JPWO2020188061A5 - - Google Patents

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JPWO2020188061A5
JPWO2020188061A5 JP2022504337A JP2022504337A JPWO2020188061A5 JP WO2020188061 A5 JPWO2020188061 A5 JP WO2020188061A5 JP 2022504337 A JP2022504337 A JP 2022504337A JP 2022504337 A JP2022504337 A JP 2022504337A JP WO2020188061 A5 JPWO2020188061 A5 JP WO2020188061A5
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本明細書に示される様々なリンカーペプチドでは、C末端が、他の方法で示されている場合でも、保護されていてもされていなくてもよいことを理解することがさらに重要である。保護はアミド化によって達成することができる。本発明の文脈では、保護されたリンカーペプチドと保護されていないリンカーペプチドの両方が包含される。例えば、GARK(N)は、実際、C末端が保護されているまたは保護されていない2つのバリアントを包含する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
微生物トランスグルタミナーゼ(MTG)によって、抗体-リンカーコンジュゲートを作製する方法であって、N末端グリシン(Gly)残基のN末端第一級アミンを介して、ペプチド構造(N→C方向に示される)
Gly-(Aax) -B-(Aax)
(式中、
・mは0以上12以下の整数であり、
・nは0以上12以下の整数であり、
・m+n≧0であり、
・Aaxはアミノ酸またはアミノ酸誘導体であり、
・Bは連結部分である)
を含むリンカーを、抗体の重鎖または軽鎖に含まれるグルタミン(Gln)残基にコンジュゲートするステップを含む方法。
(項目2)
前記リンカーが2つまたはそれよりも多い連結部分Bを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記2つまたはそれよりも多い連結部分Bが互いに異なる、項目2に記載の方法。
(項目4)
1つまたは複数の連結部分Bの少なくとも1つが、
・生体直交型マーカー基、または
・架橋のための非生体直交型実体
を含む、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
前記生体直交型マーカー基または前記非生体直交型実体が、
・-N-N≡Nまたは-N
・Lys(N
・テトラジン
・アルキン
・DBCO
・BCN
・ノルボレン
・トランスシクロオクテン
・-RCOH(アルデヒド)
・アシルトリフルオロボレート
・-SH、および
・システイン
からなる群から選択される少なくとも1つである、項目4に記載の方法。
(項目6)
抗体-ペイロードコンジュゲートを作製する方法であって、
a)項目1から5のいずれか一項に記載の抗体-リンカーコンジュゲートを作製するステップと、
b)ペイロードを前記抗体-リンカーコンジュゲートの1つまたは複数の連結部分Bに連結するステップと
を含む方法。
(項目7)
前記ペイロードを、クリック反応を介して前記抗体-リンカーコンジュゲートの前記連結部分Bに連結する、項目6に記載の方法。
(項目8)
微生物トランスグルタミナーゼ(MTG)によって、抗体-ペイロードコンジュゲートを作製する方法であって、N末端グリシン(Gly)残基のN末端第一級アミンを介して、ペプチド構造(N→C方向に示される)
Gly-(Aax) -B-(Aax)
(式中、
・mは0以上12以下の整数であり、
・nは0以上12以下の整数であり、
・m+n≧0であり、
・Aaxはアミノ酸またはアミノ酸誘導体であり、
・Bはペイロードである)
を含むリンカーを、抗体の重鎖または軽鎖に含まれるグルタミン(Gln)残基にコンジュゲートするステップを含む方法。
(項目9)
前記リンカーが2つまたはそれよりも多いペイロードBを含む、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記2つまたはそれよりも多いペイロードBが互いに異なる、項目9に記載の方法。
(項目11)
1つまたは複数のペイロードが、
・毒素
・サイトカイン
・成長因子
・放射性核種
・ホルモン
・抗ウイルス剤
・抗菌剤
・蛍光色素
・免疫調節/免疫刺激剤
・半減期増加部分
・溶解度増加部分
・ポリマー-毒素コンジュゲート
・核酸
・ビオチンまたはストレプトアビジン部分
・ビタミン
・標的結合部分、および
・抗炎症剤
からなる群から選択される、項目6から10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記毒素が、
・ピロロベンゾジアゼピン(PBD)
・オーリスタチン(例えば、MMAE、MMAF)
・メイタンシノイド(メイタンシン、DM1、DM4、DM21)
・デュオカルマイシン
・チューブリシン
・エンジイン(例えば、カリケアマイシン)
・PNU、ドキソルビシン
・ピロールベースキネシンスピンドルタンパク質(KSP)阻害剤
・カリケアマイシン
・アマニチン(例えば、α-アマニチン)、および
・カンプトテシン(例えば、エキサテカン、デルクステカン)
からなる群から選択される少なくとも1つである、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記リンカーがカテプシンによって切断可能でない、項目1から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記リンカーがバリン-アラニンモチーフもバリン-シトルリンモチーフも含まない、項目1から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記抗体が、IgG、IgE、IgM、IgD、IgAもしくはIgY抗体、またはその断片もしくは組換えバリアントであり、前記その断片または組換えバリアントが、標的結合特性を保持し、C 2ドメインを含む、項目1から14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
前記抗体がIgG抗体である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記抗体が、グリコシル化抗体、脱グリコシル化抗体またはアグリコシル化抗体である、項目15または16に記載の方法。
