JPWO2021015062A5 - - Google Patents

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JPWO2021015062A5
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本発明は、クリップを軸筒の前後方向にスライドさせることにより、ペン先が前記軸筒から突出した状態又は前記軸筒内に没入した状態となるように構成された出没式筆記具に関する。
従来から出没式筆記具が知られている。一般的な出没式筆記具は、軸筒の後端に円柱形状の操作部を備える。出没式筆記具のペン先は、円柱形状の操作部を前方に押し込むことにより、前記軸筒から突出した状態又は前記軸筒内に没入した状態となる。特殊な態様として、クリップを軸筒の前方にスライドさせることにより、ペン先が軸筒から突出した状態となるように構成された出没式筆記具が知られている。
特開2005-111876号公報には、開閉操作が可能なクリップを備えた出没式筆記具が開示されている。開閉操作が可能なクリップは、クリップ本体、第1の押子及び付勢部材で構成される。クリップ本体と第1の押子とは、付勢部材によって結合される。付勢部材は、U字形の金属板であり、クリップ本体が閉じる方向に付勢力を生じさせる。クリップ本体には、一対の玉部が設けられる。一対の玉部は、クリップ本体の長手方向に平行に延びる。軸筒には、玉部を軸筒の前後方向に案内するガイド凸部が設けられる。ペン先が軸筒内に没入した状態のときに、ガイド凸部は、一対の玉部の間に係合する。例えば、紙やノートなどの挟持対象物は、付勢部材の付勢力によって、玉部とガイド凸部との間に挟持される。
特開2007-055156号公報には、クリップ本体の玉部を案内するためのガイド溝が軸筒に設けられた出没式筆記具が開示されている。クリップ本体がスライドするときに、玉部は、ガイド溝に沿って軸筒の前後方向に移動する。ガイド溝は、その全長にわたる底面を有する。ガイド溝の全長は、玉部の移動距離よりも僅かに短い。これにより、玉部は、最も前に移動したときに、ガイド溝の前端の段部を乗り越える。このとき、玉部とガイド溝部の底面との間に隙間が形成される。
国際公開第2011/096357号には、合成樹脂によってクリップ本体、玉部及びクリップベースを一体成形したクリップを備えた出没式筆記具が開示されている。軸筒には、玉部を案内するためのガイド溝が設けられる。ガイド溝は、その全長にわたる底面を有する。
特開2017-024224号公報には、合成樹脂製のクリップ本体の前側に、弾性変形することが可能な片持ち梁を一体成形した出没式筆記具が開示されている。片持ち梁の曲げ剛性は、クリップ本体の曲げ剛性よりも低い。例えば、紙やノートなどの挟持対象物は、弾性変形した片持ち梁の付勢力によって挟持される。また、片持ち梁は、ペン先が軸筒から突出した状態となったときに、軸筒の表面に当接して付勢力を生じさせる。
特開2005-111876号公報 特開2007-055156号公報 国際公開第2011/096357号 特開2017-024224号公報
従来の出没式筆記具には、クリップ本体の付勢力が、クリップの後方への移動を妨げるという構造上の問題がある。例えば、特開2005-111876号公報に開示された出没式筆記具では、付勢部材が、クリップ本体が閉じる方向に付勢力を生じさせる。クリップ本体の玉部は、付勢部材の付勢力によって軸筒の表面に当接され、摩擦抵抗を生じさせる。一方、クリップは、筆記体を後方に付勢するスプリングによって軸筒の後方へ移動される。スプリングの付勢力が、玉部の摩擦抵抗を超えられない場合、クリップの後方への移動は、玉部の摩擦抵抗によって止まってしまう。これと同様に、特開2017-024224号公報に開示された片持ち梁の付勢力も、クリップの後方への移動を止める摩擦抵抗を生じさせる。
玉部の摩擦抵抗とスプリングの付勢力との力学的関係について、図15A、図15Bを参照しつつ説明する。図15Aは、ペン先が軸筒2から突出した状態となったときの出没式筆記具100を示す断面図である。図15Bは、ペン先が軸筒2内に没入した状態となったときの出没式筆記具100を示す断面図である。
図15A、図15Bに示されるように、出没式筆記具100の軸筒2内には、筆記体6が収納される。筆記体6は、図示しない第1のスプリング(図2Bの符号「5」を参照)によって軸筒2の後方に付勢されている。矢印P1は、第1のスプリング(5)の弾性力を示す。一方、出没式筆記具100のクリップ4は、クリップ本体41の前側を軸筒2の表面の方向に付勢する第2のスプリング44を備える。第2のスプリング44の弾性力によって、クリップ本体41の玉部42は、ガイド溝23fの底面233に当接される。矢印P2は、第2のスプリング44によって押圧されたクリップ本体41の付勢力を示す。
クリップ本体41の付勢力P2は、玉部42をガイド溝23fの底面233に当接させ、クリップ4が後方に移動する際に摩擦抵抗を生じさせる。この摩擦抵抗が、クリップ4の後方への移動を止める。
クリップ4の後方への移動を止める原因は、クリップ本体41の付勢力P2だけではない。第1のスプリング(5)の伸縮に応じて弾性力P1が変化することも、クリップ4の後方への移動を止める原因となる。すなわち、第1のスプリング(5)の弾性力P1は、第1のスプリング(5)が圧縮されるほど大きくなり、第1のスプリング(5)が伸長するほど小さくなる。このため、第1のスプリング(5)の弾性力P1は、図15Aに示されるペン先の突出状態において最大となり、図15Bに示されるペン先の没入状態において最小となる。ペン先が突出状態から没入状態となる過程において、第1のスプリング(5)の弾性力P1が、玉部42の摩擦抵抗を超えられない場合、クリップ4の後方への移動は、玉部42の摩擦抵抗によって止まってしまう。
このような問題を解決するために、第1のスプリング(5)の弾性力P1を増大させることが考えられる。しかし、第1のスプリング(5)の弾性力P1を増大させると、クリップ4を軸筒2の前方にスライドさせるためにより大きな力が必要になり、ペン先を出没させるための操作性が低下してしまう。したがって、クリップ4の後方への移動が止まる問題は、第1のスプリング(5)の弾性力P1を増大させることなく解決することが望ましい。
次に、クリップ本体の付勢力によって生じる第2の問題について、図16を参照しつつ説明する。図16は、複数の筆記体6A、6Bを備えた出没式筆記具200を示す断面図である。図16に示されるように、出没式筆記具200の軸筒2には、複数の筆記体6A、6Bが収納される。複数の筆記体6A、6Bのそれぞれの後端には、スライダー8A、8Bが取り付けられる。このうち、スライダー8Aの後側には、クリップ本体41が一体成形される。クリップ本体41の前側には、玉部42が一体成形される。クリップ本体41は、常時、軸筒2の表面の方向に付勢力P2を生じさせる形状を有する。
筆記体6Aのペン先は、軸筒2から突出した状態となっている。一方、筆記体6Bのペン先は、軸筒2内に没入した状態となっている。筆記体6Aのペン先の突出状態は、スライダー8Aの後端部8aと、軸筒2内に設けられた係止リブ2aとが係止することによって保持される。
