JPWO2020247623A5 - - Google Patents

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JPWO2020247623A5
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当業者は、本明細書に記載されるアッセイまたは他のプロセスで得られた値に起因する逸脱または誤差の典型的な基準を理解する。本発明の背景技術を説明するために及びその実施に関する追加の詳細を提供するために本明細書で参照された刊行物、ウェブサイト及び他の参考文献は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
遺伝子改変されたげっ歯類であって、その生殖細胞系列ゲノムは、
げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含み、
前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目2)
前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座についてホモ接合性である、項目1に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目3)
前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座についてヘテロ接合性である、項目1に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目4)
前記生殖細胞系列ゲノムは、
1つ以上のげっ歯類免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子に機能可能に連結された1つ以上の非再編成ヒトV 遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD 遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ 遺伝子セグメントを含む修飾された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座をさらに含み、
前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての重鎖は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン及びげっ歯類免疫グロブリン重鎖定常ドメインを含む、項目1~3のいずれかに記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目5)
前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、前記修飾された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合性である、項目4に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目6)
前記遺伝子改変されたげっ歯類は、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座でげっ歯類Cκ遺伝子を欠く、項目1~5のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目7)
前記ヒトVλ遺伝子セグメントは、Vλ1-51、Vλ5-45、Vλ1-44、Vλ1-40、Vλ3-21、またはVλ2-14を含む、項目1~6のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目8)
前記ヒトVλ遺伝子セグメントは、Vλ1-51を含む、項目1~7のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目9)
前記ヒトVλ遺伝子セグメントは、Vλ2-14を含む、項目1~7のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目10)
前記ヒトJλ遺伝子セグメントは、Jλ1、Jλ2、Jλ3、Jλ6、またはJλ7を含む、項目1~9のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目11)
前記ヒトJλ遺伝子セグメントは、Jλ2を含む、項目1~10のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目12)
前記1つ以上の非再編成ヒトV 遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD 遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ 遺伝子セグメントは、1つ以上の内因性V 遺伝子セグメント、1つ以上の内因性D 遺伝子セグメント、1つ以上の内因性J 遺伝子セグメント、またはそれらの組み合わせの代わりである、項目4~11のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目13)
前記1つ以上の非再編成ヒトV 遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD 遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ 遺伝子セグメントは、1つ以上の内因性V 遺伝子セグメント、1つ以上の内因性D 遺伝子セグメント、及び1つ以上の内因性J 遺伝子セグメントにそれぞれ置き換わる、項目4~12のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目14)
前記1つ以上のげっ歯類免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子は、1つ以上の内因性げっ歯類免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子である、項目12または13に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目15)
(i)前記1つ以上の非再編成ヒトV 遺伝子セグメントは、V 3-74、V 3-73、V 3-72、V 2-70、V 1-69、V 3-66、V 3-64、V 4-61、V 4-59、V 1-58、V 3-53、V 5-51、V 3-49、V 3-48、V 1-46、V 1-45、V 3-43、V 4-39、V 4-34、V 3-33、V 4-31、V 3-30、V 4-28、V 2-26、V 1-24、V 3-23、V 3-21、V 3-20、V 1-18、V 3-15、V 3-13、V 3-11、V 3-9、V 1-8、V 3-7、V 2-5、V 7-4-1、V 4-4、V 1-3、V 1-2、V 6-1、またはそれらの任意の組み合わせを含み、
(ii)前記1つ以上の非再編成ヒトD 遺伝子セグメントは、D 1-1、D 2-2、D 3-3、D 4-4、D 5-5、D 6-6、D 1-7、D 2-8、D 3-9、D 3-10、D 5-12、D 6-13、D 2-15、D 3-16、D 4-17、D 6-19、D 1-20、D 2-21、D 3-22、D 6-25、D 1-26、D 7-27、またはそれらの任意の組み合わせを含み、
(iii)前記1つ以上の非再編成ヒトJ 遺伝子セグメントは、J 1、J 2、J 3、J 4、J 5、J 6、またはそれらの任意の組み合わせを含む、
