JPWO2021205516A5 - - Google Patents

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Description

本発明は、会話制御プログラム、会話制御方法および情報処理装置に関する。
近年、チャットボットと呼ばれる技術を利用した自動応答システムを導入する企業が増えている。チャットボットは、人工知能を利用して、人間との対話やメッセージのやりとりを行うコンピュータシステムである。例えば、チャットボットを利用して各種サービスのオンライン手続きを行う場合がある。
一方、個人情報の取り扱いが厳しくなっている。例えば、個人のためのデータ保護を強化するための規則として、EU加盟国に適用されるGDPR(General Data Protection Regulation)がある。このため、サービス提供側にとって、個人情報を必要以上にログに残すことはリスクである。また、ユーザにとっても、個人情報が意図しない形で保存されることはリスクである。
先行技術としては、ユーザ端末から送信されたチャットデータが個人情報に関連する内容を含むことを検出した場合に、当該チャットデータに対して所定のフィルタ処理を実行するチャットシステムがある。また、受信した隠しメッセージをデバイスの表示部の領域とは別に独立した位置に表示し、あらかじめ設定した一定時間以後に、表示部に表示された隠しメッセージを見えなくなるようにする技術がある。
特開2018-200602号公報 特開2019-102092号公報
しかしながら、従来技術では、データ保護の観点からチャットボットでの会話において入力される個人情報などをログに残さないようにしたとしても、ユーザにとっては、チャットボットでの会話のどこまでがログに記録されるのかわかりにくいという問題がある。
一つの側面では、本発明は、ログに記録されない、または秘匿化される箇所を他と異なる態様で表示することを目的とする。
1つの実施態様では、情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定し、特定した前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する、会話制御プログラムが提供される。
本発明の一側面によれば、ログに記録されない、または秘匿化される箇所を他と異なる態様で表示することができるという効果を奏する。
図1は、会話制御システム100のシステム構成例を示す説明図である。 図2は、情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、情報処理端末102のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、スクリプトテーブル130の記憶内容の一例を示す説明図である。 図5は、チャットログDB140の記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、スクリプトの具体例を示す説明図である。 図7は、情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図8Aは、チャット画面の画面例を示す説明図(その1)である。 図8Bは、チャット画面の画面例を示す説明図(その2)である。 図9は、ログ一覧を含む電子メールの具体例を示す説明図である。 図10は、情報処理端末102におけるログ一覧の表示例を示す説明図である。 図11は、情報処理装置101の会話制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、本発明にかかる会話制御プログラム、会話制御方法および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、実施の形態にかかる情報処理装置101を含む会話制御システム100のシステム構成例について説明する。会話制御システム100は、例えば、チャットボットを利用して各種サービスのオンライン手続きを実現するコンピュータシステムに適用される。
図1は、会話制御システム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、会話制御システム100は、情報処理装置101と、複数の情報処理端末102(図1の例では、3台)と、管理者端末103と、を含む。会話制御システム100において、情報処理装置101、情報処理端末102および管理者端末103は、有線または無線のネットワーク110を介して接続される。ネットワーク110は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、情報処理装置101は、チャットボットの会話を制御するコンピュータである。情報処理装置101は、例えば、サーバである。情報処理装置101は、例えば、FAQマスタ120、スクリプトテーブル130およびチャットログDB(Database)140を有する。FAQマスタ120は、FAQ(Frequently Asked Question)を記憶する。
FAQは、「頻繁に尋ねられる質問」の意味であり、あらかじめ予想される質問に対して、質問と回答とをまとめたものである。質問は、何らかの問題の解決方法を問うものであってもよく、また、話し言葉による問いかけであってもよい。回答は、質問された問題の解決方法を示す回答や、話し言葉による問いかけに対する回答などである。
スクリプトテーブル130は、チャットボットの会話の流れを定義するスクリプトを記憶する。チャットボットでの会話は、スクリプトに従って行われる。チャットログDB140は、チャットログを記憶する。チャットログは、ユーザとチャットボットとの会話に関する会話履歴である。
なお、スクリプトテーブル130およびチャットログDB140の記憶内容については、図4および図5を用いて後述する。
情報処理端末102は、ユーザがチャットボットでの会話を行う際に利用するコンピュータである。情報処理端末102は、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、PCなどである。ただし、情報処理端末102は、駅、空港などの公共性の高い場所や店舗に設置されるデジタルボードなどであってもよい。
