JPWO2023053190A5 - - Google Patents

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本発明は、付処理システム、受付処理方法及びプログラムに関する。
従来、さまざまな混雑を解消する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、ATMを用いた自動取引システムの通信回線のデータ転送速度の遅さを示す混雑度を検出し、混雑度に応じてATMの所定の取引を停止する自動取引システムが開示されている。
日本国特開2013-242647号明細書
特許文献1に開示された自動取引システムにおいては、混雑時に各ATMにおいて所定の取引を停止することでATM全体としての混雑は解消されるが、ATMの利用者にしてみれば、所定の取引を停止させられてしまうため、混雑は解消されても必ずしも利用者の満足は得られないという問題がある。
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うための技術を提供することを目的とする。
(削除)
本発明の一側面に係る受付処理システムは、1又は複数の受付端末と、前記1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得手段と、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した施策を実行するか、又は、前記決定手段が決定した施策を示す施策情報を出力する制御手段と、を備える。
本発明の一側面に係る受付処理方法は、少なくとも1つのプロセッサが、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得すること、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定すること、決定された前記施策を実行するか、又は、決定された施策を示す施策情報を出力すること、を含む。
本発明の一側面に係るプログラムは、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得処理と、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定処理と、決定された前記施策を実行するか、又は、決定された前記施策を示す施策情報を出力する処理と、コンピュータに実行させる。
本発明の一態様によれば、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うための技術を提供することができる。
本発明の例示的実施形態1に係る受付処理装置の構成を示すブロック図である。 例示的実施形態1に係る受付処理方法の流れを示すフローチャートである。 例示的実施形態1に係る受付処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態2に係る受付処理システムの構成を示すブロック図である。 例示的実施形態2に係る混雑を解消する施策の例を示す施策表である。 例示的実施形態2に係る混雑を解消する施策を決定する決定方法の流れを示すフローチャートの一例である。 例示的実施形態2に係る時間tあたりの受付処理件数の変化を模式的に表したグラフである。 例示的実施形態3に係る受付処理システムの構成を示すブロック図である。 例示的実施形態3に係るサイネージに表示される混雑情報を示す一例である。 例示的実施形態4に係る受付処理システムの構成を示すブロック図である。 例示的実施形態4に係る受付処理を適切に実行するための施策表の一例である。 例示的実施形態4に係る受付適正化方法の流れを示すフローチャートの一例である。 例示的実施形態4に係る連絡端末に送信され表示される施策(連絡事項)の表示例である。 例示的実施形態5に係る受付処理システムの構成を示すブロック図である。 例示的実施形態5に係る来場者端末に表示される混雑情報の一例である。 例示的実施形態5に係る受付処理システムと来場者とが対話することにより、混雑を解消する方法を示す来場者端末の表示例である。 ソフトウェアによって情報処理装置及び情報処理システムを実現するための構成図である。
〔例示的実施形態1〕
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。
本例示的実施形態に係る受付処理装置1は、一例として、来場者の待ち時間をできるだけ少なくできるように、受付端末を介した受付処理のアシストを行うよう構成される。これにより、できるだけ多くの来場者が満足できるような受付処理を実現する。受付処理とは、受付端末により行われる、来場者の入場の許可又は拒否を判断する所定の処理である。
例えば、来場者が混雑した受付端末で待たされそうな場合は、受付処理装置1は、すいている受付端末、換言すれば混雑度が相対的に小さい受付端末に誘導する施策により、来場者の待ち時間を短くすることができる。
なお、本例示的実施形態でいう来場者とは、コンサート等のイベント会場、アミューズメントパーク、各種の展覧会の会場、集団接種や各種説明会などの多数の人を対象に業務を行う特設会場等において、入場するために必要な受付手続に来る人を指す。
(受付処理装置1の構成)
本例示的実施形態に係る受付処理装置1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、受付処理装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、受付処理装置1は、取得部11、決定部12及び制御部13を備えている。取得部11、決定部12及び制御部13は、それぞれ請求の範囲に記載した取得手段、決定手段及び制御手段の一形態である。
取得部11は、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する。単位時間とは、例えば10分、30分、又は1時間等であり、受付処理に要する時間等に応じて任意に定めることができる。受付端末は、来場者が入場するために必要な手続きを受け付ける装置である。なお、以下の例示的実施形態では、受付端末自体を指す場合を除き、受付端末が設置された受付場所又は入場口を、単に「受付」又は「入場口」とも称する。処理件数は、受付処理を完了した人数と言い換えることができる。
決定部12は、処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する。一例として、決定部12は、処理件数情報からある受付が混んでいると判定した場合は、予め設定された施策の中から、当該ある受付における混雑を解消するために適切な施策を決定する。混雑を解消するための施策とは、例えば、すいている受付を来場者に知らせる、混雑している受付端末がすくと予想される時刻を来場者に知らせる等である。
