JPWO2020174519A1 - コイル端末線切断装置 - Google Patents

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Abstract

コイル端末線切断装置は、コイルが巻かれるインシュレータと、インシュレータの上部に設けられ、インシュレータに巻かれたコイルの端部となる端末線が巻かれたピンとを備えたステータを保持するステータ保持部と、ピンに巻かれた端末線の切断時に端末線を把持する一対の把持片を備えた切断部とを有し、切断部は、一対の把持片のうち、一方の把持片である固定片と、一対の把持片のうち、他方の把持片であって、切刃を備え、端末線を固定片の方向に押しながら切刃の先端が端末線の巻かれたピンの位置を超える位置まで移動する移動片とを有するものである。

Description

本発明は、電動機のステータにコイルを巻く工程において、コイルの端部である端末線を切断するコイル端末線切断装置に関する。
従来、巻線機におけるコイル端末線切断装置として、端末線を保持する移動片および固定片の各片に、コイルから延びる端末線を切断する切刃が設けられた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたコイル端末線切断装置では、切断前の端末線を保持する構成として、移動片の中央に凸部が設けられ、凸部と噛み合う凹部が固定片に設けられている。
実開昭54−164425号公報
特許文献1に開示されたコイル端末線切断装置は、端末線を保持する移動片および固定片の各片に切刃が設けられており、切刃が端末線を切断すると、切断後の端末線がコイル側に向かって伸びた状態となる。この場合、例えば、コイルが搭載される電動機の製造過程において、コイルから延びる端末線を巻き付けておくピンがステータに設けられていたとしても、作業者が、切断後の端末線に触れてしまうと、端末線がピンから容易にほどけてしまう。端末線がピンから外れることを防げない。端末線がピンから外れることが頻繁に起こると、コイルが搭載される電動機の品質が安定しなくなり、信頼性が低下する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コイルの端末線を切断した際に、ピンに巻かれたコイル端末線がピンから外れることを防止するコイル端末線切断装置を提供するものである。
本発明に係るコイル端末線切断装置は、コイルが巻かれるインシュレータと、前記インシュレータの上部に設けられ、前記インシュレータに巻かれたコイルの端部となる端末線が巻かれたピンとを備えたステータを保持するステータ保持部と、前記ピンに巻かれた前記端末線の切断時に前記端末線を把持する一対の把持片を備えた切断部と、を有し、前記切断部は、前記一対の把持片のうち、一方の把持片である固定片と、前記一対の把持片のうち、他方の把持片であって、切刃を備え、前記端末線を前記固定片の方向に押しながら前記切刃の先端が前記端末線の巻かれた前記ピンの位置を超える位置まで移動する移動片と、を有するものである。
本発明によれば、移動片が固定片の方向に移動すると、移動片と固定片とが端末線を把持し、把持された端末線を切刃が切断する。切刃がピンの位置を超える位置まで移動することで、切刃が、切断後の端末線を移動片の移動方向に押し、端末線がピンに巻き付く。切断後の端末線がピンに巻き付く状態となるため、端末線がピンから外れにくくなり、切断後の端末線がピンから外れることを防止できる。
本発明の実施の形態1に係るコイル端末線切断装置を用いて製造される電動機の一構成例を示す外観図である。 図1に示したステータの一構成例を示す外観斜視図である。 図2に示したステータについて、各インシュレータが外側を向くように配置された状態を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るコイル端末線切断装置の一構成例を示す外観斜視図である。 図4に示した切断部の要部の構成例を示す拡大図である。 図4に示したコイル端末線切断装置に図3に示したステータが設置された状態を示す外観斜視図である。 図6に示したコイル端末線切断装置の要部を示す拡大図である。 図7に示したコイル端末線切断装置が端末線を切断する前の状態を示す拡大図である。 図7に示したコイル端末線切断装置が端末線を切断した後の状態を示す拡大図である。
実施の形態1.
