JPWO2020219963A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2020219963A5 JPWO2020219963A5 JP2021563229A JP2021563229A JPWO2020219963A5 JP WO2020219963 A5 JPWO2020219963 A5 JP WO2020219963A5 JP 2021563229 A JP2021563229 A JP 2021563229A JP 2021563229 A JP2021563229 A JP 2021563229A JP WO2020219963 A5 JPWO2020219963 A5 JP WO2020219963A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agent
- drug
- stem cells
- eluting
- pesc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Description
同様に、本開示の別の態様は、食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上に罹患している患者を治療するための方法を提供し、この方法は、正常な食道幹細胞と比較して選択的にBESCを死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害するために、JmjC、EGFR、HER2、プロテアソームサブユニット、STAT3、FLT3、GSK3、HSP90、及び/またはHSP70のうちの1つ以上の発現レベルを低減するCRISPR構築物を、患者の食道に投与することを含む。ある特定の実施形態では、患者は、バレット食道を呈する。ある特定の実施形態では、患者は、食道異形成を呈する。ある特定の実施形態では、患者は、食道癌を呈する。ある特定の実施形態では、患者は、食道腺癌または食道扁平上皮癌などの食道癌を呈する。
[本発明1001]
上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上を呈する患者を治療するための方法であって、前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞(PESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を、前記患者に投与することを含む、前記方法。
[本発明1002]
その必要のある対象において病原性上皮幹細胞(PESC)の増殖、生存、移動、またはコロニー形成能を低減する方法であって、前記細胞を、正常な上皮幹細胞と比較して選択的にPESCを死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質の治療有効量と接触させることを含む、前記方法。
[本発明1003]
上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上を治療するための薬学的調製物であって、前記上皮組織において、前記上皮組織の正常幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞(PESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む、前記薬学的調製物。
[本発明1004]
上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上を治療するための薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞(PESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む薬物放出手段を備え、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を罹患組織の表面の近位に位置付け、かつ前記作用物質への前記罹患組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記作用物質を放出する、前記薬物溶出デバイス。
[本発明1005]
食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を呈する患者を治療するための方法であって、正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を、前記患者に投与することを含む、前記方法。
[本発明1006]
その必要のある対象においてバレット食道幹細胞(BESC)の増殖、生存、移動、またはコロニー形成能を低減する方法であって、前記細胞を、正常な上皮幹細胞と比較して選択的にBESCを死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質の治療有効量と接触させることを含む、前記方法。
[本発明1007]
食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を治療するための薬学的調製物であって、正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む、前記薬学的調製物。
[本発明1008]
食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を治療するための薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む薬物放出手段を備え、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を食道の管腔表面の近位に位置付け、かつ前記作用物質への前記管腔表面の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記作用物質を放出する、前記薬物放出デバイス。
[本発明1009]
バレット食道の治療のための、本発明1005~1008のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1010]
食道腺癌の治療のための、本発明1005~1008のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1011]
前記作用物質が、食道組織のラジオ波焼灼、光力学療法、または冷凍アブレーションなどの内視鏡的焼灼療法の間または後に投与される、本発明1005または1006の方法。
[本発明1012]
前記作用物質が食道組織の粘膜下注射によって投与される、本発明1005または1006の方法。
[本発明1013]
前記作用物質が食道組織の粘膜下注射のために製剤化されている、本発明1007の調製物。
[本発明1014]
前記作用物質が生体接着性製剤の一部として製剤化される、本発明1001~1003、1005~1007、または1009~1013のいずれかの方法または調製物。
[本発明1015]
