JPWO2020170440A1 - モータ駆動制御装置、連結制御システム、およびモータ駆動制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置、連結制御システム、およびモータ駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

モータ駆動制御装置(10)であって、モータ(20)に駆動電力(31)を供給してモータ(20)を制御する制御部(11)と、エンコーダ(30)との間で通信を実行するエンコーダ通信部(12)と、エンコーダデータ(32)を要求するリクエスト信号がエンコーダ(30)に送信された送信時刻と、エンコーダ(30)からエンコーダデータ(32)を受信した受信時刻と、の差分に基づいて、エンコーダケーブル長(22)を推定するケーブル長推定部(13)と、エンコーダケーブル長(22)に基づいて、駆動電力の供給を制御する際に用いられるパラメータである電力制御パラメータを補正するケーブル抵抗推定部(14)と、を備え、制御部(11)は、電力制御パラメータを用いて駆動電力(31)の供給を制御する。

Description

本発明は、モータの駆動を制御するモータ駆動制御装置、連結制御システム、およびモータ駆動制御方法に関する。
サーボアンプといったモータ駆動制御装置は、モータの動作を示す情報に基づいてモータの駆動を制御する装置である。モータ駆動制御装置とモータとの間はモータケーブルで接続されているので、モータケーブルが長くなるほど、モータの動作に影響を与える。このため、モータケーブルの長さによってモータの動作が異なってしまい、モータに所望の動作をさせることが困難であった。
特許文献1に記載の位置検出システムは、モータの動作位置の情報である位置情報を、位置情報を取得した時刻の情報に基づいて補正し、位置情報の伝送遅れに起因する動作位置の検出誤差を解消している。
特開2005−233736号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、モータ駆動制御装置とモータとの間を接続するモータケーブルの抵抗値を考慮していないので、モータ駆動制御装置が出力する駆動電力と、モータが動作に用いる駆動電力との間に差異が生じる。このため、所望の駆動電力でモータを駆動することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望の駆動電力でモータを駆動することができるモータ駆動制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、モータ、およびモータのエンコーダデータを検出するエンコーダに接続されるとともに、モータを制御するモータ駆動制御装置であって、モータに駆動電力を供給することによってモータを制御する制御部と、エンコーダとの間で通信を実行するエンコーダ通信部とを備えている。また、本発明のモータ駆動制御装置は、エンコーダデータを要求するリクエスト信号がエンコーダに送信された送信時刻と、エンコーダからエンコーダデータを受信した受信時刻と、の差分に基づいて、エンコーダとエンコーダ通信部とを接続するエンコーダケーブルの長さであるエンコーダケーブル長を推定するケーブル長推定部と、エンコーダケーブル長に基づいて、駆動電力の供給を制御する際に用いられるパラメータである電力制御パラメータを補正する補正部とを備えている。本発明のモータ駆動制御装置では、制御部は、電力制御パラメータを用いて駆動電力の供給を制御する。
本発明にかかるモータ駆動制御装置は、所望の駆動電力でモータを駆動することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるモータ駆動制御装置を備えた制御システムの構成を示す図 実施の形態1にかかるモータ駆動制御装置による駆動電力の調整処理手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるモータ駆動制御装置を備えた連結制御システムの構成を示す図 実施の形態2にかかる連結制御システムによるモータの制御処理手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるモータ駆動制御装置のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるモータ駆動制御装置、連結制御システム、およびモータ駆動制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるモータ駆動制御装置を備えた制御システムの構成を示す図である。制御システム1は、サーボ機構によってモータ20を動作させるシステムである。
制御システム1は、モータ駆動制御装置10と、モータ20と、エンコーダ30と、モータケーブル41と、エンコーダケーブル51とを備えている。制御システム1では、モータ駆動制御装置10と、モータ20と、エンコーダ30と、モータケーブル41と、エンコーダケーブル51とがタンデム接続されている。
モータケーブル41は、モータ駆動制御装置10とモータ20とを接続するケーブルである。モータケーブル41は、モータ駆動制御装置10から出力された駆動電力31をモータ20に送る。
