JPWO2020203280A1 - 排熱回収システム - Google Patents

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Abstract

排熱回収システムは、AQCで発生した排ガスから熱を回収するボイラと、AQCの所定の高温部から排出した排ガスをボイラの入口に導く第1排ガスラインと、ボイラで熱が回収された後の排ガスを大気に放出する放出設備と、ボイラの出口から排出した排ガスを放出設備に導く放出ラインと、焼成物を搬送する方向における高温部より下流側に位置するAQCの低温部から排出した排ガスを放出ラインに合流させる第2排ガスラインと、第1排ガスラインに設けられた温度計と、第1排ガスラインおよび第2排ガスラインの少なくとも一方を流れる排ガスの流量を調節する少なくとも1つの流量調節装置と、温度計の計測値を所定の設定値に近づけるように少なくとも1つの流量調節装置を調節するための指令値を生成する指令生成装置と、を備える。

Description

本発明は、セメント製造プロセスの排ガスから熱を回収する排熱回収システムに関する。
セメント製造プロセスは、大きく分けて、セメント原料を乾燥・粉砕・調合する原料工程、原料から中間製品であるクリンカを焼成する焼成工程、および、クリンカに石こうを加えて粉砕してセメントに仕上げる仕上げ工程から成る。このうち焼成工程では、セメント原料は、先ず、プレヒータで予熱され、次いで、仮焼炉で仮焼され、続いて、キルン炉で焼成され、最後に、エアクエンチングクーラ(以下、「AQC」)で冷却される。AQCでは、250〜300℃の排ガスが大量に発生する。従来から、AQCで発生した排ガスをボイラに導入して排熱を回収し、回収した熱で発電する排熱回収システムが知られている。
例えば特許文献1の図3には、AQCの高温部と接続された高温排ガスラインとAQCの低温部と接続された低温排ガスラインとを備える排熱回収システムが開示されている。高温排ガスラインは、AQC内の比較的高温(例えば平均360℃)の排ガスを排出し、低温排ガスラインは、AQC内の比較的低温(例えば平均110℃)の排ガスを排出する。高温排ガスラインを通じてAQCから排出された排ガスは、ボイラへ導かれる。ボイラでは、排ガスの熱によって過熱蒸気が発生し、過熱蒸気は、蒸気タービン発電機での発電に利用される。ボイラで熱が回収された排ガスは、低温排ガスラインによりAQCから排出された排ガスと合流した後、集塵機を通過し、煙突から大気に放出される。
特許第5897302号公報
ところで、通常、キルンで焼成されるクリンカは、その自重によってキルンからAQCへ落下投入する。このため、AQCへのクリンカ供給量には振れ幅があり、結果として、AQC内で発生する排ガスの温度に変動が生じていた。このようなAQC内での排ガスの温度変動は、ボイラで回収される熱の増減に影響するため、AQCでの温度変動に依存せず、効率よく熱を回収できるシステムが望まれる。
そこで、本発明は、AQC内の排ガスの温度が変動する場合でも、AQCボイラで熱を効率よく回収することができる排熱回収システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る排熱回収システムは、セメント原料を焼成するキルンと、前記キルンから投入された焼成物を搬送しつつ急冷するエアクエンチングクーラ(以下、AQC)とを備えるセメント焼成設備において、前記AQCで発生した排ガスから熱を回収する排熱回収システムであって、前記AQCで発生した排ガスから熱を回収するボイラと、前記AQCの所定の高温部から排出した排ガスを前記ボイラの入口に導く第1排ガスラインと、前記ボイラで熱が回収された後の排ガスを大気に放出する放出設備と、前記ボイラの出口から排出した排ガスを前記放出設備に導く放出ラインと、焼成物を搬送する方向における前記高温部より下流側に位置する前記AQCの低温部から排出した排ガスを前記放出ラインに合流させる第2排ガスラインと、前記第1排ガスラインに設けられた温度計と、前記第1排ガスラインおよび前記第2排ガスラインの少なくとも一方を流れる排ガスの流量を調節する少なくとも1つの流量調節装置と、前記温度計の計測値を所定の設定値に近づけるように前記少なくとも1つの流量調節装置を調節するための指令値を生成する指令生成装置と、を備える。
上記のシステムによれば、AQC内の排ガスの温度が変動する場合でも、指令生成装置により生成された指令値に従って前記少なくとも1つの流量調節装置を調整することで、ボイラに流入するガス温度を一定に(つまり、設定値に)保つことができる。これにより、AQC内の排ガスの温度が変動する場合でも、ボイラで熱を効率よく回収することができる。
上記のシステムにおいて、前記指令生成装置は、前記計測値が前記設定値より高い場合には、少なくとも前記第2排ガスラインを流れる排ガスの流量を低減させる前記指令値を生成し、前記計測値が前記設定値より低い場合には、少なくとも前記第2排ガスラインを流れる排ガスの流量を増大させる前記指令値を生成してもよい。
例えば、上記のシステムにおいて、前記指令生成装置は、生成した前記指令値に基づき、前記少なくとも1つの流量調節装置を制御する。