(項目18)
前記グリコシル化抗体が、前記C 2ドメインの残基N297(EUナンバリング)でグリコシル化されているIgG抗体である、項目17に記載の方法。
(項目19)
(a)前記ペイロードもしくは連結部分Bを含む前記リンカーを、分子操作によって前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に導入されたGln残基にコンジュゲートする、または(b)前記ペイロードもしくは連結部分Bを含む前記リンカーを、前記抗体のFcドメインのGln残基にコンジュゲートする、項目1から18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記抗体の前記Fcドメインの前記Gln残基が、IgG抗体の前記C 2ドメインのGln残基Q295(EUナンバリング)である、項目19に記載の方法。
(項目21)
分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、アグリコシル化IgG抗体の前記C 2ドメインのN297Q(EUナンバリング)である、項目19に記載の方法。
(項目22)
分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、(a)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に組み込まれている、または(b)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖のN末端もしくはC末端に融合されているペプチドに含まれる、項目19に記載の方法。
(項目23)
前記Gln残基を含む前記ペプチドが、前記抗体の前記重鎖の前記C末端に融合されている、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記Gln残基を含む前記ペプチドが、
・LLQGG、
・LLQG、
・LSLSQG、
・GGGLLQGG、
・GLLQG、
・LLQ、
・GSPLAQSHGG、
・GLLQGGG、
・GLLQGG、
・GLLQ、
・LLQLLQGA、
・LLQGA、
・LLQYQGA、
・LLQGSG、
・LLQYQG、
・LLQLLQG、
・SLLQG、
・LLQLQ、
・LLQLLQ、
・LLQGR,
・EEQYASTY、
・EEQYQSTY、
・EEQYNSTY、
・EEQYQS、
・EEQYQST、
・EQYQSTY、
・QYQS、
・QYQSTY、
・YRYRQ、
・DYALQ、
・FGLQRPY、
・EQKLISEEDL、
・LQRおよび
・YQR
からなる群から選択される、項目22または23に記載の方法。
(項目25)
m+n≦12、11、10、9、8、7、6、5または4である、項目1から24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
前記リンカーの正味電荷が中性または正である、項目1から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記リンカーが、負に荷電したアミノ酸残基を含まない、項目1から26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
前記リンカーが、少なくとも1つの正に荷電したアミノ酸残基を含む、項目1から27のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
前記リンカーが、
・リシン、
・アルギニン、および
・ヒスチジン
からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、項目1から28のいずれか一項に記載の方法。
(項目30)
少なくとも1つのペイロードまたは連結部分Bを含む前記リンカーを、前記Gln残基のアミド側鎖にコンジュゲートする、項目1から29のいずれか一項に記載の方法。
(項目31)
前記微生物トランスグルタミナーゼが、Streptomyces種、特にStreptomyces mobaraensisに由来する、項目1から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
項目6から31のいずれか一項に記載の方法で作製された抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目33)
ペプチド構造(N→C方向に示される)
Gly-(Aax) -B-(Aax)
(式中、GlyはN末端第一級アミンを含み、
・mは0以上12以下の整数であり、
・nは0以上12以下の整数であり、
・m+n≧0であり、
・Aaxはアミノ酸またはアミノ酸誘導体であり、
・Bはペイロードまたは連結部分である)
を含むリンカーであって、該リンカーのN末端Glyの前記N末端第一級アミンを介して、微生物トランスグルタミナーゼによって抗体にコンジュゲートすることができる、リンカー。
(項目34)
2つまたはそれよりも多いペイロードおよび/または連結部分Bを含む、項目33に記載のリンカー。
(項目35)
1つまたは複数の連結部分Bの少なくとも1つが、
・生体直交型マーカー基、または
・架橋のための非生体直交型実体
を含む、項目33または34に記載のリンカー。
(項目36)
前記生体直交型マーカー基または前記非生体直交型実体が、
・-N-N≡Nまたは-N
・Lys(N
・テトラジン
・アルキン
・DBCO
・BCN
・ノルボレン
・トランスシクロオクテン
・-RCOH(アルデヒド)
・アシルトリフルオロボレート
・-SH、および
・システイン
からなる群から選択される少なくとも1つである、項目35に記載のリンカー。
(項目37)
1つまたは複数のペイロードが、
・毒素
・サイトカイン
・成長因子
・放射性核種
・ホルモン
・抗ウイルス剤
・抗菌剤
・蛍光色素
・免疫調節/免疫刺激剤
・半減期増加部分
・溶解度増加部分
・ポリマー-毒素コンジュゲート
・核酸
・ビオチンまたはストレプトアビジン部分
・ビタミン
・標的結合部分、および
・抗炎症剤
からなる群から選択される、項目33または34に記載のリンカー。
(項目38)
前記毒素が、
・ピロロベンゾジアゼピン(PBD)
・オーリスタチン(例えば、MMAE、MMAF)
・メイタンシノイド(メイタンシン、DM1、DM4、DM21)
・デュオカルマイシン
・チューブリシン
・エンジイン(例えば、カリケアマイシン)
・PNU、ドキソルビシン
・ピロールベースキネシンスピンドルタンパク質(KSP)阻害剤
・カリケアマイシン
・アマニチン(例えば、α-アマニチン)、および