しかし、クリップ本体41の付勢力P2は、スライダー8Aの後端部8aと係止リブ2aとの係止を解除されやすくするという第2の問題を生じる。すなわち、クリップ本体41の玉部42は、軸筒2の表面から付勢力P2と反対方向の反力(図16中の灰色矢印を参照)を受ける。この反力は、スライダー8Aの後端部8aに矢印P3の方向の力(軸筒2の表面から離反する方向の力)を及ぼす。これにより、スライダー8Aの後端部8aと係止リブ2aとの係止が解除されやすくなる。したがって、クリップ本体41の付勢力P2は、出没式筆記具200のユーザーが意図していないのに、筆記体6Aのペン先を突出状態から没入状態にしてしまう。
本発明は、ペン先を没入状態にするためのクリップの正常な動作が確実に行われ、且つペン先の突出状態が確実に保持される出没式筆記具を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の出没式筆記具は、クリップを軸筒の前後方向にスライドさせることにより、ペン先が前記軸筒から突出した状態又は前記軸筒内に没入した状態となるように構成された出没式筆記具であって、前記クリップは、前記軸筒の前後方向に延びるクリップ本体と、前記クリップ本体の前側に設けられ、前記軸筒の表面の方向に突出する玉部と、前記クリップ本体の後側に設けられたクリップベースとを含み、且つ前記軸筒の表面の方向に付勢力を生じさせることが可能なように構成され、前記軸筒の表面には、前記軸筒の前後方向に延びる溝であり、前記玉部の側方の動きを制限する一対の側面を備えたガイド溝が設けられ、前記ガイド溝は、少なくとも前記ペン先が没入した状態のときに、前記付勢力の方向で前記玉部を非接触の状態にすることが可能な貫通溝を有する。
(2)好ましくは、上記(1)の出没式筆記具において、前記ガイド溝の前記貫通溝が、前記ペン先が突出した状態から没入した状態に移行するまでの間、前記付勢力の方向で前記玉部を非接触の状態にすることが可能な長さを有する。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の出没式筆記具において、前記軸筒の後側には、前記クリップベースを前記軸筒の前後方向にスライドさせるためのスライド孔が設けられ、前記スライド孔は、前記軸筒の前後方向に延びる溝であり、前記クリップベースの側方の動きを制限する一対の側面を備え、前記スライド孔の一対の側面のそれぞれが、前記ガイド溝の一対の側面のそれぞれと連続する。
(4)好ましくは、上記(3)の出没式筆記具において、前記ガイド溝の前記貫通溝が、前記スライド孔に連通する。
(5)好ましくは、上記(1)~(4)のいずれかの出没式筆記具において、前記ガイド溝が、前記ペン先が突出した状態のときに、前記玉部と接触することにより前記クリップからの前記付勢力を受けることが可能な底面を有する。
(6)好ましくは、上記(5)の出没式筆記具において、前記ガイド溝の底面の後端に、前記貫通溝に向かって下がる傾斜面が形成される。
(7)好ましくは、上記(5)又は(6)の出没式筆記具において、前記ガイド溝の前記貫通溝と前記スライド孔との間に、前記貫通溝によって前記底面と隔てられた第2の底面が設けられる。
(8)好ましくは、上記(1)~(7)のいずれかの出没式筆記具において、前記クリップが、前記クリップ本体の後側を前記クリップベースに結合するヒンジと、前記クリップ本体の後側を前記軸筒と交差する方向に押圧するスプリングとを備え、前記スプリングによって押圧された前記クリップ本体が前記付勢力を生じさせる。
(9)好ましくは、上記(1)~(7)のいずれかの出没式筆記具において、前記クリップが、前記クリップ本体の後側を前記クリップベースに結合し、且つ前記軸筒の表面の方向に押圧する板ばねを備え、前記板ばねによって押圧された前記クリップ本体が前記付勢力を生じさせる。
(10)好ましくは、上記(1)~(7)のいずれかの出没式筆記具において、前記クリップ本体が金属板で構成され、前記クリップ本体の後側が前記クリップベースに結合され、前記クリップ本体の弾性によって前記付勢力を生じさせる。
(11)好ましくは、上記(10)の出没式筆記具において、前記クリップ本体が前記金属板で構成された一対の側壁を有する。
(12)好ましくは、上記(1)~(7)のいずれかの出没式筆記具において、前記クリップ本体、前記玉部及び前記クリップベースが合成樹脂で成形され、前記クリップ本体の弾性によって前記付勢力を生じさせる。
なお、本発明の出没式筆記具において、「前」はペン先の方向、及び「後」はペン先と反対の方向とそれぞれ定義される。
本発明の出没式筆記具によれば、ペン先を没入状態にするためのクリップの正常な動作が確実に行われ、且つペン先の突出状態が確実に保持される。
図1は、本発明の第1実施形態に係る出没式筆記具であって、ペン先が軸筒内に没入した状態の出没式筆記具を示す。図1Aは側面図、図1Bは断面図である。 図2は、ペン先が軸筒から突出した状態の上記出没式筆記具を示す。図2Aは側面図、図2Bは断面図である。 図3は、上記出没式筆記具のクリップを構成するクリップ本体を示す。図3Aは平面図、図3Bは側面図、図3Cは底面図、図3Dは正面図、図3Eは背面図、図3Fは斜視図である。 図4は、上記出没式筆記具のクリップを構成するクリップベースを示す。図4Aは平面図、図4Bは側面図、図4Cは底面図、図4Dは正面図、図4Eは背面図、図4Fは斜視図である。 図5は、上記出没式筆記具を構成する中間軸を示す。図5Aは、上記中間軸の後側部分の平面図である。図5Bは、上記中間軸の後側部分の斜視図である。図5Cは、上記中間軸にクリップを組み付ける過程の断面図である。 図6は、上記出没式筆記具の内部の構成を示す。図6Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図6Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る出没式筆記具を構成する中間軸を示す。図7Aは、上記中間軸の後側部分の平面図である。図7Bは、上記中間軸の後側部分の斜視図である。図7Cは、上記中間軸にクリップを組み付ける過程の断面図である。 図8は、上記第2実施形態の出没式筆記具の内部の構成を示す。図8Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図8Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る出没式筆記具の内部の構成を示す。図9Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図9Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図10は、本発明の第4実施形態に係る出没式筆記具の内部の構成を示す。図10Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図10Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図11は、本発明の第5実施形態に係る出没式筆記具の内部の構成を示す。図11Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図11Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図12は、本発明の第6実施形態に係る出没式筆記具の内部の構成を示す。図12Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図12Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。図12Cは、上記出没式筆記具のクリップを示す断面図である。 図13Aは、本発明の第7実施形態に係る出没式筆記具を構成する中間軸の後側部分を示す平面図である。図13Bは、本発明の第8実施形態に係る出没式筆記具を構成する中間軸の後側部分を示す平面図である。 図14は、本発明の第9実施形態に係る出没式筆記具の内部の構成を示す。図14Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図14Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図15は、従来の出没式筆記具の内部の構成を示す。図15Aは、ペン先の突出状態を示す断面図である。図15Bは、ペン先の没入状態を示す断面図である。 図16は、複数の筆記体を備えた従来の出没式筆記具の内部の構成を示す断面図である。