項目4~14のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目16)
前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を含む、項目4~15のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目17)
前記げっ歯類Cλ遺伝子は、(i)マウスCλ1、(ii)マウスCλ2、または(iii)マウスCλ3遺伝子と少なくとも80%同一の配列を有する、項目1~16のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目18)
前記げっ歯類Cλ遺伝子は、マウスCλ遺伝子を含む、項目1~17のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目19)
前記げっ歯類Cλ遺伝子は、マウスCλ1遺伝子を含む、項目1~17のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目20)
前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、1つ以上のげっ歯類Vκ遺伝子セグメント、1つ以上のげっ歯類Jκ遺伝子セグメント、またはそれらの任意の組み合わせの代わりである、項目1~19のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目21)
不活性化内因性免疫グロブリンλ軽鎖遺伝子座をさらに含む、項目1~20のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目22)
前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリン軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、項目1~21のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目23)
前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座は、前記内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座におけるそれらの内因性位置で1つ以上の内因性エンハンサーをさらに含む、項目1~22のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目24)
前記げっ歯類は、ラットまたはマウスである、項目1~23のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
(項目25)
遺伝子改変されたマウスであって、その生殖細胞系列ゲノムは、
マウスCλ1遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ1-51遺伝子セグメント及びヒトJλ2遺伝子セグメントを含み、
前記遺伝子改変されたマウスのB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記遺伝子改変されたマウス。
(項目26)
遺伝子改変されたマウスであって、その生殖細胞系列ゲノムは、
マウスCλ1遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ2-14遺伝子セグメント及びヒトJλ2遺伝子セグメントを含み、
前記遺伝子改変されたマウスのB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記遺伝子改変されたマウス。
(項目27)
げっ歯類胚であって、そのゲノムは、げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記げっ歯類胚。
(項目28)
項目1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスのB細胞であって、
前記修飾された内因性κ軽鎖遺伝子座の前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンを含む、前記B細胞。
(項目29)
項目28に記載のB細胞から生成されたハイブリドーマ。
(項目30)
単一の遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞の集団であって、前記げっ歯類は、その生殖細胞系列ゲノムにおいて、
(a)げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトJλ遺伝子セグメントに機能可能に連結されたヒトVλ遺伝子セグメントを含む、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座、及び
(b)1つ以上の内因性免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子に機能可能に連結された1つ以上の非再編成ヒトV 遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD 遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ 遺伝子セグメントを含む修飾された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座
を含み、
前記B細胞の集団によって発現されるすべての抗体は、
(i)前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン、及び
(ii)少なくとも2つの異なる再編成されたヒト免疫グロブリン重鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現される複数のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含む、前記B細胞の集団。
(項目31)
げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含む胚性幹細胞であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記胚性幹細胞。
(項目32)
抗体を発現する哺乳動物細胞であって、前記抗体は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含む重鎖及びヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む軽鎖を含み、前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン、前記ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン、またはその両方は、項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスから同定された、前記哺乳動物細胞。
(項目33)
抗体を作製する方法であって、前記方法は、
(a)項目1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを抗原に曝露すること;
(b)前記遺伝子改変されたげっ歯類が前記抗原に対する免疫反応を起こすことを可能にすること;及び
(c)前記遺伝子改変されたげっ歯類から前記抗原に特異的な抗体、前記抗原に特異的な抗体を発現するB細胞、または前記抗原に特異的な抗体をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を単離すること