制御部13は、決定部12が決定した施策を実行するか、又は、決定部12が決定した施策を示す施策情報を出力する。一例として、決定部12が、混雑を解消するためにすいている受付を表示する決定をした場合は、制御部13は、この施策を実行する。具体的には、制御部13は、例えば、混んでいる受付付近に設置されたサイネージに、すいている受付の番号(あるいは、すいている受付の入場口番号)を送信して表示させる処理を実行する。
また、サイネージが配置されていない構成において、決定部12が、混雑を解消するためにすいている受付を係員に連絡すると決定した場合は、制御部13は、決定部12が決定した施策を示す施策情報を出力する。具体的には、制御部13は、例えば、係員の連絡端末に送信してすいている受付の番号を表示させ、来場者をその受付に誘導することを係員に推奨する。これを見た係員は自ら、来場者をすいている受付へ向かうよう誘導することができる。又は、係員は、受付補助者に対して来場者をすいている受付へ誘導するように指示することができる。これにより、混んでいる受付の混雑度が低減される。これにより、来場者の満足度を高めることができる。
以上のように、本例示的実施形態に係る受付処理装置1においては、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得部11と、処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定部12と、決定部12が決定した施策を実行するか、又は、決定部12が決定した施策を示す施策情報を出力する制御部13と、を備える構成が採用されている。このため、本例示的実施形態に係る受付処理装置1によれば、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うための技術を提供することができる、という効果が得られる。
(受付処理方法の流れ)
次に、本例示的実施形態に係る受付処理方法S1の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、受付処理装置1が実行する受付処理方法S1の流れを示すフロー図である。
図2に示すように、受付処理方法S1は次のステップを含む。まず、ステップS11において、取得部11は、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する。ステップS12において、決定部12は、処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する。ステップS13において、制御部13は、決定された施策を実行するか、又は、決定された施策を示す施策情報を出力する。
以上のように、本例示的実施形態に係る受付処理方法S1においては、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得し、処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定し、決定された施策を実行するか、又は、決定された施策を示す施策情報を出力する、という構成が採用されている。このため、本例示的実施形態に係る受付処理方法S1によれば、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うための技術を提供することができる、という効果が得られる。
(受付処理システムの構成)
次に、本例示的実施形態に係る受付処理システム3について、図3を参照して説明する。図3は、受付処理システム3の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、受付処理システム3は、1又は複数の受付端末21、取得部31、決定部32及び制御部33を備えている。受付端末21は、来場者が入場するために必要な手続きを受け付ける装置である。図3においては、n(nは1以上の整数)台の受付端末21a、21b…、21nを示しているが、以下の説明において個々の受付端末を区別する必要のない場合は、受付端末全体として符号21を付して説明する。また、ある1つの受付端末を示す場合は、受付端末21iと表記する。受付端末21以外においても、複数の構成要素がある場合は、同様の表記を行う。
取得部31、決定部32及び制御部33は、それぞれ請求の範囲に記載した取得手段、決定手段及び制御手段の一形態である。
受付端末21、取得部31、決定部32及び制御部33は、ネットワークNを介して互いに情報通信可能に接続されている。これらの各部は、1つのサーバ又は装置に設けられていてもよく、複数のサーバ又は装置に分散して設けられていてもよい。
取得部31は、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する。決定部32は、処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する。制御部33は、決定部32が決定した施策を実行するか、又は、決定部32が決定した施策を示す施策情報を出力する。取得部31、決定部32及び制御部33の各部が有する機能については、受付処理装置1の各部の説明で説明した機能と同じであるため、ここでの説明は省略する。
以上のように、本例示的実施形態に係る受付処理システム3においては、1又は複数の受付端末と、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得手段と、処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定手段と、決定手段が決定した施策を実行するか、又は、決定手段が決定した施策を示す施策情報を出力する制御手段と、を備える、という構成が採用されている。このため、本例示的実施形態に係る受付処理システム3によれば、受付処理装置1により得られる効果と同様の効果が得られる。
〔例示的実施形態2〕
本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
(受付処理システム3Aの構成)
図4は、本例示的実施形態に係る受付処理システム3Aの構成を示すブロック図である。図4に示すように、受付処理システム3Aは、受付処理装置1Aと複数の受付端末21とを含む。
受付処理装置1Aは、取得部11、決定部12及び制御部13を含むプロセッサ10と、メモリ14と、通信部15とを備えている。取得部11、決定部12及び制御部13は、実施形態1で説明した取得部11、決定部12及び制御部13と同様の構成を有する。受付処理装置1Aは、インターネットNを介して、複数の受付端末21と情報通信可能に接続されている。
受付処理装置1Aのメモリ14は、プロセッサ10が実行する各種プログラムを記憶している。また、メモリ14は、取得部11が取得した、例えば、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を記憶する。また、メモリ14は、後述するように、混雑を解消する施策表を記憶している。
