JPWO2021095266A5 - - Google Patents

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本発明は、ブロックチェーンで管理される取引の決済を行う制御方法、制御プログラム、情報処理装置および制御システムに関する。
近年、仮想通貨等の暗号資産の取引が増大しており、非中央集権型で運営の透明性を確保できる分散台帳管理技術として、ブロックチェーンの有用性が期待されている。ブロックチェーン上で管理される資産、例えば、暗号資産は、暗号技術で保護され、現実世界の物品やサービスとも交換できる価値を有し、現金に代わる決済手段として活用されてきている。
また、暗号資産のブロックチェーン間にスマートコントラクトが仲介することで、資産管理用の台帳を管理する暗号資産チェーンと、サービスへの対価として支払う決済トークン管理用の台帳を管理する決済トークンチェーンと、を連携させることができる。
従来、取引の決済に関連する技術として、例えば、ホストで管理する利用者のアカウントから利用者の端末に電子マネーの配分を送信することで、配分された電子マネーの上限額で代金支払いを行う技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。また、スマートコントラクトによるエスクロー決済の取引に連動して勘定系操作を実行し、利用者の口座の預金額と商品価格を比較することで、取引の成否を判定する技術がある(例えば、下記特許文献2参照。)。また、利用者の電子マネーを用いた即時決済の可否をサーバの与信手続きにより判断する技術がある(例えば、下記特許文献3参照。)。
特表2014-530433号公報 特開2018-139068号公報 国際公開第2007/018119号
ブロックチェーンで管理された取引において、暗号資産を他者に譲渡する際の記録、例えば、取引データの正当性チェックを行う際には、ブロックチェーン上の全記録を調べて、二重取引や残高不足が起きていないかのチェックを行っている。従来技術では、スマートコントラクトの機能を用いても、このチェック時には、管理ノードであるサーバへのアクセスが不可欠であり、利用者がブロックチェーンにアクセスできない環境の場合には、チェックが行えず、取引に不便が生じた。例えば、利用者が海外旅行先で取引を決済する際、決済端末が与信の情報を管理するサーバへ接続できない通信環境の場合等には、クレジット決済(後払い)を完了できない状態が生じた。このように、従来のブロックチェーンを用いた決済技術には問題があった。
一つの側面では、本発明は、ブロックチェーンを用いた新しい決済技術を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を情報処理装置で制御する制御方法において、前記情報処理装置のコンピュータは、利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定するとともに、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信し、前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する、処理を実行する制御方法が提案される。
本発明の一態様によれば、異なる通貨による決済手続きの煩雑さを低減できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる取引処理にかかる情報処理装置を含む制御システムの説明図である。 図2は、実施の形態にかかる情報処理装置を含むブロックチェーンの構成例を示す図である。 図3は、実施の形態にかかる情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、実施の形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図5は、実施の形態にかかる情報処理装置が行う取引の処理例を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態にかかる情報処理装置が行う取引の他の処理例を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態にかかる情報処理装置が行う取引の具体例を示す説明図である。
以下に図面を参照して、開示の制御方法、制御プログラム、情報処理装置および制御システムの実施の形態を詳細に説明する。
開示の技術は、異なるブロックチェーン(BC)である資産管理用の台帳(例えば、暗号資産チェーン)と、サービスへの対価として支払う決済トークン管理用の台帳(決済トークンチェーン)と、を情報処理装置のスマートコントラクトの機能で連携させる。そして、運営者等の決済トークンの発行元は、利用者の取引の信用度をスコア化した信用度スコアに応じて、決済トークンチェーンに設けられた口座(例えば、クレジット口座)に支払許容額の情報を含むトークンを払い出す。
決済トークンチェーン内で利用者の商品購入毎の取引は、トークンが示す支払許容額内でオフライン動作可能、すなわち、決済トークンチェーン内のみで取引処理でき、外部(暗号資産チェーン等)との通信を不要にできる。
そして、情報処理装置のスマートコントラクトは、決済トークンチェーンにおいて、クレジット口座から店舗などの他者の口座への送金を監視し、送金額に相当する暗号資産建てでの代金支払いを決済日等に定期的に請求する。そして、暗号資産での代金支払いが遅延したり、支払いに失敗したりした場合にはペナルティとして利用者の信用度スコアを低く変化させ、次回からクレジット口座へ払い出す決済トークンの量を減らす等の処理を行う。
一般には、暗号資産を使った取引では前払いが必須となっている。これに対し、実施の形態では、一定額の預託金や、支払い能力の信用情報を示すトークンを生成し、ブロックチェーン間でトークンを受け渡すことで、実際の通貨等の前払いを不要にする。また、取引毎のブロックチェーン外部への通信接続が必要な与信手続きを不要として、決済日に一括した後払いを実現する。また、利用者の取引毎に速やかに店舗等への代金支払いを実現する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる取引処理にかかる情報処理装置を含む制御システムの説明図である。制御システム100は、複数のサーバA~C(101~103)と、端末110を含み構成される。
