実施の形態1.
本発明の実施の形態1におけるPLCシステム構築支援プログラム及びPLCシステム構築支援装置について図面を用いて説明する。図1は、PLCシステム構築支援装置(以下、単に「支援装置」と称す)10のハードウェア構成の一例を示す図である。支援装置10は、PLCシステム構築支援プログラム(以下、単に「支援プログラム」と称す)を実行する演算部11、支援プログラムの保存や、データ及び命令の読み書きを行う記憶部12、キーボードやマウス、タッチパネル、等の入力部13、支援プログラムの実行結果等を表示する表示部14、外部のサーバ300等と通信を行う通信インターフェース(通信I/F)16を備えている。
記憶部12には、インストールされた支援プログラムが保存されている不揮発性記憶部と、支援プログラム実行時にワークメモリとなる揮発性記憶部が含まれる。なお、支援装置10としては、記憶部12に支援プログラムをインストールされた、例えば、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、等の演算端末を用いることができる。支援プログラムは、非一時的な演算端末可読記憶媒体に記憶されており、演算端末にインストールされることで機能する。非一時的な演算端末可読記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read only memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read only memory)、USB(Universal Serial Bus)フラッシュドライブ、等を用いることができる。PLCシステム構築支援装置10は、PLCシステム構築支援装置の一例である。
支援装置10とサーバ300とは、専用線又はネットワークを介して通信可能に接続される。専用線を用いて接続される場合、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して接続されてもよい。ネットワークを介して接続される場合、例えば、インターネットの様なオープンネットワークを介して接続されてもよいし、LAN(Local Area Network)の様なクローズドネットワークを介して接続されていてもよい。支援装置10は通信I/F16を介してサーバ300と通信を行う。
サーバ300には、PLCシステムを構築するための様々なユニットに関するユニット情報301が記憶されている。図3にサーバ300に記憶されているユニット情報301の一例を示す。図3に示すように、ユニット情報301には、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、が含まれており、これらが関連付けされて記憶されている。ユニット名とは、例えば、電源ユニット、CPUユニット、通信ユニット、等のユニットの種類を示す情報である。ユニット外観画像とは、例えば、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニットの外観上の視覚的に認識可能な特徴である外観情報である。ユニット特徴画像とは、例えば、型名、品番、等のユニット固有の情報である。
図3では、ユニット名をAA、BB、CCとして示し、ユニット外観画像をハッチングの模様を異ならせて示し、ユニット特徴画像をaa、bb、ccで示している。なお、サーバ300は、記憶手段の一例であり、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像は、特徴情報の一例であり、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像を含むユニット情報301は、ユニット情報の一例である。
図2は、図1で示す演算部11及び記憶部12を備える演算端末で実現される支援装置10の機能ブロックを模式的に示す図である。支援装置10は、構築されたPLCシステムの画像を画像データとして取得する画像取得部21、画像データから配置情報と選出ユニット情報とを作成し、配置情報と選出ユニット情報とを対応させてシステム構成情報を作成するシステム構成認識部22、サーバ300と通信I/F16を介して通信を行う際の通信処理を行うサーバ通信部23、システム構成図を作成するシステム構成図生成部24、システム構成図を表示部14に出力するための出力情報を生成するシステム構成図エディタ部25、を有している。
画像取得部21は、カメラ等により撮像されたPLCシステムの画像を画像データとして支援装置10に取り込むことでPLCシステムの画像を取得する。取得した画像データは記憶部12に保存される。なお、画像取得部21は、画像取得部の一例である。
図4には、画像取得部21が取得する画像データの一例を示している。図4に示した、本実施の形態1で用いる画像データ400のもととなるPLCシステムは、0番から6番までの7つのスロットを有するベースボードに3つのユニットが装着されたPLCシステムである。具体的には、ベースボードの0番、1番、3番のスロットにユニット型名cc、ユニット型名aa、ユニット型名bbであるユニットが装着されており、2番、4番から6番のスロットはユニットが装着されておらず空スロットになっている。このようなPLCシステム全体を撮像し、1つのデータとして画像データ400は作成されている。画像データ400には、ユニット型名の情報である、ユニット型名aa、ユニット型名bb、ユニット型名ccのユニット特徴の情報、及び、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニット外観特徴の情報が含まれている。図4では、ハッチングの模様を異ならせることでユニットの外観的特徴の情報の違いを示している。このようなPLCシステム全体を撮像し、1つのデータとして画像データ400は作成されている。PLCシステム全体とは、PLCシステムを構成する各ユニットと空スロットが存在する場合は全ての空スロットとからなる構成である。