情報処理端末102において、ユーザは、例えば、メッセージを入力したり、選択肢を選択したりすることで、チャットボットと対話しながら所望の回答を探したり、オンライン手続きをしたりすることができる。オンライン手続きは、オンラインで行う手続きである。オンライン手続きとしては、例えば、金融機関が提供する口座開設、残高照会、振り込みなどの手続きや、通信キャリアが提供する通信サービスのプラン変更、機種変更などの手続きがある。
管理者端末103は、会話制御システム100の管理者が使用するコンピュータである。会話制御システム100の管理者は、例えば、チャットボットの会話の流れを定義するスクリプトの設計者である。管理者端末103は、例えば、PCである。
なお、図示は省略するが、会話制御システム100にはオペレータ端末が含まれていてもよい。オペレータ端末は、オペレータが使用するコンピュータである。オペレータは、チャットボット対応から有人対応の会話に切り替えた場合に、ユーザへの対応を行う者である。例えば、オペレータは、オペレータ端末の電話機能や、テキストコミュニケーションなどを利用して、ユーザとやり取りすることができる。
ここで、チャットボットを利用して各種サービスのオンライン手続きを行う場合、個人情報の入力を求められることがある。例えば、チャットボットを利用した銀行での残高照会や振り込みなどのオンライン手続きを行う場合、暗証番号などの入力を求められることがある。サービス提供側においては、個人情報保護の観点から、会話の中で入力される個人情報をログとして残さないようにすることが考えられる。
例えば、銀行のオンライン手続きで入力された暗証番号は、類推不能にマスキング処理されてログに記録される。しかし、チャットボットでの会話のどこまでがログに記録されるのか、ユーザにとって不明確な場合、ユーザを不安にさせ、個人情報などの入力を躊躇させ、チャットボットでのオンライン手続きの利用に抵抗感を抱かせるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、チャットボットでの会話において、ログに記録されない、または秘匿化される箇所を視覚的にわかりやすく表示する制御を行うことで、チャットボットでの会話のどこまでがログに記録されるのかわからないといった、ユーザの不安を解消する会話制御方法について説明する。
(情報処理装置101のハードウェア構成例)
つぎに、情報処理装置101のハードウェア構成例について説明する。
図2は、情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、情報処理装置101は、CPU(Central Processing Unit)201と、メモリ202と、ディスクドライブ203と、ディスク204と、通信I/F(Interface)205と、可搬型記録媒体I/F206と、可搬型記録媒体207と、を有する。また、各構成部は、バス200によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU201は、情報処理装置101の全体の制御を司る。CPU201は、複数のコアを有していてもよい。メモリ202は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU201のワークエリアとして使用される。メモリ202に記憶されるプログラムは、CPU201にロードされることで、コーディングされている処理をCPU201に実行させる。
ディスクドライブ203は、CPU201の制御に従ってディスク204に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク204は、ディスクドライブ203の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク204としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
通信I/F205は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して外部のコンピュータ(例えば、図1に示した情報処理端末102、管理者端末103)に接続される。そして、通信I/F205は、ネットワーク110と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F205には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
可搬型記録媒体I/F206は、CPU201の制御に従って可搬型記録媒体207に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体207は、可搬型記録媒体I/F206の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体207としては、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。
なお、情報処理装置101は、上述した構成部のほかに、例えば、SSD(Solid State Drive)、入力装置、ディスプレイ等を有することにしてもよい。また、情報処理装置101は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ203、ディスク204、可搬型記録媒体I/F206、可搬型記録媒体207を有していなくてもよい。
(情報処理端末102のハードウェア構成例)
つぎに、情報処理端末102のハードウェア構成例について説明する。
図3は、情報処理端末102のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報処理端末102は、CPU301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、入力装置304と、通信I/F305と、カメラ306と、スピーカ307と、マイクロフォン308と、GPS(Global Positioning System)ユニット309と、を有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報処理端末102の全体の制御を司る。CPU301は、複数のコアを有していてもよい。メモリ302は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する記憶部である。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。ディスプレイ303としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置304は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよく、また、キーボードやマウスなどであってもよい。