を含む、前記方法。
(項目34)
抗体を作製する方法であって、
(a)哺乳動物細胞において2つのヒト免疫グロブリンλ軽鎖及び2つのヒト免疫グロブリン重鎖を含む前記抗体を発現させる工程であって、各ヒト免疫グロブリンλ軽鎖は、ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含み、各ヒト免疫グロブリン重鎖は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含み、前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインの少なくとも1つ、前記λ軽鎖可変ドメインの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせのアミノ酸配列は、項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスにおいて同定された、前記発現させる工程;及び
(b)前記抗体を得る工程
を含む、前記方法。
(項目35)
二重特異的抗体を作製する方法であって、前記方法は、
(a)項目4~26のいずれか1項に記載の第1の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを第1の抗原の第1のエピトープと接触させること、
(b)項目4~26のいずれか1項に記載の第2の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを第2の抗原の第2のエピトープと接触させること、
(c)前記第1の遺伝子改変されたげっ歯類から前記第1の抗原の前記第1のエピトープに特異的な第1の抗体を発現するB細胞を単離し、前記第1の抗体の第1のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを決定すること;
(d)前記第2の遺伝子改変されたげっ歯類から前記第2の抗原の前記第2のエピトープに特異的な第2の抗体を発現するB細胞を単離し、前記第2の抗体の第2のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを決定すること;
(e)前記第1のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインをコードするヌクレオチド配列を、第1のヒト免疫グロブリン定常ドメインをコードするヌクレオチド配列と機能可能に連結させて第1のヒト重鎖をコードする第1のヌクレオチド配列を生成すること;
(f)前記第2のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインをコードするヌクレオチド配列を、第2のヒト免疫グロブリン定常ドメインをコードするヌクレオチド配列と機能可能に連結させて第2のヒト重鎖をコードする第2のヌクレオチド配列を生成すること;
(g)哺乳動物細胞において、
(i)第1のヌクレオチド配列;
(ii)第2のヌクレオチド配列;及び
(iii)ヒト免疫グロブリンλ軽鎖定常領域に機能可能に連結された前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンを含む第3のヌクレオチド配列
を発現させること
を含む、前記方法。
(項目36)
二重特異的抗体を作製する方法であって、前記方法は、
(a)哺乳動物細胞において、
(i)第1のヒト免疫グロブリン定常領域に機能可能に連結された第1のヒト免疫グロブリン重鎖可変領域を含む第1のヌクレオチド配列;
(ii)第2のヒト免疫グロブリン定常領域に機能可能に連結された第2のヒト免疫グロブリン重鎖可変領域を含む第2のヌクレオチド配列;及び
(iii)ヒト免疫グロブリンλ軽鎖定常領域に機能可能に連結されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む第3のヌクレオチド配列
を発現させることを含み、
前記第1のヒト免疫グロブリン重鎖可変領域は、第1の抗原の第1のエピトープで免疫された第1の遺伝子改変されたげっ歯類における第1の抗体から同定された第1のヒト重鎖可変ドメインをコードし、前記第1の抗体は、前記第1の抗原の前記第1のエピトープに特異的に結合し;
前記第2のヒト免疫グロブリン重鎖可変領域は、第2の抗原の第2のエピトープで免疫された第2の遺伝子改変されたげっ歯類における第2の抗体から同定された第2のヒト重鎖可変ドメインをコードし、前記第2の抗体は、前記第2の抗原の前記第2のエピトープに特異的に結合し;
前記第1及び第2の遺伝子改変されたげっ歯類はそれぞれ、項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスであり;
前記第3のヌクレオチドの前記ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンである、前記方法。
(項目37)
ヒト免疫グロブリン重鎖を作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン配列を得る工程;及び
(c)前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン配列をヒト免疫グロブリン重鎖定常ドメイン配列に機能可能に連結させてヒト免疫グロブリン重鎖を形成する工程
を含む、前記方法。
(項目38)
ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;及び
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン配列を得る工程
を含む、前記方法。
(項目39)
ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインのコレクションを作製する方法であって、
(a)項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露すること、及び
(b)前記遺伝子改変されたげっ歯類から前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインのコレクションを単離すること
を含み、
前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインのコレクションはそれぞれ、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインに結合し、
前記コレクションにおける前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインのいずれか1つと対合した前記ヒトλ軽鎖可変ドメインは、前記抗原に結合する、前記方法。
(項目40)
ヒト免疫グロブリンλ軽鎖を作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン配列を得る工程;及び
(c)前記ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン配列をヒト免疫グロブリンλ軽鎖定常ドメイン配列に機能可能に連結させてヒト免疫グロブリンλ軽鎖を形成する工程
を含む、前記方法。
(項目41)
ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを生成するための方法であって、前記方法は、
(a)項目1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;及び
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン配列を得る工程
