JPWO2020170387A1 - 放送受信装置及び放送受信方法 - Google Patents

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Abstract

アナログ放送受信部(11)又はデジタル放送受信部(16)の少なくとも一方は、制御情報を用いて放送波の受信動作を行い、放送波の受信条件及び受信動作の受信性能結果を出力する。最適化処理部(12)は、受信条件に対する制御情報と受信性能結果との関係を学習して制御情報を更新する。受信動作制御部(13)は、最適化処理部(12)により更新された制御情報をアナログ放送受信部(11)又はデジタル放送受信部(16)の少なくとも一方に対して設定する。

Description

この発明は、車両に搭載される放送受信装置及び放送受信方法に関するものである。
車両に搭載される放送受信装置は、電波環境、車種、及びアンテナの特性等、様々な環境に合わせて、受信動作の設定を調整している。例えば、特許文献1に記載された放送受信装置は、FM放送信号に重畳された音楽等のジャンルを示す識別データを検出し、検出した識別データに対応する制御情報を使用して音楽ジャンルごとに受信動作を変化させていた。
特開2001−60923号公報
特許文献1に記載された放送受信装置は、識別データに対応する制御情報が存在しない場合、音楽ジャンルにあわせた受信動作を実施できなかった。また、特許文献1に記載された放送受信装置は、音楽ジャンルにあわせた制御情報に変化させるのみであり、電波環境等の変化に合わせて随時制御情報を更新していくわけではなかった。
このように、従来の放送受信装置は、受信条件ごとの受信動作の制御情報が事前に定められており、制御情報が定められていない受信条件に対応できないという課題があった。また、従来の放送受信装置は、受信条件の変化にあわせて随時受信動作を変化させることができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、様々な受信条件にあわせた受信動作を実施することのできる放送受信装置を提供することを目的とする。
この発明に係る放送受信装置は、制御情報を用いて放送波の受信動作を行い、放送波の受信条件及び受信動作の受信性能結果を出力する受信部と、受信条件に対する制御情報と受信性能結果との関係を学習して制御情報を更新する最適化処理部と、最適化処理部により更新された制御情報を受信部に対して設定する受信動作制御部とを備えるものである。
この発明によれば、様々な受信条件にあわせた受信動作を実施することができる。
実施の形態1に係る放送受信装置の構成例を示すブロック図である。 図1におけるアナログ放送受信部の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る放送受信装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る放送受信装置において使用される各種情報の例を示す図である。 実施の形態1に係る放送受信装置の変形例を示すブロック図である。 図5におけるデジタル放送受信部の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る放送受信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る放送受信装置において使用される各種情報の例を示す図である。 実施の形態2に係る放送受信装置の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る放送受信装置がデジタルテレビ放送波を受信する構成である場合に使用される各種情報の例を示す図である。 各実施の形態に係る放送受信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 各実施の形態に係る放送受信装置のハードウェア構成の別の例を示す図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る放送受信装置10の構成例を示すブロック図である。放送受信装置10は、車両1に搭載されてアナログ放送波を受信する。アナログ放送波は、AMラジオ放送波、又はFMラジオ放送波の少なくとも一方を含む。この放送受信装置10は、アナログ放送受信部11と、最適化処理部12と、受信動作制御部13とを備える。なお、後述するように、放送受信装置10はフーリエ変換部15を備えてもよい。
図2は、アナログ放送受信部11の構成例を示すブロック図である。アナログ放送受信部11は、任意の周波数のアナログ放送波を受信するチューナ部111と、チューナ部111が受信したアナログ放送波を復調する復調部112とを備える。復調部112は、チューナ部111が受信したアナログ放送波をデジタル信号に変換するAD(Analog Digital)変換部113と、デジタル信号に含まれるノイズを抑制するノイズ抑制部114と、ノイズ抑制後のデジタル信号を用いてアナログ放送波の受信状況を検出する受信状況検出部115とを備える。なお、図示は省略するが、復調部112により復調されたデジタル信号は、車両1に設置されているスピーカから音声出力される。
受信状況検出部115が検出する受信状況とは、受信電力、マルチパス、SN(Signal to Noise ratio)、又はSINAD(Signal to Noise And Distortion ratio)等である。受信状況検出部115は、周知の技術を用いて受信状況を検出すればよい。受信状況検出部115は、検出した受信状況を最適化処理部12へ出力する。