通信I/F305は、通信回線を通じてネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して外部のコンピュータ(例えば、情報処理装置101)に接続される。そして、通信I/F305は、ネットワーク110と自装置内部とのインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
カメラ306は、画像(静止画または動画)を撮影して画像データを出力する撮影装置である。スピーカ307は、電気信号を音声に変換して、音声を出力する。マイクロフォン308は、音声を受音して電気信号に変換する。
GPSユニット309は、GPS衛星からの電波を受信し、情報処理端末102の位置情報を出力する。情報処理端末102の位置情報は、例えば、緯度、経度などの地球上の1点を特定する情報である。また、衛星として、例えば、準天頂衛星システムの衛星を用いることにしてもよい。
なお、情報処理端末102は、上述した構成部のほかに、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD、近距離無線通信I/F、可搬型記録媒体I/F、可搬型記録媒体などを有することにしてもよい。また、図1に示した管理者端末103についても、情報処理端末102と同様のハードウェア構成により実現することができる。
(スクリプトテーブル130の記憶内容)
つぎに、図4を用いて、情報処理装置101が有するスクリプトテーブル130の記憶内容について説明する。スクリプトテーブル130は、例えば、図2に示したメモリ202、ディスク204などの記憶装置により実現される。
図4は、スクリプトテーブル130の記憶内容の一例を示す説明図である。図4において、スクリプトテーブル130は、手続きおよびスクリプトのフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、スクリプト管理情報400-1~400-nをレコードとして記憶する。
ここで、手続きは、チャットボットを利用して行うことが可能なオンライン手続きを示す。ここでは、オンライン手続きを識別する手続きID(例えば、P1,P2)のみ表記している。オンライン手続きとしては、例えば、銀行の残高照会、振り込みなどの手続きなどである。
スクリプトは、チャットボットの会話の流れを定義した情報(シナリオ)であり、オンライン手続きに対応付けて用意される。ただし、ここでは、スクリプトを識別するスクリプトID(例えば、S1,S2)のみ表記している。例えば、スクリプト管理情報400-1は、オンライン手続きP1に対応するスクリプトS1を示す。
(チャットログDB140の記憶内容)
つぎに、図5を用いて、情報処理装置101が有するチャットログDB140の記憶内容について説明する。チャットログDB140は、例えば、図2に示したメモリ202、ディスク204などの記憶装置により実現される。
図5は、チャットログDB140の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、チャットログDB140は、chat_id、talklog_id、time stamp、system、label、messageおよびrobotのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、チャットログ(例えば、チャットログ500-1~500-5)がレコードとして記憶される。
ここで、chat_idは、チャットを行うルームのIDを示す。chat_idによれば、チャットボットでの一連の会話を特定することができる。talklog_idは、チャットログを識別する識別子である。time stampは、スクリプトに定義されたトーク処理(ステップ)が実行された日時を示す。
トーク処理は、チャットボットの動作(挙動)を実現するための処理である。例えば、トーク処理は、発話する処理、選択肢を表示する処理、ユーザ操作に応じて選択肢を選択する処理、選択された選択肢や入力された情報に応じた手続を行う処理、トーク処理を終了する処理などを含む。
systemは、システムログであるか否かを示す。ここでは、system「TRUE」は、システムログであることを示す。system「FALSE」は、システムログではないことを示す。labelは、スクリプト内の複数のステップのうちトーク処理が実行されたステップの名前を示す。
messageは、実行されたトーク処理で発話された文章、選択された選択肢、入力された情報、あるいは、システム側の処理内容、エラーメッセージなどを示す。robotは、チャットボットに関するログであるか、ユーザに関するログであるかを示す。ここでは、robot「TRUE」は、チャットボットに関するログであることを示す。robot「FALSE」は、ユーザに関するログであることを示す。
例えば、チャットログ500-2は、chat_id「100」、talklog_id「15044」およびsystem「FALSE」のログである。チャットログ500-2によれば、2020年3月18日10時10分11秒に、label「VRB-1」のトーク処理(ステップ)が実行されて、チャットボットの発言として、message「暗証番号を入力してください。」が表示されたことを特定することができる。
ここで、図6を用いて、スクリプトの具体例について説明する。ここでは、オンライン手続きPxに対応するスクリプトSxを例に挙げて説明する。
図6は、スクリプトの具体例を示す説明図である。図6において、スクリプトSxは、チャットボットの会話の流れを定義した情報(シナリオ)である。ただし、図6では、スクリプトSxの一部を抜粋して表示している。具体的には、例えば、スクリプトSxは、チャットのトーク処理を定義した情報である。
スクリプトSxにおいて、ステップ601は、トーク処理の開始を示す。ステップ602,604は、マスキング処理対象の情報を指定する処理を示す。マスキング処理対象の情報は、マスキング処理の対象となる情報である。マスキング処理は、マスキング処理対象の情報を、ログから削除する、または、秘匿化する処理である。