あるいは、例えば、上記のシステムは、オペレータの操作を受け付けて操作指令を生成する操作装置と、前記操作指令に基づき、前記少なくとも1つの流量調節装置を制御する制御装置と、前記指令生成装置により生成された前記指令値に対応する操作指示を出力する出力装置と、を更に備える。この構成によれば、少なくとも1つの流量調節装置がオペレータの操作によって調整されるシステムにおいて、指令生成装置により生成された指令値に対応する操作指示を出力装置に出力する。このため、ボイラに流入するガス温度を一定に保つための操作を操作装置に対して行なうようオペレータを誘導することができる。
上記のシステムは、前記第1排ガスラインに接続され、前記AQCの前記高温部から排出した排ガスよりも温度が低い低温ガスを前記第1排ガスラインに導入する導入ラインと、前記導入ラインに設けられた開閉装置と、を更に備え、前記指令生成装置は、前記温度計の計測値が、前記設定値より高い所定の閾値以下にあるときは、前記開閉装置を閉じた状態を維持する指令値を生成し、前記温度計により計測された温度が前記閾値を超えたときは、前記開閉装置を開く指令値を生成してもよい。この構成によれば、生成された開度指令に従って第3ダンパが調整されることで、許容温度を超えるガスがボイラに流入するのを防ぐことができる。
上記のシステムにおいて、前記温度計は、第1温度計であり、前記AQCにおける前記高温部より焼成物を搬送する方向における上流側には、第2温度計が設けられており、前記指令生成装置は、前記第2温度計の計測値に基づき、現時点から所定の時間経過後の前記ボイラの入口の排ガスの温度を予測してもよい。
本発明によれば、AQC内の排ガスの温度が変動する場合でも、ボイラで熱を効率よく回収することができる排熱回収システムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る排熱回収システムを含むセメント焼成プラントの概略構成を示す図である。 図2は、図1に示す排熱回収システムにおけるダンパ制御のブロック図である。 図3は、変形例1に係る排熱回収システムにおけるダンパ制御のブロック図である。 図4は、変形例2に係る排熱回収システムにおけるダンパ制御のブロック図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本実施形態に係る排熱回収システム2を含むセメント焼成設備1の概略構成を示す図である。
[セメント焼成設備]
上述したように、セメント製造プロセスは、原料工程、焼成工程および仕上げ工程から成る。図1に示すセメント焼成設備1は、このうちの焼成工程を担っており、原料工程で石灰石、粘土などを乾燥・粉砕・調合して得られた粉体原料(以下、「セメント原料」と称する。)から、中間製品であるクリンカを焼成する設備である。セメント焼成設備1は、プレヒータ11、仮焼炉12、ロータリキルン13、およびAQC14を備える。
プレヒータ11は、直列的に接続された複数段のサイクロンを備える。プレヒータ11では、ロータリキルン13からの排熱が最下段のサイクロンから最上段のサイクロンへ向けて順に移動し、セメント原料が最上段のサイクロンから最下段のサイクロンへ向けて順に移動する。プレヒータ11の最下段のサイクロンは、仮焼炉12と接続されている。
仮焼炉12では、プレヒータ11を出たセメント原料が、約900℃の雰囲気で仮焼される。仮焼炉12には、AQC14から仮焼炉12へ排熱を送る仮焼炉用抽気ライン12aと、燃料等を仮焼炉12へ供給する燃料供給ライン12bとが接続されている。仮焼炉12の出口は、ロータリキルン13の入口と接続されている。
ロータリキルン13は、横長の円筒型の回転窯であって、原料入口から原料出口へ向かって僅かに下る勾配を付けて設置されている。ロータリキルン13では、プレヒータ11および仮焼炉12で予熱・仮焼されたセメント原料を、AQC14の排熱およびバーナ100の燃焼ガスによって焼成する。ロータリキルン13の出口は、AQC14の入口14aと接続されている。
AQC14では、ロータリキルン13から出た高温(例えば約1400℃)の焼成物が急冷される。具体的には、ロータリキルン13の出口からAQC14内に落下投入された焼成物は、AQC14内の図示しないコンベアにより出口14bへ向かって搬送される。焼成物は、コンベアで搬送される間、コンベアの下方から冷却用空気が吹きつけられることによって冷却される。AQC14にて冷却された焼成物、すなわちクリンカは、出口14bから出た後、図示しないクリンカコンベヤによりクリンカサイロへ送られる。
AQC14内で高温の焼成物に対し吹き付けられた冷却用空気は、高温の排ガスとなる。AQC14内のガス温度は、焼成物の搬送方向に沿って出口14bに近づくにつれ低くなる分布を形成している。例えば、AQC14の入口14a近傍のガス温度は、約1350℃となっており、AQC14の出口14b近傍のガス温度は、約100℃となっている。ただし、上述したように、AQC14へのクリンカ供給量には振れ幅があるため、AQC14内の排ガスの温度に変動が生じている。
[排熱回収システム]
