図 4を参照) ,
(三) 子宮重量の変化 :
1. 仮手術群と比較した。 '
手術群手術後、 化合物 1 一 3 5 mg/ d . 0. 5 mg/ d 0. 0 5 mg/ dを 1 2週間経口投与し、 0. 5 mg, dを 6週間腹腔投与し そして E 2 を補充した。 ラ ッ トの子宮の重量は全て明らかな減少が あった。
2. 手術群と比較した。
術後、 化合物 1 — 3 5 mg/ d及び 0. 0 5 mg/ dを 1 2週間経 口投与した群は、 子宮の重量が少し増加した。 これは薬物が術後の 子宮の重量に対して増加作用があることを意味する。
(四) 骨密度の測定: 表 9を参照。
1 . 手術群の骨密度は仮手術群より明らかに低下した。
2. 0. 5 mg E 2 を胃より注入し、 1 2週間後手術群と比較す ると、 骨密度が明らかに高くなつたが、 仮手術群と比較すると、 あ まり差がなかった。
3. 化合物 1 _ 3 は術後の骨密度の変化に対しては明らかな影響 がある。 そして、 用量依存関係を現した (図 5を参照) 。
4. 化合物 1 一 3 0. 5 mgを E 2 0. 5 mgと比較すると、 骨密 度は明らかに高くなつた (図 5を参照) 。
5. 化合物 1 一 3を経口投与及び腹腔投与した場合、 両方とも骨 密度は著しく増加し、 差がない (図 6を参照) 。
6. 術後 1週間投与及び術後 5週間投与した場合、 両方とも骨密 度は明らかに増加した (図 7を参照) 。
表 9 : 骨密度測定結果
BMD(mg/cm2) 手術群
Ά 類
X土 SD との比較 仮手術群 291±8 n = 6 P < 0.05 手術群 276±3 n = 6
0.05mg化合物 1一 3 287±8 n = 6 P < 0.05
0.5mg化合物 1一 3 295±6 n = 6 P < 0.01
5 mg化合物 1 ― 3 292± 2 n = 5 p < 0.01
0.5mg化合物 1一 3 + Ca2 + 287±6 n = 6 P < 0.05
0.5mg E a 289±6 n = 6 P < 0.01
0.5mg E 2 +Ca2 + 287±8 n = 6 P < 0.05
0.5mg化合物 1一 3 +Ca2 + 289土 10 n = 6 Pぐ 0.05 (手術 5週間後投与)
0.5mg化合物 1一 3 284±9 n = 5 P < 0.05 (手術 5週間後腹腔より投与)
(五) カルシウム、 燐の結果 :
ラ ッ トの卵巣が取除かれた後、 血中カルシウムが高くなり、 血中 燐が低く なつたが、 著しい差異はなかった。 投与して治療した後、 血中 C a , Pの変化を観察した。
1. 血中 C a 2+: 化合物 1一 3 5 mgZ日で血中カルシウムを正 常なレベルに回復させた。 治療群と手術対照群を比較すると、 明ら かな差異があり、 P < 0. 0 1である。 化合物 1 — 3 0. 0 5 mg Z日の群は影響がなかった。
E 2 治療 : E 2 を単独或いはカルシウム剤と一緒に投与すると、 両方とも O V Xラッ トの血中カルシウムを回復させた。 E 2 + C a 群を手術対照群と比較すると、 明らかな差異があり、 P < 0. 0 1 であった 0
2. 血中 P : 化合物 1 一 3 0. 5 mg /日と 5 mgZ日、 両方とも 血中 Pを回復させたが、 0. 0 5 mgZ日の方が明らかである。 治療 群を手術対照群と比較すると、 明らかな差異があり、 P < 0. 0 1 ある。
(六) 血清ォステオカルシン (B G P ) 結果 :
ラ ッ トの卵巣を除去した後、 血清 B G Pはやや上昇し、 化合物 1 一 3を使って治療後、 B G Pが下がり、 そして用量効果依存関係が 現れた。 その中、 化合物 1 一 3 5 mg/日の群を仮手術群及び手術 群と比較すると、 全て明らかな下降があり、 P < 0. 0 5である。 化合物 1 一 3 0. 0 5 mgZ日の治療群は O V X対照群より明らか な下降があり、 P < 0. 0 5であった。