サーバA(101、第1のサーバ)は、利用者の暗号資産チェーンAを管理し、暗号資産(暗号通貨、Yコイン、第1の通貨)を管理する。Yコインは、銀行などが運営する、法定通貨との交換が可能な暗号資産(いわゆるステーブルコイン)であってもよい。サーバA(101)は、暗号資産チェーンA上の利用者口座、運営者口座等に対するYコインの送金を制御する。
サーバB(102、第2のサーバ)は、利用者が取引を行う決済トークンチェーンBを管理し、暗号資産(暗号通貨、Dコイン、第2の通貨)を管理する。例えば、サーバB(102)は、クレジットカード会社などが運営し、店舗でのサービス代金支払いに使える決済トークン(支払い可能なDコインに相当)を管理する。サーバB(102)は、決済トークンチェーンB上の店舗口座およびクレジット口座等に対するDコインの送金を制御する。
サーバC(103)は、実施の形態の情報処理装置に相当し、スマートコントラクトの機能を有し、サーバA(101)およびサーバB(102)間に配置される。サーバC(103)は、サーバA(101)およびサーバB(102)との間でネットワーク通信を行い、異なるブロックチェーンである暗号資産チェーンAと、決済トークンチェーンB間での資産の情報のやり取りを仲介する。
サーバC(103)は、暗号資産チェーンAのYコインと決済トークンチェーンBのDコインとを互いに所定レートで送金する機能を有する。そして、実施の形態では、サーバC(103)は、利用者の信用情報と、取引情報をそれぞれ信用情報データベース(DB)121と、取引履歴DB122に保持する。
信用情報DB121は、例えば、利用者が暗号資産チェーンA上で保有する暗号資産の評価、例えば、保有するYコインの評価額や、利用者の過去の取引で算出された所定の信用度スコア等からなる。取引履歴DB122は、利用者が決済トークンチェーンB上で決済を行った過去の履歴、例えば、商品購入毎の日時や購入額(Yコイン)等を蓄積保持してなる。
端末110は、取引を行う利用者が保持し、ネットワークを介してサーバC(103)に通信接続される。
ここで、制御システム100を利用する利用者は、Yコインの暗号資産チェーンAと、Dコインの決済トークンチェーンBの両方に口座を持っているものとする。サーバC(103)は、利用者が決済トークンチェーンBの店舗で商品購入等の取引を行う以前の時期に、利用者の取引の信用情報(トークン)を生成し、決済トークンチェーンのサーバB(102)に送信する。
例えば、トークンは、利用者が保有する暗号資産(Yコイン)に基づき、利用者が決済トークンチェーンBで取引できる支払許容額(トークン量)を含む情報である。
情報処理装置であるサーバC(103)は、下記の処理1.~4.を順次実行する。
1.「決済前の利用者によるDコインの発行依頼」
2.「決済トークンチェーンBへのDコインの送金」
3.「決済トークンチェーンB上でのDコインの取引」
4.「取引集計とYコインの徴収」
1.の処理について、決済トークンチェーンB上で利用者が取引を行う予定である場合、この取引を行う以前の時期において、利用者は、端末110を操作して、サーバC(103)に対し、Dコインの発行(払い出し)を依頼しておく(ステップS101)。例えば、利用者は、海外旅行中に予定する決済総額相当の発行を依頼する。この際、利用者は、異なる通貨であるDコイン、あるいはDコイン額に相当するYコインの発行を依頼でき、サーバC(103)は、発行依頼がYコインであれば、Yコイン額をレート換算したDコイン額を算出する。
サーバC(103)は、利用者の発行依頼により、利用者の取引の信用情報として取引できる支払許容額(トークン)を生成する。そして、サーバC(103)は、信用情報DB121にアクセスし、利用者が保有する暗号資産チェーンA上でのYコインの所有量に基づき、払い出しの発行限度額をチェックし、発行(払い出し)の可否を判断する。例えば、サーバC(103)は、利用者が発行依頼したDコイン(YコインをDコインにレート換算後)の払い出しの要求額が発行限度額以下であれば、この発行(払い出し)依頼を許可し、所定の支払許容額を示すトークンを生成する。
2.の処理では、サーバC(103)は、払い出しの許可時には、支払許容額に相当するDコイン(トークン)を暗号資産チェーンAのサーバA(101)から決済トークンチェーンBのサーバB(102)に送金させる(ステップS102)。これにより、利用者は、海外旅行中に支払許容額の範囲内でDコインを用いた商品購入等の取引が行える。
上記1.2.の処理は、利用者が実際の取引を行う以前の時期に行う処理であり、この後、3.の処理で利用者が実際に商品購入を行う。
3.の処理では、利用者は、店舗での商品購入等毎に決済トークンチェーンBでDコインの支払取引を行う。このDコインの支払取引毎の情報は、決済トークンチェーンBのサーバB(102)からサーバC(103)に通知される(ステップS103)。サーバC(103)は、利用者のDコインの支払取引毎の情報(例えば、商品購入日やDコイン額等)を取引履歴DB122に蓄積する。
3.の処理時点において、決済トークンチェーンBのサーバB(102)は、利用者の支払取引毎にサーバC(103)、さらには暗号資産チェーンAのサーバA(101)と通信を行う必要がない。トークンが示す支払許容額(送金済みのDコイン)を用いて取引毎の処理を逐次実行する。トークンは、支払許容額を示す情報であるため、暗号資産チェーンAと決済トークンチェーンB間では、実際の通貨の送金(資金移動)を不要にすることができる。
4.の処理では、サーバC(103)は、例えば、毎月に設定した決済日になると、利用者によるDコインの取引毎の集計を行い、集計したDコインをレート換算したYコインでの一括決済を行う。この際、サーバC(103)は、サーバA(101)にアクセスし、集計したYコインを暗号資産チェーンAの利用者口座から徴収させる(ステップS104)。また、サーバC(103)は、利用者によるDコインでの支払取引が決済トークンチェーンBに記録されると、Dコインに対応する価値を有するYコインを、暗号資産チェーンA上の利用者の口座から徴収する指示を暗号資産チェーンAのサーバA(101)に送信してもよい。このように、利用者の実際の資金移動(Yコインの徴収)は、暗号資産チェーンA内でのみ行うことができる。実施の形態では、便宜上、Dコインの送金として説明しているが、実際には支払許容額を示すトークンの送信である。
以上の処理1.~4.により、トークンの払い出しのみでは決済は発生せず、決済トークンチェーンBのサーバB(102)は、利用者の支払取引毎に、Dコインの送金額(支払許容額)の範囲内で支払取引を行う。そして、サーバC(103)は、決算日等に一括して暗号資産チェーンAのサーバA(101)に複数の支払取引を集計した取引総額の代金徴収を行わせる。このようにして、スマートコントラクト(サーバC)は、暗号資産チェーンAと決済トークンチェーンBを仲介し、決済時に暗号資産チェーンAの利用者口座から自動引き落とさせる。
