JPWO2021006340A1 - 直流電源装置 - Google Patents

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Abstract

この直流電源装置の制御部は、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に半導体スイッチング素子をオフする制御を行うか、または、直列用スイッチング素子、導通切り替え素子、半導体スイッチング素子の順でオフする制御を行うように構成されている。

Description

この発明は、直流電源装置に関し、特に、高圧電流を高速遮断する電流遮断部を備える直流電源装置に関する。
直流電源装置の出力における事故電流の保護としては、ヒューズや機械式の直流遮断器による保護が一般的である。しかし、従来の機械式の直流遮断器は直流電源装置に使用されるIGBT等の電力用半導体の電流耐量に対し遮断に必要な時間が長く、半導体素子の保護が間に合わないため、事故の影響が拡大する懸念がある。そこで従来の解決手段として、高圧電流を高速遮断する電流遮断部を備える電源装置が知られている。このような直流電源装置は、たとえば、特開2019−36405号公報に記載されている。
上記特開2019−36405号公報には、電源と負荷との間に設けられる主回路スイッチ(サイリスタまたは機械式のスイッチ)と、主回路スイッチに並列に接続されるコンデンサと、を備える電源装置が開示されている。上記電源装置では、主回路スイッチに事故電流が流れた場合に、上記コンデンサから主回路スイッチに重畳電流が流れるように構成されている。上記重畳電流は、上記事故電流とは反対方向に主回路スイッチを流れる。これにより、上記事故電流が上記重畳電流により打ち消されるので、主回路スイッチを高速に遮断することが可能である。また、主回路スイッチとして機械式のスイッチを使用する場合も同様に、オフする際に、主回路接点にアークが発生するのが抑制されるため、主回路スイッチを高速に遮断するのを可能にし、さらに導通損失が大きくなるのを抑制することが可能である。
特開2019−36405号公報
しかしながら、上記特開2019−36405号公報においては、主回路スイッチに重畳電流を流すため、転流コンデンサを設ける必要がある。ここで、転流用コンデンサは比較的大型な素子であるため、電源装置が大型化する場合がある。したがって、事故電流を高速に遮断することが可能であるとともに、小型化を図ることが可能な直流電源装置が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、導通損失が増加するのを抑制しながら事故電流を高速に遮断することが可能であるとともに、直流電源装置を小型化することが可能な直流電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による直流電源装置は、交流電圧源から供給される交流入力電圧を直流電圧に変換する整流器と、整流器と負荷との間の電気的な接続および遮断を行う電流遮断部と、整流器および電流遮断部の制御を行う制御部と、を備え、電流遮断部は、直流電圧の定格電圧よりも耐圧が大きい直列用スイッチング素子と、直列用スイッチング素子に対して負荷側に直列に接続され、定格電圧よりも耐圧が小さい自己消弧式の導通切り替え素子とを有する直列回路と、直列回路に対して並列に接続され、定格電圧よりも耐圧が大きい自己消弧式の半導体スイッチング素子と、を含み、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の各々は、半導体スイッチング素子よりも導通損失が小さく、制御部は、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に半導体スイッチング素子をオフする制御を行うか、または、直列用スイッチング素子、導通切り替え素子、半導体スイッチング素子の順でオフする制御を行うことにより、電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている。なお、直列用スイッチング素子は、半導体素子のみならず、機械式のスイッチを含む。
この発明の一の局面による直流電源装置では、上記のように、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に半導体スイッチング素子がオフされるか、または、直列用スイッチング素子、導通切り替え素子、半導体スイッチング素子の順でオフされる。これにより、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子に流れている電流が半導体スイッチング素子に転流されるので、全ての電流が半導体スイッチング素子に流れている状態で半導体スイッチング素子をオフすることができる。ここで、半導体スイッチング素子にはオフ時にアークが発生しないので、高速に半導体スイッチング素子をオフ状態にするためにコンデンサの充電エネルギーを用いて半導体スイッチング素子に重畳電流を流す必要がない。したがって、上記のように制御することによって、コンデンサを用いずに半導体スイッチング素子により高速に事故電流を遮断することができる。これにより、事故電流を高速に遮断しながら直流電源装置を小型化することができる。
また、半導体スイッチング素子に比べて導通損失が比較的小さい直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の直列回路が、半導体スイッチング素子と並列に接続されていることによって、半導体スイッチング素子のみが設けられている場合と異なり導通損失が比較的小さい上記直列回路側にも少なくとも一部の電流を流すことができる。その結果、半導体スイッチング素子のみが設けられている場合に比べて、導通損失(消費電力)を抑制することができる。これらの結果、導通損失が増加するのを抑制しながら事故電流を高速に遮断することができるとともに、直流電源装置を小型化することができる。
