JPWO2021168313A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JPWO2021168313A5
JPWO2021168313A5 JP2022549325A JP2022549325A JPWO2021168313A5 JP WO2021168313 A5 JPWO2021168313 A5 JP WO2021168313A5 JP 2022549325 A JP2022549325 A JP 2022549325A JP 2022549325 A JP2022549325 A JP 2022549325A JP WO2021168313 A5 JPWO2021168313 A5 JP WO2021168313A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
group
compound
cycloalkyl
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022549325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023514280A (ja
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/US2021/018863 external-priority patent/WO2021168313A1/en
Publication of JP2023514280A publication Critical patent/JP2023514280A/ja
Publication of JPWO2021168313A5 publication Critical patent/JPWO2021168313A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

本発明の分野
本開示はSETD2タンパク質インヒビターならびに対象における疾患、障害または状態をSETD2タンパク質インヒビターにより治療するための方法、組成物およびキットを提供する。いくつかの実施態様において、疾患、障害または状態を治療するための方法、組成物およびキットは、第2の治療薬をさらに含み、第2の治療薬は、一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一以上のヒストン脱アセチル化酵素インヒビターもしくは一以上のEZH2インヒビターまたはそれらの組合せを含む。
背景
ヒストン上の特定のアミノ酸部位へのメチル基の選択的付加は、ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMTs)として知られる酵素のファミリーの作用によって制御される。特定の遺伝子の発現レベルは、関連するヒストン部位での一以上のメチル基の存在または不存在によって影響を受ける。特定のヒストン部位でのメチル基の特異的効果は、ヒストン脱メチル化酵素によってメチル基が除去されるまで、またはヌクレオソームのターンオーバーを通して修飾ヒストンが置き換わるまで持続する。同様の仕方において、他の酵素類はDNAおよびヒストンを他の化学種により装飾することができ、およびさらに他の酵素は遺伝子発現のコントロールを提供するためにこれらの種を除去することができる。
SETD2は、第3染色体の細胞発生のバンドp21.31(3p21.31)に位置するヒトのヒストンメチル基転移酵素である。頭字語「SETD2」は、uppressor of variegation,nhancer of zeste,and
rithorax domain containing 2(斑入りのサプレッサー、ゼストのエンハンサー、およびトライソラクスドメイン含有2)を表す。SETD2タンパク質には、3つの保存された機能的ドメイン:(1)トリプリケートAWS-SET-PostSET(AWS-SET-ポストSET)ドメイン;(2)WWドメイン;および(3)Set2-Rbp1相互作用(「SRI」)ドメインが含まれる。これらの3つの機能的ドメインはSETD2の生物学的機能を規定する。Li(リー),J.et
al.,Oncotarget(オンコターゲット)7:50719-50734 (2016)参照。SETD2は、ジメチル化Lys-36(H3K36me2)を基質として用いるヒストンH3のリジン36(Lys-36)のトリメチル化(H3K36me3)の原因である単一のヒト遺伝子であると考えられる。Edmunds,J.W.et
al.,The EMBO Journal27:406-420(2008).
ヒトSETD2は腫瘍抑制機能を有することが示されている。Li,J.et al.,Oncotarget 7:50719-50734(2016).例えば、ヒトSETD2の不活性化は、腎細胞カルシノマ(RCC)において報告されている。Larkin,J.,et al.,Nature Reviews9:147-155 (2012).乳ガンサンプルにおけるSETD2の発現レベルはまた、隣接する非ガン性組織(ANCT)サンプルにおけるよりも著しく低いことが報告されている。Newbold,R.F.およびMokbel,K.,Anticancer Research30: 3309-3311 (2010).さらに、急性白血病を有する患者において、SETD2における両アレル変異および機能喪失型点変異(loss-of-function
point mutations)が報告された。Zhu,X.et al.,Nature Genetics46:287-293(2014).SETD2における変異はまた、小児高悪性度グリオーマでも報告されている。Fontebasso,A.M.et al.,Acta Neuropathol.125:659-669(2013).
本発明の簡潔な概要
本開示は概して、SETD2タンパク質インヒビター、および対象における疾患、障害、または状態をSETD2タンパク質インヒビターおよび任意に、第2の治療薬により治療するための方法、組成物、およびキットを提供し、第2の治療薬は、糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターもしくはEZH2インヒビターまたはそれらの組合せを含む。
一態様において、本開示は疾患、障害、または状態、例えば、ガン、を治療する必要がある対象において、
(1)式I、II、II-A、III、III-A、IV、IV-A、IV-B、IV-C、IV-D、V、V-A、V-B、VI、VII、VII-A、VII-B、VII-C、VII-D、VII-E、VII-F、VII-G、VII-H、VIII、VIII-AもしくはVIII-Bもしくは以下の表1の化合物または表1Bの化合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩および溶媒和物、これらをまとめて「本開示の化合物」という、のいずれか1つによって表される治療有効量の置換されたインドール、および
(2)治療有効量の第2の治療薬、
第2の治療薬は、一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一以上のヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、または一以上のEZH2インヒビター、またはそれらの組合せを含む、を用いて治療する方法を提供する。
別の態様において、本開示は、ガン、例えば、多発性骨髄腫を治療することにおいて必要がある対象における使用のための本開示の化合物を提供し、そこで、本開示の化合物は対象に第2の治療薬との組合せにおいて投与される。
別の態様において、本開示は哺乳動物においてガンを治療するための薬の製造における使用のための本開示の化合物を提供し、そこで、本開示の化合物は第2の治療薬との組合せにおいて対象に投与される。
別の態様において、本開示は本開示の化合物および第2の治療薬を含むキットを提供する。
別の態様において、本開示は、本開示の化合物、即ち、置換されたインドールで、式I、II、II-A、III、III-A、IV、IV-A、IV-B、IV-C、IV-D、V、V-A、V-B、VI、VII、VII-A、VII-B、VII-C、VII-D、VII-E、VII-F、VII-G、VII-H、VIII、VIII-A、またはVIII-B、または表1の化合物、または表1Bの化合物のいずれか一によって代表されるものを提供する。
別の態様において、本開示は本開示の化合物および薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。
一態様において、本開示は、疾患、障害、または状態、例えば、ガンを治療する必要がある対象において治療する方法を提供し、それには、治療有効量の本開示の化合物を対象に投与することが含まれる。
別の態様において、本開示は、ガン、例えば、多発性骨髄腫を治療する必要がある対象において治療することにおける使用のための本開示の化合物を提供する。
別の態様において、本開示は、対象においてガンを治療するための薬の製造における使用のための本開示の化合物を提供する。
追加の実施態様および本開示の利益は部分的には、以下に続く説明に記載され、およびその説明から生じ、または本開示の実践によって知ることができる。本開示の実施態様および利益は、添付の請求の範囲において特に指摘される要素および組合せによって実現および達成されるであろう。
前述の概要および以下の詳細な説明の両方が例示および例証に過ぎず、特許請求の範囲の本発明を限定するものではないことが理解される。
KMS-11細胞における化合物番号15、タゼメトスタット(Taz)、およびレナリドミド(Len)、およびそれらの組合せの、14日間の併用治療調査の経過にわたる抗増殖活性を示す線グラフである。 KMS-11細胞における化合物番号15、タゼメトスタット(Taz)、およびレナリドミド(Len)、およびそれらの組合せの、併用治療調査の14日目における抗増殖活性を示す棒グラフである。 KMS-11細胞における化合物番号15とポマリドミドとの組合せにおいての7日の併用治療調査における相乗的な抗増殖活性を示す線グラフである。 KMS-11細胞における化合物番号15を加えたポマリドミドの組合せの7日の併用治療調査におけるLoewe Excess Model(ロエベ過剰モデル)分析を示す表である。
本発明の詳細な説明
I.本開示の化合物
一定の本開示の化合物はPCT/US2019/046569においてSETD2インヒビターとして開示する。PCT/US2019/046569はその全体を参照により本明細書に十分に組み込む。一定の他の本開示の化合物はここに記載する開示の実施態様である。
一実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で:

式中:
1aは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
は-C(R1b)=および-N=からなる群より選ばれ;
は-C(R1c)=および-N=からなる群より選ばれ;
は-C(R1d)=および-N=からなる群より選ばれ;
ただし、少なくとも一つのQ、Q、またはQはそれぞれ-C(R1b)=、-C(R1c)=、または-C(R1d)=であり;
1b、R1c、およびR1dは各々、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、(ヒドロキシ)アルキル、およびアルコキシからなる群より独立して選ばれ;
1eは、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
は単結合または二重結合であり;
は、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたシクロアルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル、(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル、(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル、(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル、(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル、(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル、(アリール)(シクロアルキル)アルキル、(アリール)(ヒドロキシ)アルキル、(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、任意に置換されたアルキル、(アリール)(ハロアルキル)アルキル、(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル、(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル、および(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;および
は水素およびアルキルからなる群より選ばれ;または
およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクロを形成するもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、式Iを有する化合物はN-(1-(1-(L-アラニル)ピペリジン-4-イル)エチル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド、N-((1r,4r)-4-(3-アミノプロパンアミド)シクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド、またはN-((1r,4r)-4-アミノシクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミドではない。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中:
1aは、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cシクロアルキル、(ヒドロキシ)C1-6アルキル、および(C-Cシクロアルキル)C1-6アルキルからなる群より選ばれ;
1b、R1c、およびR1dは各々、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、およびC-Cアルコキシからなる群より独立して選ばれ、
1eは水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
は、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換された5~10員環のヘテロアリール、任意に置換された3~10員環のヘテロシクロ、任意に置換されたC-Cシクロアルキル、(C-C10アリール)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)C-Cアルキル、(3~10員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、(アミノ)(C-C10アリール)C-Cアルキル、(5~14員環のヘテロアリール)(C-C10アリール)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(3~10員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(カルボキサミド)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(C-C10アリール)(アルコ
キシカルボニル)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(アミノ)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)(アルコキシカルボニル)C-Cアルキル、(5~14員環のヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)C-Cアルキル、(3~14員環のヘテロシクロ)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(C6-10アリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(C-C10アリール)(ヒドロキシ)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)(ヒドロキシ)C-Cアルキル、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルキル、(C-C10アリール)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキル、(ヒドロキシ)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキル;および(アルコキシカルボニル)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;および
は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;または
およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5~10員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成するもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中:
1aは、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、C-Cシクロアルキル、(ヒドロキシ)C1-4アルキル、および(C-Cシクロアルキル)C1-4アルキルからなる群より選ばれ;
1b、R1c、およびR1dは各々、水素、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、およびC-Cアルコキシからなる群より独立して選ばれ;
1eは水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
は、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換された5~10員環のヘテロアリール、任意に置換された3~10員環のヘテロシクロ、任意に置換されたC-Cシクロアルキル、(C-C10アリール)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)C-Cアルキル、(3~10員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、(アミノ)(C-C10アリール)C-Cアルキル、(5~14員環のヘテロアリール)(C-C10アリール)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(3~10員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(カルボキサミド)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(C-C10アリール)(アルコキシカルボニル)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(5~10員環のヘテロアリール)(アミノ)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)(アルコキシカルボニル)C-Cアルキル、(5~14員環のヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)C-Cアルキル、(3~14員環のヘテロシクロ)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(C6-10アリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、(C-C10アリール)(ヒドロキシ)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)(ヒドロキシ)C-Cアルキル、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、任意に置換されたC-Cアルキル、(C-C10アリール)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキル、(C-Cシクロアルキル)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキル、(ヒドロキシ)(C-C
ハロアルキル)C-Cアルキル、および(アルコキシカルボニル)(C-Cハロアルキル)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;および
は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;または
およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、5~10員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成するもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中、

は二重結合であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中、QおよびQは-C(H)=であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中、Qは-C(R1d)=であり;およびR1dは水素およびハロからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中、R1eは水素であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中、R1aはC-Cアルキルであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式Iを有する化合物で、式中、Gは水素であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式II:

を有する化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物であり、式中、R1dおよびGは式Iに関連して規定するとおりである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IまたはIIを有する化合物で、式中、R1dは水素およびフルオロからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は式II-A:

を有する化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物であり、式中、Gは式IIに関連して規定するとおりである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式I、II、またはII-Aを有する化合物であり、式中、Gは、任意に置換されたC-C10アリール、任意に置換された5~9員環のヘテロアリール、任意に置換された3~10員環のヘテロシクロ、任意に置換されたC-Cシクロアルキル、(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル、(5~9員環のヘテロアリール)(C6-10アリール)C-Cアルキル、(5~9員環のヘテロアリールヘテロアリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル、および(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキルからなる群より選ばれ、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は式IIIを有する化合物で:

式中:
は-N=および-C(R2a)=からなる群より選ばれ;
2aは、水素、アルキル、ハロゲン、およびハロアルキルからなる群より選ばれ;
2bは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアリール、(カルボキサミド)アルキル、-OR10c、アミノ、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、カルボキサミド、(ヘテロアリール)アルキル、-S(=O)R9b、-S(=O)9b、および-C(=O)R9cからなる群より選ばれ;
は-N=および-C(R2c)=からなる群より選ばれ;
2cは、水素、アルキル、ハロゲン、およびハロアルキルからなる群より選ばれ;
2dは、水素、アルキル、ハロゲン、シアノ、およびハロアルキルからなる群より選ばれ;
2eは、水素、アルキル、ハロゲン、およびハロアルキルからなる群より選ばれ;
9bは、アミノ、アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、および任意に置換されたヘテロアリールからなる群より選ばれ;
9cは、アミノ、アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、および任意に置換されたヘテロアリールからなる群より選ばれ;および
10cは、アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(アミノ)アルキルからなる群より選ばれ;および
1dは式Iに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は式III-Aを有する化合物で:

式中、R1d、R2a、R2b、R2c、R2d、およびR2eは式IIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中:
2aは、水素、C-Cアルキル、ハロゲン、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
2bは次のものからなる群より選ばれ:
(A)非置換の4~10員環のヘテロシクロ;
(B)置換された4~10員環のヘテロシクロであり、(i)-N(R3a)C(=O
)R4a;(ii)-NR5a5b;(iii)非置換の4~10員環のヘテロシクロ;(iv)置換された4~10員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、-NR5c5d、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、-C(R6a)(R6b)C(=O)NR5e5f、-C(=O)R4b、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、およびハロからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するもの;(v)非置換のC-Cシクロアルキル;(vi)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(vii)C-Cアルキル;(viii)-C(=O)NR5g5h;(ix)ハロ;(x)-C(=O)R4c;(xi)C-Cハロアルキル;(xii)ヒドロキシ;(xiii)(アミノ)C-Cアルキル;(xiv)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(xv)-S(=O)9a;(xvi)(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル;(xvii)C-Cアルコキシ;(xviii)(C-Cシクロアルキル)C1-4アルキル;(xix)(C6-10アリール)C-Cアルキル;および(xxii)-OR10bからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;
(C)非置換のC-Cシクロアルキル;
(D)置換されたC-Cシクロアルキルであり、(i)非置換の4~10員環のヘテロシクロ;(ii)置換された4~10員環のヘテロシクロで、一または二の置換基で、アミノおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれるものを有するもの;(iii)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(iv)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、C-Cアルキル、(3~8員環のヘテロシクロ)アルキル、ヒドロキシ、およびアミノからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するもの;(v)-NR5i5j;(vi)シアノ;(vii)-N(R3d)C(=O)R4f;(viii)ヒドロキシ;および(ix)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;
(E)非置換の5~10員環のヘテロアリール;
(F)置換された5~10員環のヘテロアリールであり、(i)ハロ;(ii)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;C-Cシクロアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、-NR5g5hからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;-NR5q5r;および(ix)(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;
(G)非置換のC-C10アリール;
(H)置換されたC-C10アリールであって、(i)ハロ;(ii)C-Cアルキル;(iii)-CH-N(H)S(=O);(iv)(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;(v)-OR10a;(vi)-N(R3b)C(=O)R4b;(vii)(アミノ)C-Cアルキル;および(viii)(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;
(I)(カルボキサミド)C-Cアルキル;
(J)-OR10c
(K)-NR5o5p
(L)(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル;
(M)(アミノ)C-Cアルキル;
(N)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;
(O)-C(=O)NR5s5t
(P)(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;および
(Q)-S(=O)9b
のものからであり;
2cは、水素、C-Cアルキル、ハロゲン、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
2dは、水素、C-Cアルキル、ハロゲン、シアノ、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
2eは、水素、C-Cアルキル、ハロゲン、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
3a、R3b、R3c、およびR3dは各々、水素、C-Cアルキル、任意に置換されたC-Cシクロアルキル、および任意に置換された4~14員環のヘテロシクロからなる群より独立して選ばれ;
4a、R4b、R4c、R4d、R4e、およびR4fは各々、C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;C-Cシクロアルキル;C-Cアルコキシ;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(C6-10アリール)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(シアノ)C-Cアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換のC-C10アリール;置換されたC-C10アリールであって、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;非置換の5または6員環のヘテロアリール;および置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;
5aおよびR5bは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ
る一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;
5cおよびR5dは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5cおよびR5dは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5eおよびR5fは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5eおよびR5fは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5gおよびR5hは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5gおよびR5hは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5iおよびR5jは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5iおよびR5jは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5kおよびR5lは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5kおよびR5lは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5mおよびR5nは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5mおよびR5nは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5oおよびR5pは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
5oおよびR5pは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
5qおよびR5rは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;
5sおよびR5tは、水素;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(アミノ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有する
もの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;
6a、R6b、R6c、およびR6dは各々、水素およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
はC-Cアルキルであり;
9aは、C-Cアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;および置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれ;
9bはC-Cアルキルおよびアミノからなる群より選ばれ;
10aは、アルキル、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
10bは(アミノ)C-Cアルキルであり;および
10cは(アミノ)C-Cアルキルであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、窒素原子を通して分子の残部に連結する任意に置換された3~10員環の複素環であり、例えば、R2bは:

などである。
別の実施態様において、本開示の化合物は式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中:
2bは、次の:

からなる群より選ばれ;
a1は、-N(R3a)C(=O)R4a;-NR5a5b;非置換の4~10員環のヘテロシクロ;置換された4~10員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、-NR5c5d、C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、-C(R6a)(R6b)C(=O)NR5e5f、-C(=O)R4b、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、およびハロからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するものからなる群より選ばれ;
a2およびRa3は各々水素であり;または
a2およびRa3は、それらに結合している炭素原子と一緒になって、C(=O)基
を形成し;
a4は、水素、ハロ、およびヒドロキシからなる群より選ばれ;
a5は、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
b1は、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
c1は、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
c2およびRc3は各々、水素、C-Cアルキル、およびC-Cハロアルキルからなる群より独立して選ばれ;または
c2およびRc3は、それらに結合している炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成し;
c4は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
mは1または2であり;
d1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ、
d2およびRd3は各々、水素およびフルオロからなる群より独立して選ばれ;
e1水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
f1は、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ、
g1は、水素、C-Cアルキル、-C(=O)R4c、C-Cハロアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ
h1は、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
h2は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
h3およびRh4は各々、水素およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;または
h3およびRh4は、それらに結合している炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成し;
i1は、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、-N(R3a)C(=O)R4a、および(アミノ)C-Cアル
キルからなる群より選ばれ;
は-CH-および-O-からなる群より選ばれ;
j1は、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
k1は、C-Cアルキル、非置換の4~14員環のヘテロシクロおよび-NR5a5bからなる群より選ばれ;
k2は、水素、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
rは0、1、または2であり;
は-O-および-N(Rm3)-からなる群より選ばれ;
m3は、水素、C-Cアルキル、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
n3は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
o1は、ヒドロキシ、(ヒドロキシ)C-Cアルキル、(アミノ)C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル、C-Cアルコキシ、-NR5a5b、非置換の4~14員環のヘテロシクロ、置換された4~14員環のヘテロシクロで、ハロ、C-CアルキルおよびC-Cアルコキシからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するものからなる群より選ばれ;
o2は、水素、C-Cアルキル、および(C-Cアルコキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ
o3は、水素、フルオロ、およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
p1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
は-O-および-N(Rq1)-からなる群より選ばれ;
q1は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
r1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
s1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
t1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
u1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ば
れ;
v1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
w1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
x1は、水素、C-Cアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれ;
y1は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;および
z1は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中:
2bは次の:


からなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-1、R2b-1A、R2b-1B、R2b-1C、またはR2b-1Dであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Ra1は-N(R3a)C(=O)R4aである。別の実施態様において、Ra1は-NR5a5bである。別の実施態様において、Ra1は-NR5a5bであり、およびR5aおよびR5bは水素およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる。別の実施態様において、Ra1は任意に置換された4~10員環のヘテロシクロである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-2、R2b-2A、またはR2b-2bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rb1はC-Cアルキルである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-3、R2b-3A、またはR2b-3Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rc1は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cから
なる群より選ばれる。別の実施態様において、Rc2およびRc3は各々、水素である。別の実施態様において、Rc2およびRc3は、それらに結合している炭素原子と一緒になってC(=O)基を形成する。別の実施態様において、Rc4は水素である。別の実施態様において、mは1である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-4であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rd1はC(=O)R4cである。別の実施態様において、Rd2およびRd3は各々、水素またはフルオロである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-5、R2b-5A、またはR2b-5Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Re1は-C(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-6、R2b-6A、またはR2b-6Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rf1はC(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-7であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rg1はC(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-8、R2b-8A、R2b-8B、R2b-8C、またはR2b-8Dであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rh1は-C(=O)R4cである。別の実施態様において、Rh2は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれる。別の実施態様において、Rh3は水素である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-9であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-10、R2b-10A、R2b-10B、R2b-10C、およびR2b-10dからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-11、R2b-11AおよびR2b-11Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-12であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rj1は-C(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-13、R2b-13A、R2b-13B、R2b-13
C、R2b-13D、R2b-13E、およびR2b-13Fからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-14であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-15であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-16、R2b-16AおよびR2b-16Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rn3は-C(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-17であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-18であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-19であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-20であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-21、R2b-21AおよびR2b-21Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-22、R2b-22AおよびR2b-22Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-23であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-24であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-25であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩ま
たは溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-26、R2b-26AおよびR2b-26Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-27、R2b-27AおよびR2b-27Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは、R2b-28、R2b-28AおよびR2b-28Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-29であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bはR2b-30、R2b-30A、またはR2b-30Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2bは式IVに関連して提供するいずれか一以上のR11a基であるもの、下記参照、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R4cはC-Cアルキルであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2dは、水素、フルオロ、およびクロロからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2dは水素であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、上記実施態様のいずれかにおける式IIIを有する化合物で、式中、AおよびAは-C(H)=であり;R2eは水素であり;およびR2dは水素およびハロゲンからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IIIまたは式III-Aを有する化合物で、式中、R2dはフルオロであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IVを有する化合物:

式中:
は、-O-、-C(R28a)(R28b)-、および-N(R23)-からなる群より選ばれ;またはZは不存在であり;
は-CH-および-CHCH-からなる群より選ばれ;
11aは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたヘテロアリール、および-N(R12b)C(=O)R13cからなる群より選ばれ;
12bは、水素、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロシクロからなる群より選ばれ;
13cは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、および任意に置換された複素環、アミノ、(アミノ)アルキル、(C-Cシクロアルキル)オキシ、および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
23は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
28aおよびR28bは、水素、アルキル、およびハロからなる群より独立して選ばれ;および
1dは式Iに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IVを有する化合物で、式中、Zは-O-および-CH-からなる群より選ばれ;またはZは不存在であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IVを有する化合物で、式中:
は-O-および-CH-からなる群より選ばれ;またはZは不存在であり;
は-CH-および-CHCH-からなる群より選ばれ;
13cは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、および任意に置換された複素環(heterocycle)からなる群より選ばれ、および
1dは式Iに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV-A:

を有する化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物であり、式中、R1d、R11a、およびZは式IVに関連して規定するとおりである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV-B:

を有する化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物であり、式中、R1d、R11a、およびZは式IVに関連して規定するとおりである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV-C:

を有する化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物であり、式中、R1d、R11a、およびZは式IVに関連して規定するとおりである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV-D:

を有する化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物であり、式中、R1d、R11a、およびZは式IVに関連して規定するとおりである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物であり、式中:
11aは、次の:(A)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(B)置換された4~14員環のヘテロシクロで、-N(R12a)C(=O)R13aからなる群より独立して選ばれる一、二または三の置換基を有するもの;-C(=O)R13b;C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;アミノ;ヒドロキシ;-N(R12a)S(=O)24;-S(=O)24;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C)非置換の5~10員環のヘテロアリール;(D)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、C-Cアルキル、および(アミノ)アルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(E)C-Cアルキル;および(F)-N(R12b)C(=O)R13cからなる群より選ばれ;
12aおよびR12bは各々、水素、C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル、および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
13a、R13b、およびR13cは各々、C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;C-Cアルコキシ;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(シアノ)アルキル;非置換のC-C10アリール;置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;アミノ;(アミノ)アルキル;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より独立して選ばれ;および
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より
選ばれる。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、Zは-C(R28a)(R28b)-であり;およびR28aおよびR28bは、水素、C-Cアルキル、およびフルオロからなる群より独立して選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、Zは-C(R28a)(R28b)-であり;R28aは水素であり;およびR28bはC-Cアルキルおよびフルオロからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、Zは-C(R28a)(R28b)-であり;およびR28aおよびR28bは独立してC-Cアルキルであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、Zは-O-、-CH-、および-N(R23)からなる群より選ばれ、またはZは不存在であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、Zは-CH-であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは窒素原子を通して分子の残部に連結した任意に置換された3~10員環の複素環であり、例えば、R11a

などである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは次の:

からなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロであり;
12aは、水素、C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
13aは、C-Cアルキル;アミノ;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれ;
13bは、C-Cアルキル;アミノ;C-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員
環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
21は、水素、-C(=O)R13b、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、非置換の4~14員環のヘテロシクロ、および-S(=O)24からなる群より選ばれ;
22は、C-Cアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものであり;
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
25は、水素、C-Cアルキル、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
25bおよびR25cはC-CアルキルおよびC-Cハロアルキルからなる群より独立して選ばれ;
26は、非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれ;および
21aおよびR25aは、それらに結合している原子と一緒になって、任意に置換された4~8員環のヘテロシクロを形成するもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは次の:


からなる群より選ばれ、
式中:
27aおよびR27bは各々、水素、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
27cは、水素;-C(=O)R13b;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;および-S(=O)24からなる群より選ばれ;
27dは水素;C-Cアルキル;およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
13bは、C-Cアルキル;アミノC-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;および
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは次の


からなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、-N(R12a)C(=O)R13a、-C(=O)R13b、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の5~10員環のヘテロアリール;および置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは置換された4~14員環のヘテロシクロであり、次の:

からなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、R12aは水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;R13aはC-Cアルキルであり;およびR13bはC-Cアルキルであり、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、R12aは水素およびメチルからなる群より選ばれ;R13aはメチルであり;およびR13bはメチルであり、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはいずれか一以上の式IIIに関連して提供されるR2b基、上記参照であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中:
11aは次の:

からなる群より選ばれ;
およびRa1、Ra2、Ra3、Ra4、Ra5、Rb1、Rc1、Rc2、Rc3、Rc4、m、Rd1、Rd2、Rd3、Re1、Rf1、Rg1、Rh1、Rh2、Rh3、Rh4、Ri1、Z、Rj1、Rk1、Rk2、r、Z、Rn3、Ro1、Ro2、Ro3、Rp1、Z、Rr1、Rs1、Rt1、Ru1、Rv1、Rw1、Rx1、Ry1、およびRz1は式IIIに関連して規定するとおりであるもの;またはそれら
の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中:
11aは次の:


からなる群より選ばれ、
およびRa1、Ra5、Rb1、Re1、Rf1、Rh1、Rh2、Rh3、Rk1、Rn3、Rs1、Rt1、Rw1、Rx1、およびRy1は式IIIに関連して規定するとおりであるもの;またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-1、R11a-1A、R11a-1B、R11a-1C、またはR11a-1Dであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Ra1は-N(R3a)C(=O)R4aである。別の実施態様において、Ra1は-NR5a5bである。別の実施態様において、Ra1は-NR5a5bであり、およびR5aおよびR5bは水素およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる。別の実施態様において、Ra1は任意に置換された4~10員環のヘテロシクロである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-2、R11a-2A、またはR11a-2bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rb1はC-Cアルキルである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-3、R11a-3A、またはR11a-3Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rc1は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-C(=O)R4cからなる群より選ばれる。別の実施態様において、Rc2およびRc3は各々、水素である。別の実施態様において、Rc2およびRc3は、それらに結合している炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成する。別の実施態様において、Rc4は水素である。別の実施態様において、mは1である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-4であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において
、Rd1はC(=O)R4cである。別の実施態様において、Rd2およびRd3は各々、水素またはフルオロである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-5、R11a-5A、またはR11a-5Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Re1は-C(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-6、R11a-6A、またはR11a-6Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rf1はC(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-7であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rg1はC(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-8、R11a-8A、R11a-8B、R11a-8C、またはR11a-8Dであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rh1は-C(=O)R4cである。別の実施態様において、Rh2は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれる。別の実施態様において、Rh3は水素である。
別の実施態様において、本開示の化合物は式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dのいずれか1つの化合物(式中、R11aはR11a-9である)またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-10、R11a-10A、R11a-10B、R11a-10C、およびR11a-10dからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-11、R11a-11AおよびR11a-11Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-12であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rj1は-C(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-13、R11a-13A、R11a-13B、R11a-13C、R11a-13D、R11a-13E、およびR11a-13Fからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-14であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-15であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-16、R11a-16AおよびR11a-16Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、Rn3は-C(=O)R4cである。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-17であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-18であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-19であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-20であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-21、R11a-21AおよびR11a-21Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-22、R11a-22AおよびR11a-22Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-23であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-24であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-25である
もの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-26、R11a-26AおよびR11a-26Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-27、R11a-27AおよびR11a-27Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-28、R11a-28AおよびR11a-28Bからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aはR11a-29であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV、IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中、R11aは、R11a-30、R11a-30A、またはR11a-30Bであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中:
は-CH-であり;
11aは次の:

からなる群より選ばれ;
12aは水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
21は-C(=O)R13bであり;
27cは-C(=O)R13bであり;
13bはC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
24はC-Cアルキルであり;
25は、水素、C-Cアルキル、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;および
25bおよびR25cはC-CアルキルおよびC-Cハロアルキルからなる群より独立して選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中:
は-CH-であり;および
11aは次の:

からなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中:
は-CH-であり;および
11aは次の:

からなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式IV-A、IV-B、IV-C、またはIV-Dを有する化合物で、式中:
は-CH-であり;
11aは:

であり;および
27aは、水素、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル、および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。別の実施態様において、R27aはメチルである。
別の実施態様において、本開示の化合物は化合物の式Vであり:

であり、
式中:
14aは任意に置換されたアルキルおよび任意に置換されたヘテロアリールからなる群より選ばれ;
14bは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたシクロアルキル、およびカルボキサミドからなる群より選ばれ;および
pは、0、1、2、または3であるもの;またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式V-Aを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R14a、R14d、およびpは、式Vに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式V-Bを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R14a、R14d、およびpは、式Vに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中:
14aは、(A)非置換の5~10員環のヘテロアリール;(B)置換された5または10員環のヘテロアリールで、(i)ハロ;(ii)C-Cアルキル;(iii)C-Cアルコキシ;(iv)(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル;(v)(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;(vi)-C(=O)NR15a15b;(vii)非置換の5~10員環のヘテロアリール;(viii)置換された5または10員環のヘテロアリールで、ハロ、C-Cアルキル、(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、5~9員環のヘテロアリール、および-NR15e
15fからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するもの;(ix)-OR16(x)非置換のC-Cシクロアルキル;(xi)置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-N(R17a)C(=O)R18aからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(xii)シアノ;(xiii)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(xiv)置換された4~14員環のヘテロシクロで、C-Cアルキル、(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(xv)(カルボキシ)C-Cアルキル;(xvi)(カルボキサミド)C-Cアルキル;および(xvii)カルボキシからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;および(C)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
14bは、(A)非置換の5~10員環のヘテロアリール;(B)置換された5または10員環のヘテロアリールで、ハロ、C-Cアルキル、および(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(C)非置換のC-C10アリール;(D)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、C-Cアルキル、および(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(E)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(F)置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(G)-C(=O)NR15c15d;(H)非置換のC-Cシクロアルキル;および(I)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
pは、0、1、2、または3であり;
15aおよびR15bは次の:(A)水素;(B)C-Cアルキル;(C)C-Cハロアルキル;(D)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(E)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換のC-C10アリール;(H)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(I)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(J)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(K)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(L)置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(M)非置換のC-Cシクロアルキル;および(N)置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-NR15g15hからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
15aおよびR15bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
15cおよびR15dは、(A)水素;(B)C-Cアルキル;(C)C-Cハロアルキル;(D)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(E)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換のC-C10アリール;(H)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(I)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(J)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルか
らなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(K)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(L)置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(M)非置換のC-Cシクロアルキル;および(N)置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-NR15g15hからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
15cおよびR15dは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
15eおよびR15fは、(A)水素;(B)C-Cアルキル;(C)C-Cハロアルキル;(D)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(E)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換のC-C10アリール;(H)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(I)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(J)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(K)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(L)置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(M)非置換のC-Cシクロアルキル;および(N)置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-NR15g15hからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
15eおよびR15fは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
15gおよびR15hは次の:(A)水素;(B)C-Cアルキル;(C)C-Cハロアルキル;(D)C-Cアルコキシ;(E)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(F)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(G)(シアノ)アルキル;(H)非置換のC-C10アリール;(I)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(J)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(K)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(L)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(M)置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(N)非置換のC-Cシクロアルキル;および(O)置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-NR15g15hからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれ;または
15gおよびR15gは、それらに結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~14員環のヘテロシクロを形成し;
16は(アミノ)(ヒドロキシ)C-Cアルキルであり;
17aは水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
18aは、次の:(A)C-Cアルキル;(B)C-Cハロアルキル;(C)C-Cアルコキシ;(D)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル; (E)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換のC-C10アリール;(H)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(I)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(J)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(K)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(L)置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(M)非置換のC-Cシクロアルキル;および(N)置換されたC-Cシクロアルキルで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するものからなる群より選ばれるもの、
またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中、R14aは、非置換の5~10員環のヘテロアリール;および置換された5-または10-の員環のヘテロアリールで、C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するもの;C-Cアルコキシ;(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;-C(=O)NR15a15b;非置換の5~10員環のヘテロアリール;置換された5または10員環のヘテロアリールで、ハロ、C-Cアルキル、(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、5~9員環のヘテロアリール、および-NR15e15fからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するもの;非置換のC-Cシクロアルキル;および置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-N(R17a)C(=O)R18aからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するものからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中、R14aは、置換されたピリジルで、C-Cアルキル;C-Cアルコキシ;(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;-C(=O)NR15a15b;非置換の5~10員環のヘテロアリール;置換された5~10員環のヘテロアリールで、ハロ、C-Cアルキル、(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキル、5~9員環のヘテロアリール、および-NR15e15fからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するもの;非置換のC-Cシクロアルキル;および置換されたC-Cシクロアルキルで、C-Cアルキルおよび-N(R17a)C(=O)R18aからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するものからなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有するものであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中、R14bは、非置換の5~10員環のヘテロアリール;置換された5~10員環のヘテロアリールで、C-Cアルキルおよび(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換のC-C10アリール;置換されたC-C10アリールであり、C
-Cアルキルおよび(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、ヒドロキシ、アミノ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;および非置換のC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中、R14bは、非置換の5または6員環のヘテロアリール;置換された5または6員環のヘテロアリールで、C-Cアルキルおよび(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換のフェニル;置換されたフェニルであり、C-Cアルキルおよび(3~8員環のヘテロシクロ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;および非置換のC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中、pは0であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、いずれか一の式V、V-A、またはV-Bを有する化合物で、式中、pは1であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VIを有する化合物:

であり、
式中:
19は、非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれ;
20は、水素、ハロ、およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;および
qは、1、2、または3であるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VIを有する化合物であり、式中、qは
1である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VIIを有する化合物:

であり、
式中:
11bは、C-Cアルキル、ハロ、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;および
1dおよびR11aは、式IVに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Aを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは、式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Bを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Cを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Dを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Eを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Fを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Gを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VII-Hを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R11a、およびR11bは式VIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VIIIを有する化合物:

であり、
式中:
30は、水素;C-Cアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;-C(=O)R13b、および-S(=O)24からなる群より選ばれ;
13bは、C-Cアルキル;アミノ;C-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
uは、0、1、2、または3であり;および
1dは式Iに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VIII-Aを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R30、およびuは式VIIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は、式VIII-Bを有する化合物:

であり、
式中、R1d、R30、およびuは式VIIIに関連して規定するとおりであるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
別の実施態様において、本開示の化合物は表1の化合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。表1の化合物の化学名はChemdraw Professional version 17.0.0.206によって生成した。質量分析および代表的な本開示の化合物の生物学的データを表1Bおよび/またはPCT/US2019/046569において提供する。別の実施態様において、本開示の化合物は表1Bの化合物、およびそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。表1Bにおける生物学的データはPCT/US2019/046569の例11および12において説明したプロトコルの後に生成した。
別の実施態様において、本開示の化合物は、化合物番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、824、828、839、870、922、930、942、995、1007、1025、1043、1044、1045、1048、1051、1055、1070、1078、1083、1097、1117、1138、1180、1184、および1192、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物からなる群より選ばれる。別の実施態様において、本開示の化合物は化合物番号15、922、930、942、1055、1070、1117、1180、1184、および1192、およびそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物からなる群より選ばれる。別の実施態様において、本開示の化合物は、化合物番号1228、1229、1230、1231、1232、1233、1234および1235、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物からなる群より選ばれる。
別の実施態様において、本開示の化合物は化合物番号15、942、1184、および1232、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物からなる群より選ばれる。
非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号15である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1228である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1229である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1230である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1231である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1232である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1233である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1234である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1235である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号15の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1228の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1229の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1230の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1231の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1232の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1233の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1234の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。非制限的実施態様において、本開示の化合物は化合物番号1235の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
Figure 2021168313000124

Figure 2021168313000125
本開示は、非毒性の薬学的に許容可能な塩を含め、本開示の化合物の塩の調製および使用を包含する。薬学的に許容可能な付加塩の例には、無機および有機酸付加塩および塩基性塩が含まれる。薬学的に許容可能な塩には、制限されないが、金属塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩など;アルカリ土類金属、例えば、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩など;有機アミン塩、例えば、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン塩など;無機酸塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など;有機酸塩、例えば、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩など;スルホン酸塩、例えば、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩など;およびアミノ酸塩、例えば、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などが含まれる。用語「薬学的に許容可能な塩」は、ここで用いるように、任意の塩、例えば、本開示の化合物の、酸または塩基との反応によって得られるものを指し、それは標的対象(例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)において生理学的に耐容性である。
酸付加塩は、特定の本開示の化合物の溶液を薬学的に許容可能な非毒性酸、例えば、塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸、またはその種の他のものなどの溶液と混合することによって形成することができる。塩基性塩は、本開示の化合物の溶液を薬学的に許容可能な非毒性塩基、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの溶液と混合することによって形成することができる。
本開示は、本開示の化合物の溶媒和物の調製および使用を包含する。溶媒和物は、典型的には、化合物の生理学的活性または毒性を著しく変動させず、およびそのようなものとして、薬理学的等価物として機能し得る。ここで用いるように、「溶媒和物」という用語は、本開示の化合物と溶媒分子、例えば、二溶媒和物、一溶媒和物または半溶媒和物などとの組合せ、物理的会合および/または溶媒和であり、そこで溶媒分子と本開示の化合物との比はそれぞれ約2:1、約1:1または約1:2である。この物理的会合は、様々な程度のイオン結合および共有結合を伴い、水素結合が含まれる。一定の実例において、溶媒和物は、例えば、一以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子中に組み込まれるときなどで、分離することができる。このように「溶媒和物」は、溶液相および分離可能な溶媒和物の両方を包含する。本開示の化合物は、薬学的に許容可能な溶媒、例えば、水、メタノール、エタノールなどとの溶媒和形態として存在することができ、および本開示は、本開示の化合物の溶媒和形態および非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。溶媒和物の一つのタイプは水和物である。「水和物」は溶媒分子が水である溶媒和物の特定のサブグループに関する。溶媒和物は典型的には、薬理学的等価物として機能することができる。溶媒和物の調製は当技術において知られる。例えば、M. Caira(カイラ)ら、J.Pharmaceut.Sci.,93(3):601-611(2004)を参照し、それは、酢酸エチルとのおよび水とのフルコナゾールの溶媒和物の調製を記述する。溶媒和物、ヘミソルベート、水和物などの同様の調製は、E.C.van Tonderら,AAPS Pharm.Sci.Tech.,5(1):Article12(2004)、およびA.L.Binghamら,Chem.Commun.603-604(2001)によって説明される。溶媒和物を調製する典型的で非限定的なプロセスは、本開示の化合物を望ましい溶媒(有機、水、またはそれらの混合物)において20℃超より約25℃までの温度にて溶解させること、次に結晶を形成するのに十分な速度で溶液を冷却すること、既知の方法、例えば、ろ過によって結晶を分離することを伴うであろう。分析技術、例えば、赤外分光法などは、溶媒和物の結晶における溶媒の存在を確認するために使用することができる。
II.第2の治療薬
いくつかの実施態様において、本開示の治療方法は、治療有効量の本開示の化合物を治療有効量の第2の治療薬との組合せにおいて投与することを含む。
用語「第2の治療薬」には、ここで用いるように一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一以上のヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、または一以上のEZH2インヒビター、またはそれらの組合せが含まれる。一実施態様において、第2の治療薬には、一つの薬物クラスからの一つの化合物、即ち、一つの糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一つの免疫調節薬、一つのプロテアソームインヒビター、一つのBcl-2インヒビター、一つの多面的経路モジュレーター、一つのXPO1インヒビター、一つのヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、または一つのEZH2インヒビターが含まれる。別の実施態様において、第2の治療薬には、一つの薬物クラスからの二つの異なる化合物、例えば、二つの異なる糖質コルチコイド受容体アゴニスト、例えば、デキサメタゾンおよびプレドニゾン、二つの異なる免疫調節薬、二つの異なるプロテアソームインヒビター、二つの異なるBcl-2インヒビター、二つの異なる多面的経路モジュレーター、二つの異なるXPO1インヒビター、二つの異なるヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、または二つの異なるEZH2インヒビターが含まれる。別の実施態様において、第2の治療薬には、一つの薬物クラスからの三つの異なる化合物、例えば、三つの異なる糖質コルチコイド受容体アゴニスト、例えば、デキサメタゾン、プレドニゾン、およびメチルプレドニゾロン、三つの異なる免疫調節薬、三つの異なるプロテアソームインヒビター、三つの異なるBcl-2インヒビター、三つの異なる多面的経路モジュレーター、三つの異なるXPO1インヒビター、三つの異なるヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、または三つの異なるEZH2インヒビターが含まれる。別の実施態様において、第2の治療薬には、二つの薬物クラスからの三つの異なる化合物、例えば、二つの異なる糖質コルチコイド受容体アゴニスト、例えば、デキサメタゾンおよびプレドニゾン、および一つの免疫調節薬;二つの異なる糖質コルチコイド受容体アゴニストおよび一つのプロテアソームインヒビター;および等々が含まれる。
別の実施態様において、第2の治療薬には、異なる薬物クラスからの化合物、例えば、第1の薬物クラスからの第1の化合物および第2の薬物クラスからの第2の化合物が含まれ、そこで第1の薬物クラスおよび第2の薬物クラスは異なる。特定の非制限的例として、第2の治療薬には、EZH2インヒビター、例えば、タゼメトスタット、および免疫調節薬、例えば、レノリミニド(lenoliminide)が含まれる。薬物クラスの組合せの非制限的例を以下の表において提供する:
別の実施態様において、第2の治療薬には、三つの異なる薬物クラスからの三つの化合物が含まれる。例えば、一実施態様において、第2の治療薬には、第1の薬物クラスからの第1の化合物、および第2の薬物クラスからの第2の化合物、および第3の薬物クラスからの第3の化合物が含まれ、そこで第1の薬物クラス、第2の薬物クラス、および第3の薬物クラスは異なる。薬物クラスの組合せの非制限的例を以下の表において提供する:

用語「糖質コルチコイド受容体アゴニスト」または「GRアゴニスト」は、ここで用いるように、糖質コルチコイド受容体を活性化する化合物を指す。糖質コルチコイド受容体アゴニストおよび糖質コルチコイド受容体アゴニストを対象に投与する方法は本技術において既知である。例えば、Pufall(プフォール),M.A.,Adv Exp Med Biol.872:315-333(2015)参照。模範的糖質コルチコイド受容体アゴニストには、制限されないが、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、コルチコステロン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロン、マプラコラト(mapracorat)、シクレソニド、および(20S)-プロトパナキサトリオールが含まれる。一実施態様において、糖質コルチコイド受容体アゴニストはプ
レドニゾンである。別の実施態様において、糖質コルチコイド受容体アゴニストはデキサメタゾンである。
用語「免疫調節薬」または「IMiD」は、ここで用いるように、腫瘍壊死因子、インターロイキン6、免疫グロブリンG、および/またはVEGFの生産を抑制し、およびおよび/またはT細胞およびNK細胞を共刺激し、および/またはインターフェロンガンマおよびインターロイキン2生産を増加させる化合物を指す。免疫調節薬および対象に免疫調節薬を投与する方法は本技術において既知である。模範的免疫調節薬には、これらに限定されないが、サリドマイド、レナリドミド、およびポマリドミドが含まれる。一実施態様において、免疫調節薬はポマリドミドである。
用語「プロテアソームインヒビター」は、ここで用いるように、プロテアソームの作用をブロックし、およびこのようにアポトーシス促進因子、例えば、p53タンパク質などのデグレデーションを防止する化合物を指す。プロテアソームインヒビター、およびプロテアソームインヒビターを対象に投与する方法は本技術において既知である。模範的プロテアソームインヒビターには、これらに限定されないが、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、およびイキサゾミブが含まれる。一実施態様において、プロテアソームインヒビターインヒビターはボルテゾミブである。
用語「Bcl-2インヒビター」は、ここで用いるように、抗アポトーシス性Bcl-2タンパク質を抑制する化合物を指す。Bcl-2インヒビター、およびBcl-2インヒビターを対象に投与する方法は本技術において既知である。例示的なBcl-2インヒビターには、制限されないが、ナビトクラクス(ABT-263)、ABT-737、サブトクラクス(Sabutoclax)、AT-1019 (Gossypol)、TW-37、ベネトクラクス(ABT-199)、オバトクラクス、HA14-1、A-1155463、A-1331852、およびWEHI-539が含まれる。一実施態様において、Bcl-2インヒビターはベネトクラクスである。
用語「多面的経路モジュレーター」は、ここで用いるように、タンパク質デグレデーションを増進するためにセレブロンに結合する化合物を指す。多面的経路モジュレーターおよび多面的経路モジュレーターを対象に投与する方法は本技術において既知である。例えば、Hagnerら,Blood126:779-789(2017)参照。非制限的で例示的な多面的経路モジュレーターはCC-122である。
用語「XPO1インヒビター」は、ここで用いるように、エキスポーチン-1のインヒビター(また、染色体領域維持1タンパク質相同体としても知られる;CRM1)を指す。XPO1インヒビターおよび方法を投与するXPO1インヒビター対象に本技術において既知である。例えば、WangおよびLiu,Stem Cell Invest6:6(2019)参照。非制限的で例示的なXPO1インヒビターはセリネクサーである。
用語「ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター」または「HDインヒビター」は、ここで用いるように、ヒストンデアクチラーゼ酵素を抑制する化合物を指す。ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターおよびヒストン脱アセチル化酵素インヒビターを対象に投与する方法は本技術において既知である。例えば、Eckschlagerら,Int.J.Mol.Sci.18:1414(2017)doi:10.3390/ijms18071414参照。模範的ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターには、制限されないが、ロミデプシン、ベリノスタット、パノビノスタット、およびボリノスタートが含まれる。一実施態様において、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターはパノビノスタットである。
用語「EZH2インヒビター」は、ここで用いるように、ゼスト(zeste)相同体
2酵素のエンハンサーを抑制する化合物を指す。EZH2インヒビターおよびEZH2インヒビターを対象に投与する方法は本技術において既知である。例えば、LueおよびAmengual,Curr Hematol Malig Rep13:369-382(2018)参照。模範的EZH2インヒビターには、制限されないが、タゼメトスタット、EPZ011989、EPZ005687、GSK126、PF-06821497、およびバレメトスタットが含まれる。一実施態様において、EZH2インヒビターはタゼメトスタットである。
本開示は併用療法(CT)に関して以下の特定の実施態様を提供する:
CT実施態様I.治療が必要な対象を治療する方法であって、方法は対象に以下のものを投与することを含み:(a)治療有効量の本開示の化合物;および(b)治療有効量の第2の治療薬であり、そこで、第2の治療薬には、糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、またはEZH2インヒビター、またはそれらの組合せが含まれ;および対象はガンを有する。
CT実施態様II.CT実施態様Iの方法であり、そこで、第2の治療薬には、糖質コルチコイド受容体アゴニストが含まれる。
CT実施態様III.CT実施態様IIの方法であり、そこで、糖質コルチコイド受容体アゴニストはデキサメタゾンである。
CT実施態様IV.CT実施態様I-IIIのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、免疫調節薬が含まれる。
CT実施態様V.CT実施態様IVの方法であり、そこで、免疫調節薬はポマリドミドまたはレナリドミドである。
CT実施態様VI.CT実施態様I-Vのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、プロテアソームインヒビターが含まれる。
CT実施態様VII.CT実施態様VIの方法であり、そこで、プロテアソームインヒビターはボルテゾミブである。
CT実施態様VIII.CT実施態様I-VIIのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、Bcl-2インヒビターが含まれる。
CT実施態様IX.CT実施態様VIIIの方法であり、そこで、Bcl-2インヒビターはベネトクラクスである。
CT実施態様X.CT実施態様I-IXのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、多面的経路モジュレーターが含まれる。
CT実施態様XI.CT実施態様Xの方法であり、そこで、多面的経路モジュレーターはCC-122である。
CT実施態様XII.CT実施態様I-XIのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、XPO1インヒビターが含まれる。
CT実施態様XIII.CT実施態様XIIの方法であり、そこで、XPO1インヒビターはセリネクサーである
CT実施態様XIV.CT実施態様I-XIIIのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターが含まれる。
CT実施態様XV.CT実施態様XIVの方法であり、そこで、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターはパノビノスタットである。
CT実施態様XVI.CT実施態様I-XVのいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬はEZH2インヒビターである。
CT実施態様XVII.CT実施態様XVIの方法であり、そこで、EZH2インヒビターはタゼメトスタットである。
III.治療方法
本開示は、概して疾患、状態、または障害に苦しむ、またはそれらに苦しむ危険性がある対象において、疾患、状態、または障害を治療するための方法に指向し、方法は有効な量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を対象に投与することを含む。一実施態様において、疾患、状態、または障害は、本開示の化合物によるSETD2タンパク質の抑制に対応し、またはそれによって媒介される。
ここに提供する治療方法において、本開示の化合物は、ガンを有する対象に単一薬剤として投与することができる。本開示の化合物はまた、ガンを有する対象に治療薬との組合せにおいて投与することができる。本開示の化合物および第2の治療薬は、一以上の以下の条件下に組合せにおいて投与することができる:別々の医薬組成物として、異なる周期性にて、例えば、同時にまたは逐次的に、異なる持続時間にて、異なる濃度にて、異なる投与経路によって、などである。追加的な任意の治療用物質の、例えば、抗ガンの、薬剤はまた、ガン患者に投与し得る。
本開示はまた、治療する必要がある対象においてSETD2タンパク質を抑制する方法に指向し、方法は、治療有効量の本開示の化合物を対象に投与することを含む。
一態様において、本開示は対象において、治療有効量の本開示の化合物を投与することを含む、疾患、障害、または状態を治療する方法を提供する。
別の態様において、本開示は対象において、治療有効量の本開示の化合物を第2の治療薬との組合せにおいて投与することを含む、疾患、障害、または状態を治療する方法を提供する。
別の態様において、本開示は対象において、治療有効量の本開示の化合物を投与することを含む、ガンを治療する方法を提供する。別の態様において、本開示は対象において、治療有効量の本開示の化合物を第2の治療薬との組合せにおいて投与することを含む、ガンを治療する方法を提供する。特定のメカニズムに制限されないが、いくつかの実施態様において、本開示の化合物はSETD2タンパク質を抑制することによってガンを治療する。治療可能なガンの例には、制限されないが、表2においてリストされるガンが含まれる。


別の実施態様において、ガンは膵臓ガンまたは食道ガンである。
別の実施態様において、ガンは、食道ガン、腎臓ガン、腹部ガン、肝細胞 カルシノマ、膠芽腫、中枢神経系(CNS)ガン、軟組織ガン、肺ガン、乳ガン、膀胱/尿路ガン、頭頚部ガン、前立腺ガン、血液ガン、膵臓ガン、皮膚ガン、子宮内膜ガン、卵巣ガン、および大腸ガンからなる群より選ばれる。
別の実施態様において、ガンまたはガン細胞は血液ガンである。模範的血液ガンには、制限されないが、表3においてリストされるガンが含まれる。
別の実施態様において、ガンは多発性骨髄腫である。
別の実施態様において、多発性骨髄腫は、14q32にて免疫グロブリン重鎖遺伝子座に関与する染色体転座を有すると特徴付けられる。別の実施態様において、染色体転座はt(4;14)転座であり、即ち、多発性骨髄腫は、t(4;14)多発性骨髄腫である。
別の実施態様において、ガンはマントル細胞リンパ腫である。
別の実施態様において、ガンはびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫である。
別の実施態様において、本開示はタンパク質メチル化、遺伝子発現、細胞増殖、細胞分化および/または上述のガンにおけるインビボでのアポトーシスを調節する治療方法を提供し、それは治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬をそのような療
法の必要がある対象に投与することによる。
本開示は、本開示の化合物、本開示の化合物によるガンを治療する方法、および第2の治療薬との組合せにおいて本開示の化合物によるガンを治療する方法に関しての以下の特定の実施態様を提供する。
実施態様I.治療が必要な対象を治療する方法であって、方法には、治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を対象に投与することが含まれ、そこで、対象はガンを有し、および第2の治療薬は、糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、およびEZH2インヒビター、またはそれらの組合せからなる群より選ばれる。
実施態様II.実施態様Iの方法であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様III.実施態様Iの方法であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様IV.実施態様IIIの方法であり、そこで、血液ガンは、表3のいずれか一以上のガン、例えば、多発性骨髄腫である。
実施態様V.実施態様IVの方法であり、そこで、血液ガンはt(4;14)多発性骨髄腫である。
実施態様VI.実施態様I-Vのいずれか一の方法であり、治療有効量の第2の治療薬を投与することをさらに含む。
実施態様VII.医薬組成物は本開示の化合物およびガンを治療することにおける使用のための薬学的に許容可能な担体を含み、そこで、本開示の化合物を含む医薬組成物は、任意に、第2の治療薬との組合せにおいて投与されるものであり、そこで、第2の治療薬は、糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、およびEZH2インヒビター、またはそれらの組合せからなる群より選ばれる。
実施態様VIII.実施態様VIIの医薬組成物であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様IX.実施態様VIIの医薬組成物であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様X.実施態様IXの医薬組成物であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガン、例えば、多発性骨髄腫である。
実施態様XI.実施態様Xの医薬組成物であり、そこで、血液ガンはt(4;14)多発性骨髄腫である。
実施態様XII.ガンの治療における使用のための本開示の化合物であり、そこで、本開示の化合物は、任意に、第2の治療薬との組合せにおいて投与され、そこで、第2の治療薬は、糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒスト
ン脱アセチル化酵素インヒビター、およびEZH2インヒビター、またはそれらの組合せからなる群より選ばれる。
実施態様XIII.実施態様XIIの使用のための化合物であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様XIV.実施態様XIIの使用のための化合物であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様XV.実施態様XIVの使用のための化合物であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガン、例えば、多発性骨髄腫である。
実施態様XVI.実施態様XVの使用のための化合物であり、そこで、血液ガンはt(4;14)多発性骨髄腫である。
実施態様XVII.ガンの治療用の薬の製造のための本開示の化合物の使用であり、そこで、薬は、任意に、第2の治療薬との組合せにおいて投与され、そこで、第2の治療薬は、糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、およびEZH2インヒビター、またはそれらの組合せからなる群より選ばれる。
実施態様XVIII.実施態様XVIIの使用であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様XVIII.実施態様XVIIの使用であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様XIX.実施態様XVIIの使用であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガン、例えば、多発性骨髄腫である。
実施態様XX.実施態様XIXの使用であり、そこで、血液ガンはt(4;14)多発性骨髄腫である。
実施態様XXI 二次的治療薬を含むための実施態様XVII-XXのいずれか一の使用である。
実施態様XXII.本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬、およびガンを有する対象に本開示の化合物を投与するための指示を含む、キット。
実施態様XXIII.実施態様XXIIのキットであり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様XXIV.実施態様XXIIのキットであり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様XXV.実施態様XXIVのキットであり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガン、例えば、多発性骨髄腫である。
実施態様XXVI.実施態様XXVのキットであり、そこで、血液ガンはt(4;14
)多発性骨髄腫である。
実施態様XXVII.二次的治療薬をさらに含む、いずれか一の実施態様XXII-XXVIのキット。
実施態様XXVIII.実施態様VIの方法であり、そこで、本開示の化合物および第2の治療薬は同時に投与される。
実施態様XXIX.実施態様VIの方法であり、そこで、本開示の化合物および第2の治療薬は逐次的に投与される。
実施態様XXX.実施態様VII-XIのいずれか一の医薬組成物であり、そこで、医薬組成物は本開示の化合物および第2の治療薬の同時投与のために調剤される。
実施態様XXXI.実施態様VII-XIのいずれか一の医薬組成物であり、そこで、医薬組成物は本開示の化合物および第2の治療薬の逐次的投与のために調剤される。
実施態様XXXII.実施態様XII-XVIのいずれか一の使用のための化合物であり、そこで、本開示の化合物および第2の治療薬の組合せは同時に投与される。
実施態様XXXIII.実施態様XII-XVIのいずれか一の使用のための化合物であり、そこで、本開示の化合物および第2の治療薬の組合せは逐次的に投与される。
実施態様XXXIV.実施態様XVII-XXのいずれか一の使用であり、そこで、本開示の化合物および第2の治療薬の組合せは同時に投与される。
実施態様XXXV.実施態様XVII-XXのいずれか一の使用であり、そこで、本開示の化合物および第2の治療薬の組合せは逐次的に投与される。
本開示はまた以下の特定の実施態様を提供する。
実施態様1.治療が必要な対象を治療する方法であって、方法には、治療有効量の次のものを対象に投与することを含む:
(a)次の式Iの化合物:

であり、
式中:
1aは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
は-C(R1b)=および-N=からなる群より選ばれ;
は-C(R1c)=および-N=からなる群より選ばれ;
は-C(R1d)=および-N=からなる群より選ばれ;
ただし、少なくとも一つのQ、Q、またはQはそれぞれ、-C(R1b)=、-C(R1c)=、または-C(R1d)=であり;
1b、R1c、およびR1dは各々、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、(ヒドロキシ)アルキル、およびアルコキシからなる群より独立して選ばれ;
1eは、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;

は単結合または二重結合であり;
は、次のものからなる群より選ばれ:任意に置換されたアリール;
任意に置換されたヘテロアリール;任意に置換されたヘテロシクロ;任意に置換されたシクロアルキル;(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)アルキル;(ヘテロシクロ)アルキル;(アミノ)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル;(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル;(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(シクロアルキル)アルキル;(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル;(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(ヒドロキシ)アルキル;(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル;任意に置換されたアルキル;(アリール)(ハロアルキル)アルキル;(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル;(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル;および(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキル;および
は水素およびアルキルからなる群より選ばれ;または
およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクロを形成し、
ただし、式Iの化合物はN-(1-(1-(L-アラニル)ピペリジン-4-イル)エチル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;N-((1r,4r)-4-(3-アミノプロパンアミド)シクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;またはN-((1r,4r)-4-アミノシクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミドではないもの、
またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物;および
(b)第2の治療薬であり、
そこで:
第2の治療薬には、一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一またはモアヒストン脱アセチル化酵素インヒビターまたは、一以上のEZH2インヒビター、またはそれらの組合せが含まれるものである。
実施態様2.実施態様1の方法であり、そこで、化合物は式IIの化合物:

、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様3.実施態様1または2の方法であり、そこで、Gは、次の:任意に置換されたC-C10アリール;任意に置換された5~9員環のヘテロアリール;任意に置換された3~10員環のヘテロシクロ;任意に置換されたC-Cシクロアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)(C6-10アリール)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリールヘテロアリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル;および(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキルからなる群より選ばれ、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様4.実施態様3の方法であり、そこで、化合物は式IV:

の化合物であり、
式中:
は、-O-、-C(R28a)(R28b)-、および-N(R23)-からなる群より選ばれ;またはZは不存在であり;
は-CH-および-CHCH-からなる群より選ばれ;
11aは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたヘテロアリール、および-N(R12b)C(=O)R13cからなる群より選ばれ;
12bは、水素、アルキル、シクロアルキル、およびヘテロシクロ、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル、および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;および
13cは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、および任意に置換された複素環、アミノ、(アミノ)アルキル、(C-Cシクロアルキル)オキシ、および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
23は水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;および
28aおよびR28bは、水素、アルキル、およびハロからなる群より独立して選ばれ;,
またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様5.実施態様4の方法であり、そこで、化合物は式IV-Aの化合物:

、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様6.実施態様4の方法であり、そこで、化合物は式IV-Bの化合物:

、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様7.実施態様4の方法であり、そこで、化合物は式IV-Cの化合物:

、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様8.実施態様4の方法であり、そこで、化合物は式IV-Dの化合物:

、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様9.実施態様4-8のいずれか一項の方法であり、そこで:
11aは次のものからなる群より選ばれ:
(A)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;
(B)置換された4~14員環のヘテロシクロで、次のものからなる群より独立して選ばれる一、二または三の置換基を有するもの:
(i)-N(R12a)C(=O)R13a;(ii)-C(=O)R13b;(iii)C-Cアルキル;(iv)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(v)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(vi)C-Cハロアルキル;(vii)アミノ;(vii)ヒドロキシ;(viii)-N(R12a)S(=O)24;(ix)-S(=O)24;(x)非置換のC-Cシクロアルキル;(xi)置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(xii)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(xiii)-C(=N-R
)R61;および(xiv)-C(=C-NO)R64
(C)非置換の5~10員環のヘテロアリール;
(D)ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有する置換された5または6員環のヘテロアリール;
(E)C-Cアルキル;および
(F)-N(R12b)C(=O)R13cであり;
12aおよびR12bは各々、水素、C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル、および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
13a、R13b、およびR13cは各々、(A)C-Cアルキル;(B)C-Cハロアルキル;(C)非置換のC-Cシクロアルキル;(D)C-Cアルコキシ;(E)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(F)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(G)(シアノ)アルキル;(H)非置換のC-C10アリール;(I)置換されたC-C10アリールであり、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(J)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(K)置換された5または6員環のヘテロアリールで、ハロ、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有するもの;(L)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(M)置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(N)アミノ;(O)(アミノ)アルキル;(P)(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(Q)(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より独立して選ばれ;および
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
60は、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、-C(=O)R62、および-S(=O)62からなる群より選ばれ;
61は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-NR63a63bからなる群より選ばれ;
62は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-NR63a63bからなる群より選ばれ;
63aは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
63bは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;または
63aおよびR63bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4~6員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成し;
64は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-NR63c63dからなる群より選ばれ;
63cは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
63dは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;または
63cおよびR63dは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4~6員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成するもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様10.実施態様9の方法であり、そこで、R11aは次のものからなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロであり:
12aは、水素、C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
13aは、C-Cアルキル;アミノ;非置換のC-Cシクロアルキル;置換
されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれ;
13bは、C-Cアルキル;アミノ;C-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
21は、水素、-C(=O)R13b、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、非置換の4~14員環のヘテロシクロ、および-S(=O)24からなる群より選ばれ;
22は、C-Cアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものであり;
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
25は、水素、C-Cアルキル、およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
25bおよびR25cはC-CアルキルおよびC-Cハロアルキルからなる群より独立して選ばれ;
26は、非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するものからなる群より選ばれ;および
21aおよびR25aは、それらに結合している原子と一緒になって、任意に置換された4~8員環のヘテロシクロを形成するもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様11.実施態様9の方法であり、そこで、R11aは次のものからなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロであり:

27aおよびR27bは各々、水素、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
27cは、水素;-C(=O)R13b;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;および置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;および-S(=O)24からなる群より選ばれ;
27dは、水素;C-Cアルキル;およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
13bは、C-Cアルキル;アミノC-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;置換されたC-Cシクロアルキルで、ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;置換された4~14員環のヘテロシクロで、アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる一または二の置換基を有するもの;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;および
24はC-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれるもの、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様12.実施態様11の方法であり、そこで、R11aは次のものからなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロ:


またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様13.実施態様9の方法であり、そこで、R11aは次のものからなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロ:

またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様14.実施態様4-13のいずれか一の方法であり、そこで、Zは-CH-、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様15.実施態様1-14のいずれか一の方法であり、そこで、R1dはフルオロ、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様16.実施態様1の方法であり、そこで、化合物は表1の化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様17.実施態様1の方法であり、そこで、化合物は表1Bの化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である、
実施態様18.実施態様1-17のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、糖質コルチコイド受容体アゴニストが含まれる。
実施態様19.実施態様18の方法であり、そこで、糖質コルチコイド受容体アゴニストはデキサメタゾンである。
実施態様20.実施態様1-19のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬に
は、免疫調節薬が含まれる。
実施態様21.実施態様20の方法であり、そこで、免疫調節薬はポマリドミドまたはレナリドミドである。
実施態様22.実施態様1-21のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、プロテアソームインヒビターが含まれる。
実施態様23.実施態様22の方法であり、そこで、プロテアソームインヒビターはボルテゾミブである。
実施態様24.実施態様1-23のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、Bcl-2インヒビターが含まれる。
実施態様25.実施態様24の方法であり、そこで、Bcl-2インヒビターはベネトクラクスである。
実施態様26.実施態様1-25のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、多面的経路モジュレーターが含まれる。
実施態様27.実施態様26の方法であり、そこで、多面的経路モジュレーターはCC-122である。
実施態様28.実施態様1-27のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、XPO1インヒビターが含まれる。
実施態様29.実施態様28の方法であり、そこで、XPO1インヒビターはセリネクサーである。
実施態様30.実施態様1-29のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬には、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターが含まれる。
実施態様31.実施態様30の方法であり、そこで、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターはパノビノスタットである。
実施態様32.実施態様1-31のいずれか一の方法であり、そこで、第2の治療薬はEZH2インヒビターである。
実施態様33.実施態様32の方法であり、そこで、EZH2インヒビターはタゼメトスタットである。
実施態様34.実施態様1-33のいずれか一の方法であり、そこで、式Iの化合物および第2の治療薬は対象に別々に投与される。
実施態様35.実施態様1-34のいずれか一の方法であり、そこで、その必要がある対象はガンを有する。
実施態様36.実施態様35の方法であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様37.実施態様38の方法であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様38.実施態様37の方法であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガンである。
実施態様39.次のものを含むキット:
(a)式Iの化合物:

であり、
式中:
1aは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
は-C(R1b)=および-N=からなる群より選ばれ;
は-C(R1c)=および-N=からなる群より選ばれ;
は-C(R1d)=および-N=からなる群より選ばれ;
ただし、少なくとも一つのQ、Q、またはQはそれぞれ、-C(R1b)=、-C(R1c)=、または-C(R1d)=であり;
1b、R1c、およびR1dは各々、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、(ヒドロキシ)アルキル、およびアルコキシからなる群より独立して選ばれ;
1eは、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、および(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;

は単結合または二重結合であり;
は、次のものからなる群より選ばれ:任意に置換されたアリール;
任意に置換されたヘテロアリール;任意に置換されたヘテロシクロ;任意に置換されたシクロアルキル;(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)アルキル;(ヘテロシクロ)アルキル;(アミノ)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(アリール)アルキ
ル;(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル;(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル;(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(シクロアルキル)アルキル;(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル;(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(ヒドロキシ)アルキル;(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル;任意に置換されたアルキル;(アリール)(ハロアルキル)アルキル;(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル;(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル;および(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキルであり;および
は水素およびアルキルからなる群より選ばれ;または
およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクロを形成し、
ただし、式Iの化合物はN-(1-(1-(L-アラニル)ピペリジン-4-イル)エチル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;N-((1r,4r)-4-(3-アミノプロパンアミド)シクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;またはN-((1r,4r)-4-アミノシクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミドではないもの、
またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物;および
(b)第2の治療薬で、
式中:
第2の治療薬には、一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一以上のヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、または一以上のEZH2インヒビター、またはそれらの組合せが含まれるもの。
実施態様40.実施態様39のキットであり、ガンを有する対象に式Iの化合物および第2の治療薬を投与するための指示がさらに含まれる。
実施態様41.次のものからなる群より選ばれる化合物:
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aS,6aS)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aS,6aS)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aR,6aR)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aR,6aR)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aS,6aS)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aR,6aR)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aS,6aS)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;および
4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aR,6aR)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド、
またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
実施態様42.医薬組成物には、実施態様41の化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、および薬学的に許容可能な担体が含まれる。
実施態様43.治療が必要な対象を治療する方法であって、方法は、対象に治療有効量の実施態様41の化合物、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を投与することを含む。
実施態様44.実施態様43の方法であり、そこで、その必要がある対象はガンを有する。
実施態様45.実施態様44の方法であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様46.実施態様44の方法であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様47.実施態様46の方法であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガンである。
実施態様48.対象を治療することにおける使用のための実施態様43の医薬組成物。
実施態様49.実施態様48の医薬組成物であり、そこで、対象はガンを有する。
実施態様50.実施態様49の医薬組成物であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様51.実施態様49の医薬組成物であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様52.実施態様51の方法であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガンである。
実施態様53.対象を治療することにおける使用のための実施態様41の化合物。
実施態様54.実施態様53の使用のための化合物であり、そこで、対象はガンを有する。
実施態様55.実施態様54の使用のための化合物であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様56.実施態様54の使用のための化合物であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様57.実施態様56の方法であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガンである。
実施態様58.対象.を治療するための薬の製造における実施態様21の化合物の使用。
実施態様59.実施態様58の使用であり、そこで、対象はガンを有する。
実施態様60.実施態様59の使用であり、そこで、ガンは表2のいずれか一以上のガンである。
実施態様61.実施態様59の使用であり、そこで、ガンは血液ガンである。
実施態様62.実施態様61の使用であり、そこで、血液ガンは表3のいずれか一以上のガンである。
実施態様63.実施態様41の化合物および対象に化合物を投与するための指示を含む、キット。
実施態様64.実施態様63のキットであり、そこで、対象ガン.
本開示の化合物は、対象に対して任意の他の成分の存在を伴わない原料化学物質(raw chemical)の形態において投与することができる。本開示の化合物はまた対象に対して、化合物を適切な薬学的に許容可能な担体と組み合わせて含む医薬組成物の一部として投与することができる。そのような担体は薬学的に許容可能な賦形剤および補助物から選ぶことができる。用語「薬学的に許容可能な担体」または「薬学的に許容可能なビヒクル」は任意の標準薬学的担体、溶媒、界面活性剤、またはビヒクルを包含する。適切な薬学的に許容可能なビヒクルには、水性ビヒクルおよび非水性ビヒクルが含まれる。標準薬学的担体およびそれらの調剤物は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton,PA,19th ed.1995において記載される。
本開示の視野内の医薬組成物には、すべての組成物が含まれ、そこでは本開示の化合物は一以上の薬学的に許容可能な担体を組み合わされる。一実施態様において、本開示の化合物は、組成物においてその意図した治療目的を達成するのに有効である量において存在する。個々のニーズは異なり得るが、各化合物の有効量の最適な範囲の決定は当技術の熟
練内である。典型的には、本開示の化合物は、哺乳動物、例えば、ヒトに、特定の障害を治療するための1日当たり、哺乳動物の体重1kg当たり約0.0025から約1500mgまでの用量、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の等量にて経口投与することができる。哺乳動物に投与される本開示の化合物の有用な経口用量は、哺乳動物の体重1kg当たり約0.0025から約50mgまで、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物の等量である。筋肉内注射の場合、用量は典型的に、経口用量の約半分である。
単位経口投与量には、約0.01mgから約1gまでの本開示の化合物、例えば、約0.01mgより約500mgまで、約0.01mgより約250mgまで、約0.01mgより約100mgまで、約0.01mgより約50mgまで、例えば、約0.1mgより約10mgまでの化合物が含まれ得る。単位用量は、1日当たり一以上の回数、例えば、各々が約0.01mgから約1gまでの化合物、または当量のそれらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を含む一以上の錠剤またはカプセルとして投与することができる。
本開示の化合物、または本開示の化合物および、任意に第2の治療薬を含む医薬組成物は任意の対象に、例えば、それを必要とするガン患者に投与することができ、それは本開示の化合物の有益な効果を経験し得る。そのような対象の中で最も重要なのは、哺乳類、例えば、ヒトおよびコンパニオンアニマルであるが、本開示はそのように制限されることを意図しない。一実施態様では、対象はヒトである。
本開示の医薬組成物は、その意図された目的を達成する任意の手段によって投与することができる。例えば、投与は、経口、非経口、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮、鼻内、経粘膜、直腸、膣内または頬側の経路によって、または吸入によってのものであることができる。投与される投薬量および投与の経路は、特定の対象の状況に応じて、およびレシピエントの齢、性別、健康、および重量、治療すべき状態または障害、併用治療の種類、もしあれば、治療の頻度、および望ましい効果の性質などの要因を考慮して、変動するであろう。
一実施態様において、本開示の医薬組成物は経口的に投与することができる。別の実施態様において、本開示の医薬組成物は、経口的に投与することができ、および錠剤、ドラジェ、カプセル、または経口液状調製物に調剤される。一実施態様において、経口調剤物には、本開示の化合物を含む押出し多粒子が含まれる。
あるいは、本開示の医薬組成物は直腸に投与することができ、および坐剤において調剤される。
あるいは、本開示の医薬組成物は注射によって投与することができる。
あるいは、本開示の医薬組成物は経皮的に投与することができる。
あるいは、本開示の医薬組成物は吸入によって、または鼻腔内もしくは経粘膜投与によって投与することができる。
あるいは、本開示の医薬組成物は膣内経路によって投与することができる。
本開示の医薬組成物は、約0.01から99重量パーセントまで、例えば、約0.25から75重量パーセントまで、の本開示の化合物、例えば、重量で約1%、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、または約75%の本開示の化合物を含
むことができる。
本開示の医薬組成物は、それ自体、当該開示の観点から既知であろう仕方において、例えば、慣習的な混合、造粒、ドラジェ作成、溶解、押出、または凍結乾燥プロセスの手段によって製造される。このように、経口使用のための医薬組成物は、活性化合物を固形賦形剤と組み合わされること、任意に、結果として生じる混合物を粉砕することおよび、適切な補助物を添加して後、必要に応じまたは必要ならば、錠剤またはドラジェコアを得るために、顆粒の混合物を加工することによって得ることができる。
好適な賦形剤には、充填剤、例えば、糖類(例えば、乳糖、ショ糖、マンニトールまたはソルビトール)、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウムまたはリン酸水素カルシウム)など、ならびに結合剤、例えば、でんぷんペーストなど(例えば、トウモロコシでんぷん、小麦でんぷん、米でんぷん、またはジャガイモでんぷんを使用すること)、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および/またはポリビニルピロリドンが含まれる。望ましいなら、一以上の崩壊剤、例えば、上述のでんぷん、およびまたカルボキシメチルでんぷん、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸またはそれらの塩、例えば、アルギン酸ナトリウムなどを添加することができる。
補助物は典型的には、流動性調節剤および潤滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸またはそれらの塩(例えば、ステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウム)、およびポリエチレングリコールなどである。ドラジェコアは、胃液に対して耐性を有する適切なコーティングを備える。この目的のために、濃縮糖類溶液を使用することができ、それは、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機溶剤または溶剤混合物を任意に含み得る。胃液に耐性のあるコーティングを生産するために、適切なセルロース調製物、例えば、アセチルセルロースフタラートまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラートなどの溶液を使用することができる。染料または顔料は、例えば、識別のために、または活性化合物の用量の組合せを特徴付けるために、錠剤またはドラジェコーティングに添加することができる。
経口的に使用することができる他の薬剤の例には、ゼラチンで作られたプッシュフィットカプセル、またはゼラチンおよび可塑剤、例えば、グリセロールもしくはソルビトールなどで作られる軟質、密封のカプセルが含まれる。プッシュフィットカプセルは、顆粒の形態で、それは充填剤、例えば、乳糖など、結合剤、デンプンなど、および/または潤滑剤、例えば、タルクまたはステアリン酸マグネシウムなどおよび、任意に安定剤と混合でき、または押出し多粒子の形態で化合物を含有することができる。ソフトカプセルでは、活性化合物は好ましくは、適切な液体、例えば、脂肪油または流動パラフィンなどに溶解または懸濁される。さらに、安定剤を添加することができる。
直腸投与のための可能な薬剤には、例えば、坐薬が含まれ、それは一以上の活性化合物と坐薬基剤との組合せからなる。適切な坐剤基剤には、数ある中で、自然および合成のトリグリセリド、およびパラフィン炭化水素が含まれる。また、活性化合物と例えば液状トリグリセリド、ポリエチレングリコール、またはパラフィン炭化水素などの基材との組合せからなるゼラチン直腸カプセルを使用することも可能である。
非経口投与のために適した製剤には、水溶性の形態における活性化合物の水溶液、例えば、水溶性塩、アルカリ性溶液、または酸性溶液などが含まれる。あるいは、活性化合物の懸濁物は、油性の懸濁物として調製することができる。そのような懸濁物のために適した親脂性溶媒またはビヒクルには、脂肪油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例
えば、オレイン酸エチル)、トリグリセリド、またはポリエチレングリコール、例えば、ポリエチレングリコール-400(PEG-400)などが含まれ得る。水性懸濁物には、懸濁物の粘度を増加させるための一以上の物質を含み得、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、および/またはデキストランが含まれる。懸濁物は安定剤を任意に含み得る。
いくつかの実施態様において、本開示の化合物および第2の治療薬は組合せにおいて対象に対して単一の医薬組成物の一部分として投与される。
いくつかの実施態様において、本開示の化合物および第2の治療薬は組合せにおいて対象に対して別々に、例えば、二またはそれよりも多くの別々の医薬組成物として投与される。例えば、第2の治療薬には、一の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、またはEZH2インヒビターが含まれ得る。この場合において、二の別々の医薬組成物は-、一は本開示の化合物が含まれ、および一は第2の治療薬が含まれ-、対象に対して投与される。第2の治療薬には、二の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、またはEZH2インヒビターの組合せが含まれ得る。この場合において、三の別々の医薬組成物は-、一は本開示の化合物が含まれ、一は第1の第2の治療薬が含まれ、および一は第2の第2の治療薬が含まれ-、対象に対して投与される。同じく、第2の治療薬には、三またはそれよりも多くの糖質コルチコイド受容体アゴニスト、免疫調節薬、プロテアソームインヒビター、Bcl-2インヒビター、多面的経路モジュレーター、XPO1インヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、またはEZH2インヒビターの組合せが含まれる。別々の医薬組成物は、対象に対して、例えば、異なる周期性にて、異なる持続時間にて、または異なる投与経路によって投与することができる。
いくつかの実施態様において、本開示の化合物は、第2の治療薬の前、例えば、第2の治療薬の投与の0.5、1、2、3、4、5、10、12、または18時間、1、2、3、4、5、または6日、または1、2、3、または4週前に患者に投与される。
いくつかの実施態様において、本開示の化合物は、第2の治療薬の後、例えば、第2の治療薬の投与の、0.5、1、2、3、4、5、10、12、または18時間、1、2、3、4、5、または6日、または1、2、3、または4週後に投与される。
いくつかの実施態様において、本開示の化合物および第2の治療薬はともに投与される。
いくつかの実施態様において、本開示の化合物および第2の治療薬は、ともにではあるが、異なるスケジュールで投与され、例えば、本開示の化合物は毎日投与される一方、第2の治療薬は、週に1回、2週に1回、3週に1回、または4週に1回投与される。
実際には、医師は個々の患者について最も適切である事実上の投与計画を定め、それは特定の患者の齢、重量、および反応により変動することができる。
別の実施態様において、本開示はキットを提供し、それには、本開示の化合物(または本開示の化合物を含む組成物)が含まれ、本開示の方法を実践するためにそれらの使用を促進する仕方において包装される。一実施態様において、キットには、本開示の化合物(または本開示の化合物を含む組成物)が含まれ、容器、例えば、密閉ビンまたはうつわな
どにおいて包装され、容器に貼られたかまたはキットに含まれるラベルを有し、それには、本開示の方法を実践するために化合物または組成物の使用が説明されている。一実施態様において、化合物または組成物は単位剤形において包装される。キットには、意図した投与経路に従って組成物を投与するための適切なデバイスがさらに含まれることができる。キットには、第2の治療薬がさらに含まれることができる。いくつかの実施態様において、キットには、本開示の化合物および第2の治療薬が別々の医薬組成物として含まれる。
IV.バイオマーカー
別の実施態様において、本開示は、ガン、例えば、多発性骨髄腫を有する対象を治療する方法を提供し、それには、(a)対象から採取した生物学的サンプルにおいてバイオマーカーが存在するかまたは不存在かを定めること;および(b)バイオマーカーが生物学的サンプルにおいて存在する場合、治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を対象に対して投与することが含まれる。例えば、Goossenset al.,Transl Cancer Res.4:256-269(2015);KamelおよびAl-Amodi,Genomics Proteomics Bioinformatics15:220-235(2017);およびKonikovaおよびKusenda、Neoplasma50:31-40(2003)参照。
バイオマーカーには、制限されないが、ガンにおける染色体転座、例えば、マリチプル骨髄腫、細胞およびWHSC1/NSD2/MMSET発現が含まれる。一実施態様において、バイオマーカーの無視できない態様はその発現状態である。一実施態様において、バイオマーカーの無視できない態様はその変異状態である。
一実施態様において、バイオマーカーはWHSC1/NSD2/MMSET発現であり、それは一つの表現型状態の対象、例えば、血液ガンを有する対象において、別の表現型状態、例えば、正常な病気でない対象またはガンを有するが過剰発現のWHSC1/NSD2/MMSETを伴わない患者と比べて差次的に存在する。一実施態様において、バイオマーカーはWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現である。
バイオマーカー標準は、あらかじめ定め、ともに定め、または対象から生物学的サンプルを取得した後に定めることができる。ここに記載する方法による使用のためのバイオマーカー標準には、例えば、ガンを伴わない対象からのサンプル由来のデータ;ガン、例えば、乳ガンで、それは転移性ではないものを有する対象からのサンプル由来のデータ;およびガン、例えば、乳ガンで、その転移性を有する対象からのサンプル由来のデータが含まれる。比較は、異なるクラスの対象、例えば、疾患対非疾患対象についてあらかじめ定める閾値バイオマーカー標準を確立するために行うことができる。標準は同じアッセイにおいて進めることができ、または以前のアッセイからの既知の標準であることができる。
バイオマーカーは、バイオマーカーの平均または中央値発現または変異のレベルがグループ間で異なる、即ち、より高い、またはより低いと計算される場合、異なる表現型状態のグループ間で差次的に存在する。このように、バイオマーカーは、対象、例えば、ガンの患者が一つの表現型状態または別のものに属するという指標を提供する。
患者におけるバイオマーカーの発現レベルまたは変異状態の決定は、本技術において既知の任意の多くの方法を用いて実行することができる。特定のタンパク質を定量することおよび/またはWHSC1/NSD2/MMSET発現および/または染色体転座を検出すること、または患者または生物学的サンプルにおける任意の他のバイオマーカー発現または変異レベルについての本技術において既知の任意の方法は、本開示の方法において用い得る。例には、制限されないが、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)、またはRT-PC
R、フローサイトメトリー、ノーザンブロット法、ウェスタンブロット法、ELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)、RIA(ラジオイムノアッセイ)、RNA発現の遺伝子チップ分析、免疫組織化学または免疫蛍光法が含まれる。例えば、Slagleet al.Cancer83:1401(1998);Hudlebusch et al.,Clin Cancer Res17:2919-2933(2011)参照。本開示の一定の実施態様には、いくつかの方法が含まれ、そこで、バイオマーカーRNA発現(転写)が定められる。本開示の他の実施態様には、いくつかの方法が含まれ、そこで、生物学的サンプルにおいてタンパク質発現が定められる。例えば、Harlowet al.,Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY,(1988);Ausubel(オースベル)et al.,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley&Sons,New York 3rd Edition,(1995);KamelおよびAl-Amodi, Genomics Proteomics Bioinformatics 15:220-235(2017)参照。ノーザンブロット法またはRT-PCR分析のために、RNAはRNAseフリー技術を用いて腫瘍組織サンプルから分離した。そのような技術は本技術において普通に知られている。
本開示の一実施態様において、生物学的サンプルは患者から取得し、および生物学的サンプルはバイオマーカー発現または変異状態の決定についてアッセイする。
一実施態様において、本開示は、ガン、例えば、多発性骨髄腫を有する対象を治療する方法を提供し、方法には、以下の:(a)対象から採取した生物学的サンプルにおいて染色体転座が存在するかまたは不存在かどうかを定めること;および(b)治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を対象に対して、生物学的サンプルにおいて染色体転座が存在する場合に投与することが含まれる。
別の実施態様において、本開示は、ガン、例えば、多発性骨髄腫を有する対象を治療する方法を提供し、方法には、治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬が染色体転座を有する対象に対して投与されることが含まれる。
別の実施態様において、本開示はある方法を提供し、治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を治療する必要がある対象に対して投与することが含まれ、そこで:(a)対象は多発性骨髄腫を有し;および(b)多発性骨髄腫は染色体転座を有するとして特徴付けられる。
任意の上記の実施態様において、染色体転座はt(4;14)転座である。
一実施態様において、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象を治療する方法を提供し、方法には、次の:(a)対象から採取した生物学的サンプルにおいてWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が存在するかまたは不存在かどうかを定めること;および(b)生物学的サンプルにおいてWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が存在する場合、対象に対して治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を投与することが含まれる。
一実施態様において、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象を治療する方法を提供し、方法には、対象においてWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が存在する場合、対象に対して治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を投与することが含まれる。
別の実施態様において、本開示は方法を提供し、治療する必要がある対象に対して、治療有効量の本開示の化合物および、任意に、第2の治療薬を投与することを含み、そこで:(a)対象は多発性骨髄腫を有し;および(b)多発性骨髄腫はWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現を有するとして特徴付けられる。
V.定義
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ハロ」は、-Cl、-F、-Br、または-Iを指す。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ニトロ」は、-NOを指す。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「シアノ」は、-CNを指す。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ヒドロキシ」は、-OHを指す。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルキル」は、1~12個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖脂肪族炭化水素、即ち、C-C12アルキル、または指定された数の炭素原子、例えば、メチルなどのCアルキル、エチルなどのCアルキルなどを指す。一実施態様において、アルキルはC-C10アルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキル、即ち、メチル、エチル、プロピル、またはイソプロピルである。非制限的で例示的なC-C12アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、3-ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、およびデシルが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「任意に置換されたアルキル」は、アルキル基を指し、それは非置換か、または、1、2または3の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルバマート、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、-N(R56a)C(=N-R60)R61、-N(R56a)C(=C-NO)R64、-C(=N-R60)R61、または-C(=C-NO)R64であり;
そこで:
56aは水素またはアルキルであり;
56bは、アルキル、ハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり;
56cは水素またはアルキルであり;
56dは、アルキル、ハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルコキシ
、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり;
56eは、アルキル、ハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換されたC-C10アリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり;
57は、ハロアルキル、アミノ、任意に置換されたシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された複素環、任意に置換されたヘテロアリール、(C-Cシクロアルキル)オキシ、または(4~8員環のヘテロシクロ)オキシであり;
58は、ハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換された複素環、または任意に置換されたヘテロアリールであり;
60は、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、-C(=O)R62、および-S(=O)62からなる群より選ばれ;
61は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-NR63a63bからなる群より選ばれ;
62は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-NR63a63bからなる群より選ばれ;
63aは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
63bは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;または
63aおよびR63bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4~6員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成し;
64は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、および-NR63c63dからなる群より選ばれ;および
63cは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
63dは、水素、C-Cアルキル、およびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;または
63cおよびR63dは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4~6員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成する。
一実施態様において、任意に置換されたアルキルは、非置換か、または1、2または3の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立してニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルバマート、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、または-S(=O)58である。
別の実施態様において、任意に置換されたアルキルは二の置換基により置換される。別の実施態様において、任意に置換されたアルキルは一の置換基により置換される。別の実施態様において、任意に置換されたアルキルは任意に置換されたC-Cアルキルである。別の実施態様において、任意に置換されたアルキルは任意に置換されたC-Cアルキルである。一実施態様において、任意に置換されたアルキルは随意置換されたものでありCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な任意に置換されたアルキル基には、-CH(COMe)CHCOMeおよび-CH(CH)CHN(H)C(=O)O(CHが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルケニル」は、1、2または3の炭素対炭素二重結合を含むアルキル基を指す。一実施態様において、アルケニル基はC-Cアルケニル基である。別の実施態様において、アルケニル基はC-Cアルケニル基である。別の実施態様において、アルケニル基は一つの炭素対炭素二重結合を有する。非制限的で例示的なアルケニル基には、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec-ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルが含まれる。
単独でまたは別の一部分として使用される用語「任意に置換されたアルケニル」は、アルケニル基を指し、それは非置換か、または一、二または三の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ)、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、または任意に置換されたヘテロシクロである。非制限的で例示的な任意に置換されたアルケニル基には、-CH=CHPhが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルキニル」は、1、2または3の炭素対炭素三重結合を含むアルキル基を指す。一実施態様において、アルキニルは一つの炭素対炭素三重結合を有する。別の実施態様において、アルキニルはC-Cアルキニルである。別の実施態様において、アルキニルはC-Cアルキニルである。別の実施態様において、アルキニルは一つの炭素対炭素三重結合を有する。非制限的で例示的なアルキニル基には、エチニル、プロピニル、ブチニル、2-ブチニル、ペンチニル、およびヘキシニル基が含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「任意に置換されたアルキニル」は、アルキニル基を指し、それは非置換か、または一、二または三の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ)、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、または任意に置換されたヘテロシクロである。非制限的で例示的な任意に置換されたアルキニル基には、-CH≡CHPhが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ハロアルキル」は、一以上のフッ素、塩素、臭素、および/またはヨー素原子によって置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、アルキルは、1、2または3のフッ素および/または塩素原子によって置換される。別の実施態様において、アルキルは1、2または3のフッ素原子によって置換される。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキル基はCまたはCアルキルである。非制限的で例示的なハロアルキル基には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、4,4,4-トリフルオロブチル、およびトリクロロメチル基が含まれる。
用語「ヒドロキシアルキル」または「(ヒドロキシ)アルキル」は、ここで用いるように、それら自体によってまたは別の基の一部分として、1、2または3のヒドロキシ基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。別の実施態様において、ヒドロキシアルキルはモノヒドロキシアルキル基、即ち、一つのヒドロキシ基により置換されたものである。別の実施態様において、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基、即ち、二つのヒドロキシ基置換されたものである。非制限的で例示的な(ヒドロキシル)アルキル基には、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基、例えば、1-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシエチル、1,2-ジヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシプロピル、3-ヒドロキシブチル、4-ヒドロキシブチル、2-ヒドロキシ-1-メチルプロピル、および1,3-ジヒドロキシプロパ-2-イル(1,3-dihydroxyprop-2-yl)などが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルコキシ」は、末端酸素原子に付着したアルキル基を指す。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキル基である。非制限的で例示的なアルコキシ基には、メトキシ、エトキシ、およびtert-ブトキシが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ハロアルコキシ」は、末端酸素原子に付着したハロアルキル基を指す。一実施態様において、ハロアルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、ハロアルキル基はC-Cハロアルキル基である。非制限的で例示的なハロアルコキシ基には、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、および2,2,2-トリフルオロエトキシが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルキルチオ」は、末端硫黄原子に付着したアルキル基を指す。一実施態様において、アルキル基はC-Cアルキル基
である。非制限的で例示的なアルキルチオ基には、-SCH、および-SCHCHが含まれる
用語「アルコキシアルキル」または「(アルコキシ)アルキル」は、ここで用いるように、それら自体によってまたは別の基の一部分として、一つのアルコキシ基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、アルコキシはC-Cアルコキシである。別の実施態様において、アルコキシはC-Cアルコキシである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的なアルコキシアルキル基には、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、イソ-プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert-ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec-ブトキシメチル、およびペンチルオキシメチルが含まれる。
用語「ヘテロアルキル」は、ここで用いるように、それだけでまたは別の基の部分で安定な直線または分枝鎖の1より10までの炭素原子および少なくとも二つのヘテロ原子を含む炭化水素ラジカルを指し、それは同じまたは異なることができ、O、N、またはSから選ばれ、そこで、硫黄原子は任意に酸化されることができる。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置にてまたは分子の残部にヘテロアルキル基が付着する位置にて配置することができる。一実施態様において、ヘテロアルキルは二つの酸素原子を含む。別の実施態様において、ヘテロアルキルは一つの酸素および一つの窒素原子を含む。別の実施態様において、ヘテロアルキルは二つの窒素原子を含む。非制限的で例示的なヘテロアルキル基には、-OCHCHNH、-NHCHCHOCH、および-OCHCHOCHが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「シクロアルキル」は、飽和および部分的に不飽和、例えば、一または二つの二重結合を含み、3~12の炭素原子を含む単環、二環、または三環の脂肪族炭化水素、即ち、C3-12シクロアルキル、または指定された炭素の数、例えば、Cシクロアルキル、そのようなシクロプロピル、Cシクロアルキル、例えば、シクロブチル、その他などを指す。一実施態様において、シクロアルキルは二環であり、即ち、それは二つの環を有する。別の実施態様において、シクロアルキルは単環であり、即ち、それは一つの環を有する。別の実施態様において、シクロアルキルはC3-8シクロアルキルである。別の実施態様において、シクロアルキルは、C3-6シクロアルキル、即ち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。別の実施態様において、シクロアルキルはCシクロアルキル、即ち、シクロペンチルである。別の実施態様において、シクロアルキルはCシクロアルキル、即ち、シクロヘキシルである。非制限的で例示的なC3-12シクロアルキル基には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニレン、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニル、およびスピロ[3.3]ヘプタン(heptane)が含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「任意に置換されたシクロアルキル」は、シクロアルキル基を指し、非置換か、または1、2または3の置換基により置換されたかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、-OR59、-N(R56a)C(=N-R60)R61、-N(R56a)C(=C-NO)R64、-C(=N-R60)R61、または-C(=C-NO)R64であり;そこで、R56a、R56b、R56c、R56d、R56e、R57、R58、R60、R61、およびR64は用語「任意に置換されたアルキル」に関連して規定されるようであり、およびR59は(ヒドロキシ)アルキルまたは(アミノ)アルキルである。非制限的で例示的な任意に置換されたシクロアルキル基には、3-(4-アセチルピペラジン(acetylpiperazin)-1-イル)シクロヘキシル、3-(3-(N-メチルアセトアミド)ピロリジン-1-イル)シクロヘキシル、3-モルホリノシクロヘキシル、および3-(ピリミジン-5-イル)シクロヘキシルが含まれる。一実施態様において、任意に置換されたシクロアルキルは、非置換か、または1、2または3の置換基により置換されたかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、および-OR59である。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ヘテロシクロ」は、飽和および部分的に不飽和、例えば、一または二つの二重結合を含み、3~14環員を含む単環、二環、または三環の基、即ち、3~14員のヘテロシクロで、1、2、3または4のヘテロ原子が含まれる。各ヘテロ原子は、独立して、酸素、硫黄、または窒素である。各硫黄原子は独立して、スルホキシド、即ち、S(=O)、またはスルホン、即ち、S(=O)を与えるために酸化される。
用語のヘテロシクロには、基が含まれ、そこでは一以上の-CH-基が、一以上の-C(=O)-基で、環状(cyclic)ウレイド基、例えば、イミダゾリジニル-2-オンなど、環状アミド基、例えば、ピロリジン-2-オンまたはピペリジン-2-オンなど、および環状カルバマート基、例えば、オキサゾリジニル-2-オンなどが含まれるものにより置換される。
用語のヘテロシクロにはまた、縮合した任意に置換されたアリールまたは任意に置換されたヘテロアリール基、例えば、インドリン、インドリン-2-オン、2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン、または1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[d]アゼピン-2-オンなどを有する基が含まれる。
一実施態様において、ヘテロシクロ基は4~8員環の環状基であり、一つの環および一または二つの酸素原子、例えば、テトラヒドロフランまたはテトラヒドロピラン、または
一または二つの窒素原子、例えば、ピロリジン、ピペリジン、またはピペラジン、または一つの酸素および一つの窒素原子、例えば、モルホリンが含まれ、および任意に、一つの-CH-基が一つの-C(=O)-基、例えば、ピロリジン-2-オンまたはピペラジン-2-オンにより置換される。別の実施態様において、ヘテロシクロ基は、一つの環および一または二つの窒素原子を含む5~8員環の環状基であり、および任意に、一つの-CH-基は一つの-C(=O)-基により置換される。別の実施態様において、ヘテロシクロ基は、一つの環および一または二つの窒素原子を含む5または6員環の環状基であり、および、任意に、一つの-CH-基は一つの-C(=O)-基により置換される。別の実施態様において、ヘテロシクロ基は、二つの環および一または二つの窒素原子を含む8~12員環の環状基である。ヘテロシクロは、任意の利用可能な炭素または窒素原子を通して分子の残部に連結することができる。非制限的で例示的なヘテロシクロ基には、以下のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「任意に置換されたヘテロシクロ」
は、ヘテロシクロ基を指し、それは、非置換か、または1~4の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、-OR59、-N(R56a)C(=N-R60)R61,-N(R56a)C(=C-NO)R64、-C(=N-R60)R61、または-C(=C-NO)R64であり;そこで、R56a、R56b、R56c、R56d、R56e、R57、R58、R59、R60、R61、およびR64は用語の「任意に置換されたシクロアルキル」に関連して規定されるようである。置換はヘテロシクロ基の任意の利用可能な炭素または窒素原子上で起こり得る。一実施態様において、任意に置換されたヘテロシクロは、非置換か、または1~4の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、各置換基は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、または-OR59である。
非制限的で例示的な任意に置換されたヘテロシクロ基には、以下のものが含まれる:

単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アリール」は、6~14の炭素原
子を有する芳香族環系、即ち、C-C14アリールを指す。非制限的で例示的なアリール基には、フェニル(「Ph」と略される)、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレニル、およびフルオレニル基が含まれる。一実施態様において、アリール基はフェニルまたはナフチルである。別の実施態様において、アリール基はフェニルである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「任意に置換されたアリール」は、アリールを指し、それは非置換か、または1~5の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、置換基は各々独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、-OR59、-N(R56a)C(=N-R60)R61、-N(R56a)C(=C-NO)R64、-C(=N-R60)R61、または-C(=C-NO)R64であり;そこで、R56a、R56b、R56c、R56d、R56e、R57、R58、R59、R60、R61、およびR64は用語の「任意に置換されたシクロアルキル」に関連して規定されるようである。一実施態様において、任意に置換されたアリールは非置換か、または1~5の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、置換基は各々独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、または-OR59である。
一実施態様において、任意に置換されたアリールは任意に置換されたフェニルである。別の実施態様において、任意に置換されたフェニルは四つの置換基を有する。別の実施態様において、任意に置換されたフェニルは三つの置換基を有する。別の実施態様において、任意に置換されたフェニルは二つの置換基を有する。別の実施態様において、任意に置換されたフェニルは一つの置換基を有する。非制限的で例示的な任意に置換されたアリール基には、2-メチルフェニル、2-メトキシフェニル、2-フルオロフェニル、2-クロロフェニル、2-ブロモフェニル、3-メチルフェニル、3-メトキシフェニル、3-フルオロフェニル、3-クロロフェニル、4-メチルフェニル、4-エチルフェニル、4-メトキシフェニル、4-フルオロフェニル、4-クロロフェニル、2,6-ジ-フルオロフェニル、2,6-ジ-クロロフェニル、2-メチル、3-メトキシフェニル、2-エ
チル、3-メトキシフェニル、3,4-ジ-メトキシフェニル、3,5-ジ-フルオロフェニル3,5-ジ-メチルフェニル、3,5-ジメトキシ、4-メチルフェニル、2-フルオロ-3-クロロフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニル、および2-フェニルプロパン-2-アミンが含まれる。用語の任意に置換されたアリールには、アリール基有する縮合した任意に置換されたシクロアルキル基および縮合した任意に置換されたヘテロシクロ基が含まれる。非制限的な例には、以下の:2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル、1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[c]アゼピン-2-イル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-1-イル、および2-オキソ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピン-1-イルが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ヘテロアリール」は、5~14までの環員を有する単環および二環の芳香族環系、即ち、5~14員環のヘテロアリールで、1、2、3または4のヘテロ原子が含まれるものを指す。各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、または窒素である。一実施態様において、ヘテロアリールは三つのヘテロ原子有する。別の実施態様において、ヘテロアリールは二つのヘテロ原子を有する。別の実施態様において、ヘテロアリールは一つのヘテロ原子を有する。別の実施態様において、ヘテロアリールは5~10員環のヘテロアリールである。別の実施態様において、ヘテロアリールは五つの環原子を有し、例えば、チエニル、四つの炭素原子および一つの硫黄原子を有する5員環のヘテロアリールである。別の実施態様において、ヘテロアリールは6つの環原子を有し、例えば、ピリジル、五つの炭素原子および一つの窒素原子を有する6員環のヘテロアリールである。非制限的で例示的なヘテロアリール基には、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3-b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル、クロメニル、キサンテニル、2H-ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H-インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH-カルバゾリル、カルバゾリル、β-カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル(phenothiazolyl)、イソオキサゾリル、フラザニル、およびフェノキサジニルが含まれる。一実施態様において、ヘテロアリールは、チエニル(例えば、チエン-2-イルおよびチエン-3-イル)、フリル(例えば、2-フリルおよび3-フリル)、ピロリル(例えば、1H-ピロル-2-イルおよび1H-ピロル-3-イル)、イミダゾリル(例えば、2H-イミダゾール-2-イルおよび2H-イミダゾール-4-イル)、ピラゾリル(例えば、1H-ピラゾール-3-イル、1H-ピラゾール-4-イル、および1H-ピラゾール-5-イル)、ピリジル(例えば、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、およびピリジン-4-イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン-2-イル、ピリミジン-4-イル、およびピリミジン-5-イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール-2-イル、チアゾール-4-イル、およびチアゾール-5-イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール-3-イル、イソチアゾール-4-イル、およびイソチアゾール-5-イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール-2-イル、オキサゾール-4-イル、およびオキサゾール-5-イル)およびイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール-3-イル、イソオキサゾール-4-イル、およびイソオキサゾール-5-イル)から選ばれる。用語のヘテロアリールにはまた、N-オキシドが含まれる。非制限的で例示的なN-オキシドはピリジルN-オキシドである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「任意に置換されたヘテロアリール」は、ヘテロアリールを指し、それは非置換か、または1~4の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、置換基は独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、
アミノ、(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、-OR59、-N(R56a)C(=N-R60)R61、-N(R56a)C(=C-NO)R64、-C(=N-R60)R61、または-C(=C-NO)R64であり;そこで、R56a、R56b、R56c、R56d、R56e、R57、R58、R59、R60、R61、およびR64は、用語の「任意に置換されたシクロアルキル」に関連して規定されるようである。一実施態様において、任意に置換されたヘテロアリールは、非置換か、または1~4の置換基により置換されるかのいずれかであり、そこで、置換基は独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、-NH、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、または(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、-N(R56a)C(=O)R56b、-N(R56c)S(=O)56d、-C(=O)R57、-S(=O)R56e、-S(=O)58、または-OR59である。
一実施態様において、任意に置換されたヘテロアリールは二つの置換基を有する。別の実施態様において、任意に置換されたヘテロアリールは一つの置換基を有する。任意の利用可能な炭素または窒素原子は置換されることができる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アリールオキシ」は、末端酸素原子に付着した任意に置換されたアリールを指す。非制限的で例示的なアリールオキシ基はPhO-である。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ヘテロアリールオキシ」は、末端酸素原子に付着した任意に置換されたヘテロアリールを指す。非制限的で例示的なアリールオキシ基はピリジル-O-である。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アラルキルオキシ」は、末端酸素原子に付着したアラルキルを指す。非制限的で例示的なアラルキルオキシ基はPhCHO-である。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(シクロアルキル)オキシ」は、基末端酸素原子に付着したシクロアルキルを指す。非制限的で例示的なシクロアルキルオキシ基は次の:

である。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロシクロ)オキシ」は、末端酸素原子に付着したヘテロシクロ基を指す。非制限的で例示的な(ヘテロシクロ)オキシ基は次の:

である。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(シアノ)アルキル」は、1、2または3のシアノ基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキルは一つのシアノ基により置換される。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(シアノ)アルキル基には、-CHCHCNおよび-CHCHCHCNが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(シクロアルキル)アルキル」は、一つの任意に置換されたシクロアルキル基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、シクロアルキル基は、随意置換されたC-Cシクロアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(シクロアルキル)アルキル基には次の:

が含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「スルホンアミド」は、式-SONR50a50bのラジカルを指し、そこで、R50aおよびR50bは各々独立して、水素、アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり;またはR50aおよびR50bはそれらが結合している窒素と一緒になって、3~8員環の任意に置換されたヘテロシクロ基を形成する。非制限的で例示的なスルホンアミド基には、-SONH、-SON(H)CH、および-SON(H)Phが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルキルカルボニル」は、カルボニル基、即ち、-C(=O)-で、アルキル基によって置換されたものを指す。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的なアルキルカルボニル基は-COCHである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アリールカルボニル」は、カルボニル基、即ち、-C(=O)-で、任意に置換されたアリール基によって置換されたものを指す。非制限的で例示的なアリールカルボニル基は-COPhである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルキルスルホニル」は、スルホニル基、即ち、-SO-で、アルキル基によって置換されたものを指す。非制限的で例示的なアルキルスルホニル基は-SOCHである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アリールスルホニル」は、スルホニル基、即ち、-SO-で、任意に置換されたアリール基によって置換されたものを指す。非制限的で例示的なアリールスルホニル基は-SOPhである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「メルカプトアルキル」は、-SH基によって置換されたアルキルを指す。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「カルボキシ」は、式-C(=O)OHのラジカルを指す
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「ウレイド」は、式-NR51a-C(=O)-NR51b51cのラジカルを指し、式中、R51aは水素またはアルキルであり;およびR51bおよびR51cは各々独立して、水素、アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり、またはR51bおよびR51cはそれらが結合している窒素と一緒になって、4~8員環の任意に置換されたヘテロシクロ基を形成する。非制限的で例示的なウレイド基には、-NH-C(C=O)-NHおよび-NH-C(C=O)-NHCHが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「グアニジノ」は、式-NR52a-C(=NR53)-NR52b52cのラジカルを指し、式中、R52aは水素またはアルキルであり;R52bおよびR53cは各々独立して、水素、アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールであり;またはR52bおよびR52cはそれらが結合している窒素と一緒になって、4~8員環の任意に置換されたヘテロシクロ基を形成し;およびR53は、水素、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキサミド、またはスルホンアミドである。非制限的で例示的なグアニジノ基には、-NH-C(C=NH)-NH、-NH-C(C=NCN)-NH、および-NH-C(C=NH)-NHCHが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロシクロ)アルキル」は、1、2または3の任意に置換されたヘテロシクロ基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキルは、一つの任意に置換された5~8員環のヘテロシクロ基により置換される。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。ヘテロシクロ基は、炭素または窒素原子を通してアルキル基に連結することができる。非制限的で例示的な(ヘテロシク
ロ)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「カルバマート」は、式-NR54a-C(=O)-OR54bのラジカルを指し、式中、R54aは水素またはアルキルであり、およびR54bは、水素、アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。非制限的で例示的なカルバマート基は-NH-(C=O)-OtBuである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)アルキル」は、一または二つの任意に置換されたヘテロアリール基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキル基は一つの任意に置換された5~14員環のヘテロアリール基により置換される。別の実施態様において、アルキル基は、二つの任意に置換された5~14員環のヘテロアリール基により置換される。別の実施態様において、アルキル基は一つの任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基により置換される。別の実施態様において、アルキル基は、二つの任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基により置換される。別の実施態様において、アルキル基は、一つの任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基により置換される。別の実施態様において、アルキル基は、二つの任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基により置換される。一実施態様において、アルキル基はC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキル基はC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキル基はCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)(アリール)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロアリール基および一つの任意に置換されたアリール基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基である。別の実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基である。一実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基または任意に置換されたナフチル基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)(アリール)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロアリール基および一つの任意に置換されたヘテロシクロ基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基である。別の実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基である。一実施態様において、ヘテロシクロは任意に置換された5~8員環のヘテロシクロである。別の実施態様において、ヘテロシクロは任意に置換された5または6員環のヘテロシクロである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)(カルボキサ
ミド)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロアリール基および一つのカルボキサミド基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基である。別の実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「カルボキサミド」は、式-C(=O)NR55a55bのラジカルを指し、式中、R55aおよびR55bは各々独立して水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、ハロアルキル、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、(アリール)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、または(ヘテロアリール)アルキルであり;またはR55aおよびR55bはそれらが結合している窒素と一緒になって、4~8員環の任意に置換されたヘテロシクロ基を形成する。非制限的で例示的なカルボキサミド基には、次の:モルホリン-4-カルボニル、N,N-ジメチルアミノカルボニル、N-(1-メチルピペリジン-4-イル)アミノカルボニル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、N-(3-アミノシクロペンチル)アミノカルボニル、N-(ピリジン-3-イル)アミノカルボニル、およびN-(テトラヒドロフラン-3-イル)アミノカルボニルが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロアリール基および一つの任意に置換されたシクロアルキル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基である。別の実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基である。一実施態様において、シクロアルキルは任意に置換されたC-Cシクロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)(C-Cシクロアルキル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル」は、一つの任意に置換されたアリール基および一つのアルコキシカルボニル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基または任意に置換されたナフチル基である。別の実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アルコキシカルボニル」は、カルボニル基、即ち、-C(=O)-で、C-Cアルコキシ基によって置換されたものを指す。一実施態様において、アルコキシ基はC-Cアルコキシである。別の実施態様において、アルコキシ基はC-Cアルコキシである。非制限的で例示的なアルコキシカルボニル基には、-CO-Meおよび-COEtが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロアリール基および一つのアミノ基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基である。別の実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル」は、一つの任意に置換されたシクロアルキル基および一つのアルコキシカルボニル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、シクロアルキルは任意に置換されたC-Cシクロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロアリール基および一つのアルコキシカルボニル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5~9員環のヘテロアリール基である。別の実施態様において、ヘテロアリールは任意に置換された5または6員環のヘテロアリール基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル」は、一つの任意に置換されたヘテロシクロ基および一つの任意に置換されたシクロアルキル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、ヘテロシクロは任意に置換された5~8員環のヘテロシクロである。別の実施態様において、ヘテロシクロは任意に置換された5または6員環のヘテロシクロである。一実施態様において、シクロアルキルは任意に置換されたC-Cシクロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アリール)(シクロアルキル)アルキル」は、一つの任意に置換されたアリール基および一つの任意に置換されたシクロアルキル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基または任意に置換されたナフチル基である。別の実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基である。一実施態様において、シクロアルキルは任意に置換されたC-Cシクロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アリール)(シクロアルキル)アルキル基は次のものである:
用語「アラルキル」または「(アリール)アルキル」は、ここで用いるように、それら自体によってまたは別の基の一部分として、1、2または3の任意に置換されたアリール基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキルは、一つの任意に置換されたアリール基により置換される。別の実施態様において、アルキルは、二つの任意に置換されたアリール基により置換される。一実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニルまたは任意に置換されたナフチルである。別の実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アリール)アルキル基には、ベンジル、フェネチル、-CHPh、および-CH(4-F-Ph
が含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アリール)(ヒドロキシ)アルキル」は、一つの任意に置換されたアリール基および一つのヒドロキシル基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基または任意に置換されたナフチル基である。別の実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニル基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルC-Cアルキルはである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アリール)(ヒドロキシ)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル」は、一つの任意に置換されたシクロアルキル基および一つのヒドロキシル基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、シクロアルキル基は任意に置換されたC-Cシクロアルキル基である。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アルコキシカルボニル)アルキル」は、一つのまたは二つのアルコキシカルボニル基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アルコキシカルボニル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アリール)(ハロアルキル)アルキル」は、一つの任意に置換されたアリール基および一つのハロアルキル基により置換
されたアルキルを指す。一実施態様において、アリールは任意に置換された基または任意に置換されたナフチルである。別の実施態様において、アリールは任意に置換されたフェニルである。一実施態様において、ハロアルキルはC-Cハロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アリール)(ハロアルキル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル」は、一つの任意に置換されたシクロアルキル基および一つのハロアルキル基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、シクロアルキルは任意に置換されたC-Cシクロアルキルである。一つの実施態様において、ハロアルキルはC-Cハロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル」は、一つのヒドロキシ基および一つのハロアルキル基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、ハロアルキルはC-Cハロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキル」は、一つのアルコキシカルボニル基および一つのハロアルキル基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、ハロアルキルはC-Cハロアルキルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(カルボキサミド)アルキル」は、カルボキサミド基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(カルボキサミド)アルキル基には、-CHC(=O)NH、-C(H)(CH)C(=O)NH、-CHC(=O)N(H)CH、および-CHC(=O)N(CHが含まれる。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(カルボキシ)アルキル」は、-C(=O)OHにより置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはCまたはCアルキルである。非制限的で例示的な(カルボキシ)アルキル基は-CHCOHである。
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル」は、一つのヒドロキシ基および一つのアミノ基により置換されたアルキルを指す。一つの実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル基は次のものである:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アミノ)(アリール)アルキル」は、一つのアミノ基および一つの任意に置換されたアリール基により置換されたアルキル基を指す。一実施態様において、アミノ基は、-NH、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである。一実施態様において、アリール基は任意に置換されたフェニルである。一実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(アミノ)(アリール)アルキル基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「アミノ」は、式-NR55a55bのラジカルを指し、式中、R55aおよびR55bは独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、(アミノ)アルキル、ヘテロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、(アリール)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、または(ヘテロアリール)アルキルである。
一実施態様において、アミノは-NHである。
別の実施態様において、アミノは「アルキルアミノ」、即ち、アミノ基であり、式中、R55aはC1-6アルキルであり、およびR55bは水素である。一実施態様において、R55aはC-Cアルキルである。非制限的で例示的なアルキルアミノ基には、-N(H)CHおよび-N(H)CHCHが含まれる。
別の実施態様において、アミノは「ジアルキルアミノ」、即ち、アミノ基であり、式中、R55aおよびR55bは各々独立して、C1-6アルキルである。一実施態様において、R55aおよびR55bは各々独立してC-Cアルキルである。非制限的で例示的なジアルキルアミノ基には、-N(CHおよび-N(CH)CHCH(CHが含まれる。
別の実施態様において、アミノは「ヒドロキシアルキルアミノ」、即ち、アミノ基であり、式中、R55aは(ヒドロキシル)アルキルであり、およびR55bは水素またはC-Cアルキルである。
別の実施態様において、アミノは「シクロアルキルアミノ」、即ち、アミノ基であり、式中、R55aは任意に置換されたシクロアルキルであり、およびR55bは水素またはC-Cアルキルである。
別の実施態様において、アミノは「アラルキルアミノ」、即ち、アミノ基であり、式中、R55aはアラルキルであり、およびR55bは水素またはC-Cアルキルである。非制限的で例示的なアラルキルアミノ基には、-N(H)CHPh、-N(H)CHPh、および-N(CH)CHPhが含まれる。
別の実施態様において、アミノは「(シクロアルキル)アルキルアミノ」、即ち、アミ
ノ基であり、式中、R55aは(シクロアルキル)アルキルであり、およびR55bは水素またはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(シクロアルキル)アルキルアミノ基には、次のものが含まれる:
別の実施態様において、アミノは「(ヘテロシクロ)アルキルアミノ」、即ち、アミノ基であり、式中、R55aは(ヘテロシクロ)アルキルであり、およびR55bは水素またはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(ヘテロシクロ)アルキルアミノ基には、次のものが含まれる:
単独でまたは別の基の一部分として使用される用語「(アミノ)アルキル」は、一つのアミノ基により置換されたアルキルを指す。一実施態様において、アミノ基は-NHである。一実施態様において、アミノ基はアルキルアミノである。別の実施態様において、アミノ基はジアルキルアミノである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。別の実施態様において、アルキルはC-Cアルキルである。非制限的で例示的な(アミノ)アルキル基には、-CHNH、CHCHN(H)CH、-CHCHN(CH、CHN(H)シクロプロピル、-CHN(H)シクロブチル、および-CHN(H)シクロヘキシル、および-CHCHCHN(H)CHPhおよび-CHCHCHN(H)CH(4-CF-Ph)が含まれる。
本開示は、異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられた一以上の原子を有することによって同位体的に標識される(即ち、放射標識される)任意の本開示の化合物を包含する。開示された化合物中に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば、それぞれ、H(または重水素(D))、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Cl、例えば、H、11C、および14Cなどが含まれる。一実施態様では、提供されるのは、本開示の化合物内の位置の原子の実質すべての原子が、異なる原子量または質量数を有する原子によって置換されている組成物である。別の実施態様では、提供されるのは、本開示の化合物内の位置にての原子の一部分が置換され、即ち、本開示の化合物が異なる原子質量または質量数を有する原子と共に位置において濃縮される組成物である。本開示の同位体標識化合物は当技術で既知の方法によって調製することができる。
本開示の化合物は一以上の不斉中心を含み得、および従って、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性の形態を生じさせ得る。本開示はすべてのそのような可能な形態、ならびにそれらのラセミ体および分解形態、ならびにそれらの混合物の使用を
包含する。個々のエナンチオマーは、本開示の観点から、当技術において既知の方法に従って分けることができる。ここに記載する化合物がオレフィン性二重結合または幾何学的非対称性の他の中心を含むとき、特に指定しない限り、それらはEおよびZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。すべての互変異性体もまた本開示によって包含される。
ここで使用するように、用語「立体異性体」は、個々の分子の空間における原子の向きだけが異なる分子のすべての異性体についての全般的な用語である。それには、エナンチオマーおよび、互いに鏡像ではない2以上のキラル中心を有する化合物の異性体(ジアステレオマー)が含まれる。
用語「キラル中心」または「不斉炭素原子」は、4つの異なる基が結合している炭素原子を指す。
用語「エナンチオマー」および「エナンチオマーの」は、分子を指し、それはその鏡像上に重ねることができず、および従って光学活性であり、そこでエナンチオマーが偏光の平面を一方向に回転させ、およびその鏡像化合物が偏光の平面を逆方向に回転させる。
用語「ラセミの」はエナンチオマーの等しい割合の混合物を指し、およびその混合物は光学的に不活性である。一実施態様では、本開示の化合物はラセミである。
用語「絶対配置」は、キラル分子実体(または基)の原子の空間的配列およびその立体化学的記述、例えば、RまたはSを指す。
ここで使用する立体化学的用語および規則は、特に断りのない限り、Pure&Appl.Chem 68:2193(1996)に記載されたものと一致することを意図する。
用語「エナンチオマー過剰率」または「ee」は、一方のエナンチオマーが他方と比較してどれだけ存在するかについての尺度を指す。RおよびSのエナンチオマーの混合物について、パーセントエナンチオマー過剰率は│R-S│*100として規定され、そこでRおよびSはR+S=1となるような混合物におけるエナンチオマーのそれぞれのモルまたは重量分率である。キラル物質の旋光性の知識があれば、パーセントエナンチオマー過剰率は([α]obs/[α]max)*100として規定され、そこで、[α]obsはエナンチオマーの混合物の旋光性であり、および[α]maxは純粋エナンチオマーの旋光性である。エナンチオマー過剰率の測定は、NMR分光法、キラルカラムクロマトグラフィーまたは光学的旋光分析を含め、様々な分析技術を用いて可能である。
一実施態様において、一以上のキラル中心を有する本開示の化合物は鏡像異性的に豊富であり、例えば、eeは約5%またはそれよりも多い。別の実施態様において、eeは約10%である。別の実施態様において、eeは約20%である。別の実施態様において、eeは約30%である。別の実施態様において、eeは約40%である。別の実施態様において、eeは約50%である。別の実施態様において、eeは約60%である。別の実施態様において、eeは約70%である。別の実施態様において、eeは約80%である。別の実施態様において、eeは約85%である。別の実施態様において、eeは約90%である。別の実施態様において、eeは約91%である。別の実施態様において、eeは約92%である。別の実施態様において、eeは約93%である。別の実施態様において、eeは約94%はである。別の実施態様において、eeは約95%である。別の実施態様において、eeは約96%である。別の実施態様において、eeは約97%である。別の実施態様において、eeは約98%である。別の実施態様において、eeは約99%である。
用語「a」および「an」は一またはそれよりも多くを指す。
用語「約」は、ここで用いるように、列挙する数±10%が含まれる。このように、「約10」は9より11までを意味する。