上記の1.~4.の処理は、主に実施の形態のサーバC(103)が行う基本的な処理内容を示している。このほか、サーバC(103)は、上記の4.の処理で代金徴収に失敗した場合に、信用情報DB121の信用度スコアを低く変更(信用の格下げ)する処理を行わせてもよい。この場合、サーバC(103)は、2.の処理では、発行(払い出し)するDコインの額を減らすことができる。
このほか、2.の処理では、サーバC(103)は、Dコインの口座残高に応じて発行限度額を変更してもよい。例えば、サーバC(103)は、利用者からの1.Dコインの発行(払い出し)依頼時毎に暗号資産チェーンAからDコインの口座残高を取得し、取得した口座残高に応じた所定の発行限度額を設定し、信用情報DB121に更新保持してもよい。
さらには、2.の処理移行の時期、例えば、利用者による決済を行うまでの期間中において、利用者の操作により、1.の処理でDコインの再度の発行(払い出し)依頼をすることもできる。例えば、海外旅行中においてDコインの利用額が多くなった場合、払い出しの要求額を追加依頼することもできる。
実施の形態では、上記の3.の処理に示した、利用者が商品購入等を行う際には、決済にかかる「与信」等の処理を不要にできる。この際、決済トークンチェーンBは、既に2.の処理で支払許容額を示すDコイン(トークン)が送金済みの状態である。したがって、決済トークンチェーンBのサーバB(102)は、決済トークンチェーンB内での処理だけで取引でき、取引毎にサーバC(103)や暗号資産チェーンA(101)に対し通信接続することなく(オフライン動作可能に)取引を行うことができる。
また、上記の3.の処理では、決済トークンチェーンBのサーバB(102)は、利用者の取引毎にサーバC(103)、さらには暗号資産チェーンAのサーバA(101)と通信を行わずとも、送金済みのDコインにより支払取引毎の処理を逐次実行できる。例えば、利用者が通信環境が悪い地域等の海外旅行先で商品購入を行った際、決済トークンチェーンBのサーバB(102)がサーバC(103)と通信できない状態が生じても、クレジット決済等の支払取引を完了できるようになる。このように、実施の形態によれば、利用者が商品購入する際、与信の情報を管理するサーバへの接続を不要にできる。
図2は、実施の形態にかかる情報処理装置を含むブロックチェーンの構成例を示す図である。異なる2つのブロックチェーンとして上述した暗号資産チェーンAと、決済トークンチェーンBを示し、スマートコントラクト(サーバC)103は、これら暗号資産チェーンAと、決済トークンチェーンBに通信接続して相互の取引を仲介する。サーバC(103)は、信用情報DB121と、取引履歴DB122のDBを有する。
暗号資産チェーンAは、利用者が有する利用者口座201と、暗号資産チェーンAの運営者が有する運営者口座202を含み、上記のサーバA(101)は、これら利用者口座201、運営者口座202にアクセス可能である。
決済トークンチェーンBは、商品を販売する店舗口座211と、利用者が保有するクレジット口座212を含み、上記のサーバB(102)は、これら店舗口座211、クレジット口座212にアクセス可能である。
図2を用いて上記1.~4.の各処理に対応し、暗号資産チェーンA、決済トークンチェーンB、およびスマートコントラクト(サーバC)103がそれぞれ行う取引の流れを説明する。
はじめに、1.「決済前の利用者によるDコインの払い出し依頼」で、利用者から払い出しの要求額が入力される。これにより、スマートコントラクト(サーバC)103は、信用情報DB121に保持された信用情報に基づき、Dコインの支払許容額を決定する(ステップS201)。
この後、2.「決済トークンチェーンBへのDコインの送金」の処理として、スマートコントラクト(サーバC)103は、運営者口座202が保有する支払許容額(Dコイン)を決済トークンチェーンBのクレジット口座212に払い出す(ステップS202)。より詳細には、決済トークンチェーンB上の利用者の払い出し口座に送金後、払い出し口座からクレジット口座212に払い出される。
この後、利用者の取引毎に、決済トークンチェーンBのサーバB(102)は、3.「決済トークンチェーンB上でのDコインの取引」にかかる処理を行う。この際、サーバB(102)は、利用者の商品購入等の取引毎に、クレジット口座212の口座残高の範囲内での取引を許可する。
そして、サーバB(102)は、利用者の取引毎に、クレジット口座212から取引額相当のDコインを店舗口座211に送金し(ステップS203)、クレジット口座212の口座残高を次回以降の支払限度額に設定する(ステップS204)。また、サーバB(102)は、取引毎の取引情報をスマートコントラクト(サーバC)103に通知する(ステップS205)。これにより、スマートコントラクト(サーバC)103は、取引毎の履歴を取引履歴DB122に蓄積でき、取引履歴DB122の情報は、決済トークンチェーンB上での利用者の取引に同期させることができる。
この後、スマートコントラクト(サーバC)103は、決算日等の所定の時期において、4.「取引集計とYコインの徴収」の処理を行い、取引集計されたYコインを暗号資産チェーンAの利用者口座201から運営者口座202に支払う(ステップS206)。決算日は、例えば、利用者が設定した海外旅行終了後の日時や、予めクレジット決済日として設定された日時等である。徴収するYコインは、Dコインのレート換算後の利用者の取引総額である。
図3は、実施の形態にかかる情報処理装置の構成例を示すブロック図である。主に、情報処理装置であるスマートコントラクト(サーバC)103の機能を示し、サーバC(103)に通信接続される暗号資産チェーンA(サーバA)101と、決済トークンチェーンB(サーバB)102の機能を併記してある。
暗号資産チェーンAのサーバA(101)と、決済トークンチェーンBは、それぞれ汎用の分散台帳管理部311,321を有する。サーバA(101)の分散台帳管理部311は、暗号資産チェーンA内の利用者口座201、運営者口座202を管理するとともに、サーバC(103)との間の情報をやり取りする。サーバB(102)の分散台帳管理部321は、決済トークンチェーンB内の店舗口座211、クレジット口座212を管理するとともに、サーバC(103)との間の情報をやり取りする。
スマートコントラクト(サーバC)103は、上述した信用情報DB121および取引履歴DB122と、受付部301、払い出し金額決定部302、送金実行部303、送金検出部304の機能を有する。また、徴収・返金額決定部305、引き落とし実行部306、の機能を有する。