エンコーダケーブル51は、モータ駆動制御装置10とエンコーダ30とを接続するケーブルである。エンコーダケーブル51は、モータ駆動制御装置10から出力されたリクエスト信号をエンコーダ30に送り、エンコーダ30から出力されたエンコーダデータ32をモータ駆動制御装置10に送る。リクエスト信号は、エンコーダデータ32をリクエストするための信号である。エンコーダデータ32は、エンコーダ30がモータ20から検出した情報である。エンコーダデータ32は、モータ20の動作の情報(動作検出値21)を含んでいる。動作検出値21は、モータ20の動作位置を示す情報と、モータ20の動作速度を示す情報との少なくとも一方を含んでいる。エンコーダデータ32にはヘッダ等が付与されている。
モータ駆動制御装置10は、図示しないコントローラといった外部装置から送られてくる駆動指令5に基づいて、モータ20の駆動を制御する。駆動指令5は、モータ20の動作位置の目標値またはモータ20の動作速度の目標値を示す動作指令である。
モータ駆動制御装置10の例は、サーボアンプである。モータ駆動制御装置10は、モータ20を駆動するとともに、モータ20の動作に応じてエンコーダ30から送られてくるエンコーダデータ32に基づいてモータ20の動作をフィードバック制御する。具体的には、モータ駆動制御装置10は、モータ20の実際の動作位置またはモータ20の実際の動作速度が駆動指令5に追従することができるように、駆動電力31をモータ20に出力する。
モータ駆動制御装置10は、モータケーブル41を介してモータ20に駆動電力31を供給する。駆動電力31は、モータ20を駆動するための電力である。また、モータ駆動制御装置10は、エンコーダケーブル51を介してエンコーダ30から送られてくるエンコーダデータ32を受信する。
モータ20は、サーボモータであり、モータ駆動制御装置10から供給される駆動電力31を用いて動作する。エンコーダ30は、モータ20の動作に基づいて、モータ20の動作を示すエンコーダデータ32を生成する。エンコーダ30の例は、モータ20の動作位置を検出する位置検出器である。エンコーダ30は、エンコーダデータ32をモータ駆動制御装置10に送信する。
モータ駆動制御装置10は、制御部11と、エンコーダ通信部12と、ケーブル長推定部13と、補正部として動作するケーブル抵抗推定部14とを有している。エンコーダ通信部12は、エンコーダ30に接続されており、エンコーダ30にリクエスト信号を送信する。エンコーダ通信部12がリクエスト信号を送信するタイミングは、制御部11からの指示に対応するタイミング、駆動指令5に対応するタイミング、またはエンコーダ通信部12自身が決定したタイミングである。
また、エンコーダ通信部12は、エンコーダ30にリクエスト信号を送信したタイミングを示す情報(送信時刻)をケーブル長推定部13に送信する。エンコーダ通信部12は、エンコーダ30から送られてくるエンコーダデータ32を受信する。エンコーダ通信部12は、エンコーダデータ32の中から動作検出値21を抽出して制御部11に送信する。
ケーブル長推定部13は、エンコーダ30から送られてくるエンコーダデータ32を受信する。ケーブル長推定部13は、リクエスト信号の送信時刻およびエンコーダデータ32の受信時刻に基づいて、リクエスト信号を送信してからエンコーダデータ32を受信するまでの時間である送受信の遅延時間を算出する。すなわち、ケーブル長推定部13は、リクエスト信号の通信フレームの送信時刻と、エンコーダデータ32の通信フレームを受信する受信時刻との差分である、送受信の遅延時間を算出する。送受信の遅延時間は、エンコーダケーブル51の長さの影響を受ける。
ケーブル長推定部13は、送受信の遅延時間を用いて、エンコーダケーブル51の長さであるエンコーダケーブル長22を推定する。ケーブル長推定部13は、エンコーダケーブル長22をケーブル抵抗推定部14に送信する。
モータ20とエンコーダ30とは一体となって配置されていることが多いので、エンコーダケーブル51とモータケーブル41とは同等の長さで配線されることが多い。このため、推定されたエンコーダケーブル長22に基づいて、モータケーブル41の長さを間接的に推定することができる。以下の説明では、モータケーブル41の長さをモータケーブル長という場合がある。
実施の形態1のケーブル抵抗推定部14は、モータケーブル長およびエンコーダケーブル51の長さが同じであるとみなし、モータケーブル長としてエンコーダケーブル長22を適用する。ケーブル抵抗推定部14は、エンコーダケーブル長22に基づいて、モータケーブル長を推定し、モータケーブル長に基づいて、モータケーブル41の抵抗値を推定する。このとき、ケーブル抵抗推定部14は、モータケーブル長、モータケーブル41を長さ方向に垂直な面で切断した場合の断面積、モータケーブル41の電気抵抗率などを用いてモータケーブル41の抵抗値を算出する。換言すると、ケーブル抵抗推定部14は、モータケーブル41の単位長さ当たりの抵抗値といったパラメータと、推定したモータケーブル長とに基づいて、モータケーブル41の抵抗値を推定する。以下の説明では、モータケーブル41の抵抗値をモータケーブル抵抗値という場合がある。
ケーブル抵抗推定部14は、制御部11がモータ20に供給する駆動電力31を制御する際に用いる制御パラメータを、モータケーブル抵抗値に基づいて補正する。以下の説明では、駆動電力31を制御する際に用いられる制御パラメータを電力制御パラメータという場合がある。電力制御パラメータが補正されることは、制御部11が有する駆動電力31の出力特性を変更することに対応している。