前記作用物質が、薬物溶出粒子、薬物溶出マトリックス、または薬物溶出ゲルの一部として製剤化される、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1016]
前記作用物質が前記上皮組織への局所適用によって投与される、本発明1001、1002、1005、または1006のいずれかの方法。
[本発明1017]
前記作用物質が上皮組織への局所適用のために製剤化されている、本発明1003の調製物。
[本発明1018]
前記作用物質が生体接着性製剤の一部として製剤化される、本発明1016の方法または本発明1017の調製物。
[本発明1019]
前記作用物質が、薬物溶出粒子、薬物溶出マトリックス、または薬物溶出ゲルの一部として製剤化される、本発明1016の方法または本発明1017の調製物。
[本発明1020]
前記作用物質が、鎮痛剤、抗感染剤、またはそれらの両方と同時投与される、本発明1001、1002、1005、または1006の方法。
[本発明1021]
前記作用物質が、鎮痛剤、抗感染剤、またはそれらの両方と同時製剤化されている、本発明1003または1007の調製物。
[本発明1022]
前記作用物質が、前記上皮組織、例えば食道への経口送達のための液剤として製剤化されている、本発明1003、1007、1013、1014、1015、1017、1018、または1019の調製物。
[本発明1023]
前記作用物質が単回経口用量として製剤化されている、本発明1003、1007、1013、1014、1015、1017、1018、1019、または1022の調製物。
[本発明1024]
前記薬物溶出デバイスが薬物溶出ステントである、本発明1004または1008のデバイス。
[本発明1025]
前記薬物溶出デバイスが、前記作用物質を含む表面コーティングを有するバルーンカテーテルである、本発明1004または1008のデバイス。
[本発明1026]
前記作用物質が、同じ組織内の正常な上皮幹細胞のIC 50 の5分の1以下、より好ましくは10分の1、20分の1、50分の1、100分の1、250分の1、500分の1、またはさらには1000分の1であるIC 50 で、PESCの増殖もしくは分化を選択的に阻害するかまたはPESCを選択的に死滅させる、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1027]
前記作用物質が、10 -6 M以下、より好ましくは10 -7 M以下、10 -8 M以下、または10 -9 M以下のIC 50 で、PESCの前記増殖もしくは分化を阻害するかまたはPESCを死滅させる、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1028]
前記作用物質が、細胞透過性であり、例えば、10 -9 以下、より好ましくは10 -8 以下、または10 -7 以下の透過係数を特徴とする、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1029]
前記作用物質がヒストンデメチラーゼ阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1030]
前記作用物質がJmjC阻害剤である、本発明1001~1029のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1031]
前記JmjC阻害剤が、触媒性JmjCドメインに結合しかつそれを阻害する、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1032]
前記JmjC阻害剤が、植物ホモドメイン(PHD)阻害剤またはタンパク質-タンパク質相互作用阻害剤である、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1033]
前記JmjC阻害剤が汎JmjCデメチラーゼ阻害剤である、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1034]
前記JmjC阻害剤がJIB04である、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1035]
前記作用物質が受容体チロシンキナーゼ阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1036]
前記受容体チロシンキナーゼ阻害剤が、EGFR阻害剤、HER2阻害剤、または二重EGFR/HER2阻害剤である、本発明1035の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1037]
前記作用物質がプロテアソーム阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1038]
前記作用物質が、STAT阻害剤、好ましくはSTAT3阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1039]
前記作用物質がFLT3阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1040]
前記作用物質がGSK3阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1041]
前記作用物質が、HSP90阻害剤、HSP70阻害剤、または二重HSP90/HSP70阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1042]
前記作用物質が、以下からなる群から選択される、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス:
。
[本発明1043]
標的組織中のPESCの場合よりも少なくとも5倍強力であるEC 50 で、より好ましくは、PESCの場合よりも10倍、50倍、100倍、またはさらには1000倍強力であるEC 50 で、標的における正常な上皮幹細胞の増殖を選択的に促進する第2の薬物作用物質と、前記作用物質を組み合わせることをさらに含む、本発明1001~1042のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1044]
前記第2の薬物作用物質が、10 -6 M以下、より好ましくは10 -7 M以下、10 -8 M以下、または10 -9 M以下のEC 50 で正常な食道幹細胞の増殖を促進する、本発明1001~1043のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1045]
前記第2の薬物作用物質が、ABLキナーゼ阻害剤、好ましくはBCR-ABLキナーゼ阻害剤の汎阻害剤である、本発明1001~1044のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1046]