本実施の形態1は、電動機の製造過程において、ステータに巻かれるコイルを切断するコイル端末切断装置に関するものである。本実施の形態1のコイル端末切断装置の構成を説明する前に、電動機の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るコイル端末線切断装置を用いて製造される電動機の一構成例を示す外観図である。ここでは、電動機がブラシレスDCモータの場合で説明する。図1は、電動機の構成をわかり易く説明するために、電動機の一部を断面構造で示している。図1は、ラジアルギャップ形ブラシレスDCモータを示しているが、電動機はラジアルギャップ形に限らない。
図1に示すように、電動機200は、回転軸31が挿入されたロータ30と、ロータ30の外周に設けられたステータ1と、ロータ30の駆動を制御する回路が搭載された回路基板21とを有する。ステータ1および回路基板21がモールド樹脂22で一体に成型され、モールドステータ20が構成される。モールドステータ20の凹部にはロータ30が収納されている。
回転軸31の一端には、回転する回転軸31を支持する出力側軸受33が設けられている。回転軸31の他端には、回転する回転軸31を支持する反出力側軸受34が設けられている。反出力側軸受34は、導電性のブラケット60で覆われている。反出力側軸受34の外輪がブラケット60の内側に嵌め込まれている。ブラケット60がモールドステータ20の凹部の開口部を塞ぐように、ブラケット60の圧入部61がモールドステータ20の内周部に嵌め込まれている。
ステータ1は、回転軸31を中心に放射状に配置された複数のコア11と、複数のコア11に対応して設けられた複数のインシュレータ12とを有する。各コア11は、複数の電磁鋼板が積層された構成である。各コア11には、磁束を発生させるコイル13が巻きつけられている。コイル13は、銅およびアルミなどの導電性線材で構成される。インシュレータ12は、コア11とコイル13とを絶縁する役目を果たす。ロータ30は、回転軸31と、回転軸31に回転体32を介して固定されたロータマグネット40とを有する。ロータマグネット40は、円柱状の永久磁石で構成される。ロータマグネット40は、モールドステータ20の内側に配置された複数のコア11と対向して配置されている。
回路基板21は、出力側軸受33とステータ1との間に配置されている。回路基板21には、ロータ30の磁極位置を検出する磁気センサ50が設けられている。回路基板21にはリード線23が接続され、リード線23は、リード線口24を介して、電動機200が搭載される装置のコントローラ(不図示)と接続されている。電動機200が搭載される装置は、例えば、空気調和機である。
図2は、図1に示したステータの一構成例を示す外観斜視図である。図2は、ステータ1が図1に示した電動機200に搭載される場合の一例を示す図である。図2では、仮想的に配置される回転軸31を破線で示している。
図2に示すように、ステータ1は複数のティース10を有する。ステータ1は、複数のティース10が平面視で環状に配置された構成である。各ティース10は、環状のステータ1の外周側に位置するコア11と、コア11から環状のステータ1の内周側に突出するインシュレータ12と、コイル13とを有する。コイル13は、インシュレータ12にワイヤが巻き付けられた構成である。インシュレータ12の上部には、固定端子14およびピン7が設けられている。固定端子14は、コイル13から延びるワイヤを固定し、ステータ1の上部に設けられる回路基板21に電気的に接続するために用いられる。ピン7には、固定端子14に固定されたワイヤから延びるワイヤの端部である端末線が巻き付けられる。図1に示した電動機200にステータ1が搭載された場合、図2に示すように、複数のティース10は、コイル13の巻かれたインシュレータ12が破線で示す回転軸31に向くように配置される。
図3は、図2に示したステータについて、各インシュレータが外側を向くように配置された状態を示す外観斜視図である。図3では、図2に示したコイル13を図に示すことを省略している。電動機200の製造過程において、ティース10にコイル13を形成する際、図3に示すように、各インシュレータ12が外側を向くように、ステータ1が配置される。