ステップ603は、メッセージを発話する処理を示す。ステップ605は、チャットボットでの会話の内容を記録したログを電子メールで送信する処理を示す。マスキング処理対象の情報の指定は、例えば、設定画面610,620で行われる。設定画面610,620は、例えば、図1に示した管理者端末103に表示される操作画面の一例である。
設定画面610において、管理者の操作入力により、ボックス611を選択すると、マスキング処理対象の情報を指定することができる。例えば、ボックス611を選択して、「_noMessageLogging」変数に「user」を設定すると、ユーザのメッセージがマスキング処理対象に指定される。
また、ボックス611を選択して、「_noMessageLogging」変数に「all」を設定すると、ユーザおよびチャットボットのメッセージがマスキング処理対象に指定される。また、設定画面620において、管理者の操作入力により、ボックス621を選択して、「_noMessageLogging」変数に「off」を設定すると、マスキング処理対象の情報の指定を終了することができる。
すなわち、管理者は、メッセージ(発言)をマスクしたい処理の前後で、「_noMessageLogging」変数を設定することで、マスキング処理対象の情報を任意に指定することができる。図6の例では、ステップ602,604の間のステップ603で発言された内容は、マスキング処理されてログに記録される。
なお、図示は省略するが、スクリプトSxには、ステップ601~605のほかに、例えば、選択肢を表示する処理、選択された選択肢や入力された情報に応じた手続やFAQの検索を行う処理、トーク処理を終了する処理などを実行するステップが含まれる。FAQの検索は、例えば、図1に示したFAQマスタ120を用いて行われる。
(情報処理装置101の機能的構成例)
図7は、情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図7において、情報処理装置101は、受付部701と、会話制御部702と、特定部703と、記録制御部704と、通信部705と、を含む。具体的には、例えば、受付部701~通信部705は、図2に示したメモリ202、ディスク204、可搬型記録媒体207などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU201に実行させることにより、または、通信I/F205により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ202、ディスク204などの記憶装置に記憶される。
受付部701は、情報処理端末102からチャットの開始要求を受け付ける。ここで、チャットの開始要求は、ユーザとチャットボットとの会話を開始するためのものであり、例えば、チャットボットを利用したオンライン手続きの開始を要求するものである。チャットの開始要求には、例えば、手続きIDが含まれる。
例えば、チャットの開始要求は、情報処理端末102においてユーザの操作入力により行われ、情報処理端末102から情報処理装置101に送信される。具体的には、例えば、受付部701は、情報処理端末102からチャットの開始要求を受信することにより、チャットの開始要求を受け付ける。
会話制御部702は、情報処理端末102からのチャットの開始要求に応じて、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話を開始する。具体的には、例えば、会話制御部702は、図4に示したスクリプトテーブル130を参照して、チャットの開始要求に含まれる手続きIDに対応するスクリプトを特定する。
つぎに、会話制御部702は、特定したスクリプトを、情報処理端末102におけるチャットボットの会話に適用するトークスクリプトに決定する。そして、会話制御部702は、決定したトークスクリプトを用いて、情報処理端末102における所定の手続きに関するチャットを開始する。
特定部703は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話においてマスキング処理対象の情報が入力される箇所を特定する。ここで、マスキング処理対象の情報は、マスキング処理されてログに記録される情報である。マスキング処理対象の情報としては、例えば、個人情報などの取り扱いに注意が必要なセンシティブな情報が挙げられる。マスキング処理は、マスキング処理対象の情報を、ログから削除する、または、秘匿化する処理である。秘匿化するとは、例えば、マスキング処理対象の情報を類推不能な情報(アスタリスクなど)に変換することである。
具体的には、例えば、特定部703は、トークスクリプトを参照して、「_noMessageLogging」変数に「user」または「all」が設定された第1のステップを特定する。つぎに、特定部703は、トークスクリプトを参照して、第1のステップの後、最初に「_noMessageLogging」変数に「off」が設定された第2のステップを特定する。そして、特定部703は、第1のステップから第2のステップまでを、マスキング処理対象の情報が入力される箇所として特定する。
なお、「_noMessageLogging」変数に「user」が設定されている場合、ユーザの発言がマスキング処理対象の情報となる。一方、「_noMessageLogging」変数に「all」が設定されている場合には、ユーザの発言とともに、チャットボットの発言がマスキング処理対象の情報となる。
図6に示したスクリプトSxの例では、ステップ602からステップ604までが、マスキング処理対象の情報が入力される箇所として特定される。
会話制御部702は、特定された箇所においてマスキング処理対象の情報を受け付けた場合に、受け付けた情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で情報処理端末102に出力する。マスキング処理対象外の他の情報は、マスキング処理されずにログに記録される情報である。
なお、以下の説明では、情報処理端末102における情報の出力例として、情報処理端末102に情報を表示させる場合を例に挙げて説明するが、これに限らない。例えば、会話制御部702は、情報処理端末102に音声を出力させる制御を行うことにしてもよい。