電力制御パラメータは、制御部11が駆動電力31を調整するためのパラメータであり、ケーブル抵抗推定部14によって補正される。電力制御パラメータは、制御部11が駆動指令5および動作検出値21に基づいて駆動電力31を算出する際、または制御部11が駆動電圧を出力する際に用いられる。
電力制御パラメータが駆動電力31を算出する際に用いられる場合の電力制御パラメータの例は、制御部11が駆動電力31を算出する際に用いる、電流、電圧、電流の追従性、電圧の追従性、またはモータケーブル抵抗値である。この場合の電力制御パラメータは、制御部11が駆動電力31を算出するための算出パラメータであるともいえる。
また、電力制御パラメータが駆動電力31を出力する際に用いられる場合の電力制御パラメータの例は、制御部11が出力する駆動電力31に対する補正値である。この場合の電力制御パラメータは、制御部11が出力する駆動電力31を補正するための補正パラメータであるともいえる。
このように、電力制御パラメータが駆動電力31を算出する際に用いられる場合、電力制御パラメータは、フィードバック制御のように用いられ、電力制御パラメータが駆動電力31を出力する際に用いられる場合、電力制御パラメータは、フィードフォワード制御のように用いられる。ケーブル抵抗推定部14は、補正した電力制御パラメータを制御部11に送信する。
制御部11は、コントローラから送られてくる駆動指令5を受信する。また、制御部11は、エンコーダ通信部12から送られてくる動作検出値21を受信する。また、制御部11は、ケーブル抵抗推定部14から送られてくる電力制御パラメータを受信する。
制御部11は、駆動指令5および動作検出値21に基づいて、駆動電力31をモータ20に出力するタイミングを算出する。制御部11は、駆動指令5で指定されたモータ20の動作位置または動作速度が、動作検出値21に一致するように駆動電力31を出力する。換言すると、制御部11は、送受信の遅延時間が解消されるよう、すなわち送受信の遅延時間が0となるよう、駆動電力31を出力するタイミングを調整する。
また、制御部11は、ケーブル抵抗推定部14からの電力制御パラメータを用いて駆動電力31を算出するか、または、出力する駆動電力31をケーブル抵抗推定部14からの電力制御パラメータを用いて補正する。
また、制御部11は、算出または補正した駆動電力31をモータ20に供給することによって、モータ20を制御する。制御部11は、駆動電力31をモータ20に供給するための電流または電圧をモータ20に出力する。制御部11は、モータケーブル抵抗値が0である場合には、駆動指令5に対応する電流または電圧をそのままモータ20に出力し、モータケーブル抵抗値が高くなるほど、大きな電流または大きな電圧をモータ20に出力する。換言すると、制御部11は、モータケーブル抵抗値が高くなるほど、大きな駆動電力31をモータ20に供給する。
このように、モータ駆動制御装置10は、モータケーブル抵抗値(モータケーブル長)に基づいて電力制御パラメータを補正し、電力制御パラメータに基づいて駆動電力31を調整する。
図2は、実施の形態1にかかるモータ駆動制御装置による駆動電力の調整処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、コントローラから送られてくる駆動指令5を受信すると、駆動指令5に基づいて駆動電力31を算出し、算出した駆動電力31を用いてモータ20の駆動を行う。ここでの駆動電力31は、調整前の第1の駆動電力である。
モータ駆動制御装置10のエンコーダ通信部12は、エンコーダデータ32をリクエストするためのリクエスト信号を、エンコーダ30に送信する(ステップS10)。また、エンコーダ通信部12は、エンコーダ30にリクエスト信号を送信した時刻である送信時刻をケーブル長推定部13に送信する。
エンコーダ30は、モータ20の動作に基づいてエンコーダデータ32を生成し、エンコーダデータ32をモータ駆動制御装置10に送信する。これにより、エンコーダ通信部12およびケーブル長推定部13がエンコーダデータ32を受信する(ステップS20)。
ケーブル長推定部13は、リクエスト信号の送信時刻およびエンコーダデータ32の受信時刻に基づいて、送受信の遅延時間を算出する(ステップS30)。ケーブル長推定部13は、送受信の遅延時間を用いて、エンコーダケーブル長22を推定(算出)する(ステップS40)。ケーブル長推定部13は、エンコーダケーブル長22をケーブル抵抗推定部14に送信する。
ケーブル抵抗推定部14は、エンコーダケーブル長22に基づいて、モータケーブル長を推定し、モータケーブル長に基づいて、モータケーブル抵抗値を推定(算出)する(ステップS50)。すなわち、ケーブル抵抗推定部14は、モータケーブル長がエンコーダケーブル長22と同じであると仮定したうえで、モータケーブル長に基づいて、モータケーブル抵抗値を推定する。
ケーブル抵抗推定部14は、モータケーブル抵抗値に基づいて、制御部11が駆動電力31を制御する際に用いる電力制御パラメータを補正する(ステップS60)。ケーブル抵抗推定部14は、算出した電力制御パラメータを制御部11に送信する。
制御部11は、ケーブル抵抗推定部14から送られてくる電力制御パラメータを受信すると、電力制御パラメータに基づいて駆動電力31を調整する。制御部11は、調整後の駆動電力31をモータ20に供給する。これにより、制御部11は、モータ20の駆動電力31を調整する(ステップS70)。制御部11によって調整された駆動電力31が第2の駆動電力である。