また、アナログ放送受信部11は、受信動作制御部13からの制御情報に従い、アナログ放送波の受信動作を行う。制御情報は、チューナ部111のフィルタ、若しくは自動ゲイン制御、又は、復調部112のハイカット制御、音量制御、若しくはステレオとモノラルの比率制御(ステレオブレンド比)のうちの少なくとも1つに関する情報を含む。例えば、ノイズ抑制部114が行うハイカット制御は、ノイズが発生した場合に高域をフィルタによって減衰させることでこのノイズを軽減させる制御である。このハイカット制御に関する制御情報は、例えばフィルタ係数である。
最適化処理部12は、受信状況検出部115が検出したアナログ放送波の受信状況と、受信動作制御部13を介してアナログ放送受信部11に設定した制御情報とを用いて、最適な制御情報を学習する。例えば、制御情報のうち、ノイズ抑制部114が行うハイカット制御のフィルタ係数を例にとる。また、受信状況に含まれる受信電力を受信条件とし、この受信状況に含まれるSNを受信性能結果とする。この例において、最適化処理部12は、受信条件(つまり、受信電力)に対する制御情報(つまり、ハイカット制御のフィルタ係数)と受信性能結果(つまり、SN)との関係を、教師データあり機械学習、教師データなし機械学習、又は深層学習といったAI(Artificial Intelligence)によって学習し、制御情報であるハイカット制御のフィルタ係数を、受信性能結果であるSNが最適値になるように更新する。最適化処理部12は、更新した制御情報を受信動作制御部13へ出力する。なお、受信状況のうち、受信条件に用いる項目と、受信性能結果に用いる項目とは、最適化処理部12に対して予め定められているものとする。
受信動作制御部13は、最適化処理部12により更新された制御情報を、アナログ放送受信部11に対して設定する。アナログ放送受信部11は、受信動作制御部13により設定された制御情報を用いてアナログ放送波の受信動作を行い、受信動作中の受信状況を最適化処理部12へ出力する。
図3は、実施の形態1に係る放送受信装置10の動作例を示すフローチャートである。放送受信装置10は、例えば、車両1のアクセサリ電源がオンになると図3のフローチャートに示される動作を開始し、アクセサリ電源がオフになると動作を終了する。
ステップST11において、受信動作制御部13は、例えば、放送受信装置10のメーカ等が事前に決定した制御情報を、アナログ放送受信部11に対して設定する。
ステップST12において、アナログ放送受信部11は、受信動作制御部13により設定された制御情報を用いて、アナログ放送波の受信動作を行う。また、アナログ放送受信部11は、この受信動作中の受信状況を検出し、最適化処理部12へ出力する。
ステップST13において、最適化処理部12は、アナログ放送受信部11から取得した受信状況と、アナログ放送受信部11に設定されている制御情報とを用いた最適化処理を行い、制御情報を更新する。
次回のステップST11において、受信動作制御部13は、最適化処理部12により更新された制御情報を、アナログ放送受信部11に対して設定する。
図4は、実施の形態1に係る放送受信装置10において使用される各種情報の例を示す図である。
例えば、アナログ放送受信部11が周波数「80.2」のアナログ放送波を受信中であってこのアナログ放送受信部11に対して制御情報「a」が設定された場合、受信電力が「60」、SNが「30」であったとする。また、同じ周波数「80.2」を受信中において、アナログ放送受信部11に対して制御情報「b」が設定された場合、受信電力が「60」、SNが「20」であったとする。最適化処理部12は、上記周波数「80.2」について、受信性能結果であるSNがより良好だった制御情報「a」を最適値とする。受信動作制御部13は、次回、アナログ放送受信部11が上記周波数「80.2」を受信する場合、制御情報「a」をアナログ放送受信部11に対して設定する。
なお、ここでは、一例として受信条件が受信電力であり受信性能結果がSNである場合を説明したが、最適化処理部12は、受信電力を含む1つ以上の受信条件(例えば、マルチパス、又はSN)、及びSNを含む1つ以上の受信性能結果(例えば、SNAID)を用いて、フィルタ係数を含む1つ以上の制御情報を学習して更新することが可能である。また、最適化処理部12は、受信性能結果として、フーリエ変換部15がアナログ放送波の信号を高速フーリエ変換(FFT)したFFT結果を用いてもよい。例えば、アナログ放送受信部11のノイズ抑制部114によるハイカット制御は、ノイズを軽減させる一方、高域成分が失われることによって音質の広がりも失われるといったトレードオフの関係にある。そこで、最適化処理部12は、ハイカット制御等による聴感上の性能を、フーリエ変換部15のFFT結果を用いて評価する。
以上のように、実施の形態1に係る放送受信装置10は、アナログ放送受信部11、最適化処理部12、及び受信動作制御部13を備える。アナログ放送受信部11は、制御情報を用いてアナログ放送波の受信動作を行い、このアナログ放送波の受信条件及びこの受信動作の受信性能結果を出力する。最適化処理部12は、受信条件に対する制御情報と受信性能結果との関係を学習して制御情報を更新する。受信動作制御部13は、最適化処理部12により更新された制御情報をアナログ放送受信部11に対して設定する。この構成により、放送受信装置10は、電波環境等に依存する様々な受信条件にあわせた受信動作を実施することができる。
なお、図1に示される放送受信装置10は、アナログ放送波を受信する構成であったが、デジタル放送波を受信する構成であってもよい。図5は、実施の形態1に係る放送受信装置10の変形例を示すブロック図である。図6は、デジタル放送受信部16の構成例を示すブロック図である。デジタル放送波は、デジタルラジオ放送波、又はデジタルテレビ放送波である。