・カンプトテシン(例えば、エキサテカン、デルクステカン)
からなる群から選択される少なくとも1つである、項目37に記載のリンカー。
(項目39)
カテプシンによって切断可能でない、項目33から38のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目40)
バリン-アラニンモチーフもバリン-シトルリンモチーフも含まない、項目33から39のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目41)
m+n≦12、11、10、9、8、7、6、5または4である、項目33から40のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目42)
前記リンカーの正味電荷が中性または正である、項目33から41のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目43)
負に荷電したアミノ酸残基を含まない、項目33から42のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目44)
少なくとも1つの正に荷電したアミノ酸残基を含む、項目33から43のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目45)
・リシン、
・アルギニン、および
・ヒスチジン
からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、項目33から44のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目46)
表5に示されるリストから選択される、項目33から45のいずれか一項に記載のリンカー。
(項目47)
少なくとも
a)項目33から46のいずれか一項に記載のリンカー、および
b)1つまたは複数のペイロード
を含むリンカー-ペイロード構築物であって、
前記1つまたは複数のペイロードが、前記リンカーに共有結合または非共有結合している、リンカー-ペイロード構築物。
(項目48)
前記構築物中、前記1つまたは複数のペイロードが、クリック反応で、前記リンカーの連結部分Bに共有結合している、項目47に記載のリンカー-ペイロード構築物。
(項目49)
化学合成によって得られた、項目47に記載のリンカー-ペイロード構築物。
(項目50)
前記構築物中、前記リンカーおよび/または前記1つもしくは複数のペイロードが、前記構築物を形成するために共有結合または非共有結合を可能にするように結合中に化学修飾されている、項目47から49のいずれか一項に記載のリンカー-ペイロード構築物。
(項目51)
a)項目47から50のいずれか一項に記載の1つまたは複数のリンカー-ペイロード構築物、および
b)重鎖または軽鎖に少なくとも1つのGln残基を含む抗体
を含む抗体-ペイロードコンジュゲートであって、
前記リンカー-ペイロード構築物が、前記リンカー-ペイロード構築物に含まれるN末端グリシン残基のN末端第一級アミンを介して、前記抗体の前記重鎖または軽鎖のGln残基のアミド側鎖にコンジュゲートしている、抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目52)
コンジュゲーションが微生物トランスグルタミナーゼ(MTG)によって達成されている、項目51に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目53)
前記コンジュゲーションが、前記リンカー-ペイロード構築物の形成前または後に達成されている、項目51または52に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目54)
前記コンジュゲート中、前記リンカー-ペイロード構築物および/または前記抗体が、前記コンジュゲートを形成するために共有結合的コンジュゲーションを可能にするように、必要に応じてコンジュゲーション中に化学修飾されている、項目51から53のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目55)
前記抗体が、IgG、IgE、IgM、IgD、IgAもしくはIgY抗体、またはその断片もしくは組換えバリアントであり、前記その断片または組換えバリアントが、標的結合特性を保持し、C 2ドメインを含む、項目51から54のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目56)
前記抗体がIgG抗体である、項目55に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目57)
前記抗体が、グリコシル化抗体、脱グリコシル化抗体またはアグリコシル化抗体である、項目55または56に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目58)
前記グリコシル化抗体が、前記C 2ドメインの残基N297(EUナンバリング)でグリコシル化されているIgG抗体である、項目57に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目59)
(a)前記リンカー-ペイロード構築物が、分子操作によって前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に導入されたGln残基にコンジュゲートしている、または(b)前記リンカー-ペイロード構築物が、前記抗体のFcドメインのGln残基にコンジュゲートしている、項目51から58のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目60)
前記抗体の前記Fcドメインの前記Gln残基が、IgG抗体の前記C 2ドメインのGln残基Q295(EUナンバリング)である、項目59に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目61)
分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、アグリコシル化抗体の前記C 2ドメインのN297Q(EUナンバリング)である、項目59に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目62)