1.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態に係る出没式筆記具について、図1~図6を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する実施形態では、出没式筆記具として、熱変色性インキの筆跡を摩擦熱によって変色させることが可能な熱変色性筆記具を例示する。しかし、本発明の構成は、熱変色性筆記具に限定されるものではなく、一般的な出没式筆記具に広く適用することが可能である。
1.1 出没式筆記具
本発明の第1実施形態に係る出没式筆記具1の構成は、図1A、図1B、図2A及び図2Bに示される。図中の両矢印により出没式筆記具1の「前」と「後」とが定義される。出没式筆記具1は、軸筒2、回転部材3、クリップ4、第1のスプリング5、筆記体6及び摩擦部7を備える。
まず、出没式筆記具1の外部の構成について説明する。図1Aに示されるように、軸筒2は、口金21、前軸22、中間軸23及び後軸24により構成される。前軸22の外周面には、弾性を有するグリップ22aが装着される。後軸24の取付孔24b(図6Aを参照)には、摩擦7が嵌合される。一方、クリップ4は、クリップ本体41、クリップベース43及び第2のスプリング44(図5Cを参照)により構成される。出没式筆記具1の外観を構成する部品のうち、口金21が金属によって形成され、その他の部品は合成樹脂によって形成される。出没式筆記具1全体のデザインにおいて、金属製の口金21は、合成樹脂製のその他の部品と質感及び外観が顕著に相違し、ユーザーの視線を惹き付ける特徴となる。合成樹脂製の軸筒2の表面、例えば、中間軸23の表面は、転写フィルムを貼ることによって装飾される。
次に、出没式筆記具1の内部の構成について説明する。図1Bに示されるように、軸筒2内には、前から順番に、第1のスプリング5、筆記体6、回転部材3及びクリップベース43の円筒部43d(図5Cを参照)が収納される。
筆記体6は、ペン先61、インキ収容管62、熱変色性インキ63、追従体64及び尾栓65を備える。ペン先61は、インキ収容管62の前端に取り付けられる。本実施形態のペン先61は、ボールペンチップであるが、本発明の構成は、ボールペンに限定されるものではなく、例えば、シャープペンシル、マーキングペンなどの出没式筆記具に広く適用することが可能である。熱変色性インキ63及び追従体64は、インキ収容管62の内部に充填される。尾栓65は、インキ収容管62の後端の開口に装着される。尾栓65の中心には、前後方向に延びる通気口が設けられる。熱変色性インキ63によって紙面に形成された筆跡は、摩擦部7によって熱変色させることが可能である。摩擦部7は、紙面に擦過されることによって摩擦熱を生じる。この摩擦熱によって、熱変色性インキ63の筆跡は熱変色される。熱変色性インキ63は、例えば、第1の有色から第2の有色、又は有色から無色に熱変色される。
筆記体6のペン先61は、出没機構によって、軸筒2から突出した状態又は軸筒2内に没入した状態となる。出没機構は、軸筒2内に収納された第1のスプリング5、回転部材3、クリップベース43、及び軸筒2の壁に設けられたスライド孔20、カム歯23a、カム溝23b(図5Cを参照)によって構成される。
図1Bに示されるように、第1のスプリング5は、筆記体6の前端部に装着され、常時、筆記体6を後方に付勢する。筆記体6の後方には、回転部材3及びクリップベース43が配置される。
回転部材3は、クリップベース43の円筒部43d(図5Cを参照)に回転可能に結合される。回転部材3は、前後方向に延びる4つの突条31(図6Bを参照)を備える。4つの突条31は、回転部材3の外面に90°の間隔をおいて均等に設けられる。突条31は、回転部材3の側面から上面に連続する。回転部材3の上面から突出する突条31の後端部は、一方向に傾斜する傾斜面(カム歯)となっている。
クリップベース43は、軸筒2の後側に設けられたスライド孔20に沿って前後方向にスライド可能となっている。クリップベース43は、スライダー43a、連結部43c及び円筒部43dを備える(図4Bを参照)。スライダー43aは、軸筒2の外部に位置する。円筒部43dは、軸筒2の内部に位置する。スライダー43aには、クリップ本体41の後側が回動可能に結合される。連結部43cは、軸筒2のスライド孔20を介して、スライダー43aと円筒部43dとを連結する。円筒部43dの前端には、カム歯43eが設けられる(図4Bを参照)。円筒部43dのカム歯43eは、回転部材3の突条31の後端部と噛み合う。
軸筒2の内壁面には、上述したカム歯23a及びカム溝23bが設けられる(図5Cを参照)。カム歯23a及びカム溝23bは、交互に回転部材3の突条31と噛み合う(図6Bを参照)。これにより、筆記体6のペン先61が、突出した状態又は没入した状態になる。すなわち、出没式筆記具1のユーザーは、クリップ本体41とともに、クリップベース43のスライダー43aを軸筒2のスライド孔20に沿って前方にスライドさせる。すると、軸筒2内において、回転部材3が、クリップベース43の円筒部43に押されて、カム歯23a及びカム溝23bよりも前方に移動する。このとき、回転部材3が一方向に回転し、突条31がカム歯23a又はカム溝23bのいずれか一方と噛み合う。突条31がカム歯23aと噛み合うことにより、回転部材3が前方に移動したまま保持される。この結果、筆記体6のペン先61は、軸筒2の前端孔21aから突出した状態になる。これとは逆に、突条31がカム溝23bと噛み合うことにより、回転部材3がカム溝23bに沿って後方へ移動する。この結果、筆記体6のペン先61は、軸筒2内に没入した状態になる。
1.2 クリップ
本実施形態の出没式筆記具1は、開閉操作が可能なクリップ4を備える。以下、クリップ4の構成について詳細に説明する。本実施形態のクリップ4は、図5Cに示されるクリップ本体41、クリップベース43及び第2のスプリング44からなる。クリップ本体41及びクリップベース43は、合成樹脂によって形成される。クリップ本体41の前側には、玉部42が一体成形される。クリップ本体41の後側は、ヒンジを介して、クリップベース43に回動可能に結合される。クリップ本体41とクリップベース43との間には、第2のスプリング44が介在する。第2のスプリング44の弾性力によって、クリップ本体41の後側は、軸筒2と交差する方向に押圧される。これにより、クリップ本体41の前側が、軸筒2の表面の方向に付勢される(図6Aの付勢力P2を参照)。クリップ本体41は、第2のスプリング44の弾性力を超える力によって、軸筒2の表面から離反する方向に開くことができる。紙やノートなどの挟持対象物は、クリップ本体41と軸筒2との間に把持される。
1.2.1 クリップ本体