(七) 血清 A L P変化 :
O V Xラ ッ トの血清 A L Pは仮手術群よりやや上昇し、 E 2 0. 5 mgノ日の治療群は手術群よりやや下降したが、 明らかな差異がな い。 化合物による治療は O V Xラ ッ 卜の血清 A L Pを増加させ、 用 量効果依存関係を現した。 化合物 1 一 3 0. 5 mgZ日、 5 mgZ日 の治療群を仮手術群と比較すると、 夫々 Pく 0. 0 5、 Pく 0. 0 0 1 であった。
(八) 骨応力の変化 :
動物の頭を切断し、 大腿骨を整理し、 生理食塩水の入った小瓶に 入れ、 ラベルを貼って番号をつけた。 電子万能試験機でテス ト した, 大腿骨の力学指標条件をテス ト した。
1. 方法 : 簡単にけたをたてる形で三点弯曲のテス トを行った。
2. 方向 : 前から後ろへ
3. テス トの距離 : 2 5 mm。
4. 抗破壊強度を破壌荷重と し、 kgで表す。
5. 抗弯強度が破壊荷重で、 作用点にある変位を kg, nunで表す。
化合物 1 一 3が雌及び雄ラ ッ 卜の大腿骨力学指標に対する影響に 対して、 各群の間で Tテス ト及び方差分析を行らたが、 明らかな差 が現れなかつた。
I組から V組まで化合物 1 一 3を経口投与し大腿骨の力学指標を 観察したが、 大腿骨の材料選びが不合格だったので、 橾返し試験す る必要がある。 その他の各群は統計学によって処理した結果、 明ら かな差異が現れなかった。 それは動物の数が少なかったためである, 更に繰返し試験する必要がある。
注 : 抗弯強度を最大破壊弯矩と称し、 その値を計算する。
1 ( 2 5 mm) P L
X P =
4 4
(九) 化合物の UMR 1 0 6細胞に対する影響
1. 3H— T d Rの混入 : E 2 1 0 -'° Mは UMR 1 0 6細胞 3 H— T d Rの混入に対して影響がない。 E 2 1 0—9M〜 1 0—7N i UMR 1 0 6細胞 3 H— T d Rを混入した後のピーク値を明らかに 刺激し、 ピーク値は 1 0— 7Mに変わり、 対象群より 3 3 %増加した, E 2 群と比較すると、 化合物 1 一 3 1 0 -' 0 M, 1 0— 8Mの UM R 1 0 6細胞 3H— T d Rの混入に対する刺激作用が明らかに強ま り、 夫々 P < 0. 0 0 1 と? < 0. 0 5であるが、 化合物 1 — 3 1 0 -9M, 1 0— 7Mも E 2 より夫々 1 3 %と 9 %高くなつた。
2. 細胞数計測 : E 2 1 0 _1 D Mは細胞計測数に対して影響がな いが、 1 0— 9M〜 1 0— 7Mは細胞計測数を増加させ、 ピーク値は 1 0一7 Mにあった。 化合物 1 一 3 1 0 0 M〜 l 0 _7Mは両方とも 明らかに細胞計測数を増加させ、 ピーク濃度は 1 0 _7Mである。 化 合物 1 一 3の効果は E 2 より強いが、 両者を比較すると、 明らかな 差異がなかった。
3. A L P活性の測定 :
( 1 ) 羊水 AL P活性の測定 : E2 1 0 -1()'Mは羊水 AL P活性 に対して影響がなかった。 E2 1 0 -βΜ〜 1 0 _7Μは AL P活性を 明らかに増加させ、 用量効果依存関係を示した。 化合物 1 — 3 1 0一 1 β M〜 1 0 _7Mも羊水 A L P活性を明らかに増加させ、 用量効 果依存関係を示した。 そして、 各濃度での作用は全て E2 より強く、 明らかな差異があった ( Pく 0. 0 0 1 ) 。