受付部301は、サービスを利用する暗号資産の利用者の端末110に通信接続され、利用者の端末110の操作により、Dコインでの取引を行う以前の時期に上述した取引の払い出しの要求額の利用申し込みを受け付ける。例えば、利用者は、所定の認証データ(例えば、許可コード)を用いて利用申し込みする。この利用申し込みは、暗号資産チェーンA上で利用者の暗号資産(Yコイン)を保持する利用者口座201から、指定した運営者口座202への上限付きの資産移転取引の実行の許可要求に相当する。
許可コードは、Yコインを利用者口座201からクレジット会社の口座(クレジット口座)212へ移転することに同意したことを示す認証情報である。この許可コードには、移転の上限である発行限度額と、有効期限が設定されている。サーバC(103)は、受け付けた許可コードをメモリ等に保持しておき、決済時に再度利用する。
払い出し金額決定部302は、受付部301が受け付けた許可コードにより、利用者の支払い能力を管理する信用情報DB121に格納されている信用情報と、許可コードに指定されている払い出し額を抽出する。そして、払い出し金額決定部302は、信用情報の発行限度額内での払い出しの要求額であれば、決済トークンチェーンB上の利用者のクレジット口座212に送金する所定の支払許容額(トークンに相当)を決定する。
送金実行部303は、払い出し金額決定部302が決定した支払許容額(トークン量)を暗号資産チェーンAの利用者口座201から決済トークンチェーンBの利用者口座(例えば、クレジット口座212)に送金させる。
送金検出部304は、決済トークンチェーンB上で発生する口座(店舗口座211,クレジット口座212等)間の送金取引の全てをモニターし、検出した送金取引の送金元口座番号(クレジット口座212)と、送金額の組を取引履歴DB122に記録する。
徴収・返金額決定部305は、取引履歴DB122に記録された決済トークンチェーンB上の利用者口座(クレジット口座212)が送金元となっている送金履歴を決済日に対応する一定期間毎に取得する。そして、徴収・返金額決定部305は、決算日に送金額の合計額に相当する暗号資産を許可コードに含まれる情報を使って暗号資産チェーンA上の利用者口座201から徴収すべき暗号資産(Yコイン)の決算払いの金額を決定する。
また、徴収・返金額決定部305は、利用者によるシステム利用を停止したい場合、例えば、利用者が決済トークンチェーンBに送金したトークンについて、運営者等の指定口座に取引後の残りのトークン量(全残額の資産移転)を行う。この場合、徴収・返金額決定部305は、支払許容額から取引での支払額を差し引いた返金手続きを実施し、保管してある許可コードを破棄し、確定した決済金額を利用者口座201に返金(清算)する。
引き落とし実行部306は、徴収・返金額決定部305の決済払いの金額の決定を受けて、利用者口座201から決済トークン発行者の指定口座(例えば、運営者口座202)へ暗号資産(Yコイン)の資産移転を実行する。
図4は、実施の形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。上述した情報処理装置(スマートコントラクト)の機能を有するサーバC(103)は、例えば、図4に示すハードウェアで構成することができる。
例えば、サーバC(103)は、CPU(Central Processing Unit)401、メモリ402、ネットワークインタフェース(IF)403、記録媒体IF404、記録媒体405、を含む。400は各部を接続するバスである。
CPU401は、サーバC(103)の全体の処理を司る処理部として機能する演算処理装置である。メモリ402は、不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、CPU401のプログラムを格納するROM(Read Only Memory)である。揮発性メモリは、例えば、CPU401のワークエリアとして使用されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等である。
ネットワークIF403は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク410に通信接続するインタフェースである。このネットワークIF403を介して、サーバC(103)は、外部のサーバA(101)、サーバB(102)、端末110に通信接続する。
記録媒体IF404は、CPU401が処理した情報を記録媒体405との間で読み書きするためのインタフェースである。記録媒体405は、メモリ402を補助する記録装置である。記録媒体405は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)フラッシュドライブ等を用いることができる。
メモリ402または記録媒体405に記録されたプログラムをCPU401が実行することにより、図3に示したサーバC(103)の各機能を実現する。また、メモリ402や記録媒体405により、図3に示した信用情報DB121、取引履歴DB122等の情報を記録保持する機能を実現できる。
図4に示したハードウェア構成は、図1に示したサーバA(101)や、サーバB(102)、さらには端末110(例えば、スマートフォン等)にも適用でき、実施の形態の制御システムは、汎用のハードウェア構成を用いて実現できる。ここで、端末110は、例えば、タッチパネルを有することで、利用者に対する情報の操作入力および表示出力が行える。
図5は、実施の形態にかかる情報処理装置が行う取引の処理例を示すフローチャートである。サーバC(103)の制御部(CPU401)がプログラム実行する利用者の取引にかかる処理例を示す。
はじめに、制御部は、取引の決済前の時期に、利用者の端末110の操作により許可コードを受信することで、以下の処理を実行開始する。この許可コードは、利用者によるDコインの発行(払い出し)依頼の要求額を含み、端末110から送信される。
制御部は、許可コードを受信すると、信用情報DB121を参照し、利用者の発行限度額をチェックする(ステップS501)。そして、制御部は、要求額のDコインを発行可能か判断する(ステップS502)。
例えば、制御部は、暗号資産チェーンA上の利用者口座201が保有するYコインをDコインにレート換算し、利用者が保有するDコインの保有量が要求額以下であればDコインが発行可能であると判断する(ステップS502:Yes)。そして、ステップS504の処理に移行する。一方、利用者が保有するDコインの保有量が要求額を超えていれば、Dコインが発行できないと判断し(ステップS502:No)、ステップS503の処理に移行する。