クリップ本体41の構成は、図3A~図3Fに示される。クリップ本体41は、軸筒2の前後方向に延びる上壁41aを備える。上壁41aの両側には、一対の側壁41bが一体成形される。一対の側壁41bは、上壁41aの前端から後端の手前に達する長さを有する。上述した玉部42は、上壁41aの裏面の前側に位置し、一対の側壁41bよりも下方に向かって突出する。一対の側壁41bの後側には、一対の軸受孔41cが形成される。一対の軸受孔41cは、クリップ本体41を回動可能とするための上述したヒンジを構成する。上壁41aの裏面における軸受孔41cの後方には、円柱形状の突起41dが一体成形される。突起41dは、上述した第2のスプリング44を保持するためのものであり、第2のスプリング44の上部に挿入される。
1.2.2 クリップベース
クリップベース43の構成は、図4A~図4Fに示される。既に述べたように、クリップベース43は、スライダー43a、連結部43c及び円筒部43dを備える。スライダー43aの表面には、一対の回転軸43b、円柱形状の突起43f及びストッパ43gが一体成形される。一対の回転軸43bは、クリップ本体41の一対の軸受孔41cに挿入されることにより、上述したヒンジを構成する。クリップ本体41は、一対の回転軸43bを支点にして、クリップベース43に回動可能に結合される。突起43fは、上述した第2のスプリング44を保持するためのものであり、第2のスプリング44の下部に挿入される。ストッパ43gは、スライダー43aの前端に位置する垂直な壁である。ストッパ43gは、ペン先が図6Bに示される没入状態となったときに、クリップ4の裏面に当接し、クリップ4の一対の側壁41bが、軸筒2(中間軸23)の表面に接触することを阻止する。円筒部43dの前端には、カム歯43eが設けられる。カム歯43eは、回転部材3の突条31の後端部と噛み合う。
1.3 軸筒のガイド溝
図5A~図5Cは、軸筒2を構成する中間軸23を示す。中間軸23の後側には、幅の狭いガイド溝23fと、幅の広い第1の長孔23eとが設けられる。本実施形態の出没式筆記具1は、ガイド溝23fの構成に特徴がある。ガイド溝23fは、軸筒2の前後方向に延びる溝であり、底面233、一対の側面234及び貫通溝235で構成される。
図6Aに示されるように、ガイド溝23fの底面233は、ペン先61が突出した状態のときに、クリップ本体41の玉部42と接触する。底面233は、玉部42と接触することによりクリップ本体41からの付勢力P2を受ける。一方、図6Bに示されるように、ガイド溝23fの貫通溝235は、ペン先61が没入した状態のときに、玉部42を図6Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態にする。ガイド溝23fの一対の側面234は、玉部42の側方の動きを制限する。このような構成のガイド溝23fは、ペン先61を出没させるためにスライドされるクリップ4を、軸筒2の前後方向にガイドして一直線に移動させる。既に述べたとおり、中間軸23の表面は、転写フィルムを貼ることによって装飾されているが、ガイド溝23fに転写フィルムは貼られていない。
図5A及び図5Bに示されるように、本実施形態のガイド溝23fは、クリップ4のスライドに必要な長さを超える全長を有る。ガイド溝23fは、前側の第1領域231と、後側の第2領域232とを含む。第2領域232は、中間軸23の後側に設けられた第1の長孔23eの前端に連通する。第1の長孔23eは、図2Bに示される後軸24の第2の長孔24aとともにスライド孔20を構成する。
ガイド溝23fの第1領域231は、ペン先61を出没させるためのクリップ4のスライドに使用される。すなわち、ペン先61を出没させるときに、クリップ本体41の玉部42は、第1領域231の長さの範囲内で前後方向に移動される。
一方、ガイド溝23fの第2領域232は、クリップ4を中間軸23に組み付けるときに使用される。図5Cに示されるように、クリップ4は、クリップベース43の円筒部43dを中間軸23の内部に挿入することにより組み付けられる。クリップ4が中間軸23に組み付けられる過程において、クリップ本体41の玉部42は、第1の長孔23eを通過し、ガイド溝23fの第2領域232から第1領域231にガイドされる。これにより、転写フィルムが貼られた中間軸23の表面に玉部42を接触させることなく、クリップ4を中間軸23に組み付けることができる。
ここで、ガイド溝23fの底面233は、必須の構成ではないが、ガイド溝23fにおける第1領域231の後半部分231b以外の部分に形成される。好ましくは、本実施形態のように、底面233は、第1領域231の前半部分231aに形成される。この場合、底面233は、前半部分231aと実質的に同じ長さとする。本実施形態の底面233は、第1領域231の前半部分231aの全長よりも僅かに短い長さとしてある。すなわち、図6Aに示されるように、底面233は、ペン先61が突出した状態となったときに、クリップ本体41の玉部42と接触することが可能な最低限の長さとしてある。
ガイド溝23fの貫通溝235は、少なくとも第1領域231の後半部分231bに形成される。本実施形態の貫通溝235は、底面233を除く第1領域231から第2領域232の全体にわたって形成され、第1の長孔23eに連続する。
1.4 ガイド溝の技術的効果
図6Aに示されるペン先61の突出状態においては、クリップ本体41の玉部42が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部42は、クリップ本体41の付勢力P2によって、ガイド溝23fの底面233に押し付けられる。この結果、玉部42と底面233との間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体41の付勢力P2及び玉部42の摩擦抵抗は、クリップ4のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された底面233により、ペン先61の突出状態におけるクリップ4のがたつきが防止される。
次に、図6Aに示されるペン先61の突出状態は、クリップ4を軸筒2(図2Aを参照)の前方にスライドさせることにより、図6Bに示されるペン先61の没入状態へ移行する。ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ4は、筆記体6の前端部に装着された第1のスプリング5(図1B及び図2Bを参照)の弾性力P1によって、軸筒2の後方へスライドされる。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体41の玉部42は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、底面233の上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部42は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bと第2領域232との境界まで移動する。これにより、ペン先61が図6Bに示される完全な没入状態となる。
一方、筆記体6を後方に付勢する第1のスプリング5(図1B及び図2Bを参照)の弾性力P1は、図6Aに示されるペン先の突出状態において最大となり、図6Bに示されるペン先の没入状態において最小となる。