具体的には、例えば、会話制御部702は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話を吹き出し形式で表示させる。吹き出し形式とは、ユーザやチャットボットの発言を、吹き出しの中に表示する形式である。吹き出しは、口から吹き出したような形で発言を囲う部分である。
この際、会話制御部702は、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しとして、マスキング処理対象外の他の情報が含まれる吹き出しとは異なる形態の吹き出しを表示させる。異なる形態の吹き出しとは、例えば、形状、サイズ、模様などが異なる吹き出しである。
例えば、マスキング処理対象外の他の情報が含まれる吹き出しとしては、風船型の吹き出しや、多角形型の吹き出しを用いることができる。一方、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しとしては、雲形の吹き出し、波形の吹き出しなど、ひそひそ声で話しているイメージを抱かせる吹き出しを用いることができる。
また、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しの背景の色や模様を、マスキング処理対象外の他の情報が含まれる吹き出しの背景と異なるものにしてもよい。また、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しの線種を、マスキング処理対象外の他の情報が含まれる吹き出しの線種とは異なるものにしてもよい。マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しの表示例については、図8Bを用いて後述する。
また、会話制御部702は、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しと対応付けて、マスキング処理対象の情報はログに記録されないこと、または秘匿化されることを示す情報を、情報処理端末102にさらに出力することにしてもよい。マスキング処理対象の情報はログに記録されないこと、または秘匿化されることを示す情報は、例えば、メッセージやアイコンなどである。
具体的には、例えば、会話制御部702は、特定された箇所において、マスキング処理対象の情報の入力を促す旨のメッセージとともに、マスキング処理対象の情報はログに記録されない、または秘匿化される旨のメッセージを表示させることにしてもよい。この場合、会話制御部702は、マスキング処理対象の情報が入力されると、マスキング処理対象外の他の情報が含まれる吹き出しとは異なる形態の吹き出しに、入力されたマスキング処理対象の情報を表示させる。マスキング処理対象の情報はログに記録されないこと、または秘匿化されることを示す情報の表示例については、図8Aを用いて後述する。
また、会話制御部702は、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しと対応付けて、耳元でささやくようなキャラクターを対応付けて表示させてもよい。これにより、ユーザに対して、ひそひそ声で話しているイメージをさらに抱かせることができる。
より詳細に説明すると、例えば、会話制御部702は、チャットボットでの会話において、特定された箇所の最初のステップ(例えば、ステップ602)となったら、情報処理端末102にオフレコモードを設定する。ここで、オフレコモードとは、ユーザの発言(あるいは、ユーザの発言およびチャットボットの発言)をマスキング処理対象の情報として、マスキング処理対象外の他の情報と異なる形態の吹き出しに表示するモードである。
また、会話制御部702は、チャットボットでの会話において、特定された箇所の最後のステップ(例えば、ステップ604)となったら、情報処理端末102のオフレコモードを解除する。これにより、オフレコモード中は、マスキング処理対象の情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で表示させることができる。
情報処理端末102へのオフレコモードの設定は、例えば、情報処理端末102へオフレコモードの設定フラグを送信することにより実現される。また、情報処理端末102のオフレコモードの解除は、例えば、情報処理端末102へオフレコモードの解除フラグを送信することにより実現される。
なお、会話制御部702は、情報処理端末102に音声を出力させる制御を行う場合、例えば、マスキング処理対象の情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる声色や声の大きさで情報処理端末102に音声出力させることにしてもよい。
記録制御部704は、会話制御部702によって情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が開始された結果、チャットボットでの会話に関するログを記録する。この際、記録制御部704は、マスキング処理対象の情報に対してマスキング処理を行う。ログは、例えば、図5に示したチャットログ500-1~500-5である。
具体的には、例えば、記録制御部704は、ユーザまたはチャットボットが発言する、あるいは、システムの内部処理が行われる度に、チャットログを記録する。この際、記録制御部704は、マスキング処理対象の情報に対して、マスキング処理を行う。マスキング処理対象の情報は、特定部703によって特定された箇所において受け付けた情報である。より詳細に説明すると、例えば、記録制御部704は、マスキング処理対象の情報を、チャットログから削除することにしてもよい。また、記録制御部704は、チャットログにおけるマスキング処理対象の情報を、アスタリスク、墨塗などの類推不能な情報に変換して秘匿化することにしてもよい。マスキング処理対象の情報は、例えば、チャットログのmessageに含まれる。チャットボットでの会話中に記録されたチャットログは、一旦バッファに格納される。チャットボットでの会話が終了すると、バッファ内の全チャットログが、チャットログDB140に記録される。
通信部705は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が終了した場合、チャットボットでの会話の内容を記録したログ一覧を情報処理端末102に送信する。ログ一覧には、受け付けたマスキング処理対象の情報がマスキング処理されたログが含まれる。