前記第2の薬物作用物質が、イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、及びポナチニブ、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物からなる群から選択される汎阻害剤であり、好ましくは、ポナチニブまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物である、本発明1045の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1047]
前記第2の薬物作用物質が、FLTキナーゼ阻害剤、好ましくはFLT3キナーゼ阻害剤である、本発明1001~1044のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1048]
前記第2の薬物作用物質が、キザルチニブ(AC220)、クレノラニブ(CP-868596)、ミドスタウリン(PKC-412)、レスタウルチニブ(CEP-701)、4SC-203、TTT-3002、ソラフェニブ(Bay-43-0006)、ポナチニブ(AP-24534)、スニチニブ(SU-11248)、及び/またはタンドゥチニブ(MLN-0518)、または(a)それらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物からなる群から選択されるFLT3阻害剤であり、好ましくは、キザルチニブまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物である、本発明1047の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1049]
前記作用物質を、1つ以上の鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、鎮痛剤、抗感染剤、及び/または化学療法剤と組み合わせることをさらに含む、本発明1001~1048のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1050]
前記作用物質及び前記第2の作用物質が、別個の製剤として前記患者に投与される、本発明1043~1048のいずれかの方法。
[本発明1051]
前記作用物質及び前記第2の作用物質が一緒に同時製剤化される、本発明1043~1048のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1052]
前記作用物質と、前記1つ以上の鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、鎮痛剤、抗感染剤、及び/または化学療法剤とが一緒に同時製剤化される、本発明1049の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1053]
前記患者がヒト患者である、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1054]
ヒト粘膜表面上で測定された10N/m 2 ~100,000N/m 2 の接着力に相当する接着力を有するポリマー表面を有する生体接着性ナノ粒子であって、前記ナノ粒子が、その中またはその表面上に分散した抗PESC剤をさらに含み、前記ナノ粒子が、粘膜組織に接着すると前記抗PESC剤を前記粘膜ゲル層中に溶出する、前記生体接着性ナノ粒子。
[本発明1055]
抗PESC剤と1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む粘膜下保持性製剤であって、粘膜下に注射可能であり、かつ、有効量の前記抗PESC剤を注射部位の組織に放出する粘膜下デポを形成する、前記粘膜下保持性製剤。
[本発明1056]
抗PESC剤と任意に1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む粘膜下注射用の注射可能なサーモゲルであって、室温で低粘度流体を有し(かつ容易に注射される)、かつ、注射後に体温で流動しないゲルになる、前記注射可能なサーモゲル。
[本発明1057]
抗PESC剤を含む薬物放出手段を備える薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を治療される標的上皮組織の近位に位置付け、かつ、前記抗PESC剤への前記標的組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記抗PESC剤を放出する、前記薬物溶出デバイス。
[本発明1058]
抗PESC剤と、ESO再生剤と、薬学的に許容される賦形剤とを含む単回経口投与製剤であって、成人患者によって服用された前記単回経口投与製剤が、食道組織において、食道化生、異形成、がん、またはそれらの組み合わせの進行を遅延または逆転させるのに有効な濃度の前記抗PESC剤及び前記ESO再生剤をもたらす、前記単回経口投与製剤。
[本発明1001]
上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上を呈する患者を治療するための方法であって、前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞(PESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を、前記患者に投与することを含む、前記方法。
[本発明1002]
その必要のある対象において病原性上皮幹細胞(PESC)の増殖、生存、移動、またはコロニー形成能を低減する方法であって、前記細胞を、正常な上皮幹細胞と比較して選択的にPESCを死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質の治療有効量と接触させることを含む、前記方法。
[本発明1003]
上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上を治療するための薬学的調製物であって、前記上皮組織において、前記上皮組織の正常幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞(PESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む、前記薬学的調製物。
[本発明1004]
上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上を治療するための薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞(PESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む薬物放出手段を備え、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を罹患組織の表面の近位に位置付け、かつ前記作用物質への前記罹患組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記作用物質を放出する、前記薬物溶出デバイス。
[本発明1005]