デジタル放送受信部16は、任意の周波数のデジタル放送波を受信するチューナ部161と、チューナ部161が受信したデジタル放送波を復調する復調部162とを備える。復調部162は、チューナ部161が受信したデジタル放送波をデジタル信号に変換するAD変換部163と、デジタル信号をFFT処理するフーリエ変換部164と、フーリエ変換部164のFFT結果を用いて直交周波数分割多重方式(OFDM)の復調処理を行うOFDM復調部165と、復調後のデジタル信号を用いてデジタル放送波の受信状況を検出する受信状況検出部166とを備える。デジタル放送受信部16は、フーリエ変換部164を内部に有しているため、図1に示されるフーリエ変換部15が必要ない。なお、図示は省略するが、OFDM復調部165により復調されたデジタル信号は、車両1に設置されているスピーカから音声出力される、又は車両1に設置されているディスプレイに表示される。
受信状況検出部166が検出する受信状況とは、受信電力、PER(Packet Error Rate)、又はCN(Carrier to Noise ratio)等である。受信状況検出部166は、周知の技術を用いて受信状況を検出すればよい。受信状況検出部166は、検出した受信状況を最適化処理部12へ出力する。受信電力、PER、及びCN等は、最適化処理部12において受信条件、又は受信性能結果として使用される。また、フーリエ変換部164は、FFT結果を最適化処理部12へ出力する。FFT結果は、最適化処理部12において受信性能結果として使用される。
デジタル放送受信部16は、受信動作制御部13からの制御情報に従い、デジタル放送波の受信動作を行う。デジタル放送受信部16がデジタルラジオ放送波を受信するものである場合、制御情報は、チューナ部161のフィルタ、又は自動ゲイン制御のうちの少なくとも1つに関する情報を含む。デジタル放送受信部16がデジタルテレビ放送波を受信するものである場合、制御情報は、チューナ部161のフィルタ、若しくは自動ゲイン制御、又は、復調部162のワンセグメント放送とフルセグメント放送との切り替え閾値のうちの少なくとも1つに関する情報を含む。
図5及び図6に示される構成の放送受信装置10における最適化処理部12、及び受信動作制御部13は、図1及び図2に示される構成の放送受信装置10における最適化処理部12、及び受信動作制御部13と同様の処理を行えばよい。また、放送受信装置10は、デジタルラジオ放送波を受信するデジタル放送受信部16と、デジタルテレビ放送波を受信するデジタル放送受信部16の2つを備える構成であってもよい。
なお、放送受信装置10は、アナログ放送受信部11及びデジタル放送受信部16の両方を備える構成であってもよい。この構成の場合、最適化処理部12は、アナログ放送受信部11の制御情報及びデジタル放送受信部16の制御情報のそれぞれについて、別々に最適化処理を行えばよい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係る放送受信装置10の構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る放送受信装置10は、図1に示された実施の形態1の放送受信装置10に対して制御情報記憶部20、状況判別部21、及び番組楽曲判定部22が追加された構成である。また、車両1には、高精度ロケータ2、自車位置判別部3、車外カメラ4、周辺状況判別部5、車内カメラ6、搭乗者判別部7、及び通信装置8が設置されている。車両1の外部には、サーバ装置30が存在する。図7において、図1及び図2と同一又は相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
アナログ放送波のコンテンツは、ポップス、クラシック、又はトーク等である。例えばポップスの場合、高域まで信号があるため、ノイズ発生時にノイズ抑制部114によるハイカット制御の効果を大きくすると音質の広がりが失われるが、クラシック及びトーク等の場合、高域に信号がないため、ポップスに比べてハイカット制御の効果を大きくしたとしても音質への影響が少ない。このように、ハイカット制御のための制御情報は、コンテンツごとに異なるものを使用することが好ましい。また、「ノイズ除去よりも音質重視」か、「音質よりもノイズ除去重視」かといった聴感上の好みは、搭乗者によって異なる。そこで、実施の形態2に係る放送受信装置10は、コンテンツ及び搭乗者等の状況に対応した制御情報を用いてアナログ放送波の受信動作を行うようにする。
高精度ロケータ2は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信する。自車位置判別部3は、高精度ロケータ2が受信した信号を用いて、車両1の位置(例えば、緯度と経度)を判別する。自車位置判別部3は、判別した車両1の位置を示す情報(以下、「位置情報」と称する)を状況判別部21へ出力する。
車外カメラ4は、車両1の周辺を撮像する。車外カメラ4は、フロントカメラ、又はサイドカメラ等、1台以上のカメラである。周辺状況判別部5は、車外カメラ4が撮像した画像を用いて、車両1の周辺の状況を判別する。車両1の周辺の状況とは、例えば、車両1の周辺に存在するトラック等、電波環境に影響を及ぼす可能性がある障害物の有無である。周辺状況判別部5は、判別した車両1の周辺状況を示す情報(以下、「周辺状況情報」と称する)を状況判別部21へ出力する。