次に、本実施の形態1のコイル端末線切断装置の構成を説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係るコイル端末線切断装置の一構成例を示す外観斜視図である。図4に示すように、コイル端末線切断装置100は、ピン7に巻き付けられた端末線を切断する切断部2と、端末線の切断時にステータ1を保持するステータ保持部3とを有する。ステータ保持部3は台座101に支持されている。ステータ保持部3には、図3に示した状態のステータ1が置かれる載置台3aが設けられている。切断部2は、台座101の上に設けられた支柱102を介して、台座101に支持されている。図4に示していないが、載置台3aに置かれるステータ1の位置がずれないように固定するステータ固定部が、載置台3aに設けられていてもよい。
切断部2は、インシュレータ12にコイル13が形成された後、ピン7に巻き付けられた、コイル13の端末線を把持しながら端末線を切断する。切断部2は、端末線を把持する移動片4および固定片6からなる一対の把持片46と、支柱102に設けられた駆動部103とを有する。固定片6は支柱102に取り付けられている。移動片4は駆動部103に取り付けられている。駆動部103は水平に一定の方向(X軸矢印方向)に移動片4を移動させる。駆動部103は、例えば、図に示さないエアーシリンダが設けられ、エアーシリンダがエアーパイプを介してエアーコンプレッサと接続されている。駆動部103は、エアーコンプレッサから供給される空気圧によって、図4に示すX軸矢印方向に移動片4を移動させ、およびX軸矢印方向と反対方向に移動片4を移動させることができる。
図4に示した切断部2の要部の構成を説明する。図5は、図4に示した切断部の要部の構成例を示す拡大図である。図5は、図4に示したコイル端末線切断装置100の上方からZ軸矢印の反対方向に切断部2の要部を見たときの図である。ここでは、移動片4および固定片6の構成に注目して説明する。
移動片4は、切刃5が固定された移動基部4aと、移動基部4aよりも移動方向(X軸矢印方向)に延びる矩形状の移動突出部4bとを有する。切刃5は、図5に示すように、切刃5の先端5bが移動基部4aよりも移動片4の移動方向に突出している。移動突出部4bのピン7側方向(Y軸矢印と反対方向)の面である側面4b1と、切刃5の移動突出部4b側方向の面との間に、空間部4cが形成されている。切刃5は、移動突出部4bと空間部4cを隔てて配置されている。固定片6は、移動片4の移動方向に、移動片4と対向して配置された固定基部6aと、空間部4cの方向に延びる矩形状の固定突出部6bとを有する。固定突出部6bはピン7と対向する位置に配置されている。
図5に示すように、移動突出部4bの固定片6側方向(X軸矢印方向)の面である側面4b2と、固定基部6aの移動片4側方向(X軸矢印と反対方向)の面である側面6a1とが対向して配置されている。移動基部4aの固定片6側方向の面である側面4a1と、固定突出部6bの移動片4側方向の面である側面6b3とが対向して配置されている。ピン7において、図5に示すX軸矢印と反対方向の面を側面7aとし、X軸矢印方向の面を側面7bとする。図5に示す構成例では、移動突出部4bの側面4b2と切刃5の先端5bとがY軸方向に平行な仮想線X1上にあり、固定突出部6bの側面6b3とピン7の側面7aとがY軸方向に平行な仮想線X2上にある。固定突出部6bにおいて、ピン7とは反対方向(Y軸矢印方向)の面を側面6b1とする。また、固定突出部6bにおいて、ピン7側方向(Y軸矢印と反対方向)の面を、切刃5を受ける側面である受面6b2とする。
図5に示す移動片4を参照すると、移動基部4aと移動突出部4bとが組み合わされた形状は、平面視でL字が時計回りに90度回転したときの形状に近似している。また、図5に示す固定片6を参照すると、固定基部6aと固定突出部6bとが組み合わされた形状は、平面視でL字が反時計回りに90度回転したときの形状に近似している。後述するが、移動片4と固定片6との間に端末線が配置された状態で、移動片4が駆動部103から供給される動力によって、図5に示す位置から固定片6の方向(X軸矢印方向)に移動する。移動片4が移動方向(X軸矢印方向)に移動すると、2つのL字形状が組み合わされる。その際、固定突出部6bが空間部4cに収納され、切刃5によってコイル13側から切り離された端末線が移動片4および固定片6に把持される。