ステップS503では、制御部は、Dコインの発行量を発行限度額以下に変更し(ステップS503)、ステップS504の処理に移行する。ステップS504では、制御部は、Dコインの決済トークンチェーンB上の利用者口座(例えば、クレジット口座212)の取引モニターを開始する(ステップS504)。
つぎに、制御部は、決定した支払許容額のDコインを決済トークンチェーンB上の利用者口座(クレジット口座212)に送金させる(ステップS505)。すなわち、サーバC(103)の制御部(CPU401)は、支払許容額を決済トークンチェーンBに通知する指示を暗号資産チェーンAに送信し、支払許容額のDコインを暗号資産チェーンAから決済トークンチェーンB上の利用者口座(クレジット口座212)に送金させる。制御部(CPU401)は、決算前の時期に、以上の事前処理を行っておく。
この後、制御部は、利用者が決済トークンチェーンB上で実際に商品購入等の取引に基づき、ステップS506以下の処理を実行する。まず、制御部は、利用者の取引による決済トークンチェーンB上の利用者口座(クレジット口座212)から他へ口座(例えば、店舗口座211)への送金取引の検出を判断する(ステップS506)。
ステップS506において、送金取引を検出すれば(ステップS506:Yes)、制御部は、検出した取引の内容を取引履歴DB122に記録し(ステップS507)、ステップS508の処理に移行する。一方、送金取引を検出しなければ(ステップS506:No)、ステップS508の処理に移行する。
ステップS508では、制御部は、決済日であるかを判断する(ステップS508)。現在の日にちが決済日に達していなければ(ステップS508:No)、ステップS506の処理に戻る。そして、現在の日にちが決済日となれば(ステップS508:Yes)、制御部はステップS509の処理に移行する。
ステップS509では、制御部は、利用者によるDコインの利用総額からレート換算によりYコインでの決済額を決定する(ステップS509)。そして、許可コードを使って利用者口座201から決済額のYコインを運営者口座202に送金する(ステップS510)。
つぎに、制御部は、送金が成功したか判断する(ステップS511)。送金が成功であれば(ステップS511:Yes)、以上の処理を終了する。送金が成功していなければ(ステップS511:No)、制御部は、信用情報DB121を更新し(ステップS512)、以上の処理を終了する。
ここで、送金が成功しない場合、例えば、送金時に利用者口座201のYコインの保有量が少なくなり、決済額以下となる等の支払い不能な状況に相当する。この場合、制御部は、信用情報DB121に利用者の支払い不能の情報や、支払い不能の額や回数等に基づき算出した所定の信用度スコア等の情報を格納し、利用者の信用情報を相対的に低く変化させる。
図6は、実施の形態にかかる情報処理装置が行う取引の他の処理例を示すフローチャートである。図6に示す処理(ステップS601~ステップS612)は、図5に示した処理(ステップS501~ステップS512)と同じである。図6に示す処理では、事前処理の開始時に、新たにステップS600の処理を追加した点が異なる。
ステップS600では、制御部は、利用者の端末110から許可コードを受信すると、Yコインの利用者口座201の口座残高を取得し、残高に応じて発行限度額を決定し、信用情報DB121を更新する(ステップS600)。この後、制御部は、ステップS601以下の処理を実行する。例えば、発行限度額は、利用者口座201の残高以下となるように決定する。また、残高別の所定割合(例えば、50%~80%)に決定することもできる。
上記ステップS600の処理により、利用者が暗号資産チェーンA上で保有するYコインの残高に応じた発行限度額が決定でき、この発行限度額の範囲内で支払許容額を算出できるようになる。これにより、利用者が保有するYコインの残高を反映でき、残高が時間経過とともに大きく変動する場合等に対応して適切な発行限度額、および支払許容額を設定できるようになる。
図7は、実施の形態にかかる情報処理装置が行う取引の具体例を示す説明図である。図5の処理例に対応する具体的な処理例を説明する。
この図7では、利用者は、暗号資産チェーンA上に利用者口座201aを有し、決済トークンチェーンB上に払い出し口座201bを有する。サーバC(103)は、これら利用者口座201a,払い出し口座201bの口座残高をモニター可能であるとする。
そして、暗号資産(Yコイン)を保有する利用者が、海外旅行先で店舗での支払いにDコイン(例えば、米ドル相当)を使用するものとする。Yは円、Dは米ドルを意味する符号であり、決済時の通貨レートは110円/ドルであるとする。また、利用者の端末110、例えばスマートフォンには、予めウォレットのアプリケーションがインストールされており、署名用の秘密鍵を有する。そして、利用者の操作により、端末110の画面には所定のバーコード、例えばQRコード(登録商標)等が表示され、指定したDコインの要求額をQRコードで転送できる。
はじめに、利用者は、海外旅行先での商品購入に備えた事前準備として、端末110を操作し、許可コードを添えて所定単位のDコインの発行をスマートコントラクトのサーバC(103)に送信し、Dコインの利用申し込みを行う(ステップS701)。例えば、利用者は、海外旅行中の支払い用に500ドル分のDコインを払い出す要求額で依頼したとする。
これにより、サーバC(103)は、利用者口座201aの口座残高が500ドル相当以上(例えば、Yコインが55000円)を有していれば、要求額の全額を支払許容額に設定する。この場合、サーバC(103)は、設定した支払許容額500ドル分のDコインを利用者の払い出し口座201bからクレジット口座212に移転する(ステップS702)。ここで、利用者口座201aの口座残高(Yコイン)が5万円の場合、サーバC(103)は、Yコインの5万円相当(Dコイン換算で455ドル相当)を発行限度額とし、この発行限度額を上限とした支払許容額を設定して、Dコインを移転させる。
この後、利用者が海外旅行先で複数回の商品購入により、合計300ドル分のDコインを使用したとする(ステップS703)。利用者の口座(払い出し口座201b)は取引モニターの対象となっており、Dコインは決済トークンチェーンBの分散台帳管理部321で管理されているため、取引の履歴をサーバC(103)が収集可能である。ここで、利用者が海外旅行中の支払い時、Dコインの払い出し口座201bから別の口座(クレジット口座212)へDコインが移転されるたびに、送金取引が発生する。また、商品購入毎にクレジット口座212から店舗口座211へ送金取引が発生する。この際、サーバC(103)は、取引モニターを行っている送金検出部304が取引内容を取引履歴DB122に記録する。