を含む、前記方法。
(項目42)
ヒト免疫グロブリン重鎖をコードするヌクレオチド配列を作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン配列をコードするヒト免疫グロブリン重鎖可変領域を得る工程;及び
(c)前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変領域をヒト免疫グロブリン重鎖定常領域配列に機能可能に連結させてヒト免疫グロブリン重鎖をコードするヌクレオチド配列を形成する工程
を含む、前記方法。
(項目43)
ヒト免疫グロブリン重鎖可変領域を含むヌクレオチド配列を作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;及び
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン配列をコードするヒト免疫グロブリン重鎖可変領域を得る工程
を含む、前記方法。
(項目44)
ヒト免疫グロブリンλ軽鎖をコードするヌクレオチド配列を作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン配列をコードするヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を得る工程;及び
(c)前記ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域をヒト免疫グロブリンλ軽鎖定常領域配列に機能可能に連結させてヒト免疫グロブリンλ軽鎖をコードするヌクレオチド配列を形成する工程
を含む、前記方法。
(項目45)
ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含むヌクレオチド配列を作製するための方法であって、前記方法は、
(a)項目1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを対象となる抗原に曝露する工程;及び
(b)前記抗原に特異的に結合し、かつ前記遺伝子改変されたげっ歯類によって生成された抗体のヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメイン配列をコードするヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を得る工程
を含む、前記方法。
(項目46)
ターゲティングベクターであって、
(i)内因性げっ歯類κ軽鎖遺伝子座における5’標的配列に対応するヌクレオチド配列を含む5’ホモロジーアーム;
(ii)Vλ遺伝子セグメント及びJλ遺伝子セグメントを含む単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域;
(iii)げっ歯類Cλ遺伝子セグメント;及び
(iv)前記内因性げっ歯類κ軽鎖遺伝子座における3’標的配列に対応するヌクレオチド配列を含む3’ホモロジーアーム
を含む、前記ターゲティングベクター。
(項目47)
遺伝子改変されたげっ歯類を作製する方法であって、
(a)ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を、げっ歯類ES細胞のゲノムにおける修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座に導入する工程;及び
(b)工程(a)において生成された前記げっ歯類ES細胞を使用してげっ歯類を生成する工程
を含む、前記方法。
(項目48)
遺伝子改変されたげっ歯類を作製する方法であって、
(a)げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を、げっ歯類ES細胞のゲノムにおける修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座に導入する工程であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記導入する工程;及び
(b)工程(a)において生成された前記げっ歯類ES細胞を使用してげっ歯類を生成する工程
を含む、前記方法。
(項目49)
遺伝子改変されたげっ歯類ES細胞を作製する方法であって、
ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を、げっ歯類ES細胞のゲノムにおける修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座に導入する工程
を含む、前記方法。
(項目50)
遺伝子改変されたげっ歯類ES細胞を作製する方法であって、
げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を、げっ歯類ES細胞のゲノムにおける修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座に導入する工程であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記導入する工程
を含む、前記方法。
(項目51)
遺伝子改変されたげっ歯類を作製する方法であって、
(a)前記げっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムにおける内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を、げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含むように修飾する工程であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記修飾する工程を含み、
これにより前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記方法。
(項目52)
組換えげっ歯類細胞を生成するためのin vitro方法であって、前記組換えげっ歯類細胞のゲノムを、
げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含むように改変することを含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記in vitro方法。

Claims (32)

  1. 遺伝子改変されたげっ歯類であって、その生殖細胞系列ゲノムは、
    げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含み、
    前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記遺伝子改変されたげっ歯類。
  2. 前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座についてホモ接合性である、請求項1に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  3. 前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座についてヘテロ接合性である、請求項1に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  4. 前記生殖細胞系列ゲノムは、
    1つ以上のげっ歯類免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子に機能可能に連結された1つ以上の非再編成ヒトV遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ遺伝子セグメントを含む修飾された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座をさらに含み、