次に、本実施の形態1のコイル端末線切断装置100の動作を説明する。図6は、図4に示したコイル端末線切断装置に図3に示したステータが設置された状態を示す外観斜視図である。図7は、図6に示したコイル端末線切断装置の要部を示す拡大図である。
図6に示すように、ステータ保持部3には、図3に示した状態のステータ1が取りつけられる。図6および図7では、ステータ1の各ティース10に形成されたコイル13を、図に示すことを省略している。固定端子14には、図2に示したコイル13から延びるワイヤが固定され、ピン7には、固定端子14からさらに延びるコイル13の端末線8が巻き付けられる。切断部2の固定片6と移動片4との間を通るように、ピン7から端末線8が伸びている。
図8は、図7に示したコイル端末線切断装置が端末線を切断する前の状態を示す拡大図である。図9は、図7に示したコイル端末線切断装置が端末線を切断した後の状態を示す拡大図である。図8は、図7を参照して説明したように、移動片4と固定片6との間に端末線8が配置された状態の一例を示す。
図6に示したステータ保持部3は、ピン7が固定片6の一端部に近接して対向して配置されるようにステータ1を保持する。図8に示す配置例では、ピン7は、固定突出部6bと一定の距離Lysを空けて対向して配置されている。距離Lysは、例えば、切刃5の厚みと端末線8の直径とを加算した値以上の距離である。図8に示す配置例では、切刃5の先端5bが端末線8と接触しているが、切刃5が端末線8を切断する前の状態である。また、移動突出部4bの側面4b2の辺4b3と固定突出部6bの側面6b3の辺6b4とが端末線8に接触している。
図8に示した状態から、移動片4が駆動部103から供給される動力によって移動方向(X軸矢印方向)に移動すると、端末線8は、移動突出部4bの辺4b3と固定突出部6bの辺6b4とで強く把持され、切刃5によって切断される。さらに、移動片4が移動方向に移動すると、図9に示すように、ピン7側から切り離された端末線8bは、移動突出部4bの側面4b1および辺4b3によって固定基部6aの側面6a1に押しつけられる。端末線8bは、移動片4の側面4b2および固定片6の側面6a1によって、一時的に保持される。
また、図8に示した状態から、移動片4が移動方向に移動すると、移動片4のL字状の先端側矩形と固定片6のL字状の先端側矩形とが組み合わされ、図9に示すように、固定突出部6bが移動片4の空間部4cに侵入する。固定突出部6bが移動片4の空間部4cに侵入した状態において、固定突出部6bの側面6b1と移動突出部4bの側面4b1とが対向しているが、端末線8bは、側面6b1および側面4b1によって保持されない。これは、側面4a1のY軸矢印方向の長さと側面6b3のY軸矢印方向の長さとの差である距離Lcが端末線8の直径よりも大きいからである。つまり、固定突出部6bが空間部4cに収納された状態で、固定突出部6bの側面6b1と移動突出部4bの側面4b1との間の距離Lcが端末線8の直径よりも大きいからである。
上述したように、固定基部6aの側面6a1および移動突出部4bの側面4b2は互いに対向する位置にあり、切り離された端末線8bは、側面6a1および側面4b2によって一時的に保持される。一方、移動基部4aの側面4a1と固定突出部6bの側面6b3との間では、切り離された端末線8bは保持されない。その理由を説明する。移動突出部4bのX軸矢印方向の長さLe1および固定突出部6bのX軸矢印方向の長さLd1を加算した値を長さLde1とする。移動突出部4bのY軸矢印方向の長さLe2および固定突出部6bのY軸矢印方向の長さLd2を加算した値を長さLde2とする。本実施の形態1では、Lde1>Lde2の関係になっている。この場合、Lde1=Lde2の場合に比べて、切り離された端末線8bの一部は、図8に示した側面4b1と側面6b1との間に残るが、側面4a1と側面6b3との間に残りにくくなる。