分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、(a)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に組み込まれている、または(b)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖のN末端もしくはC末端に融合されているペプチドに含まれる、項目59に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目63)
前記Gln残基を含む前記ペプチドが、前記抗体の前記重鎖の前記C末端に融合されている、項目62に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目64)
前記Gln残基を含む前記ペプチドが、
・LLQGG、
・LLQG、
・LSLSQG、
・GGGLLQGG、
・GLLQG、
・LLQ、
・GSPLAQSHGG、
・GLLQGGG、
・GLLQGG、
・GLLQ、
・LLQLLQGA、
・LLQGA、
・LLQYQGA、
・LLQGSG、
・LLQYQG、
・LLQLLQG、
・SLLQG、
・LLQLQ、
・LLQLLQ、
・LLQGR、
・EEQYASTY、
・EEQYQSTY、
・EEQYNSTY、
・EEQYQS、
・EEQYQST、
・EQYQSTY、
・QYQS、
・QYQSTY,
・YRYRQ、
・DYALQ、
・FGLQRPY、
・EQKLISEEDL、
・LQRおよび
・YQR
からなる群から選択される、項目62または63に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目65)
少なくとも1つの毒素を含む、項目51から64のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目66)
毒素および薬物流出トランスポーターの阻害剤を含む、項目65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目67)
毒素および溶解度増加部分を含む、項目65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目68)
毒素および免疫刺激剤を含む、項目65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目69)
2つの異なる毒素を含む、項目65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目70)
第1の毒素が細胞分裂を阻害する毒素であり、第2の毒素がDNAの複製および/または転写を妨害する毒素である、項目69に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目71)
前記毒素の少なくとも1つがオーリスタチンまたはメイタンシノイドである、項目65から70のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目72)
2つの免疫刺激剤を含む、項目51から64のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目73)
少なくとも1つの免疫刺激剤がTLRアゴニストである、項目68から72のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目74)
放射性核種および蛍光色素を含む、項目51から64のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目75)
前記放射性核種が断層撮影、特に単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)または陽電子放射断層撮影(PET)での使用に適した放射性核種であり、前記蛍光色素が近赤外蛍光色素である、項目74に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
(項目76)
項目33から46のいずれか一項に記載のリンカー、項目47から50のいずれか一項に記載のリンカー-ペイロード構築物、および/または項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む医薬組成物。
(項目77)
項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートまたは項目76に記載の医薬組成物、および少なくとも1つのさらなる薬学的に許容される成分を含む医薬製品。
(項目78)
治療および/または診断で使用するための、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品。
(項目79)
新生物疾患、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患または感染性疾患
・を患っている、
・を発症するリスクがある、および/または
・と診断されている
患者の処置で使用するための、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品。
(項目80)
新生物疾患を患っている患者の処置で使用するための、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品。
(項目81)
新生物疾患、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患または感染性疾患
・を患っている、
・を発症するリスクがある、および/または
・と診断されている
患者を処置するための医薬を製造するための、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品の使用。
(項目82)
新生物疾患を処置または予防する方法であって、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品を、それを必要とする患者に投与するステップを含む方法。
(項目83)
術前、術中または術後イメージングで使用するための、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品。
(項目84)
術中イメージング誘導がん外科手術で使用するための、項目51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、項目76に記載の医薬組成物または項目77に記載の医薬製品。

Claims (84)

  1. 微生物トランスグルタミナーゼ(MTG)によって、抗体-リンカーコンジュゲートを作製する方法であって、N末端グリシン(Gly)残基のN末端第一級アミンを介して、ペプチド構造(N→C方向に示される)