    前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての重鎖は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメイン及びげっ歯類免疫グロブリン重鎖定常ドメインを含む、請求項1~3のいずれかに記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  5. 前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、前記修飾された内因性免疫グロブリン重鎖遺伝子座についてホモ接合性である、請求項4に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  6. 前記遺伝子改変されたげっ歯類は、前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座でげっ歯類Cκ遺伝子を欠く、請求項1~5のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  7. 前記ヒトVλ遺伝子セグメントは、Vλ1-51、Vλ5-45、Vλ1-44、Vλ1-40、Vλ3-21、またはVλ2-14を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  8. 前記ヒトVλ遺伝子セグメントは、Vλ1-51を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  9. 前記ヒトVλ遺伝子セグメントは、Vλ2-14を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  10. 前記ヒトJλ遺伝子セグメントは、Jλ1、Jλ2、Jλ3、Jλ6、またはJλ7を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  11. 前記ヒトJλ遺伝子セグメントは、Jλ2を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  12. 前記1つ以上の非再編成ヒトV遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ遺伝子セグメントは、1つ以上の内因性V遺伝子セグメント、1つ以上の内因性D遺伝子セグメント、1つ以上の内因性J遺伝子セグメント、またはそれらの組み合わせの代わりである、請求項4~11のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  13. 前記1つ以上の非再編成ヒトV遺伝子セグメント、1つ以上の非再編成ヒトD遺伝子セグメント、及び1つ以上の非再編成ヒトJ遺伝子セグメントは、1つ以上の内因性V遺伝子セグメント、1つ以上の内因性D遺伝子セグメント、及び1つ以上の内因性J遺伝子セグメントにそれぞれ置き換わる、請求項4~12のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  14. 前記1つ以上のげっ歯類免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子は、1つ以上の内因性げっ歯類免疫グロブリン重鎖定常領域遺伝子である、請求項12または13に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  15. (i)前記1つ以上の非再編成ヒトV遺伝子セグメントは、V3-74、V3-73、V3-72、V2-70、V1-69、V3-66、V3-64、V4-61、V4-59、V1-58、V3-53、V5-51、V3-49、V3-48、V1-46、V1-45、V3-43、V4-39、V4-34、V3-33、V4-31、V3-30、V4-28、V2-26、V1-24、V3-23、V3-21、V3-20、V1-18、V3-15、V3-13、V3-11、V3-9、V1-8、V3-7、V2-5、V7-4-1、V4-4、V1-3、V1-2、V6-1、またはそれらの任意の組み合わせを含み、
    (ii)前記1つ以上の非再編成ヒトD遺伝子セグメントは、D1-1、D2-2、D3-3、D4-4、D5-5、D6-6、D1-7、D2-8、D3-9、D3-10、D5-12、D6-13、D2-15、D3-16、D4-17、D6-19、D1-20、D2-21、D3-22、D6-25、D1-26、D7-27、またはそれらの任意の組み合わせを含み、
    (iii)前記1つ以上の非再編成ヒトJ遺伝子セグメントは、J1、J2、J3、J4、J5、J6、またはそれらの任意の組み合わせを含む、
    請求項4~14のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  16. 前記遺伝子改変されたげっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムは、1つ以上のげっ歯類ADAM6ポリペプチド、その機能性オルソログ、機能性ホモログ、または機能性断片をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を含む、請求項4~15のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  17. 前記げっ歯類Cλ遺伝子は、(i)マウスCλ1、(ii)マウスCλ2、または(iii)マウスCλ3遺伝子と少なくとも80%同一の配列を有する、請求項1~16のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  18. 前記げっ歯類Cλ遺伝子は、マウスCλ遺伝子を含む、請求項1~17のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  19. 前記げっ歯類Cλ遺伝子は、マウスCλ1遺伝子を含む、請求項1~17のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  20. 前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、1つ以上のげっ歯類Vκ遺伝子セグメント、1つ以上のげっ歯類Jκ遺伝子セグメント、またはそれらの任意の組み合わせの代わりである、請求項1~19のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  21. 不活性化内因性免疫グロブリンλ軽鎖遺伝子座をさらに含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  22. 前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリン軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、請求項1~21のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  23. 前記修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座は、前記内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座におけるそれらの内因性位置で1つ以上の内因性エンハンサーをさらに含む、請求項1~22のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  24. 前記げっ歯類は、ラットまたはマウスである、請求項1~23のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類。