車内カメラ6は、車両1に搭乗している搭乗者を撮像する。車内カメラ6は、運転者の状態を監視するDMS(Driver Monitoring System)用のカメラ等、1台以上のカメラである。搭乗者判別部7は、予め登録されている搭乗者の画像と、車内カメラ6が撮像した画像とを比較し、車両1の搭乗者を判別する。搭乗者判別部7は、判別した搭乗者を示す情報(以下、「搭乗者情報」と称する)を状況判別部21へ出力する。
また、近年では、車両1の座席ごとにディスプレイとスピーカが設けられており、搭乗者ごとに異なるコンテンツを視聴することが可能になっている。その場合、搭乗者判別部7は、座席ごとに搭乗者を判別すればよい。
通信装置8は、車両1の外部に存在するサーバ装置30と、インターネットを介して通信する。通信装置8は、スマートフォン、又は携帯電話等であってもよいし、カーナビゲーション装置等が内蔵している通信装置であってもよい。サーバ装置30は、例えば、放送中の番組内容、又は楽曲のジャンル等を示す情報(以下、「番組楽曲情報」と称する)を記憶している。通信装置8は、番組楽曲情報をインターネット上のサーバ装置30から取得し、番組楽曲判定部22へ出力する。番組楽曲判定部22は、番組楽曲情報を用いて、アナログ放送受信部11が受信中のアナログ放送波のコンテンツを判定する。番組楽曲判定部22は、判定したコンテンツを状況判別部21へ出力する。
番組楽曲判定部22は、コンテンツの代わりに、フーリエ変換部15からのFFT結果を用いて、アナログ放送受信部11が受信中のアナログ放送波の周波数特性を判定してもよい。番組楽曲判定部22は、判定した周波数特性を状況判別部21へ出力する。
状況判別部21は、自車位置判別部3からの位置情報、周辺状況判別部5からの周辺状況情報、搭乗者判別部7からの搭乗者情報、又は、番組楽曲判定部22からのコンテンツ、若しくは周波数特性のうちの少なくとも1つを用いて、現在の状況を判別する。また、状況判別部21は、現在の状況に、車両1の車種情報を加えてもよい。状況判別部21は、判別した現在の状況を最適化処理部12へ出力する。また、状況判別部21は、判別した現在の状況を制御情報記憶部20に記憶させてもよい。
最適化処理部12は、状況判別部21により判別された現在の状況に合うように制御情報を更新し、更新した制御情報を受信動作制御部13へ出力する。また、最適化処理部12は、更新した制御情報を、その更新に用いた受信条件、状況、及び受信性能結果と対応付けて制御情報記憶部20に記憶させてもよい。最適化処理部12は、状況ごとの制御情報を更新して制御情報記憶部20に記憶させた場合、その後、状況に対応する制御情報を読み出して受信動作制御部13へ出力してもよい。
また、放送受信装置10のメーカ等が制御情報記憶部20に対して、状況ごとの制御情報を予め記憶させておいた場合、最適化処理部12は、状況判別部21により判別された現在の状況と同一又は類似する状況とその制御情報とを読み出して、受信動作制御部13へ出力してもよい。
受信動作制御部13は、最適化処理部12により更新された制御情報をアナログ放送受信部11に対して設定する。
図8は、実施の形態2に係る放送受信装置10において使用される各種情報の例を示す図である。図8の例では、制御情報記憶部20には、アナログ放送受信部11が出力した受信条件として、アナログ放送受信部11が受信中の周波数、受信電力、及びマルチパスが記憶されている。また、状況判別部21により判別された状況として、位置、コンテンツ、車種、及び搭乗者が記憶されている。また、アナログ放送受信部11が出力した受信性能結果として、SNが記憶されている。
また、制御情報記憶部20には、搭乗者の好みに対応する制御情報が予め記憶されている、例えば、「ノイズ除去よりも音質重視」の搭乗者に対しては、ハイカット制御の効果が小さくなるような制御情報が予め記憶されている。一方、「音質よりもノイズ除去重視」の搭乗者に対しては、ハイカット制御の効果が大きくなるような制御情報が予め記憶されている。
図9は、実施の形態2に係る放送受信装置10の動作例を示すフローチャートである。放送受信装置10は、例えば、車両1のアクセサリ電源がオンになると図9のフローチャートに示される動作を開始し、アクセサリ電源がオフになると動作を終了する。
なお、車両1の座席ごとにディスプレイとスピーカが設けられている場合、放送受信装置10は、図9のフローチャートに示される動作を座席ごとに行えばよい。
ステップST21において、状況判別部21は、搭乗者判別部7が判別した搭乗者に対応する制御情報を制御情報記憶部20から読み出し、最適化処理部12へ出力する。最適化処理部12は、この制御情報を受信動作制御部13へ出力する。受信動作制御部13は、この制御情報をアナログ放送受信部11に対して設定する。アナログ放送受信部11は、この制御情報に従い、アナログ放送波の受信動作を行う。これにより、放送受信装置10は、搭乗者の好みに合わせた受信動作を実施することができる。
ステップST22において、状況判別部21は、番組楽曲判定部22からのコンテンツ又は周波数特性の判定結果に基づき、アナログ放送受信部11が受信中のアナログ放送波のコンテンツ又は周波数特性が変化したか否かを判定する。コンテンツ又は周波数特性が変化した場合(ステップST22“YES”)、最適化処理部12は、変化後のコンテンツ又は周波数特性に合わせて制御情報を更新し、更新した制御情報を受信動作制御部13を介してアナログ放送受信部11へ出力する(ステップST23)。一方、コンテンツ及び周波数特性が変化していない場合(ステップST22“NO“)、処理はステップST24へ進む。