また、エンコーダ通信部12は、エンコーダデータ32を受信すると、エンコーダデータ32の中から動作検出値21を抽出して制御部11に送信する。制御部11は、エンコーダ通信部12から送られてくる動作検出値21を受信すると、動作検出値21に基づいて、駆動電力31の出力タイミングを調整する。
なお、実施の形態1では、モータ駆動制御装置10が制御する負荷がモータ20である場合について説明したが、モータ駆動制御装置10はモータ20以外の負荷を制御してもよい。
ところで、モータ駆動制御装置内の制御部が使用する電力制御パラメータを、モータの抵抗値またはインダクタンスに基づいて調整する方法がある。この方法の場合、モータとモータ駆動制御装置との間のモータケーブルに含まれる抵抗値の増加分によって電力制御パラメータが最適でなくなり、意図した制御性能を実現できなくなる。すなわち、モータケーブルには抵抗成分があるので、モータ駆動制御装置が出力する駆動電力とモータに実際に印加される駆動電力とは、モータケーブル抵抗値が原因で差異が生じる。例えば、モータ駆動制御装置が駆動電力として電圧をモータへ供給する場合、モータ駆動制御装置が出力する電圧値と、モータへ実際に印加される電圧値とは、モータケーブル抵抗値によって電圧降下する分だけ異なる。
このように、モータケーブル抵抗値は、モータケーブル長によって異なり、モータに実際に印加される駆動電力は、モータケーブル抵抗値によって異なる。このため、モータ駆動制御装置、モータ、およびモータケーブルを含んだ制御システムでの実際の制御特性は、モータケーブル長によって異なる。ところが、モータケーブル長は、制御システムの使用状況によって様々であるので、モータ駆動制御装置に含まれる制御部に対し、予めモータケーブル長もしくはモータケーブル抵抗値を考慮して電力制御パラメータを設定することは困難である。一方、実施の形態1では、ケーブル抵抗推定部14がモータケーブル抵抗値を推定し、モータケーブル抵抗値に基づいて電力制御パラメータを補正するので、モータケーブル長(モータケーブル抵抗値)が変化しても、所望の制御特性を実現することが可能となる。
なお、実施の形態1ではモータ20にエンコーダ30が接続されている場合について説明したが、モータ20の動作を検出する検出器はエンコーダ30には限られない。
このように、実施の形態1のモータ駆動制御装置10は、通信フレームの送受信の遅延時間に基づいて、エンコーダケーブル長22を推定し、エンコーダケーブル長22に基づいて、モータケーブル抵抗値を推定している。そして、モータ駆動制御装置10は、モータケーブル抵抗値に基づいて電力制御パラメータを補正し、電力制御パラメータを用いて駆動電力31の供給を制御している。これにより、モータケーブル抵抗値に関わらず所望の駆動電力31でモータ20を駆動することが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図3から図5を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、複数のモータ駆動制御装置が、共通の基準時間に基づいて送受信の遅延時間を算出し、この遅延時間を解消するようモータを制御する。
図3は、実施の形態2にかかるモータ駆動制御装置を備えた連結制御システムの構成を示す図である。連結制御システム2は、制御システム1A,1Bおよび機械連結部40を備えており、制御システム1A,1Bを連動させることによって機械連結部40を駆動するシステムである。制御システム1Aは、サーボ機構によってモータ20Aを動作させるシステムであり、制御システム1Bは、サーボ機構によってモータ20Bを動作させるシステムである。
制御システム1Aは、第1のモータ駆動制御装置であるモータ駆動制御装置10Aと、第1のモータであるモータ20Aと、第1のエンコーダであるエンコーダ30Aと、第1のモータケーブルであるモータケーブル41Aと、第1のエンコーダケーブルであるエンコーダケーブル51Aとを備えている。
制御システム1Bは、第2のモータ駆動制御装置であるモータ駆動制御装置10Bと、第2のモータであるモータ20Bと、第2のエンコーダであるエンコーダ30Bと、第2のモータケーブルであるモータケーブル41Bと、第2のエンコーダケーブルであるエンコーダケーブル51Bとを備えている。
モータ20A,20B、エンコーダ30A,30B、モータケーブル41A,41B、およびエンコーダケーブル51A,51Bは、それぞれ実施の形態1で説明したモータ20、エンコーダ30、モータケーブル41、およびエンコーダケーブル51と同様の機能を有している。また、制御システム1A,1Bでは、各構成要素が制御システム1と同様の接続構成を有している。
図3では、モータ駆動制御装置10Aがコントローラから受け付ける駆動指令を駆動指令5Aとして図示し、モータ駆動制御装置10Bがコントローラから受け付ける駆動指令を駆動指令5Bとして図示している。また、図3では、モータ駆動制御装置10Aがモータ20Aに出力する駆動電力を駆動電力31Aとして図示し、モータ駆動制御装置10Bがモータ20Bに出力する駆動電力を駆動電力31Bとして図示している。また、図3では、エンコーダ30Aがモータ駆動制御装置10Aに送信するエンコーダデータをエンコーダデータ32Aとして図示し、エンコーダ30Bがモータ駆動制御装置10Bに送信するエンコーダデータをエンコーダデータ32Bとして図示している。
機械連結部40は、モータ20A,20Bに対して機械的に連結された特定の部品である。連結制御システム2では、モータ20Aの出力軸とモータ20Bの出力軸とが、機械連結部40に対して機械的に結合されている。機械連結部40には、カップリング、ギア、タイミングベルトなどの機構が含まれている。なお、機械連結部40が有する機構は、何れの機構であってもよい。