セメント焼成設備1は、AQC14の高温部14cの排ガスやプレヒータ11で発生した排ガスから熱を回収する排熱回収システム2を更に備える。排熱回収システム2は、エアクエンチングクーラボイラ(以下、AQCボイラ)30、制御装置50、蒸気タービン発電機60を備える。
AQCボイラ30は、AQC14で発生した排ガスを加熱媒体とするボイラである。AQCボイラ30は、ガス入口31aおよびガス出口31bを有するボイラ本体31を備える。ボイラ本体31内には、熱交換器である過熱器32、蒸発器33、および予熱器(エコノマイザ)34が、ガス入口31aからガス出口31bに向かってこの順に設置されている。また、ボイラ本体31には、蒸気ドラム35が付属されている。
ボイラ本体31のガス入口31aには、AQC14の高温部14cから延びる第1排ガスライン43が接続されている。AQC14の高温部14cとは、AQC14における排ガス温度が比較的高温(例えば約350℃)である箇所である。例えば、AQC14の高温部14cの平均温度は、AQCボイラ30の許容温度範囲内にある。第1排ガスライン43の上流側端部がAQC14の高温部14cに位置することで、比較的高温な排ガスが、第1排ガスライン43を通じてAQC14からAQCボイラ30に導かれ、AQCボイラ30の加熱媒体として利用される。
なお、AQC14には、上述した仮焼炉用抽気ライン12aが接続されている。仮焼炉用抽気ライン12aは、第1排ガスライン43とAQC14との接続位置よりも焼成物の搬送方向上流側でAQC14と接続している。このため、仮焼炉用抽気ライン12aからは、第1排ガスライン43から排出される排ガスの温度よりも高い温度(例えば約600℃)の排ガスが抽気される。
また、AQC14における高温部14cよりも焼成物の搬送方向上流側には、温度計101(本発明の「第2温度計」に対応)が設けられている。温度計101の計測値は制御装置50に送られる。
ボイラ本体31のガス出口31bには、第2放出ライン44(本発明の「放出ライン」に対応)が接続されている。第2放出ライン44には、集塵機36、排風機37、および煙突38(本発明の「放出設備」に対応)が排ガスの流れの上流から下流に向けてこの順番で設けられている。AQCボイラ30で熱交換された後の排ガスは、集塵機36を通過し、煙突38から大気に放出される。
AQC14の低温部14dからは、第2排ガスライン45が延びている。AQC14の低温部14dとは、AQC14における排ガス温度が比較的低温(例えば約150℃)である箇所であり、AQC14における高温部14cよりも焼成物搬送方向下流側に位置している。第2排ガスライン45の上流側端部がAQC14の低温部14dに位置することで、比較的低温な排ガスが、第2排ガスライン45を通じてAQC14から排出される。第2排ガスライン45の下流側端部は、第2放出ライン44におけるAQCボイラ30と集塵機36の間につながっている。すなわち、AQC14の低温部14dから排出した排ガスは、第2排ガスライン45を通って、AQCボイラ30の出口31bから出た排ガスと合流し、その後、集塵機36を通過し、煙突38から大気に放出される。
第1排ガスライン43には、AQCボイラ30に導かれる排ガス温度を計測する温度計51(本発明の「温度計」および「第1温度計」に対応)が設けられている。また、第1排ガスライン43における温度計51より上流側には、第1ダンパ52が設けられている。また、第2排ガスライン45には、第2ダンパ53が設けられている。また、第1排ガスライン43における第1ダンパ52と温度計51の間には、導入ライン46が接続されている。導入ライン46には、第3ダンパ54が設けられている。本実施形態では、第1ダンパ52、第2ダンパ53および第3ダンパ54は、制御装置50により制御され、開度が調整される。制御装置50による制御方法について、詳細は後述する。
蒸気タービン発電機60は、蒸気タービン61と発電機62とを備える。蒸気タービン61は、供給される蒸気によって駆動される。
制御装置50は、温度計51により計測された温度に基づき、第1ダンパ52、第2ダンパ53および第3ダンパ54を制御する。図2に、排熱回収システム2におけるダンパ制御のブロック図を示す。制御装置50は、プロセッサと、揮発性及び不揮発性のメモリとを備える。プロセッサは、CPU、MPU、GPUなどで構成され、メモリに格納された各種プログラムを読み出して実行することで、制御対象に応じた制御、及び、後述するような各種機能部を実現する。
図2には、制御装置50の機能的構成が示されている。制御装置50は、開度指令生成部50aおよびダンパ制御部50bを含み、これらの機能部50a,50bは、上記CPU等のハードウェア及び上記ROM等に記憶されたソフトウェア等を組み合わせて構築される。制御装置50は1つのユニットにより構成されていなくてもよく、複数のユニットにより構成されてもよい。開度指令生成部50aは、温度計51の計測値に基づき、第1ダンパ52、第2ダンパ53および第3ダンパ54の開度情報である開度指令値を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、開度指令生成部50aが生成した開度指令に基づき、第1ダンパ52、第2ダンパ53および第3ダンパ54を制御する。