受付処理装置1Aの通信部15は、インターネットNに接続し、受付端末21との通信を行う。プロセッサ10の取得部11は、受付端末21から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報をインターネットNを介して取得する。決定部12は、取得した処理件数情報を参照して、1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するために実行すべき施策を施策表の中から選択して決定する。制御部13は、決定された施策を実行するか、又は、その施策を示す施策情報を出力する。
受付端末21は、それぞれがインターネットNを介して受付処理装置1Aに接続されている。受付端末21は、一例として、それぞれが制御部41、受付部42、通信部43を備えている。制御部41は、受付端末21が行う受付処理全体を統括制御する。受付部42は、来場者の受付手続きを受け付ける。例えば、受付部42は、来場者がタッチ操作を行うパネル操作部と、バーコード読み取りを行う光学読取部とを含む。通信部43は、インターネットNに接続し、受付処理装置1Aからの情報送信指示を受けて単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を受付処理装置1Aに送信する。処理件数情報は、例えば各受付処理の処理開始時刻と処理終了時刻を含んでもよい。
受付処理システム3Aの決定部12は、取得部11が取得した処理件数情報を参照して、1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定する。具体的には、一例として、決定部12は、混雑を解消するための施策表の中から施策を選択して決定する。決定する施策は、1つだけに限らず複数でもよい。
図5は、混雑を解消するための施策の例を示す施策表51である。メモリ14には、このような施策表51が予め記憶されている。施策A1とA4は、混んでいる受付端末21iの近傍に配置したサイネージに、すいている受付端末情報又は受付端末21iがすくと予想される時刻を送信(表示)する施策である。この施策が決定された場合は、制御部13は、サイネージにすいている受付端末情報又は受付端末21iがすくと予想される時刻を表示させる。なお、例えば複数のイベントが行われている会場であれば、すいている受付端末として、他のイベントの受付端末を表示してもよい。
施策A2とA5は、すいている受付端末又は受付端末21iがすくと予想される時刻を係員の連絡端末に送信する施策である。この施策が決定された場合は、制御部13は、係員が管轄している連絡端末に、すいている受付端末情報又は受付端末21iがすくと予想される時刻を送信(表示)し、すいている受付に来場者を誘導するか、すくと予想される時刻に改めて受付に来るように来場者に伝えることを係員に勧奨する。施策A2とA5は、混んでいる受付端末21iの近傍にはサイネージが配置されていない場合に主に採用されるが、サイネージが配置されている場合に、施策A1とA4と併せて採用を決定してもよい。
施策A3とA6は、すいている受付端末情報又は受付端末21iがすくと予想される時刻を、来場者が所有する端末に送信する施策である。この施策は、来場者の端末のメールアドレス等が予め受付処理装置1Aに登録されている場合に用いることができる。この施策が決定された場合は、制御部13は、混雑している受付、すいている受付、混んでいる受付がすくと予想される時刻等を、来場者の端末に送信する。
(施策決定処理例1)
次に、決定部32がどのようにして、処理件数情報を参照して混雑を解消するための施策を決定するのかについて説明する。一例として、決定部32は、受付端末の1つにおける時間あたりの処理件数が、予め定めた第1の数値よりも大きくなった場合に、当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策を、実行すべき施策に含めてもよい。時間あたりの処理件数とは、「予め設定した単位時間」あたりの処理件数である。例えば、「単位時間」を10分と設定した場合は、「時間あたりの処理件数」は10分あたりの処理件数である。
第1の数値として、例えば受付端末21での受付可能件数の最大値に近い値を設定することができる。時間あたりの処理件数がある程度大きくなって、受付端末21での受付可能件数の最大値に近づいた場合は、混雑が発生しないように、早めに混雑の解消(この場合は混雑の回避)のための施策を決定することが好ましいためである。当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策は、混雑解消(回避)のための施策の一例である。
(施策決定処理例2)
また、決定部32は、処理件数情報を参照して、受付端末ごとに時間あたりの処理件数の変化率を導出し、当該変化率を参照して、1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定してもよい。時間あたりの処理件数の変化率とは、時系列的に連続する時間あたりの処理件数の差を、増加する場合は正の数で、減少する場合は負の数で表したものである。
(施策決定処理例3)
具体的には、決定部32は、受付端末の1つにおける変化率が、予め定めた第2の数値よりも小さくなった場合に、当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策を、実行すべき施策に含めてもよい。
第2の数値として、例えば、処理件数が増加する段階で、受付端末21での受付可能件数の最大値に近づいた場合の変化率を規定することができる。この場合、処理件数の変化率が第2の数値よりも小さくなるということは、受付端末の処理能力の最大値に近づいて、これ以上時間あたりの処理件数が増加することはない(つまり、混雑が始まる)と予測されることを示唆する。そのため、当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策を、実行すべき施策に含めることが好ましい。
(施策決定処理例4)
また、具体的には、決定部32は、受付端末の1つにおける変化率が、時間あたりの処理件数が次第に増加するように変化している場合に、当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策を、実行すべき施策に含めてもよい。変化率が、処理件数が次第に増加するように変化している場合とは、変化率が例えば指数的に(急激に)増加しているような場合、変化率が時間の1次式的又は多項式的に増加している場合などである。例えば、判定処理の一例として、変化率の増加割合が所定の閾値以上になった場合に、当該受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策を決定してもよい。
受付端末の処理能力にまだ余裕がある段階でも、また1つの変化率が小さくても、変化率が次第に増加するように変化する場合は、その後すぐに混雑が始まることが予想されるために、早めに混雑解消の施策を取ることが好ましいためである。なお、誘導する他の受付端末の選択は、処理能力にまだ余裕がある受付端末のほか、時間あたりの処理件数が増加していない受付端末などを選択してもよい。
(施策決定方法)