図6Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部42が図6Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体41の付勢力P2及び玉部42の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が図6Bに示される完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ4の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ4の正常な動作が確実に行われるようになる。
図5Cに示されるように、ガイド溝23fの第2領域232に形成された貫通溝235は、クリップ4を中間軸23に組み付けるときに使用される。クリップ4が中間軸23に組み付けられる過程において、クリップ本体41の玉部42は、第1の長孔23eを通過し、ガイド溝23fの第2領域232に形成された貫通溝235によって第1領域231へガイドされる。これにより、転写フィルムが貼られた中間軸23の表面に玉部42を接触させることなく、クリップ4を中間軸23に組み付けることができる。
2.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る出没式筆記具について、図7及び図8を参照しつつ説明する。第2実施形態に係る出没式筆記具は、図7及び図8に示されるガイド溝23fの構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1実施形態と同じである。したがって、以下の第2実施形態において、上述した第1実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図7A、図7B及び図7Cは、第2実施形態に係る出没式筆記具の中間軸23を示す。第2実施形態に係る出没式筆記具のガイド溝23fは、第1底面233A、貫通溝235及び第2底面233Bを有する。第1底面233Aは、上述した第1実施形態と同様に、第1領域231の前半部分231aに形成される。第2底面233Bは、第2領域232に形成される。貫通溝235は、第1底面233Aと第2底面233Bとの間に形成される。本実施形態の貫通溝235は、第1底面233Aの後端から、第1領域231と第2領域232との境界を超え、第2底面233Bの前端に達する長さとなっている。本実施形態のガイド溝23fも、上述した第1実施形態と同様の技術的効果を奏する。
すなわち、図8Aに示されるペン先61の突出状態においては、クリップ本体41の玉部42が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部42は、クリップ本体41の付勢力P2によって、ガイド溝23fの第1底面233Aに押し付けられる。この結果、玉部42と第1底面233Aとの間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体41の付勢力P2及び玉部42の摩擦抵抗は、クリップ4のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された第1底面233Aにより、ペン先61の突出状態におけるクリップ4のがたつきが防止される。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体41の玉部42は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、第1底面233Aの上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部42は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bと第2領域232との境界まで移動する。これにより、ペン先61が図8Bに示される完全な没入状態となる。
図8Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部42が図8Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体41の付勢力P2及び玉部42の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が図8Bに示される完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ4の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ4の正常な動作が確実に行われるようになる。
図7Cに示されるように、ガイド溝23fの第2領域232は、クリップ4を中間軸23に組み付けるときに使用される。クリップ4が中間軸23に組み付けられる過程において、クリップ本体41の玉部42は、第1の長孔23eを通過し、ガイド溝23fの第2領域232によって第1領域231へガイドされる。これにより、転写フィルムが貼られた中間軸23の表面に玉部42を接触させることなく、クリップ4を中間軸23に組み付けることができる。
さらに、ガイド溝23fの第2領域232に第2底面233Bを形成したことにより、中間軸23の後側部分の剛性が向上する。すなわち、中間軸23の後側部分には、貫通溝235及び第1の長孔23eが形成される。図5Aに示されるように、貫通溝235及び第1の長孔23eが連続すると、中間軸23の後側部分の剛性が低下して撓みやすくなる。図7Aに示される第2底面233Bは、貫通溝235及び第1の長孔23eの連続を断ち、中間軸23の後側部分の剛性を向上させる。これにより、中間軸23の後側部分が撓みにくくなり、中間軸23の表面に転写フィルムを効率よく貼ることが可能となる。
3.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態に係る出没式筆記具について、図9を参照しつつ説明する。第3実施形態に係る出没式筆記具は、図9に示されるクリップ410の構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1又は第2実施形態と同じである。したがって、以下の第3実施形態において、上述した第1又は第2実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図9は、第3実施形態の出没式筆記具の内部の構成を示す。図9Aはペン先61の突出状態を示し、図9Bはペン先61の没入状態を示す。本実施形態のクリップ410は、クリップ本体411、クリップベース413及び板ばね414からなる。クリップ本体411及びクリップベース413は、合成樹脂によって形成される。クリップ本体411の前側には、玉部412が一体成形される。クリップ本体411の後側は、U字形の板ばね414によって、クリップベース413に開閉可能に結合される。板ばね414の弾性力によって、クリップ本体41の後側は、クリップベース413の表面に押圧される。これにより、クリップ本体411の前側が、軸筒2の表面の方向に付勢される(図9Aの付勢力P2を参照)。クリップ本体411は、板ばね414の弾性力を超える力によって、軸筒2の表面から離反する方向に開くことができる。紙やノートなどの挟持対象物は、クリップ本体411と軸筒2との間に把持される。
ここで、本実施形態のクリップベース413は、クリップ本体411を所定の高さに支持する。具体的に、クリップベース413は、図9Bに示されるペン先61の没入状態において、クリップ本体411が軸筒2の表面に接触しない高さにクリップ本体411を支持する。これにより、軸筒2の表面が傷付かない。