以下、制御装置50によるダンパ制御について、より詳細に説明する。
仮に第1ダンパ52および第2ダンパ53の開度が一定であるとした場合、第1排ガスライン43を通じてAQCボイラ30に導かれる排ガスの温度も、AQC14内の排ガスの温度変動に依存して変動する。本実施形態では、制御装置50が、AQCボイラ30に導かれる排ガスの温度が予め定めた温度に保たれるよう、第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を制御する。
具体的には、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるように第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を調節するための指令値(開度指令値)を生成する。つまり、制御装置50は、本発明の「指令生成装置」として機能する。ここで、所定の設定値T1は、できるだけAQC14内の排ガスの熱を回収できるよう、AQCボイラ30の許容上限値(例えば400℃)以下で且つ許容上限値にできるだけ近い値(例えば360℃)に設定される。
制御装置50によるダンパ制御の一例を説明する。ここで説明される例では、制御装置50が、第1ダンパ52および第2ダンパ53のうち、第2ダンパ53の開度のみ調整する例を説明する。すなわち、ここで説明される例では、第1ダンパ52の開度が予め定めた開度に固定される。この例では、第2ダンパ53は、第2排ガスライン45を流れる排ガスの流量を調節する流量調節装置として機能し、本発明の「少なくとも1つの流量調節装置」に対応する。
ダンパ制御部50bは、AQCボイラ30の運転停止時は、第1ダンパ52が全閉となるように、AQCボイラ30の運転時は、第1ダンパ52の開度が予め定めた開度(例えば全開)となるように第1ダンパ52を制御する。また、AQCボイラ30の運転時、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが所定の設定値T1より高い場合には、第2ダンパ53の開度を低減させる指令値(開度指令)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第2ダンパ53の開度を調整する。第2ダンパ53の開度が低減することで、第2排ガスライン45を通じてAQC14から比較的低温の排ガスが排出される量が低減する。これにより、第1排ガスライン43を通じてAQC14から排出される排ガスの温度は低減し、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけることができる。
また、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが所定の設定値T1より低い場合には、第2ダンパ53の開度を増大させる指令値(開度指令)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第2ダンパ53の開度を調整する。第2ダンパ53の開度が増大することで、第2排ガスライン45を通じてAQC14から比較的低温の排ガスが排出される量が増大する。これにより、第1排ガスライン43を通じてAQC14から排出される排ガスの温度は増大し、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけることができる。
ただし、上述のダンパ制御は、一例にすぎない。例えば、制御装置50は、第1ダンパ52および第2ダンパ53の双方の開度を調整してもよい。この場合、第1ダンパ52は、第1排ガスライン43を流れる排ガスの流量を調節する流量調節装置として機能し、第2ダンパ53は、第2排ガスライン45を流れる排ガスの流量を調節する流量調節装置として機能する。そして、第1ダンパ52および第2ダンパ53が、本発明の「少なくとも1つの流量調節装置」に対応する。
制御装置50が、第1ダンパ52および第2ダンパ53の双方の開度を調整する場合、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが所定の設定値T1より高い場合には、第2ダンパ53の開度を低減させるとともに第1ダンパ52の開度を増大させる指令値(開度指令)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第1ダンパ52および第2ダンパ53の開度を調整する。また、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが所定の設定値T1より低い場合には、第2ダンパ53の開度を増大させるとともに第1ダンパ52の開度を低減させる指令値(開度指令)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第1ダンパ52および第2ダンパ53の開度を調整する。