次に、混雑を解消する施策を決定する方法の一例について説明する。図6は、本例示的実施形態に係る混雑を解消する施策を決定する決定方法S2の流れを示すフローチャートの一例である。まず、ステップS21において、取得部31は未判定の受付端末の処理件数情報を取得する。
次に、ステップS22において、決定部32は、時間あたりの処理件数が予め設定した第1の値より大きいか否かを判定する。ステップS22において、時間あたりの処理件数が第1の値より大きいと判定された場合(S22:YES)は、フローはステップS25に移行する。ステップS22において、時間あたりの処理件数が第1の値より大きくないと判定された場合(S22:NO)は、フローはステップS23に移行する。
ステップS23において、決定部32は、時間あたりの処理件数の変化率が予め設定した第2の値より小さいか否かを判定する。ステップS23において、時間あたりの処理件数の変化率が第2の値より小さいと判定された場合(S23:YES)は、フローはステップS25に移行する。ステップS23において、時間あたりの処理件数の変化率が第2の値より小さくないと判定された場合(S23:NO)は、フローはステップS24に移行する。
ステップS24において、決定部32は、変化率が、時間あたりの処理件数が次第に増加するように変化しているか否かを判定する。ステップS24において、処理件数が次第に増加するように変化していると判定された場合(S24:YES)は、フローはステップS25に移行する。ステップS24において、処理件数の変化率が次第に増加するように変化していないと判定された場合(S24:NO)は、フローはステップS26に移行する。
ステップS25において、決定部32は、当該端末以外の受付端末へ来場者を誘導する施策を決定し、フローはステップS26に移行する。
ステップS26において、決定部32は、全ての受付端末21の判定を終了したか否かを判定する。ステップS26において、全ての受付端末21の判定を終了したと判定された場合(S26:YES)は、本処理は終了する。ステップS26において、全ての受付端末21の判定を終了していないと判定された場合(S26:NO)は、フローはステップS21に戻る。
ステップS22,S23,S24の順序は入れ替えてもよい。また、ステップS22,S23,S24の全てを判定する必要はなく、いずれか1つ、又は2つを判定してもよい。
(施策を決定するタイミング)
上述の混雑を解消する施策を決定するタイミングの理由について悦明する。図7は、時間tあたりの受付処理件数の変化を模式的に表したグラフである。受付処理件数は、例えば受付開始後から次第に増加していき、ある時点から件数の変化がなくなる飽和状態Dに入る。飽和状態Dは、受付処理件数が最大値Lに達した状態である。状態Dの間は来場者数が受付処理能力を上回っており、待ち時間が発生していることを示唆している。受付処理においては、このような状態Dが生じる前に混雑解消施策を実行することが好ましい。状態Dに達する前には、処理件数が急増する、あるいは処理件数が飽和しかけるといった前触れ段階があるのが通常であり、上述のステップS22,S23,S24は、この前触れ状態を検知するステップの一例である。
(混雑の程度の予測)
また、決定部32は、処理件数情報を参照して、受付端末ごとの将来の混雑の程度を予測し、予測した混雑の程度に応じて実行すべき施策を決定してもよい。将来の混雑の程度とは、ある受付で待ち時間が発生するような混雑が生じる時刻、あるいは逆に、混雑している受付の混雑が解消される時刻等である。
具体的には、決定部32は、予測した混雑の程度を参照して、当該1又は複数の受付端末の少なくとも何れかに集まる来場者に対して、混雑が緩和すると予想される時間を告知する施策を決定し、決定した施策を、実行すべき施策に含めてもよい。あるいは逆に、決定部32は、予測した混雑の程度を参照して、混雑が発生すると予想される時間を告知する施策を決定し、決定した施策を、実行すべき施策に含めてもよい。
将来の混雑の程度は、過去の受付実績に基づいて予測されることが好ましい。例えば、過去に行った実績イベントの種類、出演者、会場の場所、受付の位置等のデータと受付データとの関係から、新たに行うイベントの混雑する受付の位置、混雑する時間帯、来場者の増減の時間的傾向等がある程度予測できる。また、図7に示す受付処理件数の変化の形状の過去の実績から、混雑が始まる時刻、又は混雑が解消する時刻を推定してもよい。このように、過去の実績に基づいて、それぞれの受付の混雑の程度を予測することが好ましい。
(受付処理システム3Aの効果)
以上のように、本例示的実施形態に係る受付処理システム3Aにおいては、決定部12は、処理件数情報を参照して、1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定するという構成が採用されている。例えば、決定部12は、受付端末の1つにおける時間あたりの処理件数又は時間あたりの処理件数の変化率を参照して、あるいは受付端末ごとの将来の混雑の程度を予測して、混雑を解消するための施策を決定する。このため、本例示的実施形態に係る受付処理システム3Aによれば、例示的実施形態1に係る受付処理システム3の奏する効果に加えて、効果的に混雑を解消、又は予防することにより、来場者の満足度を高めることができるという効果が得られる。
〔例示的実施形態3〕
本発明の第3の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1及び2にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(受付処理システム3Bの構成)
本例示的実施形態に係る受付処理システム3Bについて、図面を参照して説明する。図8は、本例示的実施形態に係る受付処理システム3Bの構成を示すブロック図である。図8に示すように、受付処理システム3Bは、複数の受付端末21、取得部31、決定部32、制御部33、記憶部34を備えている。さらに、受付処理システム3Bは、サイネージ(デジタルサイネージ)22を含む。サイネージ22は、図8に示すように、各受付端末21に対応して1つずつ配置されることが好ましいが、必ずしも対応して配置されなくてもよい。例えば、混雑が予想される受付端末21だけに対応して配置されていてもよい。取得部31、決定部32、制御部33、記憶部34は、ネットワークNに情報通信可能に接続されている。また、受付端末21とサイネージ22もネットワークNに情報通信可能に接続されている。
受付端末21は、例えば例示的実施形態2で説明した受付端末21と同様な構成を有している。取得部31は、受付端末21から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報をインターネットNを介して取得する。決定部32は、取得部31が取得した処理件数情報を参照して、1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を、後述する施策表の中から選択して決定する。制御部33は、決定された施策を実行するか、又は、その施策を示す施策情報を出力する。記憶部34は、取得部31、決定部32及び制御部33が実行する各種プログラムを記憶している。また、記憶部34は、取得部31が取得した、例えば、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を記憶する。また、記憶部34は、例示的実施形態2で説明した、混雑を解消するための施策表を記憶している。サイネージ22は、制御部33によって送信された内容を表示する。