図9Aに示されるペン先61の突出状態においては、クリップ本体411の玉部412が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部412は、クリップ本体411の付勢力P2によって、ガイド溝23fの第1底面233Aに押し付けられる。この結果、玉部42と第1底面233Aとの間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体411の付勢力P2及び玉部412の摩擦抵抗は、クリップ410のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された第1底面233Aにより、ペン先61の突出状態におけるクリップ410のがたつきが防止される。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体411の玉部412は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、第1底面233Aの上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部412は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bと第2領域232との境界まで移動する。これにより、ペン先61が図9Bに示される完全な没入状態となる。
図9Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部412が図9Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体411の付勢力P2及び玉部412の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が図9Bに示される完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ410の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ410の正常な動作が確実に行われるようになる。
4.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態に係る出没式筆記具について、図10を参照しつつ説明する。第4実施形態に係る出没式筆記具は、図10に示されるクリップ420の構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1又は第2実施形態と同じである。したがって、以下の第4実施形態において、上述した第1又は第2実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図10は、第4実施形態の出没式筆記具の内部の構成を示す。図10Aはペン先61の突出状態を示し、図10Bはペン先61の没入状態を示す。本実施形態のクリップ420は、クリップ本体421及びクリップベース423からなる。クリップ本体421は、軸筒2の前後方向に延びる金属板によって構成される。クリップ本体421の前側には、金属板を折り曲げることによって、玉部422が一体的に設けられる。クリップ本体421の後側は、クリップベース423に結合される。クリップ本体421は、自らの弾性によって、軸筒2の表面の方向に付勢力P2を生じさせる。
クリップベース423は、クリップ本体421を所定の高さに支持する。具体的に、クリップベース423は、図10Bに示されるペン先61の没入状態において、クリップ本体421が軸筒2の表面に接触しない高さにクリップ本体421を支持する。これにより、軸筒2の表面が傷付かない。
図10Aに示されるペン先61の突出状態においては、クリップ本体421の玉部422が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部422は、クリップ本体421の付勢力P2によって、ガイド溝23fの第1底面233Aに押し付けられる。この結果、玉部422と第1底面233Aとの間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体421の付勢力P2及び玉部422の摩擦抵抗は、クリップ420のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された第1底面233Aにより、ペン先61の突出状態におけるクリップ420のがたつきが防止される。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体421の玉部422は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、第1底面233Aの上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部422は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bと第2領域232との境界まで移動する。これにより、ペン先61が図10Bに示される完全な没入状態となる。
図10Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部422が図10Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体421の付勢力P2及び玉部422の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が図10Bに示される完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ420の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ420の正常な動作が確実に行われるようになる。
5.第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態に係る出没式筆記具について、図11を参照しつつ説明する。第5実施形態に係る出没式筆記具は、図11に示されるクリップ430の構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1又は第2実施形態と同じである。したがって、以下の第5実施形態において、上述した第1又は第2実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図11は、第5実施形態の出没式筆記具の内部の構成を示す。図11Aはペン先61の突出状態を示し、図11Bはペン先61の没入状態を示す。本実施形態のクリップ430は、クリップ本体431及びクリップベース433からなる。クリップ本体431は、軸筒2の前後方向に延びる金属板を箱状に折り曲げることによって構成される。クリップ本体431の前側には、金属板を折り曲げることによって、玉部432が一体的に設けられる。クリップ本体431の両側には、金属板を折り曲げることによって、一対の側壁434が一体的に設けられる。クリップ本体431の後側は、クリップベース433に結合される。クリップ本体431は、自らの弾性によって、軸筒2の表面の方向に付勢力P2を生じさせる。