ログ一覧は、例えば、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が終了したことに応じて送信されてもよい。また、ログ一覧は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が終了した後に、ユーザからの送信要求を受け付けたことに応じて送信されてもよい。
具体的には、例えば、通信部705は、チャットログDB140を参照して、情報処理端末102のユーザを宛先とする電子メールでログ一覧を送信することにしてもよい。宛先は、例えば、ユーザ情報として、メモリ202やディスク204などの記憶装置にあらかじめ記憶されている。ログ一覧を含む電子メールの具体例については、図9を用いて後述する。
また、通信部705は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が終了した場合に、チャットボットでの会話の内容を記録したログ一覧を、情報処理端末102に表示させることにしてもよい。この際、通信部705は、ログ一覧をダウンロード可能に表示させることにしてもよい。情報処理端末102におけるログ一覧の表示例については、図10を用いて後述する。
なお、上述した情報処理装置101の各機能部は、会話制御システム100内の複数のコンピュータ(例えば、情報処理装置101と情報処理端末102)により実現されることにしてもよい。また、上述した情報処理装置101の各機能部は、情報処理端末102により実現されることにしてもよい。
(チャット画面の画面例)
つぎに、図8Aおよび図8Bを用いて、情報処理端末102のディスプレイ303に表示されるチャット画面の画面例について説明する。ここでは、チャットボットを利用して、銀行におけるオンライン手続きを行う場合に表示されるチャット画面を例に挙げて説明する。
図8Aおよび図8Bは、チャット画面の画面例を示す説明図である。図8Aにおいて、チャット画面800は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話を表示する操作画面の一例である。図8中、アバターavは、銀行の職員を表すキャラクターである。
チャット画面800には、アバターavの発言を含む吹き出し801が表示されている。吹き出し801には、メッセージ801-1とメッセージ801-2とが表示されている。メッセージ801-1は、暗証番号はログに記録されない旨のメッセージの一例である。メッセージ801-2は、暗証番号の入力を促すメッセージの一例である。
これにより、ユーザは、次の発言はオフレコ(内緒)である、すなわち、暗証番号を入力してもログに記録されないことを把握することができる。
なお、チャット画面800において、図3に示した入力装置304を用いたユーザの操作入力により、ボックス810を選択することで、メッセージを入力することができる。また、チャット画面800において、送信ボタン811を選択することで、ボックス810に入力されたメッセージをチャットボット側(情報処理装置101)に送信することができる。
ここでは、ユーザの操作入力により、暗証番号が入力された場合を想定する。
図8Bにおいて、チャット画面800には、入力された暗証番号「12345」を含む吹き出し802が表示されている。吹き出し802は、吹き出し801とは形状が異なる雲形の吹き出しであり、吹き出し801と背景の色も異なる。吹き出し802は、ひそひそ声で話しているイメージを表現したものである。
これにより、ユーザは、吹き出し802がオフレコ(内緒)の会話であり、入力した暗証番号「12345」がログに記録されていないことを把握することができる。暗証番号が入力されると、銀行におけるオンライン手続きが実行される。なお、吹き出し802は、暗証番号が入力される前のタイミング、例えば、メッセージ801-1,801-2を含む吹き出し801と同じタイミングで表示されることにしてもよい。
(ログ一覧を含む電子メールの具体例)
つぎに、図9を用いて、ログ一覧を含む電子メールの具体例について説明する。
図9は、ログ一覧を含む電子メールの具体例を示す説明図である。図9において、電子メール900は、情報処理端末102のユーザ宛に送信される電子メールである。電子メール900には、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話の内容を記録したログ一覧910が含まれる。
ログ一覧910は、情報処理端末102のユーザとチャットボットとの会話に関する会話履歴を示すチャットログ910-1~910-4を含む。ログ一覧910によれば、ユーザは、チャットボットでの会話のうち、オフレコにした箇所がログ(チャットログ910-2)に記録されていないことを確認することができる。
(情報処理端末102におけるログ一覧の表示例)
つぎに、図10を用いて、情報処理端末102におけるログ一覧の表示例について説明する。
図10は、情報処理端末102におけるログ一覧の表示例を示す説明図である。図10において、ログ一覧画面1000は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話の内容を記録したチャットログ1001~1004を表示する操作画面の一例である。ログ一覧画面1000は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が終了したことに応じて、チャット画面800上にポップアップ表示される。
ログ一覧画面1000によれば、ユーザは、チャットボットでの会話のうち、オフレコにした箇所がログ(チャットログ1002)に記録されていないことを確認することができる。また、ログ一覧画面1000において、ユーザの操作入力により、ボタン1010を選択すると、チャットログ1001~1004を含むログ一覧をダウンロードすることができる。
具体的には、例えば、ログ一覧画面1000において、ボタン1010が選択されると、チャットログ1001~1004を含むログ一覧のダウンロード要求が、情報処理端末102から情報処理装置101に送信される。情報処理装置101は、情報処理端末102からダウンロード要求を受信すると、チャットログDB140を参照して、チャットログ1001~1004を含むログ一覧を情報処理端末102に送信する。
これにより、情報処理装置101にユーザのメールアドレスが登録されていなくても、チャットログ1001~1004を含むログ一覧を提供することができる。
(情報処理装置101の会話制御処理手順)
つぎに、図11を用いて、情報処理装置101の会話制御処理手順について説明する。