モータ駆動制御装置10Aは、制御部11Aと、エンコーダ通信部12Aと、ケーブル長推定部13Aと、ケーブル抵抗推定部14Aとを有している。モータ駆動制御装置10Bは、制御部11Bと、エンコーダ通信部12Bと、ケーブル長推定部13Bと、ケーブル抵抗推定部14Bとを有している。以下の説明では、モータ駆動制御装置10A,10Bが備える構成要素の機能のうち、モータ駆動制御装置10が備える構成要素の機能と異なる機能を中心に説明する。
図3では、ケーブル長推定部13Aがケーブル抵抗推定部14Aに送信するエンコーダケーブル長をエンコーダケーブル長22Aとして図示し、ケーブル長推定部13Bがケーブル抵抗推定部14Bに送信するエンコーダケーブル長をエンコーダケーブル長22Bとして図示している。また、図3では、エンコーダ通信部12Aが制御部11Aに送信する動作検出値を動作検出値21Aとして図示し、エンコーダ通信部12Bが制御部11Bに送信する動作検出値を動作検出値21Bとして図示している。
モータ駆動制御装置10A,10Bは、同様の構成を有しているので、以下では主にモータ駆動制御装置10Aの構成について説明する。
ケーブル長推定部13Aは、ケーブル長推定部13が備える機能に加えて、送受信の遅延時間をエンコーダ通信部12Aに送信する機能を有している。実施の形態2では、ケーブル長推定部13Aが算出する送受信の遅延時間を遅延時間23Aといい、ケーブル長推定部13Bが算出する送受信の遅延時間を遅延時間23Bという。
エンコーダ通信部12Aは、エンコーダ通信部12が備える機能に加えて、ケーブル長推定部13Aから遅延時間23Aを受け付ける機能を有している。また、エンコーダ通信部12Aは、モータ20Aの動作の基準となる時間を示す基準時間を、外部装置から受け付ける機能を有している。基準時間をエンコーダ通信部12Aに送信する外部装置の例は、上位コントローラである。この上位コントローラは、モータ駆動制御装置10Aに接続されているコントローラ、およびモータ駆動制御装置10Bに接続されているコントローラを制御するコンピュータである。この場合、上位コントローラは、モータ駆動制御装置10Aに接続されているコントローラを介して、エンコーダ通信部12Aに基準時間を送信し、モータ駆動制御装置10Bに接続されているコントローラを介して、エンコーダ通信部12Bに基準時間を送信する。上位コントローラは、エンコーダ通信部12Aとエンコーダ通信部12Bとに同じ基準時間(共通の基準時間)を送信する。
エンコーダ通信部12A,12Bは、上位コントローラから受信した基準時間に従って、エンコーダ30にリクエスト信号を送信する。また、ケーブル長推定部13A,13Bは、実施の形態1のケーブル長推定部13が送受信の遅延時間を算出した処理と同様の処理によって遅延時間23A,23Bを算出する。したがって、ケーブル長推定部13A,13Bが算出する遅延時間23A,23Bは、ともに上位コントローラから受信した基準時間からの遅延時間である。
エンコーダ通信部12Aは、基準時間からの遅延時間である遅延時間23Aを、ケーブル長推定部13Aから受信する。エンコーダ通信部12Aは、リクエスト信号をエンコーダ30Aに出力するタイミングを、遅延時間23Aに基づいて補正する。具体的には、エンコーダ通信部12Aは、基準時間よりも遅延時間23Aの分だけ早い時間にリクエスト信号をエンコーダ30Aに出力する。
エンコーダ30Aは、基準時間よりも遅延時間23Aの分だけ早いタイミングでリクエスト信号を受信するので、基準時間よりも遅延時間23Aの分だけ早いタイミングでエンコーダデータ32Aを送信することが可能となる。このエンコーダデータ32Aは、エンコーダケーブル51Aにおいて遅延し、基準時間に対応するタイミングでエンコーダ通信部12Aが受信する。これにより、エンコーダ通信部12Aは、基準時間に対応するタイミングで動作検出値21Aを制御部11Aに出力することが可能となる。
モータ駆動制御装置10Bでもモータ駆動制御装置10Aと同様に、エンコーダ通信部12Bが、基準時間よりも遅延時間23Bの分だけ早い時間にリクエスト信号をエンコーダ30Bに出力する。これにより、エンコーダ通信部12Bは、エンコーダ通信部12Aと同様に、遅延が補正されたタイミングでエンコーダデータ32Bを受信するので、基準時間に対応するタイミングで動作検出値21Bを制御部11Bに出力することが可能となる。これにより、モータ駆動制御装置10A,10Bは、基準時間に対応するタイミングに従ってモータ20A,20Bを同期制御することができる。
図4は、実施の形態2にかかる連結制御システムによるモータの制御処理手順を示すフローチャートである。モータ駆動制御装置10Aは、実施の形態1で説明したステップS10からS70の処理を実行するとともに、図4に示したステップS110aからS130aの処理を実行する。モータ駆動制御装置10Bは、実施の形態1で説明したステップS10からS70の処理を実行するとともに、図4に示したステップS110bからS130bの処理を実行する。
エンコーダ通信部12Aは、上位コントローラから受信した基準時間に従って、エンコーダ30Aにリクエスト信号(第1のリクエスト信号)を送信する。また、エンコーダ通信部12Aは、リクエスト信号の送信時刻(第1の送信時刻)をケーブル長推定部13Aに送信する。