ステップST23において、最適化処理部12は、変化後のコンテンツ又は周波数特性と同一又は類似するコンテンツ又は周波数特性に対応する制御情報が制御情報記憶部20に記憶されている場合、同一又は類似するコンテンツ又は周波数特性に対応する制御情報を制御情報記憶部20から読み出してもよい。制御情報記憶部20に記憶されている制御情報は、過去に最適化処理部12が学習して記憶させたものであってもよいし、放送受信装置10のメーカ等が制御情報記憶部20に対して予め設定したものであってもよい。また、最適化処理部12は、実施の形態1と同様に、アナログ放送受信部11からの受信条件と受信性能結果とに基づいて、変化後のコンテンツ又は周波数特性に対する制御情報を学習してもよい。例えば、最適化処理部12は、高域の信号があるポップス等のコンテンツに対しては、ハイカット制御の効果が小さくなるように制御情報を更新する。一方、最適化処理部12は、高域の信号がないクラシック等のコンテンツに対しては、ハイカット制御の効果が大きくなるように制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、コンテンツ又は周波数特性に合わせた受信動作を実施することができる。
ステップST24において、状況判別部21は、自車位置判別部3からの位置情報に基づき、現在位置が電波特異場所か否かを判定する。車両1の位置が電波特異環境であるか否かは、制御情報記憶部20に記憶されている、過去に車両1が走行したことのある位置とその位置での受信条件とに基づいて判別される。例えば、状況判別部21は、ある位置でのみ極端に受信電力が低くなっている、又はマルチパスが増えている場合、その位置を電波特異場所と判定する。車両1の位置が電波特異場所である場合(ステップST24“YES”)、最適化処理部12は、電波特異場所に合わせて制御情報を更新し、更新した制御情報を受信動作制御部13を介してアナログ放送受信部11へ出力する(ステップST25)。一方、車両1の位置が電波特異場所でない場合(ステップST24“NO”)、処理はステップST26へ進む。
ステップST25において、最適化処理部12は、現在の電波特異場所の受信条件と同一又は類似する受信条件に対応する制御情報が制御情報記憶部20に記憶されている場合、同一又は類似する受信条件に対応する制御情報を制御情報記憶部20から読み出してもよい。制御情報記憶部20に記憶されている制御情報は、過去に最適化処理部12が学習して記憶させたものであってもよいし、放送受信装置10のメーカ等が制御情報記憶部20に対して予め設定したものであってもよい。また、最適化処理部12は、実施の形態1と同様に、アナログ放送受信部11からの受信条件と受信性能結果とに基づいて、電波特異場所に対する制御情報を学習してもよい。これにより、放送受信装置10は、電波特異場所を車両1が走行するときの一時的な受信劣化を改善することができる。
なお、電波特異場所が小さい場合、電波特異場所で制御情報を更新したとしてもその後すぐに通常の電波状況に戻り、制御情報も通常の制御情報に戻る。このような場合、最適化処理部12は、ステップST25において制御情報の更新を行わなくてもよい。制御情報を更新するか継続するかの目安となる電波特異場所の大きさに関する情報は、最適化処理部12又は制御情報記憶部20に対して予め定められていればよい。また、電波特異場所の大きさに関する情報は、搭乗者ごとに異なってもよい。これにより、放送受信装置10は、制御情報の頻繁な更新に起因した聴感上の違和感を抑制することができる。
ステップST26において、状況判別部21は、周辺状況判別部5からの周辺状況情報に基づき、車両1の周辺にトラック等の障害物が存在するか否かを判定する。車両1の周辺に障害物が存在する場合(ステップST26“YES”)、最適化処理部12は、障害物に合わせて制御情報を更新し、更新した制御情報を受信動作制御部13を介してアナログ放送受信部11へ出力する(ステップST27)。一方、車両1の周辺に障害物が存在しない場合(ステップST26“NO”)、処理はステップST28へ進む。
ステップST27において、最適化処理部12は、車両1の周辺に存在する障害物と同一又は類似する障害物に対する制御情報が制御情報記憶部20に記憶されている場合、同一又は類似する障害物に対応する制御情報を制御情報記憶部20から読み出してもよい。制御情報記憶部20に記憶されている制御情報は、過去に最適化処理部12が学習して記憶させたものであってもよいし、放送受信装置10のメーカ等が制御情報記憶部20に対して予め設定したものであってもよい。また、最適化処理部12は、実施の形態1と同様に、アナログ放送受信部11からの受信条件と受信性能結果とに基づいて、障害物に対する制御情報を学習してもよい。これにより、放送受信装置10は、車両1の周辺をトラック等の障害物が走行するときの、トラック等からの外的要因ノイズに起因した一時的な受信劣化を改善することができる。
なお、最適化処理部12は、障害物と車両1との相対位置関係等によっては、ステップST27において制御情報の更新を行わなくてもよい。例えば、障害物であるトラックと車両1とが並走しているような状況では、並走中ずっと受信劣化が起こると予想されるため、最適化処理部12は、制御情報を更新する。一方、車両1がトラックを追い抜く、又はトラックが車両1を追い抜くような状況では、受信劣化が一瞬で終わると予想されるため、最適化処理部12は、制御情報を更新しない。制御情報を更新するか継続するかの目安となる相対位置関係等に関する情報は、最適化処理部12又は制御情報記憶部20に対して予め定められていればよい。
ステップST28において、状況判別部21は、搭乗者判別部7が判別した搭乗者が変化したか否か、つまり搭乗者の乗降があったか否かを判定する。搭乗者が変化した場合(ステップST28“YES”)、処理はステップST21へ戻る。搭乗者が変化していない場合(ステップST28“NO”)、処理はステップST22へ戻る。