システム構成認識部22は、記憶部12に記憶された画像データ400を読み出し、画像データ400を解析してPLCシステムにおけるユニットの配置状態を示す配置情報500を作成する。配置情報500を作成する際に、画像データ400に含まれる空スロットの配置状態も特定し、空スロットが存在する場合には、配置情報500に空スロットの配置状態も含めて、配置情報500を作成する。加えて、画像データ400からPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301とを対比し、画像データ400に含まれる各ユニットを選出して選出ユニット情報600を作成する。そして、配置情報500と選出ユニット情報600とを含むシステム構成情報700を作成する。作成した配置情報500、選出ユニット情報600、システム構成情報700は、記憶部12に記憶される。
本実施の形態において、システム構成認識部22により作成される配置情報500、選出ユニット情報600、及び、システム構成情報700について、図5から図7を用いて説明する。
図5には、配置情報500の一例を示している。図5に示した、本実施の形態1で用いる配置情報500は、画像データ400に含まれるPLCシステムのベースボードのスロット数と各スロットの配置、スロットに配置されたユニット数とユニットの配置、及び、ユニットの配置されていない空スロット数と配置が示されている。具体的には、ベースボードのスロット数が7つであり、スロット番号として0番から6番までの連続した数字が割り振られている。配置されているユニット数は3つであり、0番、1番、3番にユニットが配置されている。さらに、2番、4番から6番はユニットが配置されておらず空スロットとなっていることを示している。なお、配置情報500は、配置情報の一例である。
図6には、選出ユニット情報600の一例を示している。図6に示した、本実施の形態で用いる選出ユニット情報600は、画像データ400に含まれる3つのユニットに対し、配置されているスロット番号、ユニット名、及び、ユニット型名を関係付けて示している。具体的には、スロット番号0番に配置されているユニットは、ユニット名CC、ユニット型名ccであることが選出され、スロット番号、ユニット名、ユニット型名が関係づけて示されている。スロット番号1番に配置されているユニットは、ユニット名AA、ユニット型名aaであることが選出され、スロット番号、ユニット名、ユニット型名が関係づけて示されている。スロット番号3番に配置されているユニットは、ユニット名BB、ユニット型名bbであることが選出され、スロット番号、ユニット名、ユニット型名が関係づけて示されている。なお、選出ユニット情報600は、選出ユニット情報の一例である。
図7には、システム構成情報700の一例が示されている。本実施の形態で用いるシステム構成情報700は、配置情報500と選出ユニット情報600とを対応させて示している。具体的には、配置情報500で特定されたユニットが配置されているスロット番号の位置に、選出ユニット情報600で選出されたユニット名、及び、ユニット型名の情報が示されている。ユニットが配置されていない空スロットとして特定したスロット番号には、ユニットが配置されていないことを示す「−」が示されている。システム構成情報700により、PLCシステムを構成する、ユニット数、ユニットの配置、ユニットの情報(ユニットの種類、型名、等)、空スロット数、空スロットの配置、を含めたシステム構成が特定される。なお、システム構成情報700はシステム構成情報の一例である。
システム構成図生成部24は、記憶部12に保存されたシステム構成情報700を読み出し、システム構成情報700で特定されたシステム構成に対して、記憶部12に予め記憶されているオブジェクト情報を付加して、図8に示したシステム構成図800を作成する。オブジェクト情報とは、ユニットの種類ごとにユニットを模式的に表現し、ユニットを区別するための図である。具体的には、システム構成情報700で特定されているユニット名BBがCPUユニットであった場合、スロット番号1番の位置に、CPUユニットを表現するオブジェクト情報付加する。また、空スロットとして特定したスロット番号の位置には、空スロットを表現するオブジェクト情報を付加する。システム構成情報700で特定された全てのスロット番号の位置に対応するオブジェクト情報を付加して、図8に示したシステム構成図800が作成される。
システム構成図エディタ部25は、システム構成図生成部24で作成したシステム構成図800を表示部14に表示するための表示処理を行う。具体的には、システム構成図800の情報を表示部14で受信可能な信号に変換し、表示部14へ出力する。なお、表示部14は、支援装置10に備えられたディスプレイでもよいし、支援装置10と接続されたディスプレイでもよい。
図9は本実施の形態1に係る支援プログラム及び支援装置10の動作を示すフローチャートである。以下に、図9を用いて、本実施の形態1に係る支援プログラム及び支援装置10の動作を説明する。なお、支援装置10にインストールされた支援プログラムを起動させることで、支援装置10は動作を開始できる状態となる。
ユーザは、カメラ等の撮像媒体を用いて既に構築されたPLCシステムの画像を撮像する。撮像する画像はPLCシステム全体が写っている画像とする。撮像された画像は、画像データとして画像取得部21により支援装置10に取り込まれる(ステップS101)。具体的には、撮像媒体と支援システム10とを有線又は無線にて接続し、撮像媒体内に保存された画像を画像データ400として記憶部12に記憶する。
次に、システム構成認識部22は、記憶部12に記憶されている画像データ400を読み出して取得する(ステップS102)。画像データ400を読み出したシステム構成認識部22は、画像データ400を基に配置情報500を作成する(ステップS103)。続いて、画像データ400からPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301とを対比して選出ユニット情報600を作成する(ステップS104)。続いて、配置情報500と選出ユニット情報600とを対応させてシステム構成情報700を作成する(ステップS105)。以下に、配置情報500、選出ユニット情報600、及び、システム構成情報700の作成手順について詳述する。