ケーブル長推定部13Aは、エンコーダ通信部12Aからリクエスト信号の送信時刻を受信し、エンコーダ30Aからエンコーダデータ32Aを受信する。ケーブル長推定部13Aは、リクエスト信号の送信時刻およびエンコーダデータ(第1のエンコーダデータ)32Aの受信時刻(第1の受信時刻)に基づいて、基準時間からの第1の遅延時間である遅延時間23Aを算出する(ステップS110a)。このように、リクエスト信号の送信時刻は、基準時間に従ったものであるので、ケーブル長推定部13Aがリクエスト信号の送信時刻およびエンコーダデータ32Aの受信時刻に基づいて算出した遅延時間23Aが、基準時間からの遅延時間となる。ケーブル長推定部13Aは、遅延時間23Aをエンコーダ通信部12Aに送信する。
エンコーダ通信部12Bは、上位コントローラから受信した基準時間に従って、エンコーダ30Bにリクエスト信号(第2のリクエスト信号)を送信する。また、エンコーダ通信部12Bは、リクエスト信号の送信時刻(第2の送信時刻)をケーブル長推定部13Bに送信する。
ケーブル長推定部13Bは、エンコーダ通信部12Bからリクエスト信号の送信時刻を受信し、エンコーダ30Bからエンコーダデータ32Bを受信する。ケーブル長推定部13Bは、リクエスト信号の送信時刻およびエンコーダデータ(第2のエンコーダデータ)32Bの受信時刻(第2の受信時刻)に基づいて、基準時間からの第2の遅延時間である遅延時間23Bを算出する(ステップS110b)。このように、リクエスト信号の送信時刻は、基準時間に従ったものであるので、ケーブル長推定部13Bがリクエスト信号の送信時刻およびエンコーダデータ32Bの受信時刻に基づいて算出した遅延時間23Bが、基準時間からの遅延時間となる。ケーブル長推定部13Bは、遅延時間23Bをエンコーダ通信部12Bに送信する。
エンコーダ通信部12Aは、遅延時間23Aに基づいて、リクエスト信号をエンコーダ30Aに出力するタイミングを補正する(ステップS120a)。エンコーダ通信部12Bは、遅延時間23Bに基づいて、リクエスト信号をエンコーダ30Bに出力するタイミングを補正する(ステップS120b)。
エンコーダ30Aは、出力タイミングが補正されたリクエスト信号を受信すると、エンコーダデータ32Aをエンコーダ通信部12Aおよびケーブル長推定部13Aに送信する。これにより、エンコーダ通信部12Aは、エンコーダデータ32Aから動作検出値21Aを抽出し、抽出した動作検出値21Aを制御部11Aに送信する。制御部11Aは、動作検出値21Aに基づいて、モータ20Aを制御する(ステップS130a)。
同様に、エンコーダ30Bは、出力タイミングが補正されたリクエスト信号を受信すると、エンコーダデータ32Bをエンコーダ通信部12Bおよびケーブル長推定部13Bに送信する。これにより、エンコーダ通信部12Bは、エンコーダデータ32Bから動作検出値21Bを抽出し、抽出した動作検出値21Bを制御部11Bに送信する。制御部11Bは、動作検出値21Bに基づいて、モータ20Bを制御する(ステップS130b)。
このように、エンコーダ通信部12Aが出力するリクエスト信号の出力タイミングは、基準時間に従ったものとなっているので、エンコーダ通信部12Aが受信するエンコーダデータ32Aの受信タイミングも基準時間に従ったものとなっている。したがって、制御部11Aによるモータ20Aの制御タイミングも基準時間に従ったものとなっている。
同様に、モータ駆動制御装置10Bでは、エンコーダ通信部12Bが出力するリクエスト信号の出力タイミングは、基準時間に従ったものとなる。したがって、エンコーダ通信部12Bが受信するエンコーダデータ32Bの受信タイミングも基準時間に従ったものとなる。したがって、制御部11Bによるモータ20Bの制御タイミングも基準時間に従ったものとなっている。
これにより、モータ20A,20Bは、基準時間に従ったタイミングで同期しながら動作し、機械連結部40を駆動する。
ここで、比較対象の連結制御システムについて説明する。比較対象の連結制御システムは、第3のモータ駆動制御装置および第4のモータ駆動制御装置によって、機械的に連結された複数のモータを駆動する。この比較対象の連結制御システムにおいて、第3のモータ駆動制御装置と第3のモータとを接続する第3のモータケーブルの距離と、第4のモータ駆動制御装置と第4のモータとを接続する第4のモータケーブルの距離とが異なる場合がある。この場合、第3のモータケーブルの抵抗値と、第4のモータケーブルの抵抗値とが異なるので、第3のモータの動作と第4のモータの動作との間に差異が発生する。
また、比較対象の連結制御システムにおいて、第3のモータ駆動制御装置と第3のエンコーダとを接続する第3のエンコーダケーブルの距離と、第4のモータ駆動制御装置と第4のエンコーダとを接続する第4のエンコーダケーブルの距離と、が異なる場合がある。この場合、第3のエンコーダから取得される動作検出値と、第4のエンコーダから取得される動作検出値とが同期せず、第3のモータの動作と第4のモータの動作との間に差異が発生する。
第3のモータの動作と第4のモータの動作との間に差異が発生すると、第3のモータおよび第4のモータに機械的に接続されている機械連結部に歪みが生じる。このため、機械的に連結された複数のモータを駆動する連結制御システムでは、機械連結部に歪みが生じないように複数のモータの動作が同期していることが望ましい。