また、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子に流れている電流が半導体スイッチング素子に転流されることにより、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子に電流が流れていない状態で半導体スイッチング素子をオフすることができる。これにより、半導体スイッチング素子がオフ状態にされた際、半導体スイッチング素子および直列用スイッチング素子に直流電源装置の定格電圧がかかる一方で、導通切り替え素子の前段に設けられる直列用スイッチング素子がオフ状態なので導通切り替え素子にかかる電圧が略ゼロになる。その結果、導通切り替え素子に耐圧以上の電圧(定格電圧)がかかるのを抑制することができるので、導通切り替え素子が破壊されるのを抑制することができる。なお、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の各々の耐圧は定格電圧以上であるので、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の各々は破壊されない。これにより、電流遮断部の素子(導通切り替え素子)が破壊されるのを抑制することができる。
上記一の局面による直流電源装置において、好ましくは、制御部は、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に、半導体スイッチング素子をオフする制御を行うことにより、電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている。ここで、直列用スイッチング素子をオフする制御と、導通切り替え素子をオフする制御との間に時間差がある場合、上記時間差の分だけ半導体スイッチング素子をオフする制御が遅延するため、半導体スイッチング素子に電流が流れる時間が増大する。直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオフする制御を同時に行うことにより、半導体スイッチング素子をオフする制御が遅延するのを抑制することができるとともに、半導体スイッチング素子に電流が流れる時間が増大するのを抑制することができる。ここで、半導体スイッチング素子の大きさは通電可能時間に依存する。したがって、半導体スイッチング素子に電流が流れる時間が増大するのを抑制することにより、半導体スイッチング素子として通電可能時間が比較的短い素子を用いることができる。その結果、半導体スイッチング素子が大型化するのを抑制することができる。
上記一の局面による直流電源装置において、好ましくは、制御部は、導通切り替え素子をオフする制御が行われることにより、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の直列回路に流れる電流が半導体スイッチング素子側に転流されることによって直列用スイッチング素子に電流が流れなくなった後に、半導体スイッチング素子をオフする制御を行うことにより、電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の直列回路にまだ電流が流れている間に半導体スイッチング素子がオフされるのを抑制することができる。その結果、半導体スイッチング素子がオフされる際には、直列用スイッチング素子を確実にオフ状態にすることができる。その結果、導通切り替え素子に高電圧(定格電圧)がかかるのをより確実に抑制することができる。
この場合、導通切り替え素子は、直列用スイッチング素子よりも高速にスイッチング可能に構成されており、制御部は、導通切り替え素子をオフする制御が行われてから、直列用スイッチング素子のターンオフ時間以上の所定時間後に、半導体スイッチング素子をオフする制御を行うことにより、電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、半導体スイッチング素子をオフする制御を、より一層確実に、直列用スイッチング素子に電流が流れなくなった後に行うことができる。
上記一の局面による直流電源装置において、好ましくは、制御部は、半導体スイッチング素子をオンする制御を行った後に、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオンする制御を行うことにより、電流遮断部を導通させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、半導体スイッチング素子がオフされている間に直列用スイッチング素子および導通切り替え素子がオンされるのを抑制することができるので、導通切り替え素子に高電圧(直流電源装置の定格電圧)が印加されるのを抑制することができる。
この場合、制御部は、半導体スイッチング素子がオンされることにより電流遮断部の出力電圧が増加するとともに出力電圧の増加が停止した後に、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオンする制御を行うことにより、電流遮断部を導通させる制御を行うように構成されている。ここで、電流遮断部の出力電圧の増加に合わせて半導体スイッチング素子にかかる電圧は減少する。したがって、電流遮断部の出力電圧の増加が停止した後に直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオンする制御を行うことにより、半導体スイッチング素子にかかる電圧が最小になってから直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオンすることができる。その結果、半導体スイッチング素子に並列に接続されている導通切り替え素子にも半導体スイッチング素子にかかる電圧と同じ大きさの電圧がかかるので、導通切り替え素子に高電圧が印加されるのを抑制することができる。
上記一の局面による直流電源装置において、好ましくは、電流遮断部は、直列回路に並列に接続され、半導体スイッチング素子と直列に接続されるダイオード素子を含み、ダイオード素子のオン電圧と半導体スイッチング素子のオン電圧との合計値は、直列用スイッチング素子のオン電圧と導通切り替え素子のオン電圧との合計値よりも大きい。このように構成すれば、オン電圧の合計値が比較的大きいダイオード素子と半導体スイッチング素子との直列回路に流れる電流を比較的小さくすることができる。その結果、ダイオード素子および半導体スイッチング素子の発熱量を比較的小さくすることができる。