ここで、利用者は旅行後の決済日までに、Yコインでの利用者口座201aのYコインの残高が300ドル分(300ドル×110円/ドル=33000円)以上となるよう、残高をプールしておく(ステップS704)。
そして、サーバC(103)は、決算日に取引履歴DB122を参照し、Dコインで利用者が使ったDコインの金額(300ドル)を集計する。そして、相当額の33000円分のYコインを利用者口座201aから運営者が徴収する運営者口座202へ許可コードを用いて代金の徴収を行う(ステップS705)。
この決算時、利用者の利用者口座201aの残高が足りず、徴収が失敗した場合には、その失敗の回数等に基づいて利用者の信用度スコアを低く変化させ、信用情報DB121に記録する(ステップS706)。例えば、決算後の徴収が3回失敗することで信用度スコアを半減させ、払い出す支払許容額を半分にし、6回失敗で利用者のシステム利用を禁止する、等の処理を行うことができる。
上述した実施の形態では、支払許容額を示すトークンの送信は、1回の許可コードに対応して1回のみ実施されることとした。これに限らず、例えば、サーバC(103)の制御部は、発行限度額の範囲で自動的にトークンを補充することもできる。これにより、利用者毎の発行限度額の範囲で複数回、支払許容額を示すトークン量を増やすことができ、利用者は許可コードを用いた手続きを省くことができる。また、利用者による複数回の取引によって支払額が支払許容額に近づいた場合、発行限度額の範囲内であれば、利用者の指定により支払許容額(トークン量)を追加チャージの形で増やすこともできる。
このほか、利用者によるシステム利用を停止したい場合、例えば、利用者が決済トークンチェーンB上の払い出し口座201bから運営者等の指定口座に残りのトークン量(全残額の資産移転)を行うこととしてもよい。この場合、サーバC(103)の制御部(例えば、徴収・返金額決定部305)は、支払許容額から支払額を差し引いた返金手続きを実施し、保管した許可コードを破棄する。これにより、トークンを指定口座へ送金するだけで、決済金額が確定して精算手続きを行える。
以上説明した実施の形態によれば、第1の通貨であるYコインを扱う暗号資産チェーンAと、第2の通貨であるDコインを扱う決済トークンチェーンBをサーバC(103)で連携させる。サーバC(103)は、スマートコントラクトの機能を有し、利用者からDコインの発行依頼を受け付けると、利用者の信用情報(121)に基づき、Dコインの支払許容額を決定する。そして、支払許容額を決済トークンチェーンBに通知する指示を暗号資産チェーンAに送信する。また、サーバC(103)は、利用者によるDコインでの支払取引が決済トークンチェーンに記録されると、Dコインに対応する価値を有するYコインを、暗号資産チェーン上の利用者の口座から徴収する指示を暗号資産チェーンに送信する。これにより、利用者がサービス利用する事前時期に、利用者の信用情報に基づき支払許容額を暗号資産チェーンAから決済トークンチェーンBに送信しておくことで、利用者は、支払取引毎に支払許容額の範囲内で決済トークンチェーンB上の店舗への代金支払いが行えるようになる。
また、決済トークンチェーンBを管理するサーバB(102)は、利用者の支払許容額を示すトークンの受信後は、決済トークンチェーンB外と通信しないオフライン状態で決済トークンチェーンB内のみで、利用者の支払取引を処理できる。サーバB(102)は、取引毎に、支払許容額の範囲内でDコインを利用者の口座から店舗等の支払先の口座に移動させる。そして、サーバC(103)は、利用者の支払取引毎の情報を含む取引履歴に基づき、所定の決済日に、利用者のYコインでの支払取引を集計し、暗号資産チェーンAを管理するサーバA(101)に対し、Yコインでの徴収を行わせる。これにより、利用者が商品購入等の取引を行う都度、決済トークンチェーンBのサーバB(102)は、外部のサーバA(101)、サーバC(103)等と通信接続する必要がなく、取引を実行できる。例えば、通信環境が悪い地域等の海外旅行先で利用者が商品購入を行った際、決済トークンチェーンBのサーバB(102)がサーバC(103)と通信できない状態が生じても、クレジット決済等の取引を完了できる。この際、従来のような、利用者が商品購入する毎の与信の情報を管理するサーバへの接続は不要である。
また、サーバC(103)は、利用者からDコインの払い出し依頼を受け付けると、利用者の信用情報(121)を参照し、利用者のYコインの口座残高に基づき、支払許容額を決定してもよい。これにより、利用者は自身が保持する暗号資産であるYコインの残高に基づく支払許容額の範囲内での商品購入等の取引を行うことができ、安全に決済できるようになる。
また、サーバC(103)は、利用者からDコインの払い出し依頼を受け付けると、利用者の信用情報(121)を参照し、利用者のYコインの口座残高の範囲内でYコインの通貨の発行限度額を決定し、この発行限度額の範囲内で所定の支払許容額を決定する。これにより、Dコインの払い出し額が発行限度額の範囲内であれば、取引の都度、利用者からDコインの払い出し依頼を受信する必要がなく、支払許容額を自動決定でき、支払許容額を示すトークンを暗号資産チェーンAから決済トークンチェーンBに送信させる制御が行えるようになる。例えば、利用者毎の発行限度額の範囲で複数回、支払許容額を示すトークン量を自動的に増やすことができ、この都度、利用者による許可コードを用いた手続きを省くことができる。
また、信用情報(121)は、利用者の信用度を示す信用度スコアを含み、サーバC(103)は、徴収毎の徴収状態に基づき、信用度スコアを変化させてもよい。例えば、徴収が失敗する毎に、利用者の信用度スコアを低下させ、以降の支払許容額を次第に制限することができる。これにより、利用者の未払い発生毎にペナルティとして、システムで使用できる支払許容額(トークン量)を次第に低くでき、信用度スコアに基づいて発行した支払許容額を上限とすることで未払いリスクを低減できるようになる。
以上のことから、実施の形態によれば、ブロックチェーンを用いた新しい決済技術を提供することができる。また、異なる通貨による決済手続きの煩雑さを低減できるようになる。そして、異なるブロックチェーンがそれぞれ管理する資産を連携することができ、一方の決済トークンチェーンBでの取引を他方の暗号資産チェーンAに反映させることができ、既存の複数のブロックチェーン間での資産移動を簡単に行うことができるようになる。
