WO1991015612A1 - Inhibiteur de corrosion pour la vapeur et les systemes condenseurs, et procede associe d'inhibition de la corrosion - Google Patents

Description

明 細 書 蒸気及び復水系の防食剤な らびに

蒸気及び復水系の防食方法

〔技術分野〕

本発明は蒸気及び復水系の配管や機器における腐食の発生を防 止する方法に関する。

〔背景技術〕

ホイ ラ、 濃縮缶などの蒸気を発生する装置では、 給水中に含ま れている酸素、 M アルカ リ 度成分などが起因して蒸気及び復水 と接触する金属が腐食してしま う。 と く に復水系に閬しては、 ホ イ ラなどにおいて蒸気と共に発生した二酸化炭素が蒸気の凝縮時 こ再び水に溶け込み、 凝縮水 （復水） の P Hが低下して しま う為に 配管や機器にしばしば激しい腐食が生じる。 従来、 このよ う な腐 食を防止する方法と して袷水 O脱炭酸を目的と したィ ォ ン交換処 理ゃ脱気処理のほか . とえばモルホ ！！ ンなどの強塩基型マ ン や、 ォ ク タデシルァ ミ ンのよ う な長鎖脂肪族ァ ミ ンなとの化学棻 品による処理が行われている。

と ころで、 ボイ ラなどで発生する蒸気を食品の加工や医薬品の 生産工程などで使用する場合や、 ビル空調の加湿に使用する場合 などにおいては、 蒸気の衛生面での安全性が強く 求められる。 前 記のよ う なア ミ ン型化学薬品 は米国 F D A規格においてボイ ラ 用添加剤と して使用が認められている物質もあるが、 それらは発 生した蒸気の使用目的に制限があり 、 また蒸気中の薬剤の濃度 も制限があるほか、 安全性の面で必ずしも充分である とは言い切 れる ものではなかった。 従って、 蒸気及び復水系の配管や機器て の腐食が懸念される場合にも、 安全性を確保するために薬品処理 を行なわずに蒸気を使用する こ とが多かった。

〔発明の開示〕

そ こで本発明は、 衛生面で十分に安全性が確保できる蒸気及び 復水系の防食方法を提供しよう とする ものである。

本発明者らは、 上記の目的を達成するために銳意研究を進めた 結臬、 動物の正常な発育と栄養状態を維持する上で欠く こ とので きない有機物質であるビタ ミ ン類の中の、 ビタ ミ ン A及びビタ ミ ン Eが蒸気及び復水系の防食効果を持つこ とを見出だした。 すな わち本発明は、 ビタ ミ ン Aまたはビタ ミ ン Eを有効成分と して舍 有する こ とを特徴とする蒸気及び復水系の防食剤であり、 ま 、 ビタ ミ ン A及びビタ ミ ン Eより選ばれる少な く と も 1 種以上の化 合物を系に添加する こ とを特徴とする蒸気及び復水系の防食方法 である。

本発明において用いられるビタ ミ ン A とは、

(a)ビタ ミ ン A！ (レチノ ール） 、 ビタ ミ ン A ₂ ビタ ミ ン A

のビタ ミ ン A化合物

(b)ビタ ミ ン A脂肪酸エステル、 ビタ ミ ン A酸、 ビタ A アル子 ヒ ド等の上記ビタ ミ ン A化合物の誘導体

などであり、 天然品でも合成品でもよ く 、 また、 これらの化合物 や誘導体を含む、 例えば水産動物の肝臓や幽門垂などから得られ た脂肪油などであっても構わない。

また本究明において用いられるビタ ミ ン Eとは、 いわゆる ト コ フ ヱロール及びその同族体を指し、 例えば - ト コ フ ヱ ロ ー ル . ^ 一 ト コ フ ェ ロ ール、 r 一 ト コ フ ェ ロ ーノレ、 （？ 一 ト コ フ エ ロ ー ル or — ト コ ト リ エノ ーノレ、 /9 一 ト コ ト リ エノ ール、 r — ト コ ト リ ェ ノ ール等が挙げられる。 またビタ ミ ン Aの場合と同様に、 これら の化合物を舍む油、 例えば胚芽油、 大豆油などであっても構わな い

これらのビタ ミ ン Aやビタ ミ ン Eは、 日常我々人間が食品成分 と して摂取している ものであり 、 また栄養食品の強化剤と して、 或いは乳製品、 小麦粉、 乳幼児食、 スープの素、 カ レールー、 菓 子類などの添加剤と して広 く 一般に用いられている物質である。 かかるビタ ミ ン Aゃビタ ミ ン Eは人体に対する影響などその安全 性についても十分な研究がなされているので、 前記のよ う に蒸気 の安全性が重要な場合にも好適に使用する こ とができる _¾

本発明における防食機構は明らかではないが、 ビタ ミ ン Aゃビ タ ミ ン Eにこのよう な防食性能がある とは従来知られていた性質 や用途などからは予想もできなかった こ とであって、 ま つ く 驚 く べき こ とである。