また、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の各々の導通損失は半導体スイッチング素子の導通損失よりも小さいので、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の各々のオン抵抗は、半導体スイッチング素子のオン抵抗に比べて比較的小さい。したがって、オン抵抗が比較的小さい直列用スイッチング素子および導通切り替え素子に、ダイオード素子と半導体スイッチング素子との直列回路に流れる電流よりも比較的大きい電流を流すことによって、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の発熱量が増大するのを極力抑制することができる。これらにより、電流遮断部全体としての発熱量が増大するのを抑制することができる。
上記一の局面による直流電源装置において、好ましくは、整流器により変換された直流電力を蓄積する蓄電部をさらに備え、制御部は、蓄電部の直流電力が負荷に供給されている場合に、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に半導体スイッチング素子をオフする制御を行うか、または、直列用スイッチング素子、導通切り替え素子、半導体スイッチング素子の順でオフする制御を行うことにより、蓄電部から負荷に流れる電流を電流遮断部により遮断する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、電流の導通時に導通損失が増加するのを抑制しながら電流遮断部の素子が破壊されるのを抑制することができる。
上記一の局面による直流電源装置において、好ましくは、直列用スイッチング素子、導通切り替え素子、および、半導体スイッチング素子は、それぞれ、サイリスタ、MOSFET、および、IGBTを含む。このように構成すれば、サイリスタは比較的オン電圧が低いので、直列用スイッチング素子としてサイリスタを用いることにより、電流導通時(直流電源装置の通常運転時)に導通損失が大きくなるのを効果的に抑制することができる。また、IGBTは比較的高速にスイッチングするとともに耐圧が高いので、半導体スイッチング素子としてIGBTを用いることにより、高速に電流遮断を行うことができるとともに、半導体スイッチング素子に高電圧(定格電圧)がかかった場合でも半導体スイッチング素子が破壊されるのを抑制することができる。また、MOSFETは比較的導通損失が低いので、導通切り替え素子としてMOSFETを用いることにより、電流導通時(直流電源装置の通常運転時)に導通損失が大きくなるのをより効果的に抑制することができる。また、MOSFETは比較的高速にスイッチングするので、電流遮断時において比較的速やかに、直列用スイッチング素子および導通切り替え素子の直流回路に流れる電流を半導体スイッチング素子側に転流させることができる。その結果、電流遮断部が電流遮断に要する時間を短くすることができる。
本発明によれば、上記のように、導通損失が増加するのを抑制しながら事故電流を高速に遮断することができるとともに、直流電源装置を小型化することができる。
一実施形態による直流電源装置の構成を示す図である。 一実施形態による電流遮断部の各素子のゲート信号および電流値を示す図である。 一実施形態による電流遮断部においてIGBTがオンされて導通の制御が開始された際(期間A)の電流の流れを示す図である。 一実施形態による電流遮断部において導通時にサイリスタおよびMOSFETがオンされた際(期間B)の電流の流れを示す図である。 一実施形態による電流遮断部においてサイリスタおよびMOSFETがオフされて電流遮断の制御が開始された際(期間C)の電流の流れを示す図である。 一実施形態によるIGBTがオフされて電流遮断の制御が完了された際(期間D)の電流遮断部の状態を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
図1〜図6を参照して、本実施形態による直流電源装置100の構成について説明する。
(直流電源装置の構成)
図1に示すように、直流電源装置100は、整流器1と、蓄電部2と、電流センサ3と、電流遮断部4と、制御部5と、駆動部6と、電圧センサ7と、を備える。直流電源装置100は、たとえば太陽光発電システムに用いられる。
整流器1は、外部の系統101から入力される交流入力電圧を直流電圧に変換するように構成されている。直流電源装置100の外部には、系統101と直流電源装置100との間の電流の導通および遮断を切り替える交流遮断器102が設けられている。なお、系統101は、請求の範囲の「交流電圧源」の一例である。
蓄電部2は、整流器1により変換された直流電力を蓄積するように構成されている。蓄電部2は、系統101から電力が供給されない場合(停電時等)に、電源として負荷103に電力を供給する。
電流センサ3は、整流器1(蓄電部2)と電流遮断部4との間に流れる電流値を検出するように構成されている。
電流遮断部4は、整流器1(蓄電部2)と負荷103との間の電気的な接続および遮断を行うように構成されている。具体的には、電流遮断部4は、サイリスタ40と、サイリスタ40と直列に接続される自己消弧式のMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)41とを含む。MOSFET41は、サイリスタ40に対して負荷103側においてサイリスタ40と直列に接続されている。なお、サイリスタ40およびMOSFET41は、それぞれ、請求の範囲の「直列用スイッチング素子」および「導通切り替え素子」の一例である。