食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を呈する患者を治療するための方法であって、正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を、前記患者に投与することを含む、前記方法。
[本発明1006]
その必要のある対象においてバレット食道幹細胞(BESC)の増殖、生存、移動、またはコロニー形成能を低減する方法であって、前記細胞を、正常な上皮幹細胞と比較して選択的にBESCを死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質の治療有効量と接触させることを含む、前記方法。
[本発明1007]
食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を治療するための薬学的調製物であって、正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む、前記薬学的調製物。
[本発明1008]
食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を治療するための薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質を含む薬物放出手段を備え、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を食道の管腔表面の近位に位置付け、かつ前記作用物質への前記管腔表面の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記作用物質を放出する、前記薬物放出デバイス。
[本発明1009]
バレット食道の治療のための、本発明1005~1008のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1010]
食道腺癌の治療のための、本発明1005~1008のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1011]
前記作用物質が、食道組織のラジオ波焼灼、光力学療法、または冷凍アブレーションなどの内視鏡的焼灼療法の間または後に投与される、本発明1005または1006の方法。
[本発明1012]
前記作用物質が食道組織の粘膜下注射によって投与される、本発明1005または1006の方法。
[本発明1013]
前記作用物質が食道組織の粘膜下注射のために製剤化されている、本発明1007の調製物。
[本発明1014]
前記作用物質が生体接着性製剤の一部として製剤化される、本発明1001~1003、1005~1007、または1009~1013のいずれかの方法または調製物。
[本発明1015]
前記作用物質が、薬物溶出粒子、薬物溶出マトリックス、または薬物溶出ゲルの一部として製剤化される、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1016]
前記作用物質が前記上皮組織への局所適用によって投与される、本発明1001、1002、1005、または1006のいずれかの方法。
[本発明1017]
前記作用物質が上皮組織への局所適用のために製剤化されている、本発明1003の調製物。
[本発明1018]
前記作用物質が生体接着性製剤の一部として製剤化される、本発明1016の方法または本発明1017の調製物。
[本発明1019]
前記作用物質が、薬物溶出粒子、薬物溶出マトリックス、または薬物溶出ゲルの一部として製剤化される、本発明1016の方法または本発明1017の調製物。
[本発明1020]
前記作用物質が、鎮痛剤、抗感染剤、またはそれらの両方と同時投与される、本発明1001、1002、1005、または1006の方法。
[本発明1021]
前記作用物質が、鎮痛剤、抗感染剤、またはそれらの両方と同時製剤化されている、本発明1003または1007の調製物。
[本発明1022]
前記作用物質が、前記上皮組織、例えば食道への経口送達のための液剤として製剤化されている、本発明1003、1007、1013、1014、1015、1017、1018、または1019の調製物。
[本発明1023]
前記作用物質が単回経口用量として製剤化されている、本発明1003、1007、1013、1014、1015、1017、1018、1019、または1022の調製物。
[本発明1024]
前記薬物溶出デバイスが薬物溶出ステントである、本発明1004または1008のデバイス。
[本発明1025]
前記薬物溶出デバイスが、前記作用物質を含む表面コーティングを有するバルーンカテーテルである、本発明1004または1008のデバイス。
[本発明1026]
前記作用物質が、同じ組織内の正常な上皮幹細胞のIC 50 の5分の1以下、より好ましくは10分の1、20分の1、50分の1、100分の1、250分の1、500分の1、またはさらには1000分の1であるIC 50 で、PESCの増殖もしくは分化を選択的に阻害するかまたはPESCを選択的に死滅させる、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1027]
前記作用物質が、10 -6 M以下、より好ましくは10 -7 M以下、10 -8 M以下、または10 -9 M以下のIC 50 で、PESCの前記増殖もしくは分化を阻害するかまたはPESCを死滅させる、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1028]
前記作用物質が、細胞透過性であり、例えば、10 -9 以下、より好ましくは10 -8 以下、または10 -7 以下の透過係数を特徴とする、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1029]
前記作用物質がヒストンデメチラーゼ阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1030]
前記作用物質がJmjC阻害剤である、本発明1001~1029のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1031]
前記JmjC阻害剤が、触媒性JmjCドメインに結合しかつそれを阻害する、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1032]
前記JmjC阻害剤が、植物ホモドメイン(PHD)阻害剤またはタンパク質-タンパク質相互作用阻害剤である、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1033]
前記JmjC阻害剤が汎JmjCデメチラーゼ阻害剤である、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1034]
前記JmjC阻害剤がJIB04である、本発明1030の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1035]