    Gly-(Aax)-B-(Aax)
    (式中、
    ・mは0以上12以下の整数であり、
    ・nは0以上12以下の整数であり、
    ・m+n≧0であり、
    ・Aaxはアミノ酸またはアミノ酸誘導体であり、
    ・Bは連結部分である)
    を含むリンカーを、抗体の重鎖または軽鎖に含まれるグルタミン(Gln)残基にコンジュゲートするステップを含む方法。
  2. 前記リンカーが2つまたはそれよりも多い連結部分Bを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記2つまたはそれよりも多い連結部分Bが互いに異なる、請求項2に記載の方法。
  4. 1つまたは複数の連結部分Bの少なくとも1つが、
    ・生体直交型マーカー基、または
    ・架橋のための非生体直交型実体
    を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記生体直交型マーカー基または前記非生体直交型実体が、
    ・-N-N≡Nまたは-N
    ・Lys(N
    ・テトラジン
    ・アルキン
    ・DBCO
    ・BCN
    ・ノルボレン
    ・トランスシクロオクテン
    ・-RCOH(アルデヒド)
    ・アシルトリフルオロボレート
    ・-SH、および
    ・システイン
    からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項4に記載の方法。
  6. 抗体-ペイロードコンジュゲートを作製する方法であって、
    a)請求項1から5のいずれか一項に記載の抗体-リンカーコンジュゲートを作製するステップと、
    b)ペイロードを前記抗体-リンカーコンジュゲートの1つまたは複数の連結部分Bに連結するステップと
    を含む方法。
  7. 前記ペイロードを、クリック反応を介して前記抗体-リンカーコンジュゲートの前記連結部分Bに連結する、請求項6に記載の方法。
  8. 微生物トランスグルタミナーゼ(MTG)によって、抗体-ペイロードコンジュゲートを作製する方法であって、N末端グリシン(Gly)残基のN末端第一級アミンを介して、ペプチド構造(N→C方向に示される)
    Gly-(Aax)-B-(Aax)
    (式中、
    ・mは0以上12以下の整数であり、
    ・nは0以上12以下の整数であり、
    ・m+n≧0であり、
    ・Aaxはアミノ酸またはアミノ酸誘導体であり、
    ・Bはペイロードである)
    を含むリンカーを、抗体の重鎖または軽鎖に含まれるグルタミン(Gln)残基にコンジュゲートするステップを含む方法。
  9. 前記リンカーが2つまたはそれよりも多いペイロードBを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記2つまたはそれよりも多いペイロードBが互いに異なる、請求項9に記載の方法。
  11. 1つまたは複数のペイロードが、
    ・毒素
    ・サイトカイン
    ・成長因子
    ・放射性核種
    ・ホルモン
    ・抗ウイルス剤
    ・抗菌剤
    ・蛍光色素
    ・免疫調節/免疫刺激剤
    ・半減期増加部分
    ・溶解度増加部分
    ・ポリマー-毒素コンジュゲート
    ・核酸
    ・ビオチンまたはストレプトアビジン部分
    ・ビタミン
    ・標的結合部分、および
    ・抗炎症剤
    からなる群から選択される、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記毒素が、
    ・ピロロベンゾジアゼピン(PBD)
    ・オーリスタチン(例えば、MMAE、MMAF)
    ・メイタンシノイド(メイタンシン、DM1、DM4、DM21)
    ・デュオカルマイシン
    ・チューブリシン
    ・エンジイン(例えば、カリケアマイシン)
    ・PNU、ドキソルビシン
    ・ピロールベースキネシンスピンドルタンパク質(KSP)阻害剤
    ・カリケアマイシン
    ・アマニチン(例えば、α-アマニチン)、および
    ・カンプトテシン(例えば、エキサテカン、デルクステカン)
    からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記リンカーがカテプシンによって切断可能でない、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記リンカーがバリン-アラニンモチーフもバリン-シトルリンモチーフも含まない、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記抗体が、IgG、IgE、IgM、IgD、IgAもしくはIgY抗体、またはその断片もしくは組換えバリアントであり、前記その断片または組換えバリアントが、標的結合特性を保持し、C2ドメインを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記抗体がIgG抗体である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記抗体が、グリコシル化抗体、脱グリコシル化抗体またはアグリコシル化抗体である、請求項15または16に記載の方法。
  18. 前記グリコシル化抗体が、前記C2ドメインの残基N297(EUナンバリング)でグリコシル化されているIgG抗体である、請求項17に記載の方法。
  19. (a)前記ペイロードもしくは連結部分Bを含む前記リンカーを、分子操作によって前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に導入されたGln残基にコンジュゲートする、または(b)前記ペイロードもしくは連結部分Bを含む前記リンカーを、前記抗体のFcドメインのGln残基にコンジュゲートする、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記抗体の前記Fcドメインの前記Gln残基が、IgG抗体の前記C2ドメインのGln残基Q295(EUナンバリング)である、請求項19に記載の方法。
  21. 分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、アグリコシル化IgG抗体の前記C2ドメインのN297Q(EUナンバリング)である、請求項19に記載の方法。