図11は、情報処理装置101の会話制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、情報処理端末102からチャットの開始要求を受信したか否かを判断する(ステップS1101)。
ここで、情報処理装置101は、チャットの開始要求を受信するのを待つ(ステップS1101:No)。情報処理装置101は、チャットの開始要求を受信した場合(ステップS1101:Yes)、スクリプトテーブル130を参照して、受信したチャットの開始要求に含まれる手続きIDに対応するスクリプトを、トークスクリプトに決定する(ステップS1102)。
そして、情報処理装置101は、決定したトークスクリプトを用いて、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話を開始する(ステップS1103)。つぎに、情報処理装置101は、トークスクリプトを参照して、マスキング処理対象の情報が入力される箇所となったか否かを判断する(ステップS1104)。
ここで、マスキング処理対象の情報が入力される箇所ではない場合(ステップS1104:No)、情報処理装置101は、ステップS1108に移行する。一方、マスキング処理対象の情報が入力される箇所となった場合(ステップS1104:Yes)、情報処理装置101は、情報処理端末102にオフレコモードを設定する(ステップS1105)。
つぎに、情報処理装置101は、トークスクリプトを参照して、オフレコモードを解除する箇所となったか否かを判断する(ステップS1106)。オフレコモードを解除する箇所は、マスキング処理対象の情報が入力される箇所のうちの最後のステップ(例えば、図6に示したステップ604)である。
ここで、情報処理装置101は、オフレコモードを解除する箇所となるのを待つ(ステップS1106:No)。情報処理装置101は、オフレコモードを解除する箇所となった場合(ステップS1106:Yes)、情報処理端末102のオフレコモードを解除する(ステップS1107)。
そして、情報処理装置101は、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話を終了するか否かを判断する(ステップS1108)。ここで、会話を終了しない場合(ステップS1108:No)、情報処理装置101は、ステップS1104に戻る。一方、会話を終了する場合(ステップS1108:Yes)、情報処理装置101は、チャットボットでの会話の内容を記録したログ一覧を情報処理端末102に送信して(ステップS1109)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、マスキング処理対象の情報が入力される箇所となったら、情報処理端末102にオフレコモードを設定して、マスキング処理対象の情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で表示させることができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる情報処理装置101によれば、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話においてマスキング処理対象の情報が入力される箇所を特定することができる。マスキング処理対象の情報は、マスキング処理されてログに記録される情報である。そして、情報処理装置101によれば、特定した箇所においてマスキング処理対象の情報を受け付けた場合に、受け付けた情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で情報処理端末102に出力することができる。
これにより、チャットボットでの会話のうち、ログに記録されない、または秘匿化される箇所を視覚的にわかりやすく表示することができ、チャットボットでの会話のどこまでがログに記録されるのかわからないといった、ユーザの不安を解消することができる。
また、情報処理装置101によれば、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話を吹き出し形式で表示し、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しとして、マスキング処理対象外の他の情報が含まれる吹き出しとは異なる形態の吹き出しを表示させることができる。
これにより、ログに記録されない、または秘匿化される発言の吹き出しのデザインを変更して、ログに記録されない、または秘匿化される箇所を視覚的にわかりやすく表示することができる。
また、情報処理装置101によれば、マスキング処理対象の情報が含まれる吹き出しと対応付けて、当該情報はログに記録されないこと、または秘匿化されることを示す情報を情報処理端末102にさらに出力することができる。例えば、情報処理装置101は、特定した箇所において、マスキング処理対象の情報の入力を促す旨のメッセージとともに、マスキング処理対象の情報はログに記録されない旨のメッセージを出力することができる。
これにより、チャットボットを利用して銀行のオンライン手続きなどを行うにあたり入力が必要となる個人情報などが、ログに記録されないこと、または秘匿化されることを明示的に示すことができる。
また、情報処理装置101によれば、情報処理端末102におけるチャットボットでの会話が終了した場合、チャットボットでの会話の内容を記録したログ一覧を情報処理端末102に送信することができる。例えば、情報処理装置101は、情報処理端末102のユーザを宛先とする電子メールで、チャットボットでの会話の内容を記録したログ一覧を情報処理端末102に送信することができる。
これにより、チャットボットでの会話のうちオフレコにした箇所が、システム側のログに記録されていないことを、ユーザに確認させることができる。また、オフレコにした箇所がログに記録されていないことをエビデンスとしてユーザ側に残すことができる。
これらのことから、情報処理装置101によれば、チャットボットを利用したオンライン手続きを行うにあたり、個人情報などの取り扱いに注意が必要なセンシティブな情報の入力が必要であっても、ユーザが安心して手続きを行うことが可能となり、サービスの利用促進を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明した会話制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本会話制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本会話制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