前記作用物質が受容体チロシンキナーゼ阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1036]
前記受容体チロシンキナーゼ阻害剤が、EGFR阻害剤、HER2阻害剤、または二重EGFR/HER2阻害剤である、本発明1035の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1037]
前記作用物質がプロテアソーム阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1038]
前記作用物質が、STAT阻害剤、好ましくはSTAT3阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1039]
前記作用物質がFLT3阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1040]
前記作用物質がGSK3阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1041]
前記作用物質が、HSP90阻害剤、HSP70阻害剤、または二重HSP90/HSP70阻害剤である、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1042]
前記作用物質が、以下からなる群から選択される、本発明1001~1028のいずれかの方法、調製物、またはデバイス:
。
[本発明1043]
標的組織中のPESCの場合よりも少なくとも5倍強力であるEC 50 で、より好ましくは、PESCの場合よりも10倍、50倍、100倍、またはさらには1000倍強力であるEC 50 で、標的における正常な上皮幹細胞の増殖を選択的に促進する第2の薬物作用物質と、前記作用物質を組み合わせることをさらに含む、本発明1001~1042のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1044]
前記第2の薬物作用物質が、10 -6 M以下、より好ましくは10 -7 M以下、10 -8 M以下、または10 -9 M以下のEC 50 で正常な食道幹細胞の増殖を促進する、本発明1001~1043のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1045]
前記第2の薬物作用物質が、ABLキナーゼ阻害剤、好ましくはBCR-ABLキナーゼ阻害剤の汎阻害剤である、本発明1001~1044のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1046]
前記第2の薬物作用物質が、イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、及びポナチニブ、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物からなる群から選択される汎阻害剤であり、好ましくは、ポナチニブまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物である、本発明1045の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1047]
前記第2の薬物作用物質が、FLTキナーゼ阻害剤、好ましくはFLT3キナーゼ阻害剤である、本発明1001~1044のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1048]
前記第2の薬物作用物質が、キザルチニブ(AC220)、クレノラニブ(CP-868596)、ミドスタウリン(PKC-412)、レスタウルチニブ(CEP-701)、4SC-203、TTT-3002、ソラフェニブ(Bay-43-0006)、ポナチニブ(AP-24534)、スニチニブ(SU-11248)、及び/またはタンドゥチニブ(MLN-0518)、または(a)それらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物からなる群から選択されるFLT3阻害剤であり、好ましくは、キザルチニブまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物である、本発明1047の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1049]
前記作用物質を、1つ以上の鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、鎮痛剤、抗感染剤、及び/または化学療法剤と組み合わせることをさらに含む、本発明1001~1048のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1050]
前記作用物質及び前記第2の作用物質が、別個の製剤として前記患者に投与される、本発明1043~1048のいずれかの方法。
[本発明1051]
前記作用物質及び前記第2の作用物質が一緒に同時製剤化される、本発明1043~1048のいずれかの方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1052]
前記作用物質と、前記1つ以上の鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、鎮痛剤、抗感染剤、及び/または化学療法剤とが一緒に同時製剤化される、本発明1049の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1053]
前記患者がヒト患者である、先行本発明のいずれか1項に記載の方法、調製物、またはデバイス。
[本発明1054]
ヒト粘膜表面上で測定された10N/m 2 ~100,000N/m 2 の接着力に相当する接着力を有するポリマー表面を有する生体接着性ナノ粒子であって、前記ナノ粒子が、その中またはその表面上に分散した抗PESC剤をさらに含み、前記ナノ粒子が、粘膜組織に接着すると前記抗PESC剤を前記粘膜ゲル層中に溶出する、前記生体接着性ナノ粒子。
[本発明1055]
抗PESC剤と1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む粘膜下保持性製剤であって、粘膜下に注射可能であり、かつ、有効量の前記抗PESC剤を注射部位の組織に放出する粘膜下デポを形成する、前記粘膜下保持性製剤。
[本発明1056]
抗PESC剤と任意に1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む粘膜下注射用の注射可能なサーモゲルであって、室温で低粘度流体を有し(かつ容易に注射される)、かつ、注射後に体温で流動しないゲルになる、前記注射可能なサーモゲル。
[本発明1057]
抗PESC剤を含む薬物放出手段を備える薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を治療される標的上皮組織の近位に位置付け、かつ、前記抗PESC剤への前記標的組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記抗PESC剤を放出する、前記薬物溶出デバイス。