なお、サーバ装置30は、図8に示されるような各種情報と制御情報の対応関係を示す情報を、複数の車両に搭載されている放送受信装置10から収集して蓄積する構成であってもよい。この場合、車両1の通信装置8は、制御情報記憶部20に記憶されている制御情報等を読み出し、サーバ装置30へ送信する。また、車両1の通信装置8は、他車の放送受信装置10から収集された制御情報等をサーバ装置30から取得し、車両1の制御情報記憶部20に記憶させる。このとき、通信装置8は、車両1の車種と同一又は類似する他車の制御情報等を、サーバ装置30から取得することが好ましい。車種は、放送波の受信環境に影響を及ぼすためである。この構成により、放送受信装置10は、複数の車両間で制御情報を共有することができる。そのため、例えば、車両1が過去に走行したことのない場所であっても、電波特異場所であるか否かの判定が可能となる。
なお、通信装置8は、車車間通信等により、他車から直接制御情報等を取得してもよい。
以上のように、実施の形態2に係る放送受信装置10は、現在の状況を判別する状況判別部21を備える。最適化処理部12は、状況判別部21により判別された状況が変化した場合、制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、状況の変化に合わせて随時受信動作を変化させることができる。
また、実施の形態2に係る放送受信装置10は、インターネット上に存在する番組楽曲情報を用いて、アナログ放送受信部11が受信中のアナログ放送波のコンテンツを判定する番組楽曲判定部22を備える。状況判別部21は、番組楽曲判定部22により判定されたコンテンツが変化したか否かを判別する。最適化処理部12は、状況判別部21によりコンテンツが変化したと判別された場合、変化後のコンテンツに合わせて制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、リアルタイムで受信中のコンテンツを判別でき、また、そのコンテンツに適した制御情報へと更新することができる。また、放送受信装置10は、そのコンテンツに適した制御情報へと更新することにより、聴感上の性能を向上させることができる。
また、実施の形態2に係る放送受信装置10は、アナログ放送受信部11により受信されたアナログ放送波の信号をフーリエ変換するフーリエ変換部15を備える。番組楽曲判定部22は、フーリエ変換部15のFFT結果に基づいてアナログ放送波の周波数特性を判定する。状況判別部21は、番組楽曲判定部22により判定された周波数特性が変化したか否かを判別する。最適化処理部12は、状況判別部21により周波数特性が変化したと判別された場合、変化後の周波数特性に合わせて制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、FFT結果を用いて、コンテンツに相当する周波数特性を推定することができ、その周波数特性に適した制御情報へと更新することができる。また、放送受信装置10は、その周波数特性に適した制御情報へと更新することにより、聴感上の性能を向上させることができる。
また、実施の形態2に係る放送受信装置10は、搭乗者ごとの制御情報を記憶している制御情報記憶部20を備える。状況判別部21は、車両1に搭乗している搭乗者に対応する制御情報を制御情報記憶部20から選択する。最適化処理部12は、状況判別部21により判別された状況が変化した場合、状況判別部21により選択された搭乗者に対応する制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、搭乗者の好みに合った制御情報を、受信動作に反映させることができる。また、放送受信装置10は、搭乗者の好みに合った制御情報を、状況の変化に合わせて随時更新することができる。
また、実施の形態2の状況判別部21は、車両1の現在位置が特異な電波環境であるか否かを判別する。最適化処理部12は、状況判別部21により車両1の現在位置が特異な電波環境であると判別された場合、制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、電波環境が変化した場合でも最適な制御情報へと更新でき、受信性能を向上させることができる。
また、実施の形態2の状況判別部21は、車両1の周辺に障害物が存在するか否かを判別する。最適化処理部12は、状況判別部21により車両1の周辺に障害物が存在すると判別された場合、制御情報を更新する。これにより、放送受信装置10は、トラック等の障害物からの外的要因ノイズに対して最適な制御情報への更新が可能であり、受信性能を向上させることができる。
なお、図7に示される放送受信装置10は、アナログ放送波を受信する構成であったが、デジタル放送波を受信する構成であってもよい。その場合、図7に示される放送受信装置10は、アナログ放送受信部11とフーリエ変換部15に代えて、図5及び図6に示されるデジタル放送受信部16を備える。
また、放送受信装置10は、アナログ放送受信部11及びデジタル放送受信部16の両方を備える構成であってもよい。
放送受信装置10がデジタル放送受信部16を備える構成である場合、番組楽曲判定部22は、通信装置8を介してサーバ装置30から番組楽曲情報を取得する以外にも、デジタル放送受信部16が受信中のデジタル放送波に含まれる番組楽曲情報を取得してもよい。