  22. 分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、(a)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に組み込まれている、または(b)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖のN末端もしくはC末端に融合されているペプチドに含まれる、請求項19に記載の方法。
  23. 前記Gln残基を含む前記ペプチドが、前記抗体の前記重鎖の前記C末端に融合されている、請求項22に記載の方法。
  24. 前記Gln残基を含む前記ペプチドが、
    ・LLQGG、
    ・LLQG、
    ・LSLSQG、
    ・GGGLLQGG、
    ・GLLQG、
    ・LLQ、
    ・GSPLAQSHGG、
    ・GLLQGGG、
    ・GLLQGG、
    ・GLLQ、
    ・LLQLLQGA、
    ・LLQGA、
    ・LLQYQGA、
    ・LLQGSG、
    ・LLQYQG、
    ・LLQLLQG、
    ・SLLQG、
    ・LLQLQ、
    ・LLQLLQ、
    ・LLQGR,
    ・EEQYASTY、
    ・EEQYQSTY、
    ・EEQYNSTY、
    ・EEQYQS、
    ・EEQYQST、
    ・EQYQSTY、
    ・QYQS、
    ・QYQSTY、
    ・YRYRQ、
    ・DYALQ、
    ・FGLQRPY、
    ・EQKLISEEDL、
    ・LQRおよび
    ・YQR
    からなる群から選択される、請求項22または23に記載の方法。
  25. m+n≦12、11、10、9、8、7、6、5または4である、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記リンカーの正味電荷が中性または正である、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記リンカーが、負に荷電したアミノ酸残基を含まない、請求項1から26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記リンカーが、少なくとも1つの正に荷電したアミノ酸残基を含む、請求項1から27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記リンカーが、
    ・リシン、
    ・アルギニン、および
    ・ヒスチジン
    からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、請求項1から28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 少なくとも1つのペイロードまたは連結部分Bを含む前記リンカーを、前記Gln残基のアミド側鎖にコンジュゲートする、請求項1から29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記微生物トランスグルタミナーゼが、Streptomyces種、特にStreptomyces mobaraensisに由来する、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 請求項6から31のいずれか一項に記載の方法で作製された抗体-ペイロードコンジュゲート。
  33. ペプチド構造(N→C方向に示される)
    Gly-(Aax)-B-(Aax)
    (式中、GlyはN末端第一級アミンを含み、
    ・mは0以上12以下の整数であり、
    ・nは0以上12以下の整数であり、
    ・m+n≧0であり、
    ・Aaxはアミノ酸またはアミノ酸誘導体であり、
    ・Bはペイロードまたは連結部分である)
    を含むリンカーであって、該リンカーのN末端Glyの前記N末端第一級アミンを介して、微生物トランスグルタミナーゼによって抗体にコンジュゲートすることができる、リンカー。
  34. 2つまたはそれよりも多いペイロードおよび/または連結部分Bを含む、請求項33に記載のリンカー。
  35. 1つまたは複数の連結部分Bの少なくとも1つが、
    ・生体直交型マーカー基、または
    ・架橋のための非生体直交型実体
    を含む、請求項33または34に記載のリンカー。
  36. 前記生体直交型マーカー基または前記非生体直交型実体が、
    ・-N-N≡Nまたは-N
    ・Lys(N
    ・テトラジン
    ・アルキン
    ・DBCO
    ・BCN
    ・ノルボレン
    ・トランスシクロオクテン
    ・-RCOH(アルデヒド)
    ・アシルトリフルオロボレート
    ・-SH、および
    ・システイン
    からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項35に記載のリンカー。
  37. 1つまたは複数のペイロードが、
    ・毒素
    ・サイトカイン
    ・成長因子
    ・放射性核種
    ・ホルモン
    ・抗ウイルス剤
    ・抗菌剤
    ・蛍光色素
    ・免疫調節/免疫刺激剤
    ・半減期増加部分
    ・溶解度増加部分
    ・ポリマー-毒素コンジュゲート
    ・核酸
    ・ビオチンまたはストレプトアビジン部分
    ・ビタミン
    ・標的結合部分、および
    ・抗炎症剤
    からなる群から選択される、請求項33または34に記載のリンカー。
  38. 前記毒素が、
    ・ピロロベンゾジアゼピン(PBD)
    ・オーリスタチン(例えば、MMAE、MMAF)
    ・メイタンシノイド(メイタンシン、DM1、DM4、DM21)
    ・デュオカルマイシン
    ・チューブリシン
    ・エンジイン(例えば、カリケアマイシン)
    ・PNU、ドキソルビシン
    ・ピロールベースキネシンスピンドルタンパク質(KSP)阻害剤
    ・カリケアマイシン
    ・アマニチン(例えば、α-アマニチン)、および
    ・カンプトテシン(例えば、エキサテカン、デルクステカン)
    からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項37に記載のリンカー。
  39. カテプシンによって切断可能でない、請求項33から38のいずれか一項に記載のリンカー。
  40. バリン-アラニンモチーフもバリン-シトルリンモチーフも含まない、請求項33から39のいずれか一項に記載のリンカー。