実施の形態2では、機械連結部40に対して機械的に連結されたモータ20A,20Bを駆動するモータ駆動制御装置10A,10Bが、遅延時間23A,23Bに応じて、リクエスト信号の出力タイミング(動作検出値21A,21Bの出力タイミング)を補正している。これにより、モータ駆動制御装置10A,10Bは、モータ20A,20Bの動作を同期させることができるので、機械連結部40に発生する歪みを抑制することができる。
また、実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、ケーブル抵抗推定部14A,14Bは、モータケーブル抵抗値に基づいて電力制御パラメータを補正する。すなわち、ケーブル抵抗推定部14Aは、モータケーブル41Aのモータケーブル抵抗値に基づいて、制御部11Aが用いる電力制御パラメータを補正する。また、ケーブル抵抗推定部14Bは、モータケーブル41Bのモータケーブル抵抗値に基づいて、制御部11Bが用いる電力制御パラメータを補正する。これにより、モータ駆動制御装置10A,10Bにおけるモータ20A,20Bの制御性能が同等なものとなるので、機械連結部40に発生する歪みを抑制することができる。
なお、実施の形態2では、エンコーダ通信部12A,12Bが動作検出値21A,21Bの出力タイミングを補正しているが、この補正が無い場合であっても、連結制御システム2は、機械連結部40の歪みを抑制することは可能である。すなわち、制御部11A,11Bは、ケーブル抵抗推定部14A,14Bで補正された電力制御パラメータを用いてモータ20A,20Bを駆動制御するだけでも、機械連結部40の歪みを抑制することは可能である。
このように実施の形態2では、モータ駆動制御装置10A,10Bが、機械連結部40に対して機械的に連結されているモータ20A,20Bに対し、共通の基準時間に基づいてリクエスト信号の出力タイミングを補正している。これにより、モータ駆動制御装置10A,10Bは、共通の基準時間に対応するタイミングでエンコーダデータ32A,32Bを受信できるので、共通の基準時間に対応するタイミングで駆動電力31A,31Bをモータ20A,20Bに出力することができる。したがって、モータ20A,20Bの動作が原因で発生する機械連結部40の歪みを抑制することができる。
ここで、モータ駆動制御装置10,10A,10Bのハードウェア構成について説明する。なお、モータ駆動制御装置10,10A,10Bは、同様のハードウェア構成を有しているので、ここではモータ駆動制御装置10Aのハードウェア構成について説明する。
図5は、実施の形態2にかかるモータ駆動制御装置のハードウェア構成例を示す図である。モータ駆動制御装置10Aは、図5に示したプロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)である。
モータ駆動制御装置10Aは、プロセッサ301が、メモリ302で記憶されている、モータ駆動制御装置10Aの動作を実行するためのプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、このプログラムは、モータ駆動制御装置10Aの手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
プロセッサ301が実行するプログラムは、コンピュータで実行可能な、データ処理を行うための複数の命令を含むコンピュータ読取り可能かつ非遷移的な(non-transitory)記録媒体を有するコンピュータプログラムプロダクトであってもよい。プロセッサ301が実行するプログラムは、複数の命令がデータ処理を行うことをコンピュータに実行させる。
また、モータ駆動制御装置10Aを専用のハードウェアで実現してもよい。また、モータ駆動制御装置10Aの機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、制御部11Aは、モータ20Aを制御する制御回路で実現されてもよく、エンコーダ通信部12Aは、エンコーダ30Aとの間で通信を行うエンコーダ通信回路で実現されてもよい。また、ケーブル長推定部13Aは、エンコーダケーブル長22Aを推定するケーブル長推定回路で実現されてもよく、ケーブル抵抗推定部14Aは、モータケーブル抵抗値を推定するケーブル抵抗推定回路で実現されてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1A,1B 制御システム、2 連結制御システム、5,5A,5B 駆動指令、10,10A,10B モータ駆動制御装置、11,11A,11B 制御部、12,12A,12B エンコーダ通信部、13,13A,13B ケーブル長推定部、14,14A,14B ケーブル抵抗推定部、20,20A,20B モータ、21,21A,21B 動作検出値、22,22A,22B エンコーダケーブル長、23A,23B 遅延時間、30,30A,30B エンコーダ、31,31A,31B 駆動電力、32,32A,32B エンコーダデータ、40 機械連結部、41,41A,41B モータケーブル、51,51A,51B エンコーダケーブル、301 プロセッサ、302 メモリ。

Claims (10)

  1. モータ、および前記モータのエンコーダデータを検出するエンコーダに接続されるとともに、前記モータを制御するモータ駆動制御装置であって、
    前記モータに駆動電力を供給することによって前記モータを制御する制御部と、
    前記エンコーダとの間で通信を実行するエンコーダ通信部と、