クリップベース433は、クリップ本体431を所定の高さに支持する。具体的に、クリップベース433は、図11Bに示されるペン先61の没入状態において、クリップ本体431の一対の側壁434が軸筒2の表面に接触しない高さにクリップ本体431を支持する。これにより、軸筒2の表面が傷付かない。
図11Aに示されるペン先61の突出状態においては、クリップ本体431の玉部432が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部432は、クリップ本体431の付勢力P2によって、ガイド溝23fの第1底面233Aに押し付けられる。この結果、玉部432と第1底面233Aとの間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体431の付勢力P2及び玉部432の摩擦抵抗は、クリップ430のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された第1底面233Aにより、ペン先61の突出状態におけるクリップ430のがたつきが防止される。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体431の玉部432は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、第1底面233Aの上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部432は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bと第2領域232との境界まで移動する。これにより、ペン先61が図11Bに示される完全な没入状態となる。
図11Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部432が図11Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体431の付勢力P2及び玉部432の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が図11Bに示される完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ430の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ430の正常な動作が確実に行われるようになる。
6.第6実施形態
次に、本発明の第6実施形態に係る出没式筆記具について、図12を参照しつつ説明する。第6実施形態に係る出没式筆記具は、図12に示されるクリップ440の構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1又は第2実施形態と同じである。したがって、以下の第6実施形態において、上述した第1又は第2実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図12は、第6実施形態の出没式筆記具の内部の構成を示す。図12Aはペン先61の突出状態を示し、図12Bはペン先61の没入状態を示す。図12Cは、クリップ本体441の玉部442と、軸筒2の表面との位置関係を示す。
本実施形態のクリップ440は、クリップ本体441、玉部442及びクリップベース443が合成樹脂によって一体成形された構成となっている。図12Cに示されるように、クリップ本体441は、玉部442が軸筒2(中間軸23)の表面よりも内側に位置する角度に傾斜する。これにより、クリップ本体441は、自らの弾性によって、軸筒2の表面の方向に付勢力P2を生じさせる。
クリップベース443は、クリップ本体441を所定の高さに支持する。具体的に、クリップベース443は、図12Bに示されるペン先61の没入状態において、クリップ本体441が軸筒2の表面に接触しない高さにクリップ本体441を支持する。これにより、軸筒2の表面が傷付かない。
図12Aに示されるペン先61の突出状態においては、クリップ本体441の玉部442が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部442は、クリップ本体41の付勢力P2によって、ガイド溝23fの第1底面233Aに押し付けられる。この結果、玉部442と第1底面233Aとの間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体441の付勢力P2及び玉部442の摩擦抵抗は、クリップ440のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された第1底面233Aにより、ペン先61の突出状態におけるクリップ440のがたつきが防止される。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体441の玉部442は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、第1底面233Aの上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部442は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bと第2領域232との境界まで移動する。これにより、ペン先61が図11Bに示される完全な没入状態となる。
図12Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部442が図12Aに示される付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体441の付勢力P2及び玉部442の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が図12Bに示される完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ440の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ440の正常な動作が確実に行われるようになる。
なお、図12Cに示されるように、本実施形態のクリップ440は、クリップ本体441、玉部442及びクリップベース443が合成樹脂によって一体成形された構成となっているが、この構成に限定されるものではない。例えば、クリップ本体441とクリップベース443とは、合成樹脂からなる2つの別部品であってもよい。さらに、クリップ本体441、玉部442及びクリップベース443が、合成樹脂からなる3つの別部品であってもよい。これらの別部品どうしを嵌合させて、1つのクリップ440が構成されるようにしてもよい。
7.第7実施形態
次に、本発明の第7実施形態に係る出没式筆記具について、図13Aを参照しつつ説明する。第7実施形態に係る出没式筆記具は、図13Aに示されるガイド溝23fの構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1又は第2実施形態と同じである。したがって、以下の第7実施形態において、上述した第1又は第2実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図13Aは、第7実施形態に係る出没式筆記具の中間軸23を示す。第7実施形態に係る出没式筆記具のガイド溝23fは、底面233を有さず、貫通溝235と一対の側面234とで構成される。本実施形態の貫通溝235は、第1領域231から第2領域232の全体にわたって形成され、第1の長孔23eに連続する。