ステップS103において、システム構成認識部22は、読み出した画像データ400を解析して、PLCシステムにおけるユニットの配置状態を示す配置情報500を作成する。具体的には、画像データ400に含まれているユニットの個数をユニットの配色やユニットサイズ等を基に特定する。次に、画像データ400に含まれるコネクタを色彩や形状等を基に特定する。ここで、コネクタとは、ベースボードに設けられているユニットを接続するためのコネクタのことを言う。そして、特定したユニットとコネクタとを、画像データ400に合わせて配列させる。ここで、コネクタ1つを空スロット1つと置き換え、配列したユニット及び空スロットに番号を付していく。これにより図5に示した配置情報500が作成される。
ステップ104において、システム構成認識部22は、画像データ400からPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301とを対比させることで、画像データ400に含まれるユニットを選出し、選出ユニット情報600を作成する。具体的には、画像データ400を解析し、画像データ400からユニットの外観的特徴の情報を抽出する。ここで、外観的特徴とは、サーバ300に記憶されたユニット情報301に含まれる、ユニット外観画像、及び、ユニット特徴画像と対比させるための対比情報である。つまり、外観的特徴とは、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニットの外観上の視覚的に認識可能な外観特徴、及び、型名、品番、等のユニット固有の特徴である。なお、外観的特徴の情報は、画像データ400から認識されるユニットの特徴を示す情報の一例である。
システム構成認識部22は、抽出した外観的特徴の情報をサーバ通信部23へ送信し、サーバ通信部23により通信処理されて通信I/F15を介してサーバ300へ送信される。システム構成認識部22は、送信した外観的特徴とユニット情報301に含まれるユニット外観画像、及び、ユニット特徴画像とを対比して、外観的特徴の情報に該当するユニット情報301を抽出する。抽出されたユニット情報301はサーバ300から支援装置10へ送信される。サーバ300から送信されたユニット情報301は、通信I/F15を介して受信し、記憶部12へ記憶される。これを、上述の配置情報500で特定したユニットの数だけ行い、スロット番号とユニット情報301とを対応させて、図6に示した選出ユニット情報600を作成する。なお、配置情報500で特定した空スロットのスロット番号には「−」を付してユニットが存在しないことを表している。
ステップ105において、上述の配置情報500と選出ユニット情報600とを対応させることで、画像データ400に含まれるPLCシステムを構成している、ユニット数、ユニットの配置、ユニットの情報(ユニットの種類、型名、等)、空スロット数、空スロットの配置、を含めたシステム構成を特定して、図7に示したシステム構成情報700を作成する。作成されたシステム構成情報700は記憶部12に記憶される。
次に、システム構成図生成部24は、記憶部12に記憶されているシステム構成情報700を読み出して取得する(ステップS106)。システム構成情報700を読み出したシステム構成図生成部24は、システム構成情報700で特定されたシステム構成に対して、記憶部12に予め記憶されているオブジェクト情報を付加してシステム構成図800を作成する(ステップS107)。
具体的には、ステップS107において、特定した各ユニットのユニット名に合わせて、ユニットのオブジェクト情報を付加し、空スロットに合わせて、空スロットのオブジェクト情報を付加することでシステム構成図800を作成する。作成したシステム構成図の情報は記憶部12に記憶される。
最後に、システム構成図エディタ部25は、記憶部12に記憶されているシステム構成図800の情報を読み出し、システム構成図を表示部14に表示するための表示処理を行い、システム構成図800を表示部14に表示する(ステップS108)。
具体的には、ステップS108において、システム構成図エディタ部25の表示処理により、表示部14に表示されるシステム構成図800は、図8に示すように、スロット番号0番にユニット名CCのユニットが配置されていることを表示し、スロット番号1番にユニット名AAのユニットが配置されていることを表示し、スロット番号3番にユニット名BBのユニットが配置されていることを表示している。また、スロット番号2番、4番〜6番は空スロットであることを表示している。ステップS108の完了後、支援装置10及び支援プログラムの動作が完了する。
以上により、本実施の形態1における支援装置10及び支援プログラムは、PLCシステムの画像の画像データ400を取得する画像取得部21、取得した画像データ400からユニットの配置を示す配置情報500と、画像データ400に含まれる各ユニットを選出して選出ユニット情報600とを作成し、配置情報500と選出ユニット情報600とを対応させたシステム構成情報700を作成するシステム構成認識部22、作成したシステム構成情報700に基づき、システム構成図を作成するシステム構成図生成部24を備える。これにより、画像データ400、配置情報500、選出ユニット情報600、システム構成情報700を用いているので、ユーザの誤認によるユニットの選択の誤りを抑制し、通信環境の準備等の環境的要因を受けずに、且つ、ユニットの情報が不十分となることを抑制して、実際に構築された後のPLCシステムに対してシステム構成図を作成することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2におけるPLCシステム構築支援プログラム及びPLCシステム構築支援装置について図面を用いて説明する。なお、上述の実施の形態1と同様の構成については、同じ符号を用いて記載し、具体的な説明は省略する。以下、実施の形態1と異なる構成について具体的に説明する。