図10は、実施の形態2に係る放送受信装置10がデジタルテレビ放送波を受信する構成である場合に使用される各種情報の例を示す図である。図10の例では、制御情報記憶部20には、デジタル放送受信部16が出力した受信条件として、デジタル放送受信部16が受信中のチャンネル(CH)、受信電力、PER、及びCNが記憶されている。また、状況判別部21により判別された状況として、位置、コンテンツ、車種、及び搭乗者が記憶されている。また、デジタル放送受信部16が出力した受信性能結果として、視聴状態が記憶されている。視聴状態は、デジタル放送受信部16の復調部162が、ワンセグメント放送(以下、「ワンセグ」と称する)とフルセグメント放送(以下、「フルセグ」と称する)のどちらを出力しているかを示す。
従来は、放送受信装置10のメーカ等が、PER、及びCN等に連動して変化するワンセグとフルセグの切り替え閾値を事前に決定し、制御情報としてデジタル放送受信部16に設定している。また、従来の放送受信装置10のなかには、ブロックノイズが発生してもフルセグを継続する「フルセグ優先モード」と、ブロックノイズが発生する前にフルセグからワンセグに切り替える「ワンセグ優先モード」とを、搭乗者に選択させるものもあった。しかしながら、ワンセグとフルセグとの切り替えは、番組内容によって、又は搭乗者によって好みが異なる。例えば、スポーツ番組の場合、ワンセグではスコア等の小さい文字が見えなくなるため、フルセグ視聴が好ましい。このようなデジタルテレビ放送に関してもアナログ放送と同様に、実施の形態2に係る放送受信装置10は、制御情報の1つであるワンセグとフルセグの切り替え閾値を、搭乗者及びコンテンツに応じて更新することができる。例えば、最適化処理部12は、「フルセグ優先モード」が予め設定されている搭乗者に対しては、ワンセグとフルセグとの切り替え閾値を、ワンセグに切り替わり難く、かつフルセグに切り替わりやすい値にする。また、最適化処理部12は、番組楽曲判定部22により判定されたコンテンツが、小さい文字を多く含むコンテンツ(例えば、スポーツ)である場合、ワンセグとフルセグとの切り替え閾値を、ワンセグに切り替わり難く、かつフルセグに切り替わりやすい値にする。
また、トラックが車両1の周辺を通過した場合、一時的にブロックノイズが発生することがある。デジタルテレビ放送波の長遅延等に起因して、特定場所でだけ、一時的にブロックノイズが発生することもある。このような一時的なブロックノイズ発生時、デジタル放送受信部16は、フルセグからワンセグに切り替えたとしても、すぐにブロックノイズが解消するのでワンセグからフルセグに戻すことになる。この場合、例えば、最適化処理部12は、「フルセグ優先モード」が予め設定されている搭乗者に対しては、ワンセグとフルセグとの切り替え閾値を、ワンセグに切り替わり難く、かつフルセグに切り替わりやすい値にする。また、例えば、最適化処理部12は、状況判別部21により車両1の現在位置が電波特異場所であると判別された場合、電波特異場所の大きさによっては、フルセグからワンセグに切り替わらないような閾値にしてもよい。これにより、放送受信装置10は、ワンセグとフルセグの頻繁な切り替えに起因した視聴し難さを抑制することができる。
最後に、各実施の形態に係る放送受信装置10のハードウェア構成を説明する。
図11及び図12は、各実施の形態に係る放送受信装置10のハードウェア構成例を示す図である。放送受信装置10における制御情報記憶部20は、処理回路100の内蔵メモリ(不図示)、又はメモリ102である。放送受信装置10におけるアナログ放送受信部11、デジタル放送受信部16、最適化処理部12、受信動作制御部13、フーリエ変換部15、状況判別部21、及び番組楽曲判定部22の機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアとしての処理回路100であってもよいし、メモリ102に格納されるプログラムを実行するプロセッサ101であってもよい。
図11に示されるように、処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。アナログ放送受信部11、デジタル放送受信部16、最適化処理部12、受信動作制御部13、フーリエ変換部15、状況判別部21、及び番組楽曲判定部22の機能を複数の処理回路100で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路100で実現してもよい。例えば、図11のように、アナログ放送受信部11及びデジタル放送受信部16の機能を、受信回路103により実現してもよい。
図12に示されるように、処理回路がプロセッサ101である場合、アナログ放送受信部11、デジタル放送受信部16、最適化処理部12、受信動作制御部13、フーリエ変換部15、状況判別部21、及び番組楽曲判定部22の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に格納されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。即ち、放送受信装置10は、プロセッサ101により実行されるときに、図3等のフローチャートで示されるステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ102を備える。また、このプログラムは、アナログ放送受信部11、デジタル放送受信部16、最適化処理部12、受信動作制御部13、フーリエ変換部15、状況判別部21、及び番組楽曲判定部22の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