用語「治療する」、「治療すること」、「治療」などは、ここで用いるように、疾患または状態、および/またはそれに関連する症状を排除し、軽減し、または改善することを指す。妨げられるものではないが、疾患または状態を治療することは、疾患、状態、またはそれに関連する症状が完全に排除されることを要しない。ここに使用されるように、用語「治療する」、「治療すること」、「治療」などは、「予防的治療」を含み得、それは、疾患または状態を再発生することの(of redeveloping)、または以前に制御された疾患もしくは状態の再発生の確率が、疾患を有しないがそのリスクがある、または疾患もしくは状態の再発生または疾患もしくは状態の再発(recurrence)を受けやすい対象において低減することを指す。用語「治療する」および同義語は、そのような治療を必要とする個体に本開示の化合物の治療有効量を投与することを企図する。
本開示の意味の範囲内で、「治療」には、再発予防または相予防、ならびに急性または慢性の徴候、症状、および/または機能不全の治療も含まれる。治療は、例えば、症状を抑制するなど、対症療法的に行うことができる。それは、短期間にわたって実施することも、中期にわたって実施することもでき、あるいは、例えば維持療法の一環として長期治療とすることもできる。
用語「治療有効量の」または「有効な用量」は、活性原料の量を指し、それは、本開示の方法によって投与されるとき、目的のそれを必要とする個体に状態または疾患の治療のために活性原料を効率的に送るために十分である。ガンまたは他の増殖障害の場合、治療有効量の薬剤は、望まれていない細胞増殖を減少させ(即ち、ある程度まで遅らせ、好ましくは停止させ);ガン細胞の数を減らし;腫瘍サイズを縮小させ;ガン細胞の末梢器官への浸潤を抑制し(即ち、ある程度まで遅らせ、および好ましくは停止させ);腫瘍転移を抑制し(即ち、ある程度まで遅らせ、および好ましくは停止させ);腫瘍増殖をある程度まで抑制し;標的細胞におけるタンパク質メチル化を調節し;および/またはガンに伴う一以上の症状をある程度まで緩和させ得る。投与された化合物または組成物が増殖を防止し、および/または既存のガン細胞を殺す範囲に対して、それは細胞障害性および/または細胞毒性であり得る。
用語「容器」は、医薬品の保管、輸送、分配、および/または取り扱いに適した任意の入れ物および蓋を意味する。
用語「添付情報」は医薬品に添付される情報を意味し、それは医師、薬剤師および患者が製品の使用に関して情報に基づく決定を可能にするために必要な安全性および有効性データに加えて、製品をどのように投与するかに関する説明を提供する。添付文書は一般的に医薬品の「ラベル」と見なされる。
用語「疾患」または「状態」または「障害」は、原則として病理学的状態または機能とみなされ、特定の兆候、症状、および/または機能不全の形で現れる可能性がある障害および/または異常を指す。本開示の化合物は、SETD2タンパク質を阻害し、増殖性疾患などの疾患および症状の治療に使用することができ、SETD2タンパク質の阻害により利益がもたらされる。例えば、治療例えば米国仮出願第62/545,353号を参照。
いくつかの実施態様では、本開示の化合物は、「SETD2タンパク質媒介性障害」を治療するために使用することができる。SETD2タンパク質媒介性障害は任意の病的状態であり、そこでSETD2タンパク質は役割を果たすことが知られている。いくつかの実施態様では、SETD2媒介性障害は増殖性疾患である。
いくつかの実施態様において、SETD2タンパク質を抑制することは、SETD2タンパク質の一以上の活性の抑制である。いくつかの実施態様において、SETD2タンパク質の活性は、SETD2タンパク質が標的タンパク質、例えば、ヒストンにメチル基を転移させる能力である。SETD2の活性は、インビトロまたはインビボで抑制され得ることが認められるべきである。SETD2の活性の例示的な抑制レベルには、少なくとも5%抑制少なくとも10%抑制、少なくとも20%抑制、少なくとも30%抑制、少なくとも40%抑制、少なくとも50%抑制、少なくとも60%抑制、少なくとも70%抑制、少なくとも80%抑制、少なくとも90%抑制、および最大で約100%までの抑制が含まれる。
用語「生物学的サンプル」は、ここで用いるように、対象からの任意の組織または流体を指し、それは染色体転座を検出するために適する。有用な生物学的サンプルの例には、制限されないが、生検された組織および/または細胞、例えば、固形腫瘍、リンパ腺、炎症組織、状態または疾患に関与する組織および/または細胞、血液、血しょう、しょう液、髄液、唾液、尿、リンパ、脳脊髄液などが含まれる。他の適切な生物学的サンプルは、関連技術における通常の技量の者にとってありふれているであろう。生物学的サンプルは、当技術において知られる任意の技術を用いて染色体転座について分析することができる。そのような技術には、制限されないが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法、または細胞質軽鎖免疫蛍光法と蛍光インサイツハイブリダイゼーションの組合せ(cIg-FISH)が含まれる。生物学的サンプルは、臨床医の通常の知識の範囲内に十分にある技術を使用して得ることができる。本開示の一実施態様において、生物学的サンプルには、血球が含まれる。
句「組合せにおいて」は、本開示の化合物および第2の治療薬の対象への投与に関連して使用されるように、本開示の化合物および第2の治療薬が対象に対して一緒に、例えば、単一の医薬組成物または調剤物の一部分として、または別々に、例えば、二またはそれよりも多くの別々の医薬組成物または調剤物の一部分として投与することができることを意味する。句「組合せにおいて」はこのように、本開示の化合物および第2の治療薬の対象への投与に関連して使用されるように、本開示の化合物および第2の治療薬の逐次的な仕方での投与を包含することが意図され、そこで本開示の化合物および第2の治療薬は、異なる時間にて対象に投与され、ならびにともに投与され、または実質同時の仕方においてである。同時投与は、例えば、各々の本開示の化合物および第2の治療薬の一定比率を有する単一のカプセル、または各々の本開示の化合物および第2の治療薬についての、複数の、単一のカプセルにおいてのものを対象に投与することによって達成することができる。本開示の化合物および第2の治療薬の逐次的または実質同時の投与は、任意の適切な経路、制限されないが、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路、および粘膜組織を通した直接吸収を含むものによって達成することができる。本開示の化合物および第2の治療薬は、同じ経路によってまたは異なる経路によって投与することができる。例えば、組合せの第2の治療薬は静脈内注射によって投与され、その一方、組合せの開示の化合物は経口投与され得る。あるいは、例えば、本開示の化合物および第2の治療薬の両方が経口投与され得、または本開示の化合物および第2の治療薬の両方が静脈内注射によって投与され得る。本開示の化合物および第2の治療薬はまた、交互に投与され得る。一実施態様において、本開示の化合物および第2の治療薬は別々に、例えば、二またはそれよりも多くの別々の医薬組成物または調剤物の一部分として対象に投与される。
化合物の全般的合成
本開示の化合物は、PCT/US2019/046569において開示された方法を用いて、または以下の一般スキームにおいて示された例示的な方法によって調製される。一般スキームにおいて、R1d、R2b、R2d、R2e、A、A、R11a、R14a、R14b、R19、R20、G、Z、およびqは、特に断りのない限り、式II、III、IV、V、またはVIに関して定義したとおりである。一般スキームのいずれにおいても、適切な保護基を合成において採用することができ、例えば、Zが(アミノ)アルキルまたは保護を必要とし得る基であり得る任意の他の基であるとき、またはRがアミノ、(アミノ)アルキル、または保護を必要とし得る他の基であり得るときである。特に断りのない限り(Wuts,P.G.M.;Greene,T.W.,“Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis”,4th Ed.,J.Wiley&Sons,NY,2007参照)
一般スキーム1において、式(1)のアリールヒドラジンは、式(2)の化合物を与えるために、エチル2-オキソプロパノアートと反応させる。ステップ2において、式(2)の化合物は酸性条件下で式(3)のインドールに変換する。ステップ3において、式(3)の化合物は、式(4)のインドール-2-カルボン酸を得るために加水分解する。ステップ4において、式(4)の化合物は、式IIの化合物を得るために標準カップリング条件下でGNHと反応させる。
一般スキーム2において、式(5)の化合物は、R2b-Hと反応し、式中、式(6)
の化合物を与えるために、R2bはヘテロシクロであり、例えば、R2b-Hはピペリジン、またはアミンであり、例えば、R2b-Hはジメチルアミンである。式(6)の化合物のニトロ基は、式(7)の化合物を与えるために還元される。ステップ3において、式(7)の化合物は、一般スキーム1を参照し、標準的カップリング条件下に式IIIの化合物を与えるために式(4)の化合物と反応させ、式中、AおよびAはCHであり、およびR2bは任意に置換されたヘテロシクロまたはアミノ基である。
一般スキーム3において、式(8)の化合物は、R2b-Hと反応し、式中、式(9)の化合物を与えるために、R2bはヘテロシクロであり、例えば、R2b-Hはピペリジン、またはアミンであり、例えば、R2b-Hはジメチルアミンである。ステップ2において、式(9)の化合物は、式IIIの化合物を与えるために、式(10)の化合物と反応し、式中、Aおよび/またはAはNであり、およびR2bは任意に置換されたヘテロシクロまたはアミノ基である。
一般スキーム4において、式(11)の化合物は、R11a-Hと反応し、式中、式(12)の化合物を与えるために、R11aはヘテロシクロであり、例えば、R11a-Hはピペリジンである。ステップ2において、Cbz基は、式(13)の化合物を与えるために除去される。式(13)の化合物は、式IVの化合物を与えるために、式(4)の化合物とカップリングされ、そこで、R11aは任意に置換されたヘテロシクロであり、およびZは-CH-である。
一般スキーム5のステップ1において、式(14)のニトリルはグリニャール試薬(R14a-MgBr)と反応し、および結果として生じる生成物は、式(15)の化合物を与えるために還元される。式(15)の化合物は、式Vの化合物を与えるために式(4)の化合物とカップリングされ、式中、pは0である。
一般スキーム6において、式(16)のアルデヒドは、式(18)の化合物を与えるために式(17)のエステルと反応させる。ステップ2において、式(18)の化合物は式(19)の化合物を与えるために加水分解する。ステップ3において、式(19)の化合物は式(20)のイソシアナートに変換する。式(20)の化合物は、式(21)の化合物を与えるためにベンジルアルコールと反応させる。式(21)の化合物の水素付加およびCbz基の除去は式(23)のアミンを与える。式(23)の化合物の式(4)の化合
物とのカップリングは式Vの化合物を与え、式中、pは1である。
一般スキーム7において、式(24)のニトリルは、式(25)のアミンを与えるために還元される。式(25)の化合物は、式VIの化合物を与えるために式(4)の化合物とカップリングされる。
例1
N-((1R,3S)-3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル)-4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド(化合物番号15)の合成
ステップ1.エチル(2E)-2-[2-(5-フルオロ-2-メチルフェニル)ヒドラジン(hydrazin)-1-イリデン]プロパノアートの合成
1000mL丸底フラスコ中に、エタノール(400mL)、エチル2-オキソプロパノアート(66g、1.20当量)、硫酸(10mL)の溶液における(5-フルオロ-2-メチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(100g、572.73mmol、1.00当量)を配置した。結果として生じる溶液を25℃にて2h撹拌した。反応進行をLCMSによって監視した。結果として生じる混合物を減圧下に濃縮した。固形物をろ過によって収集した。これは黄色固形物としてエチル(2E)-2-[2-(5-フルオロ-2-メチルフェニル)ヒドラジン-1-イリデン]プロパノアートの120g(収率=88%)
をもたらした。LCMS(方法A:ESI):RT=1.399分、m/z=239.0[M+H]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ11.96(d、J=2.0Hz、1H)、7.15(m、2H)、6.62(m、1H)、4.25(q、J=7.1Hz、2H)、2.12(d、J=9.3Hz、6H)、1.29(t、J=7.1Hz、3H)ppm.
ステップ2.エチル4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキシラートの合成
1000mL丸底フラスコ中に、トルエン(400mL)、4-メチルベンゼン-1-スルホン酸(50g、290.36mmol、1.70当量)におけるエチル(2E)-2-[2-(5-フルオロ-2-メチルフェニル)ヒドラジン-1-イリデン]プロパノアート(40g、167.89mmol、1.00当量)の溶液を配置した。結果として生じる溶液を100℃にて18h撹拌した。反応進行をLCMSによって監視した。結果として生じる溶液を減圧下に濃縮し、および残留物を100mlの酢酸エチルによって溶解した。結果として生じる混合物を3×200mLの飽和水性NaHCOにより洗浄した。残留物をシリカゲルカラム上にエチル酢酸塩/石油エーテル(1:5)と共に適用した。結果として生じる混合物を減圧下に濃縮した。固形物をエタノールからの再結晶によって精製した。これはエチル4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキシラートの9.0g(収率=24%)を黄色固形物としてもたらした。LCMS(方法A、ESI):RT=1.354分,:m/z=222.0[M+H]H NMR(400MHz、DMSO-d)δ12.07(s、1H)、7.17(d、J=2.1Hz、1H)、7.00(m、1H)、6.77(m、7.8Hz、1H)、4.36(q、J=7.1Hz、2H)、2.49(d、J=1.0Hz、3H)、1.35(t、J=7.1Hz、3H)ppm.
ステップ3.4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボン酸の合成
500mL丸底フラスコ中に、テトラヒドロフラン(150mL)、水酸化ナトリウム(8g、200.00mmol、5.00当量)、水(50mL)、メタノール(2mL)におけるエチル4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキシラート(9.1g、41.13mmol、1.00当量)の溶液を配置した。結果として生じる溶液を25℃にて6h撹拌した。結果として生じる混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水50mlにより希釈し、次いで塩化水素(3.0mol/L)によりpH5に調整した。結果として生じる溶液を3×50mLの酢酸エチルにより抽出した。固形物をろ過によって収集した。これは8.0(収率=81%)gの4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボン酸を褐色固形物としてもたらした。LCMS(方法C、ESI):RT=0.989分、m/z=192.0[M-H]H NMR(300MHz、DMSO-d)δ13.10(s、1H)、11.94(s、1H)、7.09(d、J=2.1Hz、1H)、6.96(m、1H)、6.73(m、1H)、2.46(d、J=1.1Hz、3H)ppm.
ステップ4.tert-ブチルN-[3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]カルバマートの合成
100mL丸底フラスコ中に、tert-ブチルN-(3-オキソシクロヘキシル)カルバマート(800mg、3.75mmol、1.00当量)、1-(ピペラジン-1-イル)イーサン(ethan)-1-オン(800mg、6.24mmol、1.66当量)、メタノール(10mL)、Pd/C(0.2g)を配置し、および上記混合物に、水素を導入した。結果として生じる溶液を25℃にて2h撹拌した。反応進行をLCMSによって監視した。固形物をろ過して除いた。結果として生じる混合物を減圧下に濃縮した。以下の条件によるFlash-Prep-HPLCによって粗生成物(900mg)を精製した:カラム、C18シリカゲル;移動相;検出器、UV254/220nm。これは700mg(収率=57%)のtertブチルN-[3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]カルバマートを無色油状物としてもたらした。LCMS(方法A、ESI):RT=1.361分、m/z=325.9[M+H]
ステップ5.1-[4-(3-アミノシクロヘキシル)ピペラジン-1-イル]イーサン-1-オンの合成
100mL丸底フラスコ中に、tert-ブチルN-[3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]カルバマート(700mg、2.15mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(3mL)を配置し、トリフルオロ酢酸(2mL)を液滴によって加えた。結果として生じる溶液を25℃にて2h撹拌した。反応進行をLCMSによって監視した。結果として生じる混合物を減圧下に濃縮した。これは700mgの1-[4-(3-アミノシクロヘキシル)ピペラジン-1-イル]イーサン-1-オンを褐色油状物としてもたらした。LCMS(方法A、ES):RT=0.647分、m/z=225.95[M+H]
ステップ6.N-[(1R,3S)-3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]-4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド(TFA塩として)の合成
100mL丸底フラスコ中に、4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボン酸(100mg、0.52mmol、1.00当量)、1-[4-(3-アミノシクロヘキシル)ピペラジン-1-イル]イーサン-1-オン(110mg、0.49mmol、0.94当量)、N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)、DIEA(200mg、1.55mmol、2.99当量)を配置し、HATU(260mg、0.68mmol、1.32当量)をバッチ式で(batchwise)加えた。結果として生じる溶液を25℃にて2h撹拌した。反応進行をLCMSによって監視し、および反応溶液を10mlの水によってクエンチングした。結果として生じる溶液を3×15mlの酢酸エチルにより抽出し、および有機層を組み合わせ、および減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上にエチル酢酸塩/石油エーテル(1:1)と共に適用した。以下の条件によるChiral-Prep-HPLCによって粗生成物を精製した:カラム、(R,R)
-WHELK-014.6*50mm、3.5μm:1-78220-30056749;移動相、ヘキサン(0.1%DEA):EtOH=85:15;検出器、UV254nm/220nm。このように取得する生成物は以下の条件によるPrep-HPLCによってさらに精製した:カラム、XBridge Prep Phenyl OBDカラム、5μm、19*150mm;移動相、10mmol TFAおよびMeCNを有する水(20.0%MeCNで10分において最大30.0%まで、1分において最大95.0%まで、1分において95.0%で保持、2分において低い方に20.0%);検出器、UV254/220nm。これは30.5mg(収率=11%)のN-[(1R,3S)-3-(4-アセチルピペラジン-1-イル)シクロヘキシル]-4-フルオロ-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩を白色固形物としてもたらした。LCMS(方法B、ES):RT=1.138分、m/z=401.0[M-TFA]H NMR(300MHz、メタノール-d4)δ7.18(s、1H)、6.94-6.92(m、1H)、6.64-6.62(m、1H)、4.03-3.88(m、1H)、3.57-3.55(m、4H)、2.65(t、J=16.4Hz、5H)、2.48(t、J=1.0Hz、3H)、2.23(d、J=12.0Hz、1H)、2.09(s、3H)、1.93(d、J=12.2Hz、3H)、1.53-1.18(m、4H)ppm.
例2
併用調査
対数線形増殖率における多発性骨髄腫(MM)およびマントル細胞リンパ腫(MCL)の細胞系培養物は、化合物番号15とコンビネーションパートナーとの組合せにより同時治療(co-treatment)モデルに従って治療した。アッセイ-レディプレートは、化合物番号15およびコンビネーションパートナーのIC50の付近でひとまとめに扱う濃度範囲において2倍または3倍のいずれでもの連続希釈を達成するために、HP-D300ナノリットルディスペンサー(Tecan,Mannedorf,Switzerland)により384ウェル白色不透明プレート(CulturPlate-384,White Opaque 384-well Microplate,滅菌および組織培養治療)上に化合物を分配することによって調製した。濃度は8×9のアレイにおいてマトリクス化した(化合物番号15の8濃度、およびそのコンビネーションパートナーの9濃度)。各組合せは4通りのウェルにおいてテストした。アッセイにおけるDMSO(ビヒクル)の最終濃度は0.1%v/vであった。50マイクロリットルの細胞系懸濁物は、自動マルチチャンネルディスペンサーを用いて384ウェルのアッセイ-レディプレートに直接分配した。アッセイプレートは、37℃にて5%COの加湿雰囲気において7日間インキュベーションした。細胞生存率に対する単一剤または組合せの効果の定量化は、CellTiter-Glo(セルタイター-Glo)(Promega,Madison,WI)発光細胞生存アッセイを用いた細胞のアデノシン三リン酸(ATP)の測定を通して実行した。発光は、SpectraMax M5(スペクトラマックスM5)マイクロプレートリーダー(Molecular Devices),Sunnyvale,CA)を用いて検出した。濃度応答プロットは、GraphPad Prismversion 7.0 for Windows,GraphPad Software,(La Jolla,California)において生成し、および曲線は可変勾配を有する四つのパラメータロジスティックモデルに適合させた。抑制の割合は各治療濃度にて算出した。相乗効果の定量化は、Loewe Additivityモデルを用い、およびCHALICEソフトウェア(Horizon Discovery,Cambridge,UK)を用いてLoewe Volume(VLoewe)を算出することによって実行した(Lehar2007)(VLoewe>1:相乗効果、1および-1間:相加性、および<-1:拮抗性;薬剤または組合せがいずれも増殖の50パーセント抑制に達しなかった場合は「効果なし」と見なす。Loewe,Arzneimittelforschung3(6):285-290(1953)およびLeharら,Mol
Syst Biol3:80(2007)参照。これらの調査において使用された細胞系は、商業上の供給元から仕入れた。例えば、NCI-H929、MM1.S、MINO、REC1、MAVER1、Z138、JEKO1、JVM2、およびRPMI-8226細胞系は、American Type Culture Collection(ATCC、Manassas VA)から仕入れた;KMS-11、KMS34、およびKMS-28-BMは、Japanese Collection of Research Bioresources(JCRB、大阪、日本)から仕入れ;ならびにL-363およびGRANTA519は、Leibniz Institute DSMZ-German Collection of Microorganisms and Cell Culturesから仕入れた。
これらの組合せの結果は、表AおよびB(多発性骨髄腫細胞系)ならびに表CおよびD(マントル細胞リンパ腫細胞系)においてまとめる。
例として、図3は、KMS-11細胞においてポマリドミドと組み合わせた化合物番号15の7日間の併用治療調査において相乗的な抗増殖活性を示す。図4は、KMS-11細胞における化合物番号15/ポマリドミドの組合せ調査のLoewe Model(ロエベ・モデル)分析を示す。
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫細胞をフラスコ中に播種し、およびそれぞれの濃度の化合物番号15またはDMSOにより前処理した。細胞は次に、初期密度に調整して分け、再プレーティングし、および同時処理した化合物番号15および目的の第2薬剤をHP D300デジタルディスペンサー(Tecan Group,Mannedorf,Switzerland)を用いて組織培養処理した固形白色384-ウェルプレートにおいて追加の3日間同時処理した。両薬剤は連続的に希釈し、および0.11%(v/v)の最終DMSO含量によりプレート上で対角線上に一定の比率を伴うマトリクスフォーマットにおいて組み合わせた。3日間の併用治療後、細胞生存率はCellTiter-Glo(Promega,Madison,WI)が用いられATP含量を介して測定し、および発光はSpectraMax M5マイクロプレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を用いて検出した。
例3
組合せ調査
対数線形増殖率におけるびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)細胞系培養物は、化合物番号15およびコンビネーションパートナーの組合せにより前処理モデルに従って処理した。細胞はまず8つのフラスコ中に播種し、および7つの異なる濃度の化合物番号15(濃度は3倍希釈の範囲において化合物番号15のIC50の付近でひとまとめに扱った)およびDMSOを用いて4日間前処理を行った。4日目に、アッセイ-レディプレートは、コンビネーションパートナーのIC50の付近にひとまとめに扱う濃度範囲において3倍の連続希釈を達成するために、HP-D300ナノリットルディスペンサー(Tecan,Mannedorf,Switzerland)により384ウェル白色不透明プレート(CulturPlate-384,White Opaque 384-well Microplate,Sterile and Tissue Culture Treated)上に化合物を分配することによって調製した。各フラスコから細胞を採取し、および対応する384ウェルプレートに、化合物番号15の同濃度およびそのコンビネーションパートナーの9濃度を三通りのウェルにおいて再播種した。アッセイにおけるDMSO(ビヒクル)の最終濃度は0.1%v/vであった。五十マイクロリットルの細胞系懸濁物は、自動化マルチチャネルディスペンサーを用いて384ウェルのアッセイ-レディプレートに直接分注した。アッセイプレートは37℃にて5%CO2の加湿雰囲気下で三日間インキュベーションした。細胞生存率に対する単一剤または組合
せ上での効果の定量化は、CellTiter-Glo(Promega,Madison,WI)を用いた細胞のアデノシン三リン酸(ATP)の測定により実行した。発光は、SpectraMax M5マイクロプレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale, CA)を用いて検出した。濃度応答プロットは、GraphPad Prism version 8.0 for Windows,GraphPad Software,(La Jolla,California)において生成し、および曲線は可変スロープを有する4つのパラメータロジスティックモデルに適合させた。抑制の割合は各処理濃度にて算出した。相乗効果の定量化は、Loewe Additivityモデルを用い、およびCHALICEソフトウェア(Horizon
Discovery,Cambridge,UK)を用いてLoewe Volume(VLoewe)を算出することにより実行した(Lehar 2007)(VLoewe>1:相乗効果、1および-1間:相加性、および<-1:拮抗性;薬剤または組合せのいずれも50%抑制に達しなかった場合は効果なしと見なす。Loewe,Arzneimittelforschung 3(6):285-290(1953)およびLeharら,Mol Syst Biol 3:80(2007)参照。SUDHL6およびSUDHL2細胞系は、American Type Culture Collection (ATCC, Manassas VA)から仕入れた。WSUDLCL2はLeibniz Institute DSMZ-German Collection
of Microorganisms and Cell Culturesから仕入れ、およびKARPAS422はSigma Aldrich(St. Louis,MO)から仕入れた。これらの組合せの結果は表Eにおいてまとめる(びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫細胞系)。