[本発明1058]
抗PESC剤と、ESO再生剤と、薬学的に許容される賦形剤とを含む単回経口投与製剤であって、成人患者によって服用された前記単回経口投与製剤が、食道組織において、食道化生、異形成、がん、またはそれらの組み合わせの進行を遅延または逆転させるのに有効な濃度の前記抗PESC剤及び前記ESO再生剤をもたらす、前記単回経口投与製剤。
Claims (15)
- 上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上の治療の一部としての使用のための薬物溶出デバイスであって、前記デバイスが、
(a)、BCR-ABLキナーゼ阻害活性もしくはFLT3キナーゼ阻害活性またはそれらの両方を有し、選択的に正常な上皮幹細胞の再生活性を促進する、ESO再生剤、及び/または
(b) 前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質(抗PESC剤)
を含む薬物放出手段を備え、前記デバイスが、患者中に配置されると、前記薬物放出手段を罹患組織の表面の近位に位置付け、かつ前記作用物質への前記罹患組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記ESO再生剤及び/または抗PESC剤を放出する、前記薬物溶出デバイス。 - 上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上の治療の一部としての使用のための薬物溶出生体接着性製剤あって、前記生体接着性製剤が、
(a)、BCR-ABLキナーゼ阻害活性もしくはFLT3キナーゼ阻害活性またはそれらの両方を有し、選択的に正常な上皮幹細胞の再生活性を促進する、ESO再生剤、及び/または
(b) 前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質(抗PESC剤)
を含み、前記生体接着性製剤が、患者に投与されると、罹患組織の表面に接着し、かつ前記作用物質への前記罹患組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記ESO再生剤及び/または抗PESC剤を放出する、前記薬物溶出生体接着性製剤。 - 上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、またはがんのうちの1つ以上の治療の一部としての使用のための注射可能な薬物溶出ゲルあって、前記注射可能なゲルが、
(a)、BCR-ABLキナーゼ阻害活性もしくはFLT3キナーゼ阻害活性またはそれらの両方を有し、選択的に正常な上皮幹細胞の再生活性を促進する、ESO再生剤、及び/または
(b) 前記上皮組織において、前記上皮組織の正常な幹細胞と比較して選択的に病原性上皮幹細胞を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する作用物質(抗PESC剤)
を含み、前記注射可能なゲルが、罹患組織に注射されると、前記作用物質への前記罹患組織の治療上有効な曝露を達成するのに十分な量で前記ESO再生剤及び/または抗PESC剤を放出する、前記注射可能な薬物溶出ゲル。 - 食道炎、バレット食道、食道異形成、または食道癌のうちの1つ以上を治療するための、前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲルであって、前記抗PESC剤が正常な食道幹細胞と比較して選択的にバレット食道幹細胞(BESC)を死滅させるかまたはその増殖もしくは分化を阻害する、前記薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
- 前記作用物質が上皮組織への局所適用のために製剤化されている、請求項2に記載の生体接着性製剤。
- 鎮痛剤、抗感染剤、またはそれらの両方をさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
- 前記薬物溶出デバイスが、薬物溶出ステント、または前記作用物質を含む表面コーティングを有するバルーンカテーテルである、請求項1に記載の薬物溶出デバイス。
- 前記抗PESC剤が、JmjC阻害剤(例えばJmjCデメチラーゼ阻害剤)、受容体チロシンキナーゼ阻害剤(例えばEGFR阻害剤、HER2阻害剤、もしくは二重EGFR/HER2阻害剤)、GSK3阻害剤、HSP90阻害剤、HSP70阻害剤、及びHSP90/HSP70阻害剤からなる群から選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
- 前記ESO再生剤が、例えばイマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ボスチニブ、及びポナチニブ、またはそれらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物からなる群から選択されるBCR-ABLキナーゼ阻害剤であり、好ましくは、ポナチニブまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物である、前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
- 前記ESO再生剤が、例えばキザルチニブ(AC220)、クレノラニブ(CP-868596)、ミドスタウリン(PKC-412)、レスタウルチニブ(CEP-701)、4SC-203、TTT-3002、ソラフェニブ(Bay-43-0006)、ポナチニブ(AP-24534)、スニチニブ(SU-11248)、及び/またはタンドゥチニブ(MLN-0518)、または(a)それらの薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物からなる群から選択されるFLT3阻害剤であり、好ましくは、キザルチニブまたはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、及び/もしくは水和物である、前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
- 1つ以上の鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、鎮痛剤、抗感染剤、及び/または化学療法剤をさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
- 、ヒト粘膜表面上で測定された10N/m2~100,000N/m2の接着力に相当する接着力を有するポリマー表面を有する生体接着性ナノ粒子である、請求項2に記載の生体接着性製剤であって、粘膜組織に接着すると前記ESO再生剤及び/または抗PESC剤を前記粘膜ゲル層中に溶出する、前記生体接着性製剤。
- (a) 粘膜下に注射可能であり、かつ、有効量の前記ESO再生剤を注射部位の組織に放出する粘膜下デポを形成する、粘膜下保持性製剤、または
(b) 室温で低粘度流体を有し(かつ容易に注射される)、かつ、注射後に体温で流動しないゲルになる、粘膜下注射用の注射可能なサーモゲル、