また、電流遮断部4は、ダイオード素子42と、自己消弧式のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)43とを含む。IGBT43は、ダイオード素子42に対して負荷103側においてダイオード素子42と直列に接続されている。IGBT43として、RB(Reverse Blocking)−IGBTおよびRC(Reverse Conducting)−IGBTを用いてもよい。なお、IGBT43は、請求の範囲の「半導体スイッチング素子」の一例である。
また、サイリスタ40とMOSFET41との直列回路は、ダイオード素子42とIGBT43との直列回路と並列に接続されている。
また、サイリスタ40の耐圧(たとえば1600V)は、直流電源装置100において用いられる直流電圧の定格電圧(たとえば750V)よりも大きい。また、MOSFET41の耐圧(たとえば10〜20V)は、上記定格電圧よりも小さい。また、IGBT43の耐圧(たとえば1600V)は、上記定格電圧よりも大きい。
また、サイリスタ40およびMOSFET41の各々の導通損失は、(サイリスタ40およびMOSFET41と同じ大きさの電流が流れている場合の)IGBT43の導通損失よりも小さい。また、MOSFET41およびIGBT43の各々は、サイリスタ40よりも高速にスイッチング可能に構成されている。なお、MOSFET41は、IGBT43よりも高速にスイッチング可能に構成されている。
なお、電流遮断部4は、比較的少量の素子(サイリスタ40、MOSFET41、ダイオード素子42、およびIGBT43の4つの素子)によって電流遮断を行っている。これに対し、たとえばコンデンサからの放電電流によりスイッチに打ち消し電流を流すような構成では、スイッチおよびコンデンサに加え、抵抗素子、リアクトル、サイリスタ、および、ダイオード等の比較的多くの素子(部品)が必要である。したがって、電流遮断部4が比較的少量の素子により構成されていることにより、電流遮断部4の故障率が高くなるのを抑制(信頼性が低下するのを抑制)することが可能である。
また、制御部5は、整流器1および電流遮断部4の制御を行うように構成されている。具体的には、制御部5は、整流器1に設けられる図示しないスイッチング素子にゲート信号を送信することにより整流器1の動作を制御している。また、制御部5は、駆動部6に、電流遮断部4を制御するための指令信号を送信するように構成されている。
詳細には、駆動部6は、制御部5からの指令信号に基づき、電流遮断部4のサイリスタ40、MOSFET41、および、IGBT43をオンまたはオフするゲート信号を送信するように構成されている。
また、電圧センサ7は、電流遮断部4の出力電圧(電流遮断部4と負荷103との間の電圧)を検出するように構成されている。
(直流電源装置の動作)
次に、図2〜図6を参照して、直流電源装置100の動作について説明する。
まず、直流電源装置100の起動時において、整流器1を始動させて負荷103に給電を行う場合について説明する。
図2の(a)に示すように、IGBT43にゲート信号が送信されることによりIGBT43がオン(ターンオン)する。そして、図3に示すように、IGBT43にゲート信号が送信されてからMOSFET41およびサイリスタ40にゲート信号が送信されるまでの期間I(図2参照)において、整流器1からの電流(図3の破線参照)が、ダイオード素子42およびIGBT43を通って負荷103側に流れる。図2の(d)および(f)に示すように、IGBT43がターンオンされることにより、電流遮断部4の出力電流値(図2の(d)参照)、および、IGBT43に流れる電流値(図2の(f)参照)の各々が所定の大きさに増加している。
本実施形態では、図2の(b)および(c)に示すように、制御部5は、IGBT43をオンする制御を行った後に、サイリスタ40およびMOSFET41をオンする制御を行うことにより、電流遮断部4を導通させる制御を行うように構成されている。
ここで、電流遮断部4の出力電圧は、IGBT43がオンされることにより増加する。本実施形態では、制御部5は、電流遮断部4の出力電圧の増加が停止した後に、サイリスタ40およびMOSFET41をオンする制御を行うことにより、電流遮断部4を導通させる制御を行うように構成されている。
具体的には、電圧センサ7により検出された電圧値が所定の最大電圧まで上昇した場合、電圧センサ7から制御部5に信号が送信される。制御部5は、電圧センサ7から上記信号を受信した場合、サイリスタ40およびMOSFET41をターンオンさせるためのゲート信号を送信するよう駆動部6に指令信号を与える。これにより、図2の期間Bが開始される。
詳細には、サイリスタ40およびMOSFET41にゲート信号が送信されることにより、サイリスタ40およびMOSFET41がターンオンする。そして、図4に示すように、期間B(図2参照)において、整流器1からの電流(図4の破線参照)が、ダイオード素子42およびIGBT43の直列回路と、サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路とに分岐して負荷103側に流れる。
図2の(e)に示すように、サイリスタ40がターンオンされることにより、サイリスタ40に流れる電流値が所定の大きさに増加している。なお、期間Iにおいてダイオード素子42およびIGBT43の直列回路側にのみ流れていた電流が、期間Bにおいてサイリスタ40およびMOSFET41の直列回路側にも流れるので、期間BにおいてIGBT43に流れる電流値は期間Iにおける電流値よりも減少する。
ここで、本実施形態では、ダイオード素子42のオン電圧(順電圧)VとIGBT43のオン電圧(コレクタ−エミッタ飽和電圧)Vceとの合計値は、サイリスタ40のオン電圧(順電圧)VthとMOSFET41のオン電圧(ドレイン−ソース間電圧)VDSとの合計値よりも大きい。具体的には、(V+Vce)>>(Vth+VDS)という関係になる。サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路に流れる電流値と、ダイオード素子42およびIGBT43の直列回路に流れる電流値との比は、上記4つの素子のオン電圧によって決定される。オン電圧の合計値が上記のような関係になることによって、サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路に流れる電流値は、ダイオード素子42およびIGBT43の直列回路に流れる電流値よりも大きくなる。サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路に流れる電流値は、ダイオード素子42およびIGBT43の直列回路に流れる電流値のたとえば20倍程度である。