( 2 ) 培養液から分泌された A L P活性の測定 : E 2 、 化合物 1 - 3 1 0— aM〜 l 0 -7Mはすべて UMR 1 0 6細胞から分泌され た AL P活性を明らかに刺激し、 E2 は 1 0 -ie Mである時、 酵素 に対して影響がないが、 化合物 1 _ 3 1 0 -10 M, 1 0 _7Mは E2 群より酵素の活性が夫々 2 9 %、 2 3 %高くなった。 化合物 1 一 3 1 0 _9, 1 0 _8も E2 群より作用が明らかに強くなつた。
実施例 6. 化合物 1 一 3の去勢ラッ トの骨粗鬆症に対する薬効 に関する実験報告
1. 材 料
1 一 1 薬物 この実験に使う全ての薬品は鄭虎教授研究組より 提供され、 要求に基いて調合されたものである。
1 一 2 動物 S D雌ラッ ト、 生後 3 力月、 体重 1 8 0〜 2 2 0 g、 華西医科大学実験動物センターより提供。
2 · 実験方法
2 - 1. 動物の群別及び投与
実験前一週間観察し合格した動物 1 5 0匹を、 1群 1 5匹、 1 0 群に分類した。
1群 (S h am) : 仮手術群。 腹腔を開け、 又閉じる手術を行い、 週に 3回、 1回毎に 1匹に対し生理食塩水 1 mlで灌胃した。
2群 (OVX) : 去勢群。 両側卵巣を切除し、 週に 3回、 1回毎
6 5 訂正された用紙規則 91
に 1匹に対し生理食塩水 1 mlで灌胃した。
3群 (口 E 2) : E 2 を経口投与した群。 両側卵巣を切除し、 週に 2回灌胃し、 1 回毎に —エス トラジオール 0. 8 mg/ 1 mlの み投与した。
4群 (口低) : 化合物 1 一 3を経口投与した低用量群。 両側卵巣 を切除し、 週に 3回灌胃し、 1 回毎に 1匹に対し 5 mgZ 1 mlのみ投 与した。
5群 (口中) : 化合物 1 一 3を経口投与した中用量群。 両側卵巣 を切除し、 週に 2回灌胃し、 1 回毎に 1匹に対し 2 0 mg/ 1 mlのみ 投与した。
6群 (口高) : 化合物 1 一 3を経口投与した高用量群。 両側卵巣 を切除し、 週に 3回灌胃し、 1 回毎に 1匹に対し 8 0 mg/ 1 mlのみ 投与した。
7群 (注 E 2) : E 2 を注射した群。 両側卵巣を切除し、 週に 2回 注射し、 前の 4週間は 1 回毎に 1匹に対し 2 0 0 gZ 0. 2 mlを. 後の 6週間は一回毎に 1匹に対し 7. 5 g / 0 . 2 mlに変更した (
8群 (注低) : 低用量を注射した群。 両側卵巣を切除し、 週に 2 回注射し、 前の 4週間は 1 回毎に 1匹に対し 1 mgZ 0. 2 mlを、 後 の 6週間は 1 回毎に 1匹に対し 0. 1 mgZ 0. 2 mlに変更した。
9群 (注中) : 中用量を注射した群。 両側卵巣を切除し、 週に 2 回注射し、 前の 4週間は 1 回毎に 1匹に対し 3. 7 5 mg/ 0. 2 ml を、 後の 6週間は 1 回毎に 1匹に対し 0. 3 7 5 mg/ 0. 2 rolに変 更した。
1 0群 (注高) : 高用量を注射した群。 両側卵巣を切除し、 週に 2回注射し、 前の 4週間は 1 回毎に 1匹に対し 1 5 mg/ 0. 2 mlを. 後の 6週間は 1 回毎に 1匹に対し 1 . 5 mgZ 0. 2 mlに変更した。
2 - 2 . 動物の致死及び観察
実験が 1 1週目になった時、 股動脈から血を出し、 動物を致死さ せた。 子宮を分離し、 両側大腿骨及び両側脛骨に対し、 夫々右脛骨 双光子骨密度の測定、 左脛骨病理組織学的検査、 右脛骨計量学の測 定、 左大腿骨生物力 の測定、 右大腿骨灰重量及び生化学的測定、 子宮重量の測定等を行った。
2 - 3 . 統計分析
全ての定量パラメータ一は全て X土 S Dで表示する。 各群の指標 は全て去勢群と比較し、 統計水準は 0 . 0 5である。