例4
組合せ調査
長期間のKMS-11増殖アッセイ(Long Term KMS-11 Proliferation Assay):対数増殖率の細胞は、化合物番号15(500nMにて)およびコンビネーションパートナーのタゼメトスタット(100nMにて)および/またはレナリドミド(1000nMにて)により合計14日間にわたり処理した。使用した濃度は、これらの薬剤のそれぞれについて、14日目のIC50値の付近でひとまとめに扱った。0日目に、指数関数的に増殖する細胞を6つの複製ウェルにおいて3つの96ウェルプレート中に分注した。細胞培養物は、DMSO、単剤、および上記の薬剤の二重
または三重の組合せ薬剤の存在下で、37℃にて5%COの加湿雰囲気において4日間および7日間インキュベーションした。これらのプレートを0、4、7日目に展開し、およびCellTiter-Glo(Promega,Madison,WI)を用い細胞のアデノシン三リン酸(ATP)の測定により細胞生存率に対する単剤および組合せの効果の定量化を実行した。発光は、SpectraMax M5マイクロプレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を用いて検出した。追加的に、0日目に、対数線形増殖率における細胞もまた三つの6ウェルプレート中に播種し、DMSO、単一剤、およびそれぞれの薬剤との二重または三重の組合せにより処理した。これらの6ウェルプレートは、37℃にて5%COの加湿雰囲気において7日間インキュベーションした。7日目に、各処理からの細胞をトリシナイズし、計数し、および7、11、および14日目に分析するために、六つの複製ウェルにおいて元のプレーティング密度に戻して三つの96ウェルプレート中に分けた。これらの再プレーティングした細胞は、0日目におけるようであり、および同じ処理をうけさせた。これらのプレートは次いで、CellTiter-Glo(R)(Promega,Madison, WI)を用いて7、11、および14日目に展開した。発光は、SpectraMax M5マイクロプレートリーダー(Molecular Devices,Sunnyvale,CA)を用いて検出した。細胞生存率対時間プロット(細胞数の分割補正あり)は、GraphPad Prism version 8.0 for Windows,
GraphPad Software(La Jolla,California)において生成した。統計解析は、各々のダブレットと比較したトリプレットの組合せについて、チューキーの多重比較による一元配置分散分析を用いて行った(***p<0.0001)。長期間のKMS-11増殖アッセイの結果を図1および図2において提出した。
本発明を目下十分に説明したが、当技術における通常の技量の者には、本発明の範囲またはその任意の実施態様に影響を与えることなく、条件、調剤物、および他のパラメータの広くおよび等価な範囲内で同じことを実行することができることが理解されるであろう。
本発明の他の実施態様は、ここに開示された発明の明細および実践の考察から当技術において熟練した者には明らかであろう。明細および例えば例示的なものとしてだけ考慮されることが意図され、本発明の真の範囲および精神は以下の請求の範囲によって指し示される。
ここで引用したすべての特許、特許出願、例えば、PCT/US2019/046569、および出版物は、それらの全体が参照によってここに十分に組み込まれる。

Claims (49)

  1. 治療を必要とする対象を治療する方法であって、当該方法は、前記対象に、治療有効量の:
    (a)式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と
    Figure 2021168313000001

    (式中:
    1aは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキルおよび(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
    は、-C(R1b)=および-N=からなる群より選ばれ;
    は、-C(R1c)=および-N=からなる群より選ばれ;
    は、-C(R1d)=および-N=からなる群より選ばれ;
    ただし、少なくとも一つのQ、QまたはQは、それぞれ、-C(R1b)=、-C(R1c)=または-C(R1d)=であり;
    1b、R1cおよびR1dは、各々、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、(ヒドロキシ)アルキルおよびアルコキシからなる群より独立して選ばれ;
    1eは、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキルおよび(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
    Figure 2021168313000002
    は、単結合または二重結合であり;
    は、任意に置換されたアリール;任意に置換されたヘテロアリール;任意に置換されたヘテロシクロ;任意に置換されたシクロアルキル;(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)アルキル;(ヘテロシクロ)アルキル;(アミノ)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル;(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル;(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(シクロアルキル)アルキル;(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル;(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(ヒドロキシ)アルキル;(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル;(ヒドロキシ)アルキル;任意に置換されたアルキル;(アリール)(ハロアルキル)アルキル;(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル;(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル;および(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;および
    は、水素およびアルキルからなる群より選ばれ;または
    およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクロを形成し、
    ただし、式Iの化合物は、N-(1-(1-(L-アラニル)ピペリジン-4-イル)エチル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;N-((1r,4r)-4-(3-アミノプロパンアミド)シクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;またはN-((1r,4r)-4-アミノシクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミドではない);
    (b)第2の治療薬と、を投与することを含み、
    前記第2の治療薬は、一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一以上のヒストン脱アセチル化酵素インヒビター、もしくは一以上のEZH2インヒビターまたはそれらの組合せを含む、方法。
  2. 前記化合物が、式II:
    Figure 2021168313000003
    の化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項1に記載の方法。
  3. が、任意に置換されたC-C10アリール;任意に置換された5~9員環のヘテロアリール;任意に置換された3~10員環のヘテロシクロ;任意に置換されたC-Cシクロアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリール)(C6-10アリール)C-Cアルキル;(5~9員環のヘテロアリールヘテロアリール)(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキル;および(C-Cシクロアルキル)C-Cアルキルからなる群より選ばれるか、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記化合物が、式IVの化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物:
    Figure 2021168313000004
    (式中:
    は、-O-、-C(R28a)(R28b)-および-N(R23)-からなる群より選ばれる;またはZは、不存在であり;
    は、-CH-および-CHCH-からなる群より選ばれ;
    11aは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロシクロ、任意に置換されたヘテロアリールおよび-N(R12b)C(=O)R13cからなる群より選ばれ;
    12bは、水素、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロ、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
    13cは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、任意に置換されたシクロアルキル、および任意に置換された複素環、アミノ、(アミノ)アルキル、(C-Cシクロアルキル)オキシおよび(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
    23は、水素およびC-Cアルキルからなる群より選ばれ;
    28aおよびR28bは、水素、アルキルおよびハロからなる群より独立して選ばれる)である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記化合物が、式IV-A:
    Figure 2021168313000005
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記化合物が、式IV-B:
    Figure 2021168313000006
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項4に記載の方法。
  7. 前記化合物が、式IV-C:
    Figure 2021168313000007
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項4に記載の方法。
  8. 前記化合物が、式IV-D:
    Figure 2021168313000008
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項4に記載の方法。
  9. 11aが、(A)~(F)からなる群より選ばれ:
    (A)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;
    (B)(i)~(xiv)からなる群より独立して選ばれる1、2または3の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロ:
    (i)-N(R12a)C(=O)R13a;(ii)-C(=O)R13b;(iii)C-Cアルキル;(iv)C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(v)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(vi)C-Cハロアルキル;(vii)アミノ;(vii)ヒドロキシ;(viii)-N(R12a)S(=O)24;(ix)-S(=O)24;(x)非置換のC-Cシクロアルキル;(xi)ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノおよび(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換されたC-Cシクロアルキル;(xii)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;およびアミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロ;(xiii)-C(=N-R60)R61;および(xiv)-C(=C-NO)R64
    (C)非置換の5~10員環のヘテロアリール;
    (D)ハロおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有する、置換された5または6員環のヘテロアリール;
    (E)C-Cアルキル;および
    (F)-N(R12b)C(=O)R13c
    12aおよびR12bは各々、水素、C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
    13a、R13bおよびR13cは各々、(A)C-Cアルキル;(B)C-Cハロアルキル;(C)非置換のC-Cシクロアルキル;(D)C-Cアルコキシ;(E)(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(F)(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(G)(シアノ)アルキル;(H)非置換のC-C10アリール;(I)ハロ、アミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有する、置換されたC-C10アリール;(J)非置換の5または6員環のヘテロアリール;(K)ハロ、アミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1、2、3または4の置換基を有する、置換された5または6員環のヘテロアリール;(L)非置換の4~14員環のヘテロシクロ;(M)アミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロ;(N)アミノ;(O)(アミノ)アルキル;(P)(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(Q)(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より独立して選ばれ;
    24は、C-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
    60は、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C-Cアルコキシ、-C(=O)R62および-S(=O)62からなる群より選ばれ;
    61は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキルおよび-NR63a63bからなる群より選ばれ;
    62は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキルおよび-NR63a63bからなる群より選ばれ;
    63aは、水素、C-CアルキルおよびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
    63bは、水素、C-CアルキルおよびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;または
    63aおよびR63bは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4~6員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成し;
    64は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキルおよび-NR63c63
    からなる群より選ばれ;
    63cは、水素、C-CアルキルおよびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;
    63dは、水素、C-CアルキルおよびC-Cシクロアルキルからなる群より選ばれ;または
    63cおよびR63dは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4~6員環の任意に置換されたヘテロシクロを形成する、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項4~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 11aが、
    Figure 2021168313000009
    からなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロであり;
    12aは、水素、C-Cアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
    13aは、C-Cアルキル;アミノ;非置換のC-Cシクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノおよび(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換されたC-Cシクロアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;およびアミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロからなる群より選ばれ;
    13bは、C-Cアルキル;アミノ;C-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノおよび(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換されたC-Cシクロアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;およびアミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロ;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
    21は、水素、-C(=O)R13b、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、非置換の4~14員環のヘテロシクロおよび-S(=O)24からなる群より選ばれ;
    22は、C-Cアルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノおよび(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換されたC-Cシクロアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;およびアミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロであり;
    24は、C-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれ;
    25は、水素、C-CアルキルおよびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
    25bおよびR25cは、C-CアルキルおよびC-Cハロアルキルからなる群より独立して選ばれ;
    26は、非置換の4~14員環のヘテロシクロ;およびアミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロからなる群より選ばれ;
    21aおよびR25aは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換された4~8員環のヘテロシクロを形成する、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項9に記載の方法。
  11. 11aが、
    Figure 2021168313000011
    からなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロであり、
    27aおよびR27bは各々、水素、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;および(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれ;
    27cは、水素;-C(=O)R13b;C-Cアルキル;C-Cハロアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;およびアミノ、ヒドロキシおよびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロ;および-S(=O)24からなる群より選ばれ;
    27dは、水素;C-Cアルキル;およびC-Cハロアルキルからなる群より選ばれ;
    13bは、C-Cアルキル;アミノC-Cハロアルキル;C-Cアルコキシ;(ヒドロキシ)C-Cアルキル;(C-Cアルコキシ)C-Cアルキル;(アミノ)アルキル;非置換のC-Cシクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C-Cアルキル、アミノ、および(アミノ)C-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換されたC-Cシクロアルキル;非置換の4~14員環のヘテロシクロ;アミノ、ヒドロキシ、およびC-Cアルキルからなる群より独立して選ばれる1または2の置換基を有する、置換された4~14員環のヘテロシクロ;(C-Cシクロアルキル)オキシ;および(4~8員環のヘテロシクロ)オキシからなる群より選ばれ;
    24は、C-Cアルキルおよび(ヒドロキシ)C-Cアルキルからなる群より選ばれる、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項9に記載の方法。
  12. 11aが、
    Figure 2021168313000013
    からなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロ、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項11に記載の方法。
  13. 11aが、
    Figure 2021168313000014
    からなる群より選ばれる置換された4~14員環のヘテロシクロ、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項9に記載の方法。
  14. が、-CH-である、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項4~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 1dが、フルオロである、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記化合物が、表1の化合物である、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項1に記載の方法。
  17. 前記化合物が、表1Bの化合物である、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物である、請求項1に記載の方法。
  18. 前記第2の治療薬が、糖質コルチコイド受容体アゴニストを含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記糖質コルチコイド受容体アゴニストが、デキサメタゾンである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第2の治療薬が、免疫調節薬を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記免疫調節薬が、ポマリドミドまたはレナリドミドである、請求項20に記載の方法。
  22. 前記第2の治療薬が、プロテアソームインヒビターを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記プロテアソームインヒビターが、ボルテゾミブである、請求項22に記載の方法。
  24. 前記第2の治療薬が、Bcl-2インヒビターを含む、請求項1~23いずれか一項に記載の方法。
  25. 前記Bcl-2インヒビターが、ベネトクラクスである、請求項24に記載の方法。
  26. 前記第2の治療薬が、多面的経路モジュレーターを含む、請求項1~25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記多面的経路モジュレーターが、CC-122である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記第2の治療薬が、XPO1インヒビターを含む、請求項1~27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記XPO1インヒビターが、セリネクサーである、請求項28に記載の方法。
  30. 前記第2の治療薬が、ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターを含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターが、パノビノスタットである、請求項30に記載の方法。
  32. 前記第2の治療薬が、EZH2インヒビターである、請求項1~31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記EZH2インヒビターが、タゼメトスタットである、請求項32に記載の方法。
  34. 前記式Iの化合物および前記第2の治療薬が、前記対象に別々に投与される、請求項1~33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記治療が必要な対象が、ガンを有する、請求項1~34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記ガンが、表2のいずれか一以上のガンである、請求項35に記載の方法。
  37. 前記ガンが、血液ガンである、請求項38に記載の方法。
  38. 前記血液ガンが、表3のいずれか一以上のガンである、請求項37に記載の方法。
  39. キットであって、
    (a)式Iの化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と:
    Figure 2021168313000015
    (式中:
    1aは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキルおよび(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
    は、-C(R1b)=および-N=からなる群より選ばれ;
    は、-C(R1c)=および-N=からなる群より選ばれ;
    は、-C(R1d)=および-N=からなる群より選ばれ;
    ただし、少なくとも一つのQ、QまたはQは、それぞれ、-C(R1b)=、-C(R1c)=または-C(R1d)=であり;
    1b、R1c、およびR1dは、各々、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、(ヒドロキシ)アルキルおよびアルコキシからなる群より独立して選ばれ;
    1eは、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキルおよび(シクロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;
    Figure 2021168313000016
    は、単結合または二重結合であり;
    は、任意に置換されたアリール;任意に置換されたヘテロアリール;任意に置換されたヘテロシクロ;任意に置換されたシクロアルキル;(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)アルキル;(ヘテロシクロ)アルキル;(アミノ)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(アリール)アルキル;(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル;(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル;(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(シクロアルキル)アルキル;(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル;(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル;(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(シクロアルキル)アルキル;(アリール)(ヒドロキシ)アルキル;(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル;(ヒドロキシ)アルキル;任意に置換されたアルキル;(アリール)(ハロアルキル)アルキル;(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル;(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル;および(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキルからなる群より選ばれ;および
    は、水素およびアルキルからなる群より選ばれ;または
    およびGは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクロを形成し、
    ただし、式Iの化合物は、N-(1-(1-(L-アラニル)ピペリジン-4-イル)エチル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;N-((1r,4r)-4-(3-アミノプロパンアミド)シクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミド;またはN-((1r,4r)-4-アミノシクロヘキシル)-7-メチル-1H-インドール-2-カルボキサミドではない);
    (b)第2の治療薬と、を含み、
    前記第2の治療薬が、一以上の糖質コルチコイド受容体アゴニスト、一以上の免疫調節薬、一以上のプロテアソームインヒビター、一以上のBcl-2インヒビター、一以上の多面的経路モジュレーター、一以上のXPO1インヒビター、一以上のヒストン脱アセチル化酵素インヒビターもしくは一以上のEZH2インヒビター、またはそれらの組合せを含む、キット。
  40. ガンを有する対象に前記式Iの化合物および前記第2の治療薬を投与するための指示をさらに含む、請求項39に記載のキット。
  41. 4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aS,6aS)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aS,6aS)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aR,6aR)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aR,6aR)-1-メチル-2-オキソヘキサヒドロピロロ[3,4-b]ピロル-5(1H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aS,6aS)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3S)-3-((3aR,6aR)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aS,6aS)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミド;および
    4-フルオロ-7-メチル-N-((1R,3R)-3-((3aR,6aR)-4-メチル-5-オキソヘキサヒドロピロロ[3,2-b]ピロル-1(2H)-イル)シクロヘキシル)-1H-インドール-2-カルボキサミドからなる群より選ばれる化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物。
  42. 請求項41に記載の化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容可能な担体とを含む、医薬組成物。
  43. 治療を必要とする対象を治療する方法であって、当該方法は、前記対象に、治療有効量の請求項41の化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
  44. 前記治療を必要とする対象が、ガンを有する、請求項43に記載の方法。
  45. 前記ガンが、表2のいずれか一以上のガンである、請求項44に記載の方法。
  46. 前記ガンが、血液ガンである、請求項44に記載の方法。
  47. 前記血液ガンが、表3のいずれか一以上のガンである、請求項46に記載の方法。
  48. 請求項41に記載の化合物および当該化合物を対象に投与するための指示を含む、キット。
  49. 前記対象が、ガンを有する、請求項48に記載のキット。
JP2022549325A 2020-02-19 2021-02-19 setd2阻害剤、および関連する方法と使用(併用療法を含む) Pending JP2023514280A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202062978692P 2020-02-19 2020-02-19
US62/978,692 2020-02-19
PCT/US2021/018863 WO2021168313A1 (en) 2020-02-19 2021-02-19 Setd2 inhibitors and related methods and uses, including combination therapies

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023514280A JP2023514280A (ja) 2023-04-05
JPWO2021168313A5 true JPWO2021168313A5 (ja) 2024-02-27

Family

ID=77391740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022549325A Pending JP2023514280A (ja) 2020-02-19 2021-02-19 setd2阻害剤、および関連する方法と使用(併用療法を含む)

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20230133671A1 (ja)
EP (1) EP4107157A4 (ja)
JP (1) JP2023514280A (ja)
KR (1) KR20220143116A (ja)
CN (1) CN115380033A (ja)
AU (1) AU2021224855A1 (ja)
BR (1) BR112022016573A2 (ja)
CA (1) CA3168069A1 (ja)
IL (1) IL295654A (ja)
MX (1) MX2022010171A (ja)
WO (1) WO2021168313A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX2020001759A (es) 2017-08-14 2020-12-10 Epizyme Inc Inhibidores de histona acetiltransferasa de la familia myst.
US11452727B2 (en) * 2017-09-05 2022-09-27 Epizyme, Inc. Combination therapy for treating cancer
KR20240019241A (ko) * 2021-06-09 2024-02-14 에피자임, 인코포레이티드 Setd2 억제제를 사용한 조합 요법
WO2023077117A1 (en) * 2021-11-01 2023-05-04 Epizyme, Inc. Crystalline forms of n-((1r,3s)-3-(4-acetylpiperazin-1-yl)cyclohexyl)-4-fluoro-7-methyl-1h-indole-2-carboxamide

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4595766A (en) * 1984-10-26 1986-06-17 Ciba-Geigy Corporation Process for the preparation of an indoline carboxylic acid
WO2009158375A1 (en) * 2008-06-25 2009-12-30 Abbott Laboratories Aza-cylic indole- 2 -carboxamides and methods of use thereof
DK3125883T3 (da) * 2014-04-04 2020-10-19 Iomet Pharma Ltd Indolderivater til anvendelse i medicin
SG11201701598PA (en) * 2014-09-10 2017-03-30 Epizyme Inc Smyd inhibitors
US20230075198A1 (en) * 2018-08-14 2023-03-09 Epizyme, Inc. Substituted indoles and methods of use thereof
KR20210106457A (ko) * 2018-11-30 2021-08-30 에피자임, 인코포레이티드 Setd2를 억제함으로써 whsc1을 과발현하는 암을 치료하는 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7076453B2 (ja) 2-ベンゾピラジニル-n-ヘテロアリール-2-フェニル-アセトアミド化合物
CN106488910B (zh) Kras g12c的抑制剂
TWI828677B (zh) 甲基修飾酵素之調節劑、其組成物及用途
TWI568730B (zh) 刻痕(notch)路徑信號抑制劑化合物
JP5479105B2 (ja) 新規ユビキリン結合性小分子
JP2021536428A (ja) 置換インドール及びその使用方法
EP3828178A1 (en) Pyridine salts and process
KR20210098960A (ko) Helios의 소분자 분해제 및 사용 방법
CN115380033A (zh) Setd2抑制剂和相关方法和用途,包括组合疗法
CN109790166A (zh) 咪唑并吡啶化合物用于治疗癌症
US10662173B2 (en) Indole and pyrrole compounds, a process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
US20090023773A1 (en) Compositions and methods for modulating gated ion channels
CA2652109A1 (en) Compositions and methods for modulating gated ion channels
KR20210025535A (ko) 화합물
CN107531683B (zh) Usp7抑制剂化合物及使用方法
CA3215949A1 (en) Oxazepine compounds and uses thereof in the treatment of cancer
US10501466B2 (en) WDR5 inhibitors and modulators
JP2022515890A (ja) エストロゲン受容体タンパク質分解薬
KR20240019241A (ko) Setd2 억제제를 사용한 조합 요법
JPWO2021168313A5 (ja)
US20080004272A1 (en) Compositions and methods for modulating gated ion channels
JP7191045B2 (ja) 化合物
RU2774952C2 (ru) Соединения
RU2789449C2 (ru) Способ прогнозирования терапевтического эффекта ингибитора lsd1 на основе экспрессии insm1