また、固定突出部6bの受面6b2とピン7の一側面とが、互いに対向して、近接して配置されている。図8に示す配置例では、固定突出部6bの受面6b2とピン7の側面7cとが距離Lysを空けて配置されている。図8に示した状態から移動片4が移動方向(X軸矢印方向)に移動すると、図9に示すように、切刃5は、端末線8を切断した後、固定突出部6bの受面6b2に沿ってスライドする。移動片4が移動して、図9に示すように、固定突出部6bが空間部4cに収納されると、受面6b2に沿ってスライドする切刃5の先端5bは、平面視において、ピン7の側面の位置を超える位置に到達する。図9の例では、切刃5の先端5bは、ピン7の側面7cの辺7c1を超える位置に到達している。そのため、切刃5によって切断された端末線8aは、切刃5のピン7側の面である押え面5aによってピン7側に押され、ピン7に巻き付く。
なお、距離Lysが切刃5の厚みと端末線8の直径とを加算した値以上の場合で説明したが、距離Lysはこの場合に限らない。距離Lysは、切刃5の厚みと端末線8の直径とを加算した値以上であり、かつ図8に示した側面7cのX軸矢印方向の長さ以上であってもよい。端末線8aについて、切刃5の押え面5aによって押さえられる長さは、ピン7に巻き付く長さとして、ピン7の側面7cのX軸矢印方向の長さがあれば十分だからである。
本実施の形態1のコイル端末線切断装置100は、コイル13の端部となる端末線8が巻かれたピン7を備えたステータ1を保持するステータ保持部3と、ピン7に巻かれた端末線8の切断時に端末線8を把持する一対の把持片46を備えた切断部2とを有する。切断部2は、一対の把持片46のうち、一方の把持片である固定片6と、一対の把持片のうち、他方の把持片であって、切刃5を備えた移動片4とを有する。移動片4は、端末線8を固定片6の方向に押しながら切刃5の先端5bが端末線8の巻かれたピン7の位置を超える位置まで移動するものである。
本実施の形態1によれば、移動片4が固定片6の方向に移動すると、移動片4と固定片6とが端末線8を把持し、把持された端末線8を切刃5が切断する。切刃5がピン7の位置を超える位置まで移動することで、切刃5が、切断後の端末線8aを移動片4の移動方向に押し、端末線8aがピン7に巻き付く。切断後の端末線8aがピン7に巻き付く状態となるため、端末線8aがピン7から外れにくくなる。そのため、切断後の端末線8aがピン7から外れることを防止できる。その結果、電動機200だけでなく、電動機200が搭載される製品の信頼性が向上する。
また、本実施の形態1において、ステータ保持部3は、固定片6に対して一定の距離を空けてピン7が対向して配置されるように、ステータ1を保持してもよい。ピン7が固定片6の一端部に近接して対向して配置されるようにすることで、端末線8aをピン7に確実に巻きつけることができる。固定突出部6bがピン7と対向して配置され、固定突出部6bとピン7との距離Lysは切刃5の厚みと端末線8の直径とを加算した値以上であればよい。固定突出部6bとピン7との距離Lysが少なくとも切刃5の厚みと端末線8の直径とを加算した値であれば、切刃5の先端5bがピン7の位置を超えて移動すると、切刃5の押え面5aが端末線8aをピン7の側面7cに沿って伸ばす。その結果、端末線8aはピン7の側面7cから外れにくくなる。
従来のコイル端末線切断装置では、端末線を切断する際、移動片の凸部と固定片の凹部とが端末線を挟んで噛み合う構成なので、端末線が3箇所で折れ曲がり、端末線が凹部に食い込んでしまう。そのため、移動片が移動前の位置に戻っても、端末線が固定片の凹部から自重で落ちない場合がある。この場合、作業者が切断後の端末線を固定片から除去しなければならなかった。
これに対して、本実施の形態1では、切刃5の先端5bが移動突出部4bと空間部4cを隔てて配置されているため、切刃5が端末線8を切断した後に、固定突出部6bが空間部4cに収納され、移動片4と固定片6とが組み合わされる。その際、コイル13とは反対側の切断後の端末線8bは、移動突出部4bの移動に伴って固定基部6aの方向に移動する。そして、端末線8bは、移動突出部4bの側面4b2と固定基部6aの側面6a1とで把持されるが、垂直方向(Y軸矢印方向)の側面4b1と側面6b1との間では把持されない。このように、移動片4および固定片6は、端末線8に食い込む構成ではないため、端末線8の折れ曲がった部分に両側から力をかけて把持するものではない。そのため、コイル13から切り離された側の端末線8bが固定片6に張り付いて自重で離れなくなることが抑制され、端末線8bが除去しづらい状態になることを防止できる。