    前記エンコーダデータを要求するリクエスト信号が前記エンコーダに送信された送信時刻と、前記エンコーダから前記エンコーダデータを受信した受信時刻と、の差分に基づいて、前記エンコーダと前記エンコーダ通信部とを接続するエンコーダケーブルの長さであるエンコーダケーブル長を推定するケーブル長推定部と、
    前記エンコーダケーブル長に基づいて、前記駆動電力の供給を制御する際に用いられるパラメータである電力制御パラメータを補正する補正部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記電力制御パラメータを用いて前記駆動電力の供給を制御する、
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記補正部は、前記制御部と前記モータとを接続するモータケーブルの抵抗値であるモータケーブル抵抗値を推定し、前記電力制御パラメータを、前記モータケーブル抵抗値に基づいて補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記補正部は、前記エンコーダケーブル長から前記モータケーブルの長さであるモータケーブル長を推定し、前記モータケーブル長から前記モータケーブル抵抗値を推定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記エンコーダデータは、前記モータの動作位置または前記モータの動作速度を含む、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記制御部は、前記電力制御パラメータに基づいて、前記駆動電力の出力特性を変更する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のモータ駆動制御装置。
  6. 前記制御部は、前記電力制御パラメータに基づいて、前記モータに出力する前記駆動電力を補正する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1つに記載のモータ駆動制御装置。
  7. 前記エンコーダ通信部は、前記エンコーダから前記モータの動作の情報を抽出して前記制御部に送信し、
    前記制御部は、前記モータの動作の情報に基づいて、前記駆動電力を前記モータに供給するタイミングを補正する、
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか1つに記載のモータ駆動制御装置。
  8. 前記エンコーダ通信部は、前記差分に基づいて、前記リクエスト信号を前記エンコーダに送信するタイミングを補正する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動制御装置。
  9. 特定の部品に対して機械的に連結されている第1のモータ、および前記第1のモータの第1のエンコーダデータを検出する第1のエンコーダに接続されるとともに、前記第1のモータを制御する第1のモータ駆動制御装置と、
    前記特定の部品に対して機械的に連結されている第2のモータ、および前記第2のモータの第2のエンコーダデータを検出する第2のエンコーダに接続されるとともに、前記第2のモータを制御する第2のモータ駆動制御装置と、
    を備え、
    前記第1のモータ駆動制御装置は、
    前記第1のエンコーダデータを要求する第1のリクエスト信号を、外部装置から送られてくる基準の時間である基準時間に従って前記第1のエンコーダに送信し、前記第1のリクエスト信号が前記第1のエンコーダに送信された第1の送信時刻と、前記第1のエンコーダから前記第1のエンコーダデータを受信した第1の受信時刻と、の差分である第1の差分を算出し、前記第1の差分に基づいて、前記第1のリクエスト信号を前記第1のエンコーダに送信するタイミングを補正し、
    前記第2のモータ駆動制御装置は、
    前記第2のエンコーダデータを要求する第2のリクエスト信号を、前記外部装置から送られてくる前記基準時間に従って前記第2のエンコーダに送信し、前記第2のリクエスト信号が前記第2のエンコーダに送信された第2の送信時刻と、前記第2のエンコーダから前記第2のエンコーダデータを受信した第2の受信時刻と、の差分である第2の差分を算出し、前記第2の差分に基づいて、前記第2のリクエスト信号を前記第2のエンコーダに送信するタイミングを補正する、
    ことを特徴とする連結制御システム。
  10. モータに第1の駆動電力を供給することによって前記モータを制御する第1の制御ステップと、
    前記モータのエンコーダデータを検出するエンコーダとの間で通信を実行する通信ステップと、
    前記エンコーダデータを要求するリクエスト信号が前記エンコーダに送信された送信時刻と、前記エンコーダから前記エンコーダデータを受信した受信時刻と、の差分に基づいて、前記エンコーダとの間で通信を実行するエンコーダ通信部と前記エンコーダとを接続するエンコーダケーブルの長さであるエンコーダケーブル長を推定するケーブル長推定ステップと、
    前記モータに第2の駆動電力を供給する際に用いられるパラメータである電力制御パラメータを、前記エンコーダケーブル長に基づいて補正する補正ステップと、
    前記電力制御パラメータを用いて前記モータに前記第2の駆動電力を供給することによって前記モータを制御する第2の制御ステップと、
    を含むことを特徴とするモータ駆動制御方法。
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