図10は、支援装置10aの機能ブロックを模式的に示す図である。支援装置10aは、実施の形態1で用いたPLCシステムとは異なるユニットによって構成されたPLCシステムを用いてシステム構成図を作成する支援装置10aである。
実施の形態2における支援装置10aは、図10に示すように、上述の実施の形態1で説明したシステム構成認識部22、システム構成図生成部24、システム構成図エディタ部25とは異なるシステム構成認識部22a、システム構成図生成部24a、システム構成図エディタ部25aを有している。また、サーバ300に記憶されているユニット情報301についても、実施の形態1とは異なるユニット情報301aが記憶されている。
サーバ300に記憶されているユニット情報301aは、図11に示すように、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法、が含まれており、これらが関連付けされて記憶されている。ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、の説明は実施の形態1と同様のため説明を省略する。ユニット寸法とは、ユニットの縦横のサイズを示した情報である。
図11では、ユニット名をAA〜EEとして示し、ユニット外観画像をハッチングの模様を異ならせて示し、ユニット特徴画像をaa〜ccで示している。ここで、ユニット情報301aには、ユニット名DD及びEEに対応するユニット特徴画像が記憶されていない例を示している。また、ユニット寸法はユニット名AA〜EEに対応する縦横の寸法を示している。この寸法の単位は「mm(ミリメートル)」である。なお、サーバ300は、記憶手段の一例であり、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法は、特徴情報の一例であり、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法を含むユニット情報301aは、ユニット情報の一例である。
図12には、本実施の形態2で用いる画像データの一例を示している。図12で示した、本実施の形態2で用いる画像データ400aのもととなるPLCシステムは、0番から6番までの7つのスロットを有するベースボードに4つのユニットが装着されたPLCシステムである。具体的には、ベースボードの0番のスロットにユニット型名ccのユニットが装着されており、1番のスロットにユニット型名aaのユニットが装着されており、3番のスロットにユニット型名bbのユニットが装着されている。5番のスロットには、ユニット型名の不明なユニットが装着されている。2番、4番、6番のスロットはユニットが装着されておらず空スロットになっている。このようなPLCシステム全体を撮像し、1つのデータとして画像データ400aは作成されている。PLCシステム全体とは、PLCシステムを構成する各ユニットと空スロットが存在する場合は全ての空スロットとからなる構成である。
画像データ400aには、判明しているユニット型名の情報である、ユニット型名aa、ユニット型名bb、ユニット型名ccのユニット固有の特徴の情報、及び、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニットのユニット外観特徴の情報、及び、ユニットの縦横の寸法であるユニット寸法の情報が含まれている。図12では、ハッチングの模様を異ならせることでユニットの外観特徴の情報の違いを示している。画像データ400aは実施の形態1同様、記憶部12に記憶される。
システム構成認識部22aは、記憶部12に記憶された画像データ400aを読み出し、画像データ400aを解析して、図13に示したPLCシステムにおけるユニットの配置状態を示す配置情報500aを作成する。配置情報500aを作成する際に、実施の形態1と同様に空スロットの配置状態も特定し、空スロットが存在する場合には、配置情報500aに空スロットの配置状態も含めて、配置情報500aを作成する。加えて、画像データ400aからPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301aとを対比して、画像データ400aに含まれるユニットを選出して、図14に示した選出ユニット情報600aを作成する。
システム構成認識部22aは、選出ユニット情報600aを作成する際、画像データ400aに含まれるユニットの一致の割合を示す一致度を演算するための一致度演算部22a1を備えている。選出ユニット情報600aを作成する際に、ユニットが配置されているスロット番号に対応するユニットの一致度も併せて選出ユニット情報600aを作成する。そして、配置情報500aと選出ユニット情報600aとを含む、図15に示したシステム構成情報700aを作成する。本実施の形態2における選出ユニット情報600a及びシステム構成情報700aの詳細については後述する。作成した配置情報500a、選出ユニット情報600a、システム構成情報700aは、記憶部12に保存される。
システム構成図生成部24aは、記憶部12に保存されたシステム構成情報700aを読み出し、システム構成情報700aに含まれるシステム構成に対して、記憶部12に予め記憶されているオブジェクト情報を付加して、図16に示したシステム構成図800aを作成する。また、空スロットとして特定したスロット番号の位置には、空スロットを表現するオブジェクト情報を付加する。システム構成情報700aで特定された全てのスロット番号の位置に対応するオブジェクト情報を付加して、システム構成図800aが作成される。本実施の形態2におけるシステム構成図800aの詳細については後述する。
システム構成図エディタ部25aは、システム構成図生成部24aで作成したシステム構成図800aを表示部14に表示するための表示処理を行う。具体的には、システム構成図800aの情報を表示部14で受信可能な信号に変換し、表示部14へ出力する。
図17は本実施の形態2に係る支援プログラム及び支援装置10aの動作を示すフローチャートである。以下に、図17を用いて、本実施の形態2に係る支援プログラム及び支援装置10aの動作を説明する。なお、支援装置10aにインストールされた支援プログラムを起動させることで、支援装置10aは動作を開始できる状態となる。なお、実施の形態1と同様のステップについては同様の記号を用いて詳細な説明を省略する。