図9は、サイネージ22に表示される混雑情報を示す一例である。前述のように、サイネージ22は、来場者が容易に見つけることができるように、受付端末21の近傍に配置されている。サイネージ22の表示画面220には、一例として、イベント名が表示領域221に、すいている受付の番号(入場口番号)が表示領域222に、すいている受付の入場口マップが表示領域223に、サイネージ22が配置された受付がすくであろう予想時間(今後の待ち時間又はすく時刻)が表示領域224に、それぞれ表示されている。また、サイネージ22に表示される情報は混雑情報に限られない。例えば、サイネージ22に、チケットに対応したイベント情報を表示させてもよい。一例として、顔認証チケットやQRコード(登録商標)等で認証するチケットを持っている来場者は、サイネージ22に顔を撮影させるか、又はQRコード(登録商標)等を読み込ませることにより、そのチケットに対応するイベント情報をサイネージ22に表示させることができる。サイネージ22は、カメラを備えておき、カメラで撮像した来場者の顔を制御部33に送信する。制御部33は、来場者の顔がチケットを購入した際に登録した顔と一致するかどうかを判定し、一致した場合にチケットに対応したイベント情報を当該サイネージ22に送信して表示させる。サイネージ22がコードリーダ等を備える場合も同様に、読み込んだコードを制御部33に送信し、制御部33がそのコードを判定してコードに対応したイベント情報を当該サイネージ22に送信して表示させる。また、制御部33は、混雑情報を表示する際に、顔認証又はQRコード(登録商標)等により来場者を確認してから混雑情報を表示するようにしてもよい。
本例示的実施形態に係る受付処理システム3Bにおいては、混んでいる受付のサイネージ22に、すいている受付の番号が、又はサイネージ22が配置された受付がすくであろう予想時間が表示される構成が採用されている。このため、混んでいる受付に集まっている来場者は、サイネージ22に表示された情報を見て、すいている受付に行こうと考え、あるいは、すく頃にまたこの受付に来ようと考えて移動する。このようにして、混んでいる受付の混雑度が低減される。来場者は、混雑した受付で待たされても、すいている受付を知らされる等により、混雑に対してきちんと対応がなされていることを理解できるため、不満が解消される。つまり、例示的実施形態1に係る受付処理システム3の奏する効果に加えて、混雑への対処方法を告知することにより、効果的に混雑を解消、又は予防することができ、来場者の満足度をより高めることができるという効果が得られる。
〔例示的実施形態4〕
本発明の第4の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1から3にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(受付処理システム3Cの構成)
本例示的実施形態に係る受付処理システム3Cについて、図面を参照して説明する。図10は、本例示的実施形態に係る受付処理システム3Cの構成を示すブロック図である。
図10に示すように、受付処理システム3Cは、複数の受付端末21、取得部31、決定部32、制御部33、記憶部34を備えている。
受付処理システム3Cは、1又は複数の連絡端末23を含む。連絡端末23は、受付業務を管轄する受付管理者、又は受付で受付補助を行う受付補助者に連絡するための端末である。連絡端末23は、受付補助者に連絡するように構成されている場合は、図10に示すように、受付補助者がいる受付端末21に対応して1つずつ配置されることが好ましい。また、受付管理者に連絡する連絡端末の場合は、例えば、管理者が常駐する受付管理室だけに配置されていてもよい。
取得部31、決定部32、制御部33、記憶部34は、ネットワークNに情報通信可能に接続されている。また、受付端末21と連絡端末23もネットワークNに情報通信可能に接続されている。
受付端末21は、例えば例示的実施形態2で説明した受付端末21と同様な構成を有している。取得部31は、受付端末21から、1又は複数の受付端末の少なくとも何れかから、1件ごとの受付処理の処理時間を取得する。決定部32は、取得部31が取得した処理時間を参照して、受付処理を適切に実行するための施策を、後述する施策表の中から選択して決定する。制御部33は、決定された施策を示す施策情報を出力する。記憶部34は、取得部31が取得した、例えば、1件ごとの各受付処理の処理開始時刻と処理終了時刻を記憶する。また、記憶部34は、受付処理を適切に実行するための施策表を記憶している。
(受付処理を適切に実行するための施策表)
図11は、受付処理を適切に実行するための施策表の一例である。例えば、施策B1「係員に受付処理が適切か確認することを連絡」は、受付端末における受付処理が適切に実行されているか確認することを推奨する施策である。具体的には、ある受付端末の受付処理における処理時間の平均値が、予め定めた第3の数値よりも小さい場合に、決定部32はこの施策B1を決定して、所定の連絡端末23iに送信する。予め定めた第3の数値は、例えば、正当な受付処理に必要と予想される時間でもよい。受付処理における処理時間の平均値がこの第3の数値よりも小さい場合は、何らかの不適切な受付が行われている可能性がある。そのため、受付補助者又は受付管理者にその旨を連絡する。これを受けて、受付補助者又は受付管理者は、受付処理が適切に行われているかどうかを確認する。
施策B2「係員に受付対応者の増員を連絡」は、受付端末における受付対応者の数を増員することを推奨する施策である。具体的には、ある受付端末の受付処理における処理時間の平均値が、予め定めた第4の数値よりも大きい場合に、決定部32はこの施策B2を決定して、所定の連絡端末23iに送信する。予め定めた第4の数値は、例えば、通常の受付処理に必要と予想される時間でもよい。受付処理における処理時間の平均値がこの第4の数値よりも大きい場合は、来場者が受付手続に時間がかかっている可能性がある。そのため、受付対応者を増員するように受付管理者に連絡する。増員された受付対応者は、受付処理がよりスムーズに進むように来場者を補助する。
施策B3「発券後の入場可能時間の変更」は、チケットの転売を防止するために、来場者が受付でチケットを発券してもらい、そのチケットで受付をするという2段階受付処理を行う場合の施策である。例えば、来場者は、チケットを購入したときに取得したQRコード(登録商標)を受付で提示して、チケットを発券してもらう。そして、そのチケットを用いて受付を行う。このような2段階受付により、チケットの転売を防止することができる。