である、請求項3に記載の注射可能な薬物溶出ゲル。 - 前記ESO再生剤及び抗PESC剤が、
(a) 別個の製剤として投与される、または
(b) 一緒に同時製剤化される、
前記請求項のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。 - 前記1つ以上の鎮咳剤、抗ヒスタミン剤、解熱剤、鎮痛剤、抗感染剤、及び/または化学療法剤が、前記ESO再生剤及び/または抗PESC剤と一緒に同時製剤化される、請求項11~14のいずれか一項に記載の薬物溶出デバイス、生体接着性製剤、または注射可能なゲル。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201962839152P | 2019-04-26 | 2019-04-26 | |
US62/839,152 | 2019-04-26 | ||
US201962924978P | 2019-10-23 | 2019-10-23 | |
US62/924,978 | 2019-10-23 | ||
PCT/US2020/029933 WO2020219963A1 (en) | 2019-04-26 | 2020-04-24 | Methods and compositions for treating chronic inflammatory injury, metaplasia, dysplasia and cancers of epithelial tissues |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022529535A JP2022529535A (ja) | 2022-06-22 |
JPWO2020219963A5 true JPWO2020219963A5 (ja) | 2023-04-28 |
Family
ID=72941789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021563229A Pending JP2022529535A (ja) | 2019-04-26 | 2020-04-24 | 上皮組織の慢性炎症性傷害、化生、異形成、及びがんを治療するための方法ならびに組成物 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220202792A1 (ja) |
EP (1) | EP3962559A4 (ja) |
JP (1) | JP2022529535A (ja) |
KR (1) | KR20220007867A (ja) |
CN (1) | CN114007671B (ja) |
AU (1) | AU2020263577A1 (ja) |
CA (1) | CA3135020A1 (ja) |
IL (1) | IL287573A (ja) |
WO (1) | WO2020219963A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4117718A4 (en) * | 2020-03-09 | 2024-05-08 | University of Houston System | INFLAMMATORY BOWEL DISEASE (IBD)-ASSOCIATED STEM CELLS, AGENTS TARGETING IBD-ASSOCIATED STEM CELLS AND RELATED USES THEREOF |
EP4121111A4 (en) * | 2020-03-20 | 2024-05-15 | University of Houston System | METHODS AND COMPOSITIONS FOR THE TREATMENT OF INFLAMMATORY AND FIBROTIC PULMONARY DISORDERS |
AU2022463015A1 (en) * | 2021-10-22 | 2024-05-09 | Tract Pharmaceuticals, Inc. | Methods and compositions for treating chronic inflammatory injury, metaplasia, dysplasia and cancers of epithelial tissues |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9393396B2 (en) * | 2002-02-14 | 2016-07-19 | Gholam A. Peyman | Method and composition for hyperthermally treating cells |
WO2012006589A2 (en) * | 2010-07-08 | 2012-01-12 | Infinity Pharmaceuticals, Inc. | Methods and compositions for identification, assessment and treatment of cancers associated with hedgehog signaling |
SG188666A1 (en) * | 2010-09-30 | 2013-05-31 | Agency Science Tech & Res | Methods and reagents for detection and treatment of esophageal metaplasia |
WO2012154647A1 (en) * | 2011-05-06 | 2012-11-15 | Lankenau Institute For Medical Research | Compositions and methods for the prevention of esophageal cancer |
CN104204804B (zh) * | 2011-11-11 | 2016-09-28 | 因特利凯有限责任公司 | 激酶抑制剂的组合及其用途 |
JOP20200096A1 (ar) * | 2014-01-31 | 2017-06-16 | Children’S Medical Center Corp | جزيئات جسم مضاد لـ tim-3 واستخداماتها |
WO2015158809A1 (en) * | 2014-04-17 | 2015-10-22 | INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) | Methods and pharmaceutical compositions for the treatment of cancer |
EP3925622A1 (en) * | 2014-09-13 | 2021-12-22 | Novartis AG | Combination therapies |