実施の形態1と同様にステップS101で取り込んだ画像データ400aについて、システム構成認識部22aは、記憶部12に記憶されている画像データ400aを読み出して取得する(ステップS202)。画像データ400aを読み出したシステム構成認識部22aは、画像データ400aを基に配置情報500aを作成する(ステップS203)。続いて、画像データ400aからPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301aとを対比して選出ユニット情報600aを作成する(ステップS204)。続いて、配置情報500aと選出ユニット情報600aとを対応させてシステム構成情報700aを作成する(ステップS205)。
ステップS203において、上述の実施の形態1と同様に、画像データ400aに含まれるユニット及び空スロットを特定する。これにより図13に示した配置情報500aが作成される。図13に示した配置情報500aとしては、ベースボードのスロット数が7つであり、スロット番号として0番から6番までの連続した数字が割り振られている。配置されているユニット数は4つであり、0番、1番、3番、5番にユニットが配置されている。さらに、2番、4番、6番はユニットが配置されておらず空スロットとなっていることを示している。なお、配置情報500aは、配置情報の一例である。
ステップS204において、システム構成認識部22aは、画像データ400aからPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301aとを対比させることで、選出ユニット情報600aを作成する。具体的には、画像データ400aを解析し、画像データ400aからユニットの外観的特徴の情報を抽出する。ここで、外観的特徴とは、サーバ300に記憶されたユニット情報301aに含まれる、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、及び、ユニット寸法と対比させるための対比情報である。つまり、外観的特徴とは、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニットの外観上の視覚的に認識可能な特徴、型名、品番、等のユニット固有の特徴、及び、ユニットの縦横の寸法の特徴である。なお、外観的特徴の情報は、画像データ400から認識されるユニットの特徴を示す情報の一例である。
システム構成認識部22aは、抽出した外観的特徴の情報をサーバ通信部23へ送信し、サーバ通信部23が通信処理することで通信I/F15を介してサーバ300へ送信される。システム構成認識部22aは、送信した外観的特徴とユニット情報301aに含まれるユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法とを対比して、外観的特徴の情報に該当するユニット情報301aを抽出する。
本実施の形態2では、画像データ400aに含まれるスロット番号0番、1番、3番に配置されているユニットについては、ユニット外観特徴、ユニット固有の特徴、ユニット寸法の対比情報がすべて揃った外観的特徴を送信することができるため、それぞれのユニットに該当するユニット情報301aが選出され抽出される。しかしながら、画像データ400aに含まれるスロット番号5番に配置されているユニットについて、ユニット固有の特徴の情報が存在しない。したがって、スロット番号5番に配置されているユニットについては、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニットの外観上の視覚的に認識可能なユニット外観特徴、及び、ユニットの縦横の寸法の特徴であるユニット寸法を外観的特徴として、サーバ300へ送信される。そして、システム構成認識部22aは、ユニット情報301aに含まれるユニット外観画像、及び、ユニット寸法と外観的特徴とを対比する。
具体的には、外観特徴とユニット外観画像とを対比し、外観特徴に類似しているユニット外観画像を含むユニット情報301aを選出し、選出したユニット情報301aに含まれるユニット寸法と外観的特徴に含まれるユニット寸法とを対比する。ユニット寸法の対比で残ったユニット情報301aをスロット番号5番に配置されているユニットの候補としてユニット情報301aを抽出する。ここでは、図11に示したユニット名DD、及び、ユニット名EEのユニット情報301aが、5番に配置されているユニットの候補であるとして抽出される。
抽出されたユニット情報301aは支援装置10aへ送信される。サーバ300から送信されたユニット情報301aは、通信I/F15を介して支援装置10aで受信し、記憶部12へ記憶される。システム構成認識部22aは、記憶部12に記憶されているユニット情報301aを読み出して、スロット番号0番、1番、3番、5番に配置されるユニットについて、一致度演算部22a1により外観情報を基づいて一致度の演算を行う。一致度の演算については、既知の統計演算を用いることで行うことができる。システム構成認識部22aは、演算した一致度、スロット番号、ユニット名、ユニット型名を対応させて、図14に示す選出ユニット情報600aを作成する。なお、配置情報500aで特定した空スロットのスロット番号には「−」を付してユニットが存在しないことを表している。
ステップS205において、上述の配置情報500aと選出ユニット情報600aとを対応させることで、画像データ400aに含まれるPLCシステムを構成している、ユニット数、ユニットの配置、ユニットの情報(ユニットの種類、型名、一致度、等)、空スロット数、空スロットの配置、を含めたシステム構成を生成して、図15に示したシステム構成情報700aを作成する。ここで、スロット番号5番のユニットについては、選出ユニット情報600aの情報を基に、複数の候補ユニットが存在することとして、システム構成情報700aを作成する。作成されたシステム構成情報700aは記憶部12に記憶される。