施策B3は、来場者がチケットを発券してもらってから入場するまでの制限時間を、混雑状況によって変更する施策である。2段階受付では、チケットの転売を防ぐため、チケットを発券してから入場するまでの制限時間が設定されている。しかし、混雑が発生した受付では制限時間内に受付できない虞があるため、その受付においては、制限時間を長く変更する。混雑が解消した場合は、制限時間を元通りに変更する。施策B3が決定された場合は、制御部33が制限時間を変更する。施策B3が決定されたことを受付補助者又は受付管理者に連絡端末23を用いて連絡してもよいが、何らかの作業は必要でないため、連絡しなくてもよい。
(受付適正化処理方法)
図12は、本例示的実施形態に係る受付適正化方法S3の流れを示すフローチャートの一例である。図12に示すように、受付適正化方法S3は次のステップを含む。まず、ステップS31において、取得部31は、未判定の受付端末の1件ごとの受付処理の処理時間を取得する。
次に、ステップS32において、決定部32は、処理時間の平均値が、第3の数値よりも小さいか否かを判定する。ステップS32において、処理時間の平均値が、第3の数値よりも小さくないと判定された場合(S32:NO)は、フローはステップS34に移行する。ステップS32において、処理時間の平均値が、第3の数値よりも小さいと判定された場合(S32:YES)は、フローはステップS33に移行する。
ステップS33において、決定部32は、受付処理が適切に実行されているか確認することを連絡端末23に送信する。その後、フローはステップS34に移行する。
ステップS34において、決定部32は、処理時間の平均値が、第4の数値よりも大きいか否かを判定する。ステップS34において、処理時間の平均値が、第4の数値よりも大きくないと判定された場合(S34:NO)は、ステップS36に移行する。ステップS34において、処理時間の平均値が、第4の数値よりも大きいと判定された場合(S34:YES)は、ステップS35に移行する。
ステップS35において、決定部32は、受付補助者を派遣することを連絡端末23に送信する。その後、フローはステップS36に移行する。
ステップS36において、決定部32は、すべての受付端末の判定を終了したか否かを判定する。ステップS36において、すべての受付端末の判定を終了していないと判定された場合(S36:NO)は、ステップS31に移行する。ステップS36において、すべての受付端末の判定を終了したと判定された場合(S36:YES)は、受付適正化処理を終了する。
(連絡端末の表示例)
図13は、連絡端末23に送信され表示される施策(連絡事項)の表示例である。図13に示すように、連絡端末23の表示面230には、例えば、イベント名が表示領域231に表示されている。表示領域232には、受付東5という番号が付された受付で受付処理時間が短くなっているため、受付処理が適切かどうか確認することを推奨する表示がなされている。また、表示領域233には、受付西3という番号が付された受付で受付時間が長くなっているので、受付補助を行うことを推奨する表示がなされている。また、表示領域234には、受付被害1という番号が付された受付が混んでいるため、受付東2に誘導することを推奨する表示がなされている。この表示は、例示的実施形態2で説明した、サイネージ22を用いた混雑解消のための表示を連絡端末23でも行った例である。なお、図13では、ラップトップ型のパーソナルコンピュータを連絡端末23として用いた例を示したが、連絡端末23としてはこれに限られず、例えばスマートフォンを用いてもよい。また、受付端末21のそれぞれ毎に連絡端末23を配置しなくてもよい。例えば、担当者がスマートフォンを持って複数の受付端末21を巡回して対応してもよい。
本例示的実施形態に係る受付処理システム3Cにおいては、取得部31は、1又は複数の受付端末21の少なくとも何れかから、1件ごとの受付処理の処理時間を更に取得し、決定部32は、当該処理時間を参照して、受付処理を適切に実行するための施策を決定する構成が採用されている。このため、受付処理システム3Cにより受付処理がより適切に行われることができ、来場者の満足度をより高めることができる。
〔例示的実施形態5〕
本発明の第5の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1から4にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(受付処理システム3Dの構成)
本例示的実施形態に係る受付処理システム3Dについて、図面を参照して説明する。図14は、本例示的実施形態に係る受付処理システム3Dの構成を示すブロック図である。
図14に示すように、受付処理システム3Dは、取得部31、決定部32、制御部33、記憶部34を備えている。
受付処理システム3Dは、サイネージ又は連絡端末を用いる代わりに、来場者端末24にインターネットNを介して混雑情報を送信する。これは、例示的実施形態2で説明した施策A3とA6を実行するための構成である。
前述のように、この施策は、来場者の端末のメールアドレス等が予め受付処理システム3Dに登録されている場合に用いることができる。この施策が決定された場合は、制御部33は、混雑している受付、すいている受付、混んでいる受付がすくと予想される時刻等を、来場者の端末に送信する。
(来場者端末への表示)
図15は、来場者端末24に表示される混雑情報の一例である。表示面240の表示領域241には、イベント名が表示されている。また、表示領域242には、混雑している入場口の番号として「東1 東4 東5」が表示されている。また、表示領域243には、すいている入場口の番号として、「東2 東3」が表示されている。また、表示領域244には、30分後にすくと予想される入場口の番号として、「東4」が表示されている。また、表示領域245には、その他の情報が表示されてもよい。
(対話による混雑解消)
図16は、受付処理システム3Dと来場者とが対話することにより、混雑を解消する方法を示す来場者端末の表示例である。受付処理システム3Dは、来場者端末24を用いて、例えばチャットボットのような対話型の混雑情報案内を行うことができる。図16に示すように、来場者端末24の表示面240には、来場者が入力した質問「A3はすいていますか?」に対して受付処理システム3Dの回答「A3はいま混んでいます。」が表示され、さらに来場者が入力した質問「いつ頃すきそうですか?」に対して受付処理システム3Dの回答「30分後にはすくと思います。」が表示されている。このように、受付処理システム3Dと来場者とが対話することにより、より迅速に来場者へ混雑情報とその対応方法を提供することができる。
本例示的実施形態に係る受付処理システム3Dにおいては、決定部32が、混雑情報を来場者端末24に送信する構成が採用されている。このため、来場者は受付に到着する前に混雑情報を入手することができ、混雑を回避するように入場口や入場時刻を決めることができる。そのため、来場者の満足度を更に高めることができるという効果が得られる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