  41. m+n≦12、11、10、9、8、7、6、5または4である、請求項33から40のいずれか一項に記載のリンカー。
  42. 前記リンカーの正味電荷が中性または正である、請求項33から41のいずれか一項に記載のリンカー。
  43. 負に荷電したアミノ酸残基を含まない、請求項33から42のいずれか一項に記載のリンカー。
  44. 少なくとも1つの正に荷電したアミノ酸残基を含む、請求項33から43のいずれか一項に記載のリンカー。
  45. ・リシン、
    ・アルギニン、および
    ・ヒスチジン
    からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸残基を含む、請求項33から44のいずれか一項に記載のリンカー。
  46. 表5に示されるリストから選択される、請求項33から45のいずれか一項に記載のリンカー。
  47. 少なくとも
    a)請求項33から46のいずれか一項に記載のリンカー、および
    b)1つまたは複数のペイロード
    を含むリンカー-ペイロード構築物であって、
    前記1つまたは複数のペイロードが、前記リンカーに共有結合または非共有結合している、リンカー-ペイロード構築物。
  48. 前記構築物中、前記1つまたは複数のペイロードが、クリック反応で、前記リンカーの連結部分Bに共有結合している、請求項47に記載のリンカー-ペイロード構築物。
  49. 化学合成によって得られた、請求項47に記載のリンカー-ペイロード構築物。
  50. 前記構築物中、前記リンカーおよび/または前記1つもしくは複数のペイロードが、前記構築物を形成するために共有結合または非共有結合を可能にするように結合中に化学修飾されている、請求項47から49のいずれか一項に記載のリンカー-ペイロード構築物。
  51. a)請求項47から50のいずれか一項に記載の1つまたは複数のリンカー-ペイロード構築物、および
    b)重鎖または軽鎖に少なくとも1つのGln残基を含む抗体
    を含む抗体-ペイロードコンジュゲートであって、
    前記リンカー-ペイロード構築物が、前記リンカー-ペイロード構築物に含まれるN末端グリシン残基のN末端第一級アミンを介して、前記抗体の前記重鎖または軽鎖のGln残基のアミド側鎖にコンジュゲートしている、抗体-ペイロードコンジュゲート。
  52. コンジュゲーションが微生物トランスグルタミナーゼ(MTG)によって達成されている、請求項51に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  53. 前記コンジュゲーションが、前記リンカー-ペイロード構築物の形成前または後に達成されている、請求項51または52に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  54. 前記コンジュゲート中、前記リンカー-ペイロード構築物および/または前記抗体が、前記コンジュゲートを形成するために共有結合的コンジュゲーションを可能にするように、必要に応じてコンジュゲーション中に化学修飾されている、請求項51から53のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  55. 前記抗体が、IgG、IgE、IgM、IgD、IgAもしくはIgY抗体、またはその断片もしくは組換えバリアントであり、前記その断片または組換えバリアントが、標的結合特性を保持し、C2ドメインを含む、請求項51から54のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  56. 前記抗体がIgG抗体である、請求項55に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  57. 前記抗体が、グリコシル化抗体、脱グリコシル化抗体またはアグリコシル化抗体である、請求項55または56に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  58. 前記グリコシル化抗体が、前記C2ドメインの残基N297(EUナンバリング)でグリコシル化されているIgG抗体である、請求項57に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  59. (a)前記リンカー-ペイロード構築物が、分子操作によって前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に導入されたGln残基にコンジュゲートしている、または(b)前記リンカー-ペイロード構築物が、前記抗体のFcドメインのGln残基にコンジュゲートしている、請求項51から58のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  60. 前記抗体の前記Fcドメインの前記Gln残基が、IgG抗体の前記C2ドメインのGln残基Q295(EUナンバリング)である、請求項59に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  61. 分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、アグリコシル化抗体の前記C2ドメインのN297Q(EUナンバリング)である、請求項59に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  62. 分子操作によって前記抗体の前記重鎖または軽鎖に導入された前記Gln残基が、(a)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖に組み込まれている、または(b)前記抗体の前記重鎖もしくは軽鎖のN末端もしくはC末端に融合されているペプチドに含まれる、請求項59に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  63. 前記Gln残基を含む前記ペプチドが、前記抗体の前記重鎖の前記C末端に融合されている、請求項62に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  64. 前記Gln残基を含む前記ペプチドが、
    ・LLQGG、
    ・LLQG、
    ・LSLSQG、
    ・GGGLLQGG、
    ・GLLQG、
    ・LLQ、
    ・GSPLAQSHGG、
    ・GLLQGGG、
    ・GLLQGG、
    ・GLLQ、
    ・LLQLLQGA、