次に、システム構成図生成部24aは、記憶部12に記憶されているシステム構成情報700aを読み出して取得する(ステップS206)。システム構成情報700を読み出したシステム構成図生成部24aは、システム構成情報700aで示されるシステム構成に対して、記憶部12に予め記憶されているオブジェクト情報を付加してシステム構成図800aを作成する(ステップS207)。
具体的には、ステップS207において、システム構成情報700aに基づいて、各ユニットのユニット名に合わせて、ユニットのオブジェクト情報を付加し、空スロットに合わせて、空スロットのオブジェクト情報を付加することでシステム構成図800aを作成する。ここで、スロット番号5番のユニットについては、複数の候補が存在すためユニット名に合わせたオブジェクト情報を複数の候補のそれぞれに付加する。作成したシステム構成図の情報は記憶部12に記憶される。
最後に、システム構成図エディタ部25aは、記憶部12に記憶されているシステム構成図の情報を読み出し、システム構成図800aを表示部14に表示するための表示処理を行い、システム構成図800aを表示部14に表示する(ステップS208)。
具体的には、ステップS208において、システム構成図エディタ部25aの表示処理により、表示部14に表示されるシステム構成図800aは、図16に示すように、スロット番号0番にユニット名CCのユニットが配置されていることを表示し、スロット番号1番にユニット名AAのユニットが配置されていることを表示し、スロット番号3番にユニット名BBのユニットが配置されていることを表示している。
ここで、本実施の形態2では、システム構成情報700aにスロット番号5番に配置されているユニットに対して、複数の候補ユニットが存在している情報を含んでいるため、システム構成情報700aに基づいて作成されたシステム構成図800aについても複数の候補ユニットの情報を含んでいる。これにより、スロット番号5番については、ユニット名DD又はユニット名EEのユニットが配置されている可能性があるとして、2つのユニットに対応するオブジェクト情報、ユニット名、及び、それぞれの一致度を対応付けた状態で示して、ユーザが選択可能な状態で表示部14にシステム構成図800aを表示する。また、スロット番号2番、4番、6番は空スロットであることを表示している。ステップS208の完了後、支援装置10及び支援プログラムの動作が完了する。
以上により、本実施の形態2における支援装置10a及び支援プログラムにおいても、画像データ400a、配置情報500a、選出ユニット情報600a、システム構成情報700aを用いているので、ユーザの誤認によるユニットの選択の誤りを抑制し、通信環境の準備等の環境的要因を受けずに、且つ、ユニットの情報が不十分となることを抑制して、実際に構築された後のPLCシステムに対してシステム構成図を作成することができる。
また、システム構成認識部22aが、一致度演算部22a1を備え、システム構成情報700aに一致度の情報を付加することができるため、画像データ400aに含まれる情報に一部欠けがあったとしても、PLCシステムを構成するユニットの候補を表示することが可能となり、より一層ユニットの情報が不十分となることを抑制することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3におけるPLCシステム構築支援プログラム及びPLCシステム構築支援装置について図面を用いて説明する。なお、上述の実施の形態1と同様の構成については、同じ符号を用いて記載し、具体的な説明は省略する。以下、実施の形態1と異なる構成について具体的に説明する。
図18は、支援装置10bの機能ブロックを模式的に示す図である。実施の形態3における支援装置10bは、上述の実施の形態1で説明したシステム構成認識部22、システム構成図生成部24、システム構成図エディタ部25とは異なるシステム構成認識部22b、システム構成図生成部24b、システム構成図エディタ部25bを有している。また、サーバ300に記憶されているユニット情報301についても、実施の形態1とは異なるユニット情報301bが記憶されている。
サーバ300に記憶されているユニット情報301bは、図19に示すように、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法、代替ユニット、生産情報、ユニット価格が含まれており、これらが関連付けされて記憶されている。ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、の説明は実施の形態1と同様のため説明を省略する。ユニット寸法とは、ユニットの縦横のサイズを示した情報である。また、代替ユニットとは、代替え可能な同種のユニットを示した情報である。生産情報とは、ユニットが生産中、生産終了、生産終了予定、のいずれの状態であるかを示した生産状況の情報である。ユニット価格とは、ユニットの販売定価の情報である。
図19では、ユニット名をAA、BB、CC、AA−A、AA−A1、BB−Bとして示し、ユニット外観画像をハッチングの模様を異ならせて示し、ユニット特徴画像をaa、bb、cc、aa−a、aa−a1、bb−bで示している。ここで、ユニット情報301bには、ユニット名AAのユニットとユニット名AA−A及びAA−A1のユニットを表すユニット外観画像が同様のハッチング模様で示されており、ユニット名BBのユニットとユニット名BB−Bのユニットを表す外観画像が同様のハッチング模様で示されている。これは、ユニット名AAのユニット、ユニット名AA−Aのユニット、ユニット名AA−A1のユニットが代替え可能な同種のユニットであるためである。ユニット名BBのユニットとユニット名BB−Bのユニットも同様の関係である。また、ユニット寸法は各ユニットに対応する縦横の寸法を示している。この寸法の単位は「mm(ミリメートル)」である。なお、サーバ300は、記憶手段の一例であり、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法、代替ユニット、生産情報、ユニット価格は、特徴情報の一例であり、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像、ユニット寸法、代替ユニット、生産情報、ユニット価格を含むユニット情報301aは、ユニット情報の一例である。