あるいは、第2ダンパ53の開度を予め定めた開度に固定し、制御装置50が、第1ダンパ52および第2ダンパ53のうち、第1ダンパ52の開度のみ調整してもよい。この場合、第1ダンパ52は、第1排ガスライン43を流れる排ガスの流量を調節する流量調節装置として機能する。そして、第1ダンパ52が、本発明の「少なくとも1つの流量調節装置」に対応する。
制御装置50が、第1ダンパ52の開度のみ調整する場合、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが所定の設定値T1より高い場合には、第1ダンパ52の開度を増大させる指令値(開度指令)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値(開度指令)に基づき、第1ダンパ52の開度を調整する。また、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが所定の設定値T1より低い場合には、第1ダンパ52の開度を低減させるという指令値(開度指令)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第1ダンパ52の開度を調整する。
さらに、制御装置50は、導入ライン46に設けられた第3ダンパ54を制御する。導入ライン46は、AQC14内の高温部14cから排出した排ガスよりも温度が低い低温ガスを、第1排ガスライン43に導入するためのものである。導入ライン46を通じて第1排ガスライン43に導入される低温ガスは、例えば外気である。
第3ダンパ54は、導入ライン46を開閉する開閉装置として機能する。第3ダンパ54は、AQCボイラ30の運転時、通常、閉じられている。そして、第3ダンパ54は、第2ダンパ53の開度調整にもかかわらず、AQCボイラ30に導かれる排ガス温度がAQCボイラ30の許容上限値を超えそうな場合に開かれる。具体的に、温度計51の計測値Tが、設定値T1より高い所定の閾値T2以下にあるときは、制御装置50は、第3ダンパ54を閉じた状態を維持する。すなわち、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが閾値T2以下にあるときは、第3ダンパ54を全閉にする指令値(開度指令)を生成し、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第3ダンパ54を閉じた状態にする。ここで、所定の閾値T2は、例えばボイラ本体31に流入する排ガスの温度がAQCボイラ30の許容上限値(例えば400℃)を超えないよう、許容上限値と設定値T1の間(例えば390℃)に設定される。ただし、所定の閾値T2をAQCボイラ30の許容上限値に設定してもよい。
また、温度計51の計測値Tが閾値T2を超えたときは、制御装置50は、第3ダンパ54を開く。すなわち、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが閾値T2を超えたときは、第3ダンパ54を全開にするまたは所定の開度に開く指令値(開度指令)を生成し、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第3ダンパ54を開いた状態にする。例えば、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tが閾値T2を超えたときは、計測値Tに基づく開度に第3ダンパ54を開く指令値を生成してもよい。
以上に説明したように、本実施形態に係る排熱回収システム2によれば、開度指令生成部50aは、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるように第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を調節するための指令値(開度指令値)を生成する。そして、ダンパ制御部50bは、生成された指令値に基づき、第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を調節する。これにより、AQCボイラ30に流入するガス温度を一定に(つまり、設定値に)保つことができる。これにより、AQC14内の排ガスの温度が変動する場合でも、AQCボイラ30で熱を効率よく回収することができる。
また、本実施形態では、制御装置50が、温度計51の計測値Tが設定値T1より高い所定の閾値T2以下にあるときは、第3ダンパ54を閉じた状態を維持し、温度計51の計測値Tが閾値T2を超えたときは、第3ダンパ54を開く。これにより、許容温度を超えるガスがAQCボイラ30に流入するのを防ぐことができる。
(変形例1)
上記実施形態では、制御装置50が、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるように第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を制御すること、いわゆるフィードバック制御を実行することを説明した。制御装置50は、このようなフィードバック制御に加えて、第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を温度計51の計測値Tの温度変化に先行して制御するフィードフォワード制御を実行してもよい。