これにより、ダイオード素子42およびIGBT43には比較的小さい電流が流れるので、ダイオード素子42およびIGBT43の発熱量を比較的小さくすることが可能である。また、MOSFET41として、ドレイン−ソース間抵抗を低い素子を配置することにより、MOSFET41の発熱量を小さくすることが可能である。これにより、サイリスタ40以外の発熱量を小さくすることが可能である。その結果、電流遮断部4を放熱するための図示しない放熱器を、サイリスタ40の発熱量のみを考慮して(MOSFET41、IGBT43、および、ダイオード素子42の発熱量を考慮せずに)設計することが可能となり、上記放熱器を小型化することが可能となる。
次に、負荷103への給電を停止する場合の直流電源装置100の動作について説明する。
まず、電流センサ3が検知した電流値が予め設定した範囲を超えた場合に、電流センサ3から制御部5に信号が送信される。そして、信号が通知された制御部5は、駆動部6に対して電流遮断部4を遮断するための指令信号を送信する。以下に、具体的に説明する。
本実施形態では、図2の(a)〜(c)に示すように、制御部5は、サイリスタ40およびMOSFET41をオフ(ターンオフ)する制御を同時に行った後にIGBT43をオフする制御を行うように構成されている。具体的には、サイリスタ40およびMOSFET41をターンオフするためのゲート信号がサイリスタ40およびMOSFET41に同時に送信される。これにより、期間Cが開始される。その後、IGBT43をターンオフするためのゲート信号がIGBT43に送信され、期間Cが終了する。
これにより、図2の(d)〜(f)に示すように、期間Cにおいてサイリスタ40に流れる電流値は、期間Bにおいてサイリスタ40に流れる電流値よりも減少(図2の(e)参照)している。また、期間CにおいてIGBT43に流れる電流値は、期間BにおいてIGBT43に流れる電流値よりも増加(図2の(f)参照)している。これは、図5に示すように、MOSFET41がオフされることによりサイリスタ40およびMOSFET41の直列回路に電流が流れなくなることによって、期間Bにおいてサイリスタ40およびMOSFET41に流れていた電流(図4参照)が期間CにおいてIGBT43側に転流されることに起因している。なお、MOSFET41がオフされた際にIGBT43は通電状態であるので、MOSFET41に高電圧(定格電圧)がかかることはない。
また、サイリスタ40はゲートがオフされても電流(保持電流)が流れていればオン状態を継続するという特性を有するが、MOSFET41がオフされることによりサイリスタ40に流れる電流がIGBT43側に転流されることによって、サイリスタ40に流れる電流がゼロになるとともにサイリスタ40がオフ状態になる。これにより、たとえばサイリスタ40に打ち消し電流を流すことにより強制的にサイリスタ40をターンオフさせる回路を設けなくてもサイリスタ40をターンオフさせることが可能である。
また、本実施形態では、制御部5は、MOSFET41をオフする制御が行われることにより、サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路に流れる電流がIGBT43側に転流されることによってサイリスタ40に電流が流れなくなった後に、IGBT43をオフする制御を行うことにより、電流遮断部4を遮断する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部5は、サイリスタ40に流れる電流値がゼロになった後に、IGBT43をオフする制御を行うように構成されている。
詳細には、図2に示すように、制御部5は、MOSFET41をオフする制御が行われてから、サイリスタ40のターンオフ時間以上の時間t後に、IGBT43をオフする制御を行うことにより、電流遮断部4を遮断する制御を行うように構成されている。具体的には、MOSFET41およびサイリスタ40の各々にゲートオフ信号が送信されてから時間t後にIGBT43にゲートオフ信号が送信される。なお、サイリスタ40のターンオフ時間がたとえば0、5〜1msである場合、時間tを、サイリスタ40のターンオフ時間の2倍程度である1〜2ms程度にするのが好ましい。
そして、図6に示すように、IGBT43がオフされた後の期間Dにおいて、IGBT43に電流が流れなくなる。図2の(d)〜(f)に示すように、期間Dにおいては、電流遮断部4の出力電流(図2の(d)参照)、サイリスタ40に流れる電流(図2の(e)参照)、および、IGBT43(図2の(f)参照)に流れる電流の各々がゼロになる。これにより、電流遮断部4による電流遮断の制御が完了する。なお、IGBT43がターンオフされた際、IGBT43およびサイリスタ40の各々に定格電圧がかかる一方、MOSFET41にはほとんど電圧がかからない。
また、停電時などにおいて系統101から電力が供給されない場合、蓄電部2の直流電力が負荷103に供給される。この場合、制御部5は、蓄電部2から流れる電流を電流遮断部4により導通させるとともに遮断する制御を行うように構成されている。蓄電部2からの電流を導通させるとともに遮断する場合の制御方法は、整流器1からの電流を導通させるとともに遮断する上記の方法(図2参照)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
なお、半導体スイッチング素子であるIGBT43をオフさせることにより電流遮断部4に流れる電流が遮断されるので、機械スイッチのみにより電流を遮断する場合と異なり、アークが発生することがない。したがって、アークを強制的に消滅させるための構成を別途設けることなく、高速に電流遮断を行うことが可能である。