図13Aに示されるガイド溝23fによれば、ペン先61の状態に拘わらず、常時、クリップ本体41の玉部42が付勢力P2を生じさせなくなる。これにより、玉部42と軸筒2の表面との間の摩擦抵抗もゼロになる。したがって、クリップ4の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ4の正常な動作が確実に行われるようになる。
ガイド溝23fの第2領域232に形成された貫通溝235は、クリップ4を中間軸23に組み付けるときに使用される。クリップ4が中間軸23に組み付けられる過程において、クリップ本体41の玉部42は、第1の長孔23eを通過し、ガイド溝23fの第2領域232に形成された貫通溝235によって第1領域231へガイドされる。これにより、玉部42を中間軸23の表面に接触させることなく、クリップ4を中間軸23に組み付けることができる。
8.第8実施形態
次に、本発明の第8実施形態に係る出没式筆記具について、図13Bを参照しつつ説明する。第8実施形態に係る出没式筆記具は、図13Bに示されるガイド溝23fの構成に特徴があり、その他の構成は、上述した第1又は第2実施形態と同じである。したがって、以下の第8実施形態において、上述した第1又は第2実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図13Bは、第8実施形態に係る出没式筆記具の中間軸23を示す。第8実施形態に係る出没式筆記具のガイド溝23fは、第1領域231のみを有し、第2領域232を有しない。第1領域231の前半部分231aには、底面233が形成される。第1領域231の後半部分231bには、貫通溝235が形成される。本実施形態のガイド溝23fも、上述した第1実施形態と同様の技術的効果を奏する。
すなわち、ペン先61の突出状態においては、クリップ本体41の玉部42が、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに位置する。玉部42は、クリップ本体41の付勢力P2によって、ガイド溝23fの底面233に押し付けられる。この結果、玉部42と底面233との間に摩擦抵抗が生じる。クリップ本体41の付勢力P2及び玉部42の摩擦抵抗は、クリップ4のがたつきを抑えるという好ましい効果を奏する。すなわち、ガイド溝23fの第1領域231の前半部分231aに形成された底面233により、ペン先61の突出状態におけるクリップ4のがたつきが防止される。
ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、クリップ本体41の玉部42は、ガイド溝23fの第1領域231における前半部分231aと後半部分231bとの境界を通過する位置で、底面233の上から貫通溝235の中に入る。その後、玉部42は、貫通溝235に沿って、第1領域231の後半部分231bの後方へ移動する。これにより、ペン先61が完全な没入状態となる。
図13Bに示されるように、ガイド溝23fに貫通溝235を形成したことにより、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行するまでの間、玉部42が付勢力P2の方向で非接触の状態となる。これにより、クリップ本体41の付勢力P2及び玉部42の摩擦抵抗がゼロになる。したがって、本実施形態のガイド溝23fによれば、ペン先61が完全な没入状態となる直前で、第1のスプリング5の弾性力P1が減少しても、クリップ4の後方への移動が止まることがなくなる。すなわち、本実施形態に係る出没式筆記具では、ペン先61を没入状態にするためのクリップ4の正常な動作が確実に行われるようになる。
さらに、ガイド溝23fが、第2領域232を有しないことにより、第1領域231の貫通溝235と第1の長孔23eとの連続が断たれる。これにより、中間軸23の後側部分の剛性が向上する。この結果、中間軸23の後側部分が撓みにくくなり、中間軸23の表面に転写フィルムを効率よく貼ることが可能となる。
9.第9実施形態
好ましくは、図14Aに示されるように、ガイド溝23fの底面233(又は第1底面233A)の後端に、貫通溝235に向かって下がる傾斜面233aを形成する。このような傾斜面233aによって、クリップ本体41の玉部42が、底面233をスムーズに上り下りすることが可能となる。これにより、ペン先61を出没させるためのクリップ4のスライド操作がスムーズになる。
好ましくは、図14Bに示されるように、ペン先61の没入状態において、ガイド溝23fの底面233の後端と、クリップ本体41の玉部42との間に、間隔Dが形成されるようにする。間隔Dにより、ペン先61が完全な没入状態となる前に、クリップ本体41の玉部42が貫通溝235の中に入り、クリップ本体41の付勢力P2がゼロになる。さらに、間隔Dにより、玉部42の表面が底面233の後端に接触しなくなり、ペン先61の突出状態から没入状態へ移行する過程において、玉部42の表面と底面233の後端との間に摩擦抵抗が生じない。このような間隔Dの技術的効果によって、クリップ4の後方への移動が止まることが、より確実になくなる。
10.複式筆記具への適用
図13Aに示される第7実施形態のガイド溝23fは、例えば、図16に示されるような複数の筆記体6A、6Bを備えた出没式筆記具200に適用された場合に、特に有効な技術的効果を奏する。
すなわち、図13Aに示される底面233のないガイド溝23fが、図16に示される出没式筆記具200に適用された場合は、筆記体6Aのペン先の突出状態において、クリップ本体41の付勢力P2がゼロになる。これにより、クリップ本体41の玉部42は、軸筒2の表面から付勢力P2と反対方向の反力(図16中の灰色矢印を参照)を受けなくなる。この結果、スライダー8Aの後端部8aに、図16中の付勢力P3(軸筒2の表面から離反する方向の力)が生じなくなる。これにより、スライダー8Aの後端部8aと係止リブ2aとの係止が不用意に解除されなくなる。つまり、筆記体6Aのペン先の突出状態が確実に保持される。
1 出没式筆記具
2 軸筒
20 スライド孔
21 口金
21a 前端孔
22 前軸
22a グリップ
23 中間軸
23a カム歯
23b カム溝
23e 第1の長孔
23f ガイド溝
231 第1領域
231a 前半部分
231b 後半部分
232 第2領域
233 底面
233A 第1底面
233B 第2底面
233a 傾斜面
234 側面
235 貫通溝
24 後軸
24a 第2の長孔
24b 取付孔
3 回転部材
31 突条
4 クリップ
41 クリップ本体
41a 上壁
41b 側壁
41c 軸受孔
41d 突起
42 玉部
43 クリップベース
43a スライダー
43b 回転軸
43c 連結部
43d 円筒部
43e カム歯
43f 突起
43g ストッパ
44 第2のスプリング
5 第1のスプリング
6 筆記体
61 ペン先
62 インキ収容管
63 熱変色性インキ
64 追従体
65 尾栓
7 摩擦部
410、420、430、440 クリップ
411、421、431、441 クリップ本体
412、422、432、442 玉部
413、423 433、443 クリップベース
414 板ばね
434 側壁
D 間隔
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