3 . 結 果
3 - 1 . 化合物 1 - 3が去勢ラ ッ トの体重及び全身状況に及ぼす 影響
実験開始後最初の 4週間、 化合物 1 一 3を経口投与した高用量群. 及び注射した低用量群と中用量群、 E 2 を注射した群のラッ 卜に毛 髮直立、 動きが鈍い、 脱毛などの現象が現れたので、 全ての実験動 物に対し 1週間投与を中止した。 後の 6週間、 注射した動物に対し 減量投与した結果、 上記症状は軽減し、 或いはなく なった。 実験終 了後、 化合物 1 一 3を高用量経口投与した群の体重の増加が抑制
( 1 . 4 % ) されたのを除いて、 他の群の増加率は大体 3 0〜 4 0 %であった。
3 - 2 . 化合物 1 一 3が去勢ラ ッ 卜の骨生物力学に及ぼす影響 仮手術群ラ ッ トの大腿骨の抗湾曲強度は 9 7ニュー トンで、 去勢 群は 8 0ニュー トンまで低下した。 この 2群に明らかな差異 ( Pく 0 . 0 5 ) があった。 E 2 を経口投与及び注射した群のラ ッ トの大 腿骨の抗湾曲強度は夫々 1 0 1 と 9 0ニュー ト ンに上がり、 去勢群 と比較すると、 明らかな差があった。 化合物 1 一 3を経口投与した 低、 中、 高用量群のラ ッ 卜の大腿骨の抗湾曲強度は夫々 1 0 5 ,
1 0 5 と 7 4 ニュー ト ンで、 去勢群と比較すると、 低、 中用量群が 上昇し、 明らかな差があつた。 化合物 1 — 3を注射した低、 中、 高 用量群のラ ッ トの大腿骨の抗湾曲強度は夫々 8 3, 1 0 3 と 9 7二 ユー ト ンで、 中、 高用量群は去勢群と比較すると、 明らかな差があ つた。 この実験は西南交大生物力学実験室の協力で完成したもので め 0
3 — 3. 化合物 1 一 3が去勢ラッ 卜の脛骨密度に及ぼす影響 去勢群の脛骨密度 ( 0. 0 3 7 g/cm) は仮手術群 ( 0. 0 7 2 g/cm) より明らかに低下し、 E 2 を経口投与及び注射した群のラ ッ トの骨密度は夫々 0. 0 5 7 と 0. 0 6 5 g / cmに増加した。 ィ匕 合物 1 一 3を経口投与した低、 中、 高用量群のラ ッ 卜の骨密度は夫 々 0. 0 5 6, 0. 0 6 2 , 0. 0 6 4 g Zcmであった。 化合物を 注射した低、 中、 高剤量組のラ ッ トの骨密度は夫々 0. 0 5 4 , 0. 0 6 6, 0. 0 8 5 gZcmで、 どれも去勢群より高く、 そして用量 一効果関係があった。
3 - 4. 化合物が去勢ラ ッ 卜の大腿骨灰の重量に及ぼす影響 仮手術群ラ ッ トの大腿骨灰の重量は平均 0. 2 4 6 gZ匹で、 去 勢群は 0. 2 2 7 匹まで低下し、 明らかな差 (Pく 0. 0 5 ) があった。 E 2 及び化合物 1 一 3を経口投与及び注射した各群の大 腿骨灰の重量は全て去勢群より明らかに増加し、 仮手術群のレベル に達したか或いは越えた。
3 - 5. 化合物 1 一 3が去勢ラッ トの大腿骨カルシウムに及ぼす 影響
去勢群ラッ トの大腿骨カルシウムの含有量は仮手術群及び各治療 群より明らかに ( P < 0. 0 5 ) 下がった。 仮手術群の大腿骨カル シゥムの含有量は 3 0 8 mg/ gで、 去勢群は 2 0 9 で、 E 2 を経口投与及び注射した群は夫々 3 1 9 mg/ g , 3 3 O mgZ gで、
化合物 1 一 3を経口投与した低、 中、 高用量群は夫々 3 1 5, 3 2 し 3 2 2 mg/ gで、 化合物 1 ― 3を注射し /"こ低、 中、 高用量群は 夫々 3 1 2 , 3 1 5 , 3 2 2 mgZ gである。 化合物 1 一 3を経口投 与或いは注射した場合、 大腿骨カルシウム含有量の影響には全て一 定程度の用量一効果関係が存在していた。