受付処理装置1,1A及び受付処理システム3,3A,3B,3C,3D(以下「受付処理装置1等」という。)の一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、受付処理装置1等は、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を図17に示す。コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを受付処理装置1等として動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、受付処理装置1等の各機能が実現される。
プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
〔付記事項1〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
〔付記事項2〕
上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
(付記1)
1又は複数の受付端末と、前記1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得手段と、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した施策を実行するか、又は、前記決定手段が決定した施策を示す施策情報を出力する制御手段とを備えることを特徴とする受付処理システム。
上記の構成によれば、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うことができる。
(付記2)
前記決定手段は、前記処理件数情報を参照して、前記1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定する、ことを特徴とする付記1に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、処理件数情報を参照して受付での混雑を解消することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記3)
前記決定手段は、前記受付端末の1つにおける時間あたりの処理件数が、予め定めた第1の数値よりも大きくなった場合に、当該1つの受付端末以外の前記受付端末へ来場者を誘導する施策を、前記実行すべき施策に含める、ことを特徴とする付記2に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、混んでいる受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記4)
前記決定手段は、前記処理件数情報を参照して、前記受付端末ごとに時間あたりの処理件数の変化率を導出し、前記変化率を参照して、前記1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定する、ことを特徴とする付記1から3の何れか1つに記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、時間あたりの処理件数の変化率を参照して受付での混雑を解消することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記5)
前記決定手段は、前記受付端末の1つにおける前記変化率が、予め定めた第2の数値よりも小さくなった場合に、当該1つの受付端末以外の前記受付端末へ来場者を誘導する施策を、前記実行すべき施策に含めることを特徴とする付記4に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、変化率が予め定めた第2の数値よりも小さくなった場合に、当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記6)
前記決定手段は、前記受付端末の1つにおける前記変化率が、前記時間あたりの処理件数が次第に増加するように変化している場合に、当該1つの受付端末以外の前記受付端末へ来場者を誘導する施策を、前記実行すべき施策に含めることを特徴とする付記4又は5に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、時間あたりの処理件数が次第に増加するように変化している場合に、当該1つの受付端末以外の受付端末へ来場者を誘導することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記7)
前記決定手段は、前記処理件数情報を参照して、前記受付端末ごとの将来の混雑の程度を予測し、予測した混雑の程度に応じて前記実行すべき施策を決定する、ことを特徴とする付記1から6のいずれか一つに記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、受付端末ごとの将来の混雑の程度を予測し、予測した混雑の程度に応じて実行すべき施策を決定することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記8)
前記決定手段は、前記予測した混雑の程度を参照して、当該1又は複数の受付端末の少なくとも何れかに集まる来場者に対して、混雑が緩和すると予想される時間を告知する施策を決定し、決定した施策を、前記実行すべき施策に含めることを特徴とする付記7に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、混雑が緩和すると予想される時間を告知することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記9)
前記取得手段は、前記1又は複数の受付端末の少なくとも何れかから、1件ごとの受付処理の処理時間を更に取得し、前記決定手段は、当該処理時間を参照して、前記受付処理を適切に実行するための施策を決定する、ことを特徴とする付記1から8のいずれか一つに記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、受付処理時間を適切に保つことにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記10)
前記決定手段は、ある受付端末の受付処理における前記処理時間の平均値が、予め定めた第3の数値よりも小さい場合に、前記ある受付端末における前記受付処理が適切に実行されているか確認することを推奨する施策を、前記実行すべき施策に含めることを特徴とする付記9に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、受付処理時間が通常よりも短い場合に何らかの問題が生じていないか確認することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記11)