ここで、プロセッサ101とは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、又はマイクロプロセッサ等のことである。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はフラッシュメモリ等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク又はフレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクであってもよい。
なお、アナログ放送受信部11、デジタル放送受信部16、最適化処理部12、受信動作制御部13、フーリエ変換部15、状況判別部21、及び番組楽曲判定部22の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、放送受信装置10における処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の機能を実現することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る放送受信装置は、制御係数を学習するようにしたので、電波環境が時々刻々と変化する車両等の放送受信装置に用いるのに適している。
1 車両、2 高精度ロケータ、3 自車位置判別部、4 車外カメラ、5 周辺状況判別部、6 車内カメラ、7 搭乗者判別部、8 通信装置、10 放送受信装置、11 アナログ放送受信部(受信部)、12 最適化処理部、13 受信動作制御部、15,164 フーリエ変換部、16 デジタル放送受信部(受信部)、20 制御情報記憶部、21 状況判別部、22 番組楽曲判定部、30 サーバ装置、111,161 チューナ部、112,162 復調部、113,163 AD変換部、114 ノイズ抑制部、115,166 受信状況検出部、165 OFDM復調部、100 処理回路、101 プロセッサ、102 メモリ、103 受信回路。

Claims (8)

  1. 車両に搭載される放送受信装置であって、
    制御情報を用いて放送波の受信動作を行い、前記放送波の受信条件及び前記受信動作の受信性能結果を出力する受信部と、
    前記受信条件に対する前記制御情報と前記受信性能結果との関係を学習して前記制御情報を更新する最適化処理部と、
    前記最適化処理部により更新された前記制御情報を前記受信部に対して設定する受信動作制御部とを備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 現在の状況を判別する状況判別部を備え、
    前記最適化処理部は、前記状況判別部により判別された状況が変化した場合、前記制御情報を更新することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. インターネット上に存在する、又は前記受信部が受信中の放送波に含まれる番組楽曲情報を用いて、前記受信部が受信中の放送波のコンテンツを判定する番組楽曲判定部を備え、
    前記状況判別部は、前記番組楽曲判定部により判定されたコンテンツが変化したか否かを判別し、
    前記最適化処理部は、前記状況判別部によりコンテンツが変化したと判別された場合、変化後のコンテンツに合わせて前記制御情報を更新することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  4. 前記受信部により受信された前記放送波の信号をフーリエ変換するフーリエ変換部を備え、
    前記番組楽曲判定部は、前記フーリエ変換部のフーリエ変換結果に基づいて前記放送波の周波数特性を判定し、
    前記状況判別部は、前記番組楽曲判定部により判定された周波数特性が変化したか否かを判別し、
    前記最適化処理部は、前記状況判別部により周波数特性が変化したと判別された場合、変化後の周波数特性に合わせて前記制御情報を更新することを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
  5. 搭乗者ごとの制御情報を記憶している制御情報記憶部を備え、
    前記状況判別部は、前記車両に搭乗している搭乗者に対応する制御情報を前記制御情報記憶部から選択し、
    前記最適化処理部は、前記状況判別部により判別された状況が変化した場合、前記状況判別部により選択された前記搭乗者に対応する前記制御情報を更新することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  6. 前記状況判別部は、前記車両の現在位置が特異な電波環境であるか否かを判別し、
    前記最適化処理部は、前記状況判別部により前記車両の現在位置が特異な電波環境であると判別された場合、前記制御情報を更新することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  7. 前記状況判別部は、前記車両の周辺に障害物が存在するか否かを判別し、
    前記最適化処理部は、前記状況判別部により前記車両の周辺に障害物が存在すると判別された場合、前記制御情報を更新することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  8. 車両に搭載される放送受信装置の放送受信方法であって、
    受信部が、制御情報を用いて放送波の受信動作を行い、前記放送波の受信条件及び前記受信動作の受信性能結果を出力し、
    最適化処理部が、前記受信条件に対する前記制御情報と前記受信性能結果との関係を学習して前記制御情報を更新し、
    受信動作制御部が、前記最適化処理部により更新された前記制御情報を前記受信部に対して設定することを特徴とする放送受信方法。
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