また、機械スイッチを用いた場合、直流のアーク消弧は一般的に交流のアーク消弧よりも難しいため選択できるスイッチが限定される。そこで、半導体スイッチング素子であるIGBT43により電流を遮断することにより、素子(スイッチ)の選択肢が限定されるという不都合を解消することが可能である。
また、機械スイッチにアークが発生することにより導通状態が一定時間継続される場合と異なり、ヒューズエレメント等を設けて過電流保護を行う必要がない。これにより、ヒューズエレメント等が経年劣化した場合等に行われる交換作業等を行う手間を省略することが可能である。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、電流遮断部4は、直流電圧の定格電圧よりも耐圧が大きいサイリスタ40と、サイリスタ40に対して負荷103側に直列に接続され、定格電圧よりも耐圧が小さい自己消弧式のMOSFET41とを有する直列回路と、上記直列回路に対して並列に接続され、定格電圧よりも耐圧が大きい自己消弧式のIGBT43と、を含む。また、サイリスタ40およびMOSFET41の各々は、IGBT43よりも導通損失が小さい。そして、制御部5が、サイリスタ40およびMOSFET41をオフする制御を同時に行った後にIGBT43をオフする制御を行うように、直流電源装置100を構成する。
これにより、サイリスタ40およびMOSFET41に流れている電流がIGBT43に転流されるので、全ての電流がIGBT43に流れている状態でIGBT43をオフすることができる。ここで、IGBT43にはオフ時にアークが発生しないので、高速にIGBT43をオフ状態にするためにコンデンサの充電エネルギーを用いてIGBT43に重畳電流を流す必要がない。したがって、上記のように制御することによって、コンデンサを用いずにIGBT43により高速に事故電流を遮断することができる。これにより、事故電流を高速に遮断しながら直流電源装置100を小型化することができる。
また、IGBT43に比べて導通損失が比較的小さいサイリスタ40およびMOSFET41の直列回路が、IGBT43と並列に接続されていることによって、IGBT43のみが設けられている場合と異なり導通損失が比較的小さい上記直列回路側にも少なくとも一部の電流を流すことができる。その結果、IGBT43のみが設けられている場合に比べて、導通損失(消費電力)を抑制することができる。これらの結果、導通損失が増加するのを抑制しながら事故電流を高速に遮断することができるとともに、直流電源装置100を小型化することができる。
また、サイリスタ40およびMOSFET41に流れている電流がIGBT43に転流されることにより、サイリスタ40およびMOSFET41に電流が流れていない状態でIGBT43をオフすることができる。これにより、IGBT43がオフ状態にされた際、IGBT43およびサイリスタ40に直流電源装置100の定格電圧がかかる一方で、MOSFET41の前段に設けられるサイリスタ40がオフ状態なのでMOSFET41にかかる電圧が略ゼロになる。その結果、MOSFET41に耐圧以上の電圧(定格電圧)がかかるのを抑制することができるので、MOSFET41が破壊されるのを抑制することができる。なお、サイリスタ40およびMOSFET41の各々の耐圧は定格電圧以上であるので、サイリスタ40およびMOSFET41の各々は破壊されない。これにより、電流遮断部4(MOSFET41)の素子が破壊されるのを抑制することができる。
ここで、サイリスタ40をオフする制御と、MOSFET41をオフする制御との間に時間差がある場合、上記時間差の分だけIGBT43をオフする制御が遅延するため、IGBT43に電流が流れる時間が増大する。サイリスタ40およびMOSFET41をオフする制御を同時に行うことにより、IGBT43をオフする制御が遅延するのを抑制することができるとともに、IGBT43に電流が流れる時間が増大するのを抑制することができる。ここで、IGBT43の大きさは通電可能時間に依存する。したがって、IGBT43に電流が流れる時間が増大するのを抑制することにより、IGBT43が大型化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5が、MOSFET41をオフする制御が行われることにより、サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路に流れる電流がIGBT43側に転流されることによってサイリスタ40に電流が流れなくなった後に、IGBT43をオフする制御を行うことにより、電流遮断部4を遮断する制御を行うように、直流電源装置100を構成する。これにより、サイリスタ40およびMOSFET41の直列回路にまだ電流が流れている間にIGBT43がオフされるのを抑制することができる。その結果、IGBT43がオフされる際には、サイリスタ40を確実にオフ状態にすることができる。その結果、MOSFET41に高電圧(定格電圧)がかかるのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5が、MOSFET41をオフする制御が行われてから、サイリスタ40のターンオフ時間以上の時間t後に、IGBT43をオフする制御を行うことにより、電流遮断部4を遮断する制御を行うように、直流電源装置100を構成する。これにより、IGBT43をオフする制御を、より一層確実に、サイリスタ40に電流が流れなくなった後に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5が、IGBT43をオンする制御を行った後に、サイリスタ40およびMOSFET41をオンする制御を行うことにより、電流遮断部4を導通させる制御を行うように、直流電源装置100を構成する。これにより、IGBT43がオフされている間にサイリスタ40およびMOSFET41がオンされるのを抑制することができるので、MOSFET41に高電圧(直流電源装置100の定格電圧)が印加されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5が、IGBT43がオンされることにより電流遮断部4の出力電圧が増加するとともに上記出力電圧の増加が停止した後に、サイリスタ40およびMOSFET41をオンする制御を行うことにより、電流遮断部4を導通させる制御を行うように構成されている。