なお、本発明の実施の形態で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをサーバ等のプロセッサに実行させることにより実現することができる。本制御方法は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本制御方法は、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を情報処理装置で制御する制御方法において、
前記情報処理装置のコンピュータは、
利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定するとともに、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信し、
前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する、
処理を実行することを特徴とする制御方法。
(付記2)前記第2のブロックチェーンを管理するコンピュータは、
前記利用者の前記支払許容額の受信後は、前記第2のブロックチェーン外と通信しないオフライン状態で前記第2のブロックチェーン内のみで、前記利用者が支払取引を行う毎に、前記支払許容額の範囲内で前記第2の通貨を前記利用者の口座から支払先の口座に移動させ、
前記情報処理装置のコンピュータは、
前記利用者の支払取引毎の情報を含む取引履歴に基づき、前記利用者による前記第1の通貨での支払取引を集計し、
前記第1のブロックチェーンを管理するコンピュータに対し、集計した前記支払取引に基づく前記徴収を決済日に行う指示を送信する、
ことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
(付記3)前記情報処理装置のコンピュータは、
前記利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報を参照し、前記利用者の前記第1の通貨の口座残高に基づき、前記支払許容額を決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
(付記4)前記情報処理装置のコンピュータは、
前記利用者から前記第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記利用者の前記第1の通貨の口座残高の範囲内で前記第2の通貨の発行限度額を決定し、当該発行限度額の範囲内で前記支払許容額を決定し、
前記第2の通貨の前記支払許容額が前記発行限度額の範囲内であれば、前記利用者から前記第2の通貨の発行依頼を受信することなく、前記支払許容額を自動的に決定し、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する、
ことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
(付記5)前記情報処理装置のコンピュータは、
前記信用情報は、前記利用者の信用度を示す信用度スコアを含み、前記徴収毎の徴収状態に基づき、前記信用度スコアを変化させる、
ことを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載の制御方法。
(付記6)第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を情報処理装置で制御する制御プログラムにおいて、
前記情報処理装置のコンピュータに、
利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定させるとともに、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信させ、
前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収する指示を前記第1のブロックチェーンに送信させる、
処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
(付記7)第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を制御する情報処理装置において、
利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付ける受付部と、
前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定し、当該支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する送金実行部と、
前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収させる指示を前記第1のブロックチェーンに送信する引き落とし実行部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
(付記8)第1の通貨を扱う第1のブロックチェーン内での資産移動を管理する第1のサーバと、
第2の通貨を扱う第2のブロックチェーン内での資産移動を管理する第2のサーバと、
前記第1のブロックチェーンと、前記第2のブロックチェーンの連携を制御する情報処理装置と、
前記第1のブロックチェーンおよび前記第2のブロックチェーンにそれぞれ資産を有する利用者が操作する端末と、
を含む制御システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記利用者の前記端末から前記第2の通貨の発行依頼を受け付ける受付部と、
前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定し、当該支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する送金実行部と、
前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収させる指示を前記第1のブロックチェーンに送信する引き落とし実行部と、
を備えたことを特徴とする制御システム。
(付記9)前記第2のサーバは、
前記利用者の前記支払許容額の受信後は、前記第2のブロックチェーン外と通信しないオフライン状態で前記第2のブロックチェーン内のみで、前記利用者が支払取引を行う毎に、前記支払許容額の範囲内で前記第2の通貨を前記利用者の口座から支払先の口座に移動させる処理を行う制御部を有する、
ことを特徴とする付記8に記載の制御システム。
100 制御システム
101 サーバA(暗号資産チェーンA)
102 サーバB(決済トークンチェーンB)