    ・LLQGA、
    ・LLQYQGA、
    ・LLQGSG、
    ・LLQYQG、
    ・LLQLLQG、
    ・SLLQG、
    ・LLQLQ、
    ・LLQLLQ、
    ・LLQGR、
    ・EEQYASTY、
    ・EEQYQSTY、
    ・EEQYNSTY、
    ・EEQYQS、
    ・EEQYQST、
    ・EQYQSTY、
    ・QYQS、
    ・QYQSTY,
    ・YRYRQ、
    ・DYALQ、
    ・FGLQRPY、
    ・EQKLISEEDL、
    ・LQRおよび
    ・YQR
    からなる群から選択される、請求項62または63に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  65. 少なくとも1つの毒素を含む、請求項51から64のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  66. 毒素および薬物流出トランスポーターの阻害剤を含む、請求項65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  67. 毒素および溶解度増加部分を含む、請求項65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  68. 毒素および免疫刺激剤を含む、請求項65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  69. 2つの異なる毒素を含む、請求項65に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  70. 第1の毒素が細胞分裂を阻害する毒素であり、第2の毒素がDNAの複製および/または転写を妨害する毒素である、請求項69に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  71. 前記毒素の少なくとも1つがオーリスタチンまたはメイタンシノイドである、請求項65から70のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  72. 2つの免疫刺激剤を含む、請求項51から64のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  73. 少なくとも1つの免疫刺激剤がTLRアゴニストである、請求項68から72のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  74. 放射性核種および蛍光色素を含む、請求項51から64のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  75. 前記放射性核種が断層撮影、特に単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)または陽電子放射断層撮影(PET)での使用に適した放射性核種であり、前記蛍光色素が近赤外蛍光色素である、請求項74に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート。
  76. 請求項33から46のいずれか一項に記載のリンカー、請求項47から50のいずれか一項に記載のリンカー-ペイロード構築物、および/または請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む医薬組成物。
  77. 請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートまたは請求項76に記載の医薬組成物、および少なくとも1つのさらなる薬学的に許容される成分を含む医薬製品。
  78. 治療および/または診断で使用するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む組成物、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品。
  79. 新生物疾患、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患または感染性疾患
    ・を患っている、
    ・を発症するリスクがある、および/または
    ・と診断されている
    患者の処置で使用するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む組成物、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品。
  80. 新生物疾患を患っている患者の処置で使用するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む組成物、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品。
  81. 新生物疾患、神経疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患または感染性疾患
    ・を患っている、
    ・を発症するリスクがある、および/または
    ・と診断されている
    患者を処置するための医薬を製造するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲート、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品の使用。
  82. 新生物疾患を処置または予防するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む組成物、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品。
  83. 術前、術中または術後イメージングで使用するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む組成物、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品。
  84. 術中イメージング誘導がん外科手術で使用するための、請求項51から75のいずれか一項に記載の抗体-ペイロードコンジュゲートを含む組成物、請求項76に記載の医薬組成物または請求項77に記載の医薬製品。
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