3 - 6. 化合物 1 一 3が去勢ラッ トの脛骨病理学に及ぼす影響 仮手術群の骨筋が正常。 去勢群の骨筋がやや疎らで、 幅が狭くな り、 ボタン式の骨筋が増えた。 一部の骨筋のところに隙間がみられ. 骨髄腔が明らかに拡大した。 一部の骨筋の表面に吸収窪みが増え、 破骨細胞が明らかに増え、 活動した。 骨筋成骨細胞も増え、 活動し たが、 成骨より破骨のほうが大きい。 E 2 及び化合物 1 一 3による 各治療群の骨筋の密度と幅に夫々一定程度の増加があつたが、 ボタ ン式の骨筋が明らかに減少し、 活動した成骨と破骨細胞は減少しつ つある。
3 - 7. 化合物 1一 3が去勢ラッ トの子宮重量に及ぼす影響 去勢群ラッ トの子宮が明らかに縮み、 重量が減り ( 0. 1 7 g ) . 仮手術群 ( 0. 3 7 g) より明らかに低下した。 E 2 を経口投与及 び注射した場合、 子宮の重量が明らかに ( 0. 4 0 , 0. 2 1 ) 増 加した。 化合物 1 一 3を経口投与した低、 中、 高用量群の場合、 子 宮の重量は夫々 0 , 3 3 , 0. 4 5, 0. 4 8 gである。 化合物 1 一 3を注射した低、 中、 高用量群の場合、 子宮の重量は夫々 0. 1 2, 0. 2 3 , 0. 4 0 gである。 化合物 1 一 3を経口投与及び注 射した低用量群を除いて、 中、 高用量群の子宮の重量は明らかに去 勢群より高かった。
3 - 8. 化合物 1 一 3による各実験群と去勢群との比較に関する 各指標の変化は表 1 0を参照。
6 9 丁正された用紙 (規則 91)
4 . 中間総括
4 一 1 . 化合物 1 — 3を経口投与及び注射し/こ場合、 去勢ラ ッ ト の骨筋含有量、 骨密度、 骨生物力学特性及び骨カルシウム含有量に 対して、 全て顕著な作用があり、 有効的に去勢後の骨質の安定を維 持することが出来た。 去勢群と比較すると顕著な差異があった。 あ る指標は仮手術群のレベルに達し或いは越えた。 今回の実験から、 化合物 1 一 3を高用量経口投与した群が例え中毒症状を呈しても骨 量は相変わらず増加しているが、 骨の抗湾曲強度は非常に弱いこと 力くわ力、つナ:。
4 - 2 . 化合物 1 一 3を経口投与或いは注射した場合、 去勢ラ ッ トの骨量、 骨密度、 骨生物力学、 骨灰の重量及び骨カルシウム含有 量に対する影響は一定程度の用量一効果関係があつた。
4 - 3 . この実験条件下で、 化合物 1 一 3の去勢ラ ッ トの骨質に 対する作用は E 2 の治療効果に達し或いは越えた。
4 - 4 . 化合物を低用量経口投与或いは注射した場合、 去勢ラッ 卜の骨質の各種パラメ一ターに対し、 全て顕著な改善作用があった ( 化合物を低用量経口投与した群の場合、 子宮が軽い程度で増殖した が、 仮手術群のレベルには達しなかった。 化合物 1 一 3を低用量注 射した場合、 ラッ トの子宮の重量に対しては影響がなかった。 これ は、 化合物 1 一 3の去勢ラ ッ トの失骨を予防治療する作用が有効用 量の場合、 軽度の子宮刺激作用を持つか、 或いは持たなくても良い と言う ことを表した。
表 10:化合物 1一 3各実験群と 0VX群との比較に関する各指標の変化
\指 標 骨密度 骨病理 骨灰重 骨カルシウム 骨抗湾曲度 子宮湿重 体調増加 群 別 \ (双光子) (骨筋密度、 幅)(g/匹) (mg/ g ) (二ユウトン) (g) (%)
Sham ― ― 一 一 一 ― ―
OVX
PE2 t t f † 个 † 个 口低 † 个 个 i † 口中化合物 个 † 1〜 3
口高 † t t † 个 个 注 E2 † † † † 个 个 注低 个 个 † 个 个 注中化合物 † 个 卜 3
注问 个 个 注:正常 = = "一" ;減少或いは降下 = T ;増加 = "Γ ;体重増加率〉 20%は "†
个 i 少し増加あり