  25. 遺伝子改変されたマウスであって、その生殖細胞系列ゲノムは、
    マウスCλ1遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ1-51遺伝子セグメント及びヒトJλ2遺伝子セグメントを含み、
    前記遺伝子改変されたマウスのB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記遺伝子改変されたマウス。
  26. 遺伝子改変されたマウスであって、その生殖細胞系列ゲノムは、
    マウスCλ1遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含む修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を含み、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ2-14遺伝子セグメント及びヒトJλ2遺伝子セグメントを含み、
    前記遺伝子改変されたマウスのB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記遺伝子改変されたマウス。
  27. 抗体を作製する方法であって、前記方法は、
    (a)請求項1~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを抗原に曝露すること;
    (b)前記遺伝子改変されたげっ歯類が前記抗原に対する免疫反応を起こすことを可能にすること;及び
    (c)前記遺伝子改変されたげっ歯類から前記抗原に特異的な抗体、前記抗原に特異的な抗体を発現するB細胞、または前記抗原に特異的な抗体をコードする1つ以上のヌクレオチド配列を単離すること
    を含む、前記方法。
  28. 抗体を作製する方法であって、
    (a)哺乳動物細胞において2つのヒト免疫グロブリンλ軽鎖及び2つのヒト免疫グロブリン重鎖を含む前記抗体を発現させる工程であって、各ヒト免疫グロブリンλ軽鎖は、ヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含み、各ヒト免疫グロブリン重鎖は、ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを含み、前記ヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインの少なくとも1つ、前記λ軽鎖可変ドメインの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせのアミノ酸配列は、請求項4~26のいずれか1項に記載の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスにおいて同定された、前記発現させる工程;及び
    (b)前記抗体を得る工程
    を含む、前記方法。
  29. 二重特異的抗体を作製する方法であって、前記方法は、
    (a)請求項4~26のいずれか1項に記載の第1の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを第1の抗原の第1のエピトープと接触させること、
    (b)請求項4~26のいずれか1項に記載の第2の遺伝子改変されたげっ歯類またはマウスを第2の抗原の第2のエピトープと接触させること、
    (c)前記第1の遺伝子改変されたげっ歯類から前記第1の抗原の前記第1のエピトープに特異的な第1の抗体を発現するB細胞を単離し、前記第1の抗体の第1のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを決定すること;
    (d)前記第2の遺伝子改変されたげっ歯類から前記第2の抗原の前記第2のエピトープに特異的な第2の抗体を発現するB細胞を単離し、前記第2の抗体の第2のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインを決定すること;
    (e)前記第1のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインをコードするヌクレオチド配列を、第1のヒト免疫グロブリン定常ドメインをコードするヌクレオチド配列と機能可能に連結させて第1のヒト重鎖をコードする第1のヌクレオチド配列を生成すること;
    (f)前記第2のヒト免疫グロブリン重鎖可変ドメインをコードするヌクレオチド配列を、第2のヒト免疫グロブリン定常ドメインをコードするヌクレオチド配列と機能可能に連結させて第2のヒト重鎖をコードする第2のヌクレオチド配列を生成すること;
    (g)哺乳動物細胞において、
    (i)第1のヌクレオチド配列;
    (ii)第2のヌクレオチド配列;及び
    (iii)ヒト免疫グロブリンλ軽鎖定常領域に機能可能に連結された前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンを含む第3のヌクレオチド配列
    を発現させること
    を含む、前記方法。
  30. 遺伝子改変されたげっ歯類を作製する方法であって、
    (a)ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を、げっ歯類ES細胞のゲノムにおける修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座に導入する工程;及び
    (b)工程(a)において生成された前記げっ歯類ES細胞を使用してげっ歯類を生成する工程
    を含む、前記方法。
  31. 遺伝子改変されたげっ歯類を作製する方法であって、
    (a)げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を、げっ歯類ES細胞のゲノムにおける修飾された内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座に導入する工程であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記導入する工程;及び
    (b)工程(a)において生成された前記げっ歯類ES細胞を使用してげっ歯類を生成する工程
    を含む、前記方法。
  32. 遺伝子改変されたげっ歯類を作製する方法であって、
    (a)前記げっ歯類の前記生殖細胞系列ゲノムにおける内因性免疫グロブリンκ軽鎖遺伝子座を、げっ歯類Cλ遺伝子セグメントに機能可能に連結された単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域を含むように修飾する工程であって、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域は、ヒトVλ遺伝子セグメント及びヒトJλ遺伝子セグメントを含む、前記修飾する工程を含み、
    これにより前記遺伝子改変されたげっ歯類のB細胞によって発現されるすべての免疫グロブリンλ軽鎖は、前記単一の再編成されたヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変領域またはその体細胞超変異バージョンから発現されるヒト免疫グロブリンλ軽鎖可変ドメインを含む、前記方法。
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