本実施の形態3で用いる画像データは、実施の形態1で示した画像データ400と同様である。
システム構成認識部22bは、記憶部12に記憶された画像データ400を読み出し、画像データ400を解析して実施の形態1と同様のPLCシステムにおけるユニットの配置状態を示す配置情報500を作成する。加えて、画像データ400からPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301bとを対比して、画像データ400に含まれるユニットを選出して、図20に示した選出ユニット情報600bを作成する。そして、配置情報500と選出ユニット情報600bとを含んで、図21に示したシステム構成情報700bを作成する。本実施の形態3における選出ユニット情報600b及びシステム構成情報700bの詳細については後述する。作成した配置情報500、選出ユニット情報600b、システム構成情報700bは、記憶部12に保存される。
システム構成図生成部24bは、記憶部12に保存されたシステム構成情報700bを読み出し、システム構成情報700bに含まれるシステム構成に対して、記憶部12に予め記憶されているオブジェクト情報を付加して、図22に示したシステム構成図800bを作成する。また、空スロットとして特定したスロット番号の位置には、空スロットを表現するオブジェクト情報を付加する。システム構成情報700bで特定された全てのスロット番号の位置に対応するオブジェクト情報を付加して、システム構成図800bが作成される。本実施の形態3におけるシステム構成図800bの詳細については後述する。
システム構成図エディタ部25bは、システム構成図生成部24bで作成したシステム構成図800bを表示部14に表示するための表示処理を行う。具体的には、システム構成図800bの情報を表示部14で受信可能な信号に変換し、表示部14へ出力する。
図23は本実施の形態3に係る支援プログラム及び支援装置10bの動作を示すフローチャートである。以下に、図23を用いて、本実施の形態3に係る支援プログラム及び支援装置10bの動作を説明する。なお、支援装置10bにインストールされた支援プログラムを起動させることで、支援装置10bは動作を開始できる状態となる。なお、実施の形態1と同様のステップについては同様の記号を用いて詳細な説明を省略する。
実施の形態1と同様にステップS101〜ステップS103を実施して、配置情報500aを作成する。続いて、画像データ400からPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301bとを対比して選出ユニット情報600bを作成する(ステップS304)。続いて、配置情報500と選出ユニット情報600bとを対応させてシステム構成情報700bを作成する(ステップS305)。
ステップ304において、システム構成認識部22bは、画像データ400からPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報を認識し、認識したPLCシステムを構成する各ユニットの特徴を示す情報とサーバ300に記憶されているユニット情報301bとを対比させることで、画像データ400に含まれるユニットを選出し、選出ユニット情報600bを作成する。具体的には、画像データ400を解析し、画像データ400からユニットの外観的特徴の情報を抽出する。ここで、外観的特徴とは、サーバ300に記憶されたユニット情報301bに含まれる、ユニット外観画像、及び、ユニット特徴画像と対比させるための対比用情報である。つまり、外観的特徴とは、ユニットの配色、ロゴマーク、模様、等のユニットの外観上の視覚的に認識可能な外観特徴、及び、型名、品番、等のユニット固有の特徴である。なお、外観的特徴の情報は、画像データ400から認識されるユニットの特徴を示す情報の一例である。
システム構成認識部22bは、抽出した外観的特徴の情報をサーバ通信部23へ送信し、サーバ通信部23により通信処理されて通信I/F15を介してサーバ300へ送信される。システム構成認識部22bは、送信した外観的特徴とユニット情報301bに含まれるユニット外観画像、及び、ユニット特徴画像とを対比して、外観的特徴の情報に該当するユニット情報301bを抽出する。
抽出されたユニット情報301bはサーバ300から支援装置10へ送信される。サーバ300から送信されたユニット情報301bは、通信I/F15を介して受信し、記憶部12へ記憶される。これを、上述の配置情報500で特定したユニットの数だけ行い、スロット番号とユニット情報301bとを対応させて、図20に示した選出ユニット情報600bを作成する。本実施の形態3におけるユニット情報301bは、ユニット名、ユニット外観画像、ユニット特徴画像に加え、ユニット寸法、代替ユニット、生産情報、ユニット価格を含んでいるため、選出ユニット情報600bは、これらの情報を基に、ユニットの種類、型名、ユニット寸法、代替ユニット、生産情報、ユニット価格を含んで作成されている。なお、配置情報500で特定した空スロットのスロット番号には「−」を付してユニットが存在しないことを表している。
ステップS305において、上述の配置情報500と選出ユニット情報600bとを対応させることで、画像データ400に含まれるPLCシステムを構成している、ユニット数、ユニットの配置、ユニットの情報(ユニットの種類、型名、ユニット寸法、代替ユニット、生産情報、ユニット価格等)、空スロット数、空スロットの配置、を含めたシステム構成を生成して、図21に示したシステム構成情報700bを作成する。作成されたシステム構成情報700bは記憶部12に記憶される。
次に、システム構成図生成部24bは、記憶部12に記憶されているシステム構成情報700bを読み出して取得する(ステップS306)。システム構成情報700bを読み出したシステム構成図生成部24bは、システム構成情報700bで示されるシステム構成に対して、記憶部12に予め記憶されているオブジェクト情報を付加してシステム構成図800bを作成する(ステップS307)。作成したシステム構成図800bの情報は記憶部12に記憶される。