図3は、変形例1に係る排熱回収システムにおけるダンパ制御のブロック図である。制御装置50は、開度指令生成部50aおよびダンパ制御部50bの他、温度予測部50cを含む。温度予測部50cは、制御装置50が有する上記CPU等のハードウェア及び上記ROM等に記憶されたソフトウェア等を組み合わせて構築される。
温度予測部50cは、AQC14における高温部14cよりも焼成物の搬送方向上流側に設けられた温度計101の計測値に基づき、現時点から所定の時間経過後(例えば10分後)のAQCボイラ30の入口31aの排ガスの温度を予測する。予測結果は、開度指令生成部50aにより生成される指令値の補正に利用される。
開度指令生成部50aは、温度予測部50cによる予測結果に基づき、現時点の温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるための指令値を補正する。この補正は、現時点以降に生じ得る温度計51の計測値Tの所定の設定値T1からの逸脱を抑制するための補正である。
具体的には、温度予測部50cにより予測した温度が例えば所定の設定値T1より高い場合、今後、温度計51の計測値Tは、所定の設定値T1に比べて高くなる方向に変位することが予想される。このため、開度指令生成部50aは、生成した指令値に対し、AQCボイラ30の入口31aの排ガスの温度を低下させるように、言い換えれば、第2ダンパ53の開度を低減させる、および/または、第1ダンパ52の開度を増大させるよう補正する。温度予測部50cにより予測した温度が例えば所定の設定値T1より低い場合、今後、温度計51の計測値Tは、所定の設定値T1に比べて低くなる方向に変位することが予想される。このため、開度指令生成部50aは、生成した指令値に対し、AQCボイラ30の入口31aの排ガスの温度を上昇させるように、言い換えれば、第2ダンパ53の開度を増大させる、および/または、第1ダンパ52の開度を低減させるよう補正する。
この変形例1によれば、AQC14内の排ガスの急な温度変動に対しても、所定の設定値T1からの温度計51の計測値Tの逸脱を迅速に抑えることができる。
(変形例2)
また、上記実施形態では、制御装置50が、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるように第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を調節するための指令値を生成し、当該指令値に基づき、第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を制御したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明の排熱回収システムは、オペレータの手動操作によって第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方の開度が調整されるものであってもよい。
図4は、変形例2に係る排熱回収システムにおけるダンパ制御のブロック図である。この排熱回収システムでは、オペレータの手動操作によって第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方の開度が調整される。この排熱回収システムは、指令生成装置71、出力装置72、操作装置73および制御装置74を備える。指令生成装置71は、温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるように第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を調節するための指令値を生成する。出力装置72は、指令生成装置71により生成された指令値に対応する操作指示を出力する。操作装置73は、オペレータの操作を受け付けて操作指令を生成する。制御装置74は、操作装置73により生成された操作指令に基づき、第1ダンパ52および第2ダンパ53の少なくとも一方を制御する。
出力装置72および操作装置73は、オペレータが出力装置72の出力に従って操作装置73を操作できるように、同じ空間(例えばセメント焼成設備1のオペレータ室)70に配置される。出力装置72は、操作装置73に対する操作の指示をオペレータに伝達可能な出力態様であればよく、例えば操作指示画面を出力可能なディスプレイなどでもよいし、音声による操作指示を出力可能なスピーカなどであってもよい。例えば、出力装置72および操作装置73は、一体的に構成されていてもよく、例えばタッチスクリーンであってもよい。また、指令生成装置71は、出力装置72と一体的に構成されてもよい。
この変形例2に係る排熱回収システムによれば、指令生成装置71により生成された指令値に対応する操作指示を出力装置72に出力する。このため、AQCボイラ30に流入するガス温度を一定に保つための操作を操作装置73に対して行なうようオペレータを誘導することができる。従って、この変形例2でも、上記実施形態と同様に、AQCボイラ30で熱を効率よく回収することができる。