これらビタ ミ ン Aゃビタ ミ ン E は、 各々単独で用いてもまた併 用してもよ く 、 或いは両者を予め混合した製剤を用いて もよい。 ビタ ミ ン A、 ビタ ミ ン E、 またはこれらの混合物の添加方法、 添 加濃度については設備条件、 使用条件などにより 、 適宜決定すベ きであるが、 一般には蒸気または復水系の配管などに直接注入添 加する こ とが好ま し く 、 蒸気または復水系の配管長さが長いほど 添加濃度を高めた方がよい。 また、 ビタ ミ ン Aやビタ ミ ン Eは水 に難溶であるが、 添加に際してあらかじめ希釈したほうが都合が 良いときには、 乳化剤などで水中に分散させるか或いは溶剤など で希釈して添加使用しても差支えない。

〔図面の簡単な説明〕

第 1 図は、 本発明の蒸気及び復水系の防食方法を実施する め の試験装置の構成図である。 〔発明を実施するための最良の形態〕

第 1 図に示すよう に、 蒸気ヘッダー b 、 それに連なる水冷式蒸 気凝縮器 c 、 それに連なる凝縮水 （復水） 槽 dが連結していて、 電熱式ヒ—ター e (伝熱面積 0. 6 7 nf ) が水中に浸瀆しているォ 一 ト ク レ—ブ装置 a に下記のよう な水質の軟水 f を供給しながら 蒸気圧 8 kgf/oi. 蒸気発生量 5. 5 kg/h、 ブ口—率 1 0 %、 凝縮水 槽 d 内水温 7 0 'Cにて、 総給水量が累計 2 0 0 になるまで運転 を 亍った。 凝縮水槽 d 中に吊した 1 5 X 4 0 m» X 2 «の軟鐧板 の腐食減量を測定.し、 腐食度（mdd) を算出した。 尚、 使用 した薬 剤 g はそれぞれ下記のよう なものであり、 凝縮水に対してそれそ れ表 1 に示す割合となるよう に蒸気 力'一 b に注入し、 オー ト ク レーブ装置 a へは一切の薬剤を注入しな 7P

その結果は、 表 1 に示すとおりであり、. れた防食効果が得 られた。 軟水水質

P H

電気伝導率 （ μ S/cm) 2 0 0

M - アルカ リ度 （mg CaC0₃/ £ ) ： 4 δ

シ リ カ （mg SiO_z/ £ ) 2 4

塩化物ィオ ン （mg C1/ £ ) 1 3

全硬度 （ CaC0₃/ ί ) ： 1 未満 使用薬剤

薬剤 Α ：

ビタ ミ ン A (理研 Aパル ミ テ ー ト 1000:

ベ ン ジ レアノレコ一ノレ

% 薬剤 B _:

ビタ ミ ン A (理研 A ア セテー ト 1000) 4. 1 % ベ ン ジ ノレア ル コ ー ル 9 δ. 9 ¾ 薬剤 C ：

ビタ ミ ン E (ィ 一 ミ ッ ク ス 60 ) 1 % ベ ン ジ スレア ノレコ一 レ 9 9 % 薬剤 D ：

ペ ン ジ ノレア ノレコ一ノレ 1 0 0 ¾ 薬剤 E _:

ォ ク タ デ シルァ ミ ン 1. % ポ リ オキ シェチ レ ンス テア リ ノレエ ーテ几 0. 4 % 水 2242 232 9 8. 2 ¾ 薬剤 49 52

F ：

2 —ァ ミ ノ ― 3 — メ チノレプロ ノ ノ ール

水 8 1

実験 薬剤 添加量 腐食度 d d ) 注

( nig / £ ) ブラ ンク

A 6 0 0 実施例

B 6 0 0 実施例

C 6 0 0 実施例

D 6 0 0 比較例

E 6 0 0 比較例

F 6 0 0 比較例 〔産業上の利用可能性〕

本発明の蒸気及び復水系の防食方法を利用すれば、 衛生上安全 なこ とが確認されているビタ ミ ン Aまたはビタ ミ ン Eよ り選ばれ る少な く と.も 1 種以上の化合物を有効成分と して舍有する蒸気及 び復水系の防食剤を蒸気配管内またはボイ ラ内に注入するので、 化学薬品等による蒸気汚染の発生と配管の腐食とを心配する こ と な く 食品等の処理のために蒸気を使用する こ とかできる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ビタ ミ ン Aまたはビタ ミ ン Eよ り選ばれる少な く と も 1 種以 上の化合物を有効成分として舍むこ とを特徴.とする蒸気及び復 水系の防食剤。

2 . ビタ ミ ン Aまたはビタ ミ ン Eより選ばれる少な く とも 1 種以 '上の化合物を系に添加する こ とを特徵とする蒸気及び復水系の ' 防食方法。