最後に、システム構成図エディタ部25bは、記憶部12に記憶されているシステム構成図800bの情報を読み出し、システム構成図800bを表示部14に表示するための表示処理を行い、システム構成図800bを表示部14に表示する(ステップS308)。
具体的には、ステップS308において、システム構成図エディタ部25bの表示処理により、表示部14に表示されるシステム構成図800bは、図22に示すように、スロット番号0番にユニット名CCのユニットが配置されていることを表示し、スロット番号1番にユニット名AAのユニットが配置されていることを表示し、スロット番号3番にユニット名BBのユニットが配置されていることを表示している。また、スロット番号2番、4番〜6番は空スロットであることを表示している。
ここで、本実施の形態3では、選出ユニット情報601bに、代替ユニット、生産情報、ユニット価格の情報を含んでいるため、選出ユニット情報601bを含んで作成されたシステム構成図800bの情報も、これらの情報を含んでいる。システム構成図エディタ部25bは、表示部14に表示するシステム構成図800bとして、代替ユニット、生産情報、ユニット価格の情報に基づいて、該当するユニットに対して、補足情報80、ユニット選択情報81、を表示する。
具体的には、補足情報80として、特定したユニットが生産終了している生産終了ユニットであること、及び、生産終了の予定がある生産終了予定ユニットであることを生産情報に基づき表示する。また、ユニット選択情報81として、生産終了ユニット、及び、生産終了予定ユニットに対して、代替え可能なユニットを代替ユニットの情報に基づき表示する。なお、代替え可能なユニットが複数ある場合は、代替え可能なユニットを選択可能にして表示する。表示される代替えユニット可能なユニットは、ユニット名やユニット価格を基に並べ替え可能にして表示される。ここで、代替え可能なユニットとは、電源ユニット、CPUユニット、通信ユニット、I/Oユニット等のユニットの種類が同じユニットである。
図22では、スロット番号1番に配置されているユニットとして特定されたユニット名AAのユニットに対して、生産終了ユニットであることを表示し、代替え可能なユニットとしてユニット名AA−A及びAA−A1を選択可能に表示している。また、スロット番号3番に配置されているユニットとして特定されたユニット名BBのユニットに対して、生産終了予定ユニットであることを表示し、代替え可能なユニットとしてユニット名BB−Bを選択可能に表示している。ステップS308の完了後、支援装置10b及び支援プログラムの動作が完了する。なお、生産終了ユニット、及び、生産終了予定ユニットは代替検討ユニットの一例である。
以上により、本実施の形態3における支援装置10b及び支援プログラムにおいても、画像データ400、配置情報500a、選出ユニット情報600b、システム構成情報700bを用いているので、ユーザの誤認によるユニットの選択の誤りを抑制し、通信環境の準備等の環境的要因を受けずに、且つ、ユニットの情報が不十分となることを抑制して、実際に構築された後のPLCシステムに対してシステム構成図を作成することができる。また、システム構成図生成部24bが、代替えユニット、生産情報、ユニット価格の情報を含んでシステム構成図800bを作成することで、システム構成図エディタ部25bが、補足情報80、ユニット選択情報81、を含んだシステム構成図800bを表示することが可能となる。これにより、生産終了または生産終了予定のユニットを置き換えることが可能となり、より一層ユニットの情報が不十分となることを抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
上述の実施の形態1から実施の形態3において、サーバはPLCシステム構築支援装置の外部に配置されていたが、サーバ300はPLCシステム構築支援装置が備えることとしてもよい。
上述の実施の形態2で説明した一致度、及び、実施の形態3で説明した補足情報、ユニット選択情報について、これらを含むシステム構成図を作成することとし、画像データに含まれるユニットの情報に一部欠けがある場合に、候補ユニットを表示しつつ、代替検討ユニットが含まれる場合に、補足情報、及び、ユニット選択情報を表示する構成としてもよい。
上述の実施の形態1から実施の形態3で表示されるシステム構成図は、上述の情報の他に他の情報を含んで表示されていてもよい。また、オブジェクト情報によりユニットの種類がユーザにとって明確に判別できる場合は、システム構成図内にユニット名を表示しないこととしてもよい。
上述の実施の形態1から実施の形態3において、PLCシステムを撮像するカメラ、及び、システム構成図をユーザが目視可能にする表示部、ユーザの入力を受け付ける入力部は、PLCシステム構築支援装置が備えていてもよいし、PLCシステム構築支援装置とは別に準備され、PLCシステム構築支援装置と接続される構成としてもよい。
上述の実施の形態1から実施の形態3において、構築されたPLCシステムとして、ベースボードにユニットが接続されて、ベースボードを介してユニット同士が接続されている構成されるPLCシステムを示したが、ベースボードが存在しないPLCシステムを構築されたPLCシステムとしてもよい。ベースボードが存在しないPLCシステムとは、PLCシステムを構築する隣り合うユニット同士に設けられたコネクタを接続して、PLCシステムを構築するものである。このような場合、空スロットが存在しないため、空スロットの特定は存在しない。
上述の実施の形態1から実施の形態3において、PLCシステム構築支援プログラムは、非一時的な演算端末可読記憶媒体に記憶されており、非一時的な演算端末可読記憶媒体を用いて演算端末にインストールされる形態を示したが、このような形態に限定されるものではない。例えば、PLCシステム構築支援プログラムは、外部サーバに記憶されており、ユーザがPLCシステム構築支援プログラムをサーバから演算端末にダウンロードして、インストールすることも可能である。