ここで、電流遮断部4の出力電圧の増加に合わせてIGBT43にかかる電圧は減少する。したがって、電流遮断部4の出力電圧の増加が停止した後にサイリスタ40およびMOSFET41をオンする制御を行うことにより、IGBT43にかかる電圧が最小になってからサイリスタ40およびMOSFET41をオンすることができる。その結果、IGBT43に並列に接続されているMOSFET41にもIGBT43にかかる電圧と同じ大きさの電圧がかかるので、MOSFET41に高電圧が印加されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ダイオード素子42のオン電圧VとIGBT43のオン電圧Vceとの合計値が、サイリスタ40のオン電圧VthとMOSFET41のオン電圧VDSとの合計値よりも大きくなるように、直流電源装置100を構成する。これにより、オン電圧の合計値が比較的大きいダイオード素子42とIGBT43との直列回路に流れる電流を比較的小さくすることができる。その結果、ダイオード素子42およびIGBT43の発熱量を比較的小さくすることができる。
また、サイリスタ40およびMOSFET41の各々の導通損失はIGBT43の導通損失よりも小さいので、サイリスタ40およびMOSFET41の各々のオン抵抗は、IGBT43のオン抵抗に比べて比較的小さい。したがって、オン抵抗が比較的小さいサイリスタ40およびMOSFET41に、ダイオード素子42とIGBT43との直列回路に流れる電流よりも比較的大きい電流を流すことによって、サイリスタ40およびMOSFET41の発熱量が増大するのを極力抑制することができる。これらにより、電流遮断部4全体としての発熱量が増大するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部5が、蓄電部2の直流電力が負荷103に供給されている場合に、サイリスタ40およびMOSFET41をオフする制御を同時に行った後にIGBT43をオフする制御を行うように、直流電源装置100を構成する。これにより、電流の導通時に導通損失が増加するのを抑制しながら電流遮断部4の素子が破壊されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電流遮断部4の素子が、サイリスタ40、MOSFET41、および、IGBT43を含むように、直流電源装置100を構成する。これにより、サイリスタは比較的オン電圧が低いので、サイリスタ40としてサイリスタ40を用いることにより、電流導通時(直流電源装置100の通常運転時)に導通損失が大きくなるのを効果的に抑制することができる。また、IGBTは比較的高速にスイッチングするとともに耐圧が高いので、IGBT43としてIGBT43を用いることにより、高速に電流遮断を行うことができるとともに、IGBT43に高電圧(定格電圧)がかかった場合でもIGBT43が破壊されるのを抑制することができる。また、MOSFETは比較的導通損失が低いので、MOSFET41としてMOSFET41を用いることにより、電流導通時(直流電源装置の通常運転時)に導通損失が大きくなるのをより効果的に抑制することができる。また、MOSFETは比較的高速にスイッチングするので、電流遮断時において比較的速やかに、サイリスタ40およびMOSFET41の直流回路に流れる電流をIGBT43側に転流させることができる。その結果、電流遮断部4が電流遮断に要する時間を短くすることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、サイリスタ40(直列用スイッチング素子)およびMOSFET41(導通切り替え素子)をオフする制御を同時に行った後にIGBT43(半導体スイッチング素子)をオフする制御が行われる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、制御部5は、サイリスタ40、MOSFET41、IGBT43の順でオフする制御を行うことにより、電流遮断部4を遮断する制御を行ってもよい。なお、蓄電部2の電力により負荷103に給電を行う場合にも、サイリスタ40、MOSFET41、IGBT43の順でオフする制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、スイッチング素子としてサイリスタ40が設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、サイリスタ40の代わりに機械スイッチが設けられてもよい。この場合、MOSFET41をオフすることにより電流を転流させることによって、機械スイッチに流れる電流を容易にゼロにすることが可能であるので、機械スイッチをオフする際に機械スイッチにアークが発生するのを抑制することが可能である。その結果、機械スイッチを用いる場合でも、電流遮断に要する時間が長くなるのを抑制することが可能である。また、サイリスタ40の代わりにバイポーラトランジスタが設けられていてもよい。なお、サイリスタ40の代わりに機械スイッチにした場合の方が、消費電力をさらに低減することが可能である。
また、上記実施形態では、制御部5は、電流遮断部4の出力電圧の増加が停止した後に、サイリスタ40(直列用スイッチング素子)およびMOSFET41(導通切り替え素子)をオンする制御を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、制御部5は、上記出力電圧が増加している途中でも、上記出力電圧が所定の閾値よりも大きくなった場合にサイリスタ40およびMOSFET41をオンする制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、導通切り替え素子としてMOSFET41を設けている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、MOSFET41の代わりに機械スイッチを設けてもよい。