また、本実施の形態1のコイル端末線切断装置100は、移動片4が移動方向に移動する際、切刃5は、固定突出部6bのピン7と対向する側面である受面6b2に沿って移動する構成である。この場合、固定片側に切刃が無くても端末線8を切断することができるため、コイル端末線切断装置の製造コストを削減することができる。
また、従来のコイル端末線切断装置と比較すると、本実施の形態1のコイル端末線切断装置100は、凸部が移動片4に設けられておらず、凸部と噛み合う凹部が固定片6に設けられておらず、切刃5の枚数が1枚である。そのため、切断部2における移動片4および固定片6のサイズを従来よりも縮小することができる。その結果、切断した後の端末線8bの廃棄部分を少なくすることができる。
さらに、本実施の形態1において、固定突出部6bが空間部4cに収納された状態で、固定突出部6bの側面6b1と移動突出部4bの側面4b1との間の距離Lcが端末線8の直径よりも大きい構成であってもよい。この場合、コイル13から切り離された端末線8bは移動突出部4bおよび固定基部6aで保持されているので、移動片4が固定片6から離れるだけで、端末線8bが自重で落下する。そのため、端末線8bを落としやすくすることができる。
1 ステータ、2 切断部、3 ステータ保持部、3a 載置台、4 移動片、4a 移動基部、4a1 側面、4b 移動突出部、4b1、4b2 側面、4b3 辺、4c 空間部、5 切刃、5a 押え面、5b 先端、6 固定片、6a 固定基部、6a1 側面、6b 固定突出部、6b1 側面、6b2 受面、6b3 側面、6b4 辺、7 ピン、7a〜7c 側面、7c1 辺、8、8a、8b 端末線、10 ティース、11 コア、12 インシュレータ、13 コイル、14 固定端子、20 モールドステータ、21 回路基板、22 モールド樹脂、23 リード線、24 リード線口、30 ロータ、31 回転軸、32 回転体、33 出力側軸受、34 反出力側軸受、40 ロータマグネット、46 一対の把持片、50 磁気センサ、60 ブラケット、61 圧入部、100 コイル端末線切断装置、101 台座、102 支柱、103 駆動部、200 電動機、X1、X2 仮想線。

Claims (6)

  1. コイルが巻かれるインシュレータと、前記インシュレータの上部に設けられ、前記インシュレータに巻かれたコイルの端部となる端末線が巻かれたピンとを備えたステータを保持するステータ保持部と、
    前記ピンに巻かれた前記端末線の切断時に前記端末線を把持する一対の把持片を備えた切断部と、を有し、
    前記切断部は、
    前記一対の把持片のうち、一方の把持片である固定片と、
    前記一対の把持片のうち、他方の把持片であって、切刃を備え、前記端末線を前記固定片の方向に押しながら前記切刃の先端が前記端末線の巻かれた前記ピンの位置を超える位置まで移動する移動片と、
    を有するコイル端末線切断装置。
  2. 前記ステータ保持部は、前記固定片に対して一定の距離を空けて前記ピンが対向して配置されるように、前記ステータを保持する、請求項1に記載のコイル端末線切断装置。
  3. 前記移動片は、
    前記切刃が固定される移動基部と、
    前記移動基部よりも前記移動片の移動方向に延びる移動突出部と、を有し、
    前記切刃は、前記切刃の先端が前記移動基部よりも前記移動方向に突出して前記移動突出部と空間部を隔てて配置されるように、前記移動基部に固定され、
    前記固定片は、
    前記移動方向に前記移動片と対向して配置された固定基部と、
    前記移動片が移動すると前記空間部に収納される固定突出部と、を有する、請求項1または2に記載のコイル端末線切断装置。
  4. 前記切刃は、前記移動片が移動するとき、前記固定突出部の前記ピンと対向する面に沿って移動する、請求項3に記載のコイル端末線切断装置。
  5. 前記固定突出部が前記空間部に収納された状態において、前記固定突出部の側面と前記移動突出部の側面との間の距離が前記端末線の直径よりも大きい、請求項3または4に記載のコイル端末線切断装置。
  6. 前記ステータ保持部は、
    前記切刃の厚みと前記端末線の直径とを加算した値以上の距離を空けて、前記固定突出部に対して前記ピンが対向して配置されるように、前記ステータを保持する、請求項3〜5のいずれか1項に記載のコイル端末線切断装置。
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