本発明は、上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の変形例1および変形例2を組み合わせたものも本発明に含まれる。すなわち、変形例2において、指令生成装置71は、AQC14における高温部14cよりも焼成物の搬送方向上流側に設けられた温度計101の計測値に基づき、現時点から所定の時間経過後(例えば10分後)のAQCボイラ30の入口31aの排ガスの温度を予測してもよく、また、予測結果に基づき、現時点の温度計51の計測値Tを所定の設定値T1に近づけるための指令値を補正してもよい。
また、上記実施形態では、第1排ガスライン43および第2排ガスライン45を流れる排ガスの流量を調節する流量調節装置として、それぞれ、第1ダンパ52および第2ダンパ53が説明され、また、導入ライン46を開閉する開閉装置として第3ダンパ54が説明されたが、本発明における「流量調節装置」および「開閉装置」はダンパに限定されない。例えば、本発明における「流量調節装置」および「開閉装置」は、ダンパに代えて、バルブや送風機等の公知の流量調節装置が用いられてもよい。
1 :セメント焼成設備
2 :排熱回収システム
13 :ロータリキルン
14 :エアクエンチングクーラ
30 :AQCボイラ(ボイラ)
43 :第1排ガスライン
44 :第2放出ライン(放出ライン)
45 :第2排ガスライン
46 :導入ライン
50 :制御装置(指令生成装置)
51 :温度計(第1温度計)
52 :第1ダンパ(流量調節装置)
53 :第2ダンパ(流量調節装置)
54 :第3ダンパ(開閉装置)
71 :指令生成装置
72 :出力装置
73 :操作装置
74 :制御装置
100 :バーナ
101 :温度計(第2温度計)

Claims (6)

  1. セメント原料を焼成するキルンと、前記キルンから投入された焼成物を搬送しつつ急冷するエアクエンチングクーラ(以下、AQC)とを備えるセメント焼成設備において、前記AQCで発生した排ガスから熱を回収する排熱回収システムであって、
    前記AQCで発生した排ガスから熱を回収するボイラと、
    前記AQCの所定の高温部から排出した排ガスを前記ボイラの入口に導く第1排ガスラインと、
    前記ボイラで熱が回収された後の排ガスを大気に放出する放出設備と、
    前記ボイラの出口から排出した排ガスを前記放出設備に導く放出ラインと、
    焼成物を搬送する方向における前記高温部より下流側に位置する前記AQCの低温部から排出した排ガスを前記放出ラインに合流させる第2排ガスラインと、
    前記第1排ガスラインに設けられた温度計と、
    前記第1排ガスラインおよび前記第2排ガスラインの少なくとも一方を流れる排ガスの流量を調節する少なくとも1つの流量調節装置と、
    前記温度計の計測値を所定の設定値に近づけるように前記少なくとも1つの流量調節装置を調節するための指令値を生成する指令生成装置と、を備える、排熱回収システム。
  2. 前記指令生成装置は、前記計測値が前記設定値より高い場合には、少なくとも前記第2排ガスラインを流れる排ガスの流量を低減させる前記指令値を生成し、前記計測値が前記設定値より低い場合には、少なくとも前記第2排ガスラインを流れる排ガスの流量を増大させる前記指令値を生成する、請求項1に記載の排熱回収システム。
  3. 前記指令生成装置は、生成した前記指令値に基づき、前記少なくとも1つの流量調節装置を制御する、請求項1または2に記載の排熱回収システム。
  4. オペレータの操作を受け付けて操作指令を生成する操作装置と、
    前記操作指令に基づき、前記少なくとも1つの流量調節装置を制御する制御装置と、
    前記指令生成装置により生成された前記指令値に対応する操作指示を出力する出力装置と、を更に備える、請求項1または2に記載の排熱回収システム。
  5. 前記第1排ガスラインに接続され、前記AQCの前記高温部から排出した排ガスよりも温度が低い低温ガスを前記第1排ガスラインに導入する導入ラインと、
    前記導入ラインに設けられた開閉装置と、を更に備え、
    前記指令生成装置は、前記温度計の計測値が、前記設定値より高い所定の閾値以下にあるときは、前記開閉装置を閉じた状態を維持する指令値を生成し、前記温度計により計測された温度が前記閾値を超えたときは、前記開閉装置を開く指令値を生成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
  6. 前記温度計は、第1温度計であり、
    前記AQCにおける前記高温部より焼成物を搬送する方向における上流側には、第2温度計が設けられており、
    前記指令生成装置は、前記第2温度計の計測値に基づき、現時点から所定の時間経過後の前記ボイラの入口の排ガスの温度を予測する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の排熱回収システム。
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