103 サーバC(スマートコントラクト)
110 端末
121 信用情報データベース
122 取引履歴データベース
201,201a 利用者口座
201b 払い出し口座
202 運営者口座
211 店舗口座
212 クレジット口座
301 受付部
302 払い出し金額決定部
303 送金実行部
304 送金検出部
305 徴収・返金額決定部
306 引き落とし実行部
311,321 分散台帳管理部
401 CPU
402 メモリ
403 ネットワークインタフェース
405 記録媒体
410 ネットワーク

Claims (8)

  1. 第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を情報処理装置で制御する制御方法において、
    前記情報処理装置のコンピュータは、
    利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定するとともに、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信し、
    前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する、
    処理を実行することを特徴とする制御方法。
  2. 前記第2のブロックチェーンを管理するコンピュータは、
    前記利用者の前記支払許容額の受信後は、前記第2のブロックチェーン外と通信しないオフライン状態で前記第2のブロックチェーン内のみで、前記利用者が支払取引を行う毎に、前記支払許容額の範囲内で前記第2の通貨を前記利用者の口座から支払先の口座に移動させ、
    前記情報処理装置のコンピュータは、
    前記利用者の支払取引毎の情報を含む取引履歴に基づき、前記利用者による前記第1の通貨での支払取引を集計し、
    前記第1のブロックチェーンを管理するコンピュータに対し、集計した前記支払取引に基づく前記徴収を決済日に行う指示を送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記情報処理装置のコンピュータは、
    前記利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報を参照し、前記利用者の前記第1の通貨の口座残高に基づき、前記支払許容額を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  4. 前記情報処理装置のコンピュータは、
    前記利用者から前記第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記利用者の前記第1の通貨の口座残高の範囲内で前記第2の通貨の発行限度額を決定し、当該発行限度額の範囲内で前記支払許容額を決定し、
    前記第2の通貨の前記支払許容額が前記発行限度額の範囲内であれば、前記利用者から前記第2の通貨の発行依頼を受信することなく、前記支払許容額を自動的に決定し、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  5. 前記情報処理装置のコンピュータは、
    前記信用情報は、前記利用者の信用度を示す信用度スコアを含み、前記徴収毎の徴収状態に基づき、前記信用度スコアを変化させる、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の制御方法。
  6. 第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を情報処理装置で制御する制御プログラムにおいて、
    前記情報処理装置のコンピュータに、
    利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付けると、前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定させるとともに、前記支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信させ、
    前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収する指示を前記第1のブロックチェーンに送信させる、
    処理を実行させることを特徴とする制御プログラム。
  7. 第1の通貨を扱う第1のブロックチェーンと、第2の通貨を扱う第2のブロックチェーンの連携を制御する情報処理装置において、
    利用者から第2の通貨の発行依頼を受け付ける受付部と、
    前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定し、当該支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する送金実行部と、
    前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収させる指示を前記第1のブロックチェーンに送信する引き落とし実行部と、
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  8. 第1の通貨を扱う第1のブロックチェーン内での資産移動を管理する第1のサーバと、
    第2の通貨を扱う第2のブロックチェーン内での資産移動を管理する第2のサーバと、
    前記第1のブロックチェーンと、前記第2のブロックチェーンの連携を制御する情報処理装置と、
    前記第1のブロックチェーンおよび前記第2のブロックチェーンにそれぞれ資産を有する利用者が操作する端末と、
    を含む制御システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    前記利用者の前記端末から前記第2の通貨の発行依頼を受け付ける受付部と、
    前記利用者の信用情報に基づき、前記第2の通貨の支払許容額を決定し、当該支払許容額を前記第2のブロックチェーンに通知する指示を前記第1のブロックチェーンに送信する送金実行部と、
    前記利用者による前記第2の通貨での支払取引が前記第2のブロックチェーンに記録されると、前記第2の通貨に対応する価値を有する前記第1の通貨を、前記第1のブロックチェーン上の前記利用者の口座から徴収させる指示を前記第1のブロックチェーンに送信する引き落とし実行部と、
    を備えたことを特徴とする制御システム。
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