US9771363B2 (en) * | 2015-09-21 | 2017-09-26 | Plexxikon Inc. | Heterocyclic compounds and uses thereof |
CN105457038A (zh) * | 2015-11-09 | 2016-04-06 | 东南大学 | 一种速释型药物磷脂化合物及其药物组合物 |
WO2017190009A1 (en) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | The Board Of Regents Of The University Of Texas System | Use of jumonji c demethylase inhibitors for the treatment and prevention of chemotherapy resistance and radioresistance in cancer |
US20200157495A1 (en) * | 2017-05-05 | 2020-05-21 | Tract Pharmaceuticals, Inc. | Inflammatory bowel disease stem cells, agents which target ibd stem cells, and uses related thereto |
-
2020
- 2020-04-24 KR KR1020217038653A patent/KR20220007867A/ko unknown
- 2020-04-24 EP EP20795069.2A patent/EP3962559A4/en active Pending
- 2020-04-24 JP JP2021563229A patent/JP2022529535A/ja active Pending
- 2020-04-24 WO PCT/US2020/029933 patent/WO2020219963A1/en unknown
- 2020-04-24 CN CN202080044593.5A patent/CN114007671B/zh active Active
- 2020-04-24 US US17/606,445 patent/US20220202792A1/en active Pending
- 2020-04-24 CA CA3135020A patent/CA3135020A1/en active Pending
- 2020-04-24 AU AU2020263577A patent/AU2020263577A1/en active Pending
-
2021
- 2021-10-25 IL IL287573A patent/IL287573A/en unknown
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6770157B2 (ja) | 特定の投薬量の活性物質を皮膚又は粘膜に投与するための電気流体力学的に得られた繊維を含む組成物 | |
CN112770726B (zh) | 大麻素的缓释配方 | |
US9040062B2 (en) | Preparation for treatment of spinal cord injury | |
JP2005506367A5 (ja) | ||
ES2880624T3 (es) | Preparaciones tópicas de vasoconstrictores y métodos para proteger células durante quimioterapia y radioterapia contra el cáncer | |
JP6929916B2 (ja) | 適用部位における滞留時間が改善された、電気流体力学的に得られた繊維を含む医薬組成物 | |
Garg et al. | Gastroretentive drug delivery systems for therapeutic management of peptic ulcer | |
JP2012502015A5 (ja) | ||
RU2004124387A (ru) | Системы введения лекарственных средств, содержащих рапамицин и его производные, которые предназначены для предупреждения и лечения сосудистых заболеваний | |
NZ597534A (en) | Method for treating a patient in need of aspirin therapy | |
Wu et al. | Preliminary results of antiscarring therapy in the prevention of postendoscopic esophageal mucosectomy strictures | |
KR101307650B1 (ko) | 구역에 대한 경피 방법 및 패치 | |
JP2006528604A5 (ja) | ||
Sharma et al. | Strategies for transdermal drug delivery against bone disorders: A preclinical and clinical update | |
KR20170132260A (ko) | 신규한 약제학적 용도 | |
JPWO2020219963A5 (ja) | ||
WO2015157729A1 (en) | Pharmaceutical formulations an comprising analgesic agent, a nonsteroidal anti-inflammatory agent, a gastric acid production suppressant and an anti-nauseant | |
JP2010521437A (ja) | 時間特異的遅延/パルス放出剤形 | |
Mirani et al. | The role of 10% sucralfate ointment in the reduction of acute postoperative pain after open hemorrhoidectomy | |
KR20160082169A (ko) | 비스테로이드성 항염증제 및 프로톤 펌프 저해제를 포함하는 경구용 서방성 복합제제 | |
WO2016079246A1 (en) | Bioadhesive films | |
KR20130025459A (ko) | 경구투여용 서방성 다층정제 | |
WO2017085262A1 (en) | A pharmaceutical film composition having improved residence time on the application site | |
CN118055760A (zh) | 具有可调释放曲线的可植入贮库 | |
Thawani et al. | Mucosal and Esophageal Toxicites of Radiation Therapy |