前記決定手段は、ある受付端末の受付処理における前記処理時間の平均値が、予め定めた第4の数値よりも大きい場合に、前記ある受付端末における受付対応者の数を増員することを推奨する施策、を、前記実行すべき施策に含めることを特徴とする付記9又は10に記載の受付処理システム。
上記の構成によれば、受付処理時間が通常よりも長い場合に受付対応者を増員することにより、来場者の満足度を高めることができる。
(付記12)
1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得手段と、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した施策を実行するか、又は、前記決定手段が決定した施策を示す施策情報を出力する制御手段とを備えることを特徴とする受付処理装置。
上記の構成によれば、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うことができる。
(付記13)
少なくとも1つのプロセッサが、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得すること、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定すること、決定された前記施策を実行するか、又は、決定された前記施策を示す施策情報を出力することを含む受付処理方法。
上記の構成によれば、受付端末で来場者の受付処理を行うにあたり、来場者の満足度を高めるように受付処理を行うことができる。
(付記14)
コンピュータに、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得処理と、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定処理と、決定された前記施策を実行するか、又は、決定された前記施策を示す施策情報を出力する処理とを実行させるための受付処理プログラム。
〔付記事項3〕
上述した実施形態の一部又は全部は、更に、以下のように表現することもできる。
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得処理と、前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定処理と、決定された前記施策を実行するか、又は、決定された前記施策を示す施策情報を出力する出力処理と、を実行する受付処理装置。
なお、この受付処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記取得処理と、前記決定処理と、前記出力処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
1,1A…受付処理装置
3,3A,3B,3C,3D…受付処理システム
11,31…取得部
12,32…決定部
13,33,41…制御部
14…メモリ
15,43…通信部
21…受付端末
22…サイネージ
23…連絡端末
24…来場者端末
34…記憶部
42…受付部

Claims (10)

  1. 1又は複数の受付端末と、
    前記1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得手段と、
    前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定手段と、
    前記決定手段が決定した施策を実行するか、又は、前記決定手段が決定した施策を示す施策情報を出力する制御手段と
    を備えることを特徴とする受付処理システム。
  2. 前記決定手段は、前記処理件数情報を参照して、前記1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受付処理システム。
  3. 前記決定手段は、前記受付端末の1つにおける時間あたりの処理件数が、予め定めた第1の数値よりも大きくなった場合に、
    当該1つの受付端末以外の前記受付端末へ来場者を誘導する施策
    を、前記実行すべき施策に含める
    ことを特徴とする請求項2に記載の受付処理システム。
  4. 前記決定手段は、
    前記処理件数情報を参照して、前記受付端末ごとに時間あたりの処理件数の変化率を導出し、
    前記変化率を参照して、前記1又は複数の受付端末の少なくとも何れかにおける混雑を解消するための施策を決定する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の受付処理システム。
  5. 前記決定手段は、
    前記受付端末の1つにおける前記変化率が、予め定めた第2の数値よりも小さくなった場合に、
    当該1つの受付端末以外の前記受付端末へ来場者を誘導する施策
    を、前記実行すべき施策に含める
    ことを特徴とする請求項4に記載の受付処理システム。
  6. 前記決定手段は、
    前記受付端末の1つにおける前記変化率が、前記時間あたりの処理件数が次第に増加するように変化している場合に、
    当該1つの受付端末以外の前記受付端末へ来場者を誘導する施策
    を、前記実行すべき施策に含める
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の受付処理システム。
  7. 前記取得手段は、前記1又は複数の受付端末の少なくとも何れかから、1件ごとの受付処理の処理時間を更に取得し、
    前記決定手段は、
    当該処理時間を参照して、前記受付処理を適切に実行するための施策を決定する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の受付処理システム。
  8. 前記決定手段は、
    ある受付端末の受付処理における前記処理時間の平均値が、予め定めた第3の数値よりも小さい場合に、
    前記ある受付端末における前記受付処理が適切に実行されているか確認することを推奨する施策
    を、前記実行すべき施策に含める
    ことを特徴とする請求項に記載の受付処理システム。
  9. 少なくとも1つのプロセッサが、
    1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得すること、
    前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定すること、
    決定された前記施策を実行するか、又は、決定された前記施策を示す施策情報を出力すること
    を含む受付処理方法。
  10. コンピュータに、
    1又は複数の受付端末から、単位時間あたりの処理件数を示す処理件数情報を取得する取得処理と、
    前記処理件数情報を参照して、実行すべき施策を決定する決定処理と、
    決定された前記施策を実行するか、又は、決定された前記施策を示す施策情報を出力する処理と
    を実行させるための受付処理プログラム。
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