また、本実施の形態で説明した情報処理装置101は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けICやFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定し、
特定した前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会話制御プログラム。
(付記2)前記会話は吹き出し形式で表示され、
前記情報が含まれる吹き出しは、前記他の情報が含まれる吹き出しとは異なる形態である、ことを特徴とする付記1に記載の会話制御プログラム。
(付記3)前記情報が含まれる吹き出しと対応付けて、前記情報はログに記録されないこと、または秘匿化されることを示す情報を前記情報処理端末にさらに出力する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記2に記載の会話制御プログラム。
(付記4)特定した前記箇所において、前記情報の入力を促す旨のメッセージとともに、前記情報はログに記録されない、または秘匿化される旨のメッセージを出力する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記2に記載の会話制御プログラム。
(付記5)前記会話が終了した場合、前記情報がマスキング処理されたログを含む、前記会話の内容を記録したログ一覧を前記情報処理端末に送信する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1に記載の会話制御プログラム。
(付記6)前記マスキング処理対象の情報は、マスキング処理されてログから削除される、または秘匿化される情報である、ことを特徴とする付記1に記載の会話制御プログラム。
(付記7)前記送信する処理は、
前記情報処理端末のユーザを宛先とする電子メールで前記ログ一覧を送信する、ことを特徴とする付記5に記載の会話制御プログラム。
(付記8)情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定し、
特定した前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする会話制御方法。
(付記9)情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定する特定部と、
前記特定部によって特定された前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する会話制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
100 会話制御システム
101 情報処理装置
102 情報処理端末
103 管理者端末
110 ネットワーク
120 FAQマスタ
130 スクリプトテーブル
140 チャットログDB
200,300 バス
201,301 CPU
202,302 メモリ
203 ディスクドライブ
204 ディスク
205,305 通信I/F
206 可搬型記録媒体I/F
207 可搬型記録媒体
303 ディスプレイ
304 入力装置
306 カメラ
307 スピーカ
308 マイクロフォン
309 GPSユニット
701 受付部
702 会話制御部
703 特定部
704 記録制御部
705 通信部
800 チャット画面
900 電子メール
910 ログ一覧
1000 ログ一覧画面
1001,1002,1003,1004 チャットログ

Claims (7)

  1. 情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定し、
    特定した前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会話制御プログラム。
  2. 前記会話は吹き出し形式で表示され、
    前記情報が含まれる吹き出しは、前記他の情報が含まれる吹き出しとは異なる形態である、ことを特徴とする請求項1に記載の会話制御プログラム。
  3. 前記情報が含まれる吹き出しと対応付けて、前記情報はログに記録されないこと、または秘匿化されることを示す情報を前記情報処理端末にさらに出力する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2に記載の会話制御プログラム。
  4. 特定した前記箇所において、前記情報の入力を促す旨のメッセージとともに、前記情報はログに記録されない、または秘匿化される旨のメッセージを出力する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項2に記載の会話制御プログラム。
  5. 前記会話が終了した場合、前記情報がマスキング処理されたログを含む、前記会話の内容を記録したログ一覧を前記情報処理端末に送信する、
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の会話制御プログラム。
  6. 情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定し、
    特定した前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする会話制御方法。
  7. 情報処理端末におけるチャットボットでの会話においてログに記録しない、または秘匿化するマスキング処理の対象の情報が入力される箇所を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された前記箇所において前記情報を受け付けた場合に、前記情報を、マスキング処理対象外の他の情報とは異なる態様で前記情報処理端末に出力する会話制御部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
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