また、上記実施形態では、スイッチング素子としてIGBT43を設けている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、IGBT43の代わりにSiC−MOSFETを設けてもよい。
1 整流器
2 蓄電部
4 電流遮断部
5 制御部
40 サイリスタ(直列用スイッチング素子)
41 MOSFET(導通切り替え素子)
42 ダイオード素子
43 IGBT(半導体スイッチング素子)
100 直流電源装置
101 系統(交流電圧源)
103 負荷
t 時間(所定時間)
Vce オン電圧(半導体スイッチング素子のオン電圧)
DS オン電圧(導通切り替え素子のオン電圧)
オン電圧(ダイオード素子のオン電圧)
Vth オン電圧(スイッチング素子のオン電圧)

Claims (9)

  1. 交流電圧源から供給される交流入力電圧を直流電圧に変換する整流器と、
    前記整流器と負荷との間の電気的な接続および遮断を行う電流遮断部と、
    前記整流器および前記電流遮断部の制御を行う制御部と、を備え、
    前記電流遮断部は、
    前記直流電圧の定格電圧よりも耐圧が大きい直列用スイッチング素子と、前記直列用スイッチング素子に対して前記負荷側に直列に接続され、前記定格電圧よりも耐圧が小さい自己消弧式の導通切り替え素子とを有する直列回路と、
    前記直列回路に対して並列に接続され、前記定格電圧よりも耐圧が大きい自己消弧式の半導体スイッチング素子と、を含み、
    前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子の各々は、前記半導体スイッチング素子よりも導通損失が小さく、
    前記制御部は、前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に前記半導体スイッチング素子をオフする制御を行うか、または、前記直列用スイッチング素子、前記導通切り替え素子、前記半導体スイッチング素子の順でオフする制御を行うことにより、前記電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている、直流電源装置。
  2. 前記制御部は、前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に、前記半導体スイッチング素子をオフする制御を行うことにより、前記電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の直流電源装置。
  3. 前記制御部は、前記導通切り替え素子をオフする制御が行われることにより、前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子の前記直列回路に流れる電流が前記半導体スイッチング素子側に転流されることによって前記直列用スイッチング素子に電流が流れなくなった後に、前記半導体スイッチング素子をオフする制御を行うことにより、前記電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の直流電源装置。
  4. 前記導通切り替え素子は、前記直列用スイッチング素子よりも高速にスイッチング可能に構成されており、
    前記制御部は、前記導通切り替え素子をオフする制御が行われてから、前記直列用スイッチング素子のターンオフ時間以上の所定時間後に、前記半導体スイッチング素子をオフする制御を行うことにより、前記電流遮断部を遮断する制御を行うように構成されている、請求項3に記載の直流電源装置。
  5. 前記制御部は、前記半導体スイッチング素子をオンする制御を行った後に、前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子をオンする制御を行うことにより、前記電流遮断部を導通させる制御を行うように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の直流電源装置。
  6. 前記制御部は、前記半導体スイッチング素子がオンされることにより前記電流遮断部の出力電圧が増加するとともに前記出力電圧の増加が停止した後に、前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子をオンする制御を行うことにより、前記電流遮断部を導通させる制御を行うように構成されている、請求項5に記載の直流電源装置。
  7. 前記電流遮断部は、前記直列回路に並列に接続され、前記半導体スイッチング素子と直列に接続されるダイオード素子を含み、
    前記ダイオード素子のオン電圧と前記半導体スイッチング素子のオン電圧との合計値は、前記直列用スイッチング素子のオン電圧と前記導通切り替え素子のオン電圧との合計値よりも大きい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の直流電源装置。
  8. 前記整流器により変換された直流電力を蓄積する蓄電部をさらに備え、
    前記制御部は、前記蓄電部の直流電力が前記負荷に供給されている場合に、前記直列用スイッチング素子および前記導通切り替え素子をオフする制御を同時に行った後に前記半導体スイッチング素子をオフする制御を行うか、または、前記直列用スイッチング素子、前記導通切り替え素子、前記半導体スイッチング素子の順でオフする制御を行うことにより、前記蓄電部から前記負荷に流れる電流を前記電流遮断部により遮断する制御を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の直流電源装置。
  9. 前記直列用スイッチング素子、前記導通切り替え素子、および、前記半導体スイッチング素子は、それぞれ、サイリスタ、MOSFET、および、IGBTを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の直流電源装置。
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