JPWO2020174671A1 - モータ駆動装置および空気調和機 - Google Patents

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Abstract

モータ駆動装置(101A)が、電源生成部(2)から供給される電力でモータ(13)を駆動するインバータ出力部(6)と、電源生成部(2)がインバータ出力部(6)に印加する直流電圧の電圧値を検出する電圧検出部(8)と、モータ(13)へ供給されている電流の電流値を検出する電流検出部(12)と、母線(9)と電圧検出部(8)との間に並列に接続された、電流制限抵抗(11b)および電流切替スイッチ(11a)と、電圧値に基づいてインバータ出力部(6)を制御するとともに、電流値に基づいて電流切替スイッチのオンおよびオフを制御するモータ駆動制御部(7A)と、を備え、モータ駆動制御部(7A)は、モータ(13)を駆動する際には、電流切替スイッチ(11a)をオンし、モータ(13)の駆動中の第1の期間内に電流値が第1の閾値未満しか変化しなかった場合には、電流切替スイッチ(11a)をオフする。

Description

本発明は、モータの駆動制御を行うモータ駆動装置および空気調和機に関する。
モータを駆動するモータ駆動装置の1つに、直流電力を交流電力に変換し交流電力をモータに供給するインバータと、インバータの動作を制御するインバータ制御装置とを備える装置がある。このモータ駆動装置では、モータを安定して駆動することが望まれる。特許文献1に記載のモータ駆動装置は、安定したモータ駆動を実現するために、モータ駆動時に直流電圧をモニタし、そのモニタ結果をモータ制御に反映している。
特開2012−120409号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、モータの停止時も常に電圧検出回路およびインバータ制御装置が動作しているので、モータが駆動していない場合に電力が無駄に消費されていた。このため、消費電力が増大するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力を抑制することができるモータ駆動装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のモータ駆動装置は、商用電源から供給された電力を直流電力に変換する電源生成部と、電源生成部から供給される電力を使用してモータを駆動するインバータ出力部と、電源生成部がインバータ出力部に印加する直流電圧の電圧値を検出する電圧検出部とを備える。また、本発明のモータ駆動装置は、インバータ出力部からモータへ供給されている電流の電流値を検出する電流検出部と、電源生成部およびインバータ出力部を接続する母線と電圧検出部との間に並列に接続された、電流制限抵抗および電流制限抵抗の両端間の短絡をオンまたはオフに切替える電流切替スイッチと、電圧検出部の検出結果に基づいてインバータ出力部を制御するとともに、電流値に基づいて電流切替スイッチのオンおよびオフを制御するモータ駆動制御部と、を備える。モータ駆動制御部は、モータを駆動する際には、電流切替スイッチをオンすることによって、母線の電圧を、電流切替スイッチを介して電圧検出部に送り、モータの駆動中の第1の期間内に電流値が第1の閾値未満しか変化しなかった場合には、電流切替スイッチをオフすることによって、母線の電圧を、電流切替スイッチを介さず電流制限抵抗を介して電圧検出部に送る。
本発明にかかるモータ駆動装置は、消費電力を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第1の構成例を示す図 実施の形態1にかかるモータ駆動装置の動作タイミングを示す図 実施の形態1にかかるモータ駆動装置が備える電圧検出部の構成を示す図 実施の形態1にかかる第1の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる第1の構成例のモータ駆動装置が、安定状態でモータの回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第2の構成例を示す図 実施の形態1にかかる第2の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかる第2の構成例のモータ駆動装置が、安定状態でモータの回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第3の構成例を示す図 実施の形態2にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第1の構成例を示す図 実施の形態2にかかる第1の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第2の構成例を示す図 実施の形態2にかかる第2の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第3の構成例を示す図 実施の形態3にかかる空気調和機の構成例を示す図 実施の形態1または2にかかるモータ駆動装置が備えるモータ駆動制御部の第1のハードウェア構成例を示す図 実施の形態1または2にかかるモータ駆動装置が備えるモータ駆動制御部の第2のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるモータ駆動装置および空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第1の構成例を示す図である。実施の形態1に係るモータ駆動システム100Aは、モータ駆動装置101Aと、モータ13と、リモートコントローラ(以下、リモコンという)14とを備えている。
モータ駆動装置101Aは、商用電源1から交流電力の供給を受けてモータ13を駆動する装置である。モータ駆動装置101Aは、電源生成部2と、電源回路部3と、本体制御部4Aと、駆動電源供給部5と、インバータ回路を有したインバータ出力部6と、モータ駆動制御部7Aと、電流検出部12と、電圧検出部8と、スイッチ部10とを備えている。
電源生成部2は、商用電源1に接続される。電源生成部2は、ブリッジ接続されるダイオード2a〜2dと、ダイオード2a〜2dによって変換された直流電圧が印加される平滑コンデンサ2eとを備え、商用電源1から印加される交流電圧を直流電圧に変換してモータ13を駆動するための駆動電力を生成する。
電源生成部2の入力側は商用電源1に接続され、出力側は母線9を介して、電源回路部3、スイッチ部10、電圧検出部8、電流検出部12、およびインバータ出力部6に接続される。電源生成部2は、商用電源1から供給される交流電力を直流電力に変換し、直流電力を電源回路部3およびインバータ出力部6に供給する。
電源回路部3は、本体制御部4Aおよび駆動電源供給部5に接続されている。電源回路部3は、電源生成部2が生成した電力を使用して動作電力を生成し、生成した動作電力を本体制御部4Aおよび駆動電源供給部5に供給する。
駆動電源供給部5は、本体制御部4A、インバータ出力部6、およびモータ駆動制御部7Aに接続されている。駆動電源供給部5は、電源回路部3から供給される電力を使用してインバータ出力部6およびモータ駆動制御部7Aにそれぞれの動作電力を供給する。
本体制御部4Aは、モータ駆動装置101Aの全体を制御する。本体制御部4Aは、駆動電源供給部5およびモータ駆動制御部7Aを制御する。本体制御部4Aは、リモコン14からの指示に従って、駆動電源供給部5をON(オン)またはOFF(オフ)に制御する。
本体制御部4Aが、駆動電源供給部5をONすると、駆動電源供給部5は、インバータ出力部6およびモータ駆動制御部7Aへの給電を開始し、駆動電源供給部5をOFFにすると、駆動電源供給部5は、インバータ出力部6およびモータ駆動制御部7Aへの給電を停止する。これにより、本体制御部4Aは、駆動電源供給部5からのインバータ出力部6およびモータ駆動制御部7Aへの電力供給の有無を制御する。また、本体制御部4Aは、モータ駆動制御部7Aと通信線で接続されており、モータ駆動制御部7Aとは双方向に相互に通信を行うことができる。
電圧検出部8は、電圧検出回路であり、電源生成部2とインバータ出力部6との間を電気的に接続する母線9の電圧、すなわち電源生成部2がインバータ出力部6に印加する直流電圧を検出する。電圧検出部8は、検出結果である電圧値をモータ駆動制御部7Aに送信する。
スイッチ部10は、電圧検出部8と母線9との間に接続されている。スイッチ部10は、電圧検出部8と母線9との間に並列接続された、電流切替スイッチ11aおよび電流制限抵抗11bを備えている。電流切替スイッチ11aは、電流制限抵抗11bの両端間の短絡をオンまたはオフに切替える。電流切替スイッチ11aは、モータ駆動制御部7Aに接続されており、モータ駆動制御部7Aによって制御される。
インバータ出力部6は、スイッチング素子81〜86を有する。スイッチング素子81〜83は上アームのスイッチング素子を構成し、スイッチング素子84〜86は下アームのスイッチング素子を構成する。上アームのスイッチング素子81と下アームのスイッチング素子84は、直列に接続されてU相のスイッチング素子対を構成する。以下同様に、上アームのスイッチング素子82と下アームのスイッチング素子85は、直列に接続されてV相のスイッチング素子対を構成し、上アームのスイッチング素子83と下アームのスイッチング素子86は、直列に接続されてW相のスイッチング素子対を構成する。
スイッチング素子81,84の接続点、スイッチング素子82,85の接続点、およびスイッチング素子83,86の接続点がモータ13に接続される。また、インバータ出力部6では、スイッチング素子81〜86が電流検出部12に接続されている。
電流検出部12は、電源生成部2とモータ駆動制御部7Aとの間に接続されており、電源生成部2からインバータ出力部6に流れる電流を検出する。電流検出部12は、検出した電流値をモータ駆動制御部7Aに送信する。
インバータ制御装置であるモータ駆動制御部7Aは、モータ13を駆動する信号をインバータ出力部6へ出力してインバータ出力部6を制御する。モータ駆動制御部7Aは、電圧検出部8が検出した電圧値に基づいてインバータ出力部6を制御し、電流検出部12が検出した電流値に基づいて電流切替スイッチ11aを制御する。
なお、図1において、商用電源1に電気的に接続されている側を一次側とするときに、破線50は、本体制御部4Aが設けられる側すなわち二次側を一次側と絶縁する構成とするときの境界を示している。空気調和機の二次側を一次側と絶縁するときの構成(以下絶縁構成という)については後述する。
つぎに、モータ駆動装置101Aがモータ13を駆動する際の、モータ駆動装置101Aの動作タイミングについて説明する。図2は、実施の形態1にかかるモータ駆動装置の動作タイミングを示す図である。
電源生成部2に商用電源1が接続されると、電源生成部2が、直流電圧を生成し、生成した直流電圧を電源回路部3に供給するとともに、母線9を介してインバータ出力部6に直流電圧を供給する。電源回路部3は、直流電圧を受け取ると本体制御部4Aおよび駆動電源供給部5のそれぞれに対して電圧を供給する。
本体制御部4Aは、リモコン14からモータ駆動指令を受けると、駆動電源供給部5をONし、これに伴いモータ駆動制御部7AもONする。一定時間が経過した後に、モータ駆動制御部7Aによって電流切替スイッチ11aがONされる。電流切替スイッチ11aがONされると、電源生成部2と電圧検出部8との間に配置されている電流制限抵抗11bが電流切替スイッチ11aによって短絡され、母線9の電圧が電流切替スイッチ11aを介して電圧検出部8に送られる。これにより、電圧検出部8は、母線9の電圧の検出が可能となる。一方、電流切替スイッチ11aがOFFされると、母線9の電圧が電流切替スイッチ11aを介さず、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に送られるので、電圧検出部8の消費電力が下がる。
母線9の電圧が振れると電圧に応じてモータ13の回転が振れてしまうので、モータ13を安定的に駆動させるためには母線9の電圧を検出することが必要となる。電圧検出部8は、検出した電圧値をモータ駆動制御部7Aに入力する。また、モータ13が駆動を開始すると、電流検出部12が、モータ13に流れる電流を検出し、検出結果である電流値をモータ駆動制御部7Aに入力する。
モータ駆動の停止の際には、本体制御部4Aが、リモコン14からモータ駆動停止指令を受けた後、一定時間の経過後に駆動電源供給部5をOFFする。これと同時にモータ駆動制御部7Aおよび電流切替スイッチ11aがOFFし、電源生成部2と電圧検出部8の間に電流制限抵抗11bが接続される。
なお、ここでは、電流切替スイッチ11aがONするタイミングを、モータ駆動制御部7AがONしてから一定時間が経過した後としたが、電流切替スイッチ11aがONするタイミングは、駆動電源供給部5およびモータ駆動制御部7AがONするタイミングと同時でもよい。また、モータ駆動が停止後の電流切替スイッチ11aがOFFするタイミングを、駆動電源供給部5をOFFしたと同時としたが、電流切替スイッチ11aがOFFするタイミングは、駆動電源供給部5をOFFする前としてもよい。この場合、本体制御部4Aがモータ駆動制御部7Aにモータ駆動の停止を通知する。モータ駆動制御部7Aは、モータ駆動の停止を示す通知を受信すると、電流切替スイッチ11aをOFFする。また、駆動電源供給部5をOFFするタイミングは、本体制御部4Aがモータ駆動の停止指令を受信した直後であってもよい。
ここで、電圧検出部8の構成および動作について詳細に説明する。図3は、実施の形態1にかかるモータ駆動装置が備える電圧検出部の構成を示す図である。電圧検出部8は、直列に接続された分圧抵抗24,25を備えている。分圧抵抗24は、一方の端部が、電流切替スイッチ11aおよび電流制限抵抗11bに接続されており、他方の端部が接続点21を介して分圧抵抗25に接続されている。分圧抵抗25は、一方の端部が、接続点21を介して分圧抵抗24に接続されており、他方の端部が、接地されている。
モータ駆動時に、電流切替スイッチ11aによって電流制限抵抗11bが短絡されると、電圧検出部8は、電源生成部2にて生成された直流電圧を分圧抵抗24と分圧抵抗25とに分圧し、分圧した電圧をモータ駆動制御部7Aに入力することで母線9の電圧を検出している。
電圧検出部8によって検出された電圧値(検出結果)の用途について説明する。モータ駆動制御部7Aは、電圧値の検出結果と本体制御部4Aからの目標回転数の指示に基づいて、インバータ出力部6を制御し、モータ13に流す電流を調整する。モータ13に流れた電流は電流検出部12によって検出され、検出結果である電流値がモータ駆動制御部7Aに入力される。モータ13の回転数が目標回転数に到達し回転数が安定すると、モータ13に流れる電流は一定となる。仮に母線9の電圧が変動しても電圧検出部8から電圧値を受け取ったモータ駆動制御部7Aは、電圧値に基づいてインバータ出力部6を制御することでモータ13に流す電流を一定にし、モータ13の回転数を安定させることができる。
モータ13の回転数を安定させて制御するためには母線9の電圧を把握することが必要となるが、モータ13が停止している時は母線9の電圧を把握する必要はない。このため、モータ13が停止している時に電圧検出部8が電圧を検出すると、電力を無駄に消費することとなる。また、モータ13の回転数が安定しており、かつ母線9の電圧が安定している場合にも、モータ駆動制御部7Aは、インバータ出力部6の制御を一定とすることによって母線9の電圧検出は不要となる。実施の形態1では、母線9の電圧検出が不要である場合に、電流切替スイッチ11aをOFFすることで電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流を流し、これにより消費電力を抑える。
図4は、実施の形態1にかかる第1の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャートである。モータ13が駆動していない状態では、モータ駆動制御部7Aは、駆動電源供給部5から動作電力の供給(電源供給)を受けていないので動作を停止している。モータ駆動制御部7Aが動作停止しているので、電流切替スイッチ11aもOFFしており、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流が流れる。
ユーザが、リモコン14に、モータ駆動の開始指示を入力すると、リモコン14は、モータ駆動の開始指示を本体制御部4Aに送る。そして、本体制御部4Aが、ユーザからモータ駆動の開始指示を受け付ける(ステップS1)。ユーザが、リモコン14に入力する開始指示には、モータ13の回転数に対応する指示が含まれている。
これにより、本体制御部4Aは、駆動電源供給部5をONする(ステップS2)。駆動電源供給部5は、モータ駆動制御部7Aとインバータ出力部6に電源を供給する(ステップS3)。モータ駆動制御部7Aは、電流切替スイッチ11aをONし(ステップS4)、母線9の電圧取得を開始する。その後、モータ13は、駆動を開始する(ステップS5)。
モータ13が駆動を開始した後、モータ13の回転数は、ユーザの指示した回転数(目標回転数)に到達する(ステップS6)。電流検出部12は、モータ13に流れる電流を検出し、検出結果である電流値をモータ駆動制御部7Aに入力する(ステップS7)。電流検出部12は、検出した電流値を、特定の時間間隔である時間t1ごとにモータ駆動制御部7Aに入力する。モータ駆動制御部7Aは、入力された電流値を記憶しておく。
その後、モータ駆動制御部7Aは、任意の時間である時間t2が経過した後に電流検出部12から取得した電流値が、前回取得した電流値(時間t2前に取得した電流値)から、ある任意の閾値X1以上変化したか否かを判定する(ステップS8)。すなわち、モータ駆動制御部7Aは、最新の電流値と、時間t2前に取得した1つ前の電流値との差が閾値X1以上であるか否かを判定する。
電流値が閾値X1以上変化していれば(ステップS8、Yes)、モータ駆動制御部7Aは、電流切替スイッチ11aのONを継続し(ステップS9)、ステップS7へ戻る。一方、電流値が閾値X1未満しか変化していなければ(ステップS8、No)、母線9の電圧が安定しており、電圧を監視する必要はないのでモータ駆動制御部7Aは、電流切替スイッチ11aをOFFする(ステップS10)。
電流検出部12は、電流切替スイッチ11aがOFFされた後もモータ13に流れる電流の電流値を定期的(時間t1ごと)に検出し、検出結果である電流値をモータ駆動制御部7Aに入力する(ステップS11)。
そして、モータ駆動制御部7Aは、任意の時間である時間t2が経過した後に電流検出部12から取得した電流値が、前回取得した電流値(時間t2前に取得した電流値)から、ある任意の閾値X1以上変化したか否かを判定する(ステップS12)。
なお、ステップS12で用いる閾値X1と、ステップS8で用いる閾値X1とは、異なる値であってもよい。また、ステップS12で用いる時間t2と、ステップS8で用いる時間t2とは、異なる時間であってもよい。ステップS8における閾値X1が第1の閾値であり、ステップS12における閾値X1が第2の閾値である。また、ステップS8における時間t2が第1の期間であり、ステップS12における時間t2が第2の期間である。
電流値が閾値X1未満しか変化していなければ(ステップS12、No)、母線9の電圧は引き続き安定しており、電圧を監視する必要はないのでモータ駆動制御部7Aは、電流切替スイッチ11aのOFFを継続し(ステップS13)、ステップS11へ戻る。
電流値が閾値X1以上変化していれば(ステップS12、Yes)、母線9の電圧が不安定な状態であるので、モータ駆動制御部7Aは、電圧の検出が必要であると判断し、電流切替スイッチ11aをONする(ステップS14)。
このように、モータ駆動装置101Aは、モータ13の駆動時であっても電圧検出が不要であるときには電流切替スイッチ11aをOFFすることで電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流を流すので、消費電力を低減することができる。また、モータ駆動装置101Aは、電圧検出が必要となったときには、電流切替スイッチ11aをONすることで電圧を検出することができる。
モータ駆動装置101Aは、モータ駆動中の動作は、図4で説明した通りであるが、ユーザからモータ13の回転数を変更する指示(回転数の変更指示)を受け付けて、目標回転数を変更する場合がある。
モータ駆動装置101Aは、例えば、電流切替スイッチ11aがONしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合、回転数変更後の目標回転数に到達するまで電流切替スイッチ11aをONしたまま維持する。
また、モータ駆動装置101Aは、電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付ける場合がある。この場合のモータ駆動装置101Aの動作、すなわち安定状態でモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置101Aの動作について説明する。
図5は、実施の形態1にかかる第1の構成例のモータ駆動装置が、安定状態でモータの回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャートである。モータ13の回転数が目標回転数に到達し、安定状態になると、モータ駆動制御部7Aは、電流切替スイッチ11aをOFFする(ステップS20)。このステップS20の処理は、図4で説明したステップS10の処理に対応している。
電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザが、リモコン14に、回転数の変更指示を入力すると、リモコン14は、回転数の変更指示を本体制御部4Aに送る。そして、本体制御部4Aが、ユーザから回転数の変更指示を受け付ける(ステップS21)。
これにより、本体制御部4Aは、モータ駆動制御部7Aに回転数の変更指示を出力する(ステップS22)。モータ駆動制御部7Aは、回転数の変更指示を受け付けると、電流切替スイッチ11aをONする(ステップS23)。
その後、モータ駆動装置101Aは、図4のステップS6に戻り、ステップS6以降の処理を実行する。これにより、モータ駆動装置101Aは、電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザから回転数の変更指示を受け付けた場合であっても、電流切替スイッチ11aをONすることで、モータ13の回転数の変更を安定的に行うことができる。
なお、図1から図5では、モータ駆動制御部7Aが電流切替スイッチ11aを制御する場合について説明したが、本体制御部(後述する本体制御部4B)が電流切替スイッチ11aを制御してもよい。すなわち、電流切替スイッチ11aを本体制御部4Bに接続していてもよい。
図6は、実施の形態1にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第2の構成例を示す図である。図6の各構成要素のうち図1に示すモータ駆動システム100Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
モータ駆動システム100Aの別構成例であるモータ駆動システム100Bは、モータ駆動装置101Bと、モータ13と、リモコン14とを備えている。モータ駆動装置101Bは、モータ駆動装置101Aと比較して、本体制御部4Aの代わりに本体制御部4Bを備え、モータ駆動制御部7Aの代わりにモータ駆動制御部7Bを備えている。
本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aに接続されている。本体制御部4Bは、本体制御部4Aの機能に加えて、電流切替スイッチ11aのオンおよびオフを制御する機能を有している。モータ駆動システム100Bでは、モータ駆動制御部7Bを電流切替スイッチ11aに接続する必要はない。モータ駆動制御部7Bは、電流切替スイッチ11aを制御しないが、それ以外の機能は、モータ駆動制御部7Aと同じである。
図7は、実施の形態1にかかる第2の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャートである。図7では、本体制御部4Bが電流切替スイッチ11aを制御する場合のモータ駆動装置101Bの動作処理手順について説明する。なお、モータ駆動装置101Aの動作処理と同様の動作処理については、その説明を省略する場合がある。
モータ13が駆動していない状態では、モータ駆動制御部7Bは、駆動電源供給部5から動作電力の供給(電源供給)を受けていないので動作を停止している。モータ駆動制御部7Bが動作停止しているので、電流切替スイッチ11aもOFFしており、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流が流れる。
ユーザが、リモコン14に、モータ駆動の開始指示を入力すると、リモコン14は、モータ駆動の開始指示を本体制御部4Bに送る。そして、本体制御部4Bが、ユーザからモータ駆動の開始指示を受け付ける(ステップS30)。ユーザが、リモコン14に入力する開始指示には、モータ13の回転数に対応する指示が含まれている。
これにより、本体制御部4Bは、駆動電源供給部5をONする(ステップS31)。駆動電源供給部5は、モータ駆動制御部7Bとインバータ出力部6に電源を供給する(ステップS32)。本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aをONし(ステップS33)、母線9の電圧取得を開始する。その後、モータ13は、駆動を開始する(ステップS34)。
モータ13が駆動を開始した後、モータ13の回転数は、ユーザの指示した回転数(目標回転数)に到達する(ステップS35)。電流検出部12は、モータ13に流れる電流を検出し、検出結果である電流値をモータ駆動制御部7Bに入力する(ステップS36)。電流検出部12は、検出した電流値を、特定の時間間隔である時間t1ごとにモータ駆動制御部7Bに入力する。モータ駆動制御部7Bは、入力された電流値を記憶しておく。
その後、モータ駆動制御部7Bは、任意の時間である時間t2が経過した後に電流検出部12から取得した電流値が、前回取得した電流値(時間t2前に取得した電流値)から、ある任意の閾値X1以上変化したか否かを判定する(ステップS37)。すなわち、モータ駆動制御部7Bは、最新の電流値と、時間t2前に取得した1つ前の電流値との差が閾値X1以上であるか否かを判定する。
電流値が閾値X1以上変化していれば(ステップS37、Yes)、モータ駆動制御部7Bは、電流値が閾値X1以上変化したことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bが電流切替スイッチ11aのONを継続し(ステップS38)、ステップS36へ戻る。一方、電流値が閾値X1未満しか変化していなければ(ステップS37、No)、モータ駆動制御部7Bは、電流値が閾値X1未満しか変化していないことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bが電流切替スイッチ11aをOFFする(ステップS39)。
電流検出部12は、電流切替スイッチ11aがOFFされた後もモータ13に流れる電流の電流値を定期的(時間t1ごと)に検出し、検出結果である電流値をモータ駆動制御部7Bに入力する(ステップS40)。
そして、モータ駆動制御部7Bは、任意の時間である時間t2が経過した後に電流検出部12から取得した電流値が、前回取得した電流値(時間t2前に取得した電流値)から、ある任意の閾値X1以上変化したか否かを判定する(ステップS41)。
なお、ステップS41で用いる閾値X1と、ステップS37で用いる閾値X1とは、異なる値であってもよい。また、ステップS41で用いる時間t2と、ステップS37で用いる時間t2とは、異なる時間であってもよい。ステップS37における閾値X1が第1の閾値であり、ステップS41における閾値X1が第2の閾値である。また、ステップS37における時間t2が第1の期間であり、ステップS41における時間t2が第2の期間である。
電流値が閾値X1未満しか変化していなければ(ステップS41、No)、モータ駆動制御部7Bは、電流値が閾値X1未満しか変化していないことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aのOFFを継続し(ステップS42)、ステップS40へ戻る。
電流値が閾値X1以上変化していれば(ステップS41、Yes)、モータ駆動制御部7Bは、電流値が閾値X1以上変化したことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aをONする(ステップS43)。
モータ駆動装置101Bは、モータ駆動中の動作は、図7で説明した通りであるが、ユーザからモータ13の回転数を変更する指示(回転数の変更指示)を受け付けて、目標回転数を変更する場合がある。
モータ駆動装置101Bは、例えば、電流切替スイッチ11aがONしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合、回転数変更後の目標回転数に到達するまで電流切替スイッチ11aをONしたまま維持する。
また、モータ駆動装置101Bは、電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付ける場合がある。この場合のモータ駆動装置101Bの動作、すなわち安定状態でモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置101Bの動作について説明する。
図8は、実施の形態1にかかる第2の構成例のモータ駆動装置が、安定状態でモータの回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャートである。モータ13の回転数が目標回転数に到達し、安定状態になると、本体制御部4Bが、モータ駆動制御部7Bからの指示に従って、電流切替スイッチ11aをOFFする(ステップS50)。このステップS50の処理は、図7で説明したステップS39の処理に対応している。
電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザが、リモコン14に、回転数の変更指示を入力すると、リモコン14は、回転数の変更指示を本体制御部4Bに送る。そして、本体制御部4Bが、ユーザから回転数の変更指示を受け付ける(ステップS51)。
これにより、本体制御部4Bは、モータ駆動制御部7Bに回転数の変更指示を出力する(ステップS52)。モータ駆動制御部7Bは、回転数の変更指示を受け付けると、電流切替スイッチ11aをONする(ステップS53)。
その後、モータ駆動装置101Bは、図7のステップS35に戻り、ステップS35以降の処理を実行する。これにより、モータ駆動装置101Bは、電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザから回転数の変更指示を受け付けた場合であっても、電流切替スイッチ11aをONすることで、モータ13の回転数の変更を安定的に行うことができる。
図8では、本体制御部4Bが、モータ駆動制御部7Bへ回転数の変更指示を出した後に電流切替スイッチ11aをONする場合について説明したが、本体制御部4Bは、モータ駆動制御部7Bへ回転数の変更指示を出すと同時に電流切替スイッチ11aをONしてもよい。
図1に示した本体制御部4Aは、破線50で囲まれた領域と絶縁されていてもよい。図9は、実施の形態1にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第3の構成例を示す図である。図9の各構成要素のうち図1に示すモータ駆動システム100Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
絶縁構成であるモータ駆動システム100Cは、モータ駆動システム100Aと比較して、モータ駆動装置101Aの代わりにモータ駆動装置101Cを備えている。絶縁構成とは、本体制御部4Aを破線50の内部にある構成要素と電気的に絶縁する構成、別言すれば回路的に切り離す構成を意味する。
モータ駆動装置101Cは、モータ駆動装置101Aの構成要素に加えて絶縁カプラ15,16を備えている。絶縁カプラ15,16は、破線50で囲まれた領域と、本体制御部4Aとを絶縁する。絶縁カプラ15は、本体制御部4Aと駆動電源供給部5との間に配置され、絶縁カプラ16は、本体制御部4Aとモータ駆動制御部7Aとの間に配置される。このように、本体制御部4Aと、破線50の内部にある構成要素との間に絶縁カプラ15,16を挿入することで、本体制御部4Aを破線50の内部にある構成要素と電気的に絶縁することができる。
なお、図6のモータ駆動装置101Bに対して絶縁カプラ15,16を配置してもよい。この場合、絶縁カプラ15は、本体制御部4Bと駆動電源供給部5との間に配置され、絶縁カプラ16は、本体制御部4Bとモータ駆動制御部7Bとの間に配置される。また、本体制御部4Bと電流切替スイッチ11aとの間に絶縁カプラが配置される。
なお図1、図6、および図9では電源回路部3を破線50の境界線上に示しているが、この表記は電源回路部3自体が、例えば絶縁トランスの使用により一次側と二次側とが絶縁されている絶縁電源であることを意味している。電源回路部3としてはフライバックコンバータが例示される。
なお、図9において図1との差異は絶縁カプラ15,16の有無であり、モータ駆動装置101Cの動作処理手順は図1に示したモータ駆動装置101Aと同様であるので、その説明は省略する。
このように、実施の形態1によれば、母線9の電圧検出が不要である場合に、電流切替スイッチ11aをOFFするので、母線9の電圧検出が不要である場合には、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流を流すことができる。これにより、消費電力を抑制することができる。
また、電流切替スイッチ11aと並列に電流制限抵抗11bを接続しているので、簡易な構成で電流切替スイッチ11aにかかる電圧を下げることができるとともに、電流切替スイッチ11aに安価なスイッチを用いることができる。
実施の形態2.
つぎに、図10から図14を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、モータ13の回転数の変化に基づいて、電流切替スイッチ11aをONまたはOFFに制御する。
図10は、実施の形態2にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第1の構成例を示す図である。図10の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1のモータ駆動装置101Aと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。実施の形態2に係るモータ駆動システム100Dは、モータ駆動装置101Dと、モータ13と、リモコン14とを備えている。
モータ駆動装置101Dは、モータ駆動装置101Aと比較して、電流検出部12の代わりに回転数検出部17を備え、モータ駆動制御部7Aの代わりにモータ駆動制御部7Dを備えている。
回転数検出部17は、モータ13およびモータ駆動制御部7Dに接続されている。回転数検出部17は、モータ13の回転数を検出し、検出結果である回転数をモータ駆動制御部7Dに入力する。これにより、モータ駆動制御部7Dは、モータ13の回転数を把握する。
インバータ制御装置であるモータ駆動制御部7Dは、モータ13を駆動する信号をインバータ出力部6へ出力してインバータ出力部6を制御する。モータ駆動制御部7Dは、電圧検出部8が検出した電圧値に基づいてインバータ出力部6を制御し、回転数検出部17が検出した回転数に基づいて電流切替スイッチ11aを制御する。
つぎに、モータ駆動装置101Dがモータ13を駆動する際の、モータ駆動装置101Dの動作タイミングについて説明する。モータ駆動装置101Dの動作タイミングのうち、モータ駆動装置101Aの動作タイミングと同様の動作タイミングについては、その説明を省略する場合がある。
電源生成部2に商用電源1が接続されると、電源生成部2が、直流電圧を生成し、生成した直流電圧を電源回路部3に供給するとともに、母線9を介してインバータ出力部6に直流電圧を供給する。電源回路部3は、直流電圧を受け取ると本体制御部4Aおよび駆動電源供給部5のそれぞれに対して電圧を供給する。
本体制御部4Aは、リモコン14からモータ駆動指令を受けると、駆動電源供給部5をONし、これに伴いモータ駆動制御部7DもONする。一定時間が経過した後に、モータ駆動制御部7Dによって電流切替スイッチ11aがONされる。これにより、電源生成部2と電圧検出部8との間に配置されている電流制限抵抗11bが電流切替スイッチ11aによって短絡され、電圧検出部8は、母線9の電圧の検出が可能となる。モータ13が駆動を開始すると、回転数検出部17が、モータ13の回転数を検出し、検出結果である回転数をモータ駆動制御部7Dに入力する。
モータ駆動の停止の際には、本体制御部4Aが、リモコン14からモータ駆動停止指令を受けた後、一定時間の経過後に駆動電源供給部5をOFFする。これと同時にモータ駆動制御部7Dおよび電流切替スイッチ11aがOFFし、電源生成部2と電圧検出部8の間に電流制限抵抗11bが接続される。
図11は、実施の形態2にかかる第1の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャートである。モータ13が駆動していない状態では、モータ駆動制御部7Dは、駆動電源供給部5から動作電力の供給(電源供給)を受けていないので動作を停止している。モータ駆動制御部7Dが動作停止しているので、電流切替スイッチ11aもOFFしており、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流が流れる。
ユーザが、リモコン14に、モータ駆動の開始指示を入力すると、リモコン14は、モータ駆動の開始指示を本体制御部4Aに送る。そして、本体制御部4Aが、ユーザからモータ駆動の開始指示を受け付ける(ステップS60)。ユーザが、リモコン14に入力する開始指示には、モータ13の回転数に対応する指示が含まれている。
これにより、本体制御部4Aは、駆動電源供給部5をONする(ステップS61)。駆動電源供給部5は、モータ駆動制御部7Dとインバータ出力部6に電源を供給する(ステップS62)。モータ駆動制御部7Dは、電流切替スイッチ11aをONし(ステップS63)、母線9の電圧取得を開始する。その後、モータ13は、駆動を開始する(ステップS64)。
モータ13が駆動を開始した後、モータ13の回転数は、ユーザの指示した回転数(目標回転数)に到達する(ステップS65)。回転数検出部17は、モータ13の回転数を検出し、検出結果である回転数をモータ駆動制御部7Dに入力する(ステップS66)。回転数検出部17は、検出した回転数を、特定の時間間隔である時間t3ごとにモータ駆動制御部7Dに入力する。モータ駆動制御部7Dは、入力された回転数を記憶しておく。
その後、モータ駆動制御部7Dは、任意の時間である時間t4が経過した後に回転数検出部17から取得した回転数が、前回取得した回転数(時間t4前に取得した回転数)から、ある任意の閾値N1(rpm)以上変化したか否かを判定する(ステップS67)。すなわち、モータ駆動制御部7Dは、最新の回転数と、時間t4前に取得した1つ前の回転数との差が閾値N1以上であるか否かを判定する。
回転数が閾値N1以上変化していれば(ステップS67、Yes)、モータ駆動制御部7Dは、電流切替スイッチ11aのONを継続し(ステップS68)、ステップS66へ戻る。一方、回転数が閾値N1未満しか変化していなければ(ステップS67、No)、母線9の電圧が安定しており、電圧を監視する必要はないのでモータ駆動制御部7Dは、電流切替スイッチ11aをOFFする(ステップS69)。
回転数検出部17は、電流切替スイッチ11aがOFFされた後もモータ13の回転数を定期的(時間t3ごと)に検出し、検出結果である回転数をモータ駆動制御部7Dに入力する(ステップS70)。
そして、モータ駆動制御部7Dは、任意の時間である時間t4が経過した後に回転数検出部17から取得した回転数が、前回取得した回転数(時間t4前に取得した回転数)から、任意の閾値N1以上変化したか否かを判定する(ステップS71)。
なお、ステップS71で用いる閾値N1と、ステップS67で用いる閾値N1とは、異なる値であってもよい。また、ステップS71で用いる時間t4と、ステップS67で用いる時間t4とは、異なる時間であってもよい。ステップS67における閾値N1が第1の閾値であり、ステップS71における閾値N1が第2の閾値である。また、ステップS67における時間t4が第1の期間であり、ステップS71における時間t4が第2の期間である。
回転数が閾値N1未満しか変化していなければ(ステップS71、No)、母線9の電圧は引き続き安定しており、電圧を監視する必要はないのでモータ駆動制御部7Dは、電流切替スイッチ11aのOFFを継続し(ステップS72)、ステップS70へ戻る。
回転数が閾値N1以上変化していれば(ステップS71、Yes)、母線9の電圧が不安定な状態であるので、モータ駆動制御部7Dは、電圧の検出が必要である判断し、電流切替スイッチ11aをONする(ステップS73)。
このように、モータ駆動装置101Dは、モータ13の駆動時であっても電圧検出が不要であるときには電流切替スイッチ11aをOFFすることで電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流を流すので、消費電力を低減することができる。また、モータ駆動装置101Dは、電圧検出が必要となったときには、電流切替スイッチ11aをONすることで電圧を検出することができる。
モータ駆動装置101Dは、モータ駆動中の動作は、図11で説明した通りであるが、ユーザからモータ13の回転数を変更する指示(回転数の変更指示)を受け付けて、目標回転数を変更する場合がある。
モータ駆動装置101Dは、例えば、電流切替スイッチ11aがONしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合、回転数変更後の目標回転数に到達するまで電流切替スイッチ11aをONしたまま維持する。
また、モータ駆動装置101Dは、電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付ける場合がある。この場合のモータ駆動装置101Dの動作、すなわち安定状態でモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置101Dの動作は、実施の形態1の図5で説明した動作と同様である。
なお、図10および図11では、モータ駆動制御部7Dが電流切替スイッチ11aを制御する場合について説明したが、本体制御部が電流切替スイッチ11aを制御してもよい。すなわち、電流切替スイッチ11aを本体制御部に接続していてもよい。
図12は、実施の形態2にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第2の構成例を示す図である。図12の各構成要素のうち図6に示すモータ駆動システム100Bまたは図10に示すモータ駆動システム100Dと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
モータ駆動システム100Dの別構成例であるモータ駆動システム100Eは、モータ駆動装置101Eと、モータ13と、リモコン14とを備えている。モータ駆動装置101Eは、モータ駆動装置101Dと比較して、本体制御部4Aの代わりに本体制御部4Bを備え、モータ駆動制御部7Dの代わりにモータ駆動制御部7Eを備えている。
モータ駆動装置101Eの本体制御部4Bは、モータ駆動装置101Bの備える本体制御部4Bと同様の機能を有し、同様の動作を実行する。モータ駆動システム100Eでは、モータ駆動制御部7Eを電流切替スイッチ11aに接続する必要はない。モータ駆動制御部7Eは、電流切替スイッチ11aを制御しないが、それ以外の機能は、モータ駆動制御部7Dと同じである。
図13は、実施の形態2にかかる第2の構成例のモータ駆動装置の動作処理手順を示すフローチャートである。図13では、本体制御部4Bが電流切替スイッチ11aを制御する場合のモータ駆動装置101Eの動作処理手順について説明する。なお、モータ駆動装置101B,101Dの動作処理と同様の動作処理については、その説明を省略する場合がある。
モータ13が駆動していない状態では、モータ駆動制御部7Eは、駆動電源供給部5から動作電力の供給(電源供給)を受けていないので動作を停止している。モータ駆動制御部7Eが動作停止しているので、電流切替スイッチ11aもOFFしており、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流が流れる。
ユーザが、リモコン14に、モータ駆動の開始指示を入力すると、リモコン14は、モータ駆動の開始指示を本体制御部4Bに送る。そして、本体制御部4Bが、ユーザからモータ駆動の開始指示を受け付ける(ステップS80)。ユーザが、リモコン14に入力する開始指示には、モータ13の回転数に対応する指示が含まれている。
これにより、本体制御部4Bは、駆動電源供給部5をONする(ステップS81)。駆動電源供給部5は、モータ駆動制御部7Eとインバータ出力部6に電源を供給する(ステップS82)。本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aをONし(ステップS83)、母線9の電圧取得を開始する。その後、モータ13は、駆動を開始する(ステップS84)。
モータ13が駆動を開始した後、モータ13の回転数は、ユーザの指示した回転数(目標回転数)に到達する(ステップS85)。回転数検出部17は、モータ13の回転数を検出し、検出結果である回転数をモータ駆動制御部7Eに入力する(ステップS86)。回転数検出部17は、検出した回転数を、特定の時間間隔である時間t3ごとにモータ駆動制御部7Eに入力する。モータ駆動制御部7Eは、入力された回転数を記憶しておく。
その後、モータ駆動制御部7Eは、任意の時間である時間t4が経過した後に回転数検出部17から取得した回転数が、前回取得した回転数(時間t4前に取得した回転数)から、ある任意の閾値N1以上変化したか否かを判定する(ステップS87)。すなわち、モータ駆動制御部7Eは、最新の回転数と、時間t4前に取得した1つ前の回転数との差が閾値N1以上であるか否かを判定する。
回転数が閾値N1以上変化していれば(ステップS87、Yes)、モータ駆動制御部7Eは、回転数が閾値N1以上変化したことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bが電流切替スイッチ11aのONを継続し(ステップS88)、ステップS86へ戻る。一方、回転数が閾値N1未満しか変化していなければ(ステップS87、No)、モータ駆動制御部7Eは、回転数値が閾値N1未満しか変化していないことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bが電流切替スイッチ11aをOFFする(ステップS89)。
回転数検出部17は、電流切替スイッチ11aがOFFされた後もモータ13の回転数を定期的(時間t3ごと)に検出し、検出結果である回転数をモータ駆動制御部7Eに入力する(ステップS90)。
そして、モータ駆動制御部7Eは、任意の時間である時間t4が経過した後に回転数検出部17から取得した回転数が、前回取得した回転数(時間t4前に取得した回転数)から、ある任意の閾値N1以上変化したか否かを判定する(ステップS91)。
なお、ステップS91で用いる閾値N1と、ステップS87で用いる閾値N1とは、異なる値であってもよい。また、ステップS91で用いる時間t4と、ステップS87で用いる時間t4とは、異なる時間であってもよい。ステップS87における閾値N1が第1の閾値であり、ステップS91における閾値N1が第2の閾値である。また、ステップS87における時間t4が第1の期間であり、ステップS91における時間t4が第2の期間である。
回転数が閾値N1未満しか変化していなければ(ステップS91、No)、モータ駆動制御部7Eは、回転数が閾値N1未満しか変化していないことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aのOFFを継続し(ステップS92)、ステップS90へ戻る。
回転数が閾値N1以上変化していれば(ステップS91、Yes)、モータ駆動制御部7Eは、回転数が閾値N1以上変化したことを示す判定結果を本体制御部4Bに送信し、本体制御部4Bは、電流切替スイッチ11aをONする(ステップS93)。
モータ駆動装置101Eは、モータ駆動中の動作は、図13で説明した通りであるが、ユーザからモータ13の回転数を変更する指示(回転数の変更指示)を受け付けて、目標回転数を変更する場合がある。
モータ駆動装置101Eは、例えば、電流切替スイッチ11aがONしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合、回転数変更後の目標回転数に到達するまで電流切替スイッチ11aをONしたまま維持する。
また、モータ駆動装置101Eは、電流切替スイッチ11aがOFFしている状態でユーザからモータ13の回転数の変更指示を受け付ける場合がある。この場合のモータ駆動装置101Eの動作、すなわち安定状態でモータ13の回転数の変更指示を受け付けた場合のモータ駆動装置101Eの動作は、実施の形態1の図8で説明した動作と同様である。
なお、実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、本体制御部4Bが、モータ駆動制御部7Eへ回転数の変更指示を出した後に電流切替スイッチ11aをONにしてもよいし、モータ駆動制御部7Eへ回転数の変更指示を出すと同時に電流切替スイッチ11aをONしてもよい。
図10に示した本体制御部4Aは、破線50で囲まれた領域と絶縁されていてもよい。図14は、実施の形態2にかかるモータ駆動装置を備えたモータ駆動システムの第3の構成例を示す図である。図14の各構成要素のうち図9に示すモータ駆動システム100Cまたは図10に示すモータ駆動システム100Dと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
絶縁構成のモータ駆動システム100Fは、モータ駆動システム100Dと比較して、モータ駆動装置101Dの代わりにモータ駆動装置101Fを備えている。また、モータ駆動装置101Fは、モータ駆動装置101Dの構成要素に加えて絶縁カプラ15,16を備えている。絶縁カプラ15,16は、破線50で囲まれた領域と、本体制御部4Aとを絶縁する。絶縁カプラ15は、本体制御部4Aと駆動電源供給部5との間に配置され、絶縁カプラ16は、本体制御部4Aとモータ駆動制御部7Dとの間に配置される。このように、本体制御部4Aと、破線50の内部にある構成要素との間に絶縁カプラ15,16を挿入することで、本体制御部4Aを破線50の内部にある構成要素と電気的に絶縁することができる。
なお、図12のモータ駆動装置101Eに対して絶縁カプラ15,16を配置してもよい。この場合、絶縁カプラ15は、本体制御部4Bと駆動電源供給部5との間に配置され、絶縁カプラ16は、本体制御部4Bとモータ駆動制御部7Eとの間に配置される。また、本体制御部4Bと電流切替スイッチ11aとの間に絶縁カプラが配置される。
なお、図14において図10との差異は絶縁カプラ15,16の有無であり、モータ駆動装置101Fの動作処理手順は図11に示したモータ駆動装置101Dと同様であるので、その説明は省略する。
このように、実施の形態2によれば、母線9の電圧検出が不要である場合に、電流切替スイッチ11aをOFFするので、母線9の電圧検出が不要である場合には、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流を流すことができる。これにより、消費電力を抑制することができる。
実施の形態3.
つぎに、図15から図17を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では、モータ駆動システム100A〜100Fを空気調和機に適用する。
図15は、実施の形態3にかかる空気調和機の構成例を示す図である。空気調和機200は、冷媒を介して外気と室内の空気の間で熱を移動させることにより、室内を暖房または冷房して空気調和を行う装置である。
実施の形態3の空気調和機200は、室外機210および室内機220を備えている。空気調和機200では、室外機210と室内機220とで冷凍サイクル装置が構成されている。室外機210は、実施の形態1または2で説明したモータ駆動装置101A〜101Fの何れか1つを備えている。ここでは、室外機210がモータ駆動装置101Aを備える場合について説明する。
室外機210は、モータ駆動装置101A、圧縮機211、室外側熱交換器212、四方弁213、減圧部214、冷媒蓄積部215およびファン216を備えている。圧縮機211は、冷媒を圧縮する圧縮機構217と、圧縮機構217を動作させるモータ13とを備えている。室内機220は、負荷側熱交換器221、およびファン222を備えている。
空気調和機200では、室外機210と室内機220とが冷媒配管で接続されて、冷媒が循環する冷媒回路が構成されている。冷媒配管のうち、気相の冷媒が流れる配管はガス配管300であり、液相の冷媒が流れる配管は液配管400である。なお、液配管400には、気液二相の冷媒を流してもよい。
圧縮機構217は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。冷媒蓄積部215は、冷媒を蓄積する。四方弁213は、不図示の制御装置からの指示に基づいて、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れを切り替える。
室外側熱交換器212は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外側熱交換器212は、暖房運転時には蒸発器の働きをし、液配管400から流入した低圧の冷媒と、室外空気との間で熱交換を行って冷媒を蒸発させて気化させる。室外側熱交換器212は、冷房運転時には、凝縮器の働きをし、四方弁213側から流入した圧縮機構217で圧縮済の冷媒と、室外空気との間で熱交換を行って、冷媒を凝縮させて液化させる。
室外側熱交換器212には、冷媒と室外空気との間の熱交換の効率を高めるために、ファン216が設けられている。減圧部214は、開度を変化させることで、冷媒の圧力を調整する。
負荷側熱交換器221は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う。負荷側熱交換器221は、暖房運転時には、凝縮器の働きをし、ガス配管300から流入した冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化させ、液配管400側に流出させる。負荷側熱交換器221は、冷房運転時には蒸発器の働きをし、減圧部214によって低圧状態にされた冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて冷媒を気化させ、ガス配管300側に流出させる。ファン222は、負荷側熱交換器221が熱交換を行う空気の流れを調整する。
空気調和機200は、ユーザのリモコン14などによる操作に応じて冷凍サイクルで必要となる運転モードおよび熱交換量を決定する。このとき、リモコン14への操作に応じて、室外機210は、圧縮機構217の回転数、四方弁213の動作およびファン216の回転数を決定し、室内機220はファン222の回転数を決定する。圧縮機構217の回転数は、モータ駆動装置101Aによって決定される。
モータ駆動装置101Aは、母線9の電圧検出が不要である場合に、電流切替スイッチ11aをOFFするので、母線9の電圧検出が不要である場合には、電流制限抵抗11bを介して電圧検出部8に電流を流すことができる。これにより、空気調和機200は、消費電力を抑制することができる。
ここで、モータ駆動制御部7A,7B,7D,7Eのハードウェア構成について説明する。図16は、実施の形態1または2にかかるモータ駆動装置が備えるモータ駆動制御部の第1のハードウェア構成例を示す図である。モータ駆動制御部7A,7B,7D,7Eは、同様のハードウェア構成を有しているので、ここではモータ駆動制御部7Aのハードウェア構成について説明する。
モータ駆動制御部7Aを構成する構成要素の一部又は全部の機能は、プロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。
プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
モータ駆動制御部7Aは、プロセッサ301が、メモリ302で記憶されている、モータ駆動制御部7Aの動作を実行するための制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。また、この制御プログラムは、モータ駆動制御部7Aの手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
図17は、実施の形態1または2にかかるモータ駆動装置が備えるモータ駆動制御部の第2のハードウェア構成例を示す図である。モータ駆動制御部7Aを構成する構成要素の一部又は全部の機能は、処理回路303により実現することができる。
処理回路303は、専用のハードウェアである。処理回路303は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものである。
なお、モータ駆動制御部7Aの機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。すなわち、モータ駆動制御部7Aの一部の機能を図16に示したプロセッサ301およびメモリ302で実現し、残りの機能を図17に示した専用の処理回路303で実現するようにしてもよい。
なお、実施の形態1または2で説明した本体制御部4A,4Bについても、モータ駆動制御部7Aと同様のハードウェア構成を有しているので、その説明を省略する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 商用電源、2 電源生成部、3 電源回路部、4A,4B 本体制御部、5 駆動電源供給部、6 インバータ出力部、7A,7B,7D,7E モータ駆動制御部、8 電圧検出部、9 母線、10 スイッチ部、11a 電流切替スイッチ、11b 電流制限抵抗、12 電流検出部、13 モータ、14 リモコン、15,16 絶縁カプラ、17 回転数検出部、21 接続点、24,25 分圧抵抗、81〜86 スイッチング素子、100A〜100F モータ駆動システム、101A〜101F モータ駆動装置、200 空気調和機、210 室外機、211 圧縮機、220 室内機、301 プロセッサ、302 メモリ、303 処理回路。

Claims (7)

  1. 商用電源から供給された電力を直流電力に変換する電源生成部と、
    前記電源生成部から供給される電力を使用してモータを駆動するインバータ出力部と、
    前記電源生成部が前記インバータ出力部に印加する直流電圧の電圧値を検出する電圧検出部と、
    前記インバータ出力部から前記モータへ供給されている電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記電源生成部および前記インバータ出力部を接続する母線と前記電圧検出部との間に並列に接続された、電流制限抵抗および前記電流制限抵抗の両端間の短絡をオンまたはオフに切替える電流切替スイッチと、
    前記電圧検出部の検出結果に基づいて前記インバータ出力部を制御するとともに、前記電流値に基づいて前記電流切替スイッチのオンおよびオフを制御するモータ駆動制御部と、
    を備え、
    前記モータ駆動制御部は、
    前記モータを駆動する際には、前記電流切替スイッチをオンすることによって、前記母線の電圧を、前記電流切替スイッチを介して前記電圧検出部に送り、
    前記モータの駆動中の第1の期間内に前記電流値が第1の閾値未満しか変化しなかった場合には、前記電流切替スイッチをオフすることによって、前記母線の電圧を、前記電流切替スイッチを介さず前記電流制限抵抗を介して前記電圧検出部に送る、
    モータ駆動装置。
  2. 前記電流検出部は、前記電流切替スイッチがオフにされた後、前記モータの駆動中に前記電流値を定期的に検出し、
    前記モータ駆動制御部は、前記電流検出部が定期的に検出した電流値を記憶しておき、前記電流検出部が定期的に検出した電流値が第2の期間内に第2の閾値以上変化した場合には、前記電流切替スイッチをオンする、
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 商用電源から供給された電力を直流電力に変換する電源生成部と、
    前記電源生成部から供給される電力を使用してモータを駆動するインバータ出力部と、
    前記電源生成部が前記インバータ出力部に印加する直流電圧の電圧値を検出する電圧検出部と、
    前記モータの回転数を検出する回転数検出部と、
    前記電源生成部および前記インバータ出力部を接続する母線と前記電圧検出部との間に並列に接続された、電流制限抵抗および前記電流制限抵抗の両端間の短絡をオンまたはオフに切替える電流切替スイッチと、
    前記電圧検出部の検出結果に基づいて前記インバータ出力部を制御するとともに、前記回転数に基づいて前記電流切替スイッチのオンおよびオフを制御するモータ駆動制御部と、
    を備え、
    前記モータ駆動制御部は、
    前記モータを駆動する際には、前記電流切替スイッチをオンすることによって、前記母線の電圧を、前記電流切替スイッチを介して前記電圧検出部に送り、
    前記モータの駆動中の第1の期間内に前記回転数が第1の閾値未満しか変化しなかった場合には、前記電流切替スイッチをオフすることによって、前記母線の電圧を、前記電流切替スイッチを介さず前記電流制限抵抗を介して前記電圧検出部に送る、
    モータ駆動装置。
  4. 前記回転数検出部は、前記電流切替スイッチがオフにされた後、前記モータの駆動中に前記回転数を定期的に検出し、
    前記モータ駆動制御部は、前記回転数検出部が定期的に検出した回転数を記憶しておき、前記回転数検出部が定期的に検出した回転数が第2の期間内に第2の閾値以上変化した場合には、前記電流切替スイッチをオンする、
    請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記モータ駆動制御部は、前記モータの駆動中に前記モータの回転数を変更する指示を受け付けた場合、前記電流切替スイッチがオフであれば、前記電流切替スイッチをオンする、
    請求項1から4の何れか1つに記載のモータ駆動装置。
  6. 前記電流切替スイッチに接続されるとともに、ユーザからの指示に基づいて前記モータ駆動制御部を制御する本体制御部をさらに備え、
    前記モータ駆動制御部は、前記本体制御部に、前記電流切替スイッチのオンおよびオフを制御させる、
    請求項1から5の何れか1つに記載のモータ駆動装置。
  7. 請求項1から6の何れか1つに記載のモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置により駆動されるモータを有した圧縮